1 :
ばろむわん :
2001/05/10(木) 05:33 ID:??? ○月X日 さりばんせんせいにいわれて、きょうからちょうへんやりなおし「える・ あーる・えす」の「せかんどりんぐ」をよみはじめました。 いーおーいーの「きもちわるいんじゃ、グラァ」というしーんから、とつぜん しんじくんのじんせいがりせっとされちゃったようです。なんだかげーむみ たいだな。はやく、だいにわもよもう。
2 :
垢ペン先生 :2001/05/10(木) 06:39 ID:???
もっと漢字を使いましょうね あなたは社会人なんですから。
あさがおちんちん
4 :
木風 :2001/05/10(木) 11:33 ID:???
猫耳的駄スレ
5 :
ばろむわん :2001/05/10(木) 15:55 ID:???
○月X日 サリバンせんせいは、「レス2はこのにっきがなにをぱろって いるのかわかっていないのね」というのですけど、ぼくにはよ くわかりません。 「セカンドリング」だい2わをよみました。いきなりかこにも どったことをうけいれるシンジくんにちょっとびっくりしまし た。ふつうもうちょっととまどうとおもうし、シンジくんのま えむきなせいかくにもびっくりしました。サリバンせんせいは 「3にんしょうのしてんはそれでもいいけど、してんがこんら んしているね」といいます。 よくわからないけど、だい3わもよもう。
サクラバ?
アルジャーノンのパロディ?
8 :
鈴原 :2001/05/10(木) 17:44 ID:???
ヘレン・ケラーやんけ。>7
9 :
not7 :2001/05/10(木) 17:56 ID:???
トロの日記かと思った ○月×日(△) きょうはシンジとあそんだニャ シンジはすなあそびがだいすきニャ すなあそびってムネキュン?
10 :
ばろむわん :2001/05/10(木) 18:34 ID:???
○月X日 きょう、サリバン先生がヘレンさんのかていきょうしになるため、 とおくにいっちゃった。ちょっとさびしい。かわりにストラウス 先生がぼくのたんとうになりました。「きみ、パロディをやるつ もりなのに、いきなりとうじょうじんぶつの名前をまちがえたら だめだよ、ゴルァ!」とストラウス先生がおこりました。とてもこ わくて、おしっこをちびってしまいました。 「セカンドリング」第3話をよみました。シンジ君がアヤナミさ んのことをとてもしんぱいしています。せいかくのかわったシン ジ君にはともだちのことをたいせつにできるようです。「こんな まえむきなシンジは逝ってよし!」とストラウス先生がどなって います。とてもこわくて、またおしっこをちびってしまいました。 でも、まずはじゅんちょうにLRSです。第4話もよもう。
12 :
ばろむわん :2001/05/10(木) 18:56 ID:???
○月X日 「セカンド・リング」第四話から第七話までよみました。 リツコさんがかなりシンジ君のことをうたがっています。 たしかにシンジ君はかなりあやしいです。説明もされてい ないのにしょごうきをうごかせたり、病院にいるアヤナミ さんに >「綾波……きみを、守りに来たんだ」 などと、とてもはずかしい発言をしています。ストラウス 先生がぼくのとなりで「かいー、かゆすぎる」と背中をボ リボリかいています。先生ははずかしいのでしょうか? なんだかとてもはずかしいLRSになりそうです。でも、 とりあえず次も読もう。
13 :
ばろむわん :2001/05/10(木) 20:28 ID:???
○月X日 「2nd Ring」第八話から第十話まで読みました。甘いどころ の話ではなく、激甘の予感がします。 そのことをストラウス先生に話したところ、「うん、確かに まるでハチミツとレンニュウをかけたワッフルを食べている ようだ。あれで茜はよくとうにょうびょうにならないものだ」 という訳のわからない返事がかえってきました。この人、僕 の担当で本当に大丈夫なんだろうか? それはともかく、「2nd Ring」です。この作品のシンジ君は どうも作者のもうそうが反映されたスーパー・シンジ君のよ うです。美男子でモテモテで、 >その瞳は、強い意志と、揺るがぬ決意に彩られているばかり >でなく、自責と慈愛、哀惜と謝意とが絡み合い、奥の知れな >い複雑な深さを見せていた。 こんなのシンジ君じゃないです。というか、性格がまったく正 反対のように思えます。ストラウス先生と一緒に「ドキュソじゃ、 ゴルァ!」と叫んでしまいました。 あと、第九話でシンジ君がトウジ君に再会したときに、トウジ 君におもわず「トウジ」と呼びかけています。トウジ君はなぞ の転校生が自分の名前を知っていることに疑いを持たなかった のでしょうか? このことをストラウス先生に報告したら、「スズハラ、逝って よし!」とまたどなっていました。やっぱり怖いのですが、も うおしっこはもらしません。 次も読もう。
14 :
ヲナル :2001/05/10(木) 20:34 ID:LXN.4I2g
〇月△日 朝起きて、夜寝た。
>>1 「アルジャーノンに花束を」ですね。
あれ、知能MAX期の文章が無茶苦茶レベル高いです。
相当な自身を持ってるとみました。
16 :
15 :2001/05/10(木) 20:44 ID:???
7と被りました
17 :
ばろむわん :2001/05/10(木) 22:08 ID:???
○月X日 「2nd Ring」第十一話まで読みました。 シンジ君が、また、キャラにそぐわない、笑顔を、みせています。 そぐわないまでいうと、気の毒ですが、屈託のない、素直な、男の子です。 学校にいっても、そつのない会話と、笑顔で、女の子を引きつけています。 男のクラスメートに対しても、態度を変えない、典型的な「いいやつ」。 ネルフの王子様という、自分の立場を、意識しだしたのでしょうか。 そういえば、第6話でも、初対面のアヤナミさんに対して、 当然のように、「お姫様抱っこ」をしていました。 「2nd Ring」は、週一更新で、現在九十三話まで、公開されているそうです。 「ナゲーヨ」ともらすと、キニアン先生に、聞きとがめられました。 キニアン先生は、腰に手をあてて、 「小説のメリットは、時間的な、持続性にあるのよ。 シンジ君が、いってた言葉を、よーく思い出しなさい。 『楽しいこと、みつけたんだ。そればっかりやってて、なにが悪いんだよお』 もちろん、悪いことなんか、何も無いのよ」 とおっしゃいました。 毎日、数話ずつ読んでいくことにしますというと、 「その調子よ」と褒められました。 次も読もう。
18 :
ばろむわん :2001/05/11(金) 01:36 ID:???
○月X日 「2nd RING」第十二話を読みました。感想としては、L RSの本質とは「綾波育成計画」であると知りました。 この点ストラウス先生は僕の担当者としてうってつけか もしれません。いま隣で「レイたんレイたん、ハァハァ」と あえぎ声をだしていますから。 ...しかし、こいつやばいです。それで、ニーマ教授 にクレームをつけるべきかどうかについて、キニアン先 生と相談しました。彼女はさもつまらなさそうに「ここ は2ちゃんねる空間だから、いろんな人がいるのよ。」 とおっしゃいました。 そうか、そんなものなのか。 次を読もう。
age
めっさワラタ。 コロンブスの卵とはまさにこのことだな。
21 :
ばろむわん :2001/05/11(金) 06:24 ID:???
○月X日 「2nd RING」第十三話を読みました。 シンクロ率チェックの時にミサトさんがリツコさんに聞きます。 >「……まさか」 > ミサトが、ゆっくりと口を開いた。 >「……別人……だって言うの……?」 「別人じゃ! わからんのか、ゴルァ!」と思わずツッコんでしまいました。 あとは「レイたん育成計画」が徐々に実をつけ始めたようです。用事もな いのにNERVに行ったようです。別人シンジ君と一緒に歩きながら、 >レイの口許には、自然と微笑みが浮かんでいた ようです。なんだかチョコレート味のマジックマッシュルームを 食べたような感じになって、頭がクラクラします。 それでしょうがないので、ストラウス先生にみてもらったら、「君も LRSの味を覚え始めたようだね、ひっひっひ」と言われてしまいました。 ...逝ってきます。
22 :
ばろむわん :2001/05/11(金) 06:42 ID:???
○月X日 今日は「2nd Ring」を読むのはお休みにして、ストラウス先生に 連れられて、とある研究室に連れていかれました。「何があるんですか?」 と聞いたら、ストラウス先生は「綾波を培養しているんだよ」と答えてから、 声を潜めて肩で笑っていました。まじで気持ち悪いです。 連れていかれた研究室には、びっくりしたことに服を着たネズミが 机の上に座って、「んーんんーんんんー」と鼻歌を歌っています。 「歌はいいねぇ。人間がつくった文化の極みだよ。そうはおもわないかい、 チャーリー君。」 マイケル・J・フォックスの声でした。 「どうして僕の名前を知っているの?」 「失礼だが、君はもうすこし自分の立場をわきまえたほうがいい。」 「そ、そうかな。き、君は?」 「僕はアルジャーノン。君とおなじく仕組まれたものさ。」 そういって、アルジャーノンはにっこり笑いました。 ...思わず握り潰してしまいました。
23 :
ばろむわん :2001/05/11(金) 07:21 ID:???
○月X日 「2nd RING」の第十四話を読みました。第四使徒のお話でした。 途中まではつまんなくて欠伸をしながら読んでいましたが、 後半、ミサトさんのお説教でシンジ君が反論します。ミサトさんは 言いくるめられています。厨房に言いくるめられている三十女は けっこう見苦しいと思いました。 また、シンジ君も自分は別人じゃないかと思い始めたようです。 「まんま別人じゃ、」とつっこんでしまいました。 ところで今日は先日握りつぶしたはずのアルジャーノンが隣にいます。 なぜか僕のことが気に入ったようです。彼が読んでいるのは「二人の補完」です。 そのうち喧嘩になるかもしれません。 そのことでニーマ教授にクレームをつけにいったら、「いやー、どっちが早く かついい論評ができるかなぁと思って。LASとLRSでちょうどいいだろ」という答えが かえってきました。 先生、僕、ネズミと競争するのは嫌です。 次を読もう。
age
25 :
ばろむわん :2001/05/11(金) 20:46 ID:???
○月X日 「2nd RING」第十五話を読みました。LRSの萌えどころ「ヤシマ作戦」 の前半です。案の定、シンジ君はレイたんの裸をみて、今宵のオカズ映像を 脳内にダウンロードしている模様です。ただ、「レイたん育成計画」で有効なフラグが すでにたっていますので、 >レイは、シンジのズボンに手を延ばした というイベントシナリオがついていました。 ストラウス先生にこのことを報告すると、「ごめん、ちょっとトイレに行ってくる」 と前かがみのまま研究室を出て行きました。 次も読もう。
27 :
ばろむわん :2001/05/11(金) 21:25 ID:???
○月X日 「2nd RING」第十六話を読みました。LRS前半最大の萌え萌え「ヤシマ作戦」後半 です。隣ではストラウス先生が感涙にふけっており、「ぐふ、ぐふ、よかったねぇ、 レイたん」といい年をこいて泣きじゃくっています。これがLRSのあるべき姿なん でしょうか? 彼が相手では到底まともな評論ができないとおもい、ニーマ教授の研究室に行きまし た。教授は僕に席をすすめて、「どうだった?」と感想を求めてきました。僕は素直 に感想を述べました。 「悪くはないんですが、その、どうしてあのFFではストーリーそのものはまったく かわらないんでしょうか? 人間関係、とくにシンジ君と綾波さんのラブラブ関係を中 心にびみょうに変化はしているんですが、大筋は完全にオリジナルをなぞっているだ けで、あんまりおもしろくないんです。シンジ君は作戦前にいろいろあーしたら、こ うしたらと考えるのですが、それがぜんぜん役に立っていないし、ミサトさんのキティ GUYな作戦が実はいちばん有効であるというどうしようもない結果に終わっている ような気がするんです。もちろん、ストラウス先生のような純粋LRSには「綾波育 成計画」で十分だと思うんですけど。」 「うん、そうだね。「逆行もの」の悪いところはそこなのかもしれないね。スーパ ー・シンジ君でオリジナルスートーリーをなぞるだけというまったく芸のないこと を平気でするからな。「逆行もの」の作者にはもうすこしひねりを求めたいものだ ね。そうでなければ、二十年は放置だな。」 そういいながら、ニーマ教授はメモをくれました。 「次はそれも読んでみなさい。スーパーシンジで、ストーリーなぞりものでさらには いまだに完結していないという点で「2nd RING」と同じだが、芸風がまったく逆だか らね。」 そのメモには「けだものシンジ」と書かれていました。 次からは「2nd RING」と平行して読むことにしよう。
>そのメモには「けだものシンジ」と書かれていました。 そんな選択かよ!
29 :
ばろむわん :2001/05/11(金) 22:37 ID:???
○月X日 今日は「2nd RING」を一時中止して、ニーマ教授に勧められた「けだものシンジ」を 第1話から第4話まで読みました。確かに同じスーパーシンジでも芸風はまったく逆 でした。「2nd RING」のスーパーシンジ君が生徒会長的優等生だとしたら、「けだも のシンジ」のスーパーシンジ君は「ぬまっき」で最大グループの番を張ってそうです。 一方で、陽のあたるところを好み誰にもすかれ、頭もよく、彼女とは「キックオフ」 状態であるシンジ君。他方で、ム所帰りで、戦闘能力がサイヤ人並で、女性を見るや 「こいつらみんなおれの○奴隷?」と考えるシンジ君。 スーパーシンジが作者の妄想を反映していることを考えると、人間の妄想というのは いろいろな方向で発展できるんだなぁと感心しました。 そのことを教授に報告したところ、「うん。それとLRSという観点からも非常に興 味深い考察できるだろう」という返事が返ってきました。 なんだかよくわかりませんが、Vシネマを見るつもりでもうちょっとだけ続きを読む ことにします。
継続きぼーんage
>29 Vシネマにワラタ
アルジャーノンの「二人の補完」も読みたい
あげ
34 :
ばろむわん :2001/05/12(土) 08:43 ID:???
○月X日 今日は、奇妙な光景を目撃した。 中庭のベンチで、アルジャーノンと、大学院生のバートが、 口角泡を飛ばすといった勢いで、議論をしている。 バートは、はじめネズミの世話を、ニーマー教授に命じられたとき、 「小さい動物はすきだよ。でもネズミなんて」と、不満げな様子だった。 しかし、実際に服を着たネズミを見て、意見を変えたらしい。 彼に言わせるとアルジャーノンは、「すっごくカワイイ」 のだそうだ。 ……「ふうむ、先日読み始めた『二人の補完』だけれど、 今一つわからないことがあるな。 冒頭の2話を読む限りでは、アスカさんは、 随分以前からシンジ君のことが好きだったのに、 恥ずかしくて言い出せなかった事になっている。 明るくて勝気だけれど、いざとなると恋愛にしり込みしてしまう、 どこか乙女チックな女の子といった風に。」 と、アルジャーノン。 「そ、それのどこが悪いんですかっっ!!!! あなたは、本当のアスカさんがわかっていないんですよ!!!!」 叫び声をあげるバート。 彼は、普段は温厚ないい人間なのだが、激しやすいところがある。 「いや、『ときめき☆オレンジロード』以来の伝統は、尊重するよ。 今時こんな女の子はいないなんて、いうつもりもないんだ。 ただ、こういうキャラ設定でやるなら、 無理やりエヴァにしなくても、例えば、ラブひ…」 「ストーーップ、ストップ、ストップ!!!! それをいっちゃあ、いけない!!!! それをいっちゃあいけないよ。少なくとも今は。 結論を急ぐべきではないよ。ね、ね、ね!!!! まだ2話しか、読んでいないんだからさ、君は」 …… 声をかけないほうが良さそうだ。
35 :
ばろむわん :2001/05/12(土) 09:22 ID:???
○月X日 今日も「2nd RING」を読むのを中止して、「けだものシンジ」をとりあえず読みきりました。ス トラウス先生の指導のもと、現在「エヴァFFにおけるスーパーシンジ君の意義について」とい う問題を考察していますので、とりあえず以下のような報告書を書きました。 この作品のシンジは、(1)さらにパワーアップしてスーパーサイヤ人的な戦闘能力を持つこと、 (2)性的関係も含めて他人への支配欲求と、自己中心性がきわめて高いこと、(3)「ザ・レ イプマン」に決して負けないスゴ腕テクニックを持っていることが特徴である。その意味では「 けだものシンジ」における綾波シンジはスーパー・ドキュソ・シンジと言っても過言ではない。この スーパー・ドキュソ・シンジも、もちろん作者の自己像をフィクションにおいて妄想化したものであ り、その意味でフィクションにおける自己正当化と都合主義がうまく結びついていることは言うま でもないことである。その意味では、社会性に関するベクトルでは異なるものの、「2nd RING」や 「新世界エヴァンゲリオン」に見られるスーパーシンジ君(ネルフの王子様型)と共通する要素を 持っているものと考えられる。 この報告書じたいは今のところはこれでいいと思うのですが、問題はニーマ教授から与えられた 「鬼畜ものにみられるLRS要素について」です。やっぱり、「けだものシンジ」とLRSがな かなか結びつきません。そこで仕方がないので、ストラウス先生に聞いてみました。すると先生 はニヤリと笑って、「LRSは奥が深いんだよ」と言います。「どういうことですか?」と聞く と、イスに座りなおして熱く語り始めました。 「いいかい、「けだもの」のシンジはドキュソの妄想を最大化したもので、ミサトやリツコを調教 して楽しんでいるわけだが、彼じしんとしては彼女達を性欲求の処理道具としか見ていないわけ だ。しかし、レイ、あの作品では碇レイだな(ここで先生は机の上にあったレイたんのぬいぐる みを手にしました)、このレイに対しては彼は慎重すぎるほど慎重に対応している。作品の第5 話後半においても、LRSにおいて最大の萌え場の一つである「シャワーを浴びたレイとの遭遇」 をあっさりとやり過ごしている。」 「あ、あのう、先生。それだったら、やっぱりLRS要素はないんじゃないんじゃ?」 「甘い。さっきも言ったとおり、欲求不満の作者の調教願望を最大化したのが、スーパー・ドキュソ・ シンジなんだ。そのスーパー・ドキュソ・シンジが、通常の甘口LRSのシンジと同様の行動をとっ たらどうなる?」 「...やばいことになるでしょうね。」 「そうだろ。でも、それだったら処理道具であるミサトやリツコとはまったく同レベルになるわけ だ。しかし、人は本当に愛しているものは大切にするのが自然の摂理だ(そう言いながら、先生は レイたんぬいぐるみを愛しそうになでました)。それはたとえスーパー・ドキュソ・シンジであっても 変わりはない。これは彼のマヤちゃんへの扱いでも分かる。彼自身はマヤちゃんのことがけっこう 好きなようで、ミサトのときは焼きゴテを使ったにもかかわらず、マヤちゃんに対しては刷毛を使 ったソフトプレイをやるほどだ。またレイに対するスーパー・ドキュソ・シンジの気持ちは次の文に 表われているだろ? >レイの姿は見ても声をかけた事はないのだ。 レイの明るさ、人に好かれる性格。その笑顔にシ >ンジはなぜか近寄ることができなかった。」 「はぁ...、なるほど。でも、LRSの本質である「レイたん育成」という要素は?」 「ちっちっち、だから君は甘いんだ。見たまえ、あの作品でレイたんは >綾波クン家族いないんだ・・・可哀想・・・ それにしても綾波クンに裸見られちゃった・・ど >うしよう・・・お嫁にいけない!・・・ あっ!でも綾波クンが旦那さんなら・・・・ はっ! >何考えてるの私!・・・・恥ずかしい・・・ とぶつぶつ心の中で考えているではないか。これが育成プロセスでなかったら、何が育成プロセス なのかね? その意味では一見単なる鬼畜ものとしかみえない「けだものシンジ」にもちゃんとLR S要素はあるのだよ。LRSは極めて奥が深いんだ。分かったかい、チャーリー?」 なんか、熱く熱くLRSの奥深さを語るストラウス先生に強引に納得させられました。とりあえず 納得したかどうかは別にして、ストラウス先生の見解をまとめて報告書として提出することにしま す。 明日は「2nd RING」を読もう。
36 :
ばろむわん :2001/05/12(土) 12:40 ID:???
○月X日 したり顔で、自説を語るネズミと、 情緒不安定な大学院生のコンビを、また見かけました。 「第4話まで読んだよ。」 「で、どうですか、どうですか、感想は? 二人の精神状態にシンクロして、ウトゥになりながらも、 我知らず引き込まれていくような展開でしょう!!!!」 ネズミに対して、慇懃な言葉で話し掛ける男というのも、 おかしな光景ではある。 「そうだね、舞台が精神病錬ではなくて、無人島だったら最高だなと思うよ。」 「どういう意味ですかそれは? どうして素直に、面白かったといえないかなあ!!!!」 余談ですが今朝、「カワイイ」ものが大好きなバートが、 レッサーパンダの帽子を被って研究室にやってきました。 可愛すぎます。 そのスタイルだけはヤバイと思って、説得したので、 何とか思いとどまってくれました。 やれやれ。
マジで面白い。
38 :
ばろむわん :2001/05/12(土) 21:54 ID:???
○月X日 「2nd RING」第十七話から十九話まで読みました。 「レイたん育成計画」がセカンド・ステージに入ったことを 確認しました。レイたん、スーパーシンジ(ネルフの王子様 型)にメロメロです。しかも、自分がメロメロであることを 病気と誤解して、「動悸不良、不整脈。体温不安定、胸部痛 覚異常、正常じゃないわ」と診断しています。 なんかマジで頭がクラクラしてきて、僕も病気かと思いまし た。ところが第十八話に入ると、「実は旨いやん、コレ!」 と思い始めました。 そのことをストラウス先生に報告したら、次のような返事が 返ってきました。 「うん、君も本格的にLRSの味を覚えてきたようだね。私 にも似たような経験があるよ。イギリスに留学していたとき にカレッジの飯がまずくってね、ずいぶんヘキエキしていた んだが、ある日突然「実は旨いやん、これ!」と思い始めて ね。あの時はショックだったな。自分の味覚がいよいよおか しくなり始めたのかと思ったからね。でも、それ以後あの「 マーマイト」すらおいしいと思ったもんな。いまじゃ、たっ ぷりトーストにつけて食べるようになったよ。やっぱり、人 間、洗脳されたら極楽だよね。」 ...先生、いま僕は洗脳されている真っ最中なんですか? 本格的に逝ってきます。
39 :
ばろむわん :2001/05/12(土) 22:19 ID:???
○月X日 春です。なんだかソワソワして、「2nd RING」にも手がつ きません。というか、あんなの読んでるから、ソワソワし ちゃうんだろうと思ってしまいます。それで気分をかえて 外出することにしました。でも、一人で外にでるのも気が ひけます。でも、アルジャーノンを誘うのはもっと気がひ けます。彼も春なのか、僕の肩にのって、首筋に身をゆだ ねてきます。それだけならまだいいのですが、時々首筋に 息を吹きかけてきます。それを僕がとても嫌がると、潤ん だ目で「君は身体的接触が苦手なのかい?」などと聞いて きます。ついでに、レッサーパンダの帽子をいじくりなが ら、僕らをみているバートの目に嫉妬がちらついています し。 そこで、キニアン先生を誘うことにしました。彼女は二つ 返事でOKしてくれました。今からの時間だと、映画を観 て、夕食ということになるでしょうか。ちょっとドキドキ です。 それじゃ、逝ってきます!
40 :
ばろむわん :2001/05/12(土) 22:20 ID:???
○月X日 春です。なんだかソワソワして、「2nd RING」にも手がつ きません。というか、あんなの読んでるから、ソワソワし ちゃうんだろうと思ってしまいます。それで気分をかえて 外出することにしました。でも、一人で外にでるのも気が ひけます。でも、アルジャーノンを誘うのはもっと気がひ けます。彼も春なのか、僕の肩にのって、首筋に身をゆだ ねてきます。それだけならまだいいのですが、時々首筋に 息を吹きかけてきます。それを僕がとても嫌がると、潤ん だ目で「君は身体的接触が苦手なのかい?」などと聞いて きます。ついでに、レッサーパンダの帽子をいじくりなが ら、僕らをみているバートの目に嫉妬がちらついています し。 そこで、キニアン先生を誘うことにしました。彼女は二つ 返事でOKしてくれました。今からの時間だと、映画を観 て、夕食ということになるでしょうか。ちょっとドキドキ です。 それじゃ、逝ってきます!
41 :
ばろむわん :2001/05/12(土) 22:23 ID:???
○月X日 欝だね・・・・・・・・・・・・ 二重投稿しちゃったよ・・・・・ ふふ・・・・・・・・鬱だね・・
age
43 :
ばろむわん :2001/05/13(日) 08:56 ID:???
○月X日 映画のセレクトを考えながら歩いていたら、 例の如く、アルジャーノンとバートの声が、耳に入ってきた。 「『二人の補完』、第7話まで読んだよ。 シンジ君は、なんだか、変身する前のジム・キャリーみたいだったな。 『ふたりの男とひとりの女』でも、『マスク』でも構わないけれど。 愛想笑いがトレードマーク。しもねたの扱いも、どこか共通性がある。 世界はアメリカンジョークに満ち満ちているね。」 「ま、またそんな感想を……。 私も、読み返していますが、 すれ違う二人の想いが、せつなくて、せつなくて!!!! ここまで、僕の心をかき乱す作者が、恨めしいような気さえしていますよ。 まったくもって、正味な話!!!!」 今日も今日とて、キャンパスに、バートの上ずった声が響き渡っている。 エヴァFFというのも、罪作りなものだ。 「暴走して、作者に中傷メールを送ったりしないようにね」 「そんなストーカーみたいなことは、しませんっっ!!!!」
あぼーん
age
つうか適度にLASもLRAも突っ込んでいるな。
50 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/05/13(日) 22:35 ID:p.icQAr2
頑張ってくれ。贔屓にさせてもらおう。
ここではあんまりレスせず、感想は感想スレでやろうぜ。 俺も応援。
52 :
ばろむわん :2001/05/14(月) 19:42 ID:???
○月X日 どうして今までアリス・キニアンがこんなに美しいことに気が つかなかったのだろう? 彼女の黒曜石の瞳に、肩まで伸ばした 金髪、泣きぼくろ。きっといままで研究室にこもって、白衣を 着ている姿しか見たことがなかったからだ。 僕らは映画を観に行き、そして夕食を一緒に食べたが、一本目 の映画についてはあまり覚えていない。というのも、隣に座る 彼女に気を取られ過ぎたからだ。気がついたときには、ウナゲ リオンを懺滅後、シンジが彼の命を救ったアスカと結婚するた めにヨーロッパに行くというエンディングだった。 「桜の咲くころに」という二本目の映画はより興味深いものだ った。シンジとアスカとカヲルの三人の微妙なバランスが嫉妬 と欺瞞と束縛的な愛情で、次第に崩れていくという心理ものだ った。 同じ大学に通うシンジとアスカは、ある日カヲルに再会する。 それから、三人はいつも一緒に行動するようになるが、シンジ には、自分がお互いに痛烈に批判しあうカヲルとアスカの間で 「やじろべえの支点のように」バランスをとっていたように思 われた。しかし、ある日を境に三人のバランスは崩れていく。 そのような状況で、カヲルは再び入院するのであった...。 映画を見終わったあと、僕は自分の感想を彼女に言わざるをえ なかった。 「あんなの嘘だ。あんな風にものごとが起こるはずないよ。」 「もちろんよ、だって作りものの世界なんだから。」 「違う! そんなの答えじゃない。たとえ作りものの世界だっ てルールはなければならないんだ。オリジナルの第弐拾四話を 作品の前提としてるのに、使徒だったのに、すでに死んでいる はずなのに、どうして突然桜の下で >やぁ、シンジ君。調子はどうだいって? ってカヲル君が現われるんだよ。しかも、アスカと一緒にネル フのドイツ支部にいたなんて。そりゃ内容はイタくてしびれる よ。でも、作品の設定そのものがあまりにも曖昧で、ご都合主 義すぎるよ!」 「そんなことを言っていたら、エヴァFFの多くは成立しない わ。LASもLRSも、条件を曖昧にして初めて成立するのだ から。オリジナルを作品の条件として完全に受け入れたら、ど うしてアスカがシンジに惚れるのかさっぱり分からないわ。つ まり、LASそのものが成立しないの。LRSだってそうよ。 レイは母親のクローンでしょ。「魔の刻」の岩下志麻なみに気 持ち悪いわよ。」 「僕は混乱しているよ。何がなんだかさっぱりわからない。」 「大丈夫よ。あなたはFFを読んで理解し始めているわ。FF の背後にあるものが見え始めているのよ。」 「...」 「他の人がずいぶん長い時間をかけて読んでいるFFをあなた は一週間で読んでいることを忘れないで。あなたはFFの知識 を吸収する大きなスポンジなのよ。」 ...そうなんだろうか。僕にはやっぱり分からない。「2nd RING」だけじゃなく、他の作品も読もう。
あげ
54 :
ばろむわん :2001/05/15(火) 21:30 ID:???
○月X日 「2nd RING」第二十話から第22.5話まで読んだ。これで 第一部を読了。ちょうどアスカが来日したところだった。 相変わらず、「レイたん育成計画」をオリジナル(TVシリ ーズ+貞本エヴァ)に忠実にしたがって展開しており、芸が ない。まぁ「レイたん育成計画」が萌えーなのが、この作品 の唯一の長所か。それでも、第二十話の進路相談において、 レイたんが >碇君と、一緒に、いたい…… >それが、私の願い。 >碇君が進学するなら、私もします。 >碇君が行く高校に、私も行きます。 >碇君と、死ぬまで、ずっと一緒にいたい。 >それが、私の、願い、です… などとクラスの担任にノロケているが、いまどきの厨房がそ んなことをするとは思えず、また厨房でそんな発言をすると は、まるで「金八先生」での「15歳の母」を想像させるほ どの視野キョウサクとも思え、ちょっと興醒め。 というわけで、こればっかりを読むのはつまらないので、ス トラウス先生に他の作品を教えてもらうに、彼の研究室に行 った。 部屋に入るとストラウス先生が制服を着たレイの1/1フィ ギュアを膝に乗せていた。おもわず冷たい汗が流れる。しば しの沈黙の後、そのフィギュアがこっちを向いた。 「綾波レイでーす、よろしく!」 「.....」 「い、いや、こんど教授会で宴会があるんで、そこで腹話術 でもやろうかなぁと思って。ねぇ、レイちゃん。」 「そう、よかったわね」 「...先生、寒いです」 「...君、つめたいなぁ。つきあってくれもいいじゃん。 ねぇ、レイちゃん。」 「そう、よく分からない」 「...レイちゃんにも呆れられているじゃないですか。 とっとと新しいFFを教えて下さい。」 「確かに自分でやっていてもちょっち寒いよ、このネタ。 まぁいいや、レイちゃんが教えてくれるよ。」 「何を望むの?」 「...何かこう胸がキューンとするような作品がいいん ですけど。」 「...キューン、よく分からない。イタイやつ、それと もセツナ系?」 「どっちでもいいですよ。「イタモノ」スレでもどっちで もいいという流れになっているんですから。」 「そう、それじゃ、LRSじゃないけど、これはどう? 「そらの下で」 セツナ系(アヤナミスト派)だから。」 「おもしろそうですね。読んでみます。」 「そう、よかったわね。」 というわけで、明日は「そらの下で」を読んでみます。し かし、先生、腹話術の練習なのに、なぜローションが机の 上にあったのでしょうか?
とうとう俎上に乗せるか、それを(W
期待あげ
57 :
ばろむわん :2001/05/16(水) 02:29 ID:???
