【ラジヲネルフ・Bay wEva】

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439お便り
コンバンワ、私の体験した奇妙な話を聞いてください。

あれは3年程前の夏の夜。
私の友人から面白い事があったから聞いてくれ、と電話がかかってきました。
無人の公衆電話が鳴っていて、彼が出てみると相手はいきなり

『今からそちらに向かいます』

と一言だけ言って、切ってしまったと言うのです。
好奇心の強い友人は、私に電話をかけながら、しばらくそこで待ってみると嬉しそうに語りました。
その公衆電話を使いながら。

そのまま、何分か無駄話をしていたら、突然友人が何も反応しなくなりました。
何の前触れもなしに。

いくら大声で呼んでもダメです。。
受話器の向こうからは、ただ、虫の声が聞こえてくるばかりでした。

それからどれくらい経ったでしょう。

友人の所在がわからず、電話を切ることも出来ずに立ちすくんでいると、
「もしもし」
唐突に受話器から声が聞こえてきました。
しかし、友人の声ではありません。

「そこに私の友人がいませんか?急に応答がなくなってしまったのですが?」」
私はその電話の主に問い掛けました。
「死にました」
抑揚の無い、冷静な声で、その人は言いました。
その人が言うには、電話を抱えるようにして座り込んでいる友人を酔っ払いかと思って声をかけたら、
息をしていなかったというのです。
そう言うと、その人は、救急車に連絡を入れるからと電話を切ってしまいました。

いったい友人に何があったと言うのでしょう?
今でも分かりません。

もしかしたら、本当に何かが来たのでしょうか?

PS,救急車に連絡してくれた人は、病院にまで付き添ってくれたそうです。(本当に無関係でした)
長文すみません。
頑張ってください。