噂の真相4月号にひろゆき登場!

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11噂の真相(1)
『噂の真相』2002年4月号(p.72-p.73)
マンスリーインタビューメディア異人列伝

西村博之
1976年東京都生まれ。アメリカ留学中の99年5月に掲示板2ちゃんねるを開設。今や
1日10万人がアクセスすると言われる日本最大級の掲示板に。大学2年時に設立した
ホームページ制作会社の社長

 毎日のように見ているか、それともまったく知らないか。おそらく、本紙読者の「
2ちゃんねる」への態度は、この両極端に分かれるのではないだろうか。後者の読者
のために、2ちゃんねる(読みにくいので以下「2ch」と記す)について簡単に説明
しておく。
 一言でいえばインターネット上の掲示板である。誰かが何かについて書き込むと、
ほかの誰かがそれについて書き、またそれについて誰かが……と書き込みが続く。特
異な点が二つある。一つは、その規模の巨大さ、書き込み量の多さである。同時に何
百ものテーマについて書き込まれている。もう一つは、匿名での参加が可能。という
か、ほとんどの書き込みは匿名であり、仮に誰かが実名で書いたとしても、それが実
名かどうか確認するのは難しい。
 マスメディアに取り上げられることが何度かあった。たとえば東芝クレーマー事件
や西鉄バスジャック事件などである。そのつどマスメディアは2chを「便所の落書き」
と侮蔑してきた。
 その2chを99年5月に立ち上げ、「管理人」を名乗るのが西村博之(2chでのハンド
ル名は「ひろゆき@管理人」)だ。
 「暇になると、面白いこと何かしたいな、というタイプなんですね。たまたまその
なかの1こが2chだった」と設立動機を語る。要は暇つぶしである。
 しかし、暇つぶしというには、規模が大きい。支障なく動かすためには絶えずメン
テナンスが必要だし、日本生命事件のように、書き込みが訴訟にまで発展して、裁判
所に引っ張り出されることもある。西村はそれを管理人として引き受けているのだ。
へらへらしているようで、並みのタフさではない。それとも神経がないのか?
 が、「管理してないんで、大変じゃないです」という彼の言葉は嘘ではない。2ch
三点目の特徴を挙げるとすると、徹底した放任主義である。だから揉め事が起きる
のだ。