2 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/30(月) 21:34:40 ID:/LgZhp3N
まとめサイト読んだら感動した
乙
「あなたを見てるとイライラするの…」
「あんた見てるとイライラすんのよ!!」
「ごめん。君を見てるとイライラするんだ」
「お前見てるとごっつムカつくんじゃ!!」
「不快になるんだ。特に君を見てると」
怒鳴られるより淡々と嫌そうに言われる方がくるなw
リビングの修羅場はトウジは想像できる。もの凄い剣幕になりそうだ。
レイもまぁ想像できる。静かに淡々と怒ってそうだ。
カヲルがな、一番想像できないんだよ。
庵カヲルが。
トウジ「お前見てるとムカつくんじゃ!!」
アスカ「何言ってんのよ!!それだって、自分みたいだからでしょ!!」
トウジ「何にもわかっとらんくせにワシのそばに来んなや!!」
アスカ「わかってるっていってんでしょうが!!その耳は飾りなの!?」
トウジ「わかってへんわ!ボケ!!」
アスカ「なにすんのよ!!バカジャージ!!」
殴り合いの末友情が芽生え、サードインパクト阻止
なんという少年漫画
>>7 アニメのカヲルはゲストキャラだからよくわからんしな…
怒るというより相手に興味を示さないかもしれない
こっちが本気で反撃しても、ゆったり落ち着いて構えられるとムカつくw
でもそれだと綾波のイメージと変わらんか
書きたいシーンとかそこにいたるまでの伏線は考えたけど、全話書くのがかったるい
おいしいところだけ投げるのもアリだぞ
16 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/02(木) 23:10:48 ID:ejE0Urnh
bkmに登録っと……。
いつまでも俺は待つ。
1トウジ、3シンジ、5アスカ設定でアルミサエル戦だけ投下ってあり?
個人的に1トウジはすごく読みたかった
ギャグでもシリアスでも是非投下してくれ
1トウジってずば抜けて悲愴感なさそうだな
22 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/04(土) 04:49:49 ID:1Ccxv/ih
4のカヲルとシンジって今のとこないかな。どっちでもいいからみたいかな。
前スレ埋まりましたよ。
>>22 どっちもあったと思うが
最近の投下はないけど
っていうか、誰もEOEやったことないんだよね
2と3が男同士だと難しいからかもしれない
しかし量産機戦で破れ散って逝くセカンドがみたい
ある意味リビングの修羅場も見たい
アスカ「知ってるのよ。アンタがあたしをオカズにしてること…」
カヲル「オカズって何?」
量産機戦がカヲルだったらさ量産機のダミープラグがカヲルだから自分と戦う感じになるな
その場合、量産機の中の人は誰か違う5thのダミーだと思うが
いや、もう1が3人目だったり、2が精神崩壊起こしたり、3が欝になったり、4が途中退場したり、5が首チョンパされたりなど
本編通りの展開は取っぱらって、オリジナル要素として話進めて良いのでは?
>>26 カヲル「知ってるんだよ?君が僕をオカズにしてること」
アスカ「…!」
こっちの方がしっくり来るな
カヲル「シンジ君はわかろうとしたのかい?」
シンジ「わかろうとした…」
トウジ「アホか。知ってるんやで、お前が人殺したこと。
お前なんぞを好きや言うてくれた女を殺したこと…」
ある意味オナニーより痛いこと指摘するな…
「鈴原…一日中そんな風にゲームばっかりして。目が悪くなるわよ?
あ、そうだ。妹さんのお見舞いには行かなくていいの?」
「アイツは病院の施設がダメになったさかい、転院したんや。しばらく会えへん」
「そう…」
「なあ、いいんちょ。ワシ邪魔やろ?」
「別に、そんなことないわよ」
「ワシ、勝てなかったんや。シンジや妹に兄貴面しとったくせにあんな風に守られて。
ワシは偉そうな顔してホンマは何もできへんねん…」」
「鈴原はよくやったと思うよ」
「……帰るわ。もう夕方やし、一日中ゲーム機占領して悪かったな。いいんちょ」
「鈴原…ちゃんと家に帰ってね?」
「…………どうでもええんや、もう」
「…鈴原?」
「…嫌いや。どいつもこいつもムカつくわ」
「え?」
「なんてな!冗談や。何やシンジも最近へこんどるからワシまで変になってもうたわ!」
「や、やだ!からかったの?」
「ははっ!すまんな、いいんちょ。…じゃあな」
ガチャン
「せやけど、一番嫌なんはワシや…」
数日後、半壊した妹がいた病院のベッドにもたれかかり
ブツブツ言ってるところを黒服に発見される
夜に女の子の家に行くとはなんて羨ましい
もう夕方やしって言ってるから昼中いたんだろう
いい感じに欝だな
「アンビリカルケーブルがなくったって、こちとらには一万二千枚の特殊装甲と
ATフィールドがあるんだから!!」
「負けてらんないのよ!あんたたちにぃ!!」
「エーステ」
「もぉお!しつこいわねぇッ!バカシンジなんか当てにできないのにぃ!」
「これでラストぉおぉおお!!」
「殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる」
「あんた、私のことわかってるつもりなの?救ってやれると思ってるの?
それこそ傲慢な思い上がりよ!わかるわけないわ!」
「でも、あんたとだけは絶対に、死んでも嫌…」
「気持ち悪い…」
これをそれぞれ変換
一番難しいのはカヲルと予測
「負けてられないんだ、君たちには!!」
「これで…ラスト!」
「君は、僕のことわかってるつもりなのかい?救ってやれると思ってるのかい?
それこそ傲慢な思い上がりだ。わかるわけがない」
「でも、君とだけは、絶対に死んでも嫌だよ」
うーん?
もっと遠まわしな表現だろうか?難しいな
何しろあいつ「何を言ってるかわからない」からなぁ
僕はね、1万円札が好きだから福沢諭吉も好きなんだ
でも、もし君が1万円札に載っていたら僕は確実に
5千円札を2枚に崩して持ち歩くだろうね
何を言ってるのかわからないって?
君とだけは死んでも嫌だってことさ
ジャガー自重しろwww
カヲル回りくどすぎwww
否定の言葉に全部遠回しな枕詞付けそう
君の心と僕とでは分かち合うこと、つまり共鳴しあう事は絶対的にないんだ…
僕の心が拒絶しているんだよ
つまり君とだけは死んでも嫌ってことさ
こんな感じ?
おお、ぽいな
乙w
トウジ「お前とワシは同じやな」
アスカ「…ないわ」
トウジ「ええ!?何やねん!ないって!?」
アスカ「あんたは…ない」
トウジ「ないって何や!?何でないんや!?アリや!ワシを全体的に否定すんなや!
お前、リリスやろ?ワシはアダムや!冷たくすんな!」
アスカ「あたしは確かにリリスだけど、あんたは違うわ。…………ない」
トウジ「ないって言うな!ほれ見い!ATフィールド!ほれ!
アダムやないんやったら何やっちゅうねん!!」
アスカ「たこ焼きか…何かじゃない?」
トウジ「何かじゃない?やないわ!たこ焼きやないわ!どういう失礼極まる奴なんや!
見た目で言うな!使徒は内面なんやで!まったく」
アスカ「あんたの内面がジャージから染み出てるのよ」
トウジ「ワシの内面を汁みたいに言うな!!」
>ほれ見い!ATフィールド!ほれ!
そんな簡単に出すなwww
>>45おいおいその会話だれかに聞かれたらどうするんだよw
49 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/08(水) 17:51:09 ID:16JdOEuw
カヲル「ミサトさんの財布の中身くらい把握できますからね…鈴原くんもラーメンなら付き合うと言ってましたから」
トウジ「ワシ、チャーシューメンメンマ抜きや」
シンジ「ミサトさん…僕は、父さんのあの言葉を聞きたくて…エヴァに乗っているのかもしれない」
うわー…台詞覚えてねーorzスマソ
アスカ「ワシ知っとんのやぞ。お前がワシをオカズにしとるってこと…」
レイ「それはないわ」
誰だお前
トウジ「お前とワシは同じやな」
アスカ「リリスとアダムはちゃうわ!一緒にせんといて!」
トウジ「ワシ、肉嫌いなんや」
シンジ「い、意外だ…」
ラーメン屋にて
トウジ「ひ、ひどいわ!ラーメン屋のオヤジ!チャーシューは嫌いやから
抜いてくれって、あれ程言ったやないかー!!」
ムシャムシャムシャムシャムシャ
シンジ「食ってるじゃないか!旨そうにー!!」
トウジ「何が?」
シンジ「嫌いなんじゃなかったの!?」
トウジ「嫌いや。脂身の白い色とかな」
シンジ「何だそりゃー!!」
1トウジはモリモリ肉食いそう
野菜嫌いそう
アスカ「肉ばっかり食べてちゃダメよ。大豆は畑のステーキよ、あんたも食べなさいファースト」
トウジ「豆、嫌いやもん」
シンジ以外の性別が逆だったらスレで拾ってきたんだけどさ
これ関西弁にしたら2トウジと3シンジっぽくね?
751 名無しが氏んでも代わりはいるもの sage 2007/05/08(火) 20:24:14 ID:???
「何か役に立ちたいんだ。アスカが苦しんでるなら助けたいんだ」
「じゃあもう俺のそばに来るんじゃねぇよ。お前…ただムカつくだけなんだよ」
「助けてよ!アスカじゃなきゃダメなんだ!」
「お前…どんだけ馬鹿なんだ?」
「!?」
「ヒサトもファーストも恐いから!親父もおふくろも恐いから!
俺との友情ごっこに逃げたいだけじゃねぇか!!それが一番楽で傷つかねぇからな!!」
「本当に他人を好きになったことないんだろ!?自分しか大事じゃないんだろ!?
そんな自分、好きだって感じたことあるか!?一瞬だってねぇんだろ!!」
「違…」
「ばーか。知ってんだぞ…?お前が女殺したこと…。そいつみたいにやってみろよ…?ここで俺を殺してみろよ?」
「でも、お前にだけは絶対に、死んでもごめんだ!」
ほしゅ1
このスレ人いるの?
1=シンジ 2=カオル 3=アスカ 4=トウジ 5=レイ
で設定考えてみたんだけど、4thをヒカリにしたほうが書きやすいんだ
それってスレ違いになるからトウジで行ったほうがいいかな?
64 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/17(金) 21:54:11 ID:Tu2fAlJP
自分的には有りかなぁ
一応クラスメート全員候補者だし、ヒカリのプラグスーツのイラストもあったでそ
>>62 一応毎日見てるぞ
>>63 むしろ、是非ヒカリでお願いしますw
ヒカリ好きなんだ…
既存のチルドレン以外の候補でもOKならもうオリキャラだろうが何だろうが
何でもありになっちゃうと思うけど
もうそうしないとネタがないか
さすがにそろそろ順番入れ替えるだけじゃ無理になってきたのかな
個人的にはスレタイ通り本編の5人そのままでやって欲しいけど
規制緩めたらマナとかマユミとか入れて女だらけのチルドレンやら
男一人であと女のハーレムとかでもできちゃうし
そこはネタの見せ方もあるんだろうけど…
マナは戦自だし、マユミはクラスメートじゃなかったし
個人的にはクラスメート縛りの方が好きかなぁ
その辺の匙加減はもう職人に任せるしかないかと
順番入れ替えるんなら5人はそのまんまで行かないといけないから
次スレはチルドレンの順番を入れ替えるスレじゃなくて
チルドレンが違ったら、にすればいいじゃない
あんまり度が過ぎると(TSとか過剰なカプとか)叩かれるだろうから大丈夫だ
流石にオリキャラとか出すバカはいないだろ
クラスメート縛りには賛成
っていうか、こうして考えてみると4って誰でも良かったのかもね
途中退場だし、3と仲が良くてショックを受けさせる存在であればいいんだから
本編のトウジカワイソス
ヒカリとかケンスケもOKになっちゃうのか…
何か嫌だな。
あくまでの話だし、イラストに出てたからヒカリとケンスケなら可程度って感じ
基本は今まで通りって事で良いんじゃないかな
ほんとこのスレROM多いな
公式でクラスメイトが候補だったりプラグスーツ絵があると言っても
本編でエヴァに乗ってないキャラには乗ってほしくないのだよ
>>75 同意
あとたぶん一番影が薄い4だからみんな賛成してるんだと思う
1がヒカリとか5がケンスケとかだったら賛成しないだろ?
何か4のトウジの存在が軽視されてる様で嫌だ
トウジを軽視してるつもりはないけど、「4ならいいか」という気持ちがあったのは認めよう
3がケンスケならノリノリだな
うん、嫌だな
じゃあ4に限りクラスメートって事かな
>>76 トウジは4thという設定以前にいいキャラだと思ってるから軽視はしていない
要するに、3のアスカにより衝撃を与えるために4をヒカリにするわけ?
チルドレンに本編以外のキャラ入れるのはやっぱりやめようよ…
84 :
63:2007/08/17(金) 22:47:36 ID:???
すごい反応があってビックリ
やっぱりスレの趣旨に沿ったほうがいいですね
トウジはいいキャラなので、上手く絡められるよう考えてみます
皆さん御意見ありがとう
やっぱりスレタイに従うということで
>>63 期待してるよ、頑張れ!
>>82 3がアスカだと、シンジにおけるトウジがヒカリの位置だっただけってことだろう
そのほうが確かに書きやすいし
63期待してるよ
そういや欝神以外に完結させた職人っていないのな
親友の彼氏を握り殺す時点で凄い衝撃だろ
俺はまだj氏と294氏を全裸で待ってるんだが
>>88 それだ
彼氏というか、片思いの相手というだけでアレだ
ヒカリがアスカに打ち明けた直後なら更にアレだ
もう一回漫画描き職人来ないかな
欝神使徒波戦漫画や、2トウジ、3シンジのVS戦自漫画のアクションは良かった
745氏と753氏のエヴァ機体は燃えた
機体上手いのは凄い
299氏の3カヲル、5トウジの初対面漫画見て吹いた
密かにカニがwwwww
懐かしいな、絵描き職人いたころ
まとめ氏はまだいるのかな
ところでまとめ氏は生きてるのか
お前らユニゾンしてるんじゃねえよw
なんという結婚wwwwwww
3秒差www
お前さん方もなwww
2秒差www
しかし本当にROMってる人は多かったんだなあ
今時珍しい良スレだからな
エヴァ板には長くいるが、荒れても後味がいいスレってここだけだった
2スレ目から3スレ目までの流れは優しすぎて泣いた
>>94-95 それが居たりするんです、すみません。
夏休み中に更新しようと前スレに投下された分をまとめていたんですが、
更新してから顔出すべきだろうと思って書き込みはしてませんでした。
自分が更新しないことで職人氏のモチを下げてたら本当に申し訳ない。
そういう訳でようやく現在投下された分まで更新完了しました。
お待たせしてしまいすみません。
更新忘れや誤字がありましたら指摘お願いします。
ところでまとめているうちに気になったんだけど、
294氏の作品はサイトに上げてもいいのだろうか…
完成度高いので出さないのは勿体無い気がするけれど、
294氏は直したいと言っていたもので。
2chだから深く考えなくてもいいのかもしれませんがね、一応。
個人的にはとりあえず出しちゃって、もし294氏がいたらそのままでいいか
直して頂けるか意見を聞くってのが理想なのですが。
せっかく続きあるのにそのままにしておくの勿体無いだろ常考…
まとめ氏乙!
>自分が更新しないことで職人氏のモチを下げてたら本当に申し訳ない。
そんな人はいないと思うぞ。
職人と同じく、自分の気が向いた時に作業してくれ。それだけでもありがたい。
個人的には、過去ログをhtml化して見れれば嬉しいかな。
そっちが見れれば294氏の作品も、意向もわかるし。
暫くぶりです……と言っても週一ぐらいでROMしてましたが。
えと、最近三次元上の執筆が忙しく、正直どこまで書いたのか忘れてましてww
多少辻褄が合わないかもしれませんが執筆を再開したいと思います。
294氏が帰ってくることも陰ながら願っております。
まとめサイト管理人さんお疲れ様です
最近スレを知ったので、サイトは非常にありがたかったです
294氏の作品も個人的には是非掲載して欲しいです
本人さんの意向が聞ければ一番いいんですけどね
>>104 丁度今までj氏の作品読んでたからびびったwww
過去ログhtml化はいいが、自演騒ぎでスレが荒れて一晩で消費とかはもう読みたくないなぁ…
J氏の手直し前の作品も乗ってるし。
それを読まれることはJ氏的にどうなのか
2chに投下した時点で読まれるのがどうこうはないと思うぞ
あと、言い方悪くなるけど読みたくない部分は読まなきゃそれでよし
通常過去ログを載せる場合、仮にスレの大半が荒らしの内容でも全部載せるのが常識
かまって厨が立派な職人になっていく過程が垣間見えていいじゃない
>>103 自分も過去ログのhtml化は考えましたが、
二ヶ月程前にPCが逝ったので実は過去ログ持ってないんですよ…
4スレ目のログだけは持ってるんですが、正直どうやってあげたらいいのかわかんねry
ギコナビでHTMLに変換することは出来るんですがね。
で、試しにそのHTMLファイルをそのままサーバーにあげてみたんですが、
IEで表示したみたいにはならなかったんでなんか違う方法があるんだろうな、きっと。
まとめサイト管理人のくせにアナログ人間ですみません。
ちなみに何かあったときの為にメモ帳にスレをコピペしておいたので、
テキスト形式でなら1スレ目から全部あります。
よってそこから職人の作品を抽出することは可能です。
>>107-108 今は自分がこんな状態なので過去ログは掲載していませんが、
問題が解決したら載せたいとは考えています。
108さんの言う通り、色んなまとめサイト見てたらどんな内容でも過去ログ全部載ってますしね。
ただ、今すぐ載せるのはちょっと無理な状態ですw
>>104 とりあえずまとめサイトで自分の作品読み直したら思い出すさ!
投下待ってます
このスレに投下される小説はシリアスが多いが、
よく考えたらギャグでもいいんだよな
そういうの見たい
エヴァ2で別キャラ同士がユニゾン組むと、ちょっとだけこのスレの気分が味わえる
初号機と参号機のユニゾンキックだと、欝神チルドレンの気分が味わえる
トウジの弐号機は黒いんだろうな
最近来たばっかで過去ログが読めない携帯厨な俺には
暗黒史らしき物も294氏とやらもまったくわかんね
ある意味勝ち組
…と思い込みたいorz
帰還を望まれてるって事はまぁそこそこ読める感じの職人だったの?
そこそこどころか文章表現力はかなりある職人だった
俺は294氏のセカンド綾波を未だに待っている
職人来ーい
「やあ、セカンド。早速だが僕とキスしないかい?」
「あんたバカァ?なんであたしがあんたなんかと
そんな事しなきゃなんないのよ!?」
「君のお母さんの命日に僕とキスするのが怖いのかな?」
「はっ、言ってくれるじゃない。いいわよ、してあげるわ。」
「本当かい?嬉しいよ。いい機会だから、最後までやってお互いの親睦を深めないかい?」
「・・・あんたってほんと、馬鹿ね。」
122 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/28(火) 16:19:20 ID:A3nfPYFH
↑アーッ!
sage
>>118 馬鹿にするつもりは全くないが、お前は負け組だw
煽るのはやめれ
124だが空気悪くしたならごめん、本当にそういうつもりじゃなかったんだ
>>118 携帯でもまとめサイトは見られるぞー
お互いキニスンナ
ジョークもたまには必要さ
久しぶりにエヴァ板来たがまだこのスレが残っていて嬉しい
新エヴァ旋風の中でも生き残って欲しいな
まとめ氏いつも乙、J氏始め職人方の投下を全裸で待つ
>>113 ありがとう御座います
早速過去ログ1〜3をうpしました
あの、申し訳ない
やはり4スレ目もどなたかにうpして頂く形になりそうです
何故か自分がHTMLに変換するとぐちゃぐちゃになってしまいまして、
解決策を探したのですがどうもうまくいかず…
色んなフリーソフトで試してみたら、必ず変換時にPCが固まるんですよ
まとめサイトの管理人だというのに本当にすみません
今後過去ログうpに関してはスレ住人の方に頼ってしまうかもしれません
乙です
ところで量産機戦を他のチルドレンで見てみたいんだが
あの狂気じみた戦いは誰が一番似合うかな?
やっぱり顔が同じなシンジ?
顔が同じっていうのは単に貞本の書き分けの問題であって
本編の設定とは全く関係ないし、キャラの雰囲気も
違うんだからどうだろうな
コラを作るならシンジが作りやすいだろう。
基本同じ顔だし、狂気顔は19話でやってるし
迫力出そうなのはトウジ
戦うシーンや惨殺捕食シーン見たいな
133 :
294:2007/09/01(土) 06:50:20 ID:Bp7rbW/1
お久し振りの294です。
4スレ目の途中まではひっついていたんですが、
途中でスレを見失ってしまって…無くなってしまったのかと思ってました…。
映画公開前にと思って久々に板を覗いていたら偶然発見することができて
ほんとによかったです…しかし現在の流れがまったくわかりません…(すいません)
せっかく不慣れながらも書き始めたものだったし、と自分でサイトでも作って
最後まで補完しようかなーなんて思いながらちまちまと書いてはいたのですが
その必要も無くなってほっと一安心です。
記念でもないですけど書きあがっている分の続き置いていきますね。
134 :
294:2007/09/01(土) 06:51:56 ID:???
(わああああああ久々すぎてsage残ってなかった!!上げてしまいましたごめんなさい…!)
第8話
決して晴れた気分とは言い難いものではあったものの、
心にぼんやりと蔓延っていた鬱屈とうする靄は大分薄れていた。
呼び出しの内容を告げる電話が鳴った次の日、指定された場所へと赴くと
間も無くして葛城一尉が扉の向こうから姿を露にした。
「二日間家出をした気分はどう?ほっつき歩いて少しは気分が晴れたかしら」
「おかしなことを聞きますね。僕が丸二日ほぼ自宅に篭っていた事はお分かりでしょうに」
ネルフに所属する者が扱うIDカードには権限さえ所有できればカード保持者の個人情報、
その他諸々を把握することの出来るシステムになっていて、
勿論、その情報にはIDカードを使用した現在地情報も含まれている。
ネルフからパイロット用にと宛がわれたマンションで暮らす僕は、
IDカードを用いることで部屋のロックを解除していた。
それが意味する所は、葛城一尉の部屋を飛び出した所で
自宅へと逃げ帰りのうのうと暮らしていた事も本部にはお見通しという事だ。
諜報部を率いての捜索が行われなかった事や、葛城一尉が僕の自宅へと
直接電話をかけてきた所から見てもそれは明らかだろう。
つまり僕は二日間、放置されていただけに過ぎないのだ。
「…今日話したいのはそんな事じゃないのよ」
ひとつだけ聞きたい、そう切り出した彼女の瞳は真っ直ぐと僕へと向けられていて
何とも居心地の悪い気分を覚える。
つい昨日まで僕の事なんて知らん振りだったくせにね。
「あなたはこれから先、エヴァのパイロットとしてやってく気があるの?」
それとも無いの?
最初から逃げ道の用意された問いを彼女の優しさと取ればいいのか
それとも柔らかな真綿でじわじわと締められるような優しい叱責と取ればいいのか
僕にはわからなかった。
ただ一つだけわかる事は、今これから返す返答次第で僕の運命が
大きく変わってしまうという事、それだけだ。
「…僕が乗りたくないと駄々を捏ねた所で何が変わるんですか?」
そもそも、代わりの搭乗者が居ないという理由で呼ばれた身なのに。
「子供のように喚き散らして尚、無理矢理乗せられるくらいなら、
最初から大人しく従っていた方が無難というもの。
「あなたが乗りたくないと言うなら、それでいいの」
「…でも僕が乗らなければ…」
「他人のことはどうだっていいの!あなたがどうしたいかって聞いてるの」
僕がどうしたいか…。
「初号機のシステムはアスカに書き換えれば何とかなると思うわ。
…中途半端な気持ちで乗るあなたにくらえれば、…きっとね。」
中途半端。
その言葉に僕はもう何も返す事が出来なかった。
そうだ。
僕はいつだってそうだった。
全てを諦めた振りをしていても、何も捨てきる事が出来なくて。
未練がましくただ惰性に従って生きているだけの人形のようなもの…。
今だってそう。
一度は捨てかけた他人との繋がりに無意識に期待して、裏切られた気分になって。
そうして、子供の様に拗ねて反抗したがっているだけの自分さえ認められない。
何をするにも中途半端だという事は自分が一番、よく知っていた。
だからこそ、他人に指摘される事は心苦しく心がざわつくのを覚える。
「そうですか…それじゃあ僕がここにいる意味はもう無いということですね」
「…今まで無理を言って悪かったわね…、
……私たちやエヴァのことは忘れて以前の生活に戻りなさい」
元気でね。
それが一時は上司であり、そして仮初の家族でもあった葛城ミサト一尉から
僕に対しての最終通告であり、別れの言葉だった。
なんて……呆気無いものなのだろう………。
あたしはきっとあいつがココを出て行くと決めたのと同じ頃、
碇指令の隣で赤木リツコ博士がその話について報告しているのを聞いていた。
なぜ『きっと』なのかって?
何事にも秒読み体制、緊急事態にも迅速な対応。
そんな、天下のネルフ様にとってはパイロットの離脱程度の情報が回るのに
そうそう時間もかからないだろうってこと。
静かーな廊下をあたしたち三人が歩く時の靴の音と、大人二人が話している声だけが響く。
「サードチルドレンは明日、第3新東京を離れます」
「そうか…」
あくまで事務的に事実だけを告げるリツコ。
その隣を歩く碇指令は珍しく何かを考えるように言葉尻に何かを含めて頷いた様に、
二人から数歩離れて後ろを歩くあたしには、見えた。
やっぱり何だかんだいっても親子の情ってやつ?
碇指令はあんな役立たずで、ちょーっとばかしツラい目に遭っただけで
逃げ出しちゃうような軟弱な男でも気にかけているのかしら。
何だかとっても腹が立った。理不尽な怒りだけれど、今すぐココで叫んでしまいたい!
何でなの!って。
だって特別なニンゲンはあたしだけで十分のはずだもの。
だってあたしは認められるに値するだけの働きはしてるはずだもの。
それなのに何もしてない様なスカした男が同じように気に掛けてもらうだなんて…。
とってもむかつく!
「いいのですか?それで…」
「これも予想されていた事態のひとつだよ。追い込まれた人間の行動は意外と単純なものだ」
…碇指令ってばいつになく饒舌。
「――しかし、マルドゥック機関による4人目はいまだ発表されてませんわ。
初号機のパイロットの補充はきかないのですよ」
リツコも本当はあいつを手放したくないのかしら。
きっとそうね、だって…腹立たしいことだけれどあいつは初めて乗ったエヴァで
あたしが何年もかけてようやく出来るようになった歩行も戦闘も何もかも、
一発でこなしてしまったんだから。
冷静に考えてみれば、研究者にとってはまたとない逸材だってのはあたしにもわかるわ。
でもそんなの、認めるわけにはいかないのよ。
あたしのプライドが、そんなの認めないって力いっぱい叫んでる。
…早くいなくなっちゃえばいいのに。
ネルフから。第3新東京市から。――あたしの前から。
「最悪――、彼を連れ戻し洗脳となった場合エヴァとのシンクロに問題がないとは…」
「その場合は初号機のデータをアスカに書き換えるまでだ」
「はい……」
そうよ、あんなやつがいなくたって、あたし一人の力で何とか出来るんだから。
あたしが居ればそれで十分なんだって皆が思い知るはずよ!
碇指令だってそう思ってくれているはず。
だからこそ、いざという時には初号機のデータをあたしに
書き換えてくれるって言ってくれたのよね、今。
そうよ。
元々あいつなんてあたしが怪我したから連れて来られただけの代わり。
予備のパーツみたいなもんなんでしょ。
あたしさえいればいらないわよね、そうよね、そうと言って!
碇指令はそんなこと言ってくれないって知ってるけど。
でも不安なのよ、あたしだって…。
不安なの。
そんなわけないって思ってるのに。
ちょっとだけ、だって、ちょっとだけ…思ってしまったんだもの。
あたしが、あいつのスペアパーツなんじゃないかって。
141 :
294:2007/09/01(土) 07:05:50 ID:???
今回は今まで出す機会の無かったアスカの心情を入れてみたくて
唐突にカヲルとアスカの視点が切り替えてしまったのですが大丈夫だったでしょうか…。
過去作品についてはほんとバカだと罵ってくださってかまわないのですけども
一部データを吹っ飛ばしてしまったので手直しとなると時間がかかりそうです…。
ので、これだけ引っ張っておいて申し訳ないのですが今までの分は
それはそれってことでまとめておいていただけるとうれしいです…すみません…。
まとめさんの手を煩わせてしまうのも心苦しいので加筆修正などは
極力無い方向でがんばろうとおもってます。
その時その時で自分の出来る精一杯でがんばれば
後から見て多少アレ?って部分があっても納得できるって…
しんじています………とっても不安だ!
それでは、とても長々とコメント失礼しました。
これからも改めてよろしくして頂けると幸いです。
294(綾波はもうちょっと待っててください)
リアルタイムでキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
序公開のこの日にお目に掛かれるとは…
wktkしてお待ちもうしております。
294氏キタ――(゚∀゚)――!待ってました!
294氏乙待ってたぜ
綾波を去年から全裸でしつこく待ってた例の俺です
ありがとう294氏GJ!!!!今後も期待してるよ!
294氏に限らず職人の人はゆっくりマイペースに投下して下さい
マターリ待ってます
j氏なんて、そろそろクライマックスじゃないかwktk
地方人で、まだ新劇場版観られないから今日の投下は凄く嬉しかったしテンション上がった
>>141 おおおお、294氏お久しぶりです待ってました!
>現在の流れがまったくわかりません
新規職人の方による作品はまとめサイトを参照、
職人による投下を待つ状態は4スレ目と何ら変わりありませんw
「今までの分は それはそれってことでまとめておいて
いただけると〜」とのことですので、そのままあげていいんですよね?
出来るだけ早く更新作業に作業に取り掛かろうと思います。
あげた後で見直して頂いて、もし納得いかない部分がありましたら、
気軽にスレかメルフォで修正箇所をおっしゃって下さい。
なお、誤変換についてはあげる際にこちらでなるべく修正しているつもりです。
勿論加筆修正の件は、どの職人の方でも構いませんので。
個人的には皆さん手直しがなくても十分いけると思いますがねw
あー、くっそ映画早く観ってぇぇぇ!!!
294氏だぁぁ!ずっと待ってました!!
視点切り替え、違和感なく読めました。
ファーストなアスカの心情がよくわかりました。
これからも楽しみにしてます。
このスレでJ氏と294氏両方が顔を出してくれて嬉しいよ
序、ネタバレ注意
「また3番目か、変わらないね。君も」
と、いう最後のカヲルの台詞からして
チルドレンの順番が入れ替わった世界があるんじゃないかと思ってしまった
庵野はこのスレをチェックしているに2万ルピー
良かった。
あの台詞で真っ先にこのスレのこと考えたのは俺だけじゃなかった
149がネタバレ注意と言ってくれたおかげで回避することが出来た、ありがとうw
やっぱエヴァ板くるの控えるべきかな・・・
そうだね。もう公開2日目だし、ネタバレするなって方が無理だと思う
スレタイでネタバレしているスレなんかもあるからなあ
俺も暫く2ch控えるとするか
ここの投下作品は好きだが、新作見てやっぱり3はシンジじゃなくちゃな、と改めて思った
このタイミングで言う必要ある?
煽るな。煽るな。
FFと本編は違うだろ
煽るつもりじゃないけど、まぁ、ちとデリカシーが無いなとは思った。
突っかかってないでスルーしろよ
荒らしはスルー
ここのスレ民は真剣だな。
どれだけこのスレが愛されてるか垣間見えたよ。
エヴァ板オワタと思った頃に見つけた良スレだからね
このスレを見ている人はこんなスレも見ています。(ver 0.20)
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ちょwwwwwwwww
職人本気かwwwwwwwwww
>>163 >真面目に酷評します
ワロタwそんなスレがあるのか
てか職人SUGEEEEEEEEE
職人、決してあせらずマイペースに、適度にがんばってください
待ってます
294氏の作品、今まで投下された分をまとめて更新しました。
毎度のことなのですが、なにかミスあった場合は
どなたでもよろしいので指摘お願いします。
編集作業をしている間はいつも思うのですが、
本当に職人方の作品はどれもレベルが高い…
一住人として続きwktkしています。
まとめさんいつもありがとう
久々にきたけど、このスレは相変わらず良いスレ
前に漫画とか投下してたけど、また描きたくなってしまった
描けばいいと思うよ!
職人期待あげ
↑追加で、ヘッドホン推薦です
おお。声系はあまり好きじゃなかったんだが凄く良かった。
>>171 再うp!再うp!
丸1日くらい消えないとこにしてくれー
このスレは人がいるときはとことんいるが、いないときはとことん過疎るな
だが毎日覗いてるやつは結構いそう
俺みたいに
俺も毎日チェックしてる
欝神エヴァの残テOPってまとめサイトにあったっけ?
GIFアニメを繋げて完全にOPにした奴
前に誰か投下したときに保存したんだけど、見つけられないんだ…
ない
が、あれはさすがにまとめにうpするのもヤバいんじゃないだろうかw
>>178ニコニコの性別変換OPを見て思いついたのか?ww
あの欝神MADは保存して持ってるけど、よくできてるな
編集がうまいから違和感ないし
黒弐号機萌え
転載ってしていいの?
大丈夫ならろだを教えてくれればできるけど
>>183 ログ見てみたけど、本人は特に甜菜拒否してなかった。
つまりまとめうpもおkだと思うのだが、やはり著作権関係でヤバイのかな?
曲関連は個人サイトにうpするのやめた方がいいと思うよ
カスラックのせいで替え歌まとめサイトも潰れたしなぁ
これはエヴァ板とは関係ないとこだけど
ファーストの見せ場って全部でどれくらいあるんだ
むしろそれぞれのチルドレンの見せ場を箇条書きにしてみたい
というか誰かにしていただきたい
まとめてもいいが時間がなくて出来ないすまん
良スレほしゅ
マターリはいいね
だがマターリし過ぎ
荒れるよりいいさ
職人も微妙にちゃんと見てることがわかったし
また小ネタ踏まえつつ雑談したいんだけどな…
フィフストウジは出オチだとか
フィフスシンジは本当にドグマまで辿り着けるか不安だとか
フィフスアスカは萌えるとか
フィフストウジは書き方によっては相当泣けるぞ
一番人間臭いし
逆にフィフスアスカの方が想像付かない
>ドグマまで辿り着けるか
シンジはやるときはかなりやる
叫びながら
シトウジは関西弁をどこで学んだんだ
ベースの人間が関西人だったのかもしれない
>>197 そもそもカヲルだってどういう風に育ってああなったのかはわからないから
そのへんは職人次第というか適当でいいんじゃね?
シトウジは後半かなり悲しい展開になりそうだが、序盤はギャグだなww
六甲おろしを鼻ずさみながら現れたガチムチ
まぁ仲良くはしやすいかもしれないが
尻が心配で風呂なんか一緒に入れないぜ
デスリバで起動実験に向かうときの「ほな、行こか…」という台詞
あれが切ない響きでドグマに降りるときに合ってるかと
序盤ギャグで後半悲劇なギャップがいいんじゃないか
このスレ初心者ですが質問です
チルドレンの順番を2つずつ後ろ送りにしたFFって何方か書いてらっしゃいますか?
1st鈴原トウジ
2nd渚カヲル
3rd綾波レイ
4th惣流アスカラングレー
5th碇シンジ
1トウジにwktk
206 :
203:2007/09/27(木) 18:59:11 ID:???
