LYKS(シンジ×ユイ×キョウコ)について考察するスレ
1 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:
「ちょっとユイ、シンジ君のち○ぽは私のなんだから・・・あ・・・んん」
「だめよキョウコ、シンジのは私がずっと狙っていたんだから・・・ぅん、あぁっ」
「ちょ、二人共、そんな風に動かれたら・・・うっ」
「あ・・・出てるわ・・・ピュッピュッって・・・シンジ君の熱いのが中に」
「キョウコずるーい、シンジまだイケルわよね、はむっペロッ・・・はぁ、んっ」
「か、母さん・・・そ、そこは・・・」
「シンジの感じる所はちっちゃい頃から知ってるんだから。・・・ほら、大きくなった・・・ん、シンジの、中でビクビク動いてる」
「だ、だめだ・・・出るっ・・・!」
「当たってる・・・一番奥にシンジの精液がいっぱい」
2ヵ月後・・・。
「あのね、シンジ君・・・・私達・・・」
「なんか、できちゃったみたいね、うふふ」
「え゙・・・」
「シンジ君の赤ちゃんを妊娠だなんて、アスカにはなんて言えばいいのかしら・・・」
「私もまさかシンジの子供を身ごもるとは夢にも思わなかったわ」
「え、でも、どうするんですか・・・。!!まさか・・・」
「そ、そりゃ当然でしょ、できたんだから・・・」
「ということで先に産んだほうが勝ちね、負けないわよキョウコ」
「勝ちって・・・まぁいいわ、それ受けて立つわユイ」
「あ、あのー・・・なんかそれ、ものすごく間違ってませんか?」
「「誰のせいでこうなったの!!??」」
「ぼ、僕のせいなんですか!?いやだって・・・」
「「(無言でうなずく)」」
「わ、わかりました、じゃあ好きにしてください・・・」
「じゃ、勝負は8ヶ月後ね」
気持ち悪い…
終劇
3 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/27(日) 21:50:36 ID:DUr49IhF
需
〃⌒⌒ヽ
i w从w) ヌプヌプ
ヽd*゚ ヮノ
( つつ. '⌒⌒ヽ
.(( ( ィ⌒`′从 从) .
─ ヽゝ*゚ ‐ν
とと、_入`_,つつ
ブチュブチュ
バカ野郎、
セオリー通りに
ユイ×シンジ
で逝けや
7 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/28(月) 08:48:06 ID:EipaZZbY
なんだろ・・・あったかい・・・それに、何かいいにおいがする・・・)
まどろみの中、シンジはいつもの朝とは違う『何か』を感じていた。
しかしそれは不快ではなく、むしろ心地よいものだった。
寝返りをうち、そっと目を開けるとそこには肌をうっすらと上気させた
『素っ裸』のユイが静かに微笑んでいた。
(ちなみにこの時シンジも素っ裸にされていたことは想像に難くないだろう。)
「・・・おはよう、シンちゃん(はぁと)」
「ん、あぁ、おはよう母さん・・・・・・・・・・・!!?!」
「’&= ̄|%$#‘{*<?_]」(←もはや絶叫を通り越して声が出ない)
「・・・元気なのね。昨晩はあんなに愛し合ったのに・・・(はぁと)」
(違う、これは夢だ、悪い夢なんだ。心の中の煩悩のせいなんだ・・・)
悟りを開いたお坊さんのごとく何とか平静を保ったシンジは、静かに反対側に寝返りをうった。
「シンジ君、お・目・覚・め?」
「!!?!」
眼前にはやっぱり『素っ裸』のキョウコがにっこりと微笑んでいた。
素っ裸の美女に「オセロ状態」、純な14歳には絶えられるものではない。
ほどなくシンジはひっくりかえってしまった。
「・・・つまり、『不公平なく平等に僕と添い寝する』という事だったんですね。」
3人分の朝食を用意しながらシンジは言った。
心なしか、声に怒りが感じられる。
まぁ朝からアレだったのだ、軽い冗談ではすまないだろう。
「ごめんなさい、シンジ君。」
「もう怒ってません。反省してもらえればそれでいいですよ。」
根っからの『いいひと』のシンジには、反省しまくりで沈んでいるキョウコを
これ以上責めることが出来るわけがない。
この辺の甘さが自分自身を『他人から見ればうらやましい不幸』に陥れているのだが・・・
「母さんもちょっとは反省してよ。」
「・・・シンちゃん、ごめんなさい。やっぱりわたしだけのほうがよかったんでしょう?」
「・・・(泣)」
ユイはやっぱりユイだった。
