喪黒「あなた心に隙間がおありなようで」
シンジ「あなた誰ですか?」
喪黒「申し遅れました私こういう者です」
シンジ「心の隙間お埋めいたします・・・」
喪黒「ボランティアだから一切お金は頂きませんよ」
ってな感じで職人頼んだ
2 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/02(土) 18:33:53 ID:Lk16Qduf
2げと
3 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/02(土) 18:40:49 ID:4NZfIhA0
_ −  ̄ − ̄ − _
| |
|___________|
|____________ |
/____________\
_|」 / | | \ |」_
( d / o| ∩ |o \ b )
(_] \_ / ( )\_/ [ _) / ̄ ̄ ̄ ̄
| _ __`´__ _ | < ドーン
| | | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| | | \____
| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| ヽ┬┬┬┬┬┬┬ ノ |
\_  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /___
/ ̄\ ̄ ̄ ̄――― ̄ ̄ ̄ /| \
, ┤ ト、 / \ / | \
| \_/ ヽ \ / | \
| __( ̄ | / | <
| __)_ノ \ / | /
ヽ___) ノ \/ | /
俺、一つだけネタ書いていい?
5 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/02(土) 21:21:31 ID:fjKJYEwD
>1
せめてネタ一つ作ってから立てろクズ
6 :
1:2007/06/02(土) 22:25:54 ID:???
続きが読みたい?
(真夜中、司令室にて)
ゲンドウ「ヒック……委員会の連中め、私に雑用ばかりさせて……冬月もだ。私が声をかけなければ今頃は少ない年金に苦しんでいるはずなのに。嫌われ役だけ私に押しつけやがって…クソッ!」
ゲンドウ「……このまま酒と共に流れてユイと一つになりたい。酒まみれの男は嫌だろうか…いや、ユイなら許してくれるだろう。ああ、ユイ……」
?「ホーッホッホッ……心から同情いたしますよ」
ゲンドウ「!?……どうやって入ってきたんだ」
?「こういう者です…」
喪黒「どーかお見知りおきを…」
ゲンドウ「……何が目的だ。残念だが機密情報はここには無いぞ」
喪黒「いえいえ…私はそんなスパイのような者ではございません。セールスマンでございます」
ゲンドウ「何がしたいのだ……。」
喪黒「ホッホッホ、まぁそう警戒なさらずに」
喪黒「失礼ですが先程からのあなたの愚痴を聞かせていただきました」
喪黒「あなたは一生懸命人類のために働いているというのに……誰もそれをわかってくれない……」
喪黒「私の仕事は痛みばかりの現実に疲れた人々の補完……いえ、ココロのスキマをお埋めする事なのです」
喪黒「ですからあなたが不要な現実を捨て、今一度奥様と御一緒に過ごしたい……という望みをかなえてさしあげますよ…」
喪黒「ホーッホッホッホッ…」
ゲンドウ「……もう一度ユイと暮らせるなら、私は金も息子もいらない」
喪黒「いえ、私はボランティアですから一切お金は受け取るつもりはありません」
ゲンドウ「君は一体、どういうつもり……いや、どうでもいい。私の願いを叶えてくれるというのなら、頼む…」
喪黒「ホッホッホッ……では、これをどうぞ」
ゲンドウ「…この妙な化石が何の役に立つというんだ?」
喪黒「いいえ、それは生きています。あなたの望みを叶えるための要です。ささっ、硬化ベークライトが完全に無くなる前に、それを手のひらに乗せてください」
ゲンドウ「こ、こうか。…!?…ぐっ…!な…コイツ、私の手の中に…」
喪黒「それでいいんです。あとは必要な時にそれを使って下さい。自分の思った使い方でけっこうです。まァ、"アダム"とでも呼んで気長に過ごして下さい。では……」
ゲンドウ「ま、まってくれ………いない…?」
ゲンドウ「……もう一度、ユイと過ごすことができる…」
そして10年後―――。
ゲンドウ「レイ、時間がない。早く……!?」
ゲンドウ(手のひらが…アダムが震えている……まさか今がその時…?)
ゲンドウ(いや、レイを早くエヴァに乗せて援護させねば所員達が)
ゲンドウ(………私は…俺は……ユイと暮らしたいんだ!)
ゲンドウ「レイ…始めるぞ、補完を…」
レイ「出撃準b……うッ…!」
そして、補完が始まった―――
(補完に失敗、アダムはレイに取り込まれ、サードインパクトへ……)
ゲンドウ「ぐっ…こ、こは…南極なのか?」
喪黒「おやおや、まだ奥様を御確認されていないようですなあ」
ゲンドウ「君は…いや、そんなことはどうでもいい。……どういうことだ。このセカイには、ユイどころか誰もいない」
喪黒「ホッホッホ……奥様はおられますよ。ほら、一面に……」
ゲンドウ「……これは海だ。君はからかっているのか」
喪黒「めっそうもございません。この海は皆様の魂が一つになった、生命のスープ、LCLの海です。皆様と一つになりたいと願えばアナタも溶け合い、奥様の一部に、アナタの一部として奥様が永久に寄り添って下さることでしょう。これがアナタの望んだ世界です」
ゲンドウ「いや、違う…。これは間違っている。私はユイのみが必要で、他の人間は不要なのだ……私は、ユイだけと暮らしたい。そうだ、不要な他人を捨て、今こそユイと一つに……」
チャキッ……
喪黒「おやおや、なぜ私に銃口を?」
ゲンドウ「すまんな。私達のセカイに他人は要らないんだよ。ユイだけと一つになるために。さらばだ……」
つ4円
喪黒「困りますなァ…自分勝手というのは………」
ド――ン!
ゲンドウ「なっ…うおあああああ……」
【エピローグ】
ゲンドウ「自分の都合で他人を巻き込んだ結果がこれか……まさか自分が乗らせた息子のエヴァに乗って、宇宙を周り続けることになるとはな。」
ゲンドウ「……いや、私は独りではないな。ユイがここにいる。魂が、ここにあるのだ。エヴァ全体がユイなのだ。
だが……姿が見えない…声も…。
ユイ……私はこれでよかったのか?」
喪黒「ホッホッホ……結局あの方は皆様と一つになるよりも、他人との繋がりを捨ててまで奥様と御一緒になることを希望され、その願いは叶いました…。あとは碇さんの奥様に対する愛情次第ですなァ……。ホーッホッホッホッ…」
終劇
私も投下する!
私の名は喪黒福造人呼んで笑うセールスマン。ただのセールスマンじゃございません
私の取り扱う品物は心、人間の心でございます
この世は追いも若きも男も女も心の寂しい人ばかりそんな人たちの心の隙間をお埋め致します
いえ、お金は一銭も頂きません。お客様が満足されたらそれが何よりの報酬でございます。
さて今日のお客様は・・・・・・・
アスカ編
アスカで話を作ってみますのでもう少しお待ち下さい
14 :
じゃ一発ネタ?:2007/06/04(月) 00:11:42 ID:w0o6EEj5
某(有)営業企画会議室
喪黒「広がり過ぎた心の隙間を埋める術はもはやない。」
黒服A「左様。」
黒服K「そのための人類補完計画。」
黒服K「我々にとってこの計画こそがこの絶望的状況下における唯一の希望なのだ
喪黒「人は一つに還り全ての心の隙間は無くなる。おーほっほっほっほ」
糞コテにしては上出来じゃないか
エヴァ観終わった時の感想はこいつら喪黒の格好の餌食な奴らばっかりだなだったよ。
17 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/04(月) 03:25:10 ID:t7Jh9SBW
喪男さんが心のスキマを埋めてくれるスレかと思った。
18 :
ドーン:2007/06/04(月) 23:38:55 ID:C3SbmFyP
いやあの顔の迫力での天国と地獄は、、、
エヴァ板で近年稀に見るまともなスレ
21 :
>>13:2007/06/09(土) 10:11:41 ID:???
退屈そうに電車を待つアスカ
アスカ「・・・・・」
アスカ「あッ!・・・・何よ!この間までエヴァの中に居たくせにすっかりもとの鞘に収まっちゃってさ」
喪黒「ほぉ〜嫉妬ですか?」
アスカ「な、何バカな事、何で私があんな奴に・・・って誰よアンタ!」
喪黒「申し送れました私セールスマンです」
名刺を差し出す
アスカ「心のスキマお埋めしますって・・・ハぁ?中学生に何を売りつけようって言うわけ?」
喪黒「いいえ、ボランティアですのでお金は一切頂きません」
アスカ「私に心のスキマ何て無いわ!」
喪黒「そうですか、じゃぁお気が変わりましたら名刺の裏の場所までご連絡下さい」
アスカ「変な奴・・・・」
22 :
>>13:2007/06/09(土) 16:54:50 ID:???
>>21 ミサトさんのマンションで
アスカ「ただいまっ!!」
シンジ「お帰り〜夕飯まだでしょ?」
アスカ「要らない!」
シンジ「でも。。」
アスカ「アンタなんか一生あのお人形のファーストとイチャついてればいいのよ!バカ!」
勢い良く襖を閉める
シンジ「(何ヒステリックになってるんだろう?)」
アスカ「私、何言ってるんだろう・・・・せっかくシンジが・・・・バカみたい」
23 :
>>13:2007/06/10(日) 13:23:20 ID:???
翌日の夜、BAR魔の巣にて・・・
カラン、カラン
アスカ「あの・・・・」
喪黒「そろそろみえる頃かと思ってましたよ」
喪黒「そのご様子だと、また嫉妬ですか?よろしい、私に何でもお話下さい」
アスカ「アンタ、カウンセラーなの?」
喪黒「いいえ、先日も申し上げましたとおり、ただのセールスマンです。ささ、早く話して楽におなりなさい」
喪黒「そうですか。つまりあなたは、彼に対して素直になれないと言う事ですな?」
アスカ「まぁ、そんなとこ」
喪黒「でも、素直じゃないと言う事は恋愛感情の裏返しと彼も受け止めていらっしゃるのでは?」
アスカ「なッ!だから私はあんな奴好きでも何でも無いって!」
喪黒「いいえ、あなたは彼が心の底から好きなのです。あなたは彼に対して素直に好意を打ち明けるべきです」
アスカ「だから・・・」
喪黒「ドーン!!!!!!!!」
アスカ「キャァァァァァァァァァァアァァァァアァァァァァァァァァ!!」
喪黒福造とカヲルって似てるな
・いつも笑ってる大きな口
・色白
・心の隙間を持つ人間の前にいきなり現れる
・そして怪しげな自己紹介をする
・優しく親切な対応
・相手の全てを見透かしたような雰囲気
・気がつくと悩みを話させている
・つかの間の幸せを与える
・その後、絶望へ叩き落す
__,,,,,,,_,
_,,- ̄ --,,,`、|,/
ど _,,-~ .... ヾミ  ̄`一、
| /:. ::... _ミミ -~\ \
ん _-~::. . .: ~ヽ \、 -,,_
/::.. /. / ` ヾ ヽ ヾヽ
___ //;;;/ / ,, ....:′ ヽ ヽ :|
/ `丶 / |// ..::,-, ...,:::|:::ヘ:: ;. .: |.|; |
'、 ヽ/:::./〃... /.:;::/::...| .../:/,|__|:|-|:: |;; ;|;.| |
\ ノ'ヽ.//::.. .../._//_ |;.. :://__|:_, |:: |;;. | ::||ハ|
. ,r'''''- 、゙、 ノ`ヽ|;;.|;;::/`/ビノ_`||;:::ケ"_ビノ`> |::|、;...|ヽ| |
{ }ィ゙ 丶、/ハ i" `/|/ヽ;:|"|
ヽ、、__ ノ )`r |/ \_ヽ i, /-1∧||
_____,,rコ,,_ノ / ,,-' ヽ:|\ ー- -一 /ヾ/
,,-'' i"  ゙̄'''ー-/ ゙ヽ_,,...ィ| i:::::: \ / rリ
ゝ、________rく~` / ,イ リii│ヽ . /│W'
| ヽ `ー''" ̄~Y"/ \ | :::::::/|`ヽ
| に'''''''''---フ"| / \__ ::/ | | \
| ``''ー--''" //| ヽ`~~'''-''i" | |
| // | | / ヽ | | ノ
26 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/13(水) 01:04:27 ID:opYH4xaB
VIPで一時期、喪黒のSSが流行ったのを思い出した。
27 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/13(水) 01:33:00 ID:sGKw3jg7
面白い。
けど小学生の頃喪黒のアニメ見てゲロったの思い出した
29 :
>>13:2007/06/13(水) 07:53:23 ID:???
忙しいからちょっち待っててね
30 :
>>13:2007/06/16(土) 13:31:54 ID:???
>>23 ・・・・その後ミサトのマンションで・・・・
アスカ「ただいま」
シンジ「お帰り」
アスカ「ミサトは?」
シンジ「今日は帰れないって」
アスカ「じゃぁ今日は二人っきりね」
シンジ「アスカ夕飯は?」
アスカ「まだなの」
シンジ「食べる?」
アスカ「うん」
シンジ「お待たせ」
アスカ「ありがと」
アスカ「おいしい。また腕を上げたんじゃない?」
シンジ「そうかな?」
アスカ「あんたって主夫とか似合ってたりして?」
シンジ「そ、そうかな??(///)」
アスカ「・・・・・昨日はごめんね」
シンジ「あ、うん」
・・・・シャワーを浴びた後・・・・
アスカ「ねぇ〜シンジ」
シンジ「何?」
アスカ「一線越えてみない??」
シンジ「うん・・・・・えぇ〜!!!!ちょっと!!」
アスカ「私、アンタの事ずっと好きだったの。加持さんより・・・・(///)」
シンジ「アスカ・・・・」
アスカ「やっぱり、無茶苦茶痛い・・・・・」
シンジ「大丈夫?」
アスカ「多分大丈夫。気にしないで・・・」
31 :
>>13:2007/06/16(土) 14:04:37 ID:???
数週間後再びBAR魔の巣で
アスカ「最近シンジと上手くいくようになったの。」
喪黒「それはそれは結構でございます。あなたが満足されたら私は助けがいがあったと言うものです」
アスカ「本当にありがとうございました」
喪黒「いえいえ。ただし!一つだけ約束してください。何があっても彼を決して邪険にしない事」
アスカ「えぇ今の私にはあいつ無しじゃ生きていけないぐらいだもの」
喪黒「オッホホホそうですか」
ワッフルワッフル
33 :
>>13:2007/06/17(日) 14:19:16 ID:???
>>31 〜さらに数週間後〜アラエル襲来〜
アスカ「・・・・・汚された・・・私の心が汚された・・・・」
シンジ「何かできることは無いかな?役にたちたいんだ」
アスカ「なら・・・私のそばに来ないで・・・・」
シンジ「え?」
アスカ「あんた!私に逃げてるだけでしょ?ミサトやファーストが怖いから!お父さんやお母さんが怖いから!
その方が一番傷つかないもの!・・・・・・・」
シンジを突き飛ばす
アスカ「哀れね・・・・」
シンジに首を絞められるアスカ
34 :
>>13:2007/06/17(日) 14:26:01 ID:???
>>33 ミサト「ちょっと!シンジ君何やってるのよ!!」
シンジ「あっ!ごめんアスカ」
アスカ「ゲホゲホ・・・・アンタって最低・・・・」
外に飛び出すアスカ
アスカ「酷い目に遭ったわ・・・・」
喪黒「あなたは私との約束を破りましたね?」
アスカ「喪黒さん??!!違うの。私・・・・」
喪黒「私との約束を破った以上、どうなっても知りませんからね」
喪黒「ど〜ん!!!!!!」
アスカ「キャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ〜!!!!」
アスカ「・・・・・・生きてる・・・・・・ここは??弐号機のエントリープラグの中・・・・」
投下される爆雷の爆発
アスカ「キャァァァ!・・・・死ぬのはイヤ・・・死ぬのはイヤ・・・・・」
35 :
>>13:2007/06/17(日) 14:30:05 ID:???
〜弐号機起動〜そして量産機登場
アスカ「エヴァシリーズ??完成していたの?」
アスカ「ちょっと!こんな大勢一人じゃ相手できない!!ファースト!バカシンジ!助けてよ!」
グサ!!グサグサグサ!!
喪黒「やっぱりこういう結果になってしまいましたね。しかし彼女のように素直じゃないと言うのはこの社会で
生きていくにはいささか不都合が多いようですなぁ〜皆さまもくれぐれもお気をつけ下さい。オーホホホホ」
保守そして職人乙
37 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/20(水) 23:40:05 ID:2nlkfbSL
ほ
ho
シンジ(誰か…僕に…優しくしてよ…)
喪黒「…その望み…叶えてさしあげましょう…ホッホッホ…」
シンジ「え…?あ、あなたは…どなたですか…?」
喪黒「しがないセールスマンですよ。
いいですか、間もなくあなたの元に、あなたに誰よりも優しくしてくれる者が現れます…。
その者は、きっとあなたの心のスキマを埋めてくれることでしょう…ホッホッホ…」
シンジ「???」
喪黒「ただし…あなたはその人を決して拒絶したり、拒んだりしてはいけません…。
誰よりもあなたに優しくしてくれる人なのですからね…。
いいですか、約束ですよ…ホッホッホ…では私はこれで…」
シンジ「???…一体なんだったんだろう?あのおじさん…」
カヲル「初めまして。渚カヲルといいます」
〜中略〜
カヲル「…僕は…きみに会うために生まれてきたのかもしれない(ニコッ)」
シンジ(…まさかカヲル君が…あのおじさんが言っていた人…?)
〜中略〜
カヲル「さあお願いだ。その手で僕を…殺してくれ…」
シンジ「そ、そんな…そんなこと…僕には出来ないよ…!」
喪黒『…おやおや…あなた…約束を破りましたね…
彼の願いを…拒絶しましたね…?』
シンジ「な…お、おじさん!?い、一体どこから…!?」
喪黒『ドーーーーーーーーーーーン!!!!!』
シンジ「う、うわあああ!!??」
グチャツ!!
ボチャン……
シンジ「!!??な…そ、そんな…ぼ…僕が…こ、殺した…?
カヲル君を…こ…殺し…た…?
う、うそだ…!うそ…だ…う…」
シンジ(う…う…う………うわぁああああああああああああああああああああああ……!!!!!!)
喪黒「おやおや、どうやら彼の心は、どこか別の世界へと行ってしまったようですね…
優しい人の願いを叶えてあげるというのも、
彼にとってはなかなか酷sだったようですなぁ…ホッホッホ…」
いいですねえ
GJ!!!!
残酷でいいね。GJ!
乙☆
なんかこのスレEOEよりも鬱度が激しい。
う、うわぁああああ!!!
レイ(……)
喪黒「ちょっとすいません、あなた…」
レイ「だ…だれ…?」
喪黒「自分の心に…素直になれないで…いますね?」
レイ「???…そんなこと…ない…あなたは…だれなの?」
喪黒「申し遅れました、私、喪黒というものでして…あなたの心のスキマを埋めにやってまいりました…ホッホッホ…」
レイ「…帰って…」
喪黒「あなた…ある男性と『1つになりたい』…そう…願っていますね…?」
レイ「…言ってることが…わからない…」
喪黒「あなた、試しに…騙されたと思って…この眼鏡を手に取って見て下さい…」
レイ「???」
ポタッ…
レイ(???え…こ…これは…涙…?…私が…泣いている…の…?)
