■第壱話『マト、シュウマイ』
マトの新しい食し方をめぐり、長い間に渡って断絶した父と子が対決を始める
という感動のオープニング・エピソード。
「シンジ!新しいメニューを出すなら早くしろ!出なければ、帰れ!」
■第弐話『見知らぬ、添乗員』
修学旅行に行ったシンジ。だがサービスエリアでの休憩中、自分が乗っていた
バスを見失ってしまう。やっと見つけ、駆け乗るシンジ。だが、発車したバス
の中で見たものは、知らない人々と添乗員の姿だった。
「僕は要らない客なんだ…」
スリル溢れる、コースターな展開のエピソード。
■第参話『要らない、談話』
繰り返される失言。賭けゴルフマシーンと識別された目標が殲滅されるまでを
描いたジャーナリスティックなノンフィクション・エピソード。
サリーちゃんパパがプレスリー頭を打破するエンディングは圧巻。
■第四話『雨、逃げ出したマト』
盛夏の第3新東京市、夕立ちが降りしきる中、究極のメニューと至高のメニュー
の対決は続いていた。
食材として用意された50匹のマト。
精神統一を図るためにフリスクを食べようとするゲンドウ。だが過って1粒を
落としてしまう。その1粒を食べてしまった1匹のマトが逃げ出した!
敵対関係にありながらも、協力しあって50匹のマトを追い掛けるゲンドウとシンジ。
全編、ドタバタなコメディーが展開される、心暖まるエピソード。
■第伍話『レイ、所沢のむこうに』
秩父へハイキングに向かうレイ。西武線の車内で繰り返される独白。
いつしか車内の乗客はレイを避けて座っていた。
「なぜ、私は一人でブツブツ言ってるの?」
■第六話『血栓、第3新東京市』
脳いっ血で倒れる冬月。ゲンドウの咄嗟な判断で救急車が呼ばれるが、
搬送先の病院はどこも満杯だった。
一刻を争う事態。第3新東京市という閉塞された都市で展開される
手に汗握るストーリーと暖かい師弟愛のエピソード。
■第七話『水戸の造りしもの』
究極のメニューと至高のメニューの対決、その第2弾のお題は「納豆」であった。
苦戦するシンジ。納豆だけにネバリのある攻撃を見せるゲンドウ。
そんな中でマヤがハンカチを口に当てて倒れた。
マヤが関西出身であることが明かされた、謎解きの第一弾エピソード。
■第八話『アスカ、弐日』
新東京写真美術館に行ったアスカ。そこでは1本の映画が上映されていた。
何気に見てみるアスカ。そこで目にしたものは…。
コスプレマニアの心に突き付ける、衝撃のエピソード。
■第九話『瞬間、懐、重ねて』
デパートに買い物に行くシンジ。何気なく覗いた本屋で見つけたもの、
それは優香の写真集だった!オギオギするシンジ。このチャンスを逃したら
二度と手に入らないかもしれない!買う事を決心するシンジ。
だが、その財布の中には1300円しか入ってなかった。絶望するシンジ。
仕方なく棚に戻そうと戻ったシンジが見たもの、それは同じく優香の写真集に
オギオギしてるゲンドウの姿であった。ゲンドウの財布には2000円札が一枚。
それぞれでは買えないが、二人の所持金を合わせれば買える!
初めて協力しあう二人。それは初めて親子の心が通った瞬間でもあった。
だがしかし、その写真集をどちらの部屋に置くかで、新たな確執が始まるのであった…。
■第拾話『マグマ台場』
フジテレビの見学に行くシンジ、アスカ、レイの3人。
見学用スタジオに入った3人が見たもの、それは今はやってるはずもない
マグマ大使の収録現場であった。
「ま、赤影がリメイクされる時代だからねー」と軽く流した3人。
だが、そこにはマスコミの影にうごめく巨大な陰謀があったのだ!
友情出演としてマグマ大使、聖徳太子、黒柳徹子ユニセフ親善大使の
日本3大大使が出ている注目のエピソード。
■第拾壱話『静止したYammy!の中で』
シンジとゲンドウの料理対決。
「シンジ、貴様ごときの相手にはわざわざ私が出なくてもよかろう!