8 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/28(月) 12:26:31 ID:gX+64FXg
おばさんだとどう萌えていいのか迷う
>>9 弐号機と初号機が唸り声あげながらお前ん家にいったぞ
ウン、今噛み付かれた。でも痛々しくて勃てない
アスカ+キョウコの親子のイメージ
_
/ ○ \
|| ||
|| ||
|| ||
|| ||
〃⌒⌒ヽ ヌ⌒⌒ヌ トーナーリドウシ
i (((`')ノ〉 ミノノ)ハ)) アーナータートー
ノ .リ゜∀゜从 l|リ 。ヮ゜ノi
(从と)`i:}つ ヽ∀)つ
/ `i:ヾ く/_|」〉 アータシ
んムム' ゞ' し'ノ サクランボー
そういえば個人的にはこの2人にはエレクトした事が無かったな
2人ともゼーレに虐待されて人生使い潰された被害者のイメージがあって
悲しい気分になってしまう
弱きもの、汝の名は女…
犯罪組織とはいえあんな奴等にいいようにやられちゃって無念じゃなかったのかな
キョウコとユイ。包み込むような母性はあっても彼女たちはカルト教団の奴隷で最後の最後で絶対にシンジを助けてはくれない。
必ず何処かでシンジがこの二人を助けなければならない。どういう展開が相応しいのか迷う。
スレイヤーズすぺしゃるのスレですか?
餓鬼の頃見たジョイロックとフェブリゾはよかったーね
17 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/28(月) 19:01:52 ID:qTDWqdNr
>>9 二人とも20歳くらいの肉体でサルベージされたと解釈すればいいではないか。
19 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/29(火) 08:40:34 ID:eAOXHW9x
「さあシンジ、今まであげれなかった愛情を心と体を使って埋めてあげるわっ」
暴走したユイがシンジを引き寄せ抱きしめようとした時、目の前を黒い影が通過して行った。
ヒュン!
「…なんのつもり、キョウコ」
ユイは冷ややかな目をしてキョウコを睨みつける。
「あら、犯罪を未然に防いだだけよ」
キョウコもユイを睨みつける。
「あ、あの二人とも」
「なに、シンジ(君)?」
「い、いえ、なんでもないです」
シンジは二人を止めようとしたが、二人から発せられる威圧感に怯えて何も言えなかった。
そして二人は、再び睨み合う。
「で、なにが犯罪なのかしら?」
「血の繋がりのある親子が”なに”をするのは立派な犯罪よ…。そう思うでしょ、シンジ君?」
「えっ、いや…」
シンジも立派に成長している。その為、キョウコの言った意味も理解していた。
しかし、どう答えて良いかわからず口篭もる。
そんなシンジを気にせず話は続く。
「それに、ユイには素敵な旦那様がいるでしょ。その点私はフリーだから大丈夫よ♪」
キョウコはそう言って、シンジにウインクをする。
そして、シンジは期待通り顔を赤くして慌てていた。
20 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/29(火) 08:42:16 ID:eAOXHW9x
「ふふ……ふふふふ」
突然ユイが不気味に笑い出した。
「か、かあさん?」
「ちょ、ちょっとユイ?」
ユイの異変に二人は戸惑う。
「ふふ、その点なら問題無いわ」
「な、なにがよ」
ユイの余裕の態度に怪しみながら、キョウコは問い掛ける。
「私とシンジには血の繋がりはないわ。それに、わたしは未亡人よ!」
胸を張って言いきるユイ。
「ちょっと、何を言ってるのよユイ?」
「なにって、言葉通りよ」
当然っといった感じで答える。
「あなたとシンジ君は間違いなく親子でしょ!それに、ゲンドウさんは生きてるじゃない!」
キョウコの言ったことはもっともだ。
真実は変えようがない筈だが……ユイの態度が変わる事はなかった。
「確かにその通りよ。でもね、書類上は違うの」
ユイは勝ち誇った笑みをしながら、キョウコに告げる。
それを聞いたキョウコは少し考え口を開いた。
「あなたまさか、MAGIを使ったわね!」
「な、なんのことかしら」
キョウコの言ったことは図星だったのか、視線を外し目を泳がせる。
そんな二人の言い合いをシンジは理解できず、呆然と眺めているだけだった。
ちょwおまっww
鳥付けて存分にやれい!
