庵野秀明およびエヴァンゲリオンに関する、トークイベントのレポートや過去のインタビュー記事を
投下して参照用の資料とするスレです。
カラー、GAINAXや、庵野秀明に近しいスタッフらのトークやインタビューなども広く可とします。
資料性を重視します。
イベント出席者はイベントの題名・年月日・開催された場所を明記しましょう。
投下は出来るだけ具体的に記述し、イベントに出席できなかった人たちにも伝わるように書くように。
イベント内容に関する質問やそれに対する返答は問題ありませんが、過度の脱線や議論、雑談は避けてください。
URLを引用する際は、頭のhを抜いて直リンを避けましょう。
例:
http://www.yahoo.co.jp/ →
ttp://www.yahoo.co.jp/ 荒らしは徹底的にスルーで。荒らしに反応した人も荒らしです。
ライブラリー: 序破急
(庵野秀明、貞本義行、山賀博之の発言集、作品に関する資料などを掲載)
ttp://johakyu.net/lib/
庵野秀明×樋口真嗣 ギャラクティカを語る
8月27日、東京・新宿バルト9にて、日本のSF映画を代表する二人の監督、樋口真嗣監督
と庵野秀明監督が登場するスペシャルトーク「GALACTICAサーガ補完計画」が開催され
た。2人の巨匠が語ったのは、いま全米のSFファンに熱烈な支持を受けているSFテレビド
ラマシリーズ『GALACTICA/ギャラクティカ』である。
シリーズは1978年にテレビ放映され当時ブームを巻き起こした『宇宙空母ギャラクティ
カ』を、2003年に大胆に再構成、再生させた新シリーズだ。原作のコンセプトを持ちなが
ら、最新の技術と現代風の解釈を導入し、高い評価を受けている。日本ではBS、CSでの
放送を経て、日本テレビの深夜でも放送されている。
今回のイベントは、9月25日に発売されるスピン・オフ作品『RAZOR/ペガサスの黙示録』
のDVD発売を記念したものだ。作品は4部作に及ぶ本編の第2部『承: session2』の前日
譚にあたる。
イベントでは本編を観た後に、清水節さんの進行により2人の監督によるトークが進ん
だ。話題は今作の感想から、好きなキャラクター、好きなシーンなど広範囲に及ぶ。しか
し、内容は一見さんお断りのかなり濃いトーク。来場者のほとんどが熱烈なファンというこ
ともあり、ギャラクティカファンのための特別な一日となった。
自身の作品が『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』が大ヒット上映中の庵野監督だが、やはり
注目が高い。トークの中では『ギャラクティカ』と『エヴァンゲリオン』の類似性を質問する
シーンもあったが、「全然ない。考え過ぎ」と答えた。
それでも作品に対する視線は監督的になりがちだ。今作の主人公に新キャラが導入さ
れたことについては、「スピン・オフ作品ではしょうがない。現在のキャラクターと被るから」
と冷静な評価。
そして、1973年版とは異なる大きなポイントであるバトルスター(宇宙空母)ペガサスの
登場については、「てこ入れです」と斬る。米国の物語はコンフリクト(葛藤)が重要だが、第
1部で大統領とのコンフリクトが終結したので、新たなコンフリクトとしてペガサスが導入さ
れたのだと解く。
YouTubeで映像を観たのがきっかでファンになったという樋口監督は、一貫して熱いトーク
を繰り広げた。また、『ギャラクティカ』からの影響について聞かれると、「こういうイベントに
来てしまうこと」と最初はファン目線。一方で、劇場とは違うテレビシリーズの魅力について
説明する。映画ははじまった途端に終わりに向っている、そうした点からどんどん作品が
強くなって行くのがテレビドラマとし、テレビドラマならでは面白さを語った。
これに対して庵野監督も「実写でテレビシリーズはいいな。アニメでは難しいことも出来
る」と実写ドラマの魅力に同意。そして自身も「生理的にテレビに近い。劇場よりテレビ、劇
場をやっていても長くなってしまう」と話した。
『GALACTICA/ギャラクティカ』 公式サイト
ttp://www.galactica-saga.com/ イベント該当ページ
ttp://www.galactica-saga.com/event3.html 引用元:animeanime
ttp://animeanime.jp/report/archives/2009/08/post_164.html
2009年8月27日、東京・新宿バルト9にて行われた庵野秀明×樋口真嗣SPトーク
「GALACTICAサーガ補完計画」の速記ノート起こしを投下します。