>>204 d楠
意外と本編の流れで収まるみたいな気がしますた。
拙いけども少し書いてみたいと思ってます。
>>203 まさにその組み合わせでネタが浮かび、何度も書こうと思いました。
なかなかまとまらなくて今に至るわけですがorz
かなり駆け足の小ネタでよければ、私も挑戦してみたい所存です。
1カヲル
2シンジ
3アスカ
4綾波
5トウジ
が見たいです
ずっと1トウジ2綾波3シンジ4カヲル5アスカで考えてるんだけど
どうにもこうにも話としてまとまらない
もう書きたい使徒戦だけうpしてしまおうか…
首都から程近い別荘地の奥、そこから夕方のバスに乗って駅に出た。
最終の特急に乗って一旦名古屋に出て、駅近くのカプセルホテルで一泊。
始発の、やけに鼻先の長い列車を新小田原で乗り換え、新箱根鉄道に揺られて到着したそこは、戦場だった。
少し不恰好な太っちょの機体が斜めに飛んでいき、何かにぶつかって弾けた。
轟音。そして煙と熱風。
バーチャルじゃない。本物。
町に人気がないわけが分かったような気がした。とうに避難したか、安全そうなところに籠って震えているのだろう。
何も知らずに通りで突っ立っているのは自分ひとりなのだ、と綾波レイが考えたとき、彼女の目の前に巨大な「何か」がぬっと現れた。
何メートルあるのか、咄嗟には見当も付かない。
頭部が大きくせり上がった肩にめり込んだ人間型のそれは、全体の大きさにそぐわない「顔」のようなものを彼女に向けた。
嘴のようなものが付いた丸い「顔」の、黒くて丸い双眸が彼女を捉える。
「あ・・・」
危険ということは認識していたが、心が付いていかない。
何かに似ている、なんだっけ、と考える。
数瞬の間、「それ」とレイは向かい合っていた。
「・・・・シンちゃん?・・・いえ、ジュンくんかしら」
彼女がそれに思い当たるのと、数十メートル向こうの信じられないほど細い横丁からエレカーが飛び出してきたのは同時だった。
タイヤを軋ませる音がして、エレカーは彼女の脇数十センチに停止した。
「貴方がレイね。乗って!」
ドアを開けながら叫ぶ女性に、レイはこくんと頷いた。
エレカーはモーターの駆動音とタイヤの軋む音を撒き散らしつつ走り出した。
何かが焼けるような厭な匂いが室内に漂い始めた。
「私が葛城ミサト。手紙に写真付けたから分かると思うけど。
挨拶は抜きね。取り敢えずここから離れるわよ」
女性は乱暴にエレカーを操りながら、レイの方を見ずにまくし立てた。
「…はい」
「使徒に対してN2爆弾を使うことにしたのよ、国連軍のヴァカが」
「…使徒ってあのシンちゃん…」
「だからなるべく遠くへ…ってもう来た!?早すぎるわよ!」
「のことですか…?」
「レイ、伏せて!……」
て、の後にも何か言われたかも知れない。どちらにしても、いきなりやってきた酷い音と衝撃で全く聞こえなかった。
何がどうなったのか皆目分からないまま、エレカーの天井に頭をぶつけてレイは意識を失った。
たった今書きかけたテキストを全部失いましたorz
始まってもいませんが続きは来週末くらいになりますorz
テキストは一度メモ帳かワードに書いて、それから投下するのをすすめる
活性化期待あげ
順番が違ったらって立場や人格、設定まで変わっちゃうの?
人格や設定はそのまんまで順番(登場時期というか)だけ変わるのかと思ったら
これじゃ別人だな
とりあえずお前はまとめサイトを見ろ
見たけど
例えばカヲルがファーストってんなら設定その他はそのままでゼーレ
の都合で1番目の適格者として選ばれて早めにネルフに送り込まれるとか
あとは性格人格そのままでどういう行動とってどういう話になってくのかとかそういうのかと思った
完全にキャラまで違うし
こういう基地害が職人のやる気を失わせ腐らせて行くのだな
は?何かおかしなこと言った?感想を言っただけだけど
難しい 不確定要素が多すぎる
本編は必然性が高い話だし
誰かの作品が投下され始めたところでこの問答
明らかに狙ってるなw
煽るのはやめて意見として受けとめようや
別にこういう風にしなければならないって規定もないだろうに
まぁ書いてる方のやる気が失せなければいいんだがねw
最近どこのスレも荒れてますなぁ
まあ、大学生の長い夏休みもようやく終わったことですし
マターリと行きましょうや
このスレほとんど荒れないしな
228 :
203:2007/10/01(月) 20:20:21 ID:???
>>215が本当に直前の投下物見ての感想だとしたら
まだ1レス半しか進んでないものを見てどんな感想もってもしゃーないでしょ。
逆にどんな感想持っても後から覆される可能性も大です。
作者の人は気にせず続き書いて良いのでは。
と、今週投下予定なので予防線を張ってみるテスト。
いち早く同じネタが投下されて、実は既に(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルです。
>作者の人は気にせず続き書いて良いのでは。
同意。職人ガンガレ
>同じネタが投下されて〜
大丈夫だ、食材が同じでも調理方法は人それぞれ
これもひとつの可能性
232 :
203:2007/10/06(土) 17:27:23 ID:???
「15年振りだな」
「ああ、間違いない。使徒だ」
後に第3使徒と正式に呼ばれることになる怪物襲来。
水際撃退と勢い込んだものの、虎の子のN2地雷まで注ぎ込んでもほとんど成果を挙げられなかったした国連軍は
渋々ながら作戦指揮権を特務機関ネルフに委譲した。
「碇君、我々の通常兵器では目標に対し迎撃手段がないことは認めよう」
「だが、君なら勝てるのかね?」
「ご心配なく。そのためのネルフです」
ネルフ司令、碇ゲンドウはサングラスを光らせて返答した。
余裕を見せて返答したはいいが、ネルフ側にも問題は大有りだった。
彼等の持つ「汎用人型決戦兵器」エヴァンゲリオンが使徒との戦いの切り札となることは分かっている。しかし……
「パイロットがいないぞ」
国連軍の人員が撤収し急に人の数の減った作戦指揮所で、副司令の冬月コウゾウは眉間に皺を寄せた。
起動可能なエヴァンゲリオンは2機ある。
だが、パイロットの鈴原トウジは数日前の試験で重傷を負い、まだ点滴を受けているような状態だった。とても操縦などできたものではない。
そして、目下のところほかにパイロットはいない。
せっかくの決戦兵器も、油が足りずに港に係留されたままの軍艦と同じ状態なのだ。
「心配ない」
碇は薄く笑い、司令席の脇にあるコンソールのキーを叩いた。小さなモニターに電源が入り、一人の少女が映し出される。
「たった今、予備が届いた」
こんなときにもかかわらず、碇の声にはどことなく満足そうな響きが混じっているようだった。
冬月はそれを気のせいだと思うことにした。彼はもう少しだけ碇ゲンドウという男の人間性を良い方に誤解していたかった。
233 :
203:2007/10/06(土) 17:28:38 ID:???
「遅刻よ。葛城1尉」
「ごめぇ〜ん。ちょっち道路が混んでてさ」
作戦本部長の肩書きを持つ葛城ミサトは、技術部門の総領のような立場にある赤木リツコに舌を出してみせた。二人は学生時代からの友人だった。
混んでいた、というのは嘘ではないが少しばかり特殊な事情もあった。使徒との戦闘で度々の迂回を余儀なくされたのだ。
もっとも、それは二人とも承知の上での会話ではある。
「で、パイロットは見つかったの?」
「ええ」
リツコは形のいい眉をひそめた。
ミサトはちらりとそちらを見たが、リツコの表情には気付いていないように続けた。
「マルドゥック機関が見つけたサード・チルドレンか。余裕があれば会いたいわね」
「そうね。貴方の指揮下に入るのだから」
「ま、この戦闘に負けなければ、だけどねー」
ミサトは天井を見上げた。
使徒は二人のいるネルフ本部に向かっている。N2地雷の爆発やら迎撃システムのお陰で行き足は鈍っているが、確実に近づいていた。
「で、どこにいるの?その子は」
「もう到着しているわ。ケージにね」
「手回しの良いことで」
遠まわしに遅刻を責めるような言葉に、今度はミサトが顔をしかめる。
リツコはじろりとそれを見て、察しの悪い友人に溜息をついた。
「手回しが良かったわけじゃないわ。たまたまよ」
「どういうこと?」
「これを見て」
リツコは脇に挟んでいた書類をミサトに差し出す。
何よ、と不審そうな表情で受け取ったミサトは、書類に目を通すなり顔色を変えた。
「まさか、あの子が?」
「その、まさか、よ」
リツコの顔からは表情が消えていた。
「第三の適格者は綾波レイ。それがマルドゥック機関からの報告だったわ」
234 :
203:2007/10/06(土) 17:37:13 ID:???
肝心のレイの履歴について間違えて覚えていたことが判明したため、現在続きを書き直し中。
続き投下が明日か明後日になります。
235 :
203:2007/10/07(日) 14:32:09 ID:???
キャットウォークというよりはダムの上に架けられた橋に近いような場所に彼女はいた。
視線の先には兜を被った武者を思わせる巨大なロボットの頭部が、水面からぬっと突き出ている。
それが例の汎用決戦兵器だった。
彼女は無表情にそれを眺めた。
電気を動力源としているが現在は全電源を落とされて繋止されている。パイロットの手配がついていないからだ。
そういう目で見れば、頭部以外は冷却液の中に水没しているのも、動かそうにも動かすことができないのを象徴しているような眺めにさえ思える。
少女の隣には化粧気のないショートカットの女性がいる。
技術部所属で2尉の肩書きを持つ伊吹マヤだ。こちらはどこか居心地の悪いような風情で、少女とロボットを交互に見遣っている。
『久しぶりだな、レイ』
どこかに設置してあるスピーカーから声が響いた。
レイと呼ばれた少女は顔を上げ、ロボットの更に遥か向こうにある壁面に嵌められたガラス窓の向こうに声の主の姿を見つけた。
「碇司令……」
「レイを乗せるの?テストもなしに?」
「他に方法はないわ」
構内用の小さな電動車に乗り合わせたミサトとリツコは狭い場所に似合わない言い合いを始めていた。
「ムチャすぎる。7か月もテストして駄目だったんでしょ」
「座ってくれていればいいの。それ以上は望まないわ」
冷たささえ感じさせるリツコに、ミサトの癇の虫が反応する。
「あんたねえ、いきなりアレに乗せてなんでもないの?あんたが面倒看てきた子じゃない」
身を乗り出した反動で電動車ががたんと揺れ、ミサトは慌てて座りなおした。
「今は誰であれ、エヴァと少しでもシンクロ可能な人間を乗せるしか、ないのよ」
リツコはことさら冷徹さを感じさせるような声音になった。
「判ってるはずでしょ、葛城1尉」
ミサトは二三度瞬いた。頷いたときには、彼女も仕事の顔になっていた。
「……そうね」
電動車が止まった。
マヤが振り向いてほっとしたような顔をしたが、レイの方は壁の向こうの碇に視線を向けたまま動かない。
236 :
203:2007/10/07(日) 14:33:11 ID:???
「これに乗せるために、私を呼んだのですか」
『そうだ』
レイは決戦兵器の頭部に視線を戻し、それから俯いた。
「……無理です」
『可能性はある』
碇の口調には迷いがない。まるで既定の事項を告げるように無機質だった。
「5年前と同じことです」
レイは短く否定する。それを聞いて碇の表情が微妙にゆがんだ。
『乗るなら早くしろ。でなければ帰れ』
「……」
「せやから、大丈夫言うてるやんか!」
「無理だといったら無理だ!死にたいのか!」
キャットウォークの端に近い出入口で何事か言い争う声が上がったのは、レイが顔を上げて何かを言おうとしたときだった。
全員の視線がそちらに集まる。
声の主は負傷して病室にいるはずの鈴原トウジだった。
今も片腕はギプスに包まれ、頭の半分には包帯が巻かれている。制止しようとしているのが医師と看護師というところからみて、無理やり起き出してきたのに違いなかった。
「ワシはやれる!今乗らんで何がパイロットや!」
「その体で満足に操縦できると思ってるのか!」
「四の五の言うてる場合やない!使徒が攻め込んできたら皆死んでまうわ。乗って戦わなあかんやろが」
碇は俯いたレイをまた見遣り、トウジの騒いでいる方をちらりと眺めてから事務的に告げた。
『初号機発信準備。ファーストチルドレンは発進待機させろ』
リツコは下唇を噛み締めて碇を見た。いや、睨んだようにミサトには思えた。
何か抗議でもするかと思えたが、リツコはそのまま視線を傍らのマヤに向けると事務的な口調で告げた。
「初号機のシステムはトウジ君に換えて再起動。いいわね」
「はい」
マヤは気遣わしげにレイを見つめてから、小走りに電動車に向かう。
リツコはもう一度碇の方に視線を投げたが、何も言わずにその後ろに続いた。ミサトも逆側の出入り口に駆けて行き、キャットウォークにはレイだけが残された。
乙&gj!
238 :
203:2007/10/07(日) 21:46:05 ID:???
実は関西弁わかりません。そこそこまともに変換してくれるページとかツールあったらおしえてくらはい。
ファーストトウジktkr!
面白いです、続き楽しみに待ってます(*゚∀゚)=3
いいねファースト鈴原!熱いねw
>>238 関西圏の人に聞いたらトウジのあれはトウジ弁だそうだから
そんなに難しく考えなくても良いと思うぞw
声優自身がそう言ってるしなぁ>偽関西弁
何か1トウジは幼少時薄暗い部屋で一人でテレビを見て言葉を覚えたって感じだな
それがお笑いのビデオだったので強制的に関西弁を覚え、パッと見明るい性格に
245 :
203:2007/10/12(金) 17:12:43 ID:???
続きは明晩以降になりそうです
申し訳なかとです
頻繁に報告しなくても自分のペースで投下していけばいいと思うよ
いつも誰かしらいる
キャラが別人過ぎて感情移入できない
始めの部分はそんなもんだよ。設定自体が本編じゃないんだから
話が進む毎に設定やキャラが立ってくる
エヴァの二次創作ってそういうもんだと思う
249 :
203:2007/10/14(日) 19:45:24 ID:???
レイはとぼとぼと歩き出した。
──捨てられた。
5年前にも捨てられた。違いがあるとすれば、今度は自分から望んだこと。
しかし捨てられないように縋ったとしても、結局十数分後には同じ結末が待っているだけだったろう。
だがそれで良いのだろうか。わからない。わからない。
彼女はキャットウォークの端、トウジと医療スタッフがまだ何やら言い合っている脇を通り過ぎ──
突然、それまでにない衝撃が走った。
「あぶなっ!」
何か血の匂いのするものが上から被さり、彼女を床に押し付ける。続いて、金属的な破壊音と誰かの悲鳴、そしてごく近くで押し殺した呻きが聞こえた。
「──直撃だ」
「鈴原トウジ!おい!」
被さったものが乱暴に外され、レイはやっと周囲の状況を知覚した。
近くで照明か何かが割れて落ちたらしい。床一面に何かの破片が散らばっている。
医療スタッフが、彼女に被さってきたものを囲んで慌しく動き始めている。
「あ……」
「大丈夫、やったか……鈍臭いなぁ」
"被さってきたもの"は、鈴原トウジだった。頭の包帯に血が滲み出している。
「怪我ぁ、ないか……」
「……」
レイは麻痺したような気分のまま何も言えず、ただこくりと頷く。トウジはそれを見て薄く笑ったが、そのまま意識を失った。
ギプスに無数の破片が散っているのが見えた。そして、新たな血の匂い。
彼が自分を庇ったのだ、ということは理解したが、そこから先に思考が進まない。
250 :
203:2007/10/14(日) 19:49:17 ID:???
「揺らすなよ、そーっとだ!あと輸血液!」
「はい!」
スタッフが担架の上にトウジを運び上げるのを、レイは混乱したまま見つめる。その耳に、別の声が飛び込んできた。
「えっ、えーと、はい、いえ、無理です!意識も失ってるんですよ!」
スタッフの一人がこちらを振り返りながら構内電話に叫んでいる。
「元々絶対安静だったんです!そのうえ背中に……」
レイはつと立ち上がる。スタッフが二三度瞬きながら彼女を見た。
「貸してください」
レイは電話の受話器を指した。スタッフはそれに気圧されるように、機械的な動作で受話器を差し出した。
受話器を耳に当てる。歪んだざわめきと、状況を問いかける碇の声が聞こえる。何故か、それはとても遠く隔たった場所からのように思えた。
「私が乗ります」
電話の向こうの碇がそのとき何か答えたのか、黙ったままだったのか、レイはどうしても思い出せない。
ただ、僅かに早口になっていたが、レイははっきりした発音で告げた。
「初号機に、乗ります」
碇が息を呑む音がしたのだけは、はっきり覚えている。
それに微かな笑いの成分が含まれていたのかどうかは、はっきりしない。
受話器を置いて十数分後には、彼女はエントリープラグと呼ばれるエヴァンゲリオンの操縦席にいた。
でもこのスレでは結構珍しい感想だな
異常事態
あまりにつまらない内容に住民総すかん
書き込みも止まる
と保守してやる親切な俺
part5まで来た良スレを一発で止めた
>>203の才能に拍手wwwwwwwwwww
こういうふいんき(何故かry が職人の板離れに繋がるんだから……自重しろ。
トウジが格好良くていいよ
つまらんFFにつまらんと言うのも大事なことだ
ファーストトウジがすごくいい。
早く他のチルドレンも見たいよ。職人さんガンガレ
俺は好きだよ
普段はROM専だけど 続き楽しみにしてる
それにしても、j氏はまだか・・・?
まとめサイト見てからずっとwktkして待ってるんだが
J氏も最初はとても微妙な作品でかまってちゃんな厨だった
それがあんなに成長したんだ
言う程つまらないことはない
っていうか、初期段階だし
これからの展開に期待
確かにJ氏の成長具合は本当に凄かったな
初期は微妙だったが現段階で投下されてるのは続きが気になる位好きだ
要するに203よ、叩かれても気にするなってことだ
伸びる奴は叩かれても伸びる
伸びない奴は消える
消えていいよ
こりゃ住人に見せ掛けた荒らしだな…
みんなスルー推奨
つまりまとまった量になってから一斉に叩くんだね(( ;゚Д゚))ガクガク
さすがくろうとは違うなー
何か最近雰囲気が違うな
新劇効果かな
どのスレも雰囲気おかしい
エロ分多目のスレの大量ストップもあったしねぇ
やなふいんき(何故かry
違反してるスレは削除されても仕方ないだろう
問題はそれに便乗した荒らし
違反は自業自得
だがここは関係ないよ
全盛期は過ぎ去って、かなり過疎ってるスレまで出張するようだから暇なんだろ
しかも微妙な煽り方
やり方を変えてネチネチいびるつもりだったのでは……
と思う
エロスレ住人乙
どっちにしろ人いないからな
たまには活性化あげ
で、203はもう書かないのか?
「また3番目とはね。変わらないな、君も。会えるときが楽しみだよ。碇シンジくん」
序のカヲルの台詞に淡い期待
公開終了したら新劇場版の順番を変えてもいい訳だよな
279 :
◆jH3Q3bIrRM :2007/10/28(日) 15:53:27 ID:bBITuisy
……僕は君達を愛していた。
ミサトさん、僕の保護者。
トウジ君、僕の友達。
ファースト、僕の片割れ。
皆、愛していた。
でも、もうこれで終わり。
どんな結果になるかはわからないけど、僕らはもうお別れだ。
さぁ行くよ、アダムの分身。
そして、リリンの下僕。
You are (not) alone.
僕が始めてエヴァに乗った時、不安と興奮が入り混じったような甘酸っぱさを感じたのを覚えている。
それと、血の匂い。
これから何回もLCLに溺れなければならないと思うと、気分が悪くなった。
でも、今はそんなことを気にしていられない。
LCLの気持ち悪さも、感じられない。
今、僕は『使徒』との戦いに直面している。
僕の初任務は、どのようなものなのだろうか。
エントリープラグ内はまだ暗闇のままだ。
エヴァンゲリオン弐号機の中に待機させられたまま、数分経った。
ミサトさんから指令が届いたのは、その時のことだ。
「シンジ君、あなたの任務はセカンドチルドレンを殲滅することよ」
「えっ?」
何を言っているのかわからない。
僕達が戦っているのは『使徒』のハズなのに、なんでセカンドを……。
「カヲル君……いや、第11使徒はエヴァ初号機をジャックしたわ」
「……!」
「だからトウジ君は出撃できないの。レイも行方不明だから……シンジ君、あなたが倒すのよ」
「そんな、無理ですよ!僕はまだ……」
僕がここに来てからまだ一週間も経っていない。
それなのに、なんで。
なんで僕がこんな目に遭わなきゃいけないんだ。
「はぁっ……はぁっ……」
エヴァ初号機を取り押さえたときには、セントラルドグマに墜落していた。
磔にされていた白い巨人と対面したのは、そのときが初めてだった。
白い巨人には、巨大な槍のようなものが突き刺さっている。
「君は……カヲル君?」
「あぁ、待っていたよシンジ君」
目の前にいるカヲル君は、病んでいる様子などひとかけらも無い。
むしろ、生き生きとしていた。
「君は三人目のはずだった」
「ぇ……?」
「前も、その前も、これからも三人目であるはずだった」
「何のこと……?」
カヲル君の表情は――何故だかわからないけど――嬉しそうだった。
「本来なら、僕が君であるはずだった。だけど、君が僕になってしまった」
「君が……君が何を言ってるのかわからないよ!カヲル君……!」
鼻笑いが漏れる。
カヲル君はこちらに背を向けると、白い巨人の方へと進みだした。
「相変わらずだね、君は」
「待って……!」
手を伸ばす。
サードインパクトとか、任務とかは関係無い。
ただ、カヲル君が遠くに行ってしまうような気がして……。
「君は僕を止める気だろう?止めるために僕を手に収める……」
「……!」
僕が彼を捕まえる前に、自分がエヴァの掌に拘束されることをカヲル君は知っていた。
「さぁ、僕を解放してくれ。この狂った序列の世界から」
「序列……?」
「数字と同じさ」
カヲル君は片手を僕のほうに向け、人差し指を立てた。
「『1』は『1』以外の何者でもない。『4』の次の数字が『3』であってはならない。
その序列が狂ったら何が起こると思う?足し算も引き算もできない。何もかもが狂って崩壊してしまうんだよ」
「何の話をしているの……?」
「一度壊れた世界は元通りにはならない。もちろん、輪廻もそこで止まってしまう……」
「君は……一体……」
カヲル君の掌が、僕の方に向けられる。
「僕はいつまでも君と会いたいってことさ」
次の瞬間
何故か分からないけれど
僕は……
掌を
握り締めていた。
シンジ君、君は悪くない。
これは『運命』なんだ。
誰かが初めから決めていた、プロセスに過ぎないんだ。
だから、泣かないで。
キール議長。役目は果たしました。
僕は貴方達のように、全てを壊してまで、この世界から脱出したくありません。
だから、元に戻しました。
僕は、「この世界」の彼らを、愛しているから。
お久しぶりです。ひとつだけ報告をさせてください。
今回かなり端折ってありますが、そこは原作とほぼ同じで、何の伏線もありませんので
皆様の脳内に任せてしまう形になってしまいました。
手抜きをお許しくださいorz
(1.トウジ 2.カヲル 3.アスカ 4.シンジ 5.レイ)
当面すべてサードチルドレン、アスカの一人称です。
私はパパが嫌い、今私がママと呼んでいるあの女も嫌い。あの二人はママ・・・
私の本当のママが生きてた頃から、ママを裏切って・・・
ママがおかしくなって、あんな死に方をしたのもあの二人のせい。
だからパパがまだ小さい私を置いて日本に行った時も、何とも思わなかった。
むしろ清々したわ!
何年も連絡もよこさなかったパパから、ミスコピー紙の余白に「来い」とだけ書かれた手紙が
突然送られてきた。そんなふざけた手紙に応えて第3新東京市まで来たのは、
今更どの面下げて私に会うつもりなのか見てやりたかったから。
それが会うなり訳のわからないロボットみたいなのに乗って怪物と戦え、でなければ帰れ、ですって・・・!
・・・あきれて物も言えないわ。ま、パパがどれだけ人でなしかってことが再確認できた
ことだけが収穫ね。もちろん私は乗らない、パパのためになんか、指一本挙げるのだってお断りよ!
私が断ると、パパは周りの人間に何やら指示を出した。
・・・するとしばらくして、体中に包帯を巻いた男の子が救急ベットに
乗せられて運ばれてきた。
包帯と眼帯で顔はよく見えないけど、開いてる方の目が私の目と合った。年は私と同じ位みたい。
その顔も、体も、巻かれた包帯に血がにじんでいる。
パパがそいつに話しかける。
「トウジ。予備が使えなくなった。もう一度だ」
「・・・しゃあないな・・・。そうやんな、オナゴには無理や・・・」
なんですって!?頭にきた!サルみたいな顔したあんたが、なんで「オナゴには無理」なんてふざけたこと言えるのよ!
「冗談じゃないわよ!こんなくたばり損ないにできることが、私にできない訳ないでしょ!
やってやるわ!私を乗せなさいよ!」
パパにもこんなサル顔男にも、なめた口なんかきかせるもんですか!やってやる!
・・・気がついたら病院のベットに寝ていた。
・・・記憶を呼び戻してみる・・・
あの後私は例のロボットに乗せられて、「使徒」とか呼ばれる怪物と対峙した。
それから怪物に腕をやられて、頭をやられて(実際には私自身がやられた訳じゃないけど、
痛いのだから同じことだ)・・・その後は覚えていない。
でもここに寝ているということは、戦いは終わって、そして多分怪物を倒したということなのだろう。
私は葛城ミサトという人の家に住むことになった。私を迎えにきて、「ネルフ本部」まで連れてきた女。
作戦課長とかいって私の上司に当たることになるらしい。
私は別に用意されているという宿舎に一人で住んでもよかったんだけど、ミサトが強引に
同居することにしてしまった。この人、明るく気さくに振る舞っているけど、いかにもわざとらしい・・・
好きになれそうもない。
家についてから、二人で歓迎パーティーらしきものをやった。
それにしても・・・部屋は散らかってるし、食べ物は出来合いばかりだし、そもそも冷蔵庫には
ほとんどビールしか入ってないし・・・生活能力ゼロって感じね、この人。
妙なペンギン?がいるし、何なのよ、この家。私これからどうなるのかしら・・・
中学校に通うことになった。
私はドイツで大学まで出てるのに、今更中学なんでバカらしいけど、
ミサトが日本に慣れるため、友達もできるから・・・とか言うから行ってやることにした。
・・・ガキばっかり。「友達もできる」と言われても、こんな連中とまともに付き合いたくないわ。
言い寄ってくる男子とかもいるけど、私は大人の男が好きなの!
学級委員長ということで、洞木ヒカリという子がいろいろ面倒見てくれた。
親切で明るくて真面目。この子とは仲良くなれそうね。
クラスの子に「例のロボット(エヴァンゲリオンとか言うんだっけ?)のパイロットなのか?」と聞かれた。
相手するのはめんどくさかったけど、嘘ついてごまかすのはもっとめんどくさいからYESと答えた。
その途端クラス中の子たちが集まって、怖くなかったか、どうやって操縦するのかとか次々言い立てた。
これぐらいの事でワイワイ騒いで・・・だからガキは嫌なのよ!
校舎の裏に呼び出された。同じクラスの「碇シンジ」とか言う、小柄で線の細い男子だ。
告られたらめんどいとか思ったけど、表情を見るとどうもそういうつもりではないらしい。
なんかヒカリも心配そうに私についてきた。
そいつは思い詰めたような顔でこう切り出した。
「君、この前あった戦闘の時のロボットのパイロットだったんだって?
・・・あの戦いのとき、僕の母さんが巻き込まれたんだ。
怪我して、入院して・・・・大変だったんだ!
怪獣の攻撃でじゃない、君が乗ってたロボットが暴れたせいだ!
もっと気をつけて戦ってくれよ!」
「なんですって!」
言いがかりを付けられたようで腹が立った。私だって初めて乗ったあれで、訳が分からない中必死で戦ったのよ!
命がけでやったのに、なんでそんなこと言われなきゃならないの!?
・・・少しからかってやりたくなった。
「・・・それで、何なの?私に謝ってもらいたいわけ?」
「何!?」
「それともシンちゃんはママのおっぱいが恋しくなっちゃたのかな〜?」
「・・・この・・・!」
思った通りそいつは目を見開いて、神経質そうな顔を歪めて怒りを露にした。
でもそいつがやったことは、私の想像を超えていた。
いきなり私につかみかかると、両手で首を絞めようとした!
「・・・クッ・・!」
「何するの碇君!やめなさい!」
ヒカリが割って入って止めてくれた。
「いきなり何すんのアンタ、ビョーキなんじゃないの?!」
離れ際に私はそう怒鳴って、土をあいつに向かって蹴り上げてやった。
「碇君、なんて事するの!惣流さんに謝って!」
「・・・・」
あいつはヒカリの非難の声も、私にかけられた土にも気づかないように、
自分の手を見つめて、呆然と立っていた。
まるで自分で自分のしたことが理解できないという様だった。
「・・・取り込み中すまんの」
場違いな間の抜けた声が割り込む。・・・いつの間にかやって来たファーストチルドレン、鈴原トウジだ。
「緊急召集や。本部まで来たってや」
それだけ言うと、鈴原はさっさと行ってしまった。
その声をきっかけに、私は踵を返して歩き出した。こんな不愉快な場所から、
一刻も早く立ち去りたかった。
ヒカリが追いかけてきて、私に話しかける。
「惣流さん、ごめんね・・・碇君、お母さんのことになると感情的になっちゃって・・・
碇君の家、母一人子一人で・・・そのお母さんも本当のお母さんじゃないの」
「!」
「小さい時、本当のお母さんは亡くなって、お父さんも家を出て行っちゃって・・・
唯一の親戚だった今のお母さんが碇君を引き取ってくれたって・・・
碇君には必ず謝るように言うから、気を悪くしないで、惣流さん」
「・・・フン、別に気にしてないわ。あんなボウヤにかまってられないもの」
そう言ったけど、ヒカリの今の話は心に引っかかった。
小さい時母親が死んで、父親に捨てられて・・・私と同じ・・・
あんな風にからかっちゃって、悪いことしちゃったかな。
「どうして私の命令を無視したの?」
ミサトが怖い顔で私に詰め寄った。
さっきの使徒との戦闘の事だ。
ーー
イカみたいな使徒の触手で私の初号機は弾き飛ばされ、アンビリカルケーブルが
切断されて、倒れ込んだ所にはなぜかヒカリと「首絞め男」碇シンジがいて(こんな所で何してんのよ!)
身動きが取れなくなってしまった。
ミサトの指示通り二人をエントリープラグに収容して、さあこれから、という時、
「アスカ、そのまま撤退して!」とミサトの声。
「撤退?!」
「そう。逃げるの」
「逃げる?!私が?!・・・冗談じゃないわ!」
そうよ!この場でケリをつけてやる!私は興奮してプログナイフを装備して・・・
ーー
「もしあのまま動けなくなったら、あなただけじゃなくあの二人も無事じゃ済まなかったのよ!
そしたらあんたどう責任取るつもりなの!え!」
もう!こっちに来てから、嫌な事、うまく行かない事ばかり・・・
いけ好かないパパ、使徒との戦闘、学校での事・・・
私は一生懸命やってるわ!なんでみんな怒るばかりで誰もほめてくれないの?!
私は思わず言い返した。
「うるさいわね!どうして私が逃げなきゃいけないの?!あんな奴私にかかれば
大した事無いのよ!勝ったんだからいいじゃないの!」
するとミサトは私に歩み寄ってきた。そして右手を上げて・・・
ーーバチンっ!!
私の頬が焼けるように痛む・・・
その後ミサトはあなた自分の使命をなんだと思ってとか言ってたようだけど
私の耳には入ってこなかった。
・・・ぶったの・・・私を・・・?!
「・・・くぅぅぅぅー!」
・・・そのあとの事はよく覚えてないし思い出したくもない。
私は何かを叫びながらミサトにつかみかかったと思う。ミサトも負けずに私を突き飛ばそうとした。
しばらく揉み合ったあとミサトは私の腕をつかむと、強引に自分の車まで連れて行った。
十数分の無言のドライブの後、家に戻ってきた私たちは第2ラウンドを開始した。
私は思い付く限りの汚い言葉をミサトに浴びせかけたような気がする。
ミサトはもう一度私を叩いた。それで私は完全に逆上して、
そこからはもう滅茶苦茶な掴み合いになった。
最後にこんなやり取りをした。
「出てけ!出て行きなさい!あなたみたいなパイロットとしての自覚も無い、
人の話も聞かない、冷静に考える事もできない人間は私たちには必要ない!
あんたみたいなのがいたら迷惑よ!」
「嫌よ!自分たちの都合で呼んで、無理矢理のようにあれに乗せたくせに、
今更出て行けなんて言わせないわ!」
私はそう叫ぶと自分の部屋(そう、これはもう私の部屋よ!)に戻って、
ベッドに転がり込んだ。
・・・でもなんで私「出て行くのは嫌」なんて言ったのかしら・・・
別にエヴァに乗りたくて乗ってる訳じゃないのに・・・
次の日、私はベッドに寝っ転がったまま、部屋から出ようとしなかった。
怒ってたからじゃなく、いろいろ考えてたから・・・昨日の事・・・
そりゃ、ぶたれたのは腹が立ったわ。一度だけじゃなく、二度も・・・
ママ(本当の、今の、どっちも)にもぶたれた事無いのに・・・
でもミサトが言った事も、わかるもの。あんなに感情的に突っかかるんじゃなかった。
『もしあのまま動けなくなったら、あなただけじゃなくあの二人も無事じゃ済まなかったのよ!』
・・・なんであの時ミサトの言うこと聞かないで突進したりしたのかしら。
あの時はそうしなきゃいけないような気がして・・・
そんな事を考えてたらいつの間にか夕方になっていた。
・・・ミサトが帰ってきた。
「アスカ、開けるわよ」
ミサトはそう言うと部屋に入ってきた。
昨日の続きをやるつもりかと身構えたら・・・なんだかミサトはきまり悪そうな顔をして、斜め下を向いている。
「・・・昨日は叩いたりして悪かったわね」
・・・いきなり謝られて毒気が抜かれてしまった。子供の私と本気で喧嘩してしまった事が恥ずかしいようだ。
「・・・私もひどい事言ったわ・・・ごめんなさい」
「ねえ、アスカ、一つだけ聞くわ。あなた本気でパイロットを続ける気があるの?」
「やるわ、私」
私は決然と言った。あいつのお母さんを傷つけたまま、ここから出て行くなんてできないもの。
そう決意して、言葉に出してみると、なんだか心のモヤモヤが晴れて、自分を振り返る余裕ができた気がした。
そして、昨日の自分の行動についても。
「・・・ミサト・・・私昨日は冷静じゃなかったわ。昨日プラグに入った男の子のお母さん、この前の
戦闘に巻き込まれて怪我したんだって・・・それで今度はきっちりやらなきゃ、この場で終わらせなきゃって
思っちゃったの・・・でも、ミサトの言う通り、私、間違ってたわ。
お母さんだけじゃなく、あいつ自身まで巻き込む所だったもの。」
「・・・事情はわかったわ。でも、これからもパイロットを続けるつもりなら、
今後は命令違反は許さない!・・・いいわね」
「わかったわ」
「じゃ、この話はこれでおしまい。明日から、またがんばりましょう」
最後は明るく言うと、ミサトは部屋から出て行った。
次の日の朝、私とミサトはもう元の関係に戻っていた。
いえ、前よりもお互いを理解し合えたはずよ。上辺だけじゃない、本当のミサトの一部が
見えた気がしたもの。
朝食を食べて、学校へ行こうとしたとき、玄関のチャイムが鳴った。
ミサトがインターホンで応対する。
「アスカ、お友達よ」
友達?日本に家まで来るような友達は・・・ヒカリかしら。
玄関に出てみると、ヒカリと・・・あの碇シンジがいた。
「あら、あなたたち、おとといプラグに入った子たちね?」
「はい、あの、あの時はすいませんでした。
昨日、惣流さんが学校休んだから、おとといの戦いで怪我でもしたのかと思って・・・」
「大丈夫、この通りピンピンしてるわ。昨日はちょっち検査で入院してただけ」
ミサトが虚実織り交ぜシンジに答えた。
「あの・・・惣流・・・さん・・・」
シンジが私に向かって話しだした。後ろでヒカリがしっかりしなさい、碇君が謝りたいっていうから来たのよ、
などとせっついている。
「僕は・・・この前・・・惣流さんにひどい事しちゃって・・・
惣流さんは僕たちのために戦ってくれているのに・・・
おとといも危ない所を助けてもらって・・・
ごめん・・・なさい・・・」
しどろもどろに言うあいつを見てたら、最後まで心に引っかかっていた物が
きれいに洗い流されたような気がした。
「いいわ。私もあんたにひどい事言っちゃったんだし、砂もかけたし。
おあいこってことにしましょう。じゃ、行くわよ」
「え?」
「学校よ。そのために来たんでしょ」
そうして、私たちは、3人で学校へ行った。
今日は朝から気分がいいわ。
学校への道すがら、おとといの戦闘の時の二人の行動の顛末を聞いた。
避難が完了したあと、シンジが突然
「惣流さんの戦いを見に行く」
とか言い出して、シェルターから出ようとしたらしい。
委員長のヒカリは止めようとしたけど、引きずられるように一緒に出てきてしまったそうだ。
「委員長が『惣流さんがどんな戦いをしてるかも知らないであんなに一方的に
責めるような事言って』って言うから見てみようと・・・」
「碇君、私のせいだって言うの?!」
「そんな事言ってないだろー」
あのあと二人はこってり叱られたらしい。ヒカリはとんだとばっちりよね。
とにかく、この二人とは急速に仲良くなった。
ヒカリはもう親友と言っていいわね。ドイツにもこんな仲がいい友達はいなかったわ。
「首絞め男」碇シンジともなぜか仲良くなってしまった。
最初は、あんまり好きじゃなかったのよ、こいつ。
「首絞め」の時といい、シェルターから出てきた事といい、思い詰めると何するかわからない
アブナイ奴だし、そのくせ普段はオドオドしててすぐ「ごめん」とか言うし、
チビで貧弱だし、とにかく冴えない奴なのよ。
まあ、でも付き合ってみるといい奴だし、親しくなると案外強情な面も見せるようになった。
ちょっとからかうとムキになって突っかかってくる、面白い奴。
あの口をとんがらせてむくれてる顔がかわいいなーなんて
・・・何言ってるんだろう私。
この二人をきっかけに、その周りにも少しずつ友人の輪が広がっていった。
例えば、相田ケンスケ。
こいつはシンジがよくつるんでる奴で、シンジを介して私にいろいろ話しかけてくる。
俗にいう軍事マニアで、エヴァの事とか、戦闘の事とかを聞いてくる。
でもこいつが興味があるのはエヴァパイロットとしての私で、
私個人には興味無いみたい。こういう男は珍しいわ。
それでも中にはどうしてもなじめない奴もいる訳で・・・
その最たる奴が、ファーストチルドレン、鈴原トウジ。
シンジや相田も変わってるけど、こいつは種類が違う・・・というか
次元が違う変わり者ね。
まずこのクソ暑い日本で常にダッサイ黒ジャージを着てるってのがあり得ない。
それでいつもクラスメイトと中身の無いくっだらない話してヘラヘラ笑ってるし。
私とは会うと挨拶ぐらいはするけどまともに目を合わせようともしない。
いや、私に対してだけじゃなく・・・何というか・・・
目が死んでるのよね。常に心ここにあらずって感じで適当に周りに合わせているだけ
って感じ。こいつ、何かに真剣に向き合うってことあるのか、と思うけど・・・
一度だけこいつの真面目な顔を見た事がある。
エヴァのケイジの前で、パパと話をしている時だ。
私はシミュレーターのモニター越しに見たんだけど、パパの呼びかけに、
真剣な目で答えている。学校での間抜け顔とは大違いだ。
別れ際には笑顔を見せたんだけど、いつものヘラヘラ顔じゃなく、
本当にうれしそうな笑顔だった。
何なの、あれ、パパとどういうカンケイなのかしら。
この前私が倒したイカみたいな使徒の死骸?の解析現場を見学した。
E計画主任の赤木リツコによると、使徒の固有波形パターン?は
人間の遺伝子と酷似してるんだって。最初に戦った使徒はかろうじて人型に見えない事はないけど、
今度の奴は人と似ても似つかないのに・・・良くわからないわね。
・・・パパがやって来た。私がいるのに気づいているのかいないのか、
こちらには一瞥もくれない。思えばパパは私がここに来てから一番最初を除いて
自分から私に会いにきた事は一度も無い。入院していた時でさえも・・・
そんな事を思いながらパパを見ていたら、両掌に火傷のような傷があるのに気づいた。
リツコが、その火傷を負った時の顛末を話してくれた。
私が鈴原に初めて会った時に負っていた大怪我をしたときの話だ。
エヴァ零号機が起動実験中に暴走して、エントリープラグが強制排出された。
プラグには鈴原が入っていたんだけど、パパが加熱されたハッチを素手で開けて
鈴原を助けたんだって。火傷もいとわず・・・
あの人でなしのパパがそこまでして人助けしたなんて信じられない。
リツコが家に遊びにきた。ミサトとは大学以来の親友らしい。
リツコはミサトが作った信じられないぐらいまずいカレーを食べながら、
鈴原に渡す新しいIDカードを私に預けてきた。
私にあのむさ苦しい男の家まで行けって言うの?!リツコ・・・この貸しは高いわよ。
鈴原の家ってのは、廃棄された工業団地の一室らしく、朽ち果てて他に入居者が見当たらない。
呼び鈴も壊れてるし、ドアを叩いても返事が無いし、鍵も掛かってないから仕方無しに
無断で入っていった(ウエー・・・)
あの男の部屋だからさぞむさ苦しいだろうと想像していたけど、思ったより物がない。
・・・というか物がなさすぎる。ベッドや冷蔵庫など生活に必要最低限の物しかなく、
ゴミや服が無造作に放り出されている。
無機質な部屋の中でちょっと興味が引かれたのが、眼鏡。
レンズが割れてる。あいつ目が悪かったっけ・・・と思いながら思わず手に取る。
「K.SOURYU」というネームが付いてる・・・パパの?!
