ミカ・ハッキネン氏の人生レース◇1周目

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317音速の名無しさん
8月○日
今日はエアギター選手権の日だ。
ロングヘアーのかつらをつけて、ミカ・ハッキネンだということがバレないようにして
出場することにした。優勝商品はエレキギター、ヒューゴの情操教育用の楽器にしては
ちょっと贅沢すぎるかもしれないが。

「次、○○番の方、どうぞ……お名前は?」
「(ええと、仮名を考えていなかったな。いいや■の名前でも借りておこう)デイブです」
「はい、ではデイブさん、演技のほうをどうぞ」
………
我ながらよい出来だ。しかし、客席がさわがしいぞ。
もしかして私が北欧の貴公子(以下略)であることがバレたのだろうか。
舞台から降りると大勢の少年がかけよってくる。やはりバレてしまったのか。
「これからは家族と一緒にのんびり過ごしてくださいね」
「引退は残念だけど、あなたには勇気をもらいました。ありがとう」
しかし、彼等の言っていることがどうもおかしい。
「デイブさん、腕の怪我はもう大丈夫なんですか?」
「フィンランドにはいつまでいるんですか?」

……誰かと間違えられているのか?

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