やあ(´・ω・`)
2 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/21(水) 01:51:26 ID:U2HJS/U7
なんですの?(`・´ω`・´)
3 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/21(水) 02:07:59 ID:0HS0C8uD
またしても
もしもスレかよ
もうやめろ
なんですの?(`・´ω`・´)
押し倒されてちんこもまれる
「君は死なないよ、僕が守るから」
「これは・・・涙?泣いているのは、僕?」
「多分、僕は三人目だから」
シンジ:何かカヲルみたくなる。
「無理よ!見たことも聞いたことも無いのに出来る訳無いわ!」
「私はエヴァンゲリオン初号機パイロット、綾波レイです!」
「ねえ、助けてよアスカ・・・。また、いつもみたいに私を馬鹿にしてよ!」
レイ:個人的に百合展開希望
だが、こ・と・わ・る
8 :
HBK(Heart Break Kacho) ◆KACHOGgMKg :2007/02/24(土) 14:59:11 ID:FGNkzN1c
>>1 ヽ(・ω・ヽ)スットコドッコイ( ノ・ω・)ノ スットコドッコイ
時の西暦2015年
第三新東京市
「まいったな・・・」
誰もいない無人の都市。
公衆電話は機械的なアナウンスを流すのみで目的の人物へと電波を繋げてくれることはない。
それにアナウンスの内容も非難しろだのシェルターだのなんだか物騒だ。
「しょうがないなぁ、シェルターへ行くしかないわね」
それにしても、誰もいない無人の大都市。
揺らめく蜃気楼。そしてこのほのかな緊張感。
なかなかに幻想的だ。
もっとも、そんなこと言ってる場合じゃないとも思うけど。
「待ち合わせは無理、ね。」
こんな時に遅刻をされるとは、こっちもいい迷惑。
とは言ったものの、僅かに期待を込めて周囲を見渡す。
今なら、ギリギリセーフだ。
・・・来ない。
「ふぅ・・・ん?」
人?
「カァカァッ」
一瞬、蜃気楼の向こうに確かに人影がいた。
しかし、鳥の鳴声に気をとられてしまう。
「いない?」
再び視線を戻すと、既にその人影は消えていた。
幻?
いいえ、そんなはずはない。
確かに見たのよ。たしか、少年だったわね。
「・・・ッ」
突然なり響く爆音。周囲の電線もつられて揺れている。
そして次に鳴り響くのは何か重たいものが地面に落ちたようなズシンという重低音。
それが周期的に鳴り響く。
なんとなく芸術的に思ったが、こちらとしてはたまったもんじゃない。
目の前の山から突然ヘリが数機飛び出してくる。
なるほど、爆音の正体はあれか。
けど、もう一つの地に響くようなこの音は、一体?
その答えはすぐにわかった。
山から、もう一つ出てきた。しかし、こんどはヘリなんかじゃない。
ちゃんと地面に足のついた、巨人だ。大きさは小山ほど。
巨人と言っても、手足が四本あって二本足という点を除けば、その流線的なシルエットはなんだか魚類を思わせる。
どうやらヘリはあの化け物から逃れるために後退してきたということか。
なっさけないの。
そしてさして抵抗もできないまま、化け物の手から発せられた光線のようなもので貫かれた。
墜落。
幸い爆発はしていないが、中の乗組員はどうだろうか。
すると、今度は化け物が、、、飛んだ!?
追い討ちとばかりに墜落したヘリにのしかかかる。
一瞬の間を置いて、爆発。
至近距離にいた私は成す術もない。
ここで終わりかな。
なんだか淡々としていた。
が、いくら発っても熱風が私を襲う事はなかった。
目を開ければ、一台の車が私の前に止まり盾になってくれている。
「ごっめーん、遅れちゃったー」
軽々しく言ってくれる。こっちは死にかけたっていうのに。
「碇レイちゃんよね?」
「はい。」
「じゃ、行きましょうか、ネルフ本部へ」
連れて来られたのはネルフ本部とかいう秘密基地じみた秘密組織本部。
この待ち合わせに遅刻してこの女は葛城ミサトというらしい。
「じゃ、これ読んどいてね」
極秘・・・。
「私、何かやるんですか」
たずねるわけでもないが、独り言に近い感じで呟いてみる。
「・・・・・・・」
ミサトさんとやらは黙ったまま。
大人って汚い。
「そうですよね。父さんが用もなしに私を呼ぶわけ、ないですよね」
父が愛する娘を仕事場に呼ぶ理由。
だいたいそんなもんだとは思っていたけれど。
「あら、あなたも父親が苦手なの?」
沈黙が嫌いなのか上手いこと話題を変えてきた。
「私も父親ってものが苦手でねー」
「・・・・・・」
今度はこっちが黙ってやった。
「あの、真っ暗なんですけどー・・・」
散々引張りまわされた挙句、つれてこられたのは文字通り真っ暗な場所。
なんだか第一種戦闘配置とか物騒な言葉も聞こえてくる。
「あ、ようやく・・・ってキャァ!」
ようやく明かりがついたと思ったら、これか。
目の前に現れたのは巨大な顔。
思わず悲鳴あげちゃったじゃないの。
「こ、これは・・・」
「究極の汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン」
名前が長くてよくわからない。
「久しぶりだな、レイ」
真上から声が降ってくる。
この三年間、一番聞きたかった、もっとも憎い声。
「父さん・・・」
こちらが言葉に詰まってるのが見て取れたのか、フッとかすかに笑い、呟いた。
「出撃」
なんだかさっきからミサトさんと白衣の女が口論をしている。
話の内容は難しくてよくわからないが、流れからしてあまり私にとっていい話ではないだろう。
「パイロットがいなわよ」
「それなら、さっき届いたわ。」
「ちょっと、マジなの」
そろそろ口論も大詰め。
さて、結果は・・・・。
「あなたが乗るのよ、碇レイちゃん」
ちゃんづけ・・・・・。
「無理よ!見たことも聞いたこともないのに、できる訳ないじゃない!」
これに乗って、さっきの化け物と戦えと。
無理に決まっている。
そもそも、これだって化け物みたいなもんじゃない。
人造人間って言っても全然人間らしくないし。
「乗るなら早くしろ、でなければ帰れ!」
そんな、勝手な・・・。
一体、私にどうしろって言うのよ。
こんなのには乗れない。
なら帰れという。
私が一番会いたかったのは、父さんなのに・・・。
私の沈黙を否定ととったのか、父は呟くような声で言った。
「シンジを呼べ」
担架で運び込まれてきたのはなんだか変なタイツみたいなものを着た少年。
タイツといってもいろんな飾りがついていて正直なんなのか。
ところどころに包帯がまかれ、一目で重症とわかる。
どうやら、父はこの子を乗せるつもりらしい。
担架から起き上がろうとするが、既に肩で息をしている。
見てて不憫だ。どうしたものか。
ドォン
衝撃。
さっきの化け物の仕業だろうか。
上から鉄骨が落ちてきた。
普通あの程度の衝撃でくずれるだろうか。
大丈夫かこの施設。
今度こそだめかと思ったが、今度もいつまで発ってもなんともない。
今度も盾になってくれる人が居た。
さっきのエヴァとか言う人造人間。
こういうプログラムなのかしら?
と、さっきの子が気がかかり。
急いで駆け寄る。が、途中で足が止まってしまった。
「血・・・」
床をしたたたる赤黒い液体。
とっさに少年を抱き起こす。
血が体にまとわりつくが気にしない。
抱き上げてみると男の子とは思えないくらいの軽さ。
こうにまでなって、何故この子はここにいるのだろうか。
こんな化け物に、乗ろうとするのだろうか。
監禁されているのか。それとも正義のため?
一瞬、少年と目が合う。
その瞬間、私は一体何を思ってたのだろうか。
「乗るわ、私が乗ります!」
16 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/10(土) 00:33:10 ID:6fkArGzS
勢いで書き殴った。後悔はしていない。
乙!続きwktk
おれ似たようなFF書いてたwwww
てか、普通にありきたりでしょ
妙にしっくりくるのは何故!?
萌えているのは・・・あたし?
以外に良スレw
>>19 こういうスレだと必然的にこうなる。
似たようなスレもあるしな。どこかで読んだ事があると思うのはしょうがない。
許してくれwwww
「ここは・・・?」
目を覚ますと、まず見えたのは天井。
病室を思わせるような純白さだ。
首だけ動かしてまわりの様子を見てみる。
天井と同じように真っ白な壁。
ベッドのかたわらに置かれた小さなタンスと心電図と思わしき機械が置いてある。
そしてタンスの上には綺麗な花が活けられた花瓶が置いてあったり。
どうみても病室だ。
しかし、私自身何処が悪いというわけでもないようだ。
この前の学校での健康診断でも異常はなかったし、怪我をしている訳でもない。
しばらく訳がわからずに放心していたが、唐突に記憶の鍵は私の目の前に現れる。
「あっそうか」
思わず起き上がって手をポンっとうちそうになった。
大丈夫、起き上がるところでギリギリ抑えたから。
「乗るわ、私が乗ります!」
なんであんな事を言ってしまったのだろう。
おかげでこんな化け物に乗るはめに。
しかもこれでもう一方の化け物と戦えと。
戦いは男の仕事で、少なくても私みたいな女の子の役目ではないだろう。
「座っているだけでいいわ。それ以上は期待しない。」
そんなこと言われたら、あまり気分のいいものではない。
なんだかんだ言っても、私にだってプライドはある。
自分で言った以上は責任は果たすつもり。
それなのに座っているだけでいい?
操縦はそちらでしてくれるとでもいう意味かしら。
冗談じゃない。
自分がやるって言ったんだから、何が何でもやらなきゃ気がすまない。
そんなわけで早速操縦席に案内されたのだけれど、これは一体何だろう。
大きなカプセルみたいなものに押し込められて。
しかも中には液体が満ちている。
説明によると、なんだか特別な水でこのままで呼吸ができるらしい。
けどやっぱり落ち着かない。
なんだか油みたいにトロトロとした感じで肌にまとわりつく感触が気持ち悪い。
しかも、息をしようものなら容赦なくわたしの体の中に入り込んでくる。
気持ち悪い。
しかも中には座席とおかしな形の操縦桿が二つあるのみ。
こんなんでどうやって人型兵器を操縦しろと。
「エヴァ初号機、発信準備OK」
こっちはまだどうやって操縦したらいいかもわからないのに?
「発進!」
ミサトさんの威勢のいい声が響く。
母さん、どうやら私の知らないところで物事は勝手に進められるようです。
なにやらGがもの凄かったけど、無事に発進できたらしい。
突然に視界が変わり、外に出たことがわかった。外はもうすっかり夜になっている。
そして暗闇に目を凝らすと、すぐ前方には敵が。
動かす事もできなのに、こんな近くに出していいのだろうか。
すぐに負けてしまいそうな予感。
にしても敵の化け物を見てみると、大きさ以外にあまり迫力は感じられない。
よくよく見れば愛嬌のある顔をしているようなしてないような。
現実逃避とでもいうのだろうか。
たいして恐いとも思っていないが。無意識のうちの強がりだろうか。
「いい?まずは歩く事だけを考えて」
さっきの白衣の女の声が聞こえる。考える?どういうこと?
まさか私の考えるとおりに、イメージするままに動くとか?
そんなSFじゃないんだから。
けど、よくよく考えれば今私の置かれている状況なんてSFそのものだった。
しょうがない。言われたとおりに足に意識を集中させる。
途端に、コクピット内に振動が伝わる。
まさか、動いた?
