プロジェクトX エヴァンゲリオンを作った男たち

このエントリーをはてなブックマークに追加
1世界で最初にハァハァもだえたけだもの
風の中のスバル〜 砂の中の銀河〜 みんなどこへいった〜 ・・・以下略


当然庵野中心に話が進みます
2イアイアハスタア : 2001/03/09(金) 18:35 ID:???
スレタイトル見て、「まずは人格移植コンピュータを創造した赤木ナオコ博士にインタビュー」
とかそういう内容なんかと思った。
3名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/09(金) 21:35 ID:???
>>2
それはそれであり。
4名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/10(土) 00:10 ID:???
やっぱり最初はセカンドインパクトから始まるんでしょうか。
5次回予告 : 2001/03/10(土) 00:31 ID:???
難攻不落の空中要塞、ラミエル。
勝算、わずか8.7%という中でどのように挑んだのか?

次回は不可能といわれたヤシマ作戦に挑んだ人間の物語です。

「8.7%への挑戦〜ヤシマ作戦に挑んだ人間たち〜」
6名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/10(土) 00:37 ID:???
いやいや、最初のインタビューは初号機でしょう
7名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/10(土) 00:47 ID:AaLFFdig
関連番組で「その時歴史は動いた」
サブタイトルはずばり「使徒襲来」
8名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/10(土) 00:50 ID:???
日本中の電力が、欲しい。
NERVの要求に、東京電力は、応えた。
1日後、日本は、暗闇に、包まれた。
9名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/10(土) 00:52 ID:???
ヤシマ作戦、1度目の射撃は、はずれた。
担当者は言った。
「電気を大切にねっ!」
108.7%への挑戦 : 2001/03/10(土) 00:53 ID:???
エックス!

オープニングモノローグ

ガラガラ(重いドアの開く音)
田口トモロヲ「ここに、かつて、一度だけ使われたエヴァンゲリオンの武器がある。
      ポジトロンライフル、不可能と言われたラミエルの殲滅に成功した陽電子砲である。
      当時、最高水準の技術の粋を集め、作られた。
      大出力での超長距離射撃が可能だった。
      だがこのポジトロンライフルの背後には驚くべき、人間たちのドラマがあった。」

風の中のスバル〜♪(オープニングテロップ)
「難攻不落」「ドリルブレード」「本部到達まで17時間」
「葛城ミサトの賭け」「赤木リツコの勝算」「時間との戰い」
地上の星よ〜♪

クボジュン「プロジェクトX挑戦者たち、今回はヤシマ作戦特別編で前後編でお送りします。」
国井「スタジオには、凄いですねぇこれ。ポジトロンライフルに使われたヒューズなんです。」
クボジュン「大きいですねぇ。」

クボジュン「今回の登場人物は、NERV作戦課長葛城ミサト、同じく技術局の赤木リツコ。」
国井「そしてヤシマ作戦に協力した各電力担当、ヒューズを作った技術者、
  その他ポジトロンライフルの設計、制作に関った企業の技術者です。」
11名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/10(土) 01:05 ID:yr0nDFLE
カコイーアゲ
12名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/10(土) 01:11 ID:???
http://salad.2ch.net/test/read.cgi?bbs=nhk&key=983286377
本家NHK板「プロジェクトX(ネタスレッド)」
13名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/10(土) 01:17 ID:???
そもそもプロジェクトXのオープニング自体EVAの影響受けまくってるがな。
14名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/10(土) 02:12 ID:fWCxKVmo
>10
面白いので、続きを希望します。
15終わらない結末 : 2001/03/10(土) 02:42 ID:???
エーックス!・・・

オープニングモノローグ

ガラガラ(重いドアの開く音)
田口トモロヲ 「ここは吉祥寺、かつてゼネラルプロダクツと呼ばれた会社のある場所だ。
       夢を追い求めた若きクリエイターたち、それを影で操る冷徹な経営者と、その側近たち。
       当時、最高水準の技術の粋を集め、作られた、「王立宇宙軍 ― オネアミスの翼 ―」
       すべての始まりはここからだった。岡田斗司夫に認められ、この作品に参加した男、
       庵野秀明・・・後のガイナックス作品「エヴァンゲリオン」の監督である。」

風の中のスバル〜♪(オープニングテロップ)
「締切貫徹」「脱税疑惑」「結末まで残り3話」
「葛城ミサトと加持リョウジの性的描写」「視聴率の勝算」「時間との戰い」
地上の星よ〜♪

クボジュン 「プロジェクトX挑戦者たち、今回はガイナックスの社内からお送りしています。」
国井    「制作室ですか、臭いですねぇここ。ところで何ですこの赤い札。東京都地方裁判所差し押さえ、って。」
クボジュン 「・・・それより国井さん、こちらを見て下さい。」

クボジュン 「今回の登場人物は、かつて大ヒットした「新世紀エヴァンゲリオン」の生みの親、庵野秀明さんです。」
国井    「そしてこの作品に参加したキャラクターデザイン担当、原作を元にコミックを書いた漫画家、
       その他の制作スタッフ、制作に関った企業の経理責任者です。」

16名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/10(土) 03:00 ID:yr0nDFLE
どちらも捨てがたくなってきたか?
17赤木ナオコ : 2001/03/10(土) 03:33 ID:???
第256話  エヴァンゲリオンを作った人間たち
(エークス!)
西暦200X年、旧熱海市・調査機関ゲヒルン極東研究所。
我が国唯一の実践的生体兵器製作研究施設があった。
ここに長年の懸案だったサードインパクトの人為的な阻止計画が、持ち上がった。
しかし、限られた時間と予算の中で、確実な未来を紡ぐ手段は、なかった。
これは、最終決戦兵器となった、「エヴァンゲリオン」を、作った人間たちの、物語である。

(「地上の星」始まる↓MIDI)
ttp://member.nifty.ne.jp/magshp/midi/stars-on-the-ground.MID

「セカンドインパクト」(画面:爆発する南極の研究所@ノイズ交じり)
「光と共に消えた大陸」 (2000年12月の南極の海)

「希望を 失った 人々」(画面:各地の紛争)

「確実に起こる 使徒による 侵食」(画面:人類補完委員会モノリス部屋)
「アダムと 接触すれば」(画面:セントラルドグマ・最下層)

「人に未来は ない」(画面:海に沈んだ旧東京)

「欲しいのは」(画面:エヴァ設計図)

「使徒を 殲滅できる」(画面:無造作に置かれた装甲板)
「人の希望を 託した 最終決戦兵器と」(画面:肩までLCLにつかった零号機)

「それを扱う 14才の子供達」(画面:LCLの海withぷかレイ)
「アダムより人の造りしもの エヴァ」(画面:ロンギヌスノ槍を構えた零号機)

今回のタイトル「『エヴァンゲリオン』をつくった人間たち」
   〜「ニュータイプ」EVA 零号機ー ゲヒルンの決断〜

クボジュン「今夜のプロジェクトXは絶望的な世界に灯された最後の光、
エヴァンゲリオンを作ったゲヒルン職員たちの物語です。」
18赤木ナオコ : 2001/03/10(土) 03:35 ID:???
行数計算間違えたわ、ブザマよね……。
19名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/10(土) 04:06 ID:yr0nDFLE
いや、イーですよ、ナオコさん。
208.7%への挑戦 : 2001/03/10(土) 22:10 ID:???
>>10の続き
田口トモロヲ「その日、澄み渡った青空から生八角形をした第5の使徒が襲来した。ラミエルである。
      作戦課長の葛城ミサトはすぐにエヴァ初號機を発進させた。
      だがその時、オペレーターの青葉の言葉に技術局の赤木は慄然とした。
      “目標内部に高エネルギー反応!円周部を加速、収束していきます!”」

赤木リツコ(当時 技術部技術局1課責任者)
     「高エネルギーによる粒子の加速運動させそれを収束させる、
     つまりエネルギーを一点に集めると言うのは強力なビーム砲と同じなんです。
     青葉君の言葉に驚いてモニターを見ると、エネルギー計測が振り切れていました。
     止めようとしたのですが、使徒は予想以上に早くエネルギーを溜め
     ビームを放ったので、間に合いませんでした。」

田口トモロヲ「赤木が“まさか!”と口走ると同時に、葛城もエヴァ初號機に退避命令を出した。」

葛城ミサト(当時 戦術作戦部作戦課課長)
     「正確には命令にもなっていませんでした(笑)。
     パイロットの碇シンジ君に確か……だめ!よけて!と叫びましたが、
     その時、使徒はビームを撃ちました。本当にあっという間の出来事でした。」

田口トモロヲ「ビームはエヴァ初號機の胸部を焼いた。
      葛城は強引にリフトを戻させ、どうにか難を逃れた。だがパイロットは意識不明の重態。
      エヴァ初號機の胸部装甲は第3装甲板まで融解していた。
      圧倒的な威力だった。」
218.7%への挑戦 : 2001/03/10(土) 22:29 ID:???
>>20の続き
田口トモロヲ「ラミエルはドリルブレードで穴を掘りNERV本部を攻撃しようとした。
      だが、葛城の使命は使徒を倒す事だ。このまま引き下がる訳には行かない。
      葛城は、試しにエヴァのダミーバルーンを近づけてみた。だが使徒のビームで蒸発。
      次に自走臼砲で攻撃を試みた。だが、簡単に跳ね返された。
      ラミエルは鉄壁の要塞だった。」

日向マコト(当時 発令所オペレーター)
     「自走臼砲で攻撃した時、相転移空間、つまりATフィールドって奴ですね。
     あれが肉眼でみえたんですよ。よほどの事が無い限り目視出来ないんですがねぇ。」

田口トモロヲ「葛城はこれで貴重なデータを得た。
      ラミエルの攻撃対象は一定の距離内であることが解った。そこで無謀とも言える作戦を立てた。
      それはレンジ外からの高エネルギーによる超長距離攻撃、というものだった。
      スーパーコンピューターMAGIの解答は、賛成2、条件付賛成が1、
      そして計算された勝算は、わずか8.7%という、絶望的なものだった。」

赤木リツコ「でもその数字を見たとき思いました。0よりマイナスじゃないって。」

葛城ミサト「私に残された選択は二つに一つ、戦うか、このまま白旗を揚げるか。」

田口トモロヲ「葛城は碇ゲンドウ総司令に談判した。
      副司令の冬月が苦々しい表情で“勝算は8.7%か”と呟くと葛城が答えた“最も高い数値です”。
      碇は決断を下した“反対する理由は無い、存分にやりたまえ”。
     
      だが、作戦には問題が山積していた。」
228.7%への挑戦 : 2001/03/10(土) 23:01 ID:???
>>21の続き
田口トモロヲ「必要な物は、先ずパイロット、エヴァンゲリオン、ATフィールド貫く武器、そしてそのエネルギーだ。
      パイロットとエヴァンゲリオンは何とかなりそうだった。残りの二つが問題となった。
      そこで赤木はエヴァ専用陽電子砲を思いついた。」

赤木リツコ「でもそれは特殊加速式試作20型と言って、試射はしたことがあるのですが
     ATフィールドを貫く大出力射撃は、した事がありませんし、設計上、無理でした。
     しかし、この時NERVにあったモノでは、これが最強の武器でした。」

田口トモロヲ「赤木の心配をよそに、葛城には腹案があった。
      戦自の自走陽電子砲と組み合わせれば何とかなるのではないか。」

葛城ミサト「とにかくやって見ないと何も始まらない、そういう思いでした。」

田口トモロヲ「戦自の技術者たちは難色を示した“かと言って、そんな無茶な”。
      この時、偶然、居合わせた男が居た。真田シロウ、戦自の陽電子砲を設計した男だ。」

真田シロウ(当時 ○■重工研究員)
     「葛城さんのプランは一見無謀に見えました。
     ですが、こんなこともあろうかと、エヴァ陽電子砲との組み合わせを前提に設計していたので、
     小改造すればなんとかなるのではないか、と思いました。」

田口トモロヲ「真田はセカンドインパクトで兄を亡くしていた。」

真田シロウ「勿論、その弔いという意味もありましたが、
     あの時は、目の前の危機をいかにして克服するか、でした。
     葛城さんの必死の思いは良く解りましたよ。」

田口トモロヲ「葛城がエヴァ零号機で陽電子砲を持って行くとき、真田は言った。
      “私も手伝います”。
      だがこの時、時刻は15時、ドリルブレード到達まで15時間を切っていた。」
23名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/10(土) 23:43 ID:???
とりあえず、マトリエルに取材依頼出しといた。
24名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/11(日) 01:12 ID:???
>>20
あれは立体なので「正八角形」ではなく「正八面体」と言います。
25名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/11(日) 01:39 ID:???
面白い、もっとやれ
26名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/11(日) 01:59 ID:???
>>23
ラミエルに取材依頼出した方がよくねーか(藁
27名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/11(日) 02:19 ID:G8g6/Wg.
8.7%への挑戦。面白いので
EDまでやってください。
28PM : 2001/03/11(日) 02:19 ID:Gz.17SA.
EVA画像や動画に関するあらゆる情報を募集します。
音声ファイルやEVA関連声優のAV動画なども含みます。
特にミサトさんの画像をください。 UPするか画像サイトおしえてください。

AND 三石琴乃、椎名へきる、林原めぐみ、宮村優子の「使える」画像 お願いします
声優アイコラ画像UPしてあるサイトの情報も願いします。
(書き込む時はあげるように)
29名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/11(日) 02:56 ID:???
あまり大きな声ではいえませんが
M@Dをつくってみたいと思うんですが
30名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/11(日) 03:10 ID:???
31名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/11(日) 03:48 ID:EJy1FHvY
8.7%への挑戦がいい
32謎の東洋人 : 2001/03/11(日) 03:49 ID:GjFHtKVU
>>27 >>31
努力します。
33名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/11(日) 07:50 ID:xkzhncDg
むちゃおもれえ
がんばって
まじで
8.7%

その次は・・・
アスカとシンジのユニゾン作戦のやつとか
サハクィエル迎撃作戦のやつとか
34名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/11(日) 12:59 ID:0bV/CEEQ
なんか一冊の本になりそうだな・・・
358.7%への挑戦 : 2001/03/11(日) 17:03 ID:???
>>22の続き
クボジュン「スタジオには二人のゲストにお越しいただいております。
     当時、ネルフ作戦課課長一尉の葛城ミサトさんと○■重工研究員の真田シロウさんです。」

国井「葛城さん、率直にお伺いしますが、作戦の成功を信じていましたか?」
ミサト「今ですから正直にいえますが、半々だと思ってました(苦笑)」
国井「半々ですか?(笑)」
ミサト「ええ(笑)。でも必ず成功させるつもりで臨みました。」
国井「真田さんとしてはどうでしたか?」
真田「ウーン(苦笑)、方法が全く無い訳ではなかったので、行けると思いましたよ。
  ただ、色々な問題がありましたから……」
クボジュン「では、その問題を見ていきましょう。」

田口トモロヲ「16時、ようやくネルフ本部に戦自の陽電子砲と真田たちが到着した。
      真田は早速、赤木にエヴァ専用の陽電子砲について尋ねた。
      赤木の答えに、真田は愕然とした“規格が違います”。
      戦自の陽電子砲は日本国内での使用を前提として設計され、
      エヴァの陽電子砲は国連軍の規格に基づいて設計されていた。決定的な違いだった。」
368.7%への挑戦 : 2001/03/11(日) 17:23 ID:???
>>35の続き
真田シロウ「実を言うと、規格の違いはそれほど問題じゃなかったんです。
     それより文字通りのエヴァによる運用を前提とした設計、と言う方が問題でした。
――――それはどう言う事ですか?
真田シロウ「戦自の陽電子砲は人間サイズ、つまり我々のこの身体の大きさにあわせて各基部の出力やらなにやらが作られていて、
     エヴァの方はエヴァのサイズに合わせて作られていたんです。」

田口トモロヲ「だが、赤木の手元には既に、完全な設計図が届いていた。設計の神様と言われた徳川の引いた図面だった。
      真田と赤木は設計図を見た。素晴らしいものだった。
      真田は言った“これで行きましょう。いや、行くしかありません”。そして更に真田は赤木に言った。
      “外部の人間を入れても構わないか?”」

赤木リツコ「当時、ネルフは非公開組織、外部一般人の出入りはよほどの事が無い限り無理でした。
     でも真田さんがどうしても、とおっしゃったので、副司令に掛け合ったんです。」

田口トモロヲ「赤木は冬月に会うなり言った“優秀な技術者が居ない限り、陽電子砲は間に合いません”。
      冬月は英断した“ではその者たちを使って構わない”。
      赤木の知らせを聞いた真田は、すぐに腕に覚えのある職人達をかき集めた。
      総勢47名、これが世に言うヤシマ47士の事である。
      その時ドリルブレード到達まで残り8時間を切っていた。真田は47士を前に頭を下げた。
      “無理を承知で頼む。こいつを後6時間で組み上げてくれ”。だが47士からは異論は出なかった。」
378.7%への挑戦 : 2001/03/11(日) 17:41 ID:???
>>36の続き
南部ヤスオ(ヤシマ47士の一人)
    「私もセカンドインパクトで肉親を失っていました。
    とにかく、やれねばまたあの悲劇が繰り返される、あの時はそう聞きました。
    それだけは絶対に嫌だった。」

真田シロウ「敵討ち、と言うよりはリベンジですよ。皆、必死に取り組んでくれ、ました。」

田口トモロヲ「4時間後、陽電子砲は職人達の手で組みあがった。だが最後の難関があった。
      この砲に送られるエネルギーは1億8000万キロワット。それをどうやって送り込むか、最後の課題が残った。
      光ケーブル、カーボン繊維、あらゆる種類のケーブルを試した。どれも簡単に焼ききれた。
      真田は途方に暮れた“駄目だ、これでは撃てない”。
      その時だった。47士の一人、南部が余ったパーツを片付けていた、その中に避雷針があった。
      真田の目は釘付けになった“これだ!ケーブルを使わずに1万分の1のパルスに変えて放電させてやるんだ!”
      逆転の発想だった。」

赤木リツコ「素晴らしいアイデアでした。私も思いつきませんでした。」

田口トモロヲ「赤木は集光ビルにあるパルス送電ユニットを持ってきた“これなら使えるでしょう”。
      真田はMAGIでシミュレーションしてみた。結果は完璧だった。
      早速、陽電子砲に取り付け、遂に完成した。
      残り時間、90分の時だった。」    
388.7%への挑戦 : 2001/03/11(日) 17:59 ID:???
>>37の続き
国井「遂に完成しまたね、真田さん。」
真田「ええ、あの時のことを思い出します。」
国井「それでちょっとVTRにあったパルスに変えて、という所を説明してくれませんか?」
真田「つまり1億8000万キロワットという大出力を一つの点のような場所に、同時に集める訳です。」
国井「ハイ、そうですね。」
真田「ところがそんな事は誰もやった事が無いんですよ(笑)。モデルを急造して1000分の1だったかなぁ?」
ミサト「その位ですね。」
真田「その出力でモデルで試してもどのケーブルも電気を流した瞬間に溶けてしまうんです。」
国井「つまり砲にエネルギーが行かないわけですね?」
真田「そうです。そこでどうしたもんかなと、考えているうちに、いっその事ケーブルは使わないで行こうと、
  そう考えた訳です。」
国井「先程、避雷針が出てきましたが…あれは?」
真田「つまり雷でエネルギーを送ってやろうと、避雷針を見て思いついた、という訳でです。」
国井「なるほど。ところで葛城さん、まだ必要なものがあるんですよね。」
ミサト「作戦には必ず攻めと受けを考えなければなりません。これは戦術の基本です。」
クボジュン「攻めの方は完成しましたよね?」
ミサト「ええ、守備の問題がまだありました。」
398.7%への挑戦 : 2001/03/11(日) 18:20 ID:???
田口トモロヲ「守備に対する備えは単純だった。盾で防ぐというものだ。
      だがラミエルのビームに耐えられる盾など、考えられなかった。
      葛城は“10秒も持てば何とかなる。10秒だけでも何とかしてくれ”と赤木に言った。
      赤木はそれに応え、ネルフ本部にあったSSTOの底部を使って盾を作った。
      “これなら17秒は耐えられる”。」

葛城ミサト「あの時ほどリツコが頼もしいとは、思いませんでした。」


国井「遂に、準備が整いましたね。でもこれからが作戦、本番です。」
クボジュン「凄い事になるんですよね。」
国井「ハイ。」
クボジュン「その模様は次週、お伝えします。」

語り継ぐ 人も無く♪
田口トモロヲ「総ての材料は揃った。15時、葛城は発令上で宣言した“以後、この作戦をヤシマ作戦と呼称します”。
      平家物語で那須与一が矢で扇を射るエピソードに基づいた作戦名だった。
      午前零時、作戦は発動した。」

ヘッドラ〜イト テ〜ルライト♪
旅はまだ 終わらない♪

協力
国連特務機関ネルフ ○■重工
戦略自衛隊技術研究所
セカンドインパクト博物館


40次回予告 8.7%への挑戦 : 2001/03/11(日) 18:26 ID:???
風の中のスバル〜♪砂の中の銀河〜♪

空中要塞ラミエルは、ネルフの人間の想像をはるかに越えて強力でした。
それに対抗する葛城ミサトの作戦と、真田シロウ最後の賭けとは?

次週、「ヤシマ作戦〜8.7%を貫け〜」にご期待ください。
41a : 2001/03/11(日) 18:32 ID:jgVlMuNM
陽電子なんか大気中にブッ放すな!アホ!!
42  : 2001/03/11(日) 18:56 ID:rIrq0cak
効果が無くなる、以外にマズイ事あったっけ?
43謎の東洋人 : 2001/03/11(日) 18:59 ID:???
プロジェクトXの燃えるシチュエーション&背筋ゾクゾクが
解らない方が読んでもつまらないと思うので、読まなくても結構です。
44一視聴者(ビール腹)の呟き : 2001/03/11(日) 19:04 ID:???
オモシロカッタ〜。
今週は繋ぎみたいであんまし泣けるシーンがなかったな〜
涙が出すぎて恥ずかしいから、いつも家族と一緒に観られないのに。
ま、一時期「泣かせ」の演出が多すぎたからな。バランスとってんのかな。
それにしても「泣き虫先生」の回は反則だったよな。
あの先生が初手から号泣してんだもん。
45名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/11(日) 20:31 ID:???
陽電子でしょ?文系の俺が考えると空気中の電子と当たればおしまいって事で、
直進しないのと、減衰がめちゃくちゃ激しいと思うけど。
理学部の友達によると「できるんことはできると思う。理論上。でも、お前からその質問は聞きたくなかった」
だそうで。
46名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/11(日) 20:53 ID:???
陽電子断層撮影装置なんてのがありますね。人体内部を撮影するやつ。
47イアイアハスタア : 2001/03/11(日) 21:17 ID:???
>>41
基の設定がそうなんだからしゃあないやん。
「考証が完璧でも、そこにワンダーはあるのかい?」ってやつだ。
48名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/12(月) 00:26 ID:lzYx9TlI
大和ネタが入っているところが良いね。
49名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/12(月) 00:29 ID:???
名作スレの予感…
50名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/12(月) 00:34 ID:???
>>49
激しく同意!
51名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/12(月) 00:46 ID:???
泣きそうです・・・
52医者の亡霊 : 2001/03/12(月) 01:02 ID:???
最高だよデューク・・プロジェクトXマンセー!
53名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/12(月) 01:13 ID:???
マンセー、マンセー、マンセー、
548.7%を貫け : 2001/03/12(月) 01:42 ID:???
>>40の続き
エーックス!

