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空の教室・その一
空席の目立つA組 → クラスがいっぱいになる → 空の教室
このことからクラスを統合したことがわかる。
A組の空席が多かったことからA組はエリートクラスであり、パイロット候補者も、
旧A組だけだったと考えてよいだろう。同時にケンスケは、友人のほとんど(二十人以上)
を失い、トウジへの依存が大きくなったこともわかる。
後にクラスでの立場を回復していることに注目したい。(第六話でクラスの友人とEVAを見送っている。)
「俺たち死ぬぞ」
トウジが「シンジを信用して任せたのだから責任もってみんなを守らんかい」という
考えなのに対し、ケンスケは、パイロットとしてのシンジをまるで信用していないことがわかる。
シンジが苦戦したほうが都合がよいと考えているのか。
ケンスケの欲望[素直なヤツ]
ケンスケの思考と行動はかなり矛盾しているのだが、悪意がなく、自分に素直なので、トウジは憎めないのだ。
本人はシンジにとってかわってEVAのパイロットになりたいと思っているくせに、
トウジとシンジを仲直りさせようとしていること。
「乗りたくて乗ってるんじゃない」
シンジの「乗りたくて乗ってるんじゃない」に対応して、乗りたい人(自分)が乗るべきだと
考えるのはケンスケにとってみれば、当たり前のことだろう。ケンスケにとってみれば、チャンスなのだ。
さりげなくシンジの電話番号を調べてあるケンスケだが、シンジから聞いたとは考えにくいので、やはり、
NTT(?)のデータをハッキングしたと考えるべきだろう。