○月X日 ストラウス先生に勧められた「そらの下で」を読了した。その後、 先生と議論を行なうために、先生の部屋に行く。先生はレイたん フィギアはクローゼットの中に隠したらしい。なんでも宴会で腹 話術の自作自演をやったら、だいぶ煽られたとのこと。小心者は キャラハンを名乗らないほうが賢明なようだ。 「どうだった? 「そらの下で」は」 「よかったです。さすが名作の誉れ高い作品でした。ただいくつ か疑問が残りました。」 「ほぉ、どこかね?」 「一つはケンスケのキャラ設定ですか。彼はもっと醒めたキャラ であるはずなんですが、なんかこう尾崎豊しています。醒めたキ ャラであるはずのケンスケがなぜか「くそったれ」を連発してい て違和感を覚えました。彼が世の中に苛立っていることを表現し ようとしたのでしょうが、なんかあの作品でのケンスケは「盗ん だバイクで走りだーすー」って感じがします。つまり、世の中に 苛立っているけど、不良になれない頭のいい厨房って感じでしょ うか。オリジナルのケンスケって、もうちょっと頭のわるーいド キュソ厨房のイメージが強いんですけど」 「んー、まぁそういわれりゃそうかな? どっちにせよ、優等生 じゃないけどね。」 「それと、これはEOEの解釈に関わってくると思うのですが、 シンジが望んだのは「融合していない」世界、つまりあの作品で はケンスケたちのいる世界であって、「赤い浜辺」ではないはず です。」 「どういうことだい?」 「つまり、シンジとアスカがもどった「赤い浜辺」はサードイン パクトがあって、たまたまそうなった「ケンスケたちがいる世界」 のはずだということです。シンジじしんが好んで「あっちワール ド」に行ったとは思えなくって。まぁFFっておおかれすくなか れオリジナルの設定という条件を緩和しないとできないものです けど。」 「ふーん...。でも、それは君の主観的解釈だろ? 作者の解釈 が間違っているとは言えないよ。」 「あとはなんでレイたん、ここにいるの?って感じで。いや、赤 い浜辺で「アスカぁぁぁ、僕を見捨てないでええ」と迫るシンジ に「きしょいんじゃ、ゴルァ!」とケリをいれるアスカを、マター リ観察するレイたんがいてもいいんですが、なにも中学校の屋上 で覗きをして「にやり」としなくてもいいと思うんですけど。歌 舞伎町の覗き部屋じゃないんだから...。」 とここまで言ったら、ストラウス先生がイライラしているようだ。 「...君ねぇ、そんなことはどうでもいいんだよ。もっと本質を つきなさい、本質を。君のFF評論はクサレ厨房のいちゃもんづけ にしか聞こえないよ。」 ...宇津駄氏脳。
58 :
ばろむわん :2001/05/16(水) 03:22 ID:???
○月X日 宇津状態のまま、今度は「秋日和」を読み始める。よけい宇津に なりそうだ、この作品。とりあえず感想をまとめてストラウス先 生のもとに行く。コミケが近いせいか、先生はレイたんのコスプ レ(プラグスーツ)をやっていた。カミソリあとの残るレイたん は腹話術で煽られたのに懲りていないらしい。 「今日は何を読んだの?」 「「秋日和」です。」 「そう、イタモノ/セツナ系に走っているのね。甘口LRS、恋 しくない?」 「恋しいですぅ」 「感想は?」 「レイたんの性格設定が甘いと思いました。なんか都合のいい女と いう感じがするという「イタモノ」スレでの感想にうなずいてしま いました。」 「そうね、よく分かるわ。なんか根性悪のクサレ女って感じがする わ。」 「最後の車でのシーンでも、 >顔をくしゃくしゃに歪ませて、彼女は僕を問いつめる。 >「どうしてなの...どうして?。」 はないでしょ。おまえのせいじゃ、ゴルァ! と言いたくなりますね。」 「そうね、碇君。」 「まぁ確かに親子関係でのイタモノって珍しいですけど、痛いのは LRSだけのような気もしますし。あと、文章がギドッとアブラぎ っているのはまずいですね。最後のほうの独白も長いですし、読者 に負担をかけますよ、あれ。」 「そうね、碇君。私もカミソリメールを送ろうかと思ったわ。」 ...先生、それはやっぱりまずいです。
59 :
ばろむわん :2001/05/16(水) 03:30 ID:???
○月X日 一人ツッコミ >コミケが近いせいか ぜんぜん近ないやん!
60 :
ばろむわん :2001/05/16(水) 15:29 ID:???
○月X日 「『二人の補完』は、第10回で前章(Air編)終了だね。 ここで、ひとまず中間報告という形で、整理してみたいのだけど、どうだろう」 服を着たネズミ、アルジャーノンはいった。 「賛成です。後章は、前章の3年後という設定ですから、良い区切りです。 幸い、作者が詳細な『執筆ノート』を、以前掲示板で発表していますから、 これの該当箇所も、併せて検討しましょう。」 彼の世話を命じられた、大学院生のバートがいった。 「まず第一に、確認しておきたいのは、『二人の補完』が、 映画theEndOfEvangerion(以下EOE)に対する、作者の解釈と、 密接に関係しているということ。 そして、『二人の補完』は、アフターEOEとしての、 LASに共通する、特徴的な要素をいくつも持っている。 どういうことか。 EOEでは、演出面で、赤と白の対立が描かれている。 赤は言うまでもなく、弐号機のボディカラーで、アスカの特徴色。 そして、TV放映分では、白はレイの特徴色として使われていたが、 EOEでは、それだけに止まらない。 量産型エヴァ、シンジの右手に降りかかった精液など、 補完計画に関わるもの全てを、白は表している。 シンジの内面世界で、補完計画を中止させた要素の一つに、 アスカの存在がある。 けびん氏自身は、 >EOEの毒電波 として、映画に批判的な態度をとっている。 しかし、シンジとアスカの和解をもって、 アフターEOEを描こうとする、LASの欲望。 そこには、ある程度、EOEに対する正当な受容が、 存在するともいえるんだ」 「おおっ、素晴らしい、素晴らしい論理展開ですよ!!!!。 やっぱりLASは正しかったんだ。 アスカちゃんばんざ〜い!!!!」 バートの、通常よりさらに1オクターブ高い叫び声。 アルジャーノンは、いやそこまではいってない…… と呟いたが、もとより、バートの耳に届くわけもなかった。
61 :
ばろむわん :2001/05/16(水) 17:53 ID:???
○月X日 宇津だ。昨日もその後、レイたんコスプレのストラウス先生に 「でも、あなたは「秋日和」の本質をとらえていない」と指摘 された。イタモノ/セツナ系を読み始めてから、スランプに陥 ったようだ。とりあえず気分転換にでもと、街をふらふらして いたら、アリスにばったり会った。なんかとても嬉しい。喫茶 店に彼女を誘い、最近のスランプについて語った。 「そういうことで、ストラウス先生に怒られて、ウッツーなん だ。うまく批評もできないし、僕はどうしたらいいんだろう。」 「ねぇ、チャーリー、この前も言ったんだけど、あなたは普通 の人の100倍のスピードでエヴァFFを読んでいるのよ。そ んなに焦らなくてもいいと思うけど。」 「でも、このままじゃみんなにsageられちゃうよ。そんなの嫌 なんだ。笑える評論を目指しているのに。単なる揚げ足とり厨 房になってしまいそうで。」 「ねぇ、チャーリー。大切なのは、笑いをとることじゃないわ。 本質をつく評論が大切なのよ。「桜の咲くころに」からそうだ ったけど、あなたは「笑える評論」というものを誤解している と思うの。迷っていると言っていいと思うの。作品設定の矛盾 やキャラ設定の矛盾をツッコむだけじゃダメなのよ。そういっ たものはやっぱり上辺だけしか作品を見ていないと思うの。」 「じゃ、何がエヴァFFで一番大切なの?」 「大切なのは...作者が何を言いたいかってことだと私は思 うわ。それをちゃんと理解してあげること。作者が何を言いた いのか理解したうえで、それを的確に評価してあげること。そ れをせずに、作品を叩くだけだと芸のないクサレ厨房の評論に なってしまうわ。」 「...僕にできるかな、そんなこと。」 「大丈夫よ、チャーリー。思い出して。「猫耳的駄スレ」と評 価されたレス1から一週間もたってないのよ。あなたはいま急 速にいいエヴァ評論家になりつつあるわ。」 「ねぇ、アリス。どうすれば、作者の言いたいことを理解して 適切に評価できるようになるかな。」 彼女はしばらく外の景色を眺めながら考えていた。そして、僕 のほうを向いて答えた。 「作品、いいえエヴァFF全体に対する愛だと思うわ。」 「あい?」 「そう、愛。作者と気持ちをシンクロして、共感をもつこと。 もちろん、シンクロできないこともあるけど、そんな時でもち ゃんと作者を理解してあげようと試みること。そういった姿勢 を支えるのは、やっぱりエヴァFFに対する愛だと思うの。」 「僕にできるかな?」 「できるわ、大丈夫。しばらく、私といっしょにFFを読みま しょう。ストラウス先生には言っておくわ。」 そう言って、彼女は微笑んだ。
ええ話や・・・(泣 応援sage
63 :
ナナシ196 :2001/05/16(水) 20:37 ID:9lKGcmQk
がんばれよー 応援しとるでー 最近人間臭さがでてきたねー 上手いんじゃないー
応援age
65 :
ばろむわん :2001/05/17(木) 19:05 ID:???
○月X日 今日からアリスとFFを読むことになった。なんだかドキドキする と同時に安らぎを覚える。やっぱりこういう気持ちはストラウス先 生の指導にはないな、そう思いながら彼女に向かい合う。使うテキ ストはFFの古典的名作「時が、走り出す」。全16話を計8回に 分けてディスカッションすることになった。 「さぁ、今日は「時が、走り出す」の一話と二話ね。感想はどう? チャーリー。作者が何を言いたかったのかという点を考えてみて。」 「出だしとしてはかなり上手いと感じたよ。17歳のシンジの看病 疲れがよく出ているね。レイに対するシンジの感情が愛情というよ りは、むしろ後悔とその償いというある種の義務感に縛られている。 そういった義務感がシンジの感情を鈍磨させる要因になっており、 この作品独特の雰囲気を醸し出していると思う。シンジの感情の鈍 磨というのはFFではよく使われる手だと思うけど。」 「続けて」 「でも、愛情ではなく義務感からレイを看病しているという点がL RSにとっては不満になりうると思われるんだ。つまり、レイの闘 病を機軸に置いたこの作品の本質はLRSではなく、むしろLAS であるように思われるってこと。これはレイが彼の妹として扱われ ているという点にもあらわわれていると思うし。まず第一に、レイ がこの先シンジにどのような感情を抱くか分からないにせよ、シン ジとしてはレイに恋愛感情を抱いているわけではないということが 第一話と第二話で比較的はっきりしているように思われるし、第二 にアスカの取り扱いかな。アスカがシンジに対して強い恋愛感情を 抱いていることは、第一話での >「あんた、バカァ! >好きになった人が振り向いてくれないからじゃないのッ!」 という発言ではっきりしているし、コンビニでの彼女の感情の小爆 発でも強調されている。」 「そうね...、それはシンジをじっと見つめるアスカの視点にあ らわれているわね、確かに。もしこの作品が純粋にLRSならアス カの視点は必要ないわけだしね。」 「うん、そう考えると、この作品は次の三つの要素から成り立ってい ると思う。一つめはレイの闘病。二つめは、シンジの摩耗した感情を 回復するプロセス。三つ目がシンジとアスカの恋愛の発展。もっとも 三点目はシンジの感情の回復という点に収斂するんだろうけど。こん な感じでいいの、アリス?」 「ええ、その調子よ。もっとも、2ちゃんネタがでにくく、叩きが少 ないのは我慢してもらうしかしょうがないけどね。」 そういって、彼女は笑った。でも、最後のセリフ、誰に言っているの、 アリス?
age
あげ
68 :
ばろむわん :2001/05/19(土) 06:32 ID:???
○月X日 今日も「時が、走り出す」についてアリスとディスカッ ションをおこなった。今日は第3話と第4話だ。 「第3話の感想は、とてもウッツーな回だねということ かな。なんで言うか、「ヒッキー板」か「メンタルヘル ス板」を読んでいる印象がするよ。作者としてはこうし て読者を一旦「宇津田氏脳」状態に落とすことが目的な んだろうけど。」 「そうねぇ、確かに第3話のままなら、「ニュース速報 板」で、「男子高校生、看護の妹を殺害する!」スレが 乱立していたことになっていたかもしれないわね。」 「だからこそ、第4話が活きるんだろうけど。アスカは 先輩をふることで、シンジへの恋愛感情を確認するし、 レイは目覚めることで、まさしく表題どおり >止まっていた時が、再び走り出す。 実質的には第4話が物語の出発点なのかもしれない。」 アリスの顔が僕に迫って来た。彼女の香りが僕の鼻孔を くすぐる。 「そうかもしれないわね...。」 そういって彼女は笑った。なんか胸がドキドキする。ど うしたんだろう? 知らないうちに彼女の手を握っていた。彼女はそのうえ に右手を重ねて、「その調子よ」と言ってくれた。彼女 の言葉が僕にはとても嬉しかった。
あげとく
70 :
ばろむわん :2001/05/19(土) 21:29 ID:???
○月X日 数日ぶりに、アルジャーノンとバートの二人が一緒にいるのを、中庭で見かけた。 …… 「さて、『二人の補完』後章では、いよいよ、 アスカとシンジが、和解へと歩んでいきますよ。 でも、なかなか、すんなりとはいかないんだなこれが。あー!!!!」 じれったそうに、肩を軽く震わせるバート。 「うん、まあでも今回は、ニーマー教授の薦めもあって、 その前に『ある神話』を読んだよ」 と、アルジャーノン。 「おおお、『ある神話』ですか。 これもまた、切ないというか。なんというか。!!!! 『二人の補完』の作者が、執筆ノートで、 たびたび言及していることでも、知られています。 で、感想は、どうです?」 「僕はネタバレで、価値が減じるとは思わないから、ざっくりいってしまおうか。 話の構造としては、背景が一足飛びに飛んで、 シンジが死の床に就いた、サードインパクトから73年後から始まる。 この冒頭のシーンは、なんといっても、印象的だよね。 補完計画には、死による救済という側面がある。 それを乗り越え、晩年を迎えたシンジのもとに、アスカから手紙が届き、 往時を思い出すという趣向になっている。 少年期の回想シーンと、臨終間際にアスカから手紙(遺書?)を受け取る場面。 つまり、この短編は、死に直面した場面しか描いていない。 このことは、1つのパラドックスだといえる。 ストーリー的には、シンジの人生は、平凡な日常を平凡に、しかし、 英雄的なほど誠実に過ごしたことに、なっているのだから。 念の為いっておくと、僕は必ずしも欠点としてこれを指摘しているのではないよ」 「ところで、ラストシーンについては、どうですか? >やがて、彼の人生は一つの神話となった。 と、ありますが」 「ふむ、話が少しそれるけれど、インド独立の英雄マハトマ=ガンジーの、 こんなエピソードを知っているかい? 晩年、彼は、幼い孫娘と毎晩ベッドを共にして、社会的な批判を浴びたんだ。 死後に当の孫娘が会見して、ガンジーの行為は、攻撃性を捨てて 母性を身に付けるという思想の実践だったとして、名誉を回復した。 ロリコンと聖人は、紙一重だね」 「………………………………………………………………。」 「いや要するに、14歳のアニメキャラに萌えるという行為も、 まかり間違えば、偉大な一歩になりうるという……」 アルジャーノンの、フォローとも冗談ともつかない言葉が、 早朝の静かなキャンパスに、響いていた。
>「いや要するに、14歳のアニメキャラに萌えるという行為も、 >まかり間違えば、偉大な一歩になりうるという……」 久しぶりにハラ抱えてワラタ。 アルジャーノンに今後も期待age。
応援age
続き期待age
アルジャーノンオモロイage
75 :
ばろむわん :2001/05/23(水) 01:01 ID:???
○月X日 長年勤めていたパン屋をリストラされた。仕事中に 2ちゃんねるの「きゅーどろの会@エヴァ板」を見 ながら、昼飯を冷麺にするか、そうめんにするか、 タンメンにするか悩んでいるところを親方に見られ てしまった。泣いて謝ったけど、親方は許してくれ ない。 「お前はもう一人で生きていけるよ。なんにせよ、 エヴァFFを論じるぐらいなんだから。ホントに1 はバカだけどよ(藁 」 親方、それスレ違いです。
こんなトコロにも影響が・・w ホントに1はバカだけどよ(藁 ここの1じゃないからね(笑
77 :
ばろむわん :2001/05/23(水) 02:03 ID:???
○月X日 パン屋を追い出された僕には帰るところがなくなった。 エヴァFFを読むことがこんなに社会的に迫害される こととは知らなかった。僕はただいいFF評論ができる ようになりたかっただけなのに。 大雨の中、僕はアリスのアパートに向かった。アリスは シカゴの国際夏コミケに向けてカヲルXゲンドウのヤオ イ本の準備に忙しかったようだが、僕を快く向かえてく れた。 「ねぇ、アリス。カミングアウトはすべきじゃなかった のかな?」 「...難しいところね。大抵のFFファンは職場では 素性を隠しているんだけど。」 「そんな状況なのに、どうして僕たちはエヴァFFを読 むんだろう?」 「人によっていろんな理由を抱えていると思うわ。EO Eの補完を望む人、単なるキャラ萌え、やることのない ヒッキー。決して満たされることのない欲望を引き込み、 自慰的に処理することでFFはなりたっているの。だか らこそ、FFの評論はセンシティブなの。作者が欲望を 自己完結的に処理することを希望している場合によく起 こるのは、その作者が「他者である読者が批評の名のも とにその欲望の処理を妨げる」と認識することなの。そ の場合にかなりヒステリックなやり方で批評家たちを攻 撃する人たちが出てくるの。その典型例をビビットに表 わしているのがエヴァFF狂騒曲やその他のゴシップよ」 「つまり、FFとは現実では満たされない欲求を昇華す る場であって、その場に関わる人は悪い意味でナイーブ な人が多いということかい?」 「んー、そうね。実際には作品は作品として公正に評価 すべきなんだけどね。ただ、FFの魅力というのが一種 の「癒し」、すなわち欲求の昇華であることは認識して いたほうがいいわ。ギャグであれ、イタモノ系であれ、 18禁であれ、鬼畜系であれ、LASであれ、LRSで あれ。」 「...だからこそ、作品を評価するにあたって、FF に対する愛が必要だというんだね。」 「そう。エヴァという作品世界に吹き込まれる欲望と現 実において癒されることのない渇きがFFとして結晶化 されるの。そこを押さえていないと、作者が何を言いた いのか、何を求めているのか、理解できないわ。FFに 込められた想いを大切にそっと取り扱ってあげないとね」 僕も現実では向くわれない想いをFFに託しているのだ ろうか? 僕の想いとは一体なんなんだろう? 自分探し のつもりでFFをもっと読んでみよう。
78 :
ばろむわん :2001/05/23(水) 19:39 ID:???
○月X日 アリスの部屋を出て、本を取りに大学に立ち寄ったところで、 例の2人組み(1匹と1人?)を、見かけた。 … 「『二人の補完』を、第14話まで読んでみて、少し気になったことが1つ。 まあ、僕なんかが、偉そうに指摘することじゃないけれど、 『二人の補完』でアスカさんとシンジ君が抱えている心の傷は、 本来の意味でのトラウマじゃないでしょう?」 少し離れた場所からも、アルジャーノンの紅い瞳が、 雨上がりの陽光に照り輝いているのがわかった。 「そういえばそうですね。 二人とも、自分が過去に経験した『地獄』を、最初から自覚している。 精神分析医との対話で、言語化され、 発展的に解消されるという性質の、心的外傷ではない。 むしろ、inferiority complex に近い。」 と、バート。 「うん、スーパーシンジの行動規範の根底に、 何故か劣等感があるという問題は、考察の余地があるかもしれない。 ただ、僕がここで指摘したいのは、そういった擬似トラウマの、 中身ではなくて、作中でどのように機能しているかなんだ。 『過去の共有』を表すものであり、二人の運命的な結び付きを、 保証するものでもある。 付け加えるなら、シンジ君に感情移入しやすくするための装置でもある。 描写の是非はともかくとして、後章の彼の口からでるのは、正論ばかりだ」 「ま、また、そういう言い方を。!!!! 『退屈な正論』と、言いたいのですか?」 少し皮肉を込めた口調で、バートが返す。 「そうはいってないさ。 とはいえ、二人の関係を特別なものにしている重要な要素が、 過去の苦難だというのは、LASにとって諸刃の剣だね。 アスカさんと、シンジ君は、ネルフと補完計画の呪縛に、囚われ続けることになる。 『二人の補完』においても、LASの最大の障壁は、 擬似トラウマではなくて、平穏で幸福な日常だよ。 『ある神話』と比較してみるのも面白いんじゃないかな」 「うーん、微妙な問題ですが。 しかし、しかし、作品に対する判断は、 もう少し先まで保留にしておきましょう。!!!! チャーリー君も、結論を性急にして、ストラウス先生にたしなめられたとか。 ストラウス先生は、近頃、余りお見かけしませんが……」 「ああ、あの人は、最近忙しいんだよ。 ヒントは、『5月18日』と『プリンセスメーカー』だ」 … そうだったのか。
79 :
ばろむわん :2001/05/24(木) 04:27 ID:???
○月X日 ストラウス先生と連絡が取れない。研究テーマについて相談したいのに。 アルジャーノンが言っていたとおり「アヤナミぷりめプロジェクト」に身 も心もLCLのごとく溶かしているのだろうとは思うものの、あの人のこ とだから発売日の午前中にゲットしたうえで、徹夜でプレイしているはず である。しかし、「脱衣マージャン」で煮え湯を飲まされたはずなのに懲 りないものだ。とりあえず彼の携帯にかけてみる。あっ、つながった。 「もしもし、チャーリーですけど」 「やぁ、君か...」 「大丈夫ですか、先生、声が暗いんですけど。」 「はははは、あーあ。どうやっても結婚エンドにいけないんだ。攻略 HP知らない、君?」 「知りません。自力でやってこそのギャルゲーでしょ。」 「...馬鹿者。そんな非効率的なことできるか!!! 早くすべて のエンディングをチェックしたいんだよ」 「じゃ、2ちゃんの「レイたんプリメぷろじぇくと」関連のスレをチ ェックすればいいじゃないですか」 「ネタバレは嫌なんだよ!!!」 ...わがままな。相手にしてられないので、とりあえずアポだけと ることにする。 「うーん、しょうがないな。一日レイたんと戯れたいのに...わか ったよ、それじゃ明日2時に研究室でいいかい?」 「はい、分かりました。ところで先生どんなエンディング見たんです か?沢山あるんでしょうけど、一番印象に残ったやつを。」 「恋愛状態になり戦自にあぽーんかと思いきやバレー選手で金メダル エンドだよ」 ...マジですか?
あいかわらず(・∀・)イイ!! けど、二つに分けるとか手短にまとめるかして 省略されないようにしてくれると尚いいなぁー(要望
81 :
ばろむわん :2001/05/25(金) 23:18 ID:???
○月X日 「『二人の補完』の読み合わせも、第17話まで進みました。 悪役として、マヤさんが大活躍。 アスカさんとシンジ君を見守る側としては、気が気でないです!!!!」 バートがいった。 「うんうん、マヤさん、面白いねぇ。 『邪魔してやる、邪魔してやる』なんて、呪文の様に唱えたりして。 しかも、第17話のタイトルが、『魔女達の宴』だよ。 前回、なんだか辛気臭い分析をしたのを、少し反省しているくらいなんだ。」 アルジャーノンはいった。 「はは、楽しみ方は色々ですな。 ところで、アリスから、肖像画をもらったとか?」 「そうなんだ、エヴァのキャラクターでもないのに、 イラストを描いてもらえるなんて、嬉しいね。 公開も許してもらったから、そのうち、 『エヴァお絵描き画像Upload掲示板』に、載る予定らしいよ」 「……意外に、普通のリアクションですね」 少し不満げな表情の、バート。 「ん?何を期待していたの?」 「いやその、あなたなら、もっとこう、例えば、 『フフフ、皆、わしの魅力にメロメロじゃのう。世界征服の日も近いにょ』 とかなんとか……」 「そんな『デ・ジ・キャラット』みたいな台詞、僕の口からは出ない!!!! 妙な妄想をするんじゃないっ!!!!」 今日は珍しく、アルジャーノンが、感情を露わにしていた。
82 :
ばろむわん :2001/05/25(金) 23:20 ID:???
>>80 ごめんなさい。またやってしまったわ。気をつけていたんだけど。
これからもうちょっと慎重にするわ。
いや、文章には勢い、流れの美しさと言うものも重要である。 ボクは省略されても全然かまわないから、このまま逝って欲しいと思うなりよ。
一応賛成あげ
85 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/05/26(土) 01:42 ID:srypWCVw
いやいや、おもろいっす、
まだやってんの? まだつづけるの?
○月X日 最近、アリスのところに入り浸っているせいか、日記の提出が滞っ ている。そのために、ニーマー教授に >まだやってんの? >まだつづけるの? と怒られてしまった。もっともこれは正論で、いまや無職・ダメの 僕は財団の給金で生活しているのであって、日記の提出は義務であ る。反省。
今日はストラウス先生と「2nd RING」第二三話から第三十話までを 議論した。ストラウス先生の目が血走っているのはきっと5月18 日から、不眠不休でレイたんの育成に勤しんでいるからだろう。 「今回はあれだな、赤毛ウッキーとシンクロして、優香の写真集を 購入するという第九話『瞬間、懐、重ねて』だな。」 「...はぁ?」 「気にするな、一応のお約束だ。ところで感想はどうだった?」 「そうですね、育成計画は順調に進んでいます。ポイントは二 つ。一つはシンジとレイがファーストキスをしたことですか。もっ とも、シンジにとっては二度目ですけど。もう一つはアスカが登場 したことで、綾波に不安発生。特におっぱいが小さいことで悩んで います。これは思春期の女の子にありがちな悩みかもしれませんが なんというか月並というか、ひょっとして作者は女の子のことにつ いて「新・ヤングアダルト情報源:異性編」(サンマーク出版)で 知識を仕入れているのかもしれません。」 「んー、まぁあれは厨房必須マニュアルだからな。私もお世話にな ったものだ。」 「...」 「あっ、ぷかぷかれいたんにごはんをあげなきゃ」 先生、ごまかさないで下さい。
○月X日 今日はアリスの部屋で「時が、走り出す」の第五話と第六話 についてディスカッションした。 「物語が中盤に入ったね。レイが目覚めたことで、シンジの 感情が回復し、またレイ自身の性格変化がレイに対するアス カの心理にもいい方向で影響している。シンジに対する彼女 の恋愛感情と彼女自身の激情的性格を考えるとこれこそひと つの奇跡だね。」 「そうね、確かに...。」 「これはレイをシンジの妹として取り扱うことのメリットの 一つかもしれない。つまり、二股をかける場合には、関係を 微妙にずらすことで、女性同士の正面衝突を回避することが 可能となる。その結果、間に挟まれた男はバランサーとして 機能することが可能となる。つまりは、恋愛均衡政策(Bala nce of Love Power)だよ。」
(つづき) 「ふぅん、あなたも恋愛均衡政策は好きなの?」 「...読者としては好きだよ。バランサーとしてのシンジ に感情を移入することで「両手に花、うはうは状態」を楽し める。ただ、問題はレイに対しても、アスカに対しても同程 度の関係を維持しないといけないから、ディープな関係になる のは難しいってことかな? いわゆるあだち充的世界での均 衡だよ」 「...読者としての話じゃないのよ」 そう言って彼女は僕の髪の毛をいじくりだした。そういえば、 僕には妹がいるような気がする。確か、ノーマという名前だ ったような...。
○月×日 服を来たネズミ、アルジャーノンの相方は、バートだったはず。 めずらしくアリスと談笑している姿を、見かけた。 …… 「アリス・キニアン先生、実は今読んでいる『二人の補完』のことで、 折り入って相談があります。 こんなことを言うと、ご不興を買うかもしれないのですが、 外伝第1話で、シンジが酷使されているシーンのほうが、 本編終盤のラブラブよりも、遥かにエロティックなんです」 「あら、私はバート君とはちがうわ。楽しい分析ね。 その方向で、もう少し発展させてみてちょうだい。 でも、どうして私に相談しようと思ったのかしら?」 アルジャーノンが、彼にしては滅多にないことに、 答えに詰まっている様子だ。 「うふふ、アルジァーノン、 どうやら、あなたは、新しい扉を開いてしまったようね。 君は見込みがあるわ。 実のところ、私、あなたに、密かに期待していたの。 『二人の補完』の次は、これを読んでみるといいわ。」 アリスの声に対して、なぜかしら、大きな鳥の鳴き声のような印象を受けた。 何やらメモを渡しているようだ。 「『もう頬杖はつかない』?」 「そう。その中にも、裏返しの欲望が潜んでいるわ。 あなたなら、きっと楽しめるわよ」 口調とは裏腹な、アルカイックな微笑み。 …… 自分の知らなかった、アリスの一面を見た気がする。 今日見たことは、心の中にしまっておこう。
92 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/05/31(木) 00:38
げげっ、あの激射た承接を・・・ ばろむわんがどう評価するのかちょっと楽しみ・
93 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/05/31(木) 01:56
>>92 >あの激射た承接を・・・
げき「ショタ」しょうせつと空目してしまった(藁
○月X日 なんだか妖艶なアリスにショックを受けた僕はベンチに座った まま気が抜けた状態になっていた。毒気にあてられたとはこの ことらしい。しかも、さらに悪いことに頭痛がひどい。アスピ リンを胸ポケットから取り出し、2粒ほど噛みつぶして、目を 閉じた。 かわいらしい女の子がその母親に話していた。その子はレイ たんにそっくりだった。 「ねえ、お母さん。おにいちゃんがいやらしいFFを読んで、 ニヤニヤしているの」 母親の顔が青ざめて、ヒステリックな声をあげながら、10 歳ごろの男の子に平手を打つ。 「チャーリー!!!、またこの子はこんなFFを読んで!!」 「ごめんにゃはい、ごめんにゃはい、おかぁぁぁたん!!!」 「まぁ、これは「402」じゃないの。綾波さんがちょっとし たきっかけで欲情して、オナクィーンとして一日サカッタ上にシンちゃん とセクースする作品じゃないの!!!この子は、この子は!!!」 激しく平手を打つ母親。たまらず父親が介入する。 「やめないか! 男の子には当たり前のことなんだよ!!アニ メキャラで逝けるのが健全なオタクの証拠なんだよ!!」
(つづき) 「でも、この子はFFを書けないところか、まともな作品も 読めないのに!! なのになのに、なんでこんな18禁だけ は読めるのよ!この子の担当になんて言われたか、あなた知 っているの? 「レイたんで逝けるLRS厨は逝ってヨシ!」よ!!! このままじゃ、隔離スレに封じ込まれるのよ!! 」 そう言うって母親はしくしく泣き始めた。その風景を僕は遠く から眺めていた。 なんてこった。僕にこんなトラウマがあったとは。どおりで「 真性鬼エヴァンゲリロン」では逝けないはずだ。
>>91 の訂正です。スマソ。
○ 『二人の補完』、外伝その2「鬼ごっこ」
× 外伝第1話
>「ごめんにゃはい、ごめんにゃはい、おかぁぁぁたん!!!」 ここが可愛い、なんか(笑 あと、この板で隔離されてるのは IDさらして荒らししてたLRS厨だけでしょ、多分一人じゃないの? 他のLRSにんは全然おけー 以上一応LAS厨より
○月X日 アルジャーノンに対する先日のアリスの微笑みと失われた 過去へのトリップで、すっかり混乱してしまった僕だが、 とりあえず「時が、走り出す」の第七話と第八話を読んだ。 今回は一人で考察することにする。今の状況でアリスとは 会えない。 あだち充的世界における恋愛勢力均衡がまだ続いている。 しかし、まだ作品の中盤であることを考えれば、これが一 種の小春日和であることは間違いがない。最後のアスカか らの電話が気にかかる。
と、そこまで考えたとき、バートがやって来た。雰囲気が ブラックホール的にどんよりしている。 「どうしたの、バート? なんかくらいねぇ」 「アルジャーノンが最近つれないんですぅぅぅ!!!! 今日も彼と「二人の補完」を読もうと誘ったら、遠くを見 て「ごめん、今日はちょっと忙しいんだ」とにげちゃうん ですぅぅ!!! 嫌われちゃったんでしょうか?」 あいかわらず無駄にハイテンションだ。 「アルジャーノン!!!どこ行ったのぉ?」と叫びながら、 ふらふらとどこかに行ってしまった。 やべぇよな、あいつ。とりあえず見なかったことにしよう。
100 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/02(土) 01:51
続編応援age
○月X日 アリスが僕の部屋にやって来た。昨日、彼女の部屋に行 かなかったことを心配してのことらしい。「どうして昨 日は来なかったの?」と聞く彼女に対して、僕はどう答 えていいのか、分からなかった。 「しょうがないわね、もう。何をそんなにすねてるの?」 「...すねてないよ。」 「それをすねているというのよ、チャーリー。」 「...もう今日は帰って、アリス。」 「いったいどうしたのよ、チャーリー。」 「アルジャーノンとFFを語ればいいじゃないか!!! クサレLRS厨の僕となんかじゃなく!!!」 唖然とした表情を一瞬浮かべ、それから彼女は爆笑した。 僕はよけいに不機嫌になる。 「あははは、ごめんなさい。あなたが考えているような ことじゃないわ。あの子にはあなたと同じぐらいの才能 があるから。もうバート君じゃ力不足だから。それだけ のことよ。」 「...」
「まぁ、気にしないで。ところで「時が、走り出す」第 九話と十話を読んだ?」 「...読んだよ。小春日和的なLAS風味だね。悪く ないよ。 ただ、レイに対する感情もうまく整理できずに 分からないといい、他方でアスカに対して、 >アスカの事・・・僕は『好き』だって言っちゃいけない >んだ。 そんなのって都合良すぎるよ。 というのは、「惑星beau☆beau」の恋愛価値鑑定でいえば、 「幼稚園恋愛級」だね。」 アリスはにやりと笑う。 「まぁこれからよ、ふふふ。そうそうところで、前の考察 で基本的事実を間違えているわよ。デートに誘ったのはア スカじゃなくって、シンジよ」 あっ、またやっちまったか...。宇津駄氏脳。
103 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/03(日) 07:07
がんばれage
○月×日 バートが、アルジャーノンに対して、過日の行動をそれとなく聞いているようだ。 …… 「実は、二人の補完との絡みで。『相田ケンスケの策略』を読んでいたんだ」 アルジャーノンがいった。このこと自体は、本当らしい。 「えええええっ、鬼畜ポルノ小説じゃないですか。!!!! なんでまたそんなものを」 怪訝そうな表情のバート。 「うん、これ自体は、フランス書院的にウェルメイドな、ポルノ小説といえるね。 つまり、マゾヒスティックな小説だということだ。 意外かい? しかし、一般にフランス書院等の文脈で、サディズムという言葉がでてくるとき、 そこにマルキ・ド・サドが意図した意味でのサディズムは存在しない。 サドが描いたイメージは、人間の理性がどれだけ呵責のないものかという、実験だ。 『相田ケンスケの策略』では、ケンスケ君が、気の毒なほど悪く描かれているね。 容姿、知性、性格全てにわたって。あるいは、そう思いたがっているとも受け取れる。 そして、その対照的な性質が、ヒロインに付与されている。 つまり、自己の価値をゼロにすることによって、対象への崇拝は、 無限に高められるという構造だ。 しかし一方で、マゾヒストというのは我侭なものだから、 シンジ君は、他人のこういった世界観を絶対に許容しない。 『二人の補完』で、ケンスケ×アスカを暗示するかのような記述が、 ひととき物議をかもしたというのも、つまりはそういうことだよ」 そこへ、何処からともなく、ストラウス先生がやって来て、注文をつけた。 「やあやあ、一言いわせてくれないか? 官能小説を語るなら、アップルノベルズ(日本出版社)にも、言及すべき。 年季の入ったファンは、ここに向かうものだよ。 私のお勧めは、由紀かほるの一連の作品だ。 フランス書院にしても、近年、新しい流れがある。 桜木充は、年上の女性に玩弄される少年というパターンを確立して、 漫画家の喜国雅彦などからも、絶賛されているな。 キミタチの議論は、総じて、ずさんといわざろうえない。 フィールドワークが、足りないのじゃないかね」 …… さすがはストラウス先生。 ……などと、素直に感心していいのだろうか?
