【先天性TS】アス男とシン子と愉快な仲間達

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952名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 15:09:41 ID:???
萌えないゴミだな
953名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 15:15:30 ID:???
シン子乙
954名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 15:19:15 ID:???
俺を捨てないで!
955名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 16:42:42 ID:???
むしろ「俺を捨てるもんなら捨てて見やがれバーヤ」だろうな
明日は萌えないゴミの最終日だっけww
956名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 17:05:57 ID:???
リ ゚∀゚ル<全くひでえなシン子は、せっかくこのアス男様がアプローチかけてんのに
リ*´э`ル<ほおら、怯えなくていいからお兄さんに全てを預けてごらん ムチュー
957名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 17:18:25 ID:???
シン子「何か誰も居ないのに声が聞こえる・・・」
958名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 17:28:46 ID:???
そら空気扱いだ罠ww
959名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 17:35:34 ID:???
やーい、シン子! 俺は本当はお前のことが、
だーい嫌いなんだぞ!

    ヌ⌒⌒ヌ
    |l lノlノ从)
 ((  川*^∀゚ル  )) アハハハ 、バーヤ
    〉つ   つ
    (<⌒)ノ        ' ⌒⌒丶
     ヽ,_,フ     〃∩イ8 w从wノ   それは良かった
            ⊂⌒ヽGl´゚ -゚ノ   僕も嫌いだよ
              `ヽ_っ⌒/⌒c
                 ⌒ ⌒
   ヌ⌒⌒ヌ        
   |l lノlノ从)  ウワァアアアアンン!!!
   川;`Д⊂ヽ
   (    ノ        ' ⌒⌒丶    
   ム_)_)    〃∩イ8w从wノ
            ⊂⌒ヽGl*゚ -゚ノ
             `ヽ_っ⌒/⌒c
                ⌒ ⌒
960名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 17:51:49 ID:???
ツンデレは止めて素直ヒートになれよアス男
961名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 19:40:31 ID:???
(葛城家リビング)
ミサト「シンちゃん、これ……(シン子に届いたクリスマスプレゼントの一つを開けて)」
シン子「わぁ……(見とれる)」
ミサト「こりゃ見事ねぇ……(髭眼鏡、やるじゃん)」
アス男「なんだその派手なの?(ミサトの前の大きな箱を覗き込む)」
ミサト「あぁ、アンタは分かんないか。まぁ楽しみにしなさい、いいものが見れるわよぉ〜。
    シンちゃん、早速どう?」
シン子「え、でもどうやったらいいか私知らない……(恥ずかしがりながら)」
ミサト「あちゃ、私もだわ」
シン子「洞木さんとか、アテがあるかも」
ミサト「なぁ〜る。三姉妹ともなれば確かにね。電話してみましょ」
アス男「なんだよ、教えろよ」
ミサト「後からのほうが絶対いいってば。今は黙って待ちなさい」
962名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 19:41:55 ID:???
(1時間後 シン子の部屋)
ヒカリ「お姉ちゃん、これでどう?」
コダマ「おっけ」
シン子「あ、あの、有難うございました(赤面)」
コダマ「いーのいーの。噂のシン子ちゃんとアス男君を見てみたくもあったしね」
ヒカリ「お姉ちゃん!(ちょっと焦る)」
シン子「……?」
ヒカリ「こっちの話だから気にしないで(焦る)」
シン子「うん……?」
ミサト「二人ともホント助かったわ、アリガト。メイクはともかく、こればっかしはどうしようもなくってさぁ……」

