LASにおける、アスカの性格改変について☆

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>○○アスカ好き(仮名) さん

アスカの性格改変にも関わる学園EVAについてはどのような考えをお持ちでしょうか?

東浩紀氏によると最終回のあのシーンは作品のメタフィクション化と同時に、一部ファンたちの欲望
を嘲笑した明確なジャンル批判だそうです。

また東浩紀氏は大塚氏の最終回批判にたいして次のような反論をしています。
以下は『ユリイカ』96年8月号p123の註(10)からの引用です。

 彼によると、『エヴァンゲリオン』はビルドゥング・ロマンスたろうとし失敗した作品であり、最終二話
の展開は「成熟からの逃避」としてオタク的自閉の典型として捉えることができるらしい。これは間違
いだ。何故なら、庵野が諸インタヴューで繰り返しているように、閉鎖的な「おたく」たちこそが、最もこ
の作品のビルドゥング・ロマンスとしての完結を求めていたからである。シンジの成長物語を見事に
描くことは、彼らに現実からの逃避口=自律した幻想世界を与える結果にしかならない(その手の成
長物語が同人誌/SSレヴェルで大量に――まさに自閉的に――補完されていることが、その捻れ
を裏付けている)。庵野はその(いわば)ド・マン的「言い損い」に敏感だったのだ。アニメーションの
ファン層が作り出した閉域は、もはや作家にストレートな表現を許さない。大塚にはその認識が欠け
ている。