2けと
,.,.,.,.;.;.;.;ヽ.
ヽヽヽ、/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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`` :: / |!_,
_/´/`ー,::
プルルルルルルルル
ピッ
「はい」
「ア…アスカ?僕だけど…」
「なーんだ、バカシンジか…加持さんかと思って期待しちゃったじゃない」
「ご、ごめん」
「何の用よ」
「あ、あの…今日はケンスケのところに泊まるから、ご飯要らないってミサトさんに…」
「…ふーん。それだけ?」「う、うん」
「あっそ。私忙しいの。じゃね。」
プツッ
私には、関係ない。
どうでもいい。
あんな奴、いなくたって平気だし
むしろ 清々する。
…バカ。
「…今日はミサトが出張でいないのに」
テレビのリモコンが荒々しい手つきで放られる。
寂しくはない。
決して。
私だってご飯くらい 作れる。
ミサトみたくインスタントやレトルトじゃなくて、
ちゃんと。
簡単なものばかりだけど。
用意しておいた二人分を
一人で食べきる。
ちょっと苦しいけど、
なんだか自分がバカみたいで。
喜々として食事の支度なんかしていた自分をなかったことにしたくて。
「あぁ、おいしい」
一人で食べるご飯は。
目障りなアイツがいない、落ち着いた食事は。
片付けもそこそこに シャワーを浴びて
ミサトのビールを頂戴する。
酔っ払いたかった。
7 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/29(日) 03:45:36 ID:iTNZtyBl
完全制圧完成記念age
カラン、と空き缶が倒れる。
すっかり酔いの回ったアスカは 虚ろな、暗い目でテレビを眺めていた。
ありがちなラブストーリー。
笑えないバラエティに、古くさいドラマ。
なにもかもがアスカを苛立たせた。
ドイツから持って来た、特別香りのよいボディソープ。
気に入りのパジャマ。
1番かわいらしい下着のセットアップ。
「…バッカじゃないの」
誰にともなく呟いて、アスカはクッションを抱きしめた。
きつく目を閉じて、何も考えないようにした。
シンジって罪作りだな
うにゅ〜ん
イイヨーイイヨー
12 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/29(日) 14:08:36 ID:FyJ+Ha3+
補完自演乙w
きもいんだよしね
13 :
白血球:2006/10/29(日) 17:53:30 ID:???
最高です
14 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/29(日) 17:58:38 ID:Nmlp2GC5
また補完の自演スレかw
「アスカ…?」
遠慮がちな呼びかけに ハッと目が覚めた。
なんだかとても無防備な自分を晒したようできまりが悪い。
「具合、悪いの?」
誰のせいよ。
酷い二日酔いの沼で漂いながら、私は視線だけでシンジを詰った。
「待ってて、今体温計…」
何かを期待したわけじゃない。約束を交わしたわけでもない。
ただ、私は…
「ごめん、どこにあるかわかんないや」
額に伸ばされる手。
私はそれを これでもかというくらいの勢いで叩き払った。
驚くシンジ。
私はどんなカオをしているだろう?
「あんたなんか…帰って来なきゃよかったのに」
どうでもいいなら 優しくしないで。
よくないなら ちゃんと見ててよ。
「なんにも、知らないくせに」
献立考えたり 丁寧に髪とかしたりしたこと。その時の気持ちも、理由も。
「私のことなんかわかんないくせにっ」
二人とも若いな
続きが気になります。
抱きしめた形にへこんだクッションを投げつける。
まるでマンガかドラマの痴話喧嘩だ。
「なんだよっ…」
訳もわからず 戸惑うシンジ。その表情がまた 私の怒りと悔しさを煽る。
「…は。」
笑えた。
もうそれ意外に なかった。
「アスカ…」
理不尽さを感じているはずなのに 怯えたような目。
睨み合うでもない、重い沈黙が淀む。
「…シンジ。セックス、しよっか」
痛そうな展開はヤダよ・・・解決するならよろしいけど・・・
僕はペンギンなんだ(?)スレの作者さん?
21 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/31(火) 23:24:03 ID:MiXNH4cq
ちゅくにんまち
書いてくれるなら誰でも歓迎してやれw
自棄だったのだと思う。
突然怒鳴ったかと思えば
こんな事言い出して
私、まるで危ないヤツみたい。
「…訳が分からないよ」
当然と言えば あまりに当然の反応。
分かるはずもない。
全ては私の、勝手な空回り。
それでもよかった。
「アスカっ…」
赦して、巻き込まれて、温めて欲しかった。
「っ…ダメだよ…っ」
引き込んだ肩を押さえ付けて くちづける。
動揺しながらも シンジの前が張り詰めてくるのを感じて
私はわざと腰を押し付けた。
「んっ…アスカ…!」
女みたいな腕に押し返されて、私は身体を剥がされた。
「変だよ…なんか」
不審の目。
これが答え。
「アンタは…」
私なんか、要らないのよ。何故か吐き出せずに、
私はただシンジに掴まれた手を握りしめた。
涙は出ない。
そんなカタチの感情ではなかった。
「あの…アスカ…」
怖ず怖ずとした手つきで、シンジが私を抱き寄せた。「ごめん」
細いけれど、確かな声。
それがいつもより ずっと近くで聞こえて。
「なに…謝ってんのよ」
私は呆気なく 自分が鎮まるのを感じた。
( ´;ω;`)ぶわっ
26 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/02(木) 17:55:17 ID:mg6Xl6Qi
ヘタレなFF書きに限って三点リーダー(…)を多用する件について
キモいSSは下層でやってろよ
叩くやつも自演!?
オレは面白いと思う
続きが読みたいね
まぁ完成させてくれ
「わからない」
震えるような鼓動に響く声。
「…解らないから」
この腕、この肩、顎、全てが間違いなくシンジ。
それだけのことが 奇跡ほどにも感じられる。
「どうでもいい」
私はそうごちた。
意地を張って 取り乱しておきながら。
「アスカ」
呼ばれて、ゆっくりと頭を起こす。
シンジと目が合う。
私を見ている瞳。
何も言わない、何も聞かない 暖かい沈黙。
「セックス、しようか」
新しい幕がまた 切って落とされた。
続きに期待!
前スレの人みたいに最後にイタくしないでね。
それで落ち込んだ人結構いると思うからw
ゆっくりと距離が詰まる。
苦しいほどの鼓動と、抗い難い渇望。
重なる唇。
名残惜しむように離れ、また求めて。
「舌…見せて」
囁きに促され、ちろりと舌先を見せる。
「ぅわ…やらしい」
潤んだ舌先を 熱いシンジの唇に吸われ、耳がカッと熱くなる。
「ん…」
淫らな口づけ。
優しく 甘い酒にも似た…
GJ!過疎ってるから続き書いて〜^^
変に純文学カブレの文章文体だな
その割りに…も使いすぎ
保守
セックスしよっ
39 :
中途:2006/11/20(月) 12:05:59 ID:???
やっと僕に戻ってきたアスカ。
長いこと唇を交わし、互いの荒れた息に刺激され、服を脱がせあった。
すっかり何も身にまとわず、今は冷たい自分の身体と、火のような相手の身体を感じている。
今、やっと僕の下にいるアスカ。まるで猫のように互いの身体を舐めあい、ひそやかに息をつく。
次第に染まる身体、上気する頬。絡み合う手足。求め合う唾液。
押し開いた下半身からアスカの香りが溢れた。心に誇りきった自分自身をアスカの中に沈める。
敏感な身体が、下腹から腹筋にかけてびくびくと痙攣する。
思い切り唇を噛んで、声を出すまいと耐えている。僕の横腹を、アスカの両腿が締め付ける。
ただ、挿れただけでここまで反応するアスカの身体。片足を腕で捕らえて引き上げる。
何か叫ぶ彼女を無視して、隘路を僕の幹が突き通す。さらに身体を持ち上げるようにして奥まで。
髪を振り乱し、頭を激しく振る。こんなにも刺激に弱い身体なのか。
40 :
中途:2006/11/20(月) 12:08:54 ID:???
「あっ。」
叫んだ途端、激しく息を吸い込み、また唇を噛んだのがわかった。
明らかに、こんなに感じてしまう自分を恥らっている。でもそれは時間の問題だった。
身体を半身から裏返し、引き抜いた。
「あぅっ。あ、」
眉根を寄せて一瞬だけど僕に見せた表情には白痴のような媚が含まれているのを見逃さない。
丸くて豊かだけれど、贅肉の欠片も無い張りのある球形。その丸い尻を引き割って、しとどに
愛液を流す中心に腰を持ち上げ、あてがう。彼女は息を呑んで身体を硬くした。
「あ、待っ」
「だめ。」
手加減せずに一気に貫き通した。
「ひゃ、ひゃぅ。」
かまわず抽送を続ける、そのたびにアスカの唇から悲鳴が上がる。音程が上がっていく。
尻を突き出すように、長い首をがくがくと揺らし、身体をのけぞらせ、髪を振り乱す。
41 :
中途:2006/11/20(月) 12:12:22 ID:???
「はっはっ。ああ、い、いやぁ。あっ、あっ。」
背に噴出す汗が、見る見る全身に回る。激しく揺れるスペード型の細い腰と尻。
「ひ、あん、あああっ、い、いい。いやっ。」
身体が腰を中心にして次第に染め上がっていく。息が乱れていく。切れ切れな悲鳴。
「だ、だめ、もうだめええっ。いくうっ!」
突っ張っていた手の力が抜け、ゆっくりとアスカは顔からベッドに崩れ落ちた。
背筋の彫が深くなり、臀部が引き締まって僕に纏わりつき引き込もうとする。
行くとか行かないとか、そんな言葉をどこで覚えたの、アスカ。
アスカの身体がひくひくしていても、僕は無慈悲に抽送を、より強く続ける。
42 :
中途:2006/11/20(月) 12:14:54 ID:???
彼女に高原から降りるスキは与えない。
達した敏感な身体に、さらに手ひどい刺激を重ねる。ひどい、とかもうだめとか叫んでもだめ。
きみを、もう2度と手放したりはしない。僕のしるしを身体と心の奥底にまで刻み込んであげる。
だけど、彼女は何か言いたげだ。もの言いたげに、僕と切なげな視線が絡む。
「なに。」
とうとう僕は言ってしまった。言ったとたんに後悔していた。
「ごめん。」
何を謝ったのか、暫くしてから気づいた。思ったとおりだった。
「(どこの、どんな奴に抱かれたの。)大丈夫、気にしてないよ。」
かっと燃え上がる嫉妬。僕のアスカを女にした男。
「真剣だったの。彼も、真剣に愛してくれていた。遊びじゃなかったのよ。」
遊びだったって言ってくれたほうがどれほどましだったろうか。
きみはきみの意思で身体を開いたって事だよね。
あえやかに喘ぎながら身体を濡らして。そいつの前でショーツを脱ぎ捨てて。
「(僕だって、真剣だよ。それでも別れる時は別れる訳?)」
「別れるつもりで付き合いだす人はいないわ。」
「(そりゃそうさ、きみの肉体が欲しいだけ、きみを抱いたことを自慢したいだけじゃなければ。)」
43 :
中途:2006/11/20(月) 12:16:34 ID:???
「ねえ、何か言いなさいよ。」
「(何を言えって言うんだよ。そのときどんな風に抱かれたのかとか?どんな表情でどんな声で。)ああ。」
「済んじゃったら、男って何もしゃべらなくなるって本当なんだ。」
「(こんなにしゃべってるさ。その男もそうだったって、今わかったよ。)そんなこと、ないさ。」
「タバコ吸わないだけいいけど。あれってどうかと思うわよね。かっこいいつもりなのかしら。」
「(アスカ、きみ何か反芻してるの。きみを初めて抱いた男のことを?)僕はタバコ吸わないから。」
「ごめん。」
さすがにバツが悪そうだ。
「シンジのキスは、きれいな息でよかったな。」
フォローになってない。
「(その男、ヤニ臭かったわけだ。そのヤニ臭い唾液がアスカの体中に塗られたわけ。
きみの舌はそれを舐り、その唾液を飲み込んだわけ。)僕は、まだ子供なのかな。」
「私のこと、こんなにしといて子供は無いでしょ。あ…」
アスカの内腿に僕の白濁した精液がこぼれ、流れ出していった。
その流れのすぐ横に痣。僕がつけたマークがあった。夢中で抱きしめて唇を押し当てた痕。
44 :
中途:2006/11/20(月) 12:18:22 ID:???
過去にあったこと、そうかもしれないとわかっていてアスカの身体を抱いた僕。
僕の心とは別に、肉体はその光景を見て勝手に硬く膨らんでいく。
「ずいぶん元気ね、シンジ。」
顔を染めながら、強がるきみ。僕の目線に気づいてあわてて太ももをティッシュでぬぐった。
そのきみをもう一度抱きしめて、押し倒し、挿し入れた。
膣いっぱいに溜まっていたアスカの愛液と僕の精液が混じりあって激しくしぶいた。
「アスカ。」
「え、またするの。あ、んんっ。」
思い切りアスカの股間を引き割った。むっとするほどの女と男の匂い。
隠そうとした手を払い除ける。僕を咥え込んだ形がまだ残っていて、そこは簡単に口を開けた。
前の男ともこんな匂いの中で何度も交わった癖に。淫らにはしたなく身体を開いたんだろう。
「そうだ(この脳にたまった前の男との光景をたんぱく質に変換して吐き出してやる)」
「あ、くっ。」
顔を斜めに背けのどを軽くのけぞらす。その反応は誰につけられた癖なんだよ。
45 :
中途:2006/11/20(月) 12:19:07 ID:???
