>>827 恐らくゲンドウも幸せがどこにあるのか分からない<Vンジのような性格を
軽蔑すべき存在、と自分に言い聞かせてきた事だろう。
ゲンドウスキーは人生は他人との戦いや駆け引きの上に成り立っている
と考えるタイプと思われるし、世の中を弱肉強食と考えることそれ自体は勿論悪い事ではない。
確かにそれだけは言える。
だが、ゲンドウ本人は更に十歩ぐらい危険な領域にいて
幸福は他人の不幸や屍の上に築かれるべきだ
誰かが幸福になっている時は必ず他の誰かが不幸になっている
自分の幸福を優先し反社会的な詐術や危険な行動で他人を切り捨てるのは正しい
と、考えている傾向が非常に強い。その辺シンジと大幅に異なるし、外罰的といえる。
犯罪組織に所属したりそこから利益を得ようとする事や
セカンドインパクトの屍の上に自分の支配権を確立する事は彼の中では悪事ではない。
自己愛性人格障害の傾向が強い悪人は、悪事はばれなければ犯罪ではない≠ニ考えるそうだが。。
ちっと脱線。あの話ではゲンドウは挫折の上氏ぬ寸前、ユイに自白するかのように
自分がシンジと同じタイプと悟る(?)ような解釈の出来る描写がある…
が、正直あの解釈は疑問だった。
仮にゲンドウがつながる心の中で
『ああ、俺なんて結局シンジと同じなんだ、息子を責められない』
とか考えていたなら結局シンジのような生き方は価値の無い最低の生き方
と見る価値観や偏見は最後まで変わらなかったって事になる。
『反社会的な生き方をしている自分はシンジやその辺の一般市民以下ではないか?』
と疑う余地もあったかもしれない。が、彼の生き方や行動は変わらない。
ゆえに庵野の主張通りに解釈して
ゲンドウはシンジと同タイプ…とは考えがたい。
基本的にシンジには罪悪感や恥の意識があり、優柔不断に迷う要素がある。
もしゲンドウの性格がシンジとベースが同じなら、
>>704 +
>>709 のようにゼーレに裏工作を支持された場合、従うだろうか?
ゲンドウがシンジタイプならあの状況で科学者達が犠牲になる事を哀れに思い
葛城調査隊を見殺しにするキールの無神経な発言には感情論で反論したことだろう。
そこで反論に激昂したキールに殴られたり逆に説得に成功し現地で最大限の助力をしたり、
それとも逆に言いくるめられて後からウジウジと悩んだり、とにかく罪の意識によるリアクションがある。
少なくともあの状況を喜びはしない。