田口トモロヲ「ここに焼け爛れた、巨大な一枚の板がある。
      ヤシマ作戦でエヴァ零号機がラミエルのビームを受け止めた盾である。
      表面は水飴のように溶け、金属部分が沸騰した。
      この盾の後ろには、作戦を支えた人間たちが居た。」

風の中のスバル〜♪砂の中の銀河〜♪
「エネルギーは日本中から」「時間との勝負」「ビームは直進しない」
「第一撃、外れる」「エネルギーが足りない」「冷却機まで停止」
教えてよ〜♪地上の星よ〜♪
「8.7%を貫け〜ヤシマ作戦〜」

クボジュン「さてプロジェクトXいよいよヤシマ作戦の後編です。
     スタジオには、これも凄いですね。」
国井「そうなんですね、これはヤシマ作戦で第五使徒ラミエルのビームを直接受け止めた盾の一部です。
  これ、水飴が固まったみたいでしょ?」
クボジュン「ええ。」
国井「でもこの盾はSSTOの底部で超電磁コーティングされた上、
  材質はMMCと呼ばれる金属と樹脂の特殊複合材、3000℃に2時間以上も耐えられる設計なんです。」
クボジュン「それが、こんなになってしまったんですか?」
国井「それも10秒足らずビームを受け止めただけで、です。」
クボジュン「そしてこの盾の後ろに居たのが作戦を支えた人々でした。」
国井「ハイ、電気を日本中から集めた電力会社の技術者、陽電子砲を組み上げた技術者、ネルフの技術責任者、
  同じく作戦責任者、そしてパイロットです。」
55こんなの見つけた。 : 2001/03/12(月) 01:48 ID:???
6 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日: 2001/01/04(木) 02:00 ID:ezmKTMXg
NHK プロジェクトXの曲。
「ヤシマ作戦・ATフィールドを貫け〜一筋の光に託して〜」

“第5使徒戦で使徒の恐怖から第三新東京を救った一筋の光。
その勝利の陰に埋もれる、日本を支える全ての電力を繋ぐ名も無き隊員の
時間との戦い。そこには、集中治療室で自分と戦う妹の安否と人類滅亡阻止
の間に揺れる葛藤、そして苦悩があった。”

これを見た感動は、鉄道員を超えるものがあったよ。
そして最後に流れる曲がまた涙を誘うんだ。これが。
56名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/12(月) 01:56 ID:???
プロジェクトAなら知ってるんだけどな。これは知らん。
57名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/12(月) 01:59 ID:???
国営放送見れ>>56
58名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/12(月) 02:05 ID:???
>>57
公営放送じゃ。、、、重箱の隅つつきでスマン
59名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/12(月) 02:06 ID:???
TVあんま見ないんだよ。夜の仕事だから夕方から翌朝まで働いてるし。
今日は休みだ。そろそろチムコこすって寝ようっと。
60名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/12(月) 02:11 ID:imCuVGAQ
618.7%を貫け : 2001/03/12(月) 02:20 ID:???
>>54の続き
田口トモロヲ「ATフィールドを貫くには、最低1億8000万キロワットもの出力が必要だった。
      それは国内で1日に消費する電力に相当した。
      オペレーターの日向は作戦課長の葛城に訪ねた“そんな大電力を、何処から持って来るんですか”。
      葛城は答えた“日本中よ”」

日向マコト(当時 ネルフオペレーター)
     「さすがに無理だと思いました。先ず、施設だけでもかなりの規模が要りますし、
     国内の主な発電所とは専用ケーブルでネルフ本部と繋がっているんですが、それでもたりないんですよ。」

田口トモロヲ「しかし葛城には目算があった。日本重化学工業共同体の時田だった。
      後にJA暴走で対立するが、信頼は置ける人物と見ていた。」

時田ヒロユキ(当時 日本重化学工業共同体代表)
      「葛城さんから連絡があった時は、さすがに無理だと答えました。ですが、こちらもエヴァのデータが欲しかったので、
      最終的に引き受ける事にしたんです。」

田口トモロヲ「時田は電力会社と話を付け、一人の人物に電力の管理を任せる事にした。
      土方リュウ、当時黒部第4ダムの発電所の責任者だった。時田は電話で言った“この仕事はあなたにしか出来ない”。
      土方は、かつてセカンドインパクトの災厄の時、全国に電気を絶やさず送りつづけ、日本を救った男の一人として語られていた。」

土方リュウ(当時 黒部第4ダム発電所責任者)
     「当時はもう、閑職を決め込んでいたんですよ。セカンドインパクトの時に散々働きましたからね。
     そうしたら時田君から電話があって、頼むからやってくれ、と言ってきました。
     私が時田君に、じゃあこれを最後の仕事にしてくれるか(笑)と答えると、彼は最後にしたいです、と言ってきました。」

田口トモロヲ「土方はすぐに動いた。第3新東京市にヘリで飛び、その間に出来る限りの数の移動変電車と冷却機を二子山に集めるように命じた。
      各電力会社の人間は土方の指示どおりに集め、彼を待った。その間にも電気を送るケーブルを二子山に引いていた。
      ケーブルの総延長は100kmを超えていた。土方が二子山に降り立つと、そこには仮設ながら、見事な変電所が出来ていた。
      土方はそれを見て葛城に連絡した“電気の心配はするな、任せておけ”
      作戦開始の午前0時が迫っていた。」
62名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/12(月) 02:26 ID:???
>>59
つまりドキュンだな。死んでよし(ププ
スレッド汚すなクソ。
638.7%を貫け : 2001/03/12(月) 02:55 ID:???
>>61の続き
葛城ミサト「頼もしかったですね。」

真田シロウ(当時 ○■重工研究員)
     「土方さんが指揮を執ると聞いて安心しました。凄い人です。」

クボジュン「さてスタジオにはお二人のゲストに来ていただいています。
     電気を集めた土方リュウさんと前回もお越しいただいた真田シロウさんです。」
国井「土方さん、どうでしたか?最初に聞いたときは。」
土方「いやぁ、なんとも言えませんでしたね(笑)。
  でも不可能ではなかったので、とにかくやってみよう、と思いました。」
国井「真田さんは頼もしいとおっしゃっていましたが?」
真田「僕等にとっては雲の上の人でしたから、それに危機管理の第一人者ですしね。」

田口トモロヲ「午前0時、作戦が開始された。葛城の命令のもと、
      国内総ての電力がエヴァ初號機の陽電子砲に集められた。
      全国は停電し、暗闇に覆われた。
      電気ケーブルは余りの大電力に煙を上げた。変圧器の冷却機もフル回転した。
      だが陽電子砲のビームは地球の重力などにより直進しない。その修正計算の時間が仇となった。
      発射十秒前、オペレーターの伊吹マヤが叫んだ“目標に高エネルギー反応!”。
      ラミエルと陽電子砲は同時に火を噴いた。ビームは交錯し、第一撃は外れた。
      決定的なチャンスを逃してしまった。」

葛城ミサト「思わず“ミスった”と言いましたね。
     こっちは移動指揮車がラミエルのビームの衝撃でがたがた揺れるているのに(笑)。
     そんな揺れは気になりませんでした。それより次が撃てるかどうか、勝負でした。」

田口トモロヲ「その様子を見ていた真田は思った。エネルギーが足りない。」

真田シロウ「つまりビームが交錯して曲がった、という事は力負けしている、という事です。」

田口トモロヲ「真田は土方に言った“もっと電気を送ってくれ”。
      だが土方は首を横に振った“もう、限界だ。だが第3撃をしないというならば方法はある”。
      それは二子山で使っている照明や冷却機の動力をストップさせ、
      更にオーバーロード時に電気を逃がす回路に逆に送り込むというものだった。
      あまりに無謀な方法だった。
      その時、ラミエルの第2撃が放たれエヴァ零号機が盾で受け止めていた。猶予は無かった。
      土方は回路を切り替えるように命じた。
      ネルフの技術者達からは“無謀だ”という声があがった。“撃つ前に陽電子砲が壊れる”。
      だが真田が言った“我々が作った陽電子砲は絶対に壊れない!”」
64名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/12(月) 03:05 ID:???
うんこ死ね。
658.7%を貫け : 2001/03/12(月) 03:09 ID:???
>>63の続き
国井「第1撃が外れましたが、どう思いました?」
真田「しまった、と言うよりは、やっぱりか、という思いが強かったですね。」
国井「というと?」
真田「1億8000万キロワットと言うのは最低限のエネルギーなんです。
  ですから完璧を目指すならそれ以上の出力が必要でした。」
クボジュン「でも最低限と言っても、その数字も凄いですよね。」
真田「そうですね、当時はあれが限界でした。」
国井「もっと電気をくれ、と言われた土方さんはどうでしたか?」
土方「正直言って、あれは奥の手なんですよね。変圧器のオーバーロード回路を逆流させると言うのは。」
国井「その辺り、ちょっと説明していただけますか?」
真田「機械に必要以上の電気が入ると機械がこわれますよね?
  オーバーロード回路はその必要以上の電気を逃がしてやる部分です。」
国井「なるほど。」
真田「ですから逆に言うと、上限が無いんです。そこに今まで以上の電気を流してやろうと言う訳ですよ。」
668.7%を貫け : 2001/03/12(月) 03:23 ID:???
>>65の続き
田口トモロヲ「ラミエルのビームは盾を焼きつづけた。赤木は思わず叫んだ“盾が持たない”。
      ビームの照射は5秒経っていた。陽電子砲のエネルギーの充填には10秒必要だった。
      しかも次は無い。
      初號機パイロットの碇シンジは思わず零号機パイロットの名を叫んだ。
      そして“早く、早く”と繰り返した。第2撃が放たれた。
      その瞬間、総ての変圧器が火花とともに壊れ、メインのケーブルが焼ききれた。
      だが渾身の第2撃は、ラミエルのATフィールドとコアを貫いていた。」

葛城ミサト「喜びと言うより、安堵でしたね。」

赤木リツコ「言葉が出ませんでした。」

田口トモロヲ「真田と土方は、それを見届けると、何も言わず固い握手を交わし、喜びを分かち合った。」

真田シロウ「真っ先に陽電子砲をあの短時間で組み上げてくれた職人達の顔が思い浮かびました。
     もし彼らが作っていなければ、陽電子砲は暴発していたでしょう。」

田口トモロヲ「8.7%を貫いたのは、人間の力だった。」
678.7%を貫け : 2001/03/12(月) 03:50 ID:???
>>66の続き
国井「土方さん、やりましたね、遂に。」
土方「いやいや(笑)。
  作戦が成功したのは、私たちの無茶な命令に、確実に応えてくれた数百人のスタッフのお陰ですよ。
  彼らなくして、この成功はありません。」
国井「真田さんはどうですか?8.7%を貫いた要因は?」
真田「そうですねぇ。絶望的でも諦めなかった葛城さん、赤木さん、
  砲を組み上げた職人さん達、エヴァのパイロット、どれが欠けても成功は有りえなかったでしょう。」

語り継ぐ 人も無く♪
田口トモロヲ「陽電子砲は、その後新たなモノが配備された。
      ヤシマ作戦で使われた陽電子砲は二度と火を噴くことは無く、眠りに着いた。
      ネルフ本部奥深くの倉庫に眠る陽電子砲は何も語らない。
      しかし、激動の時代を生きた人々の記憶は、深く、刻まれている。
      勝算8.7%、これを貫いたのは陽電子砲の力だけでなく、力強く生きた、人間の力だった。
      ヤシマ作戦は、語り継がれ、今尚、若い技術者達に勇気を与えて続けている。」

ヘッドラ〜イト♪テ〜ルライト♪旅はまだ終わらない♪

協力
国連特務機関ネルフ 日本重化学共同体
戦略自衛隊技術研究所 電力会社グループ
毎朝新聞資料室 戦史研究所

資料提供
○■重工研究所 △▽重機
宇○宮軍縮研究所 本○技研研究所
東○電気通信社 日○光学株式会社
68イアイアハスタア : 2001/03/12(月) 04:24 ID:bkXkvrsQ
カッコよくておもろかった。拍手。
69名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/12(月) 05:33 ID:???
何も言う事はありません・・・マンセー!
70名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/12(月) 10:51 ID:Nk.oZv5.
最高っす! 力作ありがとう。
両方の番組のファン(結構ファン層が重なるかもね)にはたまんないっす。
もっと読みたいけど、エヴァでこのテンションを持続できるエピソード
他にあるかなぁ?
71名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/12(月) 13:31 ID:???
ガギエル戦で、沈みゆく戦艦に最後まで乗って
使徒に主砲ぶっ放して散った海軍兵士のお話。
72名無しさんの声 : 2001/03/12(月) 15:31 ID:EDlUKb2.
エヴァじゃないけど、トップを狙えの最終決戦のプロXをやって欲しいにゃ。
73名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/12(月) 17:05 ID:???
>>71
あれは人は乗っていなかったんじゃない?
74名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/12(月) 20:05 ID:???
職人さん(と、呼ばせていただきます)ありがとう。拍手喝采。
激しく感動…そして涙。
エーックス!から始まり、ヘッドラ〜イト♪テ〜ルライト♪で終わるなんて…
その徹底ぶりはたまりません。
今後も期待しまくります。
75医者の亡霊 : 2001/03/12(月) 21:44 ID:???
良かったよ・・デューク・・続編期待してもいいのかな?
突発系のお話だと難しいからイスラファルやイロウルの作戦系の話かな?
セカンドインパクトやサードインパクトは「映像の21世紀」(笑)でやればいいかも・・

76名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/13(火) 00:25 ID:???
>田口トモロヲ「8.7%を貫いたのは、人間の力だった。」
カッコイイ!思わず目頭が熱くなったよ。アリガトウ!

77名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/13(火) 03:27 ID:???
是非とももう一度この感動をお願いします。
78名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/13(火) 04:30 ID:???
イロウル編が面白そうだね。ぜひ!
79名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/13(火) 10:42 ID:???
名スレですね。
感動。
80名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/13(火) 15:37 ID:???
師匠お願いします。続編を書いてやってください。
これを読まないと落ちついて寝れないこんな俺の為に。
81名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/13(火) 18:10 ID:???
これでトップの最終回をやったら、俺泣くかもしれん。
82イアイアハスタア : 2001/03/13(火) 20:10 ID:DwSELwgU
>>81
激しく同意だなぁ。
83謎の東洋人 : 2001/03/13(火) 20:21 ID:???
>>81 >>82
ではやりましょう!カルネアデス計画!
そこで資料などを広く募集。
1.重力縮退炉&バニシングモーターのメーカー名(確かありましたよね?)
2.搭乗して欲しい技術者の名前(作品問わず)。
3.副長の名前(笑。
4.銀河中心会戦での大破、轟沈、未帰還機などの正確な数。
こんなところか?

流れとしては
ヱルトリウム建造→BH爆弾の建造→銀河中心会戦
かな?資料が集まった段階でまた考えます。ご協力宜しく!
因みに今夜は、本放送(藁)を見るのでむりかな?
84名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/13(火) 20:22 ID:???
カルネアデス計画かぁ。
木星を収縮させ、ブラックホールを造り、宇宙怪獣を殲滅させる計画だよな。
勿論番組が作られた頃は、まだあの二人は帰ってきていないんだろうな。
やべっ。泣きそうになってきた。
85謎の東洋人 : 2001/03/13(火) 20:22 ID:???
搭乗=登場…
86名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/13(火) 21:01 ID:???
トップを見ようと思ったらビデオがどこに行ったか分からなくなった・・・
鬱だ。
87謎の東洋人 : 2001/03/14(水) 03:07 ID:???
資料募集アゲ
>>83参照のこと。
ご協力、お願いします。燃えるネタを書いて見せます!
88nanashi_et_al. : 2001/03/14(水) 11:14 ID:???
エヴァしらない俺ですら、面白すぎて死んじゃう!!
会議中にコッソリオフラインで見てたけど、ホント苦しかった。
国井アナとかクボジュンの突っ込み方完璧
その徹底ぶりには背筋が寒くなった・・・
感想だからsageとく
89ツャア : 2001/03/14(水) 15:05 ID:???
ただのゴキ撃ち太眉毛ではなかったのだな・・・
90名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/14(水) 18:48 ID:???
アキシオン  銀河中心殴り込み艦隊の第107戦闘艦。接近する宇宙怪獣の大集団を捕捉した。

ヱルトリウム 次世代の超巨大戦艦。全長70km以上。最新のテクノロジーが凝縮されたまさに地球の頭脳が集結する最高傑作。航行方法としては従来のバニシングモーターを使った航行プラス超能力者やイルカを使って(!)の航行方法の2種類がある

十時型戦闘艦 銀河中心殴り込み艦隊に配備されていた正式名称不明の宇宙戦闘艦。ヱルトリウムが艦隊旗艦、スーパーヱクセリヲン級が戦艦、ツインヱクセリヲン級が空母だと考えると、主力艦の直衛にあたる巡洋艦、若しくは駆逐艦クラスではないかと考えられる。
ツインエクセリオン 全長10km前後。
その名の通り、2隻のヱクセリヲン級戦艦を合体させることで火力、速力を損なわずに、戦艦やマシーン兵器の搭載数を飛躍的に高めた空母的色彩の強い鑑。まったくの新造艦よりもコスト的に低く押さえられることから、カルデアネス計画時には多数建造され、銀河中心殴り込み艦隊の一翼を担った。

反物質機雷 銀河中心殴り込み艦隊が、B・H爆弾の防衛に使用した機雷。反物質の対消滅を利用した物で、威力は絶大。しかし、怪獣の数の多さに易々と突破される。

バスターマシン3号
正式名称「バスターマシン3号」パイロットはオオタカズミ。爆弾の中身は3万分の1に縮小された木星。スレイブジェネレーターを作動させると爆縮。


資料になるかどうかは分からない。
91名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/14(水) 18:54 ID:???
92名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/14(水) 19:54 ID:???
それは、まぎれもなく銀河系史上最大の戦いだった。
無数の星々は、かつてこれほどまでの死闘を見たことがなかった。
 小さな光りが一つまたたくごとに、数万、数億の有機生命体が消滅していく。
一条の輝きが一本伸びるごとに、進路上の物質は原子のチリと化す。
 銀河中心殴り込み艦隊と、宇宙怪獣群との果てしない死闘。
それは種族ごとの存亡を賭けた、血まみれの戦いだった。
「距離3万5000! 敵第3に対して十字砲火を加える!!」
 「対空砲火、”兵隊”級の敵をE−3フィールドに一歩たりとも近づけるな!」
「シズラー第15戦隊、損傷率30%!!」
「巡洋艦タキシオン、サヨナラを打電しています!」
「艦ごと本体に突進しろ! エルトリウムの盾になるのだ!!」
 生存か絶滅か。ブラックホール爆弾第2次縮退まで、あと20分。
人類にできるのは、今はただ戦う事だけだ。シズラーが宙を駆け、
バスターマシンが敵を切り裂く。戦闘艇が敵主力に集中砲火を加える。
エクセリオン級戦艦がエルトリウムの盾となる。
エルトリウムはブラックホール爆弾に近づく敵を、次々に狙い撃つ。
そして名もなき兵士たちが、勝利を信じ虚空に散る。
「まさに、修羅場だな」
 ある巡洋艦の艦長は、誰に言うとでも無くぼそりとつぶやいた。
 彼に与えられた任務は一つ。ブラックホール爆弾の死守。
ただそれだけだ。だが、それだけで充分だった。その任務こそが、
この作戦の全てだった。
「艦長!敵72群、重砲撃艦隊、本艦の守備エリアに侵入します!!」
 報告を受けた時、すでに艦長は悟っていた。正攻法では、
ここを支えきれないという事を。すでに本艦の出力は60%以上低下していたし、
完全に作動する砲塔も1ケタしかなかった。光子魚雷を使おうにも、
発射管は”兵隊”級に喰い破られていた。
 ――だが、ここを通すわけにはいかん。
 艦長は軍帽をかなぐり捨て、シートからおもむろに立ち上がった。
その動作があまりに大げさだったので、ブリッジ要員の全員が振り返った。
「乗組員の諸君! 君らの命、この私に預けてくれ!!」
 返事を待つまでもなかった。
全ての乗組員は、すでに自分の命が自分の物でない事を知っていた。
この艦隊の全員が知っていた。自分たちの命は、地球人類全てのためにある事を。
「ありがとう…」
 無言の返答を受け、艦長は小さなため息をもらした。
「可能範囲内で最大出力! キングス弁を抜け! バニッシングモーター起動!!
暴走レベルにまで出力上げろ」
 各員が持ち場に走る。無駄一つない完璧な動作で。ふと艦長は苦笑した。
 ――やれやれ、この艦に乗ってから、初めて満点の行動をしてくれたか。
これが最初で最後……。
 バニッシングモーターが起動し始めた。しかしそのエネルギーによる、
タンホイザー・ゲートも形成しない。莫大なエネルギーは、
全て艦の機関内に蓄積されていった。
「艦長。来ました、72群です。速度は光速の45%。
確認個体数、3500万。密集隊で接近中です」
 艦長は不敵に、にやりと笑った。
「さあこい、化け物ども。小っぽけな命で、どれほどの奇跡が起こせるか見せてやる!」
 その艦は、1人として脱出する乗員のないまま、敵72群へ向けて突進していった。
敵の集中砲火によって消滅する直前、艦は巨大な光球と化した。
あらゆる物を飲み込む黒い光球。周囲に広がるX線の波。
直径2億キロに展開していた敵72群は、60%以上がその光球に飲み込まれた。
 一方エルトリウム。
 タシロ提督らが見守る戦沢表示スクリーンの片隅に、小さな文字が、
誰1人気付く事なく表示された。
"E-02-39-Felsion[Submersion]"
 それだけだった。
 いや、同じような表示が、スクリーンの片隅に現れては消えていた。
全て、ブラックホール爆弾とエルトリウムを守って砕け散った艦だった。
 現在被害状況。
 大破、轟沈1130隻。
 中破3753隻。
 撃墜確認機16533機。
 第2次爆縮開始まで、あと12分。


これ読んで泣きそうになった。 
93あぼーん:あぼーん
あぼーん
94謎の東洋人 : 2001/03/15(木) 03:51 ID:???
資料は大体揃ったようなので、
登場して欲しいメーカー&技術者の名前のリクエストを受け付けます。
その場合は、アニメの作品名を忘れずに。
例 パトレイバー/榊清太郎 シバシゲオ/篠原重工 シャフトエンタープライズ
という風に。
因みにトップで人名は総てカタカナ表記になりますので、注意して下さい。
95高榎 : 2001/03/15(木) 04:35 ID:???
あ行とら行は避けた方がいいです
ネルフ関係者は、は行がおすすめ

あ行:ネルフメインキャラはほとんどここ
   でも「う」以降は空いているのかも
か行:ミサト・加持とネルフから一歩引いた感じの人?他に霧島がいる
さ行:トウジ・アスカと強いて言えば大阪弁つながり?他に新庄がいる
た行:高榎・高橋・千屋・時田と親ネルフ的な日本政府関係者が並ぶ
な行:カヲル・セイモアナンとセカンドインパクトつながり?
は行:日向・冬月・洞木とネルフマイナーキャラつながり
ま行:万田しかいないので不明
や行:八杉・山岸・柳原・吉沢と日本政府つながり
ら行:六分儀・キールローレンツ・ラングレーと謎に関係する人物
わ行:<空き>
96名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/15(木) 05:09 ID:???
俺的に、た行が気になるんだが・・・・
97名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/15(木) 05:13 ID:???
トップだったらスタッフの名前が良いんじゃないの?
適当に発掘して、使ってしまって問題ないと思う。
なんか変に既存のものを使われると興ざめっつうかなんと言うか。
まあ俺の主観なんで気にしなくて良いよ。

しかし、超大巨編になりそうだな。
カルネアデス計画だけじゃきかんだろうしな。
やはり宇宙怪獣初遭遇なんかもおっかけないとな。
そうしないとタカヤノリコなどが掘り下げられないと思う。
まあ、さわるだけでいいと思うけど。
デュークの腕に期待だ!
9891.3%の回避率 : 2001/03/15(木) 15:45 ID:???
エーックス!

