これは楽しみ!
ほのぼのいいな
ほのぼのっちゃほのぼのだが、裏でエロエロじゃないかw
職人GJ!
陰月謀日
出かける約束の朝は、珍しくアスカに起こされた。いつもは朝に弱いくせに。
アスカに言われてお風呂に入って、朝ご飯とお弁当を作った。
アスカは僕を起こすとお風呂に入ってた。上がって来るのに合わせて
朝ご飯を作ってたんだけど、いつもよりやけに長風呂だったから、お味噌汁が冷めちゃった。
もしかして、お風呂がぬるかったのかと思って心配になって聞いたら、
「べべべべ別に、いつもよりていねいに洗ってただけよ! なななな何でもないわ!」
って言ってた。耳が赤くなってたから、ぬるかったってことはないみたいで安心した。
いざ出かけようって段になって、アスカが何を着ていくかで凄く時間がかかった。
「もっと外しやすいやつの方が」とか、「でも、プロセスは長い方が」とかぶつぶつ言ってた。
僕がいつかの黄色いワンピースは似合ってたよ、と言ったら、急に真面目な顔になって、
少し考えた後、「そうね、あれは色んな意味でいいかも」と笑顔になってくれた。
使徒戦の影響もあって、今のこの町はあんまり2人で出かけて面白い所は少ない。
でも、今日はお互いに何かをプレゼントしあうっていう話になったから、
最初は買物に行く事になった。
僕たちは一応、パイロットだから給料も出てる(額はミサトさんが教えてくれないけど、
結構出てるみたい。いつだったか、ミサトさんは「使徒との戦いが終わったら、
シンちゃんはもう働かなくてもいいかもしれないわよ」って言ってた)。
普段はお小遣い分ぐらいしか使わないけど、NERVのカードを使えば、
よほど高いものでもない限り、大概のものは買えるんだ。
続き
最初に行ったのは、デパートの洋服屋さん。まるでアスカのファッションショーだった。
色々と出してきては試着して、僕に感想を聞いて来るから困った。
僕が一番似合うと思ったのは、白いスーツとワンピースの組み合わせだった。
アスカって意外と大人っぽい服がいいと思うんだ。
アスカはちょっと不満そうで、その後も色々と試着してた。
すごい偶然だったんだけど、このお店の前でカヲルくんと会った。
カヲルくんは「これがリリンの言う、ラブコメ展開ってやつなのかい?」って
言ってたけど、僕には意味がわからなかった。
でも、「君にはこれが似合うと思うよ」と彼が僕に出して来たのがミニスカートだったから、
多分、何かの冗談なんだと思う。
カヲルくんと僕が話してるのをアスカに見つかって、叱られると思って身構えたら、
横でカヲルくんミニスカートを手に持ったままのびてた。
その後、突然アスカが叫びだして、カヲルくんは警備の人に連れて行かれた。
アスカ、いくら何でもあれはやりすぎだったと思うよ。
結局、アスカが決めたのは白いスーツとワンピースだった。
「あんたが買ってくれるって言うんだから、高いやつにしただけよ!」
って言ってたけど、凄くうれしそうだったから、僕も嬉しかった。
続き
その後行ったのは、第二秋葉原。アスカがどうしても行きたいって言うから。
駅前にデモ販売の人たちがいて、すごい包丁さばきで次々と色んな飾り切りを作ってた。
2人で感心して見ていたら、いつの間にか横に綾波がいたから本当にびっくりした。
「碇くんは、弐号機パイロットと一緒」って見たままじゃないか綾波。
「碇くんはパコパコしたい? 私は碇くんとまたパコパコしたい」って、
何か言ってることがおかしいよ綾波。
アスカの顔がみるみる赤くなって怒りだしてたのがわかった。
僕はあわててアスカを連れて逃げ出す事になった。最初は「あの人形は、アタシが壊す!」
とか怖いことを口走ってたけど、アスカの手を引いてしばらく走ってたら、
だんだん静かになってくれた。急に走ったから息が切れたのかな。耳が真っ赤で
僕に大人しく引っ張られてくれてたから助かった。
そろそろ2人には仲良くなって欲しいんだけどな。
人ごみの中に、マリさんみたいな人を見かけた。その後、すぐにメールが来てたけど
無視した。だって、「ご主人様は、今日は弐号機パイロットとパコパコ?」って綾波と同じことを
書いて来てるんだもの。パコパコっていったい何の事だよ!