105 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/03(日) 11:26
>「実は、二人の補完との絡みで。『相田ケンスケの策略』を読んでいたんだ」 これが出てくるとは思わなかったよ……。(ワラ これからもがんばってくださいage
ナポレオンの立場は? 紅くりすたん ハアハア
期待age
age
○月×日 余談ですが、紅くりすたんについて、ストラウス先生に聞いてみました。 仕方がないな、といいつも、ちっとも嫌そうに見えません。 「残念ながら、ナポレオン文庫は、エロ漫画の先進性に追いついていないという、 認識ではあるんだ。今はまだ、過渡期ではないかな。 ちょっと別の話だが、かつて、『SMスナイパー』誌の団鬼六賞を、 大学在学中に受賞した姫野カオルコさんは、現在、文芸誌で活躍しているね。 紅くりすたんも、サクセスしてほしいなあ。ハアハア ついでだから、マンガが先をいっている例を、少し挙げよう。 かるま龍狼の最新刊『人妻姫』。 官能小説で頻出の素材である人妻物だが、良くも悪くも、 それらの特徴である暗い淫靡さが全くない。絵は鳥山明風だ。 少し大袈裟にいうなら、歴史の継承と発展だね。 玉置勉強は、そういった文脈読みをせずとも、 比較的わかりやすい、説明の親切な作家だ。 村上隆のオブジェと並べて、海外に出典して欲しい。マジで。 ……(以下省略)……」 板違いの内容を、日が傾くまで、延々と語りつづけるストラウス先生。 強引に礼をいって、なんとか逃げ出してきました。 すいません、日記を乗っ取られそうなので、これくらいで勘弁してください。
どうしちゃったの?ストラウス先生。 この調子ではSABEを熱く語りだす日も近い?
ストラウス先生の守備範囲にウケたage
112 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/05(火) 20:44
age
○月X日 今日は「2ND RING」の第三十一話から第三十七話まで読んだ。 これでようやく第二部が終了。しかし、今は亡きサリバン先生 に命じられたからとはいえ、もはやこの作品を読むのはサティ アンでの修行をしているようで、きわめて苦痛である。実際「 修行するぞ、修行するぞ、修行するぞ...」とブツブツつぶ やいてから、読んでいる。 それで「この作品を読むのをやめてもいいか?」とストラウス 先生に聞いたところ、あえなく却下された。 「君はまだこの作品のLSD的魅力がわかっていない。ひたす らこの作品を読み続ければ、君の魂はポアされるよ。」 先生、それはさすがにやばいです。
○月X日 昨日は寒いオチで会話が終わってしまって、「2ND RING」について 議論ができなかったので、今日に持ち越しになってしまった。スト ラウス先生によれば、「2ND RING」のリーディングは実験の一環 であり、Welberg Foundation に提出する報告書に記載する義務が あるのだそうだ。この義務を遵守しないと、ひそかにポアされるら しい。という訳でしょうがないので読解を続けることにした。 「第二部のポイントは次の三点でしょうね。一つは「綾波育成計 画」でもはや >Ph200以上&隠しパラメーターのParam12(おそらく好感度)75以上 をはるかに越してしまっており、結婚エンドへの道は順調である こと、第二にシンジに対するアスカの好感度が高くなりつつあり ます。ええ、ギャルゲで言えば、いまが絶好のセーブポイントで す。第三にシンジのスーパーぶりは家事にまで発揮されており、 リツコまで >ミサト、あなた、毎日こんな料理を、味音痴の癖に、こんな料理、 >私が食べるとしたら、いったい幾ら払うと思っているの と、読者をとことんシラケさせる考えを抱かせています。ええ、この シンジは典型的なスーパー.ネルフノオウジサマ・シンジです。でも、なん か人間的には毒がなさすぎて、ツマラネーヨって思ってしまいますが。」 以上のように報告すると、ストラウス先生はうーんとうなって、 「それは、やっぱり君が2ちゃんねらー化しつつあるからだよ」 と答えた。 「オマエモナー」と思わずツッコミを入れてしまった僕、逝ってヨシ!
115 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/06(水) 01:08
笑わせてもらったyo! しかし良いところで省略されたな(w 応援アゲ
同名のスレが存在することは承知しているが、それでもやはりこのスレこそ 「まごころを、君に」のタイトルがふさわしかったと思うがどうか。
117 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/06(水) 20:39
age
○月X日 アリスとはじめての喧嘩をした。これは僕が悪い。「時が、走り出す」 の第十一話と十二話を読んで、その展開がニュース23の幸福論で紹介 された某ギャルゲを思い出させるので、「やっぱりこの作品にも、途中 まで読んでしてあまりの痛さに読了できないまま、「僕がレイたんを守 るんだぁ!」と現実と仮想空間の区別がつかなくなるような三十代青年 がいるんだろうか?」という疑問をアリスにぶつけたいと思い、厨房障 害センターに行ったのがまずかった。 対決スレで「LASはみんな基地外だよね!!!」という名無しさんに 「キティguyはオメーだよ」という正論をレスしたのを、アリスに見られて てしまったからだ。 「ごめん、下でまっていたんだけど。気にさわった?」 「...何も、何でもないわ!!」 「怒ってるじゃん。はっきり言ってよ。」 「そう、聞きたいの?あなたは変わったわ。私が言っているのは批評能 力のことじゃないわ。FFや作者やそのファンに対する態度よ。昔のあ なたは「2nd RING」だって楽しんでいたわ。毎週の更新をあれほど楽し みにしていたじゃない。でも、今のあなたは変な理屈をこねてFFをせ せら笑い、厨房を鼻で笑ってネタにしているじゃない!!」 「それは2ちゃんねらーとして当然のことだと思うんだけど...」 「そんなことはないわ!! たとえ2ちゃんねらーでも、批評にはFF への愛が大切なのよ! 作者を敬愛し、作品を愛する。その姿勢がない とダメなのよ!!」 うう、僕はアリスと楽しく評論をしたいのに...。この女、少佐な みにワゼー。...やべ、本格的に2ちゃんねら化し始めた。
「2nd RING」、結構好きです 前半から中盤にかけては、たるい感じがしますが、 後半部分でドキドキっす 第13使徒戦からなんか話が動き始めたってトコロです これから幾多の伏線にどうキャラが絡んでくるのか… 次回の更新が楽しみです
○月X日 「2nd RING」の第三十八話から第四十話まで読んだ。オリジナルでは 第拾壱話に相当する。そう、つまりは、最近都内で急増中で、発情期 になってマト汁で道路に穴を開けるあの野マトの退治である。ところ でマト退治といえば石原都知事であるが、「マト鍋にして食ってしま うぞ、ゴルァ!」と発言して、日本マト保護の会なる新左翼くずれの市 民団体とドロ沼の荒らし合戦に発展したのが記憶に新しい。 見所はこれと言ってない。あえて言えば、スーパー・シンジとスーパ ー・レイたんによるスーパー・エア・ホッケーとスーパー・レイたん のスーパー「絶対方角」による「ぼくらスーパー怪しいネルフ探検隊」 である。しかし、自分でも思うのだが、なんでもスーパーをつければ いいという訳ではない。スーパー語彙不足をスーパーに晒しageドキュソ という感じがスーパーするからだ。
そういった感想をストラウス先生に述べた後、最近強く感じ始めた疑 問を彼に尋ねてみた。 「先生、どうして「2nd RING」に関する僕の感想を財団に報告しなけ ればならないことになったのですか? 」 「ん、どうして聞くの?」 「いや、「2nd RING」ファンからの反論があちこちで見かけられます し。それに、そもそも完結していない作品で、スーパー・イイコブッチャッテサ、 コノォ(ヒロカワタイイチロウ)・シンジによる「綾波育成計画」でしかないように 思える作品ですし。他にもっといいLRSがあると思いますし。」 「まぁ一言でいえば、あれだな、ツッコミどころが満載というのが一番の ポイントだけど。あと、LRS系逆行ものとしては比較的うまくまと まっており、典型的な作品として扱いやすい。逆行ものとしてはけっ して悪い作品じゃないしね。逆行というジャンルがそもそもナエナエって ところは別にして。」 「つまりは、叩きやすいってことですか?」 「評論として論じやすいといって欲しいな(ニヤリ)。そもそも価値レス ザンゼロ作品なら無視するよ。厨房の核爆発的妄想につきあっている 暇はないからな。その作品について述べるということはそれ自体評価 のあらわれさ。批判されることを嫌って、そのことを理解していない 人も多いけどね。」 そう述べてから、先生はまたニヤーリと笑って「褒められるのはかまわな いけど、批判されるのが嫌だという厨房的作者には、褒め殺しという 手もあるから、評論というのはおもしろいよねぇ、ヒヒヒヒ」と続けた。 ...先生、根性悪すぎ。それだから、いまだに「彼女という生き物 は本当に地球上に生息するのか?」スレの「クリスマスに童貞のまま 死んだら、パトラッシュが迎えにくるよ」という噂に真剣に悩まない? ニいけない状況に陥るのです(ピュア。
123 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/07(木) 21:53
○月×日
……
「いやあ、良かったじゃないですか。!!!!
数々の試練を乗り越えての大団円。
シンジ君とアスカさんが、何故互いに拘るかという、
問題意識を研ぎ澄ました末での、この結末ですからね。!!!!
例えあなたが、『おあずけマンガ』的展開と難じても、
私は断固支持しますよ!!!!」
何時もにも増して、ハイテンションなバートは、
『二人の補完』の再読を追えて、感激に堪えないといった様子。
一方のアルジャーノンは、柔らかな髭を細かに振動させている。
「んー、むしろそれを楽しんでるよ。
僕が面白いと思ったのは、EOEを補完(批判?)する為に、
過去のヲタク文化というか、アニメやマンガの傾向を、
総動員しているところなんだ。
恋愛に関する描写意外にもね。
例えば、『二人の補完』の作中で、アスカさんは、母性的なサエコさんと接して、
さらに妊娠して母になることで、『成長』するように描かれている。
しかし、エヴァンゲリオンというアニメ自体は、
エントリープラグが、子宮を象徴している反面、
「良い母親」は全て「死んだ母親」であり、母性不在の世界観でもある。
これは、庵野秀明の富野由悠季に対する微妙な立場を、表している。
庵野氏は、『逆襲のシャア』が好きで、同人誌まで作ったらしいね。
結局、70年代アメリカのSF小説には、西海岸の新左翼的な思想の影響があり、
ガンダム等の日本のアニメも、それらと無関係ではない。
ニュータイプ=ニューエイジと考えると、非常に分り易いわけで。
オカルト的といって言葉が悪ければ、ユングの集合的無意識論と、
言い換えても良い。
つまり、この観点から言えば、LASの終着点は、
『ある神話』の、『イデオン』的なラストシーンに行き着くわけだ。
それを良しとしない、けびん氏は、遥かに往生際が悪い。
両者を否定しようとして、非常に苦しむわけで、
その過程の記録としても、『二人の補完』は価値があると思うよ。」
「なるほど、言いたいことは何となくわかりますが。
しかし、そういった読解をするのなら、『電波少女』辺りも、
次の課題として、相応しいと思いますが、どうです?」
ニーマー教授との先日の話し合いでも、そのタイトルはでていたのだけれど、
日刊アスカ閉鎖で入手できなかったんだ、とやや苦しげなアルジャーノン。
……
バートも案外、意地が悪い。
>>116 の指摘に、自棄酒をあおった今の僕には、
アルジャーノンの気持ちもわかる気がする。
125 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/09(土) 14:07
応援アゲ
126 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/09(土) 20:47
age
誰か、「電波少女」のテキスト挙げて下さい。
>>127 それはまずいとおもわれ。
今のこの板の状況からすると、綾波が酷い目に遭う話らしいし。
130 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/10(日) 13:42
あげ
ごめん、言葉が短なかった。 ばろむわん氏のPCにそっと届けてほしいかな>用精のように 妖精+用兵=用精
あぼーん
○月×日 …… アリス・キニアン先生から薦められた、『もう頬杖はつかない』を、 読んでいきたいと、アルジャーノンがきりだした。 「アフターEOEとはいえ、『二人の補完』とは、幾分趣が違いますね。 アスカさんの一人称です。セツナ系とも称されていますし。 私は、もちろん読了済みですよ。!!!! ところで、これもLASなんでしょうか」 バートがいった。 「広い意味では、そうだと思うな。 ざっと見た感じ、視点はアスカさんだけれど、そのことで逆に、 シンジ君の心理の不可解さが、テーマの作品になっているような印象だ。 『二人の補完』との共通点が、実はあるんだよ。 憎しみや苦しみによってでも、相手の心に深い印象を与えたいという、 屈折した恋愛形式がそれだ。 『もう頬杖はつかない』のほうが、はるかにそのことに対して自覚的だけれど。 第1話の構成は、その意味で面白い。 前半は14歳の紅い海、後半は同棲後1年たった大学生。 嫌悪感も露わに、アスカさんからシンジ君が突き放される前半と、 恋人になっている後半では、即座には繋がらないように見える。 しかしこれは、後の展開を考えると、極めて暗示的だよ。 これから、少し詳しく見ていこう。 バート君が、シンジ君とアスカさんの関係が微妙なこの作品を、 読んでいたというのはやや意外だったけれど、助かったよ」 「いや、風景描写がセクシーで、好きなんですよ」 …… やけにきれいにまとめたバート君であった。
○月X日 ようやく結婚エンドにたどり着いたストラウス先生が暇そうに している。ふわっ、と眠そうにため息を一つして、「今日はち ょっとエヴァFF界を脱構築して遊んでみようか?」と言った。 「おや、ストラウス先生がポストモダニズムに興味があるとは 思いませんでしたよ。」 「ああ、それぐらいはさすがに読むよ。最近、流行りだしね。 まず現状を鑑みた場合、LASがエヴァFF界において主流派 であることは疑いないだろうな。「LASでなければ、読んで もらえない」という不平はよく聞くよ。その意味ではLRSは 周辺に置かれている、と言っていいだろうな。そういう形而上 学的レベルにおいてLAS/LRSという二項的対立が存在し ており、LRSは常にLASの支配のもとに置かれることにな る。」 「つまりLASは体制である一方、他方でLRSはその周辺で あり、FFから追放されたものだと?しかし、もともと綾波は エヴァを象徴する存在であり、彼女抜きではエヴァはエヴァで なくなるという意味で、エヴァFFにおいて内在する存在であ る。したがって、LASによって追放されたLRSをエヴァF Fにおいて回復するのは正義であると?」 そう言うとストラウス先生はニヤーリと笑った。 「ああ、その意味ではLRS的厨房はポストモダニストと言え るだろうな。「正義は脱構築不可能であるが故に、脱構築は正 義だ」とデリタものたまわっているし。ただ他方で、「ポスト モダニズムの原点は徹底的な政治的敗北である」というイーグ ルトンの主張を鑑みれば、2ちゃんに常駐して荒らしをしまく るLRS的厨房は最初から「負け犬」であると言いきってかま わないだろう(ピュア。実際、芸も何もないコピペしかできない 連中だしな。」
「なるほど、それではLAS的厨房は?」 「ああ、彼らね。彼らはまるでカール・シュミットみたいなも のだ。「政治的なるものとは敵と味方の区別である」とする敵 /味方理論を振り回しているだけさ。「敵を見つけて懺滅せよ」 を地でやっているのがLAS的厨房さ。」 「確かに、内部において敵を見つけて懺滅する空虚なプロセス の連続こそが、全体主義の核心であるとアーレントも述べてい ますしね。実際、LAS的厨房の荒らしとは、それ自体を目的 とした内容がまったくない空虚な言動的運動であると言えます ね。しかし、こうやって考えるとLRS的厨房もLAS的厨房 もその政治的立場の相違に関わらず、空虚なコピペをひたすら 繰り返すという芸のなさにおいて一致するとはどういうことで しょうか?」 「簡単さ、極左と極右はまわりまわって一致するとは「パイナ ップル・アーミー」以来の伝統さ。だから、両立場とも隔離ス レで強制労働に従事させることにマンセー!」 ...先生、それでは先生こそが最悪な厨房ということになる んですけど。スターリニズム的ストラウス先生、逝ってヨシ!
○月X日 鬱だね・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「あくび」を「ため息」と間違えちゃったよ・ ふふ・・・・・・・・鬱だね・・......
137 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/11(月) 20:35
age
目的のない荒らしより、ポストモダンな荒らしの方がカクイイよね。
139 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/11(月) 21:29
>ポストモダンな荒らし ワラタ
140 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/11(月) 22:02
age
○月X日 今日はアリスが僕の部屋にやって来た。118での喧嘩のあと、 僕が帰ってしまったのを気にしてのことらしい。「あの後 どうしたの?」と聞く彼女に僕は沈黙を守らざるをえなか った。 言えるわけがない。あの後、僕がセントラルパークに行っ て、そこにあった植木鉢に植えられた女性の生首に欲情し たことなど。アリスとはうまく性的関係を結べない僕だが エビアンという名の自称「愛の女神」である生首とはうま くいきそうな気がした。でも、結局ダメだった。 僕は語学の天才という設定なので、相手の韓国語など気に はしないが、しかしそれでも「浮気をしたら、地球が滅び る」などと言われるとさすがに退く。さらには相手が生首 であることを考えると、口でしてもらうしかないのだが、 僕がムスコを取り出すと騒ぎだして、あげくの果てにお巡 りさんを呼ぶ始末だ。結局僕はなんとかセントラルパーク を逃げ出して、部屋で膝を抱えてガタガタ震えざるをえな かった。 そんなことをアリスに話せるわけがない。
それで黙っていると、アリスから切り出した。 「「時が、走り出す」は読んだ?」 「・・・うん、最大の盛り上がり箇所だから、予定を変更 して一気に読んだよ。元ネタは「レナードの朝」だろうけ ど。案外「加奈」というギャルゲはこの作品に影響を受け たのかもしれない。「海を見た。もう怖くない。」という セリフが出てきそうだよ。」 「前に考察した点については?」 「・・・基本的には正しいと思うよ。この作品はLRSで はなく、LASだと思う。最終話でシンジとアスカは家庭 を築いてゲンドウとレイのお墓にお参りに来てるしね。た だ、シンジの感情の回復とアスカとシンジの恋愛について はこの作品では書ききれなかった。だからこそ、作者はい まだに完結しないLASの続編を書いているのだろうと思 う。むしろ「ここから始まる僕と彼女の物語」は第十五話 と最終話のミッシングリングを結ぶ作品、言い換えれば「 ここから始まる・・・」は「時が・・・」に内在された作 品だと思う。」 ちょっと考えてから「そうね、そうかもしれないわね。」 と彼女は言った。
僕は続ける。
「この作品も引っくるめて思ったのは、案外イタモノとい
うのは「逝く者、残される者」という機軸があるのかもし
れない。「桜の咲くころに」も「空のしたで」も「秋日和」
も、そして「時が、走り出す」も残された人たちの気持ち
を丁寧に描いていると思う。逝く人たちがどのような気持
ちを残していくか、残る人たちがどのように受け止めるか
という点をどれだけ丁寧に描けるかというのがポイントだ
ろう。厳密に言えば、「空のしたで」は一人残された綾波
の気持ちをケンスケが第三者のフィルダーで覗くという話
だし、「秋日和」は残されたシンジがゲンドウをどのよう
に解釈していくのかという話だから、それぞれ変形だけど
も。ただ残されたもの達が「逝ってしまった人たち」をど
のように受け止めるかという点ではやはりこの機軸のなか
に納まる。」
「・・・」
「この点が読者の心を揺さぶるのに有効なのは「加奈」だ
けでなく、「Kanon」のあゆシナリオや真琴シナリオ
で証明済みだよ。この二本が99年度最大の泣きゲーと評
価されるのは故なしじゃない。」
彼女は何もいわず僕の話を聞いて、深くうなずくだけだっ
た。しかし、突然何かを思いだしたようにハッと顔をあげ
た。
「ところで、明日からシカゴの夏コミケが始まることをあ
なたは知っていた?」
「いっ、明日なの? どうしよう、何も用意してないよ。」
「あなたはゲストだから、大丈夫。たとえ遅刻しても、駅
から延々と続く長蛇を横目で見て「みんな、朝の3時から
並んじゃって、大変だねぇ(ピュア」と言いながらVIP待
遇で入れるわ。」
・・・そんなことしたら、伝説の肉般若が肉の塊をもって
やって来るよ。怖すぎだから、いやん。
PS 141のネタが分からない人はここを参照。
ttp://www.ai.wakwak.com/~pusai/sekai/tomak01.htm
肉般若にワラタ! まさかここでその名を目にするとは…… いや、有名だな。
そのスレ、ここの住民には刺激強すぎでは…
146 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/12(火) 23:01
age
148 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/13(水) 00:15
しばらく見ないうちに同人コミケ板の合宿スレが復活している。 また読むかな。長いけど。
○月×日 …… 「フェイスマークを使用したFFを、今度読んでみたいんだ。 何かいいものは無いかな?」 アルジャーノンが、ふいに尋ねた。 菱形の瞳の動きからは、表情が読み取れない。 「えっ、ええ、紹介できますよ。!!!! でも、どういった心境の変化ですか? FFにおけるフェイスマークの使用は、 一般には、余り良しとされない傾向があります。」 バートがいった。 「一言で言えば、更新ペースや生産量の多さが、 それ自体で、欲望の特徴を表しているのではないかと思ったからさ。 内容に関わらず、長時間その世界に滞在するというね。 永遠、がポイントなんだ。 チャーリー君が、ギャルゲーを、FFの比較にあげていたね。 八百比丘尼が突然に登場する、Airは、僕もプレイしたよ。 途中で舞台が、平安時代にぶっ飛ぶから、少し驚いたけれど。 ループというか、繰り返しの世界に閉じ込められる、 世界観を考えれば、納得したよ。 もう一つ。 叩きと賞賛は、僕にとって等価値なんだ。 『もう頬杖はつかない』の紅茶の描写にしてもそうだ。 初めて読んだときには、「作者の方は紅茶にお詳しいんだな」と、 感心して読んでいた。 それがいつしか、ハーブティーやマイセンの扱いに疑問を持つようになった。 今では、『紅茶王子』、さらに『なみへい物語』といったふうに、 連想がうかぶ。面白いけどね。 2ちゃんねらーになったことで、 得た物と失ったものがあるということさ。」 …… 『紅茶王子』が、少女漫画のタイトルだということくらいは、 僕も知っている。 『なみへい物語』というのはなんだろう?
まだあのスレは稼働中なのかな(藁 あれも物凄い有名なスレだよな。 しかしあれには女の執念というか何というか物凄いオーラを感じるよ。 女は敵にしたくないなぁ、と激しく思った。
○月X日 今、僕らはシカゴ行きの飛行機に搭乗している。もちろん、みんなで シカゴの夏コミケに出席するためだ。アリスは自分で作ったカオルX ゲンドウ本を搬入するために、車で現地に向かっている。おそらく今 ごろは現地に到着しているだろう。 機内は通路を挟んで向かって左側に三席、右側に二席という配置にな っている。右側二席にはゲンドウ・コスプレのニーマ教授とマコト・ コスプレのバートが座り、左側三席には、アルジャーノン、僕、スト ラウス先生が座っている。左隣のアルジャーノンはフェイスマークF Fの「マヤちゃん、ふぁいとぉ!」を読んでいる。後日に感想を聞か せてもらおう。右隣ではレイたんコスプレとして第一中学校の制服を 着たストラウス先生が、いびきをかきながら寝ている。見ていたらと きどき呼吸が止まっている。こいつ、無酸素呼吸症候群か? 窓の外をぼんやり眺めていると、チャーリーが見えた。年齢はわから ない。5歳ぐらいだろうか? ### 「どこいくの、おとうたん?」 チャーリーの父親であるマット・ゴートンは、息子の質問にどのよう に答えればいいのか分からなかった。かわりに母親であるローズが答 える。 「おまえが賢くしてくれるお医者さんのところに行くんだよ。」 こうして親子はガリーノ先生のところに行く。ガリーノ先生は太って はげていた。チャーリーはガリーノ先生と二人診察室に残される。「 おかぁたああん」と叫ぶチャーリーにガリーノ先生は「大丈夫だよ、 これから気持ちいいことをして、賢くなるんだからね、イヒヒヒ」と答え る。
「さぁ、これをお読み!!!」とガリーノ先生が渡したのは、「吸茎 室(きゅうけいしつ)にて・・」だったりなんかする。チャーリーは 前編の前半まで読むと、気色悪がって「おかぁぁぁたあああん」と泣 き叫んだ上に、失禁までしている。チャーリーはまた母親に怒られる のを恐れてさらにはゲーリ状の脱糞をする。もはやチャーリーは完全に パニック状態に陥っている。 それを見てさらに興奮したのか、ガリーノ先生は「何も心配すること なんかないんだよ、おじさんにまかせて。ハアハアハア」と荒い息をつきな がら、チャーリーのズボンを引き下げる。そこにローズが診察室に飛 び込んでくるや否や、 「なにするんじゃ!!!、このペド野郎!!!」 と強烈な蹴りをガリーノ先生にまず一発、続けて前かがみになった相 手の頭を肩に担いで 「こんな駄作を読ませやがってぇぇぇ!!!!」 と、ストーンコールド・スタナーを決める。横で父親が 「あー!!!決まったー!!! スティーブ・オースチンの伝家の宝刀 がいまここに炸裂したあああ!!!どうですか、山本さん?」 「イイですよ。きいてますね。」 などと一人実況解説を行なっていた。 ### 「申し訳ありません。お客様。まもなく当機はシカゴに到着いたします。 シートベルトをお締めください。」 失われた過去から現代へ戻った僕は冷や汗をぬぐった。ちょっと股間が 冷たい気がしないわけでもないが、気にしないでおこう。
○月X日 鬱だね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「おまえを」というところを「おまえが」としちゃったよ ふふふふふ・・・・・・・・鬱だね・・・・・・・・・・
(゜д゜;)コ、コワー>白昼夢
WWFネタおもしろいっす。
○月X日 混乱は我々がシカゴのチャルマーズ・ホテルに着いた時から 始まった。間違いで我々の部屋が翌日にならないと空かない ことが判明したのだ。それまでは隣のインデペンデント・ホ テルに泊まらないといけない。ゲンドウ・コスプレのニーマ 教授は「なぜだ!」とわめいている。どうせなら「ふっ、問 題ない」でも言っておきゃいいのに。 隣のインデペンデト・ホテルでは、夏コミケに参加するオタ クたちが前夜祭を開いていた。エヴァFF関係者だけでなく ありとあらゆるジャンルのオタクたちの集団。AIRを求め て、初めて深夜の秋葉原に並びに行ったとき「こいつらと一 緒にしないでくれええええ!!!」と心の底から思ったこと を思いだした。 パーティーではニーマー教授がアスカ・コスプレのお姉ちゃ んにこの実験について熱く語っていた。恐妻家として知られ る彼だから、せめてコミケでおいしい思いをしようというこ となのだろう。お姉ちゃんの目がちょっと逝ってしまってい るところが気にかかる点だが、あえて気にしないでおこう。
彼の熱弁はこんな感じである。厨房を2ちゃんねら的エヴァ FF評論家にする偉大な実験。これが成功すれば、隔離スレ が不用になるのはもちろんのこと、LRS厨の脱構築的荒ら しやLAS厨の全体主義的荒らしにも晒されることもない。 みんな仲よく2ちゃんねらとしてマターリするのだ。ある意味、 究極的な「エヴァ板2ちゃんねら補完計画」と言っても過言 ではあるまい。うんぬんかんぬん。 ニーマ教授のナンパに難癖をつけるのも何だが、あえて介入 した。 「ちょっと待ってください、ニーマ教授。この分野でのラハ ジャマティの著作はどうなんですか?」 「誰?」 「ラハジャマティ。彼の論文は「真・LAS革命」に関する 玉田の理論を批判しています。「真・LAS革命」すなわち、 2ちゃんねるにおけるEOEの正当な受容により、LASに よる究極的な諸派の統一を目指したものです。その結果、2 ちゃんねるは荒らしの存在しないマターリとした掲示板になると いうものですが、これに対してラハジャマティは「そんなの、 2ちゃんじゃネーヨ!!!」と反論しています。同じことが「エヴ ァ板2ちゃんねら補完計画」にも当てはまるのではないでし ょうか?」 「それはもう翻訳されたのかね?」 「いいえ。僕もつい2、3日前にThe Hindu Journal of Eva ngelion Fan Fictionsで読みました。」 「なら、心配することないよ。我々の結果がすべてを物語る。」 「しかし、玉田の理論がいかに危険であるかは!」 「もういいいよ、チャーリー」 こうして彼は僕を完全に無視してアスカ・コスプレのお姉ち ゃんといちゃついて、そのままフェードアウトした。 くそっ、告発板で奥さんにいいつけてやるっちゃ!