喪黒「少しだけ…自分の心に素直になれたようですね…
あなたは…ある男性と…『1つになりたい』…
そう…『1つになりたい』と…望んでいるのです…」
レイ(??…なにが…なんだか…わからない…わからないけど…この…気持ち…
この…気持ちは…なに…?)
喪黒『ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!』
レイ(!???…きゃ…イ、イヤ…あ…ぁああああ…!!????)
レイ(ワタシハ…イカリクント…1ツニ…ナリ…タイ…
ワタシハ…イカリクント…1ツニナル…ソウ…1ツニ…)ブツブツ…
喪黒「ホッホッホ…あなたの願いは必ず叶う…心のスキマは必ず埋まることでしょう・・・
では私はこれで…ホッホッホ…」
ピンポーン
シンジ「綾波〜…!」
レイ「…イカリクン…ハイッテ…」
シンジ「突然ごめん、あのさぁ綾波…」
ガバッ!!
シンジ「う、うわぁああああ!!??い、いきなり、な、何を…!?あ、綾波…!?」
レイ「イカリクント…イカリクント…1ツニ…」
シンジを押し倒し、上にまたがるレイ。
シンジ「痛ッ…!い、一体何を…な…や、やめ…」
レイ(…ヒトツニ…!)
シンジ「う、うわぁあああああああああああああ・・・!!!!!!」
レイ(碇君は、あの日以来、口を…聞いてくれなくなった…あの時の私は…どうか…して…いた…
でも…いいの…また、新しい…喜びが…生まれた…から…
よく…わからないけれど…今…私は…体の中に、
碇君を…感じる…
『命』
を…感じる…それと…共にあるのが…
今の…私の…願い…)
ゲンドウ「レイを…この部屋に呼べ…」
「はっ!今すぐ呼んで参ります…!」
レイ「一体…何の用なの…」
ゲンドウ「…レイ…!(ッッッッ…やはり…か…!)」
ゲンドウ「くッッ…レイを!!レイを!今すぐに!医務室へ運べぇーーーーーーー!!!!!今すぐにだ…!!!!!」
ガバッ!
レイ「キャッ…な…なに…一体…なんなの…!?」
〜医務室のベッドで手足を拘束されるレイ〜
レイ「や…やめ…て…一体…何を…するつもり…なの…」
注射等を手に持った医師がレイの前に現れた…
レイ「い、いや、や…やめ…私の…『命』…碇君の…『命』…」
ゲンドウ「なっ…い…い、碇だと……!!!!!??碇…だと…!!!!??そ、そんな馬鹿な…!!!!」
レイ「や、やめ…お、おねがい…」
レイ「い…い…いやぁああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
シンジ(い…今の叫び声は…ま、まさか…綾波…!?い、一体…何が…!?
いや…そんなことは…もう…どうでもいい…どうでも…いいんだ…
今の僕には…もう…何も…聞こえない…)
ゲンドウ(い…い…碇…碇…碇…碇碇碇碇碇いいいいいいいい…!!!!!!!!!
レイ…レイ…レイ…!!!!!!!
う…うぐっ…く…ぐ…あ…あぁあああああああああああ…!!!!! )
レイ(ふ…うふふ…消えた…消え…た…私の…『命』…ふ…うふ…うふふふふふふふ……)
喪黒『おやおや…せっかく彼女の『1つになりたい』という願いを叶えてさしあげたというのに…
まさか別の新たな願望が生まれてしまうとは…
無垢な願いは、どうやら皆の心を、少々壊してしまったようですね…
命…純粋さ…いやはや、まったくどれもこれも、恐ろしいシロモノですなぁ…ホッホッホ…」
GJ!☆
みんな良く出来てるなあ。あえて言わせてもらうと、
シンジの場合は一体どうすりゃ良かったのよと言う理不尽系の展開だな。
アスカは思いっきり自業自得、レイも強引に事を起こした結果だけど他に策は無かったのかと思った。
喪黒とエヴァキャラ達がこんなに相性が良い(?)
とは思わなかった…
職人さん達乙です!
アスカ(ハァ…バカシンジのやつったら…今日は帰りが遅いわね…何してるのかしら…)
喪黒「アナタ…自分の心にスキマをお持ちですね?」
アスカ「きゃッ…!だ、誰よアンタ…!?」
喪黒「私はボランティアのセールスマンでして…あなたの心のスキマを埋めにやって参りました…
あなた…一緒に暮らしている男性に対して好意を抱いているのに…素直になれずにいますね?」
アスカ「な?、なんでアンタ、シンジのことを知ってるのよ…!?
そ、それに馬鹿言わないでよ、何で私があんなバカでダメなヤツなんかを…」
喪黒「あなたは自分に嘘をついていますね…あなたはその男性のことを、誰よりも深く愛していらっしゃる…
そう、誰よりも深く」
アスカ「バカなこと言わないで!もうッ!さっさといなくなって!!」
喪黒「自分の心に素直になるのです…素直に…」
アスカ「(ウッ…)ア…アンタ…い…一体、何者…?」
喪黒「自分の…心に…素直に…」
アスカ(ウッ…な…なに?…こ…この感覚は…?)
喪黒「ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!」
アスカ「ア…アァアアアァ…アアアア…」
喪黒「…どうですか?自分の心に…素直になれましたか?」
アスカ「…………うん………………」
喪黒「そうですか、それはよかった…では私はこれで…ホッホッホ…」
アスカ(…変なヤツだったわね……でも、この気持ち…胸が…ドキドキする…シンジ…)
シンジ「ふう〜ただいま…」
アスカ「(ドキッ)お、おかえりシンジ…」
〜中略〜
アスカ「ねえシンジ…キスしよっか?」
シンジ「ええ!?な、何を突然…!?」
アスカ「怖いの?」
シンジ「こ、怖くなんか…!」
アスカ「じゃあ、いくわよ…」
シンジ(うっ…)
アスカ「鼻息が荒いわね〜シンジったらv」
シンジの鼻をつまむアスカ
アスカ「…いくわよ…」
シンジ(う…ア…アスカ…)
アスカ(あぁ…シンジ…シンジ……)
一体どれくらいの時間が経ったのだろう。アスカはシンジの唇に、身を委ね続けた…。
アスカ(???…シンジ…シン…ジ……??)
何か違和感を感じたアスカは、そっと静かに、シンジの唇から身を離した。
シンジは、そのままゴロンと人形のように、床に倒れこんだ。
アスカ「シ…シン…ジ…?ど…どうしたの…?う、嘘でしょ…ね…ねえシンジ…シン…」
アスカがシンジの腕を掴もうとすると、ヒンヤリと冷たい感触がした…
アスカ「え…嘘…嘘よ…ね…ねえシンジ…シン…」
シンジの顔を自分に引き寄せた瞬間、シンジの乾いた瞳がアスカを射抜いた。
アスカ「い…いやぁああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
『どうだね?アスカの容態の方は?』
『はあ…それが…脈拍が非常に不安定でして、このままだとおそらく長くは…』
『そうか…シンジの死因の方も、依然謎のままなのか?』
『はい…窒息死ということしか……一体あの日、何があったのか…』
アスカ「う…シ…シンジ…あい…し…て…る…」
『………』
喪黒「…アスカさん…あなたの唇は…深い愛情は…彼の魂までをも、吸い尽くしてしまったようですね…
これであなたは、望み通り、彼の全てを手に入れることが出来ました…
寂しがることはないですよアスカさん…
あなたは間もなく彼のいる世界へと旅立ち、永遠に共にいられることが出来るのですから…
ホーホッホッホ……」
乙!
まぁ好きな人の全てを手に入れるのは
社会的に見て狂ってるかもしれんが相手を殺して
記憶の手帳の中にしまっておくってのも一つの手かもしれんなwww
キール(ふぅ…人類補完計画の成就まで、あとわずか…)
喪黒「失礼ですが…補完計画などしたところで、あなたの心のスキマは決して埋まりませんよ…?」
キール「な、だ、誰だね君は!?な、なぜ計画のことを知っている!?」
喪黒「申し遅れました、私喪黒福蔵という者です。
あなたの心を、真の意味で補完するためにやってまいりました…」
キール「な、ど、どういうことだね!?」
喪黒「あなたは…人類を救おうなどとは、本当はこれっぽっちも思っていらしゃらない…違いますか?」
キール「な…何をバカなことを…」
喪黒「とぼけなくともよろしいのですよ…あなたは…7年前に、事故でご家族を全員亡くされていらっしゃる…」
キール「な、なぜそのことを…!?」
喪黒「そしてその直後、あなたは飛び降り自殺を図られた
しかし…死ねなかった…
今では機械の体を引きずりながら、誰にも優しくされることもなく…
老いた障害者として、まるで抜け殻のような心で生きておられる…
補完計画などは所詮、そんなご自分から逃避したいという歪んだ願望の産物に過ぎない…違いますか?
あなたは本当は、7年間もの間、心を閉ざし続けてきた自分に…
優しく接してくれる他者を…心の底で望み続けておられた…
なにせ、事故で全てを失ってからのあなたの凍りきった心には…
皆が皆恐れて、決して誰も触れようとも近づこうとも…しなかったですからねえ…ホッホッホ…」
キール「だ、黙れ…き、貴様なんぞに何がわかる…!!」
喪黒「私は…あなたの心のスキマを埋めることが出来ます…」
キール「な、何をふざけたことを…」
喪黒「ご勝手ながら…あなたの元に…養子を手配させていただきました…」
キール「な、なにを勝手な真似を!?」
喪黒「おや?あなた覚えていらっしゃらないんですか?この契約書に、依然サインなされたではないですか…」
キール「??バ、バカな…!?」
喪黒「では私はこれで…どうか、お幸せに…ホッホッホ…」
キール「ま、待て…く……い、居ない??や…やつは一体…」
〜〜数日後〜〜
ピンポーン
少女「コンニチハ、はじめまちて!」
キール「な…お、お前は…??(こ、この少女…死んだ娘と…まるで瓜二つ…?)」
少女「ワタチは今日からこのおうつのよーしになる、レナといいまちゅ!」
キール「レ、レナ…(な、名前まで同じ…一体…)」
レナ「これからおじさんのこと、パパと呼んでもいいでちゅか?」
キール「…レナ…ああ…いいとも…う…うう…」
レナ「どうちたの〜?パパ泣いてるの?レナ、何かいけないことちた?」
キール「な…なんでもない…さあ…おいで…レナ…」
レナ「うん、パパ♪」
キール「諸君…今日は皆に…重大な発表がある…」
『一体なんだね?』
キール「私は今日限りで…ゼーレを脱退する…」
『な…一体何があったというのだね?』
キール「皆の知っての通り…私は障害者…機械の体だ…もう…幹部として居続けることは…身体機能の限界なのだ…」
『ふむ…君がそういうのなら…いたしかたあるまい…』
キール(レナ…これで私はもう…ただの1個人だ…レナ…これからは…2人で幸せに暮らそう…)
〜それからは、2人の幸せときが続いた…
キールの顔にも…いつしか自然な笑顔が…戻った…〜
パァーーーーーーーーーーンッッッ!!
「…やったか?」
「はい。確かにキールを射殺致しました。」
「あの喪黒という男の言っていた通り…やはりキールめ、裏切りおったか…
さあ、こっちへ戻ってきなさい、レナ。」
レナ「はい。」
「喪黒の言った通り…この女を差し出した途端、キールのやつ、急にシッポを出しおった…
このような、我々を知る軟弱な精神の者を野放しにしておくわけにはいかん…
あの男の助言通りにシナリオを立てて、正解だったわい…
さあレナ、もうお前の役目は済んだ…。もう、あの喪黒とやらの所へと帰ってよいぞ…。」
レナ「…はい。」
喪黒「キールさん、あなたは…
自殺を図った時の『死にたい』という願望と…
『家族と再び幸せなときを過ごしたい』という願望…
この2つを、両方とも、無事満たすことが出来ましたね…
今回は珍しく、ハッピーエンド、と、いったところでしょうかね…ホーッホッホッホ…」
キールが補完された時の描写、映像を観た瞬間に抱いた、
勝手なキール像、というか妄想でした…
スマソ
職人さん達乙です!
>>54 レイの
『碇君と1つになりたい』
という願望が、どんな形であれ、もし本当に実現してしまっていたら…
シンジはアスカにリアルに殺されていたかもしれない。
ゲンドウは壊れてレイを3人目とかにしちゃってたかもしれない。
どのみち、シンジにとってもレイにとっても、
不幸な結末しか待っていないような気がする…。
2人目レイは、あそこで死んで必然だったのかもしれない…
う〜む悲しすぎるな…
とかなんか、色んなことを考えてしまった…
ゼーレのじいさん達、
人類のためにだとかなんだとか、色々大義名分を言ってるけど、
ほんとは実は皆自分のことしか考えていないような…気がする
神話において一番無慈悲であり残酷なのは
主神だというのはよくあること
ふむ
70 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/30(土) 08:59:24 ID:goNSoEKe
なかなかの良スレ
アスカなら本当にやりかねなそうだからこわい
てか原作でも、キスシーンでシンジを半殺しにしてたからなw
すげー
『ドカッ!』
(誰もいないパイロット室の壁を殴るカヲル)
カヲル「……クソッ…」
『カシャッ』
?「おやおや、どうなさりました?
風邪をひかれますよ」
カヲル「君は誰だい?
すまないが一人にしてくれないか…」
?「おっと、申し遅れました
私、こういう者です」カヲル「喪黒福造……『ココロのスキマ、お埋めします』?(こんな職員、いたかな)
多分、僕の悩みは誰にも理解できないよ
それにお金も持ってないしね」
喪黒「いいえ、お金は一切頂きません
まァ、私はボランティアでパイロットの心のケアを図らせて頂いている者です
良ければ、お話を聞かせて頂けませんか」
カヲル「ふうん…
(怪しいけど、まぁいいか)
僕はね、生まれつき死ぬ運命なんだ。最初からその事は受け入れていた
だから、生と死は等価値のつもり、だった…
だが、周りのヒトに触れていくうちにそんな自分の運命が口惜しくなったんだ
だから、僕は手に入れたい!絶対的な自由を……
『死』以外の、誰にも邪魔されない自由をね」
喪黒「ハァ、なかなか複雑な境遇のようですねェ……
よろしい、私がアナタに絶対的な自由を御用意しましょう!」
カヲル「そんなこと、無理に決まっ………
いない?そうか、僕の作り出した幻影か…」
(そして、使役の日まで3週間にせまった)
カヲル「もうじき、こことも…いや、ヒトともお別れだな」
『カシャッ』
喪黒「お久しぶりです、渚さん」
カヲル「!君は…
僕の作り出した幻影ではなかったのか…」
喪黒「ホッホッホッ……幻影扱いされては困りますなァ…
それより、コレを見て下さい」
(スペースシャトルの写った写真を差し出す)
カヲル「コレがどうかしたのかい?」
喪黒「ええ、実はゼーレの方達はもうじき、初号機の手によってアナタを消すつもりです
それを回避するために、アナタはその日だけ、そこで隠れて頂くのです
そうすればアナタは消される心配はないし、またヒトと交わることが出来るでしょう…」
カヲル「そ、そうか…だが……」
喪黒「御心配は要りません。それに、アナタに好意的な碇君なども、傷つかなくてすむのですよ」
カヲル「……わかった。どうすればいい?」喪黒「当日、迎えにきますよ…
では」
カヲル「またいなくなった……なぜアイツはゼーレのことまで…
でも、もうすぐ手に入るんだ……自由が…」
カヲル「フンフン♪」
シンジ「カヲル君、最近いつもより明るいね」
カヲル「フフ、そうかい?良い事が起こりそうなんでね…」
(当日)
カヲル「いよいよ今日か……」
『カシャッ』
喪黒「ホッホッ…おはようございます
準備が整いましたので、早速ついてきて下さい」
カヲル「あ、ああ……」
(ネルフを抜け、3時間ほど山を登る)
カヲル「……まだかい?」
喪黒「お待たせしました、すぐ目の前の頂上にあるのが、ソレです」
カヲル「あ、アレが僕に自由を与えてくれる……」
喪黒「その通り。
早速乗り込んでみて下さい」
『カシャッ』
カヲル「中は結構広いな……
こんなに食料があるのは、なぜだ?少なくとも10年分はありそうだ……」
喪黒「ホッホッホ……」
『カチッ!』
《ブゥゥン。。。入口シャットアウト、起動カイシ……
発射シマス…発射シマス……》
カヲル「えっ…どういうことだ?
