1ヶ月かけてホワイトデーのお返しを考えよう!

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     ∧∧
    ( _ _,,),  お借りします!!
    (_ヽy ノ )
   (,,_><_ノ..)   ∬
  彡※※※※ミ 旦
はぁ、これがあの時の茶碗どしたか...わたしな、あの時お茶いただいてるとな
茶がぽたぽたと漏りますのじゃ。おかしいなぁ、と見てみましたが、ヒビも傷も無い
上薬にもなんの障りも無い茶碗の茶が漏る、不思議なこともあるものじゃなぁ...
     ∧∧
    (,, ゚Д゚)_
   (_ヽっ||cノ)
   (_,__,,_.)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

はてな...と言うて置いて帰った...
     ∧∧
    (,, ゚Д゚)
    (__|=L_)
    (_,,_,,_)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

そんなあほな...ほんならこれキズもんかいなぁ! そんな殺生な...えらいことしたなぁ...
     ∧ ∧
    (´Д`;,)
    / ヽycく__)
  cヽ(___,,_,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦
まあ、茶金さん、聞いておくんなはれ...わたいは大阪の人間だ。
ちょっと極道が過ぎて親父に勘当されて京へ出てきた。ブラブラしててもしょうがないさかい
荷担いで油売って歩いてるけども、こんなことしててもうだつがあがらん
     ∧∧
   __(゚Д゚;,,)
  cヽ_ヽy ノ )
   (,,_><_ノ..)   ∬
  彡※※※※ミ 旦

ぼちぼち親父も寄る年波や大阪帰って顔見せてやりたい、けどもまとまったもん持たな
敷居が高うていなれへんがな。油を売ってやっと貯めた小判二枚、なんぞひと山当てるようなこと無いかいな
何ぞ一発勝負、と思うて探し歩いてる最中にあんたがこれひねくり回してるところ見て、これは! と...
まあ、しゃあない! 博打張って、目が出んかったんや、諦めなしゃぁないわなぁ...
    ∧∧
    (´Д`;,)
    (__|=L_)
    (_,,_,,_)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

そんなんでっさかい、えらい荒い言葉かけて、許しておくんなはれや
番頭さん、さっき頭に手ぇかけてすまんこってした、どなたさんもお騒がせしました
すんまへん、ごめんなさい、さいならっ!
     ∧∧
    (゚Д゚;,,)_
    / ヽy ヽ__ノっ
  cヽ(___,,_,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦
ちょ、ちょっとお待ち! まあまあまあ、もういっぺんお座り
あんた大阪のお方... ああ、そうどっしゃろうなぁ。京の人間にはとてもそんな真似はできんわ
     ∧∧
    (,,;゚Д゚)
    (フっy__フっ
    (________)   ∬
  彡※※※※ミ 旦

たったそれだけの思惑で、失礼ながらあんさんには二両と言えば大金やろう
それを放り出しなさった。言わば「茶金」と言う名前を買うてもろうたようなもの
あんさんに損させてはこのわたしの気が済まん。その茶碗、わたしが買いましょう
     ∧∧
    (,, ゚Д゚)
    (__|=L_)
    (_,,_,,_)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

えぇっ、千両で!?
    ∧∧
   (゚∀゚;,,)
  cく冫y ノ )
   (,,_><_ノ..)   ∬
  彡※※※※ミ 旦
いや、千両ではよう買わん
     ∧∧
    (,,;゚Д゚)
    (__|=L_)
    (_,,_,,_)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

元値の二両、そこへもう一枚付けさせてもらいます。これはまあ、ここまでの足代、箱代、風呂敷き代でおます
あんたなぁ、一山あてようてな考え起こしたらあきまへん。地道にお稼ぎやす。それに勝るものはない
永年年期をいれた商売人連中が損をするのがこの道や
     ∧∧
    (,,-Д-)
    (__|=L_)
    (_,,_,,_)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

親御さんもあんさんが憎うて勘当なさったわけやおへんやろう
あんたが三年間、肩へ天秤あてごうて一生懸命汗水垂らした、それがなによりの孝行や
地道にお稼ぎやす。この金持って一日も早う、親御さんのところへ戻っておあげなされ
     ∧∧
    (,, ゚Д゚)
    (__|=L_)
    (_,,_,,_)  ∬
  彡※※※※ミ 旦
いやぁ、そ、そんなんもらうわけにはいかんがな! あっしが勝手に思惑したんやがな
これが当たったらわたいがもうけんねや、それが外れたから、てあんたに金出してもらうやなんて
そら、スジが通らんがな...そ、そんな訳の分からん
     ∧∧
    (゚Д゚#,,)
    / ヽycく__)
  cヽ(___,,_,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

