昨年の秋は、私にとって生涯忘れることのできない素晴らしいものとなった。
久しぶりの旅行。それも、私が密かに心を寄せている娘婿と。
私達が一緒に住んでいる家から電車で2時間ほど下った所にある小さな温泉旅館へと、
表向きは休養と父子の交流を兼ねてのものだった。
いや、実際それは私個人の中だけの名目でしかなかったのだ。
「ずいぶんお疲れのようですね」
ふいにバシャッ、と肩口に湯をかけられ驚いて横を振り向くと、
丁度息子が身体を洗い終えて、露天でくたばっている私に追いついたところだった。
30歳になっても相変わらずの爽やかな笑顔と180cmの長身に隆々と引き締まった筋骨を供えた、
いかにもスポーツマンタイプといった好青年だ。
先月妻を身ごもらせ、より一層男らしさに磨きのかかった彼が、こうして今一糸纏わぬ姿となって、
たくましい体つきを見せつけるかのごとく同じ湯の中で手足をいっぱいに伸ばしている。
黒く日焼けした健康的な艶肌はいつも私の股間を恥ずかしく反応させてしまうのだ。
しかし、一方で175cmに98kgもの脂肪をふんだんに纏った56歳の典型的ハゲオヤジの裸は
彼の目にはどんな風に見えているのだろうか?
彼の表情から読みとれるそれは、残念ながら「愛妻の父親」でしかないようだった。
自分で自分に無駄な羞恥心をあおるのはばかばかしいことだ。
「この季節にしちゃ誰も来ないもんですね。まあ、葉っぱも綺麗だし周りも静かでいいですがねえ!それに、いい夕日だ・・・」
彼がしぶきを上げて湯から立ち上がり景色の見おろせる反対側へと歩いて行ったので、
私も半勃ちのモノを鎮めて同行しなければならなくなった。
彼の横へ並ぶと、眼前にやや緩やかな崖が広がっている。
その先には十分に水をたたえた池が広がり、周囲の紅葉や水面に散乱した落ち葉に負けないほど
オレンジ色の陽光がそれらを優雅に照らし出していた。
「これだから露天は最高だ」
思わず口をついて出た感銘の言葉もすぐさま現金な淫欲にかき消され、私は絶景から足下へと視線を落とした。
鹿のようにすらりと伸びた両足の間から無防備にぶら下がる息子の太くてズル剥けのチンポ。
つい先ほども、この重たいモノが湯から上がったと同時に反動で一瞬むちゃくちゃな方向に跳ね上がり暴れていたのだ。
今は彼のモノさへ夕焼けに照らされ鮮やかな朱に染まって見えた。
いや、初めからそれ自体が魅力的な朱色をしているのに違いなかった。それに、何という大きさだろう。
私はこれまでにも何度か、息子のチンポを見る度にあれにむさぶりつきたいという思いを必死で押さえ付けてきた。
確かに、私の一物のように使い古された赤黒さはないが、
人一倍亀頭の大きく張り出した、男性のシンボルにしては相応しいと言って余りある代物ではないか。
あれでケツ汁がポタポタ滴り落ちるまでグチャグチャに掘られでもしたら、一体どんな心地がするだろうか?