うわっ…ちょっと待った、お、降ろしてくれ!地上に…」
『ゴゴゴゴ……』
喪黒「限りなく広大な宇宙でなら、誰もアナタの自由を引き裂くことはできません…
渚カヲルさん、アナタは本当の自由を手に入れたのです……
ホーッホッホ……」
終劇
もっと内容、練っておくべきだったorz
反省。。。
カヲルネタに便乗してみる
カヲル(僕の命も…残りあと僅かか…)
喪黒「おや?あなた…心にスキマをお持ちのようで…」
カヲル「?誰だい君は?」
〜中略〜
カヲル「僕にとって…生と死は等価値なんだ…」
喪黒「あなた…自分に嘘をついていますね?」
カヲル「?」
喪黒「あなたは自分で、死ぬ以外に選択肢が無いことを理解している…
あなたはそれ故に、そのような価値観にたどり着いた…しかしそれは本当のあなたの気持ちではありません…
あなたは本当は…生きたいと思っている…違いますか?」
シンジ「ハハッ♪なんでもお見通し…ってやつ?まあね…でも僕に与えられた選択肢は…自由は…
『誰の手によって殺されるか』…それだけだ…生きるなんて、無理なんだよ…わかってくれ…」
喪黒「いいえ…可能ですよ…」
カヲル「え?」
喪黒「あなたは…ネルフの方々から慕われているでしょう…彼等に全てを打ち明け…保護し、かくまってもらうのです」
カヲル「ハッそんなこと出来るわけない…僕は彼等の敵だよ?殺されるに決まってるじゃないか…」
喪黒「いいえ、私が保証致します…あなたは決して殺されたりなどしませんよ」
カヲル「フフッ♪君は人を乗せるのが上手いなぁ…まぁいいさ、ここは1つ、君に騙されてみることにするよ…どうせ死ぬ運命なんだからね…」
死を覚悟に、僕はネルフの人達に全てを打ち明け…
保護してもらうように頼んだ…その結果、なんと信じられないことに、彼等は敵であるこの僕のを、迎え入れてくれたのだった…
なんと僕には…『生きる』ことが…許されたんだ…
シンジ「驚いたよ…君が使徒だったなんて…」
カヲル「驚いたのは僕の方さ…否応なく、速攻で消されると思ってたから…」
シンジ「…嘘発見器から脳検査まで、君はあらゆる過酷な審査を全てパスしたんだ…君は無害だと証明されたんだから…もう安心しなよ…」
カヲル「…ありがとう…シンジ…」
僕は…『生きる』ことにした…そう…僕は…『生きる』…
〜こうして月日は流れていったのだった…〜
カヲル「…なあシンジ…」
シンジ「…なんだい?」
カヲル「君は…僕が使徒だと分かってから…どこかよそよそしくなったね…」
シンジ「え?そ、そんなこと…」
カヲル「隠さなくてもいいよ…君はこれまで…多くの使徒達を殺してきた…
君は優しい人間だから…君が殺してきたのと同じ、使徒であるこの僕に対して…深い罪悪感を抱いている…」
シンジ「そ、それは…」
カヲル「今の君には…僕に対する、何よりも分厚い心の壁を感じるんだ…
ハハッ…君に嫌いだと思われていた頃の方が…幸せだったかな…」
シンジ「な…そんな…何を言って…」
カヲル「他の人達もそうさ…誰一人として、僕にありのままで接してくれる人などいない…
昨日は僕の部屋に…嫌がらせの手紙がどっさり届いていたよ…」
シンジ「…カヲル君…」
カヲル「…僕の部屋…来てみるかい?」
カヲル君の部屋に行くと、僕は目を奪われた…。
ドア一面にビッシリと書きなぐられた、目を覆わずにはいられない、ありとあらゆる誹謗中傷の落書き…
『死ね』『使徒カエレ』『散々騙しておいて、今更いい気になってんじゃねーよハゲ』
『お前は10日以内に死ぬ』『いつもニヤニヤしててきもちわりーんだよ!さっさと消えろ!』『この施設は人間以外は立ち入り禁止DEATH』『頼むから死んでくれ』
カヲル「さ…中に入って…」
シンジ「う、うん…」
鍵が掛かっているハズの部屋は、何故か荒らされ放題だった…
窓は割られ、家具などはもはや原型を留めていない…
そして部屋には手紙がどっさり…
カヲル「…ホラ見てごらん…?この手紙」
シンジ「…」
『私の両親は、使徒に殺されました。今でも信じらません。毎晩悪夢にうなされます。
あなたは私の両親を殺した、同じ使徒です。お願いです、この建物から出ていって下さい…お願いです…。』
カヲル「どうやら僕は、生きているだけで、大勢の人間を苦しみや憎しみに追いやってしまう存在らしい…。
僕はね、美しい歌を作ることの出来るリリンの、美しい心に憧れているんだ。でも僕には、それに触れることは決して許されないらしい。
それどころか、僕の生のせいで、美しい人々の心を醜く汚してしまう…」
シンジ「カヲル君…」
カヲル「シンジ君……君はいつも、罪悪感に苛まれた瞳で僕を見つめてくるね…
君のその優しさにはもう…耐えられない…」
シンジ(………)
カヲル「僕は…リリンには…いつまでも美しくあってもらいたい…だから…」
ダダダッ…
シンジ「カ…カヲル君…!??」
〜カヲル君は、そのまま窓から飛び降りて
…命を引き取った…
僕には…何も出来なかった…僕は…僕は…〜
喪黒「生と死は等価値だ…と、かつて彼はおっしゃっていましたが…
生きることを望んだ結果、生は彼にとって、もはや無価値なものとなってしまったようですねぇ……
まぁ彼は誰よりも無垢な心の持ち主でしたから、無理もありませんか…
ホッホッホ……」
自分で書いてて吐きそうになりますた
スマソ…納得いかんかったので書き直してみる…
>>79 〜こうして月日は流れていったのだった…〜
カヲル「…なあシンジ…」
シンジ「…なんだい?」
カヲル「君は…僕が使徒だと分かってから…どこかよそよそしくなったね…」
シンジ「え?そ、そんなこと…」
カヲル「隠さなくてもいいよ…君はこれまで…多くの使徒達を殺してきた…
君は優しい人間だから…君が殺してきたのと同じ、使徒であるこの僕に対して…深い罪悪感を抱いている…」
シンジ「そ、それは…」
カヲル「今の君には…僕に対する、何よりも分厚い心の壁を感じるんだ…
アハッ…♪ 君に嫌いだと思われていた頃の方が…幸せだったかな…」
シンジ「な…そんな…何を言って…」
カヲル(他の人達もそうさ…ここの人達は皆、優しい人達ばかりだからね…
使徒であるこの僕を、ネルフの人達は温かく迎え入れてくれた…
でも…使徒であるこの僕が、あまりにも人間らしい姿形をしているものだから…
ネルフの人達は…今まで自分達が殺してきた使徒たちを、怪物ではなく、自分達と同じ人間のような存在であったのではないか…
そんな、深い罪悪感に苛まれているみたいだ…
ここの人達は皆、僕を目にする度に、そんな深い罪悪感に苦しむような眼差しで、僕を見つめる…
みんな、僕のせいだ…僕という存在が、ネルフの優しい人達の心を、傷つけ、蝕んでしまっている…)
ネルフ職員「あ、こ、こんにちは、カヲル君…」
カヲル「あ、どうも、こんにちは…」
(今日も…やはりそうだ…あの、僕を見つめる、あの深い罪悪感に満ちた眼差し…
僕は、ここの人達と接するたびに、確実に心を傷つけてしまっている…
もう…僕は…ここの人たちの優しさに…耐えられない…)
シンジ「カヲル君…最近凄いやつれてきたみたいだけど…大丈夫?」
カヲル「何を言ってるんだよ、なんでもないさ♪、そんな深刻そうな顔して…
心配するなよ、僕は…大丈夫だからさ♪」
〜それが、カヲル君と交わした、最後の会話だった…
次の日から、カヲル君は…ネルフから、忽然と姿を消した…
あれからカヲル君がどうなったのか…誰も知る者はいない…〜
喪黒「異分子というものは、差別や迫害を受けるというのは世の常ですが…
今回は、両者ともお互いに、あまりにも優しい心の持ち主であった…
という点が問題だったようですなァ…
カヲル君は、その後結局一体どうなってしまったんでしょうかねぇ〜…
どうか、お幸せでありますように…ホーホッホッホ…」
ただの作り直しかよ
てか最初にそう言ってるじゃ(ry
漏れはこっちの方が原作っぽいなとはオモタな
>>78 シンジ「ハハッ♪なんでもお見通し…ってやつ?まあね…でも僕に与えられた選択肢は…自由は…
『誰の手によって殺されるか』…それだけだ…生きるなんて、無理なんだよ…わかってくれ…」
ここ間違えてるよね?
>>91 正確には
『何によって死ぬか』
ってところか???
サードインパクト発動による死も、間接的にはゼーレの手による死とも言えなくもないけんじょめね
94 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/30(土) 16:59:54 ID:JVCQuSXg
こっちのが原作ぽいな。
皆優し過ぎるから苦しむんだ。
>>92 シンジではなく、カヲルに台詞では?ってことじゃない?
普通にカヲルだと思って違和感なく読んでいた俺ガイル
>>94 EOEラストの、
頬を撫でられて泣きじゃくるシンジは、
相手が優しすぎて傷ついた
という例の極みだな
>>95 そう。カヲルが急にシンジになってるから…
すいません思い切り間違えてました…orz
>99
お気になさいますな。面白かったです
>>82 >ドア一面にビッシリと書きなぐられた、目を覆わずにはいられない、ありとあらゆる誹謗中傷の落書き
これ、リアルでありそうで、やだねえ…
カヲル、使徒だってバレたら迫害されそう
なんかデビルマンの美樹ちゃん(人間だけど)を思い出した
生徒A「このーあっちいけーー」
生徒B「か・え・れ!か・え・れ!!さっさとか・え・れ!!!」
カヲル「……うぅ…」
喪黒「お困りのようですなァ」
クラスや学校の人達とかからも、かなりムゴい扱いを受けたりしそうだ…。
つーか、使徒なのに外見は人間
っていう設定が、まずあまりにも惨すぎるんだよなぁ…。
アニメや漫画のカヲルのテンマツは、割とクリーンな描かれ方だったのかな、
とすら思ってしまた…。
カヲル「僕だって、好きで使徒に生まれたわけじゃないんだ!」
トウジ「んなモン知るかァ」
ケンスケ「写真撮らせてくれよ」
シンジ(関わるのはよそう…)
喪黒(カモハケーンwww)
スレ違いなのは否めない
使徒=人類の敵、だもんな
いじめや差別ぐらいならまだマシで、
へたすりゃ恐怖と憎しみにかられた人間達にリンチ受けて首ちょんぱ…
ま、ATフィールドがあるけど
カヲルさんは、迫害やリンチうけてもA.Tフィールド使わんキガス
妄想&スレ違いです、本当にありがとうございました
便乗してみたりする
カヲル「え…除籍?どういうことですか?」
教師「我々は、青少年を育成する教育機関…君が人類の敵である使徒であるとわかった以上、
君をこれ以上ここに在籍させておくわけにはいかん。教え子である君へのせめてもの情け…
君を手錠にかけるようなマネはせん…頼むから、大人しく出て行ってくれ…」
カヲル「……わかりました…」
カヲル(…ゼーレに捨てられ、やっと自由に生きられると思ったのに……フフッ皮肉なモノだね…)
学校を去るカヲルにぶつけられる、石、腐った卵、泥、そしてヤジ怒号…
しかしカヲルはATフィールドは貼らず、それら全てを一心に受け止めた…。
全身汚物まみれになるカヲル。
カヲル「…さよなら…皆…ハハッ全身ぐちゃぐちゃだ…銭湯にでも行こうかな…」
シンジ「あの…カヲル君…待って…待ってよ…!」
カヲル「シンジ…君はもう、僕とは関わらない方がいい。僕のせいで、君まで迫害を受けることになる。
僕にとって、それ以上の苦痛は無い…わかってくれ…。僕のために…僕を見捨ててくれ…。」
シンジ「ふ、ふざけるな!そ…そんなこと、出来るもんか…!」
カヲル「(…シンジ…ありがとう…君に出逢えて…本当に良かった…)
うるさいなァ、僕とは関わるなって言ってるだろ!?今だから言うけどな、僕が君に近づいたのは、ただの気まぐれさ!
最初っからお前のことなんてどうでもよかったんだよ!うざったいからこれ以上僕の周りをチョロチョロするな!わかったな!」
シンジ(…カヲル君…)
カヲル(…サヨナラ…美しきリリン…イカリシンジ…)
喪黒(…おやおやこれはこれは…ホッホッホ…)
〜銭湯〜
カヲル「ふぅ〜…今日の銭湯は1人きり…か…アハハ…」
喪黒「どうも、お久しぶりです…」
カヲル「な…あなたは…あ、あの時のおじさん!?」
喪黒「なにやらまた大変な目に遭っておられるようですなァ…」
カヲル「まあね…あの時は心のどこかで『生きる』ことに憧れていたけれど…
『生きる』っていうことが、まさかこんなに混沌としたモノだったとは…ね…」
喪黒「あなたはいま…死にたいという願望があるわけでもない…
かといって、1人で孤独に生きることへの希望も持てずにいる…」
カヲル「アハハ♪キミはホントに何でもお見通しなんだなァ…
僕はこれから一体どうしたらいいのかが全くわからないんだ…
ねえオジサン、僕はこれからどうしたらいい?なんちゃって、ハハ…」
喪黒「全ての人類が今やあなたの敵…あなたの孤独を癒す方法は、たった1つしかありません…
分かち合える同胞…使徒と共に生きることです」
カヲル「オジサン、裏事情に詳しいんだか疎いんだか…使徒はもうこの僕しかいないんだよ?」
喪黒「その通り…ならば新たに作れば良いのです…」
カヲル「子供を産めとでも…!??アハハッ!!からかうのはよしてくれよ…!まさかこの僕に、生殖能力があるとでも?」
喪黒「それが…可能なのですよ。あなたならば…。」
〜地下の謎の施設へと、喪黒と共にやってきたカヲル〜
カヲル「ここは…?」
喪黒「かつてゼーレが使っていた施設です…」
カヲル「今更だけど、アンタ一体何者なワケ?」
喪黒「ここは人工受精によって新たなる命を生み出す施設…
ここであなたの同胞達が産まれるのです…」
カヲル「う〜んなんだかSF映画の世界だなァ…ホントにそんなこと出来るの?
オジサン僕をからかってるでしょ?」
喪黒「(…一理ある…)もちろん可能ですよ…さあ、そこのベッドに横たわって下さい…」
カヲル「まあいっか。どうせダメもとだ、他に取るべき道も無いんだし…」
〜ベッドに横たわるカヲル〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
喪黒「終わりましたよ。これであなたは孤独から解放され、
輝ける同胞達に囲まれるのです…。」
カヲル「ふ〜ん…(半信半疑…)」
喪黒『さて皆さん、少し未来の世界にタイムスリップしてみましょうか』
『父さんは…なんで…なんで僕達なんか産もうとしたんだ!!
こんな!ただ迫害され、怯え、逃げまとい続けるだけの人生…僕は…生まれたくなんてなかった…!』
父さんなんて…父さんなんて…うわああああああああ!!!!!』
『よ、よせ!』
グチャッ!
カヲル『う、うぐぅァぁあああああ…!!!??」
喪黒『おやおやカヲルさん、気が動転した同胞の1人に、どうやら殺されてしまったようですね…
しかし、孤独を超え、同胞と共に生き抜き…同じ同胞に殺されたのならば…彼もさぞや満足でしょう…ホッホッホ…
ではさらに未来の世界へとタイムスリップしてみましょうか…』
『うぉおおおおお!!今こそ我らに自由を!』
喪黒『おやおやこれは…どうやら、
タブリスを崇める新人類と、
アダムを崇める旧人類との、終わりなき紛争とやらが巻き起こっているようですねぇ…
このままだと、人類ももう長くはないでしょうなぁ…まるでB級SFアニメのような顛末…
わたくし観賞に耐えかねますので、そろそろ失礼させて頂くといたしましょうか…
ホーホッホッホッホ……』
欝でいい
だがそろそろ福次郎の登場を願いたいところだな
GJ!スケールがでかいなあ
カヲルがシンジを突き放すところよかった
笑うせぇるすまんって、本当に稀にハッピーエンドもあるんだけど、一体どのくらいの割合なんだろうか。
単行本4冊につき1、2回ぐらいの割合だったような
>カヲル「オジサン僕をからかってるでしょ?」
>喪黒「(…一理ある…)
ちょwww吹いたwwww
まず使途だと情報が漏れることは無いし
厳重な監視の下での生活だからそれはないだろ
カヲルが喪黒に促されて、
死を覚悟してまで自分が使徒だとネルフに告白したという話の後だからなぁ・・。
おそらくネルフの誰かがバラしたんだろう
カヲルがゼーレに見放されたのに、何故か始末まではされなかったということについては・・・
キニシナイ!!!
あいつは幸福になろうとするやつを後押しして激励するタイプだが
相手の失策で失敗する話だからなあ
〜こうして補完計画はついに発動したのであった…〜
シンジ「ここが…僕の望んだ世界…?」
福次郎「あなたは…こんな世界は本当は望んでなどいない…
違いますか?」
シンジ「あなたは…?」
福次郎「さあ…勇気を出して…自分の心のままに…他人の存在を受け入れるのです…!
あなたならきっと出来ます…!さあ…念じるのです…他人の存在を…」
シンジ「…………………うん……………誰だか知らないけれど…ありがとう、おじさん……………」
福次郎「…あなたの輝ける未来を…願っています…では…幸せにありますように…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
シンジ「……ここは…元の世界…?僕は帰ってきたのか…
あ…アスカ…」
(…アスカ…アスカ…アスカアスカアスカアスカアスカアスカアスカアスカ…アスカ…!)
〜アスカの首を絞めるシンジ〜
福次郎「少年さん…あの後あなたがどうなったのかはわかりませんが…
どうか幸せでありますように…」
福次郎はエヴァキャラは誰も救えなそうだ
123 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/01(日) 14:27:56 ID:0yo48i1C
なんかキモいぞ
DagasoKoga(ry
age
こんな喪黒福造は嫌だ〜inエヴァ板〜
・服装のせいでよく諜報部員と間違われる
・お馴染みの『ドーン!』は変形A.Tフィールドを使っている。つまり喪黒さん自身が使徒
・ゼーレの老人達に快楽をお届けしている
・弟と顔が似てないことをトウジ達にからかわれ、本気でヘコむ
・マヤに惚れている
・ゲンドウが食べるはずだったアダムをこっそりタツノオトシゴとすり替えている
・ココロが欠けたリリスに話しかけるが毎回シカトされる
・サードインパクトの際、自分だけ放置される
量産機の口は、喪黒さんをモデルにしたのに違いない
128 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/03(火) 01:37:07 ID:UjcZ0Oi2
機体age!
シンジ(ハァ…僕は…駄目なやつなんだ…僕なんて…)
喪黒「アナタ…激しい劣等感にひどくお悩みのようですなァ…」
シンジ「えっあ、あなた誰です…!?」
〜中略〜
シンジ「そうなんです…僕は…いつも劣等感に苛まれていて…」
喪黒「分かりました…私があなたの心のスキマをお埋めして差し上げましょう…
あなたは…新たなる自分に…生まれ変わるのです…!」
シンジ「え?」
喪黒「あなたは…ご自身の抱えている劣等感・コンプレックス・悩み…
それらを全て乗り越えた、象徴的存在として生まれ変わるのです…!」
シンジ「え…し、象徴…??し、失礼ですけど、意味がよく分からな…
あ、そ、それに…そんな夢みたいなこと…本当に可能なんですか?からかうのはやめて…」
喪黒「いや…あなたになら可能なのですよ…」
シンジ(???)
喪黒「ドーーーーーーーーーーーーーーーン!!!」
シンジ(うっ…っうわっっ…)
シンジ(ん?ここは…どこだ?僕の部屋?いや似ているけど違う…ここは一体…
まぁいいか…とりあえず洗面所で顔でも洗って…)
〜洗面所〜
シンジは鏡に映った、全くの別人であるとしか言いようのない自分の姿に驚き、目を奪われた…。
美しい銀髪。パッチリと見開いた瞳。そして何より、内面の闇を全く感じさせない、明るい太陽のように輝いた顔立ち…
そして次第に、自分の変貌は外見だけではないことに気がついた。
そう、今の自分には、かつての自分のようなドロドロと胸の中を蝕むものが何も感じられない…
この生まれて初めて味わうような、清々しい気分は一体…
これは…本当に自分なのか…
シンジ「ん?こんな所に何やらメモが…」
『あなたは、人間の形をした使徒として生まれ変わりました。
今のあなたには、今まであなたが抱いていた、悩みや葛藤や劣等感が全て存在しないはずです。
ではどうか、どうかお幸せに… 喪黒福蔵』
シンジ「ハハッこの僕が…使徒に生まれ変わっただって?なかなか酷なことをしてくれるなぁ〜…
しかし…劣等感や葛藤を持たない人間などは、確かに存在し得ない…
それらを全て乗り越え、解放されるには…人間であることを放棄するしかない…ってことか…
フフッしかし皮肉なものだね…使徒になったってことは…もはや僕には、死ぬ以外の選択肢が無いってことじゃあないか…
僕は…全ての劣等感から解放された代償として…『死』をプレゼントされた…ってわけか…
でも不思議なものだな…死を目前にしているというのに、僕の心は、今まで味わったことのないほどに満ち足りていて、清々しい…」
シンジ「さて…死が訪れるまでの間、何をして過ごそうか…そうだ、海にでも…行こうかな…」
〜海辺へと向かうシンジ〜
シンジ(不思議だ…この世界は、何も変わっていないというのに…今の僕には、見るもの全てが美しく見える…
そう、歌でも歌いたくなるような…
あ…あの海辺に佇んでいるのは…僕だ…かつての…劣等感に苛まれていた…僕だ…)
「フンフンフンフンフンフンフンフンフン♪…フフ…歌は…素晴らしいね…」
シンジ「き…君は?」
〜中略〜−銭湯−〜
シンジ(かつての僕…劣等感に苛まれている僕…あんなに嫌いだったのに…
今は不思議と…悩み続けながら生きる君の姿が…何よりも美しく、いとおしく感じる…)
「僕は…君に逢うために…生まれてきたのかも…しれない…」
シンジ「え??///」
シンジ(決めた…僕の死は…君に委ねよう…それが今の僕の…唯一の望み…)
〜中略〜
シンジ「さあお願いだ…君の手で…僕を殺してくれ…」
シンジ(そ、そんな…う…うぅ…うわぁああああ!!!)