(葛城家 リビング)
アス男「いつまで待ってりゃいいんだよ」
ペンペン「クワ(女同士集まればこんなもんさ。気長に待ちな)」
シン子「あ、アス男……(そろそろとアス男の後ろから近付いてくる)」
アス男「ようやく出てきやがっ――(振り返りながら言いかけて止まる)」
シン子「ど、どうかな?(青基調の晴れ着姿(ファー付き)&メイク&ウィッグで髪形も違う)」
アス男「……誰?」
シン子「……は?(呆然)」
コダマ「あれは落第ですかね?(離れた場所。ミサトを振り返りながら)」
ミサト「ん〜、ある意味満点とも言えるわね(コダマの隣で腕を組んでニヤニヤ)」
ヒカリ「何言ってるの! 碇さんよ!」
アス男「……(シン子凝視)」
ペンペン「クワ!(拍手)」
アス男「!!(ペンペンを見下ろす)」
シン子「あ、ありがとペンペン(赤面)」
コダマ「ペンギンに負けてるよー、アス男くーん(苦笑)」
ヒカリ(深々と溜息)
ミサト「まぁあんなもんかしらねぇ……(苦笑)」
963名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 19:45:17 ID:???
(コンフォート前道路)
ミサト「アス男〜、シンちゃん今転びやすいから、しっかりエスコートすんのよ〜(ベランダからの叫び声)」
アス男「う、うるせー! 言われなくても分かってる!(後ろを振り返りながら)」
シン子「アス男、歩くの早い……(歩くのに必死。ちょっと転びそう)」
アス男「なんだよ、トロくせぇなぁ……(シン子を見れない)」
シン子「ア、アス男……腕かして(歩くのに必死。ちょっと転びそう)」
アス男「ぉ、おう(横に並んで腕を差し出す)」
シン子(ほっと息を吐きながらアス男の腕に自分の腕を絡ませる)
アス男「で、どこにいくんだよ(顔真っ赤。そっぽを向いて)」
シン子「サンタさんにお礼を言いに行きたい」
アス男「はぁ?」
シン子「サンタさんにお礼言いに行くの」
アス男「……どうやってだよ」
シン子「アス男、会ったんでしょ?」
アス男「……まぁな」
シン子「連れてって」
アス男「それはできねぇ」
シン子「どうして?」
アス男「サンタとそういう約束したからな。俺の顔潰す気か?」
シン子「アス男の顔はどうでもいい(ちょっと怒った声)」
アス男 (´・ω・`)
シン子「連れて行ってくれないなら一人で行くから(アス男の腕から離れて一人で歩き出す。少しふらふら)」
アス男「お、おい! 行くってどこに!(慌てて横に並ぶ)」
シン子「本部」
アス男「……」
シン子「そこにいるんでしょ? サンタさん」
アス男「分かった、分かったよ(手を挙げて降参のポーズ)」
シン子(立ち止まってアス男を睨む)
アス男「連れてってやる。連れてくからホラ、ちゃんと掴まれ(溜息)」
シン子(満面の笑み)
964名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 19:47:54 ID:???
(ネルフ本部廊下)
リツコ「あら、貴方達も? 考える事は同じのようね」
レイ「……碇さん(白基調の晴れ着姿(ファー付き)&メイク 隣のマヤに支えられながら)」
シン子「綾波凄い! 綺麗!」
レイ「碇さんのほうが綺麗(微笑む)」
リツコ「……やっぱり、お母さんそっくりなのね(シン子を見て複雑な表情)」
シン子「リツコさん、私のお母さんのこと知ってるんですか?(驚く)」
リツコ「……直接お会いした事はないけれど、一応ね」
シン子「……もし、ご迷惑でないなら……知っていることを何か――」
リツコ「碇しr……貴女のお父様の許可があればそうするわ」
シン子「そう、ですか……(沈んだ顔)」
アス男「なんだよ、ケチ臭ぇなぁ」
リツコ「貴方のご家族の事を他の人が勝手に話したら、貴方、どう思う?」
アス男「――っ!」
リツコ「理由があって黙っている人がいるのを差し置いて勝手なことはできないのは、分かるわね?」
アス男「……ああ(俯く)」
シン子(アス男の腕に掴まったまま二人を見比べる)
リツコ「レイ、そろそろ一人で歩けそうかしら?」
レイ「はい、大丈夫です」
リツコ「マヤ、戻るわよ」
