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三つのコンピュータは必ずしも、試行や動作やバンク専門というわけではない。
瞬時にアルゴリズムを変えていって対応するのだ。
モードがコンビネーションモードに変わった場合を考えてみる。
二人で対戦した場合。殴る次に休むといった動作。パイロットの調和を三つのうち
どれかが行う。この場合では、三つのうちのどれか一つが省略されるか、もしくは
瞬時切り替わっているのだ。三つのプロセスが同時に走っているとも考え得るが、
一人の人間の中に三つの思考があるというのではなく、三つの違った思考が同時に
動けると考えたほうがいい。もちろん、一つのコンピュータを三つの部分に分割して
動かすことはできるが、これではゲームセンターで通用する程度のものでしかない。
基本的なプロセスを想定してみよう。まず、かなりベーシックな部分では、「殴る」
命令を下した場合に有効なパンチを出し、第二段階で次のパンチがくるのを予測する。
もちろん、パンチやキックのコンビネーションも可能になってくる。予想することによって、
パイロットの能力ではできない、命令しきれない動作までできるようになるのだ。
だからパイロットがパニックを起こした時にもシンクロして、パイロットの精神がもっとも
安定した時の理想的な動きを選択することができる。もともと同じ思考を持つものであるから、
シンクロするのはそうむずかしいことではないだろう。
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パイロットにすれば、わけがわからないうちに手足が動き、勝ってしまったという感覚に
なるだとう。パイロットが初期の素人段階では、非常に有効なテクノロジーだと考えられる。
パイロットが素体であることを前提すれば、コンピュータにはプロの格闘家の動きをプログラム
しておく必要がある。そして次に、コンピュータの中から使える技を選択する。そしてパイロット
が訓練を重ねて複雑な技を身につkていけば、より難しい技を使えるようになってゆき、
同時にパイロットのクセもバンクされてゆくのだ。ちなみに、もともとバンクされているプロの
格闘家のデータはミサトのものである。
レイとシンジの場合、ミサトとシンクロしないと、ミサトと同じ動きはできない。ここでいう
格闘技のプロは、あまりにプロフェッショナルでも困るのだ。基本がしっかりしていて、
子供にも理解できるぐらいのレベルの方がシンクロしやすいからだ。
性格的にも、精神修行を積んだ武闘家らしい武闘家よりは、ややちゃらんぽらんなところが
ある者の方がシンクロしやすい。そうでないと、ある程度の修行を積んだ子供しか乗れない
ことになる。設定は、まったく素人の子供が乗っても取りあえず動くのだから、
物語的な設定を含んだうえで、そのように考えられるのである。
159 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 02:12:02 ID:iJrQsKr2
>リツコが「座っていればいいわ」と言ったのは、それだけで動くことを確信している。
「座っていればいい」と言ったのはゲンドウです。リツコは「まずは歩いて」だったでしょ?
(漫画版ではミサト)
>つまり、リツコはシンジを愛しているということがうかがえる。
いや、 本編見てたら、無理のある解釈だよ。
二次創作で新たにそういう設定を加えるのなら、話は別だけどな。