「お、惣流やんか」
突然背後から声がかかった。振り向くと、この部屋の主が立っていた・・・全裸で。
「アーーーッ!」
思わず叫んで、前を隠そうともしないあいつにビンタを食らわせた。
「しゃあないやん・・・風呂から出たとこや」
悪びれずにそう言ったあと、あいつは私が手に眼鏡を持っている事に気づいたようだ。
「・・・返してんか」
珍しく真面目な顔でそう言うと、私に詰め寄って手を伸ばした・・・全裸で。
「イヤーーーッ!」
私はもう一度ビンタを食らわすと、眼鏡とIDカードを冷蔵庫の上に投げ出して部屋を飛び出した。
最ッ低。リツコ・・・やっぱりこの貸しは高いわよ!
「さっきはすまんの、でも惣流も悪いんやで、黙って部屋に入って来おるから。
オナゴのする事とちゃうのー」
「仕方無いでしょ、チャイム壊れてるし、呼びかけても返事ないんだから」
地下へのリニアの中でのやりとり。このあとも鈴原は一人でベラベラと
しゃべり続けてるが、私の顔を見ようとしない・・・
「フン・・・あんたやっぱり脳みそ足りないんじゃない?」
「なんでや」
「今日再起動実験でしょ。この前あんな大怪我したんだから、まともな神経なら
もっとナーバスになってるはずよ。」
「惣流のおっちゃんが仕切るから大丈夫や」
「だからよ。あんな男がやる事なんて・・・」
「何や、お前、惣流のおっちゃんの娘やろ。親父さんの仕事信じられんのか」
「当たり前よ、あの男はね・・・」
そう言いかけた時。突然鈴原は私に詰め寄って、胸ぐらをつかんできた。
その顔がいつになく真剣なので、一瞬ひるんだが、すぐに我を取り戻し、
「何するの、離しなさいよ!」
私は鈴原を突き飛ばした。鈴原はそのまま黙って横を向いてしまった。
零号機の再起動実験は順調に推移していたけど、途中で使徒出現。
動けるのは初号機だけなので、また私が一人で出撃。
いつも戦うのは私だけ・・・でも私パイロットとしてやっていくって決めたから、頑張るわ!
リフトで地上に射出されて対峙してみると、今度の使徒は青くてプリズムみたいな形の奴。
生物かどうかも怪しい形態ね。そいつの外周部がチカチカ光って・・・!
「ぎゃあああああああ!」
突然心臓がえぐり取られるような強烈な痛み!いったい何が起こったの?!
完全にリフトオフされていないから、身動きも取れず、叫ぶ事しかできない。
「うあ・・・あ・・・」
この世のものとは思えない苦痛に、意識が耐えられなくなり・・・
気がつくと、見覚えがある天井・・・このパターンは二度目ね。
ベッドから上半身を起こすと、横に鈴原が立っていた。
明日発動される作戦のスケジュール云々とか言い出したけど、頭に入らない・・・
とにかくもう一度出ないといけないという事ね。
「これ、新しいスーツや・・・惣流、お前ええ乳しとんの」
「・・・!」
そう言われて初めて・・・私は全裸でベッドに寝かされていた事に気づいた。
私はシーツを肩までたくし上げると同時に、枕を鈴原に投げつけた。
「また戦わなきゃならないの・・・」
私はさすがに弱気になった。前二回の戦いも楽じゃなかったけど、
今度ばかりは本当に死ぬかと思ったもの。
「嫌ならワシが代わりにやるで。やっぱりオナゴには難しいわな。」
「またそれを言うの?!今時女性蔑視なんて信じられない!」
「・・・やるつもりなら、ちゃんと飯食っときてや」
そう言うと鈴原は部屋から出て行った。
次の作戦、称して「ヤシマ作戦」の説明を受けた。
敵の射程外からバカデカい銃で相手のATフィールドごと打ち抜くというもの。
銃のエネルギーは日本中から電力を掻き集めるんですって。
砲手は私。鈴原の零号機は盾で私を守る役。でも盾はあまり保たないから、充電中に例の
光線を撃たれたら動けない私たちはおしまいね。
仕切りがしてあるだけの簡易更衣室。向こうでは鈴原が着替えている。
今度こそ裸を見たり見られたりしないよう仕切りに背を向けて着替え始める。
「私、怖いわ・・・」
思わず口に出た。
「弱気とはらしくないの」
「あんた、あの攻撃を受けてないからわからないのよ。本当に心臓が止まるかと思って・・・」
「惣流は大丈夫や」
「え?」
「ワシが守るからな」
それだけ言うと鈴原は出て行った。
続きwktk
作戦開始時間まではまだ間がある。少し鈴原に聞きたい事があった。
「鈴原、あんた、なんでエヴァに乗るの?」
「ワシにはこれしかあらへんから・・・
ワシはこれに乗るために生まれてきたようなもんやし、これに乗るから
惣流のおっちゃんも側においてくれる・・・
それに比べれば、他の事はどうでもいいこっちゃ。」
「・・・あんたの言う事はよくわからないわ。
エヴァに乗れなくても、パパの側にいられなくても、それが何だっていうのよ。
他にも生きる道があるはずよ。ケイジでパパと話してるの見たわ。
あんた、いい顔できるじゃない。ああいう顔で他の事もやってみなさいよ。
学校で見てると、あんた、馬鹿みたいよ。」
「・・・・」
鈴原は黙っていた。
説教なんて私の柄じゃない。なんでこんな事言っちゃったのか・・・
鈴原に仲間意識を持ち始めているからかもしれない。
特に今回の作戦は一蓮托生だから。
「時間や・・・ほな、さいなら」
鈴原はエントリープラグの中に消えた。
ヤシマ作戦が始まった。第一射は・・・外れた。狙いは完璧だったけど、
相手の加粒子砲が同時に発射され、相互に干渉したからだ。
すぐに再充電をするけれど、相手の二発めの方が早い・・・
作戦通り零号機が盾でガードしてくれたけど、リツコの計算によれば
盾の強度は再充電に間に合わないって・・・
ついに盾はすべて溶けてしまったが、それでも鈴原は私の前に立ちふさがる!
永遠とも思える数秒後、ようやく充電完了し第二射・・・命中!
同時に零号機は倒れ込んだ。私は初号機で零号機のエントリープラグを引き抜くと、
プラグから出て零号機のプラグに駆け寄り、素手でハッチを開けた。
加熱されたハッチに触った手から煙が上がったけど、そんな事どうでもいいわ!
プラグに入ると、鈴原は目を閉じてぐったりしている。
「鈴原!」
呼びかけると、鈴原は、目を開けた。
「・・・よかった・・・」
「・・・よかった?」
鈴原が、まだ意識がもうろうとした様子で答える。
「そうよ、あんたも私も、無事でよかったわ」
そう言って、私は笑った。
「・・・ワシが無事で喜んでくれるんかい?」
「当たり前よ、仲間だもの」
鈴原は、まだ耄けたような、不思議そうな顔をしている。
「何ボーッとしてるの、いつもみたいに笑いなさいよ。」
あいつは、笑った。いつもの空虚なヘラヘラ顔じゃなく、心からうれしそうな笑顔だった。
◆jH3Q3bIrRM 様
◆TnXBZTY7YY 様
GJです
自分のがツマンネと言われた理由が判ったような気がしますorz
あれから鈴原は少し変わったわ。学校では基本的には今まで通り
クラスメイトと馬鹿騒ぎしているだけだけど、時々本当に楽しそうに笑ったり、
友達と真剣に話し合ったりするようになった。
私とも話をするようになった。エヴァの事とか任務に関する事だけだけど、
前と違ってこちらの言う事もちゃんと聞いてくれる。
これなら仲間としてやっていけそうね。
「ふっふーん、アスカー、あんたも隅に置けないわね〜」
ある朝ミサトがこんな事を言い出した。
「何が?」
「碇君、毎日あなたを迎えにくるじゃなーい。あなたの事、好きなのね」
「・・・違うわ。シンジの目当てはミサトなの」
「私?!」
「そう。『ミサトさんはいいなー、きれいで、かっこ良くて、あの若さでネルフの作戦課長なんて
すごい、憧れちゃう!』・・・毎日のように言ってるもの。
ヒカリと私をダシにミサトに会いにきてるのよ」
そう、ヒカリとシンジはあれから毎日私を迎えにくる。
しっかしシンジはミサトの普段のだらしなさを知らないのよ!
それにミサトは確かに美人だけどもうおばさんよ?!
ヒカリや私みたいにかわいい女の子が身近にいるのに見向きもしないなんてどうかしてるわ!
最初、私はシンジはヒカリとできてると思ってたんだけど、シンジは違うと言う。
「違うの?いつも一緒にいるじゃない」
「いつもじゃないよ。惣流の家に行くときだけだよ。小学校から一緒だから仲は良いけどそういうのじゃないよ。
それに、委員長は、鈴原が好きなんだよ」
「え、あのジャージが?!」
言われてみればヒカリは最近よく鈴原を見ているみたいだ。
鈴原は元々表面上は人付き合いができてたし、最近の変化でクラスの中でも
人望のようなものができつつある。ヒカリが意識する要素はあるような気もする。
私も最近は鈴原の事、パイロット仲間としては信頼できるかなと思うようになっている。
でも男としては・・・少なくとも私は「ない」わね。
私は今、旧伊東沖の軍艦の船上にいる。
ミサトがこの艦隊まで「ソケット」なるものを届けるのが任務だったらしいけど、
「たまの日曜だから豪華なお船でデート」などと称し私とヒカリ、シンジも連れてきたのだ。
私はともかく民間人の二人を連れてきたのはなぜかしら?ミサトは機密とかには結構厳しいのに・・・
シンジは憧れのミサトと「デート」なのでご機嫌だ。ムードも何もない軍艦上でも気にならないらしい。
一方ヒカリは居心地が悪そうにしている。明らかに場違いだもんね。
そこで「セカンドチルドレン」、エヴァ弐号機パイロット渚カヲルを紹介された。
銀色の髪と赤い瞳という目立つ外見的特徴がある。
透き通るように白い肌で、整った顔立ちは美少年と言っていいだろう。
口だけが異常に大きいけど、それすらも一つのアクセントとして魅力的に見える。
「彼、かっこいいわね・・・」
今まで所在無さげにしていたヒカリが、うっとりしたような顔で言う・・・鈴原はどうするのよ?
微笑みかけられて、シンジまで顔を赤らめている。あんた、そういう趣味だったの?!
でも私にはなぜか・・・あの笑顔が不気味なものに感じられたの。
それよりこいつの随伴でドイツから来たっていう加持さんっていう人、素敵ね・・・
これこそ私が求めていた大人の男よ。日本に来てからろくな男に会っていなかったから、
一気に心が奪われる。でもこの加持さんとミサトが仲良くじゃれ合ってる。
・・・付き合ってたのね、この二人。でも私の方が若くて将来性あるんだから。
負けないわよ!ミサト。
渚カヲルに呼び出された。エヴァ弐号機が収容されている艦だ。
「・・・サードチルドレン。君は既に使徒を3体やったそうだね。
でも、僕が来たからには、僕がエースだよ。そのうち僕と弐号機の力を見せる
機会がくるだろうけど、そうしたら君も思い知るはずさ」
・・・腹立つ言い方。しゃべり方も振る舞いも、いちいちスカした奴ね。
こいつのいう「機会」はすぐにやって来た。私たちの艦隊が、使徒に襲われたのだ。
水中から体当たりしてくる、クジラみたいな奴。
渚カヲルはミサトの許可も得ずに勝手に弐号機に乗り込んで、起動した。
「アスカ君、君はそこで見ててよ」
そういうと、あいつは私を残してミサトたちが乗っている戦艦の甲板に飛び移った。
水中から飛びかかってきた使徒を受け止めると、手と足で奴の口をこじ開けて、
口の中の光球をプログナイフで一突きにして仕留めた。
その間30秒足らず。すごい・・・言うだけの事はあるわね。
新横須賀についてからさっきの戦闘時のデータを教えてもらったけど、
渚カヲルのシンクロ率はほぼ100%だったそうだ。
リツコがあり得ないとか言って驚いている。
私はだいたい60%ぐらい。鈴原はもっと低かったはず。
やっぱり自分で言う通り、これからのエースはこいつなのかも・・・
加持さんとお話ししたいと思って探したけど、先に本部まで行ってしまったらしい。残念・・・
渚カヲルは私たちと同じ学校の、同じクラスに転校してきた。
あの美貌と「さわやかな笑顔」で早くも女子の黄色い声を浴びている。
でもあいつはそんな声に関心がないかのように、先日船であって以来ご執心の
シンジにじゃれ付いている。シンジもうれしそうな顔しちゃって・・・
男に抱きつかれてるんだからもっと嫌がりなさいよ!
・・・バッカみたい。私には関係ないのに。
次に現れた使徒は二体に分裂する奴。私とカヲルが出撃したんだけど、
息が合わず惨敗。国連軍が足止めしたけど、再度侵攻は時間の問題。
分裂した二体の光球に同時に攻撃しないと倒せないというので、
カヲルもミサトの家に住み込んで、二人で音楽に合わせてた攻撃パターンを覚えて、ユニゾンする特訓をする事になった。
カヲルは最初から完璧にやった。私はとてもついて行けなかった。
・・・私は一応ドイツでは天才少女って言われてたのよ。負けたままでは私のプライドが許さないわ!
私は猛特訓してなんとかカヲルに合わせられるようになり、使徒を倒した。
次の使徒は浅間山の火口の中に現れた。まだ胎児状だという事で捕獲作戦が
行われる事になった。
極地専用の特殊装備は弐号機しかできないから、カヲルが単独で火口から潜入開始。
途中で使徒が覚醒したから捕獲こそできなかったけど、高圧高熱、動きにくい特殊装備という
過酷な条件下で、カヲルは難なく使徒を倒した。
・・・やっぱりエースはあいつね。別にいいのよ。エースが誰だろうと使徒さえ倒せれば。
私は何でも一番じゃないと気が済まない性格だったけど、今まで何度も死にかけたから、
使徒との戦いに関しては生きてるだけで儲け物、と思うようになっていた。
使徒殲滅後、近くの温泉に行く事になった。
カヲルとミサトがこんな話をしていた。
「風呂か・・・あまりは入りたくないな」
「なーに言ってんの、今日のヒーローが入らなくてどうするの。
・・・他に男性客はいないから大丈夫よ」
「・・・僕の事知ってるんだね、ミサトさん」
「仕事だからね。もう過ぎた昔の事なんだから、気にする事ないわ」
・・・意味深な会話ね。よくわからないわ。
その次の戦闘では、初めてエヴァ3体が同時運用されたんだけど、「停電事件」中という
最悪のタイミングで、しかも私がミスでライフルを立坑に落としてしまって、大苦戦。
結局弐号機がガードしている間に零号機がライフルを回収、初号機が
ライフルを受け取り照射、というカヲルが立てた作戦でなんとか使徒殲滅。
「困るねえ、アスカ君。貸し一つだよ」
・・・こいつはシンジとか他の人には穏やかに接するのに、私にだけは当たりがキツい。どうして?
上空から落っこちてきて自分を「爆弾」にする使徒との戦いのときは、
プリズム型の使徒との戦い以来の命の危機を感じたわね。
落ちてくる巨大な使徒をエヴァ3体のATフィールドで受け止めるという無茶な作戦。
とどめを刺したのはカヲルだったけど、落下地点に一番最初に到達した私が
今回の功績第一。カヲル、借りは返したわよ。
戦闘のあと、鈴原のリクエストでお好み焼き屋に行った(ミサトのおごり)とき、
カヲルとこんな話をした。
「あんたはなぜエヴァに乗るの?」
「運命だからさ」
「運命?」
「そう、エヴァに乗って使徒を倒し続ける事が僕の運命なんだ。
事実、今までそうなっているじゃないか。・・・君はどうなんだい、アスカ君」
「・・・わからない・・・」
・・・私はなぜエヴァに乗っているんだろう・・・
最初は、パパと鈴原の奴を見返してやりたかったから。
そのあとは、シンジのお母さんを傷つけたままここを去るなんてできないと思ったから・・・
そして、今はその延長線上で乗っている・・・
多分、私が乗る事で、誰かが傷つくのを防げる思っているのね、私は。
「鈴原君には聞かないのかい?」
「前に聞いたわ」
「フーン・・・」
鈴原はそんな私たちの話など耳に入っていないかのように、ミサトとうれしそうに話しながらお好み焼きを食べていた。
いやぁ…正直微妙だ
読みにくい
様子見
できれば一度に投稿してくれないか?書き込みにくいんだが・・・・・・・
j氏、t氏、gj
このスレのまとめサイト一気読みして感動した。
このスレは、無限の可能性を感じさせてくれる。
オレ考えたのは
1.シンジ、2.ケンスケ、3.トウジ、4.ヒカリ、5.アスカ
既存のチルドレン以外は使わない方向で…くらいの規定は入れないと
他の中2キャラ混ざって物凄いカオスになると思うんだが
>>313 スレの題名からは、その通りかもしれないが
本編に出てきた、ケンスケ、ヒカリくらいまでは許容して欲しい
その方が、話も膨らむ
たしかに、どこで線引きするかは、大事だよね
他のキャラ入れたらあんまり面白くないなぁ
一番カットされるのはトウジだな
>T氏
今日、まさにそのチルドレン設定で妄想してた所だよ。
書いてくれる人がいて感動した!
話もアスカが可愛いし、ほかのキャラもらしくてGJ。
5thレイまで期待してる!
新職人さんGJ!!久々に面白いもん読ませてもらった。
ボリューム多くて感想書きにくいが、なかなかいいね
ちょっと読みにくい
あと展開が早過ぎるかな
このスレも色んな意味でカオスになったな
次の使徒とは私たちは戦う必要がなかった。
微生物型の使徒で、私たちがシンクロテストで全裸でプラグの中に閉じ込められている間に
本部のスーパーコンピュータ、マギにハッキングを仕掛けてきたんだけど、
リツコの進化促進プログラムによって殲滅された。
いつも私たちが体張って戦っているんだから、たまにはこういう事があってもいいはずよ!
回収される時、カヲルが
「裸で外に出るのは・・・困るな・・・」
などと言っていた。誰もあんたの裸なんか見ないわよ!
今日はママの命日。お墓はドイツにあるからお墓参りは無理ね。
日曜日だけど、出かける気にはならないから一日家にいる事にした。
カヲルの奴はヒカリに頼まれて、ヒカリのお姉さんの友達とデートに行った。
あいつは昨日家に帰ってからずっとニヤニヤしていた。
「なーに、あんた女に興味あったの?愛しのシンジ君はどうするのよ」
「失礼だな。シンジ君は友達だよ。僕は女の子は好きだよ、かわいい女の子はね」
・・・毒のある言い方ね。これでも私はクラス1の美少女で通ってるのよ!
ミサトも友達の結婚式ということで出かけた。
という訳で今日はお留守番。部屋でボーッとしてたら電話がかかってきた。
他に誰もいないから仕方無く出る。
・・・ドイツにいる、今のママからだ。
『しばらくぶりね、元気にやっている?』
「元気よ!ママも病気なんかしてない?」
私は快活に答えた。この人は私を育ててくれたし、優しいし、私がこの年で大学まで
出られたのはこの人のおかげだから、一応感謝はしてるのよ。
だから表面上は明るく接している・・・
『今日はあなたの本当のお母さん・・・キョウコさんの命日でしょ。
あなたの代わりという訳じゃないけど、お墓参りしたわ。』
「そう・・・ありがとう」
『お父さんにも連絡取りたいんだけど、あの人忙しいでしょ。会ったらアスカから
宜しく伝えてちょうだい。』
「パパとは最近会ってないわ・・・私、パパ嫌いだもの」
『どうしてそんな事言うの?』
「だってパパは私の本当のママが生きていたときから、ママを裏切っていたもの
・・・そしてママ、あなたも」
前々から思っていたことを思わず言ってしまった。
『・・・アスカ、あなたが私たちの事そういう風に思っていた事は知っていたわ。
でもねアスカ、少なくともお父さんに関する限り、それは誤解よ』
「誤解?!何がよ!」
『私がキョウコさんが生きてたときから、お父さんを慕っていたのは事実。でも、お父さんは
最後までキョウコさんの事を大切に思っていたわ。
あの実験はキョウコさんが提案して、キョウコさん自身の希望で行った事なの。
お父さんはその危険性を知っていたけど、キョウコさんが望むのならと最終的には賛成したの。
それであんな事になってしまって・・・お父さん、苦しんだわ。
精神を汚染されたキョウコさんはお父さんと私の仲を疑うようになってしまって、
自分ではキョウコさんを支えられない、と悩んでいたわ』
「嘘よ!それじゃあなんででママが死んだあとすぐにあなたと再婚したの?!」
『子供には母親が必要だとお父さんは考えたの。さっき言った通り私は前々から
お父さんを慕っていたから、お父さんのプロポーズを受け入れたわ。
あなたの母親をやらせるためだってわかっていたけど、それでもいいと思った』
「・・・そしてパパは私とあなたを捨てたわ。そんな奴をどうしてかばうの?」
『それはお父さんが日本でどうしてもやらなきゃいけない大事な仕事があったからよ。
そのためには私たちが重荷になるとお父さんは考えたのね・・・
そういうやり方は夫として、父としてほめられた事じゃないかもしれないけど、
そこまでしてまでやらなければいけない大事な仕事だったのよ。
あなたも知っているでしょ、今、同じ仕事をしているのだから』
「知ってるわ。人類を守る立派な仕事。そのためなら、自分の娘を駒のように使っても
なんとも思わないのよ」
『アスカ!いい加減にしなさい!これ以上お父さんを貶めると許しませんよ!
・・・アスカ、お父さんと一度よく話し合ってごらんなさい。
お父さんの本当の気持ちがわかるわ』
・・・あの女が言った事、本当だろうか。「パパと話し合え」って言われてもパパが
私の話をまともに聞くわけないわ。でもあの女はそんなパパを信じてる・・・どうして・・・
そんな事を考えながら一人で夕飯を食べていたら、カヲルの奴がご機嫌で帰ってきた。
「んーなかなかかわいい子だったよ。年上の女の子もいいねー。
洞木君には感謝しないとね」
あっそう、良かったわね!!
しばらくしてからミサトから電話がかかってきた。
リツコと加持さんと飲んでいるから遅くなる、だって。
ミサトもご機嫌だった。加持さんと一緒だからね・・・
ミサトは連絡通り日付が変わる頃に、加持さんに担がれるようにして帰ってきた。
加持さんの帰り際に甘えるように抱きついてみたら・・・ミサトのコロンのにおいがした・・・
そっか・・・仕方無いよね、出会うのが遅すぎたわ・・・なんてね。
うーん、最近ヒカリと鈴原もちょっといい感じだし、私だけ浮いた話がない・・・
次の日。ヒカリとシンジがいつものように迎えにきた。
毎度のように「ミサトさんはいいなー」とかいいながらニコニコしているシンジの顔を見ていたら・・・
なんだか・・・ムカついて・・・ほっぺたを思い切りつねってやった。
終わり?
いつ終わるのか読めなくて書き込みづらい
ども。
おつです。テンポが早いなー
今後アスカと父親で深い会話があるのかな?期待
何かシンジのキャラ違うような気がする
TV版最終話の学園編に近い感じだな
本編のシンジが露骨にミサトさんハァハァはないからな
最終回はミサト先生に笑顔でピースだけど
カヲルの過去も気になる。
てか、読みにくい
もう少し改行したら読みやすくなるよ
>>325 GJ
個人的にかなりのヒット。
だからこそ会話部分とかもっと詳しく掘り下げてくれればなーとか思う。
すいませんただのわがままです。応援してます。
そんなにマンセーする程の物かなぁ…?
>>334 個人間で差があるのはしょうがないんじゃ?
>>334 いいところが少しでもあれば誉めて伸ばすのもありだろう
職人のモチベーションも上がるし
勿論悪い部分は指摘が必要だが、悪意ある書き込みとは違う
とりあえず改行してくれ
伸びてると思ったら・・・
j氏と新書き師キタ────!!
楽しみにしてます!
このテンションの違いはどこから来るのか
水差す奴空気嫁
j氏待ってたよ!
新職人も乙です。だがやはり改行はして欲しい
1行空けが読みやすいって人もいるし、読みにくいって人もいるからな。
そのへんは職人の個性ってことでいいんではないかな。
しかしそれにしたって住民潜みすぎだろこのスレw
ベクトルがプラスであれマイナスであれ一つの感想として受け取れば済むんじゃないかな。
叩きとも違うと思うしさ、あんまり過敏になりすぎなくて良いと思うよ。
つまらないものに自分の感性を曲げてまで合わせる必要も、面白いものに挙げ足とるみたいにして難癖付ける必要もないしさ。
長文すまん。
なんであんな先走った事しちゃったのかしら・・・
スイカみたいな模様の、球型で宙に浮いている使徒。
一番近くにいた私が先行する形になって、
他の二人が追いつくまで待機する手筈だったんだけど、
足止めだけどもしようと思ってライフルで撃っちゃったの。
その瞬間機体が足下の影に飲み込まれるように沈んでいって・・・
やっぱり焦ってたのかな。「エースはカヲルでいい」と思ってたけど、
心の底ではあいつばかり活躍していたから悔しかったのかもしれない。
暗闇に包まれて、モニターしても何も見えないから、
「寝る」しかやる事がない。眠りと目覚めを繰り返し、
その間にいろんな夢を見た。
この前ママと電話であんな話をしたせいか、
子供の頃の事とか・・・思い出したくない事も。
ーーママ、私を殺さないで!私はママの人形じゃない!
自分で考え、一人で生きるの!
「いやああああー!」
ハッ、と目が覚めた。見渡すと・・・LCLが濁っている・・・
・・・もう生命維持モードも限界なのね。絶望感が心を支配する。
寒くて、おなかが空いて・・・目を開けているのもつらい・・・
もういいわ・・・疲れた・・・
ママ、私、やっぱりママの所へ行くわ。迎えにきて、ママ・・・
・・・私、誰かに抱きしめられてる・・・ママ・・・?
目を開けてみると、ママじゃなくて・・・ミサトだった。
泣いている。私が目を覚ましたのに気づくと、私の顔を見て、
もう一度強く私を抱きしめて、また泣き出した。
私は今LCLが抜かれたエントリープラグの中にいるようだ。
・・・どうやら戻ってこられたということね。
私が使徒の中に閉じ込められている時、
鈴原とカヲルが殴り合い寸前の喧嘩をしたそうだ。
カヲルが私の独断先行を非難して、
「仕方無いよ、彼女が馬鹿だったんだ」
と言ったのに鈴原がキレてしまったらしい。
・・・鈴原は最近は「熱血漢」と言う感じすらするわね。
初めて会った頃とは別人のようだわ。
まるで元々今の性格だったのを、
これまで無理矢理押さえつけていたみたい。
私はその後一ヶ月近く病院から出られなかった。
使徒との接触の影響を調べるということで、
いろいろな検査を受けさせられた。
しかも「委員会の査問がある」とかいう理由で
外部との接触が一切できなかった。
査問自体はミサトが代わりに受けてくれたんだけど
・・・「委員会」って何?
その間使徒の中に閉じ込められていた時の事を考えていた。
あの最後の「迎えにきて、ママ・・・」と思った瞬間、
本当にママに会えた気がした。
ママが私をここへ還してくれたような・・・
やっと退院して、一ヶ月ぶりに学校へ行く日。
前の日のうちにヒカリに連絡を入れていたので、
ヒカリとシンジが迎えにきてくれた。
「今日からまた学校へ行ける事になったわ。二人とも、
改めてアスカの事、宜しくね」
「はーい」
「碇君・・・アスカと、これからも友達でいてあげてね」
「・・・はい」
最後のミサトとシンジのやり取りはなんか意味ありげだったんだけど、
その時はあまり気にしなかった。
それからしばらくは、使徒も現れず、平和な日々が続いた。
私が入院している間、鈴原も学校を休みがちだったらしい。
ネルフ本部に籠って何かやっているらしいけど・・・
それで、私はヒカリに付き合って、鈴原の家へ
たまったプリントを届けにいく事になった。
私が「一人で行ったら」と言うと、ヒカリは
真っ赤な顔をしてどうしても一緒に行ってくれと言う。
もう・・・せっかくのチャンスなのに、何言ってんのよ!
鈴原は家にいた。プリントを渡した後も、
ヒカリと鈴原は顔を赤らめて見つめあっている。
その様子を私がニヤニヤして見ていたら、
「私、帰るね」
と言って、ヒカリは逃げるように出て行ってしまった。
全く・・・この二人はじれったいわね!
その後、私は鈴原と少し話をした。
「ねえ、あんたにとってパパって何なの?パパってどんな人?」
「何や、惣流、親父さんの事嫌いやったんとちゃうのか?」
「嫌いよ。・・・でも最近わからなくなっちゃった。
なんで嫌いなのかとか、パパが何を考えて仕事してるのかとか・・・」
「・・・惣流、ホンマに知りたいんか?」
「・・・知りたいわ」
「そうか、なら教えたる。実は、お前の親父さんはな・・・」
「うん」
「惣流のおっちゃんと言う人はやな・・・」
「うん」
「・・・ワシにもよう解らん」
「んぐあッ!あ、あんたねえ・・・」
「ワシにも・・・解らへんのや・・・」
最後は寂しそうにに言った。
どうやら冗談のつもりではないようだ。
最近、シンジが買い物に付き合ってくれとか、
コンサートのチケットが余ったから一緒に行ってくれとか、
そんなことを言ってくる。
いろいろ口実を作ってるけど、要するに私とデートしたいのね。
・・・ようやく私の魅力に気づいたようね。
仕方無いわね、一回ぐらい付き合ってやるわ。
というわけで、次の日曜日、二人で映画を見に行く事にした。
映画は今流行のやつで、ありきたりだったけど、
デート自体はそれなりに楽しかったわ。
映画を見終わった後に行ったカフェで、あの話を聞くまでは・・・
「惣流、話があるんだ・・・」
シンジが急に思い詰めたような顔になって言った。
「何?」
「・・・本当は、こんな事話したくないんだ。
でも、いつまでも黙っていられるわけないし・・・
それで、『惣流には僕から話すから、それまでは言わないで』って
ミサトさんたちには頼んでたんだ。
惣流に変な風に誤解されたくないし・・・」
「もう!何なのよウジウジして!
私、アンタのそういう所嫌いよ!
勿体付けないで、さっさと言いなさいよ!」
「あ、うん・・・惣流、ずっと入院してたろ・・・
その間に、僕の母さん、死んだんだ」
今日は以上です。
何人かにご指摘いただいたのを受けて、改行を
増やしてみました。
FFらしきものを書くのは初めてなもので、
不慣れな事も多いのですが、
今後もご指導いただければ幸いです。
読みやすくなったけどやっぱりシンジのキャラが違うなぁ
シンジは貞シンジっぽいな。
親に捨てられたっつうコンプレックスなしに育ったからと解釈すれば…
貞シンか?
