なぜ「けいおん!」はエヴァを越えられたのか part2
心軽やかなるは、音を以って満たせば
美をたたうれば 頬を落ちる澪に
音とは時間に支配された、有限の空間である。
それは始まりからすでに減衰し、終わりはまた始まりの意味をもつ
それはまさに人の生を模している。。
その揺れが心もゆらし、ゆるやか音の減衰がそのはかなさから
人の感情をも高揚させる。
けいおんとはその有限の空間を、人の業の替えとし、
人の生をその美として表現した作品である。
水溜りの如く、濁り深みのない思想のエヴァ。
比較すれば、けいおんの底の見えぬほどの深みに飲み込まれてしまうだろう。