158 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/16(土) 00:27
エヴァン・下痢リオン
実はチャーリーもコスプレしてたってこと?
○月X日 昨晩はちょっと興奮して日記に書けなかったことがあるので、 今日はその続きを記しておく。ニーマ教授がアスカ・コスプレ 姉ちゃん(逝っちゃった系)のナンパに成功したのを見送った 後、僕はストラウス先生を外に連れ出した。ストラウス先生は なぜか興奮している。 「いやー、すごい作品にあっちゃったよ。やっぱりたまにはコ ミケに出て来るもんだね。」 「いや、それにしても教授は僕の実験のことをこのコミケで報 告するの?ラハジャマティの論文も読んでないのに?早急過ぎ て、やばすぎるよ。」 「まぁ、彼は君の意見にコメントできないだけさ。ヒンドゥ語 は彼読めないし。それよりも、これだよ、これ。」 そう言って、彼が渡すのは「新世紀エヴァンゲリオン『想い遙 かに・・・』 」だった。
「何ですか?、これ。」 「某批評スレで最近話題になっている作品だよ。161が言ってい たやつさ。さっき、会場でミンキーモモの格好をしたイタすぎ の40代男性が作者のサイン本を手に入れたと自慢していたか ら、取り上げてきたんだ。」 とりあえず、作品を手に取ってみる。本編再構築もので、現在、 三部構成、計六十六話。しかもまだ、第拾弐話『奇跡の柏』該当 箇所。 「・・・ナゲーヨ。却下。」 「ええ、何で、何で!!! おもしろい作品なのに。」 僕は先生をマジマジと見た。どういう意味で「おもしろい」と言 っているんだろう、この人。しかし、目がキラキラしてんぞ、こ いつ。とりあえず、第一話を読んでみる。なになに。
>非常灯しかついていなかった駅に比べ、太陽の下に出てきた少年は正に、 >神々しいまでの美しさを放っていた。 >まず、目を引くのが少年の頭髪だろう。 >---銀色。 >美しく光を反射する神秘的な銀色の髪。 >それは少女のように長い前髪とサイド部分以外、後ろの髪は短く切ってあった。 >なかなかに独創的な髪型ではあるが、少年の端正な顔立ちが全く違和感を与えず、 >それどころか、長い前髪とサイドが中性的な顔立ちをより少女らしく際立たせていた。 >見るもの全てを惹きつけて止まない、神秘的で端麗な美貌。 >あまりにも綺麗に整った顔立ち。 >そして、その美しい顔をさらに印象付ける紫に輝く両目。 >人の遺伝子学上ありえない瞳だが、それが当然のように紫光に光り輝く。
>さらに雪のように白い肌。 >この日差しの中、汗一つ掻いていない少年は黒い衣服を纏っていた。 >衣服に覆われていない極僅かな部分。 >顔と首筋、両手だけだが、その肌は本当に純白といって言いぐらい真っ白だった。 >まさに美の女神に愛されたような少年。 >神々の祝福と恩恵を一身に受けた容姿をしている。 誰、こいつ? とりあえず読み進める。 >神話や伝説に登場する神が実在するのならば、それはまさに、この少年・・・ >シンジであろうと思わせるほどに・・・ なに!!! シンジなのか、こいつが!!! あまりの寒さに茫然とする僕がそのまま放置されていたことに 気がついたのは午前3時過ぎだった。 PS いくら夏でも場所はシカゴだ。トラ皮のビキニだと風邪を ひくのを知ったのは、いい勉強だった。
続編きぼ〜ん(藁
>166 そりゃ酷だ(笑
>167 『そりゃ酷だっちゃ』だったら逝けたのに・・・
○月X日 とりあえず、部屋に戻った僕は『想い遙かに・・・』の処分に 困っていた。この手の類いはエロ本の処分よりも遥かに困るの だ。誰かに見つかっても、エロ本やエロビデオなら「いやー、 僕もいい年だしぃ(はーと)!」などとほざけるが、この手の 類いはそれが通用しないからだ。 しかし、どんなにつまらないと分かってても、また雑木林に投 げ捨てることが前提であっても、とりあえず速読ないしは早送 りチェックをするのが悲しい男の性とも言えよう。とりあえず 驚異の速読法(1話につき1分)で適当にチェックしてみた。 それで、とりあえず理解できたストーリー。 ある日、ゲンドウに呼ばれた碇シンジ(仮名)は、片手で車を ひっくり返し、日本刀を振り回すおそるべしキティGuyだった。 当初、ゲンドウに反発し、エヴァに乗ることを拒否する彼だが、 彼のトラウマを刺激する(なぜか設定上エメラルドの瞳を持つ) レイたんに一目ぼれ。なんなくゲンドウの策にひっかかる。( 中略)。レイたんとラブラブになったシンジ(仮名)であるが、 おそるべき強敵、悪の科学者、時田シロウ(別名、プロフェッ サー・ギル)と再会する。実はシンジ(仮名)は「ワーム・ウ ッド」(通名、ショッカー)に改造された悲しき人造人間Ω( オメガ)-ZEROだったのだ!!!。 「ホーム」と呼ばれる改造施設から高原サキという少女と脱走、 名前からしてすでにイタすぎる「聖天12宮士」と老師マーリ ン(熊本県立盲学校高等部卒業と推定)といった変人たちとの 出会いを経た後に、サキを殺されたΩ(オメガ)-ZEROは悪 の組織ゲル・ショッカーに復讐すべく、快傑ズバットとして今 日もエヴァに搭乗するのだった!!!! ...ん?、ちょっと違うが、まぁいいや。
○月X日 どうでもいい訂正。「聖天12宮士」じゃなくて、 「星天12宮士」だったな。やる気がないのは見逃 して欲しい今日、このごろ。
隣のニーマ教授の部屋から「おおお、かもん!!! あいむかみんぐ!!!」 という叫び声がうるさく、眠れない。仕方がなく、なぜ『想い遙かに・・・』 があんなにイタイのか考えてみた。それで一応でた結論を報告書に記すことに した。 ### FFというのは、パロディとオリジナリティという二つの要素がかみ合わな いといけない。これは(a)原作との同一性(パロディ)の問題と(b)作者の妄 想度(オリジナリティ)の問題とに分けられるので、以下考察する。 (a)原作との同一性の問題 FFの基本的な要請は原作に準拠したパロディとしての妄想の再構築である。 読者がある妄想をパロディと認識するためには、ある一定のお約束が必要な ことは言うまでもない。原作の作品設定の引用、ストーリーの拝借など。そ の中でも重要なものが作中人物の同一性の問題である。いわゆる昨今のFF の癌ともいうべきスーパー・シンジ問題は、読者の側で作中人物の同一性が 把握できないために発生するものである。「こんなのシンジじゃねぇ!!」 という読者の側の苛立ちは、原作のシンジとの同一性を欠いたキャラに対す るエヴァFFを読むつもりであった読者のフラストレーションと言っても過 言ではあるまい。 あの作品では、シンジなるキャラクターはすでに名前だけとなっているのは 明らかである。それ以外にはなんの同一性も存在しない。銀色の髪と「神々 の祝福と恩恵を一身に受けた容姿」を有する日本刀を振り回すキティguy、 「ダークエンジェル」ことΩ(オメガ)-ZEROと、「新世紀エヴァンゲリ オン」の主人公である碇シンジとの同一性は微塵もない。作者がエヴァFF であると主張する当該作品はまずこの点で挫折する。さらには、自らの妄想 ストーリーをエヴァのストーリーに重ね合わせるという無謀な試みがさらに 原作との同一性を阻害する。言い方を替えれば、『想い遙かに・・・』がエ ヴァFFであるところの条件はまったく成立していないことになる。これは 作者の頭がよほど厨房なのか(パロディたるものを理解しないことが悪いの ではない。自分のしようとすることを理解できないのが厨房の厨房たる所以 である)、理解しているにも関わらずあえてエヴァFFに無理矢理仕立てあ げようとしたのかのどちらかであろう。前者であれば、それだけで嘲笑に値 するのは避けがたい。後者であれば、エヴァFFとして強弁する精神こそが 嘲笑の的の一つ(すべてではない)になるのである。
(b)作者の妄想度(オリジナリティ) それでは、『想い遙かに・・・』を作者のオリジナル作品と考えてみた場合、 どうであろうか? 見るべきものがないとは言えない。敵である「ワーム・ウ ッド」に対するΩ(オメガ)-ZEROの敵意と執念はきわめてしつこく、それ だけで作者が(病的とは言わないまでも)きわめて強い粘着質であることを 十分に窺わせる。ストーリーとしてももう少し洗練されることをきわめて強 く望むが、それでも(あえて)目をつぶることはできる。 ただ、他方でエヴァFFファンというある意味、一般人から見てイタイ存在 ですらついていけない妄想を反映した仰々しい文章は見逃せない。これがき わめてイタく、2ちゃんねらの格好の的となる。言い方を替えれば、中島梓 の小説道場で悪例として彼女のお笑いのネタで十分に通用することは疑いを 得ない。 この問題を単なる創作技術の問題と見るのはその本質を見失いかねない。な ぜなら、それは単なる表現の問題でなく、「星天12宮士」やら「漆黒の狂 天使」といった表現を平気で使用できる作者の精神(頭脳と言い換えてもよ い)こそが問題だからである。おそらく作者の頭脳には、妄想がまさしく「 漆黒の翼」を広げているのであろう。 こうして、2ちゃんで嘲笑される理由の一つは、作者の頭脳で広げられた「 漆黒の翼」たる妄想が、大時代的かつ脱世俗的かつきわめて誤解に満ちたロ マン主義に基づいているということが明かとされる。その意味では、残念な がらオリジナル作品という観点からも評価できないことになる。おそらく『 想い遙かに・・・』というこの作品を高く評価できるのは、イタイイタイ病 的ロマン主義に基づく者たちだけであろう、という実も蓋もない結果になる ものと思われる。 ### おそらく「イタすぎモノ」から得られる考察はこれだけにとどまらないだろう なぁ。なにせ、「イタすぎモノ」はエヴァFFの極限事例だもんな。「極限こ そが物事の本質を明らかにする」とはナチス御用達だったシュミットが言った ことだが、あのオッサンもたまにはいいことを言う。 ...しかし、まだ隣から「おおお!!! あいむ、あいむ、かみんぐ!!! おおお、ぐれえいと!!!」ちゅう声が聞こえるぞ。ニーマ教授も若いなぁち ゅうか、オメーは「みんな、あげちゃう」のメガネ君?
173 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/17(日) 16:59
>日本刀を振り回すキティguy ここにめちゃ笑った・・
>>173 それがネタとしての誇張でも何でもなく事実なのがある意味笑えない
あぼーん
「もう頬杖はつかない」読んでみたが・・・。 これってエヴァFFっていうより、村上春樹FFなんじゃねーか?
www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/4287/rakuindex/rakuindex.html ここについてもコメントお願いします。
178 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/18(月) 21:11
>>179 つか、あんまり勝手に負担増やすのもどうかと。
ばろむわん氏の本来の予定もあるだろうし。
私としてはこういった作品よりも、一般的に名作と呼ばれている作品を俎上に載せて欲しいです。
ここじゃなくて感想スレに書こう。
>>176 「もう頬杖はつかない」春樹FF
激しく土井。
っつか、あのFFの紅茶やハーブティに関する知識の
いかにも知ったかぶりなお粗末さを、つっこんでくれた
アルジャーノンに喝采。
マイセンにブルーベリィティ入れて出す喫茶店なんて(藁
〇月×日 昨夜のパーティーで撮ったと思われる、1枚の写真を、バートから見せられた。 すっごくカワイイですよというので期待したら、 なんのことはない、アルジャーノンの写真だった。 しかし、ピンクの怪獣の着ぐるみを着ている。 …… 「がおー、がおー」 アルジャーノンは、ご丁寧に鳴きマネまで、していたらしい。 「『マヤちゃん、ふぁいとぉ!』、のコスプレですね!!!! フェイスマーク小説ですが、気に入って頂けたようで!!!! (・∀・)イイ!! 」 バートは、カクテルを渡しながら話しかけたという。 「うん。ここのところ、少し批評に疲れていてね。 なんだか、迷路でレースをさせられて、袋小路に迷い込んだ気分だったんだ。 そんなときに、人工衛星からピンクの光を受信して…… そう、『ヴァリス』(FKディック)=ピンクの怪獣=マヤ 補完計画の真実は、意外な場所にあった。僕は癒されたよ」 「???????????????」 戸惑うバートをよそに、アルジャーノンは続けた。 「それにね、これはとっても悲しいお話でもあるんだ。 バート君、この会場を見渡してみたまえ。 こういったイベントでは、ピンクハウスの服を着た女性が、何人かいるだろう? コスプレライクなデザインだからね。 しかし、値段が高いから、年齢層は高くなりがち。 どんなオンナノコでもカワイクなれるという、コンセプトで作られた服は、 幸か不幸か、少女でなくなってから着られるケースが多い。 時には、イタタタとなってしまうことも、あるだろう。 僕は、ふざけているわけではないよ。 このポジションこそ、エヴァンゲリオンで、マヤちゃんがしめている場所なんだ。 大人の女ではなく、少女でもない。 がんばれマヤちゃん、ピンクの怪獣コスプレで!!!! 悲しいなぁ。ウワーン、ウワーン」 …… アルジャーノンは、何か悪いものでも食べたのだろうか?
Philip...
>>186 そのとおりですね。
スマソ、
>>185 の訂正です。
○ VALIS(Philip K. Dick)
○月X日 僕は今ニューヨーク行きの飛行機の機内でこの日記を書いている。 隣の席ではアルジャーノンが大の字になってぐっすり眠っている。 今日のドタバタを考えれば、彼が疲れるのは当然のことだろう。 しかし、飛行機の座席で大の字になれるというのはとてもうらや ましいことだ。今日のことについては長くなるであろうから、数 回に分けて記すことにする。 ### 午前8時 結局一睡もできないまま、朝を迎えた。さすがに朝の6時になる と隣のニーマ教授の部屋も静かになった。マジでタフだよ、尊敬 に値するな、と思いつつ、シャワーを浴びて朝食をとりに行った。 レストランではすでにニーマ教授以外、みな揃っている。アルジ ャーノンはピンクの怪獣コスプレをやめてはいたが、ボケェとし ており、時折シクシク泣いたりして、バートを慌てさせていた。 宇津にでも入ったのだろうか? 「おはよう、チャーリー。あれは楽しめたかい?」 「ひどいですよ、先生。あんな電波系を読ませるなんて。先生、 あんなのが名作だと言うんじゃないでしょうね?」 「ヒヒヒヒ、まさかまさか。でも、厨房的妄想核爆発的作品であっ ても、あそこまでいけばFF史に残る迷作と言えるだろうから、 いい経験だろうと思ってね。」 「...昨晩は、先生もなにか読んだんですか?」 「ああ、177のきつーいリクエストに応えて「楽園を捨てし者」 を読んだよ。」 「どうでした?」 「「想い遙かに・・・」を読んだ後では、毒電波が足りない気 がしたが、この作品を理解するのはムー的電波だ。」
「はぁ・・・」 「この作品の中核は、次の二点のムー的電波と言っていいだろ う。一つはサードインパクトの後に28713年をかけて、シ ンジ君がOパーツなる秘宝のマスターになって、神様になるこ とだな。ここに作者のムー的万能神志向が見られる。 「・・・はぁ。」 「そして神様になった上で逆行するわけだが、4人の女性的精 霊と閉じられた空間で、かわいい娘たちを育てるというプリメ 的享楽を楽しんだ後に、精霊たちとのインセスト的恋愛を楽し む。その後、俗世間にでてからはさらなる女性遍歴を迎えるこ とが予想される訳だが、特に近親姦を求める「碇家の妄執」な るめちゃくちゃ分かりやすい伏線がはられている。」 朝からまた濃すぎる話を・・・。 「・・・はぁ。」 「この点こそが、作者のムー的性衝動だ。」 「ムー的性衝動?」 「そう。生身の人間とコンタクトを拒絶し、自ら生み出した女 性的精霊と交わることで解消される性衝動だ。しかも、4人の 精霊人はシンジが生み出したものであるから、インセストの香 りまで匂わせている。ここにヘンリー・ターガーと同じ妄想が 見られる。ファリック・ガールへの性的妄想こそがオタクを理 解する鍵であるという斎藤環の主張が当てはまる例であるとも 言えよう。」 「・・・はぁ。」 「もっとも、第一章ですでにエヴァFFとの同一性を欠いてい るという点で、エヴァFFとしては評価できないな。電波系オ リジナル作品としてはおもしろいが。この点、菊池桃子 with ラ・ムーが「愛はこころの仕事です」で本格的ロックアイドル として売り出したにもかかわらず、「ぜんぜんロックじゃねーヨ、 ゴルァ!!」というツッコミで挫折した電波的野望に似ていなく もない。」 「・・・はぁ。」 「しかし、今後はこの手の電波系作品のリクエストは控えて欲 しいな。というか、電波系イタすぎ作品はこの2作を越えるも のでないと取り扱わないということは述べておかなければなら ない。評判の高い読むべき作品は多いからね。」 ...まぁ、それはそうで確かにあんな作品ばかり読んでいて は、頭が林屋パー子になってしまうのは否定できない。それに しても、菊池桃子with ラ・ムーってなんですか?、先生。
辛いだろうが頑張れage
つられて「楽園を捨てし者」を読んでみた… 数分後… 無かったことにして下さい(涙 拷問のような代物だったので記憶から抹消…したい。
わてもずいぶんと色んな人に夢を見させてきましたわ。 けれど、こんなにごっつい夢を紡いだのは初めてですわ。 そりゃあずいぶん色んな人たちに夢見させてきましたわ。 チャーリーはんが言わはった人の中にもわてが夢を紡いだ人もおりま。 けれど勘違いなさっては困りまっせ。わてが作るのはその人が見たい夢だけや。 せやから夢が邪悪な夢になったと言うには、それはそのお人の心に邪悪な願いがあるからや。 しかし、ええ夢という物はほんまに長続きしないもんやなぁ。 皆すぐにわてを追い越して悪モンになって、最後はがしんたれに食われてしまいまんねん。 この夢もそうなるやろな。 悪い夢なんてあって百害あるだけや。 また新しい夢の欠片を捜しまひょ。 ヒ~ヒッヒッヒッヒ!!
午前9時 コミケに出かける前に、先生から「楽園を捨てし者」を借りて 目を通した・・・。ムー的電波系というよりも新興宗教的電波 系だな。きっと作者は、精霊のような絶世の幼女に囲まれた新 興宗教の教祖さまになりたいのだろう。なんて分かりやすい欲 望。 さぁ、コミケに行くか。
194 :
イスたん :2001/06/20(水) 05:06
午後3時 シカゴ国際夏コミケでの僕らの出番、「総合スペシャル: エヴァFFについて語る!」が午後12時から始まった。 エヴァFF界の巨匠たちが集まって、作品論評だけでなく、 その是非やその方法論について語る企画で、24時間トー クマラソンだ。もっとも最後の方になると、朝ナマと同じ で罵詈雑言の嵐になるのは目に見えているが、みなもそれ を期待しているのであろう。もっとも盛り上がる「激突!: LAS厨対LRS厨」は夜中の0時から始まる予定である。 僕らが関係するテーマは「2ちゃん厨房はいい評論家にな りうるかどうか」で、ニーマ教授たちの報告がもうすぐ始 まる予定である。しかし、最初のテーマである「FF論評 は認められるべきか否か」という、いまさらの議論で盛り 上がり、予定は遅れている。こんな報告を聞いていると、 確かにニーマ教授の実験が重要なものであるかよく分かる。 僕もアルジャーノンもすっかり飽きてしまった。 あまりにも飽きてしまったので今朝手に入れた、某スレで 評判の「黒夢」に目を通した。感想としては、この作品に ついてはまだ評価はくだすことは時期早々であるというこ とか。 断罪系ということをあらかじめ聞いていたので、そのつも りで読んでいたが、どうもそれだけではないらしい。確か にスーパー・オトナハシンジラレネエヨ(オザキユタカ)・シンジはネルフへ の不信感をむき出しにして、周りをコヴァカにするという第二 次反抗期的自己正当化を振り回している点でオザキ的リアル 厨房であり、その意味で断罪系の要素を十二分に含んでは いる。しかし、他方で周囲の狼狽だけでなくイジメをひき おこしながら、物語を引っ張っていることは認めざるをえ ない。 一般に断罪系の最悪の欠点が、(1)物語を置き去りにし て、(2)「漏れがわるいんじゃねぇ!、全部世の中が悪 いんだよ!!」と少額生に刃物を振り回した某キティよろしく スーパー能力を振り回して、消防なみの揚げ足とりと責任 転換という「断罪」に終始している点を考えると、すくな くても「黒夢」が物語を置き去りにはしていない点では評 価できる。ただBBSを覗いている限り、「黒夢」が人気 があるのは(2)の要素のようであるのが気にかかるが、 「現実において、よっぽど虐げられているんだろうなぁ」 とBBSをロムしている人たちが自然に憐憫の情を抱かせ るようなイタイ人たちはそっとしておいてあげるのが吉である。 ただ問題は今後であろう。すなわち(1)「黒夢」のシン ジも例に漏れずスーパースッパスッパスーパーなのだが、 この点をどのように説明するか、(2)またなぜシンジが あれほどネルフに敵意むき出しなのか、をどのように説明 するかであろう。もしこれが単なる逆行で説明されるのな ら、駄作という刻印を押されても仕方がないものと思われ る。 と、考えている間に司会が強引に休憩を入れた。再開した ら、ようやく僕らの出番だ。やれやれ。
コーヒーブレイク 鬱だね・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 最近一文が長いせいか、また助詞の使い方を間 違えちゃったよ・・・・・・・・・・・・・・ ふふ・・・・・・・・鬱だね・・・・・・・・
>>189 ダーガーの名前をみるとは!
できれば、「戦う少女たちの物語を誰にもみせず
一人でしこしこ六〇年間書き続けたアメリカンな
キティguy」的説明があるともっとうれしい。
2ちゃんねらなら常識か?
午後4時 ようやく僕らのセッションが始まる。 ニーマ教授の報告はFF評論能力を高める実験に関するもの であったはずだが、「いかにしてオタクでもナンパに成功で きるか!!」というニーマ教授の自慢話に脱線して、それが 妙にウケタのに気を良くして、延々と続いている。・・・な んとかしてくれよ、マジで。 午後5時 ストラウス先生の報告は僕の日記に関するものでだったはず だが、「いかに美しくコスプレできるか!!」というストラ ウス先生の自慢話に脱線して、それが妙にウケタのに気を良 くして、延々と続いている。・・・勘弁してくれよ、マジで。 午後6時 バートの報告はアルジャーノンに関するものであるが、「い かにアルジャーノンがかわいいか!!」というバートの自慢 話に脱線して・・・(以下同文)、としようと思ったが、現 在強烈な荒らしを受けている模様。・・・妙に笑える(ニヤーリ)。 しかし、僕の隣に座っているアルジャーノンはすっかり退屈 している。でも、これは彼にとって幸運だったかもしれない。 予定では、煙にいぶされたり、水槽に突っ込まれたり、むり やり迷路を走らせたり、散々な目にあうはずだったのだから。 「なぁ、アルジャーノン。つまんねぇし、ニューヨークに帰 ろうか?」 アルジャーノンは赤い瞳で僕を見つめて、「うん。そうしよ うかぁ。ここに居ててもしょうがないし・・・」と答えた。 僕はアルジャーノンを胸ポケットに収めて、それから「オメー、 ウゼェ!!」「エヴァオタは氏ね!!」「レッサーパンダは逝ってヨシ!!」 と週末のエヴァ板並に荒れる会場を誰にも気づかれないように 静かに抜け出した。 で、帰りしなに葉鍵ブースに寄って、「KANOSO」を初め とする同人ゲームを一式購入して空港に戻ったのだ。豊作豊作。 ん?、 そういや何か忘れているような気がするが、まぁいいや。
199 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/22(金) 21:54
応援age
○月×日 ニューヨークヘ向かう機上、アルジャーノンが、体を揺すって身を起こした。 疲れているようなので、FF本体ではなく、 「想い遥かに…」のイラストについて、話題を持ちかけてみる。 「ああ、あのイラストは素晴らしいよ。 ごく控えめに見積もっても、『想い遥かに…』のインパクトの40パーセントは、 人物紹介のイメージイラストによるものだね。 昨今のライトノベルのトレンドに、沿ってるんじゃないかな。 著作権者が、二人いたりするくらいに、文章とイラストは同列で、 単なる挿絵ではないという傾向があるから。 シンジ君の性格付けに、疑問が呈されているようだけど、 サイコなシリアルキラーが、映画の主人公になるご時世だ。 エヴァFF界に、ホラーの要素を持ち込んだ怪作だね。」 スチュワーデスから、オレンジジュースを受け取りながら、アルジャーノンがいった。 「な、なるほど。 少し下世話な話になるけど、美形主人公にこだわる作者の神音氏は、 どんな人なんだろうね?女性かな?」 「そうかもしれないけど。 でも、田中芳樹先生(銀河英雄伝説、創竜伝)に似た、ナイスガイかもよ」 「…………………………………………………」
○月X日 今日、新聞を見て驚いた。僕らのことが書かれていたからだ。 デイリー・プレスの二面に「厨房天才、ネズミと駆け落ち!!」 とある。なんか忘れていたなと思ったら、教授たちに「先にニ ューヨークに戻ります」というメッセージを残すのを忘れてい たのだ。記事によれば、みんな感情的にやりあって大荒れにな った総合において、僕とアルジャーノンがいつのまにか撤退し ていたこと、ならびにそれを知ってパニックになったバートが 「アルジャーノンはどこにいる!!!さらったのはお前か!! お前かあああ!!!」と参加者たちに詰め寄るが、参加者達は 「シラネーヨ」「自作自演だろ(藁」と返したために、バートが逆 ギレ。「お前ら、みんな結託しやがってええええ!!!」と暴 言をはくに至り、会場の聴衆の総攻撃をくらうことになったよ うだ。同記事には涙と鼻水で顔をグシャグシャにしたバートが ニーマ教授とストラウス先生に脇を抱えられ会場を出て行く様 子の写真が掲載されていた。ストラウス先生の顔がなんとなく、 にやけているように見えるのは僕の気のせいだろうか? 五面に目を移すと、僕の母親と妹の写真を見つけてしまった。
「厨房天才の所在を知らない妹 ブルックリン、ニューヨーク: 母親のローズ・ゴードンと住む ノーマ・ゴードン嬢は彼女の兄の所在を知っているかどうかにつ いて否定した。『私たちはもう7年以上も兄とは会っていません し、連絡もとっていません』 ビークマン大学が彼女に連絡を取るまで、自分の兄はすでに死亡 していたと信じていたと、彼女は語る。 『兄は厨房板に送られて、そこで18禁FFの読み過ぎで腎虚に なって死亡したと、母から聞いておりました。』 彼女の兄の所在を知る人は家族に連絡を取ってほしいと、ゴード ン嬢は述べてる。 父親であるマシュー・ゴードン氏は彼女達とは暮らしていないが、 現在理髪店を経営している。」 ・・・腎虚ってあんた、と思った瞬間にフラッシュ・バックが襲 った。
チャーリーはベッドで寝ている。しかし、母親のヒステリックな 声が聞こえる。 「あの子をどこにやってちょうだい!!」 「でも、わかってるだろ、あの子がノーマを傷つけないというこ とは。あの子は単に引きこもって、あやしい18禁エヴァFFを 読んでいるだけじゃないか。」 「だって、だって、あの子の読んでいるのは『14歳の性教育』 とか『碇君の家庭の事情』とかその続編とか毒電波に冒された近 親相姦ものばかりなのよ。ノーマが『長瀬ちゃん、電波とどいた?』 って言いだしたら、もう遅いのよ!!」 ベッドで寝ているはずのチャーリーは両親に聞こえないようにボ ソッとつぶやいた。 「だってだって、るりこが、るりこが・・・うっ!。いっちゃったぁ」 ・・・最低だ、俺って。
/_ | /. \ ̄ ̄ ̄ ̄| / / ― ― | | / - - | ||| (6 > | | | | ┏━┓| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | | | ┃─┃| < 正直、また誤字脱字をやって、スマン || | | | \ ┃ ┃/ \________ | || | |  ̄  ̄|
205 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/23(土) 11:27
藁田 もう半分以上いっちゃったね いつか終わるかと思うと悲しい
206 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/23(土) 12:20
ここかなり面白い、どっかに名スレ登録しようよ
○月X日 昨日の日記で書き忘れていたが、ニューヨークに着くや、 全額引き落としをしておいた。万一のためだ。しばらく 大学の方をサボルのにちょうどいい機会だし、ちょっと 棚からボタ餅でミッシングになっておこう。アルジャー ノンも同意してくれた。僕が日記をつけている限り、失 うものは何もないし。 ところでせめてアリスには連絡を取りたいのだが、ここ はグッと我慢の子。だが自分を抑さえきれず、彼女に電 話をかけてみたが、応える前に切ってしまった。それを 一時間で300回もやってしまった。自分が単なるスト ーカーになってしまったような気がして、宇津になる。 とりあえず、家具付きのアパートをみつけた。予算オー バーだったが、図書館に近いし、4部屋もある。さらに はピアノもあった。しばらくは貸しておいてくれるらし い。「Fly me to the moon」の全バージョンを練習しよ う。
アルジャーノンにも一室与えた。彼はそこに同人誌を山 づみしてニンマリしている。彼が何を読むのか、楽しみ だ。 僕の方は、194で紹介された「綾波日記」を読んでみる。 だめだ、電波的刺激が足りない。これなら「綾波業務日 誌」の方がレイたんの毒電波という意味でおもしろい。 ところで今日困ったのは、「KISS! KISS! KISS!」「KISS! KISS! KISS Ver.綾波」「KISS! KISS! KISS! QLASスペ シャル」を読んだアルジャーノンがボーとした目つきで、 「チャーリーとキスした。 チャーリーと研究室でキスした。 チャーリーとみんなの前でキスした。 ・・・」 とブツブツつぶやいて、ニヤーリとしている。・・・ネズミに 対して、貞操の危機を覚えるとは思わなかったYO!!!