ドガッ!
ボチャン…
シンジ(君に逢えて…良かった…君は…劣等感を抱え、悩み、傷つきながら、美しく生きていってくれ…
葛藤があればこそ…人は、使徒には決して作り得ない、美しい歌を作ることが出来るんだ…
それが…生きるということ…それが…人間の…何よりも美しい姿なのだから…)
喪『良かったですねぇ、シンジ君…
君は死と引き換えに、自分自身を初めて愛することが出来たのですから…
皆さんも、ご自身の劣等感や葛藤を愛することが出来る日が、いつの日か…やって来ますように…
ホーホッホッホ…』
おぉ独自の庵カヲルワールド、乙!
39あたりから◆FO9j4sCVs2さん以外に職人さんが居なくなってしまた…orz
最初のゲンドウとかアスカとか、自分としてはかなり面白かったから、
もっと色んな職人さんのを読んでみたい…
てか自分のはやたらとカヲル多いなぁ
>シンジの抱えている劣等感・コンプレックス・悩み…
>それらを全て乗り越えた、象徴的存在
コレって庵野公式設定だよね?確か
本人は「あの2人はうまく描ききれなかった…orz」とか言ってるらしいけどw
とりあえず乙です!☆
カヲル『君はもう気付いてるんだろう?
喪黒福蔵という存在は、
人間の弱い心が生み出した、実態の無い虚像に過ぎないということを』
シンジ「君が何を言っているのか分からないよカヲル君…!」
喪黒福次郎『……私の立場は一体……
(´・ω・`)』
乙です
感服つかまつりますたorz
>>137 この人色んなとこで見かけるけど、このスレでのカキコはなんか面白いw
同意
一応、良い意味で
このスレ今日初めて見たけど、普通におもろいな。
しかし職人になる自信はない・・Orz
◆FO9j4sCVs2は職人なんかじゃねえよwwwwwwww
頭悪いなお前らwwwwww
職人さんの少ないこのスレにおいては、貴重な職人さんの一人なのである
どうみてもつまらんやろがwwwwww
自演やろ?wwwwwww
トウジ「先生……妹の具合、ようならんのですか?」
院長「傷の箇所が箇所だけにね……
もう少し、入院させてみないとね。
手術すれば、何とかなるかめしれないけど…」
トウジ「もう少し、もう少しで用意しますから……せやから先生、お願いします…」
院長「すまないが、君だけにそういうことを許すわけにはいかないんだ」
トウジ「……はい」
(待合室のソファーに座り込んでいるトウジ)
トウジ「…………」
?「もしもし…
どうかなさいましたか?」
トウジ「え、ワシですか…?
いえ、何でもありまへん…」
?「ホッホッホッ……隠す必要はございません。
病院で沈んだ顔をされていらっしゃるなんて、
何か辛いことがおありのようですなァ…
私で良ければ、是非お聞かせください」
トウジ「……実は…」
〜中略〜
トウジ「そういうわけですわ、喪黒さん…
はは、ホンマ情けないですわ…妹の怪我が治らんのに
兄貴がその手術代すら用意出来ひんなんて…」
喪黒「まだ中学生の少年が、妹のために手術代を用意するのはさぞかし大変でしょうなァ…
よろしい、鈴原さん!
貴方のような子供にしか出来ない、ちょっとしたアルバイトをご紹介してさしあげましょう」
トウジ「アルバイト…でっか?
せやけど、学校からは禁止が…」
喪黒「ご心配なく
あくまでボランティアという形を
とっているので、まずバレることはありません」
トウジ「は、はぁ……
で、どないな仕事なんですか?」
喪黒「実は私と関係のある企業に、巨大なロボットを製造する計画があります。
その試乗者を募集しているのですが、なにぶん危険が多いのと感受性豊かという理由で
中学生のバイトを欲しがっているのです。
貴方の仕事はそのロボットを実際に操縦し、感想と意見を提出する……
まぁ、いわゆるデバッガーみたいなモノですな
もちろん、外部にはヒミツですよ。
どうします」
トウジ「……ワシ、やります。やらせてください!」
喪黒「では、早速明日から……」
ミサト「鈴原君、適性検査も問題なしよ!
」
トウジ「はぁ、なんや検査だけで金もろうて、すんまへん」
ミサト「いいのよ、どうせ上層部は金が余りまくってんだから…
じゃ、いよいよ明日は本番だから、頑張りましょう!」
トウジ「はい…(めっちゃ緊張するけど、喪黒さんやアイツのために頑張らなアカンのや…!)」
トウジ「えっ――
手術代が、あがった…?」
院長「ああ……。
治療薬などが貴重になってきたりの事情で、この前からね…」
トウジ(そんな……これじゃ、バイトしてもまだ足りへんやないか…)
(喪黒が無表情でドア越しに立ち聞きしているが、誰も気づかない)
喪黒「……」
(翌日プラグ内にて、起動実験中)
ミサト「さぁ、いよいよここからが本番よ!
……あら、元気ないわね?緊張してる?」
トウジ「あ、スンマヘン……ワシは大丈夫です。
ほな…続けてくださ………
…!?」
職員「中枢神経に異常発せ…!」
『カッ』
参号機『グオオオオオ……』
〜エピローグ〜
喪黒「自分はどうなってもよい、妹の容態さえ良くなれば…
鈴原さんの願いは無事、叶えられたようですなァ……
もちろんお給料と保険金はすべて妹さんへお届けしておきましょう…
ホーッホッホッホッ…」
終劇
乙どす☆
酉test
〜夜の公園のベンチで一人佇む加持〜
加持「……………ふぅ……」
喪黒「(…オヤ?…)突然失礼ですが、アナタ…」
加持「??」
喪黒「いま…『仮面を外した時の顔』を…なされていましたね…?」
加持「???あなた…は…??」
喪黒「あぁ申し遅れました、私ボランティアのセールスマンでして…」
加持「ああ、なんだ…セールスマンの方でしたか…ハハッ悪いね…あいにく僕は、そういうのには興味がないもんでね…」
喪黒「おやおやおや?ほほぅ、なるほど、それがあなたの…『仮面を被った時の顔』…ですか…
いやはや、私が今まで出会って来た方達は、ほとんど皆例外なく何らかの形で仮面で顔を覆っておられる方ばかりでしたが…
あなたほど分厚い仮面を被った方にお会いしたのは…私もいや実に久しぶりですよ…」
喪黒「仮面を被った今のあなたのその顔立ち…漂う雰囲気…
アナタはおそらく…周りの人間から好かれ、頼られ、すがられる…恐らくはそんな存在ですね?」
加持(…このセールスマンは一体…?)
「う〜ん…まぁ…どうだろうなぁ…近からず遠からず…って、ところかな…ハハッでも僕は、女性にとにかく目が無いもんでね…とても人に頼られるような立派な人格なんかじゃ…」
喪黒「あなたは…常に他人から頼られ、すがられてきた…
そう、人の心のスキマを埋めてあげてきた…
しかし…あなた自身はというと…自分が悩んだり、苦しんだりしている時に、すがれる・依存出来る他者がいない…
自分の弱さ・醜さ…ありのままの自分を受け止めてくれる他人が、誰もいない…あなたはそのことに、ふと深い孤独を感じてしまうことがある…違いますか?」
加持「……」
喪黒「アナタは外の世界で他人と触れ合う時には、明るく陽気で社交的…しかし…家に一人でいる時は…まるで別人…違いますか?」
加持「ハハッいやぁ…それはちょっと、さすがに大げさな言い方なんじゃないかなぁ〜…
まあでも…確かにあなたの言うことにも一理あるよ…
僕は小さい頃は、そりゃあ内気な子供でね…友達なんていやしなかったし…女の子に至っては、話しかけることさえ出来なかった…
でも、中学生ぐらいの頃だったかな…このままじゃいけない、逃げちゃだめだ、変わらなきゃ…!と思ってね…
気がついたら今では社交的とまで言われ、時には人に頼られことさえあるようになったってわけさ…」
喪黒「しかしあなたはその過程で…分厚い仮面を被ることを余儀無くされた…」
加持「ハハッそりゃあそうさ…だって考えてもごらんよ、友達もいない内気な少年が、そんなに簡単に変われるわけはないさ…
必死になって、明るい自分を演じる努力をし続けていくしかなかったんだから…」
喪黒「そんな今のあなたは…仮面を外した素顔の自分をさらけ出させてくれる…頼り、すがらせてくれる…そんな他者を望んでおられる…」
加持「う〜んまあね…そんな人がいてくれたらなぁ〜…って思うことはよくあるよ」
喪黒「分かりました…私があなたのその心のスキマを埋めて差し上げましょう…!」
加持「な、なんだいなんだい?君、まさか宗教の勧誘の人とかじゃあないよね?それとも『あなたにステキな出会いを提供いたします』みたいな業者の人かい?」
喪黒「私は幸せをお届けするセールスマン…今のあなたの望みを叶えるには、確かにふさわしい人物を紹介して差し上げるという方法が一番なのですが…あいにく私はそのようなやり方はいたしておりません」
(チャイルドプレイの世界にジワジワと墜ちてゆくような人間の姿は、もう見飽きてしまいましたからねぇ…ホッホッホ…)
喪黒「アナタ…動物はお好きですか?」
加持「なんだい、ペットセラピーかい?残念だけど…子供の頃、飼っていたネコが死んでから…動物とかペットとか、そういうのは避けるようになっちゃってね…」
喪黒「そうですか…分かりました…今のあなたに一番相応しい方法が分かりましたよ」
加持「なんだいそれは?」
喪黒「いえいえ、ごくごくありきたりなこと…『自然との触れ合い』です」
加持「ハハッそれぐらいのこと、僕だってやっているさ…自然は心が癒されるからね…今こうして自然に恵まれた公園にいるのもその一つさ…」
喪黒「いえ違います、私が言っているのはそんな都会的なセラピーではなく…もっと深く、生々しくもの…
自然と一体になり、対話する…ということです。
命を植え、自らの手でそれらを育み、囲まれ、対話する…
あなたの乾いた心はきっと満たされることでしょう…」
加持「そ、そんな大それたこと僕が出来るわけ…」
喪黒「安心して下さい、お金は頂きませんし、あなたならきっと出来るはずです。
明日、あなたをある場所に招待したいと思います。そこで全てをお話し致しましょう…」
加持「こ、ここは…!?」
喪黒「ご覧下さい…素晴らしい景色でしょう…
あなたはここで、汗だくになり、泥にまみれ、命を育むのです…!あなたにこれをお渡し致します…」
加持「これは?」
喪黒「西瓜の種です。まさに命の源と言ってもよいでしょう…」
加持「僕は…この素晴らしい景色を見下ろしながら…汗にまみれて命を育てるわけか…
ハハッ確かに今の僕にはこれ以上の癒しはないかもな…
僕の乾いた心が…孤独が…やがて満たされていく…そんな気がするよ…」
喪黒「ここは誰の人目にもつきません…ここでなら、あなたは分厚い仮面を取り、素顔のままに、ありのままの自分をさらけ出して…
自然と対話し、一体になることが出来るでしょう…
ただし、一つ約束して下さい…この場所は、あなただけの場所…何人たりとも入ることのできない心の聖地…
間違っても、決して他人をこの場所に連れてくるなんてことのないよう…」
加持「ハハッ心配しないでくれ…僕は都会派プレイボーイのキャラで通ってるからね…
こんな土臭い一面なんて、恥ずかしくって誰にも見せられないさ…安心してくれ…」
〜こうして加持のスイカ畑は完成した…!
自然と一体になることの喜びを知った加持の心は、今までになく満たされていた…〜
〜中略〜
加持「シンジ君…君に是非連れていきたい場所があるんだ…」
シンジ「加持さん…僕男ですよ?」
〜中略〜
喪黒「あなた…約束を破りましたね…あなただけの心の聖域に…他人を踏み入れさせてしまいましたね…」
加持「約束…?あぁそんなのもあったっけな…ハハッ悪い悪い…ついシンジ君を昔の自分と重ねてしまったものだから…」
喪黒「ドーーーーーーーーーーーーン!!!」
加持「う…うぐぁあぁ…!??な、なんだ!?僕の体に…植物が絡みついていく…!?
う、うわぁあ…の…飲み込まれる…た…助け…」
喪黒「加持さん…あなたは文字通り…『自然と一体』になることが出来ましたね…
現代社会というものは、誰しもが仮面を被らずには生きてはいけません…
皆さんも、乾いた心と孤独を癒すために、仮面を外して素顔でいられる、あなただけの心の聖域を探してみてはいかがでしょうか?
若い方には…そうですねぇ…『新世紀エヴァンゲリオン』という作品に癒やしを求めてみてはどうでしょう?きっと心のスキマを埋めてくれるはずです…
おっとしかし…加持さんのように、飲み込まれてしまっても私は知りませんけどね…
鑑賞の際は、飲み込まれ、一体になってしまわないよう十分なご注意を…ホッホッホ…」
レイ(……)
喪黒「何か…お悩みのご様子ですなァ、お嬢さん…」
レイ「…あなた…誰……?」
喪黒「(この女性はかなり慎重そうな性格に見える…なるべく胡散臭いキーワードは控えることにしますか…)
私…悩みのある方を無料でカウンセリングしている者でして…何かもしお悩みのことがございましたら…よかったら話していただけませんか?」
レイ「…私には悩みは…無いわ…1人にさせて…」
喪黒「…しかし私には…今のあなたはひどく悩んでいるように見えるのですが…?」
レイ「………そうかも…しれない…」
喪黒「では良かったら…話だけでもお聞かせいただけないでしょうか…」
レイ「言ったでしょ…私には…何も悩みはないの…」
喪黒「……なるほど…それが今のあなたの悩みなのですね…悩みがない、という悩み…
あなたは自分の中にそんな矛盾を抱えていらっしゃるのですね…なかなか厄介なことですなァ…」
レイ「………」
喪黒「しかし…今まで多くの悩める人々のカウンセリングをしてきた私から言わせていただくと…
悩みがないということは、とても幸せなことだと私は思うのですが…」
レイ「…私の周りの人達は…皆…毎日、泣いたり…笑ったり…苦しんだりしている…でも…私にはそれがないの…」
喪黒「ほほう、なるほど…つまりあなたは…自分は、周りの人間とは違うという…孤独感や疎外感を感じているということですね…?」
レイ「いいえ…それはないわ…私には…寂しいという感情がわからないから…」
喪黒(おやおやそれはそれは…いやはや、なかなか難しいお客さんですなァ…)
〜この時、
自分がレイとシンジとの心のスキマを埋めるキッカケを作ってしまうことになるとは、
まだ喪黒は予想もしていなかった〜
>>154 もつDeath!
エヴァの仮面キャラっていうと真っ先にミサトが思い浮かぶが、まさかかじさんがくるとは・・・wしかしなんか納得
そういえばクリーン症候群とか言う話があったがあれとマヤさんが被って見えるのは俺だけか?
>>151 >チャイルドプレイ
小学生の頃、
誰からも頼られる顔立ちをした孤独なサラリーマンが、チャイルドプレイの世界に溺れていく
という話を見てトラウワになったなぁ…
チャイルドプレイって今では割と普及してるけど、あの時代では全然知らない世界の話だったしな…
>>154最後の台詞はアンノさんが言いそうでこわいなWW
>>160 同意
『たのもしい顔』、あれは色んな意味で凄まじかった……
職人様、乙ですm(__)m
喪黒「あなたの悩み…それは、悩みがないということ…これは私には、あまり正しい表現だとは思えませんなァ…」
綾波「…何が…言いたいの…」
喪黒「あなたは本当は…泣いたり笑ったりする感情豊かな人間の姿に…心のどこかで惹かれている…」
綾波「……」
喪黒「つまりあなたの本当の悩みは、もっとシンプルなもの…つまり、自分に人間らしい感情がないということ…そうではありませんか?」
綾波「…私には…わからないわ……でも…」
喪黒「私は、あなたの中に感情の種を植え付けることが出来ます…」
綾波「…え…そんなこと…からかうのはやめて…」
喪黒「本当ですよ…私を信じて下さい…」
綾波「でも…嘘よ…そんな…夢みたいなこと…」
喪黒「おや???今アナタ、夢みたいなこと…と言いましたね?やはりアナタは、心の底では感情というものをやはり欲しておられるようだ…」
綾波「…わからない…私には…」
喪黒「いいですか、これからアナタの心に感情の種を植え付けますよ…じっと私の目を見ていて下さい…」
綾波「…え…」
喪黒「ドーーーーーーーーーーーン!!!!」
綾波「……ッッ!!!??」
喪黒「これでアナタの心には、感情の種が植え付けられました…
あなたはこれから時間と共に少しずつ人間らしい感情を持つようになるでしょう…では私はこれで…」
綾波「…?…今のは一体…何だったのかしら…でも何か…何かが変わったような…あの人は一体…」
164 :
(;^,⊇,^;)ニコッ ◆LiLiCAyda2 :2007/07/05(木) 20:56:30 ID:uRuBOjub
〜数日後〜
『使徒接近!!』
アスカ「ちょっと…何ボーッとしてるのよ!早く準備しないと間に合わないわよ…!」
レイ「あ…ご、ごめんなさい…」
(これから私…使徒と…戦うの?…なんだか…体の震えが止まらない…これは一体なに…?)
アスカ(?…なんだか今日は様子がおかしいわね…)
〜中略〜
ー零号機のもとへと接近していく使徒ー
レイ(……し…使徒が私の所に…)
『レイ!一体何をしている!』
アスカ「ちょっと…一体どうしたの!?早く使徒を攻撃…」
レイ(…使徒…こ…殺すの??…私が…??なんで…なんで殺さなきゃいけないの…イヤ……どうしたらいいの…私…体が…動かない……)
ーレイに襲いかかる使徒ー
シンジ「ッッ…綾波〜〜〜!!!」
シンジはレイをかばいに行き、使徒の攻撃の直撃を受けた…
レイ「い…碇君…!?」
シンジ「う…ぐぅぁああっっ…!!」
無防備なシンジは、使徒に一方的に四肢を攻撃され続けた…
アスカ「シンジ…!!」
レイ「碇君…!や、やめて碇君…!!」
シンジ「…う…ぐ…」
使徒の元へと駆けつけて行くアスカ
アスカ「どぉりゃぁあああ!!!」
ブシュゥウウウッ!!