田口トモロヲ「ここに焼き切れた、巨大な一丁の陽電子砲がある。
      ヤシマ作戦でエヴァ零号機がラミエルを狙撃した特製ポジトロンライフルである。
      銃身は極度のエネルギー集中で焼け焦げ、ケーブルの金属部分が露出した。
      この銃口の先には、第三新東京市を恐怖に陥れた、ある使徒が居た。」

風の中のスバル〜♪砂の中の銀河〜♪
「初号機撃破」「ジオフロントの装甲板を次々と貫通」「ポジトロンライフルの脅威」
「かわせた、第一撃」「遅すぎた移動速度」「的となる運命」
教えてよ〜♪地上の星よ〜♪
「91.3%の回避率〜ヤシマ作戦の裏で〜」

クボジュン「さてプロジェクトX、今回はヤシマ作戦の特別編です。
     スタジオには、これも凄いですね。」
国井「そうなんですね、これはヤシマ作戦で第五使徒ラミエルを狙撃したポジトロン・ライフルです。
  これ、このケーブル、錆び付いているように見えるでしょ?」
クボジュン「ええ。」
国井「でもこの銃に張り巡らされたケーブルは、銃身を特殊重金属でコーティングされた上、
  材質は高純度な銅とアルミの混合金属、1億ワットの電力でも10時間以上通電に耐えられるケーブルなんです。」
クボジュン「それが、こんなになってしまったんですか?」
国井「それも30秒足らずビームを発射しただけで、です。」
クボジュン「そしてこの銃口の先に居たのが、撃ち落された第5使徒、ラミエルでした。」
国井「ハイ、かなりいい戦いをしていましたが、箱根の二子山からの初号機の狙撃は正確でしたね。」
9991.3%の回避率 : 2001/03/15(木) 15:47 ID:???
>>98の続き
田口トモロヲ「ネルフの動向は牛島にも分かっていた。
      戦自からの密かな情報提供で、自走陽電子砲をエヴァ専用の
      ポジトロン・スナイパー・ライフルに改造していると言うことも。
      作戦課長はあの葛城ミサト。彼女の戦術はひらめきに頼るところが大きい。
      勝機はある、牛島はそう確信した。」

葛城ミサト(当時 対使徒迎撃作戦部長)
     「信じていました、シンジ君たちを。あの子たちは必ず結果を出せる子たちですから、
     ポジトロン・ライフルさえ完成すれば、後は問題ないと思いました。」

田口トモロヲ「しかし葛城には誤算があった。使徒がどの様に移動するのか、コースを読まなかった。
      いつまでも第三新東京市上空に留まっていると思っていた。」

牛島ミツル(当時 使徒側参謀)
      「葛城さんが作戦部長だと聞いた時は、やった!と思いましたね。
      あの人の戦術は読みやすいですから。人の裏をかくのは得意なんです。」

田口トモロヲ「牛島は戦自上層部と話を付け、一体の使徒にラミエルとの連絡を任せる事にした。
      第9使徒 マトリエル、当時ネルフの直営焼き肉屋・えばっちゃんで昼の弁当売りをしていた。
      何故彼がそこにいるのかは、ネルフにも、誰にも分からなかったが。」

マトリエル(当時 第9使徒)
     「当時はもう、戦いに疲れていたんだ。男汁たらして奴等を散々苦しめたしな。
     そうしたら牛島って男から電話があって、頼むからラミエルに連絡くれ、と言ってきた。
     人間なのに変な奴だ、って初めは不審に思ったぜ。」

田口トモロヲ「マトリエルは連絡しなかった。俺はもう関係ない、綾波レイの傍にいられれば幸せだ、と。
      その間にもネルフは着々と狙撃準備を進めていた。二子山に待機していた初号機と零号機のパイロットたちは、
      最後のミーティングをしていた。 二子山山頂には仮設のテントも張られ、あわただしくネルフ職員が出入りしている、
      さながら前線発令所と化していた。 葛城はチルドレンたちにつぶやいた“大丈夫よ、必ず当たるわ”
      作戦開始の午前0時が迫っていた。」
10091.3%の回避率 : 2001/03/15(木) 15:48 ID:???
>>99の続き
葛城ミサト「信じていました、シンジ君の事を。」

日向マコト(当時 オペレーター)
     「ミサトさんが指揮を執ると聞いて安心しました。凄い人です。」

クボジュン「さてスタジオにはお二人のゲストに来ていただいています。
     使徒側の参謀、牛島ミツルさんと、今回もお越しいただいた葛城ミサトさんです。」
国井「牛島さん、どうでしたか?人間として、使徒側についた気分は。」
土方「いえ、なんとも言えませんね。自分は上官の命令に従ったまでです。」
国井「葛城さんは彼をどう思いますか?」
真田「・・・最低です。人として恥ずかしくはないのか、と思います。今も彼の隣に座ると、寒気がしますから。」

田口トモロヲ「午前0時、作戦が開始された。葛城の命令のもと、
      国内総ての電力がエヴァ初號機の陽電子砲に集められた。
      全国は停電し、暗闇に覆われた。
      電気ケーブルは余りの大電力に煙を上げた。変圧器の冷却機もフル回転した。
      だが陽電子砲のビームは地球の重力などにより直進しない。その修正計算の時間が仇となった。
      発射十秒前、オペレーターの伊吹マヤが叫んだ“目標に高エネルギー反応!”。
      ラミエルと陽電子砲は同時に火を噴いた。ビームは交錯し、第一撃は外れた。
      決定的なチャンスを逃してしまった。」

葛城ミサト「思わず“ミスった”と言いましたね。
     こっちは移動指揮車がラミエルのビームの衝撃でがたがた揺れるているのに(笑)。
     そんな揺れは気になりませんでした。それより次が撃てるかどうか、勝負でした。」

田口トモロヲ「その様子を見ていた牛島は思った。二子山からの狙撃は難しい、狙撃場所を
     移るのが普通だ。ポイントを移って狙撃体勢を取るから、第2射はかなり遅れるだろう、
     今が使徒によるネルフ攻略のチャンスだ、と。」

牛島ミツル「てっきりマトリエルがラミエルに、私の作戦を伝えてくれたと思っていました。」

田口トモロヲ「牛島は葛城に言った“大変ですね”。
      だが葛城は首を横に振った“まだ決着はついていないわ、本番はこれからよ”。
      それは二子山からの長距離狙撃、第2射を意味していた。
      もはや、あまりに無謀な作戦だった。
      ラミエルの第2撃が放たれエヴァ零号機が盾で受け止めていた。猶予は無かった。
      葛城は第2射を急ぐ様に命じた。
      ネルフの職員達からは“無謀だ”という声があがった。“1度当たらないものが、2度目も当たる保証はない”と。
      だが牛島は言った“葛城さんは作戦部長ですよ、上官の彼女の指示に従うのがベストです”
      口元にはニヒルな笑みが浮かんでいた」
10191.3%の回避率 : 2001/03/15(木) 15:51 ID:???
>>100の続き
国井「第1撃が外れましたが、どう思いました?」
葛城「いえ、あまりくよくよするタイプではありませんから、私。」
国井「というと?」
葛城「一度失敗すれば、二度目はもっと上手く撃てると思ったんです。」
クボジュン「・・・凄い発想ですよね。前向きなかたなんですね。」
葛城「元々思考がポジティブなんです。」
国井「葛城さんの態度をどう思いましたか?牛島さん。」
牛島「正直言って予想外でした。でも、二度目も失敗すると思ってましたから、好都合だと思いましたね。」
国井「・・・どこまでも腹黒いんですね。」
葛城「あなたそれでも人間なの? ネルフが使徒に倒されたら人類は終わりなのよ?。」
国井「か、葛城さん、落ち着いて下さいっ!。」
牛島「敵の敵は味方、利用出来るものなら相手が使徒でもかまいませんよ。」

10291.3%の回避率 : 2001/03/15(木) 15:51 ID:???
>>101の続き
田口トモロヲ「ラミエルのビームは盾を焼きつづけた。碇シンジは思わず叫んだ“ミサトさん!!!”。
      ビームの照射は5秒経っていた。陽電子砲のエネルギーの充填には10秒必要だった。
      しかも次は無い。
      零号機のパイロットは黙って耐えていた。
      ようやく第2射の準備が整った。引き金を引く初号機。
      その瞬間、総ての変圧器が火花とともに壊れ、メインのケーブルが焼ききれた。
      だが渾身の第2射は、ラミエルのATフィールドとコアを貫いていた。」

葛城ミサト「あの子たちを抱きしめてあげたいと思いました。」

牛島ミツル「言葉が出ませんでした、呆れて。」

田口トモロヲ「牛島はそれを見届けると、何も言わずその場を立ち去った。」

牛島「葛城さんの悪運の強さには負けました。
   それに、使徒に戦術論を説いても、無駄だと分かりました。」

田口トモロヲ「91.3%の回避率を破ったのは、人を信じる力だった。」
10391.3%の回避率 : 2001/03/15(木) 15:53 ID:???
>>102の続き
国井「葛城さん、やりましたね、遂に。」
土方「いや〜てれちゃうわね(微笑)。
  作戦が成功したのは、私の無茶な命令に、確実に応えてくれた数百人のスタッフのお陰ですし。
  彼らなくして、この成功はありません。」
国井「牛島さんはどうですか?91.3%が破られた敗因は?」
真田「そうですね。どんなに絶望的な状況でも、エヴァのパイロットを信じていた葛城さんの、
  運の強さがどこから来るのか、今ではなんとなく分かる気がしますね。」

語り継ぐ 人も無く♪
田口トモロヲ「二子山は、何事もなかったかの様な静けさをとりもどした。
      ヤシマ作戦で撃破された第5使徒ラミエルは、深い眠りに着いた。
      ネルフ本部奥深くの倉庫に眠るその残骸は何も語らない。
      しかし、激動の時代を生きた人々の記憶は、深く、刻まれている。
      91.3%、不可能を可能にしてのは陽電子砲の力だけでなく、
      力強く生き、時には笑いも涙する、互いに信頼しあう仲間の力だった。
      ヤシマ作戦は、語り継がれ、今尚、若い戦術家たちに勇気を与えて続けている。」

ヘッドラ〜イト♪テ〜ルライト♪旅はまだ終わらない♪

協力
国連特務機関ネルフ 日本重化学共同体
戦略自衛隊技術研究所 電力会社グループ
毎朝新聞資料室 戦史研究所

資料提供
篠原重工研究所 石川島ハリマオ重機
宇都宮餃子軍縮研究所 本気田技研研究所
東スポ電気通信社

謎の東洋人様に感謝!
104うああ! : 2001/03/15(木) 15:56 ID:???
>>103
土方→葛城
真田→牛島

謎の東洋人も勝手に改変スマソ
105名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/15(木) 23:01 ID:???
ワラタ
106補足 : 2001/03/15(木) 23:14 ID:???
牛島の立場

戦自の陸将補として「ヤシマ作戦」を二子山で現場見学
しかし裏では使徒と共同でネルフ打倒を画策している
   
107名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/16(金) 00:17 ID:???
NHKで始まった
108次回予告 : 2001/03/16(金) 01:23 ID:???
風の中のスバル〜♪砂の中の銀河〜♪

2032年、全長70kmに及ぶ、白く美しい宇宙船艦ヱルトリウム姿を現しました。
しかし地球脱出用のこの船の建造は苦難の連続でした。
その時、建造に立ち上がったのは若き技術者たちでした。

次週「最新テクノロジーを載せろ〜ヱルトリウム建造〜」にご期待ください。
109最新テクノロジーを載せろ : 2001/03/16(金) 01:45 ID:???
エーックス!

田口トモロヲ「2032年、月軌道上に美しい宇宙戦艦が姿を現した。
      人類の地球脱出用に建造されたヱルトリウムだった。
      全長70km、外部は一つの素粒子で形成され、最新の航行方式を採用した。
      しかし、この船の建造は苦難の連続だった」

風の中のスバル〜♪砂の中の銀河〜♪
「最新技術」「全長70km」「立ち上がった、若き技術者たち」
「課題は山積」「電脳化したイルカ」「ピラミッドパワー」
教えてよ〜♪地上の星よ〜♪
「最新テクノロジーを載せろ〜ヱルトリウム建造〜」

クボジュン「プロジェクトX、挑戦者達。
     今回はヱルトリウム建造からカルネアデス計画まで4回に渡って放送します。
     スタジオにはこれは何ですか?」
国井「ハイ、これはヱルトリウムに使われたものと同じ外板、つまり外の壁なんですね。
  見た目より全然軽いでしょ?」
クボジュン「でもこれは、理論上では宇宙で一番固い物質なんですよね?」
国井「そうなんですね。とにかくこのヱルトリウムは最新技術の結晶なんですね。」
クボジュン「それに挑んだのがこちらの方たちです。」
国井「ヱルトリウムを設計した天才設計技師。重力縮退炉のメーカー。」
クボジュン「そして、若き技術者たちです」
110最新テクノロジーを載せろ : 2001/03/16(金) 02:12 ID:???
田口トモロヲ「2032年、火星沖会戦がハレー彗星の元で行われた。
      その時、敵宇宙怪獣もろとも爆発したガンバスターがあった。溶けて蒸発したと思われた。
      しかしガンバスターは溶けなかった。
      その様子を満足げに見つめる男が居た。アイダケンスケ。ガンバスターの設計に関った男だ。
      装甲は超硬ダイヤモンドファイバー製、コクピットはスペースチタニウム合金。
      自信はあった。」

アイダケンスケ(当時 日本重化学工業共同体設計技師長)
       「そのガンバスターを超える設計の宇宙船を作れ、という訳ですよね?
       さすがに尻込みしました。」

田口トモロヲ「ヱルトリウムへの注文は厳しかった。
      今までに無い、安全で早く、しかもエネルギー消費の少ない航行方式。
      宇宙怪獣の特攻、自爆にも絶えられる装甲。他の追随を許さない兵装、搭載機数。
      そして人類脱出の為、長期間人間が暮らせる各施設、何もかもが未知だった。
      アイダはともかく設計図に向かった。
      しかし出来上がった設計図は、全長70kmを超えてしまった。」

アイダケンスケ「でもそれが考えうる限りの最低限の大きさでした。」

田口トモロヲ「アイダは艦政本部長に掛け合った。
      これは地球脱出用の船です。やるしかありません。
      遂に大号令が掛かった。だが問題は山積していた。」      
111最新テクノロジーを載せろ : 2001/03/16(金) 02:33 ID:???
田口トモロヲ「アイダは先ず、航行システムに取り組んだ。
      その頃、画期的な有機コンピューターシステムを開発したモノが居た。
      イブキマヤ、かつてネルフでアカギ博士と共に人格移植OSを運用した技術者だった。
      アイダは、それを応用できないかとイブキに打診した。」

イブキマヤ(当時 ネルフ技術局技術局1課課長)
     「正直言って難しいと思いました。でもアカギ先輩の言葉の、0よりマイナスじゃない、と言う言葉を胸に取り組みました。」

田口トモロヲ「イブキが考案した航行システムは画期的なものだった。
      空間の物理法則を書き換えて進むという、アルゴリズムイメージ推進、と呼ばれるものだった。
      これにアイダは狂喜した。最大の課題、航行システムをクリアした。
      だが、物理法則を瞬時に書き換える計算は、従来のシリコンチップコンピューターでは不可能だった。」

イブキマヤ「人格移植OSコンピューターMAGIは、結局シリコンチップ製なんですよ。
     それでは計算速度に限界がありました。」

田口トモロヲ「そこでイブキが注目したのは、イルカの脳だった。
      イルカの脳は人間の脳より容積が多く、これを電脳化すれば行けると考えた。
      またフォローには超能力者をピラミッドパワーを利用して能力を増幅させた。
      テストは完璧だった。航行システムはこうして完成した」
      
112最新テクノロジーを載せろ : 2001/03/16(金) 02:43 ID:???
>>111の続き
クボジュン「スタジオには二人の方にお越しいただいております。
     航行システムを開発したイブキマヤさんとヱルトリウムを設計したアイダケンスケさんです。」
国井「最初にこのヱルトリウムの設計を依頼されたときは、どんな思いでした?」
アイダ「これは難しいなぁ、とう言うのが本音でしたね。自分に出来るかな、と思いましたがとにかくやってみようと。」
国井「先程ありました、航行システム、ちょっと説明していただけますか?」
イブキ「理屈は簡単なんです。例えば歩く時に空間を移動します。これは人間の力で物理法則を書き換えている訳です。
   これを別に計算して、予め書き換えて進もう、というシステムです。」
クボジュン「ちょっと想像できませんねぇ」
イブキ「そうでしょうね(笑)私も最初はそうでした。」
国井「アイダさん、航行システムが完成して、いよいよ本格的に建造に入るわけですが、まだ問題が残っているんですよね?」
アイダ「もう山積ですね(苦笑)」
クボジュン「ではその辺りを見ていきましょう」
113最新テクノロジーを載せろ : 2001/03/16(金) 02:57 ID:???
>>112の続き
田口トモロヲ「ヱルトリウムの設計プランは完成した。
      だがまだ多くの問題があった。主機関となる重力縮退炉の製造、手兵装となるレーザー砲、
      その規模に、どの企業も尻込みした。
      そんな状況に居ても立っても要られなくなった技術者が居た。
      ハンゲルグ=エヴィン、世界で初めてバニシングモーターを作ったドイツP&W社の若き技術者だった。」

ハンゲルグ=エヴィン(当時 P&W社研究員)
      「ほぞを噛む思いでした。何とかして協力してあげたかった。」

田口トモロヲ「ハンゲルグは社長に直訴した。
      草分けである我々の会社が、何故立ち上がらないんですか。
      社長は英断し、ハンゲルグはヱルトリウム建造の全面支援を取り付けた。
      兵装はフリードリヒ=クルップ社が名乗りをあげた。
      レーザー砲の数万枚のレンズの製造はニコンとオリンパスが立ち上がった。
      居住施設には竹中工務店が、水周りにはTOTOが。
      協力を申し出た企業は世界、中小企業を含めると数万社に昇った。
      どの企業もこの巨大プロジェクトに燃えた。」
      
114最新テクノロジーを載せろ : 2001/03/16(金) 03:07 ID:???
>>113の続き
国井「どうでした?アイダさん、あの時の心情は。」
アイダ「頼もしかったですね。この無謀とも言えるプロジェクトに参加してくれたのですから。」
国井「イブキさんはどうでした?」
イブキ「とても楽になりました。皆の協力に、必ず成し遂げて見せる、と決意しました。」
国井「さて、こうしてヱルトリウムは建造が開始されるのですが。」
クボジュン「絶体絶命の危機が訪れます。その模様は次週お送りします。」

語り継ぐ人も無く♪吹きすさぶ風の中♪
田口トモロヲ「ヱルトリウムの建造が始まって間も無く、とんでもない事態が発生した。
      宇宙怪獣、数億が太陽系絶対防衛線に迫っていたのだ。
      このままではヱルトリウムばかりか、地球が危ない。
      それに立ち上がったのは二人の少女だった。」

ヘッドラ〜イト♪テ〜ルライト♪
旅はまだ終わらない〜♪

協力
日本重化学工業共同体
P&W社 竹中工務店
フリードリヒ=クルップ社
ニコン オリンパス
TOTO 
115次回予告 : 2001/03/16(金) 03:14 ID:???
風の中のスバル〜♪砂の中の銀河〜♪

ヱルトリウム建造の最中、宇宙怪獣の大軍団が太陽系絶対防衛線に迫って来ました。
それに立ち上がったのは二人の少女と一人の男でした

次回「宇宙怪獣を飲み込め〜2億6000万対1 太陽系絶対防衛線〜」にご期待ください。
116名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/16(金) 23:17 ID:???
やっぱいい…いいなぁ〜(うっすらと涙)
個人的に自分が「水周り」関係の仕事に従事しているので
TOTOにはワラタ。
謎の東洋人様、次回期待しております。
117名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/16(金) 23:39 ID:???
うあああああ・・・・・。やはりええのう・・・。
手元にコミックガンバスターがあるんですけど、これから何か引用する必要は
ありますかね。
それと技術者の件ですが、トップ第一話でオオタの他にサダモト、アンノなどの
乗員が生き残っていました。
118名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/17(土) 00:20 ID:???
>>117
>それと技術者の件ですが、トップ第一話でオオタの他にサダモト、アンノなどの
乗員が生き残っていました。

ウマイ!ワラタ!
119Seisei_Yamaguchi : 2001/03/17(土) 14:20 ID:???
感動したぞぬ > アルゴリズムイメージ推進 .
120婦耳 : 2001/03/17(土) 21:18 ID:???
だけど安心ばかりもしてられない。
121名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/18(日) 20:46 ID:???
職人さんに感謝。
がんばれ職人さん。
122名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/18(日) 23:06 ID:???
昨日の午前中、BSでプロジェクトXの再放送をみちゃった
俳句王国って終わっちゃったのだろうか?
ということで、喜びage
(職人さん、次回猛烈に期待しております〜)
123名無しが氏んでもCDドラマ : 2001/03/19(月) 00:05 ID:???
艦内の食糧事情(再利用の話など)もお願いしたいね。
124名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/20(火) 00:09 ID:???
良スレage
125名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/20(火) 02:22 ID:???
「……!」
蝶々は、目を覚ました。
そう……すべてはこの蝶が見た夢だったのである。

不思議な夢を見たものだ……そう思いながら蝶は、
木蓮の蜜を吸うべく、ひらひらと飛び去っていった。
126海に奉げる鎮魂歌 : 2001/03/20(火) 23:08 ID:???
エーックス!


オープニングモノローグ


田口トモロヲ 「穏やかに波打つ太平洋・・・
         かつて、この海で壮絶な死闘があった事を、今は誰も思い出しはしない。
        
         使徒ガギエル。

         その日、海の悪魔は、研ぎ澄まされた凶悪な牙を剥き、
         輸送中のエヴァンゲリオン弐号機に襲いかかろうとしていた。

         だが、ガキエルの前に、一枚の大きな壁が立ちはだかった。

         国連軍太平洋艦隊。そして、熱い海の男たちである。」
127海に奉げる鎮魂歌 : 2001/03/20(火) 23:09 ID:???
>>126続き

風の中のスバル〜♪(オープニングテロップ)

 「輸送
   作
   戦」

 「襲
  い
  掛
  かるガキエル」

 「次々と
     沈む護衛艦」

 「仲間の救出」

 「効かない通常兵器」

 「弐号機
      義経の八艘跳び みたいな」
128海に奉げる鎮魂歌 : 2001/03/20(火) 23:11 ID:???
>>127続き

地上の星よ〜♪

    ――― 海に奉げる鎮魂歌 〜海原に沈むイージスの盾〜 ―――


久保  「プロジェクトX挑戦者たち、今回は使徒ガギエルと、
     国連軍太平洋艦隊の戦いをお送りします。」

国井  「スタジオには、当時太平洋艦隊に所属していた戦艦に使われた物と、
     同じ大きさの砲弾のレプリカを用意しました。」

久保  「大きいですね・・・これがガギエルに当たっていたんですか?」

国井  「ええ、しかしガギエルには全く効かなかったんです。」

久保  「今回の登場人物は、国連軍太平洋艦隊に所属していた、
     旧型のイージス艦『リッジモンド』の艦長、C・W・ワドル氏。」

国井  「そして、副艦長を始めとするその部下たちです 。」
129海に奉げる鎮魂歌 : 2001/03/20(火) 23:12 ID:???
>>128続き

田口トモロヲ 「その日、澄み渡った青空と、穏やかな海が、
         どこまでも続く水平線の先で、一つに溶け合っていた。

         いつもの艦隊勤務、艦橋に翻る洗濯物、甲板で日光浴する非番の乗組員たち。
         戦艦には似合わない、平和な時間が流れていた。

         そこへ突然、けたたましい敵襲警報が鳴り響いた。乗組員達は、緊張した。」


南雲=チュウイチ・Jr (当時 イージス艦『リッジモンド』副艦長)

      「驚きました。突然前方の、先行するドイツの戦艦が、轟音と共に海に沈み始めたんです。
      近くの艦が救援に向かいましたが、間に合いませんでした。
      乗員を救出すねのが、精一杯でした。」


田口トモロヲ 「乗員たちは目を疑った。一体、この海で何が起きたのか。
         だが、すぐに彼らも知る事となる。」


R・F・デーニッツ (当時 ドイツからの随行により航行中のドイツ海軍戦艦『ビスマルク』艦長)

      「私も部下も、何が起こったのか一瞬分かりませんでした。
      ただ、本能的にやられた≠ニ言う事だけは覚えています。
      気がつくと、私も部下達もみな、救命具を付けて海へ飛び込んでいました。」


田口トモロヲ 「ガギエルは次々と戦艦に襲い掛かった。輸送船団は大混乱に陥り、
         指揮系統が麻痺した護衛の国連軍太平洋艦隊は、
         退避航行するのが精一杯だった。」
130海に奉げる鎮魂歌 : 2001/03/20(火) 23:13 ID:???
>>129続き

田口トモロヲ 「国連軍太平洋艦隊。アメリカ海軍第7艦隊を主力とする、
         米国、日本、ロシア、オーストラリア、ニュージーランド、韓国の6ヶ国で構成された、
         横須賀を母港とする巨大な艦隊群である。

         だが、数合わせで集められた感もあり、艦艇の種類も様々、
         混成艦隊と言えば聞こえはいいが、所詮は政治的なシンボルに過ぎない、
         時代遅れの産物だった。
         主力の米・日・韓を除けば、ロシア艦の様に、
         航行するのがやっと、と言う有り様の艦艇も含まれていた。

         日本からも、最新鋭のイージス戦略自衛艦『三笠』を旗艦とする、
         戦略海上自衛隊・第八八自衛艦隊が参加していた。」


板垣セイシロウ (当時 第八八自衛艦隊司令官)

     「TNT爆雷やNT魚雷も使いましたが、仕留める事が出来ませんでした・・・
     あれほど、自分たちの非力さを感じた事は、後にも先にもありません。屈辱です。」


田口トモロヲ 「南雲は日系3世、アメリカ海軍に志願し、34歳の若さで副艦長になった海軍の若きエリート
         である。今回の、久しぶりの遠洋航海任務が悪夢の始まりになろうとは、思いもしなかった。」
131海に奉げる鎮魂歌 : 2001/03/20(火) 23:13 ID:???
>>130続き

南雲 「不思議な光景でした。間近で見るエヴァと使徒との戦いは壮絶でしたが、今、思い出せるのは、
    戦艦の甲板を跳び回る弐号機の優雅な姿だけなんです。まるで蝶のようでした。」


田口トモロヲ 「次々と沈没する戦艦、交錯する砲弾、白い波しぶきをあげて進む魚雷。
         青い海は修羅場と化した。気がつくと、ガギエルにトマホークまで打ち込む艦もあった。

         他の艦艇と共に弐号機を援護砲撃していたイージス艦『リッジモンド』の船底に、ゴツン、
         と言う鈍い音が走り、不意に船体が、右側へ大きく傾いたのは、まもなくの事だった。
         艦内の誰もが瞬時に確信したとうとう俺達の番か=B

         ワドル艦長は南雲に命令した。直ちに退艦準備を開始、同時に残弾数を確認、
         全てのミサイル・魚雷をガキエルに打ち込め。このまま沈んではアメリカ海軍の恥、
         納税者に申し訳ない、と。
    
         イージス艦の誇る高精度ソナー、その特殊大型画面には、
         ガキエルの軌跡がハッキリと残っていた。」
132海に奉げる鎮魂歌 : 2001/03/20(火) 23:14 ID:???
>>131続き

田口トモロヲ 「C・W・ワドル。かつて原子力潜水艦『グリーンビル』の艦長として、
         練習船『愛媛丸』沈没事故を引き起こした男である。事故の後、海軍の閑職を
         十数年も転々とし、ようやく陽の当たる任務を与えられたばかりだった。」


南雲 「明るい人でした。いつもつまらないジョークを飛ばしては周りを引かせていましたが。
    ただ、毎日朝晩、決まった時間に、甲板から海に向かって手を合わせていた姿は
    印象的でした。」


田口トモロヲ 「艦内は異様な熱気に包まれていた。このままでは沈まない、誰もがそう
         決意していた。」


C・サンダース (当時 イージス艦『リッジモンド』左舷後方搭載機関砲・砲撃手)

     「こんな事を言うと不謹慎ですが、実は楽しかったです。あんなに弾を撃ったのは久しぶり。
     30ミリ機関砲が根詰まりを起こすんじゃないかと思うぐらい、派手に撃ちまくりましたよ。
     いつもはドイツ野郎相手のマシンガンなんで、つい。」
133海に奉げる鎮魂歌 : 2001/03/20(火) 23:15 ID:???
>>132続き

田口トモロヲ 「だが、船は予想外に激しく損傷していた。船底中央に、幅30センチにわたる亀裂、
         致命的だった。機関室、砲弾格納庫、居住区域が次々と浸水していった。
         ガギエルの攻撃から57分後、遂にワドル艦長は退艦命令を決断した。」


M・フェイト (当時 イージス艦『リッジモンド』副機関長)

     「足元をじわじわと海水が濡らすんです。とても不気味で、任務に集中するのが大変でした。
     正直、艦長の退艦命令を聞いた時はうれしかったです。」


田口トモロヲ 「南雲は、用意させていた救命ボートに乗る様、乗組員たちに命令した。2つ、3つと、
         救命ボートは、荒れる波間を漂いながら出発していった。そして自分が救命ボートに
         乗ろうとした時、初めて気がついた。艦長の姿がない事に。
         ワドルは未だに救命具すら付けず、艦橋で一人、黙々とミサイル発射ボタンを押し続けていた。」


南雲 「ワドル艦長を探し回りました。艦橋の指揮室にいたのを発見した時は、思わず叫んでしまいました。
    な、何やってるんですか!退艦しない奴は逝ってヨシです!∞南雲オマエモナー=v


田口トモロヲ 「ワドルは南雲に言ったガギエルが消える前に、俺の船がキエルとはなー、なんちて
         いつもなら瞬殺だこの糞オヤジギャグ、と思えるアメリカン・ジョークも、なんだか
         今日は嬉しかった。」
134海に奉げる鎮魂歌 : 2001/03/20(火) 23:16 ID:???
>>133

久保 「スタジオにはゲストをお迎えしています。当時のイージス艦『リッジモンド』元副艦長、
    南雲=チュウイチ・Jr さんです。現在は、ペンタゴンの海兵隊・装備調達実施本部長を
    していらっしゃいます。」

国井 「南雲さん、率直にお伺いしますが、ワドル艦長とはどんな方でしたか?」

南雲 「今だから正直に言いますが、当時はただのオジサンだと思ってました(苦笑)」

国井 「あの様なつまらないジョークを飛ばす?(笑)」

南雲 「ええ(笑)。でも、真剣な時はとても集中する人で、近づき難い時もありました。」

国井 「南雲さんとしてはどうでしたか?」

南雲 「ウーン(苦笑)、ま、ほどほどにギャグの相手をしないとスネるのでなんとも……」

久保 「では、次を見ていきましょう。」


田口トモロヲ 「結局、ワドルと南雲は船に残った。いわば覚悟の残留だった。
         この船の最後を見届けたい、二人の意思は固かった。
         二人は分担してイージス艦の指揮制御システムに命令を出し、
         沈み行く戦艦から一発でも多くミサイルを発射させようとした。」
135海に奉げる鎮魂歌 : 2001/03/20(火) 23:18 ID:???
>>134続き

南雲 「実を言うと、操船や攻撃命令はそんなに難しくはなかったんです。 」

―――― それはどう言う事ですか?

