ジョジョの奇妙なバトルロワイアル第8部

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903参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:52:09 ID:SwAnIjq0

904参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:52:34 ID:wzv195YW
 
905参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:52:56 ID:pwY/2o8b

906Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:53:31 ID:JlfM24Nl
イタリアはギャング組織のボス、ディアボロ。そして腹心ヴィネガー・ドッピオ。
彼らは幼い頃に何らかの原因によって心に亀裂が入り、今日まで生きてきた。
ドッピオは尊敬するボスのもとで腹心として働き、
ディアボロはドッピオと『接触する』という従来の常識を覆す行為を駆使し、組織を収め続けていた。
ディアボロの恐るべき点は、肉体がドッピオの状態でも記憶を共有する事と、
『電話』という媒体を使って実際に通信できる事。そして、これらは全てディアボロが主導権を握っているという事実。
ドッピオは上で触れた『多重人格者の一人格』に過ぎないが、ディアボロはその一線を超越しているのだ。
人格の入れ替わりもディアボロの如何が全てなので、ドッピオはただの駒に過ぎなかった。

そう、『ディアボロがシーザーに敗北する』までは。

シーザーの意地の攻撃は、ディアボロの誇り、欲望、野望、虚栄心というありとあらゆる物を打ち砕いた。
そして慢心を漬け込まれ、どうにもならないという現実を思い知らされ、最後に敗北の二文字を書き込まれた。
勿論ディアボロは完全に諦めるつもりはなく、あくまで己が頂点を譲るつもりはなかった。
だが、彼の体は彼の意思についていけなかった。それ程のダメージをシーザーから受けてしまったからである。
シーザーがディアボロを殴り終えた時……彼の魂はゆっくりと肉体から外れていくだけだった。

(誰が言った言葉……だったか……『我々はみな運命に選ばれた兵士』……え? くそ……。
 だが……この世がくれた真実もある……運命はこのオレに……『時を飛ばし予知ができる能力』を授けてくれた。
 間違いない。それは明らかな真実だ。この世の運命は我が『キング・クリムゾン』を無敵に頂点に選んだはずなのだ。
 ……オレは『兵士』ではない。くそーーッ!! そのオレに対してッ!! この手にッ!生きているという感触が無いッ!
よくもッ!こんなッ!こんなことでこのディアボロが敗北するわけがないッ! 頼むッ! まだ連れていかないでくれ……)
907参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:53:34 ID:cIlc1c/+

908Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:54:15 ID:JlfM24Nl
このディアボロの卑しくも空しい願いが天に届いたのかどうか今となっては藪の中なのだが、皮肉にも奇跡は起きた。
リサリサがエイジャの赤石を使ってシーザーの完全回復を試みようとし、究極の波紋を放出したのだ。
その後のリサリサたちの顛末は先述のとおりだが、この時彼女たちの知らない所でもう1つのドラマが起きていた。
リサリサが制御不能に陥った波紋は、シーザーから出た半乾き血痕を伝ってディアボロの肉体にも伝導したのである。
修復不可能に近い徐倫たちの肉体とは違い、ディアボロの体は波紋使いとはいえ一般人からタコ殴りにされただけ。
外傷が目を見張るほど回復していったのは言うまでも無い。
当然リサリサと同様に呼吸器官は傷ついていおり、その他にもなんらかの障害を抱えている可能性はあるのだが。
このチャンスを帝王が逃すはずがなかった。こと底知れぬ執念にかけては、彼の右に出るものはそうはいない。
彼は自分の肉体に潜むもう一人の人格……ヴィネガー・ドッピオの目覚めを許可したのだ。
『器』は1つのまま、『中身』は2つが1つになるだけ。つまり普通の一般人と遜色が無くなる。

(いいかドッピオッ! よく聞くんだ……目を覚ましたらすぐにその家にいる奴ら全員を始末しろッ!
 奴らは『波紋』使いッ! 呼吸を使った妙な体術を会得している。迂闊に奴らの体に触らないほうがいいぞ。
 あと、この場でそいつらを全員殺せたなら、過去の失態は取り消してやってもいい。貴様が殺し損ねた奴もいるはずだ。
 いいか……油断するなッ! 我がキングクリムゾンはお前に預けておく。……後は、頼んだぞ……)

