★エヴァ小説を投下するスレ(ノンジャンル)★3.5
「それでは、1stチルドレンとリリス融合の儀式を執り行う」
セントラルドグマ最深部リリスの間には、祭司と4人の黒衣の者、護衛の戦自攻撃部隊員20名が全裸の綾波レイを括りつけた十字架の周りを囲っている。
「はじめよ」
祭司の号令に黒衣の物たちはのっそりと囲いを狭め、十字架を担ぎ上げる。
「いや!やめて!イヤー!」
レイはあらん限りの力で縛めを解こうとしてモガクがまるで効果がない。
十字架の上で暴れるレイをものともせず、黒衣の者たちは赤く染まった水の中に歩を進める。
「イヤァァァァー!助けて!碇クーン!!」
レイは絶叫し泣き叫んだ。
「間に合った!」
秘匿エレベーターから3人の人影が飛び出す。
「葛城、いくぞ!マリ、援護を頼む!」
「ウニャ!」
マリはロケッランチャーを担ぐと迷うことなく戦自攻撃部隊に発射する。
騒ぎに気づいた隊員達の半数は3人を確認する間もなく爆散した。
残りの隊員めがけ加持と葛城は脱兎のごとく自動小銃を乱射しながらに突っ込んでいく。
マリは獲物を狙撃銃に持ち替え隊員を次々に撃ち抜いていく。
葛城は弾丸を撃ちつくした自動小銃をナイフを構えた隊員に投げつけ、両手のハンドガンで射撃、隊員の脳漿を撒き散らし蹴散らしていく。
奇襲に混乱した黒衣の者たちは十字架を投げ出し、思い思いに反撃の体勢を取るが、葛城と加持の正確無比な射撃の前に次々と撃ち倒されていく。
最後の司祭を加持が射殺するまで、わずか3分を経過しただけだった。
「レイ!」
加持と葛城は浮いている十字架の元に駆け寄り、縛めを解いてレイを解放した。
「ミサトさん!」
レイはミサトにしがみつき感情を爆発させて泣いた。
「怖かった。もう碇くんに会えないと思うと、とても怖かった」
「レイ。もう大丈夫よ。シンジくんのところへ帰りましょう」
「帰る。碇くんのところへ帰るー!」
加持は着ていた上着をレイに羽織らせた。
「さあ、急がないと帰れるものも帰れなくなっちまうぞ」
3人はマリの待つ秘匿エレベーターに駆け出したその時、黒衣の物たちがむっくりと起き上がった。
「なに?!こいつら!」
黒衣の者たちの体が急激に拡大して黒衣が破れ落ちる。
3mを越す真っ白な巨体に異様な頭部。目鼻が無く、大きく真っ赤な唇だけの顔。
その唇がニィと笑い、大きな歯がむき出しになる。
「こいつが噂の人間と使徒とのハイブリットか!」
「なにそれ?!」
「ゼーレのやつら、EVAの量産実験に本物の人間を使用した。らしい。詳しい話は後だ。とにかく逃げるぞ」
3人が駆け出したと同時に使徒人間は翼を生やして空へ舞い上がる。
それをマリが狙撃するが全くダメージを与えられない。
「早くして!手持ちの武器じゃ、こいつら倒せない!」マリが叫ぶ。
使徒人間の1匹がマリに気がつき急降下で襲いかかるが、間一髪でそれを避ける。
マリを助け起こすミサト達の周りを4匹が囲んだ。
「ちょっち、まずいわね」
「いーえ、かーなーりまずいと思うにゃ」
「こりゃ、絶体絶命だな」
4匹はじりじりと間合いを詰め、今にも飛び掛ろうと力を貯めているように見えた。
同時刻。
ネルフ松代支部地下格納庫で実験機EVA8号機にエントリープラグが挿入されようとしていた。
搭乗員は碇シンジ、式波アスカの2名。
シンジは意識の無いアスカを背中から抱えてシートに座っている。
「これより、アスカ奪還作戦を開始します。覚悟はいい?シンジくん」
「はい、リツコさん。これはボクが望んだことです」
リツコはフッと笑い、すぐさま口元を引き締めた。
「作戦開始!」
「「了解!」」
マヤ、マコト、シゲルが応える。
マヤの手がすばやくコンソールパネルを操作する。
「プラグ深度を最下層点に設定完了、プラグ沈降開始」
「深度200オーバー、パイロット肉体形状が崩壊します」
「深度最下層400到達。パイロットの精神パターン青に変わりました」
「精神パルス同期しました!」
「完全に融合です」
「シンジ君、がんばってね」
リツコはイスに深く腰かけ、タバコに火をつけ深く紫煙を吸い込んだ。
ボクは今アスカとひとつになった。
作戦前にミサトさんがボクに話してくれたアスカの生い立ち。
幼い頃EVAの実験で母親を失い、ヨーロッパ戦役の最中、父親を失い孤児となり、
ネルフユーロ支部でEVAパイロットとして訓練に明け暮れる日々。
孤独に耐え、人に甘えず、自分の力だけを拠りどころにした孤高の魂。
そのアスカの心を踏みにじり無理やり犯した使徒。
今なお精神汚染を続ける使徒の殲滅が今のボクの使命だ。
ヤツは絶対に許さない!
