>>225 82年のサンマリノGPのことです。
60周のレースも15週程を残してフェラーリの楽勝ワンツー体制。
トップを走るのは、ティホシのアイドル、ジル・ヴィルヌーヴ。
これまで5年間フェラーリと苦楽を共にしてきました。
一方、2番手はディディエ・ピローニ。フェラーリに入って2年目。
46周目、ピローニがトップに。
ヴィルヌーヴは「ファンサービスの為に抜きつ抜かれつを見せてるのかな」と思う。
49周目、ヴィルヌーヴ、再びトップ。ピットから「スロー」のサイン。
53周目、ピローニ、突然ペースを上げトップに。
59周目、ヴィルヌーヴ、困惑しながらもペースを落としたピローニを抜き、再度トップ。
しかし、最終ラップ、ピローニ猛然とペースを上げヴィルヌーヴをパス。そのまま逃げ切る。
ピローニの裏切りにヴィルヌーブ怒る。以後、一切口をきいていない。チームの反応も微妙だったらしい。
そして、2週間後のベルギーGP予選…
「元」チームメイトが自分のタイムをわずかに上回ったのを知った彼は、それを破ろうとして
クラッシュ。還らぬ人となった。
と、まぁこんなお話しです。後日談も有名ですよね。