アスカは僕に電気屋さんでゼンハイザーのヘッドフォンを買ってくれた。
やっぱりドイツ製を選ぶんだね。
電気屋さんではマヤさんに会った。声はかけて来なかったけど、
凄い怖い顔だった。でも、マヤさんが睨んでたのは、僕じゃなくてアスカのこと。
一時は仲良くなりかけてたみたいだったのに。。。アスカ、いったい何をしたんだよ。
それにしても、今日に限ってどうしてみんなに会うのかな。
続き
いつかの公園で、お昼にした。メニューは当然サンドイッチ。
アスカを元気づけるならまずここかな、と思って行ったんだけど、
アスカも覚えてくれてたみたいで
「今日のサンドイッチは、コンビニのやつじゃなくて、まあまあの味ね!」
って褒めてくれた。
その後、僕たちは色んな話をした。いつの間にか夕方になっていて、
夕日がとてもきれいだった。そろそろ帰らないとと思ってアスカにそう言うと、
まだ帰りたくないみたいで、そっぽを向いて
「ここにする? でででで、でも、いきなり外でっていうのは」とかぶつぶつ言ってた。
しばらくして、アスカは首をブルブルと振った後、急に立ち上がって、
「行くわよアスカ! こここ、これであいつらに絶対的な差をつけるのよ」って
言って、僕を引っ張った時、携帯から非常用の着信音がした。使徒だ。
使徒はあっという間に片付いた。というか、僕は何もしなかった。
全部アスカがやってくれた。凄い気合いの戦いぶりで、カヲルくんが怯えてたほどだった。
「アンタをただ倒すだけじゃ、アタシの気持ちがおさまんないのよぉぉぉぉっ!!!」
って叫びながら、弐号機がコアを潰す前に使徒の身体をバラバラにするまで叩きのめしたせいで、
町の復旧にしばらく時間がかかるってミサトさんが嘆いてた。
アスカはその夜、ずっと部屋から出て来なかった。
ミサトさんは「まあ、一人で抜け駆けしようとした罰でしょ」って言ってたけど、
「今日はちょっち監視がキツすぎたかしらねえ。次は好きにやらせてやるか」とも
言ってたから、処罰を受けたりする心配はなそさう。
明日はリツコさんにまたテストで呼ばれてるから、早く寝なくちゃ。
アスカ可愛すぎる
続きキタキタGJ!
>>332駅前の実演の人、第二アキバにもいるのかw
続きはまだかね
朴月念仁日
アスカはまだ落ち込んでる。食欲も落ちてるみたいだし、口数も少ない。
学校でもぼーっとしていて、居眠りばかりしてるみたい。
珍しく綾波がアスカに声をかけようとしたから、一緒に付いていくと、
「あなたはもう用済み」って綾波、それはいくらなんでもひどいよ。
その後は当然大げんか。でも、少し元気が出たのかもしれない。
下手に励ますよりは、アスカにはああした方が効くのかな。
でも、やっぱりひどいと思ったから綾波には注意した。
「ごめんなさい。こんなときなんて声をかければいいかわからないの」って言ってた。
綾波は、色々と知らないことが多いんだね。。。
「でも、碇くんが喜ぶことは知ってるもの」って綾波がアスカに向かって微笑んだ後、
アスカはひどくショックを受けたみたいだった。綾波、最近少し性格変わってきてない?