どうやらそのとおりのようだった。
視界がわずかに前進している。
もう一度。歩く。
まただ。
確かに、この化け物は私の意識に連動して動いている。
意外と簡単に動かせる。
なら、この操縦桿はなんのためにあるのやら。 矛盾しているのか、それとも私が知らないだけでまだ役割があるのか。
まぁ、動かせるのがわかっただけでも大した収穫。 さて、そうとわかったらやることは一つよね。
敵の弱点はおそらく、中央に突き出されている赤い球体。 まさにこれが弱点です。といっているようなものだ。 弱点を自ら晒しだすなんてますますSF・・・というかファンタジーもいいところだがこの状況だともう疑問にも思わない。
普通、こういう状況だと震えの一つも走っていいところだが、今はそれもない。
今日だけで二度も命を失いかけたのだ。これぐらいどうということはない。
昔から、無謀と勇敢は紙一重ってね。
あっけないくらいあっさりと、あの化け物は倒された。
あの後、練習がてらに相手の攻撃を走り回って回避。
接近すると腕をもぎ取られそうになるなどのハプニングもあったけど、一撃の名のもとに赤い玉を叩き潰すとたちまち化け物は動かなくなった。
まさかこれで終わりとは思わなかったが、帰還命令が出ているあたり本当に終わりらしい。
無事に帰還した私に、父は話し掛けてきた。
「よくやったな。部屋を用意してある。ゆっくり休め」
飴と鞭は使い分けるということだろうか。
飴というには甘さが足りないような気がしたが、喜んで受け取る事にしよう。
一仕事した後には栄養補給が必要なのだ。
「で、私に用意された部屋って」
ここか。
病室。
しかも一フロア全部、ということらしい。
これはVIP待遇と受け取っていいのだろうか。
しかし、フロア一つ貸切にされてもね。
しかも病室とは。
誰か使う人とかいないの?
それともいらないのに作っちゃったとか。俗に言う税金の無駄使い。
まぁ、これからもあれに乗って戦うらしいからこっちの方が都合がいいのかもしれない。
「ねぇ、本当にいいの、これで」
ミサトさんが気を使ってくれているのか、話し掛けてくる。
「いいんです。一人の方が気楽ですし。」
彼女は何か不満そうな顔をしたがしたが、おとなしく引き下がっていった。
回想は以上だった。
あの後、私はフロアの中から適当な一部屋を選び出しベッドに倒れこむと眠りに落ちたのだった。
そして、今にいたると。
これからどうしようか。
せっかく一フロア貸切なのだから、部屋を転々としてまわろうか。
どこの部屋も変わり映えはしなさそうだが。
なんだか疲れた。
もう一度ベッドに沈み込む。
病院のべっどにしてはなかなかバネが効いていた。
「知らない、天井ね」
これからよろしくねっと。
とりあえず今日はこんな感じ。
30 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/10(土) 12:51:12 ID:GcHc72YS
もう職人様とやらの公開オナニーはうんざりです
職人GJ!
32 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/10(土) 13:05:14 ID:+LqVd0T7
オナニーの語源って知ってる?
昔、中国の邑南(オナン)って民族が男性の方が圧倒的に多くて
女尊男卑の社会だった。儒教も広まってないけど、レイプは
村を追い出される程の重罪。それで村の男達は性欲を自己処理するしかなかった。
その村の男達が自分のイチモツをしこる様子を見た櫓仁が
「あれは何だ?」
と、村の女に聞いた所
「邑南慰(オナンイー)だ」
と答え、それが訛ってオナニーになったという。
良スレ
続きに期待
駄文ですらない単なる文字の羅列
>>35 批判するなら批判するでいいが、具体的にどこが悪いのか書いてくれ。
それとも、ただ単に文章が難しくて理解できないだけかよwww
今さらこのテーマで投下するということは、これまでの配役交換物とは違うものになるんですよね?
>>38 どうだろうな。
俺自身そんなに画期的なアイデアはないからな。
そもそもそんなに素晴らしい考えがあったら自分でスレ立ててやってるよ。
わざわざこんな過疎スレにも満たないようなところで書いているのは、単なる暇つぶし。
まぁ、俺が書かなくてもそのうちdat落ちだろうしな。
どうせ落ちるならと思って再利用した。
まぁ、自分でもこうやって意見書いてると叩かれてもしょうがないとは思うが。
「おはよう、レイちゃん。よく眠れた?」
相変わらず不快感しか与えてくれないLCLの中で、朝の訓練。
まったくなんでこんな朝から訓練なんてしなくてはならないのか。
もっと調子の出てくる昼からではいけないんだろうか。
「ええ。大丈夫です。」
それでも一応答えなくてはならない。
大丈夫です、絶好調です。アホらしい。
「それは結構。エヴァの出現位置、非常用電源、兵装ビルの配置、回収スポット。全部頭に入ってる?」
「多分、覚えてます。」
あれから毎日呼び出されては訓練や用語、戦闘に必要な知識の詰込みだ。
やんなっちゃう。
まぁ、幸いついこの前まで先生の家に預けられていたわけだから、勉強に暗記術、その他もろもろあまり必要の無さそうな事までお手の物だ。
これをもし他の子がやったらどんなに大変か。
まぁ、もっとも私も他人に比べたらまぁ出来る方というだけで、まだまだ上はいるのだけれど。
「それでは、訓練開始」
また朝。
今日は学校だ。
正直、面倒くさい。
それは何処の学校でも同じ事かもしれないけれど。
でも、私のほうがもっと面倒くさいだろう。
私の場合は友達がいないから。
何のために学校に行くのかしら。
勉強のため?
いいえ。勉強なんて、教科書だけもらえば家でできる。
やっぱり、友達なのかな。友達の為に学校に行く。
なら私はなんのために学校へ行くのだろうか。
行く意味、ないわよね。
あぁ、でもやっぱり来ちゃうのよね。
なんだろうか。本当は来たくないのに、体の底で行かなきゃ、行かないと駄目だって。
叩き込まれた習慣とでもいうやつ。確かパブロフの犬。
それにしても私が最初来た時より生徒が減った。
多分、私が編入される前から減少傾向にあったんだろうけど、前回の一件が決めてだろう。
使徒戦。随分派手にやったし。私が。
席につくと、やっぱりいた。綾波シンジ。
頭やら腕やらに包帯を巻いているのがわかる。
あの様子なら入院してたっておかしくはないんだけど。
学校好きなのかな。
友達がいるわけでもないみたいだけど。
この数日間観察してみても誰も話し掛けていない。
変わり者か。
私も同じく。
「ヴゥゥン、バリバリバリ、ドカーン」
なんだろうか、この恐ろしく幼稚な効果音。
今時口で効果音出しながら〜ごっこなんて。小学生でもやらないわね。
少し不快に思い、誰かを確認。
後ろを振り向くと、あぁ、あいつか。
眼鏡に茶髪天ぱ。
確か相田。いや、相澤だったろうか。まぁどっちでもいいか。
「相田君、鈴原にプリント届けてくれた?」
「あぁ。けど、肝心のトウジはいなくてさ、変わりに妹が出てきたよ」
「え?鈴原、どうかしたの?」
「それがこの間のロボット事件でさ、瓦礫の下敷きになって大変だったらしい。一命は取り留めたみたいだけど未だに入院しててさ。妹さんショックだったみたいでさ。ずっと家で寝込んでたみたい。
」
「そ、そんな・・・。」
「そういえばさ、転入生の噂、聞いてる?」
「え、碇さんの?」
なんだかよくわからないが、私の話題が上ってきたので、慌てて前を向く。
どうせろくな噂じゃないだろうし。
その証拠に、背中にちくちくとした視線を感じた。
授業。退屈。この一言に限る。
先生の話はもうどこかで聞いたことのあるものばかり。新鮮味の欠片もない。
みんなどこか上の空。真面目に授業を受けている者がはたして何人いることか。
そういう私も上の空のうちの一人。
さっきから横目で空を眺めてばかり。今日もいい天気だった。
ピピー
パソコンから鳴り響くブザー。
チャットの申し込み音だ。授業中は禁止のはず。
でも、まぁ退屈凌ぎにちょうどいいか。メッセージを表示する。
『碇さんがあのロボットのパイロットというのはホント?』
どこからこういう情報は漏れるのだろうか。
『NO』
もちろん本当のことなんて言えるわけもなく。
面倒な事になるだけだろう。
『ホントなんでしょ?』
しつこい。
『NO』
『嘘つかないで。ホントなんでしょ?』
『NO!』
・・・・・
『ホントなんでしょ?』
『NO.だけど、私は誰がそうか知っています』
『しょうがないわね。そこで手を打つわ。で、それは誰?』
しょうがないって。おい。これでも精一杯の妥協。
『綾波君です』
「エェーッ」
途端に騒がしくなる教室。
みんなが見ていたのか。危なかった。
今や哀れ綾波君は人渦の中。
好奇心というのは時に人を狂気に溺れさせる。
私はそんな危ない橋を渡るなんて、頼まれてもごめんだ。
「それなら、碇さんもパイロットだよ」
人がせっかく回避したっていうのに。あっさり私に押し付けた。
すると女子の一人が私に近づいてくる。
「後で、体育館裏まできてくれるかしら」
確か委員長、のはず。
「ごめんなさい。呼び出したりして」
「いいえ。別にいいわ。」
この場にいるのは、委員長と相田とかいう奴。あともう一人、誰だかわからないけど小さい女の子が一人。
てっきり決闘でも申し込まれるものかと思ったけど、柔らかな語気から察するに違うらしい。
「いきなりであれだけれど、紹介するね。この子は鈴原の妹さん」
鈴原・・・。
「誰?」
「あなたの操縦するロボットのせいで大怪我して、今入院してる。今朝の私達の話、聞いてたとおもったけど。」
ばれてたらしい。大したものね。
にしても、いきなり言葉に刺を感じるようになった。
いえ、むしろ敵意に近いかしら。
「で、私にどうしろと」
「何かいう事あるでしょう!?」
恐い。けどいう事なんて何もない。
「けれど、あの時避難命令出てたでしょ。そんなの、外にいた人間のほうが悪いわ。」
「でも!」
「こっちは命がけよ?足元にいる蟻みたいにしか見えない人間なんて、気の付け様もないわ」
ひどいようだが、本当の話だ。
こっちに足元の人間を気遣う余裕はない。
それに、人付き合いは最初が肝心。
最初のイメージで威圧しておくのだ。そうしておくと、後々便利。
いや、何にって訳でもないけど。先生の教育の成せるわざかしら。
「あなた、人のことを何だと!」
突然委員長が掴みかかってきた。
人間、外見だけじゃ中の中までは見えないものだ。
にしても、ちょっとしたピンチ。
わざわざ殴られてやることもないだろうけど、返り討ちにするのも気が引ける。
どうしたものかな。
「相田。止めれば?」
第三者の声。
気付かない間に来たらしい。
綾波だ。
「え、け、けど」
「早くしなよ。それとも、君が女子更衣室にしかけた隠しカメ「委員長、乱暴はしちゃだめだ!」
綾波は何か言おうとしたが、その前に相田が絶叫に近い声を上げながら委員長を取り押さえに入った。
「は、離しなさいよ!」
「だめだ、離すわけにはいかない」
お互いの意地のぶつかりあいか。
片方はひどく切実なようだけど。
「あの、もういいんです。」
すると、今まで黙っていた鈴原妹が口を開いた。
「もういいんです。確かに、この人は許しがたいけど、結局出歩いていた兄が悪いんですから」
「で、でも・・・」
「ヒカリさん、呼んでいただいてありがとうございました。では」
格好いい。
発つ鳥跡を濁さず。
いや、ちょっと違うか。
でもとりあえずは上手く場を収めてくれた。
委員長も正気を取り戻したようで、私をキッと睨みつけると、大股で校舎のほうに戻って行った。
相田は一瞬、困惑した表情で私を見ていたが、すぐに委員長を追いかけていった。
まったく、私も恨まれたものだ。
「ありがとう・・・綾波君」
一応、助けられたわけだし、礼は言っておく。
「別にいいよ。たいしたことじゃないし。」
さらりと言ってのける。
照れ隠しとかそういうレベルじゃなく、全くの無表情。
意外と大した人かもしれない。
けど気になることが一つ。
「なんで、ここにいたの」
すると一瞬、はっとした顔をしたが、すぐに表情をもとに戻した。
「非常召集。一緒に行く?」
まぁ、一人で行くよりいいだろう。
ひょっとしたらにぎやかでいいかも知れない。
けれど、道中彼が喋った事は一つだけだった。
「綾波じゃなくて、シンジでいいよ」
これだけ。
wktk
ここも良スレの予感
職人さんgj
違和感があると思ったら名字も入れ替えだったのか
Gj!