何気に良スレ
どこが?
ageんじゃねーよ。
sageて存分に書いてくれ
チュッ!
「おはようシンジ君」
シンジは突然のキスで起こされた。
目を開けると、すぐ顔の上に美女が微笑んでいる。
突然の出来事で混乱するシンジの鼻に、良い匂いが流れ込んできた。
「お、おはようございますキョウコさん」
やっと現状を認識したシンジは、キョウコに挨拶する。
「朝御飯出来てるわよ。何時までも寝てないで、早く起きてよ。ほらっ!」
声と共にシンジの布団が引き剥がされた。
「うわっ!」
シンジは慌てて前を隠すが、遅かった。元気に起き上がっている所をキョウコにしっかり見られてしまった。
「まぁっ!」
頬を赤く染めて、顔を逸らせてはいるが、キョウコの目はしっかりと見つめている。
「シンジ君ったら、朝からそんなに元気に大きくさせて・・・Hなんだから!」
「ち、違うよ!これは朝だから・・・」
「それならそうと言ってくれれば、私の方はいつでもOKなのに」
「違うってば」
シンジの抗議に耳も貸さず、キョウコはいそいそと服を脱ぎ始めた。
キョウコはシンジの隣に座り込むと、シンジの肩にもたれかかった。
「ねぇ、シンジ君。お願い」
キョウコの手はさり気なくシンジの股間へと動いていく。
一度は元気を無くしかけていたが、甘いささやきに前以上に元気になる。
「キョウコさん!」
シンジはキョウコを抱きしめるとベッドに倒れこんだ。
「キャア、シンジ君!優しくしてぇ」
キョウコは嬉しそうに悲鳴を上げると、弱々しく抵抗するようにしながらも、シンジに手を絡めてよりぴったりと密着する。
「キョウコさん、キョウコさん!」
服を脱がせるのももどかしく、すでにすっかり準備の整ったキョウコの中に、シンジは勢い良く突入した。
「あん。シンジ君、いいわ」
キョウコは優しく迎え入れる。優しく、そして強く締め付ける。
「キョウコさん、もう・・・」
「いいわ、来て!私の中に!」
「キョウコ!」
「シンジ!」
激情が過ぎ去っても、二人は抱き合ったままだった。
ふと目が合うと、決まり悪いようにお互いに目を逸らせた。
「朝御飯にしようか」
「そ、そうね」
二人ともそそくさと服を着ると、食卓へと向かった。
29 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/05/03(土) 00:49:41 ID:hW4M0gl+
wktk
wktk
tudukimadaaaa
32 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/05/22(木) 17:37:29 ID:NlEa46WW
age
33 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/05/23(金) 18:09:49 ID:EwxCIfQy
十日町
キョウコって顔出てきたっけ?アスカ似?