私の頭を占拠するのはそんな欲望ばかりだ。
娘が初めて彼を我が家へ連れてきた時から、私は精力溢れる彼との濃密な妄想を繰り返し、夜は自分を慰めていた。外で他の男と寝ることもやめた。
現実では彼の性対象になっている娘を羨ましく思うことさへあるほどだ。
この男がうんと言ってくれれば、私はいくらでも彼の性処理道具に使われていい。
大柄で鈍重な中年の身体を、か弱き女が性欲の全てを乱暴にぶつけられるがごとく彼に翻弄されてみたいのだ。
「ううん、やはり山は風が冷たいな。敬三君、風呂に戻って少し身体を温めよう」
正直、少し頭を冷やしたかった。でなければ、自分がどうにかなってしまうようだった。
男同士、義理の親子で身体を交えるなどという禁じられた妄想はなるべくやめにしよう。
彼にも、娘にも悪い。
風呂から上がる。これが1番の楽しみでもあったが、どうにか自分の汚れた心中を息子に覚られる危険だけはやり過ごし、
そっと安堵の溜息をついた。
青臭い畳の部屋に戻ると旅館の女将さんがきちんと布団を2枚敷いておいてくれていた。
1枚でも大差ないものを。まあ、しかたがない。
湯上がりではまとわりつく服の生地もうっとうしいので、私はつい生活の癖から浴衣もブリーフもさっさと脱ぎ捨て、
素っ裸でテレビの前の布団にゴロリと陣取った。
仰向けに寝そべれば、すべすべとした掛け布団の冷ややかさが何とも心地良い。
「いいですねえ。俺も裸に付き合いますよ」
気をつけなければ背伸びで浮いた腰をそのまま下へ落としてしまう所だった。
先ほど風呂場で惜しげもなく見せつけてくれた肉体を、まさか室内で見られるとは思ってもみなかったのだ。
そして、我が家の中でさへほとんど服を着っぱなしの息子が、ほんの1メートル足らずの距離で再び裸になって
行く所をただただじっと眺めていることに、この時私自身気付かずにいた。
後ろを向いてトランクスを下ろす彼の姿が、下から見上げる私の胸にドッと興奮を呼び起こす。
風呂では見られなかった、ケツの割れ目に沿って生える黒い縮れ毛やシワになっている穴らしきピンク色の部分、
会陰から垂れ下がる袋そして亀頭の揺れまではっきりと見てとれる。
全裸になると、彼も同じように布団の上へ倒れ込み仰向けに寝そべった。
丸裸の男が2人、閉め切った静かな部屋で川の字になっている。
まさに棚から牡丹餅のような幸運に、私は仕舞った筈のスケベ心をかき立てられずにはいられなかった。
こうして並べてみると、自分のでっぷりと迫り出した下腹部がいかにも情けないものに見えてしかたがない。
「しかし、君は身体も締まってるし男前でいいよなあ。俺のこのどてっ腹も何とかならないもんかなあ・・・」
そう言って、自分の腹をポンポン、と手で叩いてみせる。
「何言ってるんですか。力仕事だから筋肉だって全然衰えてないじゃないですか。肩の所なんか、俺じゃ全然かなわないし」
「いや、褒めなくていいんだよ。俺だってこの腹さへ凹んだら女にも相当モテるんだけどな。今さらかと思うかもしれんけど昔はそうだったんだよ、おい聴いたか今の?」
「ああ、ちゃんと信じときますよ。それに、お父さんは今だってかっこいいですってば。
顔も男らしいし、どっしりしてるし・・・男にも女にも頼りにされるなんて、俺は尊敬してますよ?」
「『どっしりしてる』ね・・・。確かにね、でもほんとは頼りにされるんじゃなくて風よけに使われるのがいいオチなんだぞ」
2人で笑う。やはり、彼は良い男だ。娘が彼と結ばれてくれて本当に良かった。
しかし、今だけは、この部屋の中でだけは、その彼をささやかながら一人占めさせてもらえるのだ。
そうだ、今日だけは・・・。
「それに、黒くていいモノもってるじゃないですか?ご自慢の・・・」
にやにやしながら息子が私の股間を指さして言った。
「ああ・・・これね・・・」
少々虚を衝かれた体で私はそこを見おろした。
白髪混じりの陰毛の中にデロリと横たわる中年の一物。
ふてぶてしい幹はまるで日焼けでもしたような黒褐色の皮の蛇腹に守られ、
それよりもやや薄めの色をした亀頭がそこから完全に顔を出している。
自分のモノがシワシワの袋と丁度同じ長さだということに今初めて気付いた。
「君だっていいモノもってるじゃないか。長さが違うよ・・・」
と、彼と自分のモノを見比べながらぼんやりと呟いた。
彼のをよく見ると、ぼってりとしたでかい袋にも関わらず、亀頭が完全に袋から飛び出して重そうに頭をうなだれているのだった。
「こういうのは長さじゃないですよ。お父さんのはほんと『雄だぞ』って感じのいい色してるじゃないですか。
何十年も使い込まれてきてるのが分かりますよ。女を興奮させる色ですね、これは」
彼の亀頭はまだまだピンクに近い朱をしている。
「いい竿は黒、次ぎが朱、最後が白って昔から決まってますよ。お父さんの見てると俺まで興奮してくるなあ。
そのチンポの毛からずっと繋がってる胸毛もそそられる・・・」
そう言いながら、彼が私の胸からチンポまでを繰り返し舐めるように眺めている。
その視線に触発されて、私の股間に猛スピードで血液が集まり出しているのを感じた。
突然、彼に全身をなぶられているような激しい恥ずかしさに襲われ、
私はプイと彼に背中を向け、テレビの真っ暗な画面を呆然と見上げた。
「全くもう。恥ずかしいこと言わんでくれよ・・・」
「ははははは。どうやら図星だったみたいですね。それでいっぱい女を泣かせてきたんでしょう?」
息子が後ろでくすくす笑っているのを私は振り返ることができなかった。
屹立して完全に傘の開いてしまったモノを隠すので必死だったのだ。
しばらくの間無言の時が続き、部屋には息子が仰向けのままで本のページをめくる音だけが響いた。
もしかすれば、彼は私が後ろを向いたのを良いことに大きく突き出されたケツを眺めているのかもしれない。
毛の生えた割れ目も、(それこそ使い込まれて)赤黒い穴の襞の一つ一つも、全て見尽くされているのか?
