1 :
spR1159:
2 :
spR1159:03/06/24 13:54 ID:1UpD+0/5
3 :
spR1159:03/06/24 13:55 ID:1UpD+0/5
過去15年ポール
88年 3:15 ポルシェ
89年 3:15 メルセデス
90年 3:27 日産 ※この年からユノディエールにシケイン2ヶ所
91年 3:31 メルセデス
92年 3:21 プジョー
93年 3:24 プジョー
94年 3:51 クラージュ ※Cカー廃止
95年 3:46 WRプジョー
96年 3:46 ポルシェ
97年 3:41 ポルシェ ※ダンロップシケイン改修
98年 3:35 メルセデス
99年 3:29 トヨタ
00年 3:36 アウディ
01年 3:32 アウディ
02年 3:29 アウディ ※ダンロップブリッジ付近コースレイアウト変更
03年 3:32 ベントレー
4 :
spR1159:03/06/24 13:55 ID:1UpD+0/5
過去15年決勝中FL
88年 3:22 ポルシェ
89年 3:21 ジャガー
90年 3:40 日産 ※この年からユノディエールにシケイン2ヶ所
91年 3:35 メルセデス(シューマッハ)
92年 3:32 トヨタ
93年 3:27 トヨタ(アーバイン)
94年 3:52 ダウアーポルシェ ※Cカー廃止
95年 3:51 WRプジョー
96年 3:46 フェラーリ
97年 3:45 ポルシェ ※ダンロップシケイン改修
98年 3:41 トヨタ
99年 3:35 トヨタ(右京)
00年 3:37 アウディ
01年 3:39 アウディ
02年 3:33 アウディ ※ダンロップブリッジ付近コースレイアウト変更
03年 3:35 ベントレー
5 :
spR1159:03/06/24 13:56 ID:1UpD+0/5
過去15年優勝車&周回数
88年 ジャガー 394
89年 メルセデス 389
90年 ジャガー 359 ※この年からユノディエールにシケイン2ヶ所
91年 マツダ 362
92年 プジョー 352(雨)
93年 プジョー 375
94年 ポルシェ 344 ※Cカー廃止
95年 マクラーレン299(雨)※関谷V
96年 ポルシェ 354
97年 ポルシェ 361 ※ダンロップシケイン改修
98年 ポルシェ 351(雨)
99年 BMW 365
00年 アウディ 368
01年 アウディ 320(雨)
02年 アウディ 375 ※ダンロップブリッジ付近コースレイアウト変更
03年 ベントレー 377
6 :
spR1159:03/06/24 13:57 ID:1UpD+0/5
過去15年日本人ドライバー参加数(含予選落ち、除PQ落ち)
88年 16名
89年 17名(片山義美体調不良で現地で辞退)
90年 15名
91年 6名(車検落ち1名、ライセンス非発給1名)
92年 9名
93年 7名
94年 11名
95年 16名(PQ落ち4名)
96年 15名
97年 8名(PQ落ち1名)
98年 11名
99年 11名
00年 10名
01年 8名
02年 9名
03年 9名
7 :
spR1159:03/06/24 13:58 ID:1UpD+0/5
962 :音速の名無しさん :03/06/24 08:35
過去15年日本車、日本製エンジン搭載車参加数(含予選落ち、除PQ落ち)
88年 9台
89年 10台
90年 13台(日産PP)
91年 3台(マツダ優勝)
92年 7台(トヨタ2位)
93年 5台
94年 8台(トヨタ2位)
95年 8台(PQ落ち2台,クラッシュでシード権辞退1台)
96年 6台
97年 5台(PQ落ち3台)
98年 9台(日産3位)
99年 7台(トヨタ2位、PP)
00年 1台
01年 4台
02年 2台
03年 3台
ああん、これが962か(w
8 :
spR1159:03/06/24 13:59 ID:1UpD+0/5
過去15年参加したワークス(トップカテのみ)
88年 6(ポルシェ、ジャガー、メルセデス=撤退、トヨタ、日産、マツダ)
89年 6(ジャガー、メルセデス、アストンマーチン、トヨタ、日産、マツダ)
90年 4(ジャガー、トヨタ、日産、マツダ)
91年 4(ジャガー、メルセデス、プジョー、マツダ)
92年 3(プジョー、マツダ、トヨタ)
93年 2(プジョー、トヨタ)
94年 0
95年 ホンダと日産も一応ワークスか?
96年 2(ポルシェ、BMW)日産も?
97年 3(ポルシェ、BMW、日産)
98年 5(ポルシェ、BMW、メルセデス、日産、トヨタ)
99年 5(BMW、メルセデス、アウディ、日産、トヨタ)
00年 3(アウディ、GM、クライスラー)
01年 4(アウディ、GM、クライスラー、ベントレー)
02年 3(アウディ、GM、ベントレー)
03年 1(ベントレー)
9 :
spR1159:03/06/24 13:59 ID:1UpD+0/5
過去20年勝ったプライベーター
84年 ヨースト(参加ワークス=ランチャ、グループ44ジャガーもワークス?)
85年 ヨースト(参加ワークス=ポルシェ、ランチャ、グループ44ジャガー?)
94年 ルマンポルシェチーム(ワークスとヨーストの混成部隊、参加ワークスなし)
95年 国際開発UK(謎のマクラーレンチーム、有力ワークス参加なし)
96年 ヨースト(参加ワークス=ポルシェ、BMW)
97年 ヨースト(参加ワークス=ポルシェ、BMW、日産)
「ワークス」参戦しながら結局勝てなかったメーカー(86年以降)
日産(86〜90、97〜99参戦=最高3位)
トヨタ(87〜90、92,93、98,99参戦=最高2位)
アストンマーチン(89参戦、12位)
ホンダ(95参戦、評価外)
GM(00〜02年参戦=最高9位)
クライスラー(00,01年参戦=最高4位)
10 :
spR1159:03/06/24 14:07 ID:1UpD+0/5
Thx 2 テンプレ作成者 ID:AW7UdSff氏 乙です。
では、前スレ使い切り次第ル・マン式スタートで参りましょう!
13 :
猫が好き♪ ◆KB//neKoQQ :03/06/24 15:49 ID:arzea/9o
あっ、コースを歩いて横切り最後尾からスタートしていくばかものがいますっ。
乙カレー >1
15 :
音速の名無しさん:03/06/24 21:32 ID:AW7UdSff
sPR1159さんZです。
>>9補足しときます。
過去30年勝ったプライベーター
75年 ジョンワイーヤー(ミラージュGR8/DFV,参加ワークスなし)
79年 クレマー(ポルシェ935K3、参加ワークス=ポルシェ)
80年 ロンドー(ロンドーM379B/DFV,有力ワークス参加なし)
84年 ヨースト(ポルシェ956、参加ワークス=ランチャ、グループ44ジャガーもワークス?)
85年 ヨースト(ポルシェ956、参加ワークス=ポルシェ、ランチャ、グループ44ジャガー?)
94年 ルマンポルシェチーム(ダウアー062LMポルシェ、ワークスとヨーストの混成部隊、参加ワークスなし)
95年 国際開発UK(マクラーレンF1GTR,謎のマクラーレンチーム、有力ワークス参加なし)
96年 ヨースト(ポルシェWSC95、参加ワークス=ポルシェ、BMW)
97年 ヨースト(ポルシェWSC95、参加ワークス=ポルシェ、BMW
16 :
音速の名無しさん:03/06/24 22:45 ID:AW7UdSff
前スレ埋まりまつた
2000年のルマンにR391が改良型で出たとしても、アウディR8には歯が立たなかっただろうね。
つーか日産の開発は相手の速さの想定が甘過ぎだよ。
2000年のアウディ、サルテを3分30秒くらいで走ってなかった?
そんなスピード、R391には全然出せないぜ。ましてミッションを3分で取り替える
例のメンテ性の良さが加わるんだから、ワークス体勢である以上は日産に勝ち目なし。
>>987 仮に日産が00年のルマンにでたとしてどれくらい周回をこなせたんだろう?
少なくとも99年の時点では速さではR391>R8だったはず。
00年だと1〜2秒ほどアウディ有利かな?
アウディがワークスでの開発、ニスモがプライベートでの開発を考慮して…。
となると、速さで勝るアウディに対して日産は得意のピット戦略(99年もピット作業は早かった記憶が…。
で食いついていく展開になるだろうね…。
もしかしたら、残り20分で本山の乗るR391がR8を追い回すレースを見れたのかも…。
>>18 ちょっと記憶があやふやなのだが、99年の時点で既にアウディR8C(R8はこっちから
多くの技術を還元していそう)の方が予選順位上じゃなかった?
少なくとも決勝ではR8Rの方が上だよね。
開発力の差から言って、00年のR8がR391より遅いって事は100%ありえないよね。
R391の新兵器ってセミATくらいでしょ?「残り20分で本山の乗るR391がR8を
追い回す・・・」てのは3位のR8でも難しいのでは?
20 :
音速の名無しさん:03/06/24 23:03 ID:AW7UdSff
>>18 >アウディがワークスでの開発、ニスモがプライベートでの開発を考慮して…。
激しく「たられば」の妄想世界になるが00年日産がワークス活動を継続した場合(99年11月に停止発表)と、
ニスモが独自のプライベート活動で参戦した場合(00年2月に断念、私のところにも社長から参戦断念の詫び状が…)は分けて考える必要がある。
「ワークス」として出れば当然99年より速くなるよう開発されるわけだ。どれだけ速くなれたか知らんが。
「プライベート」として出た場合、大掛かりな開発は行われず、マシンは速くならず信頼性UPに焦点がおかれる。
その場合、ワークスアウディに勝てるわけなく、しかも3台とも完走したから、良くて3位だったろう。
21 :
音速の名無しさん:03/06/24 23:04 ID:9wgr5xpL
ニッサンの話したがるヤツって、「たら・れば話」ばっかりだな。
しつこく91年のこと言うバカもいれば、
>>18みたいなのもいるし。
22 :
音速の名無しさん:03/06/24 23:07 ID:diEWniYM
>>21 たらればでいいじゃねえの。
何が気にいらないんだ?
23 :
音速の名無しさん:03/06/24 23:07 ID:AW7UdSff
せっかくいい雰囲気なので煽り・荒氏はスルーでマターリと。
R391に可能性があるとすれば、富士1000kmのパンフにあったように
「ラム圧で最大680馬力までパワーアップしている」が真実であった場合なのだが、
富士のストレートでTS020に引き離されているから、それはないだろうな。
ヘタに00年にワークス体勢での参戦を発表していればアウディを刺激する事になり、
直噴ターボや垂直尾翼の技術が前倒しで00年に投入されていた可能性もある。
するともう、日産にはスピードでも耐久性でも勝ち目はなくなるね。まして3台だし。
>>18 >987ってのは前スレの俺のことかな?
>>20氏の言っているように、ワークスかプライベートかで分かれる。
ワークスだった場合、どれだけ行けたかは全くの未知数だけど、
あれだけ完璧に全てを進めたアウディを3台とも倒すのは無理じゃないか
というのが俺の考え。
ワークスで、なおかつ全てが円満に進んだら360周以上は出来たかな。
ただ、ピットが速いのはアウディも同じじゃないかなとは思う。
26 :
音速の名無しさん:03/06/24 23:16 ID:AW7UdSff
って言うか当時の日産にカネがあればR391でなくR392だったんじゃあ?
まあ逆に言えば当時の日産にR392を開発する余裕は無かったろうからR391エボで出るくらいなら厳しかったかな。
確かにアウディR8RからR8への進化は目を見張るものはあった。
でもライバルなしで自チームだけのコンボイ走行って空しくなかったかな?
トヨタTS030、メルセデスCLR2、日産R392、BMW−V10LMRとのガチンコ勝負見たかったゾ!
勝負事でタラレバは無意味…
今後実際に頑張って貰いましょう、トヨタにもニッサンにも。
28 :
音速の名無しさん:03/06/24 23:19 ID:AW7UdSff
あ、ポルシェ971V10も!(ネーミングはすべて漏れの妄想だから突っ込まんといて
29 :
音速の名無しさん:03/06/24 23:20 ID:AW7UdSff
このスレから妄想とったら過去の思い出話しか残らないじゃん…。
30 :
音速の名無しさん:03/06/24 23:22 ID:A1VkPltv
他にすがるものの無い大乗マツダオタが出てきそうなんでいいかげんにしる
あぼーん
もう今年のルマンは終わったんだから
過去話と妄想話しかルマンスレでは出来ないよ(w
>>28 ネーミング素晴らしいと思いますが・・・
メルセデスはネーミングの為だけにLMPで参戦し、「SL-LM」
BMWはV8ターボで「V8T-LM」ではないでしょうか?
まあ俺としては勝たなくてもただ走ってるだけでも良かったのだが。
35 :
音速の名無しさん:03/06/25 00:07 ID:8g78DQoq
いややはり勝ち負けを争うからより面白いのでしょう.
F1とWRCにはまず参戦しないであろう、ニッサン&マツダにとって
来年以降参戦すれば、勝算は十分あると思うけどな。
両社とも、経営状態厳しいけど、ここらで踏ん張って欲しいよ。
はっきり言って、トヨタが強くても正直ツマンナイ。
>36
スポーツカーが流行らない今の世の中、モータースポーツには何の販促効果もない訳で…
>>35 まあそれはそうなんだがルマンってそれだけでもないじゃん?
いないことの寒々しさを考えたら。
39 :
音速の名無しさん:03/06/25 00:34 ID:PuNEv+zN
>>22 別に。なにカッカしてんの?
>>36 でもニッサンもマツダも難しい立場にあるからね。外人のお偉方しだいなんだろうな。
今年のチーム郷見てて思ったけど、やっぱルマンはマシンが主役だと思う。早く国産ワークスに復活して欲しいよ。
40 :
音速の名無しさん:03/06/25 00:54 ID:eQ/B6gur
ルマン参加ワークス列伝
ジャガー編
1950年代にルマンで黄金時代を築いたジャガーの名が、再びルマンに戻ってきたのは1984年、アメリカのグループ44チームによってである。
このチーム/マシンを「ワークス」と呼ぶことに異論もあるだろう。しかし後に黄金時代を築くことになるTWRもジャガーから見れば同じ外部組織。
と言うことでこの「アメリカ製」ジャガーについても簡単に触れることにする。
70年代、グループ44チームはIMSAシリーズにジャガーのGTマシンで参戦していた。そして82年、ジャガーの6gV12エンジンを積むGTPマシンを開発しステップアップを果たす。
「アメリカ製ジャガー」の誕生である。ドイツ製トヨタ、英国製BMW、アウディもあるのだからとりたて珍しいことではないだろう。
ネーミングは「ジャガーXJR−5」。「5」であるのはそれまで開発したGTマシンが1から4と言うことである。
このマシンがルマンに初参戦したのは84年、決して長期計画で参戦したわけではなかった。
1982年、WECのレギュレーションが改訂され、翌83年からIMSAのマシンは参加できなくなった。
しかし「強すぎるポルシェ956」のためWECの参加台数は伸び悩み、翌84年から再びIMSAのマシンの参加が可能になった。
ルマンの主催者ACOは参加台数確保のため、グループ44に「アメリカ製ジャガー」の参加を要請し、快諾された。言わばゲストとしての参加である。
初参加のジャガーXJR−5は一時5番手まで上がる健闘を見せ、20時間、291周走ったところでミッショントラブルでリタイヤとなる。
しかし「ジャガー」の名前がルマンに復活したことが大きな意味を持ったのは間違いない。
41 :
猫が好き♪ ◆KB//neKoQQ :03/06/25 01:09 ID:nUqLt9Dh
>>34-35 >>38 勝ち負けを全然争わないとたぶん面白くないんだけどさ。勝ち負けを争うだけ
なら、スプリントの方がわかりやすかったりするじゃないですかぁ。
んで、勝ち負けを争うもんであるのは前提として、耐久レースって、どっかで、
わかりやすい勝ち負けを突き抜けるところがあるじゃん。どっかを応援してた
としても、最後の方になると、「もう勝ち負けどーでもいいからさ、みんな最後
までがんばれ」みたいにふっと思う頃に、突き抜けてるわけ。
そこまでいっちゃうと、なんかすんげえしゃーわせな気分になれるわけよ。違
うかしらんが、「悟りってこういうやつ?」みたいな(=^_^;=)。
ル・マンでいえば最後の2〜3週はそんな感じでしょ。
郷さんが「4台で隊列揃えて・・・」みたいなこと言ってたじゃん。
43 :
音速の名無しさん:03/06/25 01:17 ID:uEec5mK/
来年ルマン見に行きテー と思ってる物ですが
何からすればよいでしょうか
ちなみにパスポートもありません
予算は50万以内で
44 :
音速の名無しさん:03/06/25 01:25 ID:eQ/B6gur
このグループ44のルマン参戦がどれだけの影響を与えたか定かではないが、この年84年の暮れ、ある契約が成立する。
ジャガーカーズ会長ジョン・イーガン卿と、TWR代表トム・ウォーキンショーとの間にである。
「3年でジャガーのルマン制覇を果たす」との。
この84年、TWRのグループAジャガーXJSはETCを制覇していた。次のステップはグループC/ルマンである。
トムもマツダオート東京と組みルマンに参加した実績もあった。このTWR+ジャガーのコラボレーションが数年後グループC/ルマンを席捲することになるのである。
トムはマシンの設計をトニーサウスゲートに依頼する。そのマシンの大きな特徴はCカーでは初となるカーボンモノコック。F1では既に主流になりつつあったが、
Cカーでは最強ポルシェ956もまだスチールモノコックの時代である。
当初は85年のルマンに間に合うよう参戦する予定だったが、実際にはやや遅れルマン後のモスポートから参戦することとなった。
このマシンのネーミングは「ジャガーXJR−6」。そう、グループ44のGTPマシンを引き継ぐネーミングである。TWRとグループ44のプロジェクトは全くの別個であったが、
それまでの活動にTWRが敬意をい表し、それをつぐマシン名としたのである。
85年のルマンには引き続きグループ44のXJR−5が参戦する。今回は完走し13位。(ちなみに12位がトムストヨタ、11位がEMKAアストンマーチン、それより上位はすべてポルシェ、ランチャである)
この結果自体は大した意味を持たなかっただろう。その直後についにTWRのXJR−6がWECデビューを果たす。
当初TWRがテスト用にグループ44から購入したXJR−5がブリティッシュグリーンに塗られたマシンが誤って「XJR−6」として世界中に配信されると言うハプニングもあった。
すぐに訂正された、TWRオリジナルのサウスゲートデザインの流麗なボディワークを持つXJR−6が配信されたが、グループ44のマシンよりはるかに美しく完成度の高いマシンがそこにあった。
ブリティッシュグリーンの奇麗なカラーリングに貼られるステッカーは「TWR」「JAGUAR」「Castrol」のみ。
45 :
音速の名無しさん:03/06/25 01:29 ID:eQ/B6gur
>>44 漏れ3泊5日の強行ツアーで30万くらいで逝った。ASとかRonとか見てるとツアー案内出てるよ。
でもこの盛り下がりでもうないかも。
ちなみに漏れが逝ったツアーはブンキョーインターナショナル。ぐぐって探してみてくれ。
フランス語しゃべれなくても大丈夫。片言英語で買い物くらいはできる。英語で話しかけると仏人はシカトと言うのはガセのようだ。
46 :
猫が好き♪ ◆KB//neKoQQ :03/06/25 01:41 ID:nUqLt9Dh
>>42 そっそ。マーシャルがみんなコースサイドに出て、意味もなく旗を振ってね。
あれは、何度見ても、いいもんです。
47 :
音速の名無しさん:03/06/25 02:14 ID:eQ/B6gur
85年シーズン終盤から参戦したジャガーXJR−6はまだまだワークスポルシェとの差は大きいものの、シーズン終盤には表彰台をゲットしたりトップを走行するようになった。
(10月にはWEC富士で来日。ただし豪雨のためレース序盤で撤退)
翌86年、TWRジャガーはシルクカットタバコのギャラハーインターナショナルをスポンサーに得(このためブリティッシュグリーンのカラーリングは消滅)、引き続きWSPC(この年WECから改称)全戦に参戦するほか、いよいよルマン参戦を果たす。
この年はカラーリングだけでなく、エンジンも6gから6.9gに変更された。
そしてWSPC第二戦「地元」シルバーストンでTWRジャガーはついに初優勝を果たす。開幕から2戦連続ポールのランチャはこのレースを最後にワークス活動を休止したため、今やTWRジャガーはワークスポルシェに唯一立ち向かえる存在となったのである。
そして第三戦はルマン、ジャガーは大サポーター軍団と共にドーバーを渡りサルテに乗りこんだ。
(眠いんで今宵はここらにしとございます。読んでくれる人が5人くらいでもいるかぎり続けます)
>>47 おれは読んでいるので継続きぼんぬ。せめてマツダまではいこう(=^_^;=)。
49 :
音速の名無しさん:03/06/25 02:39 ID:wzFnc1xq
>>47 読んでます。勉強になります。
そういやランチアも参戦してたんですね。LC2でしたっけ。
>>45 俺が昔行ってた予備校の先生の話では、フランス人とかは日本人に優しいらしい。
その理由は、日本人は一人じゃ何もできないと思われてるとか・・・
別に見下してるとかそういうのじゃないみたいだけどね。
逆に、ドイツ人に対しては絶対助けてやらないらしい。
>>45 最近は英語話すやつも多いけどフランス語で話しかけると愛想よくなったりするらしいよ。
基本的に自分らが一番と思ってる連中だからね。
フランス語の先生が、フランス人はフランス語を話せば仲間と認めてくれると言ってたな
軽い挨拶ぐらいはフランス語で話せた方が良いよ。
難しい言葉は英語でも大丈夫。
とにかく、自分はフランスに来るために、少しはフランスを勉強してきたみたいな
態度を示すと良いらしい。
何処の国でもそうだと思うけど、自国の文化に関心のある人には外人であっても、
好意的に迎えてくれる。
56 :
音速の名無しさん:03/06/25 21:12 ID:eQ/B6gur
漏れルマンに逝ったとき、夕暮れのダンロップブリッジブリッジ付近でたたずんでたら、
仏人か英国人かわからんがはげたおやじが親しそうに話しかけてきたのでおしゃべりした。
おしゃべりと言えるのかはともかく(w
漏れはひたすらカタカナ英語で「あいさぽーとにっさん。ほしのいずぐれいと。ひーいずもすとふぇいますどらーばーいんじゃぱん」
おやじもこの日本人が星野を応援しているのはわかったようだった。最後に握手して別れた。
翌朝、フォードシケイン付近の駐車場にシルビア(200SX)が停まってたのでよってみると持ち主の親子が現れ親しくシルビア談義(と言えるほどのものか?)。
「あいどらいぶじすかーいんじゃぱん。にっさんいずぐれいと」「Oh,you drive NISSAN too!」(と言ってたと思う、仏語かもしれんかったが)
レースヲタに国境はない!どんどんコンタクトとってみれ!
57 :
音速の名無しさん:03/06/25 21:17 ID:eQ/B6gur
BMWのブースは(ほんとはクレデンシャルないと入れないが)どさくさにまぎれて侵入できた。
朝はそこでコーヒーとクロワッサンを拝借(うめーんだこれが)。
時間毎のラップチャートも配ってくれてえがったヨ。
なのに日産は入口に恐そうな門番がいて、「あいむじゃぱにーず、OK?」と言っても「ノン」。ケチ!
勝手に入っちゃだめでしょ(w。でも( ゚д゚)ウラヤマスィ
59 :
音速の名無しさん:03/06/25 22:33 ID:wd9arlDS
来年はすべてNA4000CCに汁
耐久で10000回転・・・・萌える(゚∀゚)
NA高回転の音は疲れる。。。
61 :
音速の名無しさん:03/06/25 22:51 ID:eQ/B6gur
>>55 漏れがフランス滞在中使ったフランス語は
「あらんぷろすとー」
「ぷじょー」
「ぼんぼやーじゅ」(聖子たんの歌にあった、だけ)
「るぱーん」
だけだ。それでもなんとかなった(w
でもフランス人っていい人。フラン(今はユーロか)とその下のなんとかって単位(日本で言う銭、米で言うセント)
階物した時、ようわからなくて余計にカネ出したけどちゃんと「ノン」って言って釣り返してくれた。
日本のバイトの学生ならそのまま懐入れるんじゃあ?
62 :
音速の名無しさん:03/06/26 00:05 ID:oVlHLIXo
>>59 昔、ジャン・マリー・バレストルって人が近い事を言った事があって、10年以上
たった今でもボロクソに貶されているんだが・・・
63 :
音速の名無しさん:03/06/26 00:08 ID:DOeOtkbL
プジョーやトヨタのV10はどのくらい回してたのかな?
12000ぐらいか?
65 :
音速の名無しさん:03/06/26 01:07 ID:Fpotm8k3
ワークス列伝
ジャガー第二部
1986年、TWRジャガーはルマンに初お目見えした。この年は日産が初のワークス参戦を果たし、
トヨタ(ワークスではないが)、日産、マツダ3メーカーが揃ったことから「ルジャポンアタック」と言う看板がいたる所にかかげられていた。
しかしこの年に限って言えば真の(ポルシェに対する)アタッカーはジャガーであった(前年撤退したザウバーメルセデスもクーロスをスポンサーに参戦)。
レースどころではないドタバタな日産チームとは対照的に、同じく初参戦のジャガーはNAながら予選最上位は5位と順調な滑り出し。
レースはこの年から燃費規定が緩和されたため、ワークスとヨーストのポルシェ同士による激しいバトルが序盤から続いた。しかし夜中に起きたクレマーポルシェによる事故のため,
長い時間ペースカーが入りヨーストはオーバーヒート、トップの位置からリタイヤとなった。
3台出走したジャガーのうち、朝まで残った1台も、一時はワークスポルシェに次ぐ2位まで浮上し朝を迎えたところで後輪がバースト、
サスペンショントラブルを起こしリタイヤとなった。
しかし初出場ながら果敢なチャレンジを見せたTWRジャガーに対し、ドーバーを渡って来たジャガーの大サポーター軍団は大きな拍手を送った。
ジャガーのピットにはサポーターへの感謝のメッセージとして「WE WILL BE BACK」の文字の入ったボードが掲げられた。
TWRジャガーの一年目はこうして終った。
66 :
音速の名無しさん:03/06/26 01:29 ID:Fpotm8k3
ルマン後のWSPCでもジャガーは勝利こそ上げられないものの、安定して上位に入賞するようになり(もっともスタートの1コーナーで
同士討ちと言う大失態を演じたハラマのようなレースもあったが)、最終戦富士の結果次第ではながらチャンピオンを狙える位置につけた。
レースはワークスポルシェの自滅でヨーストが優勝し、暫定結果ではジャガー2位、ポイントでワークスポルシェを上回り、フル参戦1年目でチャンピオン獲得、
かと思われたがこれは主催者側の掲示ミスで正式結果は3位、この結果チャンピオンはブルンのものとなった。
とは言えフル参戦1年目でのこの健闘は、翌年以降のルマン/WSPCへ大きな期待を膨らませることとなった。
翌87年、ジャガーはV12エンジンを6.9gにスケールアップし、空力的にも一層リファインされたXJR−8(ルマン用はXJR−8LM)を投入した。
ジャガーの怒涛の快進撃が始まり、この年のWSPCはワークスポルシェさえ寄せ付けず開幕4連勝、シリーズチャンピオンを早くも確定的なものとする。
しかし真のスポーツカーチャンピオンはWSPCでなくルマンで決まることは当のジャガーもトムも充分承知していただろう。
真のチャンピオンの座をポルシェから奪うべく、2回目のルマンへTWRジャガーは挑んだ。
67 :
音速の名無しさん:03/06/26 01:59 ID:Fpotm8k3
この年からトヨタもワークス参戦を開始(ザウバーは未だクーロスレーシングのエントリー)、ルマンもかつての華やかさを完全に取り戻した。
しかし日本勢が真のトップコンテンダーになるには尚時間を必要とした。
予選ではワークスポルシェが1−2、しかし3rd.カーを予選中にクラッシュで失い数的不利にならざるをえなくなった。(ワークスポルシェの4台目はGTクラスの961)
一方のジャガーはNAながら3−4−5を占め、決勝に向けてより一層期待が高まる。
この年のルマンは例年にも増してガソリンが粗悪で予選から悩まされるターボ車が続出した。
決勝ではこの傾向がさらに強まり、ヨースト、クレマーと言った有力プライベートポルシェ、そしてワークス2nd.カーも序盤にデトネーション(異常燃焼)を起こしリタイヤ。
序盤にしてポルシェは1台で3台のジャガーに挑まなければならないと言う絶体絶命の位置に追い込まれたのである。ターボ潰しの陰謀の噂さえ出たほどである。
もはや誰の目にもジャガー優勢は明らかだった。
しかしサルテの魔の手はその後ジャガーのほうに忍び寄ってきた。
まず4位走行中のW・パーシードライブの5号車が深夜ユノディエールでタイヤバースト、クラッシュリタイヤ。
朝8時には2位を走行の6号車がエンジントラブルでリタイヤ。残る1台もその直後にミッショントラブルで大きく後退、
圧倒的優位に思えたジャガーはここで事実上優勝を諦めなければならなくなった。
しかし徹夜で声援を送り続けたジャガーサポーターはなおも声援を送り続けた。そしてピットからジャガーが出るとより大きな声援を送る。
そんなサポーターの期待に応えるためトムは順位に関係なくドライバーに攻めさせた。
結局優勝はまたしてもポルシェ。満身創痍の最後のジャガーは5位で完走した。しかしそれは完走狙いで得た5位ではなかった。攻めて攻めて破れた結果の5位。
「来年こそ」そう考えるTWRのスタッフは今年も彼らのサポーターへ向け「WE WILL BE BACK!」のボードを掲げた。
(今宵はここまでにしとうございます。このフレーズが流行ったのはジャガーが勝った1988年…。おやすみ)
来年はル・マンオフでもやるか?
来年はポルシェカレラGT
でその次はメルセデスSLR
に出てきてホスィ
鬼が笑うな…
70 :
音速の名無しさん:03/06/26 19:47 ID:pdLxENwz
「栄光のル・マン」DVD発売記念age
でも特典映像なしかよ。
71 :
音速の名無しさん:03/06/26 21:03 ID:Fpotm8k3
>>69 今週のASに出てたよ、カレラGTのルマン参戦の可能性。
でも今更クラス優勝狙ってもねえ…。
あぼーん
newGT40で来て欲しい。ガルフカラーで
74 :
音速の名無しさん:03/06/26 22:04 ID:bEgy7ArR
>>70 確かに特典映像無しは、痛い・・・・
しょうがないから、「The History of LE MANS」(ユーロピクチャー)
でも、見て、慰めてるYO・・・・
「メゾンドブランシュってどこよ」な若い奴も、多いんだろうねぇ・・・このレスは・・・・
75 :
音速の名無しさん:03/06/26 22:33 ID:pdLxENwz
>>74 でも音も画質も良いので、まあ満足。
マートラってあんなに鮮やかなブルーだったのか。
ズリズリ滑りまくりながらコーナーを立ち上がる917と512Sに萌え萌え。
512Sの音は聴いていると、とろけそうになる。
ちなみにこの映画、マートラV12とアルファV8の音が逆になってる。
>>62 言っただけじゃなくって、実行した気が・・・
フラソス国枠主義者氏ね。
ところで、今もFISAってあるの?
77 :
音速の名無しさん:03/06/26 23:19 ID:bEgy7ArR
>>75 今まで、なかなかDVDにならなかったことを、考えれば満足してます
最近は、12気筒なんて、聞かなくなちゃったからねぇ・・・・・
リストリクター無しで、大排気量でも回せるだけ回すと、
深みのある高音を、奏でるんですなぁ・・・
ちょろちょろと、画面に映ってくる914やら、コルベットやらが、いい味出してるよなぁ・・・・
観戦の雰囲気って、今も昔も、ほとんど変わらないんだろうなぁ・・・・
リュック・ベッソンがル・マンをテーマにした映画を撮るとかっていってたのは去年だったっけ?
結局どうなったのかね、ベッソンがらみの映画はけっこう好きなので・・・。
あっ、もう『栄光のル・マン』のDVD出てるんだ。
あの映画を見て(日テレの金曜ロードショー?で)、
カーレースとル・マンに興味を持ち、ポルシェを好きになった。
考えたら、幼稚園の時からル・マンが好きだったんだな、俺。
マイケル・デュラニーだったっけ(あたってたらすごいが、微妙に間違いな気配)。
今思えば幼稚園の時956(962?)のラジコンを買った貰った時に俺の人生は決まっていた
>81
俺もきっかけは「栄光のル・マン」だったが、俺はポルシェ嫌いになった。
子供心にポルシェチームの作戦を汚く感じたのと、512Sの方がカッコ良かったから。
>82
ディレーニーだったような気がするが…ワザワザ確認の為にビデオ観る気にはならん。
85 :
音速の名無しさん:03/06/27 19:47 ID:x50rOEpi
86 :
音速の名無しさん:03/06/27 23:45 ID:AZH3CwXJ
ジャガー其の三
ルマン後のWSPCは、直後のノリスリンクではルマン敗戦の尾を引いたかRLRポルシェに優勝をさらわれたが(ワークスポルシェはインディプロジェクト集中のためルマン以降WSPCを撤退)、
その後の全レースで勝利(日本の富士でも初勝利)、余裕でチャンピオンを決める。
しかしルマンに勝たない限り真のスポーツカーチャンピオンとは言えない。
88年シーズン、TWRジャガーは更に戦線を拡大し、従来グループ44が活動していたIMSAにも進出することになった。スポンサーはカストロール。
IMSAでもビッグキャットはポルシェに挑戦状を叩きつけたのである(もっともこの年ジャガーを苦しめたのはWSPCもIMSAでもポルシェではなかったのだが)。
88年用のTWRジャガーは前年のXJR‐8の進化版XJR‐9(WSPCは6.9g、IMSAは6.0gのいずれもV12)である。
さてここで脱線するが、なぜXJR‐6の次が8なのなかと思われた方もいるだろう。実はXJR‐7はグループ44の86、87年シーズン用マシン。
ジャガーと袂を分かったグループ44は89年デイトナに「グッドイヤーイーグル」と言うマシン名でエントリーしている。
本題に戻ると、88年のIMSA開幕をつげるデイトナ24時間、TWRにとってもIMSAデビュー戦である。
このレースで(ワークスは出ていないとは言え)ポルシェを破り、カストロールジャガーXJR−9IMSA−GTP仕様はデビューウィンを飾ると共に、
ポルシェの24時間レースの連勝もストップさせた。ルマン制覇に向けて幸先のいいスタートである。
87 :
音速の名無しさん:03/06/27 23:56 ID:AZH3CwXJ
さて、ルマン制覇に向けて突き進むTWRジャガーであるが、WSPC,IMSAでも強力なライバルが出現した。
WSPCでは、メルセデスベンツが長い沈黙を破りついにワークス参戦を果たす。
実際の体制は前年までのザウバーメルセデスとなんら変化はないが、メルセデスがついに本腰を入れワークス宣言をしたのである。
メルセデスのワークス活動は1955年、「あの」大惨事を起こして以来33年ぶりのことである。
一方のIMSAでTWRジャガーに立ちふさがったのはポルシェではなくエレクトラモーティブ日産。この年IMSAチャンピオンを獲得したのは、
デイトナを制覇したジャガーでなく日産を駆るジェフ・ブラバムである(メイクスは台数の優位でポルシェ)。しかも圧倒的強さで。
WSPCも開幕戦は「ワークス宣言」したメルセデが制する。しかしジャガーも負けてなく2戦目以降3連勝、上々の調子でルマンに挑むことになる。
この年は復活したメルセデス、ルマンだけスポット参戦のポルシェ、そしてジャガーと有力3大ワークスが揃い対決ムードは最高潮であった。
(日本のトヨタ、日産、マツダワークスも参戦したがまだ「対決」できるレベルまでには達していなかった。)
>>85 その綴りだと〔ディレイニー〕になると思う訳だが…
89 :
音速の名無しさん:03/06/28 00:11 ID:wXveZrBS
保育園のときに買ってもらった
色鉛筆のケースがロスマンズ956ですた
その後 TBS、WEC>テレ東JSPC>衛星WSPC、SWC、毎年のルマンと
エリートコースを歩む
90 :
音速の名無しさん:03/06/28 00:15 ID:Py2bcNxJ
この年のルマン、TWRジャガーはIMSA部隊を合流させ、5台のマシン、100名を越すスタッフでサルテに乗り込んだ。
一方のワークスポルシェも3台体制。エースマシンの17号車にはルマン5勝のベル、2勝のスタック、3勝ルドウィッヒの「10勝トリオ」が乗りこむ。
もう一つの雄、ザウバーメルセデスは予選中にタイヤトラブルを起こし決勝を撤退した。メルセデスはつくづくルマンとは相性が悪いようである。
予選は圧倒的速さでワークスポルシェが1−2。ジャガーは4−6−11−15−19,NAとしては上々だろう(日本勢最上位はトヨタの8位)。
スタート前、TWRジャガーの知恵袋ジョン・ワトソンは「今年のルマンはもっとも過激な走りに耐えぬいたマシンが勝利するだろう」とコメントした。
従来のペースを守り最後まで走りぬく「亀さん走法」でなく、最初から最後まで「長距離のスプリントレース」として戦い生き残った「兎」のみが勝利できると言うことである。
事実レースはその通りとなり、この年のルマンは歴史に残る大激闘となった。
91 :
音速の名無しさん:03/06/28 00:33 ID:Py2bcNxJ
前年に増して大挙押し寄せたジャガーの大サポーターに見守られ、歴史に残る88年ルマンはスタートした。
スタートからポルシェ・ジャガーの両ワークスはがっぷり四つに組んだ「スプリント」レースが続く。
ラマース組Aジャガーが逃げ、スタック組Pポルシェが追う。
3時間後、最初のトラブルはポルシェ、エース17号車は燃料ポンプのトラブルでガソリンを吸い上げることができなくなりコース上にストップ。
セルモーターを回すだけで這うようにピットに戻ってくる。これで2周のビハインド。これが後々大きく響く。
4時間目にはウォレク組Qポルシェがトップに立ち、9時間目までトップをキープするもエンジントラブルでリタイヤ。
朝を迎え生き残っているのはAジャガー、猛烈な追い上げを見せたPポルシェ、ブランドル組@ジャガーの3台。しかしその後@はリタイヤ。
いよいよAジャガー、Pポルシェで雌雄を決することになる。
92 :
音速の名無しさん:03/06/28 00:47 ID:Py2bcNxJ
残り4時間、コース上に雨が降り出す。しかしサルテサーキットは1周13kmのロングコース。
コース上の一部で雨が降ってウェットコンディションになっても、別の所は完全ドライと言うことが珍しくない。
ポルシェ、ジャガーともスリックのままで一騎討ちレースを続ける。
雨は1時間で上がり、なおもポルシェの猛追は続き、残り1時間でついに同一周回に。
しかしそこまでであった。2分35秒のマージンで、ラマーズ/ウォレス/ダンフリース組Aジャガーが他の2台のジャガーを従えデイトナフィニッシュ。
ついに31年ぶりにビッグキャットがルマンを制覇したのである。
表彰式ではジャガーサポーターの歌う「God Save the Qeen」が高らかに響き渡った。
ジャガー伝ももう少しで終わりか。ご苦労様です。
94 :
音速の名無しさん:03/06/28 01:09 ID:Py2bcNxJ
この年のルマンは記録づくめ。Aジャガーの走行距離は5332km。1971年のポルシェ917にわずか2.5km及ばなかった。
当時はポルシェカーブもなく、また燃料使用料規制もなかった。
90年にユノディエールにシケインが設置されたため、もう71年、88年の記録が破られることはないかもしれない。
ユノディエールの直線ではWMプジョーが405kmをマークした。シケイン設置後の記録は90年の日産R90CPの366km。
現在のマシンはエアリストリクターでパワーを抑える方向なので、今後この記録もまず破られることはないだろう。
そして最大の記録が、394周走っての1−2位同一周回。いかにこの年のレースのレベルが高かったかを物語っている。
ポルシェファンからすれば「あの2周のビハインドが無ければ」と考えるだろうが、ゴール後ポルシェのタンクの中はほとんどガソリンが残っていなかったのに比べ、ジャガーはまだ余裕があった。
もちろん2周のビハインドを跳ね返す猛烈な追い上げを見せなければ多少は余裕ができたはずなのでこればかりはなんとも言えないが。
しかしトムはレース後自身満々に「来週同じレースをやっても勝てる」と述べている。
8連覇の夢絶たれ破れたポルシェはライバルを称え、後日「ジャガーおめでとう!」との新聞広告を打った。モータースポーツファン全体が拍手を送りたくなることであろう。
当時の英国はまさに「英国病」の時代。そんな中で英国人に元気と勇気を与えたのがF1のナイジェル・マンセルとジャガーであった。
当時はまだ日本ではサッカーのワールドカップが一般的でなく(当然だ)、筆者自身も名前を聞いたことがあったくらいで詳しくは知らなかった。
従って(五輪を除けば)スポーツの部隊で母国の栄光に喜び、歌い、泣きわめく英国人の姿は非常に新鮮で、かつ羨ましくもあった。
いつの日かこのサルテで日の丸が揺れ、君が代が歌われる、そんな光景を初めて想像するようになったのも、ジャガーの勝利に酔う、英国人の姿に負うところが大きかった。
(三部 完)
※ジャガー編はまだまだ続くが、次回作はトヨタかメルセデスを予定。
95 :
音速の名無しさん:03/06/28 01:20 ID:Py2bcNxJ
ジャガー編は93年のジャガーXJ220まで続きます。
>>ID:Py2bcNxJ氏
Zでつ。 ジャガー続編でもトヨタでもメルセデスでも、継続キボン。
一つ質問、何か参考にされてる文献とか書籍ってあるんでつか?
97 :
音速の名無しさん:03/06/28 02:31 ID:Py2bcNxJ
>>96 自分の記憶がメイン。
その他参考文献、
「ルマン 伝統と日本チームの戦い」GP企画センター編
「ル・マン 偉大なる草レースの挑戦者たち」黒井尚志 集英社
「ルマン 偉大なる耐久レースの全記録」檜垣和夫 ニ玄社
「別冊オートテクニック Le Mans24」(86年7月)
「オートテクニック臨時増刊87/7 LE MANS24」
「男たちのルマン THE24hours オートスポーツ87/8増刊」
「RACING NEWS別冊 栄光のルマン24時間スペシャル」(90年8月)
この他オートスポーツ、レーシングオン、カーグラフィック、ベストカーバックナンバーなど
98 :
音速の名無しさん:03/06/28 04:15 ID:BAJ7trGT
>>44 >Cカーでは最強ポルシェ956もまだスチールモノコックの時代である。
アルミニウム・ハニカム・モノコック
>このマシンのネーミングは「ジャガーXJR−6」。そう、グループ44のGTPマシンを引き継
>ぐネーミングである。TWRとグループ44のプロジェクトは全くの別個であったが、それま
>での活動にTWRが敬意をい表し、それをつぐマシン名としたのである。
理由はそれがTWR XJRではなくてジャガーXJRだから。ジャガー・カーズとしては継続して
いるプロジェクト。
>>67 >この年からトヨタもワークス参戦を開始(ザウバーは未だクーロスレーシングのエントリー)
というよりも、ワークスのメルセデス・ベンツではなく「ザウバー・メルセデス」と仰りたいのでは?
>>87 >エレクトラモーティブ日産
エレクトロモーティブ
99 :
音速の名無しさん:03/06/28 09:01 ID:sHUfKkqd
>>88 まあ英語なんで微妙だが、オレにはデラニーに聞こえる。
字幕を含めて他の日本語表記を見ても、いずれもデラニーになっているので、
素直にデラニーでいいんじゃない?
100 :
音速の名無しさん:03/06/28 11:09 ID:usd1vUbi
100
101 :
音速の名無しさん:03/06/28 11:15 ID:Py2bcNxJ
>エレクトラモーティブ日産
>エレクトロモーティブ
まあ英語の和文表記についてあれこれ書くのも意味ないかもしれないが、少なくとも「エレクトロモーティブ」と表記された書物を私は見たことありませんが…。
どの書物でそう表記されてました?