こうしてディアボロは名残惜しみながらも、
『誰かに帝王の座を明け渡すくらいならドッピオにその座を守らせて空位にするか、最悪でもドッピオに譲ったほうがマシ』
という……あくまで帝王の座を自分自身の肉体に留めておきたいという往生際の悪さを出して天に召されたのであった。
909参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:54:21 ID:wzv195YW
 
910Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:55:13 ID:JlfM24Nl
(ボス……なんだかよくわからないけど……とにかく目の前にいるあの2人を始末すればいいんですね? )

ディアボロの遺志を受け取ったドッピオが目覚めたのは、正確にいえばリサリサが1階に下りていった直後だった。
彼はその『目覚めた瞬間に』好機を得ることとなる。
2階にいたシュトロハイムが、ドッピオのいる部屋に戻り、
ジョセフの遺体を左肩に乗せシーザーを左手で抱えて運び出したのだ。
ドッピオは彼に気づかれないように、ゆっくりと起き上がり……彼を尾行し……。
階段を下りようとしていたシュトロハイムの後頭部を拳銃で狙撃。
バランスを崩した軍人はそのまま階段を転落。ドッピオが目覚めてから僅か2、3分後の出来事であった。

*  *  * 

ドッピオはこの家にあった支給品を全て回収し、床に陳列させる。
空条徐倫、ナルシソ・アナスイ、シーザー、シュトロハイム、リサリサの所持品、武器や道具が揃っていた。

「もうこんな時間か。第三回放送……聞き損ねちゃったな。さてと、荷物が増えてきたから整理しないと。
 これは……いらないな。これも……いらない。食料も水もなるべく必要以上もっていくのは止めよう。
 しかしどうしたんだろう……さっきから喉が痛い。呼吸するのも苦しいし……」

ドッピオはぶつくさ独り言をしながら、必要不要を分別していく。
『幸運? の剣』、ミスタの拳銃、徐倫の自動式拳銃を奪取し、支給品一式は3人分までに抑える。
アメリカンクラッカー、エイジャの赤石はそのまま放置した。
だが、彼が処分に困った物が1つだけあった。『矢の形をした首輪探知機』である。
一見スタンド能力を発動させるあの『矢』にそっくりな形をしているのだが、中身は全くの別。
スタンドを発言させる力も無ければ、スタンドを貫くことも出来ないただの機械。
ただ、スタンドを矢で貫けばどうなるかという事実を知らない世界から呼び出されたドッピオには関係のない話なのだが。
911参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:55:51 ID:wzv195YW
 
912参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:56:03 ID:pwY/2o8b
 
913参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:57:12 ID:wzv195YW
 
914Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:57:24 ID:JlfM24Nl
「ポルポが所持していたのとは別の矢かな? アレって奴が拳銃自殺したときに破壊されたんじゃあ……あれれ?
 な、なんだッ!? この『矢』、独りでに動いたぞッ! まるで……何かに反応するように。
 何かを察知したのか。それとも何かを僕に伝えようとしているのか。一体この矢は何なんだッ!? 」

ドッピオは矢の指し示す方向に向かう、その場所は先ほど自分がいた階段だった。
ジョセフ、シーザー、リサリサ……物言わぬ人間たちのボディが今でも寝そべられている。

「この場所にまだ何かあるというのか? それとも――」
「ブァカ者がァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア! 」

*  *  *

無数の鉄が摩擦音を立てて飛び出し、圧縮されたミサイルのように致命傷を与えんと直進する。
ほとばしる火花。舞い上がる煙幕。反動で踊る砲身。漢ルドル・フォン・シュトロハイムの襲撃である。
調子がよければ30ミリの鉄板も突き抜ける重機関砲の威力は伊達ではない。