「前の男のつけた癖なんか、全部上書きしてやるっ。掻き消してやるっ。」
「えっ。」
アスカは目を見開いて不安な目で僕を見たけれど、僕はかまわず君の身体を絞り上げるように抱きしめて、
声も出せないほど激しく腰を打ちつけた。
「(消してやる、消してやるっ。)」
敏感なアスカの身体はびりびりと反応し、上り詰め、染め上がった身体が大きくのけぞった。
彼女の生の匂いが僕を包む。いつもつけているオードトワレと一緒になって。
その匂いが僕をいつも獣のようにさせる。きみは僕の激しい性欲のターゲットになる。
「きみは、僕だけのもんだ。」
そういうと、彼女はもう何も言わないで僕にしがみついてきた。
時間が消えてしまう。僕とアスカとの間には肉体以外の何もなくなってしまう。
GJ!後半の台詞前にどっかのスレで見た気がするな…。
最後に2人が分かり合えれば、こういう設定も自分はアリだと思う。
続き書いて〜^^
これって以前、おすLASにスレ違いな書き込みしたやつをちょっといじっただけだろ。
新しいコピペねたなのか?
48 :
中途:2006/11/22(水) 17:26:49 ID:???
そう、前思い付きをちょっと書き込んだ奴だよ。
よく覚えていてくれたと礼を言っておこう。
ところでこの後は前半の巡りあいの部分とこうなった行きがかりとかの話もあるんだが、そっちも読みたいかい?
それともこのまま前後はカットでちょぼちょぼ回顧しながらスレ通り今日もSEXしない?という感じでSEXシーン主体のはなしにしたほうがいいかい?意見を募集する。
49 :
中途:2006/11/22(水) 17:32:32 ID:???
こんな感じで始めるつもり。
綺麗なブラウンのハイネックセーターにコートを羽織った女性が目の端を通り抜けた。
その柔らかそうな胸のラインに懐かしさを感じ、新聞から目を上げた。石畳の路傍にあるカフェ。
エアカーテンが吹き出しているお陰で、雪が積もっているような景色の中でも室内と変わらない。
日差しのお陰でむしろ暖かいほどだった。
彼女はもう背しか見えなかったが、この街ではありふれた赤金の髪に懐かしさを感じた。
女性の胸のラインに魅かれて目を上げるなんて、意外とスケベ心があったんだな。苦笑した。
小柄なその女性は、まるで軍人のように背筋を伸ばして歩み去っていく。
いや、ドイツでは女性だって一個分隊歩かせればフランス軍より立派な足音をさせるって言うから。
そのこと自体は別に不思議じゃなかった。
その時、急にその彼女が唐突に振り返った。僕は、新聞を落とし、カップが石畳で割れた。
立ち上がって、走り出した。向こうの彼女も駆け出していた。
ほんの10秒もかからないままで、僕らは額を押し付けあうように息を弾ませて相手の肩を攫んでいた。
「や、やっとつかまえた、ぞ。」
「隠れてたのは、あんたの、ほうでしょっ。」
アスカと僕は、7年ぶりに抱きしめあっていた。
ハグが珍しくない国とは言えこれだけ激しく、長い時間歩道を占領していれば嫌でも注目される。
「ね、ねぇちょっと。」
「なに。」
「僕ら、注目されてるよ。」
「なによ。あなたぜんぜん変わってないのねぇ。」
投下キボン
どっちも読んでみたいけど…、
>>49のは結構長くなりそうだね。
さくっと投下出来る方から投下してもらって、ゆっくりでも両方投下して欲しいな。
52 :
中途:2006/11/22(水) 23:15:16 ID:???
じゃあ、49の方から書いていきます。
53 :
中途:2006/11/22(水) 23:21:11 ID:???
相変わらずといえば彼女こそ相変わらずだ、と思った。
「こんな事、慣れる慣れないの問題じゃないでしょ。」
「ああ、わかったわかった。これから時間はあるの?」
「別に仕事で来たわけじゃないから。」
君を探しに来たという言葉は出せなかった。
アスカはちょっと一歩下がって、目を瞬(しばたた)かせて僕を見た。細かい星がはぜた様に見えた。
「じゃ、只の観光で?」
まさか本当の理由などいえない。少年時代の憧れの女の子を探しに来ただなんて。
自分でさえ馬鹿みたいだと思うけど本当のことだったんだ。
行方知れずのままのアスカ。
いくら調べても全ての資料は破棄されていて、ドサクサのうちにドイツに返還(なんて言い方だ)と
しか判らなかった。アスカのシンクロ能力はまったく失われていて、僕の方も今となっては只の人だ。
でも出国が自由になったのはたった3ヶ月前。
自由になったとき、僕がまず感じたのはアスカを探したいという衝動だった。
ベルリンで見かけたとか、ミュンヘンに入国手続きをしたとか、実家は東ドイツの方だとか、
いくつかの傍証と目撃情報を抱えて僕はドイツにやってきた。2週間歩き回った結果はまるでゼロ。
あきらめかけてやって来たのが、この古都市ドラワウだった。彼女の祖父母が住んでいたとかいるとか。
しかし、もう期待はしてなかった。アスカが帰ってからも欧州は戦が絶えなかった。
アスカを知っているかもしれない人たちも散りじりになっていて、何の情報も得られなかったんだ。
古い旅館に泊まり、広場の傍の通りにある潰れそうなカフェで朝食を採ったところだった。
そこで、唐突な出会い。
背はいくらか高くなったのかな。それでも特に大きくなったようには見えなかった。
「そりゃ、自分が大きくなったからでしょうよ。何食べてそんなに大きくなった。ええ?」
54 :
中途:2006/11/22(水) 23:24:13 ID:???
アスカはせいぜい160cmちょっとくらいで、日本人としたって今の平均身長より小さいだろう。
あんた幾つあるのよ、と問われて182と答えた途端、向こう脛を蹴られた。
「痛っ!」
「なまいきよっ!」
そう言ってアスカは少女の頃と同じようにニカッと笑った。
「今はね、本屋さんに勤めてんの。忙しくはないんだけどちょっと埃っぽいかな。」
「アスカにしては意外なところに勤めたんだね。」
「暇な間はいくら本読んでてもいいって店主の叔父さんが言ってくれるし、学生バイトとしてはいいでしょ。」
「学生なんだ。」
55 :
中途:2006/11/22(水) 23:27:04 ID:???
そこは確かに本が山積みになった、まるで前世紀の遺物(といっても20世紀じゃなくてもっと前だ。)の
ような本屋だった。伝統校の図書館を保存してるような。
「大学でてるって言っても試験をどんどん飛ばして行ってとった資格だけみたいなもんだから。」
アスカはあまり似合わないめがねを鼻の先に押し上げた。
「今度は人文科学系の勉強してるんだ。大学院の人たちと一緒のゼミよ。」
そのあたりはさすがにアスカと言うべきか。年上の人たちと互角にやってるんだな。
だけどその時、僕の胸の中で嫌な想像がちくんと痛んだ。なんだ?
「アスカは聡明で可愛いから、結構可愛がられてるんじゃない?」
自分でもいやな聞き方だと思った。
「まぁね。教授もお姉さんたちも良くしてくれてる。男子たちも前のときほど子ども扱いしないし。」
ぶるっと、身体が震えた。冷や汗が出るような悪寒だ。
いけない、風邪を引いたかな。そう思った途端、ひんやりとした手のひらが額に当てられていた。
「変だと思った。あんた少し熱があるんじゃない?顔も熱っぽいわよ。」
「そうかな。さっきからちょっと寒気がするんだけど。」
そういうとアスカはレジに腰を下ろして古い机の引き出しを開けた。
「ほらこれ、アスピリン。2錠飲んどきなさい。それからこっちは1錠ね。胃薬よ。」
56 :
中途:2006/11/23(木) 00:09:51 ID:???
「あ、ああ。」
「ぐずぐずしないっ、洗面台は階段の裏側よ。」
小さい洗面台で薬を口に放り込み、蛇口に直接口をつけ水を飲み込んだ。
「ちょっと、あなたお腹すかしてるんじゃないの?」
「10時ごろ、さっきの店の先でホットドックを2本食べたよ。」
「その前は?」
「き、昨日の4時ごろに紅茶とビスケットを2,3枚。」
アスカはいきなり頬を不満げに膨らませた。
「そんなことだと思った。あんたって人は自分の食欲にはまるで無関心なのよね。」
そう言ってさっきとは違う毛布のようなコートを羽織って、黒縁のメガネをかけた。
長い髪を引っつかんで一つにまとめてハンカチで縛り上げる。
僕のあきれた顔に向かって、にやりと笑った。
「これがここでの職業上の格好なの。あんた暫く店番お願いね。値段は裏表紙に貼ってあるから。」
57 :
中途:2006/11/23(木) 00:11:20 ID:???
「え、ええ?アスカッ。」
と答えた時にはもうアスカの足の先だけしかガラス戸の向こうには無かった。相変わらずの疾風ぶりだ。
僕はあきらめてコートを脱ぎ、レジの横の本の山に被せるように置いた。旅行鞄はレジの脇に。
階段下のカウチに座って、そのまま横になって落ちていたソファを首の下に突っ込んだ。
靴を履いたままの足を高く組んで、本屋の天井をぐるりと見回した。
本、本、本。螺旋を描いて階段が屋根近くまで螺子状に巻き上がっている。
この景色の中にアスカは何年か嵌って過ごしていた訳だよ。この知識の中に埋もれていたんだ。
不意に、それって何だか凄いことの様に思えた。
同時に、ここでアスカがどんなことを考えていたのだろうと思いを巡らす。
静かな、ほとんど(このペースだと)数人の客と、店主と少し会話ともいえない話を交わす程度の時間。
手に余るほどの時間。その時間をアスカは一人きりで過ごしていたのだろうか。
「もし、ほんとにそうなら。」
わずかでも僕にだってチャンスはあるのかもしれない。いいや、期待してるわけなんかじゃ、無いけど。
今のところ、アスカはあの頃のアスカとちっとも変わっていない(ように思える)僕には。
けれど、もしも――もしもだよ。もう、7年もの時間が経っているんだから。
「相変わらずだな、僕は。」
先回りして最悪のことばかり考えておくのは、もし悪い予感どおりだったら諦め易いし、楽だから。
ナニって、傷つかなくて済むって事じゃないか。まるで情けない中学生のままの発想さ。悪いかよ。
唯一、僕にとっては見栄は互いにいっぱい張ったけど、結局洗いざらい情けないこと曝け出して、
その上でまだ一緒にいたいと願った相手なんだ。――少なくとも、僕にとっては。
本棚の細い通路。埃の中に立つメガネのアスカが本を広げて、あごに手をやってそれを読みふけっている。
58 :
中途:2006/11/23(木) 00:14:42 ID:???
「アスカ。」
声をかけた。アスカは本に夢中で振り替えらない。
「アスカ、僕だよ。シンジだよ。」
振り向いた彼女は怪訝な表情。僕が誰だかわからないの?もう忘れちゃったの?」
「アスカ!」
もう一度叫んだ途端、彼女の顔が目の前にあった。青い、青い瞳。あの頃より濃くなった?
「汗、ひどいわよ。」
「ぼ、僕何か言ったっ?」
うろたえてカウチから転げるように落ちて、彼女の視線から逃れた。
「別に何も――。」口元をほころばせて「何よ、知られちゃ恥ずかしいような夢でも見たの?」
「馬、馬鹿。」
「ごめん、何も言ってなかったって。」
この会話って。
「7年前とは逆だね、この会話。」
「あなたが馬鹿って言って、私がごめん、なんてね。」
笑ってしまった。すると彼女は優しく微笑んだ。
59 :
中途:2006/11/23(木) 00:16:53 ID:???
「なに?」
「ううん、やっとあの頃の笑顔をしてくれたなって、思っただけ。」
そう?そんなに違っていたなんて思っても無かったけれど。
でも、アスカは僕の笑顔をずっと憶えてくれてたってこと。
「忘れたこと、無かった。シンジの笑顔。」
そう言ってから、慌てたように抱えていた荷物を本が数冊乗っていた比較的空いたデスクの上に置いた。
いろいろな形のデリバリーパック。チャイナやビーフシチューとか、丸いパンとか。牛乳とか、サラダとか。
「私もお昼未だだったから、一緒に食べましょ。ま、あなたが作るものほど美味しくないだろうけど。」
得意になって2人に出していた食事だけれど、時には二人が我慢して食べてくれてたことも今は知っている。
こういうデリバリーは発達していて、下手な食堂なんかよりよほど味がいい。
風邪の上に、食べだすと僕は自分がこんなにおなかが減っていた事に気づいた。
そして、自分が何としても確認したいと思っていることに。
それを、アスカに確認する勇気を、たった今、アスカが僕に言ってくれたことに。
イイネー(・∀・)
61 :
中途:2006/11/23(木) 12:55:51 ID:???
そのまま、午後を過ごした。客は3人来ていずれも何処かの大学の先生だろうと思しき静かな人たちだった。
本の注文をし、アスカが入手のための資料をパソコンに打ち込む。
正規のルートではなかなか入手できない希少本をオーナーの特別なネットで探し出す仕事であるらしい。
受け取りに来た人は明らかに抑えきれ無い喜びと興奮を示し、アスカと何回も握手をし、大切そうにコートの内に
抱きかかえるようにして帰っていく。その人の気持ちが今の僕には我が事の様によくわかったわけで。
寒さが増してきた。店の中央にある巨大なオイルヒーターのスイッチを彼女が押す。
老いるヒーターの虫の羽音のような微かな音と同時に、低い唸りを上げて天井のフィンがゆっくりと周り出す。
そうだな、本屋に炎は厳禁だものな。書棚の一角には日本語の書物もあったので僕はそれを引き出すと、カウチに
寝転がってずっとその本を読んでいた。天窓から差し込む日射しがゆっくり移動していく。
ちょうどそのカウチに達するところで日が沈んだ。
入り口の古風な門灯が灯り、アスカのレジの所のスタンドだけが、薄暗がりに浮かび上がっている。
ぱちんと音がして、僕のカウチの後ろの壁灯が点いた。顔を上げるとアスカがこっちを向いていた。
「大分気に入ったみたいね、その本。」
「こんな古書の群れの中に何故日本語の小説なんかが混じってたんだろうね。」
「そうね、時々場違いな本が混じってるときがあるのよ。何を読んでたの?」
立ち上がって本を示した。
「辻邦生の『背教者ユリアヌス』と言う本だよ。」
「AD360-363のローマ皇帝ね。キリスト一神教を多神教に戻そうとした皇帝として有名だわ。
前皇帝に対し反乱を起こしたのだけれど激突寸前にコンスタンティウス2世が死んだの。
不思議なことに前皇帝は後継者にユリアヌスを指名したので戦いは終息したといわれている。」
「さすがだね、僕はこの本を読んで初めて知ったよ。」
62 :
中途:2006/11/23(木) 12:58:14 ID:???