南雲 「イージス艦はほとんど全ての動作を自動化してあります。電装ケーブルさえ生きていれば、
    制御システムで攻撃の続行が可能でした。」


田口トモロヲ 「だが、刻一刻とその時は近づいていた。甲板が海面に隠れ始め、もはや退艦の
         チャンスも限界だった。 南雲は言った“もういいでしょう。”。しかし、ワドルは言った。

         “ヘイ!ジャップ!、リメンバー・パールハーバー!!!”

         突然の事に、南雲は言葉を失った。」
136海に奉げる鎮魂歌 : 2001/03/20(火) 23:19 ID:???
>>135続き

南雲 「突然、艦長が私に救命浮き輪を被せて来たんです。両腕を浮き輪に挟まれて、上半身は
    身動きが取れませんでした。」


田口トモロヲ 「ワドルは南雲に言った
         “お前は生きろ”。

         南雲は切返した
         “ではあなたも生き残って下さい!”。

         だが、ワドルは首を縦には振らなかった。
         “悪いな、俺の棺桶はこの船だ”。

         南雲は生まれて初めて、感じた事のないほどの強い怒りを感じた。

          “一人で伝説を作るつもりですか、あなたは…あなたは勝手だ!”。

         ワドルは、答えなかった。」
137海に奉げる鎮魂歌 : 2001/03/20(火) 23:20 ID:???
>>136続き

久保 「南雲さん・・・(涙」

南雲 「・・・あの時のことを思い出すと、ちょっと・・・。」

国井 「なるほど・・・これ、八橋食べますか?」

南雲 「どうも、モグモグ。・・・初めから退艦するつもりはなかった、いや、もしかすると・・・。」

国井 「何ですか?」

南雲 「リッジモンドの艦長に任命された時から、ワドル艦長は決意していたんじゃないかと・・・。」

久保 「まさか・・・、はい、お茶です」

南雲 「思い当たる事は色々あります。あ、どうも、ズズッ」

国井 「つまり初めから氏に場所に決めていたと?あ、八橋もっとどうぞ」

南雲 「すいません、モグモグモグ。
    ・・・そうです。艦長はそれまで、ペンタゴンのトイレ掃除係とかしてました。」

国井 「なるほど。」

久保 「小学校みたいですね。」
138海に奉げる鎮魂歌 : 2001/03/20(火) 23:21 ID:???
>>137続き

  田口トモロヲ 「ここに、生前のワドルの肉声が残っている。」
   C・W・ニコル 「ニホンの自然は大切にネ、黒姫川の水源、守り隊ヨ」
   田口トモロヲ 「ごめん、どうしてもウケが狙いたかった」


田口トモロヲ 「ワドルは軽々と南雲を担ぎ上げ、艦橋の外へと歩み出した。」
139海に奉げる鎮魂歌 : 2001/03/20(火) 23:22 ID:???
田口トモロヲ

 「ワドルは静かに言った

   “俺にはここで、システムを指揮し続ける事しか出来ない。
    だが、君には君の、君になら出来る事があるはずた、
    自分で考え、自分で決めろ、ま、後悔のない様にな”。

    南雲は答えた。
    “だから俺も残りますってば!”

    “黙れジャップ、パンツ何色かにょ〜”。

    ワドルは独特の方法で、南雲の体を海面へ放り投げた。
    南雲の体は放物線を描き、海の波間へと消えた。」


南雲 「それからの記憶がありません。」


田口トモロヲ 「ワドルは、横須賀に艦が寄航する際、親しい友人にいつも、
         ネプ投げのビデオ録画を頼んでいた。
         南雲をどうやって放り投げたのかは、不明である。」


南雲 「だから、記憶がありませんてば。いえ、消したいです。」


田口トモロヲ 「ほどなく、イージス艦『リッジモンド』は完全に水面から姿を消した。
         近くを退避航行中の艦艇からの報告記録によると、静かな沈没だったと言う。」


田口トモロヲ 「一人の男が、海に散った。」
140海に奉げる鎮魂歌 : 2001/03/20(火) 23:23 ID:???
国井 「・・・。」

久保 「・・・(涙」

南雲 「海に生き、海に氏す。それが我々海軍の運命(さだめ)です。」

爆笑田中 「んなわけねーだろ」


語り継ぐ 人も無く♪


田口トモロヲ 「エヴァンゲリオン弐号機は、無事ネルフに配備された。
         ガキエルとの海の死闘は、太平洋艦隊の勝利に終わった。
         現場海域に沈む戦艦と将兵たちは、何も語らない。
         しかし、激戦を生き抜いた男たちは、彼と、彼らを忘れない。
         そう、C・W・ワドル。彼の勇気を忘れない。
         イージス艦『リッジモンド』の話は、語り継がれ、
         今尚、若い軍人達に戦う勇気を与えて続けている。」


ヘッドラ〜イト♪テ〜ルライト♪旅はまだ終わらない♪


協力
国連特務機関ネルフ
アメリカ国防省統合作戦本部資料室
戦略海上自衛隊戦史研究所
川崎日立造船グループ
毎朝新聞資料室
篠原重工業
三井住友重機

ごめんなさいごめんなさい・・・
141名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/20(火) 23:33 ID:???
>>126-140
逝ってよし! ワラタ!
142名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/20(火) 23:45 ID:???
途中まではシリアスかと思っていたら・・・(W
143名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/21(水) 00:07 ID:7.sJmFRM
なんで唐突に八つ橋喰ってんだよ・・・(w
144名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/21(水) 00:23 ID:???
面白いんだか面白くないんだか・・・・
八橋にはワラタけど。真面目に書いた次回作キボーン!
145王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 16:49 ID:???
エーックス!

田口トモロヲ

   「その日、午後6時54分。
   ニュースの後の天気予報が、いつもと少し、変わっていた。
   気象衛星『ひまわり』の気象写真画面が、表示されなかった。
   他局の天気予報も、同じだった。

   デジタル衛星放送は、夕方から受信不能だった。
   テレビ局には、苦情の電話が殺到していた。

   国際衛星電話も不通になっていた。

   私たちの頭上で、何かが、起きていた。」
146王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 16:49 ID:???
風の中のスバル〜♪砂の中の銀河〜♪


  「天空の悪魔」

  「ジャミングの
         恐
         怖」

  「軍
   事
   偵
   察
   衛
   星
   が 使えない」


  「使徒 確認」

  「分からない
        正確な位置」

  「俺が 飛ぶしかないのか」


教えてよ〜♪地上の星よ〜♪
147王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 16:50 ID:???
   ――― 王立宇宙軍 〜ラミエルの翼〜 ―――


久保 「プロジェクトX、挑戦者達、春の特別編。
    今回は、使徒 ラミエルに立ち向かった、
    タイ王国王立宇宙軍のお話を、2時間に渡ってお送りします。
    スタジオには、これは何ですか?」

国井 「はい、これはラミエルの攻撃に使われたものと同じ武器、
    つまり『ロンギヌスの槍』と呼ばれている物なんですが、
    その1000分の一のレプリカです。
    もちろん材質は同じ物を使用しています。
    見た目は小さくて、とても軽そうでしょ?久保さん、少しこれを持ってみて下さい。」

久保 「はい、えっと、あ、あれ?これ、私じゃ全然持てませんけど?!
    ビクともしませんね!。」

国井 「そうなんです。この槍は、超高密度な重炭素結合金属の結晶なんです。」

久保 「こんなに重い槍を投げたんですか、ラミエルに。」

国井 「はい、そしてラミエルの正確な情報を伝えてくれたのが、タイ王立宇宙軍。」

久保 「若き宇宙飛行士の、カジツグ・ラーダット大佐です。」
148王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 16:51 ID:???
田口トモロヲ

   「各国が競い合うように打ち上げた、数々の衛星。
   気象衛星、通信衛星、そして、軍事衛星。
   だが、使徒ラミエルの前には全てが無力だった。
  
   変動周期型 極長波ジャミング。

   今まで人類が、遭遇した事のないタイプの、使徒だった。
   正確な姿と位置を、確認しなければ。
   世界各地の天文台、レーダーサイトが動員され、
   空に浮かぶ、翼の悪魔を探し続けた。
   だが、気象条件に左右される、地上からの情報収集では、
   限界があった。」


H・ホーキング (当時 グリニッジ天文台観測責任者)

   「その日は雲が厚くて、確認が難しかったです。
   いつもは星を眺めていますが、衛星軌道上の使徒ですから、
   衛星からの情報なしに、ピンポイントで狙うとなると、
   さすがにお手上げです。
   この星空の中から、使徒がどこにいるのかを望遠鏡で探すのは、
   短期間では無理です。」
149王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 16:52 ID:???
田口トモロヲ

   「ネルフは対応に苦慮していた。
   錯綜する情報、使徒がどこにいるのか。
   衛星がジャミングされている事から、
   衛星軌道上にいるのは分かっている。
   だが、正確な位置が分からない。
   いや、その姿すら、把握できないでいた。

   ネルフは決断を下した。NASAの協力を仰ごう。
   だが、NASAからの返事は予想外なものだった。
   打ち上げるシャトルがない。
   先のサハクィエルとの戦いで、全てのスペースシャトルを、
   使い果たしていた。」

R・D・アームストロング (当時 NASAアメリカ航空宇宙局対外連絡部部長)

   「ロシアか、中国、日本にもロケットはあるでしょう。
   私たちのシャトルは、建造中が2機、開発段階が3機ありました。」


田口トモロヲ

   「ネルフは文部科学省の、宇宙開発事業団に連絡した。
   だが、あっさり断られた。
   種子島宇宙センターからの、H3ロケットの打ち上げは、一週間後だった。
   だが、H3ロケットは打ち上げに何度も失敗している。
   計画を急いで、また失敗したらどうするつもりだ、と、逆に詰め寄られた。


   自分たちよりも先に、NASAへ助けを求めたネルフへの、嫌がらせだった。」
150王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 16:52 ID:???
田口トモロヲ

   「状況は絶望的だった。
   中国は、ネルフからの協力要請を完全に無視した。
   ロシアは財政破綻で、宇宙開発は10年も前から凍結されていた。
   それでもネルフは諦めず、世界に呼びかけた。
   ロケットを打ち上げ、使徒の正確な情報収集に協力してくれる国を、
   探し続けた。」


高榎キョウイチロウ (当時 ネルフ特殊監察部第一課 主席情報部長)

   「なかなか手を上げてくれる国がなくて、弱りました。」


田口トモロヲ

   「高榎キョウイチロウ、謎解きが好きな男である。」
151王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 16:53 ID:???
田口トモロヲ

   「全世界が注目する、今回の、ロケット打ち上げ計画。
   かつてのアポロ計画以来の、人類最大のイベント。
   だが、打ち上げに失敗すれば、その国の威信は地に落ちる。

   背負いきれない重責から逃れる様に、
   各国の宇宙開発担当者は、沈黙した。」


高榎キョウイチロウ

   「ラミエルの正体は謎だらけでした。
   でも、謎は解明する為にあります。
   簡単な姿形、そして正確な位置さえ分かれば、
   解析には自信がありました。」


田口トモロヲ

   「そこへ、思いがけない国から、ネルフへの打電が入った。
   東南アジアの中央に位置する、タイ王国。
   聞き慣れない言葉を同時通訳で聞いた高榎は、耳を疑った。
   タイ王立宇宙軍が、ネルフに全面的に協力する、と。

   初めて耳にする名前の、軍隊だった。」
152王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 16:54 ID:???
久保 「スタジオにはゲストの方にお越しいただいております。
    当時、ネルフの情報解析部長だった、高榎キョウイチロウさんです。」

国井 「最初に打電があった時は、どんな思いでした?」

高榎 「イタズラ電話かと思いました。タイ王立宇宙軍なんて、
    聞いた事もありませんでした。」

国井 「その、タイ王立宇宙軍とは、一体どんな軍隊なんですか?」

高榎 「さあ、私も詳しくは知りませんでした(苦笑)
    数年前にタイで起きた、UFOブームに刺激されて、
    第一王位継承者のヒーロイ殿下が直々に設立した、と言う事ぐらいしか・・・。」

久保 「ちょっと想像できませんね・・・。」

高榎 「そうでしょうね(笑)。私も最初はそうでした。」

国井 「宇宙軍、しかもタイ、と言うあたりが、いかにもうさん臭いですね。」

高榎 「もう怪しさ炸裂です(苦笑)」

久保 「ではその辺りを見ていきましょう」
153王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 16:54 ID:???
田口トモロヲ

   「高榎は、その日のうちにタイの首都・チェンマイへ飛んだ。

   タイ王国。
   かつて、東南アジアでも指折りの先進国だったが、
   セカンド・インパクト後の海面上昇で国土の約30%が水没、
   かつての首都・バンコクは、いまだに海の底に沈んだままである。
   かろうじて生き延びたバンコク市民は、北部の山岳地帯へ移動、
   国王・プミポン21世は新たにチェンマイを首都と宣言し、
   国民と共に国の復興に全力を注いでいた。

   その、チェンマイにある、タイ王立宇宙軍ビル。
   その規模に、高榎は尻込みした。
   秋葉原の雑居ビルよりも、小さかった。

   高榎は、早くも後悔していた。」

高榎

   「ハメられたと思いました。ガセだと直感しました。」

田口トモロヲ

   「高榎は恐る恐る、ドアをノックした。
   一人のさえない風体の男が出て来た。
   カジツグ・ラーダット。
   後の、アユタヤの英雄となる男である。

   男に促され、高榎は狭い部屋の中へ入った。
   そこには、眼鏡をかけた、神経質そうな中年の男が座っていた。
   王立宇宙軍司令官だった。
   彼はおもむろに話し始めた。
   高榎は黙って聞いていた。

   タイ語は、分からなかった。」
154王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 16:55 ID:???
国井 「どうでした?高榎さん、あの時の心情は。」

高榎 「頼もしかったです。」

国井 「嘘をつかないで下さい。」

高榎 「いえ、本当です。
    話の内容は理解出来ませんでしたが、
    司令官の真剣な目を見ていると、胸が熱くなる様な、
    何と言うか、こう、言葉の壁を越えた、熱い何かを感じました。」

国井 「なるほど、失礼しました。言葉は通じないが、思いは通じ合えた、と。」

久保 「正義は人類の共通語なんですね。」
155王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 16:55 ID:???
田口トモロヲ

   「高榎は彼らに、ネルフ関係の資料を渡し、タイを後にした。
   彼らなら、やってくれる。そう確信していた。

   そして帰国後の、副司令へ提出した報告書には、こう書いた。

   タイ王立宇宙軍本部は、70階建ビルに相当し、総隊員数は2000人。
   歴史は浅いが、バックには王族もいる、信頼に足る軍隊です。
   なお、今回のロケット打ち上げ計画は、
   第一級極秘事項としての処理をお願いします。
   タイ王国は、現在、周辺国との国境問題を抱える、
   微妙な立場です、と。

   高榎は、自分の首を、彼らにかけていた。」


高榎

   「嘘も方便です。
   第一級機密指定なら、誰もその情報の真偽を確認する事は出来ません。
   大切なのは、結果を出す事です。」


田口トモロヲ

   「タイ王立宇宙軍は、直ちにロケット打ち上げ準備に取りかかった。
   極秘に開発を続けていた、国産ロケット『アユタヤ』は既に完成していた。

   純国産ロケット『アユタヤ』
   かつての栄光ある王朝の名前を冠する、大型の直噴射三段式ロケットである。
   軍がタイの航空開発技術者を大量に動員して設立した研究機関、
   『タイ宇宙旅行社』を隠れ蓑に、スタッフが全ての力を注いで完成させた、
   タイ王国の国力の結晶である。

   打ち上げ資金には、王族の個人資産、ジェットエンジンを生産するミグレン社、
   そして国軍の裏金が準備資金にあてられた。」
156王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 16:56 ID:???
カジツグ・ラーダット (当時 王立宇宙軍宇宙飛行士)

   「自分が宇宙飛行士に志願するとは、思ってもいませんでした。
   あの時は、誰も手を上げなかったんで、何となく上げてしまいました。」


田口トモロヲ

   「司令官は十数人の隊員の中から、宇宙飛行士を募集した。
   もちろん、誰も手を上げないのは分かっている。
   タイ国軍内から、もっと有望な人間をスカウトしようと考えていた。
   だが、予想外の人物の立候補に、戸惑いの表情を浮かべた。」


カジツグ・ラーダット

   「あからさまでした。お前が?って感じでした。」


田口トモロヲ

   「カジツグ・ラーダット
   タイ王立宇宙軍大佐、ロングの髪を後ろで束ねた、
   少し変わった男だった。」
157王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 16:56 ID:???
田口トモロヲ

   「司令官はカジツグに言い放った。

   “今から三日で宇宙飛行士になれ!”

   無理な話だった。」


カジツグ・ラーダット

   「期待されていなかったんですか、やっぱり。」


田口トモロヲ

   「だが、カジツグは恐るべき力を発揮した。
   難解な宇宙物理学を3時間で読破し、
   相対性理論を5時間で理解した。
   宇宙航法は、全て暗記してしまった。

   翌日は体力訓練、5階立てのビルから紐をつけて、
   飛び降りた。だが、途中で紐はぷっつりと切れた。
   しかし、彼は無傷だった。
   華麗に着地し、ポーズを決めていた。

   誰もが知っている、
   裏庭の畑でサンパギータに水をまくだけの男、のイメージは、
   たった二日で吹き飛んだ。」


メアド二・フシアナサン (当時 タイ王立宇宙軍隊員)

   「みんなあ然としました。カジツグってこんなにスゴい奴だったのか、と。」
158王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 16:57 ID:???
田口トモロヲ

   「カジツグの豹変には、伏線があった。

   カジツク・ラーダット、20代後半、独身。
   子供の頃から空に憧れ、空軍を志願するが落第、
   仕方なく、設立直後の王立宇宙軍に入隊する。
   家族はいないが、14歳の少女・マリアと同居していた。

   マリア・ラーダット
   セカンド・インパクト後の海面上昇で、両親を失った少女である。
   両親を失った時のショックで、記憶が混乱、自分の名前を、ただ、
   マリア、としか覚えていなかった。
   彼女は、チェンマイ市内でサンパギータの花を売りながら、路上生活をしていた。

   1年前の、雨のふる夜、寒さで路上で震えているマリアを見つけたカジツグは、
   家へ来て暖まる様に勧めた。カジツグの家で、二人で遅い食事を取りながら、
   カジツグはマリアの身の上話を聞いた。
   カジツグはマリアに同情して、しばらくこの家に住まないか、と言った。
   マリアは笑っていた。

   そして、無言でマリアは服を脱ぎ始め、カジツグのベッドの上に横たわった。
   その瞬間、カジツグは、全てを理解した。

   今まで、マリアの身の上に何が起こっていたのかを。

   彼は無言で毛布をかけた。マリアは泣いていた。
   カジツグは黙って床に寝そべり、早くも寝息を立てた。」
159王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 16:58 ID:???
田口トモロヲ

   「カジツグはあの夜以来、ずっと考え続けていた。
   どうして、全ての子供達が幸せになれないのか、と。
   この国が悪いのか、この社会が悪いのか・・・
   答えが見つからないまま、今日まで過ごしてきた。

   だが、一つだけ、分かった事があった。
   自分に出来る事は、しなければならない。

   そして、チャンスは、絶対に逃さない、と。」


カジツグ

   「男には、逃げてはいけない時があるものさ。」


田口トモロヲ

   「今、マリアはカジツグの家の裏庭の、小さな畑で、サンパギータを育て、
   それを売りながら、カジツグと暮らしている。
   周囲からはロリコンだ、CC名無したんだ、などと冷やかされていたが、
   カジツグは、そんな事は気にも留めていなかった。
   カジツグに時折見せる、マリアの人懐っこい笑顔は、
   一年前の夜に見せた笑顔とは違うものだ。カジツグにはそれが嬉しかった。」
160王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 16:58 ID:???
田口トモロヲ

   「カジツグの訓練は2日で終了した。
   だが、その日の午後、衝撃的な事実が伝えられた。
   打ち上げ場所は、ミャンマーとの国境から約1キロ、
   すでに発射台は74%完成しつつある事を。

   隊員たちは司令官に抗議した。
   正気ではない、あの地帯は、今まさに国境を巡って一触即発だ、と。
   司令官は苦虫を噛み潰す様にうめいた、

   “軍上層部の決定には逆らえない”

   その場の誰もが、息を呑んだ。」


メアド二・フシアナサン

   「みんなすぐに分かりました、
   ああ、あのロケットを餌にするつもりなのか、と。
   なぜ打ち上げに、軍の裏金やミグレン社の金を使うのか、
   その時、はっきりと分かりました。」
161王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 16:59 ID:???
田口トモロヲ

   「ミャンマー、タイの国境地帯。

   ミャンマー東部には、昔から少数民族・カレン族が住んでいた。
   しかし、1970年代、彼らは『カレン解放戦線』を組織し、独立を要求。
   ミャンマー中央政府の送り込む連邦軍と、
   40年に渡り、長く激しいゲリラ戦を展開していた。

   だが、2014年、装備に勝る連邦軍がカレン解放戦線を圧倒、
   タイ国境に逃げ込んだ解放戦線を追って侵入した連邦軍兵士に、
   タイ国軍国境警備隊が発砲、それ以来険悪なムードが漂っていた。

   どうせ国産ロケットは打ち上げに失敗する。
   ミャンマー軍に奪わせて、本格的なミャンマー侵攻作戦の大義名分にしよう。
   軍上層部の戦略は明らかだった。」
162王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 16:59 ID:???
国井 「それで、打ち上げ場所はどうなったんですか?高榎さん。」

高榎 「ええ、変更はなかったそうです。」

国井 「初めから打ち上げるつもりではなかったんですね?」

高榎 「外務省を通じて、政府開発援助を減らす、と、タイ政府に圧力をかけたんですが、
    日本の外務省は外交や交渉が・・・。」

国井 「確かに、そうですね。」

高榎 「ネルフUSAを通じて、アメリカの通商代表部から圧力をかければ良かったと、
    少し後悔しています。」

久保 「そうですね、アメリカなら。」

国井 「そう言えば、打ち上げ場所をタイ国軍情報部が、故意にミャンマー側へ流していた、
    との情報もありましたが。」

高榎 「いえ、今となっては、そんな事はどうでもいい事です。打ち上げられれば御の字です。」

久保 「大変でしたね。」

国井 「先程、マリアさんのエピソードが出てきましたが…あれは?」

高榎 「つまり、現在起こっている東南アジア諸国の、ひとつの深刻な問題です。」

国井 「なるほど。」

久保 「ハードなお話ですね。」
163王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 17:00 ID:???
田口トモロヲ

   「カジツグが宇宙飛行士になって3日目の朝を迎えた。
   カジツグは気づいていた。この2日間、マリアが深夜、家を抜け出し、
   もはや遺跡と化した、近くの仏教寺院に、そっとサンパギータの花を供えている事を。

   マリアの期待も裏切れないな。
   カジツグは密かに決意を固めていた。」


メアド二・フシアナサン

   「3日目の朝に、宇宙軍本部に出て来た時のカジさんの顔、
   今まで見た事ないぐらい格好良かったです。」


田口トモロヲ

   「明日はいよいよ打ち上げだ。
   そう思うと、擬似コックピットで操縦桿を握る手がかすかに震えた。
   だが、もう逃げられない。誰の為に飛ぶ訳でもない、

   俺には俺の、俺にしか出来ない事があるはずだ、
   誰も俺に強制した訳ではない、自分で考え、自分で決めた。
   後は、後悔のない様にするだけだ。

   擬似コックピットでの宇宙航行訓練は、司令官も文句の付け様がないほど、
   素早く、正確にこなして見せた。見事だ、と誰かが思わずつぶやいた。

   そこにいたのは、世界一優秀な、宇宙飛行士だった。」
164王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 17:00 ID:???
田口トモロヲ

   「3日目、とうとう打ち上げの日の朝。

   カジツグはいつもの様に、裏庭の畑でサンパギータに水をまこうとして、
   驚いた。花がない、一本残らず、サンパギータの花はなかった。

   誰かに摘み取られた後だった。

   そばで、マリアがうつむき、黙っていた。
   カジツグは何も言わなかった。そして、黙ってマリアの頭を撫でた。

   しばらく留守にします、それまでマリアの事をよろしく。
   隣に住むアーカ・ギーリツコさんにそう伝えると、
   彼は本部へ急いだ。

   途中にある、マリアがお参りしていた、あの古い寺を横目で見た。
   山の様に、サンパギータの花が積まれていた。

   カジツグは、少し照れた様に頭をかいた。」


アーカ・ギリツコ (当時 隣のお姉さん 三十路)

   「マリアちゃんはかわいい子ね。カジ君には似合わないわ。」
165王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 17:01 ID:???
田口トモロヲ

   「本部から打ち上げ発射台までは空軍のヘリコプターで2時間、
   現場に着いたのは昼も過ぎたころだった。打ち上げ時刻は、午後5時。
   改めて発射台を見ると、壮大だった。すでに『アユタヤ』も据え着けられている。
  
   “なあ、ここは昔、原始人が生ゴミを捨てていた跡なんだぜ”
   不意に、少し太った男が話しかけてきた。

   “これから何百年も、何千年も後に、ここを掘り返した奴らは驚くだろうな、
   貝殻に混じって、テクノロジーの塊が出て来るんだぜ”

   確かに、不思議な光景だろう。カジツグも失笑した。  

   打ち上げ予定時刻の午後5時は、刻一刻と迫っていた。
   周囲1キロをタイ国軍第3師団特殊野戦部隊が警護する中、
   ミャンマー側国境を偵察する斥候役の兵士が戻ってきた。

   “やはり、国境付近にかなりの伏兵がいる様です”

   現場は一気に緊張した。

   奴ら、来る気か。

   誰もが来ない事を願った。


   午後4時43分、カジツグ・ラーダットはロケット『アユタヤ』に乗り込んだ。」
166王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 17:01 ID:???
田口トモロヲ

   「発射台地下の指令室で、最後のチェックを始めたその時だった。
   激しい砲撃音と共に、発射台周辺に何本もの土煙が上がった。

   敵襲だった。

   次々と迫撃砲が打ち込まれ、ジャングルからなだれを打った様に、
   ミャンマー軍兵士が国境を越え始めた。
   警護するタイ国軍第3師団も応戦したが、明らかに数の上では劣勢だった。

   “ここはもうダメです!逃げて下さい!!”