首吊ってるとこと人形かわいがってるとこくらいしか思い出せん。
虎穴にあったけど閉鎖で読めない
>>36 ああ、これかwwサンクス
正直全然わからんがアスカの母親なんだから美人ではあるんだろうな。
それ以前にアニメのキャラなんだから美人ではあるんだろうな。
ちなみにアスカはクォーターだけど、ハーフなのはキョウコと父親どっちなん?
虎穴にあったものが読みたいんだがどうすればorz
育成計画のキョウコママなら全然ありだよな
41 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/04(水) 10:22:40 ID:y1bkFES1
「うわああぁぁぁぁぁ!!!」
がばっ!! シンジはベッドから飛びおきた。
「あ、あれ?」
視野が光に包まれていた。窓から朝日が入り込み、かすかに鳥のさえずりも聞こえてくる。
周りを見渡すと、机、たんす、本棚、チェロ、ステレオ・・・そこには見慣れたものがあふれていた。
「僕の部屋、だよね・・・。じゃあ今のは、夢?」
シンジはほっ、と一息ついた。それは悪夢からの開放感を胸いっぱいに感じ取ろうとしているかのようだ。
「ふぅ・・・変な夢を見ちゃったな。体中がべたべたする・・・」
冷静になると状況がよく見えてくるものである。今も例外ではなく、汗でびっしょりとぬれたパジャマが再びシンジを不快感でいっぱいにする。シンジはすぐにそのパジャマを脱ぎ捨て、たんすからTシャツとトランクスをひっぱりだした。
(シャワー、浴びようか。)
着替え一式をもって風呂場に向かった。悪夢を見たが故か、体がだるい。さらにそこに「体中汗だらけ」という嫌悪感が付加されていた。「一刻も早くシャワーを浴びたい」シンジはその一心で風呂場の戸を開けた。
がらっ。
「・・・・・・」
「!?!?!!」
先客がいた。しかもそれは全裸の女性だった・・・
二人とも微動だにしない。シンジの方は固まって動けなかったのだが、彼女の方は隠すものも隠さず(!?)、ただじっとシンジの方を見ていた。
「・・・一緒に入る?」
沈黙を破ったのは彼女のほうだった。しかも爆弾発言。
42 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/04(水) 10:23:04 ID:y1bkFES1
「ちちちちちちちょっと、かかか母さん!!ななな何言ってるんだよ!!」
「一緒に入りたくないの?」
「入れるわけないだろ!! 冗談もほどほどにしてよ!!」
花の14歳、思春期真っ只中である。当然の反応だろう。しかし、
「冗談なんかじゃないわ。」
ユイは平然と言い放った。気のせいか、目が輝いているように見える。
「だ、大体どうしてこんな時間にお風呂に入っているのさ?」
「・・・・・・そ、それは・・・」
シンジの問いにユイは頬を染める。
「???」
「シンちゃんが「母さああぁぁん!!」って叫んだから・・・」
「?????」
「シンちゃんから誘ってくることなんて初めてだったし、やっぱりきれいな体で抱かれたい・・・」
どうやらシンジの寝言を思いっきり曲解して解釈したようだ。シンジの頭は爆発した。
「な、なななにいってってててるるるだんだあだ!!!」
もはや言葉になっていない。
「ぼ、僕たちは親子じゃないか!!へ、変なこと言わないでよ!!」
ま、当然の理論である。しかしユイには通じないらしい。
「愛のまえには親子の壁なんてちっぽけなものよ・・・」
そう言いながら徐々にシンジににじり寄ってくる。非常に目があぶない。
「逃がさないわよ・・・シンちゃん!!」
「うぅっ、どうすればいいんだぁ!! 誰か助けてぇ!!」
絶体絶命。シンジは死を覚悟した(笑)。
43 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/04(水) 10:28:30 ID:y1bkFES1
そのとき、
「うりゃ!!」
すかぽーーん!! ばたっ。
何処からか飛んできた風呂桶の一撃を頭に受けたユイはその場に崩れ落ちた。シンジもまた安堵感からか、その場に崩れ落ちた。
「まったく、この娘は・・・ シンジ君、大丈夫?」
「キョウコさん!! ありがとうございます。助かりました!!」