「ナチスの科学は世界一ィィィ! この機関銃は世界最高水準でェェェ……1分間で600発も撃てるのだアアアア!! 」
「……確かに僕は後頭部に発砲したはずなんですが……生きていたとは」
「ちょいと脳がギクシャクするがァァァァァ。おれの体は行動可能ォォォォォッ! 」

シュトロハイムの邁進は止まらない。重機関砲を発射し続けながらドッピオとの距離を詰めていく。
後頭部……即ち脳を破壊されていたとしても、彼はまだ完全な機能停止には至らなかった。
それは純粋なるナチス技術の恩恵もあったが……リサリサに対する彼なりの謝罪もあった。
915参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:57:33 ID:cIlc1c/+

916参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:58:10 ID:wzv195YW
 
917Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:58:13 ID:JlfM24Nl

(一瞬の不覚がリサリサを死なせてしまった。『またもう一度賭けをすればいい』という言葉を最後まで贈れなかった。
 このままではリサリサの人生が、賭けが、挑戦が『無駄』という『結果』になってしまう。そんなことにはさせん。
 今度は俺が賭けをする番だ。この半死半生の体で奴を討ち取れば……『あいつ』は助かるからなァァ!! )

シュトロハイムは忘れない!
自分の運命に挑戦したリサリサという波紋戦士の生き様を。
だから彼も挑戦した。自分の体の限界という限界を目指して動き続ける事を決心したのだった!

「俺の体はァァアアアアアアアーッ!! 我がゲルマン民族の最高知能の結晶であり誇りであるゥゥゥ!!
つまりすべての人間を越えたのだァアアアアアアアアアアアア!! 」
「このアホが……! いつも寄ってくる……こんなアホが……この世はアホだらけなのかァ〜ッ!!
 なんで立ち上がって来るんだ……? そのまま死んでればいいものをッ! この世に存在してはならねーんだッ!」

しかしエピタフの未来予知を駆使し弾丸の軌道を読み、
弾丸が当たらないように距離をとる標的・ドッピオには中々命中しない。

「せまい家の中で本当に良かった……外であんな物をぶっ放されたら逃げ切れたかどうか。
 こっちの戦力は銃が2丁。片方は未使用だけど厳しい……エピタフだけで逃げ切れるとは思えない。
 でもアイツが銃を発射し始めたのが……で……今まで一回も使っていなかったとしても……」
「なァァァァにをブツブツ喋っておるのだアアア! もう逃げられんぞッ!
くらえィィィィィィ!貴様にとどめを刺せるなんてスカッとするぜぇー…………………………え? 」
「……やはり『弾切れ』を起こしましたね。確か1秒間に600発でしたっけ。
 後先考えずによくもまぁこれだけ撃ったもんだ。これで! ようやくコッチの番ですね……」
「や、やめィ! 深夜の時に俺は撃ち過ぎていたというのかッ!? ま、まさか荒木が俺の装弾数を改悪……」
「クソやかましいぞ!! 調子こいてんじゃあねえーッ! 聞いてねぇんだよッ!
 これからおっ死ぬてめーなんかの言い訳なんてよォォォォォーーーッ! 」
918参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:58:22 ID:pwY/2o8b
 
919参加するカモさん:2007/09/19(水) 20:59:12 ID:pwY/2o8b
 
920Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 20:59:17 ID:JlfM24Nl
ドッピオはシュトロハイム目掛けて銃弾2、3発お見舞いする。
リサリサのときよりも距離があるので精度は劣るものの、銃弾はシュトロハイムにヒットする。
たじろぎながらもシュトロハイムは体の鋼鉄である部分で防御しようと構えるが、
既にその時にはキング・クリムゾンの腕が彼の首根っこを掴んでいた。

「誰だろうとボスの永遠の絶頂をおびやかす者は許さない。決して。確実に消え去ってもら……ううッ!? 」

しかしシュトロハイムも……キング・クリムゾンの腕を掴んでいた。
握力は1950キログラム。その破壊力柱の男サンタナの軽く倍!

