国際規格に対応した国内最大級のサーキット場「十勝インターナショナルスピードウェイ」を
所有する十勝モーターパーク(十勝管内更別村、植村高志社長)は31日、帯広市内で株主
総会を開き、会社を整理することが了承された。多額の累積赤字を抱え再建は困難と判断した。
手法は今後、数カ月をかけ取締役会で検討する。 の2008年12月期の売上高(施設の賃貸料収入)は1200万円、営業損失が980万円。
経常損失は1億3200万円。負債総額は105億9300万円に上る。会社更生法適用や自己破産の
申請など具体的な手続きに関しては弁護士を交えて問題点を検討のうえ結論を出し、
臨時総会に諮る方針。
同社は1989年、地域活性化を狙い、管内の建設会社などが設立。村内の147ヘクタールの
敷地に約90億円をかけてサーキット場を建設した。会員権販売やレース収入の伸び悩みで、
設立当初から苦戦。村への多額の固定資産税の滞納もあり、売却先を探していたが、
金融危機のあおりで断念した経緯がある。