仮題:『オビ=ワン=ケノービの手記』
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共和国暦0000年00月00日・00時00分
観察記録者:オビ=ワン=ケノービ
これより、『マスター・ヨーダ』から極秘に私に託された任務を遂行する
無論、これまで通り、与えられた任務をきっちりやり遂げるつもりだ
だが、今度の任務ばかりは情けない話だが正直な所、自信が無い
私の元、パダワン・・・嫌、今はもうあいつもマスターだな
アナキンが聞いたらきっと笑い転げるだろうな。・・・こんな時は
あいつの向こう見ずな性格が少々、羨ましく思えてくる
こういう任務は本当のところ、アナキンに向いているんじゃないかと
思うのだが、マスター・ヨーダがおっしゃるには
【 『 相 手 』が『 生 き 物 』だから、お主向きじゃッ! 】
との事だ。確かに自分は機械の扱いとかは、どちらかと言うと苦手である
幼少の頃よりドロイドとかをジャンクパーツの中から組み立ててしまう
特技のあるアナキンにはとても敵う訳がない・・・少々、悔しいけどな
だが、いくら『 動 物 好 き ? 』な自分でも、苦手な奴等が
やはり居る・・・さて、どうしたものか・・・
『 そ れ 』は今、ゲージの中でやっと眠ってくれている。
『 そ れ 』は今朝、共和国首都星にある遺伝子バンク培養プラントから
私の部屋に届けられた『 ブ ツ 』だ。困難極まるであろう任務に
マスター・ヨーダが、特別な計らい(有給休暇)を私に施(ほどこ)して
下さった理由も理解出来た。今になって思えば、受け取り証書に
サインする時、宅配便(メッセンジャードロイド)さえも妙に
落ち着きが無かったのも納得した・・・成る程、こういう事か・・・
『 そ れ 』が眠るゲージから目を移し、変わり果ててしまった
自分の部屋の有様を暫し眺める・・・
こりゃ、『 フ ォ ー ス 』を使っても大仕事になるぞ?
腕組みをした両手に、知らず知らずのうちに『 力 』が入ってしまった。
(つづく)
>>398の続き
良く、我々ジェダイを指して『 一 騎 当 千 』とも
『 無 敵 』の存在とも表現する人々がいるが、決してそのような事は
無い・・・全く残念な事ではあるが。そして今日のような精神的にも
肉体的にも特に疲れた一日は往々にして『 嫌 な 夢 』に
魘(うな)されるのが常である。
神経が高ぶりすぎているのだろう、身体も熱を帯び不快な汗を滲ませる
寝返りを打つ度に、篭った熱で更に喘(あえ)ぐ破目になる・・・
そうこうするうちに、ようやく睡魔が訪れ眠りにつけたと思えば
件の『 嫌 な 夢 』が私を苦しめる・・・
嗚呼、またこの夢だ・・・私の師であった
マスター・クワイ=ガン・ジンが私の目の前で殺された時の記憶・・・
そして憎ッき『 ド ゥ ー ク ー 伯 爵 』が岸壁内の
格納庫で私とアナキンを殺しかけた時の記憶・・・
>>399の続き
確かに『 嫌 な 夢 』である・・・が、私には『 勝 算 』が
あった・・・何度も『 悪 夢 』に苛まされているうちに
自分でも不思議ではあるが『 夢 の 中 で も 戦 え る 』そして
『 勝 つ 事 が 出 来 る 』ストーリーを強引に創ってしまうのだ
無論、全てが自分の思い道理に上手くゆくとは限らない
しかし、数々の失敗を繰り返すうちになんとか『 コ ツ 』を掴めたような
気がする・・・此れが以前、マスター・クワイ=ガン・ジンが会得する為に
密かに試みたという『 霊 界 』での修行への入り口なのだろうか?