「そりゃあ、ユリアヌス帝はこっちでは有名ですもの。当時のキリスト教関係者には厭われたでしょうけど。
ローマが繁栄の中の愚鈍に落ち込む事を良しとしない哲学者皇帝だったのね、きっと。
ローマ帝国衰亡史の方にも彼に対してはちょっと肩入れした記述が多いのよ。」
ああ、そういえばアスカは人文科学系の勉強を今はしてるって言ってたよね。
「君だったら、ユリアヌスがしようとしていたことを応援したと思う?」
「衰亡史にはこんな記述があるわ、『問題は臣僚たちであり、もしこの哲学者皇帝がみずからに課しているこれら厳しい掟に、
彼らもまた時間と行動との全てを挙げて従わねばならぬ事でありながら、当然とは言えすすんで彼を助け、帝冠の重荷を少しでも
和らげるよう、協力に応ずるものなどほとんどいなかった。』つまり既に官僚は腐敗してしまっていたのね。」
アスカの瞳が急に透き通った眼差しに変わったような気がした。
「それに対して、たった一人きりでも勇気と誠実を持って戦おうとする人を見捨てたりすることはしないわ。誰だって。」
それから、彼女はまっすぐに僕の目を見た。
「シンジは、私がそんな風に戦おうとしてたら、どうする?」
63 :
中途:2006/11/23(木) 13:04:56 ID:???
「もちろん、応援するに決まっている。
いや、そんなに大問題じゃなくたって、君のやろうとしていることを助けないなんて、ありえない。」
「そうね。」
階段を上った天辺にある空に向かってはめ込まれたガラス。
その天窓に向かって、壁面の上部の壁に建物をぐるりと囲んで嵌め込まれている窓。その一つに金星が輝いている。
「そうよね、シンジならそう言ってくれたでしょうね。」
アスカは楽しそうに肯き、一階の隅の大きな柱時計が重々しい音で7時を知らせた。
「シンジは宿をどこに取っているのよ。」
「君と会ったカフェの、広場と噴水を挟んで反対側だ。心配ないよ。」
「そうか。で、夕食は一緒に摂らない?」
僕が同意して肯くとアスカはうれしそうな顔をした。
「じゃあ、8時になったら仕事は終わりだから出ましょ。」
64 :
中途:2006/11/23(木) 13:34:00 ID:???
それからアスカは何処かに予約の電話を入れた。
そして、今日、最後に送られてきた書籍を仕分けして袋に分けたり書棚に戻したりし始めた。
僕はそれを手伝い、彼女の言うとおりに何冊かづつ本を書棚に入れた。膨大な数の書籍がきちんと分類された世界。
約束された世界がその先には展開されている。レトロスペクティブに分類された世界には揺らぎが少ない。
この静謐な世界が、学問の世界に繋がっているのは判るけれど、僕らが生きている社会はこれと正反対な世界。
いつでも先に何が待ち受けているかわからない、不安とあるいは希望が混在する世界。
今夜、アスカに何を話すのだろう。
そして、君は何を僕に語るのだろう。まだ、何も決まっていない。先にあることは混沌の中から選ばれる。
僕とアスカの間の7年。そこにあったこと、無かったこと。
全てはここに、僕らの間にあったこと。無数の事実。夢を見ている。
最後の何冊かの本を一番下の書棚に納めると、すぐ横にアスカが膝を着くようにしゃがみこんでいた。
「どうも今日はオーナー戻ってこないみたい。」
「そう、こういうことって多いの?」
「一種のハンターみたいなものだから。遠くまで出かけたのかもしれないわね。」
65 :
中途:2006/11/23(木) 13:38:23 ID:???
書棚と書棚との間は、明かりの届き難い日陰の世界。夜になれば暗黒の領域だ。隠れていたものと隠していたものが現れる。
「7年も。何をしてたの。」
「自分でもよくわからない。最初のうちは模擬体でのリンケージの実験をしていたけど、シンクロ率が下がってとうとう
起動することができないようになって、最終的に2年目の終わりごろネルフの後継機間からは解雇されたわ。
と言って行動の自由も通信の自由も極端に制限されてた。」
「僕も同じような環境だったけどね。」
「対外的にはほとんど行方不明扱いだったと思うけど。私も随分あなたの居所を探したのだけど。」
「結局、こうして偶然会えたなんて奇跡みたいな話になったけどさ。」
「こんなことって、あるのね。」
「もともとエヴァの起動だって、勝ち続けたのだって9999(フォーナインシステム)なんでしょ。
確率はいつも0.9999%だったって。呆れちゃうよ。」
アスカはそういったけど僕にはこの出会いは奇跡とは思えなかった。必然だと感じられていた。
理由や根拠は全然無いんだけど。必ず会えると言う漠然とした期待は常にあったんだ。
だから僕は。
だからこそ僕は。
今夜こそ、勇気を奮い起こして、この戦いに臨むんだ。
66 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/23(木) 14:25:20 ID:2FJ/5xu2
うんこくさい
67 :
中途:2006/11/23(木) 14:38:45 ID:???
狭い書棚の間で立ち上がると、僕らの間にはほんの少しの隙間しかなくて。
熱がまだあるのか、僕は少しよろけてアスカのいる側の書棚に手をついた。
まるで、アスカが動くのを遮ったように。アスカは営業用の太い黒縁のメガネの底から僕を見た。
吐き出した息が触れ合い、呼気の香りに僕は昔と現在が混在して、立ちくらみがしたようだった。
頬が触れ合いそうになって、互いのうぶ毛が微かに触れ合う。服の中から立ち上がる体臭。
あの頃と同じオードトワレ、使っているんだね。
落ちてきた木の葉が宙で触れ合ったように、僕の唇はアスカの頬を滑り唇に触れた。
瞬間、時が止まったまま身体が固化したように思えた。まだ、何も言ってなかったのに。
うつむいた途端額同士がぶつかった。痛みなど何も感じはしなかったが、目を見合わせ、笑いを浮かべた。
「馬鹿ね、もう。」
「ごめん。」
これで、僕らは元通りだ。その後、今度はアスカが僕の頬に唇で触れ、その後ゆっくりとキスを交し合った。
もう、子供じゃない僕ら。息が急速に熱くなって、思わず舌を絡めていた。
これは、幼馴染としての懐かしさのあまりのキス?それとも恋人同士になった確認の大人のキス?
日本とドイツじゃ、その重みはぜんぜん違うことはわかっていた。
もう一歩、踏み出してもいいのだろうか。思い切ってその白く浮かんだ喉にキスをした。
68 :
中途:2006/11/23(木) 14:40:26 ID:???
アスカは拒絶することなく、首を軽く仰け反らすようにして僕の唇を受けてくれた。
甘い、アスカの甘い匂い。女性の香り。溜まらずきつく抱きしめ、胸に顔をうずめた。
アスカの腕が僕の頭をそのままくるむ様に抱きしめる。
「シンジ。」
「アスカ。君を探しに来たんだ。もう絶対に離さないために迎えに来たんだ。」
「待っていたわ。私、ずっと待っていたのよ。」
きみの声と同時に、僕の首筋とか頬に水滴が降りかかった。顔を上げると彼女は泣いていた。
「何よ、その顔。みっともないわよ。」
僕の目からも途切れない涙がまぶたを乗り越えて流れ出していた。
こぶしでそれをぬぐうと、アスカの涙もワイシャツの袖で拭った。
それから思いついてハンカチを取り出して彼女の頬に押し当て、同じように自分の目も拭いた。
僕らはそんな狭い隙間で暫く抱き合ったり身体をさすりあったり、軽いキスを交し合ったりした。
出会ってから弾けるまで、7年の間があったのにたった半日。
堪え性の無いこと甚だしいとか後で言われてしまうかもしれない。
やっと満足しあって予約を思い出したら、もう8時を47分も過ぎていた。
レジを閉めて、店に3つの鍵をかける。
僕らはその店まで走っていき、再開を祝してワインをあけ、鴨を食べた。
69 :
中途:2006/11/23(木) 15:24:25 ID:???
石畳の上を並んで歩いた。
7年の間にあったこと、機関を解雇された後すべきことも見つからず、家族も消え、EU内の戦闘も止まず。
自分の存在意義に疑念を持ち、何でもいい、何かに縋りたかった。
その時点で、ふと大学に戻ることを思いついた。
解雇はされ自由は無い。だが金が無かったわけではなかった。
大学に行って、本来なら自分がいたであろう場所に回帰しようと考えたのだった。
幸い、機関は同意してくれた。進学希望先が人文科学系だったのも幸いしたかもしれない。
丁度17歳の春だった。一度大学を出ているので、学士入学扱いで入学できる。その年の9月から通い始めた。
周囲の学生ともほとんど年齢で違和感を感じることは無く、勉強にも同期のコンパにも出席した。
「ほんとに普通の通りの学生生活だったのよ。普通の。」
僕らの横を、やはり学生だろう、ラフな格好で8人ほどのグループが大声で話しながら行過ぎて行った。
それぞれにカップルが大体決まっていて、数組で行動を共にするのがこちらのスタイルだ。
「楽しくしているうちに、落ち込んだ気持ちも晴れていったわけだね。」
「そうなの。もう自分が特殊機関のパイロットではなくて、普通の女子学生で戦闘で死ぬなんて事が日常と
して隣に張り付いていた時間は永遠に終わったんだって。安心できたのよ。」
アスカは口をつぐんだ。つぐんだまま歩き続けた。そして不意に語りかけてきた。
「私のアパートすぐそこなの。寄っていく?」
70 :
中途:2006/11/23(木) 15:26:23 ID:???
「私のアパートすぐそこなの。寄っていく?」
「君がいいなら。」
「あなたがどうするか聞いてるのよ!私が決めることなの?」
選ぶのは僕だ。そして、この後のことは初めて読む本と一緒で、先のことはわからない。
選んだこと、選ばなかったこと。それは等価値に僕の前に現れ、存在する。
選ばなかったこと、選んでしまったこと。全て元に戻すことはできない。
その先を修正するのもしないのも、また自分の自由なんだ。
「行きたい。」
アスカを見つめ、キッパリと言った。
彼女は僕の顔を見つめ、口を開いて何か言いかけ、その後つぐむと頭をゆっくり振った。
断られるのかと一瞬思ったが、その探るような目には君の不安とか迷いがあることが判った。
「僕が、決めていいんだね。」
まるで、子供のようにこっくりと肯いた彼女は前に立って歩き出し、僕はその横に付いて腰に腕を回した。
その腕に縋るように軽くもたれ掛かったアスカ。そのままの姿勢で僕らは街路樹を辿って歩いた。
小さな破風の付いた、3階建てのレンガと漆喰の建物が続く。角を曲がると並木がカエデに変わった。
この辺は学生が大勢住んでるの、と彼女は言った。友達も大勢いる、だからここに来るって事は、2人が公の関係になるって事なのよ、と呟いた。
71 :
中途:2006/11/23(木) 15:28:06 ID:???
「私のアパートすぐそこなの。寄っていく?」
「君がいいなら。」
「あなたがどうするか聞いてるのよ!私が決めることなの?」
選ぶのは僕だ。そして、この後のことは初めて読む本と一緒で、先のことはわからない。
選んだこと、選ばなかったこと。それは等価値に僕の前に現れ、存在する。
選ばなかったこと、選んでしまったこと。全て元に戻すことはできない。
その先を修正するのもしないのも、また自分の自由なんだ。
「行きたい。」
アスカを見つめ、キッパリと言った。
彼女は僕の顔を見つめ、口を開いて何か言いかけ、その後つぐむと頭をゆっくり振った。
断られるのかと一瞬思ったが、その探るような目には君の不安とか迷いがあることが判った。
「僕が、決めていいんだね。」
まるで、子供のようにこっくりと肯いた彼女は前に立って歩き出し、僕はその横に付いて腰に腕を回した。
その腕に縋るように軽くもたれ掛かったアスカ。そのままの姿勢で僕らは街路樹を辿って歩いた。
小さな破風の付いた、3階建てのレンガと漆喰の建物が続く。角を曲がると並木がカエデに変わった。
この辺は学生が大勢住んでるの、と彼女は言った。友達も大勢いる、だからここに来るって事は、2人が
公の関係になるって事なのよ、と呟いた。
乙
73 :
中途:2006/11/23(木) 17:40:43 ID:???