非常召集。
ネルフ本部にかけつけてみれば、どうやら使徒が来たらしい。
できれば状況を詳しく知りたかったけど、着いた途端に初号機に乗せられた。
対空兵器で足止めをしているが効果は薄いらしく、一刻を争うのだとか。
一緒に来たシンジは待機。
彼の零号機は構造に欠陥があって動かせないらしい。
現在修理中。
「クソッ。だめだ。やっぱり映像は出ないか。」
第334地下避難所。
ここにいる大体の人は不安そうな表情をしていたが、相田ケンスケは別だった。
テレビつきラジオを覗き込んでいるが、肝心な映像には規制がかけれていて見ることはできない。
「なんとかして外の様子が見えないかな・・・」
首をひねりなんとか活路を見出そうと思案する。
が、彼の頭の中には既に答えがあった。
テレビで間接的に見ることができないのならどうするか。
答えは簡単。
直接見ればいいだけのことだ。
が、それには少なからず危険が伴う。
戦闘に巻き込まれる心配もあったが、一番恐いのは事が露見した時だった。
彼には両親がいないので親に怒られるのが恐いわけではない。が、ついこの前まで隠蔽されていた秘密組織ネルフ。
彼らが外を見せまいとするのは、使用する兵器の情報を知られたくないがためだろう。
もしその情報が少しでも漏れたことが分かれば、ネルフがどんな手に出るか。
それが恐ろしかった。
彼を悩ませていたのはそれだった。
どうする?
危険を冒してまで見る価値のあるものか。
無論だ。
それに今回を逃がしたら、もう見れないかもしれない。
後悔をしたくはない。
彼の考えは決まった。
誰にも悟られぬように慎重に移動を開始する。
後少しで扉にたどりつける・・・!
「あれ、相田君、どこへ行くの」
「えっ、えーと、その・・・そ、そうトイレにちょっと」
絶妙のタイミングで委員長の声がかかる。
思わずしどろもどろになってしまう。
いけない、ここで挙動不審にしていれば怪しまれる。
そう思い、なんとか平静を保とうとするが言葉がついてこない。
「本当に?まさか、何か企んだりしてないわよね」
―――――――バレた。
瞬間的にケンスケはそう思った。
実際に委員長は少し怪しんでいただけで彼が何をしようとしていたかは皆目見当はついていなかった。
白を切りとおしていればなんとかなったかも知れないが、生憎彼の頭は混乱状態。
そんな時の人の頭脳が下した決断はたいていあてにならないものだ。
そして彼の選んだ行動は。
「は、走るぜ!」
逃げ出す事だった。
「え、ちょっと、相田君!」
その後を委員長が追った。
「いい?訓練でやった通りにやれば大丈夫よ」
ミサトさんの指示は至極簡単。
地上にでると、やっぱりすぐそばに使徒がいる。
もう少し遠くに出せないのだろうか。
こっちにも態勢というものがあるのに。
今度の使徒は、イカ。
他に正式な学術名があるなら別だけど、見た感じはどう考えてもイカに酷使している。
ま、そんなことはどうでもいいわよね。
敵をサイトに入れてスイッチ。
先手必勝。
外に飛び出て敵がこちらを確認する時間を与えずに攻撃。
実践用にならったことといえばこの程度。
ミサトさんは満足しただろうか。
「バカ、煙幕で敵が見えない!」
そういうことは先に警告してほしい。
「や、やっと、追いついたわよ・・・」
「へ、へへ・・・外に出れば、こっちの勝ち、だ・・・」
怒涛のごとき鬼ごっこをした二人は、いつのまにか外に出ていた。
しばらく二人は動ける状態ではなかった。
が、突然に響く爆音に二人は飛び起きざる得なくなる。
使徒の攻撃で、ビルが崩れ落ちたのだった。
片や呆然としたまま。
片や嬉嬉としてカメラを構える。
この状況は前者のほうが人の行動として普通だが、ケンスケは違った。
第三新東京市でも指折りのミリタリーオタクである彼には、この瞬間はまさに至福の時であった。
が、そんな彼でも直にそんな余裕はなくなった。
使徒の触手で振り回される初号機。
そんな様子にもケンスケは感動した。
どんな形、状態であれ兵器というのは美しい。彼の心情だ。
だが、次の瞬間にはその顔は驚きと恐怖でそまった。
「この使徒、強い」
触手に足を捕まれ、空中を振り回されている状況。
鞭なら鞭でもっと別に使い方があるのに。触手だけれど。
なんともないように言ってみたが、多分現実逃避だろう。
自分がまいた煙幕から繰り出される触手から逃げ惑ううちに、こうなっていた。
こういうのを自業自得と言うのだと実感する。
そもそもこんな巨大な兵器で戦う割にはスペースが狭いのよ。この都市は。
が、今さらそんなことをいってもしょうがないだろう。
今はこの危機的状況からどうやって脱するかだ。
すでにアンビリカルケーブルは切断され予備電源に切り替わっている。
空中旅行もいいが、いつまでもこう振り回されててもいけない。
すると、一瞬本当に宙に浮く感じがした。
次の瞬間、地面に叩きつけられたのがわかった。
後頭部に痛みがグワングワン響いている。
「っつぅ・・・ん?」
ふと視線の端に、人影が。
あれは・・・。
学校で私を体育館裏に呼び出した、二人組。
確か、相田と委員長。
委員長の名前がでてこない。
なんでこんな所にいるのかしら。
と思ったら、使徒の触手が襲い掛かってくる。
「クッ・・・」
咄嗟に掴むが、失敗だった。
特殊装甲で覆われているはずの初号機の掌が、みるみるうちに焼け爛れていく。
そしてその痛みは直にこちらに伝わってくる。
今すぐ投げとばしたい衝動にかられるが、下手に動けば下の二人がどうなるか。
一応、私にだって人としての良心がある。
むざむざ人の命を危険にさらしたりはしない。
「現状維持のままエントリープラグを射出。早く下の二人を・・・」
ミサトさんの声が聞こえる。
「越権よ、葛城一尉・・・」
リツコさんとなにやら言い合っているらしい。
なんでもいいから早くしてくれないだろうか。
こっちはそろそろ痛みが限界だ。
それにしてもあの二人は中が悪いのだろうか。
私が初めて来たときも言い争いをしていた気がする。
唐突にプラグ内が暗くなる。
どうやら決まったようだ。
二人が飛び込んできた音が聞こえる。
「あ、碇さん・・・」
委員長が何か言おうとしている。
「黙っていて」
けれど、こっちはそれどころじゃない。
もう痛くてしょうがない。
意識が飛びそうだ。
急いで使徒を投げ飛ばす。
そして追う。
背中のプログナイフを装着。
途中でミサトさんがなんか言っていた気がするけど気にしない。
「はぁぁぁあぁぁぁッ!」
痛みの恨みを込めて、一刺し。
ナイフはコアに突き刺さるが、使徒は活動を続けている。
中々に丈夫なようだ。
ちょっと感心。
が、そんな暢気なことも考えていられない。
活動限界は着実にせまりつつある。
さらに使徒は最後の悪足掻きか、後ろから触手で背中から初号機を攻撃。貫通。
ちなみに、腹部というのはたくさんの神経が通っており刺されるととても痛い。
今の私の状況が、そんな感じ。
しかも触手だから、貫通しているなかでも容赦なく動くし、周りの肉を溶かしている。
なんだかぐちゃぐちゃにかき混ぜられてる気分。
なんだか淡々としていると我ながら思うけど、本当は思考なんて止まりそうなほどの痛み。
それでも止まらない事に感謝すべきか、恨むべきか。
戦場で冷静な判断力を失うこと。即ちそれは死に直結する。
誰の言葉だったか。あ、先生だ。
後ろの二人は気圧されているのか、何も言わない。
まぁ、そのほうがいい。話し掛けられると気が散るから。
とにかくもっと深く突き刺す事に専念。
活動限界まで、五秒を切った。
使徒のコアにもヒビが入る。
―――――後、少し・・・。
残り一秒。
最後に、渾身の力を込めて。
零
山奥にひっそりと建てられている施設。
中では使徒の「残骸」が解剖にまわされている。
本来は私なんておよびではないのだろうけれど、暇だから無理を言って着いてきた。
それに、自分がどんな相手と戦っているのか。
パイロットとして興味をそそられるところだ。
「構成物資の違いはあるものの、周波数は99・89%同じよ」
もっとも、内容のほうはさっぱりだけど。
「つまり、人間とほぼ同じってこと」
ダメね。未知。不可侵領域。
ちょっとぐらい成績がいいだけじゃどうにもならない。
先生はなんでこっちのほうをもっと重点的に教えてくれなかったのだろうか。
もうついていけない。
退屈になって、周りを見渡す。
「父さん・・・」
間違いない。
なんだかよくわからない使徒の内臓らしきものに素手で触れている。
大したものだ。
――――?
気が付いた。
よく見てみると、掌に傷跡がある。
火傷だろうか。
「ん?どしたの、レイちゃん」
私の様子がおかしいのに気が付いたらしい。
ミサトさんが尋ねてきた。
「いえ、父さんの手に火傷が・・・」
「火傷?」
ミサトさんは知らないらしい。
「レイちゃんがここに来る前、零号機の起動実験があったの。知っているでしょう」
リツコさんが語り始める。
零号機起動実験。暴走。了解している。
「あの時、射出されたエントリープラグを碇指令がこじ開けたの。相当加熱されてたにも関わらず。火傷は、その時のものよ」
あの、父さんが。
「そりゃ、神経配置を間違えられちゃ、エヴァも暴走するわよね」
「あら、ならあなたが代わりにやってみる?その口ぶりなら、私より上手にできるんじゃない?」
また二人は言い争いをはじめた。
仲がいいと評判だけれど、本当だろうか。怪しいところだ。
けれども、あの父さんがシンジを助けたというのは、本当らしい。
ハーモニクステストの時、シンジと父さんが話しているのを、プラグの仲から眺めていた。
何を話していたのか。
そんなことはどうでもよかった。
どうせ聞こうと思っても距離が遠すぎて音を拾う事は出来ない。
けれど、父さんは笑っていた。
シンジも、心なしか表情が普段より和らいで見える。
一体、どういう関係かしら。
なんだか目眩がする。
激しい欲求のせいだ。
あぁ、初号機の手が届く距離だったら。
で、私はシンジの家の前にいる。
なんてことはない、普通のマンションの一室。
ここへ乗り込んで、どうするつもりだったか。
特に考えはない。
気が付いたら住所を入手していて、気が付いたらここにいただけだ。
どうしよう。
父さんとの関係でも聞く?
そんな露骨な。
じゃぁ、他には?