記憶で補った部分もあるので、完全に当日の発言と合致するわけではありません。
ただし庵野監督については出来る限り精確に発言を記録しました。
・スペシャルトークは上映前と後の2度に分かれて行われた。上映前のBGMでは、司会登場直前に
「破」サントラの13 2EM14_EM10C(サントラDisc1 13曲目、新サハ戦前「奇跡を起こすために
3人の力が必要」と説明するシーン)が1度流れた。
・女性司会者の紹介で庵野・樋口登場。ふたりともギャラクティカのTシャツペアルックにギャラクティカの
ペンダントを着用。庵野は革靴で腕時計をつけ黒のジーンズ、樋口はすねの下半分が見えるズボンで灰色のソックス、
靴は黒のスポーツシューズっぽい垢抜けてないやつ。樋口は腕時計なし。
・庵野は日焼けして痩せていた。照明が暖色系だったが、樋口のすねが白いのに比較すると
かなり焼けているのが目立つ。また後半のトークは椅子に座ってのものだったので、樋口の
突き出たお腹と対照的に痩せているのがわかった。
スペシャルトーク第一部
上映前のトーク第一部は15分ほど。女性司会者と庵野・樋口との質疑応答で進行した。
司会が無許可でトークショーの副題を「ギャラクティカサーガ補完計画」にしたことを
わびると「いえ、これも宣伝です」、ギャラクティカTシャツを着ているのは「大人の事情です」
と返す庵野。
庵野がギャラクティカを見たのは2本目(破)が終わってから、ここ1ヶ月ほどで全部まとめてみた。
前の('78年のシリーズ)はほとんど見てない。ずっと見たいと思っていたわけではなく、
イベントに出ることになって見たが、面白かった。
樋口への質問:ギャラクティカの魅力は?
宇宙を舞台にすること。
庵野への質問:試写会はギャラクティカサーガの流れを補完するものだが、見た感想は?
庵野:見ていいこともあったが、見なくてもいいところもあった。面白いが、弱かった。
Q:注目のキャラは
庵野:アダマ艦長。「やっぱ船は艦長のもの。軍艦は特に。これは男じゃないとわかんない」。
スターバックも注目している。
樋口:新キャラがストライク。髪が黒い東洋人がいい。不遜な態度、デレがないツンに注目。
Q:船が艦長のものなら、映画は監督のものか
庵野:監督のものではない。映画は見た人のものであり、プロデューサーのものであり、スタッフのものであり、
キャストのものである。映画は共有である。でも、船は違う。
Q:(デレがないツン発言を受けて)樋口監督はMですか?
違います!気が強いのを屈服させるのが私!
Q:Xメンのブライアン・シンガーが監督の劇場版が出来ますが?
庵野&樋口:知らなかった。
庵野:せめてXメンではなくスーパーマンRの監督といってください。
樋口:大失敗したから、なかったことに。
Q:ブライアン・シンガー監督については?
樋口:今のサーガはなかったことになるんですよね?→(女性司会、まだ聞いてないと返答)
庵野:ま、ガンダムみたいなもんスね。毎回違う設定で、
司会:毎回楽しめる、
庵野:そそそ。平成ライダーみたいなもんスね。で最後は10年経つとみんな一緒になる。
(仮面ライダーディケイドネタで場内爆笑)
Q上映にあたってプロの視点でどこを見るか:
庵野:ネタバレはやめたほうがいいでしょう。過去作を思い出しながらみるといいかも。
樋口:デブの副長(フィスク)が大好き。他人とは思えないものがある。
その後フォトセッションタイムでマスコミが写真を撮る(
>>4の写真)。
庵野「ペアルックだね」樋口「華のない絵」。
ペンダントを見せる絵や、背中のギャラクティカロゴを見せるように頼むマスコミたち。
背中をひねってロゴを見せるのをやめると、庵野「楽になりました。」
上映終了後10分の休憩を挟んで第二部トークイベント。40分ほど。
休憩中に質問カードを回収し、後の質疑応答で使用(質問はギャラクティカに関するものに限定)
トーク進行・質問はギャラクティカDVD化のクリエイティブディレクター担当の清水 節(たかし)。
最初に観客にどのシーズンまでを鑑賞したかを挙手で質問。シーズン最後まで→けっこういた。両監督は第二シーズンまで。
今日初見の人もまばらに挙がる。
Q:樋口監督が気に入った新キャラのケンドラ(香港系)を主役にするアプローチについて
樋口:殺すことはなかった。絡みようがなくて辻褄が合わなくなっちゃうから、そこはスピンオフの痛いこと。
庵野:スピンオフだと別視点にしないと本編とかぶっちゃう。脚本上こうなったんでしょう。多分に製作的なところが原因。
それがよかったと思いますよ。
Q:アダマとケインの過去を対比させる描写については?