   第3師団長は言った。みな、動揺していた。宇宙軍司令官も首をうなだれた。」
167王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 17:02 ID:???
田口トモロヲ

   「だが、カジツグは叫んだ

   “ここまで来て、止めるなんて言うなよ!みんなここまで良くやった、
   でも、ここで逃げ出したら俺たち、ただのバカだろ?
   俺はやる、俺一人でも宇宙に行ってやる!!”

   みな、担当に戻り、チェックを再開した。司令官は力強く言った、

   “手順を105項から331項まで省略、カジツグ、宇宙に逝ってヨシ!!!”

   “エンジン冷却凍結液の排出、終わりました!”

   “メインエンジン、問題なし!”

   “通信感度良好!電装系統90%確認!”

   “逝けます!カジツグ逝って来い!宇宙でドーンと散って来い!!!”


   第3師団長は黙って敬礼すると、外に止めてある装甲指揮車に乗り込み、言った。

   “船乗りは船と運命を共にするものだ、よく見ておけ”
168王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 17:03 ID:???
ヤマシ・タホウーブン (当時 タイ国軍第3師団長)

   「むざむざ彼らを犬死にはさせませんよ、私も軍人の端くれです。」


田口トモロヲ

   「カウントダウンが、静かに始まった。」
169王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 17:03 ID:???
田口トモロヲ

   「 『アユタヤ』の上空では、
   ミャンマー空軍とタイ国軍航空隊が死闘を繰り広げていた。
   最新鋭戦闘機・ミグ24の翼を連ねたミャンマー空軍と、
   タイで独自に改良された、F−17戦闘機。
   両者の性能差にほとんど違いはない。

   頼みはパイロットの腕だけだった。

   幸い、チェンマイ基地から出撃した航空隊は首都防衛の為の精鋭部隊。
   練度が高く、優秀なパイロットも揃っていた。

   ミャンマーの蝿を撃ち落せ。あのロケットは、タイの誇りだ。

   この言葉を胸に、若き翼を広げた男たちが、
   次々と『アユタヤ』の待つ空へ飛び立っていった。
   しかしそこは、空対空ミサイルが交錯し、
   自動追尾誘導弾がどこまでも後を追い続ける、地獄だった。

   搭載したミサイルを撃ち尽くした機体は、小鳥の様に軽やかに空を舞い、
   機銃で敵の翼を打ち抜いた。」

ヒーカル・一条 (当時 タイ国軍首都第7防空隊パイロット 日系タイ人)

   「ミャンマーのミサイルはしつこいです。気がつくと後ろに張り付いてました。」
170王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 17:04 ID:???
田口トモロヲ

   「半地下塹壕式の指揮室には、オペレーターの秒読みの声だけが響いていた。
   誰もが、早くその秒読みが終わる事を願っていた。

   上空の空戦で、誤射されたミサイルがロケットに当たれば全ては終わる。

   極限の状況の中で、『アユタヤ』に一人残されたカジツグ・ラーダットは、
   走馬灯の様に、幼い頃から現在までの自分を、思い出していた。


   秒読みを負えたオペレーターは、待ちきれない様に叫んだ。

   “エンジン点火!”


   轟音が鳴り響き、5つの巨大な噴射口から一斉に赤い炎が噴き出した。


   その光景に、あたりは静まり返った。
   陸で戦う者も、空で戦う者も、その輝きに、見とれた。

   『アユタヤ』は、ゆっりと動き始め、やがて発射台の腕を離れて、空を駆け昇り始めた。
   上空に舞う鳥たちの間をすり抜ける様に、戦闘機の合間を抜け、どこまでも昇っていった。
   そして、空のある一点に吸い込まれる様に、『アユタヤ』は消えた。

   敵も味方も、パイロットたちは皆、その姿を羨望の眼差しで見送るしかなかった。


   あれほど激しかった戦いが嘘の様に、どちらからともなく、引き上げ始めていた。」
171王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 17:04 ID:???
国井 「・・・すごい戦いですね。」

久保 「戦争はいけません(涙」

高榎 「こんなに打ち上げが大変だったとは、私も知りませんでした・・・。」

久保 「みなさん、良かったですね(涙」

国井 「カジツグさんの言葉、感動しました。」

高榎 「私もです。タイ王立宇宙軍の皆さんには、感謝の言葉が尽きません・・・。」

久保 「・・・ごんなさい、涙が止まりません・・・(涙」
172王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 17:05 ID:???
田口トモロヲ

    「カジツグの操る『アユタヤ』は、第2、第3推進エンジンを切り離し、
    無事、大気圏を抜ける事が出来た。
    地球は暗く、点々と明るい点が輝いていた。
    やがて、地球の陰から眩しい光が、小さな窓からカジツグの顔を照らした。

    太陽だった。かつて、これほど太陽を眩しく感じた事はなかった。

    ラミエルのジャミングから逃れる周波数の限界、
    極小短波での通信が地上からカジツグの元へ入ったのは、その時だった。

    “聞こえるか、カジツグ。ラミエル、ラミエルは見えるか?” 宇宙軍の司令官だった。

    “ええ、よく見えますが、何か?”

    “もっとよく目を開け、そこに何が見える?”

    “使徒のケツ。”

    “・・・・・・お前の目は節穴だ。”
173王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 17:05 ID:???

    ロケットの打ち上げは成功した。
    使徒ラミエルの形態と、衛星軌道上の正確な位置は、
    カジツグの目視により判明、その情報は極秘裏にネルフに伝達され、
    ネルフが誇る第7世代コンピュータ・MAGIが三次元映像処理で形態を再現。
    軌道上でのラミエルの動きを完全に予測した。
    その情報は、ロンギヌスの槍を使用した攻撃の際の役に立った。」


田口トモロヲ

    「一人の男が、夢をかなえた。」
174王立宇宙軍 : 2001/03/21(水) 17:06 ID:???
国井 「・・・・・・(いいんですか?、これで)」

久保 「・・・・・・(私に聞かないで下さい)」

高榎 「謎解明スレッドもよろしく。」


語り継ぐ 人も無く♪


田口トモロヲ

   「カジツグ・ラーダットは、無事、地球に帰還した。
   ロケットの打ち上げは、彼の帰還直後に公表され、
   国土復興に励むタイ国民を勇気づけた。
   しかし、カジツグは国王からの報奨金を、全てNGOの慈善活動に寄付してしまった。
   俺には、この金は多すぎる、明日飲める酒代があればいい、と。

   彼の日常は、あれからあまり変わってはいない。
   王立宇宙軍少将となった今も、カジツグは、
   少し立派になった、王立宇宙軍本部の屋上で、昼寝をしている。
   彼の周辺で変わった事と言えば、少し給料が上がった事と、
   最近マリアが大人っぽくなってきた事ぐらいだろう。

   今朝もカジツグは、マリアに蹴り起こされているはずだ。」


ヘッドラ〜イト♪テ〜ルライト♪旅はまだ終わらない♪


協力
国連特務機関ネルフ
タイ王立宇宙軍
タイ国軍航空隊広報部
ミグレン・ホールディングズ


高榎さん、勝手に登場させてごめんなさい
175正誤表 : 2001/03/21(水) 17:09 ID:???

 ラミエル× → アラエル○

 読み替えてくれ。使徒の名前は面倒だナー
176名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/21(水) 21:17 ID:???
1
177名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/21(水) 21:18 ID:???
2
178名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/21(水) 21:18 ID:???
3
179名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/21(水) 21:18 ID:???
4
180名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/21(水) 21:18 ID:???
5
181名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/21(水) 21:19 ID:???
6
182名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/21(水) 21:19 ID:???
7
183名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/21(水) 21:19 ID:???
8
184名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/21(水) 21:20 ID:???
9
185名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/21(水) 21:20 ID:???
0
186宇宙怪獣を飲み込め : 2001/03/21(水) 22:59 ID:???
エーックス!

田口トモロヲ「ここに一枚の船名が書かれたプレートがある。
       ヱクセリヲン・・・・・・。
       2022年、かつて宇宙怪獣反抗作戦の旗艦を務めた戦艦だった。
       リーフ64沖会戦、火星沖会戦をはじめ果敢に戦い、2032年地球に帰還し、その生涯を閉じた。
       だが、このヱクセリヲンには、まだ人類を守る使命が残されていた。」

風の中のスバル〜♪砂の中の銀河〜♪
「宇宙が黒く見えない」「敵が7分に黒が3分」「敵は数億」「ヱルトリウム未完成」
「オオタの賭け」「立ち上がった技術者たち」「必殺のスーパーイナズマキック」
教えてよ〜♪地上の星よ〜♪
「宇宙怪獣を飲み込め〜2億5000万対1 太陽系絶対防衛戦〜」

クボジュン「プロジェクトX、挑戦者たち。今日はカルネアデス計画4回特集の2回目です。
      スタジオには、大きなプレートが来ています。これは何処にあったものですか?」
国井「ハイ、このヱクセリヲンのプレートなんですが、艦橋にあったものを取り外したものなんですねぇ。
  2032年12月太陽系絶対防衛戦で自沈し宇宙怪獣を飲み込んだ、あの宇宙戦艦です。」
クボジュン「雷王星ごと数億の宇宙怪獣を飲み込んだという、太陽系絶対防衛戦ですね。」
国井「そうなんですね。
  キングストン弁を抜いて、重力縮退炉を暴走、試作ブラックホール爆弾となりました。」
クボジュン「その太陽系絶対防衛戦に関ったのが次の方たちです。」
国井「元トップ部隊隊長、ヱクセリヲンを設計した技師。」
クボジュン「そして立ち向かった二人のパイロットです。」
187宇宙怪獣を飲み込め : 2001/03/21(水) 23:01 ID:???
>>186の続き
田口トモロヲ「2032年8月6日、午前4時15分。宇宙軍情報部のホットラインのベルがけたたましく鳴った。
       太陽系絶対防衛線の監視衛星を管轄する、パロマ天文台からの連絡だった。
       “こと座の326付近に敵の大集団発見”
       その第一報は続けた“敵の数が多すぎて宇宙が黒く見えない。敵が7分に黒が3分”。」

ホラキツバサ(当時 宇宙軍観測課長)
       「第一報を聞いたときは背筋が凍りました。
       落ち着いて観測データをまとめようとしたんですが、今にも発狂しそうでした。」

田口トモロヲ「ホラキの元に集まる観測データは絶望的なものばかりだった。
       目標は密集隊形の為正確な数は把握できず、しかし少なくとも数億単位。
       両翼は80天文単位、冥王星の軌道直径とほぼ同じ。
       午前6時20分、ホラキはその絶望的なデータを携えて、軍令部に向かった。
       軍令部の小会議室に集まった軍の主だった顔を前にして、ホラキは努めて冷静に状況を報告した。」

ホラキ「今でも覚えているんですが、手の震えが止まらなくてですね、普段は吸わない煙草をやたらに火を点けました。
   でも、今度は掌に汗をかいてしまって用紙が、汗でヨレヨレになってしまいましたよ(笑)」

田口トモロヲ「ホラキの報告後、会議室はざわついた。
       “考えられない””信じられない”そんな声が上がる中、一人タシロタツミは呟いた。
       “奴らめ、遂に来たのか”
       しかし、残された手段は少なかった。」

188宇宙怪獣を飲み込め : 2001/03/21(水) 23:02 ID:???
>>187の続き
田口トモロヲ「その知らせを沖縄で受けた男が居た。沖縄女子宇宙高等学校教諭オオタコウイチロウ、
       かつて対宇宙怪獣迎撃部隊であるトップ部隊の隊長だった男だ。
       オオタは帝都の動きに苛立っていた。」

ヒグチキミコ(旧姓アカイ オオタの教え子の一人、タカヤノリコの親友)
       「私はもうその時は卒業して結婚してまして、娘のタカミが3歳の頃でした。
       丁度、ヱルトリウムの地球脱出の噂が流れて居た時期で、その事で恩師を訪ねたんです。」

田口トモロヲ「ヒグチが職員室に入ると、オオタはひどく落ち着かない様子で机に向かっていた。
       そして、痩せていた。看護婦の資格をもつヒグチには一目でオオタが病魔に襲われている事が解った。
       オオタの身体は宇宙放射線病に侵されていた。」

ヒグチ「それでもコーチは病気の事より、人類の事を考えていました。
   そして“タカヤとアマノが居る限り。大丈夫だ”と私に言いました。」

田口トモロヲ「ヒグチが職員室を辞すると、アマノが入れ替わりで入った。胸騒ぎがしたヒグチは廊下に留まった。
       やがてタカヤが入って来た。アマノは足早に去っていった。」

ヒグチ「本当に、偶然聞いてしまいました。」

田口トモロヲ「オオタはタカヤに向かってこの危機を乗り切る作戦を話した。
       それは素人のヒグチが聞いても無謀ともいえるものだった。」

ヒグチ「でもコーチはノリコに言いました“俺が選んだお前たちだ、必ず勝てる”と。」


189宇宙怪獣を飲み込め : 2001/03/21(水) 23:03 ID:???
>>188の続き
クボジュン「スタジオにはお二人の方にお越し頂いております。
      ヒグチキミコさんとホラキツバサさんです。」
国井「ホラキさん、どうでしたか、あの時の心境と言うのは?」
ホラキ「今ですから言えますけど、遂に人類は終わるのかなと、最後なのかなと、思いました」
国井「さっきあった、敵が7分に黒が3分というのは?」
ホラキ「つまりですね、敵が密集して観測レーダーの画面が真っ白になるんです、宇宙怪獣のコンタクトで。
    それで残った何も無い部分が、3分しか残っていないと。」
クボジュン「なるほど。それでヒグチさんは偶然、聞いてしまった訳ですね。」
ヒグチ「びっくりしました。個人でヱルトリウムの事がどうこう言っている場合では無い、と思いました。」
国井「後、オオタさんの宇宙放射線病ですね。これは?」
ヒグチ「実はあの時、コーチの顔にその末期症状が出ていたんです。それでもコーチは地球の事を一番に考えていました。」
国井「そして、ロマンスがあるんですよね?ここに。」
ヒグチ「ええ(笑)。おね・・・アマノさんはこの時からコーチの事を想っていたようでした。」
クボジュン「でも、病気のことは・・・」
ヒグチ「とても言えませんでしたね、アマノさんには。」
国井「そしてオオタさんは帝都に向かいます。」
クボジュン「ではその模様をどうぞ。」


190宇宙怪獣を飲み込め : 2001/03/21(水) 23:04 ID:???
>>189の続き
田口トモロヲ「帝都の地球防衛庁では連日のうように緊急対策会議が開かれていた。
       頼みのヱルトリウムは擬装が16%しか終わっていなかった。
       艦政本部長が机を叩き口惜しさをぶつけた“駄目だ!とても出撃はできん!”。
       しかし作戦課長は言う“現存する戦力では、万に一つの勝ち目もありません”。
       重い沈黙が、会議を支配した。その時だった。
       入院中のオオタが会議室に現れた。」

タカハシノゾク(当時 宇宙軍軍令部次長)
        「あれには驚きました。普通なら軍法会議ものですよ。」

田口トモロヲ「オオタは言った“提案します!”自らの命を顧みない行動だった。
       オオタの作戦は次のようなものだった。
       廃艦処分となったヱクセリヲンを敵の中心部に送り込み
       キングストン弁を抜き、縮退炉を暴走、人工ブラックホールとなり、雷王星ごと敵を飲み込む
       という物で護衛にはガンバスターのみだった。」

タカハシ「さすがに、無茶を言うな、と言いました。しかしそれしか方法は有りませんでした。
     我々はガンバスターを操縦する二人の少女に、この大任を任せるしかなかったのです。
     忸怩たる思いでした。」

田口トモロヲ「遂に大号令が発せられた。設計技師、アイダはその時、ヱルトリウム設計主任だったが、
       初めての仕事のヱクセリヲンの想い出に、と艦橋からヱクセリヲンのプレートを外し、
       キングストン弁を抜く作業に入った。辛かった。」

アイダケンスケ(当時 ヱルトリウム設計主任)
        「でもこれで人類が助かるなら、惜しくは有りませんでした。」

田口トモロヲ「8月15日、ヱクセリヲンはバスターマシン1号のタカヤノリコと
       2号のアマノカズミと共に出発した。
       帰還は半年後の予定。オオタに残された命も半年だった。」


191宇宙怪獣を飲み込め : 2001/03/21(水) 23:06 ID:???
>>190の続き
田口トモロヲ「アマノが敵集団を捕捉した。その数2億5千万以上。圧倒的だった。
       だが突き進むうちに、アマノが逆噴射をかけた。愛するオオタの顔が脳裏をよぎった。
       半年後に戻っても、オオタが生きている保証は無い。地球では4ヶ月が過ぎていた。
       しかしタカヤはアマノを叱咤した。
       “最後の6ヵ月を自分を捨て、コーチは私たち、ガンバスターに賭けたのよ!”
       “コーチだけじゃないわ、キミコもユングも未来を私たちに賭けたのよ!”
       その言葉にアマノは決断した。合体し、ガンバスターとなるのだ。
       ガンバスターとなったマシーン兵器は無敵だった。
       スーパーイナズマキック、バスタービーム、ホーミングレーザー、
       バスターミサイル、ダブルバスターコレダー
       次々とヱクセリヲンの血路を開いた。

       そしてヱクセリヲンの縮退炉は暴走、爆発し宇宙怪獣を飲み込んだ。
       人類はこうして危機を乗り切ったのだ。」
192宇宙怪獣を飲み込め : 2001/03/21(水) 23:07 ID:???
>>191の続き
国井「どうですか、ホラキさん。」
ホラキ「言葉がありませんね。本当に、彼女たちのお陰で今の我々があるのですから。」
国井「ヒグチさんはいかがですか?」
ヒグチ「実は、富士の基地から出発する二人を自宅から見送ってたんです。」
国井「ほう!」
ヒグチ「3歳の娘を抱いて、こう言い聞かせました。
   ママの一番の親友があれに乗ってあなたの未来を作ってくれるのよ、と。」
クボジュン「ではその後の物語です。」

語り継ぐ〜人も無く〜♪吹きすさぶ〜風の中〜♪
田口トモロヲ「地球に帰還したガンバスターは真っ先にオオタの入院している箱根の宇宙軍病院に向かった。
       オオタは生きていた。
       その後、アマノカズミと結婚し、2033年12月19日にこの世から去るまで幸せな時を送った。
       そして同年、遂に宇宙怪獣大反抗計画、カルネアデス計画が発動する。
       タカヤノリコとユングフロイトはそれに参加する事になる。
       オオタの意思はこうしてカルネアデス計画に引き継がれた。
       人類が存亡の危機を救ったのは、愛の力だった。」

ヘッドラ〜イト♪テ〜ルライト♪旅はまだ終わらない〜♪
協力 帝国宇宙軍戦争博物館
    毎朝新聞 P&W社
    パロマ天文台      
193次回予告 : 2001/03/21(水) 23:11 ID:???
風の中のスバル〜♪砂の中の銀河〜♪

遂に発動するカルネアデス計画。大きな壁が立ちはだかりました。
木星を3万分の1に縮小してつくるバスターマシン3号。
それは未だかつて無い大プロジェクトでした。

次回「木星を制覇せよ〜バスターマシン3号建造〜」にご期待ください。

教えてよ〜♪地上の星よ〜♪


194名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/22(木) 01:20 ID:???
結局ここもオナニースレになっちまったなぁ。
最初の頃は面白かったのに。
春厨恐るべし。
>>186-193
次回は要らない。お前つまらん。
195お疲れさまです : 2001/03/22(木) 01:42 ID:???
>>194
せっかく作ってくれたのにオナニーとまで言わなくても・・・
ただ、こういうネタは、やっぱり一番最初が一番おもしろいのが
常なんですかねえ・・・これは一般論ね。
俺は>>186-193に関しては元ネタを知らないので、何とも言えません。
196名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/22(木) 01:43 ID:???
>>194
What?
>>186-193は最初書いてた人と同じじゃないのか?
いや、俺は>>186-193はまだ読んで無いんだけど。
197名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/22(木) 01:51 ID:???
せっかくいろいろ考えて人を楽しませてくれようとしている人に
ケチをつけてやる気をそぐ手合こそ厨房と呼ぶべきではないだろうか。
そりゃネタによって出来不出来はあるだろうけどね。

これで次回のネタが出てこなかったら194のせいだな。
198名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/22(木) 01:53 ID:???
もう春なんだねぇ・・・
199195 : 2001/03/22(木) 01:56 ID:???
なんか、本家ネタスレ(違うスレかも)から数あるネタスレの中でもここが一番すごいって
言われてるよ。がんばりましょ。
ただ、俺はEVAとナディアにしかついていけないです・・・
200名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/22(木) 02:12 ID:???
ナディアはねえ・・・番組が出来るより遥かに昔の話だからねぇ(藁
201謎の東洋人 : 2001/03/22(木) 03:59 ID:???
>>194
つまり、君の口ぶりによれば君は私より面白いネタが書ける、ということだな?
ならば書いてみなさい。

因みに最初の「8.7%」は私が書いたネタだ。
元ネタが判らずつまらん、わからない、と言うなら理解出来るし、
元ネタが判った上でつまらない、という感想は甘んじて受けるが、
君のような感想は一切受け容れられない。

春だねぇ、全く。
202名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/22(木) 04:22 ID:???
>>186-193の元ネタは、GAINAX製作の「トップをねらえ!」です。
庵野秀明の初監督作品。1988年 オリジナルビデオ作品 全6話。
最近はDVDも出てるので見るように!最終回の盛り上がりは並じゃない!