・・・・・・。
何の考えもなく行動するとは、迂闊だった。
・・・決めた。
回れ右。
このまま帰ることにしよう。
くるりと振り向く。
「・・・なに、してるの」
目が合った。
綾波シンジ。
彼は買い物袋をぶら下げていた。
「はい。おまたせ」
あの後。
数秒間の沈黙の後、私は彼の家に招かれた。
ちょうど昼食の買出しをしてきたのだそうだ。
大安売りでちょっと買いすぎちゃったから、よかったらご一緒にどうぞ。
そんなノリ。
部屋の中はいたって普通。
テーブル、椅子、絨毯、クーラー、その他。
白とベージュを基調とした落ち着いた感じの部屋。
差し出されたのは、肉じゃがと野菜炒め。あとお味噌汁とご飯。
家庭の味、とでもいうのだと思う。
「いただきます」
「召し上がれ」
この人はいい主夫になるだろう。
「で、何しに来てたの?」
あ、やっぱりそうくるか。
どうしよう。
露骨に聞いて気分を害させるのもよくない。
この先パイロットとして付き合っていくんだし、わざわざ関係を破綻させることもない。
となれば、こうしよう。
「・・・一人で住んでるの?」
話題を変えること。
「だいたいね。時々、司令も来るけど。」
決まった。
彼と、父の関係。
「あ・・・。召集だって。行かなきゃ。」
彼は携帯を取り出すとそう言った。
「君まで、ついてくることないのに。」
ネルフ本部。
エスカレーターで地下へと降りている。
確かに。
彼の言う通り。
今日は零号機の起動実験であり、私は必要ない。
「暇、なの。別に迷惑はかからないはずよ。」
会話が途切れた。
なんとなく気まずい。
「零号機、乗るのは恐くないの」
会話を続けさせようとして、出た言葉がこれ。
「どうして?」
どうして、か。
会話がないと寂しいから・・・とか?
いや、答えになってないわね。
「以前のテストで大怪我したって聞いたから。普通は恐くなって、もう乗りたくなくなるわ」
すると彼はこう答えた。
「君、司令の娘だろ」
なぜそんな答えが出てきたのだろう。
わからない。
いえ、さっきの私と同じ。
問。意味のない答。
「父親を、信用できないの?」
父親。
その言葉を聞くと、胸が熱くなる。
頭がカッとする。
「信用?あんな父親を?」
自然と口元に嘲笑が浮かぶ。
醜い。
「母が死んで、そして数年間も私を置き去りにした。そんな男を?母を殺した男を?信用どころか、愛の欠片もない」
母を殺した。
そうだ。当時はそれが結構ニュースになった。
実験中の事故。
私は愛はないと言った。
違う。
愛はあるのだ。
相手が父親というだけで無条件に抱いてしまう、愛。
それもひどく形式ばったもの。
常に憎しみとセットの愛。
「それに」
私は少し、皮肉をこめて言った。
「少年が趣味の変態オヤジなんて、ね」
次の瞬間、風を感じた。
ばちっという、肉と肉をぶつけた時の音。
「女の子を殴るのね。」
私は彼に殴られた。
「殴られる前に殴り返したくせに」
彼は私を殴った。
ただし、未遂。
自惚れではないけれど、私は強い。
シンジの顔は赤く腫れていた。
零号機の起動実験は無事終了。
殴られたことが尾を引かなければいいと心配いていたけれど。
問題はなし。
けれど、別の問題が発生した。
使徒だ。
で、あっというまに初号機に乗せられた。
神業とでもいうべき速さ。
ここの職員はよく訓練されているようだ。
わかったような口をきく。
いつものようにものすごいGを受けながら地上へと吐き出される。
今回は、すぐ近くにいるようなことはないようだ。
よかった。
「レイ、避けてッ!」
え?何があったんだろう。
ふと、自分の体を見てみる。
穴。
穴があいている気がした。
多分錯覚。
けれど、次の瞬間猛烈な痛みを感じる。
いや、痛みかどうかもわからない。
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い。
ブラックアウト。
そろそろ佳境?
職人さん乙!面白い!
「敵レンジ外からによる長距離射撃。現時点で可能な手段としては最も確実な方法です。」
ネルフ本部の司令公務質。
いくら作戦指導者といえども、滅多に入る事は許されない。
今回それが許されたのはそれほどの非常事態だからと言う他ない。
ミサトは、少なからず自分が緊張しているのがわかった。
これが最善の方法。
とはいっても、確立は極めて低く成功するかどうかはわからない。
それでも、やらなくてはならない。
しょせん、物事は確立では図れないものだ。
成功するかしないかの半々。
これが今までの信条だ。
「マギの回答は?」
「スーパーコンピュータMAGIによる回答は、賛成2、条件付賛成1.成功確立は8・6%。最も高い確率です。」
司令とのやりとり。
何を考えているのか読めず、言い訳が通用する相手とは思えない。
だから正直に報告する。
けれど、内心の不安は隠す。
不安というのは、他人の信用しようとする気持ちを裏切る態度だ。
8.6%。
普通は、成功しない確率だ。
「反対する理由はない。やりたまえ」
内心、ほっとする。
許可が取れた。
これで、後は実行するのみ。
成功かどうかなんて二の次だ。
「それでは、失礼します」
だが、司令は後ろを振り向く前に私を呼び止めた。
「ただし、一つ条件がある。」
相変わらず、考えは幕の向こうだった。
知らない、天井。
いや、知っている。
私の部屋。つまりは病室。
だんだんと意識が覚醒していく。
思わず、腹部に手をやった。
毛布の上からなでる体は何の変哲もない。
普段と変わらない。
少なくても、風穴が開いていたり、ということはないようだ。
思い出してもゾッと・・・・しない。
あまりにも現実離れした感覚。
痛みかどうかもわからない、痛みを超越した痛み。
体に風穴が空くときの間隔とはあんなものだったのか。
次の瞬間、体が震えた。
恐怖の変わりに感じるのは、焦り。
私はまたすぐに初号機に乗るだろう。
使徒は倒されていないのだから。
アレにまた乗らなくちゃならない。
同じ事が繰り返されないとどうして言えよう。
冷汗が滲み出してくる。
呼吸が止まりそうなほど圧迫感。緊張。混乱。
――――――――苦しい・・・。
プシュッという音がする。
扉の開く音だ。
誰かが入ってきた。
できれば、こんな姿見られたくはないがこの状態ではしょうがない。
「大丈夫?」
シンジ。
第二者の介入で、少しは気がまぎれた。
ほんの少しの間で憔悴しきっていたが、なんとか顔を上げる。
「何か、用?」
「ヤシマ作戦のスケジュールを伝えに来た。」
ヤシマ作戦。
何、それ。
が、私のそんな疑問に答は返ってこず、シンジは言葉を続ける。
「ヤシマ作戦は本日零時零分より開始。碇、綾波両名は六時にエヴァに搭乗。待機。以上」
よくわからないが、私はやはりエヴァに乗るらしい。
が、何故か先程までの感情は湧いてこない。
焦り、緊張。そういったものとは違う。
恐怖だ。
はっきりとした、恐怖。
初めて使徒と対峙したときなんてなんともなかったのに。
ここに来てようやくこの感情が追いついてきたのだ。
痛み。
そういう具体的なものが現れて、はじめて私は恐怖を感じる。
恐がるのは別に悪い事じゃない。
恐いと思うことは本能だ。
生への執着。
「これ、食事。」
「いらないわ。この状態で、食べられると思うの」
半分八つ当たり。
けど、こうでもして発散しないと気が狂いそう。
シンジはそれもそうだねと言っておとなしく引き下がった。
沈黙。
この人といるといつも沈黙につつまれている気がする。
「私、恐いのよ。エヴァに乗るの」
気が付けば私は語りだしていた。
「あんな目にあって。死にたくないの。」
「ふぅん」
なんて淡白。
「知っている?お腹に穴空けられるのって、あまり痛くないの。変わりに、熱い。またあれを味わうかもしれないと思うと、ね」
「じゃぁ、僕は行くから。」
それだけ。
他に、何か言ってもいいと思う。
まるっきり無視されたのと同じだ。
少し空しい。
「間違っても、その格好でこないでね。」
そんなの、自分で分かっている。
まわりに服も見たらないし、考えないでおいただけ。
「この格好見て、何も思わないの?」
「え、何が?」
顔を真っ赤にしたりとか、声を上ずらせて慌てるとか。
ここまで無視とは、さすがに悔しい。
ベッドを降りて近づく。
やっぱり、何の表情も浮かべていない。
バキッ。
誤解のないように言っておくけど、ビンタだ。
自分の腕の何処にこんな力があるのか、我ながら不思議。
顔を見ると、さすがにポカンとしていた。
ベッドに戻って毛布を被った。
「さようなら」
固まっていたようだったから、声をかけておいた。
「狙撃、防御共に初号機の担当とする。零号機はこの場で待機」
作戦場所まで移動し、ミサトさんから作戦の説明を受ける。
初号機、つまりは私に課せられた任務は、使徒の狙撃と、敵が攻撃してきた時の防御の二つ。
つまり、全部一人でやれと。
「なぜ、僕が待機なんです」
珍しくシンジが喰いついた。
プライドが許さないのか。
彼にプライドなんて感情があるのかはわからないけど。
「零号機はまだ作戦に耐え得る状況ではありません。司令がそれを考慮したうえでの命令です。」
父さん。
私に死ねというのだろうか。
そんなにシンジが大切ということらしい。
あの真性ショタコン変態オヤジっ。
が、もう決まったことのようだ。
ミサトさんも悔しそうに歯を食いしばっている。
当たり前。
戦力が少なければ結局勝率は下がるのだから。
急ごしらえされたケージ。
作戦時間までここで待機ということらしい。
すでに周りは夜。
運のいいことに今日は綺麗な満月だ。
これが見納めかと思うと、尚更。
少し離れたところにシンジ。
やっぱり沈黙だ。
「シンジは、どうしてエヴァに乗っているの?」
先程殴ったことは気にせずに話し掛ける。
あっちもたいして気にしてないだろう。
「命令だから」
「情けないのね」
いいなり。
誰の命令かは言われなくともわかる。
父さんだ。
「君は?」
やっぱり私の言葉なんてさして気にもならないようだった。
「そうね。私には、コレしかないからかもね。母親は死んだし、父親はいないも同然。友達も、恋人もいない。それに、エヴァに乗らなかったら私は誰からも必要とされない。だから乗るのよ」
「ふぅん。強いんだね」
強い。
私が?
やはり彼の言葉はよくわからない。
私には、難しすぎる。
「時間だよ。行こうか。」
シンジは満月をバックに立ち上がった。
待機のクセに。
なんだか神秘的で、なんだか悔しかった。
「あのさ、綺麗、だったよ」
一瞬、何のことかわからなかった.
しかし、すぐに何のことか了解する。
今さら言われても意味はない。
しかも、そういう答を期待していたわけでも。
けれど、彼は彼なりに気にしていたようだ。
なんだかおかしい。
「じゃぁね」
別れの言葉を告げられた。
「生きていられればいいね」
最後に皮肉。
他にも気にしていたことがあったようだ。
「ただいまより、午前零時零分をお伝えします。」
「ヤシマ作戦、開始!」
ミサトさんの声は相変わらず威勢がいい。
あの声を聞くと、なんだか成功しそうな気がする。
けれど、しょせんその気持ちは自らが作り出した気休めでしかないことを知っている。
左腕にとてつもなく重い盾をくくりつけて装備。
右手には巨大ライフル。
身動きもとれない。
まぁ、だから盾があるのかもしれないけど、ミサトさんの説明によると敵の攻撃を防いでくれるのは17秒が限界。
そしてライフルは一発外すと再充填するのに20秒。
20−17=3
外したら、どうなるか。
想像すると恐いから止める。
「激鉄おこせ!」
オペレータさんの合図でスイッチをいれる。
だんだんとカーソルが中央に寄っていく。
私のやることなんて簡単。
ほとんどのことはコンピュータがやってくれるから、トリガーを引くだけでいい。
他にも、敵の攻撃を防ぐという役割もあるが、そっちのほうは考えたくもない。
カーソルが重なる。
「撃て!」
ミサトさんの声に合わせて、トリガーを引く。
閃光。
日本中からかき集められた電力は、まっすぐに使徒へと向かっていく。
が、その瞬間に使徒はみずからも攻撃を発した。
まるで磁石のように反発しながら、二つの光は軌道を変える。
―――――――――外した・・・・・
一瞬、絶望する。
が、体はそれより先に新たに激鉄を起こす。
まるで機械。
こんな状況なのに、苦笑してしまう。
ふと、使徒をみる。
立方体のようなその形の中心には、再び光が集まりつつある。
最悪だ。
本能的に盾を構える。
閃光。
すでに再充填完了まで10秒を切った。
けれど、盾のほうは17秒はおろか5秒も持たずに崩れ始める。
全身が熱い。
後5秒。
だけれど、既に意識は遠のきつつある。
――――――――これで、本当の終わり。
けれど、そうはならなかった。
『レイッ!!』
それは誰の声だったか。
リツコさん?ミサトさん?シンジ?まさか、父さん・・・?