庵野:うーん、ここいらなかったな。
清水:回想シーンとしていらなかった?
庵野:キャラクターを描くのに必要なかった。本編だけで十分だったと思いますよ。
清水:ではケンドラの過去に焦点をしぼるべきだった?
庵野:一番面白かったのは、シーズン2のペガサスの話の印象をひっくり返したのがよかった。
(シーズン2では)見てる人はギャラクチカ側につくけど、今日のを見たらそりゃしょうがないだろうと思う。
(民間船の虐殺シーンも)もっといい方法があるんじゃないかと思わせつつ、全部極端な方向にいっちゃうのが
よかった。でも、極端にしないとドラマにならないというのはあると思うんですけど。
樋口:俺はひたすら第一次サイロン戦争ですよ。そこで昔のテーマ曲がかからないのが気に食わない。
あとはギャラクティカのデザインが今と同じなのが不満。モノグラムのプラモの部品を貼ったみたいに
古いほうがよかった。ケイン提督ホントに嫌いなんです。目の芝居が怖い。
※庵野監督はギャラク「チ」カと発音してました。
Q:ギャラクティカがペガサスに出会うことは何をもたらすか?
庵野:「てこ入れ」じゃないですか?
帰ってきたウルトラマン話
樋口:ペガサスって船ごとMATの岸田っぽいじゃないですか
庵野:ああ〜、カチカチっとしてて。
清水:それは邪悪ということですか?
(二人、熱心に否定)
庵野:邪悪ではなくカチカチっとしてる。
庵野&樋口:規律、ですね〜
庵野:きちんとしてて、間違ったことを許さない。まあ軍隊としては当たり前だと思いますけど。
シーズン1ではアダマと大統領のコンフリクトがあったけどそれが解決されたので、
新たなコンフリクトとして「ああ、ペガサスがあるじゃん!」と。
Q:庵野監督は戦艦ものとしてヤマトやマイティジャックなどがお好きですが、
最初は戦艦ものとして入った? それともドラマとして面白いという噂を聞いて見た?
A:イベントに出ろといわれたので見ました。1本目(のイベント)に樋口らが出たときにDVDをもらって、
その時は映画を作るので精一杯で、序章(計3時間)を見ただけ。ああ面白いで終わりで続きを見る余裕がなかった。
Q:海外ドラマはあまりご覧にならないと思うのですが、序章を見たとき(普通の)海外ドラマとの違いを感じたか?
庵野:2003年という昔に放映されたのにびっくりした。この頃にアメリカがこういうものを作っていたことに驚いた。
※清水の「海外ドラマはあまりご覧にならないと思うのですが・・・」という質問の切り出し方に、庵野、頷く。
Q:9.11の匂いは濃厚に感じますか?
庵野:アメリカのドラマでこういうひっくり返した感じをやるのは9.11だろうなぁ。アメリカのメンタリティは
よくわからないけど。アメリカがやってることをサイロンがやってるような感じ。
Q:(樋口に)このドラマの魅力は(ズルズルと引き伸ばそうとせず)「終わらせようとする」点だというのは
今日のを見ても持続しているか?
樋口:今日最後に出てきたおじいさんを見るとちょっと不安になったけど、大丈夫ですよね?
Q:リアルな政治的な背景と神話的なファンタジーを交互にやるとき、ファンタジー系があやしいことがありますよね。
樋口:宗教に関してすっぽぬけている。キリスト教の教条的なものが。アメリカ映画では必ず根っこに
キリスト教的なものがあるが、意外とない。
※樋口は第三シーズンの脱出シーン(エグゾダス)後半までを見ていて、YouTubeでエミー賞視覚効果賞をとったシーンを
鑑賞している。youtubeで戦闘シーンばかり見ていたらしい。樋口「破天荒な作戦を緻密に描くのがイイ」
庵野:脱出シーンは素晴らしいです。燃えながら出てきて、激突寸前にアダマがジャンプ。いい設定だなあ。
重力の影響もなく、大気圏の影響もなく、ポンといなくなる。その設定あっての作戦。
樋口「自分にとって魅力は宇宙。だから俺はガンダムでも、アムロが砂漠に脱走すると『早く宇宙行けよ!』と思う(笑)」
Q:バルターが拉致されるくだりはOK?
