EVAのFFについて語らんか? その2

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331コラムマニア
>>329に挑戦。
香ばしい香ばしいと茶々入れるばかりなのも飽きてきたので、ややマジレス風味に
“話芸として”騙ってみたい。

逆行系/主人公最強系/断罪系、またそれらのミックスといったアタリが今現在風
当たりが強いのは、甘LASやイタモノみたいに過去に激しくバッシングされ、それを
くぐり抜けてきたた経緯が無いからなんじゃないかと思うんだが、どうだろう?

ゲロアマや性格改変、またイタモノと言われるジャンルは、そうした趣味を理解し
ない方面からの攻撃を数多く受けて、強くなった。
強くなったと言うか「どうしてそうしたいのか」という部分を、ジャンルの中で深
めていった流れが有ったように思う。
「そうする事が妥当か否か」を証明し、外部に説明しようというのがはじめの動機
だっただろうが、そうした説明を試みる事は結果として単なる言い訳に止まる事無
く、「なぜ自分達はそうしたモノを好むのか」というニュアンスで、エヴァ本編の
解釈から切り離された「エヴァの二次創作作者・読者の精神分析」として、自分達
のジャンルそのものを理解する事に繋がっていった。
それは外部からの風当たりが強かった結果なのだが、なぜそうしたいのか理解した
上で、確信犯的にある傾向にこだわって創作するのは悪い事ではないように思う。

イタモノやゲロアマのような偏向したグループだけでなく、まっとうなLASもシリア
スなLRSも、お互いにお互いが対抗勢力として在ったが為に内部進化と分化が進んだ。
ジャンル内部での理解の深まりというのは、時に外部に対抗勢力、批判勢力が有る
からこそ育つものだと思う。対決スレがマジメな流れになった時に、どんどん有用
かつ興味深い意見・解釈が披露されるのを見ればそれは理解してもらえると思う。
332コラムマニア : 2001/04/13(金) 10:36 ID:???
振り返って、目下の状況を考えてみる。

例えば「逆行断罪LRSでクールなシンジが大活躍」なモノが楽しみたくてしょうがな
いグループが有ったとする。
今は外部の雑音に惑わされ、それを煩わしく思い、攻撃的になったり時に閉鎖的に
なったりしやすい時期なのでは無いだろうか。
だがそこで狭い範囲へ逃げ込むのでは無く、ここは一つプレッシャーをバネに自分
達が好む傾向を議論を尽くして深めて行ってはどうだろうか?

テーマは例えば、「なんで俺達は断罪逆行モノを書いてるんだろう?」とか
「なんでシンジはクールじゃ無いと気がすまないんだろう?」とか
「アスカよりはレイだ。もちろん二人目だ・・・ではその理由は?」とか。

そんなアタリを、いちど“同好の士”同士で、また傾向が違う者と共に、じっくり
考えてみたら面白い。
同好の間でも全てにおいて共通の見解は得られないだろうし、立場や物の見方が全
く違う相手を説得する事は難しいに違いない。
だが議論の中で、自分がそうしたい理由ぐらいは見えてくるだろう。
自分が好んでいるジャンルに対して、自分自身の「好む理由」が見えてきた時、外
部からの雑音に対して良い意味で不感症になれる。
好みのジャンルへの自信と愛着が生まれる。
もちろんジャンル内部での微妙な温度差や見解の違いを掘り下げていくのは面白い
作業で、そうした過程でエヴァへの理解と二次創作への意欲が一段と高まるだろう。
333コラムマニア : 2001/04/13(金) 10:36 ID:???
万人には認められないマイナージャンルが、単なる「一部の特殊な嗜好」ではなく、
エヴァの解釈/二次創作の一つの在り方として、一定の理解と地位を占めるモノに
脱皮するチャンスが来るとするならば、そういったジャンル内部での理解の深まり
と、外部に対する良い意味での開き直りの境地に達した時ではないだろうか。

もし大化けするなら、例えば半年先には「断罪系」という言葉から現在の揶揄する
ニュアンスは消えているだろう。

ゲロアマという呼び名が産まれた時、イタモノという分類が産まれた時、それらの
言葉は等しく異端のモノへ貼り付けられるダビデの星だった。
今は単に、多数派ではない好みを区別する為の単なる符丁に過ぎない。

断罪系は、断罪系という言葉が示すニュアンスに、これから挑戦すれば良い。

先日、某ページに「討論・考察」専用の掲示板が立ち上がった。
断罪系の諸氏も、そろそろ自分達のジャンルを理解しようと足掻き始めた兆候では
ないかと期待しているが、さてこれからどうなるだろうか?

揶揄し囃し、茶化して楽しむのも良い。
だが期待してじっと待つのもまた良いではないか。

それは我々皆も、いつか来た道では無いだろうか?

話芸としての叩き・・・コラムマニアでした。