「あ」
ぱくもぐもぐ
「あーっ!!だめとおさ」
ごく
「…あ、あ、わぁああぁっ!!」
「騒がしい」
「ごめん父さん」
「わかればいい」
「違うそのことじゃなくて」
「なんだ」
「ご飯に髪の毛が混ざってて…僕が遅かったばっかりに父さんが…」
「ああ、敢えて食った」
「え(ヒキ)」
お互い息子愛、親父愛に飢えとるなw
「…」
「…」
「…っ」
「?(チラッ)
!!?」
「はふっ…ずっ(やばいやばいティッシュティッシュ…)
(ぺちゃ)
わぁ?!」
「…」
「…?何なに?今いいところなのに゛っ」
「…あー」
「手どけてよー見えないよ」
「…お前の、涙は…その、苦手だ…」
「…涙腺弱くてごめん…」
「いや涙腺の弱いお前は好きだ」
「何それ…涙限定?」
「泣き顔含め、」
「あはは」
「…」
「あーきもちいーもうドラマいいや」
「そうか」
「あ、わ(鼻血)、わ(出た)」
「上を向くな」
「てぃっふ、てぃっふ(垂れる)」
「…向くな(ぐいっ)」
「ふがっ」
「ついて来い(冷やすもの)」
「と、ふさ、痛ひ、鼻、はなひてよっふひっ(冷たっ)」
「…」
「…」
「…(父さんの、手、血だらけだ…)」
「…(つむじ…)」
わさ、
「?!」
「…」
さわさわ
「…(きもちー…)」
「…(なかなかの触り心地だ)」
@
父さんと暮らし始めて一週間
正しくは父さんの家で暮らし始めて
父さんと暮らした時間はやっと一日分いくかいかないくらい
最初の3日は帰って来なかった
4日目からは短い睡眠を取りにか
夜遅くに帰って朝早くに出て行くようになった
この日僕はやっと眠れた
父さんのベッドの中で
A
リツコさんに怒られた
ちゃんと寝なきゃダメよって
(じゃあ父さんを僕からとらないでよ)
ちゃんと寝たら学校を休んだり遅刻するようになった
今度はミサトさんに怒られた
ちゃんと学校に行きなさいって
(じゃあ父さんの分まで仕事してよ)
だから今日は父さんを待たずに寝ようとした
久しぶりの自分のベッド
気持ちが悪い
父さんの事を考える
なんでだろう息ができない
アソコではソレをしたら心地がよかったのに
鎖骨の辺りを引っ掻いて傷をつけたらそこから息ができるような気がした
B
おかしい
父さんがいつもより早く帰ってきた
父さんがちっとも出て行かない
父さんの足音が聞こえる
僕の部屋に向かってる
途端に心臓が暴れ出して息も苦しくなって慌てて引っ掻く
苦しい
助けて
来ないで
助けて
父さん
僕を呼ぶ父さんの声が聞こえた
息苦しい安心感
C
「まだ起きてるか?」
(起きてるよ
寝ているよ)
「開けるぞ」
(ダメ
いいよ)
「─っ」
(助けて
見ないで)
血まみれの布団の上の血まみれの我が子に息をのむ
「やめろ」
なおも自分の首を掻く手止めようと腕を掴む
見れば皮膚だったものは爪に詰まり白く柔らかな印象だったはずのものは今は血に染まる凶器にしか見えなかった
「ヒュッ、ハヒッ…ハッ、ハッ、ヒッ(息、が)」
「(いかん…)落ち着け泣くな」
(苦しい…父さん
腕を掴まないで
手を繋いでよ
涙を止めようとしないで
涙を拭ってよ)
D
「泣くな、お前が苦しくなる」
「息、でっ、き、」
「出来てる、過呼吸だ」
背を空いてる手で等間隔に軽く叩いてやれば肩の上下が間隔が緩くなっていきほっとする
息が整うにつれて力んでいた腕も力が抜け、放してやると強く握り締めすぎたのか痣になっていた
謝罪の言葉を吐き出したかったが、この息子のことだ沈黙を破れば次いで大量の謝罪を息苦しいことも忘れ紡ぐことだろうから今しばらくは沈黙を守った
しかし再び呼吸のリズムがおかしくなりつつある息子に慌てる
E
「どうした」
「今、何、考えて、るっ?」
「…」
「と、さんのこと、もっ、知りたいんだ、不、安なん、ハー、だ、怖い、」
「つらい」
「(ビクッ)ぼくが(こんなだから?)」
「お前を壊してしまった、お前に必要ないとわかった、お前を泣かして」
「ちがう!」
「…」
「ちがうよ…ちがう…」
「そうか…」
抱き込まれて父さんの服を涙で濡らして僕らは朝まで話した
僕を父さんの布団から追いやるトゲだらけの朝日が今日は優しくて
また泣いた
342 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/05/30(土) 23:12:32 ID:8OiffgZw
ヤンデレもイイ!