とにかくその声で、私は現実へと戻された。
全身が焼けているようだ。
痛みで指が震える。
けれど、反射的にトリガーを引いた。
それだけで激痛が走り、悲鳴をあげた。
閃光が走り、今度こそ命中する。
―――――――やった。
気が付けば、痛みは消えていた。
といってもまだ激しい痛みの余韻が残っているけど、声をあげるほどでもない
終わったんだ。
安堵する。
体を動かせずにいると、急に扉が開いた。
シンジが顔を覗かせる。
待機現場からかけつけてくれたのだろうか。
表情をみると、なんだかぽかんとしている。
「生きてたんだ」
失礼な。
私を死んだものと思ってたらしい。
何か言い返してやろうかと思ったけど、やめておいた。
彼は泣いていた。
「なんで、泣いているの?」
「わからない・・・」
悲しいの?嬉しいの?
よくわからない。
けれど、彼も人なんだ。
感情に任せて泣けるのは、人間だけ。
「ごめん、泣いたりして。けど、こういう時どうしていいか・・・」
「笑えばいいと思う」
なんで笑えばいいなんて言ったかは覚えてない。
けど、彼の笑顔を見て思ったことがある。
父さんが惹かれるのも無理はないって。
あれ、長い。
いい!
そろそろトリップ付けて
良いなこのスレ
あんまり殴りすぎるとセカンドぽくみえるな…
ゲンドウ→シンジ←レイ?
揚げさんこちら、手の鳴る方へ
碇レイと綾波シンジで立場入れ替えで、
ゲンドウはそのままで、ユイと入れ替わってはないんだな
乗りたくないよな、ゲンドウ入ったのなんか
>>95 ゲンドウがユイと入れ替わってたら…
レリエル内部での「お母さん?」のシーンが
ひどいことになるなw
僕が死んでも
代わりがいるから
アスカとの同居はどうなんのかな?
「キスしようか……。」
うわあ。やば……。
アスカがレズになる
太平洋艦隊。
国連軍公認空母オーバー・ザ・レインボー五隻。
他戦艦四隻から成る、セカンドインパクト以前からの大艦隊。
全部相田の受け入れだ。
日曜日。
本来なら自室で本でも呼んでいるところだが、ミサトさんから呼び出された。
いい所に連れて行ってくれるというが、正直に言うと気乗りしなかった。
けれど、呼び出されたといっても内容は召集命令。つまりは命令だ。
職権乱用もいいところだ。
せめて、本当にいいところに連れて行ってくれることを期待していたら。
ここだ。
太平洋の海に浮かぶ大艦隊。
任務はエヴァ弐号機及び専属パイロットの護送。
これがいいところ。
ネルフに属してはいるものの、私にミリタリー趣味はないから興味すら湧かない。
けれど、本当にいい天気で。
少しずれているけど豪華なクルージング。
「すごいすごいすごいすごいすごいすごすぎるぅ!」
今日私が呼び出されたのは、パイロットどうし、早めに顔を合わせておくこと。
道中でミサトさんから聞かされた。
それなら、ここにシンジもいるはずなんだけれど。彼の姿は見えなかった。
「あ、あの。ありがとうございます。私達まで読んでいただいて」
「・・・ありがとうございます」
代わりにいたのは。
相田ケンスケ、委員長。そして鈴原妹。
後ろの二人の本名は未だにはっきりしない。
「気にすることないわよ。どうせ全部経費で落ちちゃうんだから」
私が気にする。
本来ならば気まずくて顔も合わせたくない人達。
もちろん私が誘ったんじゃない。ミサトさんだ。
「ミサトさん。なんで、綾波君がいないんですか」
「あぁ、彼?私、シンジ君苦手なのよねぇ」
苦手。
自分勝手な人だ。
こっちの気も考えてほしい。
例え沈黙につつまれても、まだシンジのほうが気兼ねしない。
「でも、レイちゃん一人じゃ心細いだろうと思って。学校での対人関係洗って友達とおぼしき人物を誘っといたのよ」
「洗っておいた・・・。誰が調べたんです」
「あら?ネルフ諜報部に決まってるじゃない」
案外、ネルフというのはあてにならないのだろうか。
「Hello、ミサト。元気してた?」
いつの間にか、目の前に栗色の髪をした子が一人。
「アスカも元気そうね」
どうやら知り合いらしい。
「紹介するわ、彼女がセカンドチルドレン、惣流・アスカ・ラングレーよ」
その瞬間、まるで狙っていたかのように吹く、爽やかな潮風。
そしてめくれあがるスカート×3。
ちなみに私は入っていない。ジーパンだから。
パン、パン、パン。
鋭い音。全段命中。
ケンスケに。
「な、なんで俺が・・・」
「見物料よ、三人分。安いもんでしょう。」
この人の分はともかく、後の二人は叩いてくれと頼んだのだろうか。
自分勝手。
「で、噂のサードチルドレンはどれ、ミサト」
「あぁ、この子よ。碇レイちゃん」
セカンドはなんだか嫌な視線で私を見てくる。
絡みつくようだ。
「ふぅん・・・。まぁまぁね」
何が。
ここまで。
荒削りなうえ短いですが。
age
>>104 上手い!
レイのキャラクターがよく出てます。
ほ
「どうだ?ファーストチルドレンは」
「そうね。何考えてるのかよくわからないけど、いい子そうね。優等生」
甲板の上。潮風が気持ちいい。
しかも、想い人と二人っきり。
別にそういうシュチュエーションじゃないことはわかりきっていたけど、それでもなんだか嬉しい気分。
「そうか。まぁ、彼女はいきなりの実戦でなんの訓練もなしにいきなりシンクロ率60%を叩き出しているからな。優等生には違いない」
「うそぉ!?」
けど、それも束の間。
胸の奥からなんだか黒い感情がわき上がって来る。
嫉妬?焦り?いや、違う。
このアタシでさえシンクロするのに何年間もかかったのに。
それなのに、なんの訓練も受けていない素人が一発で?
許せない。許されるはずがない。
「まぁ、俺はそろそろ部屋に戻るよ。葛城に挨拶するタイミングを逃したが、着いてからでいいだろう」
加持さんがその場を離れても、特に何にも感じなかった。
それ以上に今は優先すべき感情があった。
今はともかく、あの子に教えてやるのよ。
アタシがNO,1だって。
「いやー、ミサトさんかっこよかったなぁ」
「ふふっありがと」
エスカレーター。
あれからこの船の艦長に挨拶をかねて書類を渡しに行った。
険悪な雰囲気ながら、なんとか話を終え、船内をうろついている。
まぁ、話の内容は皮肉の応酬に業務的会話を取り混ぜたという感じ。
普通は逆だ。
「でも、なんか感じの悪い人でしたね」
「プライドの高い人なんでしょう。皮肉の一つの言いたくなるのよ」
「さっすがミサトさん!お心が広い」
なんてことを言って余裕そうに見えるが、艦長の言葉に青筋を立てていたのをこの人は忘れてしまったんだろうか。
自分の尊厳を守るための嘘なんて見苦しいだけなのに。
そしてなんだろうか、ケンスケの態度が妙に感に障る。
媚を売っているのがわかる。
あからさま過ぎて見てる方まで気分が悪くなってくるようだ。
あぁ、早く甲板に出たい。
「サードチルドレン」
誰?
私をそう呼ぶ人物・・・・・。
該当なし。
しかし、名前ではなくて職名(?)で。
あまりにも他人行儀というか。かえって失礼だ。
「ちょっと付き合って」
あぁ、セカンドチルドレンね。
「で、何の用?」
連れてこられたのは、別の船の甲板。
なんだか巨大な布で何かを覆っている。
いや、大体の予想はつくのだけれど。
「これよ」
セカンドが布をめくると、そこには、やっぱり。
エヴァとおぼしき巨大な人形。
これが弐号機か。だけど・・・・・・。
「派手なのね」
真っ赤だ。
しかし、派手な割には形状においてさして目立ったところはなく、あるとすれば四つ目ぐらいか。
色はこの上なく派手なのに、その形状の地味さが奇妙なアンバランス感を醸し出している。
簡単に言えば、なんか変。
口には出さないけど。
「違うのはカラーリングだけじゃないわ。所詮、零号機と初号機は開発過程のプロトタイプとテストタイプ・・・・・・・」
何か語り始めた。こういう類の話は案外長引くことが多い。
セカンドはいつの間に上ったのか、横たわっている状態の弐号機のプラグ挿入口に立っていた
結構足場は悪そうなのだが、大丈夫だろうか。
声をかけたほうがいいか?
けど、本人は悦に入って演説してるみたいだから途中で水を差すのも気が引ける・・・というか、多分怒り出すだろう。
どうしたものか・・・。
「これこそ実戦用に作られた、世界初の正真正銘のエヴァンってキャァ!」
突然の衝撃。
それも、かなり大きい。思わずしりもちをついてしまう。
「爆発・・・」
それも近い。
おそらく使徒。緊急事態。おそらく。
エヴァが必要になるということ・・・は。
「セカン・・・・ド?」
先程セカンドをいた所を見上げる。が、そこに人影はない。
そして、視線を下へと向けると。
いた。
ただし、少し問題があるようだ。
弐号機の首あたりにセカンドは横になっていた。
が、起き上がる気配はない。
どうやら、さっきの衝撃で転げ落ちてしまったらしい。
「起きて」
試しに叩いてみる。
起きない。
冷却液に顔を突っ込ませてみる。
変化なし。
駄目。気絶している。
かくなる上は。
「やるしかないわね」
私が。
とりあえずセカンドは船内に運んでおいた。
プラグスーツはないけれど・・・なんとかなるだろう。
エントリープラグ内の様子は初号機と大差ない。
けれど、システム起動中に突然のエラー。
「バグ?」
・・・思考言語か。
ドイツ語なんてわかるわけない。
「思考言語切り替え。日本語をベーシックに」
よし、行ける。
「エヴァンゲリオン、起動」
『オーゼロより入電。エヴァンゲリオン弐号機起動中』
「ナァイス、アスカ!」
「いかん、起動中止だ、元にも「構わないわアスカ、そのまま発進して!」
どうやらミサトさんがまた無茶を言っているようだ。
けど、今回その無茶を引き起こしたのは私なのだけれど。
なんだか面目ない。
「し、しかし本気ですか?二号機はB装備のままですが」
え?
つまりそれって、海に落ちたら終わりということ?
