269 :
M→R:2008/10/16(木) 23:31:10 ID:???
2016.5.17
今日、エヴァの訓練で待機中の時、惣流さんと二人っきりになってしまった。
たぶん、二人っきりは初めてのような気がする。もともと、あまり親密という関係でもない
ので、会話なんてあるはずもなく、とても気まずかった。おまけに、テスト装置が故障したと
かなんとかで、数時間くらい二人っきり。 さすがに、惣流さんも思うところがあったみたいで、
「アンタとこうして話すのって、初めて?」
「そうかも」
「ふーん。……アンタさ、一人暮らししてんのよね?」
「えっ、そうだけど」
「そみしくないの?」
「もう慣れちゃった。ずっとひとりだったから」
「ふーん、明日、晴れるかな?」
「えっ、ええ?」
話す内容が二転三転する惣流さんにワタシは思いっきり戸惑ってしまった」
「降水確率20%で晴れとか天気予報で言っていたけど」
「そうなんだ。……アンタ、いつも夕ご飯はなに食べてんのよ?」
「えっ? えーっと、いつもは本部の食堂でカレーとかうどんとか、あと日替わりとか」
「アタシんところは当番制で夕ご飯作ることになってんのよ」
「そうなんだ」
「そうよ。今日はミサトの番。でも、たぶんホカ弁ね。ミサト、料理をめんどくさがるから」
「そ、そう」
「アメリカの大統領、どっちが勝つかしらね」
「って、なにそれ?」
「なにって、大統領よ、大統領。そんなことも知らないの、アンタ?」
「知っているけど、それで?」
「それだけよ」
「……あの、オチは?」
「なにそれ?」
なんだかどっと疲れてしまった一日だった。
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乙です
アスカなりに気をつかってるのかなあw
クライマックスに向けて期待しております
乙〜。言われてみると2016年は多分アメリカ大統領選挙の年だよね。
毎日投下の馬力には敬服です。
GJ
273 :
M→R:2008/10/17(金) 21:12:15 ID:???
2016.6.6
今日は昼間からエヴァの訓練だった。ワタシだけね。
おかげで学校へ行けなかった。
とても残念。
そんなわけで夕方頃にお弁当を持って、部屋へ帰ったんだけど、ドアのノブに鍵が
かかっていなかった。
おーっと、ワタシって、部屋の鍵を閉め忘れちゃうことがよくあるんだ。
だから、今回もそうかと思ったんだけど、なんだか部屋の中から声が聞こえる。
泥棒?
ワタシはすかさず本部へ連絡。
しばらくして保安部隊の人と銃を片手に突入した。
そこにいたのはシンジ君と鈴原君で、なんだか知らないけど掃除してた。
あんまりにもびっくりしたみたいで鈴原君なんて涙目になっていた。
それからワタシもシンジ君たちも保安部の人にお説教をもらっちゃって散々だった。
でもねえ、掃除してくれたのはいいんだけど、女の子の部屋に黙って入っちゃうなんて
失礼よねえ。ぷんぷん
どうせなら、言ってくれれば、ちゃんとご招待したのに。
明日からはシンジ君がいつ来てもいいように、お部屋をきれいにしておこう。
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274 :
M→R:2008/10/17(金) 21:31:27 ID:???
2016.6.7
昨日、鈴原君が四番目のチルドレンに選ばれたことを知ってしまった。
そのことは鈴原君にも伝えられたみたいで、学校ではとても不安そうな顔をしていた。
シンジ君はまだそのことを知らないみたい。鈴原君の様子が変だということには気づい
ているようだったけど。
もしシンジ君がそのことを知ったら、どう思うだろう?
たぶん、彼はシンジ君にとって一番の友達。
その彼がエヴァのパイロットになるのを、シンジ君は喜んだりしないんだろうなあ。
きっと、そう。
エヴァに乗って死ぬような目にも何度もあった。振り返ると、生きているのが不思議なくらい。
そんな立場に友達がなるのを、シンジ君はよく思うはずないもの。
ワタシはなにができるんだろう?
お昼休み、校舎の屋上で鈴原君がひとりで居るのを見て、ワタシは会いに行った。
彼は遠くの山を見ながら、
「シンジは知らんのやろ?」
「うん、」
「さよか。あんたはシンジが心配なんや。そやから、シンジのことはまかすわ」
「どういう意味?」
「そういう意味や。わからんかったら、それでもええねん」
ほとんど会話らしいこともできなく、ワタシは屋上を出たら、そこに隠れるようにしてヒカリさ
んが様子をうかがっていた。
きっと、彼女も鈴原君が心配なんだ。
顔を真っ赤にしながら違うって言うけど、そんなことないのはすぐにわかる。
どうして、みんな素直に感情を出せないんだろう。
でも、それはワタシも同じ。
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275 :
M→R:2008/10/17(金) 21:42:50 ID:???