鋼鉄とか育成のシンジっぽい
環境変われば多少変えざるを得ない場面もあるだろう
著しく変わり過ぎていたら困るが
初期のj氏の作品っぽいね
「!」
「母さん、あの怪我した後、ずっと入院していたんだけど、
最近は良かったんだ。
でも一月ぐらい前に急に昏睡状態になって・・・
それでお医者さんに、母さんはもう助かる見込みはないから
決断してくれって言われて・・・」
「決断?」
「うん、生命維持装置を外す決断。
身内は僕しかいなかったから、僕が決めるしかなかったんだ。
それで・・・決めたんだ。」
・・入院している間、「査問がある」と言う理由で
クラスメイトとも全く連絡ができなかった。
その間にそんな事になっていたなんて・・・
「ごめんね・・・シンジ
私、お母さんがそんなに悪かったって知らなくて・・・
それであの時あんなひどい事言って・・・
ごめんなさい・・・私のせいで・・・」
「惣流のせいじゃないよ。
あれは・・・事故だったんだから」
「嘘!初めて会った時、私のせいだって
あんなに怒ってたじゃない」
「あの時の僕は何も知らなかったから・・・
戦いがあんなに激しくて苦しいのもだとは思ってなかったんだ。
あれは・・・仕方無かったんだよ。
だから、惣流には変に気にしないでほしいんだ」
「でも、シンジこれからどうするの・・・
お母さんしか身寄りがなかったんでしょ・・・」
「うん、その事なんだけど・・・今ちょっと考えている事があって」
そこでシンジはしばらく黙って、それから言った。
「保護者がいなくなったから、本当なら施設に入らなきゃいけないんだ。
そしたら第3新東京市から離れなきゃいけなくなる・・・
でも、今考えている事がうまくいったら、
ここに居続けられるかもしれないんだ。
そしたら・・・惣流にまた話したい事があるんだ」
「何なのよ?!もう隠し事はたくさんよ!」
「ごめん、今は言えないんだ。
でも・・・うまくいったら必ず話すよ」
私はがっくり項垂れて家路についた。
シンジは気にするなって言ってくれたけど、
やはり罪悪感は消えなかった。
シンジとお母さんは実の親子じゃないけど、
お互いをどんなに大切にしていたかは
ヒカリや相田から良く聞いていた。
シンジ自身は最初に会ったときを除けば、
私の前ではお母さんの話は決してしなかったけど・・・
その日の夕食時、ミサトが
「明日から松代に三日ほど出張するから、
カヲル君と一緒に留守番よろしく。
何かあったら加持君に連絡してね。
・・・それでね、アスカ、出張から帰ったら、
ちょっち大事な話があるの。
今は詳しくは言えないけど・・・一応覚えておいて」
と言っていた。
何よ・・・シンジと同じような事言うのね。
カヲルはご飯だと声をかけてもなぜか部屋から出てこようとしなかった。
ーー
「先輩、明日の3号機の起動実験、成功するといいですね」
「成功させなければいけないわ。3号機は司令の肝入りよ。
惣流副司令に本部を任せきりにして、米国第1支部に
張り付きっぱなしだっただから」
「でも、司令は3号機の何をそんなに重要視していたんでしょうね」
「それはおそらくS2機関と・・・コアの問題ね」
ーー
次の日。その日は朝から、何かおかしかった。
まず、家にヒカリしか迎えにこなかった。
「シンジは?」
「うん、なんだか用事があるからしばらく学校休むって・・・」
「ふうん・・・ヒカリ、シンジのお母さんの事、知ってたんでしょ・・・?」
「ごめんね、碇君に口止めされてたの。
自分が話すまで、黙っててって・・・」
「やっぱり・・・」
「碇君、お母さんの事はもちろん、とても悲しんでいたけど、
同時にアスカの事も心配していたの。
自分に引け目を感じて、仲良くしてくれなくなるんじゃないかって・・・
だから、碇君には今まで通り接してあげて。
碇君・・・こんなに女の子に積極的になったの初めてだから・・・」
学校につくと、既にカヲルがいた。
いつもは朝起こしても起きないやつで
遅刻寸前で駆け込んでくるのに・・・
しかもなんだか塞ぎ込んでいて、誰とも口を効こうとしない。
私以外の人間に対してはいつも人当たりいいのに、変ね。
昼休み、相田が話しかけてきた。
シンジを介さないで直接話しかけてくるのは珍しい。
「惣流、今日松代でエヴァ3号機の起動実験なんだろ?」
「え?!私、何も聞いてないわ」
ミサトは「松代に出張」とは言ってたけど、3号機なんて初耳だ。
でも、相田のお父さんはネルフの関係職員で、
こいつの情報は正確な事が多いのだ。
「パイロットは誰なのかな・・・
俺にやらせてくれればいいのに。
惣流、どんな奴か知らないか?」
「だから、私は何も聞いてないのよ」
そう答えたが、昨日の事、今朝から感じていた違和感、そして今の話・・・
それらが私の頭の中で一本の線で繋がった・・・
まさか!
その時、私の携帯が鳴った。本部からだ。
「え、松代で事故?!」
今日は以上です。
GJ
シンジも始めは生来の性格っぽい部分が多かったのが本編ぽくなってきて(・∀・)イイ!!
GJです
続きが気になるwktk
急展開たのしみ。
みんなとの友情も壊れていってしまうのか…?
203氏の投下が何故あれだけ叩かれたのかわからない
荒らし?アヤナミストとアスカ人の叩き合い?
叩きレスを書いてたのは一人かもしれない。又、gjレスを書いてるのも一人かもしれない。
つまり、気にすんなってことだ。
IDの出ない板で自演だのなんだの言っても仕方ないしな
書き手も読み手も楽しいと感じられればそれでいい
T氏の書き方、程よくまとめられたテンポといい
文体といい、すごく読みやすくて気に入ってる。最後までwktk
>>314 ずっと前にもケンスケヒカリを入れる案が出たんだけど、
既定の5人以外の入れ替えは、受け入れにくい人がいたり
収拾つかなくなったり、スレタイとずれるというので
その時にNGになったはず。やるなら別のSSスレで…だったような。
私たちはエヴァ3機で、野辺山でそれを迎撃した。
状況がよく分からない。
松代で謎の事故があって、その後何かが接近してきて・・・
そして奴は現れた。
モニター越しに見たそいつは黒く禍々しい、
悪魔を連想させる姿だが・・・それは確かにエヴァだった。
『あれは、3号機?!そんな・・・
嫌だ!僕にはできない!
あれには・・・あ、うああああ−!』
先行していた弐号機、カヲルの声だ。
「鈴原!弐号機はどうなったの?」
『渚、やられよった・・・目標はエヴァに見えるが、
どうやら使徒に乗っ取られたと言う事やな。
奴を背後から射程に捉えたが・・・
背中にプラグ入っとる・・・』
「鈴原!待って、まだ撃たないで!私が行くまで待って!」
私は全力で走った。あれが相田が言っていた3号機なら、
エントリープラグに入っているのは・・・
しかし、私がたどり着く前に鈴原の凄まじい悲鳴が聞こえ、
零号機は沈黙した。
そして、私はついに奴と対峙した。
そいつが唸ると、突然、奴の腕が鞭のように伸びた!
その両の腕で私の初号機の喉をつかみ、締め上げる。
なんとか振りほどこうとするけど、相手の力が強くて、できない。
だんだん意識が遠くなる・・・
そのとき、パパが通信で話しかけてきた。
『アスカ、なぜ戦わない?』
「やってるけど・・・難しいのよ・・・
なんとか背後に回って、
プラグを・・・パイロットを助けないと・・・」
『そんな余裕はない。相手は使徒だ。
殲滅が最優先だ。この際パイロットの生死は問わない』
「何言ってんの!私は人でなしのパパとは違うわ!
そんな事・・・できな・・・い・・・」
首の骨がきしむような感覚を覚え、いよいよ
意識を失うという寸前、突然苦しみから解放された。
・・・シンクロをカットされたようだ。
その次の瞬間、エントリープラグ内が
血のような赤い光で包まれ、そして・・・惨劇が始まった。
初号機は、雄叫びを挙げると、
私の意思とは関係なく動き出し、
3号機の首をつかみ、これをへし折った。
そのまま相手を地面に投げつけ、その頭を拳で叩き潰した。
私、何もやっていないのに、どうして?!
「パパ、やめて!もう止めて!相手はもう動けないわ!」
しかし初号機は止まらず、3号機の体をバラバラに引きちぎり始めた。
腕が、血が、肉片が飛び散り、周囲を朱に染める。
私は見ていられず、両手で顔を覆った。そして・・・・
初号機の右手に3号機のエントリープラグが握られた。
その手に力が込められる・・・!
「やめて、やめてーーー!」
・・・グシャ!
「いやああああーーー!」
・・・すべてが終わり、私はエヴァに乗ったまま呆然としていた。
潰された3号機のエントリープラグから、
パイロットが運び出されるのが見えた。
血まみれになって出てきたのは・・・私が思った通り・・・
・・・シンジ・・・だった・・・
ーー
「司令、申し訳ありません。
3号機を失ってしまいました・・・」
「・・・構わん。機体は交換がきく。
コアとパイロットさえ無事なら問題ない」
「コアとパイロットは既に回収しましたが、
パイロットは左足切断の重傷・・・
無事とは言えません」
「死んでさえいなければ用には足りるよ」
「はい」
「・・・フォースチルドレンは死亡により登録抹消。
3号機コアは破壊により回収不能。
委員会にはそう報告しろ」
「わかりました・・・
惣流副司令の処遇、如何致しましょうか」
「現状維持だ。今しばらくは役に立つ」
「はい」
ーー
私はまだ初号機に乗っていた。
「パパ・・・アンタ何をやったの・・・
場合によっては、殺してやるわ!
パパ、出てきなさい!出てこないなら・・・
本部施設ごとやってやるぅーーー!
はうぅ!あうぁ・・・あ・・・」
突然息ができなくなった。本部端末から何かやられたようだ。
悔しい、クヤシイ!・・・シンジ・・・
・・・夕日を浴びる電車の中。
私と鈴原は向かい合って座っていた。
「惣流・・・何であんな事したんや・・・」
「決まってるわ!あいつはシンジを殺そうとした!
ママを死に追いやって、私を捨てて・・・
その上私の大切な友達を殺そうとしたのよ!
殺してやらなきゃ気が済まないわ!」
「おっちゃんは惣流を助けたかったんや・・・
親心やないか、分かったり」
「嘘よ!パパが私のために何かしてくれた事なんて
今まで一回もなかったわ!」
「親父さんの心も知ろうとしないで、なんでそんな事言えるのや・・・」
・・・夢、か・・・
私は手錠をかけられ、独房の中に入れられている。
窓もなく、薄暗くて昼なのか夜なのかも分からない。
・・・加持さんが会いにきてくれた。
「加持さん・・・シンジはどうなったの・・・」
「亡くなったと、聞いている・・・」
目の前が真っ暗になった。
私、シンジからすべてを奪ってしまった。
唯一の家族だけじゃなく、シンジ自身の命までも・・・
意識が底なしの谷に落ちていくように感じた。
「アスカ!アスカ!!しっかりしろ!」
その声でハッと我に帰る。
「・・・どうしてシンジだったの・・・」
「・・・チルドレンを選出しているというマルドゥック機関は存在しない。
選出しているのはネルフそのものだ。
チルドレンの候補者は君の学校の君のクラスに集められている。
碇君は元々候補者の一人だった。
身寄りを失って市外の養護施設に入る予定だったが、
ネルフが第3新東京市内に住居と保護者を用意する条件で
パイロットを引き受けたそうだ」
「加持さん、私、どうなるの・・やっぱり、死刑?」
もう自分の事なんてどうなってもいいと思いながら一応、聞いた。
「いや、当面はそれどころではないだろう。
・・・今現在、使徒が侵攻中だ」
今日は以上です。
リアルタイムGJ
続きwktk
シンジ…(´・ω・`)
3号機のコアっていうのはやっぱり…、
シンジの役割は…
うあ、続き気になる。
「使徒が?!」
「そう・・・今までにない強力な奴で、既にジオフロントまで侵入している。
鈴原君とカヲルが迎撃しているが・・・苦戦している。
このままでは、二人ともやられるのは時間の問題だろう」
「そんな・・・」
「初号機はダミープラグ・・・あの野辺山で使った
システムで起動しようとしているが、
なぜかうまくいかないようだ。
今、二人を助けられるのは君だけだ。
アスカ、もう一度エヴァで戦うつもりはあるかい?」
当然よ!・・・いつもの私なら、即そう答えただろう。
でも私は、この時、怖かった。
何かを守れると思ってエヴァに乗ってきたけど、
シンジのお母さんも、シンジも守れなかった。
また乗っても、結局何も守れないかもしれない。
それどころか、またエヴァが私の意思と関係なく暴れだして、
今度こそ全てを破壊してしまうかも・・・
私が答えないでいると、加持さんは言葉を続けた。
「もし使徒が本部施設に侵入し、ターミナルドグマまで達すると、
サードインパクトが起き、人類は滅びると言われている。
誰も強要はしないが、後悔のない決断をするんだ」
・・・私は、やるしかないと悟った。
二人の仲間の、人類の危機をただ見ているだけなんて
やっぱりできない。
やらないで後悔するより、やって後悔した方がいい。
「・・・私、エヴァに乗るわ。加持さん、ここから出して!」
「すまないが、俺には出してやる事はできない。
アルバイトがバレたから、最近マークが厳しくてね。
ここへ来るだけでも大変だったんだ。
・・・アスカ、本当にエヴァに乗る気なら、君は惣流副司令に
頭を下げなければならないだろう」
「パパに?!私が?!どうして!」
「自分で言った通り、本来なら君は重罪人だ。
だから、これからここに来るであろう副司令に謝罪して、
もう一度エヴァに乗せてくれるように頼むんだ。
君にそれができるかい?」
「・・・やるわ。二人を、みんなを助けるためなら、どんな事でも」
それから二分後、パパは独房の前にやって来た。
加持さんは既にいない。
私は、パパが口を開く前に、頭を下げて、言った。
両拳を握りしめ、体と声を震わせながら。
「非礼を・・・お詫びします。
私を、私を初号機に乗せてください!」
私が初号機で出撃したとき、使徒は既に本部施設まで侵入し、
発令所の目前まで迫っていた。
私はそいつを殴り倒し、リフトを使って施設外まで後退させた。
既に零号機と弐号機は活動を停止している。
今までにないほどの、エヴァとの一体感を感じる!
これならいけるわ!
私は使徒の目に手を突っ込み、首を引きちぎろうとした。
しかしー
『ピー』
活動停止?!内部電源が切れてしまった。
後一歩まで追いつめた使徒は、一転して反攻を開始し、
初号機の装甲が破られた。
破れた装甲の中から・・・使徒の光球のようなものが現れた。
使徒はその光球を攻撃しだした。
エントリープラグに亀裂が入る・・・
私はバカみたいにインダクションレバーを
ガチャガチャ動かしながら、叫んだ。
「動いて!動いてよ!今動かなきゃみんな死んでしまうわ!
もう誰かが死ぬなんてイヤ!何も守れないなんてイヤ!
だから動いて・・・ママー!」
その瞬間、突然心臓の鼓動のような音が聞こえ、
プラグの中が光に包まれ、そして・・・
私の時間は、止まった。
・・・エヴァの中にいた間は、とても心地よかったわ。
自分の心と体がどこまでも広がっていき、
自分が世界の全てであるような、暖かい光に包まれているような・・・
でも、突然みんなに呼ばれたの。
ミサトや、リツコ、鈴原、カヲル、加持さん、そして・・・パパに。
とても心地よかったから、帰りたくないとも思ったけど、
今帰らないともう二度とみんなに会えなくなるような気がして・・・
それで帰る事にしたの。
「いってらっしゃい・・・」
誰かがそう言って送り出してくれた。
帰ってきたら、ミサトが私を抱きしめて、泣いていた。
・・・前にもこんな事があったわ。
あの時も今回も、ママに会えた気がした。
こっちに送り出してくれたのは、ママだったように感じた。
今回は以上です。
乙カレー
関係ないけど、EVAwikiにこのスレ載ってんだな。
ただ、記述が違うと思うんだけど、訂正の仕方がわからない
アスカとミサトの関係があったかいのが好きだ。
私は、エヴァの中に一ヶ月ぐらいいた事になるらしい。
あの時の使徒は、暴走した初号機が「食い殺した」んだって。
・・・なんか恐ろしい事になってるわね。
でもそのおかげで初号機に半永久機関、『S2』機関が
取り込まれたっていうんだから、便利になったって前向きに考えておくわ。
そう言う訳でこっちに戻ってきて、
ミサトや鈴原も喜んでくれたんだけど・・・
いい事ばかりではなかった。
まず、シンジ・・・
当然の事ながら、シンジはもう帰ってこない。
それに対する悲しみ、罪悪感、喪失感は自分でも想像した以上だった。
シンジはお母さんを殺した私を恨んでいたのかもしれない。
それでもあえて私に気を使って「気にするな」と言ってくれたのかも・・
そのシンジを私は・・・
それから、カヲルの私に対する態度が、前にも増して冷たくなった。
元々、私とカヲルはあまり仲が良くなかった。
それが帰ってきてから、本当に必要な事以外
口も効いてくれなくなった。
多分、シンジの事で私を恨んでいるのね・・・
シンジはカヲルの親友だったから。
そして、私は戻ってきてから、ずっと学校に行っていない。
ミサトには再三「学校に行け」と言われているけど、
私はそのたびに
「私は大学まで出ているのよ。日本にはもう慣れたわ。
今更中学なんか行く必要ないわ!」
と答えていたけど・・・
本当は学校へ行くのが怖かった。
ヒカリや相田、シンジと親しかった人たちと会うのが怖い・・・
カヲルより事情に詳しくないヒカリたちは、単純に
私がシンジを殺した、と理解していてもおかしくない。
もしヒカリにカヲルのような態度を取られたら・・・
私、きっと立ち直れない・・・
そんなある日。ネルフ本部内でブラブラしていた私は
加持さんにお茶に誘われた。
最近、加持さんと二人きりになっても前のようにときめかない。
加持さんの事嫌いになった訳じゃないのに・・・
「どうしたアスカ、元気無いな。
今日のシンクロテストは終わったろ?家に帰らないのか?」
「・・・最近、帰りづらいの」
「何だ、葛城と喧嘩でもしたのか?」
「違うわ。・・・カヲルと顔を合わせたくないの。
会うとギスギスするってわかってるから」
「そうか・・・
アスカ、カヲルはな・・・君と同じで
生い立ちにちょっと訳ありで・・・心に傷を負っている。
だから少しのきっかけで精神的に不安定になりがちなんだ。
ドイツで俺はほとんどあいつに付きっきりだったけど、
精神面でケアする事が事実上の俺の役目だった。
日本では葛城が面倒見てくれると言うから大丈夫だと思っていたし、
事実つい最近まで問題なかったんだが・・・
碇君・・・一番の親友を失ったのはカヲルの心にとって
かなりのダメージになっている。
最近は少し落ち着いたが、君が初号機に
取り込まれていた間の一ヶ月ぐらいは大変な荒れようだったんだ。
だから君には、カヲルを支えてやってほしいんだ」
「・・・せっかくの加持さんの頼みだけど、私には無理。
カヲル、私とは口も効いてくれないもの・・・」
「別にしゃべらなくてもいい。近くで見守ってくれていればいいんだ」
「でも・・・加持さんが自分でやったらいいんじゃないの?
加持さんはカヲルに信頼されているでしょ・・・」
「そうもいかないんだ。
・・・アスカ、まだみんなには内緒にしていてもらいたいんだが、
俺はここから出て行く事になりそうだ。
異動の辞令が来た。まだどこに行くかは分からないが」
「?!そんな・・・私やミサトを置いていくの?」
「仕方無いんだ。葛城はもう大人で強いから
大丈夫だ。君と・・・カヲルが少し気がかりだが、
支えあってほしい」
短いけど今日は以上です。
GJ!
ここって中を見る前は、カヲルの「また三番目」発言から発生した
議論スレなのかと思ってたw
名作揃いだ。執筆者の皆さん楽しみにしてます。
淡々と投下して去っていく職人萌え
GJ
久しぶり記念パピコ
かつては沢山いた職人も今は一人か
Pt4あたりからこんな感じだったの?
さりげなく294氏とJ氏はいるよ。
>>390 古参が現役なんだな。いいことだ
絵描き職人も帰ってきてほしいもんだ。良作なのに殆んどが未完だし
気の長い俺は一途に待つよ
長編も毎回楽しみにしてはいるが、確かにそういう一発ネタ書き込みが増えてもいいな
そして加持さんはいなくなった。
誰にも別れも行き先も告げず、ある日突然に。
荷物のそのままだ。
これはもう「異動」という感じでは全くない。
もう二度と加持さんには会えない・・・
そんな最悪の予感さえする。
ミサトは何も言わないけど、何か知っているのかしら・・・
でも、聞く勇気はなかった。
カヲルは加持さんがいなくなった事に
気づいているのかどうかも分からない。
カヲルはこのところますます塞ぎ込んで、
学校にも行かなくなってしまい、
本部に行くときと食事の時以外、自分の部屋に
閉じこもりっぱなしになっていた。
そのカヲルは、最近シンクロ率が徐々に落ちてきているらしい。
それでも今の所はまだ私や鈴原より高いけれど、
このままでは私たちを下回るのは時間の問題だという。
リツコによると、シンクロ率の低下は
心の深層意識の影響によるものだと言うけど・・・
私は加持さんに「カヲルを支えてほしい」と頼まれた手前、
そのことでミサトに相談しようとしたんだけど、
「カヲル君のシンクロ率の低下は
作戦課長の私が一番心配しているわ。
余計な口出ししないで!」
と怒られてしまった。
・・・ミサトは加持さんがいなくなってから
家でも顰め面でビールを飲んで黙り込んでいるばかりで、
前のように何でも気軽に話せるような感じじゃない。
カヲルも相変わらずだし、一時は楽しいと思えたこの家も、
今では私にとって至極居心地の悪い場所になってしまった。
パパが行方不明になった。
噂によると、何者かに拉致されたという話も・・・
私はパパをずっと憎んでいたけど、今のママによると
それは私の誤解によるものだと言う。
その真偽をパパに確かめようとは思っていたけど、
グズグズしている間にその機会を逸してしまった形だ。
そして、入れ替わりのように
米国第1支部にずっと出張していたという司令が戻ってきた。
興味もなかったので今まで知らなかったけど、
司令の名前は碇ゲンドウと言う。
碇・・・シンジと同じ名字・・・
行方不明だという、シンジのお父さんじゃないの?!
私は日本人の名前についてあまり詳しくはないけど、
「イカリ」なんていう名字は他に聞いた事がない。
・・・でも、私には確かめる術はなかった。
司令と直接会って話をする機会など全くなかった。
私の権限では司令の個人情報にアクセスできなかったし、
ミサトやリツコに聞いても「分からない」としか答えてくれない。
・・・ミサトは本当に知らないようだけど、リツコは何か隠しているわね・・・
・・・でも、考えてみれば、仮に本当にシンジのお父さんだとしても、
シンジが死んでしまった今、それに何の意味があるというのか・・・
そんな時、それは現れた。
巨大な、鳥のような形をした、大気圏外に浮かんでいる使徒。
「くそ・・・なかなか射程内に入ってこない。
なんとか誘い出したいんだが・・・」
先行している弐号機・カヲルの声だ。
カヲルがポジトロンライフルで牽制している隙に、
鈴原の零号機がポジトロンスナイパーライフルの
充電を完了し、狙撃するという作戦。
そして私の初号機は・・・ケイジの中にいる。
未だ未知数の部分が多いS2機関を取り込んでしまった初号機は、
凍結という扱いで、待機命令が出ていた。
私も、なかなか攻撃の機会が来ないカヲルもジリジリしていると、
突然、上空の使徒より弐号機に一筋の明るい光が降り注ぎ・・・
「うあああー!
僕の・・・僕の心を覗かないでっ!
心に入ってこないでーーー!」
カヲルの悲鳴のような叫び声!
弐号機が頭を抱え、身もだえ始めた・・・
精神汚染によりカヲルが危険だとリツコたちが騒いでいる。
鈴原の零号機がポジトロンスナイパーライフルを撃ったが、
距離が遠すぎて使徒には全く効かないようだ。
このままではカヲルが・・・という、その時。
「エヴァンゲリオン初号機の凍結を現時刻を保って解除。
今すぐ出撃させろ」
碇司令の命令だ。
・・・強面だけど、パパと違って話が分かるじゃないの。
私は弐号機救出の命を受け、即出撃。
「カヲル、今行くわ!」
「ああっ!来ないで!!」
カヲルは明らかに錯乱している。
「来ないで・・・父さん、来ないで!
僕は母さんじゃない・・・父さんの人形じゃない!
僕をぶたないで!そんな事・・・やめ・・・て・・・
助けて・・・助けて・・・シンジ君・・・!」
「カヲル、しっかりしなさい!」
私の初号機は、活動停止して亡骸のようになった弐号機を抱えて
リフトでジオフロント内まで撤退した。
その際、私も例の光を浴びたけど、何も感じなかった。
これは最初からカヲルを狙い撃つ物だったのだろうか・・・
私たちが撤退している間に、鈴原がターミナルドグマから
持ち出した「ロンギヌスの槍」なる物を使徒に投げつけて、
これを殲滅した。
カヲルは回収された後、すぐに病院に運ばれた。
目と口を虚ろに開けていて、私が話しかけても全く反応しない。
医者によると、心にダメージを受け過ぎ、
精神が崩壊してしまっている、
回復は難しい、という事だった。
・・・かつてのエースパイロットの、見る影もない姿だった。
カヲルが使徒の攻撃を受けていたときの反応と、
―私はそれまで知らなかったのだが―
カヲルの背中や左の二の腕に無数の傷跡がある事から、
カヲルの過去に何があったのか何となくわかってしまった。
元々シンジの死などによって精神的に弱っている所に
使徒の攻撃を受け、忘れようとしていたそのような
過去の記憶と直面させられた事が精神崩壊の
原因になってしまったようだ。
数日後、またカヲルの見舞いに行った。
前と全く同じ。私が何を話しかけても
全く反応せず、生気のない目で天井を見つめているばかりだ。
あまり仲が良くなかったカヲルだけど、
こうなってしまうと・・・悲しいわ・・・
加持さんにもカヲルを支えるように頼まれてたのに・・・
そこへちょうど鈴原も見舞いにきた。
面会が終わった後、鈴原と話をした。
ここ数日ミサトは家では自室に閉じこもりっぱなしだし、
本部にいるときもピリピリしていて話しかけづらい。
カヲルはあんな事になってしまったし、
学校にも行けていない今の私には、
鈴原ぐらいしか話し相手がいなかった。
「残念やけど、渚の事はワシらにはどうにもならんで・・・
ところで、惣流、まだあれから学校行ってへんのか?」
「うん・・・」
「ワシも最近あまり行けてへんから人の事言えんがな、
行った方がええで。委員長も惣流に会いたい言うてたで」
ヒカリが?!・・・そっか・・・
学校、行ってみようかな・・・
でも、シンジの事聞かれたらどうしよう・・・
・・・それでもいいわ。
もしヒカリにシンジの事で責められたとしても、
このままウジウジしてるよりはマシだわ。
よし、決めた。明日、学校へ行こう。
そう決心すると、少し心が軽くなったような気がした。
「・・・ねえ、鈴原、最近、ヒカリとはどうなの?」
「どうって、何が?!」
「ヒカリとの仲はどうかって聞いてるのよ。
キスぐらいしたの?」
「な、何言っとんのや?!」
「ねえ、教えなさいよ。キスしたの?」
「・・・した」
・・・自分で聞いといて何だが、これには驚いてしまった。
あの奥手なヒカリと、初めて会った頃には人と真に交わろうとしなかった
鈴原が、キスまでするようになっていたとは・・・
私だってした事ないのに!
大体、私の周りにはまともな男が少なかった。
ドイツでは勉強に必死で男の子には関心がなかった。
日本に来てからは、加持さんには、一方的な憧れで終わった。
カヲルとは初めて会ったときから折り合いが悪くて、
一緒に住んでてもそういう雰囲気になった事はない。
鈴原はヒカリのボーイフレンドだし、異性として意識した事はない。
相田は問題外。
シンジは・・・シンジは私の事どう思っていたんだろう。
シンジは毎朝私の家まで迎えに来てくれた。
シンジはミサトに会うためだと言っていたけど、
あの、カフェで交わした最後の会話。
あの時シンジが言った事は、
後から分かった事も考えあわせると、
私と離れたくないからエヴァのパイロットを引き受けたと
言っていたも同然だ。
あれは、告白だったのだろうか・・・
・・・私は、あいつの事どう思っていたのかな・・・
その時、突然、警報がけたたましく鳴った。
「使徒?!まだ来るの?!」
今日は以上です
久しぶりにきたのでT氏の作品を見るのは初めてだったけど、
>>285の「ミスコピー紙の余白」がなんかグッときた
とか書いてたら投下来てたのでこっちも今から読ませて頂きます
乙です
GJ
せつねぇなぁ…
淡々としてるが、アスカらしくていいな。
ああ、だから風呂嫌がったのか把握
今読んだがシンジは左足切断なのに死んだことにされているってのが気になるな
wktk
あと、カヲルの「左の二の腕」に何か深い意味はあるのか?
細かく指定されてたので気になった
伏線の深読みは職人にとってどうなんだろうか・・・。
409だが、書き込んでからメル欄みたいなこと言われるんだろうなと思った
本当に違うから気にするな
それがわかるってことは410も411も相当古参だなw
自分は鬱神氏バルディエル戰の辺りからいるが、
鬱神氏が投下し出す前からこのスレにずっといた奴は目の付け所がいいな
414 :
410:2007/11/16(金) 22:13:16 ID:???
鬱神と名づけたの俺ですサーセンwwwwwwwwwwwww
漫画描いてた人は何してんだろうなぁ
コラつくってた自分がROMってるんだから、一人くらいは普通に覗いてそうだ
マターリとはいえ今でも投下作品は楽しみにしているよ
294氏やJ氏も健在で嬉しいし
T氏の投下も展開早いし、よく携帯からwktkして更新している
なんていうかこのスレ好きなんだよな
>>409 カヲルについてですが、
アニメの本編では脚本段階では存在したが結局描かれなかった
「カヲルは過去に自傷癖があった」という
設定を拡大解釈して書きました。
自傷は必ずしも自殺目的とは限らず、
そういう人の場合目立つ手首ではなく
(利き腕ではない方の)二の腕などを
傷つけてしまう場合があるのです。
カヲルの過去は当初もっと直接的に
描写しようかとも思っていたのですが、
話が重くなりすぎるので意図的に
曖昧に描きました。
>>417 乙
自傷だとは思ったが、俺もなぜ二の腕?と思ってた。
勉強になったよ。
>>417 409です
完全に独り言だったんでレスくると思わなかった…ありがとう
個人的には過去に何があったのかいまいちワカンネと思ったんだが、意図的なものだったんだな
要するに家庭がDB→母親死亡→代わりに暴力を受ける、でおk?
それと、伏線についての深読みは心の中だけにしておくよ
これからの投下も待ってます
DBってどんなサイヤ人の家庭だwwwwww
DVの間違いですorz
2ndカヲル、3rdアスカだと
EOEの修羅場のシーンが本編以上に壮絶な物になりそう。
アスカがカヲルに縋る図は想像できないww
ちょっと妄想したが、夫婦漫才っぽくなって終わった。
いや、別にまるっきりシンジとアスカの状況に置き換えなくてもいい訳で
レイ「ファースト、いる?」
レイ「…入るわ」
ガチャ
レイ(いないの…?)
バタン
カヲル「おや、サードじゃないか
君がわざわざここに来るなんて、何かあったのかい?」
レイ「これ」
カヲル「僕のセキリュティカード?」
レイ「赤木博士が、あなたに渡すの忘れていたからって」
カヲル「そうか、悪かったね。どうもありがとう」
※この間カヲル全裸
綾波がフィフィスじゃないならそれはないんじゃ?
今度の使徒は大きい二重螺旋の光の輪っかのような奴で、
空中に浮かんでいた。
鈴原の零号機と私の初号機は市街からやや離れた山中で
こいつを挟み込むように配置された。
やがてこの二重螺旋は一筋の光となり・・・
その一端が零号機に襲いかかった!
それは零号機の腹部に突き刺さり、そこを中心に
葉脈のような筋が零号機の全身に広がり始めた。
零号機は悶絶し、鈴原も苦悶の声をあげていたが、
やがてその動きは止まり、鈴原の独り言のような
言葉が通信を通じて聞こえるのみとなった。
『これが・・・涙・・・ワシが、泣いとるのか・・・』
「鈴原!」
私は零号機に駆け寄り、侵入している使徒を
引きずり出そうとしたが、その時、
零号機からはみ出している使徒の一端が
第3新東京市街に向かって伸び始めた。
最初一筋の光の様だったそれは、網状になり、
市街全てを覆うように広がっていった。
『これは、ワシの心・・・委員長を求めるワシの心か・・・
・・・あかん!』
鈴原がそういうと、網状に広がっていた使徒は、
零号機の機体に吸い込まれるように縮んでいった。
どうやら鈴原が零号機のATフィールドを反転させ、
使徒を体内に取り込もうとしているようだ。
でもそんな事をしたら・・・
そして、鈴原は通信で私に話しかけてきた。
『惣流・・・明日、学校へ行くか・・・?』
「何?!こんな時に何言ってるの!」
『学校へ行ったら・・・委員長に「すまん」て伝えてや・・・』
それが鈴原の、最期の言葉だった。
次の瞬間、零号機を中心に閃光と灼熱が広がり・・・
零号機と、鈴原は消滅した。
私は、クレーター状の窪みにできた湖のほとりに立っていた。
零号機の自爆の規模は凄まじく、第3新東京市街を半壊させ、
目の前にある湖を作るに至った。
しかし、「ヒカリを守りたい」という鈴原の最期の遺志のおかげか、
第壱中学校の生徒が避難したシェルターは無事だった。
・・・そして、ヒカリたちは家を失って疎開してしまった・・・
私は、最後までヒカリに会う事ができなかった。
学校は爆発で校舎ごと消滅してしまったので登校できなかったし
・・・ヒカリに、鈴原の事どう伝えればいいのか分からなかった。
相田や、他のクラスメイトたちとももう二度と会えないかもしれない。
ミサトは、ここの所何かに取り憑かれたように自室に籠りっぱなしで、
カップラーメンなどで済ましているらしく、食事時にすら出てこようとしない。
カヲルは相変わらず寝たきりで、私が見舞いにいっても全く反応しない。
・・・私じゃだめなのね、カヲルは私を嫌っていたから。
加持さんやシンジならカヲルを元気付けてあげられるかもしれないけど、
加持さんはもはやいないし、シンジはこの私が・・・
そんなわけで、私は第3に来て以来、最も孤独を感じていた。
・・・その時、不意に誰かの視線を感じた。
そちらを見ると、いつの間にか
私の傍らに一人の女の子が立っていた。
年は私と同じぐらい。第壱中学校の制服を着ているが、
見覚えの無い顔だった。
・・・いや、見た事が無いと断言できる。
その女は一度見たら忘れようの無い容姿をしていた。
透き通るような白い肌。青みがかった、色の薄い頭髪。
そして、血のように赤い瞳・・・カヲルに似ている・・・
そいつは、その赤い瞳でじっと私を見つめていた。
その無遠慮な視線は、私の心まで見透かそうとしているようで、
私の神経を逆撫でした。
しばらく経ってから、
「・・・何なのあんた」
沈黙と視線に耐えられなくなって、私が口火を切った。
「サードチルドレン、惣流・アスカ・ラングレーね」
機械のように無機質な声は、さらに私を苛立たせた。
「だったら何だっていうの?!聞いているのは私よ!
あんたが何なのか、答えなさいよ!」
その女は相変わらず感情が感じられない表情と声で答えた。
「綾波レイ。フィフスチルドレンよ」
フィフスチルドレン?!
そんな話はミサトから聞いていない。
・・・もっとも、最近はミサトと顔を合わせる機会自体
あまりなくなってしまっているが・・・
「あなたと一緒に本部に来るように言われている・・・行きましょう」
そいつはそう言うと、私に背を向けて歩き出した。
私はその女・・・フィフスと一緒にネルフ本部まで行った。
その間、私たちは一言も言葉を交わさなかった。
さっきまでは気持ち悪いぐらい私を見つめていたくせに、
今度は私の方を見ようとさえしない。
この女の白い肌、色の薄い髪の毛、赤い瞳は
私にカヲルを連想させた。
そしてその顔には・・・なぜか・・・シンジの面影が感じられた。
・・・こいつは私が救えなかった人たちを思い出させる。
そして人形のように無機質な声、表情・・・
全てが気に入らなかった。
今日は以上です
綾波ktkr
しかし、カヲルはわかるが何故シンジを想起?
展開早いな
展開が早いのはT氏のいいところ
「あんなのがカヲルの代わりなの?!」
私はロッカールームで一人ごちた。
フィフスチルドレンは戦力外となったカヲルの代替の
弐号機パイロットという事だった。
その日、本部で私とフィフスのシンクロテストがあったが、
フィフスはコア(使徒の光球のようなもの)の交換無しで
弐号機とシンクロしたそうだ。
あり得ない事だとリツコたちは騒いでいたが、
私にとってもこれは意外だった。
私はこれまでの経験から、エヴァの中には
ママがいると半ば確信していた。
だから、弐号機の中にはカヲルのお母さんがいるものだと思っていた。
カヲルの経歴から言って、フィフスがカヲルの兄妹というのは、
腹違いならともかく、同じ母親という事では、あり得ない。
それなのに弐号機とシンクロできるあの女は何者なのだろうか・・・
そんな事を考えていたら、シャワーを浴びるのがすっかり遅くなってしまった。
私は本部のシャワールームの湯船につかっていた。
「シャワールーム」と言っても、
ネルフのそれの浴槽はまるで銭湯のように大きかった。
そうしたら、あの女・・・フィフスが入ってきた。
フィフスは手早く体を洗い流すと、
湯船に入って・・・私のすぐ側に座った。
・・・私は全身が総毛立つように感じた。
「・・・側に来ないで。私、あんたが嫌いなの」
「あなた、寂しいのね」
そう言われて、私は爆発してしまった。
「うるさい!なんであんたなんかにそんな事言われなきゃいけないの?!