「難しいわね」
「レイちゃんも乗ってるのね!」
「はい」
というか、私しか乗っていないのだけれど。
「ようし、アスカ!出して!」
私しか、いない。
「ミサトさん。甲板に外部電源の用意を」
さて、移動方法は。
多少。いや、かなり荒っぽいが飛び移るしかないだろう。
「・・・来た」
反射的に戦艦を踏み台にする。
赤いボディ。人型。戦艦を蹴って通常の何倍かの速度で移動・・・。
まんまか。わかる人にはわかる。はず。
弐号機が跳び上がると同時に今まで乗っていた空母が真っ二つになった。
可哀相に。
でも、気にしてもいられない。
次から次へと飛び移っていく。
その姿ははたから見れば赤い彗星に違いない。
が、なかなかに神経を使う作業でもある。
慣れない弐号機だと、感覚もシビアだ。
いつ踏み外してもおかしくはないかもしれない。
が、なんとか空母に着艦する。
その衝撃で空母は傾き、搭載されていた戦闘機が海へと落ちていく。
ケンスケなら涙を流すような場面だろう。色んな意味で。
とりあえず、ケーブルを接続。
武器は・・・プログナイフ一本。
なんとか・・・無理か流石に。
海上に姿を現した使徒は、今までのものより遥かに大きい。
今のところ、コアは見られない。
となると、裏か、あるいは中。
・・・中にしよう。
とりあえず、使徒はこちらに接近しているが、攻撃範囲にくるまで待つしかない。
この時間は、極めて短いはずなのに、とても長く感じる。
よく小説でもこういう表現をみかけるが、本当だった。
―――――来た。
受け止めるために腕をふるう。
グシャリ。
え?
なんだか、左腕に嫌な感触。
おそるおそる見てみると、まるで潰された蚊のごとく、一機の戦闘機がはりついていた。
なんとなく、右手で払い落とす。
どうやら、離陸途中でぶつかってしまったらしい。
中の人は大丈夫だろか・・・。
残骸を払い落としといていう言葉ではないかもしれないけど。
気を取り直して正面を向くと、そこには予想していたより少し大きい、使徒が。
一瞬の思考麻痺。
が、本能は働いてくれていたようだ。
とっさに受け止める。
なかなかに重い。
けれど、なんとか体勢を立て直し使徒につかみかかる。
そして、使徒の口を無理矢理にこじ開け・・・・入る!
「ちょ、レイちゃあぁん!?」
後には、ミサトさんの悲鳴だけが残された。
「あぁ、水中戦闘を考慮すべきだったわ」
「あら、珍しいわね。反省?」
新横須賀湾。
あぁ、やっと陸地についた。
使徒は・・・。
まぁ、言うまでもないだろう。
なんだかミサトさんとリツコさんが話している。
初めてみる友人同士の顔だ。
結局セカンドはあのまま病院送り。
それなりにひどい脳震盪だそうだ。
あとは、あの戦闘機の中の人・・・。
いや、多分見つからない。
他にも死傷者はたくさんいるだろうから、おそらくそれに混じってわからないだろう。
委員長たちは先に帰った。
さすがに、一度エヴァを見ていて、自業自得なみにひどい目にあったことがある委員長やケンスケはいいとして、鈴原妹怯えぶりが酷かったそうで。
一番に送られていった。
私はというと、海を見ていた。
岬の先端で。
LCL独特の血のような匂いが服に染み付いてしまったけれど、まぁいいだろう。
また買えばすむこと。
特に感慨にふけるような出来事はなかった。
でも、なんとなく海を見ていたくなったのだ。
なんだか、引き寄せられるように。
・・・・・?」
ふと、波打ち際に何かが打ち上げられているのを見つけた。
近づいてみると。
「トランク・・・」
それもたいそうごっつい感じの
試しに触れてみる。
「!」
思いのほか簡単に、いや。
拍子抜けするほど簡単にトランクの蓋は開いた。
なんだか、恐い。
自分で開けといていうのもあれだけど。
でも、それは未知への恐怖ではない。
もっと、別の。
それでも好奇心に負けて覗いてみると・・・。
なにも、ない?
いや、違う。
見えないんだ。
トランクの中は、おかしいぐらいの光を発していた。
その光に私は直に当てられ、身動きが取れなかった。
思わず目を閉じる。
そして―――――――。
なんともなかった。
おそるおそる目を開けてみれば、そこには目が潰れそうな光なんてなく、トランクの中身は空だった。
そしてトランクの中は、なぜか鏡張りのように光を反射している。
何かの金属で塗装されているようだ。
私が見た光は、ただの反射光だったのだろうか。
でも、あれは・・・・・・・・。
目が覚めると、そこは白一色で統一された部屋。
まさか、自分がこんな場所に世話になるとは。
そこは病室だった。
自分は病室というのはどうにも好きになれない。
一色で統一された部屋も、まるで余計なことはするな、じっとしていろと脅しているような感じも、好きにはなれない。
そして、今回は特に。自分のベッドの傍らに座っているのがきれいな看護婦ではなく、いかつい中年と老人が一人とは。
「いやはや、波乱に満ちた船旅でしたよ」
本当に、死んだものと思いましたよ。碇司令。
「ご苦労だったな」
そんな無愛想な表情で労を労われてもねぇ。
「で、例のものは」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「えー、いやその」
「・・・はっきりしたまえ」
明らかにお怒りだ。
まずいな。これは。
予定より早く、消されてしまうかもな。
「紛失・・・しました」
まだ真実にはほど遠いというのに。
相変わらずの荒削りですが。
微妙に長いです。
hosyu
隣の部屋に誰かが引っ越してきた。
いや、引っ越すという表現は適切ではないだろう。
なんせ、ここは病室。
つまりは入院してきたということだ。
最初、私にはこの病室を含めた一フロアが与えられた。
けれど、いつまでも私の貸切にしておくわけにはいかないのだろう。
なんせ戦闘の度に負傷者は増えていくのだ。
病室は足りないくらいなのだろう。
それに、私が使っているのはこの一部屋のみ。
反対する理由もないし、もしかしたら話し相手になってくれるかもしれない。
一人には慣れているつもりではあったが、さすがにここまでだと寂しいというか、逆に恐怖までわいてくる。
そこに誰かが来てくれたのだから、嬉しくもなる。
少し様子でも見てこようか。
多分、面会くらいは許されるだろう。多分。
そのまえに、着替えようか。
さすがにパジャマのままではまずいだろう。
プシュッという音がして扉が開く。
外には人の影はない。
当たり前か。
この前までは私しかいないフロアだったのだし。
外の景色が伺える窓からは白い光が差し込んでいる。
病院のもともとの白に、更なる白を重ね塗りしているようだ。
真っ白な、こちらまで染まってしまいそうな色。
それは人工ながら、光というものの本質を表しているような気がした。
部屋から一歩を踏み出す。
すると、ちょうど隣の部屋の扉が開き人が出てきた。
白髪の、柔和そうな目をしたお爺さんだ。
この人がお隣さんか。
良さそうな人。
お爺さんは部屋から出てくると、すぐに私を見つけたようだ。
微笑んで軽く会釈をした。
私もそれに笑顔で返す。
この人なら、話し相手くらいにはなってくれるかもしれない。
なんだか、少し暖かい感じになった。
すると、部屋からもう一人出てきた。
誰だろう、お爺さんの連れだろうか。
黒い服、黒い髪と顎鬚。そしてサングラス。
暖かいと思っていたのに、今度は鳥肌が立ってきた。
父さん。
となると、隣のお爺さんは……副指令か。
あっちのほうでも、こちらを見つけたらしい。
サングラスでよくは見えないが、ほとんど睨んでいるといって判断していいほどの重圧感が飛んできた。
こっちも負けじと睨み返す。
何故だか脚が震える。
できることなら目を逸らしたい。
けれど、つまりそれは私の負け。
――――――逃げちゃダメ。
なんとか目は逸らさなかった。
けれど、相手に睨んでいると感じてもらえていたかどうか。
なんだかつまらない意地のような気もするけど。
しばらくすると、父さんのほうが視線を逸らし、そのまま離れていった。
最後に副指令が私をチラリと一瞥しただけで、父さんは振り返ろうともしなかった。
とりあえず、隣の住人には挨拶をしておこう。
扉が開くと、中には男の人が一人ベッドに横たわっていた。
寝ているのだろうか。
「おや、君は…」
起きていたらしい。
首だけを動かして私のほうを見てきた。
どうやら動けないだけらしい。
重症のようだ。
「いえ、今この部屋から父…指令が出てくるのを見かけたもので、気になってつい…」
嘘。
でもこの方が受け入れてもらいやすいだろう。
「あぁ、そうか。君が碇レイちゃんか」
何故、私の名前を知っているのか。
男の人は私の気持ちを読み取ったようで、また話し出した。
「君は有名だよ。なんせ、初めての実践で初号機を動かし使徒を倒したファーストチルドレンなんだからね」
「…私はサードチルドレンです」
男の人は表情一つ崩さなかった。
それが、なんだか不気味に見える。
もっと慌てたりしてもいいだろうに。
「あ、そうか。俺としたことが、うっかりな」
なんだか私には急にこの人が怪しい人物に見えてきた。
「おいおい、そう恐い顔しないでくれよ。綺麗な顔が台無しだ。あぁそうだ。俺は加持リョウジ。よろしくな」
急に話題を変えてきた。
けれど、まぁいいとしよう。
せっかく関係ができたんだからこの場で壊すこともない。
綺麗か…。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
「加持さんは、どうして入院されたんですか」
あれから少しの雑談をした。
最初は怪しい人物だとは思ったけれど、話してみるとなかなかいい人だ。
「ん?俺か。まぁ、いろいろとな…」
急に言葉を濁してしまう。
言えないことでもあるのだろうか。
そういえば、なんで父さんはこの人の部屋にいたんだろうか。
無精髭を生やして、一見だらしなさそうにしているこの人が、案外重役だったりするのかな。
「早く、良くなるといいですね」
格式ばった挨拶。
いつものことながら、言葉に感情が入らない。
「まぁ、な…」
また言葉を濁した。
けれど、今度は何か沈み込んだ感じだった。
「良くなったらよくなったで大変だからな」
本人は気軽そうに言う。
どういうことだろうか。
すると、加持さんは急に真顔になってこういった。
「実は、俺はスパイで命を狙われているんだ」
沈黙。
「なんてな。つまらなかったかな」
ハハハなんて笑いながらまた気軽そうに言った。
けれど、なんだか彼の表情は何か考え込んだ顔に見えた。
少し気になったけど、その後また少し雑談をして私は病室を後にした。
後日、私は加持さんのお見舞いに行った。
お見舞い品は、欄の鉢植え。
さすがに加持さんも苦笑していた。
GJ!
しかし加持は殺されるんじゃなかろうか。
カヲル「あれはシンジ君が馬鹿だったんだよ。」
バシッ!
カヲル「!!…あ…ああ…僕の前歯が…」
「駄目
碇さんが呼んでる」
「シンジ!!」
いいね
130 :
イヨ:2007/06/07(木) 01:01:12 ID:???