>>208 激ワロタ、
「KISS! KISS! KISS!」懐かしいなー
あ、ここまで進んじゃったんだ 嬉しいような哀しいような KISS! KISS! KISS!に綾波業務日誌ですか 泉ネタはなにもかも懐かしいですね……ハァハァ(殴
○月X日 今日は一日こもって「錬金術師ゲンドウ」を読んでいた。 エヴァFFと言いえるかどうかは疑問がきわめて残るが、 ストーリーのオリジナリティとおもしろさはサイコなシ リアルキラーを主人公にしたホラー「想い遙かに・・・」 と較べれば、通常のミトコンドリアとパラサイト・イブ ぐらいの差はある。 ところで、「ジェネQ」といい「錬金術師」といい、 エヴァから解離したオリジナリティが批判されることが 多いので、それについて考察することにする。FFが原 作との同一性と原作からの逸脱であるオリジナリティの 二つの要素から成り立っていることは自明のことだと思 われる。エヴァの原作に依拠し過ぎた場合「芸がない」 となり、オリジナリティに傾き過ぎた場合「エヴァじゃ ない」と批判される。言い換えれば、原作との同一性と オリジナルティという二項対立は常にFFに内在してい るのである。
ある意味、エヴァFFにおいて、オリジナリティは卑し むべき存在と言えるかもしれない。エヴァというアニメ がなければ、エヴァFFは存在しえなかった以上、FF というのは原作のパロディ以外のなにものでもないから である。 その意味ではFFにおけるオリジナリティと 原作との完全な同一性にとっては異端以外のなにもので もない。純粋な同一性を望むのなら、オリジナリティを 排除するしかない。 しかし、他方でオリジナリティとは作者の個性であり、 FFというのが自己表現の一つであるとするのなら、オ リジナリティはパロディとしてのFFに内在するものと 言える。実際、オリジナリティとは欲望の延長線上にあ る、作品個性のきわめて洗練された表現であり、これな くしてFFは成立しえない。 このように考えれば、オリジナリティとはデリタのエク リチュール論における原エクリチュールたる地位を占め ることになる。これを回復することこそが、エヴァFF の脱構築ともいえよう。この点、「ジェネQ」も「錬金 術師」も「想い遥かに」も「楽園を捨てし者」もその他 スーパー・シンジ作品もオリジナリティをエヴァFFの なかで回復するという脱構築的正義を実践として正当に 行なっているものと解される。 ・・・ちゅうことは、僕は「スーパー・シンジ、マン セー!!!」なのか!!!。・・・ポストモダニズム に傾きかけた僕、逝ってヨシ!!
○月×日 新居であるアパートの隣室の住人、フェイ・リルマンと、言葉を交わす機会があった。アルジャーノンのことを説明すると、不思議そうにしていた。 無理もない。 「あら、『もう頬杖はつかない』を読んでいるの?」 僕が抱えていたプリントアウトの束に、彼女が目を止めた。 「エヴァFFを読んで、財団にレポートを提出するのが、僕の仕事なんだ。 LASは、彼の担当だったんだけどね。 最近スランプらしいから、僕が代わりに読もうと思って。 村上春樹FFとも、言われているらしいんだけど…」 「へえ。翻訳調のそっけない文体が? それとも野外でセックスしようとするところかしら」 面白がるような口調で、彼女がいった。 「いい点を突いてるね。 まあ、80年代の流行としての村上春樹という、 ある意味ずさんな理解を、僕はしているんだけど。 結局、『もう頬杖はつかない』を語る場合に、リアリティという言葉が、 使われるケースが多いのだけど、僕はこれを疑っているんだ。 イタモノという評価と共に語られるこの言葉は、 庵野秀明のヲタク批判と対をなしている。 村上春樹の小説が、80年代にベストセラーになったとき、 小説の舞台が60年代のはずなのに、描写が80年代的だと言う批判があった。 しかしこれは、酷な評価だね。 村上本人は、大恐慌手前の20年代アメリカに重ね合わせて、書いていたわけで、 フィッツジェラルドFFが、上手い具合に時代にハマッタというか。 男女の恋愛に漂う気だるさも、その要素の1つだ。 80年代といえば、言うまでもなく、ヲタクという言葉が生まれた時期。 その時期に、恋愛に関する、1つの強迫観念も解除された。 まあ、実際には、別の種類の強迫観念に、すり替っただけかもしれないけれど。 イタモノLASが、反応しているポイントは、ここにある。 頬杖の描写が度々出てくることから、作業仮説として、 『ノルウェイの森』に、元ネタを限定してしまうけれど、OKかな?」 いいわよ、と彼女。 こんな一方的な長話に付き合ってくれるなんて、親切な人だ。 「ありがとう。 『ノルウェイの森』では、作者とおぼしき主人公は、 受身で温和な性格に描かれている。 僕は人を傷つけることしかできない、というエヴァ風な韜晦とは、無縁な人物だ。 これは、創作という作業が、人生の時間を堰き止める作業である以上、 ある意味当然といえる。 小説家が自己を投影すると、ヲタク的な傍観者になってしまうわけだ。 つまり、何がいいたいかというと、ハイカルチャー気取りと受け取られる事で、 『もう頬杖はつかない』は、損をしているということさ。 貶される時だけでなく、賞賛される場合でも、誤解されているケースがある。 これは、EOEの影響の基に書かれた、正当なエヴァFFだよ。 前半部分を読んだ時点での、僕の感想は、こんなところかな」 あなたの話、変わっていて面白いわ。 また聞かせてちょうだい、そういってフェイは、ドアの向こうに消えていった。
214 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/25(月) 18:07
イイ!
○月×日 「やかましい!!!!叩き出すぞゴルラァ!!!!」 夜半過ぎ、アパートメントの廊下に、フェイのものらしき怒声が響き渡った。 綺麗なメッツォソプラノである。 少し心配になって、彼女の部屋の扉をノックしてみた。 「あーごめん。私が大声だしてたね。 いやー、同人誌の奥付け頼りに、厨房が押しかけてきちゃって。 私は大丈夫よ。今、正座させて説教してるとこだから。 う、元ヤン入ってるのばれちゃった? 心配してくれてありがと」 「そ、そうなんだ。」 「あ、そーだ。 昨日のあなたの話、『春樹FF』に対抗して、感想の対象を、 半ば『ノルウェイの森』にずらしたのよね? あなたも、なかなか性格悪いじゃないの。」 痛い所を突かれた。でも楽しい人だ。
春樹andEVA、、俺の青春、、 … ロクなもんじゃねえな(自嘲
○月X日 マットに会いに行くのを僕はすこし待つべきだったかもしれない。 彼の理髪店はブロンクスにあった。店には客がおらず、僕は躊躇 したが、「今日は予約していたお客さんがいらしていないので、 どうぞ」と席を勧められた。父さんは僕をチャーリーとは気がつ いていないようだ。僕が席に座ると、父さんは僕の髪を切り始め た。 僕は父さんと15年以上会っていないし、容貌はここ2、3ヵ月 で大きく変わってしまったと自分に言い聞かせなければならなか った。 「・・・今日は久しく会っていない人に会いに来たんです。だか ら、すっきり見せたくて。」 剃刀をあてながら、父さんは「ああ、そうなんですかぁ」と僕に 答えた。僕は彼の顔を見ようと首をひねり、剃刀が僕のノド仏の あたりをかすめた。 「あちゃー、やっちまったよお。あんたが動くから。ちょっと待 ってね。ほんとうにスマンね」といって、クスリを取りに行った。 僕はとても宇津になった。僕は父さんに僕と気がついて欲しかった だけなんだ。その瞬間フラッシュバックが襲った。それは僕が実家 を連れだされる時のことだった。
### 「もう我慢できない!! あの子は出て行くべきなのよ!!今日だって、 ノーマが学校で「エロ厨房(藁」っていじめられて、泣いて帰って来たの よ。それだけじゃないわ、あたしに「お母たん、ノーマは僕のちんちん になれるかなぁ?」というから、何事かと思ってあの子の読んでいるF Fを取り上げたら、「ち○ち○りつこさん」じゃないのぉ!!!電波す ぎるわ!!!」 「そのことなら明日話そうよ。」 「だめよ、いつもいつもあなたはそう言うばかりなんだから!!!今す ぐにあの子を連れて行って!!!」 そういいながらローズは刃物を振り回す。やべぇ、目が逝ってるよ。 マ ットをため息をひとつついて、僕のベッドに来た。 「チャーリー、おいで・・・。」 「どこに行くの、お父たん?」 「・・・いいところだよ。電波とエロがいっぱいのところだ。」 「『マッドでGO!』も読んでもいいの?」 「・・・ああ、いいよ。」 こうして僕は実家を出て行くことになったのだ。 ### 散髪が終わった。僕は父さんに話し掛ける。 「髪を切ったから、僕が誰かきっと分かるよ。」 父さんはじっと僕を見つめて言った。 「何それ? ネタ?」 僕はめまいを覚えて、倒れそうになった。父さんにお願いして水を 持ってきてもらった。僕は父さんの息子ではなかった。エヴァFF に関する知識が僕を変えてしまったのだ。一刻も早く僕は帰りたく なった。 「お客さん、お客さん!!」 父さんが呼び止める。僕はドキリとして振り返った。 「オチを忘れていますよ。」 うろたえた僕はおもわず先行者のマネでコマネチをやってしまっ た・・・。父さんは一言「ツマンネーヨ」とぼそりと答えた。 ・・・宇津打屍脳。
・・・・・・・・・・・・なんか最近妙に身近な話が出てきて、正直ビクビクしています。
(゜д゜)<あらやだ! また助詞の使い方を間違えちゃったわ! あらやだ!
○月X日 今日、アリスに電話した。僕はナーバスで混乱していたが、 それでも彼女の声を聞いたのはよかった。彼女は僕から電話 があったのを喜んでいるように思えた。僕らは会うことにな った。 「私たちはあなたのことをとても心配したのよ。どこかで氏 んでいるかもしれないと思って、あちこち探したのよ。あん なことするべきじゃなかったわ。」 「スマソ。でも、怒らないで。僕は一人でFFを読んで、考 える必要があったんだ・・・。」 「どうしたの、チャーリー?」 「僕は自分が僕じゃないって感じざるを得ないんだ。つまり、 あのチャーリー・ゴートンは過去に存在したし、そしてその 過去は事実だ。ほら、新しい建物を建てるには、古い建物を 壊すまでは無理だろう? それとおんなじさ。チャーリーは壊 されえないんだ。僕は彼の、いや僕の父親に会いに行ったん だけど、これは昔の僕が存在していたことを認めてもらうこ とで、僕自身の存在を正当化しようと思ったからさ。でも、 最近分かったのは、あのチャーリーは過去に存在していただ けじゃない。今も存在するんだ。そのことを完全に理解した のは『Remembarance』を読んだからさ。」 アリスは目をキラキラさせて、ちょっと興奮気味に答える。 「まぁ、あれを読んだの?。どうだった?、感動したでしょ? あれはエヴァFFでもトップクラスの作品よ!!」
僕はじっとアリスを見つめた。どこで歯車が狂ったんだろう。 僕を導いてくれたアリスがとても幼稚に思えた。 「ねぇ、アリス。あの作品のポイントはどこにあると思う?」 「看病系LAS批判を看病系LASでやってみせたことでしょ?」 「そうだよね。ネタバレでザックリやらざるをえないけど、あ の作品での人工人格アスカは、看病系LASで性格変更された アスカなんだよね。この性格変更はアスカを看護しているシン ジのためになされたものだ。それは第三部第三話の『虚構』で も十分に理解できる。この点、欺瞞に満ちた医師の助言で性格 変更を行なっているが、とりあえず無視していい。一番重要な のはそのような自覚的な性格変更そのものが、シンジにとって 都合のいいようにアスカの性格変更を行なう看護系FF批判で あるということだ。」 「それで?」 「すなわち、人工人格アスカはその存在じたいが否定されるべ き看護系LASを象徴しているということだよ。これはずいぶ ん意地の悪い皮肉だよ。なぜなら『人工アスカに感動しました ああああ!!!!』と叫ぶ『Remembrance』マンセー論者は、 作者が否定している存在に感動しているわけだから。マンセー 論者が感動すれば感動するほど、作者の底意地の悪い皮肉は効 果を持つことになる。僕自身は人工アスカに感情移入はしなか ったが、それは一つにはこの点を読みとってのことだ。」 「・・・そういう皮肉が分かっているにも関わらず、それでも 人工アスカに感動してしまい、『もう作者の好きなようにして え!、メロメロ』という人がいるかもしれないわよ。」 「そこがあの作品の持っている、ある意味魅力的な問題点さ。 つまり、シンジにとって都合のいい『魅力的な』アスカの『死』 を『感動的に』導くことで皮肉を最大化する一方で、作者たち も自分達の生み出した『魅力的な人工アスカ』に感動している ってことさ。このことは最後の場面で分かる。家出をした人工 アスカが真のアスカと会話を交わすときに、真のアスカがシン ジのことを好きであるという必死に力説している。マンセー論 者はこの点に感動しているのだが、しかしこの点にこそ、看護 系LASの皮肉であったこの作品は、実は看護系LASを肯定 しているという逆説が生まれるのさ。」
「・・・」 「このアンビバレントな状況を称賛する気には僕はとうていな れない。これは次の二つの解釈のどちらによってもだ。一つの 解釈は作者が看護系LAS批判を効果的に貫徹させたというも ので、この解釈に従えば、作者は感動しているマンセー論者を せせら笑っていることになるだろう。この場合であれば、マン セー論者は作者に対して怒ってもいいことになるだろう。」 「・・・」 「第二の解釈は、皮肉をではなく感動を読者に与えたものとす るマンセー論者の考えであるが、この場合であれば、作者は看 護系LAS批判という自己の目的を効果的に達成していないこ とになる。」 「・・・」 「どちらの場合であっても、作品の評価としては慎重になるべ きだろう。だから、僕は『Remembarance』を高く評価できない んだ。枝葉の多過ぎる作品構成や、きわめて読みにくい文章だ けでなくてね。」 アリスは僕をそっと抱きしめた。 「何をそんなに怖がっているの?あなたは人工人格じゃないわ。 大丈夫よ、私がいるわ。」 しかし、僕には分かっていた。あのチャーリーが僕をじっと見 ていることを。彼が僕とアリスのセクースを望んでいないことを。 「だめだよ、アリス。だめだ。」 僕はアリスの手を振りほどいた。 「だめ、逃げないで!」 「僕はしばらくしたら研究室に戻るよ。彼らにはそう伝えて!」 そして、僕は靴を抱えて部屋を飛び出そうとした。その時、右足 の小指をおもいっきりドアにぶつけて、激痛のあまり跳びはねた ために、階段を転がり落ちてしまったのは、内緒にしておこう。
(゜д゜)<あらやだ! 「Remembrance」の綴りを間違えちゃったわ! あらやだ!
225 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/06/28(木) 06:18
素晴らしいです
○月×日 今日は、アルジャーノンの体調が良いように見えた。 三角形の耳が、帆船の帆のように、立ち上がっている。 実際、「もう頬杖はつかない」の話を振ってきたのは、彼のほうからだった。 近頃では珍しく、思考がクリアなのだという。 とりあえず、第11話まで読んだということと、 村上春樹がらみの仮説を話して、意見をきいてみる。 「なるほどね。でも、もしチャーリーの言う通りに、作者の前原氏が、 『ノルウェイの森』を意識しているのだとしたら、 シンジ君の描写を解釈する上で、面白い考察が得られるかもしれない。 単にスカした大学生とも、言い切れなくなってくるというか。 一筋縄では、いきそうにないね。 というのも、『ノルウェイの森』には、「永沢さん」という、 主人公の寮の先輩に当たる登場人物がいるからさ。 「グレートギャツビィ」を3回読むような奴なら俺と友達になれそうだな、 といって主人公をナンパに誘い、大学卒業後は外務省に就職が決まっている。 エリートらしくアグレッシブで、幾分傲慢ではあっても、 自分を客観視できないほど馬鹿ではない。 決して反省しない彼の、印象的な台詞がある。 いわく、『自分に同情するのは下劣な人間のやることだ』」 アルジャーノンがいった。 「つまり、『もう頬杖はつかない』のシンジ君は、 自分に同情する『永沢さん』だということ?」 「そういうことになるかな。 お世辞にも、良い人物に描かれているとは、いいがたいよね。 作者が、『ノルウェイの森』を下敷きにしているとすれば、尚更だ。 その文脈で読むと、救いがたい人間になってしまう。 確信犯には違いない。だからこそ、根が深いんだ。 話は少し変るけど、飛行機の中で、君が僕に読ませた『想い遥かに…』。 あれは、逆で、自意識が少ない作品だね。 モデルが、秋せつらでも、魔界医師メフィストでも、 バンパイアハンターDでも、そのこと自体は、構わないと思うわけ。 しかし、菊池秀行小説のそれらのキャラクターは、いっちゃ悪いけど、 どうしようもない変態ばかりじゃない?だからこそ、美形、最強のキャラでいられる。 『ミサトさん達の為』に頑張るなんていう風に、腹を割ってしまって、 周囲の同情を求めるというのでは、残念ながら、そこまでの描写に対して、 齟齬が生じることは避けられない。 だから、あのとき、サイコなシリアルキラーといったのは、 僕の期待と願望が混じっていたんだ」 「はあ。やれやれ。君は、かなり悪趣味な読者だ」 僕は、幾分あきれながら答えた。 「そう。僕も、改造手術を受けたクリーチャーだからね。 Ω−ZEROの同輩といったら、先方は気分を悪くするかな? ただし、感傷的な事柄は、おことわりさ」 服を着たネズミ、アルジャーノン。共に批評能力強化プログラムを受けた仲間。 その晩、フェイから、飲みに誘われた。 部屋に帰ってみると、彼の姿は、何処にも無かった。
毎日楽しみにしています。 でも、ここまで来ちゃったんだ。 複雑な思いです。
飛行機でFFを読んだアルジャノーンと、 飛行機から始まるノルウェイの森 は掛かってるのかしら
彼の机にはこんな置き手紙が残されていた。 「チャーリーへ いろいろありがとう。 君にあえてほんとうによかったよ。 ぼくは君に会うためにうまれてきたのかもしれない。 ぼくがいなくなっても、悲しまないでくれ。 ぼくにとって生と死はとうかちだから。 さようなら。 アルジャーノン」 僕とフェイは慌てて街に飛び出した。しかし、アルジャーノンらしき 服を着たネズミはどこにも見当たらない。彼を探すために、フェイが 昔の仲間に召集をかけてくれた。わずか1時間で10代から20代女 性が100人ほど集まった。そのみなが特攻服を着ていたことは、ひ とまず置いておこう。 「おい、わかってんなぁ。オメーラの命にかえても、服を着たネズミ を探しだすんだ。人語を解する頭のいいネズミだ、わからいでか!!!」 「ウス、総長!!」 パラピラパラピラ・・・。こうして特攻天女たちはニューヨークにち らばっていった。なんか今一つ違うような気もしないわけではないが、 とりあえずよしとしておこう。 それから1時間後、ペット大嫌い板の「ネズミ取りにネズミが引っか かった」スレから奇跡的にアルジャーノンが救出された。そのスレの 1にあやうく熱湯をかけられるところだったらしい。 しかし、アルジャーノンはパニックをおこして口も聞けないほど、い らついており、しまいには恐怖のためか、フェイにまで噛みつくあり さまだった。小一時間ほどパニックが続いた後に、アルジャーノンは ようやく落ち着いた。 「・・・こわいゆめを見たんだ。ぼくがぼくでなくなるこわいゆめを みたんだ・・・。」 アルジャーノンの容体を考えると、一刻も猶予はなかった。明日、研 究室に戻ることにする。今回はオチなしだ。
とうとうこの時が来てしまったか・・・ 鬱だ
○月×日 研究所で療養生活を送る、アルジャーノンのもとに、 『Holiday』のテキストが届けられた。 アフターEOEの最深部に関わりすぎて、精神汚染されたことに対する、処置である。 「げ、外科手術が失敗したのではないですか? 早く医学的な、処置を講じないとたいへんなことに!!!!」 ニーマー教授に対して訴えられた、バートの懸念は、もっともである。 「ん???。我々は、文学部FF学科なんだが……。」 はっ???? 思わず、バートと一緒に、へたり込んでしまった。 …… 「通常のネズミの余命からいえば、僕の体も、だいぶガタがきているからね。 少し混乱していたんだ。心配しないでおくれ。 実際、FF批評能力強化プログラムで、延命しているようなものさ」 「そ、そうですか」 アルジャーノンの言葉に対して、不承不承といった感じでうなづくバート 「さ、そんなことよりも、『Holiday』だ。 とりあえず、第1章を、読んでみたよ。 本編の中にありえたかもしれない挿話を、差し挟むという方式は、 正統派のサイドストーリーの手法じゃないかな。 作者のKame氏が、『鋼鉄のガールフレンド』のような位置付け、 というような意味のあとがきを、書いているね。 誤解を恐れずにいうなら、ここにはキャラは有っても、ストーリーが無いんだ。 エヴァンゲリオンそのものは、庵野秀明の世界が色濃く出ているわけで、 FFでストーリーを発展させようとすれば、どうしても衝突は免れない。 そのポイントを、この作品は、上手く回避している。 では、ストーリーが無い場合、何の重要性がより高まるか? 同人漫画やゲームの場合は、絵や音楽だけれど、 FFの場合は、当然、文章による描写力ということになる。 (FF的な)お約束のキャラ設定に、魔法を掛ける必要がでてくるということかな。 綺麗な絵を眺めるように、楽しんで読んだよ」 「あいかわらずですね。しかし、まだ第1章ですからね。 後々の章に踏み込めば、奥があることも、お忘れなく!!!!」 バートは、溜息をつきながら、そういいつつも、少し嬉しそうだった。 ……
233 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/01(日) 18:31
「あるじゃーのんのおはかにはなおあげてください」は無くてすむのだらうか?(安堵) ――いや、墓たてる羽目にはなるかもしれんけど。
○月X日 アルジャーノンの容態でドダバタしてしまって曖昧になっ ていたが、結局僕は研究室に戻ることになった。 研究室のみんなはできる限り暖かく僕を迎えてくれようと してくれた。もっともニーマ教授は自分の浮気が奥さんに バレたのは、逃亡中の僕が奥さんにチクリメールを送った からだと信じており、そう簡単に僕を許しそうもなかった。 というか、報告の持ち時間の3分の2をナンパの自慢話に 費やしていては、奥さんにバレるのは当然だと思うのだが(ピュア。 結局、僕はストラウス先生の指導を受けるだけでなく、自 分自身の研究、すなわち「エヴァ板2ちゃんねら補完計画」 における批評能力強化プログラムの有効性を確かめる研究 を財団から許可してもらった。そのため、アルジャーノン は僕が預かることになった。そのことについて当然のこと かもしれないが、バートはあまり喜んではいない。ただ、 今までと同じようにキツイ皮肉を言おうとするアルジャー ノンの頬がこけているのを見て、そしてアルジャーノン自 身が僕に身を預けることを希望しているのを知って、あえ て異議は唱えなかったようだ。 これからは次の二点を主たる研究方針とすることにした。 一つは、FFに関するアルジャーノンとのディスカッショ ンと彼が口述でバートに筆記させた報告書の内容の吟味。 もう一つはFF関連スレの観察を通じての間接的ディスカ ッション。これは批評批判スレ2のレス124が指摘する 芸としてのネタ批評の問題点、すなわち >討論、読者同士の交流には遠い という問題を克服し、批評批判スレ2を始めとするFF関 連スレにおける議論の活性化につながるかどうかというこ とを目的としている。もっとも僕の批評に対する異論反論 はそれぞれのスレでやってもらうことを望むが。
そのために僕自身は「Aurora Apostle」を読むことにした。 もっとも古典的名作を読むことを放棄したわけでもないので、 状況にあわせて適切に対応することにする。 そういう訳で「Aurora Apostle」の第一話を読んだ。第一話 を読む限り、キャラの断罪だけが目的のように思える。作品 設定の無理さや作品の構成や文章力といった技術論はひとま ず置いておくとしても、作品の主題がキャラの断罪にあると すれば、これはあまり高く評価できない。おそらく第一話の 盛り上がり箇所は14才にして「特務准将」というまるでワイ ルド7の飛葉ちゃんようなシンジがネルフ本部においてゲン ドウをはじめとするネルフ面々を罵倒する次のシーンであろ う。 >「ククククッ・・・・・・・・・笑わせてくれる本当に・ >・・・・・・・・・・・・・・ ワザワザ、・・・クッ・ >・・・この茶番劇に付き合った甲斐があるよ・・・・・・ >・ククッ・・・・・・ネルフの司令なんぞ辞めて、コメデ >ィアンにでもなった方がいいんじゃないのかい、え・・・」 >これ以上は無いという程の侮蔑を込めて、父親を揶揄する。 >「くっ、気でもふれたか!シンジ!!」 >思いもよらぬ侮辱に、いつものポーカーフェイスを崩し、怒 >りに顔を朱に染めて怒鳴る。 >「フッククク・・・・・・いたって正気さ・・・・・ククク、 >だからこそ嘲笑っているのさ、この世の全てが、自分の駒だ >などと思い上がった愚かな道化者をな!!」 「道化者はオメーだよ!!!ワイルド7シンジ逝ってヨシ!!」と 思わずツッコミを入れてしまった。・・・というか、これ、 ハイバーブロウなネタだよね、ね、ね?お願いだから、誰か そう言ってくれよおおおお!!!! ・・・僕の研究、大丈夫なんだろうか?
236 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/02(月) 14:18
>233 ねたばれやだ〜〜
「知らない、私2匹目だから」というアルジャーノンきぼん。 大丈夫、この板なら許される。
>>236 ねたばれって・・・あの名作を読んだことないのか?