自分にはとてもそんな器用な真似が出来る筈がないと思っていたのだが
もしも、この推測と試みが正しいとするならば・・・行けるかもしれない。
そして、私と同様に度々『 悪 夢 』に悩まされているアナキンの
力になれるかもしれぬ・・・と、すれば今夜のこの『 悪 夢 』は
絶好のチャンスに他ならない。夢うつつの中、私は早速これらの
『 悪 夢 』と闘う事に決めた。
>>400の続き
まずは小手調べ、『 ダース=モール 』・・・真紅の
ライトセイバーをなんと薙刀状にして闘う!?というシスの
武技に長けた奴だ。体術もなかなかのもので、現実でも夢の中でも
何度も苦しめられてきた・・・だが、この『 悪 夢 』は
例の『 コ ツ 』を使って実は自分は何回も倒している・・・
今のところ勝率は約、7〜8割って所か?少々、卑怯ではあるが
夢の中のマスター・クワイ=ガン・ジンと組んで2人掛かりで切りかかる
今夜も私が妄想するマスター・クワイ=ガン・ジンはとんでもなく
強かった!あっと言う間も無く、哀れシスの武技の使い手は
その真紅のライトセイバーごと縦に両断されていた・・・
血煙が一瞬、夢の中の視界を遮った後、本番とも言える
対ライトセーバー戦用の流派『 マ カ ー シ 』の達人
我が師、クワイ=ガン・ジンのかっての師『 ドゥークー伯爵 』が
蜃気楼の如く闇から現れた!!
>>401の続き
それまで夢の中の私と組んで闘ってくれたマスター・クワイ=ガン・ジンの姿は
何処かに消え、その代わりに我が弟子アナキンが私の前に出る・・・
この『 悪 夢 』は中々に厄介で、件の『 コ ツ 』を使っても
勝率は5割には到底届かない・・・その訳は、アナキンが私の制止を
振り切って独りで闘おうとするからだ。
今回も矢張り・・・私の言うことを聞かずに斬りかかり
待ち構える『 伯 爵 』の『 雷 撃 』で倒されてしまった。
嗚呼、私は肩を落とす・・・こうなってしまうと勝率は3割を切る
せめてマスター・ヨーダが来るまでなんとかアナキンと凌げれば
勝てただろうに・・・『 雷 撃 』で暫くは動けないアナキンを
『 コ ツ 』の中でも叱り付け、老いても尚、冴え渡る
剣技を繰り出す『 伯 爵 』の猛攻をなんとか防ぐ
繰り返しになるが、これまでの経験から自分が防御に徹して
時間を稼ぎ、アナキンの復活を待ちそしてとマスター・ヨーダが此処に
加勢に来るというのが、この時点での『 悪 夢 』の辛勝パターンなのだ
私はともすれば倒れているアナキンの方へ、フォースによる攻撃を
伺おうとうする『 伯 爵 』の動きを牽制し更に攻撃に特化したとも
言われる『 マ カ ー シ 』の猛攻に何度も死にかけながらも
アナキンの戦線復帰、そして何よりも『 緑 の 異 人 』我らの
偉大なる指導者 マスター・ヨーダーの登場を待った。
(つづく)
>>403の続き
『むうう・・・不運だ・・・』思わず、心の底からの『 つ ぶ や き 』が漏れる
特に、今朝のように自分の身体が何一つ抵抗出来ぬまま『 悪 夢 』によって
切り刻まれ、無念の叫び共に目覚めなければならなかった状況下では・・・
そして更に胸糞悪い事には、その『 悪 夢 』に抵抗する『 コ ツ 』を試みたにも
関わらず、私の部屋で今、傍若無人に振舞っている彼女?達にその『 コ ツ 』を
妨害され台無しになった事だ・・・全く、本当に忌々しい。
『がしゃーーーん!』【デス!?】
『ぱりーーーん!!』【デスデス!!】
『ばしゃしゃーーん』【デス!デス!?】
早くも向こうの部屋で何かが壊れた音が響き、寝不足気味の頭に突き刺さる
昨日の疲れが全く取れず、寧ろ中途半端に寝た所為もあって私の心は
何時に無く、ささくれ立っていた。そしてこんな時は常日頃、自分が
アナキンに言い聞かせている忠告さえもが、鬱とおしいものに感じられた。
成る程・・・あいつが時折、私に見せる感情の襞(ひだ)は
こういうものなのか・・・良く判ったよ・・・アナキン、今まで
気が付かなくってスマなかったな。などと独りごちながら、自分に課せられた
困難な使命を果たすべく気持を入れ替える。
>>404の続き
彼女?達を昨日、辛うじて眠らせ、ゲージに閉じ込めた部屋は
既に、到る所が『 糞 』と『 分 泌 液 』によって汚染されていた
この様な時、常人よりも五感が桁違いに優れている
我々『 ジ ェ ダ イ 』の能力が恨めしく思えてくる。
目を突き刺すような臭気に気を失いそうになりがらも
やっとの事でクリーニングドロイドを起動させる・・・
『 ぷ す ん 』
間の抜けた小さな音と共に、起動させたドロイドの頭部から
一筋の煙が立ち昇る・・・しまった・・・昨日の大掃除でコイツが
壊れてしまったのを忘れていた。なんてこったッ!!