「フフフ、人間の偉大さは恐怖に耐える誇り高き姿にある。ギリシアの史家プルタルコスの言葉だ。
 今のお前には……そんな“誇り”など微塵も感じられないがな」
「痛ェェェッ! てめーいつまでもこの世に這い蹲ってんじゃねェェェ。とっととあの世に逝きやがれェェェッ!!」

ドッピオはシュトロハイムの頭部に残り銃弾を全て打ち込む。
シュトロハイムの頭は花火のように爆散し、彼の体はそのままゆっくりと倒れ……機能停止した。

「ハァー……ハァー……う、右腕が……折れた。銃も1つ……使い切ってしまったし……。
 ちょっと感情的になっちゃったけど、ボス……任務成功しました。とりあえず……この返り血を何とかしないと」

*  *  *
921参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:00:01 ID:wzv195YW
 
922Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 21:00:42 ID:JlfM24Nl

ふらふらになりながらも、ドッピオはようやく家の中を歩く。
リサリサ、シュトロハイムとの連戦は、呼吸の不調も相まってそれなりの疲労を招いていた。
その時である。
何かが彼の目の前に現れたのだ。
『新手の敵が生き残っていたか』と思いながらも、ドッピオは再び歩き出そうとした。
しかし、歩けなかった。

「ダメだな。やっぱ調子悪い……呼吸器官を痛めちまったのかね」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……………

ドッピオの顔がどんどん青ざめてゆく。
彼の目の前に、『信じられないもの』がいたから。
『それ』はドッピオが目覚めたときには既にぐったりとしていたから。
ドッピオ自身、最初からそれは『死体』だと勘違いしていた。

「なぁ……お前何か知らないか……? ああすまない。今ちょっと目がよく見えないんだ。
 涙が止まらなくてさぁ……お前のことがよく見えないんだ。なぁ教えてくれ。
 ここで“何が”あった? どうしてこのエイジャの赤石が、ここの家に落ちてたんだ?
 俺の師匠と親友の死体が……何であそこにあるんだよォォォォォォォォォッ!? 」

ドッピオの顔には驚愕の色しかなかった。


シーザー・アントニオ・ツェペリ……愛に生きる男の、遅すぎた復活である。

923参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:01:13 ID:wzv195YW
 
924参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:01:22 ID:SwAnIjq0
支援
925Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 21:01:27 ID:JlfM24Nl
【F-3とG-3の境にある住居(F-3)/1日目/夜】
【シーザー・アントニオ・ツェペリ】
[時間軸]:ゲスラーのホテルへ突入直後
[状態]:健康だが、呼吸器官不安定(波紋が練りにくい)。
   『究極!深仙脈疾走』プラス『エイジャの赤石』によるその他の体調に異変あり?
[装備]:エイジャの赤石
[道具]:支給品一式。
[思考・状況]:
1)目の前の人物に事情を聞く。
2)トリッシュの言葉を受け取った以上、ゲームには乗らない。

※ドッピオの服装はディアボロと同じですが、シーザーが『ドッピオ=ディアボロ』と認識しているのかは不明。

【ディアボロ・ドッピオ(現在ヴィネガー・ドッピオ)】
[スタンド]:『キング・クリムゾン・エピタフ』
[時間軸]:リゾットに勝利後、ローマへ向かう途中
[状態]:体力消耗、呼吸器官不安定(息がしにくい)、キング・クリムゾンの右腕骨折(自分の右腕も骨折)、血まみれ。
    『究極!深仙脈疾走』プラス『エイジャの赤石』によるその他の体調に異変あり?
[装備]:自動式拳銃(徐倫の支給品)
[道具]:支給品一式×3(ただしバッグは一つ)、『矢の形をした首輪探知機』、DIO様の投げナイフ
   『幸運?』の剣 (柄に由花子の髪が絡みついて離れない。髪の下の「UN」の血文字が波紋のせいで消えかけている)
[思考・状況]
1)シーザーが生きていたことに対する驚き。
※以下は【F-3】の家から脱出した後の行動基準。
2)ボスの指示通り、近付いて来る相手の素性の確認
3 向こうが僕を殺す意思が無いのなら、取りあえず行動を共にする
4)支配出来る人間なら、共に荒木打倒を考える。無理なら機を見て殺害
5)ブチャラティ、ナランチャ、ポルナレフ、エルメェス、承太郎への警戒。
926参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:01:54 ID:wzv195YW
 
