【各種避妊法の妊娠率1】
◆PI(パール・インデックス)
「それ単体の避妊で一年間に100人中○人が妊娠する」という確率を指標化した統計数値。
理想的な適用状態での確率〜一般的な確率と幅があり、母集団の避妊知識などにもよる。
・無避妊 … 85%(10代後半〜20代の若い世代は95%とも)
・コンドーム … 3-14%
ただし「最初は生挿入でイク時だけ着ける」のような「それって外出しと同じじゃん!」
という誤用例なども含む数字で、高避妊率の確保には正しい使用法の徹底が肝要。
性病対策の観点からは、妊娠希望時以外は常に使用するのが望ましい。
・ピル … 0.1-5%
飲み忘れ・下痢嘔吐・吸収を阻害する薬の服用時の他の避妊併用など、適切な対処が必要。
副作用・副効用それぞれ個人差があるので、世間の偏見に踊らされず自分で正しい知識を。
喫煙者・高コレステロールなどで服用禁忌に引っ掛かる場合もあり、誰もが飲めるとは限らない。
・基礎体温 … 平均3%程度
正確な測定と判断にはデータの蓄積と熟練を要する。
風邪等での数値の狂いもあり、単独利用はしない方が無難。
また、コンドーム等では失敗認識時に緊急避妊で妊娠率を下げることができるが、
基礎体温法で安全日だと信じて行った性交での失敗(実際排卵日のズレなど)はそれが不能。
・殺精子剤 … 6-26%
単独使用の避妊率はさほど高くなく、他の避妊法の補助的に用いるのが望ましい。
・IUD(いわゆる避妊リング) … ホルモン付加型(IUS)0.14%、銅付加型0.6-0.8%、プラスチック型5%程度
基本的には出産・中絶経験者に適用。
・ペッサリー … 6-20%
産婦人科で自分に合ったサイズを作り、装着方法(わりと難しい)の指導を受けるのが必要。
・不妊手術 … 男性(パイプカット)0.1-0.15%程度、女性(卵管結紮)0.5%程度
母体保護法により、成人で、既に複数人の子持ちor妊娠が致命的な持病者に適用。事実婚者は配偶者の同意を要す。
・禁欲 … 0%(性器や分泌物の接触を伴うペッティングを含めた一切の性行為をしない場合)
唯一完璧な絶対の避妊法。どうしても不安が拭えないなら、100%の保証があるのはこれしかない。