あんたに何が分かるっていうの!」
「あなた、泣いてるもの」
泣いてる?!私は思わず両手で自分の顔に触ったが・・・
涙など流れていない・・・
私はもうこの女を殴るしかないと思って立ち上がろうとした。
しかしその時、フィフスはいきなり私の手に自分の手を重ね合わせてきた。
・・・その手は温かく、人のぬくもりに飢えていた私の心は
一瞬絆されそうになった・・・
でも、私はすぐに我を取り戻し、
「離して!あんたなんかに触られたくない!」
私はフィフスの手を振りほどき、走るようにシャワールームから出て行った。
私はシャワールームの外のベンチに座って佇んでいた。
シャワーを浴びてしまったからもう本部でやるべき事は何もない。
だから帰らなきゃいけない・・・けど・・・
家に帰っても、もうカヲルはいない。
ペンギンのペンペンもヒカリに預けられて、一緒に疎開してしまった。
ミサトは家にいるかもしれないが、部屋に籠りっぱなしで、
私が帰っても顔さえ見せないだろう。
そんな家に帰っても・・・
そんな事を考えていたら、フィフスがシャワールームから
出てきて、私の前で立ち止まった。
「・・・何?さっきの事で文句でもあるの?」
「帰りたくないなら・・・私の部屋に泊まってもいい」
それだけ言うと、フィフスはその場から立ち去った。
私は、なぜか、フィフス―身の毛のよだつほど嫌いな女―に
誘われるままに、本部内にある彼女の部屋に泊まってしまった。
しかも、一つのベッドに二人並んで寝ていた。
私はフィフスに背を向けていた。
「・・・あなたはなぜ、寂しいの?」
私がこの部屋に入って以来、長らく私たちは一言も
喋らなかったが、フィフスが突然そんな事を言い出した。
・・・私は、この時相当精神的に参っていたのか、
こんな女にでも自分の話を聞いてほしいという気分になっていた。
「・・・ドイツにいたときは、私、必死だったわ。
ママが私を見てくれなくなって、パパに捨てられた・・・
それで、みんなが大事にしてくれる、誰にも負けない、
自分が一番だって思えるものが欲しかったの。
だから、一生懸命勉強して、13歳で大学を卒業したわ。
周りの人は天才少女だって言ってくれたけど、
それで誰かが愛してくれるようになった訳じゃなかった・・・
私は、孤独なままだった」
「日本に来てからは、私は一番じゃないって思い知ったわ。
使徒との戦いは最初全然うまくいかなかったし、
パイロットとしての能力は、カヲルの足下にも及ばなかったもの。
でも、それでもいいと思った。
ここには大切な・・・私を大切にしてくれる、
私が大切だと思える人とたくさん出会えたから。
私はパパに呼ばれてここに来たんだけど、パパの事は大嫌いだったの。
パパは私とママを見捨てたから。でも、今のママはそれは誤解だというの。
もうそれを確かめる事はできなくなってしまったわ・・・
ミサトとは、最初うまくいかなかったわ。
それで、一度大喧嘩しちゃったの。
でも、そしたら私の事分かってくれたわ。
ヒカリは・・・あんなにいい子には私会った事ないわ。
私はこの通りの性悪女でしょ。
でもヒカリと一緒にいると自分まで優しくなれるような気がした」
「シンジは、初めて会った時、私の首を絞めようとしたのよ。
最悪でしょ。でも、あいつ、謝ってくれたわ。
私も悪かったのに・・・
それから、毎朝私を迎えにくるようになった。
あいつ、私の事、好きだったのかな・・・
私も、あいつの事、好きだったのかな・・・
鈴原の事は、最初、よく分からなかった。
それで、一度おせっかいみたいな事言っちゃったの。
でも、あいつ真面目に聞き入れてくれたわ。
カヲルとは・・・あまり仲良くできなかったけど、
私は、あいつの事決して嫌いじゃなかったわ。
戦闘のときは頼りになったしね。
加持さんは、私の憧れの人で、結局ミサトと
よりを戻しっちゃったんだけど、いろいろな事を教えてくれた」
「でも、みんな、みんないなくなっちゃったの。
加持さんはたぶんもう・・・
パパもどうなったか分からないわ。
ミサトは、取り憑かれたように何かにのめり込んでいて、
もう私の事見てくれないもの。
そうして、私には何もなくなった・・・」
話し終わっても、フィフスから何の返事もなかった。
もう眠ってしまったのかと思ってフィフスの方へ向き直ってみると・・・
フィフスと目が合った。
フィフスのその時の顔は、それまでの鉄面皮ではなく、
とても穏やかで、微笑んでいるようにさえ見えた。
私はその顔を見て、少し心が慰められたような気がしたけど・・・
すぐにそのように感じた自分自身に腹立たしくなって、
またフィフスに背中を向けて、・・・そのまま眠ってしまった。
今日は以上です。
GJ
続きが気になるwktk
GJ
アスカとレイの心の交流が新鮮で、とても良いね。
サードとフィフスはやはり同性なのがしっくり来る。
「そう、あの女使徒だったの。道理で普通じゃないと思ったのよね。
いいわ、やってやるわ!」
モニター越しにミサトにそう答えてみせたけど・・・
正直、気分は浮かなかった。
フィフスチルドレンが、弐号機を伴ってターミナルドグマを
目指して降下中だというのだ。
「地下の巨人に接触する前にフィフスを捕まえて」との
ミサトの指示を受け、私は初号機で彼女らを追った。
・・・見えた。青白い髪のあの女の姿。
「殺してやる!」
そう叫んだがその瞬間・・・なぜか心が痛んだ・・・
何故?!あいつは私たちを騙して近づいた、裏切り者よ!
―でも殺したくない。
私はあの女が嫌いなの。あいつは私にいやな事ばかり思い出させる。
身の毛がよだつほど嫌いよ!
―でも殺したくない。
あの女は使徒なの!人類の敵よ!!
―でも殺したくない。
あいつをやらなきゃサードインパクトが起きるの。大勢の人が死ぬのよ!
―でも彼女だって人なのよ。
人じゃない!使徒よ!私たちとは違うの!
―何が違うの。彼女は私の寂しさに気づいて、手を握ってくれた。
私が心の中で泣いているのに気づいて、話を聞いてくれた。
それなのに、何故私たちと違うの・・・
「うわあああああー!」
私は迷いを断ち切るように叫び、フィフスに掴み掛かろうとしたが、
赤い巨人の手がそれを阻んだ。
「弐号機?!フィフス、あんたが操ってるの?!」
「今『彼女』は心を閉ざしているから。今なら私には、可能よ」
弐号機は初号機の腕をつかんだ手に力を込めて、
私を押さえつけようとしてきた。
「カヲル、そしてカヲルのお母さん・・・ごめんなさい」
私は心の中でそう言うと、プログナイフを装備して、
弐号機に突き立てようとした。
しかしほぼ同時に弐号機もプログナイフを構え、
鍔迫り合いの形になった。
揉み合ううちに初号機のナイフの切先が流れ・・・
中空に浮くフィフスの目前に迫り、
今にも突き刺さりそうになった。しかし・・・
「?!ATフィールド?!」
「そう、何者にも侵されざる心の壁。リリンも気づいているはずよ」
リリン?心の壁?わけが分からない。
そうこうしているうちに私と弐号機、そしてフィフスはついに
本部施設の最深部・・・ターミナルドグマまで達してしまった。
フィフスは私を残して、宙に浮かんだままどこかへと進んでいった。
この先に何があるというのか・・・
「待ちなさい!」
私は追おうとしたが、倒れていた弐号機に足を掴まれてしまった。
「もう、あんたなんかに構っていられないのよ!」
私は揉み合いの末弐号機の頭部にプログナイフを突き刺し、
それでもしがみつこうとしてくるそれを引きずるようにして
フィフスを追った。
そして巨大なゲートをくぐったその先で、私はそれを見た。
中空に浮かぶフィフスのその先にいた、白い巨人。
大きな十字架に?付のように打ち付けられ、
たくさんの目が描かれた仮面を顔の部分に付けられている。
これがミサトの言っていた「地下の巨人」・・・
そしてさらに、その隣に、もう一体の巨人が・・・
いや、これは、エヴァ?!
しかも、シンジが乗っていた、3号機?!
・・・いや、3号機と同じ形だが、カラーリングが違う。
3号機は黒かったが、この機体は白い。
いったいこの機体は何?!なぜ、こんな所にあるの?!
・・・しかし、今の私には、考えるより先に、やるべき事がある。
私は巨人の前にいるフィフスに手を伸ばし、掴んだ。
「もう諦めなさい!あんたの望みは潰えたわ。
・・・だからこのまま帰って」
「私を殲滅しないの?」
「このまま帰ってくれれば、しないわ」
「どうして?私の事、嫌いなんでしょ」
「嫌いよ。でも、できれば人殺しなんかしたくない」
「なぜ?あなたは今までたくさんの使徒を殲滅してきたでしょ。
彼らも私と同じなのに」
「・・・・・」
「でも、駄目。引き返す事はできない。
私は無に還りたい。リリスに、無に還る事だけが私の望みだから。
でも、あなたに捉えられたという事は、まだその時ではないということ。
だからあなたは私を殺さなければならない。
・・・でも、安心して、サード」
そこで・・・フィフスは微笑んだ。
彼女の部屋に泊まった時に見た表情より、
もっと明確で、しかし穏やかな笑みだった。
「たとえあなたがここで私を殺したとしても、私が死ぬ事はない。
私には、代わりがいるから。
その時が来るまで、あの人が死なせてくれない」
「な・・・に・・・言ってるの?!・・・あんた・・・」
私はすっかり混乱して叫んだ。
「『殺しても死なない』ってどういう意味よ?!
殺せば死ぬわよ!『代わり』って何!
『あの人』って何なの?!
訳分からない事言って私を惑わせないで!!」
「遺言よ・・・」
「遺言?!」
「そう。私はその時が来るまで決して死ぬ事はないけれど、
今の私の心を形作っている記憶は今の私だけのもの。
だからこれは、今の私からの・・・遺言」
「・・・どうしてもやらなければならないの?」
「そう。そうしないとあなたたちリリンの未来はない。
・・・あなた、泣いているの?優しいのね、サード」
「うるさい!そんな事言わないで!」
そう叫んでから、ハッと気がついた。
私の頬を使う幾筋かの雫・・・涙?!
なぜ?!私、決して泣かないって決めてたのに・・・
シンジが死んだときでさえ、涙など出なかったのに・・・
こんな奴のために、どうして?!
とはいえ、フィフスが引き返さないと言っている以上、
私にできる事は一つしかない。
私はフィフスを、殺した。
今日は以上です。
GJ
何かこの二人だとTVより切ないな…
トウジは死んでも代わりはいないのか…。
綾波も、タブリスでは無いという事?
早速3回読んだよ。GJ。
期待してます。
次の日の朝。私は湖畔に・・・
二日前にフィフスに初めて会った場所に佇んでいた。
未だ右掌にはっきりと残るあの感触・・・
あいつは裏切り者で、いけ好かない女で、使徒で、人類の敵で・・・
それでも・・・殺したくなんかなかった・・・
みんな本当に、本当にいなくなってしまった。
シンジも、カヲルも、鈴原も、フィフスも・・・誰も彼もみんな。
人が壊れたり、死んだり、殺したり・・・そんな事はもうたくさん。
こんな事が続くなら・・・もういっそ私自身が・・・
その時、私の携帯が鳴り、その音で我に帰った。
・・・危なかったわ。私、今このまま湖に飛び込みそうな勢いだった・・・
バカ、死んでどうするのよ。しっかりしなさい、アスカ。
電話に出た。リツコからだ。
『そのまま聞いて。あなたのガードを解いたわ。
今なら誰にも見つからずに私の所まで来られる。
綾波レイの秘密、知りたくない?』
綾波レイの秘密?!
・・・そういえばあの女、最後に訳分からない事言ってたわ。
リツコ、何か知っているのね。
「・・・行くわ」
私は本部地下奥深くでそれを見た。
リツコと・・・ミサトと一緒に。
ここへと通じる扉はミサトのパス無しでは開かなくなっていた。
加持さんの細工らしい。
巨大な水槽に漂う無数の、虚ろな表情を浮かべる、フィフス。
「綾波レイ?!」
「そのパーツよ。そしてここはダミープラグのためのプラント」
そしてリツコは話した。
フィフス―綾波レイは人と使徒、両方をもとに作られた存在である事。
フィフスは死んでも『パーツ』がある限り何度でも
魂がサルベージされ復活する事。
そして、ここにあるフィフスの『パーツ』がダミープラグ・・・
あの、初号機を操りシンジを殺めたシステムの元である事。
「でも、もうおしまいにするわ。私の悪夢を、終わらせるために・・・」
リツコはそう言って手に持ったパッドのスイッチを押した。
すると・・・
水槽の中の、リツコの言う所の『レイのパーツ』は四肢が千切れ、
内蔵が飛び出して崩壊し始めた。
「・・・グロテスクだけどね、ただ魂のない入れ物を
破壊しているだけよ。気にする事ないわ」
・・・それでは私がドグマでした事は、ただ単に
魂の入れ物を破壊したというだけの事なのだろうか?
それとも、命はやっぱり命なのだろうか・・・
分からなくなってしまった。
「まだ話は終わりじゃないの・・・
続きは『レイの部屋』でしましょう」
呆然とプラントを見つめる私とミサトに、リツコは言った。
「リツコ、あんたフィフスの事知ってたのにとぼけてたのね」
リツコの言う『綾波レイの部屋』に入って、私は第一声に言った。
「私も、全てを知っているわけじゃないのよ。
レイが使徒として侵攻してくるとまでは思っていなかったの。
これは本当よ・・・信じて」
「何が『コアの交換無しでシンクロするとは?!』よ。
よくやるわよ全く」
「そうね、自分でもあきれるわ。
さすがにもう疲れちゃった。嘘つくのも、誤摩化すのも。
だからあなたたちには、私の知っている限りの事を教えてあげる」
「・・・それにしても、鈴原の部屋に似てるわね、ここ」
「トウジ君とレイはある意味同じだから。
ともに人と使徒とのハイブリッド。
そしてトウジ君にはアダムの、レイにはリリスの魂が込められている・・・」
「鈴原が?!アダムとかリリスって何?」
「順を追って話すわ。・・・まず『ゼーレ』について話そうかしら」
「『ゼーレ』というのは・・・この話に関する限り
『人類補完委員会』と同義だと考えてもらってもいいけど・・・
死海文書の予言を基に全てのシナリオを書いた存在。
使徒の侵攻も、彼らの予定の一つに過ぎないわ。
そしてゼーレの元にもあなた達がさっき見たのと同じような
プラントがあって、彼ら独自のダミープラグの開発をしているの。
そのプラグの基になるのが、鈴原トウジ。
彼もレイと同じように、一旦体を失っても、プラント内の
パーツの一つに魂がサルベージされるのよ」
「・・・じゃあ、鈴原は生きてるのね?」
「同一の魂を持つ個体として存在するという意味では、そうね。
それで、ゼーレはサルベージされたトウジ君をふたたび
私たちの元へ送ろうとしていたの。
今度は第17使徒、タブリスとして」
「!」
「あなた達は、死んだと思っていたトウジ君が
生きて戻ってきたら、喜んで迎え入れるでしょう?
そんな状況なら、彼がターミナルドグマまで
侵攻するのは容易だわ。
そうして、第1使徒アダムの魂を持つトウジ君と第2使徒リリス・・・
地下の巨人を接触させて、自らサードインパクトを
起こし、人々の魂の補完をするというのがゼーレの狙いだったの」
「何言ってるの!鈴原がそんな事するわけないわ!
鈴原は私たちの・・・仲間よ」
「残念だけどアスカ、魂のサルベージには
情報の劣化、具体的には記憶の欠落が伴うものなの。
今のトウジ君が前の彼の記憶を全て失っていたとしても
おかしくはないわ。
今の彼は私たちの知っているトウジ君とは言えないかもしれないのよ」
「そんな・・・」
「それで、そのゼーレの思惑はあの人の計画とは
相容れないものだったから、あの人はゼーレの先手を打つ形で
綾波レイを使徒としてここへ送り込んだというわけ。
死海文書で予言されている使徒は17体だから、
レイが17番目の最後の使徒として殲滅されれば委員会はもう
トウジ君を送り込む事はできなくなるわ」
「・・・フィフスも『あの人』『あの人』と言っていたわ。
『あの人』って誰なの?』
「碇司令よ」
「その・・・碇司令の目的って言うのは何なの?」
「私には・・・よく分からないわ・・・」
ここでミサトが口を出した。
「ゼーレがダミープラグを開発しているというのはなぜ?
ダミープラグを何に使うつもりなの?」
「各国で製造している量産型エヴァで何かをしようとしている・・・
私にはそれしか分からないわ」
「フィフスもサルベージされているんでしょ?
あいつは今どこにいるの?」
これは私だ。
「碇司令の元にいるはずよ。司令はレイを目的の
最終段階で使うつもりらしいけど、私にも詳しい事は分からない」
「もう一つ聞きたいわ。私、ドグマの奥で巨人の隣に
白いエヴァがいるのを見たの。あれは何なの?」
「・・・・」
これにはリツコは答えなかった。
これも分からないという事なのだろうか?
「リツコ・・・あんた肝心な事は何も知らないも同然じゃない」
私は何気なく言ったのだが、どうやらこの言葉は
リツコの心の大事な部分に触れてしまったらしい。
リツコはキッと私を睨み・・・やがてボロボロと泣き出した。
「そう、私はいつだって蚊帳の外。
あの人のためならどんな、どんな事だってやってきたのに・・・
この心と手を血に染めてまで。
それなのにあの人は私を見ようとしない。
私だけじゃない、たった一人の女を覗いて
誰も、何も見ようとしない・・・
だからもう疲れた・・・
あの人に抱かれてもうれしくなくなった・・・
それであなた達に全て話す事にしたの」
それでリツコの話は終わった。
今日は以上です。
GJ
リツコ悲しいなぁ…(;つД`)
初期よりかなりうまくなったなぁ
ずっとROM専だったけど、 ◆TnXBZTY7YY さん、最初から面白く読ませてもらっています。
そろそろラストスパートかな?続きがめっちゃ楽しみだ。
竜巻みたいだなwwwww
私は家に帰ってから荷造りを始めた。
ミサトに明日から本部に詰めるから準備するよう言われたのだ。
ミサトは私を家まで送ってすぐ本部に戻った。
そして別れ際にこんなことを言った。
「アスカ、また大変なことが起こりそうなの。
私はここの所ずっとそれに備えて準備してきたわ。
それで・・・その間、あなたが苦しんでいた事は
気づいていたけど・・・私、余裕なかったのね、
あなたを支えてあげる事ができなかったわ。
ごめんなさい、許してちょうだい」
鞄に数日分の着替えと生活用品を詰め込んで、
用意はすぐに終わった。
それから、部屋の整理を始めた。
これからしばらくこの家には戻れなくなる。
もしかしたら・・・もう二度と。
整理があらかた終わった夕方頃、玄関の呼び鈴が鳴った。
ここの所第3新東京市も人が減り、来客など
滅多にないのだが、誰だろう?
ミサトが戻ってきたのか・・・と思ってインターホンを使わず
直接出た。
玄関の外に立っていたのは、ヒカリだった。
「ヒカリ・・・」
ヒカリは背後から夕日を受けていて、表情が読みにくかった。
・・・もっとも、私がヒカリの顔を見るのが
怖かったからそう感じたのかもしれないが・・・
「・・・ちょっとこっちへ来る用事があったの。
疎開する前、アスカにちゃんとお別れできなかったでしょ。
それで会いにきたの」
「そう・・・ありがとう」
私はヒカリから逃げた末、勝手にヒカリを失ったと思い込んでいた。
そんな私を、よくも見捨てずに会いにきてくれたものだ。
「・・・アスカ、鈴原にも挨拶に行ったんだけど、家にいないの。
鈴原はどこにいるか知らない?」
・・・胸を貫かれるような衝撃を受けた。
でも・・・ヒカリは、逃げていた私に会いにきてくれた。
ここで、嘘をついたり、誤摩化したりしたら、またヒカリから逃げる事になる。
そんな事はしたくなかった。だから正直に話した。
零号機の自爆、本部地下で見た事、そしてリツコから聞いた話・・・
ヒカリは、途中涙を流し、また混乱しながらも、
どうにか私の話を理解したようだ。
「じゃあ、鈴原は生きているのね?」
「リツコの話を信じればそうだけど・・・
でも、鈴原はゼーレとか言う奴らの所にいるんだし、
もう・・・私たちの事、覚えてないかもしれないのよ」
「でも、生きているのよね?それならまた会えるかも知れないわ!」
私は、そのように前向きに考えられるヒカリが羨ましかった。
ちょっと前までの私もそういう人間だったと思うんだけど・・・
それから、私は堰を切ったように今まであった事をヒカリに話した。
カヲルが入院した事、加持さんとパパがいなくなった事、フィフスの事、
そして・・・
私にとって最もつらく、でもヒカリにどうしても話さなくてはならないこと。
「それでね、ヒカリ・・・私、私ね、シンジを・・・」
「・・・碇君の事は、疎開する前に渚君に聞いたわ」
カヲルに?!
カヲルはシンジの事、どのように話したのだろう・・・
「渚君、碇君が学校に来なくなってから、ちょっとおかしくなって・・・
授業中、突然泣き出したり。
それで、私、学級委員長でしょう、渚君を保健室に
連れて行ったりした時に、少し話してくれたの。
碇君が危機に陥っていたのに、自分は怯えるだけで何もできなかった・・・
アスカが最後までなんとか碇君を助けようとしていたのに
自分は何もしなかったって、自分を責めてた・・・
それなのにアスカは自分以上に責任を感じている、
アスカに会わせる顔がない、アスカに会うのがつらいって言ってたわ」
・・・私は、カヲルにシンジの事で恨まれていると思っていた。
でも、カヲルも自分を責め、苦しんでいたのだ。
一番近くにいたのにそんな事にも気づかなかったなんて・・・
「ヒカリ・・・私、駄目ね・・・自分がこんなに弱い人間だとは思ってなかった。
私、ヒカリにも見捨てられたと思っていた」
「どうして?!そんな事あるわけないわ!」
「だって、だって私はヒカリから逃げていたのよ」
私の両の目から涙が溢れ出た。
・・・かつて決して泣かないと自分に誓っていた私だが、
ドグマでのフィフスとの一件以来すっかり涙もろくなってしまったようだ。
「シンジの事で責められるのが怖くて・・・鈴原の事話すのが怖くて・・・
一番の親友から逃げていたのよ。
私、パパからも逃げてた・・・
話さなければいけない事がたくさんあったのに、
もう話し合う事なんか二度とできなくなってしまったわ。
前は自分は強い人間だと思っていたけど、とんでもない勘違いだったわ!
私、シンジも、カヲルも、鈴原も助けられなかった・・・
私が強ければ助けられたかもしれないのに・・・
自分の弱さのために全てを失ってしまったわ。
ヒカリが会いにきてくれなかったら、ヒカリも失う所だった・・・
う・・・う・・・うう・・・」
私は嗚咽を漏らし、両手で顔を覆った。
「アスカ・・・アスカはまだ全てを失ってはいないわ」
ヒカリは優しく言った。
「碇君の事は・・・残念だけど、渚君は、また元気になれるかもしれないし、
鈴原も、綾波さん・・・だっけ、そのフィフスの子も生きているんでしょう?
加持さんやお父さんだって死んだとは限らないじゃない。
・・・アスカ、こんな事、いつまでも続かないわ。
私は、この戦いが終わったらここに戻ってくるわ、
お父さんの仕事もあるからね。
相田君や、他のクラスメイトも戻ってくるわよ。
そうしたら、みんな取り戻せばいいのよ。
それまでは、頑張ろう、ね」
「ヒカリ・・・ありがとう・・・
・・・ヒカリ、その、用っていうのが済んだら、
なるべく早くここから離れた方がいいわ。
またとんでもないことが起きそうなの。
できれば今日じゅうに」
「わかったわ。・・・でも、アスカは大丈夫?」
「私は・・・大丈夫。何たって私は無敵の初号機パイロット、
惣流・アスカ・ラングレーだもん」
私はそう言うと、涙を拭って笑ってみせた。
そうして、私たちは別れた。生きて再会する事を誓って。
今日は以上です。
泣けた…。ヒカリと再会できて良かったね、アスカ。
泣かせるなぁ…
ヒカリの前向きな所が特に(;つД`)
ヒカリはまさに光。アスカがんばれ
ヒカリ好きの俺は嬉しかったです
チルドレンスレでこんなに出番があるとは思わなかったんでw
このスレはいいスレだなぁ
T氏の作品が終わったら、1トウジ、2綾波、3シンジ、4カヲル、5アスカで投下していい?
私は次の日の朝、予定通り本部に向かった。
昨日までは馬鹿みたいに落ち込んでいたけど、もう大丈夫。
ヒカリの言った事はちょっと楽観的すぎるような気もするけど、
でも、私には少なくともヒカリがいる。
ヒカリとの約束を守るためにも、必ず生き残ってみせるわ。
本部に入り、待機を命じられている発令所目指し移動中・・・
突然凄まじい爆発音と衝撃が本部全体を襲った!
何が起こったと言うの?!
そのとき、携帯が鳴った。ミサトからだ。
『アスカ、今どこにいるの?』
「もう本部に入ったわ。ミサト、今の衝撃は何?」
『戦自の爆撃を受けたの。もうジオフロントはむき出しよ』
「戦自が?!どうして?!」
『詳しい事は後で話すわ。アスカ、近くにカーリニアのターミナルがある?』
「・・・あるわ」
『そこで待ってて!すぐ迎えにいく』
ミサトは本当にすぐに来た。
そして、エヴァのケイジへ移動する間に話してくれた。
「ゼーレが戦自を使って本部を占拠しようとしているの。
全ての使徒を殲滅した今、自らの手でサードインパクトを
起こそうとしているのね・・・
惣流副司令がいたとき、対人防御装備を強化していたから
まだ施設内への侵入は許していないけどね」
「昨日リツコから聞いた話、加持君が残してくれたデータ、
それから私がここの所ずっと調べていた事を合わせて、
私にも事の全容が少し見えてきたわ・・・
ゼーレの目的については、残念ながら完全には分からなかった・・・
S2機関を搭載した量産型エヴァを、トウジ君を基にした
ダミープラグで起動して、ここを攻撃しようとしているのは確かね。
それで、量産型エヴァと、地下のリリスを使って
『人類の補完』とやらをするつもりらしいけど、
具体的にはそれが何なのか分からないわ。
でも、たとえサードインパクトを起こせたとしても、
結局は彼らの思惑は失敗するでしょう。
あの地下の巨人には魂が込められていないもの。
今、リリスの魂はフィフスチルドレン・・・綾波レイの中にあるから。
それで、その綾波レイは今碇司令の元にいるはずだけど、
碇司令の計画についてはかなり詳細に分かったわ。
碇司令は自らの体内に取り込んだアダムの肉体の欠片を使って
綾波レイ・・・リリスの魂と融合しようとしているの」
「碇司令はリリスと融合した後、地下の巨人を操り、
その力を使って人々の魂を『完全なるエヴァ』の中に
連れて行こうとしているの。
不完全な群生生物である人類から完全な単体生物への進化・・・
これが碇司令の計画なのよ」
「完全なるエヴァ?」
「そう・・・S2機関を搭載し、半永久的に活動できる、
人の魂が込められた完全な肉体」
「それって初号機の事?」
「違うわ・・・
あなた、ドグマの奥で見たでしょう、白いエヴァ。
あれは・・・米国第二支部とともにロストしたとされていたエヴァ4号機。
S2機関搭載実験に失敗したと言われていたけど、実際には成功していたのね・・・
そして、密かに日本に持ち込まれた。
その中には、3号機のコアが移植されているわ」
「3号機の?!
・・・ミサト・・・私の考えが正しければ、
3号機のコアにはシンジのお母さんが・・・」
「そう・・・気づいてたの。
その通り、そのコアの中には碇シンジ君のお母さん、
碇ユイさんの魂が込められたいるわ。
それで、これも知っているかもしれないけど、
碇シンジ君は碇ユイさんと・・・碇司令の子供なの。
エヴァの中で碇ユイさんと再会する・・・
それが碇司令の最終的な望みなのよ。
人類の補完はそのための方便でしかないわ。
それで、4号機の中へ人々の魂が帰還する前に、
碇ユイさんの魂を目覚めさせなければならない。
そのためにはパイロットが必要なのよ。
だからね、アスカ・・・落ち着いて聞いて・・・
碇シンジ君はまだ生きているわ」
?!シンジが・・・生きてる・・・!
「そして、碇君は今4号機のエントリープラグ内に
乗せられているはずだわ。
これから碇司令は4号機を地上に射出して・・・」
ミサトはまだ話し続けていたが、ほとんど耳に入ってこなかった。
「シンジが、シンジが生きてるの?!本当に、本当なの?!」
「・・・本当よ。
でも、今戦自と量産型エヴァが展開している地上へ射出されつつある。
急がなければ助けられないわ」
「ならミサト、急いでよ!」
そうしてやっとケイジにたどり着いた。
モニターで外の様子を確認する。
地上には確かに白いエヴァ・・・4号機が立っていた。
しかし、磔にされたように動かない。
そして、その周りをとり囲むようにして蠢く、
翼が生えた白い蛙という風体の複数のエヴァ・・・
これが量産型エヴァなのね・・・
そして、囲まれた輪の中心にいる、赤いエヴァ・・・弐号機だ。
弐号機は戦自の戦闘機等と戦っていた。
「カヲル?!戦えるの?!どうして・・・」
私は通信で呼びかけた。
「アスカ君・・・父さんに汚された僕には、
もうシンジ君しか大切にしてくれる人はいないと思っていたんだけどね・・・
エヴァの中で、母さんに会えたんだ。
愛しているって、言ってくれた・・・」
「カヲル、シンジが生きているのよ!」
「ああ、さっきミサトさんから通信で聞いたよ。
この戦自とトカゲみたいなエヴァをやっつければ
シンジ君を助けられるという事なんだろうけど、
・・・ちょっとピンチかな。
数が多い上に、アンビリカルケーブルを切断されてしまった・・・」
「カヲル、今行くわ!それまで持ちこたえるのよ!」
私は初号機に乗り込み、地上へ射出されるリフトに乗った。
私の、最後の戦いへの出撃だ。
今回は以上です。
夕方ぐらいにもう一度書くかもしれません。
あと2回ほどで完結の予定です。
GJ!
クライマックスだな。みんな頑張ってくれ!
燃えた!
T氏ごめん、最初はちょっと微妙とか思ってごめん!
初期の苦言を気にせず、実力を付けて淡々と投下してこその職人だな
実際スレ活性化にもなったし感謝している
初期に投下して反応が微妙だったからやめた奴もいるけど、
T氏見習って頑張って欲しいな
カヲルは加持死んだこと知ってんのかな
私たちの最後の戦いは、戦自の介入が本格化した事もあり、
とても激しいものになったけど、
私は、もうあのごちゃごちゃした戦いについて、詳細に語るつもりはない。
とにかく、量産型エヴァを撃退して4号機を確保し、
戦自は撤退し、日本政府とも和解し、全ては丸く収まったと思ってもらいたい。
パパが用意していたという対人防御装備のおかげで、ネルフ側には
死傷者はほとんど出なかった。
弐号機は量産型エヴァに食い尽くされる寸前だったけど、
カヲル自身はかろうじて無事だった。
「・・・全身が焼けるように痛いよ。
でも、アスカ君、君のおかげで助かった・・・ありがとう」
病院に運ばれる前、カヲルは言った。
「あんたにお礼を言われるのは初めてね」
「そうかもしれない・・・
アスカ君、正直、君の事はあまり好きじゃなかったんだ・・・
シンジ君と、僕よりも仲がいいように見えたから。
でも、これからは君とも仲良くしたいな。
心を開けば、大切だと思える人はたくさんできると
母さんが言ってくれたから・・・」
ケイジに戻ると、ミサトが駆け寄ってきて、私を抱きしめた。
・・・というより、泣きじゃくって私にすがりつくミサトを
私が抱きしめたという方が正しい。
良かったとかありがとうとかごめんなさいとか、
そんな事を繰り返し言っていたけど、全体として言葉にならないという感じだった。
・・・ミサト、一時期私が苦しかったとき、
全然相手にしてくれなかったのを恨みがましく思った事もあったけど・・・
ミサトも大変だったのよね、この日に備えるために。
だから私も今は「良かった、ありがとう」って心から言えるわ。
碇司令は、ターミナルドグマで、右手の手首から先がない状態で
横たわっている所を発見された。
碇司令は、4号機が私たちに確保された時点で、
目的を断念せざるを得なかったのだという。
また、ゼーレの補完計画に乗るぐらいなら、
全て諦めた方が良いとも思っていたようだ。
そして、シンジが許してくれるなら、シンジに会いたいとも言っているらしい。
ずいぶん虫のいい話だとは思うけど、多分シンジは会うわね。
優しさだけが取り柄のバカシンジだから。
フィフスチルドレン、綾波レイはその碇司令の傍らにいる所を確保された。
多分、しばらくは拘束される事になるだろう。
ちょっとかわいそうだけど、仕方がないのかもしれない。
フィフスが連行される前に、少し話す事ができた。
「あんた、まだ無に帰りたいと思っているの?」
「今は思わない。あの時の私はそれが全てだったけど、
今の私は、できるだけ長く今のままあり続けたいと思う」
「どうしてそう思うようになったの?」
「前の私は自分には何もない、だから記憶もいらない、無に帰る事だけが
私の救いだと思っていた。
でも前の私が死んで、今の私になったとき、わかった。
私にもあった、失いたくないもの。
碇司令、赤木博士、そしてあなた・・・
今の私になった時、それらの記憶の一部が失われた。
それはとても悲しく感じられた。
生あるものは皆いつか無に帰らなければならないけど、
全てを失うのはもっと先でもいいと思うようになった。
それに・・・あなたと話したからよ、サード」
「私と?」
「あなたが私の部屋に泊まった時話した事、覚えてる。
あなたが大切な人たちがみんないなくなってしまっても、
なんとか生きていこうとしていると知って、嬉しく感じた。
あの時はなぜ嬉しいのか自分でもわからなかったけど、
今はわかる気がする。
私も今の私になって記憶という大切なものを失ったけど、
あなたのように生きていきたいと思うし、
新しい大切なものを見つけたいと思う」
「じゃあ、もうサードインパクトを起こすつもりはないのね」
「ないわ」
地下の巨人、リリスは未だにターミナルドグマにあるけど、
フィフスがそのつもりならとりあえず安心だろう。
そして、そこへと通じる扉は永遠に封印されるだろう。
リツコに会う事ができた。
リツコはダミープラグを破壊した責を問われて、
独房に拘束されていたけど、
ネルフが日本政府と和解した事によって
碇司令が実質的な指揮権を失ったので、釈放されたのだ。
「やったのね、あなたたち」
「うん・・・リツコはどう思う、私たちがやったこと。
リツコは『補完』された方が良かったと思ってるの?」
「よくわからないわ、自分でも何を望んでいたのか。
私はあの人が望むままにやって来ただけだから・・・
馬鹿なのよ、私。
でも、あなた達がやった事は正しいと思うわ。
真実の一部を語った事によって、
私も少しその手伝いをさせてもらったと思う事にするわ。
・・・これで良かったのよね・・・母さん・・・」
嬉しい驚きがあった。加持さんが帰ってきたのだ。
それも、パパを連れて・・・
私は加持さんに駆け寄って抱きつこうとしたけど、
ミサトに先を越されてしまった。
まあいいわ・・・加持さんはミサトに譲ってあげる。
加持さんはセカンドインパクトの真相と
ゼーレの計画を知る事に生涯をかけてきた人で、
そのためにネルフ、ゼーレ、そして日本政府の
三重スパイまがいの事までやっていたのだそうだ。
そして、近くパパがゼーレの手に拉致される事を察知し、
救出するため潜伏していたというのだ。
加持さんは、サードインパクトを防ぐには、
パパを救出する事が重要だと考えたのだという。
「でも、ちょっとモタモタしすぎて、役に立てなかったな。
その間に君たちが自力でゼーレや碇司令の思惑を挫いてしまったし」
「でも、なんでパパを助けるのがそんなに重要だったの?」
「それは、親父さんに直接聞くんだな」
加持さんはそれしか答えてくれなかった。
そのパパだが、劣悪な環境で監禁されていたらしく、
衰弱が激しく、口も利けないような状態になっていた。
でも、時間をかければ回復できるそうだ。
パパ、あなたにはいろいろと聞きたい事もあるけど、
元気になるまで待ってあげる。時間はたっぷりあるんだから。
もう一つ嬉しい知らせがあった。
鈴原がドイツ第三支部の地下施設で発見されたというのだ。
ゼーレの連中は補完計画が頓挫したあと雲隠れしてしまったが、
第三支部の地下にゼーレの施設が隠されていたらしい。
鈴原と通信で話した。
鈴原は零号機で自爆した前後を始め、記憶を所々失っているけど、
自分が鈴原トウジだという認識はあり、私たちの事も覚えていると言う。
『惣流・・・ワシ、用済みや・・・
零号機はなくなってもうたし、惣流のおっちゃんの期待に応えられんかった。
ゼーレのおっちゃん達もいなくなってもうたし、
ワシも今更サードインパクトなんぞ起こしとうないし・・・
ワシ、これからどうすればええんやろ・・・』
「何言ってんの?!ヒカリがあんたを待ってるのよ!