綾波がそれで笑っていられるなら、僕もうれしいのは確かなんだけど。。。
学校が終わった後、NERVに行って、また僕だけテスト。
今日は強度の負荷がかかった時の耐久テストだと言われて、
リツコさんとマヤさんだけじゃなくて、ミサトさんまで一緒だった。
「さあシンちゃん、今日も頑張ってもらうからねえ♪」とミサトさんは上機嫌。
リツコさんやマヤさんもどこか浮かれてた。
みんな気楽でいいよな、苦しいのは僕なんだから。
と言っても、いつも大抵途中で気を失っちゃってるから、あんまり辛くはないのかな。
続き
「シンジくぅん、お疲れ様」っていうマヤさんの声で目が覚めると、
もう夜になってた。今日はいつも以上に凄くだるい。なんだか腰もヒザも痛い。
リツコさんとミサトさんはすうすうと寝てたし、
マヤさんもぼんやりした表情で、どこか眠そうだった。
テストの結果はどうでしたか? って聞いたら、
「今までなんでこの方法を試して来なかったのかしら、というぐらい、
すごかったわ。私、何度も気絶しちゃったもの」ってマヤさんは言ってた。
気絶って、実験のデータぐらいで大げさですよマヤさん。
マンションに帰ると、部屋は真っ暗で、アスカももう寝てるみたいだった。
僕も疲れたから寝ようと思ったら、アスカの部屋から苦しそうな声がしたので驚いた。
「シンジぃ、シンジぃ〜」って呼んでるみたいに聞こえたから、慌ててアスカの部屋に行った。
アスカ、大丈夫?! って戸を開けたら、アスカはベッドで真っ赤な顔で固まってた。
「いいいいい、いきなり開けないでよ! この変態!!!」
って枕を投げつけられた。なんだよ、心配してあげたのに。
深夜になって、アスカはまた僕のベッドにもぐりこんで来た。
いつもみたいに僕は寝た振りをしてた。アスカもいつもみたいにしばらくゴソゴソ動いてた。
でも、今夜はいつもと違って泣いてるみたいな声が聞こえたから、
思い切って手を握ってみた。アスカはすごくびっくりしたみたいで、びくっとしてた。
「バカシンジの手。あったかい」って、アスカは言ってくれた。
「他の人の匂いのするバカシンジ。でもいつも帰ってくるのはここ」って、
どういう意味だろう。
アスカの手が濡れてたみたいに感じたのは、アスカの涙だったのかな。
ドイツから一人で来てるんだもの。きっと寂しいんだ。
もっと優しくしてあげないと。
今度、綾波やマリさんたちも呼んで、食事会でもしてみようかな。
みんな仲間なんだから。
いいよいいよー
アスカがシンジと××できるのはいつになるんだw
アスカが軽く病んできたw
実験後に性欲が湧かないのを不思議に思わないのかシンちゃんw
てす
賢月者日
学校の帰りにご飯の材料を買いに行くんだけど、最近はアスカも付いて来る。
献立を予め決めて買いに行くこともあるし、何となく常備しておきたい食材をキープしたり、
買い方は色々。アスカは、「ナスは硬さがちょうどいいけど、長さがあれだし、
キュウリは新鮮なやつはイボイボが嫌。
ズッキーニは太すぎるし、人参は硬過ぎるし・・・」とかブツブツ言いながら、
野菜ばかり選んでた。お肉ばかりで野菜は嫌いだったのに、委員長の影響かな。
アスカも野菜が好きになってくれて嬉しいよ、と言ったら、すごく驚いたみたいで、
「だだだ、誰のせいだと思ってんのよ! エロバカニブシンジ!!」
って言われて、なぜか叩かれた。
ところでアスカ、僕の名前、長くなる一方だね。。。
スーパーではマリさんに会った。マリさんはアスカと同じユーロ出身だから、
一応、面識はあるみたいで、時々僕の知らない言葉で会話してる。
マリさんはバナナとか、ニガウリを持ってきてアスカに何か説明してた。
珍しくアスカがマリさんの話に聞き入っていて、時々驚いたりしてた。
バナナやニガウリはきっと向こうでは珍しいんだろうな。
今度はゴーヤチャンプルーでも作ってあげようかな。
続き
アスカはマリさんに何か確認しながら、キュウリを何本か選んできた。
立派なキュウリ。加持さんの農園でもなかなかここまでは育たないぐらいのやつだった。
アスカにキュウリは大きければいいっていうもんじゃないと思うよ、と話したら、
「アンタに、その、一番近いって言うから。。。」と真っ赤になっちゃった。
加持さんの農園では僕がキュウリの係だって、マリさんに聞いたのかな。
「アスカも今度、手伝いに来てよ」と言ったら、
「ててて、手伝うって。。。アタシのこと嫌いなんじゃないの?