彼女と対決するがよい!」と傲慢に叫ぶゲンドウが指差した先、
そこにはミサトの姿があった!
「ミミミ、ミサトさんッ!?」驚愕するシンジ。
「けどミサトさんの料理の腕は…」同時に勝利への期待をもつシンジ。
先攻するミサトの料理を一口食べたシンジ。
だが、それは予想に反して美味しかったのだ!
「う、美味いッ!」
驚愕のあまりに思わず動きが止まってしまうシンジ。
その瞬間、シンジの中では、屈辱と絶望にも似た思いがよぎった。
そんなシンジの姿に、不敵な笑みを浮かべるゲンドウ。
挫折したシンジの内面世界に繰り広げられるモノローグ。
この作品の方向性が決定したともいえる異色のエピソード。
■第拾弐話『奇跡の柏』
レイは柏レイソルの熱狂的サポーターであった。
自分の名前と似てるから、それだけの理由であった。
大差を付けられたまま突入したロスタイム。逆転を願うレイの願いは
届くのだろうか!
零号機がなぜ黄色いのかが明かされた衝撃のエピソード。
■第拾参話『マト、侵入』
すでに終わったはずのマト料理対決。
だがシンジとゲンドウの前に1匹のマトが現れた!
料理人としての血が騒ぐ二人。
唸る包丁、吠える鍋!
再び対決を始める父と子!
だが、そのマトを送り込んだのは他でもない、ゼーレ自身であった。
■第拾四話『ゼーレ、入魂の座布団』
日本征服を果たすべく乗り込んで来たゼーレ。
手始めにマスコミを制圧しようと、彼らは日本テレビに侵入した。
某出演者を拉致、彼に偽装して番組制圧を試みるゼーレ。
だが、その番組で司会者が投げかけるテーマは難解かつ諧謔なものであった。
苦戦するゼーレ。だが、練りに練ったネタに、やっと会場の客が大爆笑。
運ばれてくる1枚の座布団。
日本文化の深遠さを痛感するゼーレであった。
■第拾伍話『うのと沈黙』
ある朝、ゲンドウが出勤してみると司令室に何故か神田うのが鎮座していた。
あまりの不条理に言葉もでないゲンドウ。だが、構わずゲンドウに向かって
うのは、顔面骨折のいきさつ、美川憲一と友情、野村幸代との確執などを
しゃべり続けるのであった。
彼女の強力な攻撃(口撃?)の前に、科学の、人類の無力さを痛感するゲンドウ。
カフカにも通じる不条理さと、使徒の正体(=人間ではないモノ)が明かされる
というターニングポイント的なエピソード。
■第拾六話『紙に至るヤバイ、そして』
昨日の不条理さも覚めやらぬまま、今日もゲンドウは出勤してきた。
毎朝の「定期便」のためにトイレに行くゲンドウ。
今日も自分が健康であることを確かめる「用」が終わった時、その事件は起きた。
紙、紙がないのだ!経費削減の為にウォシュレットにしなかったことを悔やむゲンドウ。
「まぁ、いい。誰かが来たとき声を掛ければ問題ない」
だが、わざわざネルフの最上階にあるトイレなぞ誰が来ようか?
「冬月…冬月を待とう」
だが、冬月に地上での会議の代理出席を命じたのは自分であることをすぐに思いだす。
個室に閉じ込められたまま一日中自らを責め続けるゲンドウ。
システムと組織、そして人間そのものの脆弱と、精神の葛藤を描く人間味溢れるエピソード。
■第拾七話『四人目の合格者』
「久しぶりに庶民の生活を実感するか」と久しぶりにテレビ新東京を見るゲンドウ。
今人気の「強羅ヤング洋品店」、略して「ゴーヤン」だ。
そこで目にした情報。それは今人気の第3新東京シティーボーイズが新しいメンバーを
募集しているという衝撃の事実だった!