階段を少し上がって、一軒の家を真っ二つに切ったように分けられている。
その左半分がアスカのアパート。半地下室と正面に広い居間とダイニングキッチン。バスルーム。
2階には広い部屋が1つと小さい部屋が2つ。そして階段の奥から入る天井裏の部屋が一つ。
物置ではあるが、十分な居住能力があるそうだ。
部屋数が多いので大抵は学生同士2人か3人でシェアして住むことが多いらしい。
アスカはここに一人で住んでいた。
「どう?」
「びっくりした。ぜんぜん散らかってないし、ぴかぴかに磨いてあるし。ここ本当にアスカのアパート?」
「なんでよ!あたしだってドイツ女性よ。ハウスキーパーとしての能力は誰にも引けを取らないわっ。」
胸を張って言うけど、なんとなく釈然としない。確かに血から言えば日本もドイツも、だけど。
もはや日本女性は滅びたとネルフでは思わざるを得なかったし。周りが悪い例ばかりだったしな。
コタツをあげると山ほどみかんの皮とかティッシュとか出てきそうな気がしてたんだ。
まぁ、あの頃日本は常夏だったからコタツは無かったけれどね。
アスカは一部屋一部屋案内してくれた。どの部屋も女の子のいい香りがした。
ポプリとか、ソファのレースの掛け物とか、手作りだって!驚きの連続で土下座しちゃいそうだ。
「どうっ、見直した?」
「恐れ入りました。」って僕は完全に降伏したわけで。
74 :
中途:2006/11/23(木) 17:42:16 ID:???
今日は偶然会ったんだし、その後アスカは僕と一緒にいたわけだし。疑いようが無い。
「変わったんだねえ。」
「大人になったとか女らしくなったとか言ってもいいよ。」
いや、ほんとうに変わったんだね。7年というのは途轍もなく長い時間なのを実感した。
屋根裏部屋。誰もが子供の頃一度はあこがれたことがあるだろう。
アスカは、ここに低床ベッドを持ち込んでいた。外観のポイントになっている破風がこの部屋の唯一の窓。
天井の高さは1mに足りるかどうかで、壁は屋根の形に傾いている。強力な断熱仕様が可能になったため、
寒さのきつい冬のドイツでもこの部屋に居住できるわけ。
絨毯を敷き詰め、ころころと転がって動くアスカは子供のように可愛らしい。
柔らかいベッドに二人で転がり込んだ。大人二人でも十分な広さだった。
「ああ、こんなところにも天窓が付いてるんだ。」
「北の人間は日光浴が好きだからね。天窓があると中々良いわけよ。」
ベッドの上にぺたんと座り込んで解説する彼女は、あの頃と少しも変わらないように見える。
幾らかボリュームが増えて、胸や腰が大人らしくふっくらとなったけれど。
「アスカ。」
僕は寝転んだまま、君に手を伸ばす。手の先が触れ合った瞬間、自分の方に引き込んだ。
75 :
中途:2006/11/23(木) 17:44:00 ID:???
僕は寝転んだまま、君に手を伸ばす。手の先が触れ合った瞬間、自分の方に引き込んだ。
バフっと音がして掛け布団の上に転がり込んでくる。その両手を押さえ、顔で顔を抑えるように唇を
交わした。逆らわずにそのまま舌が絡まってくる。ぴったりとしたセーターが優しい胸のラインを強調した。
身体の下に組み敷かれたまま、身体は力を抜いて僕に向かって開かれている。
アスカの指が、僕のネクタイを解き、ボタンをはずしていく。それをベッドの横に捨てると自分からセーターを
半分までめくった。そこに揺れる、引き締まった腹筋と乳房を支える美しい胸筋。2の腕の白い肌が現れる。
口元だけがセーターから現れて、表情が隠れたまま上半身がされされる。
上半身をこすり合わせる。信じられないほどの快感のハミング。体中が喜びに弾けそうだ。
最後に真っ赤に上気した頬と額、潤んだ瞳が現れる。喜びに頭の芯がどうにかなりそうだった。
見詰め合っているだけで息が上がり、体中で絡み合わずにはいられない。
ブラジャーをはずし、ショーツを腿を転がして脱がせた。そのまま僕らは絡み合い長い口付けを交わした。
背中や脇に汗が飛び散る。火のような身体に舌を這わせ、愛し合った。柔らかな腹部。和えやかな下腹の翳り。
そこから立ち上るアスカそのものの恥ずかしい匂い。絡めあった互いの腿と下腹を濡らし合う。
頭が茹ってしまったようなその香りに引き寄せられ、アスカの両足を割り裂いた。
その時の顔と顔。交わす目と目。炎のような肉体と飛び散る若い汗。
僕とアスカはいま一つになる。
目を硬く閉じ、緊張に震えている彼女と唇を併せた瞬間、自分自身を押し入らせた。
口を硬く閉じ、悲鳴を堪えるかのようなアスカの様子。膣壁に熱く包まれた喜び。
「あっ、んんっ。」
身体の細かい震えは、僕の身体にも伝わってきた。喘ぎ声を噛み殺している。
僕は、自分を引き抜いた。その瞬間に仰け反ったアスカの身体と切なげな表情。
僕の身体に、こんなにも深く反応し、打ち震えている。
凶暴な気持ちが、身体に溢れた。
76 :
中途:2006/11/23(木) 17:47:47 ID:???
アスカの身体をうつ伏せに返し、輝くような両腿の付け根をわしづかみにして、尻を引き裂くように割り裂いた。
「いやっ。」
深々と僕をくわえ込んでいた膣はぽっかりと口を開き、粘液が糸を引いている。その次第に閉じようとする中心。
そこに幹をあてがう。
堪え切れない様子で、苦痛の色さえ浮かべ、アスカが腰を蠢かし声を漏らす。
「あっ、は、はぁあ。」
隘路をえぐり直すように、先端を数回抜き差しして焦らす。アスカは声を堪えようとして息を漏らす。
「んっ、ふうっ、あ、はああっ。」
ずぶずぶと刺し貫き、引き戻す。
「ああっ、だ、めえぇっ!」
何回も何回も、アスカの反応を、こんなにも乱れてしまう弱さを教え込まれているアスカの様子を見て、
怒りと情けなさが溢れる。どこの誰が、アスカを女にしたんだ。
僕はいきなり、奥の奥まで貫き激しく抽送を繰り返す。尻を高く掲げさせ突きまくった。
がくがくと頭が前後に打ち振られ、金の髪が打ち振られ。
「ひあっ、あっくうぅ。来る、くるっ。」
何回も何回もアスカは簡単に達してしまう。
77 :
中途:2006/11/23(木) 17:49:39 ID:???
「い、あ、行く。だめ、だめぇっ。ああっ。」
行くとか来るとか、そんな言葉をどこで憶えたんだよ。誰が教えたんだよ。
アスカはもう、誰に抱かれているのか判らないのかもしれない。
もう一度仰向けにして貫く。膝を抱え揚げ、腰を上げて激しく突く。
乱れ、叫び、白い肢体を壮絶な紅に染め上げ、苦しげに切なげに顔を振り、髪を乱し、四肢を強張らせ、
全身を弓のように反らせる。
「ひゃっ、許して、お願いシンジ、赦してえっ!」
さらに僕は立ち上がると、逆さまになったアスカを突きまくり抉り通した。
「あっ、だめええっ、やめやめええっ!ごめんなさい、ごめんなさいっ!」
叫び声を上げていたアスカは、悲鳴が小さくなり微かに呟くだけになる。
「ひうっ、ああああっ、だめ、赦して、だめぇ。」
気を失いかけているアスカをとぐろを巻くようにベッドに置き、真上から体重を掛け、
子宮まで衝撃が伝わるほど攻め立てる。はっと気づいたアスカが悲鳴を上げる。
78 :
中途:2006/11/23(木) 17:51:52 ID:???
「あっ、だめえっ、嫌、行く、壊れる、嫌っ、ああ狂うよ、狂っちゃうっ。」
「アスカッ。」
「シンジッ、シンジイッ!」
「アスカは、僕のもんだ。」
「私は、あなたのものっ。」
「永遠にっ。」
「エイエンニッ!」
「行くよ、アスカ行くよっ!」
「ああっ、来て、来てええっ。シンジのが欲しいっ!」
「うおおおっ、アスカ孕め僕の子を産めッ。」
「あっ、産む。産むわ、だからもっと来て頂戴っ!」
頭を殴りつけられたような衝撃が走り、僕は最後の最後までをアスカのなかに放った。
アスカの身体は僕を吸い込むように引き絞って、射精は長く長く続いた。
その後、僕らは徹夜で4度愛し合って、目が醒めたら次の日の夕方だった。
79 :
中途:2006/11/23(木) 18:07:10 ID:???
アスカは寂しかったのかもしれない。何かに縋らなければ生きていけなかったのかもしれない。
アスカを女にした男を僕は憎んだが、結局その男のお陰で遅れてきた僕はアスカと生きて巡りあう事ができたのだ。
アスカはそのことを僕が知ったら僕が彼女を見捨てるのではないかと心配していたという。
今時のドイツでは考えられないほどアナクロな考え方をするアスカだが、それが日本の血だったのだろうか。
考えれば彼女のお母さんだって、さっさと離婚してしまえば狂うほど苦しまずに済んだのだ。
只どちらがまともな考え方なのかは知らない。
少なくとも僕らは今後一生一緒に生きていくだろうと言うそれだけ。
アスカの前の男は、おせっかいな友人達(僕もここに留学したんだ)が教えてくれたところによると、
あの本屋でアルバイトをしていた日本人で、彼女にアルバイトの代理を頼んだまま、いつの間にかこの大学町から
姿を消してしまったらしい。あそこにあった日本語の小説は彼のものだったのかもしれない。
ユリアヌスは誠実でまじめな皇帝だったが、ローマを守るために自らペルシャと戦い、病戦死した。
古の神々と共に去っていき、新しい世に残すべきものを僅かでも残した。
もしかしたら、心を病んだアスカを本当は守っていてくれたのかもしれない。そう思うことにしている。
80 :
中途:2006/11/23(木) 18:17:51 ID:???
「シンジッ、午後の講義、いつ終わるの。」 「えっと、2時50分だな。」
「ええー、まだ4時間もあるじゃん。」「当たり前だよ、ついさっき来たばかりだろ。」
「だってぇ。我慢、できないんだもん。」「我慢て?」
「あれよ、あ、れ。」「出る前にもしたでしょッ!」
アスカは最近際限が無い。下手すると学校休んでも抱き合っていたがるんだ。
こんなにしてばかりいるのにどうして妊娠しないんだか不思議なくらい。
背中のディバッグにはショーツとか変えのスカートとか避妊具の予備とかも詰め込まれている。
「あ、あーん。は、はああっ。あっ。シンジイ、きゃあっ。」
「アスカ、ちょっと声抑えて。」
「大丈夫よ、このお店はめったにお客来ないんだから。」
結局バイト先の書店で(大学から5分)本棚に寄りかかって立位、例のカウチに腰掛けて、アスカが跨ったり。
レジの上に押し敷いて後ろからとか。なんとなく、罰当たりなことをしてる気がするんだけど。
寝る前も同じ。何でこんなにアスカは荒淫状態になったんだろう。
僕は結局一日、朝起きたとき1回と書店で1回。帰り道の夕方の公園で一回と、家に帰って食事前に一回、
寝る前に一回の5回を最低こなしている。まだ若いからいいけど今後はどうなるんだろう。
にっこり笑ったアスカの笑顔には僕の股間はどうしても逆らえないようで。
「シンジィ、明日もいっぱい可愛がってね、SEXしようね。」 おわり
81 :
中途:2006/11/23(木) 18:20:41 ID:???
ここで終了です。読んでくださった方ありがとう。
82 :
中途:2006/11/23(木) 18:26:14 ID:???
39〜80にて投下しました。これからお読みの方は宜しくです。
GJ!
うぉ!!こんなに…
大漁ジャマイカ(o・v・o)
投下お疲れさま。GJ!
次も期待してるよ。
良かったー 中途氏乙
中途氏お疲れさま。
是非また読んでみたい!!
アスカが他の男としていただけで
痛くて転がる俺はイタガリータ
_ト ̄|○
でもおっ立ててる。<藁
好きな癖に。
作者コテハンが中途な時点でLASじゃないと思い見なかったから勝ち組
所詮SSだ落ち込むなよ、続きを見たなら自滅だぞ
93 :
中途:2006/11/25(土) 04:09:18 ID:???
中途氏乙を書き込んでいただいた皆様、ありがとうございました。
また書き込むときは宜しくです。スレ版仕様のため十分な書き込みに欠けておりましたので、近いうちにまとめて修正し、どこぞに曝したいと思います。
94 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/25(土) 04:11:25 ID:GP/M5w61
あ
95 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/25(土) 07:25:24 ID:VfMUb78Z BE:297462645-2BP(0)
なにこのSSwwwくせえwwwww
いや・・・曝したら叩かれる
>>96 アンチが出るのはある程度はしょうがない。
万人受けを狙ってありきたりになるよりは
今のような感じで中途氏に続けて欲しい。
今回の失敗を考察するべきじゃね?
失敗って?
正直にコク。アスカが前の男に抱かれてるって知ったシンジの嫉妬、八つ当たりみたいに抱く様子、アスカが堪えられなくて反応してしまうとこ。自分はイタガリータでこういうのだめって思ってたのに。ツンデオワビツマス
別にそれほど糞ってわけでもないけど
まぁ、チラシの裏にでも書いてた方がいいんジャマイカ?
そんな事言ってるから投下者が減るんだろ。
おまえが書いてくれるなら何言ってもいいけど。102のコテで是非頼むわ。短文でいいから。
投下場所を考えるべきだったんだね
気がつくとベッドに寝ていた。
裸だったが寝床は暖かかった。海獣の分厚い毛皮が数枚。
下と上とにあって、背中から腰を覆うように柔らかい別の毛皮が。
毛皮じゃ無い、なにか裏皮をなめした様なぴったりした温かな肌触りだ。
なんだこれ。
その瞬間、美しい短剣が僕の目の前で美しい輝きを放っていた。
「ダマスクスの短剣よ。きれいな斑紋でしょ。」
「これが…微かに青味があるんだね。」
「あんた、変わった子ね。びっくりしないの?」
「いや、殺す気なら寝てるうちにやるだろうしさ。」
それよりは裸の女の子がペッタリくっついてる方が僕には…」
むく、むくむくむく。
「なによ、これって。」
「知らないってことは、ないよね。もうその年なんだから。」
「知らなくはないけど、所かまわず立てる奴を赦す気はないのよね。」
そう言ってソーセージを切るような手つきをした。
「ま、まさかね。ははは。」
「十数える間に、そこの服を貸すから出て行って着替えて頂戴。」
「こ、このままで、出て行くの。せめて着替えてから。」
「ひとーつ、2,3,4,5.」
「お、おいっ!速すぎっ!」
ドアを蹴破って飛び出した後に剣がドアに突き刺さった。
荒っぽい奴。アレでも女かよ。ま、なんとなく背中がいい思いしてたけど。
105 :
D.O:2006/11/25(土) 18:25:04 ID:???