今日はここまです。
Qの展開が全く読めないので
多分全員集合する+?を妄想バキバキで書いてみました。
レイがミサトさんと呼ぶあたりはQでなんらかの進展があるかなーとの思いこみです。
時間かかりそうですが最後まで書きますのでツマンネーな方はNGワードおながいします。
お疲れ様です早速NGです
読まないけどまあ頑張って下さい
いや おもろかったw続き意外とみたいですw
シイさん投下まだー?
面白かった。でもレイが叫ぶのは無いんじゃないの?
目の前に青く輝く光が見える。
シンジはその光に向かって潜っていく。
すると突然光がスパークして目がくらんだ。
視界が元に戻ると青空が広がっていた。
シンジはうつむきながら1段1段を確認しながら横断歩道橋の階段を上がっている。
夏の日差しは容赦なく照りつけシンジのシャツは汗で肌にべったりと張り付いている。
人の気配に気がつき頭を上げると制服のスカートとすらりと伸びた細い足が目に飛び込んできた。
「うわっ」シンジは接近しすぎたことに驚き、3段ほど下がった。
金髪、碧眼、ミルク色の肌をした美しい少女だった。
(あれ?どこかで会ったような)
シンジはそれを思い出したくて少女の顔を見つめた。
少女はシンジの視線に機嫌を悪くしたらしく、にらみつけてくる。
そして、シンジの脇を通り抜けざまに、はっきり聞こえるように一言洩らした。
「気持ち悪い・・・」
シンジの頭の中に一瞬、赤い海と包帯だらけの先ほどの少女の顔が浮かんだ。
シンジは耐えようの無い罪悪感と喪失感に襲われる。
途端、足元が崩れ去り奈落に落下していった。
「精神パルスに異常!」
「使徒からの精神攻撃と思われます」
「やっぱり来たわね。」タバコをもみ消し立ち上がるリツコ。
「まずいですよ。心理グラフが崩壊寸前です」マコトの声が動揺で震える。
「かなり厳しい攻撃だな」シゲルが数値の詳細を計算し始める。
クッと爪を噛みなにかを決心したように面を上げるリツコ。
「ちょっと早いけど奥の手を使うわよ、マヤ。」
「了解です。ロック解除」
魂の座から小さな布の袋が解き放たれゆっくりと降下していき消えた。
「ボクは最低だ。アスカにひどい事をしたのはボクだ。ボクが1番の罪人だったんだ。」
シンジは血と精液にまみれた両手を見つめていた。
幾たび輪廻を繰り返しそのたびにアスカを傷つけ苦しめてきた。
抱きしめてあげるだけでよかったのに。
好きと一言伝えるだけでかったのに。
なぜ、ボクはそれができない。
弱虫だから、意気地なしだから、傷つくのがこわいから。
でもアスカは違う。
傷つき血を流し、心が張り裂けてもボクのそばに居ようとした。
ボクにアスカのような真似ができるだろうか。
・・・やっぱり・・・怖い。
もし、そんなことをしてアスカに嫌われてしまえばボクは一人ぼっちになってしまう。
いやだ。いやだ。いやだ。いやだ。いやだ。
それならば何もしないほうがいい。
そうすれば、また次の輪廻でアスカと一緒に居られる。
コンッ!
