伊吹「初号機、および零号機、ともに前回よりシンクロ率が2.4上昇して
います。ハーモニクス、問題ありません」
リツコ「シンクロ率自体はシンジ君の方が高いものの、二人の搭乗ログは
回を追って酷似していく感じね。これも双子の神秘かしら」
伊吹「深部シンクログラフも、一致箇所が増えましたしね」
.アスカ「…何それ。どこまで共通項増やせば気が済むのよ、気持ち悪い」
ミサト「二人にそんな気はないのよ。あの子たち、それぞれ目の前の課題を
こなすだけで精一杯だもの。作為があったら、むしろ余裕の証だわ」
.アスカ「はいはい、あの二人はケナゲないい子ですよー…っと、来たわね。
良かったわね、また二人仲良くシンクロ率アップできて」
.レイ「…何」
シンジ「?? どうしたんだよ、いきなり」
.アスカ「またそうやって、何もわかってない顔して。…いいわよねー、あんたたちは
いつも一緒でいられる相手がいて。暮らすのも一緒、作戦でも一緒、今度は
データまでお揃い。どうせ自覚も使命感も二人で半分こなんでしょ」
シンジ「! 何だよそれ」
ミサト「アスカ、やめなさい」
.アスカ「やめないわよ。何でも同じなんだから、いっそプラグスーツもお揃いにしたら?
馬鹿シンジは男って顔じゃないんだし」
リツコ「アスカ!」
.アスカ「何よ、二人ばっかり庇っちゃって。そうやって甘やかすから…」
リツコ「やめてちょうだい。プラグスーツまで揃えられたら、区別がつかなくなるわ」
残総員「「「「えっ」」」」
.レイ「…そうね」
残総員「「「「えっ」」」」