使徒『ギィァアアア!!!』
『し、使徒纖滅、完了した模様です…』
『碇を…すぐに碇を医療室へ運べ…!』
『どうだね?碇の容態は…』
『そ…それが…脊髄と両腕の損傷が激しいようです…両腕はおそらく…切断しなければならないでしょう…下半身も不随になる可能性が…』
『…もう碇は…』
『ええ…おそらくもう…再起不能でしょう…初号機の操縦はもちろん…歩くことも立つことも…
いや…もしかしたら…もうこのまま二度と目覚めない可能性も…』
アスカ「……アンタのせいで…アンタのせいで…シンジは!!!
こ…殺してやる…殺してやる…殺して…」
レイ「うぅ…そう…全て私のせい…お願い…私を今すぐ殺して…!」
アスカ「…っっ……ア、アンタが死んだらシンジが元の姿に戻るとでもいうの!?勝手なこと言わないで!!シンジを…シンジを…返して…う…うぅ…」
バタンッ
『ア、アスカ!?…これは…ひどく呼吸が乱れている…ま、まずい、今すぐベッドへ運ぶんだ…!』
レイ「うぅ…私には…もう…生きる価値は…ない…」
喪黒『おやおや…
綾波さん…アナタは望み通り感情を手に入れることが出来ましたが…まさかこんな結果になってしまうとは…意外でしたなァ…
彼女はどうやら元来感受性の強い方だったようですな…おいたわしや…
ホーッホッホ…」
ゲンドウ「何だね?話というのは…」
レイ「私を…処分して欲しいの…」
ゲンドウ「なっっ…何を馬鹿なことを……っ」
レイ「私が死んでも代わりはいる…
それに今の私にはもう…使徒と戦うことは出来ない…
碇君も私のせいで再起不能になった…
今の私にはもう…生きる資格は無いわ…」
ゲンドウ「……お前の身に一体何があったのかはわからないが…
今は何も考えるな…レイにはしばらくの間…療養所で処置を受けてもらおう…」レイ(碇君…私は一体どうすれば…)
‐数ヶ月後‐
〜シンジの治療室〜
レイ(…碇君…まだ…ベッドで寝たきりで…
…両腕も…切断されて…私は一体…あなたのために…何が出来るの…お願い…私に償いをさせて…お願い…)
シンジ「……綾…波…?」
レイ「碇…君……体の…方は…」
シンジ「あぁ…もう昏睡することも無くなったし、痛みも大分良くなったよ…今は点滴もしなくて大丈夫だし…」
レイ「碇君……」
シンジ「…なんだい?」
レイ(うぅ…う…何も言葉が…出てこない…)
ゲンドウ「報告しろ…一体何があった…!?」
「それが…」
ゲンドウ「な、何?レ…レイと碇の姿が…見当たらないだと…」
レイ(碇君…私は…全てをかけてでも…あなたに償いをしなければならない…)
シンジ「な…あ、綾波…こ、ここは一体どこだい!?」
〜シンジを担ぎ、
山林を掻き分けながら進んでいくレイ〜
シンジ「目…目が覚めたらいきなり…こ…ここは一体どこ…」
『ど、どうします?今すぐ追跡隊を…』
ゲンドウ『……放っておけ…』
『は?』
ゲンドウ『碇はもはや再起不能、エヴァの操縦は二度と出来ない。
レイも零号機とのシンクロ率が相変わらず不安定なままだ…2人ともネルフにとっては、もはや存在している意味もない。』
『し、しかし…あなたは碇君の…父親でしょう…!!?』
ゲンドウ『今は任務の遂行が最優先だ。そのような私情に振り回されている場合ではない。』
『……』
ゲンドウ(…レイ…碇…私はもう…お前達を拘束はしない…どうか…生き延びてくれ…)
シンジ「う…こ…ここは…い…一体どこだい…?」
レイ「意識が戻ったのね碇君…ここは…人里を離れた森の中で偶然見つけた…古びた家よ…」
シンジ「え?…その割には…綺麗に見えるけど…ど、どうしてこんな所に小屋みたいなものが…?」
レイ「さあ…それはわからない…(きっと碇指令が…手配してくれたのね……ありがとう……)」
シンジ「で…でも綾波…き、君はどうして急に…こんな突拍子もないことを…」
レイ「私が一生をかけて…あなたに償いをしたいから…そう…これは私のわがまま…ごめんなさい、勝手なことをして…許して碇君…私はここで…一生あなたに尽くして…償いたいの…」
シンジ「償い…?」
レイ「ええ…あなたが私を助けようとしてこんな風になってしまったのも…全て私の責任だから…私がその全てを背負いたいの…」
シンジ「…それは逆だよ…綾波…僕は綾波に…助けられたんだ…」
レイ「…え?」
シンジ「僕が…人のために自分を犠牲にするなんて…それまでの僕ではとても考えられなかった…
君を助けた時…僕は…生まれ変わったような気がした…君に…救われたんだ…」
レイ「碇君…」
シンジ「僕は自分のことが大嫌いで…他人のことも好きになれなくて…
でも…僕が君をかばった時…僕は生まれ変わったような気がしたんだ…
人のために何かを成し遂げて…僕は…自分のことを…少しだけ受け入れることが出来るようになったんだ…君のおかげだよ…綾波…」
レイ「い…かり…君…」
シンジ(でも僕達…こんな所にいて…いいのかな…
いや…僕がネルフにいたって…今では何の力にもなれない…アスカやミサトさん…皆にも…ただ気を使わせてしまうだけだ…でも…零号機の操縦は…)
レイ「零号機のことなら心配しないで…私の代わりに操縦出来る人がたくさんいるから…」
シンジ「???」
レイ「碇君…私とここで一緒に…暮らして…これは私のわがままだけど…わかって欲しいの…」
シンジ「…綾波…」
〜数ヶ月後〜
レイ「碇君…お昼ご飯が出来たわよ…」
シンジ「あぁ…ありがとう…綾波…」
喪黒『…見ましたか?あの2人の…満たされた表情…
シンジ君は彼が最も欲していたものを…
綾波さんは彼女が最も望んでいたものを…
それぞれ補完し合うことが出来たようですね…
これは…奇跡ともいうべきものなんでしょうかねェ?
いやはや、人間というのは全く分からないものですなァ…
ホッホッホ…」
2部構成!?
まぁレイもシンジも、エヴァに乗っている限りは幸せにはなれなかっただろうなぁ、とは思う
アスカカワイソスだが、それもまた喪黒ワールド?
とりあえず乙です!
ケンスケ「さあて…!今日もミリタリーの世界に明け暮れるとしようかな…♪」
喪黒「おやおやアナタ…不思議な格好をしておられますねぇ…」
ケンスケ「ああこの大量の荷物ですか…よく人から不審者だと誤解されてしまうんですが…
僕はただのミリタリーマニアなんです、どうか気になさらないで下さい…
さ〜てと行くかなっと…」
喪黒「ミリタリーマニアですか…今の日本には貴重な存在ですねぇ…
よし、いいでしょう…アナタにとっておきのプレゼントを差し上げましょう…!」
ケンスケ「え?こ、これは…本物の…銃…ですか?す、す、すごい……!
でもこんな高価なもの…」
喪黒「いやいや、いいんですよ…それは私が友人から貰ったものなんですが…私などよりアナタのような人間が持っていた方が…その銃もきっと喜ぶことでしょう…」
ケンスケ「あ…あ、ありがとうございます…!」
〜高原〜
ケンスケ(…ゴクリ…よ、よし…使って…みるぞ…!)
バキュン バキュン !!
ケンスケ(す…すごい…こ…これが…本物の銃…ま、まるで夢みたいだ…
あ…あぁ…でも…一体なんだろう…この不思議な感覚は……
な…なんだか…胸の奥から…今までにない衝動が…う…
う…打って…みたい……人を…打ってみたい…
ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…
あぁ…頭の中が…グラグラする…ア…アァア…)
〜翌日の新聞〜
『衝撃!中学校で少年が銃を乱射!
クラスメートの多くが被害にあった模様〜…
少年は普段はおとなしく、真面目な性格だったと周りの人は語って〜…」
喪黒「う〜ん日本もなかなか物騒な世の中になってきましたねぇ〜…
しかし…妖刀を持った人間は人を斬りたくなる衝動に駆られると言いますが…
あの少年は…潜在意識にそのような願望があったんでしょうかねぇ…
ミリタリーアイテムは人を殺すための道具…男が不思議とそれに惹かれてしまうのは…悲しいサガというものなのでしょうか…」
175 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/06(金) 11:29:10 ID:JN/rs2Xe
゚。゚ 独島は韓国の領土ニダ!アイゴー!
. ∧_,,∧∴
≡ <丶`Д⊂'')。
(つ 丿
≡≡ 人 Y
((( し 〈_フ
∧,,__∧
<丶`д´>=つ≡つ )) __
(っ ) / . | i \ \ /
/\ ) / | i l =l ワンモアセッ!
(_/⌒\_)/ | |__ノ ノ \
| ̄ ̄| ̄ ̄|
∧,,__∧ 独島は韓国の領土ニダ
<丶`д´>ウェーハッハッハ
_, ‐'´ \ / `ー、
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ
ヽ、 ー / ー 〉
不謹慎ネタはやめような
>◆CgtYKI9LDU
面白い……!!良スレ
コテはみんなきえろ
喪黒(…おや?あそこに悩ましげな様子で佇んでいらっしゃるのは…ひょっとして…
おやおやおや……これは困りましたね………ま〜たまた…カヲル君ですか…
しかし彼は…いやはやまったく、心のスキマの多い方ですなぁ…一見そのような人物には見えないのですが…
まぁしかし、そこがこの仕事の面白いところでもある…あまり気は進みはしませんが…まぁ試しにお話だけでも伺ってあげるとしましょうか…)
喪黒「あの…」
カヲル「あれ?おじさん気のせいか…前に何度かお会いしたことがあるような…」
喪黒「いやいや初対面です…デジャヴみたいなものですよ…パラレルワールドにはよくあることです、あまり気になさらないで下さい…」
カヲル「?????まぁいいや…おじさん…よくわからないけど…ひょっとして…人の悩みを聞いて相談にのってくれる仕事の人???なんだか…何故かそんな気がする…」
喪黒「(さすがはデジャヴ効果…)まあそんなところです、何か悩みでもあったら相談にのりますが…?」
〜中略〜
カヲル「…僕はね…『世界でひとりきり』…なんだ…」
喪黒「それは一体?あなたは…仲間達に囲まれ…慕われ…とても充実した環境におられるように私には見えるのですが…」
カヲル「あぁ…確かに僕には、仲の良いクラスメートもいる…僕に好意を抱いてくれる人もね…でも僕は…どんなに恵まれた環境にいても…やっぱり『世界でひとりきり』なんだ…」
喪黒「あなたは使…いや、異国の者かなにかなのですか?」
カヲル「まぁそんなところかな…それと関係があるのかどうかはわからないけれど…僕は仲間達に囲まれていても…感情を共有できる他者がいないんだ…」
喪黒「つまり…あなたは孤独であることに悩んでいると?」
カヲル「いや…僕は単体生命だからそういう感情は無くて…いやなんでもない…とにかく僕の悩みは…他人と感情を共有することが出来ない…ってところかな…」
喪黒「そうですか…面白いものですねぇ〜…」
カヲル「え?」
喪黒「先程あなたをよく知る別の方の悩みを聞いていたんですが…あなたとは全く正反対のことで悩んでおられましたよ…」
カヲル「…その人は一体誰なんだい?」
181 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/07(土) 01:05:56 ID:fTlwd9wv
トンクス!
wktk
喪黒「碇シンジという方ですよ」
カヲル(え…シンジ君が…?)
喪黒「彼は…あなたは何を考えているのかよくわからないと言っていましたけれど…
あなたの持っている不思議な、謎めいた魅力に惹かれ…憧れていると言っていました…自分もカヲル君のようになりたい、と…」
カヲル(シンジ君が…そんなことを…)
喪黒「そこで…2人の悩みを同時に解決する方法を私は思いつきました…」
カヲル「そ…それは一体…!?」
喪黒「2人の魂を…入れ替えるのですよ…」
カヲル「プ…ハ…アッハハハハ…!!僕はオカルトには興味はないよ、おじさん…そんなこと出来るわけ…」
喪黒「いいえ、これは冗談ではありません…あなた方2人になら…可能なのですよ…いいですか…いきますよ…」
喪黒「ドーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!」
カヲル(ッッう…わああ…!!!???)
「ちょっと…シンジ…早く起きなさいよシンジ…!!」
カヲル(う…こ…ここは…?)
アスカ「もう、何寝坊してるのよ!学校に遅れるわよ!!」
カヲル「え…き、君は…?ひょっとして…僕は…本当に…」
アスカ「な…ちょ…ちょっと何寝ぼけてるのよ…!早く支度しなさいよ!」
カヲル「ああ、す、済まない…ところでその…僕の鞄と制服は…どこだったかな…」
アスカ「な…い、一体どうしたのよシンジ!???まるで…シンジじゃないみたい…」
カヲル「い、いや…気にしないでくれ…な、何でもないんだ…君は先に学校に行っててくれないか…」
アスカ「え、ええ…じゃ、じゃあ私は先に行くから…
(あ、怪しい…どうみても変だわ…これは絶対何かあったわね…)」
カヲル「ふぅ…他人を演じるというのもなかなか大変だなぁ…
でも僕はこれで…シンジ君になることが出来たんだ…今の僕なら…きっと他人と感情を共有することが出来るはず…
僕の願いは…きっと叶うはずだ…フフ…」
シンジ(う〜ん…こ…ここは一体…)
『渚カヲル…最後の使途、タブリスよ…。期は熟した。
今こそ君の手で…人類の補完…サードインパクトを起こすのだ…ネルフの元へと赴くがよい…』
シンジ(え…な…渚カヲルだって…!?あのおじさんの…魂を入れ替えるっていう話は…本当だったんだ…
そ、それにしても…カヲル君が…し…使徒だって…!??そ、そんな…
し…しかも…サードインパクトを起こすだなんて…ぼ…僕は一体どうしたら…に…逃げなきゃ…!
皆を犠牲にしないためにも…ネルフから遠い場所に…逃げなくちゃ…うぅ…ま、まさか…こんなことになるだなんて…)
シンジ(はぁ…学校が終わった…もう…行かなくちゃ………さよなら……皆…)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
シンジ「ハァハァ…な…なるべくネルフから遠い場所に…行かなくちゃ…
いつゼーレの追っ手が来るかも分からないし…とにかく今は…なるべく遠い場所に…うぅ…」
「ちょっと…待ちなさいよ…」
シンジ「!???な…ア、アスカ…!??ど、どうしてアスカがここに…!?」
アスカ「やっぱり…アンタ…カヲルじゃないわね…バカシンジ…」
シンジ「え…な、なんでわかっ…」
アスカ「やっぱりそうだったのね!学校でのアンタの仕草を見てて…怪しいなと思って後をつけてきたのよ…!
もう…一体何があったのよバカシンジ!?こんな…こんな姿になっちゃって…」
シンジ「ア、アスカ…ぼ、僕についてきちゃダメだよ…!僕はいずれ…ゼーレに追われる身になる…僕についてきたらアスカまで危険な目に…」
バチンッ!
シンジ(〜〜ッッ!な…い、痛いよアスカ…)
アスカ「どうしてアンタはそうなの!?いっつもいっつも1人でウジウジ悩んで…
アンタなんて、どうせ私がいないと何も出来ない駄目人間なんだから!余計なこと考えてんじゃないわよ…!」
シンジ(ア…アスカ…)
トウジ「ま…そういうことや…」
ケンスケ「なんだか追っ手から逃げてるんだって?僕達を置いて1人で逃げるだなんて…薄情なヤツだなぁ」
シンジ(ト…トウジ…ケンスケ…!?)
アスカ「まあそういうことよ。ほら、ボサッとしてないで、さっさと行くわよ!バカシンジ!」
シンジ(う…うぅ…アスカ…トウジ…ケンスケ…皆…あ…ありがとう…)
〜数日後〜
カヲル(アスカが…戻って来ない…クラスの友達も…姿を消した…
ハハッ…僕はやっぱりどうあがいても…『世界で1人きり』…か…)
ピンポーン
カヲル「ん?誰だろう…」
ガチャ
レイ「……」
カヲル「き…君は…!?い…一体何の様だい??」
レイ「その喋り方…あなたやっぱり…碇君じゃないわね…あなた…フィフスでしょう…」
カヲル「え…どうして…」
レイ「あなたはどこか私と…同じ感じがするから…なんとなくだけど…わかるの…」
カヲル(お…同じ感じ…!?こ…この僕と…)
「…ね…ねえファースト…よかったらそこの海辺にでも行かないかい?そこで全部…話すよ…」
〜〜〜海辺〜〜〜
レイ「そう…そんなことがあったの…それで碇君の体に…」
カヲル「ああ…でも…全然駄目さ…体は変わっても、魂は同じ…僕は世界で1人きり…
他人と感情を共有することなんてとても出来ない…それは何も変わらなかった…」
レイ「そう…やっぱりあなた…私と同じなのね…」
カヲル「え?」
レイ「私も…私の代わりはいても…誰とも感情を分かち合うことの出来ない…1人ぼっちの存在…」
カヲル「…ファースト…そうだね…僕には君の感情は分からないし…君にも僕の感情は分からない…」
レイ「…そうね…」
カヲル「フフ…そうか…同じだね…僕たち…僕達は同じ…世界で1人ぼっちの存在だね…」
レイ「……ええ…そうね…私達は…同じ存在…」
カヲル「……海が…綺麗だね…」
レイ「………」
カヲル「……こうしてずっと…2人で海を…眺めていたいな…」
レイ「……」
2人はそれから言葉を交わすことも無く…
身を寄せ合いながら…共に海を眺め続けた…一体どれくらいの時間が経ったのだろう…
カヲル「さて…僕はそろそろ行くとするよ…」
レイ「どこへ…?」
カヲル「感情を共有出来る他者を探しに…ってところかな…」
レイ「…そう…行って…しまうのね…もう…会えないかも…しれないのね…」
カヲル「…寂しいのかい…?」
レイ「…私には…そういう感情は…ないわ…」
カヲル「そうだったね…フフ………僕はもう行ってしまうけれど…君に逢えて…良かった…」
レイ「………」
カヲル「それじゃあ…さようなら……綾波…レイ…」
レイ「…さよなら…渚…カヲル君…」
喪黒『カヲル君…シンジ君…
2人は…魂が入れ替わることで…果たして変わることは出来たのでしょうか…それとも、何も変わることはなかったのでしょうか…
ともあれ…2人はそれぞれの道に向かって…新たな旅の1歩を踏み出したようですね…
2人の…幸せな未来を祈っていますよ…
ホーホッホッホッホ………』
おぉまさかこういう展開になるとは…乙です!
