>>151 こういうのを見ると「何をみていたんだお前は」という気になるな。
冒頭、いきなり赤い海のザザーンでびっくりさせる。
どうも新劇場版では海が赤いらしい。
暴走時の初号機の声が相当変わった。
テレビ版の狼の声から、能における般若を彷彿とさせる、狂った女の声に近づけた。
第一次直上会戦は、ヤシマ作戦ほど大きな変化はないけど、むしろテレビ版時点での
出来が既に素晴らしかったことを再確認。それをさらにグレードアップさせ、よりエヴァらしくした。
第三話部分では、シンジはまずトウジに殴られ、その後で「目標をセンターに入れてスイッチ」
この辺りから第4話部分までは、ミサトの対応がテレビ版より大人になっている。
もう少しシンジに自覚的な決断を促す感じ。
ヤシマ作戦は、戦闘の演出もそうだが、よりシンジの「戦いへの決意」が綿密に描かれている。
テレビ版だと、意識が復活した後で曖昧に戦いに向かうけれど、今回は、これでもかというくらい、
「周り」が描かれている。
「安全な司令室で見ているだけ」という、よく二次創作でもあった非難を向けるシンジに、
ミサトはリリスを見せて、「使徒がここに入ったら職員は基地ごと自爆」することを示す。
トウジとケンスケは、ヤシマ作戦に備えて避難の直前、シンジの家に激励のメッセージを入れる。
テレビ版ではほとんど描かれなかった、エヴァを見守るネルフ一般職員、芦ノ湖対岸から
ヤシマ作戦を見守るモブの姿がインサートされる。
「自分には価値がない」「なんのために痛い思いをして」というシンジが、再度ラミエルに
痛めつけられながら、よろめきながら立ち上がり銃を取る。
これって、「男の戰い」の構図そのままで、ヤシマ作戦で「男の戰い」やっちゃったんだよ。
加えて言えば、今作は「セカイ系」とは呼ばせないぞと言う現れだと思うね。
総集編だと思う人間は、むしろ「テレビ版と変わったところ」に注目してみてみるといいと思う。