俺昨日BOOKOFFで100円で買ってきて読んだ。 ハードカバーの長編版の方だけど。 おもしろかった。 これでこのスレのネタについていける。
俺は消防のころ読んだ
241 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/02(月) 17:43
>238 読んだことあるとか関係ないだろ・・ ねたばれはいやだ、もちろん読んだことないひとだっているわけだし ちなみに俺は読んだことあるけどね、高校生の頃学校帰りになぜか急にこれ買って読んだ キミは233なの?すこし配慮が足りないよ
>>241 読んでないとこのスレの面白みが半減するような…
>>243 同意。ていうかパロディの元ネタについて触れるのはネタバレとは違うと思われ。
○月×日 窓から差し込む朝日が顔に当たって、目を覚ました。 部屋を見渡すと、アルジャーノンが、ほえぇ〜、とつぶやきながら、 くるくるとベッドの周囲を旋回して、踊っている。 「『Holiday』、第2章『霧の日』まで読んだよ。 それにしても……、綾波さん、へぼいねえ。 休校日に学校に行ったり、犬に触れるのに勇気を振り絞ったり。 その他にもいろいろと」 アルジャーノンがいった。 「まあ、エヴァンゲリオンのいない日常世界に、 一番なじまないのが、綾波さんだからね。 ただし、そういう人外な彼女が、一番人間らしいと言う、 逆説も成り立つところが面白い。 このことは、庵野秀明が、学生時代から少女漫画を、 沢山読んでいたということと、無縁ではないと思う。 実際、岩館真理子、くらもちふさこ、その他の作家名を、 かなりあげて、対談で喋ったりしている。 少し理想化された、イノセントな主人公というのは、 ひところの少女漫画で、散見される。 僕としては、フェイに借りた岩館真理子さんの漫画に、かなり綾波な印象を受けたよ。 ときおり、ヒロインが詩のようなセリフを謳い上げるたりするしね。 そういうタイプの綾波さんを、エヴァFFで探すとすると、 綾波展の短編『風船』(うらかみ氏)などが、 精度の高い近似値といえるかもしれない。 というわけで、話は戻って、へぼレイ。 本田透氏が確立したこのキャラクターは、本当に秀逸なんだ。 90年代以降の仕様にあわせて、ギャグの衣をまとっている。 少女漫画『フルーツバスケット』に回収されたというのも、実に納得のいく話だね」 「あやや、LRSというのは、楽しいのです〜。くるくる〜」 … ああっ、やはり、偽りの再生だったのか。
247 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/03(火) 02:02
>ああっ、やはり、偽りの再生だったのか。 ……鬱だ(泣)
248 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/05(木) 00:27
期待あげ
○月×日 フェイの部屋と僕の部屋の窓は、非常階段を介して繋がっている。 窓から乗り込んできた彼女に、夜の街に連れ出された。 飲んで踊った後の、カラオケ。 「いわゆる断罪もので、ターゲットにされがちなのが、ミサトさんだよね。 一つ思うのだけど、彼女が偽善的だとして非難されるのは、 子供の側の論理に、なまじ理解を示すことが原因じゃないかな? 子供の我侭には、いっそ爽快感を覚えるほど、一切取り合わないという、 エヴァンゲリオンの世界の中で、彼女だけが異質な存在だから。」 待ち時間があったので、なんとなく選んだ話題。 「そうね。その意見は否定はしないわよ。 まあ、話が派手になるから、良くも悪くも、大げさに騒ぎ立てる論理が、 FF世界では採用されやすいのじゃないかしら? 自分の仕事に徹していて、取り付く島もないリツコさんは、 断罪されにくい分、出番も少ないことが多いわね。 でも、そこをマニアックに描いた作品もあるのよ。」 フェイがそういって手渡してくれたメモには、『WOMAN』と書いてあった。 独房に収監された赤木リツコさんが、来し方を回想するという趣向の、話らしい。 … 「泣かないで偉いねって、褒められたりしーたーよ。♪」 「笑うことさえー、苦痛になーってたー♪」 浜崎あゆみの『A Song for XX』を熱唱するフェイ。 ……いやそんな、今時の女子高生じゃないんだから。 どこまで本気なのだろう。 そういえば、彼女と一緒にいるとき、もう一人の僕は、姿を現さない。
250 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/06(金) 02:07
リツコ好きの私としては、「WOMAN」を取上げてくれたのはうれしいぞ。 上記作品以外でリツコ主人公&逆行物の「見えない明日で」なども解説して もらいたいぞ。
あれは短編で発表されたほうのほうが面白かった気がする。
○月X日 今、私はウォレンにある厨房板から戻るところだ。もし実験が 失敗したら、自分がそこで「余生」を過ごすことになると知っ たのはつい先日のことで、私は厨房板を見学することを希望し た。そこには香ばしすぎる厨房が多く、少々うんざりする。 その宇津な帰路で、「アウローラ」の第二話を読んだ。余計に 宇津になる。文章能力はけっして悪くはない。特に前半の戦闘 シーンはなかなか面白い。したがって、この点においてこの作 品が(ある程度)人気があるのは理解できる。 しかし、後半でのゼーレにおけるゲンドウに対するシンジの罵 倒やリツコへの断罪があまりにも作者の厨房指数(CQ)の高 さを表わしており、萎える。なぜ萎えるのか考えてみたのだが、 結局、あの作者が読者に伝えたいものが、断罪だけであるとい う点に尽きる。 それでは、なぜ断罪が作品の主題として不適切なのか? 一番大 きな理由は「自分の正義を振り回す」という点なのだろう。自 己に対する内省や相手に対する理解を放棄して、自ら感じた激 情を相手にぶつける。しかも、自分はすべてに通じ、かつ絶対 的な能力を前提にして敵に対処しようとする。自己に対する内 省や相手への理解を放棄して「自分こそは正義だ!!」と主張 する姿勢は、人間という存在にとってもっとも重要な徳の一つ である「寛容」を放棄しているといってもよい。
この寛容の欠如は、断罪される側の人間を卑劣で矮小な存在と して正当化されている。たとえば、リツコを例にしよう。 >それを見たリツコの中で、何かが歓喜した。 >それは、自己破壊願望であった。 >EVAにしがみ付く少女に、ゲンドウに縋る自分の鏡像を見た >彼女は、それを砕く事に、例え様も無い誘惑を覚える。 これは一つの例であるが、相手を人格的な劣等の存在に置く ことで相手に対する攻撃を正当化している好例と言えよう。 さらに付言しておくべきことは、「断罪されるのは当然であ る」という劣等的性格は、作者の側で人為的に作られたもの であることは指摘しておくべきであろう。すなわち、断罪の ために断罪を正当化する人格を、作者が意図的に作っている ということである。そこには断罪における自己陶酔さえ見ら れるのである。 今までの考察を要約すれば、「アウローラ」の欠点は次の2 点に集約される。一つは、作者の「(人間に対する)寛容の 欠如」や「(人間の暗い部分に対する)理解の欠如」を、断 罪という形で晒している点であり、2つめは、自分の人格的 欠点を晒していることを、自覚せず逆に酔っているという点 である。 こんなことを考えながら、私は自分の末について考える。で きれば同じ厨房になるんだったら、他人を攻撃せずに、逆に 他人の欠点を理解してあげる愉快な厨房になりたいなぁ。 ・・・ちゅうか、そんな奴は厨房じゃないなぁ。 あああ、宇津駄氏脳。
254 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/07(土) 00:55
どくしょ☆にっきの愛毒者のフラン研氏の作品も批評して下さい。 「海辺の生活」きぼ〜ん。
255 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/08(日) 20:25
期待age
○月×日 自室にて、『Holiday第3章、第4章』及び、『海辺の生活』を、読んだ。 フェイにも、感想を聞いてみる。 アルジャーノンは、布を敷き詰めたバスケットに、静かに横たわって寝ている。 「『海辺の生活』は、不思議な作品だよ。 エヴァンゲリオンもネルフも、全くでてこないのに、キャラクターの位置付けが、 妙に所を得ているんだ。 作品が、同じ空気を吸っているというか。 ペンペンが主人公のこの作品は、遺伝子操作された人工生命の生存権が、 少し硬いテーマとしてある。 その点では、手塚治虫・士郎正宗系の、SFとして楽しむことも可能かも。 一方で、変形のLRSとして、読むこともできる。 第4話で、プリントを届けに行ったシンジは、(アニメと違って)施錠の為、 綾波さんの部屋に入れない。 穿った見方をするなら、これは少し象徴的だよ。 閉じられたドアの向こうには、(アニメでは)ビーカーや薬品、付箋付きの原書が、 机の上に無造作に置かれている。理系の古い研究室を、彷彿とさせる。 学校では、特異な外見と雰囲気から、いじめにあっているものの、 ヒカリさんいわく、都会に行ったら逆に人気者かもしれないという綾波さん。 この作品は、ネルフと無関係の綾波さんという、ありえなかったはずの、 一つのドアという気がする。 海辺の水族館兼研究所での、ボーイミーツガール。(あるいはガールミーツガール) 理数系でも青春して良いのだという、メッセージじゃないかな。 その点、『Holiday』は、文系的(妙な表現だ)だから、対照的だね。 最終章の職業選択でというよりも、交歓や内省の仕方から、そう思った。 もっとも、『海辺の生活』の中学生は、若年寄みたいな部分もあるのだけど。……」 「まあ、そんなもんかもよ。 少年や少女なんて、実際はそれほど少年・少女らしくない。 そして、本人が考えているほど、醜くはないってね。 『holiday』のシンちゃんは、純情だけれど、 心優しい俗物になる可能性も、あるわけだし。 だから、『Holiday』とは逆の意味で、『海辺の生活』は、 上手に14歳の世界を書いた話だと思うわ。ちょっと、へんてこだけど」 フェイがいった。 「ぐえっ、くるるる、ぐあっ」 アルジャーノンが、突然、奇声を発した。 「なっ、何?」 「ふふっ、ピングー語」 いや、それは、スイス製のアニメだってば。
○月X日 今晩はかなり冷や汗をかいた。フェイとアリスが鉢合わ せをしたからだ。その経緯は以下の通りである。 フェイがナイトクラブで弾けている間に、アリスが私を 尋ねてきてくれた。そこで我々は「アウローラ」を初め とする逆行ものについて議論した。 「『Aurora Apostle』の第三話を読んだのだが、『想い 遙かに・・・』との類似性を発見して驚いたよ。」 「それはたとえば、シンジ君が憎悪に燃えるスーパー・ キティguy・シンジ君だとか? それとも上手いのか、下手な のか、さっぱり分からない華美っぽい文章とか? それと も、憎悪でギラギラしているスーパー・キティguy・シンジ 君に綾波さんが何の理由も説明もなく、恋している点と か?」 私は苦笑して答える。 「いや、まぁそういう表面的な類似性は確かにあるけどね。 たとえば、次の文章のどちらが『Aurora Apostle』で、ど ちらが『想い遙かに』か区別できるかい? どちらもレイの 欲情シーンだ。 (1) >「・・・あ・・・・・ >だめ・・・・・碇君・・・・・・・ >やっ・・・・・・・・・・・は・・・くぅん・・・・・・・ >・・・もう・・・・ゆるし・・・てぇ・・・・・・・・・・・」 >甘く、溶けるような妖艶な少女の声。 >微かに漏れる声は、必死に何かに耐えているようで、甘美な印象 >を受けさせる。 >甘える様に、訴える様に、擦れ擦れにレイは言葉を紡ぐが、その >声の色気はどうだろうか。 (2) >「・・・・・・・・・・クゥッ・・・・」 >小さなおとがいを反らし、苦鳴の様な呻きを漏らす。 >潤んだ瞳を半分だけ開き、躊躇うような様子で、己の右手を、し >ばし見つめるレイ。 >だが、やがて、思い切ったかのように、その手を動かし始める。 >最初は、しごく単調な動きを繰り返す白い繊手。 >しかし、脳裏と右手に宿る少年の影が、その機械的な動作からさえ >も、痺れるような快感を引きずり出し、少女の呼吸と鼓動を早めて >いく。透き通る様な少女の肌が薔薇色に染まり、桜色の唇から漏れ >出す熱い吐息が、徐々に、早く大きくなっていくに連れ、その手の >動きが次第に変わっていった。 早々に答えを言えば、(1)が『想い遙かに・・・』で(2) が『アウローラ』だ。(2)の文章のほうがよりしつこいし、 華美っぽい文章だが、仮に(2)の文章が『想い遙かに・・・』 の一段落だとしても私は驚かないね。ましてや斜体になって いたらなおさらだ。『アウローラ』の文章が上手だと言う人な ら、『想い遙かに・・・』の文章も誉めなきゃならんだろうなぁ。」 「・・・ほんとうねぇ。」
「でも、私が言いたかったのはそんなことじゃない。こ の二作品の類似性は『完全再話』というジャンルそのも のに内在する問題かもしれない。」 「どういうことかしら、チャーリー?」 「『そもそも論』から始めるのは恐縮だが、完全再話と いうのは、エヴァゲリオンという物語じたいをFF作家 の解釈に基づいて再構築するものだ。この定義は次の2 つの要素から成り立つことに留意して欲しい。すなわち、 第一に、物語としてのエヴァを最初から原作どおりに再 構築することと、第二に、その再構築を作者の解釈に基 づいて行なっているということだ。逆行ものはこれの一 形態にすぎない。すなわち、『シンジを初めとするエヴ ァキャラが(1)以前の記憶を保持したまま、(2)タイムト リップをすることで、(3)始めから人生をやり直す』と いうものだ。」 「ええ、そうでしょうね。でもそのこと自体はなんら新 味のない考えだわ。」 「その通り。しかし、この当たり前のことを押さえるこ とがまず大切なんだ。というのは、原作との同一性とオ リジナリティという相矛盾する二つの要素の相克とバラ ンスの維持が大切だと私は前に考えていた。しかし、完 全再話系、特に断罪系逆行ものではこの相矛盾するはず の二つの要素が、作者のなかで強く意識されておらず、 むしろ奇妙な融合を果たしていると考えるようになった。」 「・・・どういうこと?」 「つまりだ、完全再話というものは、庵野版『新世紀エヴ ァンゲリオン』を自らのものとして再構築した作品だとい うことさ。原作としてのエヴァと自分の妄想とを区別でき る人なら『パロディ』として自分のFFを認識できるのだ が、 場合によっては原作と自らの妄想が混然と融和して、 自らの『新世紀エヴァンゲリオン』を作り上げるものもあ る。」 「つまり、『Aurora Apostle』や『想い遙かに・・・』に は原作の同一性と妄想という名のオリジナリティが緊張関 係を保てずに、融和しているというの?」 「そう。『溶け合う心が私を溶かす』という煽り文句がそ のまま適用可能だ。もっともこれはエヴァFF全体に当て はまることかもしれないがね。ただ、逆行系を含む完全再 話にはその要素が強く見られるって言いたかったのさ。」 「・・・あなたの言っていることは、FF特に完全再話系 には、パロディではなくパクリがあるということなの?で も、それはかならずしも批判に値しないんじゃない?」 「ああ、そうだよ。私は分析しているのであって、道徳的 批判をしているわけじゃないからね。パロディだけでなく、 パクリはどの世界でも見られることだ。アニメ映画のアメ リカ帝国主義の権化であるディズニーが『ジャングル大帝』 や『ナディア』をパクルご時世だ。野暮は言わないよ。」
「あら、おもしろそうな話をしているわね。」 フェイが突然非常階段に現われて、私たちを驚かせた。半分 開いていた窓を押し上げ、片手に酒瓶をぶらさげ、浮かれた 足どりで部屋へ入ってきた。アリスとフェイは数秒間、お互 いを値踏みしあったのちに、先ほどの議論を踏まえてFFに ついて論じた。 「『アウローラ』っておもしろいわ。」とフェイがまずジャ ブ。「それは真面目な意見かしら?」と切り返すアリスをフ ェイはひらりと交わす。 「いえいえ、庵野版『新世紀エヴァンゲリオン』に対する アンチテーゼって意味でね。第二特務機関っていう税金の無 駄使いは、その象徴でしょ?庵野監督に対する異議申し立て なのよね、きっと。原作としてのエヴァへの愛着と庵野監督 への憎しみというアンビバレントな感情が見られておもしろ い(ピュア。」 「そうねぇ。この点、ラカンの鏡像段階説を適用すれば、お もしろい分析ができるかもしれないわ。鏡に映った自分の姿 を自我に取り込むことで、人は自我を獲得していくけど、そ の鏡像は他者であるが故に、自我は絶えず自我たりえず常に 揺すぶられるの。断罪系FF作家は、歪んだ鏡でもってエヴ ァを映し出し、それを取り込むことでFFを創作するんだけ ど、最初から歪んだエヴァ像を抱え込んでいるものだから、 歪んだ作品しかできないのねぇ。」 「ちょっと、あたしにはむずかしいけど、言っていることは なんとなく分かるわ!!」 こうして、アリスとフェイは仲よくなったとさ。 めでたし、めでたし。 ・・・ほんまにええんか?
(゜д゜)<あらやだ!映画の煽り文句間違えたわ!! 「溶け合う心が、私を、壊す」だわ!! あらやだ!
○月×日 フェイと会うことが、私の中で、次第に重要な部分を占めるようになってきている。 快活で、魅力的なフェイとの会話は、大きな喜びだ。 厨房であったころの苦しみを、忘れさせてくれる。 『キーホルダー』『海辺の生活』を、シンジに委託したキャラ萌え観点から読んで、 転げ回ったかつての私… しかし、全く彼女の責任ではないが、そのことによって生じた、問題がひとつ。 エヴァFFに含まれる厨房的要素をテーマとした、私の研究が、遅れがちになっている。 彼女は、私の心の中にひそむ厨房を、知らない。 …… 「やあ、フェイ。 君が勧めてくれた、WOMAN、とりあえず第1話よんでみたよ。」 「ほんとに?嬉しいわ。ぜひ感想を、教えて。 あなたの意見って、他の人とは、かなり異なっているもの。 イカサマな、似非キャラ萌えとも違うしね」 フェイがいった。 「まあ、そんなに良いもんじゃないと思うけど。 第1話のタイトルに『猫と少女』と題されている通り、 飼い猫が、キーになっている回だね。 前半部分では、微妙だった母親やクラスメートとの関係が、 猫を愛することで、変化していく。 引用するまでもないけれど。 > 「誰かに似てると思ったら、あんたって、お母さんにそっくりね」 > タマはそしらぬ顔でニャアと鳴いた。 利発な子供らしく、自分の年齢に違和感を持っていた、 リツコさんの子供時代。 自分がいる場所に対するそぐわなさを、和らげてくれた猫。 しかし、後半部分の冒頭では、こう語られる。 >タマの寿命を意識した時が、私が初めて >死というものを意識した時だったのかもしれない。 特殊な子供として見られるのではなく、能力が認められる場所。 それを得たとき、皮肉にも、否応なく、子供時代が終わる。 TV版の中盤で繰り広げられた、和やかなチルドレン達の関係が、 崩壊していくEOE。それは、夏の終わり。 それを、セカンドインパクト世代にも当てはめる作品が、 『WOMAN』じゃないかな。 第1話の結びの言葉と、最後に置かれた英文サブタイトルを、 引用しておこう。 > 終わらない夏の始まりだった。 > 「She was sitting in her darkest hour,summer's gone」」 ……
262 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/12(木) 01:32
そそそ、イタイっちゃあSAYONARAってとこの同名もかなりのもんだがね
あぼーん
○月X日 研究が遅れ気味になっているために、研究室に寝台を持ち込む。 フェイはかならずしも私の研究を敵視しているわけではないが、 やはり寂びしそうである。一緒にいるときはできるかぎりベタベ タしてはいるものの、やはり一緒にいてあげる時間が少ないのが ネックだ。 実際、夜も昼もない。ディスプレイを前に、私はFFを読むのに 没頭している。一生をかけて読むべき膨大な量のFFを数週間に 短縮しないといけないからだ。しかし、こうしていると徐々にネ ット空間と現実の区別がつかなくなり、意識がFF空間に同化す るのが分かる。現実との区別がつかなくなる状況でスーパー・シ ンジものをよめば、それは確かに素晴らしい快感であろう。万能 的なシンジと同化して、ゲンドウを初めとするネルフの面々を断 罪する。オタクとして弱者の地位にある読者が現実空間ではでき ないことを、実際の感覚として得られることができるのである。 仮想空間と現実の融合。いや、もっと厳密にいえば、仮想空間に おいて初めて自分を自分と知覚できるのである。そしてその仮想 空間において万能な自分。罵倒するだけ罵倒できてけっして自分 を傷つけない相手。現実空間においてオタクとして罵倒される「 弱者」としての読者を対象とした断罪ものが流行するのも、ある 意味当然のことかもしれない。
アルジャーノンとの会話を試みる。彼は綺麗な赤い瞳で、FFに ついて語る私を見つめるだけだった。 「だから『アウローラ』が人気があるのは、仮想空間において万 能な自己を見出だそうとする読者のハートをがっちり掴んでいる からだと思うんだ。この万能性というのは、相手を断罪するとい う攻撃性と相手に傷つけられないという防御性の二つを含むんだ。 これが読者を魅了するわけだが、ひとつ皮肉があって、スーパー シンジの万能性が高ければ高いほど、それに直接に比例してCQ があがるんだ。これを『万能性比例原則』として名付けて論文を 学会誌に提出したよ。この『万能性比例原則』を適切に物語と構 築して皮肉ったのが、『断罪者に捧げる言葉』だと思う。短編な がら、読むに値するメタフィクションだ。」 しかし、アルジャーノンは私の言葉に「ふにゃ?」と首を傾ける だけだった。私はアルジャーノンの退行そのものを悲しく感じる と共に、その理由が分からない自分自身に苛立ちを覚えた。 「もっともCQの増加はシンジの万能性だけが原因じゃないんだ けどね。スーパー・断罪シンジの公正さの欠如もCQの増加にプ ラスする要素なんだ。これは前にも言ったけど、ワイルド7が警 視の階級をもって、スーパーバイクでもって、裁判なしに悪人を 退治するというところに似ていなくもない。ただ、ワイルド7が 『アウローラ』よりもフェアなのは、前者が悪人を処刑する前に 死のゲームに身を委ねている点さ。『アウローラ』ではそういっ た公正さは存在しないんだ。」 「ふにゃ?」 「これは匿名性を最大限に発揮して、自分が攻撃されることのな い2ちゃんねらにも当てはまることなんだろうけどね。だから、 自分が攻撃されないことを前提とする2ちゃんねらは逆に攻撃さ れると慌てふためく。エヴァ板の住民が煽り荒らしに弱いのもむ べなるかな・・・。」 ボーと私を見つめていたアルジャーノンの口が開いた。 「オ、オマエモナー」 ああ、アルジャーノン!! 苦しいだろうにツッコミありがとう!!!
266 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/13(金) 23:11
アルジャーノン頑張れage!
ア、アルジャーノン…(涙)
>自分が攻撃されないことを前提とする2ちゃんねらは逆に攻撃さ れると慌てふためく なんかすごく納得sage
えっと、「断罪者に捧げる言葉」って何処で読めますか? ぐーぐるとかでも見つかんなかったもんで…
271 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/14(土) 23:57
35と雪道も、とりあげてくれ。
>>271 余波をひろげるな。あのスレだけにしとけ。
つか今、イタイって理由で取り上げるならあのスレ自体だわな。
取り上げるんなら、ヒロさんの『還るべき処』じゃないかな。 シンジの行動は断罪物と似てるけど、シンジに対しての冷ややかな視線が 作者にあるということで。 『アウローラ』と比較するのなら面白いかと。
俺は「夏への扉」をリクエストしたい。 ばろむわん氏の批評スタイルと噛み合わない気がするから、余計に。
>>276 もう公開されてない、一般的に読むことができない作品はいかがなものかね?
>>277 ですな。
『電波少女』もやらなかったわけだから。
○月X日 ここ2日間ほど袋小路。アルジャーノンはもはや私がいくら 呼びかけても反応しない。時たま「あわあわあわ」などと返 すのみ。でも、今大切なのは彼の知能をできるかぎり退化し ないようにしてあげるぐらいしかない。今度「電波少女」を アルジャーノンに読んであげよう。きっと気に入ってくれる と思う。 他方で「アウローラ」の第四話を読む。今回はもはやヘタレ 親族国際機関ネルフによるレイの誘拐とオ○ムばりの大量暗 殺計画と、これまた親族国際機関アウローラによる「カウン ターテロリズム」を大義とした大量暗殺計画である。もはや 事態は法治国家の手をはなれ、内戦状態の感がある。しかし ながら、ネルフに対するアウローラの全面的勝利を最初から 予定しているという意味で、予想外の展開などまったく期待 できるわけがなく、物語の展開におもしろみがまったくかけ るのがこの作品の欠点の一つであろう。 「アウローラ」を読んだ後に、今日はニーマー夫人のカクテ ルパーティーに参加した。財団からも関係者が出席している。 逃げまくっていたにも関わらず、結局ニーマー夫人に捕まっ た。 「研究はいかが?」 「ほぼ順調です。目下むずかしいFFに取り組んでいます。」 「あら、そう。あなたが研究に参加していただいて、みんな 喜んでいますわ。研究が非常に進んでいるようですし。主人 も女の子に手を出す暇すらないって言うぐらいですわ(藁。」 その場にいた人たちはいっせいに何もしらない振りをする。 私も右に並えである。 「でも、FFを読むのは味気のないことでしょう。だって、 FFそのものがよく言って『パロディ』、悪く言えば『パク リ』ですし。それでも最近、FFで盗作騒ぎもあるようで、 藁ってしまいますわ(ピュア。」 「人間だれだって、最初から始めるわけではありませんよ。 その意味ではFFもそうです。『新世紀エヴァンゲリオン』 を元ネタにして、それぞれのFF作家がオリジナティを展開 する。その意味では盗作というのはやはり大きな問題でしょ う。」 「でも、FFには発展性がありませんわ。閉じられた空間で 同じことを延々と繰り返していますもの。エヴァ板の過去ロ グを読めば分かりますわ(藁藁。」 「そうかもしれませんね。でもその中で才能のある人は真の 意味での創作に励んで、オリジナル小説をかけばいいのです から。FFはその母体であり、練習だと考えれば、発展性は あるのではないでしょうか?」 私はそう言って、すばやく逃げ出した。2ちゃんのクサレ厨 房並に相手にしたくないタイプだからである。あのタイプは けっして自分の負けを認めはしない。その結果残るのは荒れ 果てたスレッドだけだ・・・。 ところで、今晩のパーティーについては続きがあるが、今日 は酔っぱらってしまったので、残りは明日に書くことにする。
>私はそう言って、すばやく逃げ出した。2ちゃんのクサレ厨 >房並に相手にしたくないタイプだからである。あのタイプは >けっして自分の負けを認めはしない。その結果残るのは荒れ >果てたスレッドだけだ・・・。 激ワラタ
チャーリーの退化も・・・。 もう目が離せません。
○月X日 それで昨日のカクテル・パーティーの続きである。ストラウス先生は もう一人の財団関係者と話をしている。 「だからですな、レイナーさん。この実験にはどうしても資金が必要 なのです。紐つきではない援助がね。さもないと、実験としてのFF 評論に必要なエロゲすら買えないんです。エヴァがエロゲに与えた影 響は広範囲です。「脱衣補完計画」や「綾波育成計画」といったオフ ィシャルなものだけではありません。「ファントム」というきわめて 優れたハードボイルド・エロゲも出ているんです。そういったものを 購入する資金を認めていただかないと私たちは身動きがとれないんで す。」 レイナーはかぶりをふった。 「現実の問題としては、この計画が世間に有用かどうかが問題でね。 さらには「脱衣補完計画セレクトCD-ROM」と「セレクトCD- ROM2」といった地雷をはじめエロゲの領収書を会計処理して、 監査に提出する私の立場になってみてくれよ(泣。」 ストラウス先生もかぶりをふった。 「ここではっきりさせておきたいのは、これが研究に割り当てられ た資金だということです。FF評論が成功するか、失敗するか誰に も分からない。でも、やってみる価値はあるんです。結果としては ネガディブであったとしても、そこから片付けていこうとする人間 にはポジティブな発見と同様に重要なんです。だから、そのために もエロゲ関連予算の確立を!!!」 「いや、だからどうしてエロゲが・・・」 そこに私が介入した。 「しかし、たとえば「ファントム」は「アウローラ」にも影響を与えて いると思われます。アウローラ副指令の黄フェイリンがフェラーリF40 に乗っていますから。これは「ファントム」の悪女クローディアを思い 出させるのに十分でしょう。あと、あと「東鳩」のマルチがエヴァFF に登場する世の中です。サブカルとしてのエロゲとエヴァ、そしてその 申し子であるエヴァFFにはかなりの親近性を見出だせるのです。オタ クとポストモダニストという、学界での二重のハンデを背負った東○之 の新著が2匹目のドジョウを狙った「存在論的、エロゲ的」であるとい う噂がこの大学で流れたのは故なしではありません。」 ストラウス先生の目に困惑が走り、「・・・うぐぅ、チャーリー。それ ボクが作ったネタだよ」とボソリと告白した。 レイナーは肩をすくめて、「ふっ(ピュア」と藁って我々のもとから去った。 ・・・恥かいちゃったじゃないかぁ、先生!!!。照れ隠しで、あゆあ ゆの振りしてもダメです!!!
(゜д゜)<あらやだ! 東○紀の名前を間違えちゃったわ! あらやだ!
○月X日 それでまたパーティーの続きなのだが、私はすっかりいじけてしまい、 マティーニを飲んでいた。独り言をぶつぶつ言っていたようだ。何を言 ったのかは、酔っぱらっていたせいか覚えていない。ただ、客が思った よりも早く帰ったようだ。マティーニを10杯ぐらい飲んだ私のもとに ニーマー教授がカンカンに怒りながらやってきた。 「君は自分を何様だとおもっているんだ! この自意識過剰厨房め!! 君のことをみんながそろって煽っていると思ったのか!!さんざんパー ティーを荒らしやがって!」 「おや、何のことをおっしゃっているのやら(藁。自作自演ですか? それとも関係者ですか?(藁藁」 ストラウス先生が「関係者UZEEEEEE」などとツッコミを入れ るが、ニーマーはそれを無視して続ける。 「我々に感謝する義務はないかもしれないが、ここが2ちゃんだから こそ、こんなことをできるんだぞ。 君はこの事態を感謝もしておら んし、理解もしておらん。 せっかくイタすぎ作家をマターリ観察しなが らみんなで藁えるという絶好のチャンスを、煽りと荒らしでつぶして。」 「なんで私が、芸もネタも提供できず、反論ができない相手をせせ ら藁うだけの卑怯者の代名詞である2ちゃんねらに感謝しなきゃな らんのですか?」 ストラウス先生は観客の前で古館ばりの実況解説を始めたが、ニー マーはそれを無視して続ける。 「これまでずいぶん我慢して来たんだ。夏コミケの時だって、勝手 に帰るわ、あることないことウチのかみさんにチクるわ・・・。こ こで決着つけようじゃないか!」 いや、「あることないこと」ってあんた、よくそんなことを言える なとは思ったものの、それはとりあえず関係がないことなので置い ておいて、本題に移った。
「いいですよ。それじゃ言ってやりましょう。2ちゃんって、最低 な人間のカスの集まりですよ。芸もネタも提供できない、できるこ とはと言えば自分よりもCQが高いと思われる人間を晒しあげする ぐらいしかない。匿名掲示板の特徴を最大限悪用することで、自分 の発言をごまかす。場合によって、本人や関係者が「やめてくれよ (泣」「ひどすぎるよ」と言い返そうものなら、「ネタだぴょーん」 とか「オメー、自意識過剰すぎ(藁藁」と逆にやりこめる。で、本人・ 関係者が対抗で荒らしをしようものなら、「荒らしをしやがって、 このクソ野郎!!」と責任転換。これが悪質でなければ何が悪質な んですか?さらにはそういった2ちゃん的言動に対して、外野が見 かねて「もう少しマシにしようよ」とか「おまえらアンフェアすぎ る」とか「ここはタンツボだな、マジで」とか意見をもの申せば、 「良識派UZEEEEE」とか「おまえも2ちゃんを見ている癖に、 この偽善者野郎(藁」とか返答する。断罪ものを断罪するクサレ厨 房2ちゃんねらの本領が発揮されすぎて、つくづく私は呆れ果てま したね(ピュア。」 この発言は私の周囲にいた2ちゃんねらにショックを与えたようだ。 ニーマーは逆切れしてコピペを繰り返し、事態は収拾がつかなくな った。そこで私はトイレに避難した。鏡に写っていたのはあのチャ ーリーだった。厨房チャーリーは何も言わない。 「何がほしいんだい、チャーリー?」 チャーリーは黙って私を見つめるだけだ。チャーリーの視線を 追いかける。その先には私の両手があった。 「そうか、返して欲しいんだな。・・・でもな、まだ駄目だ。 まだな。まだエヴァFF界に貢献していない。」 チャーリーに対して私はそう言った。チャーリーは悲しそうな瞳で かぶりを振った。 あとずさりしながらトイレを出て、誰にも見つからないように私は 家に戻った。わびしかった。匿名掲示板の可能性を2ちゃんに見出 だしながら、それが挫折するさまを私は見たのだ。もう何も考えた くなくなかった。寝よう。 午前4時30分。 まどろみかけたその瞬間に答えが閃いた。あらゆるものがぴたりと 納まった。本当は答えが最初から分かっていたのかもしれない。も う眠るところではない。これこそ、この実験の欠陥なのだ。 ・・・しかし、私はいったいどうなるのだろう?