>謎の東洋人さん
最高ーっす! 涙チョチョ切れます!
このテンションで最終回まで突っ走ってください!
(無理はしなくていいですから

最後にプロXマンセー! クボジュンマンセー!(アレ?
203名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/22(木) 04:25 ID:???
超がいしゅつネタかもしれんが「先行者」ネタで誰か書かんか?
あくまでも真面目にNHKっぽくきぼんぬ。
204名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/22(木) 04:44 ID:???
王立宇宙軍はつまらん。。。
205医者の亡霊 : 2001/03/22(木) 06:46 ID:???
トップは時代遅れなのかな??見てない奴はビデオ屋へGoだ!!
面白いんで気にしなくていいぞデューク。
というよりこれは全てラストへの複線だからな。期待してるぞ。
206名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/22(木) 07:21 ID:???
やっぱ、元祖ネタ職人謎の東洋人さんのネタがオモシロイ〜
ありがとう!幸せなひとときを…
そして、次回に大期待!
ちなみにトップが一段落したら、職人さんの手による王立宇宙軍ネタもそのうち読んでみたい、とふと思う次第…
エヴァネタも、勿論なんですけど(藁
207名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/22(木) 10:17 ID:???
ナディアのDVDでてくれないのかなー
208195 : 2001/03/22(木) 10:32 ID:???
>>202サンクス。早速見ます。
209感想 : 2001/03/22(木) 13:42 ID:???
「宇宙怪獣を飲み込め」拝見しました。
本編がもともと、”ガンバスター強すぎ”というお話なので、
プロXネタとしては、強さの陰にオオタの深謀遠慮とそれを支えた
技術者達の頑張りがあった、みたいな秘話があったらもっと良かった
と思いました。
あるいは、余命半年と宣告されたオオタの命を長らえた陰に伝説の
神の手を持つと言われる名医が執刀した、奇跡のハイパーバチスタ手術
があった、とか・・・
勝手な事ほざいてすみません。
次回も期待してます。
210名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/22(木) 14:27 ID:???
ノリコがお姉さまと呼んでいたのをカズミと呼ぶというシークエンスはとても大事なのだが、
それを再現するのは不可能だしな。
あくまで第三者がみたという視点を保たなければならないし、
結局は脳内補完に頼るしかない。
あくまでシミュレーションだからね。
でも面白いのだ。
211名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/22(木) 19:54 ID:jFsXvMrI
王立宇宙軍イイ(・∀・)!!
212謎の東洋人 : 2001/03/23(金) 00:41 ID:???
>>202 >>205
サンクス、これからもより良いネタを上げていきます。
>>206
確かに王道で王立やったら燃えそうです。技術者の名前も解ってるし。
トップが終わったら王立にチャレンジします。
>>209
なんていうか「NHK総合TV放送の限界」ってあるじゃないですか?(藁)
(プロX自体、かなりその限界なんだが)
その辺を考慮して、抑え目にしましたけど、解りにくいかな?。
>>210
「お願いカズミ、戦ってぇ!」はあえて削除しました。
(最初はあったんですけど、くどくなるので止めました)。
これはノリコとカズミ以外には知られてない、という事で。

>>ALL
ご声援ありがとうございます。
こうして感想が書かれていると、気合の入りも違ってきます。
次回にご期待ください!
213医者の亡霊 : 2001/03/23(金) 02:10 ID:???
>>212
本業もあるだろうから無理はしなくても良いぞ
でも絶対完結させてくれ!いまからラストを思い浮かべて
涙腺が潤む俺は逝って良しだろうか?
214名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/23(金) 02:46 ID:???
ネタ書いてる本人がスレッド内でイイ顔して雑談レスしてるのは見ててどうにもハズカシイ。
ましてや煽りに「じゃあ君はもっと良いものを〜」なんて超萎えなカキコはして欲しくないなあ。
スレッド内のレスには反応せず、ハイクオリティなネタカキコのみで納得させるのが美しくてカッコイイと思うんだけど。

215名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/23(金) 03:15 ID:???
それは解る気もするなあ。個人的にはネタスレ内に感想書くのっての好きでないし。リレー小説系とか特に。
まぁこの板は「1人で1スレッドの全ネタを受け持つ」という感じのスレッドが異様に多いんでそれで良いのかも知れんけど。
ネタスレ内ではネタカキコだけにして、感想や雑談等は、「ネタ職人と話そう」みたいなスレッドを作ってそこで、ってのも良いかも。
216名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/23(金) 03:47 ID:???
>>214-215
お前らも雑談スレにでも逝け
217名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/23(金) 03:58 ID:???
そーだ!そして詩ね(ププ
さあ、クソ&ゴミが消えた所で頑張れよ職人どもよ!
218: 2001/03/23(金) 04:10 ID:???
オマエみたいのが一番ウザイんだよ。どうか死んで下さい。
219名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/26(月) 20:57 ID:???
ネタ待ち上げ
220不明 : 2001/03/27(火) 14:11 ID:???
エーックス!

田口トモロヲ 「第三新東京市が見渡せる、この丘に、一つの慰霊塔が立っている。

         2010年 3月 建立 ジオフロントに眠る13名の英霊に捧ぐ 飛鳥建設

         その日、ジオフロント採掘現場は雨だった。空が、涙を流す様に。」

風の中のスバル〜♪砂の中の銀河〜♪

「突然の土石流」 「埋もれた、仲間」 「時間との戦い」 「人柱にしてくれ」
「最後の賭け」 「無常の雨が」 「さらば友よ」

教えてよ〜♪地上の星よ〜♪

   ――― 第三新東京市を造った男たち 〜13名の人柱〜 ―――

久保 「プロジェクトX、挑戦者たち。今日はジオフロント建設で起きた悲劇のお話です。」
国井 「悲劇、ですか・・・あまり悲しい話は苦手ですね、私は。」
久保 「私もです、国井さん。あの、収録止めて、一杯どうです?」
国井 「いいですね。い、いや、いけませんよ久保さん。私をからかうのは止めて下さい、ははは。」
久保 「国井さんて、意外と面白い方なんですね。」
国井 「元宝塚のトップ、花形スターでしたから。」
久保 「さて、お話を進めます。」
国井 「無視かよ。」
221不明 : 2001/03/27(火) 14:11 ID:???
田口トモロヲ 「2010年3月32日、午後4時15分。ジオフロント建設現場のホットラインのベルが、
         けたたましく鳴った。 ジオフロント第3掘削管区の管理監督を管轄する、
         飛鳥建設の現場監督からの連絡だった。

         “近くの崖から土石流を確認!” その第一報は続けた。

         “土砂の流れが多すぎて付近が黒く、見えない。岩が7割に砂が3割”。」

洞木ケズル (当時 ジオフロント開発共同体 中央司令室長)
       「第一報を聞いたときは背筋が凍りました。
       落ち着いて報告データをまとめようとしたんですが、今にも発狂しそうでした。」

田口トモロヲ 「洞木の元に集まる報告データは絶望的なものばかりだった。
         土砂は密集流入の為、正確な量は把握できず、しかし少なくとも数十トン単位。
         両サイドは大きな岩、大型ユンボとほぼ同じ。
         午後6時20分、ホラキはその絶望的なデータを携えて、本社に向かった。
         本社の小会議室に集まった重役の主だった顔を前にして、
         洞木は努めて冷静に状況を報告した。」

洞木 「今でも覚えているんですが、手の震えが止まらなくてですね、普段は吸わない煙草に、
    やたらに火を点けました。 でも、今度は掌に汗をかいてしまって用紙が、
    汗でヨレヨレになってしまいましたよ(笑)」

田口トモロヲ 「洞木の報告後、会議室はざわついた。

       “考えられない””信じられない” そんな声が上がる中、一人田代マサシは呟いた。

       “俺は、やってない”  しかし、残された証拠は少なくなかった。」
222不明 : 2001/03/27(火) 14:12 ID:???
田口トモロヲ 「その知らせを3階男子トイレで受けた男が居た。
         沖縄退役軍人会主催・安永コウイチロウ、かつて採掘の鬼と呼ばれた、
         花モグ部隊の隊長だった男だ。 安永は上層部の動きに苛立っていた。」

宮村ユウコ (旧職不明 安永のかつての部下の一人)
       「私はもうその時は退社して結婚してまして、息子が3歳の頃でした。
       丁度、ジオフロント採掘が送れているとの噂が流れて居た時期で、
       その事で元上司を訪ねたんです。」

田口トモロヲ 「ミヤムーがトイレに入ると、安永はひどく落ち着かない様子で小便用便器に向かっていた。
         そして、痩せていた。看護夫の資格も持つミヤムーには一目で、安永が病魔に
         襲われている事が解った。 安永の身体は激性アナルーマン感染症に侵されていた。」

宮村 「それでも彼は病気の事より、現場の事を考えていました。
    そして大型重機がある限り、大丈夫だと私に言いました。」

田口トモロヲ 「宮村がトイレを辞すると、天野が入れ替わりで入った。胸騒ぎがしたミヤムーは廊下に留まった。
         やがて椎名が入って来た。横山は足早に去っていった。」

宮村 「本当に、偶然聞いてしまいました。」

田口トモロヲ 「安永は林原に向かって、このアイドル声優立ち枯れ危機を乗り切る作戦を話した。
         それは玄人の宮村が聞いても、分からない業界ネタだった。」

宮村 「でも彼は山本麻里安に言いました“俺が選んだお前たちだ、必ず売れる”と。」
223不明 : 2001/03/27(火) 14:12 ID:???
久保 「スタジオには適当にお越し頂いております。
    天野さんと丹下さんです。」
国井 「丹下たん、どうでしたか、あの時の心境と言うのは?」
丹下 「今ですから言えますけど、遂にCCさくらは終わるのかなと、最後なのかなと、思いました」
国井 「さっきあった、意味不明な話は?」
丹下 「つまりですね、王立宇宙軍書いても感想レス付かないし、
    真面目に考えるのもバカバカしいので、適当に書いてみました。しかもパクリで。
    ところで、乙武さん、結婚しましたね。驚きです。」
久保 「なるほど。で、なぜ建設の話が声優ネタに?。」
天野 「びっくりしました。個人でヱルトリウムの事がどうこう言っている場合では無い、と思いました。」
国井 「天野さん、コピペそのままですよ、元がバレバレです。」
山本 「トライアングルセッション99よろしく〜。」
国井 「謎の東洋人以外が書くと、つまらないですね、このネタ。」
丹下 「ええ(笑)。さくら板でやれって感じですね。」
久保 「病気ですか?」
丹下 「アヒャ!」
国井 「荒らしですか。」
久保 「適当にどうぞ。」
224不明 : 2001/03/27(火) 14:13 ID:???
国井 「どうですか、丹下さん。」
丹下 「もう終わりかよ。」
国井 「緒方さんはいかがですか?」
緒方 「歌手なんて無理。声優に戻りてー(パンチ!)」
国井 「はぅっ!」
宮村 「3歳の娘を抱いて、こう言い聞かせました。
    ママの一番の秘密、過去の芸暦には触れないでね、と。」
久保 「ではその後の物語です。」
国井 「ねえよ。」

語り継ぐ〜人も無く〜♪吹きすさぶ〜風の中〜♪

田口トモロヲ 「声優現場に帰還した丹下は真っ先に安永の入院している箱根の病院に向かったと勘違い。
         そんな同人を安永は描いていた。
         その後、丹下と結婚したつもりで、2033年12月19日にこの世から去るまで幸せな妄想に浸った。
         面倒なのでここまで。」

ヘッドラ〜イト♪テ〜ルライト♪旅はまだ終わらない〜♪

協力 採掘博物館
    毎朝新聞 P&W社
    パロマガス   
225プロジェクトX : 2001/03/27(火) 21:19 ID:???
今日も始まったよage!今日はVHS。
226名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/27(火) 23:44 ID:???
訳わかんねーが、これもありなのか…(藁
227名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/28(水) 02:08 ID:???
王立宇宙軍は普通にやれば良かったと思ったが。
無理にエヴァとからめないでさ。
この板エヴァしか知らない奴多いし・・・
228名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/28(水) 03:25 ID:???
>>220-224
話が飛びまくっていて、なんじゃこりゃ?
でもワラタ。
229木星を制覇せよ : 2001/03/28(水) 03:58 ID:???
エーックス!

田口トモロヲ「2048年5月22日、月軌道上に人類史上最大の人工物体が姿を現した。
       物体の名はバスターマシン3号。
       銀河中心で宇宙怪獣を飲み込む為に作られた超大型ブラックホール爆弾である。
       カルネアデス計画の要となるバスターマシン3号は木星を核とした、途方も無いものだった。
       だが人類の命運を背負ったバスターマシン3号建造に、技術者達は総てを賭けて立ち向かった。」

風の中のスバル〜♪砂の中の銀河〜♪
「木星を3万分の1に」「高温高圧で次々に壊れる試作スレイブ」「超重力下での作業」「木星を封じ込める容器」
「殴りこみ艦隊とのスケジュール」「立ち上がった職人たち」「何としても間に合わせろ!」
教えてよ〜♪地上の星よ〜♪
「木星を制覇せよ〜バスターマシン3号建造〜」

クボジュン「プロジェクトX、挑戦者たち。今日はカルネアデス計画4回特集のいよいよ3回目です。
      今回は人類史上最大の建造物となった、バスターマシン3号の建造の模様をお送りします。
      スタジオにはその模型が来ています。」
国井「これでもスケールは百万分の一なんですねぇ。大きいでしょう。全長は月の4分の1、約870km。
   この楕円形の容器の中には…(模型ギミックで分解)…このようにスレイブと呼ばれるロッド、
   言わばつっかえ棒のようなもので木星を3万分の1に圧縮した訳です。」
クボジュン「ちょっと想像できませんね。」
国井「ですが、このバスターマシン3号によって、人類は存亡の危機を乗り切るのです。」
クボジュン「バスターマシン3号の建造に関ったのはこちらの方々です。」
国井「先ずカルネアデス計画の主任、バスターマシン3号の設計技師、スレイブを作った企業の技術者」
クボジュン「そして実際に建造にあたった職人たちです。」
230木星を制覇せよ : 2001/03/28(水) 03:59 ID:???
>>229の続き
田口トモロヲ「2033年、人類の存亡を賭けたカルネアデス計画が発動した。
       銀河系の中心にあるブラックホールごと宇宙怪獣を飲み込むという途方も無い計画だった。
       同年、宇宙怪獣を銀河中心に追い込む為の大艦隊、銀河中心殴りこみ艦隊が出撃していった。
       6000隻を超える大艦隊だった。それを宇宙ステーション、シルバースターで見送る男が居た。
       イカリゲンドウ、カルネアデス計画の司令だった。」

イカリゲンドウ(当時 地球帝国宇宙軍カルネアデス計画司令)
       「感無量、というよりは何隻無事で帰って来られるのか、という方が強かったです。
       そして何より、これがカルネアデス計画のスタート。身の引き締まる思いでした。」

田口トモロヲ「イカリの最大の懸案は、計画の要となるブラックホール爆弾、バスターマシン3号の建造だった。
       スケジュールでは15年後に完成し、超長距離ワープで殴りこみ艦隊に合流する予定である。
       この難題をイカリはある設計技師に依頼した。ヱルトリウムの設計図を引いたアイダケンスケだった。」

アイダケンスケ(当時 カルネアデス計画設計主任)
       「またか!と思いました。あのヱルトリウムでさえ苦労したのですから、最初は断ろうと思いました。」

田口トモロヲ「だがイカリはアイダに言った。これを設計できるのは君を置いて他に居ない、頼む。
       アイダは殴りこみ艦隊の旗艦とヱルトリウムの事を思った。
       ヱルトリウムは俺の息子みたいなものだ。息子を見殺しには出来ない。
       アイダは設計図に向かった。」

231木星を制覇せよ : 2001/03/28(水) 03:59 ID:???
>>230のつづき
田口トモロヲ「アイダが引いた設計図は完成した。素晴らしいものだった。
       早速、建造に着手した。木星の核を圧縮する為、縮退炉を制御するスレイブを打ち込んだ。
       だが木星の大気の圧力は想像以上だった。縮退炉を制御する通常のスレイブは無惨に朽ち果てた。
       圧縮できなければバスターマシン3号は建造できない。いきなり壁にぶつかった。」

アイダ「スレイブの問題は強度も有りましたが、実はもっと大変なのは数を揃えることだったんです。」

田口トモロヲ「そこでアイダはある企業の技術者を訪ねた。日本特殊陶業のアオバシゲルだった。
       アイダはアオバに言った。木星の核の圧力に耐えられるスレイブを作ってくれないか、本数は千本以上だ。
       アオバは尻込みした。」

アオバシゲル(当時 日本特殊陶業技術者)
       「縮退炉のスレイブでも特殊なセラミックで出来ているのに、それを超える強度でしかも千本以上でしょ?
       最初はさすがに無理だと言いました。」

田口トモロヲ「しかしアイダは食い下がった。これには人類の命運が関っているんだ。
       その言葉にアオバの心が動いた。アオバの兄はルクシオンのクルー、生還は絶望視されていた。
       アオバは思った。宇宙怪獣との戦いを終わらせたい。
       アオバは研究室にこもり、スレイブの開発に取り組んだ。」

アオバ「何回試しても駄目でした。でもある日、ふと思いついたアイデアを試して見たんです。」

田口トモロヲ「海にボールを深く沈めると圧力で縮む。縮む事を前提にして、隙間を持たせてはどうか。
       早速実験してみた。拍子抜けするほど簡単に成功した。だがスレイブの量産に会社は尻込みした。
       コストが掛かりすぎる、構造が複雑で納期に間に合わない、経営会議では消極論が圧倒的だった。
       その時、技術顧問を努めるサナダが言った。この機会を逃して、何が世界一のスレイブの製造会社か。
       名物社長で知られるオキタはその言葉に製造の決断を下した。」
232木星を制覇せよ : 2001/03/28(水) 04:00 ID:???
>>231の続き
クボジュン「スタジオにはお二人の方にお越し頂いています。
      バスターマシン3号を設計したアイダケンスケさんと、スレイブを開発したアオバシゲルさんです。」
国井「アイダさん、設計をしている時はどんな気持ちでしたか?」
アイダ「そうですねぇ、ヱルトリウムに続いてまたか、と思いましたが、これに人類の命運が掛かっているわけでしょう?
   物凄いプレッシャーでしたよ。」
国井「そしてスレイブの開発ですが、アオバさん。物凄い苦労をされたんですってね?」
アオバ「今日はその時試作した失敗作を持ってきてるんですが……これがアイダさんが無理難題を掛けるもので(笑)
    大変でしたよ。」
クボジュン「これで一部ですか?」
アオバ「ええ、本当は研究室にもっとあるんですよ(笑)試した設計は数千、実験したのは数百ですから。」
クボジュン「そんなに!」
国井「スレイブが出来た、成功した時はいかがでした?」
アオバ「ホッとしましたよ。本当に。これで人類はなんとかなるんじゃないかと(笑)」
国井「スレイブは出来ましたが、アイダさん。これからが正念場なんですよね?」
アイダ「ええ。本当に想像を超えた作業でした。」
クボジュン「ではその模様をどうぞ。」
233木星を制覇せよ : 2001/03/28(水) 04:01 ID:???
>>232の続き
田口トモロヲ「木星を圧縮する作業が始まった。だが木星の重力は地球の2.4倍、作業は危険と隣り合わせだった。
       スレイブの打ち込み作業は難航した。許される誤差は、僅か1ミリ。慎重の上に慎重を重ねる為時間が必要だった。
       だが銀河中心殴りこみ艦隊とのスケジュールは、ウラシマ効果のタイムギャップのため変更は効かない。
       現場は焦りに包まれた。間に合わなければ総ておしまいだった。」

イカリ「我々には限られた時間しか有りませんでした。スケジュールのズレは、即、計画の失敗に繋がります。」

アイダ「何とか間に合わせよう。その一心で心当たりを片っ端から当たりました。」

田口トモロヲ「そんな中、一人の技術者が船頭の名乗りを挙げた。サナダシロウ、スレイブ製造会社の技術顧問だった。
       サナダは言った、腕のいい職人を揃えてみせる。すぐに数千を超える技術者が木星に向かった。
       職人達は一斉に、スレイブ打ち込みに格闘した。
       木星を容れる容器は、そのパネル一枚一枚を職人が一つずつ手で溶接していった。
       サナダは職人達に激を飛ばした。宇宙怪獣に人間の技術者魂を見せ付けてやれ。
       そして、建造開始から十五年後、2048年5月、月軌道上にバスターマシン3号は姿を現した。
       その設計誤差は1000分の1%以下だった。
       まさに、職人と技術者の魂が、ここに結実した。」


234木星を制覇せよ : 2001/03/28(水) 04:02 ID:???
>>233の続き
国井「どうでしたか、完成したときの気持ちは?」
アイダ「……本当に、皆、よくやってくれました。中には木星に引き込まれ命を落とした職人も居ます……」
アオバ「そうですね……姿を見た時は言葉が有りませんでした。」
国井「それほどの大プロジェクトだった訳ですね?」
アイダ「でもカルネアデス計画は、これからが最終局面ですが、とにかく自分でやれるだけのことは、
   やり残したくなかったです。」
クボジュン「今、アイダさんがおっしゃったように、計画はこれからが山場、なんですよね。」
アイダ「そうですね。これはまだ前哨戦に過ぎませんよ。」
アオバ「私たちがやったのは、計画の中では微々たることですよ。」

語り継ぐ〜人も無く〜♪吹きすさぶ〜風の中〜♪
田口トモロヲ「完成したバスターマシン3号は、出撃に向け準備を整えていた。
       バスターマシン3号のパイロットは、その任務の危険性から志願を募ることになった。
       そんな中、志願したのは太陽系絶対防衛線の英雄、オオタカズミだった。
       オオタは言った。
       私は死に行くのでは有りません、生きて再び、人類の繁栄する地球に帰る為です。
       帰るべき所、地球の輝きはどんなものの輝きをも色褪せさせます。」

ヘッドラ〜イト♪テ〜ルライト♪旅はまだ終わらない〜♪
協力 帝国宇宙軍戦争博物館
    朝目新聞
    日本特殊陶業
    ボークス
235次回予告 : 2001/03/28(水) 04:10 ID:???
風の中のスバル〜♪砂の中の銀河〜♪

遂にカルネアデス計画は最終段階を迎えます。銀河中心いて座A*。
しかしそこで待ち受けていたのは100億を超える宇宙怪獣の大軍団でした。
人類の存亡をかけた壮絶な戦いが繰り広げられます。

次回「時を超えた成功〜果てしなき、流れのはてに…〜」にご期待ください。
236名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/28(水) 23:22 ID:i79PST82
全部よんだにょ〜〜
最高です。ぜひ続編を続けてください〜〜!!
237>謎の東洋人 : 2001/03/29(木) 08:48 ID:b/6K4ebM
第三回ごくろうさまでした。
春厨はほっておきましょう。
「悪い宇宙怪獣に負けないで」
なんかサントラCDだったかにこんな台詞があったような無かったような…
とにかくこんな心境です。

内容ですが、今回は技術者が活躍した分今まで一番プロジェクトXらしい
感じだったと思います。
ただ登場人物の名前がエヴァのキャラなのが少し気をそがれました。
やっぱり既存のキャラにはあるイメージが付いちゃってるんでその
イメージで読んじゃうんですよね。カルネアデス計画責任者は当時の
プロデューサーだったオカダトシオでも良かったかも(^_^;)
まあここエヴァ板だから仕方ないか。

自分的には本命の王立ネタ、是非お願いします。
238シスプリ : 2001/03/29(木) 11:01 ID:???
エーックス!