庵野:どうなんでしょうね
Q:サイロンの母船内の描写は?
庵野:お金ないんだなあ、と。
Q:セットや美術はレトロ調だが、庵野の好み?
庵野:これぐらいがわかりやすくていいですよね。ギャラクチカのセット、すごいイイ。
もう、バルブですね。昔のヤマトみたいに、波動エンジンなのにキュッキュッと回す。
メーターがアナログなの。で、(メーターの針が)赤い所にいくとピンチ(場内爆笑)
〜キャラクターの話に〜
Q:比較的ブーマー好きが多い中で、スターバックの魅力は?
庵野:強さと正直なところ。あんまり嘘をいわない(ところ)。僕はブーマーの良さがわからない。
清水:一部ネット上では綾波レイと比較も行われていますが・・・
庵野:うーん、まあ似てるんじゃないですかね。
清水:スターバックの方が「あんた、バカァ?」って言いそうな感じですが・・・
庵野:うん、そっちのほうがいいと思います。
清水:樋口さんはどうでしょう?
樋口:最近俺はやっぱりバルターですね
清水:最近というと、第3シーズン?
樋口:あの膠着状態、なんとかしてくれ!生まれ変わるならバルターになりたい。非常にいいなあ
清水:大尉、副官はファンが多いんですが、フィスクが意外とお好きといってましたが
樋口:他人とは思えない、シンパシー。
庵野:大尉いいよね。
清水:ペガサスはケインのカラーが浸透していますが、、ギャラクティカはアダマイズムみたいなのが
浸透している感じ?
庵野:ぬるいですよね。軍とはちょっと思えない。アットホームなのがいいんじゃないですか、ギャラクチカは。
清水:それはMATの岸田隊員とは対照的である・・・
庵野:郷と、上野隊員みたいな。MATにたとえれば。
清水:優しくて。塚本信夫が演じてた隊長に近い?
庵野:いや、伊吹隊長もいいんですよ。意外といい。ていうか、僕は加藤隊長より伊吹隊長の方が好きなんです。
時間のため、観客から質問カードを回収、清水が読み上げて質疑応答。
質問カード:エヴァンゲリオンはギャラクティカに影響を与えていると思いますか?
清水:樋口監督がYouTubeでギャラクティカを見ていたように、ロナルド・D・ムーアも多分見ている
と思うんですけど
庵野:多少見てるかもしれない。よくわかんない。
清水:どの辺に共時性があるでしょう?大雑把に言って
庵野:なんかあったなーと思ったんですけど忘れちゃいましたね。大量に一気見したんで。
清水:絶望的な状況から始まって、14歳の少年少女じゃないですけど、主人公が絶望的な状況を
乗り越えていくというにのシンパシーは感じませんか?
庵野:ないです。全然違うと思いますよ。
清水:冒頭にアポロが軍隊に入りたくないというシーンがありますね。乗るのか、乗らないのか。
庵野:全然関係ないと思いますよ。考えすぎですよ。
■質問カードを読み上げる清水:ローレライのキヌミ艦長・・・
樋口:マサミ、です。絹を見ると書いてマサミと読みます。
清水:絹見艦長、エヴァンゲリオンの碇ゲンドウ総司令、ギャラクティカのアダマ艦長のなかで
最も優秀なリーダーは誰だと思いますか。樋口さん?
樋口:そりゃ、アダマ艦長じゃないですかね。今日ギャラクティカのイベントだから。
質問カード:もしお二人がギャラクティカの脚本だったら、どんな結末を考えますか?
庵野:脚本家じゃないんで、わかんないですね。こういうのは先読みしないタイプなんですよ。ぜんっっぜん考えなくて。
この話、これからどうなるんだろうっていうのは自分では考えない。お客さんとして楽しみに。
僕だったらこうするとはならないんです。
樋口:俺も同じです。「僕だったらこうする」というのは今の作品に不満があるということで、不満があれば
俺はおそらく今日ここに来ないんで。わからないから見続けたいんじゃないかな?
質問カード:本編で気に入ったセリフはありますか?
樋口:「そう、ここに思う」
庵野:まあ、それじゃあないですか。
Q:シチュエーションやエピソード的にはどんな話がよかったですか?大脱走を除いて。
樋口:それぞれのブリッジにお互いの手駒を配置していつでも殺せるぜってのを解除するのが、もうぼろぼろきますよね。
庵野:そ〜ですね。最近見たんで憶えてるんですが、スターバックが「死んだ奴のことは知らない」といいながら、
最後の打ち上げのとこで死んだやつの名前をみんな言うのがよかった。キャストの芝居がまたよかった。ビールを持ってこう、
クックッと。
質問カード:ギャラクティカがお二方に影響を与えたことは何でしょう?