呆然と立ち尽くす自分を、部屋の隅で冷ややかな視線と共に
嘲り笑っているギャラリーの存在を感じる・・・おのれッ!!
思わず『 フ ォ ー ス 』で捻り潰したくなる衝動に駆られたが
なんとか自重する事が出来た・・・部屋のあまりの臭さによって
>>405の続き
『まて、アナキン・・・ここは冷静になるんだッ!』アイツを私の
パダワンにしてからというもの、最早、口癖のようになってしまった
自分の言葉を、まさか自分自身に向けて使う事になろうとは
思いもよらなかった。ふふ・・・マスター・ヨーダが私にこの任務を
託した理由がまた一つ理解出来た。これは・・・アナキンにはとても無理だ。
【デププ・・・ヒゲ人間ッ!さっさと部屋を掃除するデス!】
彼女?達の一人が嘲りながら『 糞 』を投げつけてきた
『・・・・』
投げつけられた『 糞 』は私の足元で失速したが、敢えて
されるがままになる。彼女?達の資質と性格をより深く知り得る為に
どうやら開口一番、真っ先に『 糞 』を投げつけてきた彼女?は
昨日、私の部屋に送り込まれてきた『 ソ レ 』の合計・四匹?の
中でも最年長らしい、よくよく観察してみると身体も他のモノより
大きいようだ。
ふむ・・・これより彼女?の事を『 ジ ョ ッ ク 』と呼ぼう
個々に、あまり特徴のない彼女?達同士を見分けるのに役立つ筈だ。
>>406の続き
私が『 糞 』を投げつけられても、何もしてこない事を確認すると
あの『 ジ ョ ッ ク 』のすぐ脇で私を伺うような素振りをしていた
もう一匹の彼女?が唐突に笑い声をあげた。そして足元から
だだ流れになっている彼女?の『 糞 』を手に取ると
幾分、遠慮がちながらも生意気に、この私にめがけて投げつけてきた・・・
【プププ・・・コラ!ヒゲ人間ッ!聞こえなかったのか?早く掃除するデス!】
やれやれ・・・私は肩を竦めて観察を続ける。
少々、声が上ずっているな。 こいつは所謂(いわゆる)
『 ジ ョ ッ ク 』の子分って云った所か?・・・どうやら体格も
他の四?匹よりも、一回り程小さいようだが・・・
成る程、なかなか狡(ずる)賢そうだ・・・
彼女?をこれからは『 プ リ ー ザ ー 』と呼ぶ事に決めた。
此処まで来て私は改めて考えさせられた・・・
どうやら『 ソ レ 』も、認めたくないが我々を含めて多くの種族が
等しく悩まされ続けている『 階 級 』や『 格 差 』といった
概念が同じく存在するようである。例え、銀河宇宙・・・時代・・・
そして種さえも、遥かに超えてみたとしても!!