927Io non sono solitario.  ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 21:01:57 ID:JlfM24Nl
※支給品一式×5(リサリサ、シュトロハイムを含む)
 アメリカンクラッカー×2、ミスタの拳銃(弾無し)は家【F-3】のどこかに放置されています。
   
【シュトロハイム 死亡】
【リサリサ     死亡】
【ディアボロ   消滅】
928 ◆fk8qEzlLPk :2007/09/19(水) 21:03:00 ID:JlfM24Nl
投下終了。多大なる支援。そして支援してくださった皆さん。本当にありがとうございました!
929参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:05:11 ID:cIlc1c/+
>>928
GJ!
930参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:06:15 ID:JlfM24Nl
そろそろ埋まりそうなので、新スレを立ててきます。
931参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:07:32 ID:wzv195YW
乙でした
932参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:09:28 ID:tCLc0PFz
乙です。
思わぬどんでん返し見事でした。
933参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:11:27 ID:+xIzuJR0
投下乙!
2部のメンバーの熱すぎる戦いはホントGJ!!

そして
-今日のディアボロ-

シーザーに波紋を流されて死亡
934参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:22:01 ID:wzv195YW
935参加するカモさん:2007/09/19(水) 21:31:45 ID:QqWSy2Nt
ドッピオがどこまでキンクリを操れるか気になる
投下乙です!
936参加するカモさん:2007/09/19(水) 23:58:28 ID:/q2Q+wAW
埋め代わりに投下乙!

二転三転していく状況の変化にまさに興奮。
二部勢の生き様はいずれも素晴らしかった…(シーザーまだ生きてるが)
それぞれのセリフもまさにジョジョって感じですごくよかったです。
937代理です:2007/09/20(木) 00:04:21 ID:kqFb2zsv
今日のディアボロww
投下乙!
シーザー凄いな、タイマンでボスに勝つなんて・・
そして2部メンバー・・安らかに眠ってくれ
938参加するカモさん:2007/09/20(木) 00:53:44 ID:IH8zvPrS
投下乙です

ところでドッピオが戦闘中、正体を隠す必要も無いのにリサリサやシュトロに対して丁寧語で喋ってるのは違和感ある
939参加するカモさん:2007/09/20(木) 07:00:51 ID:rl+Y/A1r
GJ!投下乙
目を見張るような展開だった。

ただ、全体の文章構成があまりにも説明臭くなっているのが惜しまれる。
修正をくわえてくれりゃあ言うことなしなんだが…
どう思うね?諸君…
940参加するカモさん:2007/09/20(木) 09:24:27 ID:j+4l+932
乙です。
奇しくも第2ラウンドだな〜 シーザー、キッチン洗剤ででもシャボン作んないかな?

丁寧語〜は、その方が雰囲気出てる所と、そうでない所とがある気がした。
あえて挙げるなら此処位かな?
「……確かに僕は後頭部に発砲したはずなんですが……生きていたとは」