上記の参考文献、日産の広報誌ではすべて「エレクトラモーティブ」と表記されていてこのほうが一般的だと思いますが…。
>>Cカーでは最強ポルシェ956もまだスチールモノコックの時代である。
>アルミニウム・ハニカム・モノコック
ワークスのオリジナルはスチールじゃなかった?RLR(GTi)が独自のアルミハニカムモノコック造ってましたが。
102 :
音速の名無しさん:03/06/28 14:11 ID:8BAnIzPM
>>98は知ったか野郎なので無視に限るよ。
ワークスがアルミモノコックを作っていたんだったら、リチャード・ロイドが
出てくることもなかった。ジャガーにしてもグループ44とTWRは無関係なのが
前提なのに。エレクトロモーティブに関しては噴飯モノ。こいつはポーシェエとか
言うのか?ジャギュワじゃなくてジャグワだろってヤツなんだろう。
>>101 ジャガーの話、面白いから続けてください。
103 :
音速の名無しさん:03/06/28 16:58 ID:YtCHvD4T
>>102 口が悪すぎ。
ポルシェ956ってアルミハニカムであってない?
リチャード・ロイドが作ったのはカーボンモノコックだろ?
104 :
音速の名無しさん:03/06/28 17:48 ID:Py2bcNxJ
>>104 いやカーボンモノコックを自製したのは91年のチームシュパンです。
ロイドが(キャノンポルシェで)独自のアルミハニカムモノコック作ったから話題になったね。
105 :
ドミニク・ドブソン:03/06/28 18:06 ID:BG+OnWA3
昔ユーノディエールの直線がシケインなしの6kmの直線だったそうですが、
最高時速何キロ出てたんですか?
106 :
音速の名無しさん:03/06/28 18:13 ID:Py2bcNxJ
107 :
音速の名無しさん:03/06/28 18:15 ID:3XW5zA+P
>>105 確かプジョーの405kmだと
思います。あってなかったらスマソ
おぉ。ダウアーだ。
110 :
音速の名無しさん:03/06/28 19:08 ID:dVCg5rcE
111 :
音速の名無しさん:03/06/28 19:10 ID:dVCg5rcE
ポルシェの956も962も962Cも、モノコックはアルミ・ハニカム構造でしょう。
スチール・パイプ・フレームならともかく、、、スチール・モノコックって物凄
く重くなりそうだけど。
113 :
音速の名無しさん:03/06/28 21:34 ID:WX+lUf3G
>>112 んなわけねーだろ。
ルマンで10000ちょっとぐらいだった筈。
114 :
音速の名無しさん:03/06/28 23:07 ID:HTRGJ8UT
ジャガー其の4
さてルマンを制覇し、名実共にスポーツカーの王者の称号を得たとは言え、TWRジャガーが向かうところ敵なし、と言える状態を続けられていたわけではなかった。
WSPCはルマン後、ザウバーメルセデスがその本領を徐々に発揮しだし、ブルノ、ニュル、スパ、そして最終戦サンダウンを制する。
ジャガーが勝ったのは「地元」ブランズハッチと富士のみ(メルセデスは初出場、ワークスポルシェ最後のレースで2位)。
チャンピオンを死守したとは言え、来季以降に課題を残すこととなった。
一方初参戦のIMSAでは日産が圧倒的強さを見せ、ジャガーはわずか2勝のみ(日産9勝、ポルシェ3勝)。
もはや時代遅れの大きな12気筒ではデイトナ・ルマン以外の「スプリント」レースでは不利なことは明らかであった。
WSPCはこの時期既に91年からの3.5gNA化は決定していたが、TWRは残り2年のため伝統の12気筒に換わるターボエンジンマシンの投入を決める。
同グループのオースチンローバーのV6エンジンAJ6にターボを装着したマシンである。
115 :
音速の名無しさん:03/06/28 23:13 ID:C4c8s4D0
来年は2L加給圧3410mbar
で参戦汁
116 :
音速の名無しさん:03/06/28 23:30 ID:HTRGJ8UT
89年、IMSA開幕デイトナで24時間レース3連覇を狙ったジャガーであったが、マイナートラブルで遅れ、ミラーハイライフカラーのバスビーポルシェに同一周回ながら優勝をさらわれる。
以後の「スプリント」レースも日産に圧倒され、ターボジャガーの投入は一刻を争う事態に。
一方WSPCはこの年からF1のようにFIAの直轄となり、全戦参加が義務付けられるようになった。このためトヨタ、日産、マツダも全戦エントリーし、
シリーズ参戦するワークスは(セミワークスのポルシェも含めれば)7つに膨れ上がった。スポーツカーの世界選手権史上最大の隆盛と言ってよい。
(もっともFIAが直接運営に乗り出すと、F1以外のシリーズは悲惨な末路しか待っていないのはその前も後も変わらない)
とくにザウバーメルセデスはこの年からカラーリングに「シルバーアロー」を復活させ、より本気度を高めて臨んできた。
ジャガーはルマン後にターボマシンを投入する予定であったがそれまでは我慢のレースを強いられることに。
とは言え2年連続のWSPCチャンピオンである。極端にメルセデスに差をつけられるとは誰も予想しなかっただろう。
しかしWSPC開幕鈴鹿で、V12ジャガーの苦戦は明らかなこととなる。
117 :
音速の名無しさん:03/06/28 23:41 ID:HTRGJ8UT
予選でフロントローを独占したのはトヨタ89C−V。レース序盤はトヨタとメルセデスの一騎討ち。
88年型で臨むジャガー、日産はトップグループについていけず中団で我慢の走行。
やがてトヨタも燃費を気にしペースを落とし、開幕戦は圧倒的強さで「シルバーアロー」ザウバーメルセデスC9は制する。
我慢の走りの日産は健闘し4位、スピンでカウルを痛め一回ピットストップが増えたトヨタは6位に入る。
しかしディフェンディングチャンピオンシルクカットジャガーXJR−9は、まったくいいところなく、(88年型)日産にも先を越され5位。(もう1台は終盤ガス欠でストップ)
たった半年前、同じ日本の富士で優勝したマシンの信じられない低迷である。この年のTWRジャガーはその頃流行った言葉で表現するならまさに「天中殺」の1年であった。
118 :
音速の名無しさん:03/06/28 23:56 ID:HTRGJ8UT
もはや「スプリント」ではV12ジャガーがメルセデスに適わないのは明らかであったが、ルマンは別、ルマンはジャガーが再び制覇するだろうと言うのが大方の予想であった。
なにしろザウバーメルセデスはジャガーが制覇した前年のレースに「参加」してないのである。「ザウバー」として臨んだその前の3年間もいいところなく序盤で消えている。
「経験」がなによりものを言うルマン。87年、「スプリント」では圧倒されたポルシェがルマンだけは死守したように、今度はジャガーが死守するだろうと。
この年ダークホースとして注目されたのが「隠れワークス」H伊太利屋ヨーストポルシェ。ドライバーはスタック/ウォレク。陣頭指揮を執るのはワークスのノルベルトジンガー。
ヨースト自体もWSPC第二戦ディジョンでメルセデスを破っており(ポルシェにとってはほぼ2年ぶりの勝利)のっている。
特に当時のグッドイヤータイヤはグループC最強の性能を発揮しており大きな武器となる。
さらにトヨタ、日産のニューマシン未知数ながら一暴れしそうな期待を抱かせ、ルマン史上に残る華やかで話題の多い年であった。
119 :
音速の名無しさん:03/06/29 00:09 ID:cnp392ml
予選はフロントローをメルセデスが独占。実はトヨタが一時ポールとなるタイムをマークしたがTカーなので認められず。
そのタイムを更に上回るコースレコードタイムをマークしている。
ジャガーは3−4−6−8グリッド。NAとしては上々である。
しかしザウバーは決勝は「来年へのテスト」と割り切っていた。確実に走りデータの蓄積に勤めると。
一方のジャガーは優勝以外ない。昨年マークした394周を再現できれば確実に優勝できるはずだと。
レース序盤、飛び出したのはBジョーンズ組のジャガー、Aニールセンのジャガーが続く。メルセデス勢はトップ争いに加わろうとせず、
代わってYHP日産のベイリーが3位に上がる。日本車がトップグループに加わるのはルマン史上初のことである。
しかしその直後2位に上がろうとしAジャガーに追突、ベイリーの日産はリタイヤ、ジャガーも優勝に向けてのプログラムが早くも狂ってしまう。
120 :
音速の名無しさん:03/06/29 00:28 ID:cnp392ml
その後Bジャガーもミッショントラブルで遅れ、H「隠れワークス」ヨーストがトップに立つ。
ジャガーはその直後に@ラマース組がつける。そしてメルセデスに長谷見組のカルソニック日産を加えトップグループを形成する。
深夜を迎えても4位と日本人ドライバーとして史上初めてトップグループに加わった長谷見/星野/鈴木利組であったが、10時間過ぎエンジントラブルでリタイヤ。
しかしこの時点で(優勝することになる)メルセデスの前を走っていたのである!
グッドイヤータイヤが見事なまでに決まり一時は2位に2周差の独走体制を築く。
しかし深夜水漏れを起こし、さらに給油中の火災も起き後退してしまう。
代わってトップに@ジャガー。ついに本命が来た。2−3位に付けたのはメルセデスだが決して順調だったわけでもない。
2位につける61号車は水温上昇に苦しみ、3位の63号車はレース序盤に踏みつけた異物でアンダーボディを破損し20位にまで後退していた。
こなまま@ジャガーが独走するだろう、そう言う考えが支配的になり朝を迎える。
しかしこの年のジャガーはどこまでも勝利の女神に嫌われていたようである。
121 :
音速の名無しさん:03/06/29 00:33 ID:cnp392ml
訂正
トップのヨーストは >追加
グッドイヤータイヤが見事なまでに決まり一時は2位に2周差の独走体制を築く。
しかし深夜水漏れを起こし、さらに給油中の火災も起き後退してしまう。
122 :
音速の名無しさん:03/06/29 00:55 ID:v9T95nBl
最近は全車ライト常時点灯が義務付けられてるからつまらんよな。
Cカー時代はライト点灯=攻めの姿勢、ってかんじでカッコ良かったんだけどな。
123 :
音速の名無しさん:03/06/29 00:56 ID:cnp392ml
早朝6時、@ジャガーはミッションケースからのオイル漏れを起こし、その交換作業のため50分ものピットストップ。
8番手に後退。この時点でジャガーのルマン連覇の夢は絶たれてしまう。
「最後の牙城」ルマンまでジャガーは陥落することになってしまったのである。
「今年はテスト」と割り切り、ひたすらマイペースでレースプログラムを進めてきたメルセデスがスタート以来14時間目にしてついにトップに立ったのである。
その後トップの61号車はコースアウトしその修復で順位を2位に下げるがメルセデスの1−2は変わらず。
序盤20位まで大きく順位を落としていた63号車がついにトップへ。
トラブルで大きく遅れたジャガーとヨーストは猛烈なペースで走行するがトップ2台はあまりに大きく離れていた。
レース終盤、61号車はギヤが5速に入ったままになると言うトラブルを抱えたが、追いかける3位ヨーストもクラッチが切れなくなり追走どころではなくなっていた。
(ちなみにヨーストはピットスタート時はクラッチにコーラをかけ半クラッチ状態にして再スタートしたそうな)
最後のピットストップ時、メルセデス勢はフロントカウルのスリーポインテッドスターの部分の汚れを拭い落として余裕の再スタート。
5位の62号車も含めて3台でデイトナフィニッシュを決める。3位はヨースト、4位はディフェンディングチャンピオンジャガー。
トップのメルセデスの周回数は389周。前年のジャガーに比べ5周も少ない。
単純に考えればジャガー、ポルシェがノントラブルで走りきれば勝ち目はなかったことになる。
日産も加えた4ワークスの、前年を上回る激しいバトルがトラブルを誘発させたのかもしれない。
かくして絶好調シルバーアローはルマンさえも1−2フィニッシュを決め、ジャガーは最後の砦まで奪われる。ジャガーの天下は思いも寄らぬ早さで陥落したのである。
しかしジャガーもこのまま黙っているつもりはなかった。
124 :
音速の名無しさん:03/06/29 01:00 ID:cnp392ml
と言うことで今宵はここまでにしとうございます。
読んでくれた方ありがとうございます。
以降、ターボジャガー、XJR14、XJ220(GT)など予定。
>>ID:cnp392ml氏
Zでつ、またおながいします。
126 :
音速の名無しさん:03/06/29 01:15 ID:cnp392ml
IDが392…。
R392ルマン登場きぼんぬ。
LMじゃなくてMLか…。
R390のベースってXJR14でしたっけ・・・?
乙です
ルマンは95からしか見てなかったけど
88,89年激しく見たくなった
129 :
音速の名無しさん:03/06/29 05:17 ID:M4f8chUh
漫画「交通事故鑑定人環倫一郎」の17、18巻あたりのル・マン編は
面白かった。コースも正確に描かれていて由良さんも登場。
車好きなら読んで損のない漫画なので1巻からがんばって読んでもおすすめ。
130 :
音速の名無しさん:03/06/29 06:52 ID:lmKbWz89
>>ID:cnp392ml氏
めっちゃイイ!
続きをがんばってください。
ヨーストチーム編もキボンヌ。
132 :
音速の名無しさん:03/06/29 10:51 ID:cnp392ml
>>126 XJR−14(Cカー)じゃなくて15(市販車)ですね。当の日産とTWRは否定してますが。
ちなみに正確にはジャガースポーツXJR−15。ジャガーとTWRの合弁会社ジャガースポーツが作ったので(今でもあるのかな?)。
同時期にジャガー本社が出したXJ220との区別の意味も。
XJR-15にはジャガーオリジナルX12が積まれたが、XJ220には(ターボジャガーCカーと同じ)オースチンローバーのX6ターボが積まれた。
☆ チン マチクタビレタ〜
マチクタビレタ〜
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) < マツダ編まだ〜?
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 愛媛みかん |/
134 :
音速の名無しさん:03/06/29 18:53 ID:KQNCtZKq
>>133 マツダは毎年毎年、IMSAカテゴリーでエントリーして「堂々のクラス優勝!」
を自慢する恥ずかしい会社であった。
135 :
音速の名無しさん:03/06/29 19:31 ID:v9T95nBl
>>134 それでも、金を散々つぎ込んでも勝てないトヨタ・ニッサンとは違い、
マツダは最後に勝ったんだから偉い。
>>134 アピール力という点では総合優勝にゃかなわんが、クラス優勝だってそんな
にけなすこっちゃあるまい。ほとんど対抗馬がいないクラスだと、広告を見て
「なんじゃ(=^_^;=)」と思うことも多々あるわけだけど。
あんだけ継続して参加しルマンになじんだという点では、いまだマツダを上回
る日本チームはないんだし、おれはやっぱマツダはほめてあげたいなぁ。
137 :
音速の名無しさん:03/06/29 19:58 ID:9gzbomaK
>>135 それは3.5リッターになる前の年で、他の勝てそうなワークスのエントリ
ーはなし。それに加えてマツダだけに有利なレギュレーション。
その年のルマンの公式ポスターがマツダだったのは偶然と言えるのか?
>>136 >ほとんど対抗馬がいないクラスだと、広告を見て
>「なんじゃ(=^_^;=)」と思うことも多々あるわけだけど。
じゃあ、マツダの対抗馬ってなんだった?
138 :
音速の名無しさん:03/06/29 19:59 ID:YHnZNtPU
>>137 前段
マツダだけに有利なレギュレーションつうけど、そのレギュレーションを引き出
したあたりのドラマまで含めて、おれはマツダをほめている。モータースポーツ
界なんて保守的なもんで、今年のF1についても「トヨタの本当の敵はどこだ」
みたいな陰謀説が渦巻いてるわけでしょ。
レギュレーションをどう決めさせるかというあたりの力学だって当然レースのう
ち。いろいろな事情や偶然に近い有利なポイントもあったようだけど、それらを
上手に生かして勝てるときにきっちり勝ちをいただいたってのは、きっちりお仕
事をしたってことなんで、そこをホメずにどこをホメりゃいいんでしょ。
つーかあの年のメルセデス舐めてるのか137は。
あの年のC11はまさにTS020だったぞ。
そいつに勝ったマツダをそんなに貶して何になるというのかね。
141 :
音速の名無しさん:03/06/29 21:01 ID:9gzbomaK
>>139 >レギュレーションをどう決めさせるかというあたりの力学だって当然レースのう
>ち。
じゃあ、マツダが強かったのではなく、「円」が強かったってことだね。
>>140 >あの年のC11はまさにTS020だったぞ。
は?
お前全然メルセデスC11知らないんだな
もういいよ、マツダ貶したいだけの厨房か
143 :
音速の名無しさん:03/06/29 21:08 ID:9gzbomaK
>>142 だからメルセデス・ベンツC11とトヨタTS020が何の関係が?
144 :
音速の名無しさん:03/06/29 21:11 ID:9gzbomaK
GTPの本場(?)のアメリカIMSAで、何年かに一回デイトナに参戦しただけだろ?
完走が危ういプライベータ-ばかりのGTPでルマンにエントリーする量産車メーカ
ーなんて恥ずかしいだけだったよ。
>>137 何年も継続して参戦したからこその勝利では。
2年そこそこで優勝できると勘違いも甚だしいどこかの国産メーカーとは訳が違う。
ニッサンもそうだが、トヨタほどルマンの女神に嫌われてるメーカーも珍しいね(w
だからルマンは面白い。
>>144 正味な話、91年ルマンの本命マシンといえばC11だった。
マツダはそれを破ったのだ。
多分、
>>140の言いたいことはそういうことでしょ。
実際、中盤まで独走してたのはマツダではなくメルセデスだったしな。
別にあんたがマツダ嫌いなのはよく解ったし、他人の嗜好なんぞどうでもいいけどさ。
91年の優勝をいい思い出にしてる人間がいるんだから、それに唾を吐くまねはやめなよ。
147 :
音速の名無しさん:03/06/29 22:08 ID:cnp392ml
>>137 漏れは正直言ってメルセデスとジャガーにマツダが勝てるとはとても思えなかったけどな。
メルセデスは自滅だがジャガーには堂々打ち勝ったのだし。
マジで感動したよ、あの年は。
スタート時は自分の中で盛り上がらずビデオ回してなかったけどゴール時は急遽録画始めたな。
あとあの年一番レギュレーション上有利だったのはプジョーだな(w
ただ88年や89年の「クラス優勝」広告は情けなかったぞ。IMSAクラスにはマツダ以外出てなかったのだから。
完走すりゃ自動的にクラス優勝なんだし。
89年に7位に入って喜んでるマツダの関係者を見て現地行ってる取材陣は「なんもわかってないねあんたら」と思ったそうだ。
上位入賞など誰かが一回やればもう価値がなくなり、価値をなくしたのは他ならぬマツダ(87年)なのにと。
もう日本車には優勝しか価値がなく、この年に限って言えばリタイヤしたとは言え果敢に攻めた日産のほうが価値があったね。
148 :
音速の名無しさん:03/06/29 22:13 ID:LXgbwq50
91年、ロータリーが有利になったのは黒井タンの本が詳しいね。
149 :
音速の名無しさん:03/06/29 22:14 ID:cnp392ml
メルセデスC11(このマシンからザウバーが取れた)は燃費規定Cカーの極致のマシンだったと思う。
90年のWSPC見てて「C11クラス」とさえ思ったもの。
ルマン欠場を聞いて最初は残念だったけど、WSPCの中継見たら逆にありがたく思えた。
でも日産もシーズン後半は追い上げ追いついてきたしね。グッドイヤータイヤ履く日産R91CPと91ルマンでガチ勝負見たかったな。
150 :
音速の名無しさん:03/06/29 22:17 ID:cnp392ml
>>148 どうせマツダが勝つわけないんだし、今まで一生懸命がんばってきたから最後くらいご褒美あげようと。
そのご褒美がこんなでかいとはあげたヤシら(欧州勢)もレース終わるまでわからんかったろうが(w
>>147 メルセデスの自滅というか、マツダがペースを落とさなかったから、それに付き合わされて
エンジンが悲鳴を上げたと思われ。
ジャガーは燃費が苦しくて、マツダ以上にペースを上げられないので、メルセデスVSマツダという
構図になったんだよね。
規定がマツダに有利に働いたのは、事実だけど、それ以上に車重が最も軽くて燃料規制がない
3.5リッター車が一番有利なのは同意。
まあ、プジョーを優勝させようとバレストルがお膳立てしたのはいいが、自滅(自爆の方が正解?)したのは、
誰でもない、プジョーというのは皮肉というかザマーミロという感じだったが(口が悪くて失礼)。
152 :
135:03/06/29 23:33 ID:v9T95nBl
なんか知らん間に論争が起こってるな。(w
結果的にはマツダ有利のレギュだったように見えるが、ジャガー・メルセデス等の100kg増に対し
マツダの30kgというのは妥当なところと見られていた。
実際、優勝予想ではポルシェの声はあったも、マツダが勝つと予想する人はいなかった。
メルセデスの速さと燃費の良さは圧倒的だったけど、ジャガーの苦戦は予想外だったな。
とはいえマツダ55号車のレース運びは間違いなく勝者のそれだった。同様のレース運びをした
ジャガー35号車がマツダに負けたのは、燃費の差(車重の差)だったんだけどね。
>>144(ID:9gzbomaK)
知識無いんだったら無理にレスしなくてもいいんだよ。(w
大体、91年の公式ポスターってマツダだったか?
>>141 マツダにレギュレーションを買う金なんかあるもんか(苦笑)。
だいたいレギュレーションを金で買えるんだったらホンダ無敵時代にターボ規
制なんかが行われるわけあるめえ?
154 :
音速の名無しさん:03/06/29 23:42 ID:sM20ocwf
170kg=大人3人分はでかいよねえ
まあ、結局は一連の流れを味方にしたマツダが勝つべくして勝ったんだよ
>>148 あの、レギュレーションが決まるときの描写って、なんかぞくぞくしてきません
か。おれ、大笑いしつつ、「認めてもらえるってこういうことなんだ」とか思った
記憶がある。
157 :
音速の名無しさん:03/06/29 23:51 ID:Cr8m2vT0
>>156 コンコルド広場前のホテルの食事会で大橋たんがなるべく目立たぬよう黙って飯食ってたってやつ(w
>>152 ポスターはジャガーXJR‐14だよね。
>>157 そっそ、「こ、ここでへたに目立つと警戒されちゃうぞ〜」みたいな(笑)。
159 :
音速の名無しさん:03/06/30 00:06 ID:dIFsfp/p
>>153 金(予算)といえば、91年はロータリー最後の年だったんだから3台とも787Bでやって欲しかった。
56号車の787と2台の787Bでは7秒程タイム差があったもんね。
しかも結果的には優勝マシンの引退で、3台目をつくることになったのは皮肉というか・・
160 :
_:03/06/30 00:06 ID:QjvOMRDE
161 :
音速の名無しさん:03/06/30 00:14 ID:GeJJ209B
ポスターがマツダだったのは優勝した翌年ではなかったか?
162 :
音速の名無しさん:03/06/30 00:22 ID:2ZKxD4Jl
ジャガー其の五
89年ルマンと前後するが、TWRはIMSA用とWSPC用のターボマシンをデビューさせた。
IMSA用は3.0g、WSPC用は3.5gのV6ターボを搭載し、前者がXJR‐10,後者がXJR‐11と名づけられた。
IMSAでのデビューが5月の第6戦ライムロックで2位、WSPCのデビューが7月の第4戦ブランズハッチで5位であった。
しかし大西洋を挟んだ両方ともターボジャガーは熟成が進まず、IMSAでは1勝(この他NAのXJR‐9が2勝)、WSPCではついに1勝もできないままシーズンを終える。
シーズン終盤には両シリーズともXJR‐9にマシンを戻してしまう有様である。
こうしてTWRジャガーにとって思い出したくもない89年シーズンは終った。
163 :
音速の名無しさん:03/06/30 00:40 ID:2ZKxD4Jl
この89年、マシンのレースの現場以外にもジャガーにとって大きな出来事があった。
ジャガーがフォードに買収され、その傘下に入ったことである。
それによりまず最初に起きたレースへの影響が、同じくフォードの傘下にあったアストンマーチンのWSPC&ルマンの撤退である。
アストンマーチンはジャガーを離れたトニーサウスゲートを招聘し、彼のデザインしたマシンにベネトンF1に搭載されていたフォードHBV8を搭載する予定であった。
しかしジャガーがフォードに買収されたため、同門となるアストンマーチンのワークスチームは解散しこのプロジェクトもキャンセルとなる。
しかしこのフォードのジャガー買収劇はジャガーにとっては良い方向へと進む。
まずはタイヤがUKダンロップからグッドイヤーへと変更になる。この効果は想像以上に大きかったことが後に証明されることになる。
もう1点が91年以降の3.5gNAマシンのエンジンだが、これは後の項に譲る。
90年IMSA開幕戦デイトナ24時間、ジャガーは幸先よく勝利を収める。88年もデイトナでの勝利がルマンへの勝利へと繋がったこともあり、チームの士気が高まったことは想像にかたくない。
この年のTWRジャガーは「スプリント」をターボで戦い、ルマンは従来のV12マシンで戦うと言う両面作戦に出る。
そしてWSPC開幕鈴鹿を迎える。実はこの年、メルセデスはルマン欠場を表明していた。前年に続きこの年もルマンはFIAとACOのゴタゴタでWSPCから外れた。
そのことに関するプロテストとしてルマンをボイコットするのだと言う。もちろん「勝ち逃げ」と非難する外野の声が無かったわけではないが。
逆に言えばそれだけメルセデスはWSPCに集中できることとなる。
>>151 91年のプジョーて、端から完走する気すらゼロだったんじゃないの?
スプリント仕様の車の開発で手一杯でルマン仕様できてなし
ジャガー・メルセデスみたいに古い規定の車ないし
なので翌年以降のためにデータだけとって予定通りリタイヤみたいなかんじだったと
ID:2ZKxD4Jl氏のおかげで、ル・マンが終わったあとも内容の濃いスレが楽しめて(・∀・)イイ!!
166 :
音速の名無しさん:03/06/30 00:59 ID:2ZKxD4Jl
さて予選は昨年に続きトヨタの1−2。メルセデスはカーボンモノコックの新型C11(このマシンから車名からザウバーが外れ「メルセデス」に)を1台持ちこむが、雨の予選でクラッシュし決勝は2台ともC9に。
しかしこの年からメルセデスもグッドイヤータイヤを履くこととなっており、その脅威はすぐに証明されることになる。
ジャガーもその恩恵に預かることになるのはレース開始と共にすぐに明らかになる。
レース前、口の悪い評論家に「トヨタ・日産に比べれば軽自動車みたいなもん」と酷評されたターボジャガーだったが、その評価レーススタートともに変わる。
レース序盤は、トヨタとジャガーの激しいバトルとなる。一方のメルセデスは1台がピットスタート、1台がスタートの1コーナーでハーフスピンし大きく後退、この時点でメルセデスの勝利を予想するものなどどれだけいたか…。
あまりに激しいバトルのため、ジャガーもトヨタも燃費が悪化し、1回目のピット作業の後はペースダウンしレースは落ちついた、かに見えた。
しかしいつのまにかメルセデスが上位に進出しているのである。そして終ってみればメルセデスの1−2。一体あのハンデはなんだったのかと言いたくなる完勝である。
他チームとの差は縮まるどころかまたはるか先に行ってしまった。グッドイヤーを履くメルセデスはまさに鬼に金棒だった。
167 :
音速の名無しさん:03/06/30 01:15 ID:2ZKxD4Jl
レース序盤を引っ張ったトヨタはガス欠になりながら惰性でカシオトライアングルを下り4位入賞、ジャガーはガス欠でリタイヤ(公式発表は電気系トラブルだったが恐らくガス欠だろう)。
メルセデスに次ぐ表彰台をゲットしたのは序盤のバトルに加わらずレースを進めた長谷見組の日産(89年型)。メルセデスのいないルマンは日産が制覇するかもしれないとの予想が多くなった。
開幕前評価の低かったジャガーだが、グッドイヤータイヤの高性能にも助けられ予想以上のパフォーマンスを示したことはジャガーチームの士気を一気に高めたことだろう。
(一方グッドイヤーを失いミシュランにチェンジしたヨーストはほとんど存在感を示すことなくレースを終えた)
WSPCヨーロッパラウンドが始まると、メルセデス>ジャガー>日産>その他の序列がはっきりとしてくる。第二戦モンツァでは1−2メルセデス(2台ともC11を投入)、
3−4ジャガーと言う結果になる。終盤まで5−6位の位置にいた日産は2台ともガス欠リタイヤ。
そして第三戦、ターボジャガーにとって記念すべきWSPC初勝利の日を迎えることになる。
168 :
音速の名無しさん:03/06/30 01:34 ID:2ZKxD4Jl
そして第三戦シルバーストン、「地元」でターボジャガーにとって記念すべきWSPC初勝利の日を迎えることになる。
予選は圧倒的パフォーマンスでメルセデスの1−2、となるはずだったが予選中の規定違反でA号車が失格となる(実はこのマシンに乗るミハエル・シューマッハのWSPCデビューレースだった)
決勝でも残り1台のメルセデスが異次元の速さで独走するが、なんと電気系トラブルで白煙をあげリタイヤ!ジャガーがトップにたつ。
レース終盤までジャガーと2台の日産のバトルが続く。しかし2位走行中の日産はタイヤーバーストでリタイヤ、その後を走っていたもう1台の日産もガス欠(チェッカーを受けることもできず表彰台をふいに)、
ターボジャガーの初優勝を1−2で飾る。ジャガーにとっては88年富士以来のWSPC勝利である。
ルマン用のマシンとは異なるとはいえ、2年ぶりの勝利に向けてチームのムードが最高潮に達したことだろう。
そしてジャガーは2年ぶりの制覇を目指しメルセデスのいないルマンへ臨む。ライバルは日産。
169 :
音速の名無しさん:03/06/30 01:36 ID:2ZKxD4Jl
と言うことでF1は顎の弟が勝ちましたね。私も寝ますので続きはまた。
おやすみなさい。
170 :
音速の名無しさん:03/06/30 01:55 ID:2ZKxD4Jl
寝る前に一言、
>>159 マツダのJSPCでの異次元(なほど遅い)走法は、はっきり言ってドライバーのせいぢゃない?言いたかないけど。
91年の富士500マイル(マツダの凱旋レース)、ルマンのウィニングドライバー(かつ現役F1パイロット)ガショーとハーバード(ヴァイドラーはフロムA日産だが)乗っけたら大快走。
和田さんのクラッシュで救出に向かおうとマシン止めて結局2周失ったが、これなきゃ表彰台は確実、優勝も夢じゃなかった。
耐久も末期は「スプリント×○回レース」でとにかく速いヤシが求められたしね。「安定したペースで確実に」な旧人類ドライバーじゃ勝てないと。
92年のルマンにおけるMXR−01の快走(とJSPCでのちんたら走り)見たら余計思えちゃう。まあ92年ルマンはミシュランのレインがばっちり決まってたってのも大きかったろうが。(JSPCはダンロップ)
171 :
音速の名無しさん:03/06/30 01:58 ID:2ZKxD4Jl
賀正はこの後彼女守って暴漢にスプレーぶっかけ(漢!)過剰防衛でムショ逝きに。
その間に顎に(ジョーダンの)シート取られちゃって…。
172 :
159:03/06/30 02:35 ID:dIFsfp/p
>>170 それは言えてる。(w
500マイルでのハーバート・ガショーの走り見て俺も思った。
特に787Bは良いマシンだったから、シーズン通して速いヤツ乗っけてたら・・・
みんな70年代が全盛期のドライバーばっかりだったしね。(w
しかもケネディ以外は(サラ除く)フォーミュラ経験すら無かったんじゃない?
それはそうとマツダ編もやってくださいよ〜。
俺ももう寝なきゃ・・
173 :
音速の名無しさん:03/06/30 16:11 ID:TBUO43QP
漏れは 田宮1/10RC 787B 走らせず 飾ってる。
カコイイ。
174 :
音速の名無しさん:03/06/30 23:52 ID:2ZKxD4Jl
カコ(・∀・)イイ!ルマンカー・ベスト10
10位 日産R89C(89年)
9位 トムス85C(85年)
8位 トヨタ87C(87年)
7位 アウディR8C(99年)
6位 トヨタ89C−V(89年)
5位 マツダMXR−01(91年)
4位 トヨタTS020(98年)
3位 ポルシェ962C
2位 メルセデスC11(91年)
1位 プジョー905(91年)
175 :
音速の名無しさん:03/07/01 00:02 ID:M3T5XCUe
カコ(・∀・)イイ!ルマンカー・カラーリング編(多数)
メルセデス・シルバーアロー(89年、91年)
ロスマンズ(ポルシェ962C)(82〜87年)
キャノン(ポルシェ)(83〜85年)
ミズノ(ポルシェ)(90年)
キャビン(ポルシェ)(89年)
ケンウッド(ポルシェ)(83〜92年)※特に85年までの青
伊太利屋(ポルシェ)(89、90年)
レイトンハウス(ポルシェ)(87〜89)
オムロン(ポルシェ)(89,90)
モービル(ポルシェ)(96〜98年)※特に96
ガルフ(マクラーレン)(95〜97)
ミノルタ(トヨタ)(87〜90)
日産トリコロール(※特に89、98)
176 :
GO!!!!!!!:03/07/01 00:05 ID:Ulc6D00G
>>174 ベントレーは?ワイはかなり好きなんやけどダメか?
177 :
音速の名無しさん:03/07/01 00:14 ID:M3T5XCUe
>>176 ゴメン忘れてた、ベントレー,カラーリング(ブリティッシュグリーン)もマシンもカコ(・∀・)イイ!
今年のより昨年型のほうがいいね。
ジャガーはブリティッシュグリーンで出てないからね。
10位 962C(RLR CABIN カラー)
9位 NISSAN R90CK(90年)
8位 ポルシェ911GT1(96年)
7位 ポルシェ911GT1(98年)
6位 メルセデスC11(91年)
5位 ベントレー EXP SPEED 8(02年)
4位 NISSAN R89C(89年)
3位 マツダ787B(91年)
2位 メルセデスCLR(99年)
1位 ジャガーXJR-14(91年)
179 :
音速の名無しさん:03/07/01 00:15 ID:M3T5XCUe
クーロスカラーのザウバーもカコヨカタ(86、87年)
180 :
音速の名無しさん:03/07/01 00:16 ID:M3T5XCUe
やっぱ屋根つきのほうが(・∀・)イイ!
181 :
音速の名無しさん:03/07/01 00:17 ID:M3T5XCUe
メルセデスCLRはカコイイと言うより凄い(あらゆる意味で)
182 :
音速の名無しさん:03/07/01 00:21 ID:0vbvbGy6
歴代最速のル・マンカーって何なの?
プジョー905?TS020?C11(バラスト無しと考えて)?
183 :
音速の名無しさん:03/07/01 00:22 ID:Q5VZyl7Y
●●●文芸誌の書き手に盗撮されてるのですが…●●●
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1050463002/-100 79 :吾輩は名無しである :03/04/29 15:36
>>76 んなことに驚いているおまえの方がキモい。「文学業界」というのは
君の幻想の中にしか存在せず、実際にあるのは出版界というのよ、
そこでは盗聴、盗撮、盗作、盗妻、盗愛人なんか日常茶飯事、
君が生まれるずっと前から、伝統的に続いてきたことなんだワ。
無邪気な厨房の君が、ふと迷い込んで驚いたのもムリはないが、
この世界の、とりわけ「モノ書き」と呼ばれる連中が溜まる辺りは
真昼間でも何がなにやら文目もわかぬ闇の領域で、とても君なぞがうろつける場所ではない。
創作に役立つならば、自分の糞を皿にのせてナイフで切りつつじっくりと観察するなんか
朝飯前の作家が、うじゃうじゃ居る。ま、世界が違うんだから、悪い夢を見たと思って、
おかーちゃんとこへ帰って、ションベンして寝なさい。
80 :吾輩は名無しである :03/04/29 19:41
>>79 まるでシャブなんぞを燻らせては粋がっているクソガキみたいな物言いだね。
上っ面にどんな御託を配していたところで、その実態は旧態然としたもの。
権力の横暴がまかり通る“サル山”なみの支配原理からいまだ抜け出せずにいる
点においては、理性や知性の先端と思われがちな出版界も例外でないってことがそんなに新しいことなの?(ぷ
184 :
音速の名無しさん:03/07/01 00:25 ID:y3MVCTPb
>>182 905だろうなあ シケインありで予選3分21秒台ってのは空前絶後
今のタイヤならあと3秒ぐらい詰まりそうだ
185 :
音速の名無しさん:03/07/01 00:32 ID:0vbvbGy6
ジャガーXJR14〜とかM.ブランドル曰くフルカウルのF1みたいなもんだったらしいし
プジョー905もそうなのかな
TS020の赤白段だら模様のカラーリングも結構良かったと思う
187 :
音速の名無しさん:03/07/01 00:37 ID:y3MVCTPb
>>185 最初はふつーのCカーだったけど
シーズン途中で突貫大工事で速くなった
フロントラジエーターをサイドにしたんだっけかな
188 :
音速の名無しさん:03/07/01 00:50 ID:8n7HcCCS
プジョー905リアタイヤを
覆ったカウルに惚れました
189 :
音速の名無しさん:03/07/01 01:19 ID:M3T5XCUe
一応シケイン設置後の最速タイムはTS010のアーバインなんだが。
>>189 それは決勝のファステストでは? 3m27sだっけ
191 :
音速の名無しさん:03/07/01 01:29 ID:M3T5XCUe
>>190 そうでつ。ただこの後97、02年にコース変わってるけどね。
192 :
音速の名無しさん:03/07/01 01:39 ID:M3T5XCUe
ジャガー其の五
90年のルマンはユノディエールのストレートにシケインが設置された年として多くの人々の記憶に残ったことだろう。
ルマンの特色が失われるとなげくむきもあったが、決勝でさえコンスタントに400kmが出るようになろうかとなればやむをえなかっただろう。
メルセデス不在のルマンだったが、不在であるが故に、この年のレースはまったく予想できないものとなった。
ジャガーは4台、日産は日米欧で5台のワークスマシンを持ちこんだ。トヨタも3台のワークスマシンを持ちこみ、JSPC、WSPCの開幕戦で見せた速さから多いに期待をよせられていたが、
実際はカーボンブレーキを持ちこまず、3.6gの新型エンジンを持ちこまず、前年と異なり予選もアタックをせずただひたすら完走を目指す雰囲気で戦う前からあきらめている感があった。
マツダも初のカーボンモコック&テレメーターシステムを導入したが7872台を含む3台をエントリーしていたが、ことらはあまりに時間がなさすぎた(JSPC富士1000kmが雨天中止になったため、787はルマンがぶっつけ本番状態)。
193 :
音速の名無しさん:03/07/01 01:58 ID:M3T5XCUe
この他ポルシェも昨年も見せた速さから決してあなどれない。とくに「セミワークス」の2台のヨーストは。
予選は期待されたトヨタがアタックせず日産の一人舞台になった。初日はブラバム組のNPTI日産がトップタイムをマークする。
2日め、ポルシェが激走を見せる。それもポルシェ本命のセミワークスヨーストでなくブルンが。NPTI日産、長谷見組カルソニック日産を上回りトップタイムをマークする。
この年のポルシェはシケインができたことで、それまでルマンの定番だった「ロングテール」だけでなく、通常のスプリントの「ショートテール」、クレマーやRLRのようにオリジナルカウルで臨むところなど千差万別。
結果的には「ロング」を選択したヨースト(セミワークス2台のうち1台はクラッシュし決勝断念)より「ショート」を選択したブルンのほうが正解だったようである。
このブルンのタイムをブランデルのNME日産が1100psはあろうかと言う予選スペシャルエンジンで6秒も上回るタイムを出し、日本車初のPPを確定する。フロントロー独占と行かなかったのがタマに傷だったが、日産は1−3−4−5グリッドを獲得。
耐久に予選グリッド自体にあまり意味がないとは言え、チームの実力を満天下に示し、かつチームの士気を高めるのには最高の結果だった。
ついに日本車がルマンを制覇するのか?一方のジャガーは7−8−9−17。NAのジャガーにとってはあくまで「決勝」と言う考えだろう。
この年ジャガーが持ちこんだマシンはV12エンジン搭載のXJR−9の空力を一層リファインしたXJR−12。
新たなチャンピオンが誕生するのか?かつてのチャンピオンが奪還するのか?午後3時52分、PPのNo.24YHP日産を先頭にペースカー日産300ZXを先導にフォーメーションがスタート、午後4時レースはスタートした。
194 :
音速の名無しさん:03/07/01 02:11 ID:M3T5XCUe
レースをリードしたのはPPスタートのベイリーの24番YHP日産。これをF1パイロット・ララウリ(ユーロブルン、笑)ブルンポルシェが激しく追う。
長谷見の日産が3位につけ、1回めのピットストップ直前日本人として初めてルマンの首位にたった。
1回目のピットストップ後、トップグループを形成したのは4台のジャガー、日米欧3台の日産、それにブルンポルシェであった。やはり決勝になればジャガーが出てくる。
それ以外のポルシェ、トヨタは完全に脱落した。
日米欧から5台エントリーした日産であったが、欧州組(NME)の1台(現役F1パイロットグルイヤールとドネリーがドライブ)はなんとフォーメーションラップでミッションを壊し0周リタイヤと言う大失態。
NPTIのもう1台も序盤でホイールが外れるトラブル、水漏れなどで大きく後退(もっともこのマシンがFLをマークするのだが)、この時点で3台と数の上でジャガーに対してビハインドを背負うこととなった。
195 :
音速の名無しさん:03/07/01 02:29 ID:M3T5XCUe
この中から最初に脱落したのはトップを走るNME日産。周回遅れの鈴木亜久里ドライブのトヨタと接触、トヨタはクラッシュしリタイヤ。
ブランカテリ駆る日産もマシン前部を傷め3輪走行でピットイン。こちらはカウルとタイヤ交換しコースに復帰するが大きく遅れてしまう。
最終的にはミッショントラブルで深夜にリタイヤとなる。ニスモのカルソニック日産もカーボンブレーキの寿命が予想以上に短く、その度に交換。
脱落はしないもののトップにはなかなか追い付けない状態が続く(NPTIはスチールを採用)。
ジャガーはエース@号車が大きく遅れるも3台が生き残り朝を迎える。
これまでなんとかトップグループに食らいついてきた23番カルソニック日産だが、朝型ショックアブゾーバが根元から折れると言うアクシデントで大きく後退。優勝争いから脱落する。
この時点でジャガーも首位争いに残るのは1台のみで、優勝争いはNPTI日産とブルンを加えた3台に絞られた。
196 :
音速の名無しさん:03/07/01 02:54 ID:M3T5XCUe
しかしBジャガーと激しく首位を争うNPTI日産であったが、16時間目、燃料漏れのトラブルを起こしリタイヤとなってしまう。
追うべきブルンポルシェもエースラルウリが体調不良で追い上げもままならず、Bジャガーは残りをトラブル起こさず終えれば優勝は確実な状態となった。
その後トラブルが起きたのはブルンのほうで、2位は確実だった残り15分、エンジントラブルを起こしリタイヤとなる。
これでAジャガーが2位に上がり1−2体制に。午後4時、大サポーター軍団が待つ中、ジャガーは2年ぶりにトップでルマンのチェッカーを受ける。
ジャガーの王者奪還である。Bジャガーは一切トラブルのない、完璧なレース運びであった。
この勝利はフォード傘下入りで翌年以降のレース活動が不透明であったジャガーにとってフォードに対する最高のアピールと思われた。
前年はトラブルで勝利を逃がしたとは言え、この年は前々年同様完璧なマネジメント。
トムのもと、システマチックに運営されたジャガーに比べ、日産はそのマシンに見合う運営がなされたとは言いがたかった。
日米欧3チームで「社内運動会」と称されたチーム体制も、いい方向に行けばいいが実際には一体感(情報交換、協力体制)に乏しく、
日産チーム内でケンカしていることさえあった。
しかしもはや旧態然としたV12でジャガーが日産に勝つのは翌年以降は至難の業とも思われた。
3.5gNA化する翌年のSWC規定でジャガーはどう言う動きを見せるのか、この時点ではまったく見えていなかった。
しかし水面下ではスポーツカーレースの歴史を変えるマシンを開発していたのである。
それはフォードの傘下に入ったからこそできるプロジェクトであった。
197 :
音速の名無しさん:03/07/01 02:58 ID:M3T5XCUe
では続きはまた。
おやすみ
おもしろかったっす。
Gr.C万歳
どうも乙カレさまです
200 :
音速の名無しさん:03/07/01 15:45 ID:jwd6gT8q
来年、チーム近藤 エンジンはどうなる?
