だんだんと強まる風雨。台風上陸の一報が伝えられる。
降りしきる雨を避けるため、一同は甲板から船室へ向かう。
「サードチルドレン!ちょっと付き合って!」
捕まるシンジ。半ば引きずられるように連れて行かれる。
哀れむような目で見送る一同。
飼い主に似て獰猛なPF・改に噛み付かれ、頭から血を流したままアスカから、
エヴァ弐号機、ではなく、自分の育てているトマトの説明を受けるシンジ。
「赤いんだ、トマトって。知らなかったなぁ。(棒読み)」
「違うのはカラーリングだけじゃないわ。
所詮、ナスとポテトは開発過程のテストタイプとプロトタイプ。
訓練なしのあんたなんかでもいきなり育てられるのがそのいい証拠よ。
けど、このトマトは違うわ。これこそ家庭菜園用に作られた、世界初のナス科の野菜。
量産タイプのね。」
…次の瞬間!
いきなり大きく揺れる漁船。
外を見やると、そこには大きな魚の姿が!
と、ここでネタばらし。
実はこれ、魚ではなく、第六使徒 ガギエル。
これには加地さんも苦笑い。
加持さん(本人)「まさかこんなところで使徒襲来とは、予想外の出来事でした。
そこで私は先に脱出することを優先したのです。」
出番の少なさを恨みつつも、戦闘機で脱出するスイカのパイオニア。
後に、彼のスイカが使徒殲滅に重要な役割を果たすこととなるのは、
この時点ではまだ彼自身も知るよしもなかった。
続く
チラシの裏
週2回くらいのペースで投下していきます。
現在のところ、第拾話 コシイタイワー まで作ってはあります。
本格的な職人様が現われるまで頑張ってみます。