マヤ「は、はい! あの、アス男君。もしレイちゃんが転びそうだったら支えてあげてね?」
アス男「(ちらりとレイを見て)ま、しょーがねーな」
(リツコとマヤが去っていく)
アス男「それじゃ、行くぜ」
シン子「綾波、掴まっておいたほうがいいよ?」
レイ「大丈夫」
アス男「もしコケたらどうする? サンタからのプレゼントが貰ってすぐに汚れちまうぜ?」
レイ「……(立ち止まって悩む)」
アス男「変な意地張るな(シン子が掴まっているのと逆の腕を差し出す)」
レイ「……ありがとう(躊躇いがちに言ってその腕に掴まる)」
シン子(笑顔)
アス男「こりゃ雪が降るな(嫌味も何も含まれてない笑顔)」
965名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 19:51:20 ID:???
(司令室前)
アス男「事前に連絡もなしに申し訳ありません。チルドレン一同、ご報告したいことがあり参りました」
冬月「ふむ、入りたまえ(インターフォンからの声)」
アス男「お前等、コケるなよ(小声)」
レイ「ええ」
シン子「が、頑張る」
(自動扉が開く。二人が扉の前に立ち、その後ろにアス男が控える)
ゲンドウ「――!」
冬月「ほうほう、これはまた……(目を細めて二人を見やり、悪戯っぽくゲンドウを振り返る)」
(ゆっくりと歩きながらシン子とレイが司令室の中央まで進む。後ろにアス男)
ゲンドウ「……何の用だ」
冬月「碇、かける言葉が違うのではないか? ……二人とも、よく似合っているよ」
レイ「有難うございます」
シン子「あ、ありがとうございます」
ゲンドウ「それで、何の用だ? その姿を見せるためだけに来たのならもう帰れ」
シン子「……(悲しげに俯く)」
アス男「写真を一枚だけ撮らせてもらいにきました」
966名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 19:52:22 ID:???
ゲンドウ「……何?」
シン子「アス男……?(驚いて振り返る)」
レイ「(驚いて振り返る)」
アス男「一枚だけ、二人と一緒に写真を撮らせてください」
ゲンドウ「そんな暇はな――」
冬月「私でもいいかね?」
ゲンドウ「冬月、回した書類を先に片付けろ(立ち上がりながら)」
冬月「碇、貴様――」
ゲンドウ「これ以上居座られるのも仕事の邪魔だ。撮ったらすぐに帰れ(シン子達の方へ歩きながら)」
シン子「あ、は、はい!(慌ててゲンドウに駆け寄ろうとして途中で躓く)」
ゲンドウ(咄嗟に手を差し出して支える)
シン子「あ、ありがと……お父さん(感動)」
ゲンドウ「……(シン子から手を離し、すっと背筋を伸ばす)」
レイ(シン子の反対側、ゲンドウの隣にすっと歩み寄る)
シン子「あ、あの…… まってもいい?(赤くなりながらゲンドウを見上げる)」
ゲンドウ「……好きにしろ」
アス男「んじゃこっち向いて(カメラを構えながら)
シン子「……お父さん(カメラを向いたまま、呟くように)」
ゲンドウ「……」
シン子「プレゼント、ありがとう」
ゲンドウ「……そんなものは知らん」
シン子(微笑む)
アス男「Cheers!(シャッターを切る)」
967名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 19:53:50 ID:???
(葛城家 ダイニング)
アス男「結局シン子しか笑ってねぇんだぜ?(テーブルに肘を付いて)」
ミサト「いーのよ、それでも(ビール片手に)」
アス男「……ミサト」
ミサト「あによ(缶をあおりながら)」
アス男「最初から狙ってやがったな、クリスタルのフォトスタンドとか」
ミサト「さぁねん。シンちゃんが誰とどんな写真を撮ってどう扱うかはアタシが決める事じゃないもの」
アス男「へっ、どーだか」
ミサト「そういうアンタは何をプレゼントしたのよ」
アス男「俺がアイツに? 誰がそんな無駄遣いするかよ」
ミサト「うっわサイテー」
アス男「今日付き合ってやったのがプレゼントだよ(立ち上がってリビングに向かう)」
ミサト「アンタ、シンちゃんに嫌われても知らないわよぉ〜(アス男の背中に向けて。何かに気付いている顔)」
アス男「知ったことか」