「おい、早く着替えろ。」
目の前に武装した男が5人立っていた。
「俺たちは男の裸は嫌いなんだ。」
「まさか、頭に指一本触れなかったろうな。」
「お、おぱーいの感触くらいは憶えてるけど、背中で。」
「そのくらいならいい。飯だから早くズボンをはけ。」
燃える帆と船体。血まみれで浮いている兵たち。
飛び込んで泳ぎ続けて最後に波間に沈んだ。
あの後、ここに打ち寄せられたってわけか。運が良かったのかな。
あの女の子、頭だったんだ。道理で威勢も度胸もいいわけだな。
「それに、いい女だったし。」
106 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/25(土) 19:21:30 ID:VfMUb78Z BE:297462645-2BP(0)
107 :
D.O.:2006/11/25(土) 19:22:51 ID:???
栄養不良のかすかすのオートミールと、塩の利きすぎたカマスの切り身。
こいつらいつもこんなもん食ってんのか、辺境は哀れだな。
そこにさっきの5人組がやって来た。頭が呼んでるって。
飯も食わせてもらったし、昨夜の熟れた暖房代の礼もある。
ま、情報収集とか、海路の知識の少しばかりのおすそ分けには付き合ってやらないとね。
さっきの部屋に戻るのかと思ったら、森の傍のほうに進んでいく。
何だ、血の匂いがする。
「ぎゃあっ!」数人が一度に悲鳴を上げて倒れた。
「た、助けてっ。」
だが後ろ手に縛られたまま突き転がされると、片足を踏まれもう片方の足を杭に縛り付けられる。
「や、やめろおっ!」
叫んだ途端、今度は5人一緒に逆手に持った剣が地面に向かって突き通された。
声を上げたもの、そのまま泡を吹いて気絶したもの。
むごいことに、そこには睾丸の袋がいくつも転がっている。
血が対して出ていないということは前もって根元は縛り上げられていたと言うことか。
奴隷はこういう処置をして売買すると言うが見たのは初めてだった。
こうすれば故郷に帰ることもできず、妻子の元に戻ることもあきらめるから、いい奴隷になるのだという。
性格が温和になるとか、逆らわなくなるとか。だが、人のやることではないと思った。
「ショックだったか。坊ちゃん。」
さっきの頭と呼ばれていた女だ。人を坊ちゃんなんて呼ぶほどの年かよ。見た目対して差はないだろ。
銀色の鎖帷子なんか着てしゃれ込んではいるが、頭やるほどの実力があるとは思えないな。
ここはもろに最初っから最後までエロ漬けになってる話じゃないとだめ?
強烈なエロシーンがある話なんで投下先に困ってるんだが。
駄目ならさっさと撤退する。
スレタイの通りセクースしてるシーンがあればそれで良いんじゃないの?
.
反対する理由は無い、やりたまへ
114 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/26(日) 00:32:57 ID:b7WDEe/k
>>34の「ぅわ…やらしい」、で冷めた
どこのAVだよ
もっとやれ
115 :
D.O.:2006/11/26(日) 09:46:42 ID:???
その目つきが気にらなかったのか「お頭」は横にいた若いのに何かささやいた。
やっちまえとか何とか言ったに違いない。皮の甲冑を着込んだそいつは僕の前に歩み寄りにらみ付けて来た。
そして大声で怒鳴り、その場に置いてあった荷物の中から何本かの剣をつかみ出し、こっちへ来いと呼んだ。
こりゃあ、僕らの船の積荷じゃないか。襲ってきたのはこいつらだったのか?
その荷に近づいてかき分けると、僕の甲冑と剣もあった。剣を取りその男に向かって「これは僕の剣だ。」と言った。
男は女を振り返る。女が鷹揚に肯くと、「腰に付けろ。」と言った。そして剣を抜いた。応じてこちらも抜く。
肉厚の重い剣だ。当たったら鎖の甲冑でも骨が砕けるだろう。だが当たらなければなんと言うことは無い。
振りかぶって切りつけて来るのを2−3度避けて打ち据えた。筋は悪くないが何と言っても技術が段違いだ。
4度目に剣を絡ませて高く跳ね飛ばし、首に剣を突きつけた。
周りにいた男たちは最初は歓声を上げて囃し立てるだけだったが、剣が飛んで勝負が付くと殺気立って詰め寄って来た。
「待ちなさい!」
女は叫ぶと、僕についてくるように言ってさっさと歩き出した。
男どもは不満げに見送ったが手を出してくる者はいなかった。
「また、助けられたって事か。」
豪奢な金髪が目の前で揺れている。男たちの心服振りから見て、ただの女ではないと言うことには納得行った。
この野蛮な世界でここまで男が言うことを聞くとしたら、剣の腕か、巫女か、血統か。
あるいは女そのもので、男同士を競わせ、その上に立っているのか。
116 :
D.O.:2006/11/26(日) 11:24:26 ID:???
朝の小屋に共に入った。寝間は片付けられさっぱりとした様子に片付いている。
「酒か?それともヤギの乳でも飲るか?」
大の男にヤギの乳を勧めるか、普通。
「ワインをもらおう。」
「そうか、あたしはいつも乳を飲む。父上もそうだったし、兵たちにも昼は乳か水しか許可していない。」
そういう考え方もある。ワインと言えども泥酔していれば兵はものの役に立たない。
できればそうしたいが、飯時に一杯程度は許さないと不満からサボタージュが始まることもある。
それもまずい。ワインはなかなか旨かった。渋みも少ないし芳醇だ。
「中々やるじゃないか、優秀な男は好きだ。」
「あの程度はローマの軍人であれば誰でもこなす。」
「ま、貴族の坊ちゃんでも、いい剣の家庭教師が付いていればな。
スパルタ、スキタイ、スペインのフェニキア人あたりか。」
僕の槍と剣と騎馬の教師の出身を見事に言い当てた。やはりただの娘ではない、と見直した。
「ここから森の中を騎馬で3日行けばローマの砦に出る。海から行けば7日でガリアに着くこともある。」
「 帰してくれるのか。」
「おまえを引き止めて我らに何か得があるのか?むしろ帰して恩を売るほうがいい。」
「僕らの船の荷は?」
「焼け焦げたまま浜に流れ着いただけだ。随分やばいところを抜けたようだな。死体はこっちで埋めた。」
「礼を言う。」
「気にするな、ただあの船とその中身は、慣習により我等がもらう、おまえのものは返す。それでいいな。」
「寄り付き物は浜の所有、それはどこも同じだ。」
「ローマの軍人にしちゃまともじゃないか。」
悔しいがそれに反論はできなかった。大体あんな場所で待ち伏せに会うこと自体がおかしいのだ。
117 :
D.O.:2006/11/26(日) 11:28:15 ID:???
親父の跡目争いなんてものに興味は無かった。大体他の兄妹はみな由緒あるローマの市民だが僕は違う。本来は親父の妹の子であり、その妹はローマが背走した際に敵の手に渡った。
助け出されたときに抱いていた異民族の子だ。母はすぐ死に、父に引きとられ養子となった。
フェニキアの売春街に売り飛ばされていたところを保護されたのだ。本当の父など判るわけがなかった。
おまえはわしに恩義がある。それを返せ、とよく父は僕を励ました。それでいてスマートに遊べとも。
だが、その父も老いた。兄等の勢力が強くなっている。
ローマの相続制から言えば、僕の母の財は父が預かる形をとって、いずれ僕が成人すれば母の財は戻って来る。
それは父の財の約3分の一にもなる。財は兵となり、具体的な力となる。
「だが、今戻ればおまえ、命が危ないんじゃないのか?」
「何故、お前にそんなことが判る。」
「わかる。我らも平和に暮らしているだけではないからな。ここは小さな領地では在るが兵は多い。」
「蛮族同士ならな。だがローマやその諸国の兵に数だけで勝てると思うのか。」
「だから、おまえが隠れ住むだけの間、力を貸せ。それで公平な取引だ。お前を助けた恩義を返せ。」
苦笑した。こいつ女の癖に父と同じことを言う。
僕だってもう戦は5回経験しているし、その全てに勝ってきた。親父のいないところで自分の力を試したい。
「わかった。暫くは厄介になろう。」
「もうひとつ、条件がある。」
「まだ何かあるのか。」
「おまえの、子種をよこせ。」
危うく、ワインを吹き出しそうになった。どこからそんな話が出た。
で、この自分の周りの現実も見えない気違いはなに?
119 :
D.O.:2006/11/26(日) 15:25:17 ID:???
「父に言われていた。おまえはローマの子だと、できればローマの子を産めと。」
「ローマの子?」
「父はローマ人だった。母はトラキア出身だ。おまえも何か混じっているようだがローマ貴族の息子なのだろう?」
「父の許可なしに結婚はできない。」
「別に、正式に結婚などしてくれる必要はない。種をもらえればそれでいい。」
「おまえがローマ人の子である証は?」
「これだ。」
ベッドで僕に突きつけたダマスクス鋼の剣。
その柄には鷲の翼の文様が彫りこまれ、半分削られた様に残っていた。
ローマ人で無ければこの意匠は許可されない。しかもおそらくは古い家のもの。
「名前は。」
「アスカ。姓はない。故郷と言う意味だと聞いた。おまえは。」
「シンジ。僕も姓は名乗るまい。
どこか遠く異国では真実と言う意味だと聞いた。それでいいか。」
「承知した。」
合わせていた視線が緩んだ。僕とアスカは息を付いた後、これからの事を想像した。
正式ではないが、初めて妻を迎える。それがこのローマでは絶対に会うことは無い娘だ。
野生と力に溢れ、暴力と戦いと血を恐れず、男を平気であごで使う娘だ。
アスカは女中を呼ぶと、寝床と風呂、食事と酒の支度を命じた。2人のための宴だ。
アスカの褥は柔らかい。今朝の毛皮も今夜のキルトも。
小さな動物の毛皮を同じ形切り揃え、丁寧に?いだものだ。いっそうきめが細かい。
薄暗がりの中にろうそくが揺れる。肩からローブを落とすと全身が現れた。その光でアスカの翳りが揺れる。今朝はただの漂流者と看護者だったから何も感じなかった。
だが今は身体を交し合う間際の若い男女だ。彼女もそして僕も緊張している。
その乳房を腕で隠そうとする女。まだ18にはなっていまい。同じ年回りと言うことだ。
今になって、スマートに遊んで置けと言う父の言葉を思い出す。
友人の武勇伝を総動員する。兄の自慢話、下男たちの話す与太話。
瞳を泳がせていたアスカが急に唇を噛むとつかつかと裸身のまま近寄ってきた。
120 :
D.O. :2006/11/26(日) 15:29:47 ID:???
「蛮族の娘なんか抱きたくないって言うの。」
「いや、そんなことは無い。」
「じゃあ、さっさと。だ、抱きなさいよ。」
「じゃ、じゃあ。」
手を伸ばして、頬に触れ、とにかく引き寄せてキスをした。これなら妹にした事がある。
相手の頬がこんなに熱いのに驚いた。掌にあごを乗せて唇を割ると舌を絡ませた。
背から腰にかけて、片手を滑らせる。なんという曲線だ。
優しい背中から細い腰へと急なスロープがある。
その先は指が沈むほど柔らかい尻があり火の様に熱い腹部があった。自分の高ぶったものがアスカの柔らかい下腹部に熱い高ぶりとして包まれていく。
身体に沈み込んだように、その感触が快感に変わっていく。
丸い胸の先端を、唇に含みゆっくりと舌で舐る。女にしかない胸の膨らみ。成人近くなって、そこに触れたのは初めてだ。
指先がまるでクリームに触れた様な感触を伝えてくる。
「う、うう。」
目を閉じたまま、全身触れ合うところ全てから経験したことの無い快楽が押し寄せてくる。
アスカもまた、震える声を漏らし、足をがくがくと揺らしている。
「立っていられない?」
呟くと、ええ、と言うように頷いた。抱きかかえようと膝裏に手を回す。そこまでもすっかり何かで濡れそぼっている。
「いやっ、触らないで。」
激しい拒否にかまわずベッドの上に運び降ろした。
その濡れた場所を遡ると奥腿から湧き上がり、濡れているのだ。
こんな女の生理を聞いたことは無かった。
濡れ光る腿が火に揺らめき、綺麗だと思った。そこから芳しい香りが放たれている。
これが何なのか尋ねようとアスカの顔を見ると、彼女は顔を覆っていた。
唇だけが不自然に赤い。先ほどキスをしたときの変わった味はこれか。
アスカの身体に沿って横たわると、指先を彼女の股間に降ろす。
121 :
D.O.:2006/11/26(日) 15:35:52 ID:???