EOEなら変換して投下できそう
ぜひ読みたい
約一ヶ月続き来てないのか
つーかアダム紛失しちゃったらやばいんじゃないの?www
◆wj0FdWk1b.はまだかー
続きwktk
日未明、桐半島沖にて巨大な潜行物体を確認。
パターン青、使徒と確認。
使徒上陸と同時にエヴァによる迎撃を試みる。
「先の戦闘によって第三新東京市の迎撃システムは深刻なダメージを受けているわ。実践での稼働率は0といっていいわね。従がって今回は上陸直前の目標を一気にたたく。いいわね」
ミサトさんの今回の作戦要項が伝えられる。
作戦に参加するエヴァは二機。
私の初号機と、こないだの弐号機。
弐号機の操縦者はこないだと違ってちゃんとセカンドが乗っている。
「まったくせっかくの日本デビュー&初実戦なのにどうして私一人に任せてくれないのかしら」
零号機はまだ第五使徒とのダメージが修復されていないらしく、今回は本部で待機。
それにしてもまさか飛行機で現場に運ばれるのとは思わなかった。
見えるのは田と山ばかりだが、この高さからだとなかなかの景色に見えてしまうから不思議。
普段は何気ないものでも、少し視点を変えると、こうも違って見えるのか。
場と時をわきまえずにそんなことを考えてみる。
「…ちょっと、なんとか言いなさいよサードチルドレン!」
何故か突然セカンドの矛先がこちらに向けられた。
さっきのは独り言じゃなかったのか。
「何のことか、わからないわ」
「とぼけんじゃないわよ、こないだの一件、忘れたとは言わせないわ!」
おそらく、私が彼女の初実戦を(不本意ながら)奪ってしまったのが未だに忘れられないのだろう。
何も競ってるわけじゃないんだから別にどうでもいいと思うけど…。
プライドが高そうな彼女のことだ。
私に負けたとでも思っているのだろうか。
勝った負けたで全部が片付く世界じゃないし、そもそもあれは不慮の事故…。
「大丈夫よ、私は気にしていないから」
「あんたが大丈夫でも私はだめなのよ!」
なんだか微妙に噛み合わない会話を続けてしまう。
「ちょっといい加減にしなさい、あんた達。もうすぐ到着よ。着地の準備をして」
ようやくミサトさんが止めてくれた。
前方には海が見える。
「…じゃぁ、お先に行くわよ」
弐号機が切り離され高度数百mから一気に落下していく。
続いて私も。
別に高所恐怖症ではないが、こんな高さから落とされると、さすがにゾクッとする。
が、それも長くは続かない。
ものの数秒で砂浜に着地した。
砂浜には既に作業員が着いている。
アンビリカルケーブルを接続され、武器を渡される。
「二人掛かりなんて卑怯でヤだな。趣味じゃない」
けれど、私たちに手段を選んでいる余裕はない。
生き残るため。
彼女もそれを承知して、敢て口にしたのだろう。
「二人とも、来たわよ!波状攻撃をしかけて。接近戦ね」
前方のよくてエメラルドグリーン、悪くてまさに緑色をした海から突然水柱があがる。
降り注ぐ水しぶきの中から、人型に近い形をした使徒が現れる。
「じゃ、私から行くわ。援護お願いね」
返事を待たずに弐号機が走り出す。
多分ミサトさんも同じつもりなのか最初から私にはパレットライフルが渡されている。
「ッ!」
銃の衝撃がこちらにも伝わってくる。
ATフィールドは中和してあるのに、使徒には傷一つ付かない。
傷つけるための物なのに、これでは存在意義が疑わしくなる。
それでも、一応足止めとして効いているようだった。
そうだと思いたい。
使徒は出現位置から一歩も動いてはいなかった。
「いける!」
セカンドが使徒に飛び掛る。
私は弐号機に被弾しないようギリギリで射撃を止めた。
「テヤアァアッ!」
セカンドの一声とともに使徒の体に縦の閃光が走る。
そして、次の瞬間。
使徒は鮮肉を曝け出して二つに割れた。
その腕前は見事というに値する。
「どう、サードチルドレン。私の実力は」
けれど、あまりにあっけなさすぎた。
「ちょっと、聞いてんの…ってな!?」
次の瞬間、使徒の残骸が蠢きだしそれぞれの皮膚が捲れ上がり、脱ぎ捨てられた。
それは、そきほどの原型を一回り小さくした形となり、さらに二体となって現れる。
「ッ!」
本能的に危ないと感じ、パレットライフルを片割れに撃ちつける。
弐号機への被弾の可能性は気にしない。なんとかしてくれるだろう。
しかし、やはり使徒には傷一つ付かなかった。
撃っても撃っても足止めにしかならないなら単なる弾の無駄遣いなような気もするが、これ以外の武器と言えばプログナイフくらいしかないのだからしょうがない。
敵の攻撃方法もわからない以上、迂闊に近寄りたくもないし。
弐号機はどうしているだろうか。
目標を見失わないようにしながらも、視界を傾ける。
どうやらもう片方と格闘戦をしているようだった。
武器の大槍はひょいひょいと避けられて使い物にならないらしい。
早々に見切りを付けてプログナイフに変えていた。
カチッカチッ
どうやら弾が切れたらしい。
銃を投げ捨て、置かれていた予備の銃を取ろうとする。
が、使徒はこの隙を見逃さなかった。
使徒の中心から閃光が発せられる。
目には見えない何かが、迫るのを感じた。
咄嗟に身をひねってかわしたが、避けきれずに不可視の破壊光線による爆風に巻き込まれた。
「ぅくっ…!?」
装甲を一部持っていかれたらしく、体に一瞬鋭い痛みが走る。続いて鈍痛。
恐怖とも興奮ともつかぬ感情が頭の中を満たしていく。
戦わなきゃ、戦わなきゃ、反撃しなくちゃ、撃ち返さなきゃ。
頭の中に警鐘が鳴り響く。
いけない。
「くっ…。レイちゃん、アスカ。ここは撤退して。体勢を立て直すわよ」
ミサトさんの一声でハッとした。
私は広い損ねた予備を今度こそ拾いなおし、使徒に撃ち付ける。
使徒が動けない間に後退するつもりだった。
「冗談じゃないわよ!誰が、撤退なんてするもんですか!」
だが、アスカはがんとして退こうとしない。
彼女自身もほとんど取っ組み合いになっていた。
それも、使徒に押されている形で。
ここで私が後退したら、彼女に攻撃が集中してしまう。
それは避けなくちゃいけない。
ここで弐号機を失うようなことはあってはならない…。
せめて、一瞬でも隙を作れれば…。
遠距離からの援護も考えたが、それでは彼女に被弾してしまう。
今のアスカに回避を期待するのは無理そうだ。
となれば。
「ちょ、レイちゃん!?」
銃を投げ捨て、プログナイフに持ち代える。
そして、弐号機に駆け寄る。
片割れから妨害を受けることも予想できたが、そんなことを考えに入れている余裕はなかった。
後一歩。
踏み込んで、右腕を振り下ろせば!
しかし…。
いつのまにか近づいてきた使徒の片割れにがっちりと押さえ込まれてしまった。
使徒が初号機の顔間直に迫る。
目の前には感情も野蛮な闘争心も感じさせない酷くのっぺりとした無機質な顔が一つ。
ゾクッ
ここで記憶は途切れている。
「本日10時58分15秒、二体に分離した目標甲の攻撃を…」
自らを磨き、技術向上をはかるには、日々の鍛錬はもちろんだが反省もそれに劣らず重要な要素の一つであるとどこかで聞いたことがある。
もっとも、一体自分が何処でどのようなミスを犯したかなんてよほど致命的なものでもない限り気づかないことが多い。
もしそれが敵うとしたら、全てを極めてもなお、高みを目指そうとする達人以外には有り得ないだろう。
では、まだ玄人の域に達しない素人が己を見つめ、どこでミスを犯しているのかを悟るにはどうすればいいか。
答えは簡単。
第三者の視点から見ればいいのだ。
そんな訳で、私は先の使徒との戦闘をもの珍しげに眺めていた。
別に私は何かを極めようと思ったり、自らより高みを目指そうなんてことは思ってない。
だから、こうやって第三者の目から自分の戦いを見ようとは思ってもいなかったのだ。
もちろん、見せている側にもそんな意図はないだろうが。
別に初号機が犬神家の一族のワンシーンだったりとか弐号機が…なんといえばいいのかわからないが。を認めたくないとかそんなんじゃない。
とりあえずこんなものを私たちに見せてどうしようというのかがわからなかった。
「…この状況に対するE計画担当者からのコメント」
「無様ね」
…。
廊下にはオレンジ色の光が溢れている。
ジオフロント内部なのだから夕日が見えるわけもない。
染み一つない無機質な通路には私以外の人影はなく、どこか異質さを感じさせる。
そこに人工の光ではあるが夕日が伴い、心を虚にする力をその場に感じた。
あれから私は自室に戻ってきた。
指示あるまでは自室待機。
それが副指令からお小言を言われげっそりとやつれたミサトさんから出た最初の言葉だった。
病室というのはただその中にいるだけで、この世とは何処か離れたところのような雰囲気を感じさせる。
もともと生命維持に支障をきたすような患者が多く来る部屋なのだから当たり前か。
そのなかに私という健康体がいること自体、どこか異常なのだろう。
この広い病室にもあの夕日は注ぎ込み、どこか私を落ち着かなくさせた。
この部屋で夕日の日差しを浴びるなんてしょっちゅうのことなのに。
私はベッドに横たわり、ゆっくりと目を閉じる。
その身に夕日の温もりを感じながら。
保全
◆wj0FdWk1bさん待ち
目立つ場所にあげてみる
初めて見たけどいいなこれ
続きに期待
なんでレイが殴られてないのか不快を感じた
>>147 女の子が殴られていないと気がすまないのですか?
最低ですね
普通の女の子のはずのレイが訓練受けてるシンジよりも
強いって事が変なんじゃねーの
とマジレス
1、女の子だと油断していた
2、後ろのほうは甘んじて殴られた
3、シンジがM
さぁ好きな答えを選ぶといい
アニメ見る限りでは訓練といっても射撃のシュミレーションかシンクロテストしかしてないような気もするけどな!
1とはちょいと違うけど。
女じゃなかったとしても人を殴るような人には見えなかったんだろ。
>>148 お前気持ち悪いな…逆になってるのに。
まあ綾波には
>>72みたいに女に暴力振るうなとか言って男には暴力振るうような女になって欲しくはなかったな…
保守
ほ
日本福音保守党 ―応援して下さいね―
◆wj0FdWk1b.氏GJ
エヴァ板良スレ保守委員会
ジオフロントを抜け、私は人通りのまばらな道を歩いていた。
外は相変わらずオレンジ色の光が降り注いでいる。
穴の中でも外でも光の性質は同じということか。
唯一つ違うのは、外には私以外の存在が満ち溢れているということ。
病室内で私を掻き乱したあの虚無はもう存在しない。
先ほどミサトさんから連絡があった。
新しい作戦を発表するので、至急指定された場所に来るように。
作戦の伝達ならネルフ本部で済ませればいいものを、何故わざわざ外に呼び出して伝えようとするのか。
そう大して離れた距離でもないけれど、面倒くさいことには変わりない。
私は額に滲む汗を拭いながら、未だに蒸し暑い夕暮れの道を急いだ。
「ここ…って」
大量の水分を失いながらも、たどり着いた先はマンションの前だった。
しかも、以前訪れたことがある。
シンジが住む部屋があるマンションだった。
とりあえず、指定された場所はこのマンションで間違いないだろう。
しかし、私はここである重大なことに気づく。
この無数にある部屋の内、一体何処でミサトさんが待っているのか、私には把握できていなかった。
ミサトさんは、私に部屋番号を教えていなかった。
「……」
私は絶句した。
とりあえず、こうしていても始まらない。
ひとまずはシンジの部屋にでも避難させてもらおう。
携帯でも持ってきていれば話は別なのだが、生憎今日は部屋に置き忘れてしまっている。
なんで今日に限って。
とりあえず日陰を求めてマンションに入ったはいいが、哀しいかな、私を悩ませていたのは既に薄れつつある日差しではなくたっぷりと熱と湿気を帯びた大気であることがこの時点で発覚した。
エレベーターを見ると、最上階で止まっていた。
階段のほうがいいだろうか。
けれど、そんな体力はない。
エレベーターを待つ。
辺りに蜃気楼がただよう。
ただの眩暈かもしれない。
エレベーターの中は申し訳程度にクーラーが効いていたが、中にいたのはせいぜい十秒ちょっと。
なんの足しにもならない。
イガが喉をつつく。
やっとの思いで彼の部屋の前にたどり着いた。
いきなり訪ねたりして迷惑だろうか。
けれど、思うだけで私は迷惑だとは思わない。
思う余裕がなかった。
既に頭の中は真っ白。
でも、鉛筆も、クレヨンも、絵の具も描くためのものは全て私の中から蒸発していた。
チャイムを鳴らすと、インターフォンから今行きますという声が聞こえる。
早く。
しばらくして空気の抜ける音がして扉が開いていく。
「はい、どちら様でしょうか」
成熟した男性特有の野太い声が響く。
ん?