所詮(しょせん)、『 生 命 体 』が直面しなければならぬ
問題と壁は・・・本質的に何等、代わりの無いものらしい。
>>407の続き
問題や壁が我々と同じであるならば、例え種族が如何に違おうとも
意思の疎通が出来る筈だ。それに私は卑しくも『 ジ ェ ダ イ 』・・・
しかも『 マ ス タ ー 』である。『 フ ォ ー ス』の力を借りずとも
彼女?達と上手くやっていける筈だ・・・良し!これはなんとかなりそうだ。
希望が見えてくると疲れも少しは和らぐ。部屋にたち篭る臭気にも漸く慣れてきた
私は改めて注意を凝らさなくとも、まだ名付けていない残りの彼女?達の
性格や資質が手に取るように判った。先程からせせこましく部屋の中を
走り回っている彼女?は恐らく『 メ ッ セ ン ジ ャ ー 』・・・
スラングで言うところの『 パ シ リ 』であろう。
そして・・・もう一方の彼女?は・・・
程なくして、私は部屋の隅っこの物陰で小さく震えている彼女?の
姿を見つけると共に、自分でも驚く程の深い溜息を洩らして呟いた
『 成る程『 被 虐 者 』・・・ターゲットとは云い得て妙だな 』
良く良く、見る迄もなく『 ソ レ 』の中で一番、薄汚れていて
身体じゅう到る所に生傷があった。どうやら彼女?はまだ私の存在に
気が付いていないらしい。
仲間?達の『 リ ン チ 』(この場合、正しくはウンチか?)で
すっかり怯えきっているようだ。此処から見ても判るぐらいに
小さな身体が大きく震えている。そんな可哀想な彼女?に向けて
一歩踏み出しながら私は彼女?の事を
『 ア ラ ミ ス 』・・・と、名付けようと心に決めた。
(つづく)
>>404 訂正
×アナキンに言い聞かせている忠告さえもが、鬱とおしいものに感じられた。
○アナキンに言い聞かせている忠告が一際、ウザく感じられた。
×アナキン、今まで 気が付かなくってスマなかったな。などと独りごちながら
○アナキン、今迄 本当に気が付かなくってスマナイ・・・と独り語ちながら
>>405 訂正
×我々『 ジ ェ ダ イ 』の能力が恨めしく思えてくる
○我々『 ジ ェ ダ イ 』の能力が恨めしくも思えてくる
>>407 訂正
×【プププ・・・コラ!ヒゲ人間ッ!聞こえなかったのか?早く掃除するデス!】
○【プププ・・・コラ!ヒゲ人間ッ!聞いただろッ!?さっさとキレイにするデス!】
>>408 訂正
×『 成る程『 被 虐 者 』・・・ターゲットとは云い得て妙だな 』
○『 成る程【 被 虐 者 】・・・ターゲットとは良く言ったものだ 』
×此処から見ても判るぐらいに 小さな身体が大きく震えている。
○此処から見てもはっきりと判るぐらい、その小さな身体が大きく震えている。
411 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2010/05/18(火) 14:59:13 ID:iERhSOwl
>>339なんで仔実装死んじゃったの?
金持ちのおばさんが殺したのかな?
多分気温が下がって凍死したんじゃね?
>>399 訂正
×そして憎ッき『 ド ゥ ー ク ー 伯 爵 』が岸壁内の
○そして宿敵『 ド ゥ ー ク ー 伯 爵 』が岩壁内の
>>399 訂正
×そうこうするうちに、ようやく睡魔が訪れ眠りにつけたと思えば
○まんじりともせず、やっと睡魔が眠りに誘(いざな)ってくれたと思えば
415 :
ナイコンさん :2010/05/20(木) 01:53:02 ID:glLVC/4o
荒らされてる?
いんや、新参者がちょっち
おイタしてるだけさ・・・(゜3゜)〜♪
もう此処には続きは書かないと思うよw