田口トモロヲ 「その日、早朝の秋葉原は熱く燃えていた。
         ソフマップの前に、黙々と並ぶ男たち。その眼差しは、夢見る少年の様に、輝いていた。
         そんな彼らの前を通り過ぎる一般人たちの間からは、こんなつぶやきが聞こえた。

         “ドラクエの新作?” “いや、FFの新作だろ・・・”

         シスプリ。 メディアワークスが総てを賭けて立ち向かった、愛と感動の物語である。」

風の中のスバル〜♪砂の中の銀河〜♪

 「お兄様」 「兄君」 「お兄ちゃん」 「ごめん 萌え過ぎ」
 「売り切れ続出」 「立ち上がった野郎たち」 「何としても手に入れろ!」

教えてよ〜♪地上の星よ〜♪

     ――― 兄君へ届け、この想い 〜シスプリを制覇せよ〜 ―――

久保 「いいかげんにして下さい。なんですかこれ。」
国井 「いけませんか?あ、久保さん、ギャルゲー嫌いなんですね。」
久保 「そう言う問題ではないと思います。」
国井 「ですが、このシスプリと言うゲームによって、人類は存亡の危機を乗り切るのです。」
久保 「うそをつかないで下さい。しかもコピペそのままだって。それに国井さん、顔が緩みっぱなしですよ。」
国井 「先ずシスプリ計画の主任、G’s マガジンの編集者、企画を作ったメディアワークスの社員。」
久保 「とりあえず、シスプリのCDはそこに置いて下さい。さっきから握りっぱなしですよ。」
国井 「ったく。るせー女だな、私も早く収録終わらして家でこれやりたいんですよ。」
久保 「そんなに面白いとは思えませんが。」
国井 「シスプリが分からんクボジュンは逝ってヨシ!。」
久保 「国井オマエモナー」
239シスプリ : 2001/03/29(木) 11:02 ID:???
田口トモロヲ 「G’sマガジン編集部には重苦しい空気が漂っていた。売れる企画がない。
         ギャルゲーブームも過ぎ。もはや業界は危機的な状況だった。
         編集長は新人部員に命令した。“なんか企画きぼーん”
         その部員は紙に一言だけ、汚い字で書き込んで即座に提出した。

                           『 妹 』

         “それはマズイだろ” “やっぱ義妹ってとこか” “広末の兄貴はいいよな”
         “いや、俺は観月ありさの兄貴になりてぇ” “萌える妹きぼんぬ”
         様々な意見が、編集部に渦巻いた。そこへ編集長が一言、つぶやいた。

                        “ときめき妹グラフティー”

         “マジ萌えっすよ!” “た、たまらねー!!!” “脱ぐの?” “いや、スクール水着で勘弁してヨ”
         そこは、変態の巣だった。

         2000年、人類の存亡を賭けたシスタープリンセス計画がこうして発動した。
         ゲーム業界系の中心ジャンルである、ギャルゲーのファンを丸ごと飲み込むという、
         途方も無い計画だった。 同年、メディアワークスを計画の中心に、ギャルゲー大企画、
         ギャルゲー業界中心殴りこみ雑誌『G’sマガジン』が企画を発表した。

                    シスタープリンセス 〜お兄ちゃん大好き〜
        
         1千万部を超える大反響だった。日本のゲーム業界の未来は明るい、と誰もが思った。」
240シスプリ : 2001/03/29(木) 11:03 ID:???
編集員A (当時 企画担当)
       「感無量、と言うよりは、何枚アンケートはがきが来るのか、という方が心配だったです。
       そして何より、これがシスタープリンセス計画のスタート。身の引き締まる思いでした。」

田口トモロヲ 「編集部の最大の懸案は、計画の要となる妹たち、キャラの設定だった。
         スケジュールでは1年後に完成し、超萌えデザインで殴りこみ企画に合流する予定である。
         この難題を編集長はあるアニメーターに依頼した。が、面倒なので省略。」

木村タカヒロ (当時 アニメーター)
       「俺がキャラデザしてたら、年の割にはデカイ胸だなこいつら、ってカンジになってましたね。」

田口トモロヲ 「ごめん、面倒だから4月4日、テレ東の深夜にシスプリを見ろ。」

久保 「あの、雛子って、どこをどう見ても木之本さ○らなんですけど。」
国井 「いえ、私には完全なオリジナルキャラに見えますが、何か?てか、そう言う事にしておけ。」
久保 「それに、企画自体狙いすぎですよこれ。普通“兄君”なんて呼ばないし。電波?」
国井 「わかんねー女だな、いいだろ萌えるんだから。テメェだってコソーリアンジェリークやってるじゃん。」
久保 「守護聖様とシスプリを一緒にしないで下さい。」
国井 「黙らないと口に三日前の八橋突っ込みますよ。」
久保 「やんのかジジイ。」
国井 「とうとう本性あらわしたな!このブリッ子アナがっ!!!」
久保 ドスッ (無言で国井のボディーに一撃)
国井 ドサッ (その場に崩れ落ちる)
久保 「あ、これカットね?それじゃ、1時間後に収録再開ってコトで。」
241シスプリ : 2001/03/29(木) 11:03 ID:???
国井 「…一時間前の記憶がないんですが、どうでしたか、完成したときの気持ちは?」
久保 「……国井さん、誰もゲストに呼んでません……ボディーだったんですけど、頭打ちました?」
国井 「そうでしたね……姿が見えないので言葉が有りませんでした。」
久保 「独り言は止めて下さい、痴呆?」
国井 「でもシスプリ計画は、これからが最終局面ですが、とにかく自分でやれるだけのことは、
    やり残したくなかったです。」
久保 「それに、いいかげんコピペで改変止めて下さい。ウザイ。」
国井 「そうですね。これはまだ前哨戦に過ぎませんよ。」
久保 「はあ・・・。」

語り継ぐ〜人も無く〜♪吹きすさぶ〜風の中〜♪

田口トモロヲ 「完成したシスタープリンセスは、発売に向け準備を整えていた。
         12人のキャラ声優は、その任務の危険性から志願を募ることになった。
         そんな中、志願したのはマルチの萌え声、堀江由衣だった。
         堀江タは言った。 咲耶で逝かせます、と。
         萌えてますが、何か?」

ヘッドラ〜イト♪テ〜ルライト♪旅はまだ終わらない〜♪

協力 ソフマップ一号店 ソフマップ・ギガストア新宿店 ソフマップ中古買取センター

242名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/03/30(金) 05:43 ID:???
死ぬほどワラタ
243前夜祭 : 2001/03/31(土) 12:26 ID:???
田口トモロヲ 「ビデオリサーチ。民間の視聴率調査会社である。
         その日、ちょうど午前0時45分を過ぎた頃だった。 リアルタイムで表示する、
         コンピューターの大型液晶画面に移った視聴率グラフが、異常な数値を弾き出した。
         “テレビ東京?” “また故障か・・・” “一応、問い合わせしてみます”
         シスプリ前夜祭。その伝説は、ここから始まった。」

  X  エックス!・・・

風の中のスバル〜♪砂の中の銀河〜♪

 「おにい」 「お兄ちゃま」 「兄上様」 「兄くん」 「兄や」 「アニキ」  「おにいたま」
 「にいさま」「兄や」 「兄ちゃま」 「お兄ちゃん」 「ごめん 半勃ち」

教えてよ〜♪地上の星よ〜♪

     ――― ゲームを超えた成功 〜果てしなき、妹たちとの愛の果てに・・・〜 ―――

久保 「もしもし、国井さん?」
国井 「・・・・・・。」
久保 「な、泣いているんですか?!」
国井 「・・・ハイ、シスプリ前夜祭のオープニングの、“おにいたま〜”と言うサブリミナル効果に
    やられました。」
久保 「はぁ、ま、ほどほどに頑張って下さい。」
国井 「いやぁ、実はセンチメンタルジャーニーみたいな糞アニメかと、内心諦めていたんですがっ!」
久保 「とりあえず落ち着いて下さい。目が半開きですよ、どこを見て話しているんですか?」
国井 「す、すいません。シスプリの事となると、つい我を忘れてしまって。」
久保 「そんなに面白いとは思えませんが。」
国井 「そう言えば、プレステのアンジェリーク・スペシャル、買いましたか?」
久保 「もちろんです。」
国井 「箱を開けたら、信長の野望が入っていたそうですね。」
久保 「あれはギャグかと思いました。メーカー側の手違いだそうです。」
国井 「ゴツい戦国武将との甘いロマンス・・・どうです?久保さん。お似合いですよプププ」
久保 「私を煽ってる?ジジイ。」
国井 「ガキを煽るほど暇じゃありませんよ。」
244前夜祭 : 2001/03/31(土) 12:26 ID:???
田口トモロヲ 「深夜のテレビ東京には、問い合わせの電話が殺到していた。

         “あのオープニングは何だ!ヤバすぎだぞ!!” “おに〜いたま〜の声に激萌えッス!!!”
         “もう、氏んでもいい” “・・・妹の用件を聞こう・・・”

         電話の向こうには、感謝と賞賛の声が溢れていた。局員たちは、泣いた。

                           『 シスプリ前夜祭 』

         誰もが、痛い番組になると思っていた。キャラとは似ても似つかない声優の顔出し。
         厚生年金会館でのコンサートの模様。そして、サイン会に並ぶファンたちの姿。
         痛い、痛すぎる。と思いつつ、ビデオ録画している俺がいた。

                    サブリミナルな、オープニングの最初の10秒間

         かつて、エヴァンゲリオンと言うアニメがあった。
         第一話を見る為にテレビの電源を入れ、そのオープニングを見た時、不思議な感覚を
         覚えた者も、少なくないはずだ。期待と不安、余裕と焦り、そして、駆け抜けるスピード・・・
         あのオープニングを見ただけで、これは凄いアニメだ、と直感したはずだ。
         それが今、シスプリにも起ころうとしている。

         2001年、3月、人類の存亡を賭けたシスタープリンセス前夜祭の放映がこうして発動した。
         視聴率には現れない、ビデオ録画数も合わせるとかなりの数値になるだろう、と、誰もが思った。

                        SISTER♥PRINCESS
       
         1千万本のを超える電話、大反響だった。日本のアニメ業界の未来は明るい、と誰もが思った。」
245前夜祭 : 2001/03/31(土) 12:27 ID:???
国井 「ギャルゲーは、エロゲーとは違います。清楚な寸止め、純粋なチラリズムの結晶です。」
久保 「国井さん、キャラ変わってますが。」
国井 「いいんです。甘えん坊な妹を優しく見守るお兄ちゃん、これに萌えずして、何に萌えろと?」
久保 「いえ、もう止めません。」
国井 「シスプリは漢(おとこ)の浪漫!愛する妹には絶対に手をださない、我慢我慢やせ我慢!!
    ・・・俺ってカコイイお兄ちゃんだな!!!。」
久保 「・・・。」
国井 「待たせたね、春歌。兄上様だよ。」
久保 「はあ・・・。」

語り継ぐ〜人も無く〜♪吹きすさぶ〜風の中〜♪

田口トモロヲ 「国井は完全に虜になっていた。もはや彼の暴走を止められる者はいない。
         いや、彼だけではない、何千、何万と言う全国の男たちが、お兄ちゃんになろうとしていた。
         来週からはいよいよ本放送、さらに病人が続出する事だろう。
         御茶ノ水の順天堂大学も、簡易精神科を増築する予定だ。
         ちなみに田口は、白雪萌え。」

ヘッドラ〜イト♪テ〜ルライト♪旅はまだ終わらない〜♪

協力 テレビ東京 ビデオリサーチ ニールセン
246名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/04/01(日) 21:37 ID:???
いや……、むちゃ笑えるけど……。
247はらら : 2001/04/02(月) 20:17 ID:???
何だか知らんがとにかく良し!

248謎の東洋人 : 2001/04/04(水) 05:11 ID:???
エーックス!

田口トモロヲ「ここに一枚の七夕飾りの短冊がある。
       “ママとノリコおばさんがもう一度逢えますように タカミ”
       タカヤノリコの親友、アカイキミコの娘タカミが書いた願いである。
       カルネアデス計画は人類の持てる力を総て注いだ計画だった。
       だがその成功の裏には、計画に関った人間たちの驚くべきドラマがあった」

風の中のスバル〜♪砂の中の銀河〜♪
「銀河中心いて座A*」「十五年の歳月」「束の間の再会」「最終段階」「12分の差」
「信じられないワープ」「22分を死守」「作動率98%」「タカヤとアマノ、最後の賭け」
教えてよ〜♪地上の星よ〜♪
「時を超えた成功〜果てしなき、流れのはてに…〜」

クボジュン「プロジェクトX、挑戦者たち。遂にカルネアデス計画の最終回です。
      今回は計画の最終段階、いて座A*での模様を中心にお送りします。
      そしてこちらに有るのは・・・
      銀河中心殴りこみ艦隊に参加した人たちの名前を刻んだ記念のプレートです。
      おおきいですねぇ」
国井「そうですね、大きいでしょう。
   殴りこみ艦隊は6000隻を超える大艦隊。その内、無事に帰還したのは旗艦ヱルトリウムと2562隻です。
   このプレートに名前が刻まれた方の中には、戦死した方、行方不明の方もいらっしゃいます。
   ですが、この人々の上に今の平和な我々の生活があるわけですね」
クボジュン「そしてこちらが、カルネアデス計画の最終段階に関った主な方々です」
国井「ハイ、バスターマシンのパイロットたち、殴りこみ艦隊の提督」
クボジュン「そしてこちらのプレートに名前を刻んだ方々です。」
249時を超えた成功 : 2001/04/04(水) 05:13 ID:???
>>248の続き
田口トモロヲ「2048年5月22日、バスターマシン3号は先行する銀河中心殴りこみ艦隊と合流する為
       第1次縮退を兼ねた超長距離ワープを敢行した。
       そのパイロットに志願したのは、太陽系絶対防衛戦の英雄、オオタカズミだった」

カシワラレイコ(当時 帝国宇宙軍沖縄女子宇宙高等学校校長)
       「正直言って、彼女が志願するとは思っても見ませんでした。
       先の太陽系絶対防衛戦の後、オオタコウイチロウ氏と結婚し、短い間ですが幸せな時を送り、
       また、私と同じく教師となり、彼女の人生は満足しているように私は見えました」

田口トモロヲ「カシワラはかつて高校時代、トップ部隊のパイロット選抜で火花を散らした。
       だがカシワラはタカヤの能力を目の当たりにし、選抜を諦め、後進の指導に当たっていた。
       第1次宇宙怪獣反抗戦から帰ったタカヤ達とは既に10歳の年齢差があった」

カシワラ「宇宙とは不思議なものです。ウラシマ効果によって時間差が生じるのは当然なのですが、
     そうではない、何か、特別なものが宇宙にあるとオオタさんを見送る時思いました」

田口トモロヲ「オオタには密かに期するものがあった。ノリコともう一度逢いたい、その思いは強かった。
       出発の日、オオタの教え子たちは千羽鶴を贈った。
       そしてノリコの親友アカイキミコは、オオタに手紙を託した」

250時を超えた成功 : 2001/04/04(水) 05:14 ID:???
>>249の続き
田口トモロヲ「殴りこみ艦隊にバスターマシン3号が合流した時、提督のタシロは驚愕した。
       “人類の科学は、技術は、こんな巨大なものを作る事ができると言うのか!”
       バスターマシン3号からヱルトリウムに移ったオオタはタカヤの姿を捜した。
       オオタはタカヤの姿を認めるやいなや、彼女に抱き付いて泣いた」

ユングフロイト(当時 銀河中心殴りこみ艦隊中尉)
       「オオタさんは“ノリコ、ノリコ”と何回も言っては強く抱きしめていました。
      最も、殴りこみ艦隊の私たちにとっては半年しか経っていなかったので、
      34歳になったオオタさんの姿に唖然としてました(笑)。地球では十五年も経っていたんですよね」

田口トモロヲ「オオタはアカイから預かった手紙をタカヤに渡した。手紙は次のように綴られていた。
       “せめて娘が生きている間にお帰りください。どうかお元気で”
       タカヤは時間の無情を知り、号泣した」

ユング「実際、十五年の時間差と言うのは想像以上でした。
   オオタさんがお土産に持ってきてくれたシャンプーも全然、流行が違ってましたし(笑)。
   同い年だったアマノカズミがオオタカズミとして34歳の女性として目の前に現れた時が、
   一番それを感じました」

田口トモロヲ「束の間だが、感激の再会だった」

251時を超えた成功 : 2001/04/04(水) 05:15 ID:???
>>250の続き
クボジュン「スタジオにはお二人の方にお越し頂いております。
      沖縄女子宇宙高等学校校長のカシワラレイコさんと殴りこみ艦隊中尉のユングフロイトさんです」
国井「カシワラさんはオオタさんと、高校時代はライバルだったんですってねぇ?(笑)」
カシワラ「ええ(笑)でも彼女の能力は抜きん出ていて、今考えるととても私ではかなわなかったと思います」
国井「そしてバスターマシン3号のパイロットにオオタさんは志願するのですが・・・」
カシワラ「本当に驚きました。太陽系絶対防衛戦の英雄であり、その後夫であるコウイチロウ氏の意思も継ぎ
     教師となっていたのですから」
クボジュン「でも、志願なさったんですよね。どういう心情だったのでしょうね?」
カシワラ「私にはとても伺い知ることは出来ませんが、太陽系絶対防衛戦の時にタカヤさんとの間に、
     何か期するものがあって彼女を突き動かしたのだと思います。」
国井「そしてユングさん。十五年というのは相当な時間差でしたか?やはり」
ユング「というより、私たちにとってはオオタさんと別れたのは半年前の出来事なんです。
    それが逢ってみてたら、もう34歳の大人の女性。半年前は19歳だったのに(笑)」
国井「それは驚いて当然ですね(笑)。」
ユング「ええ。でも本当は、艦隊出発の時にはもう二度と逢えないかと思っていたので、
    最初はさすがに戸惑いましたけど、正直言って、嬉しかったです。」
国井「再会は果たしましたが・・・」
ユング「そうです。これからが正念場ですね」
クボジュン「では続きをどうぞ。」

252時を超えた成功 : 2001/04/04(水) 05:16 ID:???
>>251の続き
田口トモロヲ「バスターマシン3号の爆発90分前、第2次縮退が始まった。
      第3次縮退が始まる56分32秒の間それを死守するのだ。この作戦には人類の存亡が掛かってた。
      提督のタシロは言った“必ず勝ってくれ”。
      先行するアキシオンから入電した。全天を宇宙怪獣が覆っていた。その数、索敵エリアだけで60億。
      圧倒的だった」

タシロタツミ(当時 銀河中心殴りこみ艦隊提督)
       「しかし私はいいましたよ。自棄になった人類が、何をするか、見せてやるわ!とね。
       とにかくこの作戦を成功させなければ、地球は宇宙怪獣に滅ばされるのです。」

田口トモロヲ「皆、必死だった。覚悟は決めていた。
       そんな中、ユングがバスターマシン2号をオオタに譲り、自身はシズラーブラックで出撃した。
       “これで最後になるから”ユングもまた、この戦いに賭けていた」

ユング「オオタさんにはバスターマシンに乗って欲しかったんです。彼女にはそれが相応しいと思いました」

田口トモロヲ「宇宙怪獣の軍団の到達は68分20秒、12分の差で殴りこみ艦隊は勝利するかに思われた。
       近距離のワープは出来ない。その時、誰もが勝利を確信していた。
       その時だった、ヱルトリウムのオペレーターが叫んだ。
       “エリア573に重力震!”宇宙怪獣は12分の差を埋めるべく近距離をワープしてきた。
       タシロは思わず叫んだ“そんなバカな!”しかもバスターマシン3号に特攻をしてきた。
       史上かつて無い、激しい戦いが繰り広げられた」

253時を超えた成功 : 2001/04/04(水) 05:17 ID:???
>>252の続き
田口トモロヲ「特攻する宇宙怪獣に対し、殴りこみ艦隊も奮戦した。第6から8までの艦隊が一瞬の内に全滅。
       バスターマシン3号のバリアーも崩壊、勝利は絶望かと思われた。
       しかし殴りこみ艦隊は怯まなかった。
       バスターマシン3号は職人達の手で一つ一つ作られていた。誰もが稼動する事を信じた。
       大破し、航行が不可能になった多くの艦は宇宙怪獣を道連れに自沈した。
       自らの命を顧みず、必死に戦った。そして13回にも及ぶ宇宙怪獣の波状攻撃を凌いだ。
       大破・轟沈1700隻、中破4500隻、未帰還機22800機、尊い犠牲だった」

タシロ「まさに死守でした。多くの仲間が宇宙に散りました」

田口トモロヲ「そして第3次縮退のプロセスが始まった。
       スレイブが更にバスターマシン3号の核の木星を圧縮した。スレイブは稼動した」

ユング「外見ではとても稼動しているとは思えませんでした。でもバスターマシン3号は動きました。
    正に奇蹟でした。」

田口トモロヲ「カウントが始まった。5、4、3、2、1、0。
       だがバスターマシン3号は爆縮しなかった。スレイブが僅か2%稼動しなかった。落胆した。
       タシロはごちた“奇蹟は起きなかったな”
       その時だった。バスターマシン1号を駆るタカヤが言った“奇蹟は起きます!起こして見せます!”
       バスターマシン1号の大型縮退炉を使って起爆させようと言うのだ。」

タシロ「とても承服できるものでは有りません。人の乗っているものを点火線になど・・・
    しかし、オオタ大尉のバスターマシン2号が合体して縮退炉が二つになりました。
    これなら何とかなるかも知れない、この作戦に心配は許されません。
    断腸の思いで、彼女たちを見送りました。」

254時を超えた成功 : 2001/04/04(水) 05:18 ID:???
>>253の続き
田口トモロヲ「タシロはうめく様に言った“頼む”。残された最後の手段だった。
       ユングは二人を追ってシズラーブラックでバスターマシン3号に突入した。
       同じ時を過ごしたかった」

ユング「そうです。これで別れたら、2度と同じ時は過ごせないのです」

田口トモロヲ「だがタカヤはユングに言った“でも皆は同じ時を過ごせるわ”
       タカヤは、父が艦長を務めた、るくしおん号から始まったこの戦いをこれで最後にしたかった。
       オオタもユングに言った“さよならは言わないわ、行ってきます”
       ユングは思った“帰って来たら、おかえりなさい、と言ってあげるわ”」

タシロ「そのやり取りはヱルトリウムのブリッジで見ていました。私には“すまん”としかいえませんでした」

田口トモロヲ「やがてガンバスターの縮退炉が暴走し、縮退連鎖が始まった。
       タシロは苦々しく命じた“全艦ワープ”。予定通りオリオン腕へ超長距離ワープで脱出した。
       バスターマシン3号は、二人を飲み込んだまま爆発、巨大ブラックホール爆弾となり
       宇宙怪獣の巣ごと銀河を飲み込んだ。
       作戦は成功したが、それは苦いものだった」
255時を超えた成功 : 2001/04/04(水) 05:19 ID:???
>>254の続き
国井「どうですか?ユングさん。」
ユング「私は二人がまだ生きていると信じてます。」
国井「カシワラさんはどうですか?」
カシワラ「そうですね・・・彼女たちは本当に地球を大切に思っていました。
     それが、あのような行動に駆り立てたのだと思います」
クボジュン「でも最近、嬉しいニュースが入りましたよね」
ユング「ええ(泣笑)。その時は必ず、おかえりなさい、と二人に言ってあげます」

語り継ぐ〜人も無く〜♪吹きすさぶ〜風の中〜♪
田口トモロヲ「作戦から400年後、殴りこみ艦隊は地球に帰還した。
       カルネアデス計画の成否を確かめる為、調査艦隊が派遣された。
       その艦隊から1週間前、驚くべき連絡が入った。
       “縮退レーダー、及び亜空間ソナーにコンタクト。ガンバスターは健在”
       軌道計算がされた。地球にガンバスターが帰還するのは12000年後、
       すぐに二人を迎えるプロジェクトが決まった。
       カムチャッカ半島からシアトルの太平洋上に「オカエリナサイ」の文字を書くのだ。
       ガンバスターが帰還するのは、14292年7月6日。
       その時、カルネアデス計画は真の終了を迎える」

ヘッドラ〜イト♪テ〜ルライト♪旅はまだ終わらない〜♪
協力 帝国宇宙軍戦争博物館
    朝目新聞
    電波新聞社
256名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/04/04(水) 20:14 ID:kTBJhKgw
..............素晴らしい。
257>謎の東洋人氏 : 2001/04/04(水) 22:55 ID:X0xcHwho
劇場版Air/まごころを、君に
の、戦略自衛隊によるネルフ本部進行作戦を前・後編で。

もちろん戦自サイドでお願いします(日本国政府の立場とかダブルスパイの加持とかも、、、)
258名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/04/04(水) 23:19 ID:h44/PemA
次は人類補完計画を補完して欲しいな。
ゼーレ、碇ゲンドウ、碇ユイ3者の思惑となぜ失敗したのかを検証するといった形で。
259名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/04/04(水) 23:33 ID:OMYTsPyk
>謎の東洋人様
素晴らしい。涙がにじみ出てきました。
でも、フィクションとはいえカシハラとユングは同席することはありえない
よね(笑)まあこのかっこよさを考えると仕方ないか。
次はなんといっても「王立宇宙軍」をお願いします!!
絶対プロジェクトX向きでしょ。
260名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/04/04(水) 23:56 ID:???
エーックス!

田口トモロヲ 「ここに一枚の七夕飾りの短冊がある。
        “パパがかならずかえってきますように ササミ”
        戦略陸上自衛隊員の5歳になる娘が、
        隊員宿舎に飾られた七夕飾りに書いた願いである。

        特務機関ネルフ本部侵攻作戦は、陸・海・空の戦略自衛隊、
        その持てる力を総て注いだ作戦だった。
        だがその裏には、作戦に関った人間たちの熱いドラマ、そして、涙があった」

風の中のスバル〜♪砂の中の銀河〜♪

「ネルフ本部ヲ急襲セヨ」 「短時間で決着をつける」 「束の間の安らぎ」 「娘への 遺書」 「12分の空白」
「信じられない防御力」 「射出口を死守」 「エヴァ 出現」 「参謀本部 最後の賭け」

教えてよ〜♪地上の星よ〜♪

     ――― 戦場に向かう男たち 〜季節はずれの、同期の桜〜 ―――

クボジュン 「プロジェクトX、挑戦者たち。今回は戦略自衛隊のお話です。
        そしてこちらに有るのは・・・
        この作戦に参加した人たちの名前を刻んだ、識別プレートです。
        ネックレスみたいですけど、多いですね・・・。」

国井     「そうですね、多いでしょう。
        この作戦には6000名を超える隊員。その内、無事に帰還したのは軍団長と2562名です。
        このプレートに名前が刻まれた方の中には、新婚の方、まだ幼いお子さんをお持ちの方もいらっしゃいます。
        ですが、この人々の上に、今の平和な我々の生活があるわけですね。」

クボジュン 「そしてこちらが、ネルフ本部侵攻作戦の最終立案段階に関った主な方々です。」

国井     「ハイ、切り込み部隊となる、特殊訓練を受けた戦自隊員たち、彼らを指揮する隊長」

クボジュン  「そしてこちらのプレートに名前を刻んだ方々です。」

261名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/04/10(火) 20:24 ID:???
新ネタ期待あげ
262名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/04/11(水) 02:23 ID:???
KBS「プロジェクトK〜朝鮮者たち」
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Apricot/3493/projectk/index.html
263名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/04/13(金) 19:50 ID:28X.Z7yU
えっくすあげ
264人間を造れ!〜生命を創造した研究者達〜 : 2001/04/13(金) 20:33 ID:28X.Z7yU
エックス!