説明臭いのは、この書き手さんの書き方だろうから
これはこれで無理して直さなくてもいいかと…  意見になってるかな?
941 ◆lghKKyZNFw :2007/09/20(木) 14:10:47 ID:TUGYLTyX
投下します。
942愛と夢 ◆lghKKyZNFw :2007/09/20(木) 14:13:10 ID:TUGYLTyX
仗助とジョージが東から接近している者に気付いたのはほぼ同時だった。
「仗助君」
「あぁ。北東から誰か近付いてきますね」
接近している人間が見えたりしているわけではなく、『肌で感じる』2人。
2人は知っていた。同じジョースター一族、星型のアザを持つものの位置を感じ取ることができるという事実を。
該当者は2人しか考えられなかった。
承太郎か、DIOである。
「ナランチャ君。北東から誰か近付いてきているのを確認出来るかね?」
「えっと。反応はないです」
「「!!」」
それで2人は気付いた。
北東からの来訪者に。
承太郎ならばナランチャのレーダーに引っ掛かるはず。
それなのにレーダーに引っ掛からないのは、接近者が呼吸をしてないからに他ならない。
「…ディオか」
そう呟き、仗助は皆へ忠告する。
「皆!ディオがこっちに来てるみたいなんで気をつけてくれ!!!」
一方、ジョージは何かをエルメェスに頼んでいた。
2人でごそごそとやってるジョージトエルメェス。
「こうすればいいんですか?」
「そう。これでい…」
ジョージの言葉は最後まで続かなかった。
943愛と夢 ◆lghKKyZNFw :2007/09/20(木) 14:14:54 ID:TUGYLTyX
「…え?」
目の前の光景に、ナランチャたちは愕然とする。
いつの間にか、ジョージは後ろから首根っこを捕まえられていたのだ。
そしてジョージの首に指を食い込ませているDIOがいた。
「ディ…ディオ?」
首を掴まれながらも、DIOの方へと手を伸ばすジョージ。
そして、他の人間も動き出していた。
「ヘブンズ・ドアー!」
ミキタカがヘブンズ・ドアーを発動する。
しかし、
「おっと」
DIOはジョージを盾にして、ジョージが本にされた。
「アリアリアリアリ!!!」
続けて、ブチャラティがDIOに攻撃を仕掛ける。
しかし、
「ザ・ワールド!」
DIOは時を止め、自分のいた所にミキタカを置いた。
そして、時は動き出す。
「!?」
ブチャラティの攻撃をくらったミキタカはバラバラになる。
「マズイ!スティッキー・フィンガーズ!ミキタカを元に戻せ!」
ジッパーをくっつけるブチャラティ。
そしてミキタカはかろうじて元に戻ったが、意識を失ってしまった。
944参加するカモさん:2007/09/20(木) 14:15:41 ID:tohuirbK
支援
945愛と夢 ◆lghKKyZNFw :2007/09/20(木) 14:16:12 ID:TUGYLTyX
「ナランチャ!貸せ!」
その間に、エルメェスはナランチャからジョージの舌を取り上げ、シールを剥がす。
「なっ」
さすがにこの現象にはDIOも少し驚いた。
舌が引き合い、ジョージの体はDIOから離れ、エルメェスの元に飛んでいったのだ。
その間ブチャラティも、ミキタカを元に戻した後後ろへ腕を伸ばし、
後方の壁をつかんだ後腕を元に戻してDIOの間合いから離脱していた。
ジョージとミキタカの具合を、仗助がみる。
「仗助!ジョージさんとミキタカは無事か?」
「わ、私なら大丈夫だ」
ミキタカが気を失ったことで本から元に戻り、意識が戻ったジョージが答える。
「ミキタカも生きている。だが、気を失ってる。目が覚めるのに少し時間が掛かりそうだ」
そして、仗助も皆にそう返していた。
946愛と夢 ◆lghKKyZNFw :2007/09/20(木) 14:17:19 ID:TUGYLTyX
DIOは、ジョージ一行へと向き直る。
不適の笑みを浮かべるDIOに対し、ジョージ一行の表情は重い。
あらゆる攻撃が通用せず、ジョージとミキタカが、一瞬にしてやられてしまったのだ。
『時を止める能力』
この圧倒的な能力に、全員が押されていた。
「フン。雑魚どもらしく、徒党を組んで集中攻撃するという腹か。
無駄無駄。そんな攻撃など、ザ・ワールドの前には無力」
優越感に酔いしれたような声を出すDIO。
いや、実際そうなのだろう。
事実、DIOは一瞬で6人まとめて殺すだけの力があるのだ。
「何だ?全員通夜のような表情をして。もう諦めたのか?」
