目が覚めたら、そこは―――――――――
「知らない、天井…」
デジャヴ
ここは、どこだろうか。
気が付いたら私はベッドの上にいた。
病室のものとは違い若干小さいものだ。
それを置いてある部屋は窓一つない。
天井についている唯一の照明が部屋を照らしていた。
周りにはダンボールやらなんやらいろいろなものが積まれている。
まるで物置だった。
せまい。
「ここは…」
いったい何処なのか。
私をここへ連れてきたのは。
そもそも私はその前に何をしていたんだろうか。
しばし寝起きの考えの纏まらない頭で思案していた。
「あ、起きたー?」
突然背後から声が聞こえた。
不意を突かれた私は跳ね上がるようにして体ごと振り向いた。
「ちょ、ちょっと。何もそこまで驚かなくてもいいんじゃない?失礼しちゃうわねー」
言葉の割りに顔と声は笑っているようだった。
ミサトさん。
自分でもなんであんなに驚いたのかよくわからない。
というか、後ろにふすまなんてあったのか。
「大丈夫?起きれる…まぁ跳ね上がる元気があれば大丈夫か」
「私は…」
「呼び出しかけたのにいつまでたってもこないから心配してたんだけど。まさか、マンションの前で倒れてたとはね」
あ、そうだ。
作戦を伝えるとかで呼び出されて…。
気絶か。
我ながら情けない。
けれど、私はどうやってここに?
自力で来た訳ではないだろうし…。
じゃぁ、ミサトさんが?
本来ならあまり気にすることでもないだろうに、何故か私の頭の中ではそればかりがぐるぐると回っていた。
「あの、ミサトさ…」
「とりあえず、もうみんな来てるから。後はレイちゃんだけよん」
「…はい」
タイミングを逃してしまった…。
「おっそーい!いつまで寝てんのよ!こちとら散々待たされてたんだからね」
「散々って…。せいぜい二、三十分程度じゃないか」
「うっさいわねー、バカシンジは黙ってなさいよ!」
ミサトさんの案内でリビングに通されると、なるほど、チルドレンは全員揃っていた。
シンジとセカンドが早速打ち解けていたのは意外だった。
それとも、私の知らないところで接点でもあったのだろうか。
もっとも、打ち解けているというよりかはセカンドがシンジを虐めているようにしか見えないけれど。
それともああいうのを『押し』とでも言うのだろうか。
嫌よ嫌よも好きのうちと。
微妙に用法を間違っている気もするが、当てはめてみるとなかなか絵になる。
もちろんお代官さまはセカンドだろう。
適任。
ぐいぐいっと。
シンジがちらりとこちらを見る。
目が合った。
いきなり二人の間に走る沈黙。
何故かどちらとも目を逸らさない。
まわりから騒音が聞こえるが、何故か内容は入って来ない。
まるでフィルターを通したよう。
微妙に気不味い空気。
が、やがてシンジの方から顔を背けた。
そして溜息。
失礼な。
シンジがちらりとこちらを見る。
いきなり二人の間に走る沈黙。
何故かどちらとも目をそらさない。
まわりから騒音が聞こえるが、何故か内容は入って来ない。
まるでフィルターを通したよう。
微妙に気不味い空気。
が、やがてシンジの方から顔を背けた。
そして溜息。
失礼な。
「それじゃぁ、今回の作戦の説明をするわね。それはズバリ…!」
エヴァ二体による一点同時攻撃。
今回の使徒にはコアが二つある。
つまり、それを同時に攻撃することで回復の隙を与えずに、ということらしい。
言葉で言えば簡単だが、結構難しいらしい。
楽勝だった最初の使徒戦が懐かしくなってきた。
「それじゃぁ、今回の作戦に参加してもらう人を発表します」
ミサトさんが、少し芝居がかった調子で言葉を続けた。
「今回の作戦の適任者は、アスカ」
「ま、とーぜんよね」
さも余裕とでもいう風に振舞っている。
「そして二人目は…レイちゃん」
「はい」
喜びとか、緊張とか、そういった感情は不思議と沸いてこない。
それはシンジでも同じような気もするけど、彼は彼で私とは違うから、この気持ちも彼にとっては全くの別物だろう。
毎回毎回戦意の萎えるような痛みと恐怖を感じながら、その時を過ぎるとケロリと忘れてしまう。
忘れる、ということは一見足を引っ張る枷にしか見えないがなるほど、こういうところで役立つものか。
「アンタがパートナーとはね…。ま、せいぜい足を引っ張らないように気をつけるのね」
セカンドがこちらを睨みながら露骨に眉をひそめた。
それをミサトさんが作戦だからと宥めている。
シンジは自分は無関係とばかりにアスカから距離をとっていた。
いつの間にかS−DATを装備して完全に傍観体勢に入っている。
「ま、しょうがないか…。いい、絶対に足引っ張るんじゃないわよ!」
高飛車な態度。
自分が他者よりも優れているという強固な自信からくるもの。
けれど、裏を返せば、もしもそれを崩されればいともあっけなく崩れ去ってしまう。
風が吹けば欠片も残さずきれいさっぱり、何もなくなるだろう。
まるでガラス細工だと思う。
それも、値が張るだけの粗悪品。
…少し、言い過ぎか。
私はセカンドに何か恨みでもあっただろうか。
自分で考えたクセに。
「そういう訳だから、二人にはより完璧なシンクロを目指してもらうために、今日からここで一緒に住んでもらいます」
唐突に飛び出す問題発言。
女同士だからまだいいけど。
…いや、女同士だからこそ…だろうか。
「えぇーっ!冗談じゃないわよ、なんでこんな人形女なんかと」
ひどい言われよう。
人のことは言えないけれど。
人形。
私は、人形のつもりなんてなかったのだけれど。
強いていうなら、積極的に人と関わりをもたないこと?