あんた、ヒカリに会いたくないの?」
『・・・会いたい』
顔を赤らめてそう言う鈴原の映像を見て、安心した。
こいつはやっぱり私たちが知っている鈴原よ。
だったら早く日本に帰ってきなさい!
そして、私と一緒にヒカリに会いにいくわよ!
そして・・・
私は、シンジが収容されている病室に入った。
・・・話には聞いていたけど、実際に
左足を失って、やつれたシンジの姿を見たら・・・
涙が溢れ出た。
そして、ベッドに横たわるシンジに駆け寄り、
「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
これしか言葉が出てこなかった。
「どうして謝るの、惣流・・・惣流は僕を助けてくれたのに」
「だって、私、シンジを傷つけてばかりだった・・・
お母さんと、左足まで奪って・・・」
「・・・前も言ったろ、惣流のせいじゃないって。
惣流は、内罰的だな・・・」
「ないばつてき?」
日本語は難しい。未だにわからない単語が出てくる。
「何でも自分が悪いと思い込んで、自分を責める心が強すぎるってことだよ。
・・・惣流、あの、映画見たあと行ったカフェで話した事、覚えてる?
うまく行ったら、惣流に話したい事があるって・・・
結局、うまく行かなかったんだけど、その話を、今していいかな・・・」
「え?!3号機のパイロットになるってことじゃないの?」
「それもあったけど、もっと大事な話があるんだ。
それは、パイロットを引き受けた事とも関係がある話なんだけど・・・
僕、あのままだとこの街から離れた施設に入れられる所だったんだ。
エヴァのパイロットはとても危険だと知っていたけど、
それでも引き受けたのはここに居続けたかったからなんだ。
なんで居続けたかったかっていうと、それは、つまり、こういう事なんだ。
それはね・・・惣流・・・僕は、君が―
―終―
「終」と書いておいてなんですが、
もう一編、あとがきのような文章を書きたいと思っています。
それを書いたら本当に完結とさせてもらいます。
とりあえず今日は以上です。
駄文垂れ流して失礼しました。
LAS好きなのでLASエンドGJ
一応、T氏お疲れ様!
このスレがまた活気付いてくれてホントに嬉しい。
これを機に、かつて欝神の投下後に起きたブームが再来する事を期待してる。
加えて、294氏や295氏(間違ってたらごめんなさい)等、未完のままの作品が更新される事を切実に願っています。
T 氏GJです!
カヲルとアスカの和解とか綾波のセリフとか、感動して胸が熱くなった。
最後の一編たのしみに待ってます。
>>499 294氏は最近来てくれたし、たまに見ているような気もしなくはないんだが
295氏は音沙汰ないんで心配だ
特に職人をせかしているつもりはないんで気にしないでくれ
誰も命を失わない大団円で嬉しい。
アスカよく頑張ったよ。
サードインパクトも起こらない、こんなエヴァが見たかったんだよな。
新職人が来るかどうか
新職人の登場や旧職人の再来はマターリ待てるよ
1アスカ、2レイ、3カヲル、4シンジ、5トウジ
って順はまだ出てない?
出てないなら書こうかなと思うのだが
294氏は確かその組み合わせだったはず
ていうか出てても構わないとは思うんだけどな
書き手が違うんだしさ
1カヲル、2トウジ、3シンジ、4レイ、5アスカ
とどっちにしようか迷ってたんだ
>>479氏も居るしもうちょっと考えてみるよ
>>507 継続投下していいのは一人だけって訳じゃないから気軽にな
俺としては5アスカが気になるんでそっちの組み合わせの方が見てみたい
>>508 じゃあ今他スレで投下中の奴が一息ついたら書いてみるよ
thx
投下があるのはスレにとっても良いことだと思うが…
出てるか出てないかくらいまとめで確かめてないのかとか他スレがどうのとか何かちょっとひっかかったな…
気軽にってのと適当にってのは違うと思う
そっちの方が見たいとか言うと、違う順番考えてた職人が
恐縮するかもしれないからやめようぜ
個人的にはネタとか読み切り短篇で順番被りは全然有りだと思うけど、長編とか連載で同じ順番って色々不都合があると思うよ。
二つ同時(同時期)に更新されたら読む方も多少混乱するだろうし、せめて前の人の連載終わった後の方が好ましいんじゃないかな。
連載終わった後と言っても、終わらせたの欝神とT氏だけなんだ
他の職人は連載途中で止まったまま
定期的に連載しなきゃいけない訳じゃないから
その辺は別に構わないけどな
そりゃ続きは楽しみにしてるが
まぁ確かに。
けどかぶられた方はやりづらくなるような希ガス
それは職人の味付け方や技量次第だろう
まあ外野が騒いでも仕方ない
単純に投下楽しみにしてるだけの住人もいるんで
読む方としては、そして個人的には、、数作を同時に連載してくれても、少しも困らない
順番がかぶってても、混乱はしないだろうと思う
まあ、書く方はやりづらいのかもしれないけど
コテかトリあれば、読む側は困らないよ
専ブラ入れれば問題ない
>>517の言うように、周りで騒いで投下がなくなってしまうのも困るしなぁ
(あとがきに変えて ある男の独白)
私は惣流コウゾウ。
E計画担当者の一人、惣流・キョウコ・ツェッペリンの元夫、
サードチルドレン、惣流・アスカ・ラングレーの父、
そして特務機関ネルフ副司令だ。
西暦2000年、セカンドインパクトが起こったとき、
私はドイツのある大学で教員をしていた。
私には既に家庭があったが、これにより全てを失った。
私は、前々から噂に聞いていたゼーレなる謎の組織が
この人類史上未曾有の大災害に関係していると睨んでいた。
そして、独自に調査した結果、
ゼーレがセカンドインパクトに関与している証拠だと
考えられるいくつかの資料を入手できた。
セカンドインパクトを起こした連中に罰を与えようと考えた私は、
当初、正攻法でそれを行おうとした。
すなわち、それらの証拠を世間に公表することによって、
糾弾しようとしたのだ。
しかし、そんな事は到底不可能だとすぐに悟った。
ゼーレの力は強大すぎた。
そのような情報を流そうとしても、
その情報網ごと潰されただろうし、
私自身消されるだろう事は容易に想像できた。
そこで私は方法を変えた。
自らゼーレという巨人の、獅子身中の虫になろうと考えたのだ。
私の目にはゼーレが今後も人類の存亡に関わるような
陰謀を企てている事は明らかだった。
私が組織の中核を担うような立場となり、
その計画を頓挫させるように動く事ができれば・・・
そう考えたのだ。
そこで私はゼーレの主要な計画の一つ、
通称E計画の担当者の、ある一人の女性に近づいた。
後に私の妻になる、キョウコだ。
私はゼーレを壊滅させるという思惑は持ち続けたが、
それとは別に、キョウコに対して本当の愛情を感じるようになった。
そして、キョウコが私との間に新しい生命を宿したと知った時には、
図らずも幸福を感じるまでに至っていた。
そして、娘―アスカが生まれると、
私は家族3人でできるだけ長くこの幸福を守りたいと思った。
その頃、私は日本にも、私と同じような事をしている男がいると知った。
その男の名は碇ゲンドウ、旧姓六分儀といった。
私は当初、この男は同志になれるかもしれないと思っていたが、
実際にはある意味ゼーレよりも危険な存在であると間もなく悟った。
娘が4歳になった頃、キョウコは自らE計画の要の実験・・・
『接触実験』の被験者になりたいと言い出した。
この実験は既に日本で碇ゲンドウの妻、碇ユイが
被験者となって行われ、失敗に終わっているものだった。
なので私は当初強硬に反対したが、
キョウコは子供達の未来のために、どうしても行いたいと主張した。
それで私は最終的に折れた・・・
しかし、この実験は私が思っていたよりもさらに悲惨な形で失敗した。
キョウコは接触によって精神の大半を『コア』に取り込まれ、
その結果自分の娘を認識できないようになり、
私にも疑いの目しか向けられないようになった。
そして娘を殺しかけた上・・・自ら命を絶った。
その頃、例の碇ゲンドウが不穏な動きを強めていたため、
私はこれを牽制するため日本へ行かざるを得なくなった。
娘の事は心残りだったが、
幼い彼女を日本へ連れて行く事は大変に危険だとわかっていた。
そこで、私は前々から私を慕っていくれていたある女性と再婚し、
彼女に娘の世話を任せ、ドイツに残す事にした。
私は後にその事で娘に恨まれる事になったが、
この決断は正しかったと今でも思っている。
日本に渡ってからは、しばらくは碇ゲンドウの
イエスマンに徹し、彼の腹心としての地位を固めていった。
全てはゼーレ、そして碇ゲンドウの計画を最終段階で挫くためだ。
そして碇ゲンドウが碇ユイの魂を封じたコアを伴って
米国へ渡った頃には、事態はいよいよ抜き差しならない状況となった。
間もなく使徒が襲来する。迎撃できるのはエヴァンゲリオンだけだ。
私は娘を日本へ呼び寄せた。
娘がエヴァのパイロットになる事は
キョウコがコアに取り込まれた時に宿命づけられていた事だった。
娘は私と鈴原トウジの挑発に乗って、エヴァのパイロットになる事を承諾した。
娘の性格を知っていた私にとって、予想できる事だった。
―断腸の思いだったが、手段を選んでいる場合ではなかった。
鈴原トウジはゼーレがネルフに送り込んだ、ファーストチルドレン・・・
最初のエヴァパイロット適格者だった。
私はその正体が第1使徒アダムの魂を宿した、
人と使徒のいわばハイブリッドであると見抜いていた。
なので彼が死亡すれば、ゼーレの元でサルベージされる事はわかっていた。
彼をゼーレの元へ戻す事は、ゼーレの計画を進める事になる。
それで私は鈴原トウジが命を落とさないよう、最大限の配慮をした。
そうしているうちに、特殊な宿命を背負っている彼を不憫に思い、
特別な愛情を注ぐようになった。
・・・本来なら、自分の娘に注ぐべき種類の愛情であったかもしれないが。
使徒は襲来し続けた。鈴原トウジと私の娘、
そしてセカンドチルドレン・渚カヲルはこれを次々と殲滅していった。
使徒を殲滅する事はゼーレのシナリオを進める事でもあったが、
殲滅しなければサードインパクトが起こるのであるから、
致し方ない事であった。
エヴァ3号機が第13使徒バルディエルに乗っ取られた時は、
私にとって千載一隅のチャンスだった。
3号機のコアには碇ユイの魂が宿されている。
碇ゲンドウは死海文書の予言からエヴァの内一体が
使徒に乗っ取られる事を知り、そのリスクを避けるために
わざわざ米国で3号機の建造を行っていたのだが、
皮肉にもその3号機が輸送中に使徒に浸食されたのだ。
この3号機を潰せば少なくとも碇ゲンドウの
シナリオを大幅に狂わす事ができる・・・
コアを潰す事ができればベストだし、
そのためにはパイロットが犠牲になってもやむを得ない・・・
私はそのとき本当にそう思っていたし、
その事に関して責めを負う事に吝かではない。
娘はボーイフレンドを殺されかけて
(娘は殺されたと認識していたはずだ)、
私を殺してやると息巻いていたが、
まだ殺されてやるわけにはいかなかった。
まだゼーレも碇ゲンドウも健在であり、彼らを放ってはおけなかったから。
残念ながらコアもパイロットも碇ゲンドウの手によって回収され、
彼の野望を挫くにはいたらなかった。
そして、この一件で私のゼーレおよび碇ゲンドウに対する翻意が
悟られる事になり、今こうして捉えられているというわけだ。
加持リョウジは私を救出しようと動いていたらしいが、
最近彼が活動している形跡が伺えない。
彼は失敗したのだろう。つまり、私は死ぬという事だ。
このような状況でも、外の様子はある程度知る事ができる。
セカンドチルドレン・渚カヲルは
第15使徒アラエルの精神攻撃に屈して自我を崩壊させてしまったようだ。
渚カヲルは私にとって使徒を殲滅するための駒に過ぎなかったが、
大変優秀な駒であった事には間違いない。
私は彼の今までの功績に感謝しているし、
こんな事になってしまって、残念に思う。
鈴原トウジは想い人を守るために、
第16使徒アルミサエルを巻き添えに自爆して果てたそうだ。
私の元へ来た当初、与えられた人格をなぞる事しかできなかった彼が、
そのような感情まで獲得するに至ったとは感慨深い。
・・・それが彼にとって幸福であったかどうかはわからないが。
このような事態に至った今、サードインパクトという
カタストロフを防ぐ事ができるのは、初号機と、私の娘、アスカだけだ。
私は決していい父親ではなかったが、
娘が私の仕事を引き継いで、彼らの思惑を挫いてくれると信じる。
そして、キョウコよ、娘を、守ってくれ。
以上で完結とさせていただきます。
ありがとうございました。
乙でした
完結おめでとう
約一ヶ月お疲れ様!
ありがとう。
いやー面白かった!
徹底されたアスカ一人称で、あえて設定の説明はしないのかと思ってたけど、こういう形でネタばらしとは。
副司令カッコヨスw
T氏の投下が毎日の密かな楽しみでした。
ありがとう!おつかれさまでした。
気持ち悪かった。カヲルとかいじりすぎ
全員のキャラ違った気もするが。
確かにカヲルは中でも顕著すぎたな。
皆マンセーしてるみたいだけど俺は後味悪いわ。
俺は、自分の好みに合わないなと思ったSSは、途中で読むの止めてスルーするけど、
ちゃんと最後まで読むんだな。えらいな
マンセー多かったけど、文章は決してうまいとは言えなかったし
個人的に微妙だったから書き込みはしなかったよ
嫌ならスルーしとけよ
「キャラが違う」と言うが、キャラの解釈は人それぞれだからなあ。
特にカヲルのように描写が極端に少なかったキャラは、人によってイメージが驚くほど異なっていたりする。
二次創作なんてしょせんは多かれ少なかれキャラなみんな別人だよ。
庵野たちが作らない限り、別人。
マンセー多く見えるのは好みに合わなかった人がスルーしてる優しさのおかげ
>>534 最後にそれ言っちゃ意味無いだろwww
スルー出来てないぞ
いや、この程度でGJ連呼とはぶっちゃけレベル下がったなぁ…と思った
でもみんな楽しそうだしマンセー以外の意見は荒らしと認識されそうで黙ってた
それよりも203氏が叩かれた理由がまったくわからん
同じく…
でも職人がいるって事はスレにとっては良い事何だと思うし、他の人には結構好評なんだなーと思ってたから黙ってたけど、同じ気持ちの人がいたんだな…
自分は物書きなんて出来ないから完結させたT氏は純粋にすごいと思うけど
まあこればかりは好みの問題だからな
マンセーしてる方が悪いとか肌に合わなかったって言ってる方が悪いとかいう問題じゃないかと
両方ともひとつの意見として受けとめようよ
ここの住人はスルースキルも高めでいいね
職人と楽しんでる住人の邪魔をしないというか
203氏のあれは意見じゃなくてただの荒らしだと思う
見てたら戻ってきて欲しい
自分も
>>203氏のは運が悪かっただけだと思う…っていうと誤解されるかもしれないが
俺も読んでたけど、好みは別れるかもしれないなとは感じたが、まだまだ序盤だったし続けてたら応援の意見も出てたんじゃないかな
もちろん、自分には合わないなって言われる事だってあるだろうけど
もうちょっと頑張ってみればよかったのにって思った
>535
いや、今回のは何から何まで明らかに違うだろう。
>534みたいに嫌ならスルーって言うヤツ多いけどさ、マンセーばっかなのもどうなのって思う。
二次創作のキャラは全部偽者
マンセーばっかもどうかと思ったけどさ、だからって投下するなとは言えないだろ
カヲルはしょうがない。そもそもキャラ自体がはっきりしないし。
シンジやアスカはまぁ…。慣れなかった…。
あと台詞がいちいち説明臭い
まぁ、短期間で完結させたのは凄いよ
職人はたくさんいるけど欝神しか完結させてないし
ぶっちゃけると、文才が凄い294氏と伏線が凄いj氏と何もかもが凄かった欝神にしか興味がない。
j氏は昔が昔だったので何かあれだ
成長を見守るというか、大きくなって嬉しいとかいう感じだ
どれも嫌
じゃあ、何でこのスレ来てるの?
とりあえず現段階は294氏とj氏と新規職人待ち
>549
J氏の昔って?どんなの?
>>540に全て同意
職人の投下している作品がどうこうよりも、こういう場合住人同士の意見衝突になって
荒れる→過疎るという不毛な悪循環になりがちな気がする
適当にという意味ではないが、気軽にネタでも長編でも絵でも置いていけるスレになって欲しい
>>554 質問する前にまとめスレの過去ログ位読もうな
それに今は今、昔は昔ということなのでそんなに気にすることもない
気にしている奴がいたとしても空気読んでその辺はきちんとスルーしていると思う
>>554 昔は微妙な作品を投下しつつ構ってちゃんな厨だった
だが謝罪後、短期間に文才を上げて帰ってきたんだ
そりゃ最初が最初だったから叩かれたけど、
それでもめげずにスキルを上げて帰ってきたのは評価出来ると思う
実際二度目から投下した作品は好評で、俺も続きを楽しみにしているよ
J氏みたいに化ける職人も絶対いるから、最初が微妙でもカエレとか言いたくないんだよな
逆に言えば、どんなに叩かれても向上心がある職人は成長するってことかな
>どんなに叩かれても向上心がある職人は成長する
なるほどなぁ
俺は今回みたいに微妙と言われつつも黙々投下してくれるT氏は気にならないけどJ氏は他人に迷惑を掛けてまでって印象があって今だに生理的に嫌だ
向上心以前に学んでほしいもんがあった
そういう意見のやつもいるのはわかるが、俺は職人がどうこうより単純に作品が読みたい訳で
投下されなくなっても困る
潔癖症はつらいわよ。職人がいなくなったと感じた時、それがわかるわ
リッちゃんGJw
でもこうして一つのレスをきっかけに色んなやつの意見が出てくるって事は、
やっぱりみんな何かしら思うところがあったんだなーって感じられて、
色々割り切って見てる身としては何だか興味深いわ。
同意するしないはあるけど、言っていることがもっともなのが多いので
このスレは多少微妙な流れになってもあまり嫌な気分にならないな
意味なく叩いたり氏ねとか煽りが入ることなんて殆どないし
エヴァ板とは思えない常識的レスが飛び交ってるな。
流れぶった斬るが、欝神の作品が同人漫画化されたら、コミケとかで売れるかな?
>エヴァ板とは思えない
失礼だなw
鬱神作品だが、実際数ページは神職人達によって描かれてるし、漫画は読みたい
だが売り物にするんだったら問題あるだろうな
このスレに投下する分には許可なしでいいだろうけど
このスレホントいい。
スレ終了の危機もあったが、やっぱり続けてよかったな。
皆はあんまりこういう流れ好かないみたいだけど
俺は色々な考え方とか意見が聞けたりするし
こういう空気も嫌いじゃないよ
何か朝からいい気分になったわ
このスレは荒らそうとしてもあまり荒れないぞ
良識に溢れるスレだしね。
理由無しの叩きや暴言に対する暴言返しが無いのがすごいと思う。
荒れるな、荒れるな、荒れないでよ!
今荒れたら、職人が来なくなっちゃうかもしれないじゃないか
そんなの嫌なんだよっ!
…という具合に、投下されてる作品の続きを
楽しみにしてる奴が結構いるってことかもな
そういう住人が多いから割と常識的な流れになるのかもしれん
T氏の作品は俺も確かに文章力はまだまだだと感じた
けど、上にもあるように叩かれようが誉められようが
態度変えずに淡々と投下して、短期で終わらせたところはかなり凄いと思ったな
なんか無駄がなかった
文章力については確か投下のときに初作品とかあったし
これからなにか書いていくなら伸びると思うから、
傷つけてたらすまん。誉めたつもりなんだ
それと、たとえ微妙とは思っても指摘程度で終わらせて
(もしくは楽しんでる人の為に空気読んでスルーして)
無駄に帰れとか氏ねとか言わない住人に惚れた
馴れ合いくさくなるからROMに戻るが、ほんとこのスレ好きだ
ときたま見える住民のスレへのデレが暖かいな。ROMerはクーデレが多い様だ。
T氏、完結GJ! 正直感動した こんなハッピーエンドになるとは。
よくまとめられてて好きだった。無駄がないってことだったんだね。
2カヲルと3アスカが、中頃で良い意味で少しからむかと思ったんだけどな…
コラ作るとしたらどんなのみたい?
参考までに
3アスカと5レイの風呂
>>578だが、これだけだと俺が変態扱いされそうなので追加
3カヲルに4シンジが「転校生の前歯全部折ってやる」も
前者はT氏、後者は294氏の作品にあるシーン
>>578 欲望丸出し過ぎワロタwwww
実際投下あるかはまだわからんが、新規職人がきそうな気配はいいね
wktkする
581 :
577:2007/11/28(水) 23:15:32 ID:???
最近またこのスレ見返して何か作って見ようかな、と思ったんだ
EOEのアスカを加工しようかと思ったんだけど、
実際需要があるのは具体的にどんなかな、と
そうか、アスカとレイの風呂か
ごめん、職人が書いた小説の中には出てきてないけど、
リビングでシンジがカヲルの首絞めてるやつも見たいww
貞本版の絞殺シーン読み返してて、
これEOEとダブらせて使えるんじゃね?と思った。
583 :
577:2007/11/28(水) 23:48:21 ID:???
それいいね。その発想はなかったわwwww
自分は鬱神の2トウジが好きなのでEOEアスカの凶悪面
で何かできないかと考えてたんだけど
どっちかというとシンジに変換したほうがいいかもしれない
同じ顔だし
>>581 風呂wktk
まあ需要云々考えずに好きなの投下すればいいさ
顔の構造は
シンジ=マヤ=アスカ=ナディア≒ヒカリ≒ミサト
だな。さらに
レイ=カヲル≒ユイ
も変換しやすいかと
で、以下が異質な奴ら
トウジ ケンスケ 冬月 ゲンドウ カジさん ロンゲ メガネ 眉毛 ペンギン 老人達
>582そんなの見たくない
俺は見たいな
いらない
話といいキャラといい本編の意味合いがなくなってるスレ
新規職人も期待だが、古参の身としては古き良き職人方にも帰ってきて貰いたい。欝神漫画を読んだら尚更になってしまったww
>>590 禿同。
「こんなFFが見たい!」スレからだから、かれこれ何年付き合ってきたことか……。
あのスレは落ちたの?
明らかに一人わかりやすい書き込みする奴いるなw
ほっとけw
>>590 俺も昨日まとめサイトの作品読んでたよ
こんなの読みたいというスレは見てなかったが、
そこで順番ネタ書き込んだ奴GJ
そろそろまとめ氏が恋しくなってきた
このスレ的には「逆行」ってのはどうなんですか?
例えばシンジが逆行してみたら自分がフォースになっていて
他のチルドレンの順番も違っているのに気づいた、とか。
個人的には読みたい
どこまでおkかっていうのが話題になったとき、
順番が入れ替わってるならば逆行は大丈夫だった気がする
入れ替わっていても駄目だったのは、既存チルドレン以外のチルドレン化、
エロ、801、酷いレベルのカプものTS位。なるべく誰でも読める設定でいけってことだ
楽しみにしてるよ
カプものの後に「、」を入れてくれorz
投下しようと思ったんだが、PCからだと常に人大杉になるorz俺だけかな?
アドレス書き替えればスレ見ることできるよ
順番宣言しないで、誰が何番目か話が進む毎にわかっていく形式なのもいいかも
sage
何か投下しようと思ったら規制に巻き込まれてパソから書き込めない…
俺もここ3日程規制されてるよ…
OCNは永久規制らしいぞ
ちょww
それは困る…
移転したからじゃね?
板情報更新してみ
規制されてそろそろ一週間…
パケット定額制にしようかなorz
久しぶりに絵板見たら投稿があった!
職人GJ!!
もっと早く見れば良かったよ…
ほんとだ、気付かなかったorz
T氏の作品設定の絵だね。
うめぇ
前にアルミサエル戦漫画描いてた人か?
シンジ寺イケメンww
イケメンって…。アスカとシンジって同じ顔じゃん
619 :
617:2007/12/19(水) 00:10:54 ID:???
いや、マジでつっこまれても
規制も解除されたんで投下でもしようかね
解除キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
毎回久しぶりで申し訳ありません、まとめです。
一月にちょっと長めの休みがありますのでそのときに今までの分を更新するつもりです。
マターリ待ってて下さい。
なお、更新の時間がとれていなかっただけで2週に一度はスレを見ていました。
T氏、完結乙です。
しかし絵板のアダルト広告はどうにかならんものか('A`)
消しても消しても書き込まれる。
ここって投下したら必ず補完されるわけじゃないよな?
補完したくない人は補完するなって事前に言ってたから大丈夫だと思うよ
でも過去ログも補完されるから、少なくともスレ投下分は書き捨てというわけにはいかんな。
過去ログ補完はこのスレに限ったことでもないだろう
保守
>>622 まとめ氏乙です
管理大変だと思うけど、がんがってください
ヤシマ作戦だけ投下とかあり?
全話書けるなら書きたいけどどうもまとまらない
もう少し頑張ってみるか…
貞本版のように、そこで終わらせようと思って最初から書けばいいんじゃないか?
多分セカンドの出てくる頃まではそのまま書けると思うw
今年もいろんな職人の作品が読めて楽しかった。ありがとうこのスレ。来年もよろしく。
レイ「あなたは死なないわ。私が守るもの」
アスカ「アンタが死ぬ訳ないじゃん!この私が守ってあげるんだからね!!」
シンジ「君は死なせない。僕が守るよ」
トウジ「お前は死なんよ。ワシが守ったるから!」
カヲル「君は死なないよ。僕が守るから(微笑)」
う〜ん、微妙かも…
何かトウジが言うと凄く心強い
ファースト・カヲルとサード・アスカでネタ投下!
アスカ「カヲル!!目を開けなさいよ!!」
カヲル「君、何を泣いてるんだい?」
アスカ「うるさいわね!!あんたが無事で良かった…さようならなんて悲しい事言わないでよ!!これでも、一応心配してあげたんだからね…バカ」
カヲル「ごめん。こんな時、どんな顔したらいいか分からないんだ」
アスカ「あんたバカァ?こんな時はね、笑えばいいのよ」
カヲル「フッ、そうだな…」
月夜をバックに満面のエンジェリックスマイルを浮かべるカヲルw
>>631 アスカはもうちょっとキツイ感じで頼むw
多分これが最後の書き込みだな
来年もこのスレ楽しみにしてるわ
>>633 アスカは「カヲル!!」よりも「渚!!」の方がいいな。
無事で良かったと言うよりも、「なに無茶なことしてんのよ!」みたいな方がいいかな
1stシンジ、3rdレイ ヤシマ作戦において
シンジ 「君は、死なないんじゃないかな……ち、違う! そうじゃない、君は死なないよ。死なせない。
だって、その……僕が守るから。いや、守れないかもしれないけど……って、何を言ってるんだ僕は……
そんな弱気なことじゃダメだ! 僕は絶対守るよ。君を守る。本当に、心から守りたいと思ってるんだ。
だから……だからそんな目で僕を見ないでよ! 僕だってエヴァに乗りたくて乗ってるわけじゃないんだ!
……。
……ごめん。本当のことを言うと……自信がないんだ。僕なんかが君を守れるんだろうか……って、そう思ってしまうんだ。
だってしょうがないよ! あの使徒は今までのと違う、全然違うんだ! 盾だって本当に17秒もつか分からない……。
ミサトさんはいい加減なところがあるし、だらしないし……リツコさんだってちゃんとしてるように見えるけど間が抜けてるんだ。
本当にちゃんとしてるなら眉毛も手入れしてる。だから、心配なんだ……。
……って……情けないよね。男のくせに……って言われてもしょうがないと思う。
……あ、綾波! どこ行くんだよ! 待って! 見捨てないでよ! 僕を見捨てないで! 僕を……助けてよ……」
しばらくして戻ってきたレイ 「碇君。葛城一尉に言って、役割交代してもらったから」
シンジ 「そ、そんな! ダメだよそんなの! 綾波は……死ぬのが怖くないの? 僕は、怖いよ……怖くて仕方がないんだ」
レイ 「あなたは死なないわ。私が守るもの」
シンジは言動は情けなくてもしっかり守ってくれると思うよ。
マグマに飛び込んだりもしてるし。
TV本編をデフォにするかEoEをデフォにするかで全く変わるな、シンジは
シンジは勢いに乗るともの凄く強いぞ。
ダメなときは全くダメだけど。
1stカヲル、3rdアスカで涙
カヲル「あれは僕の心?惣流さんと一緒になりたい僕の心…駄目だ!」
ミサト「カヲル君、機体を捨てて逃げて!」
カヲル「駄目だよ…僕が居なくなったらATフィールドが消えてしまうから…」
ミサト「カヲル君…死ぬ気!?」
自爆する最期の瞬間まで笑顔のカヲル
〜病院にて〜
アスカ「渚!!」
振り向くカヲル
アスカ「あんたって本当にバカだよ!!無茶な事しゃって…」
カヲル「何の事だい?」
アスカ「何って…あんたが助けてくれたんでしょ!?零号機を捨てて私を助けてくれたじゃん?…まぁ、余計なお世話だったけどね!!」
カヲル「そう、君を助けたのかい?」
アスカ「覚えてない訳?」
カヲル「いや、知らないんだ…僕は多分3人目だから」
カヲルが1だと違和感がなくていいな
一番1にして違和感がないのがカヲルで
5にして違和感ないのがレイだろうからな
念の為言うが、それ以外の順番に挑戦している職人を貶しているわけではないぞ
>>638-640 >>637は単にネタだろ
でもシンジは意外と強いし、やるときはちゃんと男らしくキメるよな
マグマとか拾九話の「ミサトさん!!」とか観ててテンション上がる
自爆後のカヲルが庵から貞になったってのは?
逆でもいいけど。
人格変わりすぎだなw
確か鬱神のカヲルってそうだった気がする
俺は関西弁から標準語になる三人目トウジが見たいw
それすぐ別人だってわかるだろwwwwwww
3rdカヲル、5thトウジ
トウジ「お前は何を話したいんや?」
カヲル「えっ」
トウジ「ワシに聞いて欲しい事が有るんやろ?」
カヲル「色々有ったんだ…ここに来る前は先生の所でお世話になってたんだ。穏やかで何も無い日々だった。ただ、そこに居るだけの…だが、それでも構わなかったんだ。僕には他にする事が無かったからね…」
トウジ「人間が嫌いやったんか?」
カヲル「特にそう言う訳ではないさ、どうでも良かっただけなんだ…ただ、父だけは好意に値しない人間だった…」
カヲル心の声(僕は何故、このような事をトウジ君に話しているんだろうか?)
トウジ「ひょっとしたら、ワシはお前に会う為に生まれて来たんかも知れんなぁ…」
カヲルー!逃げてー!超逃げてー!
別に逃げなくてもいいだろ
本編でもシンジ逃げてーとか言う奴いるけどさっぱり理解出来ん
…とわざわざつっこんでみた
>>647 トウジ「そうか、お前を助けたのか…」
シンジ「お、覚えてないの?」
トウジ「いや、知らないんだ。多分俺は三人目だと思うから」
もう誰だかわかんねえww
自爆後大人しくなった1アスカってのは?
>>652 1アスカ 3シンジ
アスカ「そうですか、あなたをたすけたのですか。」
シンジ「……ッ!あっあああアスカっ!? どどどどどどうしちゃったの?!
頭でも打ったのッ? まさか記憶喪失?!
……そっか、あの爆発の時……」
アスカ「いいえ、ちがうのです。わたしはたぶん3人目だとおもいま…」
シンジ「リツコさん、どうしよう!? アスカがぶっ壊れてしまいました!!」
1カヲル(1人目)
ゲンドウ「君か、こんな所で何してる?」
ちびカヲル「道に迷ったんだ」
ゲンドウ「ならば私と一緒に来るか?外まで案内してやろう」
ちびカヲル「大きなお世話だよ、ジィさん」
ゲンドウ「なんだと!?」
ちびカヲル「だって君、ジィさんだろ?」
ゲンドウ「私を怒らせる気か?」
ちびカヲル「赤城博士がね、君の事そう呼んでたよ。ジィさんは女の敵だとか、ジィさんは役に立たず(ナニがw)だとか」
ゲンドウ「お前など死んでも代わりがいるのだ!!」
絞殺
ジィさんwwww役立たずなんだwwwwwww
リツコってwwwww
リツコさんGJ
いや、この時点での赤木博士はナオコさんでしょw
5シンジ「もういいの?」
3アスカ「なんであんたがそこにいるのよ!?」
>>659 その前にアスカがシンジを握りつぶしたわけだ。
ぎゃああああ
3カヲル、5トウジ、風呂場にて
トウジ「いつもこんな調子なん?何かギスギスしてるで?ミサトさんにしても、お前にしても…」
カヲル「色々有ったのさ、君が来る前にね…」
トウジ「一体、何が有ったんや?」
カヲル「それは言えないよ…」
トウジ「守秘義務っちゅうやつか?まぁ、言いたくないなら無理には聞かんけど…それだと人と触れ合う事が臆病にならへんか?」
カヲル「元々、僕はそうやって生きてきたから。他人を知らなければ、裏切られる事も、互いに傷付く事も無いから」
トウジ「けど、それって寂しくならんか?」
カヲル「仕方ないさ。そう言う風に生まれ付いたんだ。今更、自分を変える事は出来ないよ」
トウジ「お前は優し過ぎるんやな」
カヲル「優しい?僕が?それは違うよ。偽善者なだけさ。僕には優しさの欠片すら無い」
トウジ「それはちゃうで!お前は本当は優しい奴や、ただほんの少し無器用なだけや」
カヲル「そうかい…?」
トウジ「そや、ワシはお前のそ
トウジってお父さんって感じがする
3カヲル、5トウジ、風呂場にて(続き)
トウジ「そう、ワシはお前のそう言う所が結構好きやで」
カヲル「フッ…そんな風に言われたのは初めてだよ…なんだか、不思議な気分だな…」
トウジ「なぁ、お前の手見せてくれんか?」
カヲル「僕の手を?何故だい?」
トウジ「駄目なんか?」
カヲル「えっ、あっ…いや、その…」
戸惑うカヲルの手を半ば強引に取り、じっと見るトウジ。
カヲルの手首には幾筋もの傷痕が残っている。
トウジ「お前、その傷は…?」
カヲル「ああ、自分でやったんだ…」
トウジ「自分で自分を傷付けたんか!?お前、何でまたそんなアホみたいな事やったんや?」
カヲル「さぁ…何故だろうか…強いて言うならば、生きていると言う事の実感を確かめる為かな…?」
1レイ、3アスカ
レイ「何、泣いてるの…?」
レイ「ごめんなさい、こんなときどういう顔すればいいのかわからないの」
アスカ「あんたバカァ?…ホラ!笑うのよ、こう!こうよ!!」(泣きながら笑顔をつくる)
絵板のアダルト広告対策の為にテキストのみの投稿を禁止しました。
多分その機能の需要は大してないと思うのですが、一応お知らせしておきます。
>>628 労い有難う御座います。
そう言って貰えるとモチベーションも上がるw
現在更新作業中ですが、203氏の作品は補完するべきなのか迷っています。
流れを見る限り
>>302が203氏の書き込みに見えますが、もしそうならそういう場合は
どういった線引きをすればいいのやら・・・
>>667 いや、話はまだまだ続いて長編になる予定だからw
タブリス戦も書くよ。
>>666 まとめ氏乙です。
絵板の職人さんも素晴らしいです。
かかなくていいよ
なんで?
冬休みはやくおわれ
1アスカ、3カヲル
リツコ「カヲル君、アスカに新しいIDカード届けといて」
カヲル「はい」
〜アスカ宅にて〜
ピンポーン♪
カヲル「惣流さん?居ないのかい?」
勝手にドアを開けて入るカヲル
シャワー室から出てきた全裸のアスカ
アスカ「きゃあああああ〜!!イヤ〜、チカンよ、チカン!!」
バチィ〜イイン!!
カヲル「チカン?何の事だい?君は大きな誤解をしてるよ。僕はただ、君に新しいIDを…」
アスカ「とにかく出て行ってよ!!この変態!!」
カヲル「失礼な、僕は君の裸には全く興味無いんだ。君の引き締まったバストと豊満なウェストを見た所で何を感じる物は無いからね」
アスカ「ぬわんですてぇ〜!?」
以下、延々と不毛な口論が続く
こういうアスカがただ一人司令を信頼してるのならば萌えるな
>>673 カヲルの言ってる、引き締まったバスト=ペチャパイ、豊満なウェスト=出っ腹、って意味ね!
