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恋人は名無しさん:
彼女が死んだ。
事故だ。
彼女には夢があった。
絵本作家になる夢。
それなのに、23歳の若さでこの世を去った。
夢に向かって毎日努力をしていた。
それなのに、死んだ。
私は何をやっているんだろう。
私に夢はない。
やりたい事はあるけど、どうしてもそれじゃなきゃダメというわけじゃない。
でも、生きている。
夢があって、それに向かって努力している人間が死んで、夢も無くたいした努力もしていない私がなんで生きてるんだろう。
私は何をしているんだろう。
もっと真剣に生きたい。
人間が生きてる事ってすごいよ。
自分が生きてる事ってすごいよ。
両親が生きてる事ってすごいよ。
友達が生きてる事ってすごいよ。
恋人が生きてる事ってすごいよ。
みんな生きててくれてありがとう。
これからはそれだけで誰にでも感謝できる。
今の気持ち忘れたくない。