シンジの頭に何かがぶつかった。
それを拾い上げる。
小さな布袋の中には小さな弁当箱。
フタの面には三つ☆と「アスカ」と刻印してある。
「いい!アタシのお弁当は毎日三ツ星クラスのお弁当にするのよ!でなければ食べてあげないんだからね!」
そしてアスカは毎日残さずきれいに食べつくした空の弁当箱をシンジに見せ付けては、
今日は味付けが、嫌いな野菜がと文句をつける。
「でも、全部たべるんだね」
「当たり前でしょう!お腹が空いていればなんだっておいしいのよ!・・・ところで今日の晩ごはんなに?」
「・・・ひさしぶりにハンバーグにしようか」
「ヤッター!手伝うよシンジ!」
その晩のごはんはとてもおいしかった。
助けるんだ。何を迷ってんだ。
アスカを取り戻すために来たのに何してるんだオレ!
シンジは立ち上がり空間の一角を両手で掴んだ。
「ウオオオオオー!」
シンジは渾身の力で空間を引き裂く。裂け目から眩い光があふれ出た。
「アンタ誰?」
その声にシンジは振り返った。
そこには黒い眼帯を付け、プラグスーツに身を包んだアスカが仁王立ちをしていた。
「アスカ!」
シンジはすぐさま立ち上がりアスカの肩に手を掛けようとしたその瞬間、
「馴れ馴れしい!」
一閃、シンジは足を蹴られて転倒した。
「アスカ、何をするんだよ!」
「アンタ、バカ!初対面のくせに人の名前呼び捨てにすんな!」
「ボクがわからないの?」
「アンタなんか知らない」
「ボクは碇シンジだ。思い出してよアスカ!」
「碇・・・シンジ・・・?」
アスカは頭を抱えて座り込んだ。
「あなたが碇シンジ・・・?」
「そうだよ、思い出してくれた?」
なお、アスカは頭を抱えて苦しそうにしている。そしてブツブツ呟きだした。
「碇シンジ。アタシを殺そうとしたリリン。」
「殺しにきた。アタシを殺しにきた。イヤダ、コロサレテタマルカ・・・」
「コロシテヤル。コロシテヤル。コロシテヤル。コロシテヤル。コロシテヤル・・・」
心配したシンジがアスカに触れようとしたそのとき、アスカの手がシンジの首をガッと絞めた。
凄まじい力で首を絞められたシンジはたちまち窒息しそうになる。
「やめて・・・アスカ・・・」
なおも力を込めてシンジの首を絞めるアスカ。
ゴリュ!シンジの器官が音を立てる。
堪らずシンジの手が無意識にアスカの眼帯を剥ぎ取った。
眼帯の下には漆黒の闇が広がり、赤い光を放つ瞳が隠れていた。
「そ・こ・に・いた・のか・・・!」
消えかけていたシンジの瞳に光が戻り赤く燃え上がった!
「お前は絶対に許さない!」
シンジはアスカの手を掴み、ガッと引き剥がし自分の顔をアスカの顔に近づける。
バキィン!二人の顔の間にATフィールドが展開する。
ATフィールドはシンジの額を切り裂き、血しぶきが飛び散る。
それを構わずシンジはなおも顔を近づける。
使徒の赤い光点が一際大きく輝くと一条の触手がシンジの右目を貫いた。
「うがあああ!」
途端シンジの脳裏にシンジではない男に抱かれ歓喜するアスカがフラッシュバックする。
それは、加持であり、トウジであり、ケンスケであり、ゲンドウであった。
時に激しく愛し合い、陵辱され、複数の男と交じりあう。
「アンタ ナンカイラナイノヨ アンタノ カワリハ イクラデモ イルワ」
「ダカラ シンデ」
「だまれ」
低く重いシンジの声が空間を揺るがした。
「これ以上アスカを苦しめるな」
「アスカー!!」
シンジの叫び声にアスカの体がビクンと震える。
「アスカはこんな奴の自由になるほど弱くない!」
「オレは知っている。本当のアスカを!本物のアスカの強さを!」
「アスカ!帰ってこい!」
シンジはアスカの手を離し腕ごと抱きしめた。
右目に食い込む触手をものともせずアスカの額に己の額を引っ付けた。
触手はシンジの後頭部を貫き、血しぶきが噴出す。
シンジの左目は光を失ったアスカの右目を見据える。
アスカの目から涙がこぼれ落ちた。
シンジの瞳が赤から青に変わったそのとき、アスカの体が液状に崩れ落ち使徒の本体が姿を現した。