超法規的措置を利用してスタジオに乗り込むゲンドウ。
「きたろう、大竹まこと、斉木しげる、オレと一緒に新しいお笑いの世界を作らないか…」
■第拾八話『猪木の選択を』
結局丸3日間もトイレに閉じ込められるという大失態を演じたゲンドウ。
司令としての自覚が足りないと辞意を漏らす。叱責する冬月。
事態を重く見たゼーレはある男をネルフに送り込む。
猪木カンジ、気合を入れる男。
その巨体を目の前にしたゲンドウは、自らの頬を差し出す。
だが猪木の取った行動、それは熱い包容だった…。
熱い男気が交錯する、ヒューマニティー溢れる1話。
■第拾九話『男の、た、高い!』
猪木の熱い思いを受けたゲンドウは、自らを鼓舞すべく、新しい連れ合いを見つけようと
バツイチねるとんパーティへ参加する。
だが、やはりユイの面影への思いが断ち切れず、途中で退場しようとするゲンドウ。
入り口で参加費を払おうとしてゲンドウは気付いた。
なんと、女性と男性では参加費の額が異なるのだ!
需要と供給の均衡という市場原理の本質へも踏み込もうとする意欲的なエピソード。
■第弐拾話『心のタチ 他人のタチ』
ユイとの日々を回想するゲンドウ。
あの頃一緒に見たドラマ…。サングラスを掛けた二人の刑事が起こす痛快アクション。
突然あの頃の燃えたぎる情熱を思い出すゲンドウ。
備品の拳銃を手にしながら叫ぶ。
「冬月!これから俺のことはタカと呼んでくれ!お前のことはユウジと呼ぶ!」
ノリノリの冬月。二人は所狭しとネルフ内を駆け巡る。
だが、はしゃぐ二人にリツコは冷たかった。
「司令、どんなにがんばっても館ひろしにはなれないのですよ!」
現実を突き付けられしょぼんとするゲンドウ。
中年男のロマンと現実の厳しさを描く、全国の疲れた男に捧げるエピソード。
■第弐拾壱話『ネルフ、繁盛』
ネルフの今期決算の日、ゲンドウはマコトより、ネルフが巨額の赤字に陥ったことを
告げられる。
慌てるゲンドウ。ミサト、リツコらと共に打開策を模索する。
そんな時、さすがは箱根、ジオフロント内に温泉が沸き出す。
「あぁ、チャ〜ンスだ」
湯治客の呼び寄せ、まんじゅうの製造にと東奔西走するゲンドウ。
自発的に行動するリーダーには、部下も一丸になって応えるものだという
現在ビジネスシーンのリーダー必見のエピソード。
■第弐拾弐話『せめて、入間らしく』
旧市街へ出かけるケンスケ。もちろんお目当ては軍事施設の見学だ。
「あぁ、憧れの入間基地!」
だが到着したケンスケを待ち受けていたモノ、それは荒廃した戦自の現実の姿だった…。
ケンスケはそこでケイタという少年と接触する…。
ミリヲタ同志の接触によって繰り広げられる専門用語の嵐。
全編に渡って一般人にはほぼ理解不能という実験的かる野心的な演出が光る1話。
■第弐拾参話『ダミだ』
ゲンドウの独白による1話。
妻であるユイへの想い、息子であるシンジへの思い…。
過去への追想。
ゲンドウの名字「碇」が、どこから引用されたのかが明かされる
全国ファン衝撃のエピソード。
■第弐拾四話『サイコのシ者』
ゼーレより、ネルフにある男が遣わされる。
その男はネルフに着くなり、「映画を撮らせろ!」とゲンドウに詰め寄る。
彼の名は大島渚。
困惑するゲンドウをよそに、彼は勝手に撮影の準備をすすめる。
タイトルは『ハットしてGO!』。白虎隊をテーマにした作品らしい。
「なぜにネルフで?」ゲンドウの疑問は募るばかりだった。
渚はシンジに映画に出演しないかと誘う。初めて自分を認めてくれた喜び。
だが、シンジのその喜びも長くは続かなかった。
「少年同士が××で△△を○○する作品を作るンだ!キミはまさに適役だぁッ!」
あまりにもサイコで電波なその発言に、シンジは自らの手で渚を消してしまう。
初めて自分を認めてくれた相手を、自らの手で…。
■第弐拾伍話『尾張世界』
シンジとゲンドウによる、究極のメニューと至高のメニューの最後の対決。
それは名古屋において、究極の「きしめん」をつくることであった。
だが、二人に難題がのしかかる。なんと審査員がイタリア人だったのだ!