樋口:こういうとこに来ちゃうことでしょう。
清水:演出的にはないですか?
樋口:最近宇宙に行ってないからなあ。最近時代劇ばっかりなんで。フォロワーが多いから、
気をつけたい。ギャラクティカっぽいねと。広いトコからいきなりギュンッとズームしないようにとか。
庵野:(押井守の)スカイ・クロラみたい。
清水:あれもその影響があったんでしょうか?
庵野:さあ。まあ、押井さんですからね。
清水:庵野さんどうでしょう、影響やいいなあと感じるところがあれば(つづく)
庵野:最近見たのは、これと、NHKでやってたハゲタカ。実写もいいなあ。いいね、このカメラが
ずっと揺れてて。アニメじゃなかなか出来ないなあ。
実写でなおかつTVシリーズていいなあ、映画じゃなく。それが一番印象的。
清水:映画で3本、4本あるのと、TVシリーズで13話とか26話かけて描くのは違うもの?
庵野:違いますね。僕の生理的な感覚はTVに近い。映画はあまり見ていないんですよ。長ーい話を
ちょっとずつやるのが憧れ。そっちをやりたいな、と思っちゃう。
清水:劇場よりもTVが好き。
庵野:ええ。それで、劇場やっててもながーくやっちゃう。
清水:樋口さんはホームページでもTVシリーズじゃないと出来ない流れとコメントしていますが、
劇場よりもTVの魅力ってありますか。
樋口:やっぱり俺は、それがどんどん強くなっていきますね。
↓
庵野:尺が長いのはいいよね。 (と、しみじみつぶやく)
↓
樋口:映画は始まった瞬間終わりの種まきが始まる。終わるために始まるのが最近さびしい。せっかくいいキャラクターを育てても、
2時間後にはお別れというのが。
庵野:ギャラクチカって多分、創っていていろんな状況があって、どんどん話が変わって行ってると思う。そのたびに、脚本を変えていると
思うけど、それが面白い。大まかなプロットはあったとしても、細かいキャラクターがどう動くかは最初に考えていなかったと思う。
それが面白い。ぶれてないのはアダマ艦長ぐらい。それすら、今日若いころを描いちゃってぶれちゃいましたね。
だってあんな現場を見たらサイロン許せないですよ。後からこんなん作って・・・。アダマ艦長像がブレちゃった。これを知らなかったら
ブーマーについてああいう扱いをするだろうし、サイロンに対してそこまではないかもしれないけど。・・・すいません、第3シーズンのネタバレに
なっちゃいました。(つづく)
清水:ということは、ケインが報復とか復讐といってましたが、アダマもそういう方向に。
庵野:あれ見てならないというのは、よっぽど出来た人だなあと思ってしまうので、アダマのキャラクター像が
ぶれてしまった。
※ ※ ※
清水:本当はハイブリッドのおじいさんは、初めゼーレのモノリスみたいなデザインになる予定だったんです。
庵野:なんでハイブリッドはおじちゃん・・・
清水:色々いるみたいですね。その方が神秘的だと思ったのかも。
樋口:ほったらかしでおじいちゃんになっちゃったの?
清水:けっこうぼかしてるので・・・。ああ、大分時間が過ぎてますね。
時間終了後に、後半で女性司会が初めて話す。
女性司会:庵野監督今日はいかがでしたか?
庵野:楽しかったです。
司会:お話されると本当にユニークで・・・。
庵野:阿呆なだけで。
司会:樋口監督今日はいかがでしたか?
樋口:楽しかったです。
司会:次のゲストは女優さんで・・・
樋口:いや男優でも、アダマ艦長でも。
司会:そのように伝えておきます。
拍手で二人退場。破のように終演後にこにこ顔の人がいっぱい、という感じではなかったものの
面白かったねーと感想を話し合っている人が1ペアいました。
投下終了。
相変わらずのコンニャク問答だな 庵野
司会の能力にもよるが、庵野の話の内容が全く無い
ほんとにギャラクティカ全部観たのか?