シン子「えへへ……(ベッドに寝転がってクリスタルのフォトスタンドを見ながら。何故か二つある)」
(片方には仏頂面のゲンドウの腕に?まって微笑む晴れ着姿のシン子と、逆隣に晴れ着姿で無表情のまま立つレイの写真。
 もう片方にはアス男とその腕に?まって歩くシン子の写真が入っている)
968名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 19:55:08 ID:???
>>940-941の後日譚ってことで便乗
季節ネタだし、賞味期限がある上に年末で忙しくてSSにする時間がなかった
各自脳内補完してくれ

それじゃおまいら、よいお年を
969名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 19:58:27 ID:???
ラブラブイチャイチャしてんじゃねぇえええええええええええええ!!!!!
970名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:00:14 ID:???
アス男、イイヤツ
971名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:09:39 ID:???
見直したらなんか文字が消えてやがる・・・


シン子「あ、あの…… まってもいい?(赤くなりながらゲンドウを見上げる)」
→シン子「あ、あの……掴まってもいい?(赤くなりながらゲンドウを見上げる)」

(片方には仏頂面のゲンドウの腕に?まって微笑む晴れ着姿のシン子と、逆隣に晴れ着姿で無表情のまま立つレイの写真。
 もう片方にはアス男とその腕に?まって歩くシン子の写真が入っている)
→(片方には仏頂面のゲンドウの腕に掴まって微笑む晴れ着姿のシン子と、逆隣に晴れ着姿で無表情のまま立つレイの写真。
 もう片方にはアス男とその腕に掴まって歩くシン子の写真が入っている)
972名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:09:40 ID:???
>>961-967
川*^∀^ル<俺様とシン子のちょっと大人になりかけた魅力…イカすぜ!
973名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:22:51 ID:???
アス男「しゃぶれよ」

シン子「しゃぶれだぁ?おまえがしゃぶれよ!」
974名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:28:54 ID:???
ク○ニ許可が降りたようです
975名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:29:20 ID:???
そろそろ残レスも少ないし次スレ準備がいるな
スレタイとテンプレこのままでおk?
976名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:30:07 ID:???
おk。なんか進行速度速いね
977名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:32:23 ID:???
>>975
いいんじゃね?
テンプレみたいにシン子は繊細でもなくなってるけどw
978834:2007/12/28(金) 20:33:42 ID:???
素晴らしいSSの直後&時期外れで恥ずかしいけど
クリスマスSS投下。時期的には>>940の直前あたりと勝手に設定。

979名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:34:38 ID:???
アス男「しゃぶれよ」

シン子「しゃぶれだぁ?おまえがしゃぶれよ!」

アス男(え・・・まさか、ついてるのか・・・ッ!?)
980名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:36:29 ID:???
『ピンポーン』

ちょうど正午頃、洞木家の呼び鈴が鳴った。
来訪者が誰だかわかっているヒカリは
インターフォンを使わず直接玄関に出た。
「いらっしゃい、アス男」
「よっ、ヒカリ。
 ノゾミ、メリークリスマス」
アス男はヒカリの妹にも声をかけた。
「アス男兄ちゃん、メリークリスマス」
ノゾミは屈託なく笑った。
その笑顔には何かを期待しているようなものが込められていた。
わかっているよ、というように笑って、
アス男は小さな箱を取り出した。
「ほら、プレゼント」
前に買ってやると約束していたポーチだ。
「ありがとう、アス男兄ちゃん」
ノゾミはニコニコして受け取ったが、
目的を達した後もアス男の顔をまじまじと見つめている。
「・・・何だよ」
「うん、やっぱりアス男兄ちゃんはかっこいいなー。
 お姉ちゃん、鈴原の兄ちゃんじゃなくて、こっちを彼氏にしなよ」
「な、なに言ってんのよ、ノゾミ!」
「ははは、褒めてももう何も出ねえよ。
 ヒカリは鈴原にゾッコンで俺なんか眼中にないってさ」
981名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:37:13 ID:???
アス男はノゾミの頭にポン、と手を軽く置くと、奥へと入っていった。
ヒカリとアス男の間にプレゼントのやり取りはない。
そういう間柄ではないと、二人とも認識していた。

洞木家のクリスマスパーティーの出席者は、
ヒカリ、ノゾミ、アス男、以上。
やや寂しい面子である。
ヒカリの姉コダマはデートで出かけている。
家長であるヒカリ達の父親は昼間はまず家にいない。
アス男はシン子を、ヒカリは鈴原を誘ったのだが、
二人とも「他の予定がある」ということで断られた。
この二人はケンスケと3人で遊びに行っていることを
今のアス男とヒカリは知っていた。