よっぽど恐かったのだろう、シンジはキョウコにしがみつき、目に涙を浮かべていた。別にショタではないキョウコだったが、すっぱだかの美少年に抱き着かれると『食べてしまいたい』欲望がふつふつとわいてくる。
(うっ・・・この可愛さは罪だわ。ユイの気持ちもわからないでもないわね・・・)
しかしそこはぐっ、と我慢。惣流・キョウコ・ツェッペリン、大人である。
「シンジ君、前にも言ったでしょ?ユイの前では挑発するような格好、行為をしちゃいけないって。」
「はい・・・ ごめんなさい。」
「ま、大方ユイが勝手に襲ってきたんでしょうけどね。」
大当たり。
「さ、いつまでもそんな格好をしてると風邪を引いちゃうわ。さっさと服を着て、ここを出ましょう。」
「はい。あ、でも、僕まだシャワーあびてないんです。」
「じゃあユイを居間の方に運んでおくわ。ちゃんと見張っておくから、安心してシャワー浴びてていいわよ。」
そう言うと、キョウコはユイの足首をもって引きずっていった。
ごん、ごん、ごん
段差に差し掛かるたびに何やらやばい音がする。シンジはキョウコの過激さに唖然としていたが、いつものことなので、すぐにシャワーを浴び始めた。
44 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/04(水) 10:33:24 ID:y1bkFES1
さて、居間では二人の女性がくつろいでいた。
「キョウコ、何しに来たの?」
ユイが殺気のこもった目でキョウコを睨み付ける。その体は鎖で椅子に縛り付けられていた。
「監視よ、か・ん・し。あなたがシンジ君に襲いかからないようにね、今日みたいに。」
「あれは襲ったのではないわ。愛を確かめ合っていただけよ。」
「何言ってるのよ。シンジ君、いやがってたじゃない。」
「初めてわたしを求めてくれた・・・シンちゃん・・・」
「まったくもう、こりゃ打つ手無しね。」
「ふぅ、さっぱりした。」
キョウコがさじを投げかけたとき、シンジがシャワーを終えて居間に入ってきた。
「キョウコさん、朝ご飯まだですよね。今作りますから、ちょっと待っててください。」
「いつも悪いわね、シンジ君。」
「キョウコ、悪いと思ったら毎朝ご飯をたかりに来ないで。」
「ぎくぅ!! な、何のこと?いくらシンジ君のご飯がおいしいからって、そこまであつかましいことはできないわよ。」
「(じーーーーー)」
「うっ・・・だ、大体あたしが来ないようになったら、あんたはシンジ君に何かするんでしょ?」
「当然よ。愛の時間を無駄には出来ないわ。」
キョウコの必死の反撃もユイはあっさりと受け流す。キョウコの脳裏に悲壮感が充満した。
45 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/04(水) 10:34:56 ID:y1bkFES1
「ご飯、出来ましたよ。」
まったくかみ合ってない会話をしていた二人にシンジが声をかけた。おいしそうな料理が運ばれてくる。
「さ、食べましょう。」
「・・・シンちゃん。」
「何、母さん?」
見ると、鎖で縛られたユイが目に涙を浮かべてシンジの方を見つめていた。
「あ、ごめん母さん。これじゃあ食べられないよね。」
そう言ってシンジはユイに近づいていく。その時、ユイの口元がちょっとだけ歪んだ。その異変に気づいたキョウコはすぐに叫んだ。
「シンジ君、だめ!!」
しかし時すでに遅し。ユイは縛られた椅子ごとシンジに倒れ込み、馬乗りになっていた。シンジは身動きが取れない。
「うわっ!! 何するんだよぉ!!」
「シンちゃん、朝ご飯頂くわ。」
ユイはそう言うと、唇をシンジの唇に重ねた。ユイの舌が容赦なくシンジの口の中を嘗め回す。
シンジもしばらくは抵抗していたが、すぐにぐったりとしてのびてしまった。唇を離すとそこには唾液の橋が・・・
「・・・次はメインディッシュね・・・」
ユイは視線を下に移す。目が完全にイッている。
(みんな、さようなら。僕は一足先にいきます・・・(泣))
どこにイクのか知らないが、シンジはすでに全てをあきらめていた。ユイは抵抗しないシンジを確認すると再び口元を歪めた。
しかしこの時ユイは最大の失敗を犯した。キョウコの存在を考慮していなかったのである。
すぱあああぁぁぁぁん
ユイ、沈黙。シンジ、心音微弱。キョウコの任務はハリセンによって遂行、完了した。
ageてんじゃねーよ
sageて存分にやって下さい
続きお願いします!