GJどす☆
シンジも
>>191 あ、そうなんだ!??
てっきり公式だと思ってたアルよ
>>106 普通に使うだろ
「人間も分かっているんだろ?ATフィールドは誰もが持っている心の壁だということを」
とか言いながら
>>194 どうだろうなぁ〜…
貞カヲだったら、場合によっては使わないような気もしないでもない?
二人とも使うに100票
相手するのも面倒だから適当にATフィールドで跳ね返してその場を去るんじゃね?両方
というよりそんな状況まずないしな
庵カヲルはまず躊躇しなさそう
そりゃーどっちのカヲルも人間の方から攻撃してきたらATフィールド張って防ぐだろうとは思う
〜もしもトウジがカヲルを殴ろうとしたら〜その1
トウジ「チヤホヤされてええ気になってんちゃうわ!」
カヲル「おや、それは誤解だよ
あいにく僕はリリンからの関心には興味がなくてね」
トウジ「なめとんのかワレ!何が"リリン"やァ」
カヲル「ならば君は何を求めているんだい?
僕は君達との共存を望んでいる。ここから先は君の意思だ」
トウジ「何をワケのわからんことを言っとんのや!」
『ガッ……』
カヲル「(口元を拭いながら)……そうか。
今のもリリン、君達の意思というわけか……
だが、この痛みも傷も覚悟の上だ……」
トウジ「か、顔色一つ変えよらへん……
何者や、コイツ……」
〜もしもトウジがカヲルを殴ろうとしたら〜その2
トウジ「チヤホヤされてええ気になってんちゃうわ!」
カヲル「おや、それは誤解だよ
あいにく僕はリリンからの関心には興味がなくてね」
トウジ「なめとんのかワレ!何が"リリン"やァ」
カヲル「ならば君は何を求めているんだい?
僕は君達との共存を望んでいる。ここから先は君の意思だ」
トウジ「何をワケのわからんことを言っとんのや!」
『ガッ……カッ!!』
トウジ「ぐあっ…!
な、何や…光の壁……!?」
カヲル「(哀しそうに笑いながら)僕達は君達リリンに危害を加えるつもりはない
だが、君達が本気で僕達種族を駆逐しようとするのなら、その時は………
フフ、またね」
トウジ「………何者や、アイツ……クソッタレ!」
びんみょ。カヲルはいいから喪黒さんカモン
そういやここ藻黒スレだった
スレ汚しスマソ、名無しに戻るわorz
トウジ「チヤホヤされてええ気になってんちゃうわ!」
〜カヲルに挑発されてキレるトウジ〜
カヲル(そうだ…それでいい…そのまま僕を…殴ってくれ…)
ガッ!
カヲル(…これが… 『痛み』 か…)
〜〜3日前〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カヲル「人間は…やっぱり分かり合うことは…出来ない生き物なのかな…」
喪黒「そんなことはありませんよ…」
カヲル「え?」
喪黒「人間というのは…お互いに傷つけあい…痛みを分かち合うことで…分かり合うことが出来る生き物なのですからね」
カヲル「な…それは…嘘だよ…僕を保護していた老人達は…こう言っていた…
『お互いを理解出来ぬまま憎しみ合い傷つけ合うことしか出来ぬ愚かな生き物、それが人間…』だと…」
喪黒「確かにそれも一理あります、しかし…それは人間の持つ一面に過ぎません…
憎しみ合い、傷つけ合い…そうすることによって、初めて分かり合えることもあるのです…それが人間の持つ素晴らしさでもあるのですよ…
アナタ、いつでも誰に対しても人当たりの良いタイプでしょう?それは決して悪いことではありません…
しかし…思い切り他人とぶつかり合うことも…時には大切なことなのです…」
カヲル(他人と…思い切り…ぶつかり合う…か…)
はー・・・
カヲル(他人と…!思い切り…ぶつかり…合う…!)
「…今度はこっちの番かな…?…トウジ君…」
トウジ「へッ!ごたくはええ、さっさとかかってこいや!」
ガッッ!!
トウジ「……ヘヘ…ヒョロヒョロしとる割りに…なかなかええパンチもっとるやないか…
もう手加減はせえへんで!」
ドゴッ!!!
〜こうして…トウジとカヲルの殴り合いは続いた…〜
トウジ「ハァハァ…ハァ…ヘ…ヘヘ…なかなか骨のあるやつやないか…
こら…長引きそうやな…へへ…」
カヲル(これが…痛みを感じる…ということか…トウジ君の…言葉には出来ない彼の思いが…心なしか…伝わってくるような………いや………
やっぱり僕には……わからない…)
トウジ「だがこれでとどめやぁああああ!!!!」
『ガ』
トウジ「な…なんやこれは…!?か…壁!??ア…アンタ一体…」
カヲル「ごめん、トウジ…やっぱり僕は…君とは分かり合えそうに…ない…」
トウジ「!???お…おい…な、なにをわけわからんことを…に、逃げる気か!!」
カヲル「済まない…もうこれ以上…続けても…無駄みたいだ……さようなら…」
シュッ
トウジ「な…あ、あいつ…ま…窓から飛び降りよった!?? な…バ…バケモンか……」
喪黒『人と人は…お互いに傷つけ合い、ぶつかり合うことで…分かり合うことは出来ても…
使徒である彼が、人と分かり合うというのは…やはり最初から無理なことだったようですなァ…
人間の形をした使徒、という矛盾……ホッホッホ…まさに、残酷なテーゼ…とでも言うべきものを、彼は背負っているということなのでしょうかねぇ…
おやおや…??どうやら次は、久しぶりに女性のお客さんのようですなァ…
心のスキマ…お埋めいたしますよ…?ホ−ホッホッホ…』
びみょーに喪黒が福次郎に見える
喪黒(おやおや?あそこに佇んでいらっしゃる悩ましげな女性は…)
マヤ(……ハァ……)
喪黒「失礼しますがアナタ…」
マヤ「き…きゃぁあああ!!だ…誰!?」
喪黒「私はボランティアで人の悩みを聞いて回っている者でして…
アナタ今…ちょっとした人間関係で悩んでおられますね?」
マヤ「???」
喪黒「アナタには今…憧れの同姓の方がいる…しかしその方は」
マヤ「え!?な、なんでそんなことを知って…」
喪黒「ホッホッホ…アナタの心はまさに純粋無垢…
憧れの先輩にバレンタインチョコを渡す少女のような清らかな心の持ち主ですなァ…
しかしアナタはその年になって…一度も男性に恋をしたことがありませんね?
いや…アナタは男性に対して…生理的な嫌悪感を抱いておられる…」
マヤ(い…一体なんなの?この人……)
「……だって…男の人って皆……
いつもいやらしい不潔なことばかり考えていて…ガツガツしていて…
とても好きになんて…なれないわ…」
喪黒「それはそれは…しかしそんなことを言っていたら…あなたは結婚はおろか、一生異性との恋を経験出来ない人生を送ることになってしまいますよ?」
マヤ「…そ…それは…、あ、あなたには関係のない話でしょ…べ、別にどうでもいいわよ、そ、そんなこと…」
喪黒「…ほどなくアナタの前に…あなたのよく知る、1人の男性が現れるでしょう…その時が…あなたの人生最後のチャンスです……
名刺をお渡ししておきますので、何かあったらご相談を…では私はこれで…ホッホッホ…」
マヤ(…まったく…一体なんだったのかしら…あの人…)
シンジ(アスカ…ねぇ…起きてよアスカ…!
う…うぅ…
アスカ…綾波…カヲル君…みんな…みんな僕の前から…いなくなってしまった…う…うぅ…)
「アスカ…もう…君しかいないんだ…お願いだよ…目を覚ましてよアスカ!」
喪黒『…廃人となってしまった女性にいくらすがったところで…
アナタの心が満たされることなど決してありませんよ?ホッホッホ…』
シンジ「え…だ…誰っ!?」
喪黒『間もなくあなたの前に…
あなたのよく知る1人の女性が姿を現すでしょう…
その時が最後のチャンスです…
その方は…あなたに優しく接し、あなたに尽くしてくれることでしょう…
では私はこれで…ホッホッホ…』
シンジ(??い…今の声は…一体??)
マヤ(ふぅ…さっきの人…一体なんだったのかしら…)
『ようネエちゃん…ちょっと付き合ってくれよ…ヘヘ…』
『さすがはシブタクさん!またまたイイオンナに目を付けましたねぇ〜ヘッヘッヘ…』
マヤ「ちょ…やめ…離して下さい!」
シンジ(…あれ?あそこでガラの悪そうな人達に絡まれているのは…マ、マヤさん!?)
マヤ(あ…あそこにいるのは…)
「シ…シンジ君!?」
シンジ「マ…マヤ…さん!?」(ま、まずい…は…早く警察に通報しないと…で、でもこの場を逃げるのはマズイし…う…うぅ…ど、どうすれば…)
『あ〜んシンジだぁ〜!?オメェこのオンナのツレか!?あぁ!?』
『やっちまえ…!!』
シンジ「わ…や…やめ…」
マヤ「逃げてシンジ君…!」
ボコッ!ドカドカッ!バキッ!ズガッ!
シンジ「う…うぅ…」
マヤ「シ…シンジ君〜!!」
『こら君達、そこで何をしている…!』
『や、やべぇポリ公だ…ずらかるぞオメェら…!』
警官「だ…大丈夫かね!?」
シンジ「…う…あ…う…」
マヤ(…シンジ君…)
マヤ「シンジ君…お願い…目を覚まして…シンジ君…!」
シンジ「う…うぅ…マ…マヤ…さん?」
マヤ「シンジ君…よ…よかった…もう…二度と目覚めないかと…シンジ君…」
シンジを抱え込んで泣きじゃくるマヤ
シンジ「あ…あぁ…ご…ごめん…僕のせいで…余計な心配を…かけちゃった…みたいで…」
マヤ「謝らないで…全部…私のせいなんだから…あなたが私を庇ったせいで…」
シンジ「そ、そんな…庇うだなんて…僕はただ……ウッッ!」
マヤ「じっとしてて…シンジ君…」
〜その日の夜…マヤは徹夜でシンジを看病し続けた…〜
〜翌日〜
シンジ「う〜ん…いたたたた…あぁそうか…僕は昨日不良に絡まれて…ん?なんだか…体が重たい…」
〜その時シンジの視界に入ってきたのは、布団の上に倒れ込んで熟睡しているマヤの姿だった…〜
シンジ(マ…マヤさん!?そ…そうか…あの後僕は…
マヤさん…僕を徹夜で看病していてくれたのか…)
(『これが最後のチャンスです…あなたの前に…あなたに優しくし、尽くしてくれる方が現れるでしょう…』)
(あの時聞こえた声…マヤさんのことだったのかな……
……マヤさん……)
マヤ「あ…シンジ君…」
シンジ「あ、目が覚めたんですね…マヤさん…」
マヤ「ええ……
あの……シンジ君…」
シンジ「え?」
マヤ「き…昨日は…あり…がとう…」
シンジ「そ…そんな、お礼だなんて…僕の方こそ…ありがとう…マヤさん…」
マヤ「……シンジ君……」
喪黒「…そうですか…そんなことがあったとは…」
マヤ「…あれからよく…シンジ君と2人で会うようになったの…
シンジ君は…ちょっと頼りない所もあるんだけど…とっても優しくて…素直で正直で…繊細で…私…」
喪黒「…好きになったのですね、彼のことを…」
マヤ「え…っっ…そ…そんなこと……/////」
喪黒「恥ずかしがることは何もありませんよ…女性ならば…いや…人間ならば…誰もが経験することなのですから…」
マヤ「……/////」
喪黒「しかし…」
マヤ「え?」
喪黒「今までアナタは男性との接触を避けて生きてこられた…
これからアナタは…今まで知らなかった男性の様々な一面に触れることになるでしょう…
そのことに戸惑いを覚えることもあるかもしれませんが…決して拒絶なさってはいけませんよ…わかりましたね…」
マヤ「ええ…大丈夫…シンジ君は優しい人…私には何も戸惑いはないわ…」
〜シンジの家にやってきたマヤ〜
ピンポーン
マヤ「あれ?おかしいわね…鍵はあいてるのに…シンジ君…?
…あ…シンジく…」
シンジ「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ウッ…ハァハァ…
……………さ…最低だ…俺って…」
マヤ「シ…シンジ君…」
シンジ「!???!? マ、マヤさん…!??!?」
マヤ「い…一体何をやって…イ…イヤァアアアアアア!!!!!!!」
ドンッ!
シンジ「うわっ!?いたたたた…」
(う…い…いきなり勝手に人の家に入ってきて突き飛ばすだなんて…酷いよ…マヤさん…う…また傷口が痛んできた…うぅ…)
マヤ「ハァ…ハァ…ハァ…ま…まさかシンジ君が…こ…こんな…こんな人だったなんて!!…さ、最低よ…
き…嫌い…嫌い……ウ…ウ…もう…2度と私に近づかないで…!不潔だから…さようなら…」
バタンッ!
シンジ(う…うぅ…いたたた…か…勝手にしてくれよ…もう…知るもんか…)
〜2人はそれからなんとか仲直りしたものの…
2人の関係は…これまでのように穏やかなものではなくなっていった…
些細なことで喧嘩をしたり…そんなことをくり返しているうちに、2人の関係は倒錯したものとなっていった…
2人はお互いに…愛情と同時に、憎しみをも抱くようになっていったのだった…〜
マヤ「私……もう私…どうしたらいいのか…わからない…」
喪黒「…簡単なことですよ」
マヤ「え?」
喪黒「あるがままの彼を…受け入れる…ただそれだけです…
彼の愛情も憎しみも、優しさも醜さも全て…受け入れるのです…それを乗り越えなければ…
本当の意味で人を愛することは出来ないのですよ…」
マヤ「で…でもそんなこと…私には…出来ない…」
喪黒「マヤさん…私の目をじっと見ていて下さい…」
マヤ「…??」
喪黒「ド―――――――――ン!!!!」
マヤ「…あ…あぁ…」
喪黒「これでもうアナタは…彼の全てを受け入れることが出来るハズです…」
マヤ「あ…あ…で…でも…一体どうしたらいいのか…わからない…わ…」
喪黒「そうですね…2人で海にでも行ってみてはどうでしょう…
海というのは不思議なものでしてね…人間の心をありのままに…まっさらにしてくれるのです…」
マヤ「…海…そうね…いいかも…しれない…」
劇の台本じゃあるまいし、キャラの名前付けて書く方式やめね?
リア厨が足りない頭を必死に活用して書いてるのはわかったからさ。
見苦しいだけだよ。
〜海〜
マヤ「海…とっても綺麗ね…シンジ君…」
シンジ「………」
ザザァ…
〜次第に日は暮れ…海は赤く染まり…日没を迎えようとしていた…〜
マヤ「見て…海が赤く染まって…まるで…LCLの海みたいね…」
ドサッ
マヤ「…え…?」
〜仰向けに寝そべっているマヤの上に、突然覆い被さるシンジ〜
マヤ(…シ、シンジ君…!?…まさか…
『…海というものは不思議なものでしてね…人の心を…ありのままに…まっさらにしてくれるのです…』
シ、シンジ君…やっぱりあなたは…男の人なのね…でも…もう私は…あなたを突き飛ばしたりはしない…
今の私は…あなたの愛情も憎しみも、優しさも醜さも全て…受け入れられる気がする…もう…私は…何も拒んだりはしないわ…シンジ君…)
〜ところがシンジは、マヤの予想に反した行動に出た…なんとシンジは…マヤの首を…ゆっくりと締め始めたのだった…〜
マヤ(シ…シンジ君…あなたの手から…様々な想いが伝わってくる…シンジ君…)
〜首を締められたマヤは…信じられないことに、無抵抗のまま、シンジの頬を優しく撫でたのだった…〜
マヤの体は…次第に冷たくなっていった…
喪黒『いやはやマヤさん…あなたは恋愛初体験にして…
異性の想いの全てを一手に受け止め…
さらに相手に対して…無償の愛を与える…そんな…究極ともいえる愛を体現することが…出来たようですね…
マヤさん…どうやらあなたは最後の最後まで…純粋無垢な少女の心を貫いたようですなァ…
あなたのその清らかな心は…シンジ君の中で永遠に生き続けることでしょう…どうかお幸せに…マヤさん…シンジ君…
ホーホッホッホッホ……』
何気に面白い!でも上げない方がいいと思う。荒れて逆に人が減る
最高の自演スレ
>>226 職人さんがある程度増えるまではage進行でいい気もするけどな
でも夏だからなぁ・・・
>>218 元々夏厨予備軍の自慰現実逃避場だろ?何言ってんの?
劇の台本じゃあるまいし、もっとマシな妄想出来ないのかと思うが・・・
ゆとり教育には無理かな。
そのゆとり世代を馬鹿にすることでしかプライドが保てないんですかい?
マシな妄想のお手本見せてみ
ネタも投下できない厨房が何いってんだよ
混ぜっ返すしか出来ない厨年が何いってんだよ
けどさぁ・・・今時
「」←こんなの使ってるんだぜw
自分から低脳を曝け出してる・・・
流石ゆとりとしか言い様が無いな(苦笑)
笑うせぇるすまんをSS風なタッチで描かれても逆に嫌な気もする・・・
今時三点リーダーも使えないやつが指摘してもな
227 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/15(日) 22:46:32 ID:Qt1Vpkak
◆F09j4sCVs2さんは、もうネタ投下はしてくれないのかな?
きたよ粘着が
>>227 ◆FO9j4sCVs2はやたらいろんなスレを飛び回ってるからなあ
とりあえず誰でもいいからネタまちだな
>>228 どうみても粘着じゃないだろ
粘着コテの火消しか・・・
キモイね
>>227はFO9j4sCVs2の自演じゃないか?
正直彼のレスはコテを付けるほど面白くないのが悩まれる。
大人しく奈々氏でいればいいものを。
ぬるぽ
喪黒「さァて…厨チラ裏台本劇を始めると…いたしましょうか…ホッホッホ…
しかし今回のお話、色々な意味で、今まで以上に突っ込み所が満載なものでございましてねェ…
まあそのへんは生暖かくスルーしてやって下さい…ホッホッホ…」
〜家に帰宅中のリツコ〜
ドンッ!