「あ、あっ!」
急に魚のように身体が跳ねた。女にはもう一箇所違うところがある。ここと、男の場所を合わせると子ができることは知っていた。
優しく何回も指でさすってやれば女は従順になる、と友人が言っていたのを思い出した。
多分、ここのことだな。
濡れた谷間の両側を2本の指でさすってやる。アスカは声を殺して身悶えしている。
「い、いやっ。やめ…」
全身が色づいている。いや、熱く火照っているのか。
身体を起こし、僕の身体に背をもたせかけた。金色の髪が両胸の脇を流れ落ちた。両手を使って、乳房と股間を同時に撫でさすると仰け反るように反り返った。
「は、うん。あ、ぁぁあ。」
割れ目の中に指をくぐらせ突端に触れる。
「あっ!」
アスカの身体が飛び上がった。その後身体を丸めて屈み込んだままだ。
「どうした。大丈夫か?」
荒い息だけをしながら、アスカは僕を見上げ、悔しそうに口を開いた。
「お、憶えてなさいよ。こんなにしてっ。」
「何のことだよ。」
「あんたはぁっ!」
身体をすくめた途端、さっきの突端を指が突いてしまった。
「はっ、あああっ。いやぁっ!」
がくがくとアスカの身体が痙攣し、息を詰まらせて悲鳴を上げた。
とにかく、ここを攻めていればアスカは僕に逆らえないようだった。だとなれば、ここを攻め続けるしかない。
寝床に倒れ伏したアスカ。極端に細い腰と豊かで切り上がった尻。
そして輝くほど健康的な腿。細い腰から続く胸の美しいカーブに突出している、丸く半円を描く乳房。ローマの娘にも劣らない清楚な横顔。
この娘の美しさは、まるで野生の馬のようだ。輝く肌は丁度黒馬に近い。この娘を自分のものにしたい。僕はその時初めて娘を所有する願望を抱いた。
今は仮初の婚姻だが、いずれこの娘の愛を獲得するのだ。
その上で、本当の妻として迎えるのだ。
今は、この野生馬に刻印を当てよう。僕の妻であるという証を刻もう。
「あ、だめ。」
倒れ伏したアスカの腰を持ち上げるとゆっくりと密やかな翳りの奥にあるものに
自分をあてがった。もうこれ以上耐え切れないほど硬く雄雄しく反り上がるもの。
これでアスカを貫くことに何のわだかまりも無い。
おまえが求めたとおりのもので、おまえを貫こう。
122 :
D.O.:2006/11/26(日) 15:43:37 ID:???
腰骨に手を当て尻を持ち上げた。
濡れそぼった奥に彼女のものが見えた。何度も強い反応を示したのでそこはもうしとどに濡れただけでなく、柔らかく僕を迎え入れた。
「だめぇ。」
夢の中を彷徨っているのだろうか。
また少し身体を進め途中まで一気に進んだ。
「ああっ!いやっ!」
正気づいたアスカは身体をひねろうとしたが、僕の両足は彼女の両腿を硬く固定していた。
両肩を褥に押し付けると、腰が高く上がった。
その間の彼女の中心を容赦なくどっと貫いた。
「きゃあっ、ぐ、ぐぐうっ!」
僕は一気に抽送を繰り返した。残酷な気がしたがそうしないと約束が果たせない。
「い、痛いっ。止めて、いやぁっ。」
「我慢してっ、アスカ。もう少しだからっ。」
「バカッ、許さないっ!あ、ぐううっ!」
僕の内圧はぐんぐん上昇して、爆発寸前になった。
「行くよっ、アスカ、さぁ、種をあげるっ!」
「バカッ、こんなにして、ひどいっ!」
「何だよ、今更うらまれてもこまるよっ。」
それに、今更止められない。
「とにかく、出すっ!」
「いやっ、出すなぁっ!」
「あ、ううっ!」
「馬鹿、駄目だってば、あっ、何っ、ひっ、ああっ。」
僕の種が奥に届いた途端、アスカは身体を震わせて引きつった。
奥まで挿し込まれていた僕を、周囲の壁が絞るように締め付けた。
「ぐ、うううっ!」
あまりの快感に2度目が爆ぜた。そしてたちまち3度目が爆ぜた。
123 :
D.O.:2006/11/26(日) 15:51:22 ID:???
「あっ、駄目、駄目えっ!あ、ああああっ!」
一緒に何回もアスカも爆ぜているようだった。そこから先は覚えていない。男と女の交わりがこんなに凄いなんて思いもしなかった。
僕らは、大きく胸を上下させながら、もうピクリとも動けないほど力が抜けきっていた。それでいて、体中がひどく敏感になってる。
ちょっとアスカの指が触れるだけでまた射精しそうになる。
もう4度(最低でも)も出したのに、股間のものは硬く立ち上がったままだ。よほど相性が良かったのだろうか。窓から中天に冷たい光を放つ月が輝いていた。
「馬鹿。気が付いてるの?」
「何だよ馬鹿って。僕にはシンジって名前が。」
「じゃ、馬鹿シンジってことね。」
「こっ、この馬鹿アスカッ!」
「ふん、真似しかできないのね。オリジナリティーが無い男なんてサイテー。」
うつ伏せになったまま、悪口を言い続ける。思わずカッとして腕を取って仰向けにひっくり返した。
何だよ、そんなの、ずるいじゃないか。そんなに目を潤ませて泣いてるなんて。
「馬鹿。」
「馬鹿じゃない。」
「馬鹿よ。ひどい目にあわせたもの。」
今度は両頬を押さえて、唇にキスをした。
「ごめんよ。辛かったよね。」
アスカの目から、長く尾を引くように涙がこぼれた。
「ずるいよ。そんな事言ったらもう怒れないじゃない。」
「2人で、頑張ろうな。この国のために。」
「うん。」
そう言って、月に輝いているアスカの乳房の先端を口に咥えて愛撫した。
ふうっと、彼女の口から長い息が漏れた。手下の前と僕の前。
同一人物とは思えない、なよなかさ。甘えた口調。
アスカって一体どんな性格なんだろう。
くそすれ
とりあえず一回氏んでみな
ま、いいんじゃね。
一人で叩き自演か。
虚しい奴。
イメクラ
肌を併せる事が心地よい。身体のあちらこちらに唇を寄せた。
寄せた唇を動かしながら、舌で彼女の身体を隙無く舐めていく。
それが途切れると、今度はアスカが僕の身体に舌を這わす。身体が反応する。
びくびくと、皮膚だけが感応し、わき腹がひくつく。腿が勝手に震える。
髪の中に指を入れ、梳いていく。アスカの小振りな頭を撫でる。
上げた顔の目のまつげが煙っていて、視線がはっきりしていない。
半分開いた濡れた口唇。 その頭が僕の下半身にもたれかかる。
いきり立ったままの樹茎にキスが施される。
アスカの舌が唾液を塗りつけるように舐め上げて来る。
その光景が頭の芯に突き刺さるほどの刺激となってさらに僕を高ぶらせる。
僕の上に乗りかかったアスカの輝く筋肉の腿を引き寄せ、内腿に流れた粘液ごと舐め上げた。
「ひっ!」
咥えていたものを離し、頭と背筋とが弾けた。
わしづかみにした筋肉がアスカへの刺激となり、がくがくと身体を撓らせ、鳴く。
「あ、あっ、だめ、溢れるっ。」
翳りの中心を引き裂くように開くと、羞恥と刺激で彼女は身体をねじりながら悲鳴をあげた。
「だ、だめええっ!ぐ、ぐうぅっ!いやあっ。」
構わず、その立て溝に舌を這わす。音を立ててしゃぶりつくす。
130 :
D.O.:2006/11/26(日) 21:31:45 ID:???
「恥かしいッ。止めッ、そんなの嫌、そんなの、あ。ひっ。」
真っ赤に火照っているのが解かる身体。痙攣を繰り返し、こらえきれなくなって叫び、僕の樹茎にまた唇を落とす。
その繰り返しが僕らの肉体を互いの身体に溶かし込んでいく。 腕を絡めあって、唾液をむさぼり、互いの精液と愛液を飲み込み、まぐわった。
夜半の寒さに気づき、暖炉に燻る火に薪を数本くべる。
火が燃え上がり、互いの身体を明るく照らす。 アスカの身体、弾けるような弾力のある美しく女性らしい筋肉。
僕の身体、そのアスカを十分に包み込める鍛えた身体を持っていることが誇らしい。
暖炉の前の、海獣の敷物の上で、僕らはまた愛し合う。 飽くことなくアスカの全てを愛撫し、アスカの細い声を楽しむ。
炎を映す肉体の輝きを賛美する。僕の逞しい男茎をその可憐な唇が包む。
その喜び、その幸福感。 初めて知る愛するものを腕に抱く喜び。守るべきものがいる誇らしさ。
「シンジィ。」
艶めくアスカの呼びかけ。その喉笛に軽く歯を立てるように愛撫した。僕の胸に当てられた手のひら。長い髪が流れ落ちる感触。
その湧き立つ匂い。同じ匂いになって、僕らの愛撫は止むことが無かった。
131 :
D.O.:2006/11/26(日) 21:34:42 ID:???
このスレは改行制限が煩くて書き込みづらい。
じゃあ書き込まなければいいと思うよ
133 :
D.O.:2006/11/26(日) 23:56:20 ID:???
うん、一応SEXシーンまで書き込んで責任果たしたからこれで終わりとします。お目汚しでした。
汚されちゃった・・・
>>133 少し前から投下作に対してやたらと貶して書き込みをさえぎるような
レスをつけるのいるけど、そういうのは無視して気が向いたら好きなときに
投下よろしく。
なかなか面白かったよ。できれば前後の話も頼みます。
えッ…!もう書かないの…?
2chの叩きなんて本当シカトしていいから、もっと書いてくれ!
137 :
D.O.:2006/11/28(火) 08:11:32 ID:???
じゃあ、切りのいいとこまで続けます。
138 :
D.O.:2006/11/28(火) 08:12:30 ID:???
夜空が白んできた頃、アスカと僕は抱き合ったままやっと眠りに落ちたのだった。
「おまえの母はトラキアから北へ逃れたのだったな。16,7年前にローマが敗走するほどの戦と言えば、
多分同じ戦だったと思うのだが。何か他に聞いていないのか。」
「何故他のローマ人が海路で本国に戻った中北へ向かったのかは解からない。
恐らく海城近く、黒海へ逃れた方が良かったのだろうな。」
「黒海北岸から東部にかけてはゲルマンが住んでいた。
そこで幼い母は助けられ、その後西部へ移動する一族と共にここにやってきたのだろう。」
僕の母はその混乱の中でフェニキア人へ売り飛ばされ僕を孕み、産んだ。
同じ時期にここ娘の母はゲルマンの一族に助けられ、その首領たる男の子を産み落とした。
共に、アケメネスの残存に襲われ、平和な未来を奪われたのか。
その子供である僕らが、このバルト海の浜辺で出会った。
これが、皆が運命と呼ぶものだろうか。その様な采配が天上で振るわれたと言うのだろうか。
何かがゆっくりと、しかし決して停まらない巨大な歯車のように回転している。
ペルシアの残存がボスポラスを攻めたのも、次第にゲルマン諸族が西に移動しているのも、
偶然ではない。歴史には偶然は無い、必然のつながりと経済の動きがある。
必然と経済のみが人を動かす。僕は家庭教師にそう習った。それに沿わないものは滅ぶと。
139 :
D.O.:2006/11/28(火) 08:13:38 ID:???
「父は常々言っていた。ローマ貴族を背景とした一団を背景にもち、ドナウを越えることを
悲願とせよと。ローマ帝国内にすまなければ安住は無い。東ゴートは飲み込まれ、崩壊する。
ゴートが滅ぶときはローマ自体も滅ぶときだと。」
「今ではローマ軍の主力はガリアとゲルマン諸族だ。それは間違いではないね。」
「今時、ローマの精鋭がバルトの海までやってくるなんて信じられない。跡目争いで嵌められたというだけではないわね。」
「父がそんな話に乗るわけは無いからね。現実のみを見る彼の判断が実際の事情を調査すると決めたのだから。」
「西へ西へと動き続けるゲルマンの流れの根本を知りたいわけね。」
「そうだ。誰もその答えを聞こうとしなかった。だが父は違う。」
「あなた…ただの貴族の坊ちゃんではないと思ったけど。」
「それに答えることはできないよ。昨日誓い合ったろう。」
「ええ。」
何故だか、そう言った途端にアスカはただの小娘と同じように頬を染めた。
ドンドンドン!
荒々しく小屋の分厚いドアが叩かれた。
僕が立ち上がるのより一瞬早く彼女は立ち上がり、長剣を抜いて抑えた。
「引っ込んでいろ!」そう目が言っていた。「何ものかっつ!」
普通におもしれぇ……
まぁオレがローマ史好きだからかも知れんが
>>140 けどアスカがスレタイのセリフを言う流れじゃなくね?