分身もようやく鎮まった所で、今度はうつ伏せになって隣りと同じように本でも読むことに決めた。
しかし、なかなか集中できない。未だ素っ裸でいる息子のことがどうしても気になってしまうのだ。
横目を使いさへすればそれがこの目に飛び込んでくるのは間違いないだろう。
が、私にそれをする勇気はない。もし彼に気付かれでもしたら一体どう説明するというのだ?
そして、お互いにしゃべらない時間が徐々に増えて行く。
これでは我が家でのんびりやっているのと少しも変わらないのではないか?
どうにかして、息子と会話を続けつつ彼の裸を自然に見られる方法はないだろうか・・・それも、この室内で・・・。
・・・私は本を読むのをやめていた。
「敬三君、ちょっと俺の腰の上に立ってくれないか?風呂上がりだし、マッサージしてもらいたいんだけれど・・・」
少々ぎこちない口調だったかもしれないが、何とか自分の欲求を満たすための第一声を上げることができた。
それに、こいつはただ裸を「見る」よりもずっといい考えだぞ・・・。
「いいですよ。ちょっとそのままでいてくださいね・・・」
息子は布団から起き上がると、すぐに私の広い背中に両の手をついてきた。
きっと、彼には先ほど私が見た彼の後ろ姿と同じ光景が見えるのだろう。
また大きくなってしまわないようにと気遣いながら、私は袋の下のチンポをゆっくりと布団に押し付けた。
「乗りますよ・・・よいしょ・・・」
ゴキゴキゴキと腰骨が小気味良い音を立てる。背伸びよりも遥かに心地よい開放感に、顔が真上を向こうと自然に首を反り返らせる。
「ああ・・・いいよ、すごく気持ちいい・・・」
「お父さん、これで腹も凹みますね。あとはこの脇腹の贅肉を落とさなきゃ」
「何言ってんだよ、さっきは『今だってかっこいい』とか何とか言ってたくせに!無駄口叩いてないで次ぎは肩もんでくれよ」
「はいはい、ご老人。強めにいたしましょうか?」
「ああ、それで頼むよ。それから、君が俺の上におっ被さるようにしてやってくれないか?そうすると全身に重みがかかってすごく気持ちいいんだ」
「注文の多い人。おっと、これでよろしいですか?」
よろしいに決まってる。肩を這い回る手もさることながら、全身に覆い被さる息子の体重と体温、
何よりも彼の身体を、一糸纏わぬ裸と裸で感じ合えるのだから。
そして、私の足下にしゃがんでいた息子がゆっくりと四つん這いになり、ためらいもなくその人肌をムチムチとした好色な中年の身体へと重ね合わせてきた。
一瞬、他ならぬ息子の男臭い熱気と威圧感を感じとった私に、信じられないような緊張と震えが全身を襲った。
「ああ、気持ちいいよ・・・身体が伸ばされるみたいだ・・・」
「じゃあこれで身長も伸びてシェイプアップですね。ここへ来たかいがあったんじゃないですか?」
「さあね・・・」
予想通りだ。私のケツの割れ目に丁度息子の一物が重なり、彼自身の体重でどんどん間に食い込んできている。
息子もそれに気が付く筈。きっと、すぐに違和感を覚えて服を取りに行くに違いない。
ともかくも、何も疑われることなくまたもや幸運を掴まえたのだ。
この状況なら、息子の十分に生えた陰毛や平常時でも大きなチンポの実体が、より一層生々しく、直に肌で観察できる。
彼が力を入れて肩をもむ度に漏らす小さな声が、動物的な鼻息となってハゲ上がった喉頭部に吹きかけられる。
興奮を抑えきれなくなった私の分身が、布団との間でドクドクと勢いよく脈を打ち初めた・・・。
たわいもない話を続けながら、息子は肩をもみ、私はそれに身を委ねつつ彼の熱い肉体を身体中で味わっていた。
3分、5分と時間は過ぎて行くが、息子は一行に私のケツの割れ目にぴったりと密着しているチンポを直そうともしない。
一体いつまでこの体勢でいるつもりなのだろうか?気付いているのだろうか?
