愚痴

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285名無しが氏んでも代わりはいるもの
あの猫のいた駐車場に
あれから毎日通っている。
もういないのは分かってるし
馬鹿みたいだと思う。
でもあいつがいるみたいで
私は今日もそこに行った。
昼は皆出先に向かっていたので
昼飯もそこで取ることにした。
弁当を食べていると猫が来た。
でもあいつじゃなかった。
二匹。子猫だった。
二匹とも、あいつより二回り小さい。
私は弁当をやるかどうか、躊躇った。
…つもりだったが、
すでに弁当をそいつらの前に置いていた。
二匹ともよく食べる。
ふと、気付いた。
毛の色二匹とも、あいつと似ている。
二匹の特徴をあわせればそっくりだ。
もし、
あいつに餌をあげなければ
あいつは此処に来ることはなかっただろう。
あいつが死ぬことはなかっただろう。
こいつらも同じだ。
私がまた餌を与えてしまえば
また同じ事が起きる。
かわいいと餌をあげたら死んだ。
この子らにかわいそうだと餌を与える。
また死ぬ。
なんだ。
私が一番最低なんじゃないか。
今気がついたよ。
もう此処には来ない。来れない。
俺は最低だ。