アンタがアタシに何かしてくれるって、本気で言ってるの?」って
問いつめられた。いや、僕が手伝うんじゃなくて。。。
でも、アスカがすごい真剣な顔で睨むから、うん、もちろんじゃないかって答えちゃった。
僕にできることは何でもしてあげたいと思ってるよって付け足したら、
アスカは「アンタにしかできないことよ。。。」って言ってた。
そのせいか、アスカはその後ずっとご機嫌だった。でも、僕は何を手伝えばいいんだろう。
会計をしていたら、NERVから連絡があって、突然僕とマリさんがテストに呼び出された。
マリさんは大張り切りで、買ったものはアスカにまかせて、そのまま急行することになった。
ほとんど連行って感じだった。
アスカはさっきまで上機嫌だったのに、急にまるで昔の綾波みたいな無表情になってうつむいて、
「用済みのばあさんの癖に」とか、リツコさんの名前と「えるもるでん」とか「てーてん」とか呟いてた。
僕にはいってらっしゃ〜いって言いながら、手を振る代わりにキュウリを振ってくれたけど。
あれは絶対怒ってるよね。。。
ごめんねアスカ。明日はアスカが大好きなハンバーグを作るから許してね。
続き
リツコさんの研究室では、「3対1の状況で、対象を変化させた時の反応の違い」を
検証するとか何とか言ってたけど、僕には詳しくはよく分からない。
ただ、マヤさんはちょっと不機嫌で、マリさんはノリノリだったということぐらい。
マヤさんは「自分の割当が減る」とか、「先輩も少しは遠慮してください」とか
言ってた。本当に仕事熱心だよなあ。
マリさんは「ビーストモードの第2形態」がどうのとリツコさんと話してた。
ユーロで先に研究が進んでるシステムらしいんだけど、途中から外国語になっちゃったから
何を話してるのかは、よくわからなかった。
でも、きっと画期的な技術の話なんだろうと思う。リツコさんもマヤさんも
凄く期待に満ちあふれたような顔で僕を見てた。
僕がその実験台なのか。でも、アスカや綾波、パイロットのみんなが少しでも楽になるのなら、
僕が頑張らないといけないんだよな。
父さんにも「今は耐えろ」って言われてる。頑張ったらまた褒めてくれるかな。。。
続き
また途中で気を失っちゃったから、今度も負荷が強かったんだと思う。
僕は物凄く疲れてたし、マリさんなんてメガネが壊れちゃってた。
でも、結果はみんなが満足できるものだったみたい。
このテストを始めてからは、みんな優しくしてくれるし、僕も何だか嬉しい。
焦ったのは、「やっぱりご主人様は匂いが違うなあ」ってマリさんが言い出したこと。
みんなの居る前で、その呼び方は止めてってお願いしてたのに。
マヤさんが「ご主人様、かあ。。。うふふ」って変な顔してるじゃないか。恥ずかしい。。。
でも、僕も疲れてるんだけど、このテストの後は凄く気持ちが落ち着いてる。
不思議な感覚なんだよな。すごく優しい気持ちになってる感じがする。
リツコさんが言うには、カスパーとか何とか、MAGIの名前の由来がどうとか言ってた。
男性は誰でもそうなるものだから気にすることないって。良くわかんないや。
ただ、このテストが始まってから、気になるのは。。。あの、股間がヒリヒリすること。
薬の副作用なのかな。本当はリツコさんに聞いた方がいいんだろうけど、
恥ずかしくて聞けない。。。
どうしよう。。。
マンションに帰って、朝ご飯の下ごしらえをしてから寝ようと思って冷蔵庫を開けたら、
買って来たはずの野菜がいくつか見当たらなかった。アスカが食べちゃったのかな。
もう寝てるみたいだし、明日聞いてみようっと。
シンジそろそろ何か気づけww
てか露骨なアスカ外し見ててきもいわ
どー見ても一番アスカが可愛いSSで何を言ってんだ
ここまで、普通にLASメインのハーレム物として楽しんでるよ
職人さんは気にせず思うように続けてくれ。乙
ほす
健気だなシンジ君
そして野菜で貫通済みかアスカさん…
驚月愕日
委員長とアスカは仲良し。教室でもいつも一緒にいる。
今日の昼休み。みんなご飯を食べ終わった後のまったりとした時間に、
アスカが大声で叫んでた。
「入るぅ!? あんな大きいのが入るわけないじゃない!!」
委員長は顔を赤くしながら、でも凄く真面目な顔でアスカに何かを教えてた。
さっき美術の時間で作った粘度細工をどうやって持って帰るかでも話してたのかな。
あれ大きいから、カバンには入り切らないし、重いし、
持って帰りたくないよね。。。って、どうせ持たされるのは僕か。
でも、そのアスカの言葉を聞いた委員長が、僕とトウジを交互に見て、
ため息をついてたのはなんでだろう。委員長とトウジの家はちょっと方向が違うからかな。