>■質問カードを読み上げる清水:ローレライのキヌミ艦長・・・
>樋口:マサミ、です。絹を見ると書いてマサミと読みます。
ローレライの主人公の名前を間違えるってのはまずいだろw
>>17 全部見てないよ。
まだ途中までしか見てないって言ってた
>>17 多分今スパドラでやってる分まで(吹き替え版)
>>8 >最初に観客にどのシーズンまでを鑑賞したかを挙手で質問。シーズン3最後まで→けっこういた。両監督は第二シーズンまで。
>今日初見の人もまばらに挙がる。
庵野と樋口は「シーズン2の終わりまでのところまで観た」で手を挙げた。その後の発言と合わせて、庵野が観たのは
シーズン3の途中みたいだな。
24 :
1-15:2009/09/06(日) 10:19:53 ID:???
>>23 投下したものですがそうだと思います。ギャラクティカはこの日が初見でした。
1stギャラクティカってスターウォーズのスタッフが大挙流入して
ジョージ・ルーカスと訴訟沙汰になったんだよな。
あれは金で解決したのか?
どっちもジェリー・アンダーソンの影響受けてるとか話に出せばな、もうちょっと展開があったかもなのに
司会の清水はエヴァは見たけど新マンやローレライは見てないっぽいな
岸田隊員が邪悪って何だよ。西田健さんと庵野はレストランでニアミスまでしてるのに
やはり庵野に実写の演出は無理だ
緒方のブログを読むとギャラクティカの二日前、25日に都内の高級ホテルで破の打ち上げパーティーがあったそうだな。
六本木だったとか2chで見たけど。庵野が挨拶して、ミニオーケストラの演奏つき食事会だったそうな
31 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/11(金) 07:05:21 ID:L64r330M
カラーのCGセミナー出席者がいればレポートよろしく
32 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/12(土) 10:14:21 ID:S7gSaerg
>>1乙
イベント参加したよ。
クリアファイル(最後の晩餐をイメージしたデザイン。キリストの位置にシックスがいる)とプレスシートがお土産だった。
11Fのシアター6というバルトで二番目に大きいスクリーンで満員だったな。
ちなみに9Fのシアター2でヱヴァ上映していた。
>>31 これか
ttps://www.webcas.too.co.jp/form/fm/dms/eva20090909 アニメ制作ワークフローセミナー
「進化し続けるヱヴァンゲリヲン新劇場版をささえるスタジオカラーの特撮CG/VFX」
〜ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 メイキング 2009年9月9日(水) 15:00〜18:00
デジタルでのアニメ・映像制作に携わるすべての方々、または制作にCGの導入をご検討中の方々を対象に、
Autodesk 3ds Maxを中核とする3DCGを利用したアニメ制作のワークフローをご紹介するセミナーを開催いたします。
今回はスペシャルゲストとして株式会社カラー デジタル部様にご登壇いただき、前作をはるかに超えるクオリティと
ボリュームでCGシーンが起用され、現在大ヒット公開中の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」のメイキングを中心に
アニメーションフィルムにおけるCG/VFX制作現場でのワークフローをご紹介いただきます。
あの程度のCGで偉そうにセミナーか。
作品の質と商業的評価は一致しない好例。
>>34 スレ違い。
俺は出席してないけど、レポート投下して資料を集積するスレなんだから誰が出て何を題材にどんな話をしたかとかを書けよw
ここは感想スレじゃない。
破はセルとCGのどちらにするか迷った箇所があり、BDでは差し替えがあるかも(Ex第十使徒戦)とか他のスレのレポで読んだが。
>>32 当日16:00〜18:00の回の破を見てから来た、疲れた
>>36 おつかれ。
いま改めてクリアファイル見てるんだが最後の晩餐なのに13人じゃなくて12人なんだな。
>>34 お前CGスレにいる自称CGのプロ(笑)だろ
ハリウッドにでも行ってくれば?
相手にされんだろうけどw
>>38 自称プロサーファ…じゃくて何でもいいけど変人の相手はするなよw
41 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/14(月) 00:42:00 ID:VNqfJoUG
生命に関する倫理観が日本と決定的に異なる欧米作品の影響にあるようじゃ庵野もダメダメだな。
次のエヴァ劇場版作る前に大都会PARTVと西部警察T〜V全話見て、日本のドラマの基準に頭慣らしておくように。
人が死なない闘いなんてウソだから。人の死の存在しない世界なんて偽善だから。
>>41 人の死でお涙頂戴な展開は昔の日本映画じゃ安っぽいと思われてたんだぞ
お前は戦争の記録映画だけ見てれば?