「(ずずずっ)ふーん。確かに変な夢ねぇ。」
「そうなんですよ。こんな夢は初めてです。(ずずずっ)」
「シンちゃん、何でそんなを嘘をつくの? どうして正直に『母さんを誘っていました』って言えないの?母さん、悲しいわ・・・(ずずずっ)」
「(ぶぱっ)げほげほげほっ!!何言ってるんだよ母さん、キョウコさんの前で!!」
騒動も一段落、朝食を終えたシンジ、ユイ、キョウコの三人はお茶をすすっていた。団欒の話題になっているのは今朝のシンジの夢についてである。一人会話になっていないものがいるが、それもいつものことだ。
「で、起きる直前に『クェーー!!』っていう音がしたんです。泣き声みたいな・・・」
「『クェーー!!』? はて、どこかで・・・」
思い当たることがあるのか、キョウコは口元に手を当てて考え始めた。
「ねえ、母さんは何か思い当たること・・・」
と言ってユイの方を見ると、何やらあやしげな粉薬をシンジのお茶にいれている真っ最中だった。大粒の汗がユイの頭から流れ落ちる。が、ユイは何事もなかったかのように粉薬をしまい、何事もなかったかのようにシンジのそばに茶碗を戻した。そして一言、
「何?」
「・・・もういい。」
親子って、何だろう? シンジは運命を呪った。
しばらく静かな時が流れる。その沈黙を破ったのはキョウコの携帯電話だった。
ぷるぷるぷるぷる
「はい、惣流ですが・・・えっ!?殺し!?」
その声にユイとシンジの表情が硬くなる。といってもユイはいつも硬い表情なのであまりわからないが。
「うん、うん、あ、未遂なの。ちっ・・・ん? あー何でもないわ。で、現場は? えぇ!! キョウコの家ぇ!!?」
シンジは身近な名前を聞いて唖然とする。ユイは・・・変わらない。シンジのことしか頭にないユイにとって、殺人事件は屋根裏の猫のケンカと同レベルなのだろう。
「え、あたし?今ユイの家よ。ちょうどいいわ、今からユイをつれてそっちに向かうわ。すぐ行くから、手荒な真似して現場を荒らさないでね。それじゃ。」
キョウコは電話を切ると、真剣な面持ちでシンジ達のほうをむいた。
「聞いた通りよ。どうやら未遂みたいだから、心配しなくていいわ。シンジ君は学校に行ってちょうだい。さ、ユイ、行くわよ。」
「嫌よ。」
思いがけない返事にキョウコとシンジは口をあんぐり開けたまま硬直してしまった。
「な、何言ってるの!! 殺しじゃないとはいえ事件なのよ!!」
「シンちゃんが一緒じゃなければ行かないわ。」
「あ、あんたねぇ・・・ シンジ君は学校があるでしょ?」
「学校には餓えた獣が山ほどいるわ。そんな所にシンちゃんを一人にすることはできまないわ。」
ここで言う『餓えた獣』とは女子生徒のことである。
シンジはその顔立ちや温和な性格ゆえ、学校内でも抜群に人気があった。