トウジと委員長は前の使徒戦の避難以来、すごく仲良くなったみたい。
委員長は時々トウジの家にご飯を作りに行ってるらしい。いいなあ。
その後も委員長とアスカは何か話してるみたいだった。
「じゃあアスカはどうしてるの?」
「それは、その。。。上から当てて動かしてみるって言うか。。。」
「そんなの。。。アスカって意外に恐がりだったのね」
「ちちちちち、違うわよ! だって、そーゆーのは大事な時のために取っておくべきことでしょ!」
「それはそうだけど。。。」
いったい何の話をしてるんだ2人とも。委員長の僕を見る目がどんどん怖くなってきてるんだけど。。。
農園の野菜の収穫の話かな。確かにいつ収穫するかの判断って難しいんだよな。
続き
一度はすっかり焼けてしまった加持さんの畑も、すっかり元通りになりつつある。
常夏の気候は暑くて嫌だけど、植物の育成にはいいみたい。
アスカも時々手伝いに来てくれるようになったんだ。
アスカの希望で、キュウリとナスの畑の担当をやってもらってる。
どうも肥料をあげすぎるみたいで、大きく育ち過ぎてる気がするんだけど、
「これぐらいの大きさに慣れておかないと、将来大変だもの」って言ってる。
野菜はまだやっぱり嫌いなのかな。でも、慣れようとしてるんだからきっといいことだよね。
股間がヒリヒリするのを加持さんに相談してみた。
加持さんは「シンジくんぐらいの歳の頃は、それぐらいでちょうどいいのさ」と
笑ってたけど、最近はずっと元気がない。「俺にはもう、畑を守ることぐらいしかできない」
「葛城がそれで幸せだと言うのなら、別にいいのさ」とかぶつぶつ言ってた。
結局、何が原因なのかとか、どうすればいいのかとかは教えてくれなかった。
加持さんの畑にはカヲルくんもよく手伝いに来てる。
「農作業はいいねえ」といつもご機嫌だ。加持さんとも仲がいいみたい。
「大地に穴を掘り、種をまく。そして新しい命が宿る。官能的だと思わないかい?」
ってカヲルくんは言う。「残念だが、今の僕には新しい命を宿すことはできないが、
キミが幸せになるのなら、それも考えよう」って、相変わらず何が言いたいのかよくわからない。
とりあえず、カヲルくん担当の畑のカボチャは立派に育ってるみたいだけど。。。
続き
新しい防衛システムの構築とかで、ミサトさんは最近いつも遅い。
ミサイルとか大砲とか使徒には全然効かないのに、何か意味があるのかな。
あと、いつも思うんだけど、湖に浮かんでる軍艦。どうやって海から運んで来たんだろう。
台所でアスカが悩んでた。「これが? ウソよ。絶対そんなはずないわ」って、
キュウリを見つめながらぶつぶつ言ってる。僕はそれは本当にアスカが大きく育てたんだよ、って
言ったら、きょとんとしてた。「あんたって、ホントにバカね」ってまた言われた。ちょっと傷つくな。。。
お風呂から上がって、しばらく2人でテレビを見てたら、アスカが
「アンタさ、古風だけど大事なものをしっかり守ってる女と、明るいけど自由過ぎる女と
どっちがいいと思う?」って聞いて来た。僕は明るくて、素直で、何かを大事にしてる子がいいなあ
って言ったら、「ばっかじゃないの」って言いながら、赤くなってた。
その後、「素直かあ、それが一番難しいのよね。。。」っていうから、僕はあわてて
でも、アスカは十分に明るくて、素直で、と言いかけたら突然怒り出して
「アンタが一番素直じゃないんじゃない!」って叱られた。
ぶたれそうになったから、目を閉じて身構えたら、
その、なんて言うか、キスされちゃったんだ。
「今度のはヒマつぶしじゃないから」って言ってアスカは部屋に駆け込んで行った。
どうしよう。僕、責任とか取らないといけないよね。
明日もリツコさんのとこでテストがあるけど、相談してみようかな。。。
おお、話が動き出したのかな
毎度乙です
まだ貫通してないようで安心したよ
そして頑張れシンジ君
修月羅場日
リツコさんの研究室でのテストでちょっとミスがあったみたい。
いつもみたいに途中で気絶してたんだけど、途中で一度目が覚めかけた時、
何かの警報音が聞こえて、リツコさんやマヤさん、マリさんとかが、
凄く慌ててる声が聞こえたんだ。
「大変です、意識レベルが回復してきてます」
「ありえないわ!」
「気持ちイイからいいんじゃないの?」
「マヤ、圧縮率を限界まで上げて」
「でも先輩、私、あ、あ、あとちょっとなんです」
なんていう声が聞こえて、その後、何か壊れるような音がした。
多分、緊急用のレバーか何かを操作した音だと思う。
また気が遠くなって、目が覚めた時にはいつもの研究室の天井だった。
「スリル満点だったにゃ」ってマリさんは笑ってたけど、