世界史全般が苦手なオレでも(用語すっとばして)楽しめてるから全然いいけど
「引っ込んでいろ!」そう彼女の目は僕に言っていた。
そして「何ものかっ!」と外に向かって叫んだ。
「お頭、俺です。」
その声は僕にもわかる、昼間僕と剣を交わしたあの若い男だった。
「なにか!」
「フランクの連中です。森の外側を囲み包みつつあります。」
「フランク?」
「ゲルマンには幾つかの種族がある、その中でまた諸部族に別れている。
我らは古いゴートの一族だがこの周辺はフランクと呼ばれる部族の縄張りでもある。」
アスカが簡単に説明してくれる。つまりこの部族と周囲は敵と面していると言うこと。
いったん北海まで森林を突き抜け、そこに国を建てたが、軋轢が生ずるのは当然だった。
「逆に我らゴートはドナウに向けて南下していくことが主流。
となればこの辺は後尾にあたる。当れば弱く出る、組し易き敵と思われてもしょうがない。」
「だから敵の敵と言うことでローマとのつながりを図るべきだと考えたわけだな。」
「父の思惑はそういうことだったろう。」
「お頭、とにかく出て来て下さい。向こうの族長はお頭と話がしたいといっている。」
再度ドアの外の男が叫んだ。
再度ドアの外の男が叫んだ。
「敵数はどのくらいだ?!」
「6、7百と言ったところだ。」
アスカは素早く上着を着ると甲冑を身に付けた。僕が一歩早く準備が出来上がった。
「アスカ、どうすればいい。」
「裏の戸口から先に出て!私は表から出る。」
ま、確かにこの緊急時に男と並んで出たら興奮している男たちの感情を逆撫でするかもしれない。薄皮の篭手をはめ長剣を手に持つ。裏口は幾つかあるようだが、とにかく外の様子を見たい。
厨房に入り込むと、女中たちが怯えた様に固まっていた。
「おまえたちは今朝ここに出てきたのか。それとも泊まりこんでいるのか。」
「そこの娘以外は通いでございます。ご主人様。」
いつの間にか僕は主人に昇格している。
と言うことはこの娘達は僕らの関係が深まった事を泊まりの娘から聞いているわけだ。それでも出て行かないということは味方だと言う事だ。そのことは構わない。
しかし、全部見られていたとは気恥ずかしい事だ。
「通ってきた時の外の様子はどうだった?」
「交易所が大変な賑わいでしたので、こちらの周囲のことは気が付きませんでした。」
当然、例の奴隷たちを買った商人が僻地で人気のある商品を売り出していたのだろう。目ざとい商人達がフランクの大きな部隊が動き出していることに気づかないでいるだろうか。
「森の外側で騒ぎは無かったか?」
「私は森の外から来ますので騒ぎがあれば気づきます!」
疑われたと思ったのか女は憮然とした表情で、何も無かったのに!と繰り返した。
領内深く、そんなに敵がいる、しかも戦闘が終わったばかりで負け戦だったとなれば、大勢で浸入して来るだろうか?
「森に集まっていたのは砦にいつもいる若い男たちです。」
「なんだって?」
「何するのよあんたたち!アスカ様から手を離しなさい!」
「煩い!あの男はどこに行った?」
「知らないわよ!朝暗いうちに出て行ったもの。」
「本当か!」
「だから、もういないと言ったでしょうっ。」
アスカの声だ。甲冑や武器を持って出たので僕がいたという証拠は無い。
この上はさっさと抜け出て、敵の注意をこっちに引きつけなければ。
僕は女中たちの指図に従って、干草小屋の中に出る裏口から外へ出た。ここは人の目に付きにくく、不意を打てる。
一番大きな庇のある裏口の前には、やる気を見せていない男たちが3人たむろしていた。
「こんなことでアスカを吊るし上げていいのかなぁ。どう思うよ。」
「ピピンが言うようにあれが他族の間諜だというなら話は別だけれどな。」
「間諜って言うのは、もっと冷徹なもんだろ。
必要なら人を殺しても自分だけはどんな手段をとっても生き残るらしいじゃないか。」
「アスカを我が物にしてしまえば敵の思う壺だって言うけど、男に抱かれたぐらいでそんなに変わっちまうもんかなぁ。
他の娘ならいざ知らず、あのアスカだぜ?」
逆に間諜の方が手篭めにされちまうかも知れないな。などと冗談を言う。裏切りとは言っても首謀者以外はそうそう一枚になっているわけではなさそうだ。
半信半疑、というところか。人数から言ってこのままでは不利だ。そう思い、僕は交易所に走った。
あそこには馬がいるはず。アスカが僕の馬に対する知識を見抜いたのは恐らくあそこで馬の嘶きに反応したのに気づいたからだったろう。ローマには元々騎兵部隊は存在しない。現在の騎兵部隊は、皆ローマ化したガリアやゲルマンからの傭兵部隊だ。
昔の話になるがポエニ戦争でローマの歩兵部隊幾度もが破れたのは騎兵を持たなかったからだと言われている。それは現在でも基本的には変わらない。それゆえ騎兵は一段低く見られがちだ。
だがそれは馬一頭でどのくらい歩兵を蹂躙できるか知らない「後ろの殿様」ばかりだからだ。とにかく、今必要なのは馬、騎乗槍だ。自分の剣があるのがもっとも頼もしい。
「おまえは昨夜、よそ者のあの男と寝ただろう。我々の軍事機密が漏れた恐れがある。」
「男と寝る度に機密が漏れてる?それを心配するのは自分達の方じゃないの!?戦闘の後でよその娘らを犯してるのを知られて無いとでも思ってんの!本来重大な規律違反だわっ。」
「族長の持っている情報とでは桁が違うだろう。現にあの男は姿をくらましているではないか。」
「その情報に基づいて、あの男の持っているローマの情報を得る。それは必要なことだ。
今、必要なのがどんな情報なのかと言う判断がおまえにつくのか。」
50人からの巨大な筋肉の塊のような男達に囲まれてもびくともしないで胸を張った。
ざわざわと男達は動揺した。件の男は焦ったようにアスカを手繰り寄せると胸に短剣を突きつけた。
「繰言はいい。あの男にどんなことを喋ったのか、白状してもらう。
おまえがあの男と長いこと話しながら抱かれていたのを見ていたぞ。先代の短剣の秘密まで話していたではないか。」
男達はたちまち殺気立って詰め寄った。男はほくそ笑んだ。
「さあ、白状しろ。そして男をどこに隠したか白状するんだ。」
胸に突きつけた短剣の先端が微かに触れたのか、糸のような血が胸に流れたのが見えた。
そこへ一気に馬を突っ込ませた。男達は驚愕して散った。打ちかかってくるものもいたが、馬上にいる人間が槍を使えばヒズメと穂先に気をとられ、不利だった。簡単にピピンとよばれていた男は地に倒れた。
「皆下がれ、10m下がれ!」
僕がそう叫んだ瞬間。
「知ってるわよ!」
皆が振り返った。叫んだのは昨夜ここに泊まりこんでいた娘だ。
「あんたは昨夜私のところに忍んできたくせに、放っぽりだしてアスカ様の寝室をずっと覗き込んでばかりいたじゃないの。ご主人を狙って幾度も忍んで来ているんだと言うことがよくわかったわ。」
「なんだぁ?それは本当か。」
「こいつ、何を企んでるんだ?こいつこそ間諜じゃないのか。」
「縛り上げなさい!これではっきりした。」
アスカがきっと命ずると、たちまち男は皮紐で拘束された。
男は馬上の僕をにらみあげた。この男にはにらまれてばかりいるな。
146 :
D.O.:2006/11/29(水) 05:35:41 ID:???
イルシオンにおける長さ単位歴史的事実などについて。
この話は歴史的にも度量衡などについても正確に書かれているわけではありません。
長さ単位キューピッドなどについても時代ごとにばらばらですので正確に書くと帰っておかしいため、解かりやすくm、cmを使いました。
また歴史も長い期間を話に都合よく変えて組み替え再構成しています。
ローマ史ヲタの方はお見逃しくださる様にお願いいたします。
147 :
D.O.:2006/11/29(水) 07:33:21 ID:???
読み直すと自分でも言葉使いに気に入らない部分がある。
やはり直接書き込みは駄目だな。別紙に書いてからコピペしないと。
公的場所とプライベートな場面とで使い分けようと思っていたがノリでごっちゃになっているところがある。反省。
書き手が減っている今、投下してくれる職人さんは有り難い存在なんでね
ここではバッシングも受けるだろうけど、めげずに精進してほしい
アスカがきっと命ずると、たちまち男は皮紐で拘束された。
男は再び馬上に戻った僕をにらみあげた。この男にはにらまれてばかりいるな。
皆は間諜だと決め付けていたが僕にはわかっていた。こいつは単にアスカに惚れていただけだ。
よそ者の俺を相手に体を張っても情報を取ろうとしていた女へ、こだわりが無かったら、
見てただけで襲い掛かりもせずに帰るなどと、間抜けな真似を曝すものか。
アスカの痴態に、見蕩れてしまったんだ。機を逸した。
どんな痴態でも惚れた女が曝すそれは男のまともな意識を奪う。嫉妬などその後のことだ。
自分がそうしたかった女が尻を割られ、犯されている。その姿に陶酔するおろかな男。
僕があの直後に立ち去っていればアスカを蹂躙して犯したかもしれないが、そうではなかった。
嫉妬が冷えた後この男は萎えた自分と同時に、間男を惨めに女の目の前で殺す事しか思いつかなかった。
馬鹿だが、そういう倒錯した心理こそローマ貴族の得意とする駆け引きだ。
純朴と駆け引き、純真と淫夢が交じり合って立つ社交界。僕は童貞で女のことは何も知らなかったが、
その手引きややり口の事は、嫌になるくらい見てきた。
こういう場合恋敵としてできることは、同情で庇うことではなく愚かな演者の一人として最後まで振舞うこと。
そして、男心に初心な娘か愚かな淫売女として、男をただの間諜として消してやることだけだ。
「首を森外れに曝せ!」
アスカが言うと同時に首が刎ねられた。
とりあえず一回死んできな
GGJ!!
「思わぬことで思わぬお披露目をすることになったもんね。」
「しょうがないよ。本来なら君の結婚は高く君を売れる機会なんだ。
他部族の主だったものの同意があって初めて許されるのもそれだけの権力が集中するからだろ。」
「父母が亡くなって、せっかく勝手気ままな生活を送ってきたのに。」
バルバロイの世界とは言え、人が集まり暮らす以上権謀術数は必ず存在する。
こんなに無邪気に見えるアスカだってここではいわば王族だ。そんなことは解かっている。
会議の結果がすんなり行ったのは十分な根回しがあったせいだ。
異邦人が族長の位置に置かれれば差当たりどの勢力もこの婚姻で増えない。
相対的には他部族に有利だと皆が判断したと言うことだ。
つまり婚姻に反発する勢力が内部に潜在的にあれば数は変わらずとも弱体化すると。
だから許された。アスカやその仲間がそのように話を持って言ったのは言うまでも無い。
衝立の向こうで女たちがざわざわと動き回っている。
政治的な思惑に関わらず本当に残念そうだね、アスカ。
僕の支度などは、最初の10分でとうに終わっている。皮と甲冑で完全武装をした姿。
紅い飾り毛の付いた儀礼用兜と純白のマントと言ういかにもな衣装が、難破船の
僕の衣装ケースから出てきたのだ。たちまちこれが取り入れられることになった。
ローマ人と結婚したと言うことで、自分たちの立場、ローマ側につく事――を鮮明にしたのだ。
「ほんとに天邪鬼っていうのかしら、しょうがない人だねぇ。知りませんよ。」
「何を知らないって言うのよ。」
「何を知らないって言うのよ。」
「今回のことのように、うまく庇い切れるとは限りませんと言うことですよ。
あれで他の部族が本当に引き込まれて来ていたら、首掛けの木の根元に転がってるのは
私たちの方だったでしょうよ。大体殿御を引き込むのに、私たちに相談もせず、」
「引き込んだって言うより、シンジが手を出すのが早すぎたのよ。」
「それって、ぼ、僕ののせいかい?」
早く抱きなさいよ、と言ったのは彼女の方じゃないか。ちゃんと憶えてるぞ。
その時、ドアが荒々しく開けられ、一際大きな男が入ってきた。
「やっぱりこの調子か。早くしてくれ。皆先に酔いつぶれちまうぞ。
おい、色男。おまえだけでも良いからこっちに来い。」
つい先日血溜まりができた前庭には、長いテーブルがいくつも並んでおり、巨大な鉄の鍋や皿が
肉やプディングを担いで重なるほど溢れている。正面にはキリスト教の坊さんが3人。
犠牲のヤギが哀れに鳴いている。庭の周囲を従者たちが武装して取り巻いている。
これも短い間の形式で、日が落ちれば交代人員が来て、彼らも肉とワインにありつけるというわけだ。
族長の娘となれば、式は5日間ぶっ通しで行われる。少なくともこの村は酒で壊滅状態になるだろう。
商人たちは思わぬ特需に恵まれ、もっと商品を持ってこなかったことを嘆いた。
宴は既に始まっている。2杯目の皿に景気よく分厚い肉汁掛けのローストが振舞われていた。
ワインの樽がすでに何本もころがっている。そして最近売り出し中のビールとか言う飲み物。
これがまたすこぶる喉越しが良い。山積みになった丸太の火で頬が焦げそうだが、これがが無いと
夜中に寝こけて凍死する者が出かねない。
GJ!
ただ、人物描写はうまいけど、
場の状況とか誰が誰に喋ってるかとかが分かりにくいと思う。
「しかし、この僕がゲルマニアの一氏族の長に連なるとはね。」
現在のローマは長く国境上の争い以上にはゲルマン諸族と事を構えずすみわけに徹している。
ヴェストファーレン東部の湖沼地帯において1万8千のゲルマン人とローマ軍2万4千が戦い、
ついにローマ軍が雨と嵐とゲルマンの野戦兵の前に一人も帰らなかったカルクリーゼの戦い。
それ以降、我々はある意味で「うまくやって」来たのだ。ライン東とドナウ川の北側と東側を結ぶ線で
ローマとゲルマンの境が自然に形成されている。だが最近になってゲルマンの国境を越えようとする
圧力が過剰で、ローマはおびやかされ、長い目で見れば国境が崩壊することが目に見えていたのだ。
と、これは父の受け売りではあるが、僕自身の考えでもある。
こうして新夫の席から見ていても解かる。ローマに比べてこの兵や将軍や部隊長たちの若さはどうだ。
軽妙洒脱にして精強なことこの上も無い。そして子供らの数の多さ。ゲルマンはローマほど老いていない
国なのだ。笑い声や泣き声、子供たちと鶏や牛や豚、剣の触れ合う音、甲冑がこすれる音。
そんな喧騒が若きローマにもあったに違いない、部族の伸びていく音が聞こえるようではないか。
このエネルギーが民族が膨らんで軋む音なのだ。注がれるまま僕はそう思いながら酒を飲んだ。
歓声が上がった、小屋を覆う天幕の中からアスカが姿を現した。
だが、その歓声は一瞬にして音を失う。全身を柔らかな白い絹に包み、磨き上げたローマ金貨を
髪に編みこみ細い銀の糸でかがられたローブがまるで月のように輝いている。
純白の花嫁衣裳。唯一ゲルマンの花嫁らしくスカートの部分はゆったりとしたキュロットだ。
「す、げえ。これが俺たちのアスカかよ。」
156 :
イルシオン:2006/12/01(金) 01:09:19 ID:???
