抜けるエヴァ小説を教えて欲しい!

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24イカリング ゲソドゥ
>>17
有限会社和田総業(ttp://www.try-net.or.jp/%7Ewizard/dawa/dawa.html)で読める
海王山恋氏の「恋心」か。巡回経路から遠くこの作品の存在は全く知らなかった。

本編サイドストーリーだがアスカの影は限りなく薄く、基本的にシンジとレイしか
出てこない。
序盤は濡れ場に至るキッカケに少々説得力を欠く…と言うかご都合展開と言われて
も仕方あるまい。濡れ場の為にドラマが有ると言うか濡れ場の合間に物語が進む(w

これは18禁LRSに多い傾向かもしれないが、「初戦」を行うキッカケがドラマではな
く設定や説明だけで済まされている事が多い。濡れ場をメインに据える為には、そ
ちらの展開に力点を置き過ぎない事がもしかしたら必要なのか? とも思えてくる。
十分な長さが有ればどちらも書き込めるのだろうが…失礼、話が逸れたようだ。

つまり本作も、展開するストーリーは「濡れ場を描く為の準備」であり「道具」に
過ぎないと納得した上で読む必要が有る。このような注意をわざわざ書くのは、読
む前に「普通のFF]を期待すると、前半の拙さに挫折する可能性が有る為だ。

しかしこの話の主題はそこに到る経緯には無く、到ったよりも「後の展開」つまり
シンジに抱かれ人肌の味を覚えた後の「レイ」の変化、またシンジとレイの関係の
変化を細やかな視点とあっさりした描写で描くことにある。
読者諸兄は導入部はさらっと読んで後半を楽しんで欲しい。

だがもっといろいろ書ける、また書くべき世界のほんの一部が開かされただけで動
きが止まっているようだ。作者自身、構想を整理しないままに書き出したのか、全
体のストーリーも焦点が定まらないまま放置されている感が有り、惜しい。
完結したもの、完成したものを求めるタイプの読者にはオススメしない。

万人向けに推奨はできないがしかし、濡れ場の筆致には捨てがたい独特の味わいが
有る。生臭くなりがちな部分を奇麗にまとめ、初心なままのレイとシンジを描くに
相応しい筆致で描写を紡いでいる点が評価出来る。