2016.6.10
またいつもの病室。
シンジ君はベッドの上で眠っている。
そして、隣のベッドに鈴原君も眠っていた。
大ケガをした鈴原君はたぶんもう自分の足だけで歩くことはできないだろう。
でも、それでも生きているだけも良かったと思う。
ワタシはシンジ君の横顔を見つめていた。
今、なにを夢見ているんだろう。
鈴原君のこと?
それとも、お父さんのこと?
鈴原君には悪いけど、ワタシはシンジ君が無事でよかった。
もしあのままだったら、ここにシンジ君はいなかったかもしれない。
だから、司令の判断には間違いはなかったと思う。
けれど、もっと他に方法はなかったのだろうか。
ワタシがもっとうまくできればよかったんだろうか。
「シンジ君、」
ワタシはまだ夢の中にいるシンジ君へ呼びかけてみた。
でも、やっぱりまぶたを開くことはなく、
ワタシは黙ってシンジ君から離れるしかなかった。
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276 :
M→R:2008/10/17(金) 22:00:26 ID:???
2016.6.13
「まだ生きてる」
ワタシが病室で目覚めた時、発した言葉がそれだった。
正直、死んでもいいと思った。
シンジ君が生きていてくれれば、それでいいと思った。
でも、今はもうシンジ君はいない。
エヴァの中に溶けてしまった。
またシンジ君はいなくなってしまった。
もういなくなったりしないでと約束したのに。
エヴァの中にはあの人がいる。
あのひとはシンジ君に会えたんだろうか。
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277 :
M→R:2008/10/17(金) 22:24:27 ID:???
2016.7.15
一ヶ月ぶりに会えたシンジ君にワタシはなにも言えなくて、
彼の病室へ運ぼうとしていた食事の用意と一緒に立ちつくしてしまった。
また会えてうれしい。
そう感じたことは確か。
でも、それよりもワタシはただただホッとしていた。
シンジ君はワタシの顔をしばらく見つめてから、
「ありがとう」
と言った。
「……前と同じ」
「……?」
「前も同じこと言った」
「あ、うん」
「ワタシもシンジ君の顔が見れてよかった。……でも、これでよかったの?」
彼はエヴァのパイロットを辞めたはずだった。でも、また再びここに、
「正直、よくわからないよ。あの時、トウジに殺されるなら、それでもいいと思った。
トウジを殺すくらいなら死んだ方がましだと思った。
……でも、僕が死んだら悲しむ人がいることいることに気づいていなかった」
「ワタシも、この一ヶ月、とても不安だった。もう会えないのかと思うと、とても不安だった」
「ごめん。……でも、やっぱりまだよくわからないんだ。このままエヴァに乗っていいのか」
「ワタシは、なにも言えない。だって、なにを言ってもシンジ君にとって重荷になるもの」
「ごめん、」
それからシンジ君とワタシは黙ってしまい、食事のスープはすっかり冷え切ってしまった。
たぶん、シンジ君は優しいから、エヴァのパイロットを続けると思う。
でも、これでいいのかワタシにはわからない。
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オッテュ
279 :
M→R:2008/10/18(土) 17:41:03 ID:???
2016.7.19
心を開かなければエヴァは動かない。
みんな、知っていると思っていた。
ワタシは?
今はもうわからない。
あのヒトはもう心を閉ざしたままなの?
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280 :
M→R:2008/10/18(土) 17:52:21 ID:???
2016.7.21
今、お昼休みの時にblogを更新している。
なんとなく始めたことだけど、もう一年が過ぎた。
毎日更新なんてできなかったけど、ともかく続けられてよかった。
この一年、いろいろなことがあった。
ひとりぼっちだったワタシがたくさんのひとと出会って、なにかが変わったような。
そう感じる。
「アスカが帰ってこないんだ」
さっき本部で会った時、シンジ君はそう言った。
「たぶん、委員長のところに行っているんだと思う」
「……」
「僕じゃ力になってあげれないんだ」
「……どうしてワタシに言うの?」
「ごめん。でも、誰かに聞いてもらいたかったんだ」
「……」
「ごめん、」
と寂しそうに言うと、シンジ君は黙ってうつむいてしまった。
あの人のことをシンジ君は思っている。
隣にいるのに、シンジ君の目にワタシは映っていない。
どうして?
どうして、ワタシだけを見てくれないの?