といっても、こちらからすればそれは幸運に違いないのだ。
私はイタズラ心を出してわざと穴をひくつかせ、割れ目の間の一物を何度かそっとはさみ込んで、息子が妙な感触に気付くかどうか試したりしてみた。
その上、少し腰を揺すって割れ目が大きく開くようにすると、さらにチンポを奥へ食い込ませてみる。
ああ・・・彼の亀頭が私の会陰を優しく叩く。まるで、息子に本当に犯されているような心地だ。
と、彼が布団に両足を突っ張らせ腰を少し上へと持ち上げた。
とうとう服を着る気になってしまったか・・・。
「何かこうしてると男同士なのに変な感じですね・・・」
そういうとまた元のように身体を下ろしてしまった。どうやら、身体の位置を少し変えるためだったらしい。
今度は、分厚い亀頭が丁度ケツの穴の辺りに食い込んで割れ目を否応ナシに広げている。
「裸でこうやってると何か変な感じしません?」
「ああ・・・ちょっとな・・・」
息子もやはり異常さには気付いているようだった。まさか、初めにそう仕向けた私のことを怪しんではいないだろうか?
そんな不安と、自分が半強制的に息子をこんな目に会わせてしまったのだという罪悪感とを何となく感じて、
あるいは息子も何か感じとっているのか、私達はまた一言もしゃべらなくなってしまった。
もう何十分も肩もみされているような気がする。2人は相変わらず重い沈黙の中にいた。
気まずいのは確かだが、それでも下手すれば偶然にも穴の中へチンポが入ってしまうのではないかという期待が、私を未だ興奮に追いやっていた。
きっと、息子にはざらざらしたケツ毛や割れ目の湿った体温が直接伝わっているのだろう。
義理にしたって、父と息子が、男同士が裸でケツにチンポを食い込ませたまま、こんなに長時間密着しているなんて・・・。
息子の深い息遣いを感じる。背中の上で筋肉質の腹が波うつ度に、吐き出された空気が私の耳元近くをくすぐる。
もう一度、両の割れ目で亀頭をそっとはさんでみる。
すると・・・急に息子の亀頭がムクムクムクと膨張を初め、あっという間にたくましいシンボルが完全に怒張してしまったではないか!
容積を増した一物は、一気に私の割れ目をこじ開けていよいよ奥深くへと食い込んでくる。
それどころか、反り返りたい力のはけ口を求めて強く渡しを貫こうとさへしている。
なんてことだろう!ますます気まずい事態に陥りそうな予感が脳裏をかすめた。
しかし、その直後に(今になって考えてみても)極めて信じがたいできごとが起こり、私は予想以上の興奮に見回れていたのだった。
息子は、一瞬腰を上へ上げ屹立したモノに自由を与えると、
そのまま腰と腰が重なるすれすれの間でチンポをケツの割れ目に沿ってゆっくりとスライドさせてきたのだ!
初めは割れ目の表面を、段々に会陰部から差し入れるようにして割れ目を押し広げ奥へと侵入を進める息子の巨大な分身。
その焼けるような熱さと鋼鉄のような硬さに加えて、彼の野獣のように激しい鼓動と火照った体温は果たして本当に現実のものなのか?
