ゲンドウもゼーレの連中も一足飛びに理想の世界を求めすぎな印象があるな。
それぞれの理想に比べれば当然現実は色あせて見えるだろうけど、実際の所は
○○よりはまし、××よりは幾分いいといった程度のわずかずつの前進しか望めない。
高邁すぎる理想に対して肝心の自分たちを含めた人類の成長が追いついていないから。
なのに自身や周囲に理想世界に対応できるだけの中身があるかどうかの評価もせずに
一気に理想郷にたどり着こうとするから無理が出る。何より自分たちもまた欠陥だらけの
世界の構成要素であるという自覚が抜けていて、まるで世界に文字通りに客観的立場
で介入しているつもりでいる。
そりゃこういう連中に囲まれていればたしかにおかしくもなるだろうね。