こんなに苦しいなら、こんな感情ない方がよかった。
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281 :
M→R:2008/10/18(土) 17:57:43 ID:???
2016.7.28
霧島マナ?
誰?
碇シンジ?
知っている。
渚カヲル。
今日、会った。同じ感じがする。
私は誰?
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282 :
M→R:2008/10/18(土) 18:01:36 ID:???
2016.7.29
彼は行ってしまった。
同じ感じがするヒトが。
私は?
私は何をするの?
何をすべきなの?
この一年、私は何をしていたの?
私は誰?
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283 :
M→R:2008/10/18(土) 18:04:58 ID:???
2016.7.30
どうして私はこんなことをしているの?
よくわからない。
偶然、見つけたからかもしれない。
でも、なぜ止められないの?
あのひとが計画を実行する。
だから、おそらくこれが最後。
でも、私は、
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284 :
M→R:2008/10/18(土) 18:17:44 ID:???
2016.8.31
全てがひとつになって、ワタシはわかった。
もう物質としての身体は無いけど、ワタシはここにいる。
いつでも、どこでも、ワタシはあなたと一緒にいる。
だから、泣かないで碇君。
ワタシたちは何も無くしてなんかいない。
何も失ってなんかいないもの。
ヒトは必ずいつか還ってくる。
碇君もあの人と心を通わせることがいつかできるわ。
ひとりっきりじゃないわ。
みんな、いるもの。
私もいるわ。
これからは私、綾波レイがいるわ。
だから、元気を出して、碇君。
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この記事へのコメント
ここにいたんだね。綾波。
僕はたぶん大丈夫。なんとか生きていくよ。
また、会いに来る。ずっと一緒だから。
Posted by シンジ at 2016.9.14
あとがきみたいなもの
えーと、このスレ的にはなんとも微妙というか、スレ違いなものを
書いてしまって、ごめんなさい。
ただ、綾波レイの仮想人格としての霧島マナを設定した時、ここに
書くしかないかなと思いました。
お話的には、完全本編準拠という点と、ラストと、コメント部分を書き
たいためだけに始めたようなものです。
ともかく、また書くことを許してもらえるなら、またいつか何かお話を
書いてみたいです。
以上
>>285 トライデントの事故で瀕死となったマナが病院で目覚めると綾波になっていたという冒頭は、
実は最後の場面への重要な伏線だったのですね。
やっぱりマナの元の肉体は滅んでしまったのでしょうか……。
あと、一人称が、マナは「ワタシ」、綾波は「私」と、厳密に区別されている(ですよね?)のも、
二人のキャラを書き分けるのに非常に効果的だと思いました。
最後の「ひとりっきりじゃないわ」にはかなりぐっときました。シンジのコメントも。
なにはともあれお疲れ様でした。
> またいつか何かお話を書いてみたいです。
ぜひ、ぜひ!
感動した!
完結お疲れさまです!
これを読ませてもらって、EOEはハッピーエンドなのかもなあと感じました。
とにかく、ありがとうございました。
にゃう
(´・ω・`)
ほ
piyo
293 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/11/27(木) 00:34:53 ID:v43w29Oo
HOS
ウホッ
ho
あけおめほしゅ
マナ萌え
299 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/01/29(木) 23:56:05 ID:RWV6YNWl
あ
保守!
霧島さん
ほっ
マナマナ
ほ
女の子の一人くらい守ってやれってんだ!
ほっ
マナマナ、お誕生日おめでと〜♪
エヴァ板良スレ保守党
ho
uho
女の子の1人くらい守ってやれってんだ
ほっしゅミ・д・ミ
☆鋼鉄のNERV諜報日記☆
○月×日マンデー
今日は任務通り、NERV総司令のお茶の中に砂糖を入れてやった
そのあと任務とは別に弐号機パイロットの体操服をオペレーターの日向二尉のロッカーに入れておいてやった
これでNERV内の人間関係に不和が生じるはずだ
久々のネタ投下乙!
○月×日マンデー
今日鳥のフンが頭に降ってきた。
最近占いにハマっている赤木リツコ博士によると前世に鳥にフンを投げた報いだそうだ。
勿論ワタシは占いなど信じていないので鼻で笑ってやったら、実験室に連行されそうになって全力で逃げた。
仕返しに猫のマグカップに鳥のフンを入れてやろうかとも思ったが、あとが怖いのでやめた。
敗北じゃない、戦術的撤退よ!と言い聞かせてみたものの納得できなかったので腹いせに弐号機パイロットをぶん殴った。
乙
悪女系かw
ほっしゅミ・д・ミ
マナマナ