Q:ミサトとリツコが最低なのはどうしてですか?
A:シンジにニアサードおよびサードインパクトに関する責任の全てを押し付けて、謀殺しようとしたからです。
ミサトとリツコは、ニアサードの発生原因を、シンジが「覚醒」によって使徒化した為と起きたと判断しており、そう対応しています。
破のラストで綾波は「私はここ(ゼルエルの中)でしか生きられない」と言っていましたが、あの時点で綾波はゼルエルに吸収されて使徒になっていました。
他方、シンジも初号機と一体化して使徒になっていました(初号機の天使の輪がその証拠)
ゼルエルから綾波を救い出した(?)時、ゼルエルのコアと初号機のコアが一体化しかかっていましたが、その時にサードインパクトは発生しました。
つまり二体の使徒が接触、もしくは融合する事でサードインパクトが起きるというミサトの説明の通りに、インパクトは起きたのです。
そしてエヴァQ。DSSチョーカーは装着者が使徒であると判明すると、自動発動するように仕組まれています。
劇中で、エヴァ8号機のモニターに「DSS CHOKER type BLUE 13th ANGEL」の表示がされた直後に発動しているのがその証拠です。
再生したとはいえ、一度は使徒化したシンジが再びエヴァに乗れば、また覚醒→使徒化してインパクトが起こるかもしれません。
その意味でシンジは、存在自体がインパクトのリスクそのものとなってしまいました。
エヴァの呪縛や「L結界密度が濃くてリリンが〜」の台詞が示すように、エヴァパイロットはQの時点で人間ではありません。
そのためにリツコは、シンジを再生する前にDSSチョーカーを作り、隙あらば彼を抹殺しようとしたのです。
年明けてもやんのかしっつけ
こんなんだからジストはきもがられる
一方で、ミサトはリツコと共謀しているものの、かつての記憶からかろうじてシンジに対し、僅かな情を感じている部分もあります。
黒波にシンジが連れて行かれた際にスイッチを押せなかったのはそのためですが、それに対しリツコは明確な失望を表しています。
・EVA-Mark.09がシンジを連れていった際にミサトがDSSチョーカーのスイッチを押せなかったことに対するリツコの反応、台本より抜粋
C-0393 リツコ失望 表情変化あり
リツコ「……(やっぱりね……)」
ここにもリツコのシンジへの明確な殺意が読み取れます。
しかし、そもそもエヴァにインパクトを起こすシステムを組み込んだのは他ならぬネルフです。
すなわちニアサードおよびサードインパクトの真犯人は、エヴァを運用してきたミサト、開発者のリツコ、指揮官のゲンドウ・冬月らなのです。
しかしそれが世間にバレれば身の破滅です。ヴィレを立ち上げ、ゲンドウらを倒すというミサト達の野望も水泡に帰します。
そのため全ての原因を当時初号機の中で凍結され、物言えぬシンジになすりつけたのです。
この謀略の中心にいるのがミサトとリツコであり、自分達の野心と自分達の罪のもみ消しのために、シンジを抹殺しなければならなかったのです。
■エヴァQ碇シンジ殺害未遂事件
犯人:首謀者、赤木リツコ。共謀および実行者、葛城ミサト。
凶器:DSSチョーカー。
犯行現場:ヴンダー面会室。
動機:フォースインパクト阻止を名目にした、赤木リツコを始めとしたネルフ幹部の過去の行状、およびニアサードインパクトの真相の抹消。これらの目撃者、碇シンジに対する口封じ。