●貞本義行版エヴァは語る●百弐拾弐

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185名無しが氏んでも代わりはいるもの
乗ると無敵のヒーローになれるロボット=子供を守る母親
人類全体のありがた迷惑なリセット願望としての補完計画=リリスの子宮に帰る
ってのは母である必要があるけど
無垢で無知な人工生命体が母親であるってのはほとんど必然性がないんだよ
結局そこが綜合されないまま終わってしまって、旧劇場版だとまだ区別のつきにくい横顔アップでユイとレイが切れ変わったりして
母親としてのレイが息子を救うというのと人工生命体が愛を知った相手を救うというのが、曖昧に交じり合ったままシンジが救われると見えないこともなかったけど
貞本版だと人格をはっきり分けた上で人工生命体のレイが人の心の暖かさを教えてくれたシンジを救うって形だけで終わっちゃってる
裏のメッセージに母子相姦はいけないので結ばれないっていうのを隠しながら作中で起こる出来事上は綺麗事で終わっちゃった
作中だけじゃわかりづらいインタビュー見ればわかるようなメッセージ(あんなの成長じゃなくてガキが調子に乗ってるだけ)が入ってるってのは
新劇破の終盤からQにかけてもあったけど、作中最大のクライマックスなんだしアヤナミストな貞本には、母親としての綾波との別れもきちんと描いて欲しかった

まあ貞本版最後まで読んで久しぶりに綾波レイについていろいろ考えたんだが、たまたま大人気になったけどエヴァンゲリオンとか人類補完計画とかの
設定と違ってあんま綿密に考えてなかったんだろうな