◇修羅場◇part76

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展望台で夜景を見ていたら思い出して微妙な気持ちになったので投下します。
大した盛り上がりも無い、些細な話でごめんなさい。。


私子 23歳 昼はOL、夜は親友母がやってる飲み屋の手伝いをしてて常連だった彼雄と出会う。
彼雄 33歳 漁業 マザコン気味。
オバ美 40代 飲み屋経営で、彼雄の行きつけの店のひとつがこの店。彼雄が崇拝する年上の女。
オバ彼 40代 土建業 まるで893っぽい強面さん。詳しくは知らない。
彼雄母 60代 息子激ラブ。


もう何年も前の話。
私子は親友のお母さんがやっていた飲み屋を手伝っていた。
そこで、常連客だった彼雄に「付き合わないか」と言われ、私子は彼を嫌いではなかったから
「友達から」と言う事で、私の休日に2人で出かけるようになり、親交を深めていった。
その頃知り合ったのが、彼雄の他の行きつけの飲み屋のオバ美。
あまり色気があるとは言えないが、さっぱりした性格で姐御肌の面倒見のいい女性だった。
彼雄が異様に懐いているのには違和感があったが、オバ美は誰にでも親身に相談事にのったりしてて
彼雄の支えになっているのだろうと、あまり気にしないようにしていた。
しばらくして、彼の熱意にほだされて「彼氏彼女」のお付合いにOKを出した。
が、彼女になった途端、彼雄は変貌して束縛が激しくなった。
親友母の飲み屋も辞めさせられた。
私子が「母親同然に慕っている人のお店のお手伝いをするだけなのに、そんなに信用できない?
そもそも、飲み屋で働いていた人間に付合ってくれと言ったのではないの?」と抗議すると、
そばにあった雑誌を投げつけられ、
「おまえこそ、俺の彼女って自覚はあるのか!」と怒鳴られた。
職業柄か、彼雄は声が大きく、ガタイがいい。
粗暴な言動に出られると、私子は萎縮してしまって何も言えなくなってしまう。
何か意見が衝突すると、彼雄はすぐに怒鳴って、話は終了した。
すべて彼雄の意見優先になっていった。