リツコ「きゃ!いたた…」
喪黒「おっとっと…これは失礼…オケがはございませんか?」
リツコ「あ…私の方こそ…上の空で歩いていたものだから…」
喪黒「おや?あなたのその瞳…」
リツコ「え?ケガでもしてるの?」
喪黒「その瞳…あなたはいま…男性関係のことで悩んでいらっしゃいますね?」
リツコ「え?」
喪黒「あなたには今、意中の男性がいる…しかし、その男性は、あなた以外の一人の女性しか見えていない…」
リツコ「…??」
喪黒「あなたはそのことが分かっていながら…その男性への想いが捨てきれず…時には利用され…苦しんでおられる…」
リツコ「な……あ……あなたは一体…!?」
喪黒「…私は少し、人の心理には詳しいものでございましてねェ…無料で人の悩みを聞いて回っているのですよ…
あなたはご自分の悩みを他人に打ち明けずに苦しむタイプに見える…私でよければ…お話だけでもお聞き致しますが…
悩みを話すだけでも…楽になれるものですよ…?」
〜中略〜
リツコ「…あなたの言う通りよ…私には意中の男性がいる…
その人と…関係を持ったこともあったわ…でも…うれしくなかった…
私はその人に利用されて…身体を差し出されたこともあった…」
リツコはまるで独り言のように、静かに語り始めた…
見ず知らずの他人に、何故こんなことを喋っているのか、リツコ本人にもわからなかった…
いや、見ず知らずの他人だからこそ話せたのかもしれない…
喪黒はじっと黙って、彼女の話を聞き続けた…そして…彼女が話終えると、彼は静かに口を開いた…
喪黒「…なるほど…それがあなたの悩みですか…」
リツコ「…ごめんなさい…急に変なことを喋ってしまって…」
リツコは涙ぐんでいた…
喪黒「いいんですよ…それが…私の仕事なのですから…」
リツコ「…う…私…私…一体これからどうしたら…」
喪黒「…あなたの悩みを解決する方法は…ありますよ…」
リツコ「…!?」
喪黒「あなたは世界有数の、優秀な頭脳を持った天才学者です…
そんなあなたにしか…出来ないやり方で…あなたは心のスキマを埋めることが出来るでしょう…」
リツコ「そ…それは…い、一体どんな…」
喪黒「…『肉体との決別』です…」
リツコ「!??」
喪黒「あなたの悩みは…全てあなたの肉体から派生しているものばかり…
意中の男性に肉体を差し出されたのも…男性に抱かれても喜びを感じなかったのも…
そしてその男性とは…心と体を一つに重ね合わせることは不可能であると理解しているということも…」
リツコ「そんな…突然そんなことを言われても…」
喪黒「…あなたは…現実世界での悩みを…
デジタルな世界…0と1の世界に逃避することで埋め合わせようとしている…
しかし…あなたが現実世界の人間…肉体を持った人間である限り…その逃避は、本当の意味であなたの心のスキマを埋めることにはなりません…」
リツコ「…なら……一体…私は…どうしたら…」
喪黒「…『魂のデジタル化』…ですよ…」
リツコ「!?」
喪黒「ネルフが開発したこの技術…今のあなたにこそ相応しい…
あなたは肉体と決別し…魂をデジタル化することにより…
肉体から派生する全ての悩みから解放されのです…」
リツコ「…でも…私は…彼の傍にいたい…」
喪黒「可能ですよ…」
リツコ「え?」
喪黒「碇氏の魂をデジタル化したデータを私は持っています…」
リツコ「あなたは…一体…?」
喪黒「あなたは碇氏の魂と共に…0と1の世界で生き続けるのです…
それによって初めて…あなたの心のスキマは…完全に満たされることでしょう…」
リツコ「………」
喪黒「魂のデジタル変換装置…ネットへの接続装置…
準備は整ったようですね…」
リツコ(……碇指令…)
キュィイイイイン………
リツコ『ここが…ネットの世界…
自らの肉体の無い…自己と他との境界線の無い……脆弱な世界…
…あ…碇指令…』
ゲンドウ『……リツコ……私は……』
リツコ『…碇指令………!』
リツコは…ゲンドウの魂と一つになった…そして…
脆弱なこの世界を…永遠にさまよい続ける存在となった…
喪黒「彼女は…0と1の世界で…永遠に生き続けることでしょう…
彼女の心のスキマは…現実の世界では決して埋めることは出来ないものでした…
しかしこの世界ならば…あなたの心は完全に満たされることが出来ることでしょう…
……彼女は果たして天国へと旅だったのか、地獄へ堕ちただけなのか…とても私には推し量ることは出来ませんが…
これもまた、心の補完というべきモノなんでしょうかねぇ?
ホーホッホッホ…」
コレだとなんで喪黒がゲンドウの魂のデジタル化されたデータを持ってるかがひっかかる
リツコ自身を誘導してデータを作らせたほうが狂気がより前面に出てくるんじゃないかな?
どっちにしろGhost in the Shellだな
GISはEOEの元ネタ的ポジションの一角を担ってるような気がする
でも
>>239は狂気と愛をちゃんと描いてるので結構ぐっと来たかも…
ただ「指令」ではなく「司令」だったような希ガス
沸いてきたか…
248 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/25(水) 23:32:22 ID:STLVrHDa
局部まっ黒福造さん
喪黒さんのあそこはすごいよ
M・O・K・U
モ・ク・ロ!!
251 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/05(日) 00:22:40 ID:bu8GeDwc
保守
☆新規職人さん待ちage☆
職人さん叩かれてる割にはスゲエ神スレ。。
ネタが濃縮されてるとなかなかとっかかれない
>>253 内容問わず、
気軽に書いておくれ〜☆
どんなネタでも大歓迎
保守
私の名は喪黒福造、人呼んで笑ゥせぇるすまん。
ただのセールスマンじゃございません。
私の取り扱う品物は心、人間の心でございます。ホーホッホッ・・・
この世は老いも若きも男も女も、心のさみしい人ばかり、
そんな皆さんの心のスキマをお埋め致します。
いいえ、お金は一銭もいただきません。
お客様が満足されたらそれが何よりの報酬でございます。
さて、今日のお客様は・・・
『葛城 ミサト』29歳
ホーッホッホッホッ・・・
なんとか3日連続の徹夜仕事から逃れ、行きつけのバーで飲んでいるミサト。
道連れとばかり愚痴の聞き役に加持に連絡をするがつながらない。
「あんの女ったらし、肝心なときにいないんだから。
・・・加持の、バカ!」
目の前のグラスに入ったウィスキーがとんでもないスピードで注がれては消えていく。
「いやあ、実にいい飲みっぷりですなあ。私に少々奢らせてください。」
「・・・どなた?」
「これは失礼しました。私こういう者です。」
「喪黒福造・・・ココロのスキマ、お埋めします?
なあんだセールスか。悪いけど今月はピンチだから何も買わないわよ。」
もちろん「今月も」、が正しいのだがいかにも今は間が悪いとばかりに話を進めるミサト。
「いえいえ、ボランティアみたいなものですのでお金は一切頂きません。
よろしければお話を聞かせていただきたいのです。」
「お話って言ってもね〜、そんな人に聞かせるほど大した話じゃないわよ。」
「本当にそうですか?貴女、誰にも言えない話だからこそ誰かに聞いて欲しかった。
そうじゃありませんか?」
「・・・そんなこと言っても恋人に父親を重ねてしまうこと話したってどうしようもないじゃない・・・」
話すつもりなどなかった。事実誰にも、親友のリツコや大学当時付き合っていた加持にも話したことはない。
だが気がつけばミサトは話始めていた。
「ふむふむ、貴女幼少時に父親から十分な愛情を与えられなかった。むしろそのせいで憎んですらいた。
だがそんな父親は死の間際命をかけて貴女を助けてくれた。
そのせいで貴女の父からから受けた愛情と恨みは行き場を失い、それがココロの傷として残っているんですな。
恋人に父を重ねてしまうのは一番身近な男性である父がどんな考えで貴女に接していたのか知りたい。
そういう深層意識の延長ということなのでしょう。」
「え?ええ、そうかも知れない・・・(もうそんな細かいところまで話したっけ?飲みすぎかしら?)」
「解決する方法は一つですな。」
「えっ?」
「彼に素直に甘えるのです。貴女が父に出来なかったことを彼に出来ない限り、
父が貴女にどんな想いを寄せたか知ることも出来ません。」
「で、でもそれじゃ加持君を傷つけるわ!私が見ていたのは加持君じゃなくて父だと言うようなものじゃない!」
「いいえ、彼もそうやって貴女が心を開いてくれるのを待っています。
一度ついた傷は痛さをこらえて傷を見せなければ治すことは出来ないのです。貴女なら出来ます。やるのです。
ドーーーーーーーーーン!!!」
「キャーーーーーー!」
「お客さん、そろそろ閉店なんで起きてください。」
「う〜ん・・・あれ?夢?」
だがからっぽのグラスの側には『ココロのスキマ、お埋めします』の名刺が確かに置いてあった
友人の結婚式の帰り道。加持におぶられて帰るミサト。喪黒にああは言われたものの、そう簡単に素直にはなれない。
そのためには酒豪の彼女が酔うほどの酒量が必要だった。お陰で酔いつぶれてムードも何もない。
それでも加持は優しかった。今のミサトにはそれが辛い。
半ば八つ当たり気味に悩みを、父と加持を重ねてしまうことを打ち明ける。
「私は加持君を通して父を見てた!そう気づいたとき怖かった!
分かったでしょう、私は加持君に・・・
「もう止めろ!」
ミサトの言葉は無理やり口付けで塞がれた。
(最初からこうやって素直に甘えれば良かった・・・この人はそれでも私を包んでくれる。
一体何に脅えていたんだろう・・・)
それからしばらく後。
「あ、喪黒さんじゃない!」
「おや、葛城さん。ご無沙汰してましたが顔色がよろしい。悩みはなくなったようですな。」
「うん、喪黒さんのお陰よ。私何を怖がってたのかしらね。喪黒さんにはどんなお礼をすればいいか・・・」
「いやいや、お客様が満足されたらそれが何よりの報酬でございます。」
「本当にありがとう。じゃ、私もういくわね。」
「ただし!」
「きゃあっ!・・・な、何?」
「得れば失うことがあります。知ってもそれを伝えられないかも知れません。
貴女は満たされましたがその為に他者に重荷を背負わすこともあります。
それは覚悟しておかれたほうがよろしいですよ?」
「・・・うん、おぼえとくわ。でもね、分かったのよ。
私はやっぱりお父さんの娘だもの。最期にお父さんが私を助けてくれたみたいに、
最期まで精一杯生きるくらいしか出来ることなんてないんだって。
だからなくしそうになったら無くす前に何とかがんばるわ。」
「そうですか。確かにお断りしましたよ・・・」
それからまたしばらく後。
加持は一本の留守電を残してミサトの前から永久に姿を消すことになる。
そして現在。
「シンジ君、どうせ死ぬなら精一杯生きて!それから死になさい!」
シンジに『大人のキス』と父の形見のロザリオを押し付けてシサトはエレベーターに押し込んだ。
もう目の前が真っ暗だ。かすかに唇が動く。だがそれは爆発の中に消えていった。
残り少ない時間の中、ミサトが最期に何を想ったか。
それはミサト以外には分からないことだ。ミサトが父が最期に何を想ったかわからなかったように。
「死に行く者の考えを知ろうとすれば同じ立場に立つしかない。
彼女の最期はそれを望んだときにもう決まっていたのかもしれませんなあ。
そして彼女は悩みから解放された代わりに一人の少年がまた新たにその悩みを背負うことになりました。
彼女は覚悟が出来ていたようですが、いきなりそれに放り込まれたあの少年にはちと酷な話です。
果たしてあの少年が彼女のように覚悟を決めたとき、どんな結末を見せてくれるんでしょうかねえ?
ホーッホッホッホ・・・」
全力で乙です!!!
GJ!
エヴァの世界の登場人物全員が喪黒の客となる要素満載というわけか
>>260力作GJ!
age
age
今更だか
>>1の発想にびっくり
ネタを書きたいが難しい…
ゲンドウかキールはネタ造り易そうな希ガス
私の名は喪黒福造、人呼んで笑ゥせぇるすまん。
ただのセールスマンじゃございません。
私の取り扱う品物は心、人間の心でございます。ホーホッホッ・・・
「副司令、おはようございます!」
「うむ、おはよう。」
この世は老いも若きも男も女も、心のさみしい人ばかり、
そんな皆さんの心のスキマをお埋め致します。
いいえ、お金は一銭もいただきません。
お客様が満足されたらそれが何よりの報酬でございます。
さて、今日のお客様は・・・
「副司令も今日はお早いですね。」
「今日は碇の代わりに上だよ。
まったく面倒なことは皆私に押し付けよって・・・」
『冬月 コウゾウ』60歳
ホーッホッホッホッ・・・
「今日は疲れたな・・・」
冬月の毎日は忙しい。特務機関ネルフの副司令ともなればそれもやむを得ないことではあるが、
今日は選挙も間近で焦った知事が冬月の記憶違いを突付いて無駄にゴネてくれたため余計な時間を食ってしまった。
(久しぶりに飲んで帰るかな)
たまには気晴らしも必要だ。そう考えた冬月は少しいつもとは違う道を歩いてみることにした。
静かに飲めそうなBARをいくつか物色するうち、良さそうなのを見つけた冬月はそこに入っていった。
「BAR魔の巣」へと。
「ふう・・・」
店主は無愛想だが店の静かな雰囲気は気に入った。なのだが今日の出来事を思い出すと渋い顔になる。
「ずいぶん浮かぬ顔ですな。」
いきなり暗がりから沸き出たかのように男が現れた。
「・・・どなたかな?」
内心相当びっくりしながら冷静を装って答える冬月。
「これは失礼しました。私こういう者です。」
「ココロのスキマお埋めします・・・カウンセラーか何かかね?」
「セールスマンをしております。貴方があまりに浮かない顔で飲まれているので少々気になりまして。」
「何、今日の失態を思い出したものでね。」
「よろしければ聞かせていただけませんか。」
冬月は話した。愚痴は聞いてもらえるだけで楽になれるものだ。
「そういう訳で最近記憶力が衰えてきたのを実感してね。まあ私の年なら当然のことかもしれんが・・・」
「そうですな。人は皆いつか老いて行くものです。それがお分かりなら気にされることはありますまい。」
「・・・確かにそうなんだがね。もうすぐ会えるかも知れんのだよ。」
「惚れた女に・・・ですか?」
「な、何故それを!?」
「ホッホッホ・・・何、男の悩みなど仕事か女かがほとんどです。
女の前では若い自分でいたい、まだまだお若い証拠ですよ。」
「む・・・」
「それではこれを差し上げましょう。」
「これは・・・日記帳かね?」
「『記憶の日記』といいます。これに毎日日記をつけるようにすれば
貴方の記憶の心強い味方となってくれるでしょう。」
「なにやら高価そうな日記帳だな。悪いが効果も分からないものにあまり高い金銭は支払えんよ。」
「いえいえ、ボランティアのようなものですからお金は一銭もいただきません。
お客様が満足されたらそれが何よりの報酬でございます。騙されたと思ってお試しください。」
そう言って喪黒は去っていった。
後に半身半疑の冬月と日記帳、そして『ココロのスキマお埋めします』の名刺を残して。
帰宅して件の日記帳を取り出す。だがいざ日記を書こうとすると何を書いたものだろうか。
論文の類は数限りなく書いてきた冬月だが、こうやって自分の生活を淡々と記録したことは今までなかった。
筆が進むか多少不安だったのだが、それは日記帳を開くまでだった。
次々と今日あった出来事が浮かんでくる。それこそ朝食のメニューのような他愛のないことから
重要な折衝の結果と新たな事案といった大事な出来事までがすらすらと、だ。
「これはいいな。たかが日記など、と思っていたがこれほどいい記憶のトレーニングになるとは。」
〜数週間後BAR魔の巣〜
「おや、冬月さん。またお会いしましたな。」
「やあ、喪黒君。思っていた以上の効果だよ。まるで若いころの記憶力に戻ったようだ。」
「それはよろしゅうございました。私もお勧めしたかいがあるというものです。」
「日記を書くと言うのはその日にあったことを自分の中で整理する意味でもいいことだ。
これからも続けていくつもりだよ。今日もそろそろ日記をつけに帰るかな・・・」
「ただし!」
「な、何だね?」
「日記と言うのは1日に一回書くものです。
1日に二回も三回も書くとどれが今日あったことなのか分からなくなるかも知れませんよ?」
「ははは、私も1日に何回も書き留める程酔狂ではないよ。」
「そうですか。それなら良いのですが。」
その翌日。
「あ、副司令、先日のタンパク壁の認可の件ですが。」
「・・・?どんな件だったかな?」
「2日後に予定されている機体互換試験場近くのタンパク壁です。
エヴァの実験に関わる空間だから品質には注意するようにと副指令が。」
「・・・」
「もう実験日まで日がありませんが、どうされます?」
「ああ、構わん。そのまま進めてくれたまえ。」
本当はエヴァではなくアダムに近い場所のため万全を期す必要があるから差し止めたのだ。
だが冬月にはそんな記憶はさっぱり残っていなかった。
今日は散々だった。タンパク壁の件から始まり技術部からの新装備に関する臨時予算の決済を忘れ、
とどめはゼーレとの会議の予定をド忘れ。
お陰でキール議長から冷ややかな目で見られゲンドウからは「冬月先生もお年ですからな」
と皮肉られる始末。今後もこんなことが続けば副司令の座が危うい。
「何故だ?この日記をつけ出してからこんなことはなかったのに・・・」
そう呟きながら以前のページをめくった冬月は妙なことに気がついた。
毎日書いていたはずの日記なのに白紙のページが挟まり日が飛んでいる部分がある。
よくよく読みなおしてみると酷い所では4日も日が飛んでいた。
「どうなっているんだこれは。・・・そもそもこの空白の日は一体何があった日だ?」
思い出そうとしてみたが一向にその日の出来事が浮かんでこない。
その前の記されている日の出来事は事細かに浮かんでくるのにだ。
今日の日記はまだ書いていないが、この謎を解くまではそれどころではない。
AM12時35分を指した時計を見ながら必死に思い出そうとしていた冬月は、ふとあることに思い到った。
『AM12時35分』。今日の散々な日から見れば『明日』だ。
いや、『今日』から見ればその散々な日は『昨日』ではないか・・・
「まさか・・・」
もし今その散々な日の出来事を日記に書いてもそれは『昨日』のことだ。今までそう思っていた。
だがもしそのまま続けて『今日の23時59分までに』更に日記を書いたなら
0時35分と23時59分に『二つの今日』を書くことにならないか?
(『日記と言うのは1日に一回書くものです。
1日に二回も三回も書くとどれが今日あったことなのか分からなくなるかも知れませんよ?』)
「まさか・・・」
〜再びBAR魔の巣〜
「これは冬月さん。どうされたのです、そんなに血相を変えて。」
「おお喪黒君!この日記帳は一体・・・私の記憶が消えるのと
書いたはずの日が白紙になっているのは何か関係があるのかね!?」
「おやおやこれは。申し上げたはずですよ。日記は一日に一回書くものだと。
現実は一つです。それを二つもあったように記録してはいけません。
不正な記録は削除されていくのが当然というものでしょう。
貴方は約束をお破りになった。それではこちらも責任は負えませんなあ。」
「そ、そんな!何とかならないのかね!?」
「仕方ありませんな。こうなってはもう一度全てを白紙に戻すしかありません。
頭の中をからっぽにすれば記憶する容量も生まれるでしょう。
ドーーーーーーーーン!!!」
「うわあああああああ!!!」
ファーストを引き金に、セカンドを生贄に、そしてサードを核に。
サードインパクトは始まった。そして訪れる補完の時。
あるものは歓喜の、またあるものは恐怖の表情を浮かべてLCLに溶けていく。
だが冬月の顔にはそういった激しい感情は浮かんでいなかった。
(はて、誰だったかな・・・?)