そもそも誰の人形?
私を上から糸で支えてくれる人なんて、いただろうか。
一箇所重複していますがミスです。
すいません。
176 :
ななしろさん:2007/09/30(日) 21:19:32 ID:JCfMUxq+
wjOFdWk1b.さんGJ お疲れっす
お疲れ様です
保守
新世紀エヴァンゲリオンVS大宇宙の法VS大宇宙の旅VS大宇宙の謎VS大宇宙の話VS大宇宙の鏡
あげないでよ
迷惑だよ
つ ダージリンティー
エヴァ板良スレ保守党
保守
これは面白い
「あれ、委員長じゃない、こんな所で何してるのさ」
「相田こそ、何でここにいるの?」
「俺は碇にプリントを届けに来たの。っていうか、俺に頼んだの委員長だろ?」
「そういえばそうね。私は惣流さんのお見舞い」
夕暮れの街。
偶然出会った二人は歩を進める。
「碇さんの家ってこっちなんだ」
「らしいね。先生から聞いたんだけど。アスカのうちも?」
「えぇ」
特にこれと言って話すことのない二人
黙々と歩く。
やがて、とあるマンションの前に着くと、どちらともなく立ち止まった。
「あれ、碇さんの家ってここにあるの?」
「アスカの家も?」
二人でエレベーターに乗り込む。
そして偶然にも、二人が降りた階は同じだった。
「碇さんってアスカとご近所さんなのね」
「以外だよね。学校では同じクラスっていう以外ほとんど接点なさそうなのに」
「二人とも休んでもう三日か…」
そして、二人は突き当たりにさしかかった。
動かない。
二人とも。
まだ何か言う事でもあるのかと思い、そのまま立ち尽くし続ける。
しかし、一向にどちらも口を開かない。
日は既に傾いているがそれでもまだまだ暑い。
額に汗を浮かべながら、互いに相手が言葉を発するのを待った。
「なぁ」
「ねぇ」
しかし、痺れを切らし声をかけるが、重なってしまう。
再び沈黙。
気不味い。
どちらともなく視線を交わす。
―――――いくぜ
―――――えぇ
『どうしてここで止まるの』
規制をかけられて半ば諦めていたのだすが、さすがに解除されたようなので久しぶりに。
おう久しぶり、来てくれて嬉しいよ
またのんびり続き書いてくれい
がんがれ!
逆なのは立場じゃないのか?
主人公が女になっただけかよ。
つまらん駄スレ
保守
192 :
名無しが氏んでもかわりはいるもの:2008/02/24(日) 21:29:55 ID:MJOVoyJk
もしもスレはいい加減自重しろ
保守
194 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/13(木) 16:36:36 ID:yqIB5Anc
面白い
頑張ってください
エヴァ板良スレ保守党
エヴァ板良スレ保守党
エヴァ板良スレ保守党
エヴァ板良スレ保守党
200 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/15(日) 16:01:28 ID:5YzC7Ewv
200
201 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/15(日) 16:01:58 ID:5YzC7Ewv
201
保守
保守
エヴァ板良スレ保守党
エヴァ板良スレ保守党
206 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/23(火) 00:25:57 ID:Jb6FRSiO
死んでるじゃん
補完の時に笑顔のシンジきゅんが大量発生
俺溶けるなそれ
エヴァ板良スレ保守党
210 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/11/22(土) 23:13:32 ID:IL1/rD9Y
ほしゅあげ
エヴァ板良スレ保守党
エヴァ板良スレ保守党
hosyu
エヴァ板良スレ保守党
エヴァ板良スレ保守党
Storm Rider
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ィ'8/⌒「:..:..:⌒\‐-:、:..:..`くo\--:、
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∨:Vヘ:.{弋歹¨^ ^弋歹¨ア |ヽ|:..:.:/ .:..:..:..:..:..:..|
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}:..レイ { ' j/l/イ .:..:..:..:..:..:..:.. |
,′:..:{人 ヽ /´ }│:..:..:..:..:..:..:..:..:\ 破から活躍するアスカを応援しよう!
/:..:..:..:..:..:.丶、 イ {. j:..:..:..:..:..:..:..:..:iヽ:..ヽ
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