...そら...あつかましい...そら
...へぇ... そうでっかぁ?
    ∧∧
   (゚∀゚ ,,)
  cく冫y ノ )
   (,,_><_ノ..)   ∬
  彡※※※※ミ 旦

旦那さんがそこまでおっしゃるのなら、このお金いただきます!
ほんまは明日の油の仕入れ代も無い始末で、往生しとりました。
ほんなら、これ、ようもらわん、ようもらわんが
     ∧∧
    (゚∀゚ ,,)
    (__|=L_)
    (_,,_,,_)  ∬
  彡※※※※ミ 旦
ある時払いの催促なし、ちゅうことでご厄介になっときますお借りいたします。すんまへん...で、この茶碗はお納めを
     ∧∧
    (゚Д゚ ,,)
  || / ヽycく__)
  cヽ(___,,_,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

そんなもん、いらへんがな
      ∧∧
    (,,;-Д-)
    (__|=L_)
    (_,,_,,_)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

いや、百貫のかたに編み笠一つ、ちゅう言葉もございますがな、まあまあ、
これくらいなと取っていただかんとわたいの気が済まん、ほんまにみなさんお騒がせしました、どうも!
     ∧∧
    (゚Д゚;,,)
  || / ヽycく__)
  cヽ(___,,_,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦
と、油屋は逃げるように帰っていきました
     ∧∧
     (,, ゚Д゚)
    (___」=L_)
   (_,,__,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

茶金さんほどの商人になりますと、ずいぶんといろいろなところへ出入りをなさいます
    ∧∧
    (,,゚Д゚)_
   く冫y L__/っ
    (________)   ∬
  彡※※※※ミ 旦

関白鷹司公のお屋敷へお邪魔をしたおりに、「茶金、このごろ世情になんぞ面白い話しはないか?」とお尋ねになる
「最近、かようなことがございました」とお話をいたしましたところ「それは面白い、麻呂も一度その茶碗が見たい」
茶金さん、さっそく人を走らせ茶碗をお屋敷に取り寄せます。関白さんが水を注ぐと、なるほどぽたりぽたりと漏る
いくら調べてもキズもヒビも無い。
      ∧∧
   O__,(,, ゚Д゚)__O
    ヽ_」y L__/
    (_,__,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦
はてな、面白い茶碗じゃ、と関白さん、短冊を取上げますと、さらさらと一首の歌
「清水の音羽の滝の音してや茶碗もひびにもりの下露」
     ∧∧
    (,, ゚Д゚)
    (冫yく_フっ||
    (________)   ∬
  彡※※※※ミ 旦

さて、お公家さん方の間でこの茶碗がえらい評判になりまして、とうとう時の帝のお耳にこの噂が入りました。
麻呂もその茶碗が見たい
     ∧∧
     (,, ゚Д゚)
    (___」=L_)
   (_,,__,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

さぁ、えらいことでございます。茶金さん、精進潔斎して御所へ茶碗を持参いたします。
帝の前でも茶碗は茶碗、水を注ぎますとぽたぽたと漏る。覗いても透かしてもキズは無い
面白い茶碗である、と筆をお取りになって、箱の蓋に「葉手奈」と...箱書きが座った...
      ∧∧
   O__,(,, ゚Д゚)__O
    ヽ_」y L__/
    (_,__,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦
時の帝の箱書きのある茶碗...どえらい値打ちものになって茶金さんのところへ戻って参りました。
      ∧∧
    __,(,, ゚Д゚)__
   cヽ_」y L____/っ
    (_,__,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

大阪の金満家鴻池善衛門がその話しを聞きつけた。
「茶金さん、その茶碗、千両で売ってくれんかい」
    ∧∧
   (゚Д゚ ,,)
  cく冫y ノ )
   (,,_><_ノ..)   ∬
  彡※※※※ミ 旦

「いや、貴いお方のお筆の染まりましたもの、お売りするというわけには」
     ∧∧
     (,, ゚Д゚)
    (___」=L_)
   (_,,__,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦
「そんなこと言わんと、頼むさかい...その茶碗で茶会がやりたいんじゃ、ほんなら、こうしよ
 わし、その茶碗抵当に取って、おまはんに千両貸すさかい、茶金さん、わしから借金して...ほんで早う流して」
    ∧∧
   (゚∀゚ ,,)
  cく冫y ノ )
   (,,_><_ノ..)   ∬
  彡※※※※ミ 旦