目の前に現れた女性。どこかで見たような気もするのだが思い出せない。
(美しい女性だが一体何故私の前に現れるのだろう?)
それがLCLに溶ける直前、その女性と今一度会うことを熱望したはずの冬月が考えたことだった。
「もう一度会いたいと願った彼女との再会は味気ないものになってしまいましたが、
昔から喪失の痛みを癒すのは時間と忘却と決まっているものです。
彼女にもう一度あっても彼の心は傷つきも動揺もしなかった訳ですし
これはこれで彼のココロのスキマは埋まったと言えるのではないでしょか?
良かったですなあ。
ホーッホッホッホ・・・」
気まぐれ氏、すげええええ…神過ぎて自己嫌悪
275 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/15(水) 18:58:07 ID:CehjOHPK
読んでため息漏らしてしまった。
スゲェ
怖いな。
冬月のキャラもだけど喪黒の魅力も良く書けてる。GJ
>>274>>275 ありがとうございます。
2chはVIPもニュー速もエヴァ板も実況も、心のさみしい人ばかり、
そんな皆さんの心のスキマをお埋め致します。
>>276 お客様がGJされたらそれが何よりの報酬でございます。
ぶっちゃけ喪黒の怖さを上手く表現出来ていたならそれが何よりの(ry
それにしても長くなってしまう。出来るだけ短くまとめようとしてるんですが。
下手に削ると表現がガタつくし困ったもんです。
さて、次のお客様は誰にしようか・・・
>>277 長いのはそう難しくないけど短いのって大変だよね
32行縛りも曲者だしwww
誰でもいいから次回作きぼんぬ
日向とかどう?ちょっと生真面目な面あるから、欲望に溺れるタイプだと思う
気まぐれ氏には遠く及ばないが書いてみたので投下してみる
私の名は喪黒福造、人呼んで笑ゥせぇるすまん。
ただのセールスマンじゃございません。
私の取り扱う品物は心、人間の心でございます。ホーホッホッ・・・
「明日、赤木博士のところに行きます、明後日は学校へ」
「そうか・・・」
この世は老いも若きも男も女も、心のさみしい人ばかり、
そんな皆さんの心のスキマをお埋め致します。
いいえ、お金は一銭もいただきません。
お客様が満足されたらそれが何よりの報酬でございます。
さて、今日のお客様は・・・
「学校はどうだ?」
「問題ありません」
『碇ゲンドウ』48歳
ホーッホッホッホッ・・・
(まったく、第2支部の消失といい、面倒が絶えん・・・・・・)
ゲンドウは宵闇の第三新東京市内を歩いていた。
普段であればネルフの専用機を使うので、歩いての移動などまったくもって珍しいことであった。
酔っ払いがゲンドウの横を危なげな足取りで通り過ぎる。
「酒、か・・・ここしばらく呑んでいないな・・・」
若い頃はよく無茶をしたものだった。
酔ってケンカし、警察の厄介になったこともあった。
「たまには・・・いいか」
別にどの店でも良かった。目の前の看板がその類の店であることを告げている。
ゲンドウは『BAR魔の巣』に吸い込まれるように入っていった。
酔うつもりなどまったく無かった。
ただ少しの間、今を忘れ昔を思い出したかっただけ。
「ユイ・・・・・・」
店の雰囲気がそうさせるのか、良い思い出ではなく悪い記憶ばかりが脳裏に浮かぶ。
「ずいぶんと暗い顔をなされてますね」
その男が隣に座っていたことにゲンドウははじめて気がついた。
「・・・誰だね?」
「これは失礼しました、私こういう者です」
「ココロのスキマお埋めします?だと・・・・・・フン!・・・・・・」
ゲンドウはカウンターにグラスを打ち付ける。
「おやおや、穏やかではありませんね、差し支えなければお聞かせいただけませんか?」
話すつもりなど無かった。
しかしその男の所為なのか店の空気の所為なのか、いつしかゲンドウは喪黒に話し始めていた。
「ホッホッホ、碇さんお若いですな、つまりそのレイという娘に良からぬ感情を抱いてしまった、ということですね」
「違う、私は・・・レイは・・・・・・娘だ・・・」
「冗談ですよ、大事な大事な娘さんが他の男にうつつを抜かすのは耐えられないことです、ましてご子息がそのお相手となれば」
いつの間にシンジのことを話したのだろう、ゲンドウには覚えが無かったが気にも留めなかった。
「そんなアナタにぴったりの品があるんです、これ『刷り込み首飾り』っていうんですけどね」
喪黒は銀色の地味なネックレスを取り出した。トップは小鳥のデザイン、なかなか秀逸な出来だ。
「鳥の刷り込み、ご存知ですね? あれと同じでこれを渡された相手は他の誰にも興味を持たなくなります」
そんな胡散臭い話を持ち出さなくてもゲンドウにはそれが十二分に良い品であることがわかった。
「・・・今日はそんなに持ち合わせが無いのだが・・・」
「いえいえ、ボランティアのようなものですからお金は一銭もいただきません、お客様が満足されたらそれが何よりの報酬でございます、騙されたと思ってどうぞ」
ゲンドウがネックレスを眺めている間にだろうか、喪黒はその姿を隠していた。
かわいらしい小鳥のネックレスと一枚の名刺だけが彼の居た証拠であるかのように。
「レイ、これをやろう」
およそプレゼントの渡し方など知らないゲンドウは昨日のネックレスをおもむろに差し出した。
「これは・・・?」
両の手のひらで受け取るレイ。ゲンドウは横を向き顔を赤らめている。
「お前にはいままで何一つ女の子らしいものを与えていなかったからな・・・・・・気に入らないのなら捨ててもいい」
それだけ言うとゲンドウはレイに背を向け逃げるようにその場から立ち去った。
「・・・・・・かわいい」
レイはそのネックレスが気に入ったらしく、その場で早速身につけていた。
その日からと云うもの、レイは時間さえあればゲンドウに話しかけ今まで以上についてあるいた。
知らない人が見れば歳の離れた恋人のように見えたであろう。
その所為なのかゲンドウの刺すような目つきも穏やかになり、ネルフ内でも専ら評判であった。
―――数週間後
ゲンドウはまたひとりで第三新東京市内を歩いていた。
今回ははっきりとした目的地を持って。
「やぁ、喪黒さん」
「おや碇さん、どうですか? 効果はありましたか?」
「いや素晴らしい、女の子というものはプレゼントひとつでころっと変わるものなんだな」
「ホッホッホ、それはそれは・・・・・・ただひとつだけ注意して頂きたいことがあるんです」
「注意?」
「刷り込みというのは親子間で成立させるもの、いくらレイさんがアナタに好意を持たれても親子の関係を超えてはなりませんよ」
「なにを馬鹿なことを、レイは私の娘だと思っている、そんなことは絶対にない・・・いくらユイに似ているとはいえ・・・」
「そうですか、ならば問題ございません・・・」
レイのゲンドウに対する態度は日に日に変わっていった。
手をつないで歩くなんてことはもちろん、執務室で後ろから抱き付いているところを冬月に見られたりもした。
ゲンドウはと云えば満更でもないらしく、寧ろ苦言を吐く冬月に対してあからさまに嫌な顔をしたりもした。
こんな気持ちは何年ぶりだろう、ゲンドウは明らかにレイにユイを重ね始めていた。
レイのマンションを引き払い、一緒に住み始めるようになって数週間。
もともと器用なレイは少しのコツを掴むと家事のほとんどをそつなくこなすようになっていた。
ユイと暮らしていたあの頃を思い出す。
「碇司令」
レイのその声がゲンドウの意識を現実に呼び戻す。
「どうした?レイ」
「なんか、私たち結婚したみたいですね」
「ん・・・・・・あ、ああ・・・そうだな・・・・・・」
ふたりとも顔を赤らめ俯いたまま何も喋らない。
「碇司令・・・」
沈黙を破ったのはレイ。そのままレイの唇がゲンドウの唇に触れた。
(ユイ・・・・・・)
その晩、ふたりは幾度と無く求め合った。
(なぜ俺はこんなところに居るんだ?)
ゲンドウは知らず知らずのうちに『BAR魔の巣』に来ていた。
「おや碇さん、お久しぶりです」
「あ、ああ・・・どうも・・・・・・」
「あれからどうですか? まさかレイさんと―――」
「―――そんなことはないっ!!」
手のひらでカウンターを叩く。
激昂するゲンドウに対し不気味なほど平然とした喪黒。
「碇さん、嘘はいけませんよ嘘は」
「・・・嘘など・・・・・・」
「しかるべき罰を与えねばなりませんなあ」
喪黒の人差し指がゲンドウに向く、
「ドーーーーーーーーン!!!」
「わああああああああああっ!!!!」
「おかえりなさい」
「ああ、ただいまユイ・・・・・・ん?」
「え?」
「いやそのユイ、違う! ユイ! なんだ!?なんなんだ一体!?」
「私はユイじゃない、私はレイ・・・・・・ユイじゃない」
穏やかな口調とは裏腹にその瞳の奥には明らかに怒りの色が見えた。
「そうじゃないんだ、違うんだユイ! あああ何故だッ!?」
レイは歯軋りをひとつするとゲンドウを突き飛ばし裸足のまま外へ飛び出す。
「待てっユイっ! うわああぁっ!!!」
走るレイを追いかけるゲンドウ。
いつしかふたりは国道の近くに達していた。
信号は赤。見ていないのか見えていないのかレイは交差点へと飛び込んだ。
大型のトラックがレイの身体を跳ね飛ばす。
「ユイーーーーーーッ!!!!!!」
ゲンドウはレイに駆け寄り身体を起こす。
「・・・・・・私は・・・あなたの、人形じゃ、なぃ・・・・・・・・・・」
「ユイッ!ユイッ!ユイーーーーーッ!!!」
レイは既に動かなくなっていた。
「碇のヤツ、もう駄目だな・・・」
「ええ、レイが死んだって云うのにユイ、ユイって・・・・・・」
「・・・・・・ぶざまね」
「おやおや、大事な奥様に続き大事な大事な娘さんまで失ってしまったみたいですなぁ、お気の毒に。
まあ昔から二兎を追う者一兎も得ずと言いますし、しかしふたりの大事な女性でココロのスキマは一杯みたいですし良かったですなぁ」
オーッホッホッホッ・・・・・・
age
綾波に感情が出来た時点で破局なのだな
ゲンドウって喪黒が付け入る隙ありまくりだね
私の名は喪黒福造、人呼んで笑ゥせぇるすまん。
ただのセールスマンじゃございません。
私の取り扱う品物は心、人間の心でございます。
ホーッホッホッ・・・
「あなたも、新聞ばかり読んでないでさっさと支度してください。」
「ああ。」
この世は老いも若きも男も女も、心のさみしい人ばかり、
そんな皆さんの心のスキマをお埋め致します。
いいえ、お金は一銭もいただきません。
お客様が満足されたらそれが何よりの報酬でございます。
さて、今日のお客様は・・・
「君の支度はいいのか?」
「はいいつでも。
もう、会議に遅れて冬月先生にお小言言われるの、私なんですよ」
『碇 ユイ』27歳
ホーッホッホッホッ・・・
「やっぱり冬月先生にお小言言われたじゃないですか。明日から朝新聞読むのは5分だけにしてください。」
「5分で何を読めと言うんだ。それにお小言ならシンジを預けたときに私も言われたぞ。
大体冬月先生は君に話す口実が出来て喜んでるんだ。君はもてるからな。」
「そんなこと言ってごまかしても駄目です。今日はしっかり付き合ってもらいますからね。」
途端にゲンドウの顔が渋面に変わる。
学生時代にもこうやってユイと飲みに来たことは数あれど、一度もゲンドウは飲み勝ったことがない。
ささやかな男のメンツとともに撃沈するのが毎度のパターンだった。
今日もそのパターンを踏襲し、そろそろ顔色が青くなり始めたゲンドウは
トイレに一時戦略的撤退を余儀なくされた。
「もう、飲み相手には物足りないわねえ。」
そう言いながらもユイは笑っている。子供にも恵まれた暖かな家庭、やりがいのある仕事。
今ユイは幸せだった。
今日ふらりと立ち寄ったこのBARも当たりだ。名前が確か『魔の・・・
「いやいや、実に美味そうに飲まれますな。」
「・・・あら、どなた?」
「これは失礼しました。私こういうものです。」
そういって喪黒は名刺を差し出した。
「セールスマンをしております。最近は老いも若きも男も女も心の寂しい方ばかり。
そんなみなさんのココロのスキマをお埋めいたしております。」
「ココロのスキマ?悪いけれど今私は幸せよ。お世話になる必要はなさそうね。」
「そのようですな。お顔が幸せそうでいらっしゃる。」
「うふふ、ありがとう。ごめんなさいね、今仕事も家庭もうまくいってるの。
そろそろ夫も戻って・・・」
「ですが!」
「キャッ!な、何?」
ユイの目の前に酒をなみなみと注がれたグラスが突きつけられた。
「満たされた状態と言うのは実は不安定なものです。
コップに水が満ちた所にそれ以上加えればこぼれ、減らせば空いた所が乾く。
何事も程ほどが一番です。気をつけられたほうがよろしいですよ?」
「そんなこと・・・
「ユイ、いくらなんでもそろそろ飲みすぎだぞ。・・・どうしたんだ?」
「あっ、あなた、今この人と少し話を・・・」
「誰とだ?誰もいないが。」
「えっ?そんなはずは・・・」
振り返った先には誰もいなかった。
酒の少しこぼれたグラスと『ココロのスキマ、お埋めします』の名刺以外は、何も。
順調だったE計画は行き詰まりを見せていた。
南極で拾った神様。だが所詮そのコピーにすぎないこのエヴァンゲリオンには魂がない。
科学者としてより正確かつ具体的な表現をするなら
魂と等価のエネルギーと質量を収める部分が空っぽなのだ。
それが満たされたときエヴァはその持てる力の全てを奮うことが可能となる。
そして裏死海文書に記された来るべき使徒の襲来にはそれがなんとしても必要になる。
やってくるのはまさしく「魂を持ったEVA」と同じ存在なのだから。
だが、体はクローン技術の応用で作れても、無から魂を作る方法はいまだ解明されていない。
それはまさしく神の領域だ。
「神の力を我が物とするために神の力を使わなければならない、か。
素敵な堂々巡りね・・・どうしろってのよ。」
ここのところずっとこの答えの出ない堂々巡りに時間を削られる日々が続いていた。
いや、方法を一つ思いついてはいた。魂を作ることが出来ないなら何か代用で済ませればいい。
あるところから持ってくればいい。
「だけどエヴァの魂の代用になるものなんて・・・人の・・・
「人間の魂しかありませんな。」
「も、喪黒さん!?なんでいきなり・・・」
「そんなことはどうでもよろしい。ですがそれでよろしいのですか?
魂を得ればまさしく神そのものとなる。荒ぶる神を作り出して貴方がたも無事で済むのですか?」
「そのためのシンクロシステムよ。魂を満たすことによって同時にそれの制御を行う・・・」
「申し上げたでしょう。満たされた状態と言うのは実は不安定なものだと。
何事も程ほどが一番だと。」
「例え不安定でも・・・満たす必要があるのよ。
こぼれる危険性があっても、乾いたせいでコップをひっくり返される危険性があってはならない・・・
あっては・・・」
だがそのコップを満たすということが一体何を意味するか。
満たすべき水を一体どこから汲んで来るというのか。
方法は一つしかない。認める訳にはいかない一つの方法しか。
「古来、神に力を乞おうとするなら生贄を捧げるしかありません。
それが常世の神を現世の力とする唯一の方法です。
そう、方法は一つしかありません。たった一つです。
ドーーーーーーーーーン!!!」
「きゃあああああああああ!!!」
「・・・イ!ユイ!しっかりしろ!」
「はあっはあっ・・・あなた。今のは、夢?」
「ずいぶんうなされていたぞ。疲れているんだ、今日はもう休め。」
「ええ・・・」
ゲンドウにそう言われて体を横たえたものの眠れない。疲れているのに目がさえてしまっている。
寝苦しさに寝返りをうったユイは隣で寝ているシンジが寝言を呟いているのに気づいた。
何か楽しい夢を見ているのだろう。寝顔にゆっくりと笑みが浮かんでいく。
そのあどけない寝顔を見たときユイは決意した。
いや、本当はとっくに決めていたことだったのだろう。
「シンクロ率100%を突破!・・・200・・・300・・・まだ上がります!」
「いかん!実験中止!」
「シンクロ停止コード、認識しません!」
「プラグを強制排出しろ!被験者の安全を最優先だ!急げ!」
「・・・あなた」
「ユイ!今助ける!」
「いえ、いいの。これでエヴァとのシンクロは可能になる。」
「お前・・・まさかわざと」
「使徒との戦いにはどうしても必要なの。
そして生きていれば幸せになるチャンスはどこにでもあるわ。
だから貴方は生きて。シンジを、お願いします・・・」
こうしてエヴァのシンクロシステムは完成した。近親者の魂をエヴァに取り込ませることにより
その魂を通してチルドレンとエヴァがシンクロするという悪夢のシステムが。
その後、幾度もユイのサルベージは試みられたがついにそれは成功しなかった。
本人が自分の意思でエヴァの中に残っているのではそれも当然ではあったが。
だが彼は、彼だけは諦めなかった。
「ユイ、俺は必ずお前を取り戻して見せる。
例え、例えそれがお前の意に外れることになろうともだ。」
「シンジ、これからお前は別の所で暮らすんだ。」
そういってゲンドウはシンジに背を向けた。
「お父さん、どこ行くの?・・・ねえ、どこへ行くの!?」
底知れない不安に脅えながらシンジは父の背中に叫んだ。
だが父が息子の方を振り向くことはついに一度もなかった。
「これで彼女の懸念はなくなった訳ですが、彼女が自分の命までかけた存在が
彼女がそうしたせいで妻を全てをかけて取り戻そうとする。そのために息子を犠牲にしても。
あの聡明な彼女がその可能性に思い至らなかったのでしょうか?
愛した人間を失いたくないのは誰しも当然のことですからねえ。
・・・言い忘れましたが力を乞うのに生贄を捧げる対象は古来より神だけとは限りませんな。
果たして彼女が魂を捧げたのは本当に神なのか、それとも・・・
ホーッホッホッホ・・・」
うわ・・・。なんてGJなんだ。
微妙に怖いんだけど…ざわっと来る所が面白い
相変わらず質高いな…
絵心の有る人に漫画化してほしい
>「満たされた状態と言うのは実は不安定なものです。
> コップに水が満ちた所にそれ以上加えればこぼれ、減らせば空いた所が乾く。
> 何事も程ほどが一番です。気をつけられたほうがよろしいですよ?」
喪黒の達観が神杉だと思った
301 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/24(金) 01:23:57 ID:zRFJmft6
age
すごい自演
どれが?
投下マダー