リツコさんは「こんなに順応性が高いなんて。。。。これも才能なのかしら」
って言いながら、手が震えてた。もしかして、かなり緊急事態だったんじゃ。。。
続き
アスカのこと、マヤさんに相談した。リツコさんじゃなんだか変な薬を持たされそうだから。
マヤさんは一瞬だけ怖い顔になったけど、優しく僕の話を聞いてくれた。
「前にシンジ君と私が入れ替わった時ね、アスカったら全然気づかなくて、
私のこと最後までシンジくんだと思ってたのよ」って言ってた。
そして、「いきなり今のシンジ君では、アスカには刺激が強過ぎると思うから、
また入れ替わって私が丸く収めてあげましょうか?」って提案された。
僕はやっぱり自分でちゃんとしたいって言ったら、マヤさんは急に怖い顔に戻って、
アスカのシンクロ率に悪影響だとか、弐号機の運用に支障が出たら困るとか、
アスカは独占欲がすごく強いから、一度覚えたら後が怖いとか、
やっとコツがわかってきたのに、とか最後は涙目で必死な顔で説得された。
「私に全部まかせて。ちょっとガスを抜いてあげれば大丈夫よ。
アスカのツボはちゃんとわかってるんだから」ってマヤさんは
胸を張ると、あっという間に僕の服に着替えて出て行った。
「こう見えても、こっちの方が経験は長いんだから」って張り切ってて、
もう、僕の反論なんて全然聞く気がないって感じだった。
でも、マヤさんはNERVの人たちの中では一番普通で、頼りにもなりそうだし、大丈夫かな。
この時は、そう思ってた。
続き
僕がリツコさんの研究室に取り残されて、ぼけっとしていたら、綾波がやって来た。
綾波は凄く悲しそうな顔で僕を見てた。どうしたの? また診察? って聞いたら、
「弐番目の子には、碇くんに乗らない幸せがある」って何を言ってるんだい綾波。
「碇くんがもう、弐番目の子に乗らないで済むようにする」って言いながら近づいてきて、
綾波は、あの、僕に抱きついてきた。。。
どうしよう、綾波までそんな。。。僕はどうしたらいいんだ。
「私とひとつになり。。。」って綾波が何か言いかけた瞬間、
「それ以上はだめよレイ!」っていう声と共に
リツコさんが戻って来た。「シンジ君が人でなくなってしまってもいいの?」
ってリツコさんは言ってた。「大丈夫、私が守るもの」って綾波は言ってたけど、
人でなくなるって、人のことをまるでケダモノみたいな言い方しなくたって。。。リツコさんひどいや。
僕にだってちゃんと理性っていうものが。。。
そりゃあ、ちょっとは膨張、あれ、してないや。。。テスト直後で疲れてたせいかな。
「シンジ君、今日は帰りなさい」って言われて部屋を出されたんだけど、
綾波がまたチッって言ってるように聞こえたのは、きっと僕の気のせいなんだよね。
続き
マンションに戻ると、ソファーでアスカがぐったりしてた。
いくら常夏だからって、そんな薄着のままで寝てたら風邪引いちゃうと思って、
ベッドに連れて行ってあげたら、途中で目が覚めたみたい。
「何よバカシンジ。今度も寸止めなの?」って抱きつかれた。何だか熱があるみたいで、
すごく熱くなってた。
僕が困ってたら、アスカはみるみる泣き出して、
「何よ、いつもいつも。。。アンタは結局アタシを見てくれない! 分かってくれない!
無敵のシンジ様はアタシのことなんてどうでもいいんでしょ! もう触らないで!!」
って暴れ出した。
マヤさん、いったい何て言ってアスカを説得したんだ。全然ダメじゃないか。
やっぱり僕がちゃんとしなきゃいけなかったんだ。
僕はアスカをぎゅっと抱きしめてあげた。そしたら、アスカはだんだん大人しくなって、
泣き止んでくれた。「シンジ、アタシとひとつにな。。。」ってアスカが何か言いかけた直後、
頭にすごい衝撃があって、僕は気が遠くなった。
意識を完全に失う寸前に、ミサトさんの足とペンペンが見えたから、
きっとミサトさんの仕業だと思う。僕とアスカの姿を見て、
きっと変なことをしようとしてると誤解して怒ったんだ。
ただ、「今までよく我慢したわね。でも仕方なかったの」
ってミサトさんの声が聞こえた気がしたのは、夢の中でだったのかな。
目が覚めたら、知らない天井だった。
やっぱり逃げちゃダメだったんだ。
アスカを泣かせて、綾波が意味のわからないことを口走るようになるまで追いつめて。
最低だ僕って。。。
なんか裏事情が一応あるのか
乙
毎度GJ
人類の未来はシンジ君の双肩とイチモツにかかっているようだな
>>359 > あっという間に僕の服に着替えて出て行った
その間服はどうしたんだシンジw
でも読者の疑問にさりげなく答えている作者乙です
続きまってるよ
366 :
1/6:2010/06/25(金) 02:58:38 ID:???