それでも、パーティーはなかなか賑やかなものになった。
ほとんどノゾミが一人で喋って、
ヒカリとアス男が笑いながら聞いている、
という感じではあったが。
ノゾミはアス男に懐いていてたし、
学校の気になる男子のことなど、
話題は尽きず、喋り続けた。
982名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:38:16 ID:???
3人でサラダとスープをやっつけて、
七面鳥に取りかかろうという時に、電話が鳴った。
ノゾミがトテトテと可愛らしく走って電話に出た。
「うん・・・うん・・・わかった。行けると思う」
受話器を置いて、ノゾミがリビングに戻ってきた。
「ねえ、マサト君がお家においでって・・・
 行っていい?」
「いいよ、行っておいで」
ヒカリが答えるより早く、アス男が言った。
「もう!あんまり遅くならないでね」
走り去るノゾミの背中に、ヒカリが声を掛けた。
「・・・そのマサトってのが話してた彼氏なのか?」
「うん・・・まだ小5なのに、マセてるでしょ」

ノゾミがいなくなって、洞木家から急に喧噪が去った。
アス男とヒカリは取り留めのない話で場を繋ごうとしたが、
二人ともシン子とトウジの話題は意図的に避けていたし、
アス男は普段からヒカリにはネルフやエヴァの話はしないようにしていた。
自然話題の幅は限られ、結果会話は途絶えがちになった。
ヒカリがコーヒーを入れる頃には、ついに二人ともおし黙ってしまった。
983名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:39:14 ID:???
「・・・私たち、何してるのかな・・・」
ヒカリがぽつりと言った。
「・・・クリスマスパーティー」
「だから、二人っきりでクリスマスパーティーしてるなんて・・・
 周りの人には、恋人同士って思われちゃうかな?」
アス男は、俯き気味だった顔を上げてヒカリの顔を見た。
何気なく、という風を装っていたが、その表情には
思い詰めたような色が湛えられていた。
アス男は左の眉を上げて、答えた。
「俺たちはな、親友。性別を超えた。何でも相談できる。
 そして、共通の悩みを抱えている」
そこでアス男はカップを上げて、コーヒーを一口啜った。
「・・・それで、その悩みを解決するために作戦会議をしてるってわけ」
そう言って眉を下げて、ウィンクしてみせた。
「共通の悩み?」
「そう。お互い、想い人がいる。
 まだハッキリと相手に想いを伝えていない。
 とどめを刺されるのが怖いから。
 相手は・・・多分こちらの想いなどお見通しだけど、
 はぐらかされてる。
 ・・・というか、からかわれてるだけなのかも。
 俺たちは普段は強がっているけど、
 他人、特に異性の考えがよく分からないし、
 自分の想いを素直に表現するのが怖い」
984名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:40:14 ID:???
「似てるんだね・・・私たち」
「そうだな・・・だからダチやってるのかもな。
 ・・・さてと」
アス男は椅子から立ち上がった。
「もう帰るの?作戦会議するんじゃないの?」
「残念だけど時間切れだ。カジが出張中でね。
 クリスマスの夜にミサト一人きりじゃかわいそうだろ」
「うふふ・・・意外と優しいのね」
「何言ってる、俺はいつでも優しいんだ」
「うん・・・知ってる」

ヒカリはアス男を玄関まで見送った。
「じゃあな。
 結構楽しいクリスマスだったぜ。
 ノゾミにもありがとう、って伝えておいて」
「うん・・・ねえ、アス男」
「ん?」
「さっきの、『悩み』の話だけど・・・
 もし、二人ともうまくいかなかったら・・・
 私たち、彼女と彼氏になっちゃおうか?」
985名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:41:02 ID:???
口調だけは冗談めかしたヒカリのその問いに、
アス男は口の左端を下げてへの字を作ってみてから、答えた。
「・・・そういうことは考えたくねえな。
 いや、ヒカリがいやだっていう意味じゃないぜ。
 でも、俺は諦めるのは嫌いなんだ。
 だから・・・『うまくいかなかったら』なんて考えねえ。
 初志貫徹だぜ。ヒカリだってそうだろ?」
ヒカリは表情を笑顔に変えた。
「うん・・・そうだね。私も諦めない。
 頑張ろう、アス男」
最後に軽く笑って、二人は別れた。