>200
ホラーンドと同様のJUDDエンジン戻るか、何食わぬ顔をして無限MF408Sのどちらかを選ぶでしょう。
>>149 そういやなんで日産は91年のルマンにR91CP持ってこなかったの?詳細キボン
203 :
音速の名無しさん:03/07/01 21:12 ID:I0zYvAZx
BS7見れ。
ルマンの番組やっとる
204 :
音速の名無しさん:03/07/01 21:14 ID:M3T5XCUe
>>200 チームルマンだって社長捕まったけど何事もなかったように活動続けてるじゃん。
無限も続けてほしいな。
まあレイトンもフェデコも社長タイーホ→チームあぼーんだったけど。
205 :
音速の名無しさん:03/07/01 21:18 ID:M3T5XCUe
>>202 日産社内の派閥抗争が原因です。
グループCプロジェクトリーダー町田氏を追い落とそうとする方々のがんばりで
優勝候補no.1と言われた日産は91年ルマンに出場せず、ルマン国産車初制覇をマツダにゆずりました。
さすがです。
この後日産が倒産寸前になったのは言うまでもありません。
>>203 見たい。bsチューナーチューナー未だに持ってないんだヨ!
>>205 レスサンクス。
そうなんだ…。あの車デイトナは勝ったのにね(´・ω・`)
>206
黒井氏の「ル・マン〜偉大なる草レースの挑戦者たち〜」でも触れていたけど、
ほぼノンダーメージでデイトナを走りきったことにヨーロッパのチーム勢が脅威を感じて、
91年のレースには参加させない様に工作していた様だから、結局はルマン参戦不可だったのでは。
208 :
音速の名無しさん:03/07/01 22:19 ID:FFrSBEus
JUDDエンジンの方が良いような?
209 :
音速の名無しさん:03/07/01 22:21 ID:M3T5XCUe
>>207 クラージュコンペティションにマシン貸し出してSWCに参戦しとけばルマンの出場権を得られた。
実際マツダはルマンに出るために意味のないSWC参戦を果たしたのだし。
FIAもACOも日産にルマン出てほしいからSWC開幕戦鈴鹿の予選前日までシリーズエントリー閉め切りを伸ばしていたのだが。
210 :
音速の名無しさん:03/07/01 22:23 ID:y3MVCTPb
つかSWCフル参戦がルマン出場の条件では?
ルマンは別 とか クラージュに名義貸しとか
いろいろあったみたいだけど
211 :
音速の名無しさん:03/07/01 22:24 ID:y3MVCTPb
デイトナも1トンで走ったんか?<91CP
212 :
音速の名無しさん:03/07/01 22:32 ID:M3T5XCUe
91年ルマン参加条件を簡単に言うと「シリーズ参戦登録してるメーカーのマシン」。
エントラントは名義貸し可(通称ヤドカリ)。
例えば(シリーズ参戦してない)ヨーストポルシェはコンラッドから、日石トラストポルシェはサラミンからのエントリーでルマンに参加した。
ポルシェで全戦参加してるチームがあったから。
日産を使ったチームのSWCエントリーはなかったから日産ワークスがルマンにスポット参戦は不可だった。
だからクラージュに1台R90Cをレンタルしシリーズ全戦参加させ、ルマンだけワークスが大挙エントリーと言うのは可能だった。
実際現場レベルではニスモからR91CP1台、NPTIから2台、チームルマンとフロムAから各1台の予定で参戦準備してた。
しかしルマンの勝利より町田氏を追い落とすことが大事と考える人の情熱が勝りますたので日産はルマンに参加しませんですた。
213 :
音速の名無しさん:03/07/01 22:44 ID:M3T5XCUe
もし日産が全社一丸でルマン制覇する気あったなら、車重が1tでもライバルも同じ条件。
1t仕様でマシンのセッティングしルマンの優勝目指すことはできたはず。
3.5gNAのマシンがルマンで完走できるとは誰も思ってないし。(実際そうだった。完走したのは日本のフェデコスパイス1台のみ)
他のSWCでは(3.5gNAマシンに)勝ち目ないからワークスとして参戦せずクラージュにマシン貸してクラス優勝目指せば良かったのだ。
214 :
音速の名無しさん:03/07/01 22:46 ID:AEwFUUoG
個人的な意見ですがマツダが勝って良かったし日産は勝てなかったと思う
C11が自滅しなければマツダも勝てなかったけど、日産R90CPも自力じゃMBに勝てなかったと思うな〜
GT−R優勝3ヵ年計画が夢物語だと気が付いて突貫工事でR390GT−1作って
やる前から1−2−3フィニッシュみたいな空気だった(日産脳内で)けど惨敗
どうも日産はル・マンを舐めすぎてるきらいがあった
国内レース(GT、S耐)も日産OB主体のJAFがGT−Rが勝てるようなミエミエの優遇レギュつくるし
関係者には申し訳ないけど井の中の蛙大海を知らず、っつーか。デイトナの時くらい他のマシン圧倒してないと勝てない。
215 :
音速の名無しさん:03/07/01 22:49 ID:M3T5XCUe
>>214 91のルマンの時点で考えれば(C11を除けば)R91CPはデイトナの時と同様他を圧倒してたでしょう。
C11は確かに強敵だが結果的にはこけたわけだし。
R91CPが出てれば、こけなければ日産、こければマツダ、ってなったでしょうね。
でもR91CPが壊れない保証はないから結果は混沌してるけどね
閑話休題の昔話。
「ニッサンがル・マンを制覇するとき」ちゅう小説がありましたなぁ。フェアレディ
に似たホモロゲマシンのシルエットなんだが、パワーステアにアンチスキッド
にクーラーまでついてるってマシンで挑戦して優勝しちゃうとゆーやつ。
あのシリーズ、なかなか荒唐無稽で楽しかったんだが、この1本だけは、ネタ
がル・マンで挑戦初年で優勝してしまうってのがあまりにイリュージョンで、ち
とついていけなかった。
218 :
音速の名無しさん:03/07/01 23:38 ID:FFrSBEus
なにしろルマンだからね・・・チームのオペレーションが完璧でなければ
車の素性が良くても勝てないよ。トヨタGT−ONE然り。
>>218 '99年のルマン富士を見に行ったんだけど、トヨタがこのチーム体制で
勝てなかった理由が分かった気がした。
マシンは正直、どの車よりも速かったけど。
しかし、
・しょーもないトラブル(バッテリーアガリ)
・ドライバーのミス(某F1ドライバーが黄旗ペナルティ。しかも2回)
・ライバルチーム(ニスモ)の作戦に翻弄されすぎ。
結果、マシンで劣るもノーミスのニスモのR391の勝利。
後のテレビ中継で、関谷正徳氏が「レースは総合力」と言ってたっけ。
220 :
音速の名無しさん:03/07/02 00:14 ID:DdT6qMe+
ジャガー其の七(だった)
ルマンを奪還したとは言え、この年もターボジャガーはWSPC,IMSAでメルセデス、日産相手に苦戦する。
WSPCでは結局(メルセデスの脱落した)シルバーストンの1勝のみ、IMSAでも2勝に留まった(この他デイトナでV12が勝利)。
次年度もターボが出走可なIMSAはともかく、残り1年でターボエンジン搭載車を投入したのは、ジャガーが(91年から導入される)3.5gNAエンジン搭載車の開発に遅れ、
翌年も(ハンデを背負う)ターボ車を投入するとの推測が支配的であった。
事実、トムは日本勢と共にカテゴリー2(90年規定のCカー)が91年に背負わされるハンデを軽減するよう主張する急先鋒だった。
トムの尽力もあり、一度はカテ2のハンデは50kgと決まった(のだがカテ1導入の当事者ジャンマリーバレストルFIA会長とプジョー監督ジャントッドの逆襲によりその後カテ2のハンデは100kgに!)。
この時期(90年後半)プジョーは既にマシンを発表しており、次年度のテストを兼ねてWSPC終盤2戦にテスト参戦していた。メルセデスも水平対向12気筒(メルセデスに言わせれば180度V12)搭載マシンの投入を表明していた。
トヨタ、日産も91年には間に合わないもの、それぞれV10、V12の投入を表明していた。
ジャガーだけは動きを見せていない。ジャガーは本当に91年以降も活動を続けるのか…?
221 :
音速の名無しさん:03/07/02 00:34 ID:DdT6qMe+
91年シーズンを前に、TWRジャガーは突如ロスブラウンデザイン、(親会社)フォードF1用HBV8エンジン搭載のカテ1マシンを投入することを表明する。
しかしこのマシンは開幕戦までどのメディアにも一切その姿を現さなかった。
カテ2マシンへのハンデがあまりに法外(100kg)であったため、トヨタ、日産、ヨースト他有力プライベートポルシェ勢が参加せず、
SWC(WSPCを改称)への参加台数は激減し、開幕戦鈴鹿への参加台数はわずか17台に過ぎなかった。
同じ日に富士で全日本F3000が開催されることになっており、JAFからして(マツダを除く日本製の出ない)SWCを重要視していないのは明らかであった。
しかしSWC鈴鹿の最大の関心事はジャガーのニューマシンがいかなるものかと言うことであった。
222 :
音速の名無しさん:03/07/02 00:34 ID:EmPggAY2
223 :
音速の名無しさん:03/07/02 00:51 ID:DdT6qMe+
そのマシン、ジャガーXJR−14はスポーツプロトタイプカーの概念を変えるに充分な衝撃的なマシンだった。
88年、FIAが91年からのCカー規定(3.5gNA,最低者重750kg)を発表した時、多くの者は「現在より200kg軽く200馬力少ないCカー」と考えた。
しかしトムとロス・ブラウンが考え出したカテ1とは「屋根つき、カウルつき、助手席つきの200kg重いF1」であった。
乗り降りはドアでなく窓(のガラスの脱着で)から、キャノピーは異様に狭く運転席がマシンセンター部から内側にはみ出ているかと思われるほど(恐らく日本車がやったら車検でハネられるだろう)、
リアウィングは大きな2枚羽。
プジョーのジャントッドはこのマシンを見て、流麗な905のボディを「2人乗りF1」に生まれ変わらせるべく新カウルの開発を決意する。
大きな2枚羽ウィングはその後のCカーのトレンドとなった。
予選開始と共に、ジャガーXJR‐14は姿だけのこけ脅しでないことがはっきりする。
>>219 まぁその某ドライバーはルマンでは神の如く活躍をしたわけだが。
トヨタに足りないのは運だね。これに尽きるよ。まぁ運も実力のうちか。
226 :
音速の名無しさん:03/07/02 01:26 ID:DdT6qMe+
予選1回目、ジャガーはいきなり1分48秒代のタイムをマークする。NAながら前年の予選ブーストで走ったターボトヨタとほぼ同じタイム。
これが事実上のシェイクダウンなのにである。翌予選2日めは雨のためタイムアップはならなかったが、決勝になりジャガーの速さはなお一層際立つ。
ジャガーの2台は予選と同じタイムで圧倒的速さで後続を引き離していったのである。
しかし1台はすぐにリタイヤ、もう1台も1回目のピットストップ後再スタートできず大きく遅れる。
結局優勝したのはプジョー。記念すべき新規定初戦を飾った。しかし長いピットストップを終えたジャガーは再スタート後、トップを行くジャガーをはるかに上回るペースで周回を重ねた。
メルセデスは1台をカテ1、もう1台をカテ2で臨み、カテ1(C291、シューマッハ/ベンドリンガーがドライブ)はリタイヤ、100kgのハンデを背負うカテ2(C11)が2位に入った。
最強ターボCカーC11でもハンデを背負っては(まだ熟成不足の)プジョーに勝てない。
それどころかジャガーの速さにはハンデがなくてもまったくついて行けなかっただろう。
遅いカテゴリーのマシンにハンデを背負わせる滅茶苦茶なレギュレーションが浮き彫りになったわけだ。
スポーツプロトタイプカーの概念を変えるジャガーXJR−14の登場に疑問を投げかける関係者、記者も多かったのも事実である。
XJR−14のコンセプトはその後多くのメーカーに影響を与えるが、今にして思えば進化しすぎた恐竜の絶滅への引きがねとなった、と言えなくもない。
さて一方でこのレースがデビュー戦となったマツダ787Bが地味に6位に入っていることに注目する人はほとんどいなかった。
「ロータリーに拘るかぎりマツダに未来はないだろう」と書いてしまった評論家さえいた。
少なくともこの年ルマンに限って言えばまったく構想外のジャガーXJR−14と異なり、マツダにとってはSWCは完全にルマンに向けてのテストの場だった。
227 :
音速の名無しさん:03/07/02 01:55 ID:DdT6qMe+
初戦こそリタイヤに終ったが、第二戦モンツァ、第三戦シルバーストンとジャガーXJR‐14は圧倒的強さで連勝する。
そして3年ぶりにシリーズに復帰したルマンを迎える。
ルマンに限って言えば、ジャガーもメルセデスもカテ1のマシンはまったくの構想外で、一応FIAの要請もあり持ってきてはいるものの、
本命はあくまで古いカテ2(100kgハンデ付き)だった。
メルセデスは4台(うちカテ1が1台)、ジャガーは6台(うちカテ1が2台)サルテサーキットに持ってきてはいたが、最初から決勝を走ることは考えておらず、
ドライバーもそれぞれ9人(3台分)、12人(4台分)しか登録してなかった。
ヘッドライトもカテ1は耐久用(夜間走行用)の大型のものを用意してなかった。
プジョーは2台エントリーしてきたが完走する気などもちろんなく、来年へのテストとして壊れるまで走る作戦。
プジョーを優遇するレギュレーションを作っておきながら、当のプジョーは勝つ気などさらさら無く、カテ2へのハンデが法外であっため参加台数を大きく減らしてしまった
(決勝出走38台、戦後最低)のはFIAにとってなんとも皮肉なことだった。
この年のルマンのポスターはジャガーXJR−14であったため、ジャガーでは予選タイムアタック専用と言うことでXJR‐14を走らせる。SWCでの圧倒的速さえお披露するため。
しかしサルテはなうての高速コース。ここに限って言えば(ハンデ付でも)ハイパワーのカテ2のほうが有利のようで、わずかな差でポールタイムをメルセデスC11に奪われる。
この年のSWCは上位10番グリッドをカテ1に優先させたため、ポールタイムがメルセデスC11でも、グリッド上はジャガーXJR‐14がポールスタートとなる。
「本当」のポールタイムをマークしていれば最初のピットストップまではファンサービスとしてXJR‐14を走らせるつもりだったトムも
予選でトップタイムをマークできなかった以上出走する義理はないと決勝への出場をキャンセルした。そのため(見た目のグリッドは)プジョーのフロントロウ独占となる。
228 :
音速の名無しさん:03/07/02 02:13 ID:DdT6qMe+
メルセデス、ジャガー、ポルシェ、マツダはマークしたタイムに係わらず10番手グリッド以降のスタートとなるが,
フロントロウのプジョー2台の後で、優先されたグリッド上についたマシンは、ユーロレーシングと日本のチームフェデコ
のスパイスを除けばみなカテ1とはいいながら事実上かつてのC2のようなマシンばかり。
メルセデス、ジャガーのカテ2勢はプジョーに追いつく前に6台もの「動くシケイン」をかわさなければならなかった。
この年のジャガーは7.4gに拡大したV12を積むXJR‐12を4台投入した。排気量を拡大し、トルクを厚くし、昨年優勝マシンより100kg増えた車重に対処する計画だった。
4台のうち1台はシルクカットカラーでなく、一部ブリティッシュグリーンの独自のカラーリング。実はこの91年、TWRジャガーはXJR‐11でJSPCに参戦しており、そのチームがサンテックレーシング。
ルマンにもサンテックからのエントリーで1台参戦してきたのである(もちろん体制は他のシルクカットカラーのマシンと同じだが。監督が俳優の神田正輝=聖子の旦那@当時、だったが)。
午後4時、2台のプジョー905を先頭に91年ルマンはスタートする。参加台数は戦後最低(翌年このワースト記録を更に更新してしまうが)。
229 :
音速の名無しさん:03/07/02 02:14 ID:DdT6qMe+
以下次号、おやすみ。
230 :
音速の名無しさん:03/07/02 02:22 ID:pAMoPNce
XJR-14は、確かシフトレバーが左側にあったな。
ID:DdT6qMe+さん乙です
もの凄く読み応えのあるスレだ( ´∀`)
233 :
音速の名無しさん:03/07/02 19:33 ID:w0A1vl9v
3.5gのNAでどれくらいの馬力がでてたの?
タイムが今より速いって事は700馬力ぐらい?
12500rpm程度の高回転型のエンジンだったの?
234 :
音速の名無しさん:03/07/02 23:31 ID:DdT6qMe+
日産やメルセデスのターボCカーが決勝で800馬力とか言ってたから700馬力弱くらい出てたのかな?
カテゴリー1(NA)のマシンには特殊燃料の使用が許されてたから。
最高速は当然カテゴリー2(ターボ)のほうが速かったけど、カテ1は(燃費規制ないから)思いっきりダウンフォース利かせて
エンジンぶん回してタイム稼ぐタイプだたから。
SWCのレース距離が90年の480kmから430kmと微妙に短くなってるのは、プジョーが2回の給油(だいたい280g)じゃ480キロ走れなさそうだたからみたい。
(90年規定では480kmで255リットル使用可、リッターあたり約1.96キロ。91年のプジョーは開幕当初は1.7キロくらししか走れなかったの可能性が高い)
ジャガーXJR‐14は燃費良かったけど。
235 :
:03/07/02 23:46 ID:gjc5bGWU
F1との違い
200キロ重くて
前後ウィング幅が2倍あって
ドラッグが激減して
ホイール径もでかいマシン
>>233-234 91年のF1用コスワースHBは700ps強くらいと言われてたから、F1より4割長い
レースディスタンスのSWC仕様では、やや落ちの700ps弱は妥当と思われ。
あの当時のCカーが進化し続けてたら、F1カーよりも早くなってたりして。
それにしてもXJR-14は美しい。
238 :
音速の名無しさん:03/07/03 00:56 ID:tU7RTR/X
ジャガー其の八
午後4時、2台のプジョー905を先頭に91年ルマンはスタートする。参加台数は戦後最低(翌年このワースト記録を更に更新してしまうが)。
飛び出したのは予想通りフロントローのプジョー905。最初の1時間をリードする。
しかし給油時の火災、イグニッショントラブルで遅れ、6時間後には予定どおり2台とも「玉砕」した。
序盤から圧倒的速さでメルセデスC11が逃げ、それをジャガー、マツダ、プライベートポルシェが追う。
レースも中盤を迎えるとメルセデス>マツダ>ジャガーの序列がはっきりして行く。とくにディフェンディングチャンピオンジャガーは100kgのハンディが効き、
燃費が予想以上に悪くペースを上げられない。しかし4台のうちサンテックカラーの1台がリタイヤしただけで他の3台は最後まで安定して周回を重ねることに。
マツダ787Bもヨハンソン組のQ号車は夜中にドライブシャフトに異常が起き、交換。15分を失う。続いてバイドラー/ガショー/ハーバード組55号車にも振動が起きているとの知らせがピットに入る。
ただちに55号車ピットに入る。これがQ号車と同じ症状ならマツダの優勝は事実上なくなる。しかし単なるスローパンクチャーと分かりタイヤ交換をして事なきをえる。
239 :
音速の名無しさん:03/07/03 01:18 ID:tU7RTR/X
圧倒的速さで逃げるメルセデスも磐石ではなかった。深夜まで1−2−3の完璧なフォーメーションを築いていたが、
10時間目、32号車ディケンズ組がコース上に落ちていた破片でアンダーボディを傷め後退(その後リタイヤ)、
深夜に3分35秒台と言う、前年の(ハンデ無し)日産を5秒も上回るFLをマークした31号車のシューマッハ組も、
早朝、ギヤボックスのトラブルで後退した。これで55番マツダが2位に。ジャガーはその後3−4−5位の位置に安定するが、
やはりペースは上がらない(前年のハンデなし状態より2〜3秒落ちがベスト)。
残り3時間となり残った@シュレッサー組は2位マツダに4周もの差を付け、このまま逃げ切るかと思われた。
しかし突如煙をはいてピットイン。オーバーヒートである。
ピットに貼りつくメルセデスを横目にマツダは3周、2周と差を縮める。そしてなおも動かないメルセデスからマツダから首位を奪った瞬間、グランドスタンドから大歓声があがる。
フランスのファンも強固で完璧な印象を受けるドイツのシルバーアローより、地道に10年以上に厚いサルテの壁に挑んだマツダのほうがシンパシーを感じていたようである。
追撃するジャガーも燃費を考えるとこれ以上ペースは上げられない。100kgのハンデは最後までジャガーを苦しめた。
ヨーロッパ勢はマツダに事実上重量ハンデを課さなかったことを悔やんでいやかもしれない。
240 :
音速の名無しさん:03/07/03 01:28 ID:tU7RTR/X
残り1時間、マツダの関係者にとって永遠とも思える1時間だったに違いない。
しかし何事も起こらず、ついにマツダが、ロータリーが、日本車がルマンを制覇したのである。
それもロータリー最後のルマンで。
ジャガーは2−3−4位。もはや旧時代ながらジャガーの底力を示したとも言えるだろう。
トムも旧友大橋を心から祝福し握手を求めてきた。
マツダに敗れたとは言え、旧時代の、しかも理不尽とも言えるハンデを背負っての2−3−4位はジャガーにとって決して無意味だったとは言えなかっただろう。
91年ルマンは敗れたと言え、ジャガーには最強CカーXJR‐14がある。この最強マシンを1年間充分に熟成しルマンに再チャレンジすることで必ずやビッグキャットはルマンの栄冠を奪還する、
熱狂的なジャガーサポーターならずともそう考える人は決して少なくなかっただろう。
しかし、翌年のルマンにジャガーが現れないことなど、この時何人の人間が予想しただろうか?
241 :
音速の名無しさん:03/07/03 01:32 ID:tU7RTR/X
と言うことで続きはまた明日。おやすみなさい。
242 :
音速の名無しさん:03/07/03 01:49 ID:y6Z407nV
お疲れ様〜
XJR−14は、翌年MR−01となって出てくるわけですな
マツダ優勝キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
>>238 カンド━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!
245 :
音速の名無しさん:03/07/03 06:57 ID:oUNdSwbJ
富士のGTの時、アウディのイベントで、R8が展示されるぞ(土曜のみ)
246 :
音速の名無しさん:03/07/03 09:18 ID:ZpQEvaZu
>>241 乙。
朝の時点で、さらにペースを落とさなければならなかったジャガーは、見ていて痛々しかったね。
でも敗れたとはいえ、かつて共に苦労したウォーキンショウも内心嬉しかったんじゃないかな。
月曜朝刊のジャガーの広告が、マツダを祝福する内容になっていたのも嬉しかった。
>ピットに貼りつくメルセデスを横目にマツダは3周、2周と差を縮める。
>そしてなおも動かないメルセデスからマツダから首位を奪った瞬間、
>グランドスタンドから大歓声があがる。
>フランスのファンも強固で完璧な印象を受けるドイツのシルバーアローより、
>地道に10年以上に厚いサルテの壁に挑んだマツダのほうがシンパシーを感じていたようである。
あの瞬間スタンドで揺れていた旗は、圧倒的にユニオンジャックとジャガーの旗が目立ってたが。
>>242 そして、'96,'97のヨーストポルシェに変身すると。
>>247 何が言いたいかよく分からんが、軍隊のごとき可愛げのないメルセデスよりも、今後、
マツダが苦労を重ねてきたロータリーで参加出来ないから、最後の最後で勝たせて
やりたいという気持ちからでは。
敵(メルセデス)の敵(マツダ)は味方といったところか。
249 :
音速の名無しさん:03/07/03 22:17 ID:X2xaqJ+Y
最近になって、当時のメルセデスはもうほとんど燃料が残っておらず、ハナなら
玉砕覚悟のハイペース展開だったとの見方が出てきているよね。
>>248 とゆーか、日の丸なんか持ってるひとは多くなく、とりあえず旗を振ろうと思っ
たらそれっきゃなかったのでは?
251 :
音速の名無しさん:03/07/03 22:32 ID:tU7RTR/X
メルセデス編では紹介しようと思ったが、91年C11は燃費対策として思いっきり空燃比薄くしたらしい。
そうなるとエンジンの温度が上昇し、それがオーバーヒートの一因になったらしい。
88年のトヨタは逆に空燃比を思いっきり濃くして耐久性上げようとして完走、逆に燃費はすごく悪くなったそうな。
252 :
音速の名無しさん:03/07/03 22:34 ID:tU7RTR/X
>>250 表彰式用の日の丸がなくて、急いでピットスタンド上部に掲げてある万国旗から日の丸降ろして使ったそうですね。
253 :
音速の名無しさん:03/07/03 22:37 ID:tU7RTR/X
まあメルセデスもジャガーも100kgのハンデは伊達じゃなかったわけだね。
ポルシェもサスペンショントラブル続出みたいだったし。
ほんとこんなレギュレーション作ったヤシは頭が不自由だな。
254 :
音速の名無しさん:03/07/03 23:44 ID:H1Ydga/H
フランス人は、ドイツが嫌いだったりする
ヨーロッパって、いろいろあったからなぁ・・・・
255 :
panoz:03/07/03 23:46 ID:rQCC3BWA
>253
まぁ、フランス第一のバレストル(当時FIA会長)のことですからね。
只、裏返すとマツダの勝利への助走になった訳だから結果オーライでは。
それにしても、今年のルマンの放送でベントレー(&マクラーレン)の紹介で、88年と90年のジャガーの勝利は触れていなかったですね。
なにか問題があったのか、スタッフの頭がそこの部分だけが吹っ飛んでいたのかな。
ドライバー列伝もやって良いのにな<放送
ドイツ人もフランス嫌いだし。
バリバリ伝説でも、ドイツ人が「夕立とアホウは森の向こう(フランス)から来る」って言うセリフがあったね
>>255 そういえば列伝でもジャガーは触れられてなかったな・・・(途中、不覚にも居眠りしてしまった時間があったが)。
微妙に番組スポンサーの絡みもあったのかなと察するが。
シルクカットカラーのジャガー、この業界、特にヨーロッパで紫のカラーリングというのは
非常に珍しい存在。タミヤからプラモ出て、即に2箱買った思い出がある。
259 :
GO!!!!!!!:03/07/04 20:24 ID:djSiwzY6
皆さんのルマンのベストレースはいつでっか?
ワイはやっぱり99年のワークス大戦争やと思う。
それにポルシェGT3が猛威を振るい始めたのもこの年やったりして。
260 :
音速の名無しさん:03/07/04 22:09 ID:+by02IPS
バトルが凄かったと言う意味じゃ88年、華やかだったと言う意味じゃ89年、個人的に燃えたと言う意味じゃ90年、
個人的に感動したと言う意味じゃ91年(マツダ優勝)と98年(星野表彰台)。
261 :
音速の名無しさん:03/07/04 22:11 ID:+by02IPS
89年、90年、98年、99年のイヤーブック(仏語or英語)持ってます。
高いけど写真、データが充実していいですよ。毎年買うのはきついが。
毎年買ったら(分厚いんで)20年もすりゃ2階が傾くかも(w
>>260 あらま、全く同じ意見だ(w
91年は神なので、それ以外なら個人的には、89年。
NISSAN R89Cの速さにビクーリしたレースですた。
翌年の90年は勝てると思ったけど、フォーメーションラップで1台
あぼーんという展開からしてイヤな予感はしてたんだな・・・
263 :
音速の名無しさん:03/07/04 23:31 ID:mAlYfp7B
>>259 やっぱ88年〜90年でしょ。で、仕上げに91年のマツダ優勝。勝つ事なんて有り得ないと
思ってたから、泣くほど感動した。
99年のワークス戦争も良かったけど、質はあまり高くなかったな。
99年は正直、半分冷めた目で見てた覚えがあるな。
形骸化したGT規定。
ダウアーポルシェ再来の如き、TS020。
おそらく、いつか来た道で、このカテもそのうち滅びるのかと
思いながらTVを見ていたっけ。
265 :
音速の名無しさん:03/07/04 23:54 ID:2PrjGC/k
んで、今年のルマ・ンはいつやるんだい?
266 :
panoz:03/07/05 00:05 ID:h6B9JA+A
ロードゴーイングバージョン(俗に市販車)によるレースになった95年。
国内の3社(日産、トヨタ、ホンダ)が参戦していたけど、得るべきモノを得なかった無様なレース。
・・・是は、バッドレースになるのかな。
91年以外は何年てとこまでは覚えてないけど。
ベストはマツダ優勝の91年。その前もまぁいろいろありましたけど、もうこうなっ
たら退屈だった年のレースも、あれに耐えたから91年のうれしさが深まったと
かゆーいい思い出になっていたり。全然マツダのファンじゃないんだけどなあl。
268 :
音速の名無しさん:03/07/05 00:23 ID:DX1rQ6Z8
>>266 この頃は逆にマッタリした雰囲気があって、個人的には好きかな。
GT1NSXはひどく無様だったけど。(w
269 :
音速の名無しさん:03/07/05 00:28 ID:7w+04NfU
ジャガー其の九(最終回)
91年のルマンの後、ジャガーXJR−14はSWC前半戦のように独走とは行かなくなる。
プジョー905がその流麗なフォルムを脱ぎ捨て、ジャガー同様「屋根付きF1」へと進化したからである。
再開後の初戦、第5戦ニュルブルクリンクではジャガーが勝利をあげたものの、続く第六戦マニクール、第七戦メキシコではプジョーが連勝する。
ニュル以降2台ともカテ1のC291に移行したメルセデスは依然この2メーカーからに追いつけないでいた。
最終戦は日本のオートポリス。このレースにはトヨタTS010もテスト参戦しカテ1で4つのワークスチームが揃った。
シーズン途中からブルン・ジャッド、コンラッド・ランボルギーニのカテゴリー1マシンも参加しており初来日。これだけ見ればずいぶん盛り上がったレースのように思われるが、
この年初めて2戦開催となったスポーツカーの世界選手権日本ラウンドだが(87年もそうなるはずだったが西仙台戦は急遽キャンセル)、開幕戦の鈴鹿に続きこのレースも富士のF3000「裏開催」。
しかもF1日本GP(中嶋の母国最後のレース)の翌週で、いかに日本にとってどうでもよいレースに成り下がっていたかが伺える…。
決勝当日もこれだけ見応えのあるキャストを集めながら、オートポリスの巨大なスタンドはガラガラであった。F1が再開するまではスポーツカーの世界選手権(WEC,WSPC)は間違いなく日本最大のレースイベントであったのだが…。
あぼーん
271 :
音速の名無しさん:03/07/05 00:32 ID:DX1rQ6Z8
コンラッド・ランボルギーニの画像ってなかなか見つからないよなー。
どんなマシンだったか全然記憶ないし・・
272 :
音速の名無しさん:03/07/05 00:33 ID:sVERfAhs
ロンドー優勝
273 :
音速の名無しさん:03/07/05 00:38 ID:7w+04NfU
オートポリスではメルセデスC291もようやく熟成が進み、シューマッハ/ベンドリンガー組(2人ともF1とSWCの日本2連戦)が最終戦にしてこのシーズン初優勝をとげる。
そしてこれがメルセデスCカー最後の勝利&レースとなろうとは…。
しかしジャガー、メルセデス、プジョーが初めて三つ巴となり、さらにトヨタも加わったこのレース自体は間違いなく歴史に残る名勝負だった。
一方この年のIMSAはターボジャガー、XJR−10の進化版XJR−16が好調でシーズン6勝をあげた(しかしシリーズチャンピオンは3勝の日産)。
274 :
音速の名無しさん:03/07/05 00:51 ID:7w+04NfU
さて、このSWCオートポリスの翌週、日本のファンには思いも寄らぬプレゼントが贈られる。
SWCチャンピオンマシン、ジャガーXJR−14が実質ワークス体制のまま(エントリーはサンテックだが)JSPC最終戦菅生500マイルに参戦したのである。
今にして思えばこれがグループCジャガー最後のレースである。もちろんこの時点でそうなるとは関係者以外は誰も思っていなかっただろうが。
このレースが興味深かったのは、カテ1のワークスマシンとカテ2(ハンデなし)ワークスマシンの史上初めてのガチンコ勝負であったこと。
またカテゴリー1にとっては初めての不倒距離(SWCは430km)走行するレースであり、また91年のJSPC規定ではカテ1にも燃費規定があたったので果たして完走できるのか?
翌年(結果的にはジャガーに「翌年」はなかったのだが)以降のSWCを占う上でも非常に興味深いレースとなった。
275 :
panoz:03/07/05 00:56 ID:h6B9JA+A
>264
97年の日産R390の誕生が、GT規格の形骸化の要因を作ったと思う。
95,96年のGT−R敗北が効いたか、勝つためなら何でも有りのノリでR390を誕生させた。
翌年の98年には、トヨタも日産同様に勝つためなら何でも有りでTS020を誕生させる。
これが、止めの一撃になったようだから、この2車種がGT規格形骸化の要因と崩壊の元でしょう。
>268
95年のレース全体は好きなんですが、国産メーカーの考え方に呆れたのですよ。
JGTC使用車と外観があんまり変化していない車で、ル・マンを制覇しようという魂胆が。
GT−Rルックなり、スープラルックのレーシングカーでも、充分共感を得れたと思うのに
チューンドカーにしか見えない車に共感と勝利を求めたのがいけなかったと思うからね。
95年のGT-Rはみょうにに背が高く見えて不恰好でした
277 :
音速の名無しさん:03/07/05 01:01 ID:sVERfAhs
ツーリングカーは出ちゃいけません!と言われたのを、GTRはスポーツカーだ!と言い張って無理クリ
出場しちゃった時の話?
278 :
panoz:03/07/05 01:14 ID:h6B9JA+A
>277
レギュレーションの関係上、『Skyline GT−R』は生産台数が越えていた。
その為、ニスモが販売を行うような形に工作して『Skyline GT−R』を『GT−R』としてル・マンにエントリー。
ここまで来ると、あこぎというか、そこまでして国内(オナニー)レベル車をル・マンに出したいのかと思ったよ。
7w+04NfU氏、乙。
ジャガーはF1ヤメテ、スポーツカーレースに復帰してくれないでしょうかねぇ・・・
>>975 漏れは、911GT1が新解釈のGTカーを持ち込んで、CLK-GTRが油を注ぎ、
TS020がメチャクチャにしたと思ってるんだが。
でもこの頃のGTカー(実質プロト)を見てると、欧州勢はポルシェ、メルセデス、
アウディにしても、市販車に顔を似せようと努力の跡が見られるが、トヨタ、日産は
単に勝つだけに固執しすぎて、顔が見えなかったな。
まあ、日産R390のフロントグリルは、プリメーラを意識してるらしいが・・・
280 :
音速の名無しさん:03/07/05 01:20 ID:7w+04NfU
前週、オートポリスを走った2台のジャガーXJR−14は、「SILKCUT」のステッカーが「SUNTEC」に変わった以外、ほぼそのままの姿で菅生のピットに現れた。
ただし2ND.カーのドライバーはJSPC前戦までサンテックのXJR−11をドライブしたマルティニ/クロスノフである。
予選では圧倒的速さで、3位カテゴリー2マシンに3秒もの差をつけてポール&フロントロウを獲得する。
決勝は、菅生のメインストレートが最終コーナーから坂道を上る位置のため、スタートでターボパワーを生かしサード・トヨタ91C−Vがジャガーを抜きトップに立つ。
しかしすぐに抜き返され、後は異次元の走りで2台のジャガーは3位以降を置き去りにしていく。1回目のピットインでも特に早く飛びこむだけでなく、他のターボマシンとほぼ同じ燃費を記録。
V10,V12のプジョー、メルセデスではこうは行かなかったかもしれないが、フォードHBエンジンは燃費も旧規定をクリアできるほど良好であったのである!(JSPCではカテ1も1秒=1g規定)
次の注目は耐久性。レースは430キロを越えても依然ジャガーの独走。その後マルティニ組がリタイヤするもジャガーの独走は最後まで続き、500マイル(800`)を走りきる。
燃費は良好で、かつ800`までの耐久性は実証された。92年のルマンではジャガーXJR−14が優勝候補の最右翼だろう。この場にいたレースファンの多くはそう考えたはずである。
281 :
音速の名無しさん:03/07/05 01:22 ID:7w+04NfU
ジャガーの圧勝の影響はJSPCのタイトル争いにも及んだ。最終戦(第7戦)を迎えるまでトヨタと日産はお互い3勝ずつ、メイクス&ドライバーズの両タイトルをかけ最終戦に臨んだ。
僅差で日産と星野がポイントリーダーであったが、勝ったほうがチャンピオンと言うシチュエーション。しかし「第三者」ジャガーの乱入でトヨタは日産の前でゴールしながら、日産も3位に入り、ポイントで追いつけず、
91年のJSPCは日産&星野が制した(わずか2ポイント!)。トヨタにすればジャガーがいなければ…。(1位と2位の得点差は5点、2位と3位の得点差は3点、これが効いた)
ジャガーはこの時、スポンサーが付けば翌年のXJR−14のJSPC参戦を示唆した。そのため翌年JAFはカテ1とカテ2で別々のタイトルを与えることにしている(カテ1と2の差が大きいため。カテ1は燃費フリーに)。
結局ジャガーの参戦は実現しなかったのだが…(それどころかTWRジャガーの活動自体がなくなるとは…)。
ちなみに翌年のJSPCはカテ1がトヨタ、カテ2が日産とタイトルを分け合う。
282 :
音速の名無しさん:03/07/05 01:36 ID:7w+04NfU
しかし、このレースの数週間後、ジャガーとメルセデスは恐るべき発表をする。
92年のSWCに参加しないと。
これは実質SWCの崩壊を意味する。考えてみるがいい、フェラーリとマクラーレンのいないF1、
巨人と阪神のいないセ・リーグ、ミランとユーベといないセリエA,バルサとレアルのいないスペインリーグ…。
F1さえ上回る活動費をかけながら、FIAが直接運営に乗り出して以降スポーツカーの選手権は問題ばかりで一向に運営が改善されない。
世界選手権といいながらエントリーも観客も国内選手権に劣る有様…。FIAの無策スポーツカー行政にSWC/ルマンを支えた両雄がついにしびれを切らしたのである。
翌年のSWCはもはや惰性でしかなかった。せっかくマシンを作ってまだ「結果」を残していないプジョーとトヨタの企業の論理で、無理矢理延命措置が取られたにすぎない。
92シーズン終了後、正式に40年もの歴史を持つスポーツカーの世界選手権が消滅することになる。
283 :
音速の名無しさん:03/07/05 02:03 ID:7w+04NfU
メルセデスは92年に向けて、ザウバーがニューマシン「C292」を開発、既に完成していた。
(「Sport−Car Racing vol.1」参照)。
ジャガー、プジョーエボ同様「屋根つきF1」に近いコンセプトだが、ドアもあるし「スポーツカー」に見える外観ではある。
しかしこのマシンがレースに出ることはなかった。
ジャガーもRBRと言う、謎の新興チームがTWRからジャガーの活動を引き継ぎ、XJR−14、2台と共に、
IMSA用XJR−16をベースにしたグループCライト「XJR−17」2台の計4台でSWCに参戦すると言う景気の良い話しもあった。
しかしこのプロジェクトは大きな風呂敷を広げただけで結局立ち消え、92年SWCにジャガーの姿はなくなった。
こんなことを1年前に予想したものがいただろうか?
ジャガーのいないSWCは主催者のキャンセルが相次ぎわずかシリーズは6戦に縮小される。これが間接的に大きな影響を及ぼしたことがある。
92年、トヨタはSWCに復帰、エースドライバーに小河等を指名、フル参戦を果たす。しかし世界を転戦するはずが、キャンセル続出でわずか6戦に。
あまった時間を日本に戻り全日本F3000にスポット参戦に当てることに。そして帰国して参戦した鈴鹿F3000の事故で帰らぬ人になってしまう…。
SWCに参戦しなくとも、結局のところルマンにはTWRジャガーが出てくるのではと言う憶測は依然強かった。
そうでもしない限りルマンは戦後最低だった前年をさらに下回る絶望的なエントリーしか集まらないのは決定的だった。さらに24時間後にはコース上を走るマシンがゼロになると言う悪夢のシナリオも…。
実際、トムはXJR−12による参戦も検討したようである。この年はカテ2(シリーズ参戦するメーカーとポルシェのみ参戦可。であるから本来ジャガーは参戦できないはずなんだが)は重量ハンデをなくす替わりに燃費規制を厳しくする措置をとった。
しかしこの規制では勝ち目はないとトムは判断し、本当に「ジャガーのいないルマン」が9年ぶりに実現してしまう。
結果的にプジョーが優勝したとは言え、この年はエントリーも観客も最低のルマンであった。
284 :
音速の名無しさん:03/07/05 02:19 ID:7w+04NfU
今にして思えば、このSWC崩壊はFIA(と言うかバーニー)の「計画倒産」のように思えてならない。
F1をおびやかすスポーツカーを崩壊させ、結果的にはメルセデス、プジョー、ジャガー、トヨタ、
それにザウバー、TWRもF1に引きこむことに成功した。
しかし「メーカー選手権」と化した今のF1に本当に魅力はあるのだろうか?参加台数も激減していると言うのに。
さて、92年シーズンのIMSAにも触れておこう。SWCは活動を停止したとは言え、92年も引き続きTWRジャガーはIMSAに参戦をした。
92年、世界中で唯一走るTWRジャガーである。
しかし体制は縮小し1台のみ。シーズン途中からXJR−14を投入する。
「屋根つきF1」XJR−14の投入に、不快感を示し撤退を匂わすチームもあったど。
実際ここでも異次元の速さを見せるのだが、1台だけではどうしても満足いく結果を残せず、
この年もチャンピオンを逃してしまう(チャンピオンはAARトヨタ)。これがシリーズ参戦した最後の年だった。
結局IMSAでの5年間では一度もタイトルを獲得できなかったのである。
285 :
:03/07/05 02:30 ID:48ERYeaq
アメリカの荒れたロ-ドコースでよくトラぶってたな>XJR14
XJR14とは対極のかっこわるさをもつイーグル3がチャンピオンというのも
うなずけるかもw
286 :
音速の名無しさん:03/07/05 02:45 ID:7w+04NfU
93年IMSA開幕戦デイトナ、TWRジャガーはXJR−12を進化させた2台の「XJR−12D」で参戦する。
しかし予選で1台がクラッシュ、決勝は1台のみ。この1台も完走できず、これが結果的にTWRジャガーの「プロト」での最後のレースになった。(以降のシリーズは参戦せず)
この年SWCが崩壊したこともあり、ルマンは独自のレースとして開催されることが決まっていた。当然旧規定のCカーやIMSA−GTPも参戦可に。
それを睨んでトムもデイトナにニューマシンを持ちこんだのだが、ルマン主催者のACOもあくまで主役はカテ1(プジョーとトヨタ)と考えていた。
旧Cカーは、この年は重量ハンデも燃費規定もなく、エアリストリクターでパワーを規制するレギュレーションだった。トムは規定どおりの口径ではパワーが少なすぎると抗議するが受け入れられず、
結局ジャガーXJR−12Dのルマン参戦は実現しなかった。ちなみにこの年旧規定のCカークラスで優勝したのはサードのトヨタ93C−Vで、91年のマツダの362周を上回る363周を記録している。
しかし「TWRジャガー」はルマンにやってきた。ただしプロトタイプでなく、この年ルマンに6年ぶりに復活したGTクラスで。
287 :
音速の名無しさん:03/07/05 03:07 ID:7w+04NfU
6年ぶりにルマンに帰ってきたGTマシンだが、ほとんどが金持ちプライベーターの道楽レベルで、
真に注目されたのが、隠れポルシェワークスたる「ルマンポルシェチーム」のポルシェ911ターボLM(エンジンはIMSA−GTP用3.2g搭載)と、
「TWRジャガーレーシング」(TWRの「R」は「レーシング」なんだが…)のジャガーXJ220の3台だけである。
エアリストリクターでパワーを絞られ、レース仕様でありながらロード仕様よりパワーが劣ること。
スタートからこの両チームのグループC時代を彷彿させるクラスバトルが続くが、夜中にポルシェはリタイヤ。
ジャガーも2台がリタイヤし、最後の1台もトラブルで遅れるが、猛烈に追い上げ最後の最後にクラス優勝(総合15位)を果たす。
ドライバーはブラバム/ニールセン/クルサードと言う、GTクラスとはとは思えないなんとも豪華な布陣であった。
しかしこのクラス優勝もレース終了から1ヶ月以上たってからレギュレーション違反となってしまう。
これが85年のWECモスポートに始まったTWRジャガー最後のレースであり、86年以来7回目にして最後のルマンであった。
288 :
音速の名無しさん:03/07/05 03:51 ID:7w+04NfU
※訂正
これが82年のETCグループAに始まったTWRジャガー最後のレースであり、
86年以来7回目にして最後のルマンであった。
さて最後にその後のジャガー、TWRについて述べる。
ジャガーはその後95年にPCオートモティブのXJ220を最後にルマンに姿を見せていない。
(リスターがジャガーエンジンを積んで出場しているが)
現在親会社フォードのプロジェクトとして「ジャガー」を名乗るF1チーム(元はスチュアートを買収)が出場しているが成績はイマイチ。
フェラーリのティフォシや、かつてルマンでの大サポーター軍団のような強烈なファンはいない。
まずは中途ハンパなブリティッシュグリーンをなんとかすべきだと思うが。
289 :
音速の名無しさん:03/07/05 03:52 ID:7w+04NfU
ジャガーとの蜜月が永かった(ETCも含めれば12年)TWRだが、彼らは元々プロフェッショナルなレーシングチーム。請われればどこのメーカーとでもジョイントする。
ジャガーと袂を分かった後も、ボルボ、マツダ、ポルシェ、日産、ベネトン、リジェ、アロウズと実に多くのメーカー、チームとジョイントしている。
92年のグループCマツダMXR−01,95年(日の目を見るのは翌年)のポルシェWSC95は、良く知られているように、ジャガーXJR−14とは実質同じマシンである。
ジャガーが92年もSWCプロジェクトを継続したらマツダMXR−01は存在しなかったかもしれない。ジャガーXJR−14のルマン仕様がある意味MXR−01と言えたのかも。
(MXR−01にはXJR−14には無かった大きなヘッドライトが付いていた)
わずか7年だったが、TWRジャガーグループCプロジェクトはスポーツカーレースに欠かせないキャストとなっていた。
ジャガーの撤退後のスポーツカー氷河期を見ればそれは明らかである。
ジャガーの応援に多くのサポーターがドーバーを渡った。今年ベントレーが73年ぶりにルマンを制した。それはそれで偉大なことなのだが、
あの時のような強烈な応援は見られなかったように思う。ジャガーはスポーツカー、ルマンに欠かすことのできない役者なのである。
F1のジャガー、あれにはどうも違和感が。スチュアートを一部緑に塗っただけではないか?そう考えるファンが多いからルマンにような感情移入の対象にならないのかもしれない。
ジャガーが再びルマンに戻ってくるのはいつなのだろうか?