だが若干後半ガス欠?
343 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/05/30(土) 23:55:17 ID:6FltWIS/
>>342 ありがたきお言葉、ヤンデレいいですよね
後半は最後までヤンデレにするか救済するかで迷った結果ぐだぐだになってしまったようで申し訳ないです
精進いたすorz
sage忘れた、ごめんなさいorz
一年ぶりくらいにこのスレ見たけど、なんか活性化してて嬉しい
職人投下乙
多分シンジとゲンドウが世界で一番好きな親子だ
「みぃーつけた」
「っシンジ…」
「ね、喧嘩の度にNERVに逃げ込むのやめてよ、毎回申し訳ないことになるからさ」
「フッ…広くて良い運動になるだろう?」
「…さぁーて父さんのコアはどーこかなー」
「…目、だ、実はサングラスは実体化したATフィールドでな、触れまい」
「…じゃんじゃじゃーん!プログレッシブナイフ〜(ニコッ(ドラ風)」
「…」
「…(ニコニコ)」
ダッ、ダダッ
「あれ…?」
「どうかしたのマヤ?」
「さっき包丁片手に司令を追いかけるシンジ君がいたような気が…」
「ああ、いつものちゃちな喧嘩よ、放って起きなさい」
「そうですね、……副司令かわいそう…」
「毎回被害者ですものね…」
×放って起きなさい
○放っておきなさい
「急げ、遅れるぞ」
「ちょ、たんま父さん、放して、シワ寄るっ、ボタン飛ぶっ」
「む(パッ)」
「ありがと、…というか何で襟元掴むの?昔からだよね、服ヨレヨレになるし今の身長差だと難しいよ…ね?」
「…他に掴む所が無い」
「あるよぉ、手とか、腕とか、さぁ」
「…」
「…(あれ?地雷?)」
「取れそうでな…」
「…(ポカーン)そ、そんなわけないじゃん、あはは」
「ある」
「へ?」
「正確には抜ける、関節が」
「初耳なんですけど」
「幼少期にお前と遊んでいたらお前の肩の関節が抜けてな、それから抜けやすく…」
「…へー…(それで億劫になって胸ぐら掴むのが癖に…)」
「…(じー)」
「な、なに」
「首輪でも買うか?」
「どうぞ、どこでも良いように掴んでください」
も、萌え
もう本当にっ…オマイさんの書く話全部好きだ
コテハン付ければ良いのに…名前でキチンと呼ばせて頂きたいよ
>>350 出来の悪い子(文)達全部を好いてくれてありがとうございます
心より感謝してます
より多くの萌えを提供できるよう品種改良して出産いたします
>>324さんの後押しもあるので鳥付けることにします
>>324 一回は断わりましたが付けるようにしました、混乱させるようなことをしてすみませんorz
目録としては
>>188-
>>280の文
>>297-
>>323の文
>>328-
>>349の文となっております
評価、批判等あれば容赦なくどうぞ、苦手ですが自己改革のために役立ちます
鳥付けたばっかですが
だいぶ活性化促進できたと思うので
あと100レスくらい消費したら再び38氏待ちROMに戻る予定です(38氏が埋めるレス数を残さねば…っ)
それまでの短い間ですが今後ともよろしくお願いします
─6月1日今日朝一のニュースは─…
((6月か…))
「あ、父さん食後のお茶いる?」
「ああ、頼む」
(…どうしよう)
(どうするか…)
(父の日)
(シンジの誕生日)
支援ありがとうございます
「…そういえば、お前の誕生日…どうするか(よしっそれとなく自然に聞けたぞ…っ、冬月!)」
「ん?ああ、うーん…そんなことよりさ、父の日特に何か食べたいとか、してほしいとかさ、ない…?」
「(なん、だと)そんなことだと…?お前の誕生日がそんなことだと?!」
「うん、そこの部分はインプットもアウトプットもしなくていいから(イラッ)
…センセイのところでも祝わなかったし…もうずっと(母さんがいなくなってから)なかったし、ソンナコト、だよ」
「他人などに祝わせるかーっ!!!」
