404 :
音速の名無しさん:
有名な事件の詳細を見つけました。
1993年 鈴鹿 レース終了後
エディ・アーバインは、一人でジョーダンのキャビンのテーブルの上に座っていた。
さらに、コマーシャルマネージャー、ルーベンス・バリチェロ他、数名のチームスタッフが居た。
鈴鹿は、アーバインの初めてのF1レースであり、皆でセナ、ヒル、アーバインの間に起きた出来事
のリプレイを見ていた。
突然、ドアが開き、マクラーレン広報のノーマン・ハウエル、エンジニアのジョルジオ・アスカネリ
に続いてアイルトン・セナが入ってきた。セナはアーバインを探すが見つけられなかった、
というより彼の顔を知らなかった。アーバインが手を挙げると、セナが歩み寄る。
アーバイン:ここだよ!
セナ :お前自分が何やったと思ってんだ?
アーバイン:レースだけど
セナ :レースだと?お前、バックマーカーはレースリーダーを先に行かせなきゃならないっ
ていうルールを知ってるか?
アーバイン:あんたが十分速けりゃ別に問題ないだろ
セナ :俺はお前に追いついてただろが!なのにお前は、俺の目の前で3回もはみ出しやがっ
て、それも同じ場所でだ!あそこにはオイルがあっただろバカヤロウ!
お前は、3周にも亘って俺の目の前に小石やら何やらを撒き散らしたんだよ!
それに、お前を抜いた後、スリックで四苦八苦してるヒルの後に俺が詰まった時、
お前は俺の後ろに留まるべきだったんだ。お前は、俺をレースからはじき出そうとし
てとんでもないリスクを犯したんだよ。
アーバイン:俺がどこであんたを危ない目に遭わせたっていうのさ?
セナ :お前は、俺を危ない目に遭わせてないと?
アーバイン:俺があんたに当てたか?一度でも当てたかよ?
セナ :いいや、だけどお前はそれ以上のことをした。俺は、たまたま1位になれただけだ。
たまたま1位になれただけなんだよ!
アーバイン:別にどうってことないじゃん
405 :
音速の名無しさん:03/08/01 21:54 ID:CAiNG+Bi
セナ :言っとくけどな、次のレースでちゃんとしないんだったら、お前は自分の行いを
反省することになるぞ。俺が保証する
アーバイン:スチュワードは「問題ない。何も悪くない」って言ってたぜ
セナ :そうか?オーストラリアだ、オーストラリアまで待ってろ。スチュワードが言って
くるさ。そしたら俺に教えろよな。
アーバイン:おいおい、俺はベストを尽くしてるだけだぜ
セナ :それは違うな。お前は上手くやりたいと思ってる。分かるよ、俺もそうだったから
分かる。だけどありゃ全然プロじゃない。バックマーカーだったらラップされるのは
当然・・・
アーバイン:でも、あんたがヒルを抜いてりゃ、俺はあんたの後に付いてたさ!
セナ :お前は、トップを行かせるべきだったのに・・・
アーバイン:それはもう十分分かりましたっ!
セナ :...分かってないな、自分のやったことが。お前は俺の目の前でヒルと3回も
ぶつかりそうになってた。見てたよ。結果としてお前と彼に挟まれたけど、
そんなことはすべきじゃないんだ。
アーバイン:でも俺はレースをしてたんだぞ!レースを!あんたはたまたま・・・
セナ :お前はレースなんかしてなかった!お前はバカみたいに走ってただけだ。
お前はレーシングドライバーじゃない、クソまぬけ野郎だ!
アーバイン:言うね言うね。あんたは間が悪かったんだよ。
セナ :間が悪かっただと?
アーバイン:そう。俺はヒルとバトル中だったからな。
セナ :ホントか?ホントか?じゃ教えてくれよ。呼び出しを待たなきゃいけないのは誰だ?
お前か?それともお前をラップしようとしてたレースリーダーか?
アーバイン:レースリーダー
406 :
音速の名無しさん:03/08/01 21:54 ID:CAiNG+Bi
セナ :ほう、お前が何をされた?
アーバイン:あんただよ。あんた遅すぎ。だから、ヒルを捉まえるにはあんたを抜かなきゃ
ならなかった。
セナ :ホントか?俺が遅すぎるならどうしてお前をラップすることになったんだ?
アーバイン:雨さ。スリックじゃあんたの方が速かったけど、ウェットじゃそうじゃなかった。
セナ :もしもし?じゃ、どうやって俺はウェットでお前を追い越せたんだ?
アーバイン:ハァ?
セナ :どうして俺はウェットでお前を追い越すはめになったんだよ?
アーバイン:それは覚えてないな。実際、レースのことは思い出せないね。
セナ :そうだな。お前は覚える能力が十分じゃないようだから。それじゃしょうがないよな
アーバイン:そうでしょうそうでしょうよ。お察しの通りです。
セナ :気をつけろよ。お前。
アーバイン:そうするよ。あんたには気をつけるよ。
セナ :お前は、俺だけじゃなく沢山の人間と問題を抱えることになるぞ。FIAともな。
アーバイン:そうかい?
セナ :賭けるよ
アーバイン:そりゃいいね
セナ :そう、分かってりゃいいよ
アーバイン:じゃあな
セナ :分かってりゃいい
アーバイン:じゃあな
セナは、出て行きかけたが踵を返し、左手でアーバインを殴った。拳は、アーバインの右側頭部に
当り、彼はバランスを失ってテーブルから転げ落ちた。セナは、ドアの方へ急かされながらまだ叫
んでいる。
アーバインが「ちょっと保険屋さーん!」と大声を挙げる。
セナが立ち去りながら言い返す「自分の立場ってものを少し真剣に考えろ!」