バトン・BARに言いたい事を横断幕で伝えようPart2
23 :
音速の名無しさん:
ルノーのジャンカルロ・フィジケラが05年限りでルノーを去る事が決定。
これにより来期のルノーのセカンドは誰になるのかとメディアが騒ぎ始めていた。
そんな中フィジケラの後釜として新たにチームに迎えられたのは
何と今年がデビューの女性ドライバー
Kotomi.Riva(本名:徳永・リヴァ・クリステル・琴美)であった。
名前ですでにお気づきの方もおられるだろうか、彼女はフランス育ちの日本人ハーフである。
何故彼女がルノーでデビューできたのか?
それについてだが、どうやら彼女は今年度のフォーミュラールノーで
丁寧なラインどりを駆使し、殆どミスのみられない綺麗な走法で高い完走率を誇ったそうだ。
だが、彼女の凄さはそれだけではない。走り自体が非常に安定しているだけではなく
彼女にはそれに加え、ここぞという場所での勝負強さがあった。
それによって上位での安定した完走率を誇ることとなり、フォーミュラールノーを制してしまったのだ。
そのシリーズを制した実績と、安定性、それに久しぶりのF1女性ドライバーという抜群の宣伝効果から
地元フランスのルノーがセカンドとしてのフィジケラ以上の活躍をしてくれる事を願い、
今期のルノーのセカンドシートを託したそうだ。
そういう過程によって今期ルノーチームのセカンドとして、昨年度ワールドチャンピオン フェルナンド・アロンソの
完全なサポートを初期の目的としてF1デビューを果たすことなった琴美・リヴァは
来たるべきデビュー戦に向けて快調にマシンのテストを行なっていった。
そして迎えた開幕戦。この予選でアロンソはフロントロー、
ポールポジションには昨年ブラジルGPまでアロンソとタイトルを争ったキミ・ライコネンが着いた。
そして彼女のグリッドはというと、 なんといきなりの4番手
いくら昨年度のチャンピオンカーであるルノーのマシンとは言え
女性がデビュー戦にしてセカンドローを獲得してしまった事に皆が驚きを隠せない?
その成果にあの皇帝シューマッハに「こりゃサプライズだねえ!」と言わしめた。
この彼女の活躍に地元フランス、そしてもう一つの故郷 日本のファンは大いに賑わったことだろう。
24 :
音速の名無しさん:2005/09/28(水) 18:44:27 ID:yTPMctDS
そして迎えた日曜の決勝。レース序盤、ライコネンは終始アロンソを抑えながら走る。
今年のメルセデスエンジンは開幕前のテストから白煙を何度もはいており
例えマシンが速くても、エンジンが心配な状況であったのだろうか
アロンソの前を走りはしても、距離を開けるまでには至らない状況だった。
4位スタートの彼女はというと、偶数グリッドの影響か、はたまたデビュー戦での緊張からか
スタートでバトンに抜かれ、順位を5位に落としていた。
だがその失敗以降は持ち前の安定性を遺憾無く発揮。後ろからプッシュしてくる
昨々年度ワールドチャンピオンのミハエル・シューマッハの猛攻を物ともせず順位をキープ。
そして24LAP目バトンがピットに入り順位を4位へとあげると、そのまま3位を走るモントーヤに迫る。
そして迎えた39LAP目、レースが大きく動いた。
なんと彼女のサポートするべき昨年度の覇者、ルノーのアロンソが
周回遅れで走っていたミッドランドの佐藤琢磨に追突されてしまったのだ。
それによってレースは急遽ライコネンの独壇場に・・
なるかと思われた。 しかし! そのルノーの非常事態にタイヤをセーブしまま走っていたリヴァがペースアップを開始
途端にモントーヤを抜きさるや否や、ライコネンへと迫る。
そして44LAP目、今までエンジンを考えてセーブ気味に走っていたはずのライコネンだったが
後方にリヴァの影が見えはじめるや次第にペースをあげていく。 レースは残り13周。その差は4秒。
1秒で0.4ずつその差を縮めるリヴァ。そして、残り3周 遂にリヴァはライコネンに迫った!
だが抜くすべがなかなか見つからない。
安定した走法が売りであるはずの彼女がデビュー戦でいきなりの猛プッシュをしていた。
その様子にブリアトーレ監督は
「は、、話が違うぞ・・ なんてプッシュをするんだ彼女は・・」
と思っていたかどうかは定かではない(笑) が、彼の腋が大汗をかいているのを国際放送が大写しにしていた。
そして残り2周、最終コーナー ライコネンの一瞬の隙をリヴァは逃すことなくオーバーテイク、トップに立つ。
一瞬カメラにブリアトーレ監督のガッツポーズが見えたが、次の画面ではまた画面を凝視していた。
そう、レースはあと1周残っているのだ。
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音速の名無しさん:2005/09/28(水) 18:44:49 ID:yTPMctDS