「な、父さんの根回し?!ひどいよ!ならなんで今まで祝ってくれなかったんだよ!」
「それはっ……
プレゼントを贈って捨てられたら立ち直れん…かったから、だ」
「…っ、…ばかー」
「で、父の日なんかより誕生日のことで、だ」
「…父の日…なんか?(イラッ(こっちは必死なのに…))」
「で?」
「ケンカ中だ」
「たわけ…ほんとにお前は詰めが甘い、だから将棋も弱い」
「どうしたら良い…冬月…助けてくれ…もう後数日しかない」
「がんばりたまえ」
「……(ガタッ)」
「碇?」
「ちょっとー見たぁ?と、く、べ、つ、ボーナスぅー!」
「見たわよ、私は降りることにするわ」
「えー先輩下りちゃうんですかぁ?…私先輩の分まで頑張りますから、私が特別給料獲得したらお食事一緒に行きましょうね」
「あ、シンジくーん!ちょっちこっちいらっしゃーい!」
「Uターンしたわ、あの様子じゃ彼、相当の人数捌いたわね」
「…シンジ君も一応職員ですから通知行ってて思惑知ってますしね、手ごわそう…」
「………みんな勝手だ…((ボソッ…)父さん含め)」
「"碇シンジの誕生日にしてほしいことと欲しいプレゼントを聞き出した者に…"…碇」
「良い策だろう?シンジも小遣い欲しさに自己申告してくるかもしれん」
「………
(ケンカの期間が伸びる、な)」
うは鳥付け忘れたっ↑
「シンジ君との同居も始まったし…碇司令のあの恥ずかしい癖も治りそうね」
「どうかしら?長年の癖だからこそ条件反射にまでなってるかもしれないわ」
「ストレスが溜まったらアレって?あはは、早く確かめてみたいわ〜」
「そうね…周期的にそろそろかしら」
「ね、父さん」
「なんだ」
「…新時代遺言って何?」
「……あー…新時代遺言は新時代遺言だ」
「う、うん?…何もないのにいきなり叫ぶからビックリしたんだ」
「ストレス発散にな…」
「(父さんって叫んで発散させるんだ…)大丈夫?」
「問題ない」
「ぶくっくっ新時代遺言…」
「…笑うな」
「これからずっと新時代遺言…っクックック」
「?」
「ころころ言葉を変えたらシンジ君も流石に関連性に気づくぞ」
「!!!」
「本当はむしゃくしゃしたら息子と妻の名を叫ぶとな」
>>359時リプレイ
「しーんーじーっ!「碇、パイロットまで音声いっt(!)だい!!!!ユーイー!ユーイー…?「ごん(ボソ)」ごん!!」
一発変換シンジ大ユイゴンで脳内にシンジ大の怪獣化したユイさんが出現して吹いた
「…(じっ)」
「あ、ごめん苦手だった?」
「いやむしろ反対だが…」
「へー」
「…」
「なら食べなよ…(嘘?)」
「食べるのは…」
「えっ?えっじゃあどういうことに対しての好きなのさ」
「シンジは食えない…」
「……哀愁醸し出してるところ悪いけど…
それ…シメジ、だから」
ゲンドウさんは人類補完と世界をシメジでいっぱいにすればいいと思ってやった、
後悔はしていない
362 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/06/02(火) 22:41:20 ID:sWaE1Qnp
GJ!
いいよいいよぅ!
GJ!
ゲンドウ可愛いいなw
ゲンドウ「私のオッパイも暖めたら少しは大きくなるだろうか?」
シンジ「そ、そんなこと僕に聞かれたって分かんないよ」
ゲンドウ「……つまんない息子」
366 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/06/03(水) 00:26:35 ID:A4Fh2JLx
なんだと…絵も描ける、だと…
どっちかの才くれよwwww
>>366 才なんて微塵もないのであげれもしないですorz
シンジがシンジに見えたならこれ幸い
>>367 俺なんか、シンジ書いたら可憐なおにゃのこになっちゃうのにぃ!
>>365 ちょっw
まじ羨ま…なんでも出来る奴はなんでも出来ちゃうんだナー
いつもいつもGJ!!