が、学年の上下を問わずシンジをねらう女子生徒は多くいるにもかかわらず、何故か未だにシンジに彼女が出来る気配はなかった。
かわりに、シンジに告白した女子生徒が翌日に転校になったとか、シンジがもてることに嫉妬し、からんできた不良達が精神崩壊をおこし病院送りになった、という類の噂が後を断たなかった。
この噂が本当なのか、誰がやったのかは住人の想像におまかせする。多分、間違ってはいない。
わがまま超特急のユイにキョウコは今にも爆発寸前。一触即発状態を見るに見かねたシンジは間に入って仲介を試みた。
「わかりました!!僕も行きますから、ケンカはやめてください!!」
ユイの目が嬉しさで輝いた。が、キョウコは納得しない。
「だめよシンジ君。ここでユイを甘やかしちゃ付け上がるだけなの。時には厳しくしないと、ユイのためにもね。」
もっともなことを言うキョウコ。しかしシンジはあきらめたように首を横に振る。
「言い聞かせて納得するような母だったら、とっくにやっています・・・」
綾波シンジ、苦労人である。そこにユイが会話に入ってくる。
「キョウコ、シンちゃんの意志を尊重するべきよ。一人の意見を無視しているようでは警視庁の尊厳を失わせてしまうわ。それになにより市民の安全を守ることは出来ないわ」
「私の意志は尊重しなくていいってぇの?」
キョウコのこめかみに「#」が浮かび上がったが、それ以上何を言っても無駄と判断するとため息を一つついてユイ達に言った。
「まったく、シンジ君が来るとなると途端に態度を変えるんだから・・・しかたないわね。シンジ君、ついてきてくれるかしら?」
「わかりました。それじゃキョウコさん、学校の方に連絡をお願いします。」
「おっけー!! それじゃ行くわよ!!」
「キョウコさん、現場の現状はどうなっているんですか?」
「うーん、それがね、部下の話だと『手が付けられない』ってことらしいのよぇ。被害者はナオコじゃないみたいなんだけど・・・」
「手が付けられないって、そんなにひどい状況なんでしょうか・・・」
シンジは惨劇を想像して身震いをした。いくら天才でも免疫のないことには不慣れである。ましてやシンジはまだ14歳、無理もないだろう。
「大丈夫よ、シンちゃん。あなたはわたしが守るから。」
「ありがとう母さん。」
ぎゅっ
ユイは腕をシンジの腕に絡ませてきた。
「ありがとう、感謝の言葉(ぽっ)。」
「ね、母さん!! そんなにひっつかないでよ!!(胸が、胸がぁ!!)」
「わたしのことが嫌いなのね(泣)。」
「そ、そんなことないよ!! ごめん母さん。」
「嬉しい・・・(ぽっ)」
少々危険な親子漫才を横目にキョウコは考え事をしていた。
(手が付けられない、か。ま、ナオコのことだからどーってことないでしょ。それよりも・・・なーんだったかなぁ。どっかで聞いた事ある鳴き声なんだけど・・・あー、出てきそうで出てこないってのはいらいらするわねー!!)