「ヒカリの奴、ずいぶん弱気になってたな・・・
 ま、それは俺も同じか」
夕日を浴びながら、アス男は一人ごちた。
アス男は、これまでずっとシン子もある程度は
自分に好意を寄せてくれていると思っていた。
しかし、最近では自分はおちょくりがいのある同居人としか
思われていないんじゃないかという気もしてきていた。
「ま、しょうがない。さしあたり今はな」
それでも最後まで諦めない。

さて、ミサトには夕飯までには帰ると言ってある。
シン子もそろそろ帰っているといいがな。
アス男は家路を急いだ。


986名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:43:05 ID:???
初めて本気でアス男頑張れって思った
987名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:43:21 ID:???
>>980-985
GJ!

合わせて新スレの連絡もいくぜ
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/eva/1198842112/
988名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:44:36 ID:???
ヒカリに珍しく萌えた。GJ
989名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:45:53 ID:???
>>978の次に>>979がきた時はちょっとビックリしたw
タイミング悪すぎwww

>>979
空気嫁w
990名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 20:59:33 ID:???
次スレはアス男、逆襲の巻で
991名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 21:12:00 ID:???
逆襲って言うか、幸福になれるといいな、この二人

           ヌ⌒⌒ヌ
           |l lノlノ从)'⌒⌒丶
    ___r、    川*-∀゚(从w 8 l
    ゛ー-、-ヽ /⌒ `v' 、゚ー ゚ bノヽ,
       ヽ  `'      ィ'ミ,_,__,_,ミt》
        `ー-'イ     .!/  ti/ i
             |    .{   ti  |
             |_,_,,__,___,ヽ__、ti  |
            i::::::::i;;i:::::/   ti  |
            i::::::::i;j:::/、_,,_,/i、_,,i
            i:::::::::i 、:::/  /i  i
            |:::::::::i }:/,.,.,,/ i,.,.,.i
            |:::::::::i':/;;;;;;;/ .i;;;;;;;i
            |:::::::::i/;;;;;;;/ .i;;;;;;;i__
           t-― t;;;;;;;;;;ヽ t;;;;;;;;;;;j
992名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 21:12:32 ID:???
>>961-967>>980-985もどれくらいの時間でこれ書いてるの?
>>961-967なんか実質1日もないわけじゃん
素で驚愕ものなんだけど
993名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 21:13:12 ID:???
アス男のAAはいつ見てもバカワイイですね。
994名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 21:19:03 ID:???
さよなら絶望先生の久藤准って感じですよね
995名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 21:21:44 ID:???
SSとかAAとか全部同じ人ではないのでは
書き溜めてネタを暖めてるか
多くの人があつまってるかのどっちかだな
996名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 21:23:47 ID:???
>>986
はげどう、アス男頑張れ!>>987もGJ
997名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 21:26:28 ID:???
>>991
アス男がナンパしてるように見えるww
998名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 21:31:29 ID:???
アス男のナンパ…w

  /  ̄ \    
 lニニニニコ  .i           |
  \___/   |    |    i     i
    | ||    はいれよ             i     i      
   | ̄|   i       (親切な俺様かっこいい) i     
   |_|    i   i  ______/   i
    | |   i       ..``‐-、._    \
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    | |   i.   |  川 ゚∀゚ル  / (w从w 8;  
  _| |_      /    o〆  (゚- ゚`bノ  はい?
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999名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 21:33:23 ID:???
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    | |   i.   |  川;゚∀゚ル   i 8w从wノ  ./  ..`‐-、\
  _| |_      /    つ   Gl ゚ ー゚ノ   /   ありがとう。じゃあね。
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                      し ―J


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    | |   i            こ… 
    | |   !     ヌ⌒⌒ヌ  こんな事では挫けないからな。
    | |     i  |l lノlノ从)
    | |   i.   | 川 ;∀⊂ 
  _| |_      (    ノ
  |___|       ム_)_)


…ちょっとボケやって経験値を上げて行く、みたいな。
どなたか1000どうぞ
1000名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/28(金) 21:34:40 ID:???
1000ならアス男とシン子は結ばれないEND
10011001
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。