逃月亡日
リツコさんに僕とアスカが呼ばれて、色々と説明を受けた。
リツコさんが言うには、僕とアスカはある意味使徒と一度融合してしまったせいで、
遺伝子レベルで色々と変わってしまった可能性があるらしい。
でも、悪いことだけじゃなくて、体質的に凄く強くなってる可能性があって、
人類進化のカギになるかもしれないとまで褒められた。
「だから、シンジくんのテストはそれを測定するためにどうしても必要で。。。。」
とか
「強い遺伝子は、多くの可能性を残すことが人類の保管のために必要で。。。」
とかリツコさんは色々と説明してくれた。いつもと違って口調が変だったのは、
まだ不明なことが多いからなのかな。
マヤさんは
「私たちは研究者だけど、アスカはほら、真面目だから」
とか
「シンジ君に色々と教えられることもあったっていうか、
私もやっと一回り大きくなれたって言うか」
とか
「アスカには悪いってずっと思ってたんだけど、
今ではそれが逆にいい刺激になってき「ままま、マヤ! その辺にしなさい!」
とか最後はリツコさんにたしなめられるほど、
ちょっと意味のわからないことを話してた。
367 :
2/6:2010/06/25(金) 02:59:24 ID:???
続き
アスカはずっと下を向いたまま、何か我慢してるみたいだった。
カヲルくんは「君たちは生命の実と知恵の実の両方を味わったんだよ。碇シンジくん」とか
言ってた。僕はそんな果物を食べたことはないし、加持さんのところでも作ってないよ
と言ったら笑いながら、「相変わらず純粋なんだね君は」って言ってた。
そして、「僕はどちらにでもなれる。もし君が望むなら。。。」と言いかけたところで、
今まで我慢してたアスカのカカトが、カヲルくんの頭に落ちた。
凄い音がした。
大丈夫かな、カヲルくん。
カヲルくんはアスカの恐ろしさをまだよく分かってないみたいだね。。。
368 :
3/6:2010/06/25(金) 03:00:59 ID:???
続き
ミサトさんは「NERVに集められた人材は、みんなそれなりに強い遺伝子の持ち主なの。
でも、その中でも今のシンジ君とアスカは特別。ただあなたたちの場合は、その、えっと、
そう、安全性が確認されない限り、なかなか先には進めないのよ」って言ってアスカをなだめてた。
「ちゃんとアスカに返すから。今はお願い」って言われたアスカは、
「私も軍人だから、任務だと言われれば従うけど。。。」
「絶っ対だからね!!」って渋々なっとくしてたみたい。
ミサトさん、アスカから何を借りてるんだろ。ミサトさんにお金なんか貸すと、
絶対戻って来ないと思うよ。
何となく話がまとまった感じになった時、父さんが現れた。
「シンジ、後のことは心配するな。早く大人になれ」と言ったあと、アスカに向かって
「君のことも頼りにしている」
父さんはそれだけ言うといなくなってしまったけど、
マヤさんが耳元で「碇司令も早くお孫さんの顔が見たいのかも」なんて言うから、
なななな、何言ってるんですか!? と叫んでしまった。僕とアスカはそんなのじゃ。。。
アスカはどう思ってるんだろ。。。
「あら、今時シンジ君の年齢で子どもを作る親は少なくなくてよ」とリツコさんが
グラフを出した。例の国の人口増加政策は、計画通り進んでるらしい。
「優秀な遺伝子を少しでも多く。それが人類保管の要なの」
「昔は一人の母親が10人近く産むのは珍しくなかったのは、最初の出産が早かったから
っていうのもあるわ」って説明された。
リツコさん、僕、男ですよ。
369 :
4/6:2010/06/25(金) 03:02:07 ID:???