って知ってるかw
そんなことドラマCDで言ってたな
1アスカでEOE
ゲンドウ「さぁアスカ、私をユイの所へ導いてくれ」
アスカの乳房に手を埋めようとするゲンドウ
アスカ「何すんのよ!!汚い手で気安く触らないでよ、このエロ親父!!」
バチィ〜イイン!!
ゲンドウ「アスカ!!」
アスカ「私はあんたの人形じゃないのよ」
ゲンドウ「何故だ、アスカ?」
アスカ「あんたバカァ?私はあんたじゃないからに決まってるじゃない!」
ゲンドウ「待ってくれ、アスカ!!」
アスカ「駄目よ!!私は行かなきゃいけないの!!バカシンジが呼んでるからね」
「こんのクソウナギが!ホンマにしつこいやっちゃなぁっ!!
あのヘタレなんぞ当てにでけへんのにぃ!!」
「負けてられへんのや!おかんが見とるのに!!」
「これで仕舞いやぁああああ!!」
「殺したる…!お前らみんな殺したる!」
2トウジってこんな感じ?
3カヲル、4レイ
レイ「あなた、あのロボットのパイロットなの?」
カヲル「だったらどうなんだい?」
レイ「ごめんなさい…私、あなたをどうしても許せないの…」
淡々とした口調で言った後、カヲルに平手打ちするレイ。
カヲル「失礼だが、僕は君に殴られる理由が解らないよ。でも、知らない内に何か気に障る事をしたのなら、謝るよ」
レイ「あなたの操縦してるロボットの下敷になってお父さんが死んだわ」
カヲル「そうか、そう言う事か…でも、それで僕を恨むのは筋違いだよ?あの状況であんな所に居た彼が馬鹿だったんだよ」
再び、カヲルに平手打ちするレイ。
カヲル「気は済んだかい?殴りたいなら、好きなだけ殴ればいいさ。でも、いくら僕を殴った所で状況は変わらないよ?」
レイ「もういいわ…あなたと話すだけ時間の無駄だわ…」
1シンジでEOE
ゲンドウ「さぁシンジ、私をユイの所へ導いてくれ」
シンジの○×に手を触れようとするゲンドウ
シンジ「やめてよ、父さん!!やめてよ!!」
ゲンドウ「シンジ!!」
シンジ「僕は父さんの人形じゃない!!」
ゲンドウ「何故だ、シンジ?」
シンジ「僕はもうこれ以上、父さんに好き勝手に利用されるのは嫌なんだ!!今まで父親らしい事してくれなかった癖に!!僕が今までどんな気持ちで戦ってきたか、父さんには解らないよ!!」
ゲンドウ「待ってくれ、シンジ!!」
シンジ「嫌だ…もう嫌なんだよ!!」
1アスカ、2シンジ、3カヲル、4レイ、5トウジ
トウジ「ほな行くか…渚、スマンな…お前とは別の形で出会ってたら、きっと良い友達になれてたかも知れんなぁ…」
日向「エヴァ弐号機、起動!」
ミサト「そんな馬鹿な!!シンジ君は?」
マヤ「303病室です。確認済みです」
以下、中略
日向「パターン青、使生です」
1アスカ、2シンジ、3カヲル、4レイ、5トウジ
カヲル「トウジ君が…使徒…!?そんな馬鹿な…嘘だろう?…僕は信じない!」
ミサト「真実よ、受け止めなさい。出撃よ!いいわね?」
カヲル「トウジ君…何故だ!?…何故なんだい…?君とは戦いたくなかった…」
カヲル「居た!!」
トウジ「よォ、遅かったやないか。待ちくたびれたで?」
カヲル「トウジ君、君は僕を騙していたのかい?僕を裏切った罪、死を持って償って貰うよ!」
トウジ「そう思われてもしゃあないわな…けとなぁ、ワシも引き返す訳にはいかへんのや」
1アスカ、2シンジ、3カヲル、4レイ、5トウジ
カヲル「トウジ君、僕は君が憎い…だが、その反面、この期に及んでまだ、心のどこかで君の事を信じていたい気持ちが残ってるんだ…今ならまだ間に合う、ここで引き返してくれたら、命までは取らないよ」
トウジ「あかん!!それは無理や!!」
以下、中略
カヲル「シンジ君、ごめん…悪く思わないでくれ」
カヲル「トウジ君!!待ってくれ、トウジ君!!」
1アスカ、2シンジ、3カヲル、4レイ、5トウジ
トウジ「アダム…ワシらのお袋さんよ…アダムから生まれたモンは、人を滅ぼしてまでアダムに帰らなあかんのか?いや、これはちゃう!リリスやん!そうか…そう言う事なんやね…」
トウジ「渚、おおきに。弐号機はお前に止めて貰いたかったんや。そうせな、ワシは生きようとする本能が強うなって弐号機と融合を果たしてたかも知れんからな…」
カヲル「トウジ君…何故、君は…?」
トウジ「ワシが生き続ける事が運命やから。そやけど、このままお前の手の中で死ぬのも悪うないわ。渚、ワシを殺せ!お前は死んだらあかん!お前らには未来が必要なんや」
トウジの頭上には冷たい表情で見下ろしてるアスカが居る
カヲル「僕には出来ないよ」
1アスカ、2シンジ、3カヲル、4レイ、5トウジ
トウジ「お前、アホか?まだ解らへんのか?ワシを殺さにゃ、お前らが滅びるんやで?」
カヲル「それでも…僕は君を殺したくないんだ…」
トウジを掴んだまま、ドグマを上昇してネルフ本部を離れ、初号機の活動限界まで逃走。
初号機が活動停止したら、エントリープラグからカヲルが降りてきた。
トウジ「渚、お前って本当に甘っちょろい奴やな…ウッ…ゴホッ…ゴホ…」
突然に咳込み、口から血を吐くトウジ。
1アスカ、2シンジ、3カヲル、4レイ、5トウジ
カヲル「トウジ君!!」
トウジ「はは…寿命が来たみたいやな…ゴフッ…」
苦し気に咳込み口から血を吹き出すトウジに駆け寄るカヲル。
その時、トウジの片腕が千切れて抜け落ちた。
カヲル「トウジ君!!寿命ってどう言う事なんだい?」
トウジ「ワシの命は…ゴホッ…アイツらに握られとるんや…アイツらの命令に背いた…から、消されるんや…だから…あのまま、お前に殺されなくても…結果は同じなんや…」
カヲル「トウジ君、死なないでくれ!一緒にお風呂に入った時に君が僕に言った言葉を覚えてるかい?あの時の君の言葉で僕は救われたんだ!」
1アスカ、2シンジ、3カヲル、4レイ、5トウジ
トウジ「何、泣いてんねん…辛気くさいのは嫌いや…」
カヲル「泣いてる…!?僕が…?物心付いた時から、一度も涙など流した記憶が無いと言うのに…」
トウジ「なぁ、渚…お前とは…別な形で出会いたかっ…ウッ…ゴホ…ゴホッ…もしも、ワシが人間に生…まれとったら…そしたら、ワシらきっと良い友達になれた…んかな…?」
カヲル「何を言ってるんだい?僕と君は、今だって十分に友達だろ?」
トウジ「おおきに…ワシ、お前に会えて嬉しかっ…たんや…」
トウジ、結局死亡
1アスカ、2シンジ、3カヲル、4レイ、5トウジ
カヲル「本当に、僕の選択は間違っていなかったのだろうか?結局、僕はまた何も出来なかった…彼を救えなかった…」
ミサト「これで良かったのよ。彼は存在してはいけない存在だったから」
カヲル「あなたは薄情な人ですね、ミサトさん」
お目汚しスマソ↓
つまらなかったかも知れないけど、どうしてもタブリス戦まで書きたかったから(陳謝)。
カヲルがなんだか、まるっきり別人になってしまった(汗)
全体的に見ると話としてはまとまってて良いんだけど
カヲルが切羽詰まった状況でもえらい説明臭い回りくどい台詞を吐いててワロタ
>>691 感想ありがとうございます。
まだまだ改善の余地有りって所かな…
修行して腕上げて来ます…
まあ最初は皆初心者
千切れるのは腕より足の方が本編に沿ってて良いのではなかろうか
あー、わかる
セリフもそうだけど、本編とリンクしててニヤリと思える部分があるといいよな
なるほど…
実は、トウジの腕が千切れるエピソードは、EOEでレイの腕が千切れるシーンが元ネタだったけど…
やっぱり、千切れるの腕より足の方が良かったかな?
そう言えば、原作ではトウジは確かダミープラグ初号機にエントリープラグ握り潰されて片足無くなってたね!
セリフとのの本編とのリンクについては、あえて本編そのまんまより、どちらかと言えば準備稿よりにリンクさせて見ました、スマソm(__)m
お前はもう少し2chに慣れてから書き込め
1シンジ、3カヲル
カヲル「シンジ君はエヴァに乗るのが恐くないのかい?」
シンジ「君は渚司令の息子だよね?」
カヲル「だったらどうなんだい?」
シンジ「君は自分のお父さんの事が信じられないの?」
カヲル「当然だね!信じられる訳がないだろ?あんな人の事なんて(失笑)」
シンジ「そう言う言い方は良くないと思うよ…だって、血の繋がった親子なんだたから、信じてあげなきゃ」
カヲル「君に何が解ると言うんだい?何も知らない癖に解ったような口を利かないでくれないかい?」
シンジ「…ごめん」
シンジ「あの…僕と一つにならない…かな?それはそれはとても気持ちのいい事…だと思うよ…」
トウジ「ワシと一つにならんか?それはそれはとても気持ちのいい事なんや」
カヲル「僕と一つにならりたいのかい?それはそれはとても気持ちのいい事さ」
腐は帰れ
現在まで投下された作品をすべてまとめサイトにあげておきました。
なお、小説をあげるときは一回の投下をひとつのページとしてあげていますが、
T氏が一番初めに投下したものの量が多かった為、こちらで勝手にキリがいいところで区切ってしまいました。
(鬱神作品の最終話もかなりの量がありますが、
そちらはあらかじめ鬱神に指定されていたのでひとつのページにしてあります)
T氏、もしこれについて問題がある場合は直接メルフォか何かでお知らせ下さい。
更新が遅くなって申し訳ありませんでした。
これからも一住人として投下を楽しみに待っております。
おっと、それから
>>203氏の作品についてですが、
今のところは保留というかたちにしておくことにしました。
2シンジ、3アスカ、1カヲル、TV版最終回の学園エヴァ
シンジ「アスカ、起きてよ」
アスカ「うるさいわね〜バカシンジ、あと5分…」
シンジ「駄目だよ。学校、遅れちゃうよ?」
アスカ「ぎゃあああ〜!?もうこんな時間じゃないの!!なんでもっと早く起こしてくれなかったのよ?バカシンジ!!」
シンジ「だって仕方ないじゃないか!起こしたけど、アスカなかなか起きてくれなかったから…」
2シンジ、3アスカ、1カヲル、TV版最終回の学園エヴァ
カヲル「遅刻はいいね。リリンの生み出した失態の極みだよ」
遅刻だと言うのにお構い無しに、パンを口にくわえながら、ポケットに手を突っ込んで鼻歌まじりに悠長に歩くカヲル。
アスカ「ああもうッ!!完璧に遅刻だわ〜!!」
お約束通りにカヲルと衝突。
アスカ「いたた…ちょっとあんた、謝んなさいよ!って、見たわね〜!!パンツ見たでしょ?この変態!!」
カヲル「何の事だい?僕は君のセンスの悪い下着なんて興味無いね」
アスカ「ぬわんですってぇ〜!!」
カヲル「だいたいねぇ…(以下略)」
2シンジ、3アスカ、1カヲル、TV版最終回の学園エヴァ
アスカ「まったく…今日はツイてないわね…あのムカつく変態のおかげで遅刻したわ…」
ミサト「喜べ諸君!今日は転校生を紹介する」
転校生「渚カヲルです。再びよろしく」
アスカ「あ〜ッ!?」
すまんが単に台詞入れ替えただけのネタなら過去に結構やったよ
>>703 乙です。
あなたも結構長いですね、何年目になりました?
?
まとめサイトは立ち上げ2年くらいじゃね?
まとめ見たが、
初代スレが2006/02/05
まとめはSince/2006.8.8
だってさ。記憶なんてアテにならんねw
ww
そういやまとめ氏も古参職人に入るよな
FF投下してる職人と違うからつい忘れてしまうが
全く人がいませんな。
実は1アスカ 2レイ 3シンジ 4カヲル 5トウジで考えてるんですが
ここはレベル高すぎで投下する勇気も無いです。
アダムとリリスがえらい活発だなー
巨大化したら背中にぶらさがったまま喧嘩しそうだな
sage
>715じゃないけど、
1アスカ 3シンジ 5トウジで
ぶらさがり喧嘩ネタ書いてみた。許せ…。
トウジ「おい…おいっ、惣流! ワシの出番や、はよう変わらんかい!」
アスカ「うっさいわね、バカジャージ! 今からシンジがアタシによって
笑顔で補完される所なんだから、少し黙ってなさいよ!」
トウジ「なんやと!? そりゃ、ワシの役目やないかっ。脚本とちゃうで!!」
アスカ「あんたみたいな単純バカが、今のシンジをどうにか出来るわけないでしょ?
邪魔しないでよっ!」
トウジ「アホゥ! こっちの台詞や!!
おぅい、シンジ! ワシはここや。ここにおるでぇ!! 返事せぇ!」
アスカ「きゃあ!? ちょっと、髪引っ張んないでよ!……こんのぉ、…えいっ!!」
ズボッ! と、アスカ、後ろ手で二本の指をトウジの鼻の穴に突っ込む。
トウジ「ぐぼっ……な、何さらすんじゃあ、ワレぇ!!」
アスカ「うえっ、気持ち悪ぅい……なによ! あんたがレディの髪の毛掴んだりするからでしょ!?」
シンジ「……あ、あの…二人とも、もうやめた方が良いんじゃないかな…?
みっともないよ、こんな所で兄妹喧嘩なんて………。」
アスカ&トウジ「「兄妹じゃ(や)無い!!」」
兄妹じゃんwww
なだめるのにいっぱいいっぱいで補完起きそうにないな
そして半殺し状態で放置されているセカンド=綾波
「赤毛猿に黒毛猿・・・殺してやる殺してやる・・・」
黒毛猿は微妙
巨大白リリスアスカがひぐらし系狂気顔で初号機を包み込む姿を想像した
実際5はトウジとかヤンデレてないアスカみたいな
わかりやすい性格のやつの方が友達として懐きそうな気がするな
さっきまとめ読破してきた。未完の作品にwktk
727 :
715:2008/01/27(日) 23:49:25 ID:???
自爆覚悟で投下してみます。
1アスカ 2レイ 3シンジ 4カヲル 5トウジ
728 :
715 :2008/01/28(月) 00:08:25 ID:???
第1話「使徒、襲来」
どうせロクなことにはならないだろうなんてことは最初からわかっていた。
それなのにノコノコと出向いてきた僕が馬鹿だった。
「乗れ、でなければ帰れっ!」
冗談じゃ無い。いくら何でも無茶苦茶だ。できるワケないよっ!!
こんな事の為にぼくを呼んだの?いままでほったらかしにしてきたクセにっ!!
何とかいってよっ、トウサンッ!!
「…そうか。冬月、アスカを起こせ。」
729 :
715:2008/01/28(月) 00:59:01 ID:???
彼女は現れた。移動式のベッドに乗せられ。
真っ赤なウエットスーツの様なものに身を包み、全身包帯巻きの姿で。
どうやらこの「エヴァンゲリオン」は子供にしか動かせないらしい。
僕と同じ位の年齢だろうか。茶髪と金髪の中間ぐらい。瞳は青色だった。
片目しか見えていないが。
そんなことよりどう見ても重傷だ。そのくせ必死に身を起こそうとしている。
そしてどういう訳かもの凄い勢いでこちらを睨み付けている。
「ぅッ…。負ける訳にはいかないのよ。アンタなんかに…っ!」
僕に向かって行ってるのだろう、多分。でも何が…っうわっ!
施設全体が大きな揺れに襲われた。天井都市が崩れ始めたらしい。
彼女もベッドから投げ出され、僕はとっさに抱き起こしていた。
「…っ、退きな、さいよ、っぅぐっ!!」
「ちょっ、暴れないで…っわ!」
血だ。だから言わんこっちゃ無い。
メモ帳かワード等にまとめてから書き込むことを推薦する
731 :
715:2008/01/28(月) 16:01:38 ID:???
スマン、ばれたか。
「はぁッ…、ぐっ、どうせアンタじゃ、…すぐに殺されてっ、終わりよっ!」
まだ言ってる。黙ってればいいのに。
「アンタなんか、誰も、お呼びじゃ無いのよ……っ。司令にだって、棄てられたクセにっ!」
……ステラレタ。
今のは聞き捨てならなかった。
「…乗れば、いいんだろう。……僕が、僕が乗ってやるさっっ!!」
『冷却終了。ケイジ内すべてドッキング位置』
『パイロット、プラグ内コックピット位置に着きました!』
『主電源接続、全回路動力伝達、起動スタート!!』
棄てられた?違うっ!父さんは、今 僕を必要としているんだ!
アイツ何がわかるって言うんだっ!
『第1ロックボルト解除、第1、第2拘束具除去!』
『初号機、射出口へ、5番ゲートスタンバイ!』
逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ
『進路クリア、オールグリーン!』『発進!!』
734 :
715:2008/01/28(月) 18:17:39 ID:???
1話終わりです。ごめんなさい。反省してます。
続きはしっかりまとめてから来ます。ダメなら止めてください。
何か…ぶっちゃけ判断に困るな
様子見
ダメならやめる、というのは安易な姿勢。
意見されるようなら改善するよう努力されたし。
まぁ、様子見
シンジが普通のロボットアニメの主人公みたいだ
739 :
715:2008/01/30(水) 15:59:37 ID:???
>>733-737 ありがとうございます。頑張ってみます。
>>738 貞シンジをベースにしたので。
少々他キャラに対してツンデレ気味になると思います。
「第2話 見知らぬ天井」
「…知らない天井だ。」病院だろう、多分。
まぁ逆上して出来もしないことを引き受けてしまった訳だが、
見た事も聞いた事も無いモノを操れるはずも無かった。当然か。
一歩踏み出したものの、止まることが出来ず、そのまま突撃。
使徒はさっと身をかわし、エヴァはビルに激突、転倒。
頭を捕まれ持ち上げられ、左腕をへし折られた。
『落ち着いて、あなたの腕じゃないのよっ!』
そうは言っても痛いものは痛い。
そして何かが頭を貫通した、と思ったところで意識が途絶えた。
死ぬかと思った。死んだはずの母さんに会ったような気がした。
使徒は初号機が勝手に倒したそうだ。結局僕は何で呼ばれたんだろう。
半ば強制的にミサトさんに引き取られることになった。
それにしても酷い散らかし様だ。生活能力破綻者だったとは。
まさか家政夫にでもするつもりじゃないだろうか。
おまけに変なペンギンまで住み着いている。ペンペンと言うそうだ。安易な。
転校から数日。
初日こそ「パイロットなんでしょ、スゲー」なんて具合に
僕の周りは騒がしかったのだが、いい加減もう騒ぐような人もいなかった。
まぁ一人だけ「どうやったらパイロットになれるんだよぉっ!」なんて
しつこくまとわりついてきて、いつの間にか友達みたいになっていた
軍事オタクの相田ケンスケなんてやつもいるんだけど。
そういえば、あの時の彼女、惣流アスカも同じクラスだった。
何が気に入らないのか常に仏頂面して窓の外を見つめている。友達も特にいないようだ。
まだ完治していないようで、腕は吊るされたまま、左目も塞がっている。
こうして普通の学生をしていると自分が初号機パイロットなんて嘘みたいだけど、
『ただいま、特別非常事態宣言が発動されました。』のアナウンスが
僕を非日常へと引き戻した。
744 :
715:2008/01/30(水) 17:17:54 ID:???
2話終わりです。
1話のシンジと比べると違和感あると思いますが、
あの時は冷静じゃなかったということにしてください。
きついこと言うようだが、これ貞シンジでもないような気がする
746 :
715:2008/01/30(水) 22:18:26 ID:???
すみません。
序盤は話を速く進めたかったのでシンジを前向きなキャラにしてしまいました。
前向きっつーか、毒舌すぐるwwww
「第3話 ナイフと少年」
実はこの時の備えてにパレットライフルのシュミレーションをしていた。
飛び道具なら取り敢えず痛い思いはしない……なんて考えは甘かった。
…目標をセンターに入れて……スイッチッ!
何発もの弾丸がイカのような使徒へと叩き込まれる、が、まるで効いていない。
光る鞭のようなような触手が足に絡み付き、山の方へ投げ飛ばされた。
…気付くと初号機の指の間に人がいる。なにやってるのさケンスケっ!
「ケンスケっ、乗って!」
『許可の無い民間人をプラグに乗せられると思ってるの!!』
ミサトさんが何か言っているが、知ったことか。使徒がそこまできてるのに!
痛い思いするのは僕じゃないか!真上に来た使徒を蹴り跳ばし起き上がる。
『今よ、後退して!』「…碇、後退だって…、」
イヤだ!このまま行く!ナイフを構え初号機を突撃させる。
使徒のコアにナイフを突き立てた。同時に使徒の触手が腹に刺さった。
…痛い……。
「どうして命令を無視したのっ!!」
もういいじゃないですか!!勝ったんだからっ!!大体、何で僕がこんなこと!
「そんな覚悟でエヴァに乗られちゃ困るのよっ!」
家には帰らなかった。あんな喧嘩した後だ。帰りたくない。
当ても無く彷徨う内に、僕はある場所に辿り着いた。高台だ。
ここに来たとき、ミサトさんが連れてきてくれた。第3東京が一望できる。
…「あなたが守った街」か。そんな立派なもんじゃない、僕は。
何の為?人類を守る?そんなの荷が重すぎる。ただの14歳だ、僕は。
他に思い当たる事は…父さん?
僕を置き去りにして、再会したと思えば今度は戦え、だ。
でも僕はエヴァに乗っている。二度も。結局、僕は…
考えかけたところで止めた。鼻歌が聴こえる。第九?
「…歌はいいね。そう思わないかい、碇シンジ君。」
751 :
715:2008/01/30(水) 23:25:32 ID:???
3話終わりです。2と3が1話になっています。間違えました。。
>>745 アドバイスありがとうございました。
自分でも書いててシンジじゃなくなってる気がしました。
これからはもっとシンジらしさもかんがえて書いてみようと思います。
大切なのはエヴァ愛。
本編をちゃんと見れば色々気づくよ。
貞シンジツンデレとか(笑)
スパシンのにおいがする
755 :
715:2008/01/31(木) 17:25:15 ID:???
自分でもそんな気がします。
シンジはもう少し弱気に修正してみます。
第4話「シ者」
「えぇ?あぁ、うん。」
…そんな事聞かれても。
それより、何で僕の名を? 制服姿だけど第壱中にはこんな生徒いない。
いたとしたら気付かないはずが無い。あまりに目立ち過ぎる容姿だった。
銀色の髪、赤い瞳をした少年だった。
「…あの、どうして、僕の名を…」
「有名だからね。君はもっと自分の立場を自覚したほうがいい。」
…きっと親がネルフの関係者なんだろう。ケンスケもそうだったし。
「僕はカヲル。渚カヲル。カヲルでいいよ。」
「…じゃあ、僕もシンジでいいよ。」
君はどうしてここに? なんて質問はしない。聞き返されると困るから。
「君はどうしてここに?僕はこの景色が好きでね。」うーん、困った。
確かに夕日が綺麗だった。
「…家出だよ。逃げたんだ。…それだけ。」
「君は、話したいことがあるんだろう。誰かに。」
………。
「…ここにくる前は、先生の所に居たんだ。何も無い日々だった。
…それで満足だった。けど、今は……。」
考えてみればヘンな話だ。
今 初めて会ったの人に延々とここでの出来事を話し続けていたんだから。
父と再会したこと、ミサトさんと喧嘩したこと。
……ミサトさん。やっぱり僕が悪かったと思う。心配かけて。……帰って謝ろう。
「…ガラスの様に繊細だね。君の心は。」
車の音。振り返るとミサトさんがいた。
「僕、いかなきゃ。…ありがとう、カヲル君、今日は。」
「…また会えるときが楽しみだよ。碇シンジ君。」
「…ミサトさんっ、その………ぁっ!!」無言で抱き締められた。
「お帰り。」「…ただいま。」
そういえば、悪いことしたな。カヲル君には。一方的に話してばかりで。
また会った時には彼の話も聞いてみたい。その為にも、僕はここに居たいと思う。
…シンジ君は帰ったようだ。
帰るべき家、ホームがあるという真実は幸せにつながる。良いことだよ。
日も沈んだ。……暗い空から声が聴こえる。僕にしか聴こえないこえが。
『サードチルドレン。何故接触した。』
「純粋な興味、いや、それ以上の対象だからですよ。
…好意、とでも言うのでしょうか? 議長。」
「…わかっています。全てはリリンの流れのままに。」
760 :
715:2008/02/01(金) 00:03:18 ID:???
4話終わりです。変な所もあると思いますが。
何か話ごとにシンジのキャラ違うな
シンジがぶっ壊れてないこの時点でカヲルと接触したら
相当訝しんで接すると思うぞwwwwww
>シンジがぶっ壊れてないこの時点でカヲルと接触したら
>相当訝しんで接すると思うぞwwwwww
そうでもないんじゃね?
「(カヲル君は)僕に似てたんだ。綾波にも」って言ってんだから、
友達が一人もいない状況でなくても、カヲルと出会えば、シンジはなんか特別な親しみは感じると思う
庵野がそう言ってるんだよ
あれは俺だったらの話だった気が
765 :
715:2008/02/01(金) 18:32:02 ID:???
>>761 ご指摘通りです。2話のシンジの性格をきつくし過ぎたもので。
第5話「アスカ」
「ねぇ、ケンスケ。惣流ってどんなやつなのかな。」
何の気無しに聞いてみる。うん、何の気無しに。
…実を言うと前から少し気になっていた。少しな。
「おまえもこっちに来てからいい加減経つからわかるだろ。…ああいうやつさ。」
ケンスケが視線を向けた先は惣流の席。いつもの仏頂面で頬杖ついて座っていた。
…人を寄せ付けない何かが彼女にはあった。
「顔だけ見てりゃ美人なんだけどなァ、いかんせん性格が悪すぎる。
まっ、写真の売り上げは上々だぜ。一回笑った顔も撮ってみたいもんだよ。」
写真? 売り上げ? …そりゃ犯罪だぞケンスケ。
「大体、パイロット仲間なんだろ。いいのか、そんな仲悪くて?」
…そうは言っても。…僕だって好きにはなれない。あいつは…。
『司令にだって、棄てられたクセに!!』
「あらやだシンちゃん、ひょっとしてアスカのことォ……?」
また馬鹿なこと言って。ミサトさんには聞くんじゃなかった。
「ジョーダンよぉ。…彼女、プライド高くてね。他人に厳しいトコあるけど…
…悪い子じゃないわ。」 …ふぅん。
「不器用な子よ。碇司令と同じで。」と、リツコさん。父さんを引き合いに出されても。
ついでなので、もう一つ気になっていた事を尋ねてみる。
「…父さん、手、火傷の痕があったんですけど…何かわかります?」
「えぇ、あれはね。…シンジ君がここに来る前、零号機の起動試験があったのよ。
それが失敗してね、零号機が暴走したの。」
…へぇ、でもそれが何か…?
「プラグが投げ出されたの。屋内の試験場でね。天井に、壁に叩きつけられて、
当然中のアスカも無事じゃ無かったわ。」
…なるほど、それであんな大怪我を。それで父さんは…?
「碇司令が飛び出していったの。それで、過熱したハッチを素手でこじ開けたのよ。
火傷はその時のものよ。」
……二つの点と点が結びついたようだった。…父さんは……
「これ、アスカのIDカード、届けてくれるかしら。」…えっ?!
と、いう訳で、僕は惣流の家の前にいた。…のだが、本当にここでいいのか?
郊外の巨大な団地、その中の一部屋が彼女の自宅だった。人の気配が全くない。
建物自体も古い上、誰も掃除しないのか荒れ放題だ。
まぁ「惣流」と表札があるので間違い無いだろう。無いはずだ。きっと無い。
チャイムを押してみる。…あれ、壊れてる。音出無いや。
ノックしてみる。「惣流、いるのぉ?」…返事がない。
…無意識の内にドアノブをひねっていた。…あれ、開いてる。…不用心だなあ。
こうなったら、中入って、適当なとこ置いて、さっさと帰ろう!
意を決して入ってみる。良かった、人が住んでる痕跡はある。
ただ、最低限のものしかない。これが女の子の部屋なんだろうか。
……まぁ、そんなの見た事無いけどね。
えぇと、ここに置いとけばいいかなぁ?…ん、これ、眼鏡? 壊れてる。
……G.IKARI 父さんの…。
……ンっ!!?急に後ろで音がする。振り返ると……
「そ、そそそそそ惣流っ!!!!!」バスタオル巻いただけの。
769 :
715:2008/02/01(金) 20:37:28 ID:???
5話終わりです。またシンジの性格が変わっているような気もしますが。
多重人格シンジでいいじゃん
向上心が高くて感心した。この職人は化けると予想しておく。
772 :
715:2008/02/02(土) 09:22:34 ID:???
>>771 ありがとうございます。
6話いきます。
第6話「絆」
口ぽかーんだ。どっちが? どっちもだよ。こんな顔見るの初めてだなぁ…
…なんてことを無理矢理考えて自分を落ち着かせようとする。
……結構グラマーだな……ダメだダメだダメだダメだっ!バカか僕は!
「さ、さささサードっ、なっな、なんでアンタがそこにいるのよォォォ!!」
えーと、何でだっけ…って、まずい、本格的に錯乱してきた。
「あの、その、何だ、その、えーと、IDカード…届けに…頼まれて…
…うわっ! 物を投げないでっ」
「バカっ、エッチ、変態、信じられないッ!!」
…ぅがっ。パイプ椅子が頭を直撃。
…5分程意識が飛んでいたらしい。倒れたまま上を見上げると制服姿の惣流が。
生ゴミか何かを見る目だ。…うぐっ、腹を蹴るなぁ。
二人で本部まで歩いているところだ。
…追いつこうとすると常に5mは距離をとろうとする。
さっきのは本当にまずかった。ただの不法侵入だ。これじゃケンスケと同格だ。
あいつは盗撮なんだけど。
ネルフ名物、やたらと長いエレベーター。…うぅ、気まずい。
「…惣流は、怖くないの?…エヴァに乗るのが。」苦しまぎれに。
「…サード。アンタ、信じられないの? 碇司令が。アンタの父親でしょう?」
てっきり無視されるものだと思ってたのに。
「当たり前だよ。あんな父親…」とっさに返していた。…今度は無視された。
父さんと惣流が話している。特に楽しそうな様子はないし、そんな二人は想像できない。
問題は会話が成立していることだ。父さんが普通に話しているのなんて初めて見る気が。
結論に辿り着いた。あの二人には見えない絆がある。そして僕は邪魔者らしい。
…サイレンだ。使徒?
776 :
715:2008/02/02(土) 10:46:00 ID:???
6話終わりです。引き続き7話いきます。
第7話「決戦、第3新東京市」
…またこの天井か。病室の天井。このパターンは二回目だ。
地上に出されたと思ったら、巨大な青い正八面体からビームが…
ドアが開く。惣流。ノックぐらいしろ……と言いかけて止める。
自分がしたことを忘れたとは言わない。それに何か持ってきたらしい。
「目ェ覚めたようね、サード。…食事、食べときなさいよ。」
「…何も食べたくない。」悪いけど。
「ハァ? せっかくアタシが持って来てやったのに? …まぁいいわ、1時間後出撃だから。」
替えのプラグスーツが投げつけられる。
「…またあれに乗るのか。」加熱されたLCLに釜茹でにされた悪夢が甦る。
「なら、さっさと逃げたら。アンタ邪魔。
初号機にはアタシが乗るわ。元々アタシの機体だったんだし。」
「……食べときなさいよ。来るつもりなら。」そう言い残して去った。
シンジじゃないね…
ヤシマ作戦。第3新東京市上空の要塞型使徒攻略戦。
日本国内の総電力を徴発。これはまた大規模な作戦になる。
そして作戦の要となる陽電子砲。戦略自衛隊で開発していたものらしい。
ミサトさんが徴発令状を突きつけ、惣流が零号機で運び去ったのだとか。
…簡潔に言うと強奪だ。なかなか鮮やかな手口だな。
防御の為のシールドも準備。17秒は耐えられるそうだ。
…そして砲手は僕。責任重大だ、これは。
作戦開始直前。搭乗用タラップの上で。
「…僕たち、死ぬかもしれないね。」
「はんっ、いきなりエヴァに乗り込んだり、命令無視して突っ込んだ
無敵のサードチルドレンのセリフとは思えないわね。」皮肉か。
大体一つ目のは君のせいじゃないか。
「惣流は…どうしてこれに乗るの。」
どうせ、うっさいアホ黙れどーでもいーでしょそんなことあんたバカァ?
…なんて答えが返って来るんだろう、と思っていたら。
「…アタシはね、パイロットやって、使徒倒して。
そうやって、アタシの存在が認められるなら、…それで満足なのよ。」
まともな返答が返ってきた。少しばかり哀しそうに見えたのは僕の錯覚だと思う。
「…サード。あんたはアタシが守る。嫌だけどね。」
781 :
715:2008/02/02(土) 12:50:16 ID:???
7話終わりです。またシンジじゃなくなってしまったようですが。
んー。これはシンジ=作者(もしくは作者の理想シンジ)って気がする
シンジのキャラなんて本編中ですらコロコロ変わってるんだからそんなに意識しないでいいよ
ぶっちゃけると職人が投下してくれるだけありがたいスレになってしまった感もある
785 :
715:2008/02/02(土) 21:16:04 ID:???
>>782 確かにその通りかもしれません。
正直に言うと、1アスカと2レイと5トウジが書きたかったんで急ぎ過ぎました。
シンジ本来の性格より語り手としての立場を優先してしまったので。
>>784 別にそれで困ることないと思うが
うまい奴しか投下するなと言いたいならここは過疎るし多分うまい投下もなくなる
一昔前の絵師スレのようだ
その後分かれて出来た絵うpだけのスレが、うまい人もそうでない人も入れて
盛り上がってたり投下が割とあるのを見りゃどっちが良いかすぐわかる
787 :
715:2008/02/03(日) 00:51:12 ID:???
自分も雑談もできないような状況がイヤだったもので、
それでこんなモノでもいいから投下してしまおうと思って始めました。
何かのきっかけにでもにでもなれば幸いです。
8話いきます。
第8話「放つ、光」
『第2射急いでっ!!』
一撃目を外した。
使徒が撃ち返したビームのせいで、互いのビームは全く見当違いの所へ飛んで行く。
『目標内部に再び高エネルギー反応!』
ダメだ、相手の反撃の方が早いっ、来るっ、避けられないっ!
「うわぁぁぁぁあぁぁぁっっっっ!!!」
……何ともない。見上げるとシールドを構えた零号機が加粒子砲を遮っていた。
「惣流っ!」シールドが溶解した。機体の装甲も溶け始めている。
…早くっ!!こっちはまだなのっ?! 惣流が!
『今よ、撃ってっ!!』トリガーを引く。陽電子ビームが使徒を貫いた。
…惣流っ! プラグを引き抜く。この分じゃ、中も相当な熱に晒されたことだろう。
初号機を駆け降り、ハッチに手を掛ける。…ッ! 熱いっ。全力で回す。
……父さんと同じことしている。僕が。
開いた、惣流っ! 生きてるよねっ?! 返事してよっ、惣流!!
「…サード。…これで、借り、…返したわよ。」借り?いつの?
「アンタがここに来たとき。」あの時の?散々バカにしてくれたクセに?
「……余計なお世話だったけどね。ものすごく。」
「立てる?」手を差し出す。
「イヤ。あんたにまた借りをつくるのは気持ち悪い。」なんだよ、そんなことぐらい。
「…じゃあさ。サードって呼び方、止めてくれる?これで貸し借り無し。」
彼女はイヤそうに僕の手を取り、起き上がった。
「…何よ。バカシンジのくせに生意気よ。」
791 :
715:2008/02/03(日) 01:56:22 ID:???
8話終わりです。少しはシンジに、少なくとも貞シンジには近づいたかなぁ。
ダメだったらごめんなさい。
本編シンジとはちょっと違うけど、職人が気持ちよく話に乗ってきたのがわかるから
これはこれでアリかな。
完走できるよう頑張ってくれ。
793 :
792:2008/02/03(日) 13:17:57 ID:???
ありがとうございます。
完走目指して頑張ります。
9話いきます。本編とも貞エヴァとも違う展開にしてしまいましたが。
794 :
715:2008/02/03(日) 13:23:57 ID:???
