【大原に捧げる名文】
自分自身、毎年アホみたいな数の問題を作成するわけで、
いい問題って何だろうというファンダメンタルな命題にぶつかることもある。
経験上、鼻息の荒い若手講師に多いのだが、
「いい問題=トリッキーかつ分量の多い問題」と誤解している作問者は少なくない。
意図的に、しかも半ば趣味感覚で、これでもかと細かい論点を問いまくる輩もいる。
たまには吐きそうな分量・内容の問題を解くのも必要であろうが、
少なくともそれは必要悪であって、前田のようなタイプの打者を抑える練習としては不適切だろう。
そんな問題を時間内に解く練習を薦められる受験生がいないことを切に祈る。
抽象的な表現になるが、前田対策には「背景がしっかりとした問題」がいいと思う。
1つの大きなテーマに基づき、現場思考力と基礎体力の双方を問う問題。
それを復習することにより、当該テーマの全体像が何となく理解できるような問題。
そんな理想郷を夢見つつ、作問地獄の日常に戻ろうと思う。