続き
「ご主人様は今まで通りでいいんじゃないの?」ってマリさんが横から言い出した。
「。。。ごごごご主人様だあ?」アスカが物凄い顔で睨んでた。
マリさん、その呼び方はここではちょっと、と言ったら、
「ホントにいい匂いがするんだよにゃあ。最初はご主人様がワンコくんだったのに、
今じゃ私がワンコにゃん」ってアスカをまるで挑発するみたいに言い出した。
次の瞬間。アスカの頭突きが人中に入ってた。
マリさん、無茶するから。。。それに言ってること全然意味わかんないし。
「とにかく、これで分かったわね。これで解散よ。そっ、それから、シンジ君は残って」
とリツコさんに言われてまた居残り。
アスカは大騒ぎしてたけど、ミサトさんに何か耳打ちされると、そのまま引き下がってくれた。
アスカは顔を真っ赤にしてたけど、すごくその、悪い顔になってたよ。。。
マヤさんは「この前は私が途中だったですから、今日は私からでいいですよね先輩?」とか
張り切ってた。リツコさん、舌打ちは見えない所で、聞こえないようにやってほしいな。
ミサトさんはアスカを連れて帰ったみたい。マリさんと後から綾波も合流するんだって。
データを取るには、大勢の方が効率がいいからって説明された。
370 :
5/6:2010/06/25(金) 03:03:47 ID:???
続き
ぐったりしてマンションに戻った。実験室を出る時には、みんな寝てた。
マリさんは「まさにビースト」とか寝言を言ってたし、綾波は寝台の上で小さくなって震えてた。
マヤさんが「なんだかみんなズルいなあ」って不満げだったのは何でだろう。
サンプルはすごく良質なのが、しかもたくさん取れたとリツコさんには褒めてもらったけど、
またちょっと、いや、今日は凄くヒリヒリした。。。
居間でアスカが何か色んなパンフレットを広げてた。
なんだろう? と思って近づいたら、凄いスピードで隠されちゃった。
「あああ安全性が確認されたら、その、アタシの親にもちゃんと挨拶してよね!」
とか言ってた。
アスカも寂しかったのかな。
最近テストでいつも遅くなって御免ねと言ったら、
「仕方ないわ。私たちは特別なんだし。アンタがどんな実験に参加させられてるのか、
ミサトに聞いたけど、最大負荷をかけるタイプのだから、女性には無理だからって言ってたし、
それにその。。。お義父、ししし司令にも頼りにしてるって言われちゃったし」
って言いながら、どんどん赤くなってた。アスカもみんなと打ち解けてきたんだね。
「私はやっぱり教会がいいんだけど、アンタは日本人だから神社なの?」
って、アスカ、そんなことを調べてたのか。初詣にはまだだいぶ早いよ。
でも、アスカと一緒に初詣なんて、ちょっと嬉しいな。
371 :
6/6:2010/06/25(金) 03:09:37 ID:???
続き
そう言えば、綾波からアスカにってDVDを預けられて来た。
「あの人形から? 何かしら」
ってアスカに心当たりはなかったみたいだけど、一応渡しておいた。
綾波がこれを僕に渡す時に今まで見たことのない種類の笑顔だったけど、
あんな顔もできるようになったんだね綾波。ちょっと怖かったよ。。。
深夜、僕はアスカのキックで目が覚めた。いきなり何するんだよ! と言ったら、
「綾波ぃ、来い!! ってこれ、どういうこと? 説明して欲しいんだけど。。。」
ってアスカがマジ切れしてた。
あ、あの時のビデオだったのかもしかして、と瞬時に理解した僕は、
「ああああ、アレはそのつい勢いでって言うか」って言葉が口から出て来たんだけど、
それが逆にアスカの逆鱗に触れたみたいで、
「勢いって、このケダモノ! アタシが毎日どんな気持ちで。。。」と泣きながら
暴れ出したので、着の身着のままで逃げ出すことになった。
後ろでアスカがミサトさんに羽交い締めされながら、
「何よこの浮気者ぉ」とか、「アタシには何にもしてくれなかったくせに」とか
泣き叫びながら色々と物を壊してる音が聞こえたけど、
怖いから振り返らなかった。
ミサトさんも「行きなさいシンジくん!」って言ってくれたし。。。
違うよアスカ、あの時の僕は。。。
また段ボール寝か。。。
どうやって説明したら分かってくれるのかな。。。
やっぱり逃げないほうが良かったのかな。。。
おお、修羅場w
アスカ頑張れ
いろんなネタ織り込んでて面白いなあ相変わらず
頑張れ作者&シンジ
本編のセリフの混ぜ方上手いね
ほ
ほし