アトラスは25日、プレイステーション用ゲームソフト『真・女神転生2』で、
操作が不能になったりデータが消滅したりする問題で、問題が起こったディス
クの交換に応じると発表した。同時に他のゲームのデータが消滅したメモリー
カードについても新品と交換するなどの措置をとる。同社は23日、周辺機器の
問題では交換や返品を受け付けないと公式見解を示したばかり。
データの消滅は、データのバグが発生した状態でプレーを続けた場合、その
データを保存したメモリーカードのデータが破損し、本体から認識する事もで
きなくなるという。今月21日の発売後、実際にプレーしたユーザーの間で事象
が報告され、掲示板などで話題になっていた。
これに対し、アトラスはデータ消滅は「当社のデバッグでは確認できない」
ものと説明。「ゲームデータの保存、メモリーカード自体などへの影響事例は
ない」として、実際にゲームの再生が不可能になった場合のみ、修理・交換に
応ずるとしていた。
今回の対応は、従来の方針を転換するもので、データ消滅が発生することに
ついて「深くお詫び」(同社)するとともに、(1)真・女神転生2を再生した後で
「メモリーカード内のデータが破損する」など、プレイステーション本体もしく
は プレイステーション専用ゲーム、その他周辺機器で問題が発生した場合は、
修理・交換に迅速に対応(2)真・女神転生2のバグに関しても、同製品の新品交
換で対応――するとしている。
同社によると、この問題での26日までの問い合わせは計7,589件となっている
が、ゲームができなくなったり、データが破損したなどの報告はないという。
修理・交換は、製品版ディスクの状態を検査して必要の措置をとる。また原因
についても調査を進めるとしている。
問い合わせは、アトラスユーザサポート(03-5261-2356、平日午前11時から午後5時)へ。