「ちょっと!ミサトから聞いたわよ、あんた今日誕生日なんですってね〜?」
「(びくっ!)…う、、」
「「「え」」」「…(ち)」
「え?」
「………」
「碇君って「碇って…「せんせぇって…
誕生日明日って言ってた
やん」よな」わよね?」
「……おめでとう、さよなら(碇君にちゃんと今日祝えるのはこのクラスでは私だけと踏んでたのに…)」
「ま、まって綾波!僕も帰るからっ」
「待ちなさいよ!人がせっかく祝っ」
「どーゆーことやねん」
「そうよ、アスカ」
「説明しろよ」
「私もよくわっかんないわよー!」
「嫌なの?」
「え?」
「今日が誕生日なのが」
「う、ううん…その…きっとミサトさんの家でパーティーが開かれてお泊まりってプランが見えてて…それがなんか…」
「そう…」
父さんに祝って貰えないようなら自分の誕生日を偽ることさえ厭わない
(じっ)
…カチッ……カチッ……カチッ…
「……はぁ…(父さん…遅いな)」
「なんだ、帰っt」
「わああぁああっ?!!」
「…ていたのか」
「いるよ!生活音を発してよ!」
「すまない、…送ってもらったのか?(後日お礼のあいさつをしておかねば…)」
「へ?」
「葛城三佐の所に居たんじゃないのか?お前を祝うから今日1日借りると…(だから今までしてきた大量の早退の罪滅ぼしに久々にこんな時間まで仕事してきたんだが)」
「あ、ああ!…その、行かなかったんだ…父さんに…祝って…ほしくて…(でももうこんな時間だし…だめだよね…)」
「…すまない、
プレゼントを葛城三佐に預けてしまったから取ってくる」
「わああ!いいよ、もうこんな時間だし後日もらうよ!」
「そうか、誕生日おめでとうシンジ」
「…っうん、ありがとう父さん」
「ゎぁぁっ(小声)」
「(ゴンッ)ぐがっ」
「…わ、わ、父さん大丈夫?(頭直撃…)小声)」
「……ん」
「よかった、ね、ちゃんと布団で寝てよ」
「…スー」
「…父さん?床じゃ風邪ひいちゃうよ」
「スー…」
「…父さん!起きて!僕じゃ運べないってわかったから!もうソファーでもいいから!」
「ぐぅ…」
「…(どうしよう)」
「なんだ気味が悪い…ニマニマしおって」
「朝起きたらシンジが添い寝しててな(フフ)思い出し笑い)」
「………碇…お前そこまで…(落ちたな…)」
「性犯罪者を見るような目で見るの、やめてくれませんかね」
「だからさ」
「?」
「なんで完璧なキャットウォークなのさ…いきなり現れたみたいで心臓に悪いよ…」
「すまない、癖でな」
「父さん忍者なの?何なの?どうしたらそういう癖が自然につくの?」
「…一人で暮らしていると、全ての音が…自分の発した音しかしなくてな、…それが苦手で…」
「……父さん…」
「い、今も役立つぞ【お前が存在している】ということが、よく【聞こえる】」
「…でも、やっぱりやだよ
僕も【聞きたい】、し…」
「自分の発した音しかしないのが嫌ならテレビをつければよかったじゃないか」
「…テレビを見るよりお前達の写真を眺めている方が好きだ」
「……洗濯機回すとか…」
「…洗濯機を買ったのは?」
「あ!(僕がここに来てからだ(催促したの僕だった)」
「いかに合理的だったかわかっただろう」
「う、うん?そう…かも?」
「そうだ」
374 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/06/06(土) 22:46:43 ID:WBeTwc06
い つ の ま に 投 下
萌えええええ!!!
いいシンジ誕生日SSごっつぉさん(´∀`*)はうん
376 :
EVA大好き:2009/06/08(月) 12:02:58 ID:LGGEs7eE
も・・萌えーーーー!!!
ゲンドウ最高です!!!!
本当に本当につらかった。
ゲンドウのシンジに対する冷たさが・・
全て読み、救われた気持ちです。
ここで2人が幸せでありますように
も、萌え死んだ…
あぁああああシンジ可愛いすぎんだろっ!!!
ゲンドウのリアクションもいいな
GJです職人
父の日まで1週間きったので
投下期待age
良スレ上げんなコラw
>>379 わしゃ父の日投下はせん
と、宣言しとくとネタを考えてる時お腹の当たりがぐるぐるしないから…ねorz
プレッシャーにはめっぽう弱い
期待に沿えそうな文だったら父の日投下するよ