私は固まった。
相手も動かない。
「父さん…」
人によるだろうが、誰かが傍にいれば、こんなことにはならないのに。
私と父さんは親子という概念をすっかり喪失してしまっているようだった。
部屋の中から漂ってきた冷気が私の足をなめる。
少しだけ意識が戻ってきた。
目の前の男は依然として動かない。
しかし、唇だけが機械的に動くのを見た。
「何のようがあってここに…」
私にとって父さんがここにいることが異常。
父さんにとって私がここにいることが異常。
何故、けれど理由は大したことではないだろう。
この場にいて正しいのは、おそらく…いうまでもないだろうか。
「どうしたの、いったい」
奥からシンジの声が聞こえてきた。
彼がこの場を見たら、どうなる。
どうする。
…どちらにつく?
次の瞬間、私は何を思ったか。
逃げ出していた。
走る、走る。
後ろからシンジの声が聞こえた気がした。
私は廊下をまがり、階段を駆け下り、マンションの入り口まで戻ってきた。
あぁ、なんだかバカみたい。
すっかり上がった息を屈みながら整えた。
でも何故かほっとしていた。
認めたくなかったんだろう。
咄嗟にそんな言葉が頭に浮かんだ。
何を?
問いただしてみれば、自分でもよくわからなかった。
生暖かい風がやけに気持ちよく感じられる。
私はすっくと立ち上がると、目を閉じた。
すると、突然頭の中が揺れた。
そして次は地面が。
たまらず膝をつく。
途端に、目の前が真っ白に……。
今までに投稿したぶんを見直してみたのですが、いろいろ設定に矛盾があったり、読んでいると妙に感じる部分が多々あることに気づきました。
既にお気づきの方もいらっしゃるかと思います。
そういったところはスルーして頂くか、脳内補完しておいてくださるとありがたいです。
投げやりですいません。
職人GJ
むう、帰省先のお寺でこのスレの住人の息災を祈っておけばよかった。
とりあえず保守!
エヴァ板良スレ保守党
hosyu
目が覚めたら、そこは―――――――――
「知らない、天井…」
デジャヴ
ここは、どこだろうか。
気が付いたら私はベッドの上にいた。
病室のものとは違い若干小さいものだ。
それを置いてある部屋は窓一つない。
天井についている唯一の照明が部屋を照らしていた。
周りにはダンボールやらなんやらいろいろなものが積まれている。
まるで物置だった。
せまい。
「ここは…」
いったい何処なのか。
私をここへ連れてきたのは。
そもそも私はその前に何をしていたんだろうか。
しばし寝起きの考えの纏まらない頭で思案していた。
「あ、起きたー?」
突然背後から声が聞こえた。
不意を突かれた私は跳ね上がるようにして体ごと振り向いた。
「ちょ、ちょっと。何もそこまで驚かなくてもいいんじゃない?失礼しちゃうわねー」
言葉の割りに顔と声は笑っているようだった。
ミサトさん。
自分でもなんであんなに驚いたのかよくわからない。
というか、後ろにふすまなんてあったのか。
「大丈夫?起きれる…まぁ跳ね上がる元気があれば大丈夫か」
「私は…」
「呼び出しかけたのにいつまでたってもこないから心配してたんだけど。まさか、マンションの前で倒れてたとはね」
あ、そうだ。
作戦を伝えるとかで呼び出されて…。
気絶か。
我ながら情けない。
けれど、私はどうやってここに?
自力で来た訳ではないだろうし…。
じゃぁ、ミサトさんが?
本来ならあまり気にすることでもないだろうに、何故か私の頭の中ではそればかりがぐるぐると回っていた。
「あの、ミサトさ…」
「とりあえず、もうみんな来てるから。後はレイちゃんだけよん」
「…はい」
タイミングを逃してしまった…。
「おっそーい!いつまで寝てんのよ!こちとら散々待たされてたんだからね」
「散々って…。せいぜい二、三十分程度じゃないか」
「うっさいわねー、バカシンジは黙ってなさいよ!」
ミサトさんの案内でリビングに通されると、なるほど、チルドレンは全員揃っていた。
シンジとセカンドが早速打ち解けていたのは意外だった。
それとも、私の知らないところで接点でもあったのだろうか。
もっとも、打ち解けているというよりかはセカンドがシンジを虐めているようにしか見えないけれど。
それともああいうのを『押し』とでも言うのだろうか。
嫌よ嫌よも好きのうちと。
微妙に用法を間違っている気もするが、当てはめてみるとなかなか絵になる。
もちろんお代官さまはセカンドだろう。
適任。
ぐいぐいっと。
シンジがちらりとこちらを見る。
目が合った。
いきなり二人の間に走る沈黙。
何故かどちらとも目を逸らさない。
まわりから騒音が聞こえるが、何故か内容は入って来ない。
まるでフィルターを通したよう。
微妙に気不味い空気。
が、やがてシンジの方から顔を背けた。
そして溜息。
失礼な。
シンジがちらりとこちらを見る。
いきなり二人の間に走る沈黙。
何故かどちらとも目をそらさない。
まわりから騒音が聞こえるが、何故か内容は入って来ない。
まるでフィルターを通したよう。
微妙に気不味い空気。
が、やがてシンジの方から顔を背けた。
そして溜息。
失礼な。
「それじゃぁ、今回の作戦の説明をするわね。それはズバリ…!」
エヴァ二体による一点同時攻撃。
今回の使徒にはコアが二つある。
つまり、それを同時に攻撃することで回復の隙を与えずに、ということらしい。
言葉で言えば簡単だが、結構難しいらしい。
楽勝だった最初の使徒戦が懐かしくなってきた。
「それじゃぁ、今回の作戦に参加してもらう人を発表します」
ミサトさんが、少し芝居がかった調子で言葉を続けた。
「今回の作戦の適任者は、アスカ」
「ま、とーぜんよね」
さも余裕とでもいう風に振舞っている。
「そして二人目は…レイちゃん」
「はい」
喜びとか、緊張とか、そういった感情は不思議と沸いてこない。
それはシンジでも同じような気もするけど、彼は彼で私とは違うから、この気持ちも彼にとっては全くの別物だろう。
毎回毎回戦意の萎えるような痛みと恐怖を感じながら、その時を過ぎるとケロリと忘れてしまう。
忘れる、ということは一見足を引っ張る枷にしか見えないがなるほど、こういうところで役立つものか。
「アンタがパートナーとはね…。ま、せいぜい足を引っ張らないように気をつけるのね」
セカンドがこちらを睨みながら露骨に眉をひそめた。
それをミサトさんが作戦だからと宥めている。
シンジは自分は無関係とばかりにアスカから距離をとっていた。
いつの間にかS−DATを装備して完全に傍観体勢に入っている。
「ま、しょうがないか…。いい、絶対に足引っ張るんじゃないわよ!」
高飛車な態度。
自分が他者よりも優れているという強固な自信からくるもの。
けれど、裏を返せば、もしもそれを崩されればいともあっけなく崩れ去ってしまう。
風が吹けば欠片も残さずきれいさっぱり、何もなくなるだろう。
まるでガラス細工だと思う。
それも、値が張るだけの粗悪品。
…少し、言い過ぎか。
私はセカンドに何か恨みでもあっただろうか。
自分で考えたクセに。
「そういう訳だから、二人にはより完璧なシンクロを目指してもらうために、今日からここで一緒に住んでもらいます」
唐突に飛び出す問題発言。
女同士だからまだいいけど。
…いや、女同士だからこそ…だろうか。
「えぇーっ!冗談じゃないわよ、なんでこんな人形女なんかと」
ひどい言われよう。
人のことは言えないけれど。
人形。
私は、人形のつもりなんてなかったのだけれど。
強いていうなら、積極的に人と関わりをもたないこと?
そもそも誰の人形?
私を上から糸で支えてくれる人なんて、いただろうか。
一箇所重複していますがミスです。
すいません。
176 :
ななしろさん:2007/09/30(日) 21:19:32 ID:JCfMUxq+
wjOFdWk1b.さんGJ お疲れっす
お疲れ様です
保守
新世紀エヴァンゲリオンVS大宇宙の法VS大宇宙の旅VS大宇宙の謎VS大宇宙の話VS大宇宙の鏡
あげないでよ
迷惑だよ
つ ダージリンティー
エヴァ板良スレ保守党
保守
これは面白い
「あれ、委員長じゃない、こんな所で何してるのさ」
「相田こそ、何でここにいるの?」
「俺は碇にプリントを届けに来たの。っていうか、俺に頼んだの委員長だろ?」
「そういえばそうね。私は惣流さんのお見舞い」
夕暮れの街。
偶然出会った二人は歩を進める。
「碇さんの家ってこっちなんだ」
「らしいね。先生から聞いたんだけど。アスカのうちも?」
「えぇ」
特にこれと言って話すことのない二人
黙々と歩く。
やがて、とあるマンションの前に着くと、どちらともなく立ち止まった。
「あれ、碇さんの家ってここにあるの?」
「アスカの家も?」
二人でエレベーターに乗り込む。
そして偶然にも、二人が降りた階は同じだった。
「碇さんってアスカとご近所さんなのね」
「以外だよね。学校では同じクラスっていう以外ほとんど接点なさそうなのに」
「二人とも休んでもう三日か…」
そして、二人は突き当たりにさしかかった。
動かない。
二人とも。
まだ何か言う事でもあるのかと思い、そのまま立ち尽くし続ける。
しかし、一向にどちらも口を開かない。
日は既に傾いているがそれでもまだまだ暑い。
額に汗を浮かべながら、互いに相手が言葉を発するのを待った。
「なぁ」
「ねぇ」
しかし、痺れを切らし声をかけるが、重なってしまう。
再び沈黙。
気不味い。
どちらともなく視線を交わす。
―――――いくぜ
―――――えぇ
『どうしてここで止まるの』
規制をかけられて半ば諦めていたのだすが、さすがに解除されたようなので久しぶりに。
おう久しぶり、来てくれて嬉しいよ
またのんびり続き書いてくれい
がんがれ!
逆なのは立場じゃないのか?
主人公が女になっただけかよ。
つまらん駄スレ
保守
192 :
名無しが氏んでもかわりはいるもの:2008/02/24(日) 21:29:55 ID:MJOVoyJk
もしもスレはいい加減自重しろ
保守
194 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/13(木) 16:36:36 ID:yqIB5Anc
面白い
頑張ってください
エヴァ板良スレ保守党
エヴァ板良スレ保守党
エヴァ板良スレ保守党
エヴァ板良スレ保守党
200 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/15(日) 16:01:28 ID:5YzC7Ewv
200
201 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/15(日) 16:01:58 ID:5YzC7Ewv
201
保守
保守
エヴァ板良スレ保守党
エヴァ板良スレ保守党
206 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/23(火) 00:25:57 ID:Jb6FRSiO
死んでるじゃん
補完の時に笑顔のシンジきゅんが大量発生
俺溶けるなそれ
エヴァ板良スレ保守党
210 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/11/22(土) 23:13:32 ID:IL1/rD9Y
ほしゅあげ
エヴァ板良スレ保守党
エヴァ板良スレ保守党
hosyu
エヴァ板良スレ保守党
エヴァ板良スレ保守党
Storm Rider
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∨:Vヘ:.{弋歹¨^ ^弋歹¨ア |ヽ|:..:.:/ .:..:..:..:..:..:..|
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