そう疑いたくもなる一方で、私の腰は無意識の内に微かな波を打ち、同じく完全に怒張した自らの分身を何度も布団に強く押し付けていた。
スライドを続ける割れ目の間にはクチュクチュと粘着性の卑猥な音まで立ち始める。息子の先走り液だ。
沈黙はまだ続いていたが、互いの意図は十分過ぎるほど明白に伝わり合っている。
いつしか、肩をもんでいた息子の手は止まり、力強くそこを掴んで離さないまま、
若い雄の荒々しく欲情的な呼吸音を耳の裏に幾度も跳ね返らせていた。
それでも飽き足らないのか、かさかさに乾いた唇を直に首筋へと押し当てられる。
ピストン運動に合わせてフッ、フッ、と震える灼熱の息吹が私を深い陶酔へといざなって行く。
「・・・父さん・・・このままだと頭が穴ん中に入っちゃうかもしれないよ・・・いいの・・・?」
熱い吐息に混じって彼が強迫めいた言葉でそう尋ねながら、そっと耳を食んでくる。もう首を縦に振ることしかできなかった。
肩を掴んでいた手がギュッと私を抱き寄せ、そのまま両の乳首をまさぐり始めた。
「父さん・・・好きなんだろ?・・・こういうの・・・」
「・・・うん・・・」
もはや声もほとんどかすれて聴こえない。期待に破裂しそうな私は周りの空気を一生懸命に吸おうと、
魚のように口をパクパク開閉させ音もなく喘いでいた。
割れ目の間に立つ卑猥な液体音は、既にネッチョ、ネッチョ、と息子の先走り液の多さを強調し、
彼の興奮が放物線を描くがごとくいかに急速に高まっているかを物語っていた。
そして、私も同じだった。
息子の愛液。長年憧れ続けてきた息子の秘水が、私の最も恥ずかしい箇所にこんなにも塗りたくられていることなど、これまでに一度でも想像できただろうか?
さらに、男に弄ばれ小粒のグミのように膨れ上がった乳首に、野球で鍛えられざらざらとした息子の掌が、指が、
全身に震えが走るほどの感応的な刺激を与え続ける。
刺激に耐えかねた私の肉棒から大量の先走り液が止めどなく流れ出て、
日に干されて乾燥していた筈の布団の生地をしっとりと濡らし、
あげくの果てには、その周辺一体が中年の男の流す淫らな涙の海となる。
その泉から、今や私の努力がなくともユルユルと割れ目を押し広げ穴の真上をスライドする息子の肉棒までの間に、
一筋の雄臭い高湿度の湯気が立ち上り、2人の陰部を怪しげに曇らせているのだ。
あまりの熱気に、私は脂の乗った重い腰を持ち上げて自らの肉帽を見事に出っ張ったへその方へと反り返らせる。
同時に、この体勢で開いた割れ目に沿って、息子が私のケツの穴の入り口を亀頭の先で確実にとらえた。
腰を布団へ落とし、息子の硬い分身を分厚い割れ目ではさみ込む。
太い腕が首に絡み付き、無理矢理に左へと向けられた私の顔に息子の狼のごとく欲望に飢えた顔が重なり合う。
やがてその唇が、髭をまばらに生やし興奮と羞恥心に上気した雄の頬をそっと撫でるように優しく這った。
「・・・父さん・・・入れて欲しいんだろ・・・?」
もう後戻りはできない。今日までの現実はすっかり私の心の奥底に葬り去られている。
「・・・頼むよ・・・お願いだ・・・」
グググッ、と亀頭の先が湿った中年の卑肛の奥を目指し始めた。息子の全体重を感じる。
うずきっぱなしの肛門がついに押し開かれて行く。2人が同時に吐息を漏らす。
ああ・・・息子が侵入してくる・・・強引にこじ開けられて・・・痛み・・・鈍痛が走る・・・。
「・・・痛いか・・・?」
私は首を横に振った。
「・・・ううん・・・そのまま・・・」
そうだ・・・そのまま来てくれ・・・ゆっくり・・・真っ直ぐ・・・今どこまで・・・入ったのだろう?
