我々は二人目のレイを失った。しかし、これは敗北を意味するのか?
否!始まりなのだ! 初号機に比べ、我が零号機のシンクロ率は
3分の1以下である。にもかかわらず今日まで戦い抜いてこられたのは
何故か? 諸君!我々零号機の存在目的が正義だからだ。
これは諸君らが一番知っている。
我々は地上を追われ、ジオフロントに移住させられた。
そして、一握りのネルフ関係者がセントラルドグマ内の我々を支配
して15余年、地下に住む我々が自由を要求して何度委員会に踏み
にじられたか。
零号機が掲げる綾波一人一人の自由のための戦いを神が見捨てるわ
けはない。 私の妹、、碇シンジらが愛してくれた二人目の綾波レイ
は死んだ。 何故だ!?
(クローンだからさ)
新しい時代の覇権を我ら選ばれたファーストチルドレンが得るのは
必然である。ならば、我らは襟を正し、この戦局を打開しなければ
ならぬ。 我々は過酷なセントラルドグマの厳重なる管理下で生活
しながらも共に苦悩し、錬磨して今日の文化を築き上げてきた。
かつて、碇ゲンドウは人類の革新は我々の祖たるアダムから生まれ
し、我々から始まると言った。しかしながら委員会の老人共は、
自分たちが人類の支配権を有すると増長し我々に抗戦をする。
諸君の父も、子もその委員会の無思慮な抵抗の前に死んでいったのだ!
この悲しみも怒りも忘れてはならない!
それを、二人目のレイは、、死をもって我々に示してくれた!
我々は今、この怒りを結集し、委員会に叩きつけて、初めて真の勝利
を得ることができる。 この勝利こそ、戦死者全てへの最大の慰めとなる。
全ての綾波よ!悲しみを怒りにかえて、立てよ!綾波よ!
我らファーストチルドレンこそ選ばれた民であることを
忘れないでほしいのだ。
優良種たる我らこそ人類を救い得るのである