阿保くさ
何をどう思ってるのか良くわからんが、少なくともリメイクギャラクティカは死にまくるぞ
>>42 昔の日本映画界じゃ狙ってる作風は嫌われたらしいな
大衆は別だったみたいだけど
>>38-39 前々から訊こうとオモーてたが、バレバレミエミエの自演して
自分の頭の悪さを晒すのが、そんなに楽しいのか?プ
48 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/23(水) 17:10:38 ID:3Touaa7+
保守
>>47 >オモーてたが、
気持ち悪い言葉遣いだな。
>>47 前々から訊こうとオモーてたが、何でそんな池沼みたいなな話し方なんだ?
脳のCTRを撮りに行ってき来た方がいいぞ
手遅れにならない内に行って来い
たぶんもうダメだと思うがww
オタクって「ドゥフフ」って笑うってホント?
2ちゃんのエヴァ板に来てヴァカ同士が何いってんだか
馬鹿同士貶し合うのが正しいエヴァヲタです
次のイベントはやはり破のソフト化あたりまでないか
でも庵野自身がエヴァについて語るイベントみたいなのは今後もないんだろうな
庵野が口を開くと頭悪いのがバレるよ
そんなのありがたがって聴こうとする奴の気が知れない
庵野のインタビュー読んだり、聞いたりしてるとイラッとくる。
司会が輪をかけて池沼なせいもあるが、のらりくらりとした答えばかりで
結局ゴマ化して終わりだから。
と言いながら釣られるアフォw
おお、ガチンコでやったろうじゃないか
>>60 うわー・・・
釣りましたと言って喜んでる奴見るの何年ぶりだろ
お前デロリアンで5年くらい前から来たんだろ?w
>>61 引き篭もりニートの
>>58にはインタビュアーなんて無理
アウアウ言ってマトモに喋れず庵野にドン引きされるよw
スレ違い。資料集めるスレだから煽りあいはやめろ
いくらなんでも2ヶ月はかけ過ぎだろう
保守
今昔のビデオ見返してるんだけど、結構庵野が出てる番組録画してた
田代がエヴァ語ってる奴があってワロタ
prints (プリンツ) 21 2009年秋号 特集・安野モヨコ (雑誌)
に庵野が寄稿している。時々モヨコが庵野の机にイラストをメモ書きして貼り付けていて、
庵野はそれが楽しみだそうだ
のろけか?
漫画家のゆうきまさみが庵野と飲んだときのお話
ttp://spi-net.jp/monthly_taidan/index3.html 二〇〇九年七月五日 都内某鰻屋
「エヴァ」を観ると「ちくしょう」と思う
ゆうき そういや、昨日『ヱヴァ(ンゲリヲン:破)』観てきたよ。
荒川 私、まだ『序』しか観てないんです。でも『序』を観ただけでも、シンジが結構変わっているから、「おっ」と思って。今度のシンジは好きになれるかもって。前のシンジは…私殴りたい(笑)。
ゆうき 今度の『ヱヴァンゲリヲン』は、僕は好きですね。前のテレビシリーズは、七話までは結構好きだったんですけども、その後段々と…。次の三作目で、どうひっくり返されるかわかりませんけどね。大丈夫じゃないかな?と思うんだよなぁ。
荒川 前は「これで終わり?」って思ったから(笑)。
ゆうき とにかくまず女性恐怖症的な匂いがなくなったのが、僕はいいと思ったな。
荒川 私、前のTVアニメ版で、前の劇場版もそうですけど、なんでゲンドウがあんなにモテるのか、わからなかったんですよ。なんでこんなおじさんがこんなにモテるんだろうか、と。知り合いで、ゲンドウが大好きという人がけっこういて。
ゆうき だから、前の『エヴァ』というのは… 全然もう話が脱線してますけども。
―― 全然かまわないですよ。
ゆうき 前の『エヴァ』というのは、父と子が一人の女を奪い合う話がひとつの軸になっていたんだけど、奪い合うにしては、二人とも女性恐怖症なのね。いや、対人恐怖症か。ものすごいコンフリクトを起こして、何がなんだか、わけわからなくなっちゃった(笑)。
荒川 心を許せるのがユイさんしかいなかった。受け入れてくれるのがユイさん、お母ちゃんしかいないから、お母ちゃんを作っちゃう(笑)。
ゆうき 『破』を観ると、結構びっくりするよ。ただ、前のアレにガッツリやられちゃった人は、新しい映画を観て「こんなの『エヴァ』じゃない」って(笑)。しかし、あれ作った人たちって全般的に子供のストレスを拾うのが上手いよね。
荒川 ガイナックスのカラーなのかな。