なぜ名古屋対決の審査員がイタリア人!?
全く予想しえなかった展開に二人は苦戦する。
これはもはや二人の対決ではない!これは名古屋対イタリアの対決だ!
アルデンテに麺を茹でるシンジ、トマトを生かしたスープを作るゲンドウ!
いつしか二人の間には、敵対関係を超えて父子の絆が戻っていた!
尾張名古屋で繰り広げられる、大団円に相応しい感動のエピソード。
■最終話『世界の中心でアイーンと叫んだけもの』
全編25分に渡って全キャラクターがドリフネタをやるという実験的側面が強い回。
前回の感動的演出をあえて台無しにするという前衛的な結末に、視聴者から
賛否両論の声が巻き起こった。
この回の演出により、この作品が社会的現象になったことは記憶に新しい。
最後のゲンドウの一言「ダミだこりゃ、次いってみよう!」という一言に、
「次回作があるのでは?」という憶測が今もってファンの間で囁かれている。
以上、発展不能ネタでスマソ。
28 :
作業員:2001/05/25(金) 21:35 ID:???
ただいまから保全作業に入ります。
>>26 『世界の中心でアイーンと叫んだけもの』 を発見しました。
www.fuzoku-sendai.com/i/hakaba/gazou/0102/images/Qoo5.gif
31 :
作業員:2001/05/25(金) 22:18 ID:???
>>29-30
あー君達どこから入ってきたのかな?
ここは文化財スレだからね、汚しちゃいけないよ。
ん?何かなそれは。
>>26 …カワイイん(萌
32 :
:2001/05/27(日) 03:07 ID:???
げ、続かないかも?とは思っていたけど、即死スレになってやんの…(激鬱
オレはやっぱこの板には向いてなかったことを再確認(溜息
逝ってきます…
>>33 違うって。みんな感心しちゃって書き込めないんだよ。
しかも完結しちゃってるし(w
まだ劇場版2本と2002年公開予定のスレタイトルの奴の予告が残ってるじゃないか。
>>33 書き込むつもりはなかったが、1がすねているので(藁。
めちゃワラタ。次回作に期待age
面白い!
優良スレです。
■序章〜劇場版パンフレットより
飽くなき美味への探究、容赦なく降り掛かる現実に苦悩する内面世界、
そして衝突しながらも再確認しあう家族の絆…。
現代社会に蔓延する病理、そしてそれらに対する警鐘を描き切ったこの作品は、
あらゆる世代の共感を得るに至り、結果として社会現象にまでなった。
この壮大な物語は、テレビ版では第弐拾四話『サイコのシ者』に続いて、
第弐拾伍話『尾張世界』 、最終話『世界の中心でアイーンと叫んだけもの』の2話を以て
完結しており、この作品のテーマでもあった父子の確執の解消、食文化における
国際的普遍性の追求、そしてポスト・モダニズム世代のお笑いにおいて
引用と再構築より新たなオリジナリティが生み出せるかという実験と実証の遂行を果たし、
テーマ的には充実したエピソードとなった。
だがしかし、第弐拾伍話『尾張世界』 において、なぜ名古屋名産のきしめんの審査員が
イタリア人だったのか、そして最終話『世界の中心でアイーンと叫んだけもの』において
引用された『ドリフの西遊記』のナビゲーターがピンクレディではなく“ピンクの電話”
だったことや、荒井注に対する言及がなされていないことなど謎の部分が多く、それらの
未完部分の解明を求める声が製作サイドに多く寄せられた。
そしてそれらの謎に対する解答を示すために作られたのが、以下に示す劇場版2話である。
つまり、この物語は第弐拾四話『サイコのシ者』よりテレビ版と劇場版ストーリーが
分岐した形態を持つのである。
■劇場版第25話『Fair』
シンジとゲンドウの料理対決、とうとうその結着をつける日が決まった。
第3新東京テレビ主催の「フード・フェア2015」がその場だ。
料理の課題は当日その場で明かされる。
飛交う憶測の中で二人は各々緊張した日々を過ごす。
シンジはアスカとレイの助けを借りて、毎日千本のオタマ素振りとフライ返しをこなす。
一方ゲンドウはヤマハドラムスクールにて、包丁とまな板で16ビートを刻む練習を続けていた。
だが、このフェアには隠された事実があったのだ!