DIOの前に、誰も返す言葉がない。
ザ・ワールドの前に、全員が無力感と焦燥感にかれれていた。
「では、全員ここで死ね」
ただ、一人の例外を除いて。
「待ちたまえ」
「「「!!」」」
声のした方を全員が振り向く。
そこには、ジョージ・ジョースターが起き上がっていた。
947参加するカモさん:2007/09/20(木) 14:18:08 ID:tohuirbK
支援
948愛と夢 ◆lghKKyZNFw :2007/09/20(木) 14:19:06 ID:TUGYLTyX
「君は本当にディオなのかね?」
「これは父さん。まだ生きてましたか」
「もう一度聞こう。君は本当にディオなのだね?」
「ええ。そうですよ」
ついさっき殺そうとしたことに罪悪感を微塵も感じず、DIOは答える。
「ディオ。一体どうしたというのだ?
彼らから、お前は吸血鬼となってたくさんの人を殺し、彼らの敵となっていると聞いている。
本当なのか?」
「本当です」
ジョージの問いをあっさりと返すDIO。
「何故そんなことをする」
「簡単な理由ですよ。勝利して支配するため、それだけです」
「そうか…」
悲しげに俯くジョージ。
「父さん。父さんたちには感謝していますよ。
元の世界では、俺は父さんの血で吸血鬼になれた。
更に、俺の首から下はジョナサンの肉体。
そして今、首から下をなじませるために父さんの血をいただけるんですから」
DIOは話し続ける。
949参加するカモさん:2007/09/20(木) 14:19:55 ID:tohuirbK
支援
950愛と夢 ◆lghKKyZNFw :2007/09/20(木) 14:19:58 ID:TUGYLTyX
一方のジョージは、顔を上げようとしない。
「父さん。俺のために、血を吸われて死んで下さい」
そこまで聞いた後、ジョージは顔を上げ、周りの仲間に向かって言った。
「皆、手を出さないでくれ。私がこの子に引導を渡す」
そのセリフを聞いたDIOは、一瞬何を言っているのか解らないとでも言いたげにポカンとし、その直後大笑いを始めた。
「フ、フフフ…、フハハハハ!
父さんが!?俺を!!?
こいつはいい!ケッサクだ!!!
フフフハフハフハハハハ!!!」
笑い続けるDIOに、ジョージはあくまで真剣に話す。
「お前やジョナサンのためなら、私は命を差し出すことにためらいはない。すっとそう思っていたよ。
だが、お前が私の命を奪うことで悪鬼の道に走るというのなら、この命、みすみすくれてやるわけにはいかん。
逆に、命を賭けて阻止しなくてはならない」
そしてジョージはDIOを見据え、宣言をした。
「ディオ・ブランドー!!!ジョージ・ジョースターが決闘を申し込む!!!
申し出を受けるか!!?」
ジョージの言葉にDIOは笑いを止め、余裕しゃくしゃくの顔で肯いた。
「受けますよ、父さん」
951参加するカモさん:2007/09/20(木) 14:20:56 ID:tohuirbK
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952愛と夢 ◆lghKKyZNFw
「1つ言っておこう。
私一人では、ディオ、お前には勝てないだろう。
だが、私には仲間がいる」
「何ですか?決闘とか言っておきながら、1対1では戦わないということですか?
構いませんよ」
「違う。彼等はこの決闘に介入させない。だが、仲間の力を借り、私はお前を討つ。
ディオ、親としてお前への最後のつとめだ」
「フン」
2人の間合いは、ザ・ワールドの射程距離より少し離れているくらい。
DIOに武器はないものの、戦闘能力としては最強のスタンド、ザ・ワールドがある。
一方、ジョージは銃しか持たない一般人。
旗から見れば、一方的な展開にしかならない果たし合い。
しかし、ジョージにはスタンドに勝る力があった。
死んだ仲間との約束、今守らなければならない仲間。
そして――DIOへの『愛情』。
ジョージはDIOへ注ぐ愛情を惜しまなかった。
ジョナサンと同様、聡明な息子をときに優しく、ときに厳しく愛し続けた。
そして、DIOへの愛は今なお衰えない。
DIOを愛しているからこそ、悪鬼と化したDIOを救うために、ジョージは自ら手を下すことを決意した。
そう、DIOを倒そうと考えるジョースター一族の中、ジョージだけは救おうと考えているのだ。
その決意は、圧倒的な力を持つDIOに対し全くひるまない力となった。