その姿は人になりきっていない胎児に似ていた。
「うおおおおおおおー!」
シンジは渾身の力を込めて触手を引き抜き、使徒を振り上げ地面に叩きつけた。
グシャ。鈍い音を立てて頭部が爆ぜる。
貫かれた右目は一瞬で復元されマブタの下から碧い瞳が現れる。
シンジはピクピクと痙攣する瀕死の使徒を躊躇なく踏みにじった。
アオォォォォォォォォン・・・
使徒は断末魔の悲鳴を上げて雲散した。
「赤木博士、使徒のパターンが消滅しました!」
「成功です。使徒殲滅を再確認!」
「やったわね。シンジくん」
指揮ルームは一時作戦成功の歓喜につつまれた。
「喜ぶのはまだ早いわよ」
「これより、コア固定化計画を開始します」
「二人は・・・8号機の魂になるんですね」
マヤは悲しそうにつぶやいた。
「悲観しないでマヤ。これが成功すれば二人ともきっと帰ってこれるから」
リツコはマヤの頭をポンと叩いた。
「作戦開始!」
3人は再び作戦遂行のために作業に取り掛かる。
(ミサト、こちらは1段落よ。はやくレイを、8号機パイロットを連れてきて)
リツコはタバコが空になったことに気が付き、新しい箱の封を切った。
今日はここまで。
レイの描写は人間臭くしています。
新劇ベースなのでレイの幸せは人として当たり前の幸せと妄想してます。
なので泣き叫んだりさせています。
この先、感情を爆発させるシーンが所々出てきます。
了承ください。
ぐだぐだ言わんと作品だけ投下してくれればそれでいいんだけど
乙。
とりあえず続きに期待してる。
レイに関してはコメントで解説するよりも本文中でフォローしてくれた方が嬉しいかな。
乙です。
オレは全然良いと思うけど
みなさん評価厳しいねー。
「無駄だとは思うが、無駄な抵抗でもしてみるか?」
「加持、冗談になってないわよ」
「クッソー!EVAさえあればこんな奴らちょちょいのちょいなのに」
加持、ミサト、マリはレイを中央に置き背中合わせに円陣を組んだ。
使徒人間は卑猥な口元からヨダレを垂れ流しながらジリジリと近づいてくる。
「こいつらお腹が空いてるのかにゃ」
「食べられるのはゴメンだな」
「ねえ加持」
「なんだ葛城?」
「こいつらに喰われるくらいなら、いっそアナタが撃ち殺して」
「おいおいえらく弱気だな。君らしくないぞ」
「本気で言ってるのよ!」
ミサトが加持の手をギュッと握り締める。
「そんなことはできないね」
「どこの世界に愛する女を殺せる男がいるんだ」
加持はミサトに振り向いた。
「君と同じ場所、同じ時間に死ねるなら悔いはないさ」
加持はミサトを引き寄せ、唇を合わせた。
「愛してるよ、ミサト」
「わ、わたしも愛してるわリョウジ!」
今まさに使徒人間が飛びかかろうとしたその時、
アーーーーーーー
独特の駆動音が頭上から降り注いでくる。
使徒人間は動きを止め頭上を見上げる。
ガシュン!ニードルが1匹に突き刺さり、体を真っ二つに切り裂いた。
残りの使徒人間はニードルを避けようと飛びのいた。
「EVA・・Mk−6?」ミサトは呆然と頭上を見上げていた。
「アダムとリリンの間に生まれし呪われた者たちよ。僕は君らの存在を許さないよ」
カヲルの表情は憤怒の色に染まっていた。
ズン!Mk−6は着地するやいなや使徒人間を蹴散らし始めた。
「なんてタイミング!空気が読めるイカス奴じゃにゃいか」
「褒めるのは後だ、行くぞ!」
ミサトに手を引かれ走り出すレイ。
リリスに振り返り小さくつぶやいた。
「ごめんなさい。もう一人のワタシ」
(イッテラッシャイ)
リリスの目が微笑んだ。
4人はエレベーターに向かって駆け出した。
ズズン
地鳴りにも似た衝撃音が鳴り響き、地面が揺れた。
4人が振り向いた先に信じられないものを見た。
使徒人間が更に巨大化してMk−6とほぼ同じ大きさになっている。
「なんてこと!あれではEVAそのものじゃないの!」
「クソッ!量産型はすでに完成してたのか!」
エレベーターに乗り込み扉が閉まる瞬間、Mk−6が3体の量産型に押し倒されるのを見た。