今さらだが、ばろむわん氏は本当に2ちゃんねるが好きな人なんだなぁと思った。 コテハンが古臭いのは御愛嬌として(藁
いよいよサビの部分に入りましたか……切ないのぅ
久々に「アルジャーノンに花束を」を読み返しちゃったよage
○月X日 ニーマー教授宛の書簡 親愛なるニーマー教授へ 別紙にて私の論文「アルジャーノン・ゴードン効果: あるいはいかにして 私は2ちゃんねら的評論家として挫折したのか?」をお送りします。ネタ として好評されうるとお考えでしたら公表して頂いて結構です。 実験結果は明らかです。私のFF批評能力の急上昇というきわめてセンセ ーショナルな様相をもってしてもこれらの事実をおおうことはできないで しょう。貴兄とストラウス博士によって開発された、思い込み-周囲べた ぼめ併用療法(ピグマリオン効果療法)によるエヴァFF批評能力強化プ ログラムは、現時点において、厨房のCQを引き下げ、FF批評能力を増 大するには、実際的な適用の可能性はきわめて小、あるいは皆無であると いわねばなりません。 アルジャーノンに関するデータの再検討は次のような状況を示しています。 ネズミとしては長生きの方である彼にしても、その声優が苦しんでいるパ ーキンソン病の症状に極めて類似した運動機能の低下や進行性の記憶力低 下の顕著な発現といった体力的知的能力の低下のみならず、宇宙からの電 波の受信、ツッコミの激甘化といったヘボレイ化が確認されています。 論文に記したとおり、こうしたヘボレイ化退行症候群は、私の新しい公式 を用いれば統計的に有意に予測されるでしょう。われわれ両名に与えられ た電脳的刺激は、精神作用の増大と促進をもたらしましたが、私があえて <アルジャーノン・ゴードン効果>と名付けたところの前記の欠陥は、こ のFF批評能力強化プログラムそれ自体の論理的拡張にほかなりません。 ここに検証された仮説は左記のごとく要約されるでしょう。 電脳空間において人為的に誘発されたFF批評能力は、その増大量に直接 に比例する速度で低下する。
これは結局、実体を映した影の場である電脳空間の最大の特徴に由来しま す。すなわち、電脳界が現実界を直接に反映した存在であるかどうかはか ならずしも必然ではなく、それを利用する人物の誠実さと責任によります。 IPといった個人を特定する情報も多くの串を使えば、容易に隠蔽するこ とができます。よしんば専門家であれば登録されている個人情報をすべて 明らかにすることが可能であっても、それは明らかにプライバシー侵害と なるが故に、公権力の行使以外には認められません。この現実界と電脳空 間の連結の薄さこそが電脳空間の自律性を維持するものですが、他方でそ れは現実界に反映されにくいが故に無思慮で無責任な厨房的言動を惹起い たします。 匿名掲示板の2ちゃんねるは、現実界との連結の薄さという電脳空間の特 徴がきわめて強く現われている空間であり、ここにおいてはそれぞれの人 格はまったく実体のない影といえるでしょう。<幽霊>が実体のない存在 のメタファーであるのなら、2ちゃんの<名無しさん>はまさしく<電脳 幽霊>以外の何ものでもなく、2ちゃんは<電脳幽霊の集会場>といって も過言ではないでしょう。 これが個人の発言を大胆とし、実直な評論を可能とすることは、某スレで すでに指摘されていることですが、他方でその匿名性のために自分が攻撃 されない安全な地位にいる厨房による無責任かつ無思慮で他者を平気で傷 つける言動をきわめて強く惹起することが否めません。賛成派にせよ反対 派にせよ、タンツボ@エヴァFFと呼ばれる某スレが極めてCQの高いそれ 自体が<イタすぎる>スレになっているのは極めて自然の成り行きです。 評論は個人批判ではありませんが、それにも関わらず<他者>について語 るという点については一致しており、評論と個人批判が紙一重であること は否定できません。この点において紙一重を維持するのは、きわめて単純 でそして実現が難しい<個人の良識>以外の何物でもありません。そして <個人の良識>とは<他者について語る/に対する主体の責任>なのです。 要約すれば、主体が存在しない2ちゃんにおいてもっとも欠如しているの が、<他者について語る/に対する主体の責任>なのであり、それを欠く FF批評は失敗に終わるのです。つまりは、FF批評強化プログラムは、 2ちゃんの匿名性という特徴を最大限に活かして実直な評論を可能としま したが、他方でその匿名性の故に<他者について語る/に対する主体の責 任>を放棄せざるをえず、今後は時間が経つにつれ2ちゃんでの主体の放 棄がFF評論強化プログラムにきわめて強い影響をもたらすことが予想さ れるのです。 昨夜、ストラウス博士は、実験の失敗、すなわち仮説の反証は成功と同様 に評論の進歩に寄与するものだと言われました。それが真実であること、 いまにしてわかりました。しかしながらこの分野における私自身の貢献も、 プロジェクトのスタッフ、ことに私を支えてくださった方々の屍と化した 応援の上に立つことを考えると無念であります。 草々 チャールズ・ゴードン 論文:同封 CC:ストラウス博士宛 ウェルバーグ財団宛
面白い 続き気になるsage
292 :
あげあげ :2001/07/19(木) 03:00
アゲだアゲ! これをアゲなくてどうするんだ。
応援してます
○月X日 恐怖に駆られてはならない。そろそろ情緒不安定と健忘症の兆候、 消耗の最初の症状があらわれるであろう。今私にできることは、 この「どくしょ☆にっき」がエヴァ板にて最初にして、最後かも しれない類いのスレであることを自覚しながら、エヴァFFをで きるかぎり客観的に評論していくことだ。 アリスにこの話をすると彼女は泣いた。そして外へ走りだしてい った。「逝かなくてヨシ!」と止めようとしたが、つい反射的に 「逝ってヨシ!」とつっこんでしまった・・・。2ちゃんの業な のか?自分のあまりにも脊髄反射的発言に宇津になる。あとで言 い訳もしないといけないし、彼女が私について責任を感じる理由 がないことを納得させねばならない。 「Dear Feeling」を読む。カグラちゃんなるオリキャラが初号機 の擬人化であるという設定は少々イタイ気もしないわけではない が、なかなか皮肉屋でおもしろいキャラとなっているので十分許 容範囲である。この作品の特徴は、オヤジ的シンジとカグラちゃ んという漫才コンビが第三者的視点でネルフをマターリ観察する という点にある。しかし、これで思いだすのは以前にフェイが言 っていたことで「魅力的な男性って本当に少ないわよね。ガキか オヤジしかいないんだから」という言葉である。齢14にしてオ ヤジ化しているシンジというのは、「ガキかオヤジか?」という 究極の二者択一を迫られている日本人男性を象徴しているようで 涙を誘う。かく言う私も先日バーで「おっちゃんにセクシーポー ズやってんかぁ(藁?」と10代の女の子をからかったのは、慚 愧に耐えない話である。 ・・・ふっ、宇津堕氏脳。
295 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/21(土) 21:14
age
○月×日 当面の、唯一の問題は、あとどれくらい持つのかということだ。 フェイとの関係も、一期一会の「おしゃべり」なのかもしれない。 ともかく、『WOMAN』についての対話が終わるころに、 彼女との繋がりも途切れるだろうことが、予想される。 …… 「『WOMAN』第3話まで、読んだよ。 碇ユイと赤木ナオコの位置付けが、興味深かった。 女性ならではの感覚というか」 私がここまでいったところで、フェイが言葉を差し挟む。 「うーん『女性ならでは』ねえ。 あなたがそういうのは、多分、第3話の終盤をさしての言葉だと思うけど。 これを、もって、単純にそう結論づけられちゃあ、面白くないわ。 確かに、女性向ベストセラーといった、趣ではあるけれど。群ようこ的というか」 やや不満げに、彼女がいった。 「いや、もちろん、作者の技巧的な努力を軽視するつもりはないよ。 隣人の立場からではなく、観察者の立場から書いたものだと思うしね。 ただ、やおい以外のエヴァFFでは、男女比率の落差が、顕著なわけで。 どうしても、他と比較して、目だってしまうということかな。 いわずもがなの、説明を少し。 リツコさん視点のこの作品は、ナオコさんに対して好意的。 実際、ナオコさんはとても魅力的に描かれている。 そして、ここが面白いポイントなのだけれど、ユイさんが、 綺麗なイメージのままで、悪役になっている。 少なくとも、読者の立場から見ればね。 格別な美人ではないかもしれないけれど、 色気があるというタイプでしょう、ユイさんは。 少し怖いよね。特定の何かが、というのではなく。 切ない感動系の話として捕らえられている『WOMAN』だけれど、 一種の、ホラー小説としても、読める。 繰り返すけれど、ユイさんは、綺麗なイメージだけで、構成されている。 ネルフの中枢に繋がる家系のお嬢様だから、屈折していなくて、性格まで良い。 関係ないけれど、こういうタイプの人は、小説を書いたりしないだろうな」 「ははあ、要するにあなたは、覗き見趣味で、『WOMAN』を読んだってことね」 何気ない、フェイの言葉。 私は、独女板の、厨房男と同じか……。鬱だ。
age
298 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/23(月) 13:31
応援age
299 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/24(火) 12:57
かちゅ〜しゃで見れなくなってる・・・
>>300 さんくす
初心者丸出し&スレ違いスマソ
302 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/24(火) 19:27
期待age
303 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/25(水) 02:14
これの元ネタってなんですか? できれば内容もネタバレにならない程度でお願いします。
305 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/25(水) 20:15
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○月X日 私の結論が確証されたとニーマーが言った。ということは電脳空間、 特に2ちゃんにおけるFF評論においてこの欠陥が致命的であり、彼 の仮説全体に疑義が生じるということだ。予想されうる今後の電脳空 間の発展を考えれば、この問題が克服されうるかどうかはきわめて疑 わしい。 ただ他方でこの問題を考えるにあたって、なぜ2ちゃんでの匿名評論 が盛んなのか考えなければ、真の解決策は考えられまい。2ちゃんで の名無しさん評論が盛んである理由の一つ(全てではない)は、「他 者に対して責任を取ろうとする」評論家がその身元を明らかにした場 合には、匿名性を発揮する粘着的私怨キティに対して身を守ることが できないということが挙げられる。 自分の身元を明らかにして論陣をはるのであれば、問題はないわけで はないが、あとは「いかにして合理的な議論を重ねて、新しい合意を 生み出すか?」という問題に絞られる。けだし、自分の発言に対して 責任を持ってくれる論者であれば、そして他人の意見を自分自身の意 見よりも尊重する論者であれば、合理的で理性的な議論は可能であろ うという推定は一応なりたつからである。 しかし、そのような人ばかりではないというのもまた事実である。作 者や評論家にカミソリメールを捨てメールアドレスで送りつけてくる 輩もいるし、他人の掲示板を荒らすことでストレスを発散している者 もいる。電脳空間においては、こういう厨房が自分の身を危険に晒さ ずにそのようなことができるのである。そこには卑怯な振舞いが大手 を振ってなされており、少しでも公正であろうとする者にとっては電 脳空間において身を守る手段があまりにもないのである。 この典型的な問題の経過を一方の立場から説明したのが「エヴァFF 狂騒曲1&2」である。当時の事情を知らないものとしては一方の言 い分のみを鵜呑みにするわけにはいかないが、他方でT.OKA氏が できるかぎり状況を客観的にかつ冷静に語ろうとしているのは記るし ておかなければならないであろう。
「エヴァFF狂騒曲」にみられる状況は「主体としての責任を持てな い」2ちゃんでの「名無しさん評論」が盛んになる理由を示している ように思われる。それはエヴァFF界全体にみられる「他者の意見を 認めない」厨房的状況、これこそがエヴァFF界の癌であり、そして 乱立するFF関連スレにおいて「名無しさん評論」が盛んになる理由 であろう。 このことは確かに「オタク」が社会的に弱者であることを考えれば、 分からないわけでもない。現実社会において自分の存在が認められな い者が、電脳的オタク空間において自分の価値と存在を認めてもらう ことを求めることじたいが間違っているというのは酷であろう。しか し、他方で「あなたがそれを求めているのと同様に、他者もそれを求 めているのだ」ということを指摘するのはけっして間違ってはいない であろう。 「他者(の作品)の存在や価値を認める」 「他者の意見(や作品)を自分のもの以上のものとして尊重する」 エヴァFF界におけるこういった基本姿勢の欠如こそが、2ちゃんで の「名無しさん批評」を盛んにする理由とはいえないであろうか? 言い方をかえれば、2ちゃんの名無しさん批評こそがエヴァFF界の 不公正な現状に対する異議申し立てであって、その存在そのものが強 烈な皮肉なのである。 しかし他方で、2ちゃんの名無しさん批評がその匿名性が故に最終的 に失敗するのであれば、2ちゃんがエヴァFF界の欠点に対する解決 策とは思えない。 このような2ちゃんねるとエヴァFF界が抱える根源的な問題に対し て解決策が提示できるよう協力したいが、しかしもうその時間はない であろう、ということが残念でならない。
308 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/25(水) 23:40
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○月×日 日々衰弱していく、アルジャーノンに対して、どう接していいか戸惑う。 バート君ほど彼の事を知らない事が、もどかしい。 合間を見て、フェイを訪ねた。 「先日の続きになるけれど。 エヴァFFの中で、一般に感動系とされる話、例えば『時が、走り出す』と、 『WOMAN』では、話のツボが異なっているよね。 あからさまなやり方で、感動を誘う展開は、『WOMAN』にはない。 全ては、静かで沈痛な平静さのうちに終わり、それぞれの軌跡をたどって、 自分ひとりの運命を成就する他はない。 どちらが良いというのではないけれど、対比すると、互いに、 特色が鮮明だと思うな。」 「渡してくれた、以前にあなたが書いたレポート、読ませてもらったわよ。 あなたがいうように、Kanon、Air(=「ハウス食品世界名作劇場」)的なテイストを、 『時が、走り出す』が、持っていることは確かね。 不幸少女物の系譜に、シンジが看病を行なうタイプのエヴァFFは、位置付けられる。 LASにしても同様。 ところで、くるくるになってしまったアスカちゃんを、 看病するというような設定は、必ずしも、 男性のロリコン願望に基くものだけじゃないかもしれない。 『こどものおもちゃ』(少女漫画)なんかにも、うかがわれるし。 余談だけど、アニメ化された『こどものおもちゃ』を、 エヴァ製作当時の庵野秀明は、好んで観ていたらしいわね。 その後、連載が続いて、あんな展開になるなんて、 さすがはEOEの電波は、怖いってカンジかしら?」 「………………………………………………………」 … 奇跡は起こらないものかと願う私に、 アルジャーノンが、熱病に浮かされたようにいった。 「奇跡は起こらないから奇跡っていうんだよ。 ねえ、恐ろしい事になっちゃったんだ。 三日のうちに、僕は神の兵隊に銃殺されるんだ」
310 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/26(木) 09:47
応援age
311 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/26(木) 17:33
あげるにょ。
312 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/27(金) 03:26
313 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/28(土) 00:08
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>>309 >三日のうちに、僕は神の兵隊に銃殺されるんだ
ラディゲでしょうが、何か今後に繋がりがあるのでしょうか。
○月×日 アルジャーノンが、死んだ。 バートとフェイの3人で、彼を見取った。 「……かていされたゆうきこうりゅうでんとうの ひとつのあおいしょうめいです」 最後になぜか、『リィ、ナ、クルィネ』で、度々引用された、 春と修羅の序文を、口ずさんだりしていた。 「ここから何かを読み取ろうとするのは、愚かしい行為なのかもしれない。 たぶん、くるくるになったアルジャーノンが、何かの拍子に、 頭に浮かんだだけのことだと思う。 そうとわかっていても、意味を考えてしまう。 彼と、彼の言葉が、好きだったから」 とバートがいった。 私もそうだよと、答えた。 そんなことはわかっているとは、いわなかった。 因果交流電燈、幽霊の複合体、第四次延長。 三次元は現世であり、碇シンジ。 四次延長とは、父親である碇ゲンドウ。 因果は巡り、照明は明滅し、少年は完璧な涙を流す…。 きっと、こんな謎解きに、たいした意味はない。 しかし、エヴァンゲリオンの周囲で揺らめく青い光が、エヴァFFだとすれば、 アルジャーノンの批評も、FFと同様に、灯りの1つになっていると信じたい。 … アルジャーノンが、3日の内に死ぬと言ったとき、 慌てて別の見立てを発明したけれど、どちらが正しいかは、明白だった。 気晴らしにどこかへ出かけたいという、彼の希望もあって、一昨日、海に出かけた。 (ちなみにストラウス博士のアドバイスである。 真剣に心配していたのか、単なるエロゲ好きか、詳細は不明) 夕日を浴びた海は、LCLのように紅く輝いていた。 その光の中に、アルジャーノンの白い体が、吸い込まれていくようにみえた。 … 私はアルジャーノンを焼却炉に捨てるには忍びがたく、バートと一緒に裏庭に埋め、 彼の墓に花を一輪そえた。私もバートも涙が止まらなかった。
316 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/28(土) 17:48
俺も涙が止まらないage
>最後になぜか、『リィ、ナ、クルィネ』で、度々引用された、 >春と修羅の序文を、口ずさんだりしていた。 >「ここから何かを読み取ろうとするのは、愚かしい行為なのかもしれない。 >そうとわかっていても、意味を考えてしまう。 >彼と、彼の言葉が、好きだったから」 素晴らしいです。 エヴァ(意味のない物)について語り、FFを書くっていうことは、こういう事なんですよね。
エヴァ板屈指の名スレもついにクライマックスかあ。 もっとアルジャーノンの名調子見たかったよう(爆泣
319 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/29(日) 22:23
あげ
○月X日 ぼんやりするようになった。自分の机の上に片づけておいたものや 研究室のテーブルの引き出しにしまいこんだりしたものが見つから ない。激宇津になる。最初の兆候? 明日、マークス通りに母を尋ねようと思う。それは今日読んだ「あ る少年の自慰に至る経緯」が一連の記憶をよみがえらせ、過去のあ らゆる部分を照らしだした。重要なことは忘れないうちに早く書き 留めておく。近頃どうも忘れっぽくなったからだ。母の問題を片づ けなければならない。さもないと、そう遠くはない未来にパトラッ シュが迎えに来てしまうことになる・・・。 「ある少年が自慰に至る経緯」は、シンジがエディプスコンプレッ クスを克服して病床のアスカをオカズにするまでの話だ。この作品 においてはシンジのエディプスコンプレックスの克服は、レイの背 後にあるのは母親の影であり、彼が求めているのは母親であること に気がつくことでなされている。この点は確かに劇的で、シンジの オナニーはコンプレックスの克服そのものを象徴しているといえよ う。 しかし、ラカンによれば、母との一体的経験を経た幼児は、母の欲 望が父に向けられていることを知るのであって、欠けたものを埋め ようとする可能性として父を迎え入れる。これが去勢であり、母の 欲望の対象である父を、一つの記号として所有していくことになる のである。「ある少年・・・」で欠けているのは、この父なる存在 である。 これは、猛烈サラリーマンを父とする世代の抱える問題かもしれな い。図らずも「ある少年・・・」が語らないことで語ることは、朝 早く出勤しようとする父に「おっちゃん、また来てね」という子供 が抱える業であり、象徴的な意味での「父なき世代」の抱えるエデ ィプス・コンプレックスを端的に表わした作品と言えよう。 しかし、それにしても「母の欲望」の業の深さ、すわなち欠けたも のを埋めあわそうとする女性の欲望は「ろじっくぱらだいす」の「 私のえっちな話、聞いてください!181通のえっちトーク!」で 思いしらされたような気がする。そんなにおしりHがいいのか、君 たち・・・。 ・・・ふっ、宇津舵氏脳
やっちまったね、ばろむわん氏♪ その内、ちゆや裏ニュースもどくしょにっきに出てきそう。 テキスト系サイトネタはたっぷりあるし☆
くりぃむゲリオンのリンクに、ばろむわん氏の名前が! >2ちゃんねる >各種掲示板の巨大な集合体。 >匿名掲示板の総本山であり電脳幽霊名無しさん(C)ばろむわん氏の本拠地(笑)。 >エヴァンゲリオン@2ch掲示板が新に(今更?)カテゴリーとして出来てます。
「ある少年の自慰に至る経緯」 「ある少年が自慰に至る経緯」 ・・・どっち?
ろじぱらネタか。 ばろむわん氏ってほんとに知識範囲が広いなー・・・
326 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/07/31(火) 17:18
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○月X日 これはもっと早くカキコをしておくべきだった。この記録を 完全なものにすることが重要だからだ。しかし、私には母と 妹の再会を一気に書くことはできない。したがって、数回に 分けて記るすことにする。 3日前にローズに会いに行った。バートの車を借りて、マー クス通りに着いたときは場所を間違えたと思った。荒れ果て て閑散とした、汚ならしい通りだった。私は目指す家の一ブ ロックばかり手前に車を止めて歩いていった。 家に近づいたとき、私は再度ショックを受けた。風の吹く寒 い日だというのに、母は古ぼけた茶色のセーターを着て玄関 の階段に座り、何かを手書きしていたのだ。それはきっとエ ヴァFFに相違ない。自分が良き書き手であり、母親だとい うことを隣り近所に誇示するために彼女はいつもそうしてい た。エヴァFFを書いているということが、隣り近所の住民 から「イテーンダヨ、オメーハヨ」という嘲笑の的になりうることを、 彼女は知ってはいなかったのだろうか? 目をそらしたかった。そのまま引き返してしまいたかった。 しかし、できなかった。彼女はこちらに気づいた。「ファン の方ですか?」しわがれたその声は、記憶の回廊に響き渡る 木霊だった。 口を開いたが、喋れなかった。ようやくひびわれた喉から出 てきたのは、「おかあたあああん・・・」という呼びかけだ った。 はじめは、本当に私がわかったのかどうか自信がなかった。 しかし、「チャーリィ・・・」と言った。まるで夢からさめ たようにそう吐き出したのだ。 「おかああたああん」私は階段に足をかけた。「ぼくだよ」 しかし、母は家に駆け込んだのだった。私も慌てて家に駆け 込む。そこで見たのは、あちらこちらに散らばった年代物の 同人誌とプリントアウトされた紙だった・・・。私はその一 枚を拾った。それは寒すぎるギャグを拡大フォントと顔文字 で強調した「天上天下アスカ独尊」であり、赤いペンで二重 丸をつけ「おもしろい!、チョー傑作!」と書いてあった。 あまりの母のCQの高さに三度ショックを受けた私は失神し てしまったのだった・・・。
328 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/02(木) 02:49
>327 夜中なのに軽く爆笑しちまったじゃねーか(笑
329 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/02(木) 08:02
応援age
330 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/02(木) 22:36
応援age
幸いなことに私の失神はわずか1、2分のことであったようだ。 母は自分の寝室に逃げ込み、錠をかけてしまったようだ。そこが 彼女の唯一の城であることは想像に難くない。まるでリアル厨房 のヒッキーのように、そこで彼女は自分の世界を築きあげている のだろう。そこに入り込んでいいのかどうか決めかねて、私はし ばらくドアの前に立っていた。しかし、ようやく意をけっして扉 の向こうの母に呼びかけた。 「開けてくれ・・・。あなたに危害を加えるつもりはないけど、 遠くからわざわざ来たのだから、あなたと話さないうちは帰らな い。ドアを開けないのなら破ってでも入る。」 しばらくして、錠を開ける音とともに母が現われた。 「お入り。」 私は小声で母に話しかけた。 「おかあたん。何もしないよ。ただ話がしたいだけなんだ。僕は 変わったよ。もう厨房じゃないんだ。あの怖い2ちゃんねるでも 僕の評論がうけるぐらいなんだ。わからないかい?」 「・・・」 「彼らが僕を変えたんだ。『マイ・フェア・レディ』でヒギンズ 教授とピカリング大佐が小汚い花売り娘から舞踏会で王女様と誤 解されるようなレディにイライザを変えたようなピグマリオン効 果療法を僕に適用して、僕を違うものにしたんだ。あなたがいつ もそうしたがったように。わかるかい?」 「・・・」 「どうしてそんなふうに僕を見るの? 僕は利口になった。ノーマ よりも、ハーマン伯父さんよりも、おとうたんよりも利口なんだ。 なんとか言ってくれよ。僕のことを自慢して近所の人に話しでき るんだよ!」 「・・・」 「僕の望みはあなたと話をすることなんだ。それだけが僕の望み なんだ。あなたを憎んじゃいない。危害も加えない。ただ、あな たと話をして、コンプレックスを克服しない限り、アリスとHも できないんだ。そうできないとだいいち話が展開できないし、さ らにはパトラッシュが僕を迎えに来てしまうんだ!いま僕を助け られるのはあなたしかいない。ほんのちょっとでいいから話をさ せてくれ。」
「入って、手をお洗い、チャーリー。お前はいつも18禁FFを 読んでいて、手がイカ臭いんだから。いったいいつになったら、 2次元のアニメキャラと右手じゃなくって、ちゃんとした人間の 恋人ができるんだろうねぇ。」 彼女は15年以上前に立ち戻っていた。私が彼女のかわいいチャ ーリーだったころに、私のために世間と闘おうと頑張っていたこ ろに。しかし、彼女は私を見つめるとまたパニックに陥ってしま った。 「おお、またあたしの掲示板を荒らそうというの? あたしの天才 的名作に何がそんなに不満なの? 捨てメアドでウィルスつきの剃 刀メールを送ったりして!」 「大丈夫だよ、おかあたん。そんなことしないよ。」 「うそおっしゃい! どうしてあたしを2ちゃんねるで晒しあげる の? どうしてあたしをホンモノっていうの?いいじゃない、ほっ ておいてよ! コラージュじゃないもの、パクリじゃないもの!」 「おかあたん、あのスレは隔離スレなんだから、放置しておこうよ。 気にしなくていいよ・・・」 「じゃ、なんであたしに感想メールをくれないの? あんなにいい 作品じゃない! 更新して1ヵ月も経つのにどうして誰も感想をく れないの?・・・もう更新しない。誰も見てくれないもの・・・。」 「おかあたん・・・」 「だから、あたしを見て!!!」 そして、彼女は再び自分の中に閉じこもった。時々ニヤーリと笑い、 そしてまた無表情に何かをぶつぶつ言っている。 悲しかった。泣きたかった。エヴァFF界での厨房的な願望と絶望を 彼女は一身に背負っているように思えた。現実において叶えられぬ願 望が充足する可能性を電脳世界に見出だしながら、電脳世界において も自分がやはり厨房であるが故に挫折するのだ。そしてその見事なC Qとその挫折の様を嘲笑する2ちゃんねらたち。それは某肥え溜めス レだけではなく、私自身もそうなのだ。電脳オタク世界も彼女を救い はしない。厨房はどこもいっても厨房なのだ・・・。 そんな激宇津な思考に私が捕われているなか、突然、母が歌いだした。 「いつまでも 若いんだから ぼくたち 恋をする はるかなものへ 噴きあがる 緑の 風(風) きみ 挫折の昼が どんなにみじめでも ごらんよ 疼きの中から虹が きらめいてくる 青春って苦しんでいる希望だから 空しくなんかあるものか 崩れても つぶれても 電子の愛は踊るのだ タントンタターンタントンタン さあ、逆さに巻き上げよう 生命の雪崩れを 宇宙の果ての むこうの奥へ」 前の「東京電機大学高等学校校歌」である宗左近先生作詞の「風よ光よ」 を歌う母は私ににっこり笑った。そうだ、昔よく母と一緒に歌ったものだ。 いつしか、私も母と一緒に歌っていた・・・。 「ああ、きみ ぼく ともだち みんなの中で みんなの外で 風、電子の愛が踊るから 光、陽子の祈りが歌うから ぼくたち恋をする はるかなものへ ぼくたち夢を見る 見えないものに いつまでも 百歳までも タントンタターンタントンタンルンランルラーンルンランルン ルンラン、ルンラーン・・・」 ・・・な、涙が溢れて止まらないよおおおお!!!
あ、ちゆたんだ。
つうかオモシロすぎ(笑
335 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/03(金) 23:19
おもしろあげ
「ただいま。あれ、お客さんがいるのかな? どなた?」 「母さん、入るわよ」とノックを軽く二度ほどして、その女性が 部屋に入って来た。妹のノーマだった。母と手をつないで大きく 振り回しながら、「風よ光よ」を歌っていたので、ノーマが帰っ て来たことに私は気がつかなかったのだ。涙を流しながら歌って いた私はおもわず硬直する。ノーマも硬直していた。当たり前だ。 帰って来たら、いい年した男性と自分の母親が手をつないで歌っ ているのだから。 彼女は私が誰か最初は分からなかったようだ。しかし、しばらく して「お兄ちゃんなの?」と私に聞いてくれた。私はひきずった 笑顔でうなずきかえす。 「お兄ちゃん! ああほんとうに驚いたわ。前もって知らせてくれ ればよかったのに。」 彼女はすわりこんでいる母親を見た。 「大丈夫かしら? 母さんにショックを与えたのかも・・・」 「しばらく正気になってくれたから、少しばかり話しをしたよ。」 「そう・・・。でも、ほんとうにびっくりしたわ。夢にも思わな かった。顔をよく見せて。きっとお兄ちゃんとは分からなかった と思うわ。道で会っても知らずに通り過ぎてしまったでしょうね。 お兄ちゃんに会えて本当に嬉しいわ。」 「そうかな? 君が僕に会いたがっているなんて思わなかった。」 「まぁ、お兄ちゃん!」彼女は私の両手をとった。「そんなこと は言わないで。とても嬉しいの。ずっと待っていたんですもの。 いつかは分からないけど、きっと戻って来てくれると信じていた の。」 「・・・そうか。すまなかった。」 「でも、こうして戻って来てくれた。わたし、サークル仲間に言 っていたの。お兄ちゃんは立派なFF評論家として戻って来てく れるって!!」
嬉しい言葉だった。私は自分の論文を彼女に渡した。彼女は 「わたしにはむずかしいわ」と言いながらも、とても嬉しそ うだった。 「ずっと、わたしたちと一緒に居てくれるわよね、お兄ちゃ ん!ノーマずっと待ってたの!」 私はこういう時を夢見ていたのではないか。そしてその時が こうしてやって来たのだ。しかし、私にこれから何が起きる のか彼女に言うことはできない。かといって偽りの仮面をか ぶって彼女の愛情を受け入れることができるのだろうか?私 の仮面はじきに剥がれるのだ・・・。 「ごめん、ノーマ。それはできない。」 「えっ?」 「旅行だの研究だのがあるしね、講演もしなくちゃならない んだ。でも会いにはくるよ。母さんの面倒をみてやってくれ。 仕送りもするし。できる限りのことはするよ。」 「いや、お兄ちゃん!ノーマを置いていかないで!」 彼女は私にすがりついてきた。私は彼女を強く抱きしめる。 ・・・しばらくすると、なんとなく変な気分になってきた。私 の背中に回したノーマの手がやさしいタッチとなり、彼女の背 に回した手もそれに応じた接触になる。荒くなる彼女の吐息。 彼女が下から私をのぞき込む。 か、かわいいぃぃ!「加奈」の主人公の隆道の気持ちが分かる。 私が日頃から演じたいと思っていた役割、たよりがいのある兄。 「守ってあげなければ」という気持ちが恋人としての愛に変わる 瞬間とはこのことなのか! 私は期せずして、近親相姦LRSの シンジお兄ちゃんの気持ちを体験した。
近づく心と心。唇と唇。我々の唇が触れ合いそうになったそのと き、いままで隅のほうに座っていた母が、私たちを見据えている のを感じた。私はノーマを押し退けたが、母はテーブルにのって いた包丁をつかんで私のほうに突きつけた。 「おまえ、この子に何をしているんだ? そこをおどき! 今度お まえが妹にさわるところを見つけたら、そのときはどうするかっ て言っただろ! けがわらしい! おまえは近親相姦LRSの読み 過ぎなんだよ!」 私たちは飛びはなれた。まるで18禁FFを読んでいる最中に家 族のものが後ろからディスプレイを覗きこんでいるようなときに 感じるうしろめたさをほんとうに感じた・・・。ノーマは母から 包丁をとりあげたが、「そんな『くりいむレモン』の亜美ちゃん みたいなマネ・・・」とぼそりとつぶやいた。 そんな古いアニメキャラについて述べるノーマにも、包丁を振り 回した母にも、私は言うべき言葉を知らなかった。彼女はいま、 なぜ私が家をだされたのか了解したのだ。 Hに失敗してラブホテルから出て来たときの特有の気まずさのよ うな雰囲気の中で、「もう行かなきゃ」と私は言った。「体を大 切にして、母さんを頼むよ。」私は彼女の手を握った。彼女は目 に涙をためていた。その場では私はなんとかこらえた。しかし、 通りに出たら、私もこらえきれなくなった。人目を気にせず、子 供のように泣いた。泣かずにはいられなかった。歩いているうち に突拍子もない言葉が頭の中にくりかえしうかび、リズミカルに なりひびいた。それは昔に母と一緒に歌ったもう一つの宗左近先 生の名曲である福島県立清陵情報高等学校校歌「宇宙の奥の宇宙 まで」だった。 ここ 曙の湧きでる丘 清陵 目をあげて きみとぼく きみとぼく 光と光 涙のなかからも きらめかねばならない 若い稲妻 ゆんゆん ああ 何のために人間はいるのか 発信しよう 激しい愛を 青さのむこう 昼の空の星にまで 発信 ゆんゆん 発信 ゆんゆん 発信 ゆんゆん 光と光 先ほどとは別の意味での涙が溢れて止まらなかった・・・。
339 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/04(土) 13:16
ワラタ。最高だよ、アンタ。 エヴァ板史上、最高の名スレだよ。
340 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/04(土) 16:19
このスレをリアルで読んでることを誇りに思う。(藁
341 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/04(土) 22:28
応援age
342 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/04(土) 23:14
ゆんゆんage
343 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/05(日) 23:43
よんよんage
344 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/06(月) 01:37
発信age
345 :
あは :2001/08/06(月) 01:41
シラネエヨ!!だいたい、自分でつくっておいて、自分で絶賛すんな!! ヴォケ!! 全然エヴァと関係ないじゃねえか!!クソ小説だ!クソ小説!! おまえなあ、ここで知らない漫画だか、エロ雑誌だか、知らないけどよ!! 違う話題のことネタにされてもわからないっちゅーの!! もっとよく考えろ!ヴォケ!!とりあえず、おまえは消えろ!!もしくは死ね!!
346 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/06(月) 02:00
>>345 マジでお前が氏んでくれ
いや、ホントにマジで
お前が単なる寂しんぼのかまって君なのはわかってるが、
レスを付けずにいられないほどウゼェ
347 :
あは :2001/08/06(月) 02:04
おまえがうざい!!ヴォケ!! せめて、エヴァ関係にしろよ!!全く関係ないねん!!おまえ、いきなり 幕張ネタとかなんとか、自分がわけわからないのを乗せられても、 「はあ?意味わからん、どこかのお偉い小説家かい?」っていうのが 本音だぜ!もっとどっぷりつかれないと、意味ないだろうが! ここでマニアックな話題で、小説するのがおかしいねん!! ついでに、当たってたからって反抗するところが情けないやつねん!! おまえも、反抗する暇あったら、とりあえず改心してつくりなおせ!! 登場人物をエヴァキャラにすりかえるだけでも、それなりに味はでるだろ!!
>>347 このスレのモトネタは間違いなくEVAに関係します、間接的にだけど。
しかも非常にメジャーな存在です。
ここを読んで意味がわからないのは貴方が無知なだけです。
自分に理解できないと言うだけの理由で、他者を攻撃、排斥しようとしないで下さい。
こいつは以前も出没した只の荒らしだ。相手すんな。
続きを期待。 いやまぢで。
○月X日 下降。自分を制御できるうちに、自分をとりまく外界が識別できるうちに すべてを断ち切って自殺をしたいと考えることしきり。しかし、あの厨房 チャーリーを思い出す。彼の生命は私が勝手に捨てられるものではない。 私はしばらくのあいだそれを借りたにすぎない。そして、いまそれを返し てくれと求められている。 自分がエヴァFF界でこのようなことが起こった唯一の人間なのだという ことを忘れてはならない。できるかぎりは、FF評論を書きとめなければ ならない。この「どくしょ☆にっき」はチャーリー・ゴードンのエヴァ板 そしてひいてはエヴァFF界への貢献なのだ。 怒りぽくっていらいらする。今までなら冷静に読めたものがあまりにもいら いらして読めなくなる。「PERSONA」がそうだ。作者であるMEGURU氏本人が 認めるように、村上龍FFである本作には村上龍の味しかしないのは当然で、 そのことについて怒っても仕方がないはずなのだが、実際は違った。 スノッブでかつペタンディックな主人公がアスカやリツコといった美女にも てまくりながら、セックスフレンドであるアスカと獣のようなHを繰り広げ た超高級ホテルで見かけた高級コールガールである謎の綾波レイに惹かれて 彼女を探すというストーリーは確かにおもしろい。リツコさんと高級寿司店 で財布を気にせず、寿司を食べまくって、ついでにリツコさんも食べてしま うのは作者の「モテタイ、イイモノクイタイ」という核爆大爆発的妄想が観 られて、興味ぶかい(きっと作者は三大欲求であるところの睡眠欲だけは足 りているのだろう)。またリツコさんに「ファシズムを越える定理は存在し ないのよ」と言わせて、続けてドゥルーズを引用して >ファシズムに勝てるのは精神病者と消費だけだそうよ と言わせているあたり、高尚な知識でもってキティguy的資本主義マンセーを 表現しているところなど、90年代前半のバブル経済の回顧主義が表われ ているように思われる。 ・・・最初はこんな感想を客観的に書いていた。しかし、どうにもいらつく。 金持ちでモテモテの主人公に嫉妬しているのだろうか?それとも空回りして いるペタンディックなネタにカリカリしているのだろうか?いっそのこと、 作者のMEGURU氏は村上春樹FFの権化である前原氏とならび称して、ダブル 村上ならぬダブル・エムとでも名乗ればいいのに・・・、などというどうに もならないことを考える・・・。 ・・・いや、私は自分を欺いていた。本当は難しい漢字が多くて、長い文章 にいらついていたのだ。こういう類いの難しいFFはもう好きじゃない。 ・・・本当に回線切って首を吊ってこようか?