この計画を影で操っているフィクサー、それはゼーレなのである!
ゼーレの陰謀、それは…。
他でもなく、ゲンドウとシンジを仲直りさせることそのものだったのだ。
そしてフェアは開幕し、何も知らない二人に、料理の課題が発表される…。
■劇場版第26話『たまごぼーろを、キミに』
時に2015年、「フード・フェア2015」において二人に課された課題。
それは、「パパとボク、二人で作るなかよし料理」という、
なんのヒネリもヘッタクレもない課題であった!
だが、今の二人にとって、これほど難しい課題はあるだろうか?
暫しの間、沈黙を続ける二人。
二人の間の静寂を破ったのはゲンドウであった。
「シンジ、お前は自分が初めて食べた離乳食を覚えているか?」
「そんなの覚えてるわけないよ、父さん…」
「それはな、ユイが居ない日に私が作った、タマゴボーロを牛乳で溶かしたものだ…」
「……」
「だがな、シンジ。お前が食べるそのタマゴボーロが実に美味そうに見えてな、
お前の為にユイが買ってきた袋、その半分は実は私が食べてしまったのだ。
それがこの有り様だ。すまなかったな、シンジ…」
ゲンドウの口から出た、思い掛けない謝罪の言葉。
それを聞くシンジの頬に一筋の涙が流れる。
「シンジ、15年前の愚行を詫びるため、一つの提案をしたい。
今日この場で、タマゴボーロを使った料理を作り、改めてお前と二人で食べたいと思う」
予想もしなかった父の言葉に、嗚咽しながらシンジは答える。
「…そ、…それなら…父さん。タマゴボーロ入りパンケーキなんて、どう?」
父の提案に、息子が応える。初めて二人の真心が通じた瞬間でもあった。
「シンジ、それは良いアイデアだ!よぉっし!父さん、がんばっちゃうぞぉ!」
「へへっ!伊達に父さんの息子として、この世界に入るワケじゃないよ。」
「ハハッ!言うようになったな、こいつぅ〜!父さんは嬉しいぞ!
ところでシンジ、ただタマゴボーロをすりつぶして牛乳に混ぜてもイイ生地はできないぞぉ?」
「うん…、さっきからかき混ぜてるんだけど、なかなか生地に弾力がでないや。どおして?」
「タマゴボーロの原料は、ただのでんぷん質だ。弾力のある生地を作るには、卵を入れなくてはいかん。
卵の黄身を入れることで、舌に絡み付くような食感が生まれるんだぞぉ?」
「タマゴボーロを、黄身に…」
ボウルの中で解け行くタマゴボーロ。
それはあたかも永年に渡る父と子の確執が溶解するさまを象徴しているかのようであった…。
かくして、最後の難関であった「パパとボク、二人で作るなかよし料理」は、
新たな父と子の絆と共に完成した。
抱擁する父子、駆け寄るゼーレの面々、涙と共に祝福するネルフの人々…。
「おめでとう!」「おめでとう!」「おめでとう!」「おめでとう!」
祝福の言葉。
「ありがとう!」
感謝の言葉。
だが、パンケーキを持ち帰ろうとするシゲルの最後の一言が、料理人に現実を突き付ける。
「日持ち、悪い?」
-終劇-
- 続く -
43 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2001/05/30(水) 11:52
>「日持ち、悪い?」
EOE並にサムーイ(藁