高速で上昇していくエレベーターは地下格納庫で停止した。
「ミサト、2号機で出るわ」
「なんですって!」
「このままMk−6がやられてしまったら奴らに追いつかれるの必至だわ,少しでも時間稼ぎをしなくちゃならない」
マリはミサトの手を握りじっと見つめる。その目に決死の覚悟が見えた。
「わかったわ」
「でも約束しなさい必ず生きて帰ること。いざとなったらEVAを放棄してでも」
にっと笑うマリ。
「それは得意とするところだにゃ」
「行ってきます」
マリは3人に敬礼をして走り去っていった。
「さーて2号機、もう1回だけがんばってね」
ゼルとの戦闘後応急処置を施され、放置されていた2号機。
片腕は欠損し、頭部・腹部はむき出しで包帯が巻かれ痛々しい。
自己治癒能力を作動させるためにアンビリカブルケーブルが装着されたままだ。
「内臓電源はMAX、ダメージは60%か。きびしいにゃー。ええい、ままよ!」
バン!アンビリカブルケーブルを外した2号機はセントラルドグマに降下を開始した。
内臓電源タイマーがめぐるましくカウントする。
眼下では激しい戦闘音が聞こえてくる。
「やられないでよMk−6。今いくからね」
「やはり僕ではこの子の真の力は引き出せないか」
外部拘束具が6割方引き剥がされ、体のあちこちから激しい出血をしている。
一方、受けたダメージをモノともせず不死者のごとく立ち上がる量産型。
ニードルは全て使い切り、手にしたプログレッシブナイフの刃は半分折れている。
「こんなに傷だらけにしたらシンジくん怒られてしまうかな」
ガー!1匹がむき出しの腹にかぶりついてくる。
避けようとしたところにもう1匹が体当たりをかましてくる。
ゴフゴフ。腹の肉の一部をかじり取られる。それを美味そうに咀嚼する量産型。
更に1匹が左肩に拘束具ごとかぶりつく。
右手のナイフで脳天を勝ち割るがナイフが砕け散る。
脳漿を撒き散らしながら、なお左肩を食いちぎろうとする。
もう1匹がMk−6の背後から頭にかぶりつき引き倒す。
「やれやれ、万事休すかな」
3匹目が腹に食いつこうとしたその時!
赤いケダモノが量産機の首にかぶりつきその首をねじっ切った。
首を失った胴体からおびただしい量の血が噴出し、ビクンビクンと2度大きく痙攣して動かなくなった。
「あれは2号機。そうかこれが獣化形態だね」
カヲルは途切れそうな意識を奮い立たせる。
2号機は瞬く間に次の獲物の首をねじ切り、最後の1体と対峙する。
「残り、90秒!なせばなるぅー」
半ば獣と化したマリは喜びの笑みを浮かべてレバーをガンと押し込む。
それに呼応してザ・ビーストは量産型に牙を剥いて飛び掛る。
ガー!獣と使徒との殺し合いは凄惨を極めた。
その牙で爪で互いの肉を引き裂き喰らいあう。
「超!痛気持ちぃー!!」
マリの腕はあたかもそこに目標がいるかのように獲物を捕らえようと空を切る。
「ガウ!」
マリの口が大きく開かれ獲物に噛み付いた。
2号機の牙が量産型の咽元に食い込む。
歯が肉が食いちぎる感触を感じたマリは絶頂に達した。
のど笛を食いちぎり体を引き裂く2号機の姿は悪魔そのものだった。
カヲルは機外へ抜け出し2号機のパイロットが現れるのを待った。
プシュー。2号機のエントリープラグが排出されマリが姿を現す。
緑に輝いたままのマリの瞳は眼下のカヲルを見つめる。
「ガッ・ピィー・・マリ・・脱出成功・・・」
無線から途切れ途切れにミサトの声が聞こえてくる。
「良かった・・・」
クシュン。マリはひとつクシャミをした。
今日はここまでです。
では。
以下脳内変換お願いします。
誤:ゼルとの戦闘後応急処置を施され、放置されていた2号機。
正:第10の使徒との戦闘後応急処置を施され、放置されていた2号機。
誤:Mk−6
正:Mark.06
マリがにゃーにゃー言う作品はツマンネの法則
ここに確立
お前まさか…!
心配なので一応言えば分かるものを。
部室に置きっぱなしの数Aの課題早く返せよw
>>197 小説とか見てませんよね?