とややこしい話しですが、結局のところ千両で売れた。これをあの油屋に知らせてやったらどんなに喜ぶやろ
と待っておりますが、油屋の方は決まりが悪いもんですさかい、近所を通るのを避けております
ところがある日、たまたま通りを歩いておりました丁稚がこれを見つけました
     ∧∧
     (,, ゚Д゚)
    (___」=L_)
   (_,,__,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

   だんなさん
     ∧∧
    __,(゚Д゚ ,,)__
  Oヽ_」y L____/っ
    (_,__,,__)  ∬
   彡※※※※ミ 旦
   なんやぃな?
     ∧∧
     (,, ゚Д゚)
    (___」=L_)
   (_,,__,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

こないだの油屋さんが、通りを歩いてましたで
    ∧∧
    (゚Д゚ ,,)
   cく冫y ノ )
    (,,_><_ノ..)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

こないだの油屋、みつけたんか! お前、すぐ行ってつれておいで、早う捕まえておいで、早う、早う!
     ∧∧
    (,,, ゚Д゚)__
   cく_>っyヽ__/っ
   (___,,_,,__)   ∬
  彡※※※※ミ 旦
お、おい、小僧!何すんねん、油がこぼれるがな!
    ∧∧
    (゚Д゚#,)
   cく冫y < )
   (,,_><_ノ..)   ∬
  彡※※※※ミ 旦

...ナニ? 茶金さんとこの子供しさん!?
茶金さんが呼んでる? わぁぁっ、もう堪忍して、もう合わす顔が無いねんから...あかん、あかんて!
引っ張りないな、引っ張ったらあかんて! あかん...
あぁぁっ、茶金さん、こないだの三両、返せちゅうたってもう無いで!
     ∧∧
    (゚Д゚;,,)
   cく_>っyヽヽ
   (___,,_,,__)ノっ ∬
  彡※※※※ミ 旦

いや、そんな話しで来てもろうたんやおへん、実はな、あの時の茶碗が千両で売れました
      ∧∧
      (,, ゚Д゚)
     (___」=L_)
   (_,,__,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦
...ナニ? 茶金さんとこの子供しさん!?
茶金さんが呼んでる? わぁぁっ、もう堪忍して、もう合わす顔が無いねんから...あかん、あかんて!
引っ張りないな、引っ張ったらあかんて! あかん...
あぁぁっ、茶金さん、こないだの三両、返せちゅうたってもう無いで!
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  彡※※※※ミ 旦

いや、そんな話しで来てもろうたんやおへん、実はな、あの時の茶碗が千両で売れました
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   (_,,__,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

...ぐっ...せ...そういうやっちゃ、おのれはぁ!
京の人間えげつないさかいに油断すな、て聞いてはおったが...
三両で仕入れて千両で売るやなんて、そらあんまり口銭(手数料)の取り方が酷いやないか!
    ∧∧
    (゚Д゚#,,)
   cく冫y < フっ
    (,_,,_.)   ∬
  彡※※※※ミ 旦
いや、そうやないがな
     ∧∧
     (,,;゚Д゚)
    (___」=L_)
   (_,,__,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

ほんならなんやちゅうねん...
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    __,(゚Д゚#,,)__
  Oヽ_」y L____/っ
    (_,__,,__)  ∬
   彡※※※※ミ 旦

へぇ、へぇ... あの茶碗が... 関白さんの... 帝に!?
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    (゚Д゚;,,)
    / ヽycくフっ
  cヽ(___,,_,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦
あ、あの鴻池はんが...
はぁ〜っ... 恐れ入った...茶金さん、あんさん、凄いお人や...
偉い人や...わしが持ってたらただのキズものの安茶碗、一文の値打ちもない!!!
それがあんたの手に渡ったとたんに、茶碗にそれだけの箔が付いた♪
      ∧∧
     (゚Д゚;,,)
    (__|=L_)
    (_,,_,,_)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

人徳でっせ、茶金さん...
あぁ、ええ話し聞かせてもろうた。いや、実はな、あの後、なんや詰まらんことで恥じかいた
なんちゅうあほなことしたんや、と思うたらなんやケタクソ悪うてなぁ、ずっといやぁな心持ちでおったんですわ
今の話し聞いて胸のつかえがスッと取れたような気がする。これから気持ちよう商売できまっさ。
おおきに。ほな、今日はこれでいなしてもらいます
    ∧∧
    (゚Д゚;,)
   cく冫y < )
   (,,_><_ノ..)   ∬
  彡※※※※ミ 旦

