Panasonic TOYOTA racing vol.110

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771音速の名無しさん
2006年2月28日 週刊新社会より
トヨタは牢屋へ入るか

> 『週刊金曜日』で連載している「トヨタの正体」の資料として、何年ぶりかで青木慧著『福沢幸雄事件』(汐文社)を読んだ。
> 1969(昭和44)年2月12日、レーサーの福沢幸雄がトヨタのテストコースを走っていて事故死した事件を追ったこの本は、
> 事故から10年後の1979年に出され、絶版となっている。
> 25歳で亡くなった幸雄の父、福沢進太郎は福沢諭吉の孫で、偶然にも、私の大学時代の担任だった。
> 幸雄の母はギリシア人のオペラ歌手だが、10年後にも怒りは消えず、著者の青木にこう言ったという。
> 幸雄さん死にました。トヨタ、事故のクルマ隠しました。なぜ証拠を隠したのですか。日本は法律もない野蛮な国ですかっ。
> そして、また裁判がああでもないこうでもない。もう10年かかりました。
> この裁判でトヨタつかまりますか。トヨタは牢屋へ入れられますか。なにっ、はいらない?冗談じゃない。
> 幸雄さん死にました。トヨタどんどん大きな会社になります。なぜです。私たちお金なんか一つもいらないっ。
> トヨタ、必ずつかまえてやります。必ず」
> それから30年近い月日が流れ、トヨタはつかまるどころか、ますます大きくなり、日本一の会社となった。
> 会長の奥田碩は”財界総理”といわれる日本経団連の会長である。
> 「札束と真実との交換」をあくまでも拒絶した進太郎は、当時、こう憤激している。
> 「幸雄は、死ぬ前に2000GTで危ない目にあったことも私たちにさえ隠していた。トヨタの”企業秘密”は親にも話さなかった。
> (中略)トヨタも、そんな幸雄を一番高く買っていた。
> ところが亡くなったとたんに、彼が不品行だったとか態度が悪かったなどとでたらめをいって、
> なんとか幸雄のミスのせいにしようとする。
> 彼らが利益になるから幸雄を大事にし最大限に利用してきたのに、死んだとたんに手の平をかえして死者に鞭打つようなうそまでつく。
> 自分の責任を全部、幸雄になすりつけちゃう」