英国人以外でもその復活を望むファンは世界中にいることだろう。
(この項終り)
※次回作はトヨタを予定 近日公開 乞うご期待
おやすみ
ジャガーは復帰するかもしれんがメルセデスは二度と出なそうな気がする。
ジャガーもマツダも親会社がフォードだからな。
ジャガー出すならマツダ出して欲しいとこだが。
その前にフォードがGT40で出そう。
親会社としてのメンツもあるだろうし。
そーいやジャガーとマツダは91年ではライバル関係だったんだよな。
なのに今は関連会社とまではいかないが同じ親を持つ身か・・・
俺は名ばかりのGT規格なんてとっとと消えてくれた方が良かったと思ってるから
R390が出た時はよっしゃと思ったけどね。TS020とCLKでトドメだったけど
そもそもCカーを廃止したのが(ry
>>290 メルセデスはdだからなぁ。二度とは大げさかもしれないが当分出ないだろうね。
マツダは2005年という噂があるが、真相はいかに・・・。
292 :
音速の名無しさん:03/07/05 18:46 ID:DX1rQ6Z8
>>291 ルマンの今後が不透明なだけに、参戦するメーカーは暫く出てこない気がする。
レースに金使えるメーカーはみんなF1に居るし・・
ALMSもどうなることやらって感じだし、冬の時代到来かな。
バブリーな時代が懐かしい。
ワークスアウディって来年出てくるんだっけ?
アウディR8の直噴エンジンの型式判る人教えたって〜!
294 :
GT−One:03/07/05 20:57 ID:9PbNr5fO
シャシーNoのLM8XX とは トヨタTS020なんだけど、
なぜ”8”? ルマン参戦計画があったトヨタ7⇒8?
(そう言えばニサーンは同時期 Rさんぱちマル⇒R390)ちなみに
No.801 テストのみ? ⇒ 27号車の化粧直し? ⇒ お台場 ?
No.802 98年 29号車
No.803 ロードカー?
No.804 98年28号車 ⇒ 99年3号車 ⇒ お台場に
No.805 98年27号車
No.806 99年2号車
No.807 99年1号車
間違ってたら スマソ
295 :
panoz:03/07/05 21:28 ID:h6B9JA+A
>292
来年はレギュレーション変更後の最初の年になるから、トップカテゴリーに参戦するメーカーは少ないでしょう。
反対に、GTやGTSクラスには、パガーニ・TVR・去年のモーガンと言ったメーカーがワークス参戦しているので、
来年は見応えのあるレースを繰り広げる可能性がありそうですね。
トップカテゴリーのワークスはアウディとリスター位になるのかな。
正式表明はないけど、アウディワークスが2004年ル・マンに復帰するって噂は、
撤退を表明した直後から囁かれてるよね。
理由は、撤退後もドライバーとの契約を解除しないから。
今年プライベート・アウディやベントレーに乗った彼ら
(クリステンセンとかビエラとか)は、アウディからのレンタルのはず。
もしこのまま撤退なら、契約を解除しない理由がよくわからない。
298 :
音速の名無しさん:03/07/06 01:15 ID:xLue3aDl
>>297 ってことはポルシェワークスの復帰はまたしても延期でつか?
アウディもスポーツカー活動続けるなら来年から復活する(らしい)世界選手権にシリーズ参戦しるよなあ。
>>294 素晴らしい!
299 :
音速の名無しさん:03/07/06 01:17 ID:xLue3aDl
GTよりプロトのほうがいいよなあ。
日産やトヨタに文句言うヤシってどんなルマンが良かったんだろ?
いずれにしろプロト→GT→プロト(以下リバース
はスポーツカーレースの歴史そのもんだな。
300 :
音速の名無しさん:03/07/06 01:23 ID:xLue3aDl
>>278 いや「スカイラインGT−R」じゃ(4ドアもある)スカイラインシリーズの1グレードで
「ツーリングカー」に分類されちゃうから「ニスモGT−R・LM」と言う名前でホモロゲとったと。
LM−GTは1台で良かったからね、生産台数。(ニスモGT−Rもアリバイ作りのカタログが存在)。
301 :
音速の名無しさん:03/07/06 02:53 ID:XxsYFZmn
今のF1はどんなメーカーにとっても「成功不可能」なカテゴリーと化してしまったから、
大きなレギュレーション変更でもない限りはドロップアウト組が今後どんどん出てくると思う。
ジャガーもメルセデスも、レース組織維持の為にはF1撤退後も何らかの形で闘っていないと
いけないので、ルマンなんかは近年中に参戦してくると思うんだがなぁ。
ま、ポルシェワークスさえ出てくればワラワラと他社もおびき寄せられてくるでしょう。
>>284 > 今にして思えば、このSWC崩壊はFIA(と言うかバーニー)の「計画倒産」のように思えてならない。
> F1をおびやかすスポーツカーを崩壊させ、結果的にはメルセデス、プジョー、ジャガー、トヨタ、
> それにザウバー、TWRもF1に引きこむことに成功した。
まじかよ・・
>>284 >>302 当時エクレストンだかバレストルだかが
”全てのモータースポースの中でF1が最も魅力的でなければならない”
様な事を言っていたと思う。プロカー規定(後のカテ1の事・・・?)発表の頃。
3.5L−NA化はF1よりデカいエンジンを潰し最終的にF1用エンジンを作らせる為で、
2Km以上の直線は認めない(ユノディエールの事)のは最高速度をF1より下げる為とか、
当時色々言われていたと記憶してます。
F1に来たのは、プジョー位か。
まあ、最終的に失敗して撤退する訳だが・・・
逆に、フォードHB、ジャッドV10なんかは、F1から流れてきたてカテ1用に
搭載されてたからなぁ。
しかし、今のF1はカラーリング同じなら、どれがどれだかさっぱり分からんぞ。
305 :
音速の名無しさん:03/07/06 11:01 ID:uGS5XqDz
>>304 同じようなレギュレーションで10年もやってたら、カテ1のCカーだろうがGT-1だろうが
そっくりなデザインの車になっているよ
グループCだってサイドラジェーター車はポルシェの
フロントラジェーター車はジャガーのパクリみたいなもんじゃん。
307 :
音速の名無しさん:03/07/06 12:53 ID:xLue3aDl
SWC計画倒産→しょうがなくF1,というのにはジャン・トッドも含まれると思う。
(フェラ−リ監督。、前任者が元ランチャ監督チェザーレ・フィオリオと言うのも皮肉)
ジャンがいないとプジョーはなにやってもだめと言うのが証明されたな。
308 :
panoz:03/07/06 13:07 ID:kywPxjpl
ターボチャージャーが使用されだした頃のルマンは、どのマシンもインテーク口がでかかったしね。
ポルシェ936のは、ちょんまげとしか言いようが無かったし・・・。
>305
カテゴリ−がGT−1で継続されていたら、各メーカーのフラグシップカーのイメージラインにレーシングカーとしての必要なデザインが融合するだろうから、そんなにそっくりにならいよ。
CLKGT−1なんか、CLKを平ぺったくして前後に引き延ばしましたと言わんばかりのデザインだったし。ポルシェ911GT−1も同様に。
309 :
音速の名無しさん:03/07/06 14:26 ID:uGS5XqDz
>>308 気持ちはわかるが、それは違うと思う。何せ911GT1の頃はある意味GT1規格の黎明期。
全然別のコンセプトで作られたベントレーとトヨタTS020は同じようなカタチしてるでしょ?
同様にコンセプトもコストも違うR391とアウディR8も、どことなく似ているでしょ?
911GT1やCLK-LMが例外であって、しかもそれらがGT1規格の回答とも言うべきTS020に
完敗した日にゃ、数年後には全ての車種が女性から見たら区別つかないマシンになっている。
あぼーん
311 :
音速の名無しさん:03/07/06 15:06 ID:d9cB4xuv
>>308 おいおいCLRは見なかったことにするのかよw
グリルがあればいいんですか? 便利な脳みそですね
とりあえずニッサンR9*CPシリーズは、野暮ったいデザインだったな…と。
#台形型にみえる屋根(塗装)とトリコロールカラーが
まあ野暮ったいのが日産のカラーだから。
314 :
音速の名無しさん:03/07/06 22:15 ID:cGLDcgJN
>>312 「コロール(フランス語)」=「カラー(英語)」=「色(日本語)」
フランス国旗の「トリコロール旗」は「三色旗」って訳すよ。
>>315 そうです。元はラテン語ですが。
トリオは三人、トライクは三輪車、トリニティは三位一体、
トリリンガルは三カ国語話せる‥ もういいって。失礼しますた。
寺田さんの歴史もキボン。
昔は髪フサフサとまではいかないが十分あったよな。
薄くなったら剃る、潔くて男らしい。カコイイ
321 :
音速の名無しさん:03/07/08 11:27 ID:E6O1PnTC
CLRや911GT1、百歩譲ってR390はまだGTを名乗っても許されるんでは。
トヨタTS020、アウディR8C、そしてベントレーになると何だかもうわからん。
>>320 昔、ってマツスピのドライバーだった頃の事?
それ、ただアートネイチャーとの契約が切れただけじゃない?(w
すっぱりスキンヘッドにしたのは潔い、ってのには同意。
今でも愛嬌ある顔だと思うけど、70年代の写真見ると当時風イケメンだったと思う。
中野雅晴や桑島には負けるけど、長谷見や星野よりはずっと男前。
322 :
panoz:03/07/08 15:08 ID:t++099+B
311に「グリルがあれば・・・」と言われましたが、これは、メーカーにとっては手っ取り早い宣伝方法でもある。
と言うのは、そこのメーカーの顔(アイデンティティ)を装備して、サーキットを駆けるから。
車に詳しくない人でも「XXXの車が走っている」と最低でも認知されるし、旨くいったらイメージアップにも繋がる。
これを考えてか、99年のCLR、BMW、00年〜02年のキャディラックが自社のグリルをモチーフにフロントを形成している。
98年までの「GT−1」は各メーカーの代表車が、99年以降の「GTP・LMP」は各メーカー自身がと移行しているので「顔(メーカー)さえ分かってもらえれば良し」が、ワークスプロトカーを製作する上での考え方になっているではないでしょうか?
逆に言えばメーカーの顔が無い日本車はデザインの制約を受けることが無かった。
これは実に素晴らし〜いことだと思うんだけど、そこんとこどうよ?
#フロントグリルをカラーリングで表現することで空力を犠牲にしなかった
#プジョー905EVO1は秀逸
>>323 プジョーCカーはやりすぎ。特に末期。
はっきり言って、あそこまで逝くと、スポーツカーとは呼べないよ。
スポーツカーレーシングのVol.1で見たけど、プジョー905Evo2(コルタンツ作)というマシンが
まさにTS020ルックだったが『スポーツカーファンの感情を逆なでにした1台』と評されてたな。
>323
メーカーの顔を前面に押し出さなくてすむのは、デザインをする上では好都合です。
そのかわり、大きい文字でメーカーの名前を書いてアピールしないといけないのが難点ですが。
R391、ベントレーSPEED8、TS−020辺りが参考例としては良いでしょう。
この三台は、無地の状態で見せられた時、何処のメーカーか分かりませんよね?
R390は一応「日産の顔」をつけてるけどね。
ポルシェ962(ショートテール)、トヨタ90C−V、ザウバーメルセデスC9。
グループCだって一皮剥けばみんな似たカッコの車じゃん。
メーカーのアイデンティティとかキレイ事並べたGTよりも、
死人も出たくらい切った張ったして、体力無い奴は速攻撤退していった
グループCの方がカッコイイやん。
なかよしこよしのマラソンレースよりも喧嘩上等のスプリントレースの方がいい。
#マシンのデザインと全然関係無い話だけど(汗)
>>327 要約すると、Cカーを使ってスプリントをやれ、と?
329 :
音速の名無しさん:03/07/08 23:11 ID:T6Ar0JoW
ルマン参加ワークス列伝
第三回 トヨタ編
其の一
トヨタが「ワークス」として初めてルマンに参戦したのが1987年のことである。
この年トヨタはオイルショックの1973年にワークス活動を停止して以来、14年ぶりにワークス活動を再開した。
(ラリーはオベ・アンダーソン率いるトヨタチームヨーロッパ=TTEがワークス活動を行っていたが)
プロトタイプの活動としては70年のトヨタ7以来のことである。
しかし撤退した当時や、87年当時のライバルメーカー(日産=ニスモ、マツダ=マツダスピード)のような「自前」のチームでなく、
今回は、それまでトヨタ車を使用して活動してきた、舘信秀率いるチューナー「トムス」とのジョイントと言う形での参戦である。
「トヨタチームトムス」の名前で活動した。言わばTWRジャガーやザウバーメルセデスと同じ形態である。
体制としては前年(86年)からの活動の延長線上にあると言って良い。
トヨタのワークス活動は90年には加藤真率いる「サード」もワークスと認定され「トヨタチームサード」として活動している。
そこでまず、正式なワークス活動が再開される以前のトムス及びシグマ(サードの前身)のルマン並びにグループCカーの活動から述べていきたい。
>>327 そうやって、プロトスポーツカーレースは栄枯盛衰を繰り返すんだね・・・
Cカー絶滅、GT1絶滅。
悲しいかな、華やかな時期は一瞬。
>329
童夢セリカも触れるのですか?
332 :
音速の名無しさん:03/07/08 23:34 ID:T6Ar0JoW
※「サード(SARD)=シグマ・オートモティブ・リサーチ&デベロップメント」
トヨタエンジンが初めてルマンに参戦したのは1975年、加藤真率いるシグマによってである。
元トヨタ第7技術部に所属した加藤はトヨタを退社後、自前のチーム「シグマ」を結成していた。
そしてそのシグマが初めてルマンに参戦したのが1973年。これが日本チーム初のルマン参戦となる。
(日本製エンジンとしてはこの3年前の70年、ベルギーのリーバイスレーシングのシェブロンに搭載されてマツダ・ロータリーが参戦している)
当初シグマはトヨタエンジンで出場する予定だったが、政治的理由で急遽使えなくなり、現東京都知事石原慎太郎の仲介で東洋工業(現マツダ)からエンジン供給を受けて参戦することになった。
トヨタエンジン使用と言うことでフランストヨタの協力を取り付けたが、マツダに変更になってもフランストヨタは協力してくれたそうである。
この年の結果はリタイヤとなる。翌74年は前年のエンジン供給の縁で、大橋孝至率いるマツダオート東京(マツダスピードの前身)とのジョイントと言う体制で臨むことになる。
マツダの「正史」ではこの年がマツダの第1回ルマンチャレンジと言うことになっている。
結果は最後まで走りきるも規定周回不足で完走とは認められなかった。
話はそれたが1975年、シグマはようやく本来考えていたトヨタ2T−Gターボエンジンによる参戦を実現する。
2T−Gターボは73年雨の富士1000kmで優勝したセリカLBターボに積まれていたエンジンである。
333 :
音速の名無しさん:03/07/08 23:47 ID:T6Ar0JoW
この年(1975年)のルマンは、オイルショックの影響でワークスチームが参戦せず、
シグマのチャレンジではもっともチャンスの大きい年と言えた。しかし予選は不調で通過タイムをマークできずも、
上位のプライベートフェラーリの撤退でなんとか決勝のグリッドを得る。
ほとんど最後尾スタートながら、1回目のピットスタートには10位にまで上がる健闘を見せるが、結局2時間半でリタイヤ、
シグマにとってはもっとも早く終るルマンチャレンジになってしまった。以後90年まで加藤がルマンに参戦することはなかった。
シグマのチャレンジの後、日本からのチャレンジャーは1979年からの童夢とマツダオート東京である。
そして翌80年、童夢チューンの2代目セリカLBベースのIMSA−GTXマシンがトムスによってエントリーされる。
トムス初のルマンチャレンジである。
334 :
音速の名無しさん:03/07/09 00:02 ID:2CJxAl6D
トムスはトヨタのワークス活動停止後の1974年、トヨタ車によるモータースポーツ活動の受け皿として、
前年までトヨタワークスにいた舘と大岩きよしによって設立された。
トムスは富士GC前座のマイナーツーリングのスターレット、日産ワークスも供給していたFP(フォーミュラパシフィック)へのエンジン供給、
ドイツ国内選手権を走っていたシュニッツァーチューンのG5セリカLBターボ(タミヤのラジコンでお馴染み)を「逆輸入」して富士GC前座スーパーシルエットに導入するなど、
モータースポーツ不毛時代にトヨタ車/エンジンでの活動を勢力的に行ってきた。
そしてついに国内にとどまらず、トムスのチャレンジはルマンにまで及んだのである。
335 :
音速の名無しさん:03/07/09 00:26 ID:2CJxAl6D
しかしこの時の童夢セリカターボによるチャレンジは予選不通過と言う不本意な結果に終ってしまう。
トムスがこの後ルマンに戻ってくるのには5年待たなければならなかった(85年復帰)。
さて、ルマン及びスポーツカーレースにとって大きな変革を遂げたのが1982年、グループC規定の導入である。
排気量によるエンジン規定から、排気量フリー・燃料使用総量規定の導入である。
この年には77年のF1GP以来となる世界選手権、WEC(世界耐久選手権)が開催されることになっていた。
このWEC−JAPANにトムスはグループCカーによる参加を検討し、童夢にデザインを要請した。
エンジンは当然トヨタに供給を依頼した。トヨタもグループCと言う新規定に関心があり、かつ新しいWRC用セリカGr.Bエンジン4T−G
(新しい割りには古い2バルブなのだが)をレースに投入したい考えがあったので供給を了承した。ただし「セリカに見えるマシンで」と言う条件付で。
82年からの規定ではシルエットフォーミュラー(Gr.5)が廃止になり、プロト(Gr.C)とGT(Gr.B)の2本立てになった。
Gr.Bはサポート役で、主役はあくまでプロトのC。このような経緯で「セリカに見える」と言う妙なグループCカー、「トムス童夢セリカC」が誕生する。
336 :
音速の名無しさん:03/07/09 00:46 ID:2CJxAl6D
国産初のCカー(童夢RC82もあるが、このマシンは実質マーチで作られた)、トムス童夢セリカCは82年8月、シェイクダウンを終え、
その直後、ホテルニューオータニで派出にWEC参戦発表会が開催された。スポンサーにはオートバックスが付いた。今日(と言うかバブル期)にはごく当たり前のことだが、
ホテルの発表会も、大型スポンサーが付くことも、モータースポーツが限りなくマイナーだった当時として画期的なことであった。
ドライバーは舘/星野薫/鈴木亜久里である。
しかしデビュー戦の鈴鹿1000kmはゼロ周リタイヤと多難なスタートを迎える。
この後9月には、国産初(市販車)のツインカムターボエンジン、4T−G(3T−G)ターボエンジンを積む、セリカGT−Tが発売される。
このセリカをベースにしたGr.Bマシン・セリカツインカムターボが後にサファリ他WRCで大活躍することになる。
筆者は当時のカタログをまだ持っているのだが、セリカのラリー仕様&WRCコースの地図と共に、トムス童夢セリカCとWEC開催サーキット(ルマン、ニュル、シルバーストン他)・コース図も掲載されている、マニアにはたまらないカタログであった。
セリカCの下に「セリカ・グループC仕様」と書いているのが失笑ものなのだが…(純レースマシンのCカーに「仕様」はないが。当時のレースの置かれた状況がよくあらわれている)。
338 :
音速の名無しさん:03/07/09 01:09 ID:2CJxAl6D
1982年10月3日、F1以来となる世界選手権レース、WEC−JAPAN富士6時間が開催される。
スポーカーの国際レースとしては1969年の日本GP以来。
遠来のワークスポルシェ956、ワークスランチャLC−1を一目見ようとこの日のFISCOのスタンドは久しぶりに超満員となる。
レースは予想どおりポルシェ×ランチャのワークス対決となり、第1回WEC−JAPANはポルシェ956の勝利で幕を下ろした(ランチャは2位、GC用マーチ75S/トヨタが3位)。
デビュー戦が散々だったセリカCは、「本番」たるWECでは健闘し、フロントスポイラーを引きずり交換することになるトラブルなどがあったものの、5位入賞と上々の結果を残す。ただしトップとは30周も離れていた(全260周)。
これくらいでも入賞できるほど当時の耐久レースはのんびりしたものだったのである。
5位に入ったとは言え、セリカ「風」の屋根を持つ、フラットボトムの中途半端なCカーではとてもポルシェ956に勝負を挑めるものでもない。しかし「大」トヨタに再びモータースポーツへ目を向けさせたと言う意味では歴史に残るマシンと言えるだろう。
国内モータースポーツ最大イベントWEC,並びにルマン24時間と言う大きな目標が、この後徐々にトヨタの重い腰を上げさせていくことになるのである。
トヨタワークス活動再開に向けて、大きなターニングポイントになったのが、この年のWEC並びにセリカCであったとは言えないか。
(以下次号、文中敬称略)
あぼーん
ザクスピード・セリカターボって車、なかったっけ?(うる覚えだすまん)
342 :
音速の名無しさん:03/07/09 01:52 ID:2CJxAl6D
そろそろ長文がウザくなってきた。
内容はいいんだが行がさ・・・
>343
おれはコピペして、保存してるよ。小説と同じでじっくり読みたい時に
読もうと思ってさ。
おれもログ取ってある。いいじゃん、もうレース終わったんだし(=^_^;=)。
346 :
音速の名無しさん:03/07/10 21:55 ID:erc6wckZ
読んでくれる人が5人くらいいる限り続けます。
次はメルセデスと思ったけど鈴木たんが大特集書いちゃったからね。素人が出てきてもしゃあない。
次回作はマツダか日産だな。どちらも「Sport−car Racing」でほとんど扱われてないから。
特にマツダなんてまったくと言っていいほど。鈴木たんマツダ嫌いなの?
俺も読んでいるぞ!
トヨタ編とマツダ編と日産編の国産3大ルマン挑戦社期待してるYO!
ボクも楽しく読ませてもらってます。
大変、勉強になります。
349 :
音速の名無しさん:03/07/10 23:07 ID:AURthc0j
>346
メルセデスが勝てるはずであった91年のレースを、マツダの追い上げのせいでぶち壊されたからじゃない?
・・・何だかこう書くと、鈴木たんがメルセデス信者ぽっくなってしまう。
マツダ編で疑問になるのだが、シグマとシェブロン、そして94年のRX−7、95−97年のKudzu、
2002年のLMR−02は含む?
私も読んでます。
マツダ編をよろしくおながいします。
351 :
音速の名無しさん:03/07/10 23:27 ID:NRR9i4Yt
>>349 メーカーのサポート一切無しだから含まないんじゃないかな。
でも、シグマはマツダのルマン挑戦を語る上で重要なポイントだな。
94年以降は寺田さん自身の挑戦だしね。
マツダの挑戦記のプロローグとして「マツダ本社とは無関係であってもロータ
リーを搭載してた車」てのがあるといいんじゃないか、とか言っていらんプレッ
シャをかけてみたりして(=^_^;=)。
関与の大きさとかは置いといてもさぁ、シグマロータリーとか、ワークスとは別
枠だったけどBFグッドリッチマツダローラとかって、やっぱマツダのル・マン挑
戦史にわくわくした者としては、忘れらんないっすよ。
353 :
音速の名無しさん:03/07/11 00:08 ID:4KZD/mLK
6ローター3924ccを開発汁!!
10000rpmで800ps目指す。
>>353 随分控えめなチューンだな。91年のR26Bの700ps/9,000rpmを1.5倍すれば
10,000rpmなんて回さなくても1,050psだし、市販版の13Brenesis×3でも
750ps/8,500rpmだが。
355 :
音速の名無しさん:03/07/11 00:28 ID:S2WS+9lv
>>354 >市販版の13Brenesis×3でも750ps/8,500rpmだが。
どっからそんな数値が出てきた?教えてホスィ。
2ローターで250psいっぱいいっぱいなのに、
3ローター化すればいきなり750psも出るとは思えんのだ。
もしかしてRENESISターボ?
356 :
音速の名無しさん:03/07/11 00:36 ID:gxTRYWTJ
>>349 いわゆるマツダの「ワークス」活動としては、83年のCジュニアから92年のMXR‐01とするのが一般的だと思います。
83年に「マツダスピード」がオート東京から独立して会社として登記されたので。
ただオート東京とマツダスピードを切るわけにはいかないので(トムスとTTTが切れないように)、
マツダ社内の「正史」で第一回チャレンジとなる74年のシグマとのジョイントから書こうかなと。
94年から97年までのチャレンジは体制はマツダスピードだけど、本社からの支援はほとんどと言うかまったくに近いほどなく、
大橋たんと寺田たんのプライベート活動と言っていい。いつでも本社が復帰する時の受け皿と思ってがんばたんだろうけど、
ついにマツダスピード自体が無くなっちゃった(ブランドとしては残ってるけど)から。
寺田たんのルマンチャレンジもロータリー使ったり使わなかったり、大橋たんは昔の縁でサードの監督に就任したしね。
サードもルマンに復帰しないのかなあ。
357 :
音速の名無しさん:03/07/11 00:42 ID:gxTRYWTJ
91年の優勝時にマツダが出した「ポールポジション」(マツダのモータースポーツ広報誌)の特別号に、
マツダの(70年シェブロン以来の)ルマンチャレンジの歴史が詳しく出てるので、それを参考に書くつもりです。
83年に「ハリアー」と言うマシンにロータリーが積まれて出てたのも、この本で初めて知りました。
84年のC2優勝のBFグッドリッチローラも片山さん貸し出してるくらいだからセミワークスと言えるでしょう。
マツダと言えば84年WECに、マーチ84Gにロータリーターボ積んで参戦したの覚えてる方います?
>>355 13Brenesisを3倍の6ロータにすればって話。
実現性の可否はとりあえず置いといて
>>353のいう
「6ローター3924cc」にサイズを合わせただけ。
元ネタが「ロータリーがインディーに吼える時」なのかな・・・?
サードは、トヨタがTTEを介せずに参戦するしか道が無さそうですね。
ルマンを制した監督を、日本国内のレースで飼い殺しにするのは勿体ない・・・。
360 :
音速の名無しさん:03/07/11 01:11 ID:gxTRYWTJ
童夢シャシー+JGTC用トヨタV8+サードマネジメント(監督大橋たん)
で、どうでつか?加藤さん!
盛り下がる今がチャンス!
何で読んだかは忘れたが、5ロータリー以上は、
エキセントリックシャフトの強度の問題で、造るのは、難しいらしい
R29Bの、エキセントリックシャフトも、鉄屋に相当無理言ったということらしい
362 :
音速の名無しさん:03/07/11 01:18 ID:o16XYF2g
R26Bの間違いでは?
>360
童夢トムス時代以来かな、その組み合わせは(監督除く)。
実現しても、林みのるたんがしゃりしゃり出てきて、エンジンブローでリタイアをさせそう。
364 :
362:03/07/11 01:30 ID:o16XYF2g
>>363 やっぱ間違い?
俺もR26Bのことだろうなーと思いつつも、ちょっと興奮してしまった・・(w
365 :
363:03/07/11 01:36 ID:6qWS6Dt+
>364
自分も一瞬興奮しましたよ。
でも、『R29B』というのが実在したとろこで、6ローターではなく、
24時間走りきって壊れるか壊れないかのぎりぎりの耐久性を持つエンジンになっていたと思うよ。
366 :
音速の名無しさん:03/07/11 01:42 ID:1T45H9y9
トラストは今いずこ?
367 :
361:03/07/11 02:04 ID:77QCJoZN
スマン、間違えた・・・・・
R26Bでした・・・・・
心より謝罪を・・・・・・
スレ違いだが、「ベストカー」に、455(499?)×2の水素ロータリーの写真が
載ってたなぁ・・・
>>361 んだもんだから、高齋の「ロータリーがインディに吼える時(だったかな?)」で
は、3つづつ左右に小ぶりなロータを振り分けた、ツインエキセントリックシャフ
トの6ローターエンジンになっていたのだな。
俺はそのころのル・マンはよく知らないんだけど
1991年のマツダが参戦したクラス、燃料制限あった?
370 :
音速の名無しさん:03/07/11 21:12 ID:itaPREoO
>>369 ありました。燃料制限のあるカテゴリー2、ないカテゴリー1と覚えておいてください。
カテ2は燃料使用量2550gまで、最低車重1000kg(マツダだけ830kg)、排気量無制限、ガソリン補給時1秒につき1g(90g補給には90秒)、
カテ1は燃料使用量フリー、最低車重750kg、排気量3500ccまで、ガソリン補給時時間制限なし(クイックチャージ可)。
371 :
音速の名無しさん:03/07/11 21:23 ID:XZqw6f9T
SARDはペットと一緒に泊まれるペンションやレストランも経営してます。
372 :
Panoz:03/07/11 21:54 ID:6qWS6Dt+
91年のカテ1は、FIAが名誉の為に参加させた状態に近かったけどね。
その為か、プジョーなんかレース前から敗北宣言を出していた筈だし。
373 :
音速の名無しさん:03/07/11 22:25 ID:4cKt/8yP
>>372 で(カテ1で)クラス優勝したのが日本のチームフェデコっつーのがね。完走1台だけ。
>>370 サンクス。燃費計算しようと思ったけど資料が無くて無理っぽい。
燃料タンクの容量わかっても空っぽじゃないだろうし。
でも規定内でゴールしたということは燃費も言うほど悪くないということかな?
メルセデスなんかは燃料が底を付いてたらしいし。
しかし、787Bが1000kgだったら勝っていたんだろうか?
375 :
音速の名無しさん:03/07/11 22:54 ID:xG9KE4GF
>>374 燃料消費が多くなるだろうし、そうするとピット回数も増える。ジャガーとの差が
確か10分もなかったハズなので、勝率は相当低くなるかと・・・
でもまぁ重いならもっとパワー出てたかな?
よって耐久性がどうなったか。
377 :
音速の名無しさん:03/07/11 23:28 ID:o16XYF2g
>>374 当時を知らないのなら、職人氏がマツダ編を書いてくれるのを待て。
ちなみにマツダが1000kgだったら絶対勝てなかった。
考えてみろよ、1000kgだったら前年比200kg増だぞ?(IMSA-GTPは800kg)
仮にそんなレギュだったら、出場すらしてなかっただろうね。
378 :
Panoz:03/07/11 23:33 ID:6qWS6Dt+
ちょこっと話がそれるけど、95年−96年のルマンで走ったNISMO GT−Rのエンジンは何だったんだろう。
Le Mans Registerには2.7リッターV8とあるし、ベース車の400Rは「RB−X GT2」。
いったい、どちらが本当なんだろうな。
379 :
音速の名無しさん:03/07/11 23:43 ID:o16XYF2g
>>378 当時の放送で聴いた排気音は、間違いなくRB26ベースの排気音だったと思うが・・
V8は有り得ないね。RB-XGT2ってのがどんなのかは知らんけど。
380 :
音速の名無しさん:03/07/12 00:38 ID:jxQrlGEu
>>378 V8なんて話あった?それ多分ミズプリでは?
RB26ですよ。ただ2.8gくらいまではスケールアップされてたと思う。
381 :
音速の名無しさん:03/07/12 01:05 ID:jxQrlGEu
トヨタ編其の弐
82WEC−JAPANでの5位入賞の成果を認めたトヨタは、翌83年に向けトムスへの支援を強化する。
「セリカ風に見える」と言う条件も無くなったため、トムスと童夢はグランドエフェクトの本格的Cカーの開発に着手した。
83年からは国内でもCカーを中心とする全日本耐久選手権(JSPCの前身)がスタートした。とは言えシリーズは鈴鹿500q、1000q、WECの3戦のみだったが。
(富士LDシリーズの3戦は全日本のタイトルがかけられなかった)
このシリーズにトムスはもちろん、トラストが導入したポルシェ956(ノバメンテ)、日産、童夢が参戦することになる。ただしポルシェと国産Cカーの差はあまりに大きく、
全日本、富士LD(500q,1000q,500マイル)の計6戦すべてポルシェの勝利となるのだが(WECのみワークスポルシェの勝利でトラストは3位、他はずべてトラスト)。
開幕戦の鈴鹿500qにはトムスのニューマシン「83C」は間に合わず、前年のセリカCを改良した「82C」を持ち込んだ。
(参照
ttp://page.freett.com/marta/Ccar/zIMG0120.jpg)
ルマン後の富士1000q(当時は6月に500q、7月に1000q、11月に500マイルが行われていた)にはトムスのニューマシン「83C」がデビューした他、トムス83Cの姉妹車「童夢RC83」
(エンジンがコスワースDFL、ボディスタイルが異なる点を除けばトムス83Cとほぼ共通、スポンサーは前年セリカCについたオートバックス)、G5用LZ20を耐久用に仕立てて搭載したマーチ83G(ホシノインパル)、
LM03C(セントラル20)、スカイラインターボC(前年デビューした耐久用G5スカイラインをC規定に改造したフロントエンジンCカー!、ハセミMS)の日産勢など、Cカー時代の到来を告げる多士済々の役者が集まった。
面白いのは日産勢のエントリー名で、インパルのマーチ83Gが「シルビア」、LM03Cに「フェアレディZ−C」の名前が付いていたこと(わざわざ市販車のヘッドライトをイメージするペイントも)。
トヨタはセリカの呪縛からトムスを開放したのだが、日産は「シルビアがレースに出る」とでもしないとレース予算の降りない。そんな時代だったのである。
382 :
音速の名無しさん:03/07/12 01:29 ID:jxQrlGEu
まだまだ体制は貧弱とは言え、この富士1000qが、69年の日本GP以来途絶えていた、
トヨタ×日産のプロト対決の、事実上再開第一戦となったわけである。そしてこの数年後には日本GP時代以上に対決は激化していくことになる。
このレースではトヨタエンジンを積んでいないとは言え、童夢がルマン以外のレースに自らのマシンを送り込んだのは実はこれが初めてであった。
F1のようにシャシーコンストラクター=チームである点がトムス/童夢の強みで、この後国内の耐久シリーズでは徐々に(外部からシャシーを導入すると言う形の)日産勢に差をつけていくことになる。
富士1000qでは各国産Cカーはシェイクダウン直後と言うのがほとんどで、総崩れ状態だったが、
続く8月の鈴鹿1000qではトムス83Cがトラストポルシェに次ぐ2位に入賞する。
10月、第二回となるWEC−JAPANに向け、トムスは2台目の83Cを製作し、チームイクザワにデリバリーした。
しかしこのマシンは予選中にクラッシュし決勝出走を断念するのだが…。
このレースでトムス83Cは終盤大クラッシュ、レースは赤旗中断となりそこで終了する。結果は9位と健闘したが、国産勢最上位は星野組の日産に奪われてしまう(シャシーはマーチだが。トップから27周遅れ)。
(優勝は言うまでもないがロスマンズポルシェ)
WEC−JAPANと言う「おいしい」所で日産にいいところを持って行かれたが、富士LD最終戦500マイルでもトムスは2位に入賞し、年間を通してのシリーズ参戦初年度としては上々の結果を残せたと言えるだろう。
そして翌84年、83Cのフルモデルチェンジ版84Cがデビューし、トムス/童夢の活動は大きく飛躍していくことになる。
(以下次号)
383 :
音速の名無しさん:03/07/12 01:37 ID:VWmhHMEh
トムスとトヨタってどういう関係?
TRDがワークス・トムスはホンダでいう無限みたいな別会社か?
トムスは、マツダオート東京モータースポーツ課(大橋氏と寺田氏もここに属していた)と同様に
トヨタのワークスドライバーだった館信秀氏が起こした会社。
だから、関係としては「メーカー」と「チューンーナー」に近いのでは?
一時期、ポルシェを使用していた「クレマー」もメーカーとチューンーナーの関係。
>>385 googleで検索ご苦労様。
できれば、職人さんの書き込みで教えてもらいたかったが。
387 :
音速の名無しさん:03/07/12 23:42 ID:jxQrlGEu
ニスモは日産モータースポーツの略、トムスは同じようにトヨタモータスポーツの略、ではない。
ニスモは日産の子会社だが、トムスとトヨタは資本関係はない。まったくの別会社。
「トヨタチームトムス」はあくまでトヨタとトムスの対等なパートナーシップ。
元トヨタワークスの館のt、大岩のo、あともう一人mがイニシャルの人で設立、するはずだったがmの人はドロップアウトして
「まあモータースポーツのmと言うことで」と言うことで当初予定どおり「tom’s」設立。
TRD(トヨタレーシングデベロップメント)はブランド名で、会社名はトヨタテクノクラフト。
トヨタのモータスポーツ車両、エンジンの開発、ユーザーサービスを行う子会社と言う意味ではニスモと一緒だが、こちらは実働部隊(=チーム)はないので、
ワークス活動をトヨタ(とTRD)はトムスに委託した、と言うわけです。
388 :
音速の名無しさん:03/07/12 23:46 ID:jxQrlGEu
ニスモの前身は日産の大森宣伝課と言う部署。TRDみたいなとこだった。
84年10月に会社が設立されたがもちろんグループCのワークス活動を行えるようなチーム体制ではなかったので、
当初はそれまでと同じインパル、ハセミms、セントラルに委託。88年からフルワークス体制になった。
トヨタチームのエースナンバー「36」の由来ってどこから来たの?
サブロクのカブは縁起がいいからってことらしい。
ASの6/19号に載ってたよ。
旧シャア板のザク=ベントレースレがお亡くなりになりました。
(−人−)ナームー
395 :
音速の名無しさん:03/07/14 23:03 ID:ikfoHVV1
関谷たん行ったみたいだね。GTのパンフにはしっかりトムスの監督欄に名前あったが。
396 :
音速の名無しさん:03/07/14 23:07 ID:R69jZ8u6
おお 自走できるTS010あったんだね
国内のイベントで走らせてくれんかな
397 :
音速の名無しさん:03/07/15 00:01 ID:H7GJLq0a
トヨタフェス(だっけ?ニスモフェスの1週間前にやってるやつ)で走らせてないの?Cカー。
ニスモフェスじゃばりばり走らせてるけど。
ただトヨタは7動かせてるんだよね。日産で動くR38シリーズはないけど(380のレプリカがあったかな?)。
なお9月15日にサヨナラFISCOイベントやるそうだがCカーも走らんかな?
398 :
GO!!!!!!!:03/07/15 00:03 ID:W7JJ326Q
>>397 トヨタは自分んとこのレーシングカーの保存がガサツ。
日産はむしろ神経質な部類やろ。
TS010はトヨタ7ターボ共々このイベントの為に起こしたとオモワレ
400 :
GO!!!!!!!:03/07/15 00:22 ID:W7JJ326Q
>>399 7ターボはボロボロの状態で倉庫に放り込まれてたのを有志が頑張って直したそうな。
401 :
音速の名無しさん:03/07/15 00:38 ID:H7GJLq0a
ワークス列伝トヨタ編
第三回
84年、トムス&童夢は、童夢の大国正浩デザイン、トムス製作によるニューマシン、トムス84Cを投入した。
以降88年のトヨタ88C(後にIMSA,WSPCにも参戦)まで、このモデルの発展型となる。
ポルシェ956の亜流が多い他のCカーに比べ、独特の、かつ非常に流麗なボディワークの個性的なマシンである。
コーナーリング性能ではポルシェを上回るとさえ言われた。カッコがいいだけでなく、シャシーの性能・完成度、その後の成績など、
間違いなくCカーの歴史に残る秀作と言える。
このマシンのデビューは6月の富士500km。このレースはリタイヤとなる。
(童夢からエントリーのトムス83Cが2位入賞。童夢がトヨタエンジンを使った初レース、
余談だがこの年の童夢はRC83/DFLでルマンに臨み、予選でコスワース勢最速タイムをマークするがクラッシュ、決勝への出走を断念、これが最後の「フォードエンジン」でのチャレンジとなった)
7月の富士1000kmにはチームイクザワにも84C(キャノンカラー)がデリバリーされ2台体制。2レースめで早くもポルシェを抑えトップを快走するが、このレースもリタイヤ。
8月の鈴鹿1000kmでは、童夢からも童夢84C(童夢自身の製作)がエントリーされ84Cは3台体制となる。
エンジンは非力な2バルブの4T−G(500PS)ながら、予選では2台のポルシェ(アドバン&イセキ、どちらもノバメンテ)に次ぐ2列目を確保し、速さでは日産勢に差をつける。
(ちなみにトヨタ勢にはこの年から中嶋悟が加入し、そのデビュー戦となった全日本耐久第1戦鈴鹿500`では旧型83CでPPを獲得している。この年富士LDには予選がなかったので、この鈴鹿1000`が84C初の予選)
しかしながら決勝ではまたしてもリタイヤ、少々不安を抱えながら10月のWECを迎える。
402 :
音速の名無しさん:03/07/15 00:49 ID:j16qasa3
>グッドウッド TS010
写真で見る限りでは、93モデル?。(スパッ無しと、他カウル等)
そーいや 数年前お台場にあったカシオ号もRカウル93ダタョ。
しかし、走行可能な車が有る事がウレシィ。
次は是非 G.リースさんに乗せてあげてホスイ。
TTE⇒TMG はF1でルマンはもうヤラナい雰囲気。TRDで
TS030(!?)作製してルマン復帰キボンヌ。
>>400 倉庫でボロボロだったのは5L・NAの方
ターボはトヨタ博物館に保管展示されていたもの。
外観は全く同じ作りなので後ろから見ないとターボとNAの区別はつかない。
因みにターボの公称800馬力は嘘800馬力(w)なんだそうで実際には1000馬力に
達していたそうです。(チームトヨタキャプテン細谷氏談)
スレ違いスマソ
404 :
GO!!!!!!!:03/07/15 00:56 ID:W7JJ326Q
>>403 スマン。他のスレでもうろ覚え&勘違い発言バリバリや・・・。
風邪薬飲んだら頭がボーッとして・・・。
勉強し直そ・・・。ふぅ。
405 :
音速の名無しさん:03/07/15 00:59 ID:19YaJ6EL
>>403 たしか測定限界が800までだったんだよね
406 :
音速の名無しさん:03/07/15 01:16 ID:H7GJLq0a
10月,第三回となるWEC−JAPAN,童夢はこのレースから流麗なワコールカラーとなる。
ミサキスピードからのエントリーとなる83Cを含めトヨタ勢は4台。予選では国産勢(&「非」ポルシェ勢)最上位の7,8番手を確保。
決勝ではトラブルに悩まされるも健闘、国産勢トップの7位に入賞する。
(優勝のロスマンズポルシェから20周遅れ、C2クラス優勝の6位ロテックBMW−M1Cの後だが)
このレースをテレビ観戦していた日産自動車副社長久米豊(当時、翌年社長に就任)は翌日(10月1日)、この日設立されたニッサンモータースポーツインターナショナル(ニスモ)の
社長に就任した難波靖治に「ポルシェどころかトヨタにも勝てないとは何事か」と激怒したと言う。
難波も「ニスモができたのは今日からで、昨日の負けはうちの責任ではありません」と応えながらも、内心「ポルシェがB29ならうちのLZ20は竹ヤリ、勝負にならない」と新たなエンジン確保に頭をめぐらせていたと言う。
まともに走らない日産のCカーに比べ、トヨタ/トムス・童夢は確実に進化していた。11月の富士500マイルでは童夢84Cがついに表彰台をゲットする。
そして翌85年、童夢はエンジンをフォードからトヨタに換え、トムスは5年ぶりに、それぞれルマンに参戦することになる。と言うよりトヨタのCカーがついにルマンに参戦することになった、と言う方がわかりやすいだろう。
「大」トヨタの事実上、初のルマン兆戦である。
(※ちなみにこの84年の全日本耐久チャンプはオートビューレックのBMW−M1C。ポルシェ勢は筑波ラウンドを欠席したため、イセキポルシェに1ポイント差で逃げ切った)
(以下次号 文中敬称略)
407 :
音速の名無しさん:03/07/15 01:20 ID:H7GJLq0a
>>402 個人的にはトヨタチームトムスでルマン復活きぼんぬ。
トヨタはあくまでエンジンサプライヤーとしてトムス、童夢、サードが参戦と言うのも大歓迎だが。
あぼーん
>>407 GTスープラに載っている「アレ」をベースに、レーシングエンジンを開発して
童夢S101に乗っけるとか?
