スーパージャーナリスト 赤井邦彦を2ちゃんで人気者にするスレ

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92今日の自動車漂論
『アメリカのレースは来年から大きく変容しそうだ。というのも,ホンダとトヨタが
撤退してIRLに戦いの場を移す事が決まっているからだ。これまでアメリカのレースの
代名詞のようなCARTだったが,ここ数年のIRLの台頭がCARTの地位を脅かして
きたことは確かだ。そして結局2003年から主役はIRLに移る気配だ。

この変化の裏にあるのは,IRLシリーズの創設者でありインディアナポリス・
モータースピードウェイのオーナー,トニー・ジョージの努力が大きい。同時にCARTは
これまでの人気にあぐらをかいてきたといえる。いくつもの自動車メーカーが参加していたので
安心していたのだろうが,自動車メーカーはそこに何かメリットがなければ参加しない。
そのことを忘れていたのだろう。ひとつのメーカーが手を引いてシリーズが寂しくなると,
当然残されたメーカーも手を引く。これは自然の摂理。しかし,CARTはそれに気付かず,
気付いた時にはすでに時遅しだった。

レギュレーションの変更も簡単に考えていたところがある。これまでCARTが人気を
博してきた理由のひとつであるターボ・エンジンの禁止を決めたが,それが自動車メーカーが
手を引いた理由のひとつであることを気付くのが遅すぎた。今になってターボ・エンジンの
復活を決めたが,ホンダもトヨタもいなければ,コスワース(フォード)のワンメークに
ならざるをえなかった。しかし,巨大なシリーズでワンメークというのは頂けない。
そこに技術的戦いがなくなればレースは面白味を失うだろう。

ところでホンダとトヨタが参加することが決まったIRLから1997年以来
活動を続けてきたニッサン(インフィニティ・ブランド)が撤退する。これは残念だ。
理由は,ホンダとトヨダの参戦で活動経費の高騰があげられ,ニッサンとしては
それに対応できないためという、

ホンダとトヨタとの激しい争いに敗れるのが怖かったのだろうか。できることなら
日本の自動車メーカー3社がガチンコ対決をするところが見たかった。
残念だ。  (モータースポーツジャーナリスト)』

赤井邦彦氏メールアドレス
[email protected]