ゆうき うん、ガイナックスカラーだと思う。
荒川 『グレンラガン』、ご覧になりました? 劇場版。
ゆうき 劇場版はまだ観てないや。
荒川 そうですか。劇場版はTV版とちょっと変わっていて。私は劇場版のほうが好きかもしれないな。
ゆうき 『フリクリ』とか『アベノ橋魔法☆商店街』とか観ても、
子供の感じているストレスみたいなのを描くのが上手いんだよ。
荒川 『フリクリ』は確かに。
ゆうき うん。要するに、社員が全員子供なのかな(笑)。
荒川 みんな十二歳の心で
ゆうき なんでこんなに、いい年して子供のストレス拾うのが上手いんだろうって。だからリアリティがあるんだと思うんだけど。なので、『エヴァ』の持つリアリティというのもわかるんですよ。
わかるんだけども、「そうだ、そうだ」というファンをあんなに生み出しちゃったでしょう。
荒川 社会現象を。
ゆうき しかし、でも、『エヴァ』は漫画描いている時に、「ちくしょう」と思いながら描けるタイプの作品なんですよね。
荒川 確かに、確かに。「ああ、ちくしょう」となりますね。ああいう上手いもの観ると。
ゆうき 上手い。
荒川 映画だけじゃなくて漫画版でも「わっ、ちくしょう! 」と思う。「なんで、これ、私描けないの?」って。「なんておもしろいんだ?」と思ってまた読み返すと、また「うわっ、おもしろい」って。
―― やっぱり大きかかったんですよね、インパクトが。
ゆうき 最初の放送が‘95年だから、14年前か。
荒川 私、20代前半ですね。学生時代に観ていた人たちはやっぱりシンジにすごく傾倒して。「最近になって観直したら、ミサトさんがいい」ってみんな言い出すんですよ。私は最初からミサト派で。
ゆうき 何かやっぱり、琴線に触れるものがあるんでしょうね。
―― 『エヴァ』以前って、『ガンダム』までさかのぼっちゃうということですか。
ゆうき さかのぼるね、僕は。
―― 『ガンダム』、『エヴァ』以降、ないですよね。
荒川 ムーブメントみたいなものは。グワッと来るものは。
ゆうき この間の『序』のパンフレットで、庵野(秀明さん)が「この12年間、『エヴァ』より新しい作品は出なかった」と書いていたけども、そうなんだよな。
荒川 ぐうの音も出ませんもん。
―― それこそ今、こういうヒーローが欲しいってありますか? ヒーローとは言わなくても主人公というか。
ゆうき これはもう『エヴァ』以前、‘93年〜‘94年ぐらいの頃に、庵野さんと飲みながら、「ヒーロー物、難しいよね」という話をしてたんだけども。
今、真っ当なヒーローを描くとギャグになっちゃうもんね。たとえば『鋼』みたいな時代設定にしてみるのは、うん。あれは大真面目にやる一つの方法だよね。
だって現代を舞台にすると、「うぜえ!」みたいなさ。
荒川 物があり過ぎて、便利過ぎて、ヒーローのありがたみがないところはありますよね。
ゆうき そういうのはあるね。だって、たとえば『ONE PIECE』も海賊がいる時代の話でしょう。
荒川 そのなかで、ゆうきさんはずっと現代を描かれて?
ゆうき うん。『パトレイバー』は近未来と称して、現在を描いてる。
荒川 しかも気づいたら、現実がその近未来を通り越しちゃった。
九八式だから。もうパトレイバーができているはずなのに。ああ、パトレイバー乗りたい(笑)
東映動画アーカイブスにインタビュー掲載。計2ページ。09年10月27日カラーにて
「ホルスの大冒険」以降はほぼ劇場で東映動画作品の長編をみており、当時は小遣いをためて可能な限り
「東映まんがまつり」と「東宝チャンピオンまつり」にかよっていた庵野。
「空飛ぶゆうれい船」に衝撃を受けて、宮さんからゴーレムの絵を所望した。
ttp://www.monomaga.net/wpp/shop/top.aspx
age
ようやくシーズン3まで見終わった>ギャラクティカ
スターバックは被虐待経験ありの天才パイロットか。虐待連鎖の話も出てくるし、敵である
はずの存在に深層心理を探られて・・・という展開も共通だな。
「エヴァが影響を与えたと思われるシーンは?」「確かあったと思うけど忘れました」てな微妙
な受け答えも頷ける。
スターバックのトラウマの乗り越え方は、もしかすると「Q」で庵野がアスカに対して考えて
いた展開とかなり近いんじゃないだろうか。シナリオ大改編中だったりして。
エヴァ板良スレ保守党