IRLエンジンをベースにでも、良さげ
410 :
GO!!!!!!!:03/07/15 01:50 ID:W7JJ326Q
>>409 スープラの「アレ」ベースだと耐久性がキツイやろ。
IRLエンジンは日産がR391でやろうとしてやめた(これも耐久性の問題)
からう〜ん・・・。
020のV8ターボ(R−36?)に小改良ってのが一番無難でない?
411 :
音速の名無しさん:03/07/15 01:51 ID:19YaJ6EL
412 :
GO!!!!!!!:03/07/15 01:55 ID:W7JJ326Q
>>411 無いものは作る!!コレ最強。
と、いうのは冗談で。んじゃ素直に新開発エンジンか?ビミョーや・・・。
413 :
音速の名無しさん:03/07/15 01:58 ID:H7GJLq0a
大トヨタならF1,インディ、ルマン、JGTC、ついでにCARTとWRC復活しても余裕だろ?
って気がする。
414 :
音速の名無しさん:03/07/15 02:00 ID:T54PYXNS
>>412 R36V-Rは、R36Vと同じブロック等が現実的な問題として作れないから博物館から引っ張り出したわけで
415 :
GO!!!!!!!:03/07/15 02:01 ID:W7JJ326Q
>>413 余裕かもしれんが、見返りが無い。(期待してない)コレに尽きる。
416 :
音速の名無しさん:03/07/15 02:09 ID:19YaJ6EL
つまり90CVなどは二度と走れないのね・・・・
88CVのR32積むぐらいしかないか
417 :
GO!!!!!!!:03/07/15 02:22 ID:W7JJ326Q
418 :
音速の名無しさん:03/07/15 02:24 ID:H7GJLq0a
>>416 いやレストアくらいならそれこそ大トヨタなら超余裕だろ。
レストアする気があるならだけど。
419 :
GO!!!!!!!:03/07/15 02:32 ID:W7JJ326Q
>>418 トヨタのTRDのファクトリーに
レストアの他に救急車作ったり、ヴィッツにレビンの6速MTドッキングさせたりする
ものすごいとこがあった気がする。
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
424 :
龍ちゃんがんばれ ◆osRyouMgjw :03/07/15 20:35 ID:wUXXIqyu
(゚д゚)サルベージ
>>404 コテハン名乗るからには、ちったあ勉強してから書き込みしたら?
しかし名無しの職人さんがコテハンじゃないのが不思議な位。
426 :
音速の名無しさん:03/07/15 23:29 ID:H7GJLq0a
ルマン参加ワークス列伝
トヨタ編第4回
85年、トムス&童夢は前年型のマイナーチェンジ版「85C」を開発する。
そして開幕戦、雨の鈴鹿500kmで(前年型)童夢84Cは国産C1カーとして初優勝を飾る。ルマン挑戦に向けて幸先の良いスタートである。
続く富士1000kmはルマンに向けての最終テストの場となった。
この年から富士LDシリーズも全日本戦に組みこまれ、予選も行われるようになる。スケジュールも変わり5月1000km、7月500マイル、11月500kmとなった。
主催者もFISCOクラブからWECと同じVICICとTMSC(1000km),SCCN(500マイル)、MSCC(500km)の共催となり、各レースは事実上、トヨタ、日産、マツダの冠レースとなった。
富士1000kmはトヨタにとってルマンへの前哨戦となるのと同時にホストレースとなったのである(TXの1週間遅れの録画中継もトヨタの宣伝番組と化していた)。
しかしトラブルが続出し、ポルシェの1−2を許したばかりか、表彰台の一角もC2クラスのMCSグッピーに奪われる。それでも完走はしている分だけルマンへのテストにはなったのだが(日産勢4台は1/3に満たないところで全滅)。
427 :
音速の名無しさん:03/07/15 23:42 ID:H7GJLq0a
6月、ついにトヨタのCカーがサルテに現れた。国内とはスポンサーも異なり、童夢には人材派遣のテンポラリーが、トムスにはレイトンハウスがついた。
前年から萩原光のパーソナルスポンサーとしてF2/GCを支援していた丸晶興産が、ルマンのトムスのスポンサーに付いたのである。「レイトンハウス」と言うロゴもこのルマンが事実上の初披露となった。
数年後、このレイトンのロゴが日本のみならず世界中のサーキットを席捲することになる(そして弾けるのだが)。
ジャコバン広場の車検でもトヨタの2台の流麗なスタイルのCカーはギャラリーの人気を集める。ついに世界第二位の自動車メーカー、「大」トヨタがルマンに来たと言う事実はそれだけで充分刺激的な出来事であった。
(もちろんワークスではなくあくまで「童夢」「トムス」からのエントリーなのだが)
この年はトヨタの他、メルセデスエンジンがザウバーに積まれ参戦した他、グループ44のジャガーが前年に続いて参戦した。どちらも「ワークス」と呼べるような体制ではないが、数年後メルセデス、ジャガー、トヨタはルマンに総攻撃を仕掛けることになる。
そう言った意味ではこの1985年はルマンの転換期になった年であると言えるだろう。
確か、トムスにレイトンハウスを紹介したのは、中島悟氏でしたっけ。
429 :
音速の名無しさん:03/07/16 00:17 ID:LdqueKYM
予選ではルマンのベテラン、童夢は積極的にタイムアタックを行うのだが、なかなか前年のタイムを上回ることができない。
前年のコスワースエンジン搭載のRC83が3分40秒を切るタイムをマークしたのに、30秒を切るタイムを目標にしながら40秒台前半のタイムしかマークできない。
これはトヨタが耐久性を重視するあまり充分なパワーを引き出していないエンジンを供給したのが真相のようである。結局童夢は3分43秒77で22位、トムスが3分48秒67で31位と不本意なポジションからのスタートとなる。
童夢のドライバーはエルグ/リース/鈴木利男、トムスは中嶋/関谷/星野薫で、童夢は7年目にして初めて日本人ドライバーを起用していた。
童夢は12時間あまり走ったところでミッショントラブルでリタイヤとなる。一方のトムスは事実上の初陣ながら、深夜を乗り越え朝を迎えることとなる。
ペースは4分5秒台とトップより30秒も遅い、C2クラスと変わりない超スローペースである。本音としては不本意な戦い方であろうが、トムスはなにがなんでも完走と言う目標が徹底していた。舘は後に「ルマン24時間でなくガマン24時間だった」と述懐している。
そして24時間を大きなトラブルもなく完走する。走破した329周は日本車史上最長の距離である。順位は12位。13位がジャガー、11位がエムカ・アストンマーチン、これより上はすべてポルシェとランチャである。
帰国後、トヨタ本社はトムスを表彰する。
完走したとは言え、トヨタの消極的ともとれる戦い方に厳しい目を向ける評論家は多かった。徳大寺有恒もその著書「間違いだらけのクルマ選び」でトヨタの戦い方を批判していた。
しかしトムスもただ完走してきたわけではなかった。ルマンを戦い抜いたチームの力は格段に向上し、ドライバーもエース中嶋をはじめ「耐久の戦い方」と言うものを充分に学んできた。
それは帰国後再開した全日本耐久選手権で十二分に証明されることとなる。
(以下次号、文中敬称略)
430 :
音速の名無しさん:03/07/16 00:34 ID:LdqueKYM
>428
黒井たんの連載によるとそのようですね。「LEYTON HOUSE」のロゴが初めて貼られたのは萩原光のマシンじゃなくトムスのルマン用マシンだったと。
確かその後中嶋のパーソナルスポンサーにもなってたな(スーツにワッペン程度だけど)。
85年のルマン以降の国内耐久ではトムスにもステッカー貼ってあったし。
>>394 なんかテールの形状がオリジナルと違うっぽい。
メガウェブで展示されてた頃はリアタイヤにスパッツ履かせてた。
それとも、ただスパッツだけ外しただけなのか?
トヨタ、ニッサンもR36V-R、VRH35ZなんてグループCの焼き直し作って
過去の遺産を食い潰すってなな見苦しいことしないで、
アウディのような最新のテクノロジーと、レギュレーションに合致した
エンジンで参戦してくれないものかね?
これからの耐久(ターボ)エンジンには直噴機構は必要不可欠になると思うのですよ。
>>432 トヨタなんか得意のハイブリッドで・・・って今は禁止なんだっけ
BMW・V12に対抗して、トヨタも1GZ−FEを6.0リットルにスケールアップして
トヨタV12なんてLMP/LM−GTP用のエンジン作らないものかね?
435 :
音速の名無しさん:03/07/16 22:34 ID:LdqueKYM
やってほしいね。
大体トヨタF1やって意味あるんだろうか?
コジマ以来の「日本のチーム」なんて思ってる人いるんだろうか?
結局はレイトンやフットワークと同じだろ?トムスがやってっれば話も違っただろうが。
>>435 だってヨーロッパのマーケット向けにやってるんであって、
日本のマーケットへの効果なんてのはあくまでも副産物
程度にしか考えていないのでは?>トヨタF1
>>435 WRCで一定のブランドを確立しているから、F1もできるというイメージを植え付けたいのでしょう。
438 :
音速の名無しさん:03/07/16 22:56 ID:LdqueKYM
>>436 TMGはトヨタエンジン使うドイツのチーム、ですね。
WRCならドンガラもエンジンも元がメイドインジャパンだから「日本」として応援する気になれたろうが。
トヨタ自身が「無国籍」化したいんだろうね。
今のチャレンジじゃ少なくとも日本のモータースポーツ界には意味茄位ね。
>>438 しかし、ほぼ時を同じくして、トヨタによる日本人の育成プログラムも
本格化し始めた訳で、この二つ(F1参戦と若手ドライバー育成)が
リンクしているかどうかよくわからんのだが、しているとしたら、全く
無意味とも言い切れないんじゃないかな。
ちなみにWRCも、イワセとかそういうのを除けば、基本的には
TMG=TTEだから同じ組織体での運営だったと記憶している。
TMGは在独だからトヨタワークスとは呼べんなんて誹謗は、去年の
トヨヲタとンダヲタの駄スレ乱立煽り合いの時に聞き飽きた。
いまどき「国際的大手メーカ」なら亜、欧、米、それぞれに拠点を
持ってない方が恥ずかしいと思うが。
>>440 むしろ、TMGは成り立ちからして立派にワークスだと思うが、
ワークスではない、なんて的外れな主張は誰もしてないと思うが?
>>438は、日本のメーカーとしての思い入れをもてない、って
意味で言ってるんではないの?
ただ、「もうアウディはいらない」スレにも書いたけど、
トヨタは
>>438の言うとおり、特別に日本色を強めることなく欧州での
自らの地位を高めたいと考えているようだけれど、
あちらで本当にトヨタのイメージを高めたいんなら、逆に徹底して
日本色を強める、っていうのも手かもしれないんだが・・・
反感かうかなヤパーリ。
>>438 TS020。
あのマシンに日本国旗は似合わねーとオモタヨ。
ドイツ国旗付けて走ったらと思いながら、98、99年のルマン見てたな。
443 :
音速の名無しさん:03/07/17 00:04 ID:JyZ5YV8L
日本の会社の持つ日米欧のそれぞれの拠点が各地域を担当してるだけだろ
いまさら日本色日本色いってるやつは頭がおかしいと思うぞ
444 :
音速の名無しさん:03/07/17 00:18 ID:ZZiVObT4
てか「日本車」「日本のチーム」を応援する人と、「メルセデス」「アウディ」「ジャガー」と言うブランドを応援する人がいるだろ?
漏れはマツダファンじゃないがマツダの優勝はマジ感動した、日本人として。
同じように関谷の表彰台、たくま、あぐりの表彰台がファンならずとも「日本人」として感動しただろう。
でも「メルセデス」の優勝、「アウディ」の優勝はファンじゃなければそれほど思い入れもおきないだろ?トヨタF1も「日本人」として共感持つのは難しいな。
「トヨタファン」じゃなければ思い入れもおきない。
あと煽り的な表現はやめなされ。こここはマターリ進行。
445 :
音速の名無しさん:03/07/17 00:24 ID:ZZiVObT4
つまりTMGはバイエルンミュンヘンなんだよ。(日本にもバイエルンファンはいるだろうが)
バイエルンの勝利ハバイエルンファンにしか訴えることはない。
でも「日本代表」ならほとんどの日本人の共感を生む。スケルトンとかコザックなんて競技長野五輪まで知らない人ばっかだったような気するが、
それでも日本代表が活躍すればうれしくなる、そういうもん。
トムスやサードがルマンで勝利することになれば多くの日本のファンは喜ぶだろうが、TMGがF1やルマンを制してもトヨタファンしか喜べないんじゃない?
446 :
音速の名無しさん:03/07/17 00:31 ID:ZZiVObT4
初期ホンダ(一部モデルローラ製もあるが)
マキ
コジマ
童夢
ムーンクラフト
なら「日本のF1」と思えるだろうが、
フットワーク
レイトンハウス
TMG
が「日本のF1」と言うのはちょっとね。
おれ、あんまし国とかは考えないなぁ。チームが抱える歴史、みたいなやつが
響くです。マツダは、日本車であることを度外視しても、あんだけの挑戦の末、
わずかなラストチャンスを生かしての優勝だったのでうれしかったってかんじ。
もちろん、その「チームの歴史」を知っていた理由に日本語で読める情報が多
かった、というのはあったんだけども。
何度かあちこちで書いたことなんだけどなぁ。
優勝の何年か前、マツダ車が10位走行中だったか入賞圏+1だったかを、23時
間経過時点で走行中だったことがある。前を走ってるポルシェだったかが、白
煙を吹き始めた。中継のアナウンサーが、「これが止まればマツダは(入賞で
すね、だか1桁ですね、だか)」と言ったことがあるんだよね。
おれはそれを聞いてて、「ここまで来て、まだ誰かの不幸を祈るのかおまえは」
と思って、かなりムカっとしたことを覚えている。
まあ、ナショナリズムに基づく応援って、イタリアとか見てればあたりまえだし、
文句言っててもはじまらないんだけども、おれにはどーにも馴染めないもんが
あります。
448 :
音速の名無しさん:03/07/17 01:03 ID:ZZiVObT4
いくらイタリア代表(アズーリ)ファンが日本で多いっても、日本代表応援する日本人のほうが多いだろ?
でもまあ自国じゃないのに、イングランド代表やイタリア代表応援するのが異様に多いのが日本人らしいね。
クリスマスと正月みたいなもんだな
「日本人」として98年も99年もトヨタ応援しましたが何か?
いちいち細かいことまで気にしてちゃどんなチームも応援できないぜ
451 :
音速の名無しさん:03/07/17 01:16 ID:ZZiVObT4
でもさあ、トヨタファンだってTMGよりトムスかサードに出てほしいと思ってたんじゃない?
452 :
音速の名無しさん:03/07/17 01:25 ID:JyZ5YV8L
>>451 おもわなかったなあ
日本人のオーガナイズだと勝てる気がしない
対プジョーの腰抜けっぷりにがっかりしたからね
あの時は福井主査と館か?
トヨタが参加しなければTS020は生まれなかった。
それがすべてだし、だからトヨタを応援したよ。
>441
その手の話は、2chIRC@ルマンでも繰り広げましたね
>447
ワークスになると、「メーカー=国の代表」の図式が嫌でも成立しますから。
これは、仕方ないことだと諦めております。
456 :
音速の名無しさん:03/07/17 11:43 ID:8XQDB5c/
あなたがたもヒュンダイあたりがルマンで上位進出するようになれば、嫌でもナショナリズムに
目覚めますって。間違っても「アジアの代表として頑張って欲しい」なんて思わないから。
>>456 どっかのチームに国の代表をお願いするつもりがないのと同様、どっかのチー
ムにアジアの代表をお願いするつもりはないので、状況変わらないけど。いず
れにせよそれでナショナリズムに目覚めるってことはないだろうなあ。
単純にマツダがロータリーで勝って欲しかったからマツダを応援した。
メルセデスもジャガーも応援しなかった。負けて欲しかったし。
というか日本色の強いメーカーはマツダが最後だったんじゃないかと。
ドライバーこそ外国人だったが。
>458
日産はだめでしたか?
漏れ98年見てなかったから分からんのですが。
F1のフェラーリも主要スタッフ・は、ジャン・トッド、ロス・ブラウン、ロリー・バーンなんてイタリア人じゃないけど、
ティフォシはマンセーな訳だし。
F1メルセデスだって実質、英国イルモア製なんだから、イマドキ自国製にこだわってたら勝てないという事か・・・
まあ、参戦してるメーカーだって、国を背負ってるなんてそんな大げさな考えよりも、名を売ればいい話だし。
でも、80年代後半〜90年代前半のジャガーが強かった時、スタンドで熱狂的な応援をしていた英国人は、
もし、そのマシンが親外車のフォード製で名前を貸しているだけであってもあそこまで応援出来たかは疑問。
461 :
音速の名無しさん:03/07/17 22:34 ID:ZZiVObT4
TMGのF1参戦が日本のコンストラクターを育てるかと言えば全然なさそ。
あくまで「トヨタチャレンジ」であって「ニッポンチャレンジ」じゃないんでしょ。
トヨタファソは応援するだろうが、80年代の「中嶋がんばれ」的盛りあがりは感じられないしね。
462 :
音速の名無しさん:03/07/17 22:36 ID:ZZiVObT4
>>462 ジャガーを最終的に仕切ってるのはトムだからね。グループ44のジャガーの時からあんな盛りあがってたっけ?
>460
それを言ってしまったら、アウディの血がたっぷり入ったベントレーを応援したイギリス人は?ってなるぞ。
個人的な意見だが「マシーン」に、メーカーの血が何分の1か・メーカーのアイデンティティ・メーカーの魂・・・ETC
が交ざりあって形として造っていれば良いのではないかと思うが。
>アウディの血がたっぷり入ったベントレーを応援したイギリス人は?ってなるぞ。
ぶっちゃけ、そこまで考えてないでしょ。
しかし、VWのご都合主義で、由緒有るベントレーの名を利用されて、英国人は屈辱じゃないのかな。
>>446 ローラ製は前半分だけじゃなかったっけ?>ホンドーラ
>465
一番侮辱されたのは、BMWに滅茶苦茶にされたロールスロイス(買収されて、ベントレー失う)とローバー(ミニ奪われる)でしょう。
・・・板違いでしたね。
468 :
音速の名無しさん:03/07/18 00:28 ID:jAfn/9K5
ワークス列伝
トヨタ編第六回
ルマン完走を果たしたトヨタ・トムスの凱旋レースは7月の冨士500マイル。しかしこのレースの主役はトヨタでも、プライベートポルシェ勢でもなかった。
83年冨士1000km以来、出れば負け状態を続けてきた日産、そしてこの年から活動を開始したニスモが、このレースからV6・3リッターターボのVG30を投入してきたのである。
シャシーはマーチ/ローラ、エンジンのチューンもエレクトラモーティブと、純粋な日産製の部分と言えばエンジンブロックのみと言って良い状態であったが、トヨタにさえ差をつけられた日産がついに思い腰をあげたのだ。
このレースの主催もSCCN(日産スポーツカークラブ)で、デビュー戦となるVG30ターボ軍団の広告がうたれ、大きなポスターが作られた。
当日はこの年に社長に就任した久米豊もサーキットに姿を見せた。デビュー戦ながら予選はアドバンポルシェ、伊太利屋ランチャに次ぐ国産最上位3番手を確保(星野組)。スタートを前にいやがうえにも期待感は高まっていった。
しかしレースがスタートすると打倒ポルシェの一番手はトヨタ・トムスであることがはっきりする。ルマン完走が伊達でないことをまざまざと見せつけることになる。
469 :
音速の名無しさん:03/07/18 01:04 ID:jAfn/9K5
スタート直後こそトップグループを快走した日産V6軍団だが、シェイクダウン直後と言うことで序盤でトラブルを抱え後退し、結局完走したのは出走した3台中長谷見組の1台のみ。
一方のトムスはトップを独走するアドバンポルシェに最後まで食らいつき、結局2位に入賞する。ルマンを完走したトムスは、このレース以降格段に戦闘力を高めた。
それはチーム全体のマネジメント力であり、ポルシェさえ凌ぐとさえ言われるシャシー性能であり、そして速くて確実、耐久レースでも理想的なドラーバーと言える、この2年後にF1パイロットとなる中嶋、10年後にルマンウィナーとなる関谷のコンビであった。
中嶋はルマンに出てなにがなんでも完走をと言うレースを体験したことが、「スプリントだろうと耐久だろうと、レースは絶対マシンをゴールさせなければいけない」と強く考えるようになったと言う。
続く鈴鹿1000kmでは星野のマーチ85G・日産が2戦目にして早くもコースレコードでPPを獲得するも、決勝はまたもアドバンポルシェとトムスの1‐2位。(日産勢は長谷見組が7位完走)。
トヨタ・トムスは間違いなく一線級の耐久マシンに仕上がっていた。ないものはもはやエンジンパワーのみと言えた。
470 :
音速の名無しさん:03/07/18 01:04 ID:jAfn/9K5
10月、第4回となるWEC−JAPANを迎える。この年のWEC−JAPANは日産V6勢力の期待感から、空前な盛りあがりを見せていた。予選初日はロスマンズポルシェの「指定席」と思われたフロントローを、星野・長谷見のマーチ85G・日産が奪うことに成功する。
ランチャがいた82年の第1回を除けば、ロスマンズポルシェに挑むマシンは皆無であった。初日とは言えロスマンズポルシェを出しぬくマシンが登場したのである。
これにはさすがにポルシェワークス首脳も慌てて、2日目にはフロントロウを奪い返すことに成功する。日産勢の「雨乞い」も空しく、2日目も天候がもったのである。
しかしワークスポルシェを日産が本気にさせたと言うことで、WECの盛りあがりは最高潮に達した。翌日の決勝に向けて深夜から多くの観衆がFISCOに詰め掛けた。
ここまではトヨタは完全に脇役に追いやられていた。このWECにトヨタ勢は6台もの85C/84Cを投入している。これはポルシェ962C/956勢に次ぐ勢力である。
しかし2バルブ・2gの、本来WRC用の4T−Gでは日産とポルシェの派手なポールポール争いに加わることはできない。
しかし「通」のファンは,決勝こそトヨタが真価を発揮することを理解していた。
日産勢はスタート時点でこそロスマンズポルシェと派出に立ちまわるだろうが、それも序盤まで。完走すら難しいのではないか。
1年前よりはるかに進歩したトムスのマシン/チームは、最後までポルシェを追いかけ、必ずやポルシェ勢の一角を崩すだろうと。
しかしこうした様々な期待、思惑は翌日、天のいたずらで予想もしえない展開となる。
471 :
音速の名無しさん:03/07/18 01:41 ID:jAfn/9K5
決勝当日、冨士は強いに雨に見まわれていた。過去3回の大会は」いずれも快晴であったが、4回目にして初の雨中レースとなっったのである。
雨足は弱まらず、11時スタートの予定が12時にディレイ、4時間レースに短縮と一度は発表される。しかし正午になっても雨足は一向に変わらず、
結局テレビ中継(午後2時〜4時半)に収まるよう、かつ世界選手権として成立する当初距離の1/3(2時間)でレースを強行することが決まり、午後2時、2時間レースとしてスタートする。
最初の10周はドライバー習熟のためペースカーラン、その後ペースカーがピットに入り本来のレースがスタートするが、雨の冨士になれていないワークスポルシェ他欧州勢はそのパレードラップ中にピットインし、レースから撤退してしまった。
その中には日本初登場となった、ブリティッシュグリーンのTWRジャガーも含まれていた。
レースは日産の星野が鬼神の走りで2位以下を置き去りにし独走する。雨のレースと言えば、中嶋も外せないが、このレースではトムスは関谷でスタートし中嶋で終盤追い上げる作戦だった。
(この年GC第2戦でも星野、中嶋は雨中のレースで大バトルを演じていた)
しかし中嶋にチェンジした時、星野の日産はトムスのはるか彼方におり、もはや追いつける位置になかった。
雨のレースと言えば中子修も有名。日産の「二軍マシン」LM05C/日産FJ23でそれこそ水を得た魚のような好走を見せ、トムスの前に出る。
結局レースは国内勢だけの2時間レースとしてチェッカー、星野・日産が独走で優勝を決める。2位にも中子がは入り日産の1−2。中嶋/関谷のトヨタトムス85Cは3位に入った。
日本人による初の世界選手権レース制覇である(この後も92年SWCの故・小河等のみ)。
外国勢のいないレースでは、トムスも充分優勝を狙えたが、結果は日産に1−2を許してしまった。こうした勝負運のなさは、以後トヨタに永年に渡りふりかかって行くことになる。
今にして思えば、この日のレースはそのプロローグだったのかもしれない。
472 :
音速の名無しさん:03/07/18 01:51 ID:jAfn/9K5
続く全日本耐久最終戦、富士500kmも雨中のレースとなり、またしても星野・日産の独走となるが、今度ばかりは勝利の女神に嫌われクラッシュリタイヤ。
結局アドバンポルシェが優勝しチャンピオンを決める。トムスはリタイヤとなったが、童夢85Cが2位に入る。結局このシーズン、トヨタは第二戦を除けば全て表彰台をゲットしたのである。
もはやトムスのCカーは完成の域に達していた。ポルシェを抜きさるのは時間の問題だった。唯一の弱点がパワー。
この弱点を克服するハイパワーエンジンが翌シーズン中盤から供給される。それはF1エンジンを起源に持つとさえ言える、画期的なエンジンであり、かつ20年近くたった今でも様々なカテゴリーで活躍する、
日本のモータスポーツ史上に残る名機となるのである。
(以下次号)
>>472 あとの引き方がプロ並みだなおい(^_^)。
次回も大期待!
ワクワク
マツダ編、なかなか書けなくてごめんなさい。
もうひとつの趣味がこのひと月祭りだったもので。
(富士GTの日はFISCOから山一つ越えた向こうにいたんですけど(T_T》
もう諦められてると思いたいが、ジャガー/トヨタ編やってくれてる人が凄いんで
自分がヘタレ文書くより気長に待ったほうがよさそうですよねえ…と言ったらロータリー魂に反するか(汗
>>458 マツダはドライバーのみならず、クルマはイギリス人デザイン、チームもオレカとジョイントだったです。
つーか、大橋監督自身がそんな国粋主義みたいなものの無益さを一番分かってるんじゃないかと。
(日本のレース村のニオイがとにかくないんです、あの人。)
とは言えこのキナ臭い御時世、そんな事言ってるからTVの中継もどんどん減ってくのかなぁ、
と今日シンクロでニッポンニッポン言ってるの見てて思いましたよ。
(ありゃ、凄いID・・・ドキュポンだってw)
477 :
音速の名無しさん:03/07/19 02:21 ID:7XjOU6EO
いや、なんつーかすごい読み応えあるなぁ。
面白い。
478 :
音速の名無しさん:03/07/19 02:24 ID:c1ARwgjQ
479 :
音速の名無しさん:03/07/19 02:54 ID:m5N1usP9
メルセデスCLRがスキです誰か画像下さい
飛んでる所ではなく普通に走っている画像です
481 :
音速の名無しさん:03/07/19 12:10 ID:s1bsWrmL
漏れ的にはC11>C9>CLK−GTR>CLR>CLK−LM@歴代メルセデスシルバーアロー(50年代は知らん)
やっぱCカーのほうがかっこ(・∀・)イイ!
482 :
音速の名無しさん:03/07/19 12:11 ID:s1bsWrmL
C291はイマイチ、C292は(・∀・)イイ
483 :
音速の名無しさん:03/07/19 13:37 ID:u1HwjEqC
CLRのペッタンコベンツが(・∀・)イイ
484 :
音速の名無しさん:03/07/19 13:52 ID:0DLmnNzB
787Bって外にいる分には快音でキモチイイんだがドライバーは
喧しくてたまらんかったのかも。あの甲高さが苦手な人もいるだろうし。
ドライバー耳栓してた?
486 :
音速の名無しさん:03/07/19 22:47 ID:0DLmnNzB
>>485 そりゃしてるでしょ。バイドラーはしてなかったらしいけど・・
487 :
音速の名無しさん:03/07/20 01:01 ID:83RCy1LF
>>485 オートエグゼの広告で寺田が「あの当時のマツダはエキゾーストの音色までチューンする
余裕があった。ドライバーを鼓舞し、かつ疲れさせない音色に」みたいな事を書いていたよ。
787Bのエキゾーストは直接聴いた事ないが、JGTCの20Bのは耳に来るっ
つーか、腹に響くね。
20Bでそれだから、26Bのエキゾーストなんてもっと凄いんだろうな。
あー日本車としては、神の領域に入る、そのマシンの音色を聴いてみたい。
CGTVではフェラーリの12気筒並だとかそれ以上と言ってたな。
アイドル時の情けない音といい高回転時の甲高い音といい最高だぜ。
ベッベッベッベッビュイーウァァァァァァーン
490 :
音速の名無しさん:03/07/20 16:36 ID:91GpGNCl
>>485 >787Bって外にいる分には快音でキモチイイ
とんでもない、脳髄に針を刺すような音、と形容してた香具師も当時いたくらい。
後は「暴漢に追われて逃げる女性の悲鳴のような音」なんて酷評も(w
例えはともかく、とにかく鼓膜がビリビリするような音だったね。
ついでにR26Bより、767の13J改の方がさらに凄い音がしてた。
俺の耳劈いて欲しい。
492 :
音速の名無しさん:03/07/20 21:07 ID:u/PVV9Ck
>>484 「Sport−car Racing vol.13」買い成され
494 :
音速の名無しさん:03/07/21 18:18 ID:BuIrLNiP
ワークス列伝
トヨタ編第七回
86年シーズンに向け、トヨタは懸案だったパワー不足に対応するため、ニューエンジン3S-Gを開発する。
3S−Gは84年、当時トヨタがキャンペーンを行っていた「レーザーエンジン」のシリーズとしてカムリ/ビスタに搭載されてデビューした、新世代2g16バルブDOHCである。
このエンジンがまずレースエンジンとしてデビューしたのは85年、F3エンジンとしてである。
(それまでトヨタのF3エンジンは永く2T−Gであった)
以降、3S−GはターボチューンされグループC、IMSA,WRC、JGTCとトヨタのモータスポーツの主力エンジンとして20年近くの永きに渡って活躍する名機となるのである。
(ちなみに3S-Gのターボ仕様が市販車に積まれてデビューしたのは86年10月、流面系セリカGT−FOURに搭載されて。Cカーに積まれてデビューしたのはそれより早い86年7月のことである)
3S-Gについてはデビューがこのシーズン後半なので、後述する。
86年シーズン、トムス/童夢は85Cを進化させた86Cをデビューさせる。84から85ではほとんど外観が変化んしだったが、86Cのスタイルはかなり変わった。
ただしフロントラジエーターの基本は変化ない。外観大きく変わった点はヘッドライト位置、サイドのエアインテーク、リアウィングで、いずれもルマンを大きく意識した変更である。
この年トヨタはトムス36号車、童夢(ワコール)、チームイクザワ(ダンロップ)、トムス35号車(ミノルタ)、オートビューレック2台(85C)、さらにシーズン後半からは加藤真率いるサードと日産からトヨタに積み替えたガレージルマンのマシンも加わり(この2台が後述)、
なんと8台体制の大所帯で臨むこととなった。
495 :
音速の名無しさん:03/07/21 18:38 ID:BuIrLNiP
シーズン開幕戦は鈴鹿500q、トヨタ勢としてはニューマシンが間に合わず全チーム85Cで臨んだが、日産はマーチ86G
(このマシンから「シルビア」「スカイライン」と言う妙な呼称をやめ「R86V」とかつてのR38シリーズを思い起こさせるネーミングに)、
マツダは757をデビューさせた。(R86Vは朝のフリー走行で炎上、決勝DNS)
このレースでもトヨタの85C勢は安定した走りを見せ、2.8gエンジンを導入したアドバンポルシェには遅れをとったものの、3,4位に入賞する。
続く富士1000qでは86Cがデビュー(トムス36号車と童夢)する。
トムスは後退したものの、童夢の86Cはデビュー戦ながら終盤まで2位を走行し、マイナートラブルで遅れたものの4位に入賞する。
2位にはオートビューレックの85Cが入り、トヨタ勢は相変わらず安定した走りを披露した。(優勝はアドバンポルシェ)
ルマンに向けて順調な「テスト」ができたと言える。
そして6月、「トヨタ」として実質2度目のルマンを迎えることとなる。
そしてこれが79年から続けてきた「童夢」にとっての、最後のルマンチャレンジとなったのである。
(小休止、深夜ころ再開)
ナショナリティに関する議論になっても童夢+ラマースが話題にもならない、ということを
林みのるはもう1回考えなおすべし
ラーマス+童夢の組み合わせだと、童夢はシャーシを売っただけにしか見えない。
498 :
音速の名無しさん:03/07/22 01:30 ID:NJbAHzo7
第七回続き
この年のルマンは、トヨタ・日産・マツダと日本の3メーカーが顔を揃えた初めての大会である。
街中に「LE JAPON ATAQUE」のポスターが貼られた。
トヨタはこの年もトムスと童夢からのエントリーで、正式なワークスエントリーではない。一方日産はニスモ(日産モータースポーツインターナショナル)からの正式な「ワークス」エントリーである。
ルマンのベテラン、マツダもマツダスピードからのエントリーとなった83年以降は「ワークス」参戦と言えたが、上のクラス(この年はIMSA−GTP)でエントリーしたのは初のことである(前年まではC2)。
日本のメーカーがルマンで顔を揃えたと言う事実は画期的なことではあったが、ポルシェに対抗しして総合優勝を狙うのにはまだ時期が尚早と言えた。
この年もトムス、童夢は国内シリーズとは異なるカラーリングでルマンに臨んだ。トムスは前年に続きレイトンハウスがレース直前にスポンサーに決まり(テストは国内の2NDカーのミノルタカラーで行っていた)、前年は無かった「レイトンブルー」カラーで車検場に現れた。
レイトンカラーのCカーはこれが初めてである。一方の童夢はダンロップカラー。
ドライバーはトムスが中嶋/リース/関谷、童夢がエルグ/ガビアーニ/鈴木利男である。この年中嶋は欧州F3000に参戦していたため、国内耐久には参戦せず、このルマンとWEC−JAPANのみのスポット参戦となっていた。
499 :
音速の名無しさん:03/07/22 01:54 ID:NJbAHzo7
この年のトムスは、「360周」と言う目標をたて(前年は329周)、その目標に合わせたペースを設定していた。
前年に当てはめれば5位に入賞できる周回数である。
予選初日、トムスはマシンがまっすぐ走らないというトラブルに直面する。しかしなかなか解決できない。予選1日目が終ったあとようやく原因が究明される。
なんとホイールアライメントを計測するゲージが狂っていたのだ。狂ったゲージでいくら計測してもマシンはまっすぐ走らない。
そしてこの日とりあえずマークした3分54秒85をリースのタイムが結局予選タイムになってしまう。
翌日は童夢、トムスともエンジンのデトネーション(異常燃焼)に悩まされることとなる。原因はルマンの粗悪ガソリンである。
しかしルマンの粗悪ガソリンは有名なことで、他のチームにとっても「イコールコンディション」で、みな対策を施している。。トヨタの情報収集力が劣っていたと言わざるをえないだろう。
(噂話ではテストデーの日に、日産はガソリンを抜きとり「リキュール」と偽り研究用に持ち帰ったそうな。フランスでは石油の国外持ち出しが禁止されているので)
結局童夢は前年のタイムを上回れない3分45秒25で30位、トムスは前日マークしたタイムで40位と後方からのスタートとなってしまう。
500 :
音速の名無しさん:03/07/22 02:28 ID:NJbAHzo7
5月31日16時、例年より2週間早いルマンがスタートした。
決勝は比較的順調にトヨタ勢は周回を重ねる。しかしトムスは7時間半、105周走ったところでターボのウェストゲートのトラブルでリタイヤとなってしまう。
一方の童夢は、エンジンパワーを低く抑えられたトヨタエンジンに不満を抱きながらも快調に周回を重ね、18時間目にはなんと7位にいた。童夢自身のみならず、
日本車の過去最高位が見えたその直後、オーバーヒートのトラブルを起こし、
1時間近いピットストップ、順位を11位まで下げてしまう。
その後はなんとか順調に走り続けたが、レースも残り1時間20分と言う時点で、「ケムリが出ている」とピットバルコニーにいたトムスの舘から連絡を受け、緊急ピットイン。
冷却水漏れである。もはや修理している時間はない。
この時トヨタの幹部は童夢監督の林ミノルに「ここに止めて最後の1周だけ走って完走してくれ」と申し出る。しかし林は「そんなアホなレースはできない」と拒否、レースを続行させ、
結果残り1時間強と言う時点でリタイヤとなった。
ここで「なにがなんでも完走」と申し出たトヨタの幹部を批判することはできないだろう。なにがなんでも結果がほしいトヨタ本社の考えと、根っからのレース屋である林との間に温度差はあって当然だろう。
しかしこの禍根が(それだけが理由でないにしろ)結果的に童夢のルマンをこの年限りにしてしまう遠因となったのである。
優勝はロスマンズポルシェ、ポルシェは6連覇である。6台出場した日本車は唯一、初出場の長谷見組日産が16位で完走したに留まった。
童夢はこの年でルマンを去ることになった。それと入れ替わるように翌年、トヨタはより強力なエンジンを引っさげ「ワークス」体制でルマンに臨むこととなる。
(以下次号)
乙〜
為になります。
続編も頑張ってください。
502 :
音速の名無しさん:03/07/23 23:39 ID:zzxme25T
ところでルマン走ったマシンは鈴鹿1000km出茄いのか?
>502
4位入賞したチーム郷は、アウディドイツとタッグを組んでスパ1000Kmに参加するので鈴鹿不参加。
マッチの所のS101も、マシンがヨーロッパにあると言うことなので不参加のようです。
>>503 あれ?コンドームは3日の富士でデモランすると聞いたが・・・
>>505 私もそれ読んだ。
7月のセパン代替開催の富士GTの時、グラスタ裏の
アドバンのブースに書いてたね。
カレラGT、タルガトップだからクローズドクーペでLM-GTPでもいけるし
オープンにしてLM-900でもいけるんじゃないかと。
来年の参戦に期待
>>504-506 ・・・誠に申し訳御座いません。
興奮していたようで、記憶が一部ごっちゃまぜになっておりました。
反省してます。
510 :
音速の名無しさん:03/07/24 22:33 ID:3DLTEKfH
トヨタ編
第八回
ルマン後に再開したJSPCの初戦、富士500マイルに、ついに4バルブヘッドを持つ3S−G(従来の2T−Gは2バルブ)がトムス(36号車)に搭載されてデビューした。
このエンジンは元々トヨタのMRー2ベースのグループS(WRC用スペシャルマシン、Gr.Bの事故多発でおクラ入り)用に開発されたものである。
実はこのエンジンはF1エンジンを徹底的に研究して開発されたらしい。80年代前半、トヨタは提携関係にあったロータスに、F1エンジンを供給するとの噂があった。
けっきょくこれは実現しなかったが、研究だけは進んでいたらしい。またロータスF1を研究用に購入し、そのマシンに搭載されたルノーF1エンジン(1.5gV6ターボ)も研究素材になったようである。
富士500マイルでデビューしたトヨタ3S−Gのブースト圧は、予選で2.6bar、決勝で2.3barと発表されていた。
小排気量+高ブーストと言うエンジンは、まさにF1エンジン的考え方である(88年のF1規定は2.5bar)。
c292画像ないの〜??
512 :
音速の名無しさん:03/07/24 22:51 ID:3DLTEKfH
このレースからトヨタ勢は、チームイクザワ、トムス35号車(ミノルタ)も86Cとなった。エンジンは従来どおりの4T−Gである。
6台のトムス(童夢)勢の他に、このレースでは注目のマシン/チームがデビューした。加藤真率いるサード(SARD=シグマオートモティリサーチ&デベロップメント)のサードMC86Xである。
エンジンは他のトヨタ勢と同じトヨタ4T−G。
この項の冒頭に記した、日本におけるルマン・チャレンジのパイオニア、あのシグマの加藤が、11年ぶりにサーキットに戻ってきたのである。もちろんいずれはルマンに復帰するつもりで。
このレースではデビュー戦ながら7位完走とまずますの成績で終えることとなる。
予選ではルマン初完走を果たした日産勢が気をはき、フロントロウを独占。この年の日産は全6戦中3戦でフロントロウ独占と、
まさに「予選大王」だった。しかし決勝での成績には結びついていない。
濃霧で若干遅れた決勝レースでは序盤から日産勢が飛び出すが、デビュー戦となるトムス86C/3S−Gも続き、ポルシェ勢を後方に追いやり
トヨタ×日産のスプリント並のバトルが展開された。トムスは日産を追い抜いた後、勢いあまりシケインでスピン。しかしその後日産勢がリタイヤした後は中盤まで独走態勢を築き、
「デビューウィンか?」と期待されもしたが、終盤トラブルで結局リタイヤ。しかし明らかに4T−Gとは違う、大きな期待を抱かせたデビュー戦だったと言えよう。
(この3S−Gターボの発展型は今からつい2年前までGTスープラに搭載され同じ富士を走っていたのである!)
513 :
音速の名無しさん:03/07/24 23:04 ID:3DLTEKfH
続く鈴鹿1000kmでも大いに期待されたのだが、スタート直後に接触事故を起こし0周リタイヤに終ってしまう。
このレースから、前年まで日産エンジンを積んでいたガレージルマンのマシン(LM06)がトヨタ4T−Gを積んで参戦、
トヨタ勢は8台の大勢力になったのである。
(確認していないが、このLM06は、前年雨のWECで2位に入賞したLM05そのものらしい)
デビュー戦の期待、2戦目の失望、その両方を抱え、トムスは5回目のWEC−JAPANを迎えた。
このレースからトヨタ勢は童夢、イクザワにも3S−Gを供給した。トムスも3S−G専用にホイールベースを延長したマシンを製作しTカー登録してWECに臨んだ。
予選では星野/長谷見の2台の日産がポールを獲得するだろうとの予想が大勢を占めていた。前年ワークスポルシェを相手に1日目のフロントロウを独占し、
この年のJSPCでも前々戦、前戦と連続してフロントロウを独占していた。決勝はともかく、予選は日産の独壇場であろうと。
しかしこの年のWECは予選から意外な展開を見せることとなる。
514 :
音速の名無しさん:03/07/24 23:07 ID:5BdwBhFh
3SGの主なタイトル
F3
JGTC300&500
WRC
JTCC
IMSA-GTP
パイクスピーク
まだなんかあったかな?