わざわざ電話しなくても分かりますから。
言わなくてもテンションで分かりますから。
ちなみに数Aの課題はだいぶ前に返しましたよ。
私信ならブログでやれや腐れゆとりが
「リリスによるサードインパクトは失敗した」
「量産型4機の損失、Mark.06の裏切り、我々に不都合なことばかり起こるな、碇ゲンドウ」
「キサマが手引きしているのではないのか?」
モノリスの前でゲンドウはうなだれている。
イスに手錠をかけられ拘束され、顔には尋問の際の生傷が見て取れる。
「監禁された私になにができる?」
不敵な笑みを浮かべるゲンドウ。
「ねずみが忍び込んでいるのは判っているぞ。まあいい」
「今日ここに来てもらったのは他でもない。初号機によるサードインパクトを再び行う」
「そこで君に協力願いたのだが。いやとは言わせんよ」
「3rdチルドレンがいないのにそれは不可能だ」
ふんと鼻をならすゲンドウ。
「代わりはいるよ。君だ、碇ゲンドウ」
なっ?!驚き面を上げるゲンドウ。
「量産機製造の過程で色々おもしろいデーターを得ることができた」
「そのひとつが擬似的に魂を製造する方法だ」
「ダミープラグ、君の提案だったな」
「近親者をプラグに乗せ、擬似的に適合者と同じ魂にすり替えEVAをだます」
「幸いにも君は碇シンジの父親だ」
「期待しているぞ碇ゲンドウ。次こそは我々の念願を果たそうではないか同志よ」
自室に戻ったゲンドウはベッドに座り、ふうと一息つき天井を見上げた。
「計画は順調だ。ユイ、もう少しで君に会える」
「碇がプラグスーツを着る事になるとはな」
「冬月、笑いたければ笑え」
「笑いやせんよ」
見張りに聞こえないように近づく冬月。
「これが最後の機会だな」
「ああ、問題ない」
ゲンドウは冬月に向き直った。
「冬月先生、長いことお世話になりました」
ゲンドウは冬月に深くお辞儀をした。
「必ずユイを連れて帰ります」
「ああ、待っているぞ」
「それと、子供たちをよろしくお願いします」
「任せろ、碇」
「時間だ」
部屋を出る間際、不敵な笑みを漏らしたゲンドウを冬月は見送った。
(学生の頃初めて出会った時の顔にそっくりだな)
ゴポポ。グハッ!LCLにむせるゲンドウ。
(シンジも最初はこうだったな)
甲高い駆動音がプラグ内に響きわたり、ダミープラグアームがレバーに固定される。
「なにも見えないとは心細いものだな」
魂の座が降下を始めた。
「始まったか・・・」
深度が深くなるにつれて様々な記憶がフラッシュバックを始める。
前方の漆黒の闇の中に小さな光が見えてくる。
「ユイ」
徐々に意識が薄れていく中でゲンドウは信じられないものを見た。
「ち、違う!これはユイではない!キサマは・・・アダムか!」
ウオオオオーン!初号機が咆哮する。
ゲージ内拘束装置をたやすく破壊すると天井に一閃、天井の全ての隔壁は蒸発した。
背中から光の翼が伸びると一気に高空まで上昇する。
眼下に見えるユーロネルフ支部。
後から9機の量産型が上がってくる。量産型は初号機の光の翼にかじりついた。
初号機は何重にもATフィールドを展開するとそれをユーロ基地に向けて放った。
「神の鉄槌」
激しい爆発と熱光に包まれユーロ基地は消滅した。
後には「浄化された地」が残った。
初号機と量産機の編隊は日本に向かって飛び始めた。
冬月を乗せたVTOLが離陸後1時間しての出来事だった。
「碇はさぞかし驚いていることでしょう」
「よもやコアが入れ替えられていたとは思ってもいまい」
「全てはこの四海文書外典の予言通りだ」
「前世での失敗は碇ユイの魂が初号機に残ったことが原因だ」
「碇ユイの取り込まれたコアをMark.06に移し替え、アダムを取り込んだコアを初号機に乗せる」
「ユイを失った碇ゲンドウが1週間失踪することも、赤木ナオコが協力することも全て予定通りに進んだ」
「碇と一体化したネブカドレザルの鍵、アダム、そしてリリス」
「全ての鍵は揃った。楽園への扉がじき開かれる」
「「全ては人類補完計画のために」」
今日はここまで。
おやすみなさい。