ついては、わしはこの金一文も懐に入れる気は無いで!!
元はといえばあんさんがあんなもん持ち込んできたさかいに起こったことや
     ∧∧
     (,,;゚Д゚)
    (___」=L_)
   (_,,__,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦
とりあえず半分の五百両、これをあんさんに差し上げよう。こんだけあったらあんた大きな顔して大阪へ帰れるやろ?
     ∧∧
    (,, ゚Д゚)
   cく_>っyヽヽ
   (___,,_,,__)ノっ ∬
  彡※※※※ミ 旦

それから残った五百両。この頃この京の街にずいぶんと暮らし向きに困った方があるそうな!!
わたしはこの金でできるだけ施しをしていきたい。それからちょっとだけお金を残しておいて
家族親戚、知人を招いてお祝いの宴を持ちたいと、こう思うとりますのじゃ
     ∧∧
     (,, ゚Д゚)
    (___」=L_)
   (_,,__,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

ま、とにかくこの五百両、とって
     ∧∧
    (,, ゚Д゚)
   cく_>っyヽヽ
   (___,,_,,__)ノっ ∬
  彡※※※※ミ 旦
なにをおっしゃいます!!!わたいとあの茶碗とは、あの三両もろうたところで縁が切れてまんねん。
あれがこうなったのはすべて茶金さんの人徳のおかげ。わたいが半分もらうてなこと、そんな筋の通らんがな
    ∧∧
   (゚Д゚ ,,)
  cく冫y ノ )
   (,,_><_ノ..)   ∬
  彡※※※※ミ 旦

...そんな...五百てな金...厚かましい...そ...そんな...
  そうでっか?
    ∧∧
   (゚∀゚ ,,)
  cく冫y ノ )
   (,,_><_ノ..)   ∬
  彡※※※※ミ 旦

ほんならこの中からこないだの三両引いて
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    (゚∀゚ ,,)
   ( フっycく__)
   (,,____,,__,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦
三両てな金、気にしな
     ∧∧
    (,,, ゚Д゚)
   (_>っyヽヽ
   (___,,_,,__)ノっ ∬
  彡※※※※ミ 旦

いやいや、あっ、あんたご番頭さん、この五両とって
あんたのあたまどついたの、気になってたんや
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   __(゚∀゚ ,,)
  cヽ冫y ノ )
   (,,_><_ノ..)   ∬
  彡※※※※ミ 旦

それからあんた、丁稚はん、よーぅ、わいを見つけてくれた♪
あんたも五両、受け取って、それから店の皆さん、小判一枚ずつ取って、ほら、あんたも、ほら、女子しさんも!
     ∧∧
    __,(゚∀゚ ,,)__
   Oヽ_」y L____/っ
    (_,__,,__)  ∬
   彡※※※※ミ 旦
こらこらこら、そんな小判ばらまきないな、大事にせなあかんで!
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    (,,;゚Д゚)
    (フっy__フっ
    (________)   ∬
  彡※※※※ミ 旦

大丈夫でおます! これから清水さんへ行て、あの茶店の親父を喜ばせて参ります!!
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   O__,(゚∀゚ ,,)__O
    ヽ_」y L__/
    (_,__,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

ああ、ええことをした...これであの油屋も、晴れて大阪の親元へ帰れるやろう...
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     (,, ゚Д゚)
    (___」=L_)
   (_,,__,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦
茶金さんが内心喜んでおりました、ある日のこと。
表でなにやら大勢が「わっせ、わっせ」とそれは祭りのような騒ぎ。
どうしたことかと見ますと、数人の若い男が揃いの法被と鉢巻きで、なにやら担いでやって参ります。
その先頭で羽織り袴で扇子を振って音頭を取っておりますのがこないだの油屋。
    ∧∧
    (゚Д゚,,)
  cく冫y,,く__)
    (________)  ∬
  彡※※※※ミ 旦

何をしてんねん、油屋、とうに大阪に帰ったと思うてたで!
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    (,,,;゚Д゚)__
   cく_>っyヽ__/っ
   (___,,_,,__)   ∬
  彡※※※※ミ 旦

ああ、茶金さん、十万八千両の大もうけや!
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   O__,(゚∀゚ ,,)__O
    ヽ_」y L__/
    (_,__,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦
十万八千両!? なんじゃ、そら
     ∧∧
    (,,,;゚Д゚)
   cく_>っyヽヽ
   (___,,_,,__)ノっ ∬
  彡※※※※ミ 旦

見てくれ! 水ガメの漏るやつ、みつけたんや!
      ∧∧
   O__,(゚∀゚ ,,)__O
    ヽ_」y L__/
    (_,__,,__)  ∬
  彡※※※※ミ 旦


     ∧∧
    ( _ _,,),  オメヨゴシデシタ!!
    (_ヽy ノ )
   (,,_><_ノ..)   ∬
  彡※※※※ミ 旦