516 :
音速の名無しさん:03/07/24 23:29 ID:3DLTEKfH
予選1日目、一番時計をたたき出したのは日産でもワークスポルシェでもなくブルンポルシェであった。
タイム自体は真夏の富士500マイルで星野が出したタイムと同等の16秒台で平凡(WECは10月)。
当然ポールを狙ってくると思われた日産勢はコンピューターのマッチングが決まらずタイムが伸びない。
ワークスポルシェもこの年はPDK(セミオートマ)投入のため決勝用のセッティングに終始し、前年ほどのタイムアタックは見せない。
しかし2日目、仰天するべきことが起こる。
トムスはこのレースに、スポットで中嶋悟を乗せていた。そしてその中嶋の手によりトムス86C(3S−G専用に製作されたTカー)は2位のブルンに2秒もの大差をつける
1分14秒875の驚異的タイムをマークする。日産勢は相変らず不調でこれでほぼポール決定。WEC5年目にして日本人、日本車初のポール獲得である。
ポールタイムをマークした中嶋は「日本にも速いマシンとドライバーがいることヨーロッパの連中に見せつけてやりたかったからね」名セリフを残した。
しかし、予選後、急転このタイムは無効になる。
517 :
音速の名無しさん:03/07/24 23:46 ID:3DLTEKfH
トップタイムをマークしたマシンがTカーであるため、予選タイムを認められないとの判定が、
FIAの委員会によってなされたのである。
なにを今更と言った感がある。Tカーがエントリーされることなどこの時が初めてではない。1日目の正式結果にも36T車は記載されていた。
レースプログラムにもTカーはしっかり記載されている。もし2番手のマシンがブルンでなく日産だったら同じような判定はなされたのであろうか?
もちろんTカーでマークしたタイムによる解釈を、主催者もトムスも充分確認をとり言質をとっていたのかと言う問題もある。なにしろトムスはこの3年後のルマンで同じような事件に遭遇しているのだから。
(ちなみに90年ルマンでポールタイムタイムをマークした日産R90CKはTカーであるであるこの時はしっかりタイムを認められていた)
Tカーをエントリーするくらいなら、2カーエントリーすれば良かったのではと言う考えも成立つ。実際トムスは2カーエントリーだったのだし。
(36号車と35号車ミノルタ号。この年35号車は小河をエースにしたトムス2軍と言う位置付け)
実際翌年トムスは無用な混乱回避のためTカーをやめ37号車として擬似2カーエントリーするようになった。
結局「幻のポール」となり、決勝も後方グリッドからスタートとなり、しかもポールタイムをマークした3S−G専用車は使えない。
しかし、決勝への期待感が大いに高まったのには違いなかった。
翌10月5日、トムス5回目、3S−G初のWECが快晴のFISCOでスタートした。
518 :
音速の名無しさん:03/07/25 00:03 ID:kBdc9uYu
スタートからロスマンズポルシェ、タカQポルシェ、ジャガーが飛び出す。
日産勢は相変らず不振で、星野のカルソニック号は序盤にしてコンピューターの交換のため5周ものビハインドを背負ってしまう。
一方トムスは後方グリッドからのスタートとなったが、1回目のピットストップ時には4位に浮上する。
60周過ぎにトップのタカQポルシェに周回遅れにされるが、抜かれた後も離されず激しく追走する場面がTV中継に大きく写しだされた。
しかし中盤、カウルがタイヤに当るトラブルで遅れ、5周を失ってしまう。結局終ってみれば10周遅れの9位に終る。
序盤遅れたカルソニック日産はコンピュータ交換後快調に走り、この1周遅れの10位。
トラブルがなくてもこの年のWECのレベルは異様に高く、国内勢トップの7位イセキポルシェ(3周遅れ)前後に行けたかどうかだったろう。
優勝はタカQポルシェ、ワークスポルシェは精彩を欠き上位にさえ入賞できなかった。
519 :
音速の名無しさん:03/07/25 00:30 ID:kBdc9uYu
未だ欧州勢との差は大きかったようではある。しかし3S−Gが大きな将来性を感じさせたのは間違いないだろう。
翌11月、同じFISCOでJSPC最終戦富士500kmが行われる。このレースには中嶋も参戦し、「幻のPPタイム」更新が期待されたが、
その幻のPPタイムを破ったのは中嶋自身でなく、長谷見、星野の日産勢。この年3度目のフロントロウ独占である。
決勝ではトムスはいいところなくリタイヤ、他のトヨタ勢も今回は精彩を欠きポルシェの表彰台独占、それに次いだのはトヨタでも日産でもなくマツダ757であった。
こうして86年トムス/トヨタはシーズンを終えた。4T−Gで安定した前年に比べ、初期トラブルでトヨタ3S−G勢は好成績を残せなかった。
しかし安定感あるトムスシャシー+3S−Gの熟成の進むであろう翌年は、ルマンもJSPCも大いに期待できるはず。ファンならずともそう考える者は多かっただろう。
そしてトヨタはその期待に応える決定を下す。
87年よりトヨタは、思い腰をあげ、ついにワークス活動の再開を決定したのである。オイルショック以来14年ぶり、プロトタイプでは70年以来17年ぶりのことである。
そしてトヨタは「ワークス」活動に相応しい、大物ドライバーを招聘することに成功する。国内レース史上これほどの大物がシリーズ参戦したことはかつてなかったドライバーである。
(以下次号)
ワクワク
521 :
音速の名無しさん:03/07/25 13:10 ID:xbNdBb72
ポルシェがALMSに出るって聞いたんだけど
詳しく復帰する日知ってる人いませんか?
524 :
音速の名無しさん:03/07/25 22:15 ID:kBdc9uYu
でもポルシェがルマンから撤退したのってアウディの圧力だろ。
525 :
音速の名無しさん:03/07/25 22:18 ID:dzeAhmMh
>>519 >そしてトヨタは「ワークス」活動に相応しい、大物ドライバーを招聘することに成功する。
>国内レース史上これほどの大物がシリーズ参戦したことはかつてなかったドライバーである。
誰よ?
>>527 んなわけねーだろ。(w
しかもダン・ガーニーはチャンピョンなってないし。
ブラバム?
530 :
音速の名無しさん:03/07/25 23:30 ID:kBdc9uYu
「あ」したの「ジョー」
AJ
フォイト(w
AJャコング
533 :
音速の名無しさん:03/07/26 01:44 ID:iwN2iCnd
アランプロスト
534 :
音速の名無しさん:03/07/26 12:10 ID:MF7pn957
3S−Gが、何か急に凄いエンジンに思えてきた。
でもちょっと前のJGTCの3Sって、2.5バールなんかよりももっと高いブーストで
走ってたんじゃないの?
やっぱ、ルマンにはV12の咆哮が似合うっしょ?
FIAが音頭を取ってALMSのヨーロッパ版をやるとかいう話があるみたいだから
それかな?
>>523
音頭とってるというより、FIA(というよりラテル)がACOに
乗っかった、というイメージだが。
538 :
音速の名無しさん:03/07/27 07:31 ID:zl8buMcG
FIAGTってのはなんなの?
FIAのヨーロッパでやってるGT選手権
今は一応GTではトップカテゴリなのかな??
ALMSのヨーロッパ版って言い方すると潰れたELMSになっちゃう気がするので(w
ALMSか、新しく始まるルマン関係のレース(なんつったかな?)だと思うけど。
540 :
音速の名無しさん:03/07/28 21:31 ID:btkjwwTA
>>538 DTMを乗っ取り国際選手権化したITCが二年でこけたので、それに変わる選手権としておこなわれてたGTのシリーズBPRを、
FIAが乗っ取りFIA−GT選手権に(97年)。
上のクラスのGT1にはベンツ、BMW、ポルシェがワークス参戦。事実上スポーツカー世界選手権(92年限りであぼーん)のフカーツ。
99年からGTでなくプロトの選手権になるはずだったが実現せず、GT2クラス(現GTS)のみでほそぼぞと存続。
プロトも01年からFIA‐SCCができたがワークスの参戦(童夢は参戦してるが)はなく前々モロ上がらず死に体。
97/98年の鈴鹿1000kmに行ったけど、メルセデスCLK-GTR、911GT1 LMから
ワケわかんねえ車まで、とにかく面白かったなあ。
542 :
音速の名無しさん:03/07/29 09:12 ID:E8KzzIWD
トヨタ編第9回
1987年、トヨタがついにワークス活動を再開した。(ラリーはオベ・アンダーソ率いるTTE=現TMGが活動していたが)
ただしかつてのような、また日産(ニスモ)やマツダ(マツダスピード)のような「自前」チームでなく、体制としては前年までのトムスの活動の延長線上のジョイント活動で、
チーム名は「トヨタチームトムス」。「トヨタ」の名を冠するチームの復活である。
言わばTWRとジャガー、ザウバーとメルセデスのような関係と言えよう。
トヨタはかつて自工、自販の2つのワークスチームをかかえていた。自工が一軍、自販が二軍と言った感じで、言わば日産の追浜と大森の関係に近かった。
1970年まで、トヨタ7によるプロトタイプのワークス活動を行っていたが、日産のプロト活動休止により、トヨタは戦いの場を海外に求め、当時北米で絶大な人気を誇っていたCAN‐AMシリーズの参戦を予定していた。
今で言えば日本中心の体制でのF1参戦とも言える画期的なことであった。しかしこのプロジェクトもエースドライバー川合稔の事故死により、結局中止になってしまう。
その後もツーリングカーで積極的にワークス活動を行っていたトヨタであったが、それもオイルショック(73年)により休止となる。
トヨタの徹底していたのは契約ドライバーすべてと契約を解除し、一切の活動を休止したこと。細々とながら活動やドライバーとの契約を継続していた日産とは対照的だった。
その後のトヨタはトヨペットサービスセンター(通称トスコデポ、後のTRD)によるWRCエンジン開発、ユーザーサービスのみがモータスポーツ活動であったが、82年以降トムスのグループC活動を支援する形で徐々に拡大して行き、
87年ついに「ワークス」としての復活を宣言したのである。
543 :
音速の名無しさん:03/07/29 09:29 ID:E8KzzIWD
この年、トヨタは「ワークス」活動に相応しい大物ドライバーを獲得した。
1980年のF1チャンピオン(ウィリアムズ)、アラン・ジョーンズである。
かつてこれほどの大物ドライバーが国内シリーズにフル参戦したことはなかった。
トヨタの「本気度」を証明する出来事と言えよう。
マシンは前年のトムス86Cの発展型の「トヨタ87C」。トヨタのワークス活動と言うことでマシン名もトムスでなく「トヨタ」を冠することになった。
86Cと変わった点は、名前以外にもタイヤ経が16インチからフロント17、リア19インチに拡大されていたこと。
トヨタはこの年、ミノルタのスポンサードでTTTから87Cが1台JSPCにフル参戦した他、童夢(童夢87C)、オートビューレック(トムス86C)、サード(サードMC87)、チームルマン(LM07)の計5台体制。
エンジンはこの年からすべて3S−Gが供給された。
TTTはこの他ダミーで毎レースもう1台のミノルタカラーの87Cをエントリーしていた。同一カラーの2カーエントリーとなればロスマンズポルシェやシルクカットジャガーのようないかにも「ワークスチーム」と言った感じでかっこいいのだが、
このような形にしたのは前年のWECの「幻のポール」事件に伴う対応で、実はTカー代わりであったのだが(最終戦のみミノルタトヨタ87Cは2カーエントリー)。
544 :
音速の名無しさん:03/07/29 09:35 ID:C/Qg7pkC
545 :
音速の名無しさん:03/07/29 09:47 ID:E8KzzIWD
ルマンへはトヨタチームトムス(TTT)からの2カーエントリーとなった。
1979年から8年連続でルマンに参戦してきた童夢はこの年ついにルマンに現れることはなかった。
トヨタがワークスとしての活動をトムスに絞ったたためであったが、童夢の名を冠するマシンがルマンに復活するにはこれから14年待たなければならなかった。
トムスはこの年、ルマンへの前線基地、そして後のWSPCフル参戦のベース基地となるトムスGBを設立していた。マネージャーはかつてスピリットホンダF1の監督を務めていたジョン・ウィッカムである。
国内はジョーンズ/リース/関谷のドライバー体制である。
シーズン開幕戦は鈴鹿500km。このレースでTTTは優勝を逃がしたとは言え、トップと同一周回の3位表彰台と幸先よいスタートを切ることになる。
546 :
音速の名無しさん:03/07/29 10:02 ID:E8KzzIWD
続く富士1000kmは、TMSC主催の言わばトヨタのホストレース。
ポールこそ長谷見の日産R87Eに奪われるも、決勝はミノルタトヨタ87Cが独走で優勝。
ルマンへ最高の弾みをつけた形となった。
そしてトムスとしては4度目(実質3度目)、「トヨタワークス」としては初めてのルマンを迎えることとなる。
ルマンでは「ちゃんとした」2カー体制で、36号車ミノルタ号がジョーンズ/リース/エルグ、37号車にはデンソーがスポンサードし、ニーデル/関谷/星野薫と言うラインナップ。
「5位以内入賞」と言う目標がハッタリでなく真実味を持った目標として語られていた。それほどTTTは充実した体制でルマンを迎えていた。
そして後に日本人初のルマンの表彰台に立ち、ルマンウィナーとなる関谷にとっても一生忘れられないルマンとなったのである。
(以下次号)
547 :
_:03/07/29 10:06 ID:Y9Tu/81c
548 :
音速の名無しさん:03/07/30 21:37 ID:1MBHJgKC
トヨタ7ってシケインなしの鈴鹿どれくらいのタイムで走ってたんだろう?
あと富士のショートコースとか(シケインないけど)
87年ル・マンのトヨタには子供ながら、本気で期待したなあ。
550 :
音速の名無しさん:03/07/31 01:15 ID:yr9Px980
87年のWEC最後まで走ってればひょっとしたかも。
551 :
音速の名無しさん:03/07/31 01:16 ID:yr9Px980
でアドバンマッチ号のデモランはマヅなのでつか?@今週のGT。
553 :
音速の名無しさん:03/07/31 02:40 ID:B/caSqB/
>>552 おお、すごい。いかにも、あのサイドウェイ・ロニーだな。
1970年、デレック・ベル/ロニー・ピーターソン組のフェラーリ512S。
予選7位・決勝39周リタイアとなってる。
www.wspr-racing.com/にリザルト載ってるよ。
554 :
552:03/07/31 02:53 ID:1+rHMI+6
>>553
サンクス! そう、だよな?ぐらいの自信しかなかったので。
「栄光のル・マン」で大クラッシュするフェラーリって、このマシンだよね?
(撮影時の中身は違ったらしいけど)
考えたら、8年後のモンツァでの事故死を予言してたみたいで、
あの映画も罪作りだな、なんて思ったりする。
555 :
音速の名無しさん:03/07/31 22:35 ID:yr9Px980
マッチ童夢とラマース童夢(エンジンを無限に変更)が鈴鹿1000kmに出るかもしれない、そうな。
鈴鹿1000kmも来年ヨーロッパで始まる耐久シリーズの1戦に入らないのかな。
557 :
音速の名無しさん:03/08/01 14:40 ID:uh72PNht
558 :
音速の名無しさん:03/08/01 22:09 ID:sddqu2b7
ありえそうな悪寒。
てか今月号のCGに出手田フカーツしそうな国産メーカーっていったい…?
559 :
_:03/08/01 22:09 ID:rXqgXz2P
マツダでしょ?
トヨタ、日産、ましてや別に同無なんて出なくていいから、
早くマツダがルマンに復帰してほしいと願う今日この頃。
562 :
朝までルマン:03/08/02 00:57 ID:/FLx4HSh
マツダは、'05以降の復帰を目指して経営努力中じゃ無かったっけ?
トヨタは、F-1とカートをやってるから、これ以上手を拡げる可能性は低いと思う。
なので、今海外でレース活動していない日産かな。ルノーもル・マン出てないから競合しないし。
復活でなくて良いから、ホンダが参戦してくれないものかな。
563 :
音速の名無しさん:03/08/02 01:07 ID:PzXbbFaG
仮にマツダが復活するとしても、また苦難の道を逝く事になりそう・・・
564 :
音速の名無しさん:03/08/02 01:07 ID:xj25SHJS
今年のルマンにニスモの社長と監督の柿本たんが行ってたのは事実だが。
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
トヨタ編第10回マダー(AA略)
>>564 ありゃ、そりゃ来年に向けての視察か?と期待。
来年は、ベントレーも多分出ないだろうから、ワークス体制でまともな
マシンを用意すれば勝算あると思うけどな。
でも、トヨタもそうだが、ニッサンもルマンの女神に嫌われてるからな・・・
マツダはとてもそんな経営状況じゃない。
技術力のほうはすっかりフォードに認められるようにはなったが。
そっか
570 :
音速の名無しさん:03/08/04 13:19 ID:ELUwA12v
スパ24時間って今はFIA-GT選手権の一戦なんだね
571 :
音速の名無しさん:03/08/04 19:08 ID:YhQD9bCw
全然関係ないがまもなく開幕するサカーのフランスリーグ、「ル・マン」と言うチームが今年から1部に上がるそうだ。
もちろんあのサルテ県のル・マンのチーム。
日産がル・マンを制したあかつきにはマリノスとの親善試合やったりして。
まじで復活する日本のメーカーってどこだろ?
今週のAS読むと日産がまっもなくルマンにフカーツしそうなと。
574 :
音速の名無しさん:03/08/07 23:43 ID:NUpv6SSI
なんでロータリーエンジンはル・マンに出れなくなったの?
>>574 92年からCカーのエンジンは3.5gNAに統一されたため。しかしCカー自体があぼーんしたため今は出れます。
ワークス列伝トヨタ編まもなく連載再開予定です。ちょっと忙しかったので。
>>575 お、いよいよ再開ですか。
楽しみに待ってます( ´∀`)
>>575 再開キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
578 :
音速の名無しさん:03/08/08 15:00 ID:hqLR7TTZ
[2003][ルマン]名車紹介ポルシェ.ogm 9,313,568 11be91a9b37c750cbf2583c62752a424
放流しときました。続き欲しい人いますか?
トヨタ編
第10回
この年、1987年、トヨタチームトムス(TTT)監督舘信秀はレースの前にどうしてもやっておかなければならないことがあった。
関谷正徳の結婚式である。
関谷はトムスでレギュラードライバーの座を掴んでいたとはいえ、トップフォーミュラーやGCでは決して恵まれた体制で走ることができたわけではなかった。
それが前年の1986年、萩原光の後任としてレイトンハウスのシートを得たことにより、ようやく春が訪れその実力に見合う体制でレースに臨めることとなる。
ようやく真価を発揮し始めた関谷だったが、プライベートの春も遅め、この年ようやく結婚することなった(当時38)。
とは言えシーズン中多忙なレーシングドライバーはなかなか挙式はできない。そこでTTT監督の舘は密かに粋な企画をしかけたのである。
新婦には直前まで知らせないと言うこったしかけまで交えて。
レース前日の金曜に行われ、披露宴にはルマン市長も参列し結婚証明書を持ってきた。この証明書はルマンに永久保存されたが、以降関谷は日本で一番ルマンの女神に好かれるドライバーとなった。
ただしその女神の「ご利益」もこの年だけは無かったようだったが…。
関谷の結婚式と前後するが、この年のTTTは過去2年の経験を生かし順調に予選のスケジュールをこなした。
二台とも3分34秒と、前年に比べ10秒以上もタイムが上昇(この年からダンロップカーブ前にシケインが設置されたにも係わらず)、
排気量が1.5倍、シリンダーが2倍ある日産を出しぬき国産勢トップを確保した。
この年のトヨタ87Cは、夜間走行用に(ラリーマシンのような)補助灯をつけたフロントカウルを用意する念の入れ様である。
この年1987年は、日本において初めてルマン24時間がテレビナマ中継された年として人々の記憶に残ったことだろう。
6月13日午後4時、日本時間午後11時、レースはスタートした(のだが雨のためフォーメーションラップがもう1周となるハプニング)。
序盤、ジョーンズ駆る36番ミノルタトヨタ87Cは快調な滑り出しを見せる。スタートの混乱をぬってではあったが、なんと5番手にまで浮上したのである。
前を走るクルマがふいたオイルがフロントスクリーンにかかり緊急ピットインするもの後も快走を続ける。
しかしこの快走も意外な形で終えることとなる。ガス欠である。もちろん規定ガソリン量使い切ってのガス欠でなく、ピットに戻ってくる前にガソリンがなくなってしまうと言う大失態である。
1周13`もあるルマンではリザーブタンクの残量だけでピットに帰ってくるのさえ厳しい。それ以前にピットインタイミングをしっかり徹底できなかったチーム全体の失態だろう。ドライバーのジョーンズだけの責任とは言えない。
わずか1時間15分でエース36号車は消えた。トムスのチャレンジで史上最も早いリタイヤである。なんともつまらない理由で…。
関谷他の駆る37号車デンソー号も順調には行かなかった。オーバーヒートに悩まされピットインを繰り返し結局39周、4時間半でリタイヤとなる。
万全と思えたTTTであったが、二台とも夜を迎えることなくリタイヤとは誰が予想しただろうか?せっかく用意した夜間走行用フロントカウルも出番を迎えることはなかった。
トヨタのチャレンジを85年からとすれば、より体制が強化され最も期待できたこの年のチャレンジは結果的には過去最低に終ってしまったのである。
優勝はロスマンズポルシェ。そしてこれがポルシェCカー最後のルマン勝利であった。
日本勢ではマツダ757が7位に入る健闘を見せた。日本車として初のシングル入賞である。それに一番近いところにいると思われたトヨタを出しぬいた格好となった(日産勢は3台ともリタイヤ)。
トヨタの勝負下手病は確実に進行していたと言えるのだろう。この年のJSPC後半も素晴らしい走りを見せ、99%掴みかけていた栄光を結局は取り逃がしてしまうのだから…。
さて話は脱線するが、このルマン直後に発売された雑誌「number」にトヨタ本社の役員はインタビューにて興味深い発言をしている。
「3SGでルマンに勝てるとは思っていません。もっとすごいエンジンを開発中です。いつ出るかですって?そんなこと言ってたらレギュレーションが変わっちゃいますよ(笑)」
ルマンの成績が不本意に終ったとは言え、「ワークス」トヨタ本気になったようである。あの堅実なトヨタがレース専用エンジンを開発中であり、またそれを発表前にインタビューで喋ってしまう。
トヨタも大きく変わろうとしていた。そしてこのエンジンはその8ヶ月後に日の目を見るが、それは後述する。
その後この「秘密兵器」はある意味トヨタで一番、「栄光に近づいたエンジン」になったのだから…。
(以下次号)
582 :
音速の名無しさん:03/08/09 04:08 ID:0y+EDwbB
再開(゚▽゚)イイヨイイヨー
読んでますよー。がんがってください。
585 :
音速の名無しさん:03/08/09 20:47 ID:BfMxSrTF
お疲れ様です
関谷さんの結婚式ってそんな素敵なものだったんですね
586 :
音速の名無しさん:03/08/09 20:52 ID:5fNF/9Qa
87C 夜間カウルカコ悪かった。
そう言えば、関谷さんWINの95年 マクラレーンも(ry
587 :
音速の名無しさん:03/08/13 21:36 ID:wP3Si6h6
トヨタ編第11回
ルマンで苦杯をなめたとは言え、その後JSPCにおいてトヨタワークスは抜群の走りを見せることなる。
再開初戦、豪雨になった7月の富士500マイルはTTTはリタイヤに終わるも童夢が3位、続く鈴鹿1000kmは予選でフロントロウ独占(PPミノルタ、2位童夢)、
決勝も危なげない走りで独走、シーズン2勝目をあげることとなる。この時点でポイントランキングでトップに立った(G・リース)。国産車初のJSPC制覇が見えてきたのである。
そして9月のWECへ。この年のWSPCはジャガーの独走で、ポルシェはルマン以降ワークスが撤退し、まさにジャガーの一人勝ち状態であった。
そのジャガーに一矢報い,ドライでのWEC国産初制覇をトヨタは期待される身となった。過去単なる期待感だけでなく、本当に「優勝」を意識させた国産マシンはなかった。
この年のトヨタ87Cは国産車として初めて「健闘」でなく「優勝」を期待させるマシンとなったと言えよう。
さてそのWEC-JAPANについてふれる前に、トヨタのもう一つの「ワークス」活動としてこの年始まったグループAについても簡単に述べておく。
なあ
今更だが
ポールが優勝したのって
何年ぶりだ?
589 :
音速の名無しさん:03/08/13 21:56 ID:wP3Si6h6
トヨタは85年に始まったJTC(全日本ツーリングカー選手権)には一貫して排気量1.6g以下のクラスに参戦していた(AE86レビン、AE82カローラFX)。
これは単にオーバーオール(2.5g以上)のマシンがなかったからである(2.8gNAのMA61スープラで参戦した時期もあったがライバルと比べると戦闘力は劣っていた)。
1986年にスープラ(旧称セリカXX)がフルモデルチェンジ(MA70)し、3.0gターボエンジン搭載車がラインナップに加わった。トヨタはこのスープラで当時人気が急上昇したグループAへの参戦を決意したのである。
シーズンも折り返しの第4戦菅生にて、グループAスープラはデビューした。ドライバーもまさに「ワークス」と呼ぶに相応しい体制で、36号車がジョーンズ/エルグ、37号車がリース/星野薫、エントリーはもちろんトヨタチームトムス。
カラーリングは両車ミノルタカラーで、グループCと異なり完全なるワークス2カー体制である。
F1の各チームやWSPCのシルクカットジャガー、ロスマンズポルシェ、WTC(世界ツーリングカー選手権)のテキサコシエラ、シュニッツァーBMWのような同一チーム・同一スポンサーの完全なる2カー体制である。
国内レースで(しかもツーリングカーで)は非常に画期的なことであった(実際画になった)。
590 :
音速の名無しさん:03/08/13 22:07 ID:zxQHktHE
日産はクラージュにエンジン供給すればよかったんや
2001年のC60に乗せてたらよかったかも
591 :
音速の名無しさん:03/08/13 22:09 ID:wP3Si6h6
このレースでスープラはジョーンズ/エルグ組によりデビューウィンを成し遂げる。絶好調のトヨタワークスはグループAにまでその勢いを広めたのである。
しかしスープラのグループA優勝はこの1回きりであった。翌88年も引き続きTTTからミノルタカラーでJTC全戦に参戦するのだが、この年からターボ係数が1.4から1.7に変更となり、
3.0g+ターボのスープラも換算排気量が4.2gから5.1gに変更となり、最低車重も約1000`増加した。
当然戦闘力も低下し、スカイライン(R31)、フォードシエラに追いつけずこの年は未勝利(スカイライン2勝、シエラ4勝)に終わる。
最終戦インターTECにはエボリューションモデル「ターボA」をデビューさせるが2位どまり。翌89年も2位が最高位で未勝利(スカイライン4勝、シエラ2勝)。
90年はエントリーがトヨタチームトムス(ワークス)からトムスに変更になり、白旗状態(R32スカイラインGT−Rが全勝)。けっきょくこのまま中途半端な状態でトヨタはこの年限りでグループAのオーバーオールから撤退してしまう。
592 :
音速の名無しさん:03/08/13 22:18 ID:wP3Si6h6
レギュレーション変更が不利に働いたとは言え、別にFIAがトヨタに意地悪して急遽変更したわけではなく、前から決まっていたことである。
それに対応できずにいたトヨタの「勝負下手」こそ問題であろう。実際R32スカイラインGT−Rの2.6gと言う中途半端な排気量はターボ係数1.7を掛けた換算排気量が4.5gになり、最低車重、ホイール最大径が一番有利になるとの判断から決められ商品化されたのだから。
かくしてスープラがGT−Rに一矢報いるようになるのは、搭載エンジンが変更可となったJGTC開始以降のことである。
グループAはGT−Rの29連勝と言う大記録と共に終焉を迎えることとなった。
(スープラグループAは89年にスパ24時間に遠征するが成績は振るわず、GT−Rはニスモが91年に参戦し優勝を遂げる。どこまでも好対照)
以下次号
593 :
音速の名無しさん:03/08/13 22:23 ID:wP3Si6h6
番外編
関係ないけど87年当時
日産=グループA 2.0g(RB20)、 グループC 3.0g(VEJ30)
トヨタ=グループA3.0g(7M−G)、 グループC 2.0g(3S−G)
訂正
>スープラも換算排気量が4.2gから5.1gに変更となり、最低車重も約1000`増加した
もちろん「100」キロの誤りです
鈴鹿1000kmも昔は良かったな、ルマンに直結してて
596 :
山崎 渉:03/08/15 21:28 ID:7P6NR6zB
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
597 :
音速の名無しさん:03/08/17 07:23 ID:nO8D2nao
何でニッサンシケインって呼ばれてるんですか?
ニッサンが金出したからだろ。
599 :
音速の名無しさん:03/08/17 09:05 ID:nO8D2nao
ポルシェコーナのような伝説じゃないのか・・・
じゃあフォードシケインは?
フォード・シケイン
スピード抑制の為に1968年にフォードが資金を提供して一つ目を設置。
とりあえず、ぐぐろうよ。
601 :
音速の名無しさん:03/08/17 10:45 ID:5cTjM+HW
フォードシケインやポルシェカーブは永遠だが日産シケインは年によってトヨタシケインやプレステシケインになったりする
ここ最近、日産シケインの所に「グランツーリスモ」の看板が設置されているよね。
一昔前に第2シケインが、トヨタシケインになる可能性もあったんだが・・・。
トヨタ編第12回
87年9月、第6回となるWEC‐JAPANが開催された。今までと大きく違うのが、
ポルシェでなくジャガーがチャンピオンとして来日したこと、そして国産(トヨタ)が優勝を期待される状態で迎えたことである。
ジャガーはその年ルマンこそ落としたが9戦7勝の圧倒的強さでWSPCを席捲していた。一方のトヨタもJSPC4戦2勝。ジャガー対トヨタと言う、WEC‐JAPAN過去にない優勝争いが期待された。
ワークスポルシェはこの年のルマン限りでを休止し来日せず(但しロスマンズカラーの962Cがチームシュパンからエントリー)、ザウバーメルセデス(この時はまだ「プライベート」扱い)も来日せず、
V8ターボを積む日産は相変らずトラブル続出で大きくは期待できない。
いやがうえにもトヨタへの「打倒ジャガー」の期待は高まっていった。
予選からトヨタは積極的に行った。このレースの直前から富士のコースにはAコーナー(現サントリーコーナー)が設けられたが、
その新コース初のWECでトヨタは果敢にポールを狙った。予選と言えば日産であるが、星野、長谷見駆るV8ターボ(VEJ30)搭載のR87Eは思ったようにタイムが伸びない有様である。
終盤までトヨタの1−2体制(ミノルタ−童夢)を守り、ついにトヨタがフロントロウ独占かと思われたが、最後の最後に和田孝夫駆る前年型R86V(V6搭載)に逆転され、国産初ポールの名誉は日産に奪われることとなった。
(雨天レースとは言え)85年の総合優勝、87年にポールと「国産勢初」の名誉はまたしても日産の手に落ちたのである。
しかし予選ではトヨタに期待が集まった。ポールを獲得した日産R86Vは3.2gのアルミブロックエンジンを搭載していたが、決勝では3.0gの鉄鋳ブロックで臨むことになっていた。V8勢に至っては「前年型」のV6にさえ及ばない有様である。
決勝では王者ジャガーにトヨタがどこまで挑めるか、その一点に観衆の目は集中していたと言っても過言ではなかった。
9月27日、決勝レースがスタートした。ポールスタートの日産R86Vはオープニングラップこそトップを守ったものの、すぐにジャガーに抜かれた。
しかし7周目、リース駆るトヨタ87Cはジャガーをストレートで抜き去った。以降徐々にジャガーを引き離していく。やはりこの年は違った。
ドライコンディションでは初めて国産Cカーが首位に立ったのである。
リースはトップを守り1スティント目を終えてピットイン。その後ジャガーもピットイン。ここでジャガーとの燃費の差は歴然としていた。このままのペースで走りきればトヨタは完走できない。
やはりジャガーはそれを見越した「横綱相撲」だったのである。これが世界チャンピオンの余裕なのか。
しかしトヨタはその後もペースを緩めるとなくジャガーとトップを争う。そんなトヨタに徐々に女神を微笑みかけることとなる。
この年のWECは序盤から大荒れで何度もペースカーが入った。当然ガソリンを節約でき、ブースト圧調整で燃費を調整できるターボ車のトヨタに有利な展開ができつつあった。
80周過ぎには日産R86Vのタイヤバーストで早くも3回目のペースカーラン。ペースカーが入らなければとても勝負を挑めなかったトヨタにもチャンスが芽生えつつあった。
しかし、100周目にそれは突然終止符を迎えることになった。
最終コーナーのピットロード入口付近(当時はそこにあった)で突如関谷駆るトヨタ87Cがストップしたのである。
原因は電気系トラブル。この時点のレースの大勢は決まってしまった。あとはシルクカットジャガー2台のコンボイ走行。余裕で1−2を決めた。
この年のWECはペースカーランの多さからレースタイムも伸び、なんとゴールシーンがテレビ中継の枠に入らないと言う事態を迎えた。それだけスローペースであったのである。
もしトヨタが最後まで残っていれば…。いくら考えても答は出てこないのであるが…。
しかしWECで(ドライでは)初めて欧州勢とトップ争いをトヨタがしたのは紛れもない事実であった。来季のルマン、そしてWECの期待は大きく膨らむこととなったのは間違いない。
そしてその前にトヨタがやらなければいけないもう一つの大仕事、それが国産メーカー初のJSPC制覇である。WECでリタイヤに終ったとはいえ、トヨタのリースは依然ポイントリーダーのポジションを守っていた。
最終戦富士500kmを制覇すればチャンピオンが決まる。しかしシリーズは予想もしない結末を迎えることとなる。
(以下次号)
>>607 相変わらず良いところで終わるなぁ〜w
次回も楽しみしてます。
609 :
音速の名無しさん:03/08/23 03:41 ID:75DJfFTq
age
あぼーん
あぼーん
612 :
音速の名無しさん:03/08/24 23:37 ID:DqbR3weS
ルマンエンデュランスシリーズが待ち遠しい・・・
鈴鹿1000kmとルマンが直結するようになれば面白いな、JSPCやFIA−GT時代みたく。
614 :
音速の名無しさん:03/08/27 00:36 ID:E0d2Nsuk
そろそろ日産ルマン復帰宣言ないのかな?
615 :
音速の名無しさん:03/08/29 18:11 ID:O49sULSY
NISSAN R392
NISSAN R2K4
ガッ
マツダはコードネームは797から復帰してくのかな?
ポルシェは9**番台使い切った感じがするから100*くらいから始めるのかも?
618 :
音速の名無しさん:03/08/30 21:52 ID:s1fRHr5m
619 :
音速の名無しさん:03/08/30 21:55 ID:bPkQNjCc
>>618 グループBのクアトロのイメージ?
そんなことより来年はどこが放送するんだ?
622 :
音速の名無しさん:03/09/01 21:32 ID:oscMUHpz
チーム郷、優勝おめ。
623 :
音速の名無しさん:03/09/02 00:35 ID:mRv/LyD7
トヨタ編其の11
87年WEC‐JAPANの翌週、西仙台ハイランドで開催されるはずだったWSPCスプリント(JSPCとダブルタイトル)は急遽中止になったため、
11月開催の富士500kmでタイトルが決定することになった。
このレースまでトヨタのリースが52点、アドバンポルシェの高橋国光が49点、フロムAポルシェの岡田が46点。
この年は全6戦中4戦の有効得点制であったから、得点レースが3回のリースは入賞すればその得点は全てカウントされる有利な立場にいた。
リースは5位に入ればチャンピオン決定、アドバンが3位以下、フロムAが5位以下でも自動的にチャンピオン決定と圧倒的有利な立場にあった。
優勝すればメイクスとのダブルタイトルも獲得できる。
最終戦富士500kmには、それまでダミーだった37号車も実際にレースに参加する(西仙台ラウンドが中止になったため)2カー体制。
同一カラーリングの2カーエントリーと言うまさにワークスと言う体制で臨んだ。関谷にも40ポイントでチャンピオンの可能性があった。
(36号車のウィンドシールドが白、37号車が赤)
チャンピオン決定に向け万全な体制でトヨタワークスは臨んだ。しかしレースは予想もできない展開となった。
624 :
音速の名無しさん:03/09/02 00:43 ID:mRv/LyD7
雨の予選でポールを取ったのは和田の日産R86V。WECに続き2戦連続のポールである。
そして決勝レース。この87年富士500kmは、日本レース史上に残る大激戦となった。しかしその主役となったのはトヨタではなかった。
レースはまずポールに和田/日産が飛び出す。しかしチャンピオンを狙う注目のトヨタは36号車がわずか3周、37号車が7周でリタイヤとなってしまったのである。
2カーエントリーの意味さえない。トヨタワークスはチャンピオンをかけた最終戦で2台とも10周満たすにリタイヤと言う最悪の展開を迎えてしまったのである。
しかしまだ全てが終ったわけではない。アドバンが3位以下、フロムAが5位以下ならタナボタでチャンピオンが転がりこんでくるのである。
トヨタ陣営は祈る気持ちで以後のレースを見守った。
625 :
音速の名無しさん:03/09/02 00:56 ID:mRv/LyD7
レースは目まぐるしいトップ争いと言う展開となる。
和田のR86Vが飛び出し、それを星野のカルソニック日産R87Eが抜きさる。最終戦になって初めて日産がまともなレース展開を見せることとなる。
それを今度はレイトンハウスポルシェが抜きさる。一方チャンピオン争いの当事者、フロムAは序盤からトラブルで大きく遅れ、チャンピオン争いはアドバンポルシェの
動向に絞られることとなった。
レースは2台の日産、アドバン、ロスマンズ・シュパン、日石トラストの3台のポルシェと、5台による争いが終盤まで続いた。
この中からまず脱落したのがカルソニック日産。しかし他の4台は全112周レースの100周を過ぎてもなお僅差のレースを続けていた。
この4台の争いは残り5周を切ってもテールツーノーズで順位を入れ替えながら続いた。それはもはや「耐久」ではない、「長距離のスプリント」レースに他ならなかった。
そしてこの歴史に残る大激戦を制したのは、チャンピオン争いをしていたアドバン。九分九厘トヨタが掴みかけていたチャンピオンの座を大逆転で奪いとった。
大ベテランの高橋国光でさえ「こんな燃えたレースは無かった」と言わしめるほどのレースであった。
626 :
音速の名無しさん:03/09/02 01:06 ID:mRv/LyD7
トヨタは掴みかけていた栄光を獲りのがした。あるいは「今年だめでも来年こそは」「チャンスはまた来る」
と言う意識がこの時トヨタ関係者にあったかもしれない。しかしこの時逃したチャンスはあまりに大きかった。後にトヨタは、結局一度もチャンピオンを取れず、
日産に敗れっぱなしのままグループCプロジェクトを終えることとなるのだから…。
翌年に向けてトヨタワークスの体制は更に強化されることとなる。あのトヨタ7以来18年ぶりとなる純レースエンジンを搭載するワークスマシンを投入することとなるのである。
それは大トヨタに相応しい、「史上最も美しいCカー」と言っても過言でない流麗なスーパーウェポンであった。
(以下次号)
627 :
音速の名無しさん:03/09/02 01:30 ID:8RiiyZnO
復活イェーーイ!! (゚∀゚)ノ
628 :
音速の名無しさん:03/09/02 16:10 ID:wlqzZsvE
イイヨー
>>618 スポンサーにアウディベルギーがついたからでしょうね。黄色。
ベルギーのナショナルカラーだし。
630 :
音速の名無しさん:03/09/07 22:13 ID:ZkPEpLSC
カーナンバーに永久欠番があるって聞いたけどマジすか?
631 :
音速の名無しさん:03/09/08 01:49 ID:PoK+CwL7
テロ朝でマッチのルマンチャンレンジ放映中(G−SPO)。
632 :
音速の名無しさん:03/09/08 01:50 ID:PoK+CwL7
マッチがレース前日サルテを走ってる(足で)。
633 :
音速の名無しさん:03/09/08 03:52 ID:huMHkJZ0
Cカーの画像がイパーイあるホームページとか教えてくだされ
635 :
音速の名無しさん:03/09/08 19:26 ID:BN2NVJaX
636 :
音速の名無しさん:03/09/08 22:20 ID:PoK+CwL7
>>634 神!89年のWSPCドニントンなんてどんなマイナー参加車も全部網羅してるじゃん!
637 :
音速の名無しさん:03/09/08 22:22 ID:PoK+CwL7
638 :
音速の名無しさん:03/09/11 00:43 ID:D2vKInHJ
今週の富士サヨナライベントでも多数ルマン出場者が走るよ。
今日、走行距離メーターの下3桁が、917だった、なんかうれしい
640 :
639:03/09/13 00:50 ID:geAvWnH2
今日は、メーターの下3桁が、”962”だった・・・・・
もしかして、一生に使う幸運、使い果たしちゃったかも知れん・・・・・
>>640 運は定量で決まってるもんじゃないから気にするな(笑)。
642 :
音速の名無しさん:03/09/15 23:49 ID:xbKk3EMw
TS020なぜ走らん!
643 :
音速の名無しさん:03/09/16 21:47 ID:Ad9g1cmV
おまいら富士のイベント逝ったか?
644 :
音速の名無しさん:03/09/20 08:33 ID:YOIPtxoZ
Cカーのデモランは感動した。
IDを自慢しにきた276ぷーたです
24時間走った仲間達は元気かのぉヽ(´ー`)ノ
646 :
音速の名無しさん:03/09/20 18:38 ID:YOIPtxoZ
寺田さんガロータリー載せて参戦って話はどうなったんだろうね?
去年は即リタイア、今年はレシプロで参戦・・・
なんか専用シャシーでロータリー載せて参戦とかいう話なかったっけ?
おまいがお金出したらやってくれるかもしれんよ
トヨタ編13
1988年シーズンに向け、トヨタはまったく新しいマシンを開発する。
トヨタ88C-Vである。トヨタ87Cが事実上トムスセリカC〜86Cの発展型で、トムスで製作されたマシンであるのに対し、
88C−VはTRDで製作されたトヨタ7ターボ以来の生粋のワークスマシンである。
エンジンも7の5gV8ターボ以来の純レースエンジンの形式名R32Vと名づけられた3.2gV8ターボである。
ルマン制覇への最終ウェポンとして、シーズン開幕前にホテルニューオータニで華々しく発表された(実際のデビューはシーズン後半7月の富士500マイル)。
生粋のワークスプロトを開発し、それをホテルで大々的に発表すること自体、オイルショック後のトヨタでは考えられないくらいのレース活動への力の入れ具合と言えよう。
ただし、TRD製初のCカーとなるこの88C−Vは後に様々な問題点が浮き彫りになることとなる。
一方、TWRジャガーやザウバーメルセデス(この88年より「ワークス」宣言)、F1チームのような「コンストラクター=チーム」の立場が変わることとなるトムスは心中複雑なものがあっただろう。
チャンピオンを取り逃したとは言え、傑作と並び称される87Cをより発展させたCカーを開発したかったろうし、できる自信があったはずだ。
実際88C−Vは製作こそTRDだが、設計は87C以前と同様童夢だったのだから。
しかしトヨタは子会社TRD(トヨタテクノクラフト)対策と言う意味もこめ、トムスはチームマネジメントに専念してもらおうとの決定を下した。
「トヨタチームトムス」と言う活動の以上、トムスはトヨタの決定に従うしかなかった。
88シーズンに向け、トムスは「88C」を製作している。実際は87Cのマイナーチェンジ版で、
外観はほとんど変わらない。翌89年にはこの88CがWSPCとIMSAにシリーズ参戦している。
87年限りで童夢はグループCのチーム活動を停止したため、この88年シーズン、トヨタチームトムス(TTT)はダミーでない「真の」2カーエントリーとなった。
36号車は前年同様ミノルタカラーで、37号車は新たにタカQがスポンサーについた。
ドライバーもA・ジョーンズが抜けたが、新たに85年ヨーストポルシェでルマンを制覇したP・バリラが加入した。
バリラは翌年F1デビューを果たしている。
一方で多くのプライベートユーザーを抱えたトヨタ勢だが、この年はオートビューレックの87C、サードのオリジナルマシンMC88の2台だけとなってしまった。
86年はトータル8台ものトヨタエンジン搭載車が参戦したのだが…。
この年、シーズン開幕は1ヶ月早まり、前年まで11月開催だった富士500qが3月開催の開幕戦となった。
前年チャンピオンを取り逃したとは言え、あと一歩のところまで言ったトヨタ。88C−V投入はシリーズ後半とは言え、
充分にチャンピオンを狙える位置にいるものと思われた。
しかし蓋を開けてみると、ポルシェとの差は縮まるどころか、逆に開いてしまったのである。
この年、プライベートポルシェユーザーには、ワークスが使用していた完全水冷3gエンジンが放出された。
この年この3gエンジンを投入してJSPCに参戦したポルシェ962Cは6台(アドバン、フロムA,ロスマンズ、オムロン、レイトン、日石トラスト)。
開幕戦はフロムAポルシェが前年に日産R86Vがマークしたタイムを上回るレコードタイムでPPを獲得、決勝でも危なげなく独走優勝をとげる。
シリーズも再びポルシェが圧倒的強さで制覇してしまう(6戦5勝、残り1勝はWECで来日のジャガー)。
第二戦鈴鹿500qはロスマンズ、第三戦富士500qはレイトンハウスとポルシェ同士の戦いに国産勢は完全に置いて行かれていた。
WSPCはメルセデスとジャガー、IMSAは日産とジャガーの戦いで、ポルシェは蚊帳の外だったが、極東の国の耐久レースでは以前ポルシェの天下が続いていたのである。
そして6月、トヨタとして4回目のルマンを迎える。
「ワークス宣言」したメルセデス、昨年目前で逃した栄光を狙うジャガー、ルマンだけはワークス参戦するポルシェと、「スポーツカールネサンス」と呼ぶに相応しい、話題豊富なルマンであった。
しかしトヨタはじめ日本のワークス勢はそれらの派手な優勝争いとは別次元のところでレースを行わなければならなかった。
(以下次号)
第14回だったね。訂正。
653 :
音速の名無しさん:03/09/21 21:01 ID:1wIsyRXY
トヨタ編長すぎ!