だいぶ文章のレベルが高度になってきたな〜
354 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/09(木) 15:07
ファンなのであげ
○月×日 アルジャーノンから引き継いだ『もう頬杖はつかない』に関するレポートを、 完成させておきたい。 退行が進展すれば、困難をきたすことは目に見えている。 図書館へ行って、比較検討する為に、本を借りてきた。 「バイオレンスジャック」(永井豪) フェイに協力してもらうことにしたが、彼女はどう思うだろうか。 … 「残酷でハデな漫画よねー。 あ、でもバイオレンスジャックとエヴァの比較は、 何年か前に、『夏への扉』の本田透氏がやっていたのじゃない?」 これは、フェイの第一声。 「それはその通り。 ただし、私が知る限り、本田氏の論考の内容というのは、 デビルマンの続編としての解釈がメイン。 したがって、ジャックとスラムキングに、着目した解釈になっているわけ。 私の場合は、この漫画のもう一人の主人公といえる、御堂竜馬に注目して、 考えてみたいと思っているんだよ。」 「早乙女門土と、擬似的なホモセクシャル関係にあるキャラよね」 「う、うん。 まあでも、冗談でなく、そこが話のキーかもしれないよ。 どういうことか。 第17話の、シンジ君からアスカさんに宛てられた手紙に、 『もう頬杖はつかない』の主題が集約されていると思う。 アスカさんに対する、シンジくんの不可解な態度。 御堂竜馬(=御堂虎乃助)という、補助線を引くことで、 その内容が見えてくるんじゃないかな。 女性美に対する憎しみこそ、バイオレンスジャックのテーマであり、 それは、『もう頬杖はつかない』に共通するもの。 いや、単に憎しみではないようだ。犠牲となり、血を流すための、存在だね。 話はズレるけれど、バイオレンスジャックには、 TSもののエヴァFFにも、繋がる要素がある。 御堂竜馬の女性的なヌードが、描かれる一方で、 筋肉を誇るタイプの美女も、多数描かれていて。 ファイアービーナス(ハイパーグラップル編)、ジャンヌ(ジャンヌ編)、 アフロディテ、ダイアナ(鉄の城編)などなど。 男性キャラとのロマンスも、ちゃんと用意されていて、 「女の子らしさ」を捨てていない点も、興味深い。
ともあれ、話題を戻そう。 『もう頬杖はつかない』第17話の、二人の言い争いだ。 >「お前、いい気になるなよ」 >シンジはとても静かな口調で言った。 >「所詮顔だけの女だろ、お前は」 (中略) >「アスカは僕にとって特別なんだよ」 >「だからあたしのどこが特別なのよ。あんたの言っていることは全然判らない」 >「アスカには特別さは何もないよ。アスカは自分で思っているほど特別な人間じゃない。 > だけどそれでいいと思うよ。肩肘張らずに自然に生きなよ」 >「...なに言ってるの? 全然意味が判らない」 >「アスカは綺麗だよ」 セックスシーンのやたら多いこのFFの背後にあるのは、官能の肯定。 しかし、シンジ君が行動者ではなく観察者である以上、 アスカさんに対して、コンプレックスを抱き続ける他はない。 ここで、御堂竜馬と御堂虎乃助の分裂が、参考になる。 女に興味を示さない竜馬と、顔に醜い傷を負い、 自分に好意的なハニーフラッシュを苛め続ける虎乃助は、同一人物だった。 シンジ君がいった、「アスカは綺麗だよ」とは、どういう意味なのか。 ここに至って、すべてはナルシシズムの問題であったということが、露呈される。 この場合、「特別」であるためには、考えた末の価値では駄目で、 一目見て訴えかけるものでなくてはならないと、仮定しよう。 バイオレンスジャックの場合でいうと、作者の永井豪先生が男である以上、 美しさの基準には性欲が介入する。 その為、美の形式は、女性美を模したものになる。 また、御堂竜馬のヌードが度々描かれたことと、 永井豪が、学生時代に機械体操をやっていたことは、きっと無関係ではない。 美を「見る」ものとして考える男性的意識と、ナルシシズムの矛盾。 充分に美しいものがどうして、外部に美しいものを求めなければならないのか? ナルシシズムというのは、本来、相手を必要としない。 極端な話、すべての美が、自分に独占されているとしたら、 この世に美は残されていないことになるからね。 従って、彼にとって、美しさを認めるよう要求する女という存在は、 煩わしいだけであるはずだ。 よって、自意識を保ちつつ、女性と関係する為には、 御堂虎乃助のような醜い顔の傷が、不可欠なのである。
以上の前提を基に、EOEを見た場合、次のような対応関係が成り立つ。 碇シンジ=御堂竜馬(飛鳥了) 惣流アスカ=早乙女門土(不動明) 同じ観点から『もう頬杖はつかない』も眺めてみよう。 碇シンジが、御堂竜馬(虎乃助)であることに、変わりはない。 しかし、アスカの立場は、微妙で、 御堂虎之助とハニーフラッシュの関係に、近づいているともいえる。 これは、上記の対応関係で、性別が錯綜していることによってもたらされた、 当然の結果だね。 早乙女門土が女性だったら、御堂竜馬はどうなってしまうのか。 ヲタク文化のセクシャリティを考える上で、極めて興味深い問題だよ。 だとすれば、それに対する、やや悲観的な1つの回答が、 『もう頬杖はつかない』であるように思う」 「ふーん。少年漫画から、弱いだけの女性キャラを排除した、 やおいとも共通する発想かもしれないわね。 でも、それとは別に、あなたの趣味も分からなくなってきたけど…」 ううっ、フェイから、あらぬ誤解を招いてしまったようだ。 アルジャーノンの遺志を継ぐというのも、楽じゃない。
358 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/10(金) 07:20
なるほど
359 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/10(金) 10:50
すごいおもしろい。
360 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/11(土) 01:17
「時の部屋」の「憩いの泉」に、「どくしょ☆にっき」を探してるカキコを見つけた。 2ちゃんなので教えて良いものかどうか。 >どこかのサイトで「アルジャーノンに花束を」のパロディーで >あまたあるEVASSを辛口評論をしている連作SSがあると聞いたんですが、 >どこのサイトに載っているのかが判りません。 >ご存じの方、是非教えてください。
○月×日 昨夜は、酒が入っていたせいか、厨房化して、 予定外の長口上を、フェイに聞かせてしまった。 お詫びに、ランチを奢ることになった。 … 「『WOMAN』も、第5話まで、読み終えたのでしょう? 完結はしてないけれど、1話ごとに区切りはついてるから、 まあ、問題ないわよね。どーだった?」 食事のコーヒーを飲みながら、フェイがいった。 「WOMANのタイトル通りという、感じかな。 このFFの作者は、カワイイ女の子のコレクターみたいなところがあるね。 それでいて、一般的なLASやLRSのヒロインとは、趣を異にしている点が、面白い。 その違いが何なのか、つらつら考えていたのだけれど、 どうやら、母親と子供の関係に、鍵があるような気がする。 エヴァFFの世界では、手放しの母性礼賛が、行われがちだから、 余計に慎重さが、目立つのかな。 主要な登場人物は、ほとんど女ばかりのこのFFで、 ヘテロの感覚が漂うのは、そのためだと思う。」 「それはいえるわね。 無条件に成立するタイプの、母と子の一体感は、描かれていないわけだし。 人工的に、努力して作り上げた関係が、全てだわ」 … とまあ、こんな会話を交わした私が、人工の人格だというのは、皮肉な話だ。 予期していたことだが、フェイとの近所付き合いも、そろそろ限界かもしれない。 近い将来、私は、彼女が知っている私ではなくなるだろう。 寂しいけれど、少しずつ、関係に距離を置く必要がある。 生活の時間帯を、ずらしてみようと決意した。
362 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/12(日) 23:24
応援あげ
○月X日 こんな奇妙な体験は初めてだった。ストラウス先生も とりみだしていた。彼もまた予期していなかったこと なのだ。それは心霊体験、あるいは幻覚であろうか。 先生の研究室に入って行ったとき、先生は憔悴しきっ ていた。それが私のせいなのか、国際的に有名な東京 コミケで疲れきったせいなのかはよく分からない。多 分、後者であろうけど。 とにもかくにもいつものようにディスカッションを始 めることにした。しかし、今回はいつもと違った。 ほの暗い明かりの中に横たわって天井の四角い模様を 見つめると、なんだかめまいがしてきた。おかしい、 ふだんならFFの感想について吐き出したいことが山 ほどあるのに。夢・・・記憶・・・連想・・・悩み。 「変な感じです。」 「話してみたらどうだ?」 「説明しがたいんですが、こんな感じは前にもありま した。ちょうど気を失う前だ。めまい・・・何もかも 張り詰めて・・・、それなのに体は冷たく、麻痺して いる・・・」 「続けてぴょん」先生の声には興奮の響きがあった。 「もう肉体が感じられない。麻痺している。チャーリ ーが傍にいるような気がする。私の眼は開いているの に。そうでしょ?」 「ああ、ばっちり開いているぴょん」 「それなのに赤く光る球が見える。それは宙に浮かん でいる。光が・・・私の眼にもぐりこんでいる・・・」 「チャーリー、大丈夫?」 私は赤い光でみたされていく。そしてそれを感じなが ら先生の傍らにいるものを見た。信じられなかった。 それは、綾波レイだった。 「うわああああああああ」 その瞬間、自分が液状化したのが感じられた・・・。
### 赤い世界。月と地球の狭間に私はいる。ここにはすべ てが存在し、すべてが存在しない。すべての始まりと 終わりがここに同時に存在している。そしてその中心 に綾波レイがいる 「綾波・・・。ここは?」 「ここはLCLの海。生命の源の海の中。どこまでが 自分の妄想で、どこからか他人なものか分からない曖 昧な世界。どこまでも自分で、どこにも自分がいなく なっている、脆弱な世界。」 「僕は死んだの?」 「いいえ、全てが一つになっているだけ。全てが私の ために存在しているの。これがあなたの望んだアヤナ ミスト的FF世界、そのものよ。」 「それは僕の夢? それともストラウス先生の妄想?」 「・・・他人の妄想と、自分の妄想との溝が正確に把 握できないのね。FFの中にしか、幸せを見出だせな い。だから自分に都合のいいカップリングで、自分の 嗜好とは異なる他の作者や読者に復讐をしていたのね。」 「いけないのか?」 「妄想に逃げて、虚構を真実としてごまかしていたの ね。」 「僕一人の夢を見ちゃ、いけないのか?」 「それは夢じゃない。ただの妄想の埋め合わせよ。」 「・・・じゃ、僕の妄想は何処?」 「それは、FF作家の夢の続き」 「FF作者の夢は何処?」 「それは、あなたの妄想の終わりよ。」 「・・・でも、これは違う。違うと思う。FFは多様 性のなかで存在する。LASやLRSだけでなく、L KSもあるし、その他にもありとあらゆるマイナー・ カップリングが存在する。綾波だけじゃ、エヴァFF は成立しない。」 「LRS選民思想を捨て、他のカップリングの存在を 今一度望めば、再びカプ厨叩きが、全ての人々を引き 離すわ。また、対抗カップリングの恐怖が始まるのよ。」 「いいんだ・・・。ありがとう。」 強烈な光が眼をくらませる。そして宙を打ち、ふるえ、 絶叫しながら、リリスの眼を突き破る初号機を見た。 ###
荒々しく揺さぶる手の執拗さに私は我にかえった。 「ああ、よかったぴょん。マジで心配させられたぴょん。」 ストラウス先生はそう言って、「何が起こったぴょん?」 と私に聞いた。 私はことの詳細を話した。レイたんが迎えに来たこと。 彼女と一つになっていたこと。そして彼女じしんがF Fにおけるカップリングの多様性を認めたこと。 先生は私が彼女と一つになっていたことに嫉妬の眼を 向け、そして徐々にいらつき始めた。 「・・・そんなバカな。我らアヤナミストの女神であ るレイたんがLRS選民思想を否定したなんて・・・。」 「・・・それが真実なんです、先生。」 先生は一人でぶつぶつと何かを言い、そして私に毅然 とした眼を向けた。 「レイたんがそんなことを言うはずがない。それはき っと君の妄想に過ぎない。LRSこそが本編準拠であ り、それ以外は誤ったFFなのだ!これこそが真実! 君の白昼夢は間違っている!」 「・・・」 「LRSマンセエエエ!マンセエエエ! マンセエエエ! さぁ、今こそLASを殲滅するのだ!」 ・・・だみだ、こりゃ。この人にはもうついていけな い。二度とこの研究室には来ないと心に決めて、私は 研究室を静かに出た。ドアを閉めても、誰に向けてか 分からないストラウス先生の大演説が聞こえる。 「諸君、私はLRSが好きだ!諸君、私はLRSが好 きだ! 諸君、私はLRSが大好きだ!!!!」 そんな第二次ゼーレヴェー作戦開始における少佐の演 説が廊下に木霊のように響いていたのだった・・・。
そういやヘルシングもアニメ化だってねぇ。
激ワラタ
つうか面白すぎ・
結局私怨じゃん。
考察も興味深いし時事ネタ(wも切れ味いいっすな、相変わらず。
あまりにも長いために
>>365 では全文を引用するのを諦め
た「ストラウス先生の演説」。話の展開とは関係なく、
ここに掲載しまする。ネタなんで、その点よろしく(はーと)
###
諸君、私はLRSが好きだ
諸君、私はLRSが好きだ
諸君、私はLRSが大好きだ
甘口LRSが好きだ。18禁LRSが好きだ。ロリショタ
LRSが好きだ。近親相姦LRSが好きだ。 逆行LRSが
好きだ。断罪LRSが好きだ。リナレイLRSが好きだ。
看護系LRSが好きだ。レズ系(TS)LRSが好きだ。
学校で、ネルフで、零号機で、402号室で、ジオフロ
ントで、病室で、セントラルドグマで、培養液の中で、
司令の執務室で、サード・インパクトで、 このネット上
で行われるありとあらゆるLRSが大好きだ
無口なレイたんが理由もなくヘタレなシンジに惚れるの
が好きだ。
通学路でレイたんにぶつかり、パンツが見えるときなど
心がおどる。
アスカに「あんたがぶつかったんでしょ」と言われて「
なに、あんたたちできているわけ?」とツッコミをいれ
るリナレイが好きだ。
悲鳴を上げてゲンドウがレイたんを奪いに来たときに、
そんなゲンドウを「碇君が、呼んでいる」と言って、
見捨てる時など胸がすくような気持ちだった。
無表情なレイたんが徐々に感情が豊になるのが好きだ。
恐慌状態のシンジをレイたんが「碇君は、私が守るもの」
と優しくそっと見守る様など感動すら覚える。
敗北主義者のシンジを柱に吊るし上げて「ねぇ、碇君。気
持ちいいでしょ」と無表情につぶやく様などはもうたまら
ない。泣き叫ぶレイたんが「もっと欲しいんでしょ」とシ
ンジに嬲られるのも最高だ。
哀れなゲンドウがレイたんにちょっかいをかけようとして、
木端微塵にレイたんにふられる時など絶頂すら覚える。
戦自に滅茶苦茶にされるレイたんが好きだ。 必死に守るはずだったレイたんが蹂躙され、性の喜びに目 覚めていく様を、シンジが指をくわえて眺めるだけなのは とてもとても悲しいものだ。 402号室でレイたんがシンジに押し倒されるのが好きだ。 ケンスケの隠しカメラに追い回され、害虫の様なケンスケ に調教されるテキストを読むのは屈辱の極みだ。 諸君、私はLRSを、極楽の様なLRSを望んでいる。 諸君、私に付き従うLRS戦友諸君、君たちは一体何を望 んでいる?更なるLRSを望むか?情け容赦のない糞の様 なカスLRSを望むか?鉄風雷火の限りを尽くし 三千世 界の読者を悶絶させる嵐のようなLRSを望むか? LRS!! LRS!! LRS!! よろしい。ならばLRSだ。 我々は満身の力をこめて、今まさにズボンをずり下ろさん とする右手だ。 だが この暗い部屋の隅で半世紀もの間ひきこもりを続け て来た我々にただのLRSではもはや足りない!! シリアスなLRSを!! 一心不乱のLRSを!! 我々LRS厨はわずかに一個大隊、千人に満たぬ敗残厨房 にすぎない。 だが諸君は一騎当千の古強者(オタク)だと私は信仰して いる。ならば我らは諸君と私で総兵力100万と1人のLRS 厨房の集団となる。我々を忘却の彼方へと追いやり眠りこ けているFF界を叩き起こそう。 名作をダウンロードさせ、眼(まなこ)を開けさせ思い出さ せよう。 他のカップリングに蜜の味を思い出せてやる。他のカップ リングに、シンジは我らの女神であるレイたんとしか結び つかないことを思い出させてやる。サイトとサイトはざま には他のカップリングの哲学では思いもよらない事がある 事を思い出させてやる。一千ものLRSサイトでエヴァF F界を埋め尽くしてやる。 第二次綾波育成計画(18禁版)、状況を開始せよ。 逝くぞ、諸君
これを読むと本当にヒラコーの言語感覚の良さが分かるなぁ(藁
ほんと面白い、どっからこんな発想がでてくるんだ?もうすっかりこのスレのファンです でも・・アジるのもいいけど373.374は一部の超人系の真性LRS厨がホンキにしそうな勢いだな(笑 彼らは好んでヒトラーとかの言い回しを使ってたような記憶があるし(もしかしたら思い違いかも しかしさすがに右手云々のあたりで萎えるかもしれないな〜(笑
>我らは諸君と私で総兵力100万と1人のLRS厨房の集団となる 熱弁を振るっている当のご本人は一騎当千ではないのですね(泣
>>377 それは平野耕太に言わにゃ。
ひょっとして、複線なのかな?
違うか、ただ部下を持ち上げただけだな。
>>379 しかしケロはケロで何をしとるんじゃい(w
382 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/14(火) 10:37
>>381 コピペの収集(ワラ サーチアンドデストロイならぬコピーアンドペースト……
ヒラコーネタ大好きだし。
スレ違いなのでこの辺で。
素晴らしいぞ、素晴らしいスレだココは
○月X日 ストラウス先生が先日の件について私に会いに来たが、 私はドアを開けなかった。2ちゃんですらカプ厨叩きを ローカルルールで禁止しようという動きになっている中 夏厨としていろんなサイトの掲示板を荒らして、IPを 抜かれるつもりも、某スレで晒しあげられるつもりも毛 頭ない。私はいいFFを読みたいだけであって、LAS 全体主義もLRS選民思想もごめんこうむる。なにより、 いまはひとりにしておいてもらいたいのだ。 ほんの数ヵ月前に読んで楽しんだFFをとりあげてみて、 内容が思いだせないというのは妙な気分だ。いもちん氏 の「Mind Close」を素晴らしいイタモノだと思ったのは 覚えている。もう一度ダウンロードして読んだとき、そ れが闘病のアスカをシンジが看護する話だということだ けを思い出せたけれども、意味がよくわからなかった。 ましてや「風のように霧のように」は伏線が多過ぎて、 今の私にはもはや理解不能なのが残念だ。 立ち上がって眼をとじると6つか7つごろのチャーリー が、テーブルの前にすわって学校の教科書をひろげて、 読み方の勉強をしている。同じ言葉を何度も何度も言っ ている。そばに母が座っている。 「もう一度読んでごらん」 「アサヒちゃんをごらん。アサヒちゃんがチューゴ君 にチクルのをごらん。ごらん、アサヒちゃんが見る。」 「ちがう! ごらん、アサヒちゃんが見るじゃないって ば。チクレ、アサヒちゃんチクレ!」 「アサヒちゃんをごらん。アサヒちゃんがチューゴ君 にチクルのをごらん。ごらん、アサヒちゃんが見る。」 「違うってば! 本気でやっていないのね。もう一度読 んで!」 もう一度読んで・・・もう一度読んで・・・もう一度 読んで・・・ 「その子をほっておけ。君が田中真紀子するから、脅え ているじゃないか!」 チクレ、アサヒちゃんチクレ・・・チクレ、アサヒちゃ んチクレ・・・チクレ、アサヒちゃんチクレ・・・ そしてテーブルから目をあげると、チャーリーの眼を通 して、「Mind Close」を手にしている自分が見えるよう な気がした。プリントした紙をいつのまにか破っている。 そのまま部屋の隅に置いてある壊れたフィロッピィ・デ ィスクが積んであるところにほうり投げて、そのままに ほっておいた。プリントアウトした用紙が裂けた白い舌 で「お前は厨房だ」と笑っているように思えた・・・。 神様、お願いです。素晴らしいエヴァFFを読む楽しみ を私からお取りあげにならないでください・・・。
MindClose逝きましたか…。てっきり取り上げてくれないかと。
ハン板にもいらっしゃっていたんですか。 活動範囲がホントに広いですね。
388 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/16(木) 13:03
ばろむわんの発言読んでて、MEGURUを思い出した。 昔フラン研の「総合」にいたバカ。意味不明の自己完結なカキコと、人に揚げ足取られない よう徹底した他人無視が特徴だった。都合悪いときの合言葉は「俺はバカは相手にしない」。 なつかしか。
390 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/16(木) 23:01
応援ageだにょ。
391 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2001/08/16(木) 23:49
あげ
○月×日 ニーマー教授から再三の呼び出しを受けて、 気が進まないけれど、研究室へ出向いた。 彼から手渡された、プリントの束の表題は『夏への扉』。 バートと共に読むよう言い渡された。 私の現在の状態を知る為の、テストだという。 … ざっと目を通してみたが、これでもかというくらいの、 残酷な心理描写は、幾分わざとらしい。 生身の人間が苦手という感触が伝わってくる。 逆に、そこから伺われるイメージが、庵野秀明と共通する印象で、面白い。 「異性は、恋やコンプレックスを昇華する為だけの、 存在ではないということ。 自分と同じ、一個の生き物だということ。 異性に酷い事をして、逆に酷いことをされて、 なんとなく気づいていく。 ああっ、極めて当たり前のことじゃないか。 バート、こんなテストは無意味だ。……」 次の瞬間に、イメージが拡大して、幻覚に取り込まれた。 あらゆる負の感情が、おもねるような甘さを伴って流れ出す。 「電波より生まれしものは、電波へと帰る運命なのか?」 アルジャーノンの幻影が登場して、語り掛ける。 そうだ、『夏への扉』と、大槻ケンヂの関係を、忘れていた。 … 本田透氏もまた、「新興宗教オモイデ教」の登場人物である、仲間になって、 烏賊シンジを愛し続けることを選んだのかもしれない。…… そこまで考えて、自分の想像に嘔吐を感じた。 きっ、キモチワルイ。時代は、マックシング? こんなテストは、もう耐えられない。 バートを振り切ると、下りのエレベーターにのって、 私は、ビークマンを永遠に去った。
もう「アルジャーノン〜」は怖くて読み返せない… 笑っちゃいそうで。
○月X日 いつも夜になるとPCをつけ、電脳空間をほっつきまわる。 なぜだかわからない。自分よりも厨房なHPをみつけて、安 心するためだろうか?しかし、最近ひどい目にあう。半角文 字列板で「あいぼんの○○○をみたい!!!」というスレで、 「あいぼん、あいぼん、ハァハァハァ」と直リンを踏んだら、太っ た中年男同士の合体シーンだった・・・。精神汚染とマック シングのため、嘔吐がとまらず、トイレで吐き続けた。薄れ ゆく意識の中で、自分はなんてばかだったんだろうと思った。 ようやく朝になって便器を抱えた状態で意識を回復した。ト イレから戻ると、アリスがカウチで眠っていた。そこらじゅ うが片付いていた。床がきしんだので、彼女は目を覚ました。 「ハーイ」彼女は笑った。「夜歩きのフクロウね。」 「フクロウじゃない。トイレのマグロだよ。刺身にして食っ ちまうぞ、ゴルァ!!!どうやってここへ入ったの?」 「非常階段から。フェイに電話したら、最近あなたがキショ イって。とても心配していたわ。それであたしの出番だと思 って、こちらから押しかけることにしたの」 「なぜ?」 「まだ時間があるからよ。その時間をあなたのそばですごし たいの。」 「それは煽りなの?」 「チャーリー、からかわないで」 「からかってなんかいない。でもぼくは、FFを読む時間を 他人とわけあう余裕はないんだ。FFを読むためにしか残さ れていないんだ。」 「アダルトサイトは見る時間があっても?」 「うぐぅ・・・」 「いったんあなたがウォレンに入ってしまったら、あなたを 尋ねることもないわ。忘れるように努めるわ。そんなことは しないなんてふりはしない。でもあなたが行くまで、あたし たち、離ればなれでいる理由はないわ。」 何も言うすきもあたえず、彼女は私にキスをした。パニック は起こらなかった。厨房チャーリーにも、彼女が自分の母親 でも妹でもないことがわかったのだろう。
パトラッシュはもう迎えに来ることもないだろうという安心 感から私はほっと溜息をついた。障害はすべて消失した。彼 女がくれた糸をたぐって迷路をくぐりぬけて彼女が待ってい るところを私は発見したのだ。私は自分の肉体以上のもので 彼女を愛した。 それはまるで鈴木慶三氏の「純R」のような感覚だった。イ ク瞬間に、真っ白な空間に星が見えるというアスカは私自身 だ。あの作品ではシンジとアスカは、山口百江主演の「赤い」 シリーズのような禁じられた「秘密」の関係にある百江と友 和だ。「秘密の関係」は二人を刺激するホットスパイスなの か、二人の関係はさらに燃え上がり、さらには世界を揺るが す・・・。 「愛しあった二人は実は・・・」というストーリーほどベタ なものはないが、ひょっとすると幼いころに見た「赤い」シ リーズが作者の心に深く刻み込まれ、トラウマになっている のかもしれない。ああ、宇津井健はなんて酷なトラウマを幼 年時の鈴木氏に与えたのだろうか!! しかし、ベタなストーリーこそが世の求めるものなのかもし れない。人は自分の求めて得ることができないないものをエ ヴァFFに見出だすのなら、禁じられた恋愛はその典型的な 一例なのかもしれない。悲劇だからこそ燃え上がる恋愛、そ れこそがこの作品が女性に人気のある理由なのかもしれない。 私はこの感覚をアリスとの愛を通じて理解した。それはセクース と言っては言い足りない。いまではアリスは私のすべてにつ いて知り、我々がほんのしばらくしかいっしょにいられない という事実を受け入れている。私が出ていけと言ったら、出 て行くことに彼女は同意した。いま我々は「悲劇的に美しい 恋愛」を受け入れたのだ。いま、私が願うことはただひとつ。 市立第一中学校の制服を手に入れて、コスプレHをすること だけだ。 ・・・ふっ、おとうたん、おかあたん、汚れた僕を許してく ださい・・・。
ほうほう
>市立第一中学校の制服を手に入れて、コスプレHをすること だけだ。 ハゲシク同意ですしゃったふぁっか 俺は金髪ウィッグもセットで御願いしますハァハァ(死
アルジャーノンはもうかえつてこないのですかねえおかあたま
○月X日 朝、目がさめてみると、自分がどこにいるのか、ここで何を しているのかわからない。部屋に脱ぎちらさられた第一中学 校の制服と、かたわらにいるアリスをみて、ようやくおもい だす。わたしに何かがおこりはじめたことを彼女はさとった。 今晩「新性記エヴァンゲリオンG」を読みはじめたけど、わ たしは退屈してしまって、読むのをやめてしまった。ギャグ もキャラも狙い過ぎという感があり、そういうものに注意力 を集中することができないようだ。前は「少女補完」といっ たTSものの長編が好きだったのだが、どうしたことか、も うそれを読みとおす忍耐力がない・・・。 しかし、こう書いた瞬間にわたしは、それだとまるで上映中 に居眠りしたことを堂々と告白しながら、その映画を「評論」 する某有名映画評論サイトの服部氏とおなじであることに気 がついた・・・。もうわたしはエヴァFF評論家としてはダ メなのかもしれない・・・。 ・・・宇津打氏脳
夏休みと共にチャーリーは只の無名の厨房に戻ってしまうのでしょうか・・・(涙
それでもアルジャーノンへの花束は残るのですよ、きっと……(でも泣
○月X日 最近読んだFFのことを忘れていく。典型的なパターンを踏んでいるようだ。 最後に学んだことを最初に忘れるという。それともあれはじっさいにパターン といえるものか、もう一度調べたほうがいい。 そう思って、アルジャーノン・ゴードン効果に関するぼくの論文を再読。きっ ととても大切なことを書いているような気はするのだが、理解できない。まる で他人が書いたもののよう。 アリスはとてもよくしてくれている。ご飯をつくってくれたり、部屋を片付け てくれたりする。でも、彼女はぼくにエヴァFFを読ませようとしたり、日記 系ニュースサイトを読ませようとしたりして、今のぼくにはかなりしんどい。 じっさい、今日読まされたフラン研氏の「Xmas」がそうだ。イギリス留学中の ミサトとシンジの恋愛もので、彼女がコンプレックスを克服して、14歳のシ ンジとの恋愛を成就させる話だ。イギリスに関する描写はよく書けている。 「The Big Breakfast」などというchannel 4の騒がしいだけの朝番組が出てきたり、 語学学校の描写などは作者がイギリスに語学留学していたことをうかがわせる。 ただLMSとしてはその悪い点がにょじつにでており、その点がくやまれる。 年齢の差の問題を越えてなぜミサトがシンジのことを男性として愛するよう になったのか、その点がいまひとつぼくにはりかいできないし、他方でミサト に14歳の男の子をゆうわくして離さないみりょくが描かれていたかと言えば 疑問はのこらざるをえないからだ。その意味では物語としてはちんぷとも言え る。おそらくこの作品のもっともいい点は前半の語学学校の描写であって、作 者の思い入れが伝わってくるところだろう。 そんな感想を確かめようと、もう一度読んだのだが、それでひどいショックを うけた。はじめは眼がどうかしたかとおもった。それから、自分には語学学校 の友人との会話ででてくる英語が読めないのがわかった。他の外国語もためし た。みんな消えてしまった・・・。 ・・・ああ、もう鉢植えの首だけ女神さまのエロゲはできないんだな。宇津打氏脳。
>・・・ああ、もう鉢植えの首だけ女神さまのエロゲはできないんだな。 やったんスか…アレ…
>鉢植え 微妙に忘れた頃にネタにされたので、またワロタ-。
ああ、漢字が減っていく・・・・
永久保存提げ
「私」が「ぼく」へ…………哀号!
○月×日 集中力が続かず、考えをまとめるのに苦労する。 そんななかで、『ある少年の自慰に至る経緯』を読み、 すこし感傷的な気分になった。 それは、このFFの近親相姦タブーの取り扱いに、 ぼくじしんの境遇を、かさねていたからである。 ひとつ、仮説をたててみた。 女性に対する恐怖にかられ、性的なシチュエーションから逃げ出すシンジくん。 逃げ出したいというのが、彼の強烈な欲望である。 シンジくんも、ぼくと同じで、ある種の性的不能者だったのだろう。 そして、女性に母親の影を見てしまうというコンプレックスは、 不能であるという屈辱的事実を、覆い隠してくれる。 できないのではなく、タブーによって禁じられているからしないのだという、 言い訳を与えてくれることになるからだ。 それゆえ、シンジくんが「男」であることを期待する、アスカさんの存在は、 彼に恐慌をもたらすのである。 抑圧の体系は、むしろシンジくんを、決定的な無力性に直面することから、 保護しているといえよう。 彼が感じているのは、罪、ではないのだ。 … 最後になって、アリスとひとつになれたことも、 似たような要因があるのかもしれない。 あるいは、シンジくんに無理やりな自己投影をする、 厨房的などくしょけいこうの進展だろうか?…宇津打氏脳。
>宇津打氏脳 こーいう漢字はいつまでも覚えていそうだ。
411 :
避難所へ行き損ねた人達へ :01/09/16 05:03
倉庫にいくまえに揚げ