すでにナオコのことは頭になく、朝食時に話題になった『鳴き声』について考えていた。冷血漢である。
「・・・キョウコさん、深刻な顔してるね。」
「いつものキョウコじゃないわね。拾い食いでもしたのかしら?」
「そんなことするわけないじゃないか。きっとナオコさんのことが心配なんだよ。」
「・・・シンちゃん。あなた、キョウコのことを誤解している。あの人は鬼よ。わたしたちの愛の営みを邪魔しに来る悪魔なのよ。」
「(汗)だめだよ、そんな事言っちゃ。でも、本当に大丈夫かなぁ・・・あっ!!キョウコさん、危ない!!」
「・・・えっ? きゃあっ!!」
すってーーん。
考え事をしていたため注意力が散漫になっていたのだろう。キョウコは足元の段ボール箱に足を取られ見事に転んでしまった。
「大丈夫ですか、キョウコさん?」
「えぇ、何とも無いわ。ちょっとすりむいただけよ。ありがとう、シンジ君。」
知った顔ではあるが、改めて『ありがとう』と言われると気恥ずかしいものである。シンジは知らずのうちに頬を染めた。
「・・・キョウコ、人の夫を誘惑しないで!」
ユイのアレな物言いを無視して、キョウコは愚痴をこぼした。
「まったく、誰よ!! こんな所に段ボールなんて置いとく奴は!! 即刻逮捕してやるわ!!」
職権乱用である。
そんなキョウコをシンジは苦笑混じりの顔で見ていたが、段ボールをみるとあることに気づいた。
「キョウコさん。その段ボール、何か書いてありますよ。」
「え? どれどれ・・・ あぁ!!このマーク、ナオコのとこのじゃないのぉ!!」
そこには注射器と試験管をモチーフにデザインされた怪しげなマークが描かれていた。
「まったくナオコはぁ!! 今度あったら逮捕してやるわ!!」
「・・・そのナオコのところに行く途中よ、キョウコ。」
ユイの氷点下のつっこみが炸裂した。
「あ・・・・・・・・・・・・」
「「・・・・・・」」
「・・・あはははは。冗談よ、冗談!!事件のことをすっかり忘れてた、なんてこと、あるわけないじゃないの。な、なによその疑いの眼差しは!?そ、そういえば、この段ボールって何が入っているのかしらねぇ・・・」
「何が出るかな、何が出るかな・・・」
そんな歌、今の若者は誰も知らん。
「何が出るか・・・きゃっ!!」
「くぇーー!!」
突然、段ボールから黒い物体が飛び出した。キョウコはたまらず尻餅をついた。今日はキョウコにとって厄日である。
「キョウコさん!!」
「いたた・・・何、何なの!?」
シンジは飛び出た物体に視線を向ける。
「あ、あれはっ!?」
黒を基本にした引き締まったボディ、無機質ながらも精悍な目、ニヒルな口元、研ぎ澄まされた爪、ちょっぴりおしゃれな首飾り。でもこれって、誰が見ても・・・
「・・・・・・ペンギン、ね。」
「ペンギンだね・・・」
シンジは唖然としていた。南極ならともかく、ペンギンを段ボールにいれて捨てるなんて・・・猫の子じゃあるまいし。あれ?そういえば、さっき『クェーー!!』って鳴いてたような・・・
「ん? あああぁぁぁ!! 思い出した!! ナオコの研究室にいた実験用のペンギン!!シンジ君、その子よ、その子!! 『クェーー!!』って鳴くのは。」
朝から考え込んでいた答えにようやくたどり着いたキョウコ。奥歯に挟まったもやしの筋が取れたときのようにすがすがしい顔をしていた。
「確か名前は・・・ペンペンね?」
「くぇっ。」
肯定を示すかのように一言鳴いてうなずいた。それを見てシンジは驚きを隠せない。
「キョウコさん、このペンギン、言葉がわかるんですか!?」
「あのナオコの所にいたペンギンよ。『普通』な方が普通じゃないわ。」
なるほど。とても説得力のあるキョウコの説明にシンジは納得した。
「どうしましょう、この子?」
「もちろんナオコに突きつけて一言文句を言ってやるわ!!乙女の御三足を傷物にしてくれた落とし前をきっちりとつけてもらうわっ!!」
(傷物って・・・ すりむいただけなんじゃ・・・)
怒り浸透の人間には常識は通用しない。ついでに冷静な判断もできない。またもや事件のことを忘却しているキョウコである。
「それじゃペンペン、付いてきて。」
「・・・キョウコ。」
改めて歩きだそうとしたその時、ユイが声をかけた。
「何?」
「その歳で乙女は犯罪よ。逮捕するわ。」
その0.05秒後、ユイはキョウコの延髄ぎりによって本日三度目の沈黙となった。
これは昔読んだことがある「レイ姉さん」では・・・
保守あげ
ヤベッ…惣流母娘丼+ユイ・レイ状態のシンジを想像した。