もうすこしメカニカルな点以外はハショって欲しい
つーか、もういいよ。
無理して書いてくれなくても。
正直、まだやってたの?ってカンジ。
656 :
音速の名無しさん:03/09/21 22:13 ID:MWd7c7Ww
>649
楽しみにしていますので続編お願いします。
読んでますぅ。でもそろそろまたマツダコールをしたい気分ですぅ(=^_^;=)。
659 :
音速の名無しさん:03/09/21 23:05 ID:Pep0QmL8
ID:Rsh9/ybp
660 :
音速の名無しさん:03/09/24 22:35 ID:u4crnHYl
クラブルマンの会報誌キター
柿本たん曰く「ルマン逝ったのは日産やニスモの方針で逝ったわけじゃない」ショボーン
661 :
音速の名無しさん:03/09/25 05:34 ID:4sv3rLEf
>>660 なんじゃそりゃ。
じゃあ誰の方針で逝ったんだ?
663 :
音速の名無しさん:03/09/26 01:55 ID:xsGZLZgW
>>662 ルマン逝ったって参戦した時のことじゃなく今年偵察にいったってことだろ。
で偵察逝ったのは日産やニスモの方針じゃなく柿本たんの趣味、ってことじゃん。
IDにLM(ルマン)が出たので記念カキコ。
666 :
音速の名無しさん:03/09/30 23:45 ID:fiZBhNkX
トヨタもF1やめてルマンに出てほしいな。
トヨタもF1やめてWRCに出てほしいな。
トヨタ消えて欲しいな
669 :
ユニ(・・ ◆35zZnos9Ow :03/10/03 17:15 ID:ZhVm7r+s
BS2で栄光のル・マン放映age
670 :
特認ヲタ:03/10/03 17:48 ID:0KljE+6n
ポルシェ917、フェラーリ512…いいねぇ♪
671 :
特認ヲタ:03/10/04 12:35 ID:lGUyhaI2
始めて見たけど映画としてはろくなもんじゃないな。
673 :
音速の名無しさん:03/10/04 20:48 ID:9/f4Kebl
674 :
特認ヲタ:03/10/04 20:57 ID:lGUyhaI2
>673
思い入れがある映画なんで捨て置けんのだ。
>672
レース以外の部分を観てはいかんよ。
675 :
音速の名無しさん:03/10/04 21:22 ID:9/f4Kebl
記録映画として作ればよかったんだろうけど。
つうか見逃したんで悲しい。
リュックベッソンの映画はいつ完成するのですか?
678 :
音速の名無しさん:03/10/06 22:38 ID:dbekv+xc
日産はいつ復帰するのですか?
>>667 鼻毛が運転すればトヨタの鼻毛がドライバーのチャンピオンになれるだろうか?
680 :
特認ヲタ:03/10/06 22:48 ID:SUfGoFUu
>677
ほんとだ!メッチャ楽しみ♪
しかし…
>ル・マン24時間レースを目指す男と女
これが妙に引っかかる…
681 :
音速の名無しさん:03/10/06 23:30 ID:wNgrWyQS
押し入れを整理してたら
グランプリ出版の『ルマン・伝統と日本チームの戦い』
が出てきた。思わず読み込んで整理進まず。
Cカーって今見るとスゲーカッコいい。
>>681 今見 ると でなく
今見 ても が表現として正しいかと・・・
チーム郷ルマン1000`参戦
684 :
音速の名無しさん:03/10/10 07:45 ID:HdHvkiUE
直線は速くなくてイイ
でもコーナーは
R392はマダ〜?
685 :
音速の名無しさん:03/10/10 23:00 ID:AW8pCKD/
トヨタの書いてる奴いったいなんやねん。わざとらしく
長々と書いた挙句に放置かよ。適当なオチぐらいつけんかい。
気になってしゃーないわ。
おまいのみたいのいるから書いてくれなくなったんじゃねーか。
来年のル・マンまでに完結すればいい、くらいの気分で構えろや(=^_^;=)。どうせ
ロングディスタンスのネタなんだし。
688 :
音速の名無しさん:03/10/12 13:10 ID:K6z9csjf
>>687 ひいきのメーカーだけ超ロングディスタンスかよ。呆れた話だ。
おれの贔屓@ル・マンはマツダだよ。
いまF1中継の中ででミシェル・ヴァイヨンのCMやってた。
691 :
音速の名無しさん:03/10/14 01:06 ID:bibiJZel
トヨタ編第15回
88年、この年のルマンは史上に残る大激戦が展開された。しかし残念ながらそのバトルにトヨタ他日本勢は一切関わることができなかった。
この年TTTが持ち込んだマシンはJSPC同様88C2台(ミノルタ&タカQ)。勝負はV8搭載マシンで臨む来年以降として、この年の目標は過去2年逃がした「完走」だった。
この年、日産はワークス2台、チームルマン2台の4台体制、マツダスピードは3台体制。国産勢ではトヨタが一番小さい所帯であった。
予選はミノルタ9位、タカQ10位と5列目を占めた。国産勢ではトップのポジションである。
午後3時、例年より1時間早く88年ルマンはスタートした。
序盤からジャガー、ポルシェのワークスバトルは「耐久」とはおよそ無縁の「24時間スプリント」レースを展開した。
ジャガーチームのJ・ワトソンはスタート前から「今年のルマンは24時間に渡って激しい戦いが繰り広げられ、最後まで耐えたマシンが勝利を収めるだろう」と予言していた。
まさにその予言どおりの展開となっていたのである。
国産勢はそれらとは無縁な位置で「JSPCクラス」を戦っていた。その中でも「首位」を走っていたのはトヨタではなく、ルマン初登場となった4ローターエンジン搭載のマツダ767であった。
692 :
音速の名無しさん:03/10/14 01:23 ID:bibiJZel
トヨタ勢はといえば、日産よりも遅いペースと言う予選とは対照的な形で周回を重ねる。
トヨタはなにがなんでも完走を至上命題と考え、エンジンの冷却性を向上させるため空燃比を高く設定していた。
そのため燃費は極端に悪くなっていた。勝負は来年、そのためにこの年は是が非でも完走しなければならなかったのだ。
36号車は順調に周回を重ねたが、37号車トラブルで大きく遅れていた。
トップグループより20秒以上遅いペースの「JSPCクラス」であったが、その国産勢トップを走っていた2台のマツダ767は翌朝、排気管のトラブルなどで大きく遅れてしまった。
マツダ767はエグゾーストパイプが後方排気のため、その修理にはアンダーパネルを外さなければいけない大手術となったのである(翌年の767Bはサイド排気に改良)。
日産勢も星野組のカルソニック号は20時間目にエンジントラブルでリタイヤ、外人組はミッショントラブルで大きく遅れ、最終的には「亀さん走法」のトヨタ36号車が「JSPCクラス」のトップに立ったのである。
一方大きく遅れていた37タカQ号はその後順調に走行していたが、トップグループがあまりに速いため規定周回数に足りなくなる危険性が出てきた。そのためピットはこのレースではじめてペースアップの指示を出した。
結果的にタカQ号はミノルタ号を上回るベストラップをマークすることとなる。
693 :
音速の名無しさん:03/10/14 01:38 ID:bibiJZel
午後3時、ドーバーを渡った5万とも言われる大サポーター軍団の大歓声に迎えられジャガーは31年ぶりにトップでルマンのチェッカーを受けた。
それとは大きく離れた位置だが2台のトヨタも3年ぶりのチェカーを受けた。2台並んでのデイトナフィニッシュである。
36ミノルタ号リース/関谷/星野薫組は85年初完走時と同じ12位、「JSPCクラス」トップ、37タカQ号バリラ/ニーデル/小河組は24位。小河は初出場の初完走。
36号車はトップジャガーよりも500`も走行距離が足りないながらガソリンはギリギリであった。
優勝争いとは無縁なレースであったが、トムスは完璧なマネジメントで完走を果たし確かな手応えをつかんだと言えるだろう。あとは勝負を望めるマシンさえ手に入れば…。
「そのマシン」は帰国後初戦となる富士500マイルでデビューすることとなった。
(以下次号)
待ってましたよ〜
お疲れさまです
695 :
音速の名無しさん:03/10/14 12:43 ID:UoB9uygx
なんか懐かしいなぁ〜小河さん
696 :
音速の名無しさん:03/10/15 00:06 ID:E0fsKgtD
(゚д゚)ウマー
いい感じなIDが出たんで記念カキコ
ミシェル・ヴァイヨンはドリブンの二の舞の悪寒・・・
ドリブンのDVD買いましたがなにか?
700 :
GO!!!!!!!:03/10/18 19:15 ID:g8jslf48
プライベートチームにマシン売らないかな
702 :
:03/10/18 19:38 ID:+HbuRjOo
>>701 「レースに使用しないこと」って条件なら売ってくれるかもな
703 :
音速の名無しさん:03/10/18 20:13 ID:mjL0qJd8
日産チャンスなんだがな
704 :
特認ヲタ:03/10/18 20:39 ID:hQyXkXOZ
ここ数年JGTCで胡坐をかいてる今のニサーンには、ルマンで勝てるようなノウハウなど持ち合わせていない。
>>704 京都の辺に、すでに最近のル・マンでの経験を積んでて、
金出せばそこそこ行けそうな車を作ってくれる会社があるじゃん。
706 :
音速の名無しさん:03/10/19 00:48 ID:gGlJhVv2
>>705 童夢+ジャッドはアウディ、ベントレーの次ぐらいの速さがあったし
+ワークスエンジンなら優勝も狙えそう。
パノスも結構速かったけど。
しっかしGTの速さが目に付いた年だった。>Ferrari
>>703 クラージュと仲良くし直すのもいいかもしれん。>日産。
でも赤×銀はカンベンだなぁ。
708 :
音速の名無しさん:03/10/19 21:33 ID:v2njI0j3
>>707 無理なんじゃない?供給切られて相当怒ってたらしいし。
同じフランス人としてカルロスがなんとか腹割ってクラージュの
ボスと話できたらそれもあるかも知れんけど。
ただ童夢と日産もさっぱり関係を持ったこと無いから実際は
相当ありえないコンビだと思うけどね。JGTCの絡みもあるし。>NSX
日産には直噴VRH+CVTとか面白いメカを持ち込んで欲しい。
709 :
音速の名無しさん:03/10/20 22:15 ID:S3bwAe2w
クラージュと切れたのは正直バカだったと思う。
ワークスで出れなくなってもエンジンだけ供給し続けとけば…。継続は力なんだが。
710 :
音速の名無しさん:03/10/20 22:16 ID:S3bwAe2w
>>708 童夢零、童夢P‐2にはL28積んでいたんだが。
>>710 「正直エンジンは選択肢が無かった。」
と、少し前のカーマガでミノルチャンのコメントが出てたよ。(他はセンチュリーのV12かマツダのロータリー、もしくはL28にボルトオンターボだったか?)
ちなみに童夢零RLのエンジンはコスワースDFVのリサイクル品ね。
712 :
音速の名無しさん:03/10/21 03:41 ID:bAReWyGf
俺は日産にはVRTを6Lぐらいに排気量拡大して持ち込んで欲しい。
正直もったいない。あのエンジン。
713 :
音速の名無しさん:03/10/21 16:16 ID:bAReWyGf
>>709 継続は力だがあの頃の日産は建て直しが急務だったから
しょうがないんじゃない?
んじゃなんでJGTCやってんのっていう突っ込みは勘弁。w
714 :
音速の名無しさん:03/10/24 01:44 ID:H/VfbtXe
プチ・ルマンで寺田さんがクラス3位だったのね
おめー!ヽ(´ー`)ノ
>>714 あのオッサンには
心の底から尊敬します。いやマジで。
来年こそはREで参戦してほしいね。
シャシー開発してたんじゃなかったっけ?
718 :
音速の名無しさん:03/10/25 13:29 ID:b9bsfvVM
てかマツダのルマンフカーツは?
720 :
音速の名無しさん:03/10/29 01:23 ID:iDAt8Bhy
とにっかく日産復帰しる。
関係ないが世紀の失敗作エンジンVEJ30を設計した元日産の石川某がルマンを田舎レースとこきおろしてた。(ベストカーで)
よほど(VRH開発した)林たんが(ルマンPP、デイトナ勝利で)英雄になったのが悔しいんだな。
そのインタビューを読んでないからよくわからないが、
石川義和氏のことだろうけど、彼もまた元プリンスの人間なんだよね。
MA10を始め、数々の市販車用エンジンを作ってきたスターエンジニアだったからこそ、
屈折した思いがありつづけているんじゃないだろうか。
722 :
音速の名無しさん:03/10/29 21:28 ID:GAI//BE6
VEJ30は日産の汚点。
723 :
音速の名無しさん:03/10/29 22:09 ID:YNuOyvWp
1984年のCカー記事見つけますた。
うpしましょうか?
725 :
音速の名無しさん:03/10/30 00:09 ID:FjpYp0V4
726 :
音速の名無しさん:03/10/30 00:11 ID:FjpYp0V4
ちなみにPD(プレイドライブ)1984年12月号です。↑
見ますた。
956のFウイングマウント法って三者三様なんだね。(ヨースト/クレーマー/GTI)
>>725 ありがとー( ´∀`)オツカレチャーン
729 :
音速の名無しさん:03/10/31 22:38 ID:wB31J6eo
すごいな。星野一義とか中島悟が乗ってる!
質問ですが、ポルシェの「伊太利屋」って何ですか?
730 :
音速の名無しさん:03/10/31 22:55 ID:PmHAvg2i
輸入車のディーラーじゃ、無かったっけ?w
732 :
音速の名無しさん:03/11/02 01:37 ID:rsFKIH1d
服屋や輸入車のディーラー。
オーナーはフェラーリコレクターで有名な人だったと思う。
>>731 もともとは服屋だったと思う。
車趣味が嵩じてはじめた輸入車ディーラーは「伊太利屋」ブランドではなく、たし
か「Garage伊太利屋」ブランドだったような記憶がある。
レストランもやってなかった?
735 :
音速の名無しさん:03/11/02 09:02 ID:J4ql7jJ6
age
737 :
音速の名無しさん:03/11/04 00:09 ID:HYiS3JC0
88年:日産R88V(チームルマン)
89年;ポルシェ962C(ヨースト)
90年:ポルシェ962C(RLR)2台
以上伊太利屋スポンサードのマシン。
738 :
音速の名無しさん:03/11/04 06:13 ID:BD1dnLUX
>>735 JUNっていうアパレルメーカーがスポンサーに付いてたな。>初期のマツダワークス
ニコンとJUNで1台ずつ分け合ってた。
今、ルマンや耐久レース用に新しく参戦するとして、
NAとターボ、それぞれで一番おいしい気筒数と排気量ってどれくらい?
740 :
音速の名無しさん:03/11/04 18:09 ID:TK807kS6
>>739 本来はエアボックス使ってリストリクター無しの状態を演出できる前提で「デカいほど有利」ってな
モンなんだが、ルマンの栄誉が地に落ちた現在では4リッターくらいのエンジンの方が普通のサーキットで
有利っぽいからなぁ。
RX-7の頃ニコンスポンサーじゃなかったっけ?
>>739 どちらかと言うとFIAに絡んだが為に「落とされた」だしね。
来年のルマンに関して言えば、エンジンのレギュレーションも手が入れられたようで
NAで6リッター、過給器付きで4リッター、ディーゼル(NA・過給器付き)で5.5リッター
になっている。
プロトタイプだと、3.5リッター前後のV6ターボが有利なんじゃないかな。
ディーゼルもあるの?
ロータリーの場合どれくらいまでOKなんだろ?
6リッターとなると1ローター654ccとしてNAで9ローター5886cc
ターボで6ローターで3924cc
ターボ:V8 3.5〜4Lツインターボ
NA:V8〜V12 5L〜7L
この辺りが無難なんでは?
745 :
音速の名無しさん:03/11/04 21:23 ID:BD1dnLUX
ロータリーは確か合計排気量に係数の1.8かけてたはず。
787Bは4ローターで1つにつき654cc。
654×4×1.8で、
4809cc(小数点以下切り捨て)と同等のエンジンということになる。
係数はいま違ってるかどうか分からないが。
ロータリーの出走が認められるとしたら、91年の787B用のR26B(654cc×4ロータ)が
700ps/9,000rpm、62kgm/6,500rpm(「マツダ・ロータリーエンジンの歴史」より)
だった事と過去のレースでのロータリー係数を考えて、同様の4ロータエンジンで
4l相当(係数1.5)〜5.2l相当(係数2.0)あたりのどこに落ち着くかはマツダの政治力
次第ってところかと。
748 :
音速の名無しさん:03/11/04 22:11 ID:HYiS3JC0
トヨタ編第16回
1988年のJSPC第4戦富士500マイルにはJAF-GPのタイトルがかけられた。
かけられて何が変わったかと言えばなにも変わっていない。
そんなことよりもこのレースが注目されたのはトヨタのルマン制覇への秘密兵器にして
国産初のフルカーボンモノコックCカー(当時はまだ他にジャガーしかなかった)、
トヨタ88C-Vのデビューレースであったからである。
88C-V自体は3月にホテルニューオータニで発表会が催され、その後シェイクダウン
を終えている。シェイクダウン後4ヶ月目の実戦デビューである。
実戦に投入されるのは2号車。ドライバーは異口同音に1号車からの進化を認めた。
実戦改良された際の常で、エアダクトが追加されたりカウル形状が変更されたりと、
発表会当時からはかなり変更さえれていたが、それでも「史上もっともカッコいい」スタイル
は保たれていた。
749 :
音速の名無しさん:03/11/04 22:16 ID:SejstO1G
>>741 でも・・確かにプロ○ェクトXで伊太利屋ロゴを張ったSA22Cル・マン仕様の写真見たんだが・・・。
750 :
音速の名無しさん:03/11/04 22:28 ID:HYiS3JC0
予選はレイトンハウスポルシェのクリスニッセンのクラッシュの影響で1回目がキャンセルされ、1回のみとなった。
この予選では88C-Vはタイムアタックよりも決勝のセッティングに重点を置き、そのポテンシャルは見せずじまい。
翌決勝、ミノルタカラーに彩られた36番トヨタ88C-Vはいきなり本領を発揮する。
スタートで飛び出したのはポールスタートの32番日産R88C。日産もルマンを終え、燃焼室を改良した新エンジンを投入し格段にポテンシャルアップを果たしていた。
その鈴木亜久里駆る日産をリースのトヨタ88C-Vは9周目にパス、トップに浮上する。そのトヨタを20周目に星野のカルソニック日産がパス、翌周にはリースがスピンと、ルマンさながら耐久レースとは思えない、
国産マシン同士の「スプリントバトル」が展開される。
1回目のルーティンピットワークを終え、首位に立ったのはトヨタ88C-V。その後トヨタはぐんぐん2位以下を引き離し、レース折り返し時には40秒ものマージンを築いていた。
デビューウィンか?そういう期待を抱かせはしたがその後ウェイストゲートのトラブルからピットインを繰り返し結局リタイヤに終る。
優勝はフロムAポルシェ。終盤燃費に苦しみながらも長谷見/亜久里組が3位に入賞し、新エンジンのポテンシャルを披露した。
日産の表彰台は2年ぶりのことである。
リタイヤに終ったとは言え、デビュー戦にてトヨタ88C-Vはその可能性を天下に示したと言えよう。
>>746-747 ルマンとALMSのレギュレーションが同じだと言うことを前提に考えると、
ロータリー係数は約1.3のようです。
752 :
音速の名無しさん:03/11/04 22:49 ID:HYiS3JC0
2戦目となったのは真夏の耐久鈴鹿1000km。トヨタチームトムスにとっては前年優勝した縁起の良いレースである。
デビュー戦の好走から、初優勝を期待させたが、序盤こそ3位を走行するもすぐに燃料系の不具合でピットインを繰り返し順位を大きく落としてしまう。
なかなか原因が究明されなかったが、結局燃料タンクのフィルターの不具合とわかったのはレース後。
わずか数1000円のパーツでトヨタはレースを失ってしまった。
不調に終った88C-Vに対し、今回が88C最後のレースとなった37番タカQ号は給油中に火災を起こすトラブルに見まわれるも5位入賞。有終の美を飾った。
優勝はまたしても岡田/ディケンズ組フロムAポルシェ。最終戦WEC−JAPANを残し岡田はチャンピオンを決めた。
トラブルに泣いたトヨタに対し日産は着実なステップを踏み、長谷見/亜久里の日産R88Cが2戦連続の表彰台。レース中盤ドアが開いてしうと言うマイナートラブルに見まわれ2周を失ったが、
これがなけらば充分フロムAと優勝を争えるところまで来たと言えよう。星野組のカルソニックも序盤トップを快走している(ミッショントラブルでリタイヤ)。
デビュー戦に比べ失望しか残らなかったトヨタに鈴鹿1000km。次戦は欧州勢が大挙来日するWEC-JAPANである。
順調に熟成が進む日産勢に対して、不安要素を抱えて臨まねばならなくなったが、次戦からはタカQ号も88C-Vとなり、
現役F1パイロット、ステファン・ヨハンソンも助っ人として来日する。
ルマンでも実現しなかったポルシェ、ジャガー、メルセデスのワークス対決が「スポーツカーの聖地」富士で実現する。
トヨタも今回はルマンのように「脇役」に甘んじるつもりは毛頭ない。
69年日本GPを上回る「スポーツカー史上最高の決戦」がFISCOにやって来た。そしてこれが富士最後の「世界戦」となってしまうとは…。
(以下次号)
>>752 まさか本当にあの年で終わると思わなかったよ・・・
754 :
音速の名無しさん:03/11/04 23:43 ID:3sjZt4tm
>>753 翌年から、インターチャレンジ1000km とかいう名前だけ
ちょっと国際風なだけでJSPCまんまなレースになったんだっけ。
755 :
音速の名無しさん:03/11/05 00:27 ID:JEsnODZc
>>754 インターチャレンジは初年度は伊太利屋カラーのヨーストが来日したり(実現しなかったけど)アストンマーチンとかの話があって
まあWSPCに比べりゃ落ちるけどそれなりの盛りあがりはあったね、WSPC鈴鹿が(豪華なキャストの割りにに)ガラガラだったこと思い出せば。
でも翌年以降は単なるJSPCになっちゃった。
富士でWEC続いてればなあ…。
756 :
音速の名無しさん:03/11/05 00:31 ID:JEsnODZc
89年インターチャレンジ
ノンレギュラー
伊太利屋ヨースト
伊太利屋ヨースト
アルファブルン2号車
武富士シュパン(シーズン途中でベネトンをクビになったハーバードも)
マツダスピード3号車
757 :
音速の名無しさん:03/11/05 00:33 ID:JEsnODZc
まあレース自体は雨で荒れてイマイチだったね。デンソートヨタ89C-Vが優勝したけど。
758 :
音速の名無しさん:03/11/05 00:35 ID:5HD0G2At
88CVのテールランプ持ってます
759 :
音速の名無しさん:03/11/05 00:41 ID:JEsnODZc
ところでルマン1000kmのエントリーリストにタイサンエントリーしてるけどまじ出るの?
>>759 優勝すれば予備予選免除の特典でもあるんだろう
787Bの燃費ってどれくらいなんだろ?
使用燃料量と走行距離がわかれば大まかな燃費はわかるんだけど。
ほんと大まかな燃費だけど。
762 :
音速の名無しさん:03/11/05 23:08 ID:JEsnODZc
1000kmレースはリッターあたり1.96km走らないと完走できない。
763 :
739:03/11/06 22:40 ID:G09acy9a
>>ALL
全長4800mm*全幅2000mm*全高1000〜1080mm、ホイールベース2700〜2850mm
フロントオーバハング800〜900mm、フロント13.5J*18-650、リア14.5J×18-710
…これくらいがグループC/GTPの標準的なディメンションとして
この他に構成するのに必須な規格・寸法ってどんなのがある?
架空の耐久マシンをデザインしてみたら…ってな感じで考えてみて下さい。
#個人的には積むならNA4リッターV12になんて憧れたりするんですけど
764 :
音速の名無しさん:03/11/08 01:27 ID:um4vwW5w
ゼロから新設計できるんだとしたら、たぶん2リッターくらいのV6にバリバリとブーストをかけたエンジンが
一番速いと思う。4リッターV12はやっぱり燃費の調整が難しいよね。
765 :
音速の名無しさん:03/11/08 01:42 ID:m2i5NdpY
3S-GTE積んでおしまい
枯れた技術でノウハウもばっちりだ
気筒数が右を向いても左を向いてもV8ばっかでつまらんね。
GTクラスではマラネロのおかげで、かろうじて「12気筒の灯」が
ちろちろと消えずに残っているけれど…。
一線級のマシンが12気筒ばっかりだった70年代前後
フェラーリ、ポルシェ、マトラ、アルファロメオ…etc。
今振り返ると「奇跡」と言っても過言ではなかったのかもね。
>>766 そうかね?
俺自身はマラネロを見て12気筒の新たな可能性を感じたが。
コルベットも速いがプロドライブのマラネロは速いLMPを食ったし
あれ見てGTのイメージそのものが変わった。
気合の入った12気筒はやっぱり違うんでないの?>フェラーリ、BMW
昨日、リュック・ベッソンの
「ミシェル・ヴァイヨン」を見てきました。
・・・・多分このスレの住人的には、期待ハズレだと思われ。
希望があれば、感想とか書きます。
金沢キボンヌ
おいらもきぼんぬ
771 :
音速の名無しさん:03/11/09 10:18 ID:kj9Rxb7K
で来年のルマンは空前のもり下がりかね?
こういうときこそサードとかクラージュに勝ってほすいのだが。
来年のTV中継ってどうなったんでしょうか?
テロ朝である必要はないけど由良さんの解説と、深夜のオヤジトークはそのまま
だといいなぁ。
>>768 キボンヌ
サード、ルマンの舞台に帰ってきてほしいなぁ
>>768 キボンヌ
>>768 その映画は年末公開じゃなかったっけ?
試写会ですか?いいっすね。
で、同じくキボンヌ
cmで見たときからそんな気配だったがな・・・
>>768 キボンヌ
776 :
音速の名無しさん:03/11/09 22:09 ID:DN1vXZkV
ルマン1000kmはいかがですか?
777 :
768:03/11/09 22:11 ID:7pCqJykO
>>677 で書かれていた、東京国際映画祭のプレミア上映で見てきました。
リンクのところで書かれていたので、このスレの方でも結構見に
来てるのかなと思っていたのですが、自分だけだったようで。
感想を一言で言うと、「ドリブン ルマン版」という感じです。
娯楽作品としては、原作の話などを知らないとわからないことが
あったりするとわからないところもありますが、十分に楽しめる
物だったと思います。
ただ、モータースポーツに思い入れのある自分としては
何じゃそりゃというシーンがかなりあり、興ざめしました。
(レースアクション映画だったのかな?)
レース中のライバルとのバトル、チーム同士の作戦での駆け引き
ドライバーの苦悩と葛藤、レースを運営している関係者たちの裏側
ルマンを囲む、レースの物語かと思っていたので、当てが外れた
のもあります。
ネタ晴らしは、控えておいた方がよいですよね?
長文すみませんでした。
>>777 「栄光のル・マン」のリメイクを期待して観にいくとがっかりするって事ですな。
ドリヴンと比べると、どっちの方がダメダメですかね?
>>777 せんせい、こわいもの見たさで、見に行ってもいいですか?
映像的にはどうでした?
782 :
音速の名無しさん:03/11/10 19:13 ID:uoZrRPMg
>>781 そーそーw
最初エントリー見たとき、ニューマシンか?と期待したんだけど
まさかアレだったとは・・w
>>781 予選でR8の3秒7遅れ・・・5年落ちのマシンにしては結構速いな
785 :
音速の名無しさん:03/11/11 10:10 ID:+ilSWLZx
トヨタ編第17回
1988年10月、WSPC、JSPCの最終戦となる第7回となる(そして最後の)WEC−JAPANが開催された。
この年のWECは過去最高の内容と言えるキャストを集めていた。
前年の覇者、そしてこの年のルマン24時間ウィナー・シルクカットジャガーほか、この88年から「ワークス宣言」したザウバーメルセデス、
そしてJSPCのシュパンポルシェと同じオムロンカラーながら、この年はルマンにしか参加しなかったワークスポルシェの参戦が急遽決定したのである。
ワークスポルシェの来日は86年以来2年ぶりであった。このレースを最後にワークスポルシェは活動を休止した(復活したのはその8年後のルマン)。
既にタイトルは決定していたが、ルマンでも実現しなかった3大ワークスの激突。
エントリーの充実は最高の大会であったと言えよう。
786 :
音速の名無しさん:03/11/11 10:25 ID:+ilSWLZx
迎え撃つ国産勢は、日産がワークスのR88Cの2台の他、普段1台のV6を積むチームルマンがルマン遠征時同様
2カーエントリーで、計4台。トヨタはこのレースから88C−Vが2台となった。従来ミノルタカラーであった2号車をタカQカラーにし、
新たに製作された3号車はミノルタカラーに。タカQ号には現役F1パイロット、ステファン・ヨハンソンも助っ人に加わった。
トヨタ制はこの他オートビューレックからSTPカラーの87C(先日のFISCOサヨナライベントで走った)、サードMC88の計4台。
マツダ767も2台。このレースからレナウン(チャージ)がスポンサーに付いた。ルマン制覇時とカラーリングは異なるが…。
予選は前年から土曜日に2回。大方の予想ではザウバー、ワークスポルシェ、日産R88C、トヨタ88C−Vで争われるものと思われていた。
この時点でのコースレコードは3月の富士500kmでフロムAポルシェがマークした18秒台。当然これを上回り、ワークス勢で16〜17秒台に突入するものと予想された。
しかし午前の1回目の予選開始直前には今にも降りそうな空。いきなりフロムAポルシェの岡田が18秒2をマークし、長谷見の日産R88Cがそれに次ぐタイムをマークしたところで本降りに。
ポールは事実上この時点で決まった。ワークス勢の本格的なタイムアタック合戦は実現しなかったのである。岡田曰く「普段の行い(笑)」。
前年の和田に続き2年連続日本人がポールシターとなったのである。
787 :
音速の名無しさん:03/11/11 10:41 ID:+ilSWLZx
翌10月9日決勝、曇天ながら雨はやみドライコンディション。
過去6回、雨の大会となり星野・日産が制した85年を除き、国産勢はことごろく遠来の欧州勢の後塵を拝してきた。
「今回こそ」、その期待か過去にないほど大きかった。しかし決勝スタート後その期待はすぐに裏切られることになる。
序盤からメルセデス、ジャガー、ポルシェの3ワークスは異次元の速さで他をおいていく。ポールのフロムAポルシェはオープニングラップの
トップさえ守れずメインスタンド前に戻ってきた。
一方亜久里がスタートを務め、国産勢ではもっとも期待された32番日産は2周目にいきなりシフトリンゲージトラブルで大きく後退。
星野の23番カルソニックもスローパンクチャーに悩まされ先陣争いに参加できない。
トヨタ勢はと言えば、37番タカQ号はセッティングが決まらず最初から下位に低迷。その後マイナートラブルが相次ぎ大きく後退。
36番ミノルタ号は序盤こそ6番手前後につけるものの、ミッショントラブルでピットにはりつきこちらも大きく後退してしまう。
結局優勝はルマンウィナーのジャガーで大会2連覇。2位にはこれもルマンと同じくワークスポルシェ。パンクで1回余計なピットストップを強いられたのが響いた。
本邦初登場のザウバーメルセデスはマイナートラブルで5位に留まった。
788 :
音速の名無しさん:03/11/11 10:56 ID:+ilSWLZx
一方の日本勢はポールスタートのフロムAが4位と大健闘(3位はヨースト)、プライベート勢2番手。
国産勢は星野組カルソニック日産の9位が最高位。トヨタ勢と言えばトラブルが響き21、22位と大惨敗である。
日産も低迷したとは言え、星野組は序盤のタイヤトラブル、中盤助っ人外国人が足を引っ張り、そして最後のピットストップ時のハブトラブルと不運が重なった。
長谷見組も序盤いきなり背負った10周のハンデが大きかった。これさえなければ日産勢は欧州3ワークスはともかく他のプライベートポルシェとは充分に互角に戦えるレベルに達していたと言えよう。
しかしトヨタ88C−V勢はいくら「たら」「れば」を妄想したところで結果は大きく望めなかっただろう。
デビュー戦でいきなり快走を見せたとは言え、純トヨタ製Cカー、トヨタ88C−Vのデビューイヤーはほろ苦いものだったと言えよう。
789 :
音速の名無しさん:03/11/11 11:15 ID:+ilSWLZx
大いに盛りあがりを見せたWSPC日本大会であったが、翌年に向けてWSPCは大きく変革していくことになる。
F1同様、FIAが直接管理し、参加チームの全戦参加を義務付けると言うのである。
これはつまり日本勢に全戦参加を義務付けることに他ならない。ルマンと富士と言うシリーズ中の「おいしいイベント」だけのスポット参戦はまかりならぬと。
トヨタはトムスGBを拠点に全戦参加することとなる。
日産も前年に設立したNME(ニスモヨーロッパ)から、ローラ製作のフルカーボンモノコックのニューマシン、R89Cでの参戦を表明。
マツダもアランドッキングとジョイントしWSPC参戦を決める。
スポーツカーの世界選手権は有史以来、初めてほんとうの意味での「世界選手権」となったのである。
WSPCは大きく変わる。しかしこの変革に伴い、シリーズ中ルマンに次ぐエントリー、観客を集めた富士ラウンドが外され、日本ラウンドは鈴鹿に移ることになってしまう。
富士の老朽化したピットその他の施設が世界選手権レベルでないとFIAのお気に召さなかったからである。
この裏には富士が「日本インディ」を開催しようと(結局FIAが認めず)したことに対する報復と言う噂もあったのである。
かくして82年から続いたWSPC富士ラウンドはこの年限りとなってしまった。
しかしグループCはまずます盛りあがっていった。過去CAN−AMシリーズ参戦が決まりかけながら流れたトヨタのワールドチャレンジが、1989年いよいよ始まるのである。
(以下次号)
790 :
音速の名無しさん:03/11/11 15:52 ID:MVEzF9i7
このまま行くと来年のルマン、チーム郷とラマース童夢の戦い?
日本勢には活躍して欲しいけど正直萎えるなあ
アウディR8は偉大だな。
ワークスで走ってももちろん強かったし、
チーム郷のようなプライベータが走らせても問題ない。
(ワークスの支援を受けてはいるだろうが)
ライバルが少ない時期の優勝がゆえ低く見られがちだが、
ル・マンの歴史を変えた一台と言えそうだな。
>>792 今年のルマン終了後に、チーム郷がルマンから撤退すると表明していた覚えがある。
良くて、リスター対童夢じゃないかなぁ。
>>793 ポルシェ956・962も同様な事をやり遂げているから、評価が難しいと思う。
それに、プライベーターに流れたと言っても、チーム郷・アウディスポーツ・チャンピオンレーシング位。
もう少し、プライベーターに広がっていれば良かったんだけどね。
アウディはシャシーは「並」だけど、
エンジンはここ10年で耐久レース用として最も先進的にして、
素晴らしい力を発揮し続けた21世紀に名を残す優秀な名機じゃなかろうか?
グループCという過去の遺産を食い潰して戦ったどこの誰かさん達とは
大違いもいいところですな(笑)。
796 :
音速の名無しさん:03/11/12 22:00 ID:DT4us5bc
トヨタTS020の2年目は、G・リースを乗せなかったのが、大失敗だな。
3台のうち、どれかに乗せれば勝てただろうに・・。
こんなコテを名乗る私が言うのもおかしいが、そうは思わないな。
あの年は車の信頼性もだが、オペレーションの質の差がライバルのプジョーとありすぎた。
リザルト上は1位から3位までがプジョー、4位から6位がトヨタとなっているが
ワークスTS010は1台リタイアで、6位はターボのプライベーターだったしな。
今でもレース後の舘さんの「日本型の組織でもル・マンに勝てる日が来ますよ……いつかはね」
という叫びを憶えているよ。
私としたことがTS020とTS010を間違えているな_| ̄|○
ただ、TS020の時も日本人の力量を誤ったり、
結局は耐久の戦い方をTMGが知らなかったんだと思う。
R8って燃費どれくらい?3km/l位?
最近知ったんだけど787BのR26Bは1.9...km/lだそうだな。
意外といいね。今の技術で作ったらもう少しよくなるだろうな。
801 :
音速の名無しさん:03/11/13 17:19 ID:1sVCDoCb
>日本人の力量を誤ったり、
片山右京と土屋圭市を連れてきたから、TMGの中の人も、やる気を無くしたんだろうな・。
802 :
音速の名無しさん:03/11/13 22:03 ID:esuv+vi0
>>799 >>801 右京はあの年のファステストラップを記録している。優先された
外人組の新品じゃなく一年前の旧車で。
あの年の右京の活躍は誉められるべきものだと思う。
バーストした後立て直してくれたおかげで完走も出来たし。
803 :
音速の名無しさん:03/11/13 22:18 ID:WDR2cQ53
来季はアウディもベントレーもなし。日産もなし。ポルシェもない?
つまらねえルマンになるな。でもチーム郷が辞めるの辞めて出るらしい。
どうせなら童夢で出てほしいがね。
再来年アウディはR10で復帰らしい。
いや郷さんところはアウディで出るんじゃないの?
それとも本当に童夢で出るの?
805 :
音速の名無しさん:03/11/13 23:25 ID:WDR2cQ53
いやアウディだろ。童夢と書いたのは漏れの希望と言うか妄想。
でもやっぱ童夢のほうがいくないか?エンジンも無限かトヨタにして。
雁にチーム郷アウディが来年のルマンで勝っても大した話題にならん気する。
童夢なら、ついでに日本人一人でも乗っけて勝てばすげえ話題になると思うが。
そうだなぁ。
チーム郷で、童夢/無限で、乗るのが荒+加藤+速い外人、とかだったら応援したくなる。
あんたが勝手に日本で応援したって、
日本の地上波でTV中継もないんだから無意味。
808 :
音速の名無しさん:03/11/14 01:29 ID:5EdEFFCH
やっぱケテーイでつか?
日産復帰しないんじゃ当然カな。
>>807 そんなこと言ったら、地上波のないDTMやCARTや一部地域の
JGTC、FN、IRLもすべて応援は無意味になるんだがな。
>>807はモータースポーツ見るのやめれば?(藁
>>802 禿同
あの年の右京は神そのもの
もうあんな走りは見れないのかな・・・登山ばかりだし(欝
加藤、荒に匹敵する耐久レースを闘える生きのいい若手〜中堅っている?
要は「加藤+荒+α=(若手)日本人トリオ」ってな感じで
話は変わるけどW鈴木(亜久里、利男)ってどっちがニッサン系でどっちがトヨタ系?
日産だと、星野、長谷見、鈴木…と来て、
トヨタだと、関谷、小河、鈴木…と来る…みたいな。
#あれ?耐久トリオ=日本人2人+外国人1人だったっけ?
>>811 経験と実績からいって、加藤と荒以上の人材はいないと思われ。
余郷、飯田あたりは若手とは呼べないか。
逆に、その二人がいれば、あと一人はアタッカー役のエースドライバーが
いればいいと思う。
813 :
音速の名無しさん:03/11/17 00:17 ID:37N2krxi
>>811 もともとアグリはトムスでバイトして資金稼いでF3に参戦していた。しかし予算もつき、引退しようと舘たんに相談したら
トムスで走らせないけど他当ると言うことでセントラル20の柳田たんを紹介され、その縁でワークス活動再開した日産入り(85年)。
86年にはグループAチャンプ&ルマン初出場。ラングレーのCMにも出演。
814 :
音速の名無しさん:03/11/17 00:23 ID:37N2krxi
89年F1行ったので日産を離れる。90年舘たんのスカウトで昔の義理でトヨタからWSPC参戦。ルマンにも参戦。
トヨタ(と言うよりトムス)に復帰。しかしF1とWSPCのダブルエントリーはこの年のみ。
94年F1クビになり舘たんのスカウトでJTCCにコロナでフル参戦。
95年限りでF1引退し、96年トヨタ、日産からオファーがあり日産へ復帰。日産のほうが若手育成に積極的だからとのこと。
本山とセットで日産入り。96年から4年連続ルマン参戦。
2000年からNSXに搭乗。でもワークス待遇じゃないみたい。
815 :
音速の名無しさん:03/11/17 00:32 ID:37N2krxi
利男はとくにメーカーとの繋がりもなかったが(84年はチームルマンのLM04日産ドライブしてたが)、85年からトムスの準レギュラーに。
ルマンにも参戦。86年にはヒローズwith中嶋の無限シビックをドライブしたりしてた。
88年にはチームルマンの日産Cカーをドライブ。この時の縁で翌年F1行ったアグリの後釜として日産ワークス入り。
92年にはデイトナ制覇。F3000をニスモがメンテしてた時期もあった。
日産に籍を置きながら93年には助っ人でトヨタからルマン参戦。
現在のV35スカイライン(市販車)の開発もこなしたそうな。
97年、コマスとトレードと言う形でトムスに。
>>809 俺は見れなくなったレースは応援しなくなったな。
見れるのはmotoGP・F1・FN位だし。あとうるぐすの中のWRC位か?
817 :
音速の名無しさん:03/11/20 22:57 ID:tl1DymSs
来年も日産ナシか。ッケ
818 :
GO!!!!!!!:03/11/21 21:29 ID:GLGA/0za
そういやアウディジャパンの身内に聞いた話をまだ書いてなかった。
Q.来年チーム郷は出るの?
A.出る。でも詳しい話は聞いていない。
Q.来年のテレビ中継はどうなる?
A.ほぼ間違いなくやらない。
だそうな。それと、アウディは本気でルマン・クワトロのようなスポーツカーを市販する、とも。
819 :
音速の名無しさん:03/11/21 21:49 ID:sDinp5xx
もうルマンは見れないのか…。
どうにか放送行なってくれないでしょうかね、
年に一度のお祭りとして自分もそれなりにテレビの前で楽しんでたんですけど…。
J-SPORTSあたりでやってくれ。24時間。
PPVでも構わない。5000円まで出しますよ
>アウディは本気でルマン・クワトロのようなスポーツカーを市販する
ランボルギーニと競合せんのですかね?
例のムルシエラゴR-GTは、「スポーツカー」じゃなく「レーシングカー」だから
そういう意味じゃなく、カテゴリーとしてランボルギーニが売る市販スポーツカーと
競合するじゃないか、っていうこと?