(オープニングモノローグ)

(「人口進化研究所3号分室」)

田口トモロヲ
「2010年、ここで1人の少女が誕生した。
 少女の名は、綾波レイといった。
 クロニーング技術の原点はここから始まった」

風の中の昴〜♪
(オープニングテロップ)

「死んだ妻への思慕」
「クローン」(映像:羊のドリー)
「倫理、法律のはざま」
「実験、事故」
「自失から立ち直った夫」
「生まれえぬ人格」

地上の星よ〜♪

久保純子
「プロジェクトX挑戦者たち、
 今回はクローン人間をお送りします」
国井雅比古
「久保さん、見てください、これ」

(水槽レイがベッドに寝ている)

クボジュン
「クローニング人間綾波レイの初作体ですね。
 今にも動きそうですね」

国井
「もちろん、生命機は入ってません」

クボジュン
「実際、触ってみますと、うわあ」

国井(同じくおなかをぷにぷに)
「人間の肌と全く変わらないでしょう?」

クボジュン(腹のおにくをぷにぷに)
「ホント、見てください。
 こうやって、摘まみますと、ちゃんと」

国井
「今、我々が時に目にする『クローン』と呼ばれる生命体の誕生秘話を
 今日のプロジェクトXではお送りします」

クボジュン
「ゲストの方をお呼びいたしております。
 NERV技術局所属の赤木リツコさんにお越しいただきました」

(リツコ階段を下りて登場、座る、会釈しあう3者)

国井
「赤木さんは綾波レイ開発の後期のリーダーで、
 まあ、後でVTRに出ますが、人格を植え付ける段階を
 主に担って、いたんですよね?」

リツコ
「はい」

クボジュン
「赤木さんのお母様は、MAGIの開発者の赤木ナオコ博士で、
 いうなれば、母娘2代に渡る執念の結集、ですね」

リツコ
「そうですね」

クボジュン
「クローン生物の誕生は1952年、アメリカのがん研究所から始まりました」

(VTRへ)

ヤバネタだ・・・
265名無しさん : 2001/04/18(水) 19:14 ID:???
age
266次回予告 : 2001/04/18(水) 20:44 ID:???
風の中のスバル〜♪砂の中の銀河〜♪

人類初の有人人工衛星。
それを成し遂げたのはお荷物といわれた宇宙軍の若者たちでした。
人生の先行きに失望していた彼らを突き動かしたものは何だったのか?
次回
「落ちこぼれの星〜人類初の有人人工衛星〜」
にご期待ください。
267落ちこぼれの星 : 2001/04/18(水) 20:44 ID:???
エーックス!

田口トモロヲ「ここに一冊の経典がある。
       人類初の宇宙飛行士、シロツグ=ラーダットが愛読したものだ。
       有人人工衛星・・・・・・
       “銀河旅行は可能である”という一冊の本から始まったロマンだった。
       だが、それを成し遂げたのは、新たな時代を築く、若者たちだった」

風の中のスバル〜♪砂の中の銀河〜♪
「夢はジェットのパイロット」「空に憧れた若者たち」「宇宙軍解体の危機」「志願した一人の男」
「策謀に巻き込まれるプロジェクト」「情熱に打たれた将軍」「何としても宇宙へ」
教えてよ〜♪地上の星よ〜♪
「落ちこぼれの星〜人類初の有人人工衛星〜」

クボジュン「プロジェクトX挑戦者たち。今回は人類初の有人宇宙飛行に成功した男たちの物語です。
      スタジオにはその人工衛星の模型が来ています」
国井「これは同型の人工衛星のシミュレーター、訓練機なんですね。
  ちょっと中を見てみましょうか。」
クボジュン「・・・うわぁ、狭い」
国井「(何とかコクピットに納まる)これは予想以上に狭い(苦笑)。
   これで地上で訓練をする訳です。時代を感じますね、レバーやスイッチが所狭しと並んでいます」
クボジュン「スイッチのランプも、これは電球ですか?」
国井「発光ダイオードはまだこの当時は有りませんから、電球が使われてますね」
クボジュン「そしてこちらが有人人工衛星に関った方たちです」
国井「ハイ、宇宙軍の将軍、宇宙旅行協会の博士たち」
クボジュン「そして有人人工衛星を成功させた宇宙軍の若者たちです。」
268落ちこぼれの星 : 2001/04/18(水) 20:45 ID:???
>>267の続き
田口トモロヲ「シロツグ=ラーダット(当時21歳)は宇宙軍で失望の日々を送っていた。
       彼が本来目指していたのは水軍の最新ジェット機のパイロットだった。
       速く、高く、空を飛ぶ事は何よりも美しく感じていた。だが、水軍のパイロットは狭き門だった。
       シロツグは水軍への入隊を諦め、宇宙軍へ入った」

シロツグ=ラーダット(当時 王立宇宙軍中佐)
       「何と言うか、成行きで宇宙軍に入りました。
       当時は不況の只中で、とにかく夢より生活を優先する事が第一という状態でした」

田口トモロヲ「シロツグを含め、宇宙軍の若者たちは怠惰な日々を送っていた。そんな時だった。
       実験中の事故で宇宙軍の兵士が一人死んだ。そこでシロツグは初めて宇宙服という言葉を耳にした。
       しかし、特に感慨は覚えなかった。
       仲間の話題は宇宙軍の辞め時と、その後の仕事の事ばかりだった。
       夜になっては、仲間と街に繰り出し、酒に溺れた」

マティ(当時 王立宇宙軍中佐 シロツグの親友)
       「その日はその戦友の葬儀だったので、例によって仲間で呑みにいったんです。
       話題は宇宙旅行のことで、確かネッカラウトがそれを、遠い未来の話だ、と言ったんです。
       私はそれに、遠い未来までうちの軍が持つかよ(笑)、と答えました。よく覚えています。
       シロツグは転職の事ばかり考えているし、酷い状態でした」

田口トモロヲ「若者たちは未来への希望を失っていた。宇宙旅行などどうでも良かった。
       そんな時だった。シロツグは一人の宗教家の少女と出会う。リイクニ=ノンデライコだった。
       彼女はシロツグに言った。
       地上の争いを離れて、誰も行った事の無い星の世界へ出かけて行くなんて素晴らしいと思いませんか?
       その無邪気な言葉にシロツグは呆気に取られてしまった」

269落ちこぼれの星 : 2001/04/18(水) 20:46 ID:???
>>268の続き
田口トモロヲ「そうだ。空より高い所を飛ぶ事ができる。
       その少女と会った翌日の彼の様子は一変していた」

マティ「変な様子でしたね。仲間は、あいつ脳みそにひびでも入ってんじゃないか?
   とか言って(笑)からかっていましたけどね」

田口トモロヲ「その日、将軍は士官たちを集め、人類初の有人宇宙計画の発動を知らせ、
       宇宙飛行士の志願者を募った。
       誰か星の世界に挑む勇敢な若者は居ないか!将軍が言うと、講堂は沈黙した。
       だが、その時シロツグが立ち上がった、私が志願します!と。
       仲間はみんな驚いた」

マティ「驚いた、というよりまたか、という感じでしたね(笑)。思い込みが激しい奴なんで。
   でも正直な所、我々も目標をどこかで求めていたんですね」

田口トモロヲ「若者たちはシロツグの行動に引きずられるように、計画にのめりこんで行った。
       そして計画は本格はしていった。将軍はいよいよ中央へ予算取りへの準備を進めた。
       その頃、シロツグは飛行機による重力訓練の為、空軍へ赴いた」

マティ「今でもよく覚えていますよ。初めて戦闘機を間近にして見惚れました。
   機械って美しい、と正直に感動を覚えましたよ」

田口トモロヲ「だがその訓練の後、事件が起きた。空軍の人間が宇宙軍の人間をからかった。
       こんな遠くまで遊びに来やがって。マティは言い返した、遊びって言ったか?
       空軍の人間は続けた、目の前の奴等は士官様だぜ。喧嘩になった。
       だが、他の人間の目にはそのようにしか映っていなかったのだ。口惜しかった」
270落ちこぼれの星 : 2001/04/18(水) 20:47 ID:???
>>269の続き
クボジュン「スタジオにはお二方にお越し頂いています。
      人類初の宇宙飛行士のシロツグさんと、発射管制を担当したマティさんです」
国井「率直にお伺いしますが、本当にそんな酷い状況だったんですか?
   さっきVTRで転職がどうの、と言うのが出てましたが」
マティ「ええ(笑)。仲間内で出る噂というのは、出る予算は施設の解体費位だけ、だとか、
   とにかく先行きは真っ暗でしたね」
国井「施設の解体費だけ、ですか?それはまた・・・」
マティ「でもそれが信用されるような状態だったんです」
国井「シロツグ大佐は志願なされた訳でしたが、その心境はどうでした?」
シロツグ「熱に浮かされていた部分も有りますが、根本の“空を飛びたい”という気持ちが
     強く呼び起こされたのだと思います」
国井「不安というのは感じませんでしたか?」
シロツグ「私は特に感じませんでしたが、周りの人間の方が不安は強かったのではないでしょうか(笑)」
クボジュン「周りですか?」
マティ「私たちは、そりゃもう、アイツは何を考えているんだか、という感じでしたよ」
クボジュン「では続きをどうぞ」
271落ちこぼれの星 : 2001/04/18(水) 20:48 ID:???
>>270の続き
田口トモロヲ「空軍の人間とのいざこざの後、ダリガンが宇宙軍のロケット秘密工場にマティとシロツグを案内した。
       ダリガンは言った、見たら笑うよ、保証する。言葉に嘘は無かった。
       マティは工場を見て狂喜した。決まりだ!こいつでお前を打ち上げてやる!
       だが、また失望が走った。工場の主要スタッフは宇宙旅行協会の老人たちだったのだ」

カロック(当時 王立宇宙軍ロケットエンジニア)
       「参りましたよ。最初の設計図で3段目のロケットは実用化されていない水素エンジンでした。
       とても承服できませんでした。」

田口トモロヲ「老人たちは水素エンジンに固執した。シロツグは安全な方を希望した。
       しかし今から2段目以降の設計変更は間に合わない。頭を抱えた」

カロック「そんな時に、いつも仲介役を買ってくれたのが、ロケットノズルの棟梁のグノォム博士でした」

田口トモロヲ「カロックはグノォムに言った。構造重量の軽減と燃焼効率で何とかしてみせる。
       グノォムはその目処を正確に求めてきた。信頼できる人間だった」

シロツグ「計画全体を見てもグノォム博士の役割は大変大きいものでした」

田口トモロヲ「夢中になった若者たちは昼夜を問わず、必死に働いた。プロジェクトは順調に進んだ。
       宇宙軍内部には活気が戻っていた。宇宙戦艦建造計画の発動の宣言もなされた。
       しかし悲劇が博士を襲った。ロケットエンジンのテスト中の爆発事故に巻き込まれ、
       プロジェクト半ばで命を落としたのだ。プロジェクト全体に衝撃が走った。
       社会情勢は折りしも悪くなる一方、計画の中止も取り沙汰された。
       内部でも小さな仲間で衝突が相次いだ。汚職事件も大きな翳を落とした。
       ロケットは金食い虫だった」
272落ちこぼれの星 : 2001/04/18(水) 20:49 ID:???
>>271の続き
田口トモロヲ「シロツグはリイクニから託された経典を貪るように読んだ。
       日を増して大きくなる周囲の期待に押しつぶされそうになった。そんな中、発射場が決まった。
       何とカネヤの西600レーン、当時、関係の悪化しているリマダ共和国と緩衝地帯ギリギリだった。
       マティは思わず叫んだ。
       俺たちは世界で一番厄介な場所でで世界で一番でかい花火を打ち上げようとしてるんだ!
       プロジェクトは政争と外交の駆け引きに巻き込まれていた」

マティ「さすがに参りましたよ。自分たちの力の及ばないところで物事が進んでいるのですから」

田口トモロヲ「シロツグは堪らず逃げ出し、リイクニの元に駆け込んだ。しかしリイクニは何も言わなかった。
       シロツグは決意を新たにし再び戻った。
       時同じくして、仲間がグリア天文台へ派遣された。若者達は諦めていなかった。
       しかもシロツグは刺客に狙われた。だがマティが見を呈して守り抜いた。
       何としても成功させたかった」

マティ「彼以外に宇宙飛行士は居ませんからね。必死でしたよ」

田口トモロヲ「若者たちの熱意はプロジェクト続行させた。そしてシロツグが発射場に赴く日がやってきた。
       将軍はシロツグに言った。文明が戦争を生むのではない、戦争によって文明が生れたのだ。
       だが根本的は何も解決されてはいない。将軍はその胸の内をシロツグに語った。
       そしてシロツグはリイクニの元を再び訪れた。行ってきます、それが出立の辞だった」
273落ちこぼれの星 : 2001/04/18(水) 20:49 ID:???
>>272の続き
田口トモロヲ「発射場は活気に満ちていた。ロケットが完成すると皆でそれを祝った。
       だが発射時間などの情報は筒抜けだった。
       将軍は賭けに出た。打ち上げ時間を繰り上げるのだ。反対はあった。
       だが、策謀に巻き込まれて失敗するよりは、打ち上げての失敗の方がまだやりがいがあった。
       打ち上げが近づくいたとき、国境警備隊の准尉が発射管制室を訪れた。
       将軍は遅かったな、と言ったが、准尉の知らせはそれ所ではなかった。
       間も無くここは戦場になります」

マティ「将軍があんなに感情をあらわにしたのは初めて見ました。そして進行表を床に投げ捨てました。
   将軍は諦めよう、といいました」

田口トモロヲ「しかしシロツグは言った。ここで辞めたら俺たちは只の馬鹿じゃないか。
       折角ここまで作ったものを捨てるつもりか!みんな歴史の教科書に載るくらい立派だよ!
       俺は一人でも上がって見せる!
       若者たちに異論は無かった。将軍はそれに打たれた。そして命じた。
       秒読み、戻せ」

マティ「戦闘は徐々に近づいていましたが、そんな事は気になりませんでした」

カロック「私はそれより3段目のことが心配でした」

田口トモロヲ「カウントダウンが20を切った。管制室の近くに戦闘で被弾した飛行機がおちた。
       凄まじい状況だった。
       エンジンは点火され、ロケットは離床した。その瞬間、戦闘の銃撃の音は止まっていた。
       ロケットの中のシロツグは激しいGと震動に耐えていた。
       1段目、2段目、順調に成功、3段目も無事に役目を終えた。
       しばらくして、グリア天文台のマジャホから連絡が入った。確認した、起動速度を出している」

マティ「最初はなんのことか解りませんでした(笑)」

田口トモロヲ「マジャホはインカム越しに叫んだ、成功だ!その言葉に発射管制室は大騒ぎになった」

マティ「泣きはしませんでした。私は何が起こったのかわからない様子の将軍の肩を叩いて祝福しました」

田口トモロヲ「お荷物、落ちこぼれ集団といわれた王立宇宙軍の若者たちの顔は
       その時、確かに輝いていた」
274落ちこぼれの星 : 2001/04/18(水) 21:15 ID:???
>>273の続き
国井「いかがでしたシロツグ大佐?」
シロツグ「私は宇宙機に乗ってましたから、こんなドラマが地上であったとは知りませんでした。
     今思うと、あの時はかなり無茶なことを言ったなと」
国井「マティさんはどうですか?」
マティ「若い時の無茶というのは凄いですね。今では考えられません」
クボジュン「ではその後です」

語り継ぐ〜人も無く〜♪吹きすさぶ〜風の中〜♪
田口トモロヲ「シロツグは宇宙から初の放送を行い、その祈りを求める内容は
       伝説として駆り継がれる程のものだった。
       世界初の有人人工衛星、それを成功させたのは、屈強に屈せず、
       どんな時も常に目標に向かって進みつづけた若者たちの力だった」

ヘッドラ〜イト♪テ〜ルライト♪旅はまだ終わらない〜♪
協力 王立宇宙軍博物館
    王立戦争博物館
    リマダ共和国国防省
    リグレン社
275名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/04/19(木) 18:44 ID:???
シャッフルで埋もれてしまったのであげます
276名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/04/20(金) 02:35 ID:???
謎の東洋人様ありがとうございます。
遂に「オネアミス」か…うれしいな。
やっぱPX向きな話だなあ。しかしシロツグのリイクニレイプ未遂が飛ばされ
るのが実にリアル(笑
実際のPXだってどろどろしたとこは省略されてるだろうからなあ。
やっぱオネアミスは素晴らしい作品だったと思うよ。
もう一度、ありがとう謎の東洋人様。
277名無しが氏んでも代わりはいるもの:2001/04/20(金) 19:36 ID:???
クレヨンしんちゃんでプロジェクトXのパロディヤッテタ。
死ぬほどワラタ。
278名無しが氏んでも代わりはいるもの:2001/04/20(金) 19:41 ID:???
またまたシャッフルで100以下に沈んでいたのでageます
279名無しが氏んでも代わりはいるもの:2001/04/22(日) 00:04 ID:???
やっぱり宇宙軍、いいですな〜
276氏にかぶりますが、オネアミスはプロジェクトX向きの話ですね!
読みごたえがありました。
いつもながら楽しませてくれる謎の東洋人様に感謝!

>>277
うっわー見たかった…!
280Seisei_Yamaguchi:2001/04/27(金) 02:54 ID:???
>>264
続き読みたい上げ .
281名無しが氏んでも代わりはいるもの:2001/04/27(金) 08:10 ID:???
ネタ以外(感想)は、ここで
http://teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=eva&key=986864975&ls=50
282名無しが氏んでも代わりはいるもの:2001/05/01(火) 19:50 ID:???
age
283名無しが氏んでも代わりはいるもの:2001/05/09(水) 23:42 ID:9dxpfWzQ
あげ
284ギア戦士電童:2001/05/10(木) 00:18 ID:???
田口トモロヲ 「ニールセン。民間の視聴率調査会社である。
         その日、時計の針がちょうど午後6時を過ぎた頃だった。 リアルタイムで表示する、
         コンピューターの液晶画面に移った視聴率グラフが、一気に上がり始めた。
         “テレビ東京?” “また故障か・・・” “一応、問い合わせしてみます”
         ギア戦士電童。その伝説は、ここから始まった。」

  X  エックス!・・・

風の中のスバル〜♪砂の中の銀河〜♪

 「ベガさん!」 「ベガさん?」 「ベガさ〜ん」 「あ、ベガさん!!!」 「ベガさん?!」
 「母さん!」「母さん?」 「母さ〜ん」 「織江さん萌え〜」 「ベガさん…ハァハァ」

教えてよ〜♪地上の星よ〜♪

       ――― こぼれそうなパイ間にびっちりケッのベガさん萌え ―――

久保 「氏にたいですか?」
国井 「フッ、あなたが盆地胸だから焼いてるんですね?ベガさんに。」
久保 「ちげーよジジイ!てめぇらプロXと言うかNHKナメてるだろ!アアン?」
国井 「おっと、飯島直子よろしく久保さんも元ヤンキーでしたか。やれやれ…」
久保 「はっ。……ま、ほどほどにお願いします。」
国井 「いやぁ、電童は実に面白い!特にベガさんは最高です!!!」
久保 「思いっきり趣味に走りましたね、国井さん。シスプリはどうしたんですか?」
国井 「いえ、やはり私は妹よりも人妻のほうがっ!」
久保 「そ、そうですか。目が氏んだ魚みたいですよ、国井さん。」
国井 「いえ、鯉は盲目と言いますから?」
久保 「さて、今回はベガさんのお話です。」
国井 「あの、鯉と恋を掛けてみたんですが。氏んだ魚の目って言うから。」
久保 「電童のパイロットである息子、北斗を守る母として、活躍する彼女。」
国井 「だから俺の話聞けって。」
久保 「涙なしには語れないエピソードもあります。」
国井 「パイ間が見れればそれでいい。」
285ギア戦士電童:2001/05/10(木) 00:39 ID:???
田口トモロヲ 「夕方のテレビ東京には、問い合わせの電話が殺到していた。

         “声でバレバレじゃないッスか!” “とても子持ちには見えんナイスバディーだ!!!”
         “あの谷間に挟まれて氏にたい” “・・・織江の用件を聞こう・・・”

         電話の向こうには、パイ間とぴっちりケツに感動する男たちの声が溢れていた。皆、泣いていた。

                           『 ギア戦士電童 』

         初めは、あまり話題にならない作品だった。あのサンライズが手がけているにも
         関わらず、ただのロボットアニメだと思われていた。ドリルにこだわる懐かしい
         スタイル。熱血漢溢れるテイストのストーリー。面白い。とても面白い!。
         だが、一番のお薦めは、やはりベガさんだ。

                    なぜ、彼女は正体がバレても仮面を付けているのか

         お姉さん、と呼ばれたいから。そんな単純な理由ではない。
         もし、正体がバレていなければ、今ごろは息子の北斗とあんな展開やこんな展開も可!
         …いや、なんでもないハァハァ、などと期待した者も、少なくないはずだ。いや、期待しろ。
         もしくは、誘拐されて洗脳された北斗がベガを母親と分からずに!と言うのもなかなか。
         こんな展開だけで、これは凄い同人向きのアニメだ、と直感したはずだ。

田口トモロヲ「夢中になった若者たちは昼夜を問わず、必死に働いた。春レヴォは順調に進んだ。
       サークル内部には活気が戻っていた。ベガ×北斗計画の発動の宣言もなされた。
       しかし悲劇が襲った。時間がない。執筆半ばで新刊を落としたのだ。春レヴォ全体に
       衝撃が走った。池袋サンシャインの治安は悪くなる一方、春レヴォの中止も取り沙汰
       された。内部でも小さな仲間で衝突が相次いだ。中は蒸し風呂の様に熱く、臭い。
       徹夜すんな。風呂入って来いや。サンシャイン近くのとらの穴は、新刊買取り待ちだった」
286ギア戦士電動:2001/05/10(木) 00:47 ID:???
国井 「いやー、春レヴォは熱かったですね。」
久保 「国井さん、話変わってますが。」
国井 「いいんです。しかしあの臭いはなんとかなりませんか?」
久保 「いえ、もう一生無理でしょう。」
国井 「そうですか。お風呂がないんですかね。家に。」
久保 「さあ。」
国井 「ちょっとしたサウナですよ。」
久保 「嫌なサウナですね。」

語り継ぐ〜人も無く〜♪吹きすさぶ〜風の中〜♪

田口トモロヲ 「国井も春レヴォに参加した。ダミーサークルを作って。
         だが、新刊落ち、と言う理由はボランティアのくせに
         威張るバカのおかげで却下。次回は参加不能と言われた。
         奴ら、ほかにする事ないんだろうな。ボランティアを間違えてる。
         こんなところで愚痴を言ってみた。」

ヘッドラ〜イト♪テ〜ルライト♪旅はまだ終わらない〜♪

協力 テレビ東京 ビデオリサーチ ニールセン
287名無しが氏んでも代わりはいるもの:2001/05/10(木) 01:31 ID:???
> パイ間とぴっちりケツに感動する
には部分的に激しく同意
288名無しが氏んでも代わりはいるもの:2001/05/10(木) 01:42 ID:???
>>287
今は微妙な時期だから、メアド欄はただのsageにしといた方が無難ですぜ。だんな。
289名無しが氏んでも代わりはいるもの:2001/05/11(金) 08:28 ID:QDat8vTk


       / ̄ ̄ ̄ ̄\    〜
      (  人____)   〜 プゥーン
      |./  ー◎-◎-)   〜
      (6     (_ _) )          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     _| ∴ ノ  3\)        < 新作よこせ
(__/\______ノ___∩__  \______________
    / (  ‖      ll___l_E) ̄´
   []__| | どれみ命ヽ
   |] |_l ______)
    \_.(__)===[□]=)
     //__ll \::::::::::::::ll:::::::l
    |Sofmap.|:::::::::/:::::::/
    (_____):::::::/::::::/
        (___[)_[)
290名無しが氏んでも代わりはいるもの:2001/05/15(火) 22:31 ID:???
さがりすぎなので上げます。
291名無しが氏んでも代わりはいるもの:2001/05/24(木) 18:09 ID:???
シャッフルで埋もれていたのでageます。
292名無しが氏んでも代わりはいるもの:2001/06/01(金) 21:49
agetoku
冷静に考えたらエヴァを作ったのは男じゃなくて女たちだな

がいしゅつ?
294名無しが氏んでも代わりはいるもの:2001/06/18(月) 10:37
AGEEEEEE!
295謎の東洋人:2001/06/18(月) 20:36
すみません。
リアル世界で忙しいもので・・・夏が終わったら多分書けると思います。
>>293
がいしゅつではありません。
確かにそのとおり…だぁね
297名無しが氏んでも代わりはいるもの:2001/06/26(火) 13:27
名スレにつきage
298名無しが氏んでも代わりはいるもの:2001/07/03(火) 08:53
エーックス!
299 :2001/07/21(土) 03:22
名スレです。
楽しませてもらいました。
300名無しが氏んでも代わりはいるもの:2001/07/26(木) 21:19
新ネタきぼーん
301名無しが氏んでも代わりはいるもの:2001/08/03(金) 09:22
エーックス!
どうせ書いても徒労だしな
>>302
煽りは不毛だしな☆
>>303
いや、そんなつもりじゃないッスよ…


愚痴スレの必要性を痛感。うぐぅ