すみません。上715です。名前欄間違えました。
第9話「レイ、参上」
休日だっていうのにミサトさんはどこかへ出かけて行った。ばっちり正装して。
なんか農協がなんだとか言っていたような気がする。テレビでも中継されるそうだ。
そういえば昨日ケンスケがなんか言ってたなぁ。
…テレビをつけてみる。あっ。始まった。…へぇ、これが。ジェットアローン。J.A.
その完成式典。エヴァ程の身長がある、鋼鉄の巨人。
日重工が造ったのなら、純粋な機械のロボットなんだろう。
…あっ、歩いた。………あれ、暴走してる? なんか建物壊してる。
これじゃどこかの不気味の塊決戦兵器な人造人間と変わらないじゃないか。
…ん? 中継切れた。
「弐号機、目標を捕捉。降下します。」
…私の日本での最初の任務は、日本重化学工業共同体
巨大人型自走兵器「ジェットアローン」の暴走を停止させること。
……この暴走は故意に仕組まれたもの。ネルフによって。
核エンジンを搭載した機体を対使徒戦に投入するのは極めて危険。
そしてA.T.フィールド。展開できない以上は戦力にはなりえない。
……エヴァさえあれば、それでいいのに。
「弐号機、作戦行動を開始します。」
進路上に立つ。徐々に距離が詰められる。…来た。J.A.の右腕が弐号機の頭部を掴む。
「……離してくれる?」
右肩のラックからカウンターソードを引き抜き、J.A.の腕を吹き飛ばす。
左肩のラックからマゴロクソードを引き抜き、左腕を切り落とす。
左足を腿の付け根から切断する。片足となったJ.A.は横へと倒れ込み、停止した。
「こちら綾波、目標の活動停止を確認しました。」
「へぇ、すごいなぁ。どんな人なんですか。弐号機パイロットの綾波さんって。」
僕らは戦闘結果記録を見ていた。先日のJ.A.暴走事件の一部始終。
真紅のエヴァ弐号機が、J.A.を一瞬にして解体してみせた様を。
「聡明な子よ。13でもうドイツの大学出てるしね。」とリツコさん。
「えっ、大学…」これまたすごそうな人が仲間に加わるようだ。
「明日正式に手続きが終わったら紹介するわ。今日はもう帰っていいわよ。」
「…じゃ、アスカ、帰ろうか。」
>>797 ??
綾波が真相を知っているなら行動する必要はないじゃないか。
全体的に状況の描写が足りん。
アスカ。サードって呼び方を止めてと頼んでみれば、いきなり「シンジ」だ。
「碇」、とか「碇君」をすっ飛ばして。だから僕もこう呼ぶことにした。
最初は怪訝な顔されたけど、何も言わなかった。よかった、殴られなくて。
まぁケンスケやミサトさんあたりがうるさかったんだけど。
「ねぇ、シンジ。」何?
「…アタシだって、あれぐらいっ!!」また面倒な事になりそうだ。
801 :
715:2008/02/03(日) 15:11:02 ID:???
9話終わりです。
>>799 弐号機がJ.A.を破壊するシナリオだったというのをいれていませんでした。
勝手なことしてすみません。
核融合起こしてるからJAを切り刻んで止めても内部の核融合は進んでるから
衝撃で核爆発起こすんじゃね?
JA暴走はネルフによって仕組まれたことだから
それを止めることはシナリオにないわけで
何で意図的に暴走させたのをわざわざセカンドにネタバラしして止めさせるんだ?
804 :
715:2008/02/04(月) 17:57:27 ID:???
やっぱり深く考えずにやってしまうとダメですね。ごめんなさい。
>>802 もうそんなこと考えてませんでした。
融合炉なら爆発は無いと思いますが、それでもメルトダウンの危険はありますよね。
805 :
715:2008/02/04(月) 18:11:31 ID:???
>>803 何も考えずにやってしまいました。軽率でした。
言い訳させてもらうと、
セカンドが止めるとこまでシナリオだったと。勝手に止まるのでは無く。
6話もう一つ書きます。
総司令公務室
「お久しぶりです、碇司令。…この前の一件、全て、シナリオ通りです。
J.A.の配備計画も廃案となりました。あんな壊され方した後ではね。」
「フッ。…ご苦労だったな。加持君。」
相変わらずの威圧感だ。まっ、この若さでネルフ総司令を任されるようなお方だからな。
「どうです。ドイツ支部が誇る、セカンドチルドレンの実力は。」
「…ああ、既に第六使徒も殲滅している。」
…ドイツ支部を急襲した第六使徒。
そしてその第六使徒がここではなくドイツに現れた理由はというと…
「…今日は、例の品をお届けに上がりました。」
耐熱耐圧対核のトランクを開く。硬化ベークライトで固められた胎児。
「…人類補完計画の要ですね。」
「ああ、最初の人間、アダムだよ。」
807 :
715:2008/02/04(月) 19:15:20 ID:???
9話追加分終わりです。
言い訳のつもりで書いたんですが説明になっていない上、
余計ややこしくしてしまいました。
グダグダですね。すみません。
10話以降はまたしっかりまとめてから投下します。
715が萌える
それには同意
なんか作者萌えの流れって前もあったね
正直微妙
そんなのあったっけ?
物忘れ激しくてダメだな…orz
812 :
715:2008/02/05(火) 22:42:19 ID:???
第10話「配属される弐号機とそのパイロット」
「ミサトさんは昔から知ってるんでしょう? 綾波さんのこと。…どんな人なんです?」
やっぱり気になる。別に女の子だからって浮かれてる訳じゃないよ。
「可愛いこよ〜ん。シンちゃん、一目惚れしちゃうかもねェ。」
……聞くんじゃなかった。子供じゃないんだから。
「まっ、アスカとは正反対のタイプだけど。」
…ということは、優しくてお淑やかで大人しくて上品なお嬢様なんだろう、きっと。
アスカの正反対だっていうならそういうことになる。
翌日、ネルフ本部。僕、アスカ、ミサトさん。そして…
「…綾波です。」徹底的に無駄を省いた自己紹介。
「…あのさぁレイ、もう少し何か「ありません。」無感動な返事。
その無表情からは一切の感情の起伏を読み取らせようとはしない。
そして青白い銀色の髪。赤い瞳。神秘的ですらある。
…アスカの正反対ってこういうこと? 取っつきにくさでいえば同類だと思う。
「…あ、あの、碇、シンジです。初号機パイロットなんだ。一応。」
目が合う。思わず反らしてしまう。
「惣流・アスカ・ラングレー。…仲良くしましょ。」
珍しく殊勝なことを言うんだね、アスカ。
「……なぜ?」 一体なに考えてんだ、綾波さん。
「……その方が都合がいいからよ。」あ〜あ。
「……命令なら、そうするわ。」アスカに負けず劣らず偏屈なんだな。この人。
「…あ〜、その、シンジ君、苦労するとは思うけど…」
「…ミサトさんが何とかしてください。」
食堂。ミサトさんが歓迎パーティやるとか。
「……なんか、暗いわねェ。」
この面子じゃ仕方ない。…その割には昼間っからビールなんか飲んで…
「よぉ、葛城。勤務中にビールとは相変わらずだな。」
「うぶぅっっっ!!?」吹き出さないで下さい。汚いな。
ミサトさんの背後から現れたのは、長髪を後ろで束ねた男の人だった。
「特殊監査部の加持リョウジだ。よろしく。碇シンジ君。」
「加持ィ!!? なっ、なっ、なんでアンタがここにいるのォ?!!」
ミサトさんうろたえ過ぎ。
「レイの随伴でな。ドイツから。」
「あっそ、じゃあとっとと帰れッ!!」ミサトさん恐いよ。
「残念だったな。こっちに転属さ。」
そのままミサトさんはテーブルに突っ伏した。
「あの…どうして僕のことを…?」
「そりゃ知ってるさ。有名だからね。」あんまり実感ないけどなぁ。
「突如現れて3体もの使徒を倒したサードチルドレン。
それに、エヴァで使徒を殲滅したのは君が世界で初めてだろう?」
…なるほど。そうやって言えば聴こえがいいな。
アスカは対抗心に火がついてしまったらしい。そんなにこっち睨むなよ。
そういえばまだアスカだけは使徒を倒してない。あの時は防御だったし。
綾波さんはここに来る前一体倒したらしい。
「ところで、君は葛城と同居してるんだって? …こいつ、寝相悪いだろ?」
……へ? なんのこと?
「なっ、なっ、何言ってやがるのよォォォオ!! 子供の前でェェェェ!!!」
えっ? 何がなんだか。どうしたのアスカまで。そんな目ェ見開いて。
あぁ、綾波さんはというと、最初から最後まで一度も顔を上げることもなく
カレーぱくついてた。
…あっ、…警報
『巡洋艦「はるな」より入電。紀伊半島沖に巨大な潜航体を確認。』
『パターン青っ、使徒ですっ!!』
『総員、第一種戦闘配置』
…使徒?! でも二対一なら…。
…この時、誰が使徒まで2体になってしまうことを予想できただろうか。
819 :
715:2008/02/06(水) 00:37:43 ID:???
10話終わりです。
820 :
715:2008/02/07(木) 22:08:22 ID:???
11話いきます。
第11話「不協和音」
戦闘後の作戦結果報告。
『……分裂した使徒2体の攻撃によりエヴァ2機の連係は崩れ、
弐号機、敗退。初号機、同じく敗退。』
モニターには頭から海の中に突っ込んで逆さになってる初号機が。
こんなもの大写しにしないでよ。恥ずかしい。
『午後4時3分をもって作戦式を断念。国連第二方面軍に移行。
新型N2爆雷により目標の構成物質の28%を焼却、活動停止に成功。
…しかし、目標の再侵攻開始は時間の問題です。』
………はぁ。情けないや。…父さんも見てたんだろうな。
綾波さんは特に表情を変える事も無く淡々と報告を聞いていた。
何を思っているのかは知る由もない。
「次の作戦って何なんですか?」
僕は一通りの生活用品などを取りに帰ってから、再びネルフに戻って来ていた。
何でもしばらく本部に泊まり込みになるんだとか。
「シンジ君、レイ、こっちこっち。」
綾波さんと一緒にミサトさんについて行く。どこ行くんだろ。
「確かに今日顔合わせたばっかりの二人じゃ連係プレーもままならないのは
当然だわ。だ〜か〜ら〜」
本部内の部屋の一つ。扉が開く。ベッドが2つ。
「あなたたちには再戦までの5日間、ここで暮らしてもらいます。」
……………………………………………………えっ?
…………嫌だ。できる訳無いよ。無理だ。そんなの。
「二人の息を合わせるには体内時計も合わせといた方がいいの、
それに互いのこともよく知らないとね、今日はもう遅いからとっとと寝るのよ、
あぁ、レイだけど明日から学校だから連れてってあげてね、じゃあねェおやすみィ」
ミサトさんは早口で言い終わると走り去った。
「待って、ミサトさんっ、置いてかないでぇッ、僕を見捨てないでぇッッッ!!」
「命令拒否はみ〜とめ〜ませ〜んか〜らね〜」
出会ったばかりの女の子、しかも無口、無表情、無感動。
そんなのと同じ部屋に閉じ込められる。罰ゲームなのか、これ?
…で、その綾波さんだが早速読書を始めている。少し位抵抗したらどうなのさ。
それともホントになんとも思ってないのだろうか。
……無音。静寂。ダメだ、耐えられない。
「…あのさ。……何読んでるの?」
こっちを見る。本を上げ、表紙をこっちに向ける。何? ドイツ語? 読めない。
就寝時刻。…………全然眠れない。
綾波さんはというと、すやすやと寝息を立ててぐっすり眠っていた。
やっぱり何とも思われてないんだろうか。僕。
825 :
715:2008/02/07(木) 23:53:37 ID:???
11話終わりです。
第12話「転校生」
朝。…はぁ。一睡もできなかったよ。
その元凶たる綾波さんは、低血圧なのか朝が弱いらしい。
「ねぇ、朝だよ、起きてよ、今日から学校なんでしょ、初日から遅刻してどうするのさ。
ねぇ、綾波さんってば…………綾波、いい加減にしてよ。」
布団を引き剥がす。ベッドから転がり落ちた。
僕だってついカッとなってイライラして強行手段に出ることもあるさ。後で謝ろう。
……間に合えっ、間に合えっ、間に合えっ! 教室に飛び込む、と同時にチャイムが鳴る。
…ふぅ、間に合ったぁ。ん? 何か雰囲気が変だ。
「……ねぇ、あの、碇君…」なあに? 委員長。
「…その人、誰?」ああっ! そうだった!
「あっ、えーと、この人は…転校生です。」
綾波の手を引いてここまで走って来たんだった。…みんな呆然としている。
「…で、何でシンジが転校生を連れて来たんだ?」とケンスケ。
「まぁ、いろいろあってさ…」無理矢理同居させられてるのは秘密だ。
それだけ言って後のことは覚えてない。いや、知らない。僕は眠ってしまったらしい。
どれだけ起こそうとしても僕は寝たままだったそうだ。気付けば放課後だった。
あの後どうなったのか気になるが、大体見当はついている。
綾波が質問攻めに遭いながら、「ええ」とか「そう」とか
全く会話を成立させる気の無い返事を繰り返す光景を想像するのは容易だった。
…そして、二人で本部に向かう、いや、帰る。
………やっぱり無言。どうしよう。何か話さないと。
「…あのさ、綾波、」「何。」「…いや、その」
こんなのがあと4日は続くのか。使徒が来る前に胃に穴が空きそうだ。
「………先生が言っていたわ。セカンドインパクトのこと。」
口を開いたのは綾波だった。
「ん、ああ、あの先生いつもああなんだ。すぐセカンドインパクトのことで話が逸れるんだよ。」
「……あれ、嘘なのに。」へっ?
「……知らないの? 本当のこと。」
つまり、先生がいつも長々と話しているセカンドインパクトの話は嘘で、真実は別にあると。
「じゃあ、隕石の落下による南極大陸の消滅っていうのは……」
「…政府の流した虚偽の情報。……人類は第一の使徒を南極大陸地下の空間で発見した。」
その調査中に起きた大爆発。それがセカンドインパクト。」
「そして予想されうるサードインパクトを未然に防ぐ、それがアタシたちがエヴァに乗る理由」
そう言って現れたのはアスカだった。いつの間に…。
「まっ、アタシ一人いれば使徒が二体になろうが三体になろうがまとめて相手してやるわ。
アンタたちみたいなヘマはしないわよっ。」また無茶苦茶言ってる。
「…………あなたは、どうしてエヴァに乗るの?」…綾波?
「そーいうアンタはどーなのよっ。」
「…………………絆だから。」…え?
830 :
715:2008/02/09(土) 17:14:14 ID:???
12話終わりです。
保守
ほしゅほしゅ
保守るぜ
834 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/02/23(土) 23:27:30 ID:yb2nsqsw
この調子ならあと一ヵ月で落ちるな。惜しいがしかたないか。
最後に何か投下しようかねー
836 :
715:2008/02/24(日) 17:36:15 ID:???
2週間ぶりに投下します。13話。
第13話「心の向こうに」
「敵は二身一体だからこっちが同じ動きをすればあっちも同じ動きをするはず。」
…と、ミサトさん。そんなものなのだろうか。
「4日間で完璧なユニゾンを完成させるには曲に合わせた攻撃パターンを覚えるのが
一番手っ取り早いのよ。」
……だから、ダンスなんですか。綾波と。何か騙されてるような気がしないでもない。
「じゃ、やってみるわよ。音楽、スタートっ」
綾波からはどこか病弱そうな印象を受けていたんだけど、僕の勝手な思い込みだったようだ。
まるで機械みたいな正確な動きだった。
僕は……まぁ、残念だった。元々運動神経は良くないからね。
訓練後、食堂前。
「…はぁ、疲れた。食べ終わったらまたやるのか。」
「…………………。」と、綾波。応えてはくれない。どうせ独り言だよ。
……向こうから人が歩いてくる。…父さん。
黙って通り過ぎようとする。こちらを見ようともしない。
「あの、父さん。」「………何だ。」
「僕たち、これから食事なんだけど……よかったら一緒に、」
「悪いが仕事がある」
…………………………。
就寝時刻。今日はもういい加減疲れた。さっさと寝よう。
「……………碇君。」綾波?
「お父さんと話がしたいの?」えっ。
少し驚いていた。綾波がそんなこと聞いてくるなんて。
「…嫌いなんだ。なんであんなやつが父親なんだろうって思うくらい。でも、嫌いたくない。
父さんを憎んだまま、エヴァに乗り続けるのはつらいんだ。」
「……そう、言えばいいのに。思ってる、本当のこと。」
思ってる本当のこと、か。そんなこと出来たら苦労しないよな。
「…いつだって話すことはできるわ。………生きているのなら。」
……生きているのなら?
「碇君。…あなた、私と似ている。」 僕が、綾波と?
「綾波の、両親は…」
返事は無かった。もう眠ってしまったらしい。
「……………お母さん」 ん? …寝言、か。
840 :
715:2008/02/24(日) 19:45:00 ID:???
13話終わりです。
お久しぶり。
モツカレー
ところで、自分も投下しようかなと長編は無理なので
とりあえず書きたいところだけ書こうと
1トウジと3シンジでヤシマ作戦のところだけ書いていたら
心理描写とか本編の設定とか踏まえてみたら
何かこれ、1はアスカにしたほうがいいんじゃないかとも思えてきた。
自分的にはトウジでやりたかったんだけど、住人的にはどっちが見たいかちょっと聞きたい。
投下作品作るって難しいね。
715氏はがんがって下さい。
1トウジが激しく見たい
個人的にはアスカが見たい
アスカだな
そりゃトウジとアスカと比べたらみんなアスカだろうな
>>845 アスカって言ったけどトウジも好きだよ
ただ俺の中でトウジは想像出来るんだよな、だから
1は女の方が水槽シーンのショックが和らぐ
同意だが、1トウジのネタで「水槽のダミーは全て胎児の状態。1トウジはそれを妹と思い込んでいる」
あれは水槽シーンのカバーも妹ネタのカバーもされててうまいと思った
文として投下されてないからいつの書き込みかもわからんが
849 :
841:2008/02/26(火) 23:21:50 ID:???
あぁ、それ自分です
そのネタや貞エヴァのエピソード含めて欝展開を書こうと思ったんだけどうまく纏まらない
冒頭からしばらく本編通りな展開で悩む
読んでてキャラは違っても流れが一緒じゃオリジナルな展開入るまでつまらないかも、と
しかし1アスカもいいなぁ。
とにかく元気な1を書きたかったのでもうちょい推敲してみる
過疎ってるなと思ったら意外と人がいるようで安心した
職人は皆頑張れ
基本ロムだが見てはいるんだ…
俺だって毎日見てるぞ
基本ロムだが
>>849 お前だったのかw
というか別に全話丸々書かなきゃダメな訳じゃないよな
各々が好きな部分だけ書くのもアリだろう
853 :
841:2008/02/26(火) 23:58:20 ID:???
1トウジ 2綾波 3シンジ 4カヲル 5アスカで考えてたんだ
各キャラの書きたいシーンの一部はもう書いた
それだけ投下して自己満足しようと思ったけど本当に一部だけなので
これじゃわけわかんねーな、と思って1話からEOEまで繋ぎ合わせてる最中です
そしたら、本編とリンクする部分を見ると荒らが出まくり…
再び修正。
作品作るのは難しいですね
2レイ3カヲルだとこの二人とミサトが同居するのか・・・
ミサトさんが一人だけから回ってそうってくらいしか想像できない。
レイとカヲルってどんな会話するのかな。シンクロ率うんぬんも結構さらっとこなしちゃうのかな。
俺は未だに294氏の2レイを待ってるよ
俺だってずっと待ってるよ
今生きてる職人って何人いるのだろうか
欝神の作品はすごいな。今読み返してまた感動した。
土俵が違ったら他の有名なFFよりも評価されててもおかしくないのに、もったいない……。
>>857 誰とは言わんがノシ
というか割と見てる職人多いと保障しておきます
絵板管理人さん乙
まとめ氏生きてるね、よかった。
保守
863 :
715:2008/03/01(土) 10:52:02 ID:???
14話いきます。
第14話「瞬間、心、重ねて」
前回、使徒に敗退してから5日、決戦当日。僕らのユニゾンはどうにかこうにか完成した。
「…うまく、いくかな。」
「……どうして?」
いつも通りの無表情で、綾波は聞き返した。
「綾波は、怖くないの? 使徒が。」
「…私は弐号機を、私のエヴァを信じているから。」
エヴァを信じる、か。
「私には他に何も無いもの。エヴァに乗れないのなら、それは死んでいるのと同じだわ。」
どうやら彼女には、エヴァに強い思い入れがあるらしい。アスカもそうだった。
…じゃあ僕は、どうなんだろう。
僕はエヴァは嫌いだ。あんなもの、無ければいいとさえ思う。
それなのにどうして、エヴァに乗り続けている?
…ここに来てから、結構いいこともあったからかもしれない。いろんな人と出会って。
綾波もそこに含めてもいい。一緒に過ごしてみて、割と楽しかった。
最初はどうなることかとおもったけれど。
『目標、0地点侵入!』
「…時間よ。行きましょう。」
『進路クリア、初号機及び弐号機、発進準備完了。』
『碇君。最初からA.T.フィールド全開。フル稼働、最大戦速』
弐号機からの通信。…わかってる。内部電源が切れるまでの、62秒でケリをつけるよ。
『外電源パージ、発進!』
射出口から投げ上げられる2機のエヴァ。真下には2体の使徒。
『ミュージック、スタート!』
2機同時に落下の勢いで使徒に膝蹴り、着地。タイミングもぴったりだ。
兵装ビルからライフルを取り出し、弾丸を叩き込む。
2体同時に、同じ箇所にダメージを受けた使徒は、回復できずに1体に戻った。…今だ。
「綾波、いくよ!」『…ええ。』
初号機と弐号機が、全く同じ高さに、全く同じ動きで跳び上がる。
そして、コア目掛けてキック。使徒は吹っ飛ばされ、爆発した。
「……………。」
『……………。』
「…最後のタイミング、失敗だったね。」
『…そうね。』
初号機と弐号機は絡まって地面に転がっていた。惜しかったなぁ途中までは完璧だったのに。
「…まぁいいか。勝てたんだし。よかったよ。」
『……こういう時、どんな顔すればいいのか、わからないの』
綾波が無口で無愛想なのは、単に不器用なだけなのかもしれない。
「…笑えばいいと思うよ。」
投下すると書き込みしてから6時間後終了か…
笑えばいいと思うよ。
お絵描き掲示板ってどれくらいのサイズをアップロードできるの?
870 :
715:2008/03/01(土) 21:03:38 ID:???
ごめんなさい、中断してばっかりで。
いや、ただ考えながら書くにしてもこんなに時間かかるものなのか?
初心者?がんがれ
でも描写がかなり薄いと思う
特にイベントもなしにいつのまにシンクロ成功してたんだ…とか思う
あれから数日後のこと。
学校から帰って来た僕は、自分の部屋の襖を開けた。いつも通りの僕の部屋。
…ただ一つ、おかしな所がある。ベッドの上。不自然に布団が盛り上がっている。
明らかに誰かいる、これは。布団をめくってみる。そこにいたのは。
「……綾波、なにしてるのさ。」
「…碇君?」 碇君「?」じゃないだろ。僕の部屋だよ、ここは。
「何で君がここに…」
「私、ここに住むから。じゃ、おやすみ。」
必要最低限にも満たないような説明を終え、再び眠りにつく綾波。何だって?
「ちょっと、起きてよ。ねえ、どういうことだよ!」
「たーだいまー」
帰って来たミサトさん。
「ミサトさん、何とかしてください、綾波が…」
「ああ、レイだけど、うちに住むことになったから。」
…本当に住むのか。ミサトさんが誘ったんだろうか。
「彼女、自分で来たいって言ったのよ。シンちゃん、気に入られたんじゃないの?」
それはない。…それにしても、綾波が、か。
「そうだ、部屋はどうするんですか?」僕の部屋は不法占拠されたままだ。
「じゃあ、シンちゃん、物置に移って。」
…ということで、僕は物置に追いやられた。
綾波のものとなってしまった部屋から、自分の荷物を運び出す。
ベッドの上の綾波を見る。全く、気持ち良さそうに眠っちゃってさ。
873 :
715:2008/03/01(土) 22:01:31 ID:???
グダグダですみません。14話終わりです。
やっぱり描写、薄いですよね。気をつけます。
>>869 よくわからんが糞重くないかぎりおkだろ
でかいとサムネになるんじゃね?
サムネ表示になったらクリックすればおk
>>715氏
ちょっとアドバイスすると、みんな展開を知っているんだから本編と変わらないところは薄くてもいい。
でも、このスレにおいてはチルドレンの順番が変わったことによる状況の変化が読みたいわけだから
そこをさらりと流してしまうと物足りない印象になる。
878 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/08(土) 08:11:34 ID:BmSKUcVO
保守
879 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/15(土) 00:22:32 ID:tGWQqbFZ
保守
GJ!
次回も楽しみだなあ。
保守
ほしゅ
ほ
逆行したら順番が違っちゃってました
みたいなのも面白いかもな
確か前スレだかでそれもありって言われてたな
新劇場版って逆行物なのか?
一部が可能性を見つけて騒いでるだけで実際はまだわかんない
エヴァ2のトウジはリツコが苦手らしいので、それを1トウジとかの設定に生かせないだろうか
こんばんは、T氏の作品に抜けがありましたので補完しました。
これは単純に自分のミスですorz
1レス分とはいえ本当にすみませんでした。
また、大変お待たせしたことをお詫びします。
そしてあまりに業者が酷いので絵板をパス制に変更。
(evaで書き込めます)
絵板はURLが変更になったので
>>1からは行けませんねw
まとめサイトからなら繋がります。
まとめ氏いつも乙!
本当に感謝してるよ。
あげ
職人こーい
来ないよ、もう
何故そう悲観的なんだ
ここ最近は自演しかなかったし、もういいんじゃね?
勝手に決めるなよ…そうでない住人もいるんだ
大体まとめ氏の更新報告の後でそれは失礼じゃね?
うん、少なくとも俺はちゃんと人様にレスしてるぞw
疑心暗鬼イクナイ
レスしてないけどちゃんと読んでるよ
たまにはレスしてやれよ
語彙ないからさ
変にGJだけとか面白かった!とかだと自演扱いされたら悪いかなってなる
現に俺が褒めた後自演乙って付いたし
それでも5スレめも900ですな。全てはこれでよい。
保守
ほしゅあげ
保守
ほ
まだ待つぞ
908 :
ほしゅ:2008/05/10(土) 11:26:36 ID:???
カヲル「ねぇトウジくん、キスしてみようか」
トウジ「♪かーがやーくわがーなぞー……… ん?何か言うたか?」
カヲル「キスだよ。接吻…ともいうね。経験はあるのかい?」
トウジ「…んなモンないわ……。お前あるんか?」
カヲル「いや。だから僕としてみよう」
トウジ「!!!?な、な、な、何やて?」
カヲル「興味ないかい?世の中のあらゆる場所でこの行為は溢れてる。この本にも書いてあるよ」
トウジ「『キスで作る上手な信頼関係』……ミ、ミサトさんの雑誌やないか!!」
カヲル「身体的な結びつきだけというのでは動物と変わらないが、精神的な繋がりだけでは心許無い。
『断続的な最小限の肉体的接触によって、永い信頼関係が生まれる』……とある」
トウジ「ちょ、ま、待てやお前、それ倦怠期の夫婦うわぁっ」
カヲル「鼻息がくすぐったいらしいから息はしないよ……」
トウジが歌ってる歌が一番気になった
あのシーンを同性でやるというのは良いな
綾波がアスカに迫るパターンも見てみたい
レイ「キス…………」
アスカ「あんたさっきから何真剣に読んでるわけ?……なになに、『特集・オトナのキス事情』?なにコレぇ!?」
レイ「キスって、何なのかしら」
アスカ「ハァ?キスはキスでしょ。男女がブチューっとするやつよ」
レイ「一時的な肉体的接触……。それは肩と肩が触れ合ったことと何が違うの?」
アスカ「あんたバカぁ?キスっていうのはねぇ……………、えと……、」
レイ「わからないのね」
アスカ「わ、悪かったわね!」
レイ「してみましょうか」
アスカ「ハァ?」
レイ「あなたと私で、試してみましょうか」
アスカ「え、ちょ、な……何?」
レイ「こうやって手が触れるのと、何が違うのか知りたいわ。
……でも女同士ではダメなのかしら」
アスカ「さ、さぁ?……ってちょっとアンタ本気!?」
レイ「怖いの?」
アスカ「ちが、そうじゃなくて………、こ、怖くなんかないわよ!」
レイ「じゃあ、するわ」
アスカ「ま、待って!……えと、……は、鼻息がこそばゆいから息はしないでよねっ……」
レイ「わかったわ」
カヲルとレイがナルトのサイみたいだ
「君が恐れるものは何?」
僕は死にたくない。
誰にも気づかれず、
誰の記憶にも残らず、
一人ぼっちで生まれて、一人ぼっちで死ぬ。
そんなのは絶対にいやだ。
僕は、死にたくない。
「君が望むものは何?」
僕は皆とひとつになりたい。
僕の意思は皆の意思で、皆の意思は僕の意思でありたい。
心の隙間を埋めあいたい。
僕は、皆とひとつになりたい。
「では君にいいことを教えてあげよう。君の願いが叶う唯一の方法を……」
第21話 そして世はこともなし
J氏キテター!
生存確認出来ただけで嬉しいよ
待ってます
職人へ
「俺はいつも待ってます」
アバンタイトルだけ書いて一週間近く放置されてもなー
私を忘れないでということですよ
結局は……
まあいいや
とりあえずあげときますね
自分も書いてみたいとは思うんだが…
レイとかアスカを3に持ってくると親子関係がなぁ。どうしよう。
レイはともかくアスカは問題ないのでは
シンジ(本来の3)とアスカの境遇は実は良く似ている
だからこそ共感し合って、だからこそ反発し合ったのかな
保守
保守
保守
926 :
マンコスター教授☆:2008/06/18(水) 07:38:53 ID:XjFk644f
青葉「…ダメだ、動かないや」
トウジ「こっちもアカン!さっぱりや」
アスカ「あんた達戦闘中に何つっ立ってんのよ!」
青葉「いや、乗ったはいいがシンクロしないですよ」
トウジ「ガハハ!わしなんか暴走中や」
アスカ「…」
保守はいいね
あげ
保守
このスレ見てるとシンジストがいちいち「こんなのシンジじゃない」だのなんだのって
けちつけまくりで笑える
初期はアスカ人がアスカの出番が少なすぎる!って欝神作品叩いてたんだよ
アスカがツンデレ過ぎるとかもあったな。
シンジストはな〜、LASスレでも「こんなのシンジじゃない!」
LRSスレでも「こんなのシンジじゃない!」
公式同人漫画の育成スレや堕天録スレでも「こんなのシンジじゃない!」。
も〜とにかくうるせ〜のなんのって
そんなに気に食わんのなら本編だけ観てろってんだよ
公式同人ふくめ一切の二次創作を見るのやめたらどうだ?
あ、でも本編を観ても文句いうよな、「シンジきゅんはオナニーなんかしない!」とかってwww
シ ン ジ ス ト き も い
こんな過疎スレにまで出張するなよ
心の貧しい奴だな
うるせえばあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああか
アンチ無様だなぁ
でもここの住民、書き手も読み手も総じてキャラへの考察が深いだろ。
上手い職人の読んでると、すごい小さなネタでも拾ってるなあと思うよ。
キャラが違うっていうのもただの叩きじゃなくて、こうしたらもっと良くなるんじゃないか
ってスレの向上のため意見出しあってるのにな
まぁ放っとけばいいさね
このスレにまでこんなの来るとは思わなんだ
いいじゃないか保守になるし
ほしゆ
943 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/29(火) 00:56:30 ID:YSge9cZj
おぉ、綾波のは短時間で消えてしまったやつかな?
雰囲気すげー
聞けてよかった。うp主も職人もGJ
>>943 下の方をうpした者です
大変申し訳ないのですがそちらは消して貰えないでしょうか…
自分でもとっておかなかったようなファイルなので涙目ww
スマソ。消しました
でもまた機会があれば何か台詞をうpして頂きたい…
削除有難う御座いました
うpは構わないんですが、セリフうpしたことによって、
そういう流れのスレになってしまうのもなんか違うと思うので自重しておこうかなと思います
熱いパトスでの辺りのセカンドトウジの立ち絵じゃなくて
本家みたいな動きがもうちょっと欲しいな
このOP、ニコか何かにうpしたら活性化するだろうか…
もううpされてたぞw
再生数フイタwww
ROM大杉だろw
サムネが作為的過ぎるw
暇だから量産機戦の弐号機を黒く塗りつぶしてトウジ仕様にでもしようかね
他のチルドレンだと何色がいいだろうか
綾波なら青弐号機?
シンジなら紫弐号機?
age
涼宮ハルヒの憂鬱 らき☆すた エヴァンゲリオン コードギアス ガンダム
量産機を青くしてみたら、なんか鯖ンゲリオン。
青量産機見たい。
その場合は、中身はレイのダミープラグ?
だろうね。本編18話を見る限り、レイのダミープラグもかなりえげつなさそうだww
欝神の量産機戦だとトウジはどうやって覚醒するの?
妹がコアにされちゃったことでぶっ壊れたのに今更エヴァの中で妹見つけてもな
サードインパクト起きなくても妹が売られた事実は変わらないだろうからネルフ恨みそう
しかしサードインパクトが起きたら使徒波の「もういいの?」が見られる
2レイや2カヲルが覚醒したらどうなるかな。
シンジやトウジはアスカとそんなに変わらないだろうけど。
レイとカヲルは精神的にメッタ打ちにするのがまず難しそうだからなぁww
2カヲル書いた職人はよく頑張ったよ
>>958 ダミープラグはダミー元の奴の性格とかは関係ないだろ?
魂入ってないんだからさ
思考パターンとかある程度、本人のものを基礎にしてるんじゃないの?
本編のレイとカヲルは使徒だから、あそこまで残酷な戦い方が……。
5thがシンジだった場合、量産機はそんなに脅威を感じないなww
っていうか、放棄してくれそう。
>思考パターンはある程度本人のものを
エヴァヲタやって結構経つがそんな設定FFでしか見たことないぞ
公式で明言はされてないはず
そもそも敵であるはずの使徒が本当に残酷な意思を持ってるかもわかってはいない
そこをふくめて色々と謎が多いからエヴァはヒットしたんだろ
使徒=ただの悪者ならそのままハッピーエンドだし
FFスレで何を言うのよ…
本人の思考パターンに沿って動くのはダミーシステムの方だね。
まぁでも、ダミープラグってそれ単体で動くわけじゃないよな?魂がないんだから。
動かすのはダミーシステムでだろ?
そしたらプラグの中の人と、システムの中の人は同じと考えた方が簡単じゃないかな。
(念のため、2行目以降は俺妄想だからスルー推奨)
エヴァ2の設定をまとめると、ダミープラグは
・ダミーシステム用に開発されたエントリープラグ。
・エヴァにパイロットがそこにいるかのように思わせることで起動させる。
・人格はコピーされているが魂はコピーできない。
・魂についての研究の過程で生まれたのがダミープラグ。
・人工的な魂とも言えるがエヴァを動かす程度の機能しかない。
そんなに信憑性の高いものでもないが参考になれば
一人目レイの性格の悪さは使徒(つかリリス)本来の残虐性が〜とか庵野が言ってたような
だからレイやカヲルのダミープラグの残虐性も、そういうもんだと思ってたわ
レイやカヲルが性格悪いようには見えないからそう考えた方が妥当だな
969 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/07(木) 00:47:40 ID:TMzvMezR
「あれ?カヲちゃん、おだし変わった?」
「ええ、かつおだし。リツコさんのおみやげ。」
チルドレンってシンジとトウジ以外料理作れなさそうだ
皆ミサトと暮らして必要に駆られて覚えるんだよ
970だがその意見には少し納得した
>>967 そういうところも設定に生かしてもらえると面白そうだな
次スレでは底抜けに明るい話も見てみたいな
てことで
>>970氏、スレ立てよろ
完結してるやつや連載中のはEOEエンドなしだから量産機戦やEOEエンドも見たいよ
乙!
>>967 それ庵野じゃなくて、言ってたの貞本。
しかもアダムとリリスを間違えていた。
アダムの遺伝子を受け継いでる女だからレイは本来残虐なんですよって言ってた。
確かスキゾ。
でも、使徒が残虐なんて描写は本編ではなかったよね。
人間の残虐性なら本編で嫌というほど描かれたが。
そして、生命の実を持っているか、あるいは、知恵の実を持っているか、という違いがあるだけで、
使徒も人間も同じなんだよというのがラストで出た結論なんだから、
使徒だから残虐ってのもおかしな話だよ。
庵野が言ってたってのを座談会で話してただけ
アダムかリリスかを間違ってたとか、ディティールはあまり関係ないし
間違えてたっつーか、まあ設定変わったんだろうな
981 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/16(土) 11:17:00 ID:n+A/pykO
うめ
エヴァ板稀にみる良スレ