824 :
:03/11/23 22:05 ID:2G0qyKa3
>J-SPORTSあたりでやってくれ。24時間。
もちろん辻が24時間喋ります
>>810 あのタイヤバースト、ドリキンだったら立て直せずに死んでたな。
さすがは元F1ドライバーの右京だと思った。
当年型のマシンだったらと思うと悔やみきれない。
いや、バーストは新型だろうが旧型だろうが起こるべくして起こっただろうよ
逆に言えば、バーストさえなければ旧型でも優勝できた可能性が・・・
無論新型のほうがいいに越したこと無いけどさ。
827 :
音速の名無しさん:03/11/24 14:19 ID:v1HsPSTS
ルマンスレあったのか・・・って来年TV中継ないのか?
95年からずっと苦労してビデオ録画してきたのに・・・。
由良さんのオカマみたいなトークが良かったのに・・・ショボーン(・ω・)
>>823 後者なんですが、R8のロードゴーイングver.とか書いてる雑誌もあるみたいですな。
ムルシエラゴR-GTの戦闘力は大丈夫なんだろうか。ボロボロみたいだけど。
向こうの映像を流用でも構わんからやってほしいやね。
夜は真っ暗でどうしようもないから、
さすがに現地のTV局でも24時間中継はしてないと思うが。
なんでテレビ朝日はメールで意見・要望だせないんだ。
わざわざ電話して「ル・マンの放送続けてください」と言うのもなぁ・・・。
今(03')現在、一番「プロトタイプカーのお手本」「トレンド」になっている
マシンって何でしょう?やっぱりオープンならアウディ?クローズならベントレー?
#グループC時代のポルシェ956のようなはっきりとした『お手本』が
#良くも悪くも存在してないのが現状かなと思うのですが。
>>828 ルマン・クワトロの中身はガヤルド(チューニングは異なる)だそうな。
ちなみに東モに展示されてたヤツは既に自走可能。
で、チーム郷はアウディR8+荒+加藤+トムクリ(勿論確定したわけじゃない)で参戦らしい。
>>831 トレンドというか参戦メーカーが少なくてどこがどこを追随して・・・
っていうんじゃなく各メーカー「我が道を行く」って感じがする。
833 :
音速の名無しさん:03/11/27 21:16 ID:ytKMJfla
てかなんでチーム郷は急遽参戦フカーツ(しそう)なの?
来年は勝てそうだ、と踏んだから。
・・・と違うかな?
4位だったのが相当悔しかったんだろうな。
表彰台乗ってたら即撤退でしょ。
予備予選免除だからだろ
>>836 予備予選免除の権利を得ることができたのは秋の1000kmに出たから。
つまり秋の1000kmに出ることを決めた時点で、来年のレースに出ることが
目的としてあったと思われ。
ひょっとしたらアウディからの要請でもあったのかな?
R9(?)デビューまでの空白を埋めるため、プライベートチームとしてでも
継続参戦しておく必要性を感じ、それなりに任せられるチームを探してて、
郷さんところに白羽の矢が立ったとか。
ぐぐってみたら、FIA-GTなんかでマラネロなんかを走らせているチームみたいだね。
あなたがもしも、エンジン開発者の立場だとして、
耐久レースに参戦するに当たって中〜大排気量のV型12気筒の
正当性、将来性、可能性を…どのように主張出来ますか?
#自分以外のV12シンパが欲しい…。
>>840 V12はV12であることに価値がある
とかいっておえらい方を丸め込み金を出させる
>>840 12気筒であるが故の静粛性(低振動)、低速域でのトルク変動が小さい、
シリンダーカット機構を導入してペースカーラン中は大幅な燃費向上が図れる。
あとはケーススタディで同じ排気量の中でV10と同じエンジン長で作れる
ってことを証明してみせるとか。
#部品点数の増加≠信頼性の低下にならなければいいはず。
どっちにしても(カスタマー仕様を考慮しない)メーカー系でしか扱えない
シロモノになるのは避けられないんだろうな…。
>>840 最終的な問題は、12気筒エンジンの運用方法(マネージメント)になってくると思う。
幾ら信頼性が良くても、プライベーターが気軽に扱えない品物になってしまったら意味がないしね。
あとは、チームが12気筒対応のシャーシを準備出来るかじゃないかな。
某スレから誘導されてきました・・・。
スレ違いかも知れないんですがあえて聞いてみます。
ルマンのビデオをこの前見たんですが、コクピットが真ん中にある
マシン・GTのように右or左にあるマシンがありましたが
後者の場合、バランス的に不利にならないんでしょうか?
あと屋根の有無も空力やドライバーの体力面にかなり影響がありそうな
気がするのですが・・・。
>>844 真ん中にあるマシンって、最近あったっけ?
真ん中にあるように見えても、右か左にパッセンジャーズシート
(というか単なる穴だが)が設けられていると思うが。
屋根の有無に関しては、レギュレーションで調整されるからチャラ
・・・少なくとも、チャラになることを意図してレギュレーションを策定
している筈(燃料タンクの大きさとかタイヤとか重量とかで)。
>>844 自分の知る限りセンターコクピットのマシンはマクラーレンF1くらいしか知らない。
#後は旧F2マシンを改造した80年代のGCカーだけどこれは日本独自だし。
ルマンを始めとする各耐久レースにおいて規定上"複座"のマシンは右ハンドル車が圧倒的に多い。
これはどうしてかというと大きく分けて3つの要因があると思う。
1.サーキットの殆どが時計回りの為、必然的に多くなる右コーナーのインを付くのに有利であること。
2.ピットロードの進行方向右側にガレージがある場合ドライバー交代が比較的有利であること。
#逆にマクラーレンF1ではセンターコクピットが災いして、過去にドライバー交代時の
#不利が指摘されたこともあるくらい
3.シーケンシャルシフトの場合左ハンドル(センターにシフトを持ってくること)は構造上難しい。
フォーミュラーを代表としてレーシングカーのシーケンシャルシフトはコクピットの右側が常識
例外(左ハンドル)は最近ではアウディとパノス、ちょっと遡ってプジョー905があったかな。
#同じフランス車でもクラージュはず〜っと右ハンドル
屋根の有無に関してはレギュレーション上そう決まっているとしか答えようが無い。
屋根無しから始まって屋根有り→屋根無し→屋根有り→屋根無し…と、
過去何度も屋根も有無に関しては変化してきたし、これからもするはず。
ドライバーの疲労に関しては…晴:屋根無し有利、雨:屋根無し不利といったとこ。
まあ、ここらはへんは一概に「こう」と断言出来るものではないから、
「ここはどうだろう?」と思ったところで適時聞いていくが一番いいと思う。
>>845 LMP675のWRプジョーやDBAザイデックが近いと思うけど・・・。
>>847 オフィシャルサイトの写真を見る限りDBAは完全な右コクピット車でしたけど。
WRは微妙…。右コクピットなんだけどかなりセンター寄りだった。
>>847 雨のレースでの屋根有りは視界が極端に狭くなる。
屋根無しでは走っている限りは雨の影響を殆ど受けない。
>>849 バスタブモノコックが文字通り水浸しになってエライ目に遭ったっていう
泣くに泣けない悲惨な例もありましたけどね。>95年ル・マン
グループC時代は雨のレースをものともせず、見る方も手に汗握る
(上から下からビショ濡れになりながら観戦ってのもありましたね)
失敗作と評されるパノスLMP−07も雨がパッセンジャーシートに流れてくる
なんて事もあったしね。>2001年
852 :
844:03/12/01 22:26 ID:F+3xTmRQ
みなさんありがとうございました。
見た目がセンターっぽくてもちゃんと寄ってたんですね・・・。
座席の左右もドライバーの国籍だと思ってました。
交通法規がイギリス式の国は有利そうだなぁw
もっと勉強してきます。失礼しました。
853 :
音速の名無しさん:03/12/02 05:25 ID:cZd0yT+e
99年だけパドルシフトのレースカーが多かったな
855 :
音速の名無しさん:03/12/02 08:41 ID:c1JPWjvY
>>854 名前は905だけど、SWCの905とは別物だね。
屋根の有無は来シーズンは平等になるんじゃなかったっけ?
858 :
音速の名無しさん:03/12/02 20:00 ID:rK06c5dX
それって主張してたのベントレーだよね?
主張してて自らが欠場ってのも、どうかと思うね。
>>858 というか、ベントレー撤退で屋根付がいなくなるから、呼び込むため、
という思惑もあると思われ。
>>855 >>856 確かこのマシンの出自は、92'〜93'にプジョーの直4、2リッター使った
ワンメイクレースで使用されていたものだったと思います。
#英語、仏語に詳しい人"ググって"見て下さい
ttp://membres.lycos.fr/wspr/photolemans/lm9422.jpg 真上から見ると本当にこのマシンがモノポストレーサーであることが
良く判ると思います。
この年(94')のエントリーはやはりWRレーシングでLMP2クラスから、
翌年(95')にはル・マン予選で1−2獲っています。
#決勝は"雨"に祟られてリタイアしています
#ひょっとするとLMP2クラスではモノポストレーサーの出走が可だったのかも
>>861 何年か後にこの車で
予選で誰か死ななかったっけ?
863 :
音速の名無しさん:03/12/03 00:32 ID:AI3r9q6S
>>862 97年に予備予選で死亡事故起こしてます。
ただしこの年からシングルシータ禁止されたんで2シータ。
>>863 で、その死亡事故(亡くなったのは確かフランスF3に出てる若手)で
ウェルテルが本予選参加の権利を放棄したことによって繰り上がったのが
順位ひとつ違いで予選落ちだった寺田さんのところ。
そして翌年は、書類選考で蹴られて暇をこいてた寺田さんが
今度はウェルテルに呼ばれて乗ることになる。
ときにプジョー・スパイダーがまだ今年も規定上は出られるんだとしたら
オスカーSK52とかGC21とかをLMP2で走らせることも可能だったりする?
#あるいはリストラクターでパワーだけ落としたGCカーとか
>>864 今年走ったWRプジョーのモノコックにはパッセンジャーシートに当たる
スペースが作り込まれてるから、オスカーやGC21はどうやってもダメでしょ。
#F3ベースの直4、2リッターをLMP675に使うという方が可能性としては…
866 :
音速の名無しさん:03/12/03 21:25 ID:woXzdE4w
ベーンーツ
ベーンーツが空を飛ぶ〜♪
ゲームじゃない本物のサルテサーキットの攻略を語ったテキストって無い?
ここで何速に落として何km/h前後で曲がってとか、ここの縁石は踏んだらダメとか。
鈴鹿とか富士の攻略法は見ることはあっても。サルテの攻略法を見たことがない。
ル・マン24時間耐久レースのためだけの特設サーキットだぞ。
一般人は体験できないない訳で。
通常時のだったらあるかもしれんが。
869 :
867:03/12/07 00:23 ID:4p4ci4xA
>>868 自分がドライビングするわけじゃなくって、あくまでレーシングドライバーが書いた
他のサーキットのドライビングインプレッションみたいなものが読みたいのです。
寺田陽次朗氏が自著で簡単なシケイン追加後のサルテのインプレを書いていましたが
現在主流とする6速車ではなく5速車のそれというのが個人的に不満。
PS2/DC版「ル・マン」がそこらへんを忠実に再現しているというのなら別ですけど。
2000年のルマンでパノスに乗った土屋圭一が実況しながら1週してた
99年は関谷さんが、TS−020(3号車)の車載カメラを使って説明していましたよ。
ただ、何速でコーナーを抜けると言った説明はあったけど、時速についてあんまり触れていなかった。
その前に、レーシングカーにスピードメーターが無いような気がするんだが・・・。
872 :
音速の名無しさん:03/12/07 23:58 ID:IYnwyElQ
>>871 Fポンとかル・マンカーにはある
デジタルのカタカタ動くやつ
でもTS020にはrev表示しかないかもしれない
っていうか、グループC時代からの、プロトのコクピットに付いてるあのスイッチの数、
初期のポルシェ956くらいならまだしも、最近のトヨタやアウディ、ベントレークラスの
ワークスマシンのセンターコンソール見ると何が何やらワケわからん。
#あのスイッチ全部使わにゃ動かんっちゅうわけでもあるまいに…。
>>873 電子デバイスが増えているのだから、それを操作するスイッチも増えるのが道理。
また、かつて機械で操作していたものや、操作を諦めていたものが
電気信号で操作可能になったのも、スイッチが増えた要因だろう。
参考までに、トヨタGT-one(TS020)'99のスイッチパネルの内訳を示す。
■ダイヤルスイッチ:3
ENGINE MAP、MIXTURE、P.STEERING
■チルトスイッチ:18
Low B、High B、Corner、Rain、Wiper
Screen、Hazard、S.Car、HCU、Blip
Fuel、Dry/Wet、Crank、Reset
Mirror L< >R、Mirror Up/Down、Mirror Side L/R
LIGHTS AUTO/MANUAL
■プッシュスイッチ:1
Fire Ext.(Emergency)
>>874の単語(それぞれの諸機能)についての解説を求む…。
876 :
音速の名無しさん:03/12/11 12:44 ID:fB6G+ain
チーム郷の来季の体制が発表されていまつ。
荒&トムクリのル・マン1000kmコンビに加え、カペッロが加入とか。
アウディでDTM参戦が発表済みのトムクリにかわり、カペッロが荒と組んで
件のル・マン耐久シリーズにも参戦する模様。
実質、ワークスだなこりゃ。
み、みらー、電動なのかっ・・・・。
言われてみりゃ不思議じゃないけど、ほんとにそのうちフルオートマでエアコンつ
きの耐久レーシングマシンが出てきてしまうかもしらん。
スレ違いだけどピロなんかDTMに参戦させてどうするんだろう。スプリントで
速いとは思えないのだが。F1でもJJに圧倒されてた記憶が。
>>879 エアコンを効かせるために密閉したら、酸欠になった、とか言ってたのは
鈴木恵一だっけ?
>>879-880 げ、そうなの? Cカー全盛期にも雑誌とか読んでたんだが、エアコンついてたっ
てのは知らんかった。ひえー。
パワーウィンドウを装備してたマシンとかはないのかしらん?(←やけくそっぽい)
JGTCのNSXがターボ化だそうだが・・・
この際ルマンにも出てリベンジしる!
883 :
音速の名無しさん:03/12/12 01:02 ID:K9twQeYI
98年のR390の予備予選カラーは結構良かったな・・・
なんかパワーウィンドウも、あったような・・・それも結構最近。
何だったかな?
■ダイヤルスイッチ:3
ENGINE MAP→エンジンマップ:エンジンのトルク特性等を変更
MIXTURE→空燃比:空気とガソリンの混合比を任意の比率に変更
P.STEERING→パワーステアリング:ステアリングのアシスト量を変更
■チルトスイッチ:18
Low B→ロービーム:ヘッドライトの光軸を下向きに
High B→ハイビーム;ヘッドライトの光軸を上向きに
Corner→?
Rain→?
Wiper→ワイパー:ワイパーの入/切
Screen→?
Hazard→ハザード:車体側面・後端のハザードランプ(ウインカー)の入/切
S.Car→セーフティカー:セーフティカー導入時のセーフティランに適した
"ENGINE MAP"、"MIXTURE"の変更の入/切
HCU→?
Blip→ブリッピング:アイドリング状態の入/切
Fuel→フューエル:燃料ポンプの入/切
Dry/Wet→?
Crank→クランキング:エンジン始動
Reset→リセット:全てのポジションを初期状態に戻す
Mirror Side L/R→ミラーサイド:(動作する)ミラーの左/右を選択
Mirror L< >R→選択されたミラーを垂直軸に対して左右に回転
Mirror Up/Down→選択されたミラーを上下に可動
LIGHTS AUTO/MANUAL:車外の光量でライトを自動で点灯の入/切
■プッシュスイッチ:1
Fire Ext.(Emergency)→消火スイッチ:消火器を動作させる
>>884 GTのスープラにはパワーウインドー付いてる
JTCCチェイサーにも付いてたな。
さすがにCカーには無いな
888 :
886:03/12/13 07:45 ID:8DlpZuNu
誰か添削して下さい、お願いします。
889 :
874:03/12/13 10:59 ID:tEgF+mvu
細身のスティックで出来たスイッチって、正しくは何て言うのかな?
上下するってことでチルトスイッチと書いたけど、どうも違うっぽ…。
>>887 JGTCマシンには、結構PW付いてますね。
SARSの影響で流れちゃいましたけど、今年のマレーシアGPで
スープラ勢はエアコンも積む予定だったそうです。
>>888 ENGINE MAPは1〜2、MIXTUREは1〜6、P.STEERINGはOFF〜4の中から選択。
Low BとHigh Bは、光軸調整ではなくライト点灯スイッチでしょう。
Screenは後方確認用モニタのON/OFFスイッチ?
Dry/Wetは、装着タイヤに最適なサスセッティングへの切り替えスイッチ?
他、ステアリングにRADIO(無線交信)、PIT(速度リミッタ)、FLASH(前照灯点滅)、DDU(?)、
ダッシュパネルにL<-->R INDICATOR(ウインカ)、MAIN ON(キルスイッチ)、IGNITION(STARTER)があります。
トグルスイッチ
ミシェル・ヴァイオンのストーリーは面白くないぞ。
んなわけあるかー、て設定の連続w。
映像は面白かった。
なら、(F1板)2ちゃんねらーの考える
「ルマン24時間参戦記(仮称)」ってどんなんだろう?
893 :
音速の名無しさん:03/12/16 13:11 ID:gadwXvkJ
>>884 00年だかのGT-Rの変更点に「重心低下の為にパワーウィンドウ用モーターの低位置化」
というのがあった。しかしGTカーってのは気が狂いそうな細かい改善の連続なんだな。
>>893 目のつけどころがなんか(昔の)日産らしい・・・・
>>873 しかしカスタマー仕様の962Cあたりでも
トーマス・ダニエルソンがユノディエールを爆走中に
間違ってモトロニックのリセットスイッチ押しちゃって
その瞬間にピストン溶けたとかいう珍事もある訳で。
今日TFMにミシェルバイヨンの主演の人が来てた。
リスナーからの質問
「今までF1に興味がありませんでしたが、
この映画を見てから、興味が出てきました。
今度のルマン24時間は絶対見ます。
好きなF1ドライバーやチームはどこですか?」
なんかもう、お約束すぎてキタ━(゚∀゚)━ !!!!! って、感じだな。
ちなみに、好きなドライバーは
ライコネン、セナ、フランソワ・セベール、ジャッキー・イクスとのこと。
F1に興味なかったのにセベール知ってるって凄いな。
(ルマン)耐久といえば…、
燃料・オイル(ステッカー)はシェルかエッソもしくはカストロール。
タイヤはダンロップかミシュラン。
ホイールといえばBBSかスピードライン。ショックはビルシュタインかオーリンズ
ブレーキといえばブレンボのキャリパーにカーボンインダストリーのパッド&ローター。
燃料供給はボッシュかマニエッティ・マレリ(自社開発が出来ない/しないとして)。
ギアボックスはXトラックのシーケンシャル6速(パドルシフトなら言うこと無し)。
クラッチはザックスかAPで最低でも3プレート。
シートはレカロ、ハーネスはサベルトの6点式。
#他のアイテムとしてはライト、ステアリング、スーツ、メット…
だいたいこの中に出てくるのが定番で組み合わせるのが妥当な線だと思うんですけど。
いかがなもんでしょうか?>巷のルマン通
904 :
898:03/12/21 17:41 ID:xeGmGj8Z
ゴメン、ちょっと書き方が悪かったか。
F1とルマンがごっちゃになってるのは、一般のリスナー。
セベールが好きなのは、ミシェル・ヴァイヨンの主演の人
っていうか、その場にいたパーソナリティー、通訳、スタッフ、
誰も間違いに気付いていなかったと思われ。
セベールとイクスのファンというのも凄いような・・・。
どちらも、ルマンに参戦しているから問題はないが。
カーグラ感動した。フジのストレートを全開で駆け抜けるCカー。(・∀・)イイ
>>905 確かにセベールやイクスを知ってる人なんてあまりいないですよね。
調べてかっこよさそうな人選んだと思っちゃうんですが。
ところでル・マンテレ朝中継02年のパート4(ラスト)の、
最初のほうに流れたハイライトの夜間シーンでかかっていた曲ご存知のかたいます?
トランス系だと思うんですが。
908 :
898:03/12/22 02:08 ID:wuUb1GJj
ライコネン、セナ、セベール、イクスの人選は、
プロモーションの答えとしては満点に近いと思う。
イクスは映画のアドバイザーみたいなこともやってたらしい。
>>907 セベールに限って言えば、72-73にマトラでファステストラップ記録と2位しかない。
彼の場合は、F1での事故死のイメージがあるからな。悲劇の英雄というべきか・・・。
イクスは、ルマンで6度の優勝(記録トップ)があるから外せないと思うよ。
オートエクゼで一枚噛んでいると思ったら、映画のアドバイザーをやっていたとは思ってなかったよ。
本当にイクスは人気者だなぁ。
910 :
音速の名無しさん:03/12/25 04:15 ID:/X1u4VDa
911 :
:03/12/25 22:47 ID:Vsq4ysEa
ワークス列伝 トヨタ編(平成編その1)
1989年、FIAはWSPCをF1同様の直轄シリーズとし、参加チームにF1同様全戦参加を義務づけると発表した。
これは自動的に日本のメーカーの全戦参加を意味する。スポーツカーの世界選手権は30有余年の歴史上、初めて真の意味での「世界選手権」となったのである。
トヨタはこの新生WSPCに合わせ、88C-Vの発展型、89C-Vを開発した。独特の「キャッツアイ」ライトは継承されたが、スタイルに市販車ばりの数々の「遊び」が見られた前年型に較べるとずいぶん現実的な姿となった。
>>911 ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
913 :
:03/12/25 23:02 ID:Vsq4ysEa
TRDとしては初のCカーだったことから、88C−Vのシャシー性能はその流麗な姿とは裏腹に、高い評価を得ることができなかった。
89C−Vはその点を見直し、サスペンションジオメトリー、ホイールベースが大きく見直された。
WSPC全戦参加のベース基地となったのがトムスGBである。本来ルマン参戦の前線基地として設けられたが、トムスとしては永年の夢だった世界戦転時のベースとなることは願ってもないことだったろう。マネージャーは元スピリットホンダF1チームのJ・ウィッカムである。
ドライバーは元F1ドライバーのJ・ワトソン、そして前年ジャガーでルマンを制したJ・ダンフリースである。
スポンサーは前年JSPCでサポートしたタカQである。ルマン前のヨーロッパラウンドは4気筒の88Cで戦い、ルマン後に89C−Vを投入する。
一方の国内は前年同様、ミノルタカラーでTTTから1台の他、更に前年までオリジナルマシンで戦ってサードが加わった(スポンサーはティノラス)。
ドライバーはトムスが関谷がレイトンハウスに移籍したためリースと小河等、サードが後にF1ドライバーとなるR・ラッツェンバーガーと開発ドライバー鈴木恵一。トムスはルマン後にデンソーカラーの37号車が加わった
914 :
:03/12/25 23:23 ID:Vsq4ysEa
さてここで話は少々脱線する。
88年末から89年初頭にかけ、トヨタグループC活動に関して様々な「噂」が流れた。
結局どれも「ガセ」だったのであるが…。
その噂とは、1つが「トヨタはトムスの結果に満足できず、ワークスチームをサードに変更する」、
もう1つが「88C−Vの期待外れな結果に自作マシンを諦め、マーチにマシン製作を依頼する」と言うもの。
一つ目の噂は、サードが自製マシンを諦めトヨタのワークスマシンの供給を受けるようになったことが曲って伝えられだけ(翌90年からチーム名も「トヨタチームサード」とワークス待遇に)、
二つ目はそれこそまったくのガセ情報だった。
話を戻す。こうして大きな期待のもとトヨタの89年グループC活動が始まった。その初戦は3月のJSPC開幕戦富士500kmである。
このレースにトヨタはTTTとサードから2台の89C−Vをデビューさせた。そしてその実力の片鱗を予選で早くも示した。
リース駆るミノルタトヨタ89C−Vは従来のコースレコードを2秒も上回る1分16秒141と言うタイムをマークしポールを獲得したのである。
レースでは序盤から快走するがマイナートラブルで後退。終盤トップを走るフロムAポルシェを上回るペースで追い上げるが終了間際に失速。チームからのリリースでは「電気系トラブル」となっていたがガス欠が事実だったろう。
デビュー戦では「結果」は予選でしか示せなかったが、「世界デビュー」となるWSPC開幕戦鈴鹿に向けて期待は大いに膨らんだ。
トヨタ・日産の全戦参戦で、メルセデスも重い腰をあげついに「シルバーアロー」のカラーリングを復活させた。かつてない盛りあがりの中、新生WSPCは鈴鹿で幕を開けた。
(以下次号)
次号まだぁ
近くの映画館ミシェル・ヴァイヨンやらねー…
かといって50km離れた映画館はキツイ。
ストーリーはアレみたいなレスあったけど音響が楽しみなのよ。
PS2/DCの「Le Man 24 Hours」って、どれくらいリアル?
ぶっちゃけグランツーリズモシリーズにタメ張れる内容?
GTほどリアルではないし、画像も汚いが
サルテを走れる唯一のゲームなので、割り切ってプレイした
画像は汚いってほどではないんじゃないかな?(DC版をプレイ)
無論、GT3とかには遠く及ばないが、十分綺麗だと思う。
車のテクスチャとか、もっと質感が欲しいとか、フレームレートが30FPSとか、
不満は多々、ありますけど、リプレイもなかなか格好良かったですし。
挙動は明らかにリアル系ではなくてゲーム寄りの設定。
だけどリッジのようにインチキドリフトで早く走れるというものではない。
強力なアシストモードもあるので、ゲームが苦手な人でもそれなりに遊べるかも?
(ただし、アシストモードとゲーム難易度設定が連動しているのが難点)
前代未聞のリアル24時間走行可能なモードもあるが(短縮モードもあり)、
故障しない(燃費とタイヤの消耗のみ)ので、耐久レースっぽさはないです。
あと、年代的にクローズドカーが少ないのが私的には大不満。
ちなみに発売はセガになっていると思いますが洋ゲーです。
出てくる車種についても、微妙だったりするのも洋ゲーのためかな?
あと、PC版でも同タイトルのものが発売されてますが、
紹介文を見る限り、多分、同じ物だと思うので、
PCの環境によってはこちらを選ぶというのもありかと。
ttp://store.gmani.com/detail/mkw-259/mkw-259.html
あのゲーム、燃費がよすぎるのが難点だ。
1スティント20周、24時間で400周走れてしまう・・・
ベルトラン・賀正
俺はゲームで初めて居眠り運転したぞ
日テレの箱根駅伝のような淡々とした実況に重きを置いた中継が、
ル・マンのそれでも出来たらファンとしてこんなに喜ばしいことはないんだけど…。
いっそ日テレかNHKあたりでル・マンを放送してもらえないものかね?
#もう、テレ朝は"終わった"
>>923 日テレがやると、放送開始時間が巨人次第という恐ろしい事になるんだけどね。
NHKでやってくれるのが一番良いと思う。
ここ数年では一番盛り上がった99年のル・マンは
野 球 中 継 延 長 の た め 繰 り 下 げ て 放送されましたが何か?
野球中継で放送開始遅れてもいいからとにかくどこか放送してください。
以前TS020のスポンサーだったベンチャーセーフネットの社長がTVに出てたが・・・
胡散臭すぎるな・・・
日テレの箱根駅伝、多少言いたい事はあるもののレース展開を中継する点においては傑出した
できだと思うな。でもテロ朝だって
・くだらないタレントやレーサーのコメントを使ってウケを狙わない
・くだらない女性タレントをインタビュアーに使わない
・解説が自論を長々と展開しない
この3点を守るだけで、少なくとも野球中継くらいのクオリティは発揮できると思う。
いやちょっとまってくれ
深夜・明け方のくたびれた時間帯に「由良が斬る」「由良・舘・寺田のエロ放談」
はちょうどいいんだが・・・
>>928よ、スレ違いで申し訳無いのだが、
個人的には数あるスポーツ中継の、それも長時間に及ぶ(2日間で12時間以上)
ものの中で最高の(個人的には100点満点付けたい)ものなのだが、
"多少言いたいことがある"というのはどのあたりか教えてくれないか?
#別に咎めようとかそういうのではなく他人の視点が気になるだけだから
>>929のル・マン中継で恒例になった「オヤジ漫談」は確かに捨て難い。
#他の企画が"腐っている"からそう見えるだけかもしれないが
931 :
928:04/01/04 09:37 ID:NK8N5y9z
>>930 「言いたい事」というのも、ごく主観的なものばかりですが・・・
・構成スタッフが早稲田出身の為、カメラアングルや話の振り方などが余りにも早稲田贔屓
・オーバーに表現する為、消極策(ペースを抑える・追撃しない等)がモノ凄く女々しく映る
・解説者が由良ほど凄かったためしはない
・・・本当はもう少しあったのですが、年末のK-1思い出したらフッ飛んじゃいましたw
トヨタのグループCカー(CV系)に使われていた
ギアボックスとクラッチってアイシン精機製?
>>932 普通にヒューランドかエクストラックあたりだろう<ミッション
中身のギアは既製品から選んで、車体やエンジンに合うケースは
ミッション屋に特注したり、あるいは設計までは行って製造のみ依頼ということが
多かったはず。
ちなみにマツダのRE搭載車はポルシェ956/962系のミッションを
上下逆転させた上で改造を加えて使っていたが。
>>923 日テレには、1980年代後半か1990年代前半あたりに、ル・マン24時間の24時間
耐久中継という企画書を提出したことがあるんですが、まるっきしからぶり、でご
ざいました。開局何周年だかのアニバーサリー企画で、日テレ社員から相談さ
れて企画書を書いたんだが。
あそこ、あんましモータースポーツには興味ないみたいね。
935 :
音速の名無しさん:04/01/05 10:41 ID:c5U9/Kd6
メディアとモータースポーツ
NHK:パリダカ、WSPC、WRC、2輪、CART,JTCC
日テレ:IMSA,CART ,IRL,WRC,WGP
TBS:WEC,GC,F1,鈴鹿F2(CBC)、インディ500
CX:インターTEC、十勝24時間、パリダカ、F1、Fポン、インターF3
テレ朝:ルマン、富士F3000、SWC、パリダカ、インディ500
テレ凍:JSPC、JGTC、F3000
一番、モータースポーツに興味がなくなったのはTBSだと思う・・・・
松田秀志初参戦のインディ500は、後世に語り継がれる位酷いものでした・・・・
>>934 モータースポーツに関心有り無し以前に24時間耐久中継ってのは
どう考えても無理があるだろ?
ルマン自体がいつも何か起きるわけじゃないんだから、
スタート、夕〜翌朝、ゴールの3つに分けないと。
耐久をそのまま定点カメラみたいにダラダラ流したって意味ないよ。
興味ない以前に
>>934が作った企画は最初から無理があったことを
認めるべきじゃないか?
>>938 もちろんそれは考えてましたよ。つか、定点カメラ24時間では、いくらなんでもテ
レビ屋として手抜きの企画書と言わざるを得ない(=^_^;=)。
基本線として、スタートとフィニッシュの1時間くらい+αスタート前とフィニッシュ
後30分くらいは中継、何か起きる可能性が期待できる(期待するなよ(=^_^;=))夜
明けはちょうど日本時間で昼のダルタイムなんでそのあたりも1時間の中継、あ
とはニュース枠と1時間あたり5分程度のミニ番組、というくらいの構成で企画書
を作りました。
その後のテレビ朝日のル・マン24時間、当初の頃はおれの企画書のまんまみた
いな構成だったので、無理があるとは思いませんでした。パクられたんじゃない
か、とすら思ったくらいで。パクられたんだとしてもいい番組になれば恨む気には
なれないんですが(でもパクったのなら金よこせ、とは思いましたが(=^_^;=))、ま
あパクったわけじゃなくて誰でも同じような企画書を書くものだったんだな、という
のが感想でしたが。
その後のテレ朝の番組が妙な方向にねじくれていっちゃったもんで、「あーもう見
ちゃいらんない、きみきみ、おにーさんにやらせてごらん」と思ったことは否定しま
せん(=^_^;=)。
940 :
音速の名無しさん:04/01/06 09:40 ID:4o01LjFy
これはもう企画書なんかじゃなく、一個人の妄想なんですが・・・
ル・マンも断続的に続く24時間耐久レースなんかにしないで、往路と復路を分けた
箱根駅伝のように8:00〜20:00×2日間の耐久にできんものかな?
前半戦が終わったら、運営委員会が見守る中でキチンと車は管理されて、給油や
タイヤ交換すらやっちゃダメ。ほぼ前日のままのコンディションで翌日また一斉スタート。
滅茶苦茶に差があっても見かけ上はここで差がなくなる訳だ。
前半戦でマシンがブッ壊れたチームは何らかのペナルティを課して修理OK。箱根で言う
繰り上げスタートみたいなものかな?人気のあるマシンがマシントラブルで優勝争いから
脱落しても、ファンの期待を裏切るみたいでなかなか完全リタイヤはできんって寸法だ。
どうよ、夜なんかどうせマシンは見えないんだし事故は多いし、2回分楽しめて良くない?
>>940 その方式だと、ル・マンの起源点を完全に否定してしまうのだけどなぁ。
タルガフローリオみたいな公道ラリーじゃないんだし・・・。
あと、メーカーの威信が掛かっているチームほど無様な完走より名誉あるリタイアを選ぶよ。
>>940 12時間×2で完走出来るクルマと24時間連続を完走出来るクルマとでは
完成度は全く違うものになる。
>>940はルマンの起源からみっちり勉強する必要があるな。
943 :
音速の名無しさん:04/01/06 19:52 ID:u4YXQo0e
>>940 実は92年に2ヒート制でやるという話があった。もちろん現実的な案ではなかったが。
なんでそんな話になったかっていうと、レギュ変革で3.5gNAオンリーでスタートした
新生SWC開幕戦で完走したのがたった1台だったから。w
んで、500kmのレースすら完走できない車ばっかで24時間レースして完走ゼロだったら
どうすんだ?ってことでこの話が出てきた。それが単なる噂だったのかは憶えてないが。
まあ実際にはエントリー自体が少なすぎて、厳しい燃料制限を課すという条件付で
ターボ車の出場も認められたし、不安視されたNA勢もプジョー・トヨタ・マツダという
SWCの主役が上位4位までを占める結果になったんだけどね。
>>943 ところで毎回疑問に思ってたんだけど、
1.厳しい燃料規制に加えて800馬力オーバー、ブーストバリバリのターボエンジン
2.多気筒で負荷分散、650馬力の自然吸気エンジン
なのにどうして「1.」の方が長持ちしちゃうの?
>>944 高回転エンジンの方が負担がでかいとだけ、言っておこう
>>944 ブーストもバリバリに掛かってないとだけ、言っておこう。
R8が今年のルマンに大挙して出てくるとかと言った胡散臭い噂を引っかけたが、
戦闘力がまともにあるのは、郷さんとこのとアウディUK位のだろうしなぁ。
>>946 大挙して出てくるほど、台数がそもそもない気がするな。
>>945 ジャガーとかBMWとかのエンジンも高回転なのか?
夢限、ジャッドは高回転だろうけど。
949 :
:04/01/07 00:53 ID:xG7PzhK7
>>948 カテゴリー2(90年までの燃費規定Cカー)は燃費規定があるから、低ダウンフォース、低ドラッグ、低回転が基本。
排気量もでかく余裕あるから。大体7〜8千回転。
カテゴリー1(3.5gNA)は燃費規定ないから高ダウンフォースにして思いっきりエンジンぶん回す。1万回転以上。だから初期は430km走るのも一苦労。
でも2年も開発すれば(93年)壊れなくなったが。ただこの規定じゃやっぱプライベータにはきつかっただろうな。
今年はクローズドプロトは出場するの?
>>950 何かの間違いが無ければ、パノスエスペラントGTR−1が出てくる可能性がある。
去年のル・マン1000Kmにて郷さん所有のR8と予選で激戦をしているから、ポテンシャルも
なかなかのものになっていると思う。
7年位前のマシンが、何処まで奮戦するか期待だなぁ・・・。
タイムトンネルみたいなカテゴリとか作ってみたり・・・・(=^_^;=)。
>>949 漏れが言いたいのはそういうことじゃなくて
>>944で定義されてる条件の中で1.は主に低回転で
使うタイプだというのは漏れも分かる。
かといって2.はWSCで使われた高回転タイプもあるし
ジャガー、BMW、一部のアメリカンV8みたいな
6Lオーバーもあるわけだし。しかも最近はむしろ後者の
ような大排気量低回転タイプがNA勢は多いし。
>>945が微妙に的外れな答えをしてるように見えたから
あのように突っ込んでみただけなんだが。漏れのツッコミも
的外れだったかもしれないけど・・・だとしたら申し訳ない。
>>950 最強のクローズドFRプロトのお出ましってか。( ´∀`)ワクワク
954 :
945:04/01/07 04:43 ID:daWKzlhH
カテゴリー1のエンジンは、F1規定のレース専用エンジンを流用して、耐久向けにチューニングしていて、
熟成はカテゴリー2ほど進んでなかったから、壊れやすかった。
カテゴリー2のエンジンは、市販車のブロックを利用していて、ムダに頑丈な上に、熟成されていたから、壊れにくい。
と言うことだったはず。
F1エンジンて、強度に問題が無い程度まで軽量化されている物だし、レース距離さえ持てばいい代物。
それに多気筒だと、部品数が増えて、トラブルの種も増えることになる・・・
でも、エンジンガ壊れなくても、駆動系で止まる事のほうが、多くないか?ルマンは
個人的には、何時になったら、ロータリーFRプロトが登場するのかと、首を長〜くして待っているんだが・・・・
956 :
音速の名無しさん:04/01/07 18:18 ID:JeB4krb5
月−金の帯で、毎日60分×10日分(都合2週間)
必要以上のOP映像,CG、リピート放映,CMカットは無し。
そんなドラマのような編集方法でオンエアするというのはダメか?>テレ朝
※毎日カーグラフィックTVを流す感覚で。
※もしくは、ツールドフランス(TX系)を毎日 小出しにしてたみたいに。
←(ポルシェ)956ゲット?あげ。
>>955 ロータリーFRプロトだと、パノス以上にクラッシュボックスの設計が難題になると思う。
パノスLMP-07みたいに、サスなどを直にモノコックに固定するなら容易かもしれないけど。
マツダが新たにレーシングローターリーエンジンを製作するか、ジム・ダウニング所有の3ローターエンジンを借りるかで
シャーシの方向性が変わるからなぁ・・・。
958 :
943:04/01/07 21:03 ID:dz9M089G
>>944>>953 NAとターボという分け方で書いたのがまずかったかな?
92年に限って言えば、
1.耐久レースでの実績バリバリの旧C1規定ターボエンジン
2.F1を追従した新規定Cカーの高回転型NAエンジン
と考えてくれ。これだと
>>949が書いてる事が的外れじゃないでしょ?
もちろんこの場合だと同じNAでもジャガーV12やアメリカンV8OHVといった
大排気量・トルク重視で低回転型のNAエンジンは性格的には1に分類されるわな。
>>954 F1→耐久じゃなくて耐久→F1だと俺は聞いたんだが。
耐久レースに出てたワークスをF1に引きずり込むために
バーニーが新しいカテゴリーとしてF1エンジンと互換性の
をもたせたレギュレーション改定を行ったんじゃなかったの?
>>957 ダウニングが持ってるのって、4ローターじゃなかったっけ?
>>960 オートクゼのLMP02のスペックの確認をしたら4ローターでした。
申し訳ないです。
4ローターのFRプロト・・・モーガンもどきのスタイルになるのか?
962 :
音速の名無しさん:04/01/07 23:15 ID:1R+Ypu1K
もう日本車はルマンには力をいれないつもりだろうか?
またロータリーも出れるようになればマツダも考え直すかな?
ロータリー、出れるんだが・・・
>>935 もはやこのスレとは関係無いが、インターF3の富士のは
NHK-BSで中継してたのでは?
965 :
:04/01/08 00:00 ID:odcLCgZz
>>964 フジテレビ主催だった。NHK−BSでも中継してたが。
巨人対ヤンキースが地上波が日テレ、BSがNHKで放映されるようなもん。
966 :
音速の名無しさん:04/01/09 16:08 ID:nRRQjGMt
ニッサンシケイン←何でこの名前が付いたか知っている方教えてください
ポルシェコーナーみたいな伝説でもあるんですか?
967 :
音速の名無しさん:04/01/09 16:24 ID:XXWJ+ngX
トヨタの参戦とホンダの参戦希望なんだけどなー。三菱はパリダカだし、スバルはWRCだし。スズキもエスクードかなんかでやってるし。
>>966 90年、FIAの勧告を受けてユノディエールに2つのシケインを造った際、
ACO(ルマンの主催者)はニッサンとトヨタにそれぞれ寄付金の名目で、
シケイン建設料をたかった。そしてその見返りがシケインの命名権(年契約単位)だった。
この年、(ルマンの)公式ポスターに登場し、ペースカーにデビューしたばかりの
フェアレディZを寄贈するなど、大々的にその存在をアピールしようとしていた
ニッサンはこの申し入れを快諾。かくて「ニッサンシケイン」は誕生した、
…というわけでございます。
一方のトヨタは、この申し入れを一発で拒否したそうです。
ちなみにポルシェコーナー、フォードシケインも建設費を捻出したメーカーの
名前を冠しただけで、俗に言う「ポルシェだけがノーブレーキで曲がれる…」
などという"伝説"はまったくの嘘、ハッタリでございます。
>>967 トヨタはTTEがF1活動から手を引かないと無理でしょう。
ホンダは・・・『また』「ターボ」のNSXを持ってくるのかな?
>>968 トヨタは、自社の名を冠したシケインで事故が起きては、社名が傷つくとか言ってたような。
年に一度のお祭りより「社名」の方が大事なのが判明した年でもありました。
ポルシェに限って言えば、^伝説^が真実味を帯びていても可笑しくないんだよね。
ところで、サルテサーキットの詳細なコース図(各コーナーのRが記載)&
エレベーション図を手に入れるチャンスって無いでしょうかね?
出来ればピットロードのIN→OUTが判るようなもの。
こういうのって実際のエントラントするチームや会社以外は門外不出の資料、
…ってものななんでしょうかね?
EXCEL使ってLAPタイムや総周回数を計算するようなのを作ってみたいんですよね。
971 :
音速の名無しさん:04/01/10 23:51 ID:YiReA0Ce
>>968 てかさ、ポルシェカーブもフォードシケインも別にスポンサーになったわけじゃないよね?
いや昔はなってたのかもしれんが、少なくとも(ナマ中継が始まった)87年以降は別に看板ない。
でもユノディエールの第一シケイン、その後トヨタシケインになったりプレステシケインになったり…。
年ごとに変わっちゃうのね。
>>971 うんにゃ、スポンサー。っていうか建設費出すっていうのはそういうことでしょ?
喩えとしては不適切かもしれないけど「ダンロップブリッジ」みたいなものです。
ユノディエールのシケインの名前がコロコロ代わるのは91年からニッサンが不参加に
なった(ルマンの歴史と関わろうとしなくなった)、いないんだったらスポンサーを
募って、毎年名前代えてでも…っていうACOの打算が働いてるんじゃないかな?
もっとも…仮に、あくまで仮のハナシだけど、
これがジャガーやメルセデスだったら今もその名で呼ばれてたんじゃないかな?
って気がするけどね。<何を言わんとしてるかおわかりでしょ?
次スレまだぁ〜?
今年は放送あるのか?
BSアナログならいいがBSDやらCSだとこっちも考えないとだし準備/費用が必要だ。
どうせならCSのESPNモータースポーツかなんかでやってほしいな。
WRCもあるしCARTもあるし。
976 :
音速の名無しさん:04/01/14 17:52 ID:NHfVmYLK
(´-`).。oO(ESPNでCARTをやるのか・・・)
977 :
:04/01/17 00:44 ID:IRbwaZul
日産がルマンを制覇してくれない限り死ぬに死にきれン。
>>977 んじゃ多分永遠に生き続けられると思うよ。
・・・ゴーンチャン ハヤク ゴーサイン ダシテヨ
漏れも 正直
生きているうちに ニサーンがル・マンで勝つのを見れないかもしれない・・
と 最近思う。(;`д´)ノ
日産やトヨタが今更勝っても、日本メーカーの2番手でだしな。
今年はチーム郷の評判が良いし、プライベーターの後でも勝て無いメーカーになるヨカーン
「2004年 ル・マン24時間耐久レーススレッド Part1」
で誰か次スレ立てて。
今年はスカパーで後日ダイジェスト・・・
くらいしかTVで見られないのかな・・・