強い便意が押し寄せて肛門が必死で異物を吐き出そうとするが、それに負けてしまわぬように私は何度も深呼吸を繰り返す。
すると、息子の雄々しい朱蛇が微かな肉音を立てて私を貫き、鎌首が肛門の奥を押し上げた。
穴の中から沸き起こる灼熱が全身を駆け抜け私達を包み込む。2人が一つになった瞬間だ。
「・・・入ったよ・・・」
息子が私の頬を強く抱き寄せる。私は無言のまま、彼の燃え上がるような肉体に宿る野性的な生命の躍動を受けとめていた。
「・・・アアッ・・・」
再び便意が私を襲う。しかし、強い快感を伴って。
どんな雄でも、肛門の中から前立腺をこすり上げられる快感にくぐもった声を押し止めることはできない。
息子の大きく鰓の張った亀頭で肛門の肉襞の一つ一つをかき上げられ、
それに引き起こされる便意が最高潮に達する寸前に、今度は逆方向へと襞を押し進められ、
熱い鋼鉄の肉棒は再び前立腺をグリグリと刺激ながら肉の壁を突き上げて止まる。
この繰り返しに、私は我を忘れ息子だけを求めて唇を振るわせ、成熟した雄の泣き声を切なく部屋中に響かせていた。
「・・・父さん・・・まくらを噛んで・・・」
言われるままにまくらに顔を沈めて生地を食む。それでも次々と喉奥からこみ上げてくる嬌声を止められず、
息苦しさと蒸し暑さの中で私は自分の唾液と涙をまくらに沁み込ませながら、先ほどよりもずっと鼻にかかった喘ぎ声を漏らしていた。
息子は私の胸の下へ手を差し入れて、感じやすい乳首を再び弄び、
そのまま抱きつくようにして腰のピストン運動を徐々に早めて行く。
もはや互いの結合部は大量の先走り液と直腸液にまみれ、
肉欲の本流を妨げることなく私達を禁断の快楽へと導いて行った。
そう、それは既に盛り狂った野獣同士の交尾でしかあり得なかった。
息子が私の穴をズブズブと突きえぐれば、私は息子のたぎった肉棒を受け入れようと精いっぱいに腰を後ろへ突き出す。
私がケツの奥を突かれ快感に身悶えれば、息子はさらに熱い凶器でグジュグジュに濡れしょびれた肉襞を一気に引き上げ私の腰を粉々に砕けさせる。
そうして互いの肉を夢中でむさぼり合った。
時のない空間が2人を包んで行く。
やがて、真っ白な世界の中で私は、息子がストーブのように熱い息を猛烈に吐き出しながら、ついに絶頂を迎える気配を感じとった。
全身を卑肛にうずめた朱蛇がズルズルと穴の外へと逃げ出すその前に、
私は濡れた肛門を力いっぱいに収縮させ蛇の身体を息子ごと強く締め上げた。
「・・・ウウッ・・・オオオッ、父さんッッッッッ!!!!!」
獣じみたうめき声を上げたかと思うと、息子はガクガクと激しい痙攣を起こし若い雄のマグマを私の中に噴き上げた。
ビュウッ、ビュウッ、と小便のような音を立てて30歳の若く精悍な男が力の限りに果てる。それは、私の息子だ。
火傷するのではないかと思えるほど熱い白濁が怒涛のように私を突き抜け、狭い穴の中を洪水のごとくドクドクと満たして行く。
息子が痙攣を起こす度に尿道が肛門を強引に押し広げる。彼の鼓動を直接感じているのだ。
息子の男としての力強い息吹に圧倒され、私もまた糸を引くような切ない声をあられもなく漏らしていた。
私の上でフッ、フッ、と最後の痙攣を続け蛇を幾度もひくつかせていた息子が、
ついに性の全てを放出しぐったりと背中へ崩れ落ちた。
そして、全体重を預けたまま両腕で強く私を抱いて動かなくなった。
息子の荒い息遣い。私のそれと重なって、畳の部屋に深い波のような音だけが木霊している。
後ろ手にたどって卑猥な結合部を撫でてみる。息子の一物がゆっくりと収縮を初めているのが分かった。
穴とチンポの間からは2人のザーメンとケツ汁がヌルヌルとあふれ出し、互いの股間と下の布団をグショグショに汚していた。
指先を鼻に当て、私が本当に息子に犯されてしまったのだという現実を実感する。
栗の花の強いにおいと仄かに糞のにおいが混ざり合った、何とも言えぬ液体のぬめりが何よりの証拠だ。
脱力感はあっても空しさはまるでなかった。私は、未だ息荒い息子の方へと顔を後ろに覗かせて、照れ隠しにちょっと笑ってみせた。
息子も照れくさいのか、笑い返すと再び唇を私の頬へそっと押し当て耳元で小さくささやいた。
「・・・好きだよ・・・お父さん・・・」
私も頷いた。
「・・・ほんとはもっと我慢強い筈なのに・・・お父さん上手いから・・・。物足りなかったんじゃない?」
「ううん。・・・俺は、敬三君にこうしてもらっただけでも幸せだよ。
まさか叶うとは思ってもなかった。・・・夢みたいだ」
息子がさらにグッと強く唇を押し当ててくる。
「・・・お父さんまだイってないんでしょう?・・・もうちょっと俺にいいとこ見させてくれませんか?・・・今の続きということで・・・」
もちろんだ。私は返事の代わりに頬をずらし、息子の柔らかな唇に自分の髭の生えた唇を重ねると、
強く舌を絡ませ息子の甘い唾液を吸った・・・。