僕を始めとして周囲のお偉いさんたちにも如才なくワインをついで回っていた件の大男がそう呟いた。
この一族の者たちは皆立ち上がりあらん限りの声で、アスカを讃えようとウラーウラーと数回も繰り返した。
地に響く声は、小屋の周囲の兵たちにも広がっていく。坊さんが立ち上がった。式が始まる。
兜を終始小脇に抱え、マントの扱いにうんざりしながらも、僕はアスカの美しさに引かれて文句一つ言わず
勤め上げた。大男は僕の付き添いと言う役どころで、アスカの従兄弟に当るらしい。
彼も普段こんな役は誰か退屈な男がするもんだと思っていたようだ。
俺にしてみりゃ生涯もうこれで十分、と言うことだった。思わず笑いをかみ殺す。全く同意見だった。
向こう側で澄ましていたアスカはそれを敏感に聞きつけ、従兄弟殿の足を思い切り踏んづけた。
子山羊が一度に10匹も捧げられると言う式次第は、贅を尽くしたものではなく、多くの部族が政治的目的とは
また別にアスカに対する行為からささげたものだった。彼女は皆に好かれていたのだ。
「まぁ、お前が掻っ攫っていったって事は腹立たしいが、中で誰かに決めたら戦になっていたかもしれないな。」
理性的に同族として血のつながりを感ずるのとは別に、彼女は精神的な団結の象徴とでもいう存在であったらしい。
若い族長たちは、アスカを中心として父の代とは違う交互の関係を結び交誼を通じていったのだ。
それは、対外的には一つの大きなうねりである。ゲルマニアから溢れ出す、新しい潮流。
夜半を過ぎると庭は屍累々と言う有様だった。苦笑しているうちに自分も眠ってしまったのだろうか。
「シンジ、行くわよ。」
揺り起こされ、夢見心地のうちに馬上にあった。僕とアスカは森を抜け海辺の草原を共に馬で走った。
月は中天に、森は黒い影となり、アスカは花嫁の衣装のまま馬上にあった。手加減の無い全力疾走だ。
アスカの半透明のヴェールが風に吹き飛ばされ、僕の銀と皮の甲冑がカチャカチャと細かい音を立てる。
月光の中、彼女の編みこまれた金貨や銀糸、ぼくの魚鱗装甲の輝きが細かく揺れた。
北の海のほとりで、自分の運命と出会ったのだ、僕らは。
手を差し伸べると、アスカは馬上から僕の腕に飛び移ってきた。時速60kmの馬上でだ。
だが、一瞬も不安を感じてはいなかった。僕らはすでに互いのことを自分と一体のものとして感じていたのだ。
馬上で、僕らは抱きあった。そこに甲冑と服を脱ぎ捨て、再び抱きあい、一つのけものとなった。
このけものが、この世界のために力を尽くすと決めたのだ。
僕らの中には少なくとも4つ以上の違う流れがある。海と陸、森と草原を走りぬけた民族の旗が翻っている。
旗が翻るように、アスカの影は揺れる。その影は僕を引き付け、その曲線の連なりを僕に貫き全てを与えよと
命ずるのだ。
『アスカ』
『シンジ』
互いに呼びかけあい、身体全ての細胞から沸きあがってくる歓喜と官能に満ちたアスカの肉体が重なり合った。
そんな月と海と森と大平原が出会う場所で。僕らは夫婦としての口付けと契りを交わしたのだった。
具体的なアドバイス戴いた方、ありがとうございます。
なるべく次の章からはアドバイスを生かして書くように務めていますが
いかがでしたでしょうか。今後も宜しくお願い申し上げます。
コテハン使うならせめて同じ作品の場合は統一してくれ
あいかわらず面白いな。
文章を書きながら随時修正を加えていくタイプみたいだから、所々
癖のようなものもあるけどそんなに気にするほどでもないと思う。
気楽に投下よろしく。
>>158 D.O.ってDarkOrangeの略だろ?
気持ち悪い…
いったん投下すると修正箇所を見つけても誤字すら修正できないからな。
古くヘロドトスの著作にまで遡ればトラキアは世界第一の富強を誇る民族だった。
ギリシアの周囲にありその高度な文化を吸収し、自らの文化と融合し、金、銀、青銅、鉄器、馬具、装飾品、
美術品などの高度な冶金技術、文化は元より、騎馬術、剣、槍術に優れた、強大な軍事力も有する並ぶべき
もの無い勇者の集団だったという。
ブルガリア、ルーマニア、テュラス、ヘルナモッサなど黒海の内湾ギリシャ都市とも深い関係を持っていた。
黒海周辺は草原騎馬民族の勢力が強く、ギリシャ諸都市はそれらと交易しつつもその軍事力に怯えていた。
黒海周辺の交易はその背景にある豊かな黒土地帯で採れる莫大な量の穀物、そして毛皮と奴隷であった。
ギリシャ諸都市はここに穀物の供給を頼っていたためこの交易線の確保が重要課題だった。それはローマ
時代になっても同じことであり、ボスポロスーポントス両国がローマの属国になったのは結局それが黒海
周辺の高い要望に支えられていたからだ。ここでトラキア人は、最初はギリシア人に次はローマ人による
依頼によって、勇猛な黒海のスキタイ人やゴート人と戦い続けることになった。
バルカン中央部のローマ軍管区将軍として着任していた若きアスカの父。アスカの母親と知り合うことは
不自然ではない。また、だからこそその北部にある黒海軍管区に逃れて、雪辱と再起を図る意図を持った
のも想像に難くない。
それから何があったのか。恐らくはそこに駐屯していたトラキアの部隊はトラキア王族であったアスカの
母親と軍管区の長であった父親に率いられ、トラキアとローマ、スキタイとゴートの勢力が入り混じる
ウクライナで戦い続け、ついには半定住した場所をいづくかに確保したのだろう。
アスカの従兄弟である件の大男が語ってくれたことを、僕なりの解釈でそのように解釈した。
「俺の父はアスカの親父さんの弟だった。この歴戦の中で軍団に所属したゲルマンの血が混じっている。
しかし、半分はローマの血が流れている。この軍団はみなローマの血が半分だけ流れているものが多い。」
太い丸太を付け木のように簡単にへし折りながら男は言った。
「そして、皆ローマに憧れを持っている。」
それは、わかる。僕ですらローマに対する言いようのない憧れがある。
腐臭が漂いだした今のようなローマであっても、この現象を破壊し再び蘇るであろう、不死のローマに。
例え、異民族の血が混じり、どこまで進んでも真のローマ市民とは認められないのかもしれなくとも、だ。
ローマにある何ものかへの想い、忠誠を誓う何かが身体に流れている。
僕にも、アスカにも、そしてこの巨大な体躯を誇るカイアナクスにも。
このローマから見れば遠い僻地に過ぎない森林ゲルマンの支配地の只中にあって、このアスカの国が存在を
許されているのは、この10年の間に混血が進んだこともあり、そのトラキア的な勇猛を買われたからだ。
小競り合いはともかくとして、ローマ系の国と言っても何の実害もない。むしろ中立的な強国としてアスカの
父は振る舞い、調停者としての立場を実力で勝ち取ることで安定を得た。
結婚式にやって来た多くの部族は多かれ少なかれこの国を平和や調停のためにうまく活用してきたのだ。
父の代は過ぎた。しかしトラキア文化の特徴である女性崇拝的な一面、墳墓は女性を中心として男性の遺体を
周囲に取り巻くように配置する。その女性は騎馬の彫刻の上に跨り、武装していることすらあるという。
その精神的支柱として高い女性の地位がこの国の団結を崩さずに済んだ。
現実の問題として、アスカの存在が、若き族長たちの中心となっている事は前に述べたとおりだ。
ゲルマニア諸族の方にも今はいろいろな問題があった。それは僕が本来この国にやって来た理由でもある。
168 :
D.O.:2006/12/02(土) 12:16:45 ID:???
『イルシオン』は
>>104-105 から始めた話です。
スレ違いかなとも思うのですが所々SEXシーンが出ますので
こちらに投下しています。スレ板の制限が厳しいのでやむを得ず
段落変換を詰めている場合が多いのでご承知ください。
また、文章表現に対してのアドバイスを受けたいと思いますので
宜しくお願いいたします。前に申し上げた通り歴史的な事実は再構成していますので諸民族の変転、歴史的人物の実在年など年表的史実とは大きく異なります。ご承知置きください。
何故、ゲルマンが南下あるいは西進していくのか。黒海諸国家で奴隷として売買されているスラブ諸族や、
トラキア人と並び勇猛で恐れられるスキタイ人までがなぜ西方を目指すのか。
出産数の多さを支えるゲルマンの豊かな土地を捨ててまで、ローマ領内に侵入し土着しようとする限り
ローマとゲルマンの間に和平はありえない。ゲルマンはドナウの東に。その基本的な構造が揺らいでいる。
既に帝国内に移住した内ゲルマンと、その対岸に留まる外ゲルマン、森のゲルマン、東ゴートを争わせる
ことでやっとローマは国境を確保しているのだった。
「私たちがこのゲルマニアの地に勢力を張れたのは、カイアナクスの話のような面も確かにあるわ。
でも、ことの本質はいつでも現れるものではないの。毎年は顕現しない、微かな兆候の中にある事が多い。」
カイアナクスがその身内と共に引き上げていった後、婚礼衣装を脱ぎ去ったアスカは今まで僕に見せた事の
ない、ゆったりとした裾裳のついた衣をまとい、暖炉の前のソファーに凭れ掛かった。
「スラブ人がまず増え始めた。彼らは農耕を営む地の草のような存在でありスキタイ族などのいい餌食だ。
だがパルミラとの東西交易の利もある。しっかりとした保護国が在るうちは問題のない生活を送っている。」
「元々民衆と言うのはそういうものだろう。」
「我々はそういう弱者である交易民族の保護を行い、勝つことで一目置かれる存在となり調停者として、
いわば小ローマのような存在として小さな自治を獲得していったのよ。だけどそのうちに交易が年に
よって極端に細まることに気づいたわけ。遥か中央平原にはこことは比較できないほどの多種多様な民族が
住んでいる。ずっと安定していた世界が数年に一度人が住めぬほどの寒冷と恐慌をもたらす様になった。」
東方には我々が思いも着かぬほどの富強な大国家があり、このローマ世界との間には乾燥したステップロード、大平原と沙漠が在って両者の交流を妨げていることが知られていた。
ローマでは御伽噺だがこの平原に住むものには現実の脅威である。たまたま襲われるのではない。
彼らは実によく農耕民と商人の行動をよく観察していた。馬術の巧みは情報の収集とその伝達に素晴らしい速さと事実に即した軍事行動を可能にしている。
「かの昔トラキア人が他の民族を圧倒しえたのもこの情報戦で勝ることができたから。」
それが勝利を分けると言うことが我々にはわかっていたし、その価値を見出せたのはローマだけだった。だからトラキア人は世界の調停者であるローマ人に力を貸し続けたのだ。
「おそらく、ここ暫くのうちに世界は動き出す。天も地も人々も大平原に居座った寒冷の前には阻んで立つことは不可能。」
そういう判断のため、父は一族をウクライナを西に移動させた。
そう、そしてアスカの氏族たちは森ゲルマンの中に潜伏し、次第に勢力を北西部へ移し北海の沿岸を臨む所にまで来た。
その間にスキタイもスラブの一族も東方のアランと争い、ローマはパルティアと交戦を続けていた。
東ゲルマンの一派、東ゴートの一族も日々の戦闘を明け暮れていたし、北部ではカマウィやブリテクの一族が活発に活動しており、アスカたちは主にこの2つの部族と抗争を繰り返していた。
それと共に緩やかな連携を保って行動したのが先に婚礼に出席した17小部族連合だったのだ。
ローマのとの連携を謳うことには二部族を牽制する意味があった。少しづつ、確かに世界は動き出している。
小部族はローマと提携することでローマ軍の中央ゲルマニアへの進出を導き、強大な二部族を追って安定を得ると言う長期の戦略を共有したのだった。
「それが、ローマ人との婚姻を父さんが望んだ理由よ。」
「それでも、こんなところにローマの軍が来る可能性などほとんど無かったんじゃない?」
「気の長い話だと私も思ったわ。ローマの貴族の息子が現れて私と結婚するなんて、そんな都合のいい話がそうそう転がっているわけがない。夢物語だと思って安心して暮らしてたのよ。」
もういいって…
作者さんってローマ史マニア?
分かる人は面白いんだろうけど、
なんかとっつきにくいな・・
投下してくれるのはありがたいけど、シンジの口調が違ったり、ストーリーに
「シンジとアスカ」である必要性が全くないのは残念だな。
174 :
D.O.:2006/12/03(日) 04:44:04 ID:???
EvaFFである必要性―、を突かれると一番困る。原作準拠ではこの種のお話は全く書けません。
最低限シンジとアスカのキャラを背景の中に置き換えて書くべきなのでしょうが、古代のローマでこういう役振りではそれも困難です。
以前から一部の作家が言っておられるように、アスカとシンジと言うキャラを俳優さんとして別の話に登場させました、と言うだけです。
もうEVAFFではないと言われればその通りという気がします。単に本当に趣味でアスシンを出したかったというだけ。
EVAである必然性は皆無であると申し上げます。口調はなお歴史ヲタではありません。知識レベルは受験世界史で留まっております。ローマオタの方にはお見逃しをお願いするばかりです。
175 :
D.O.:2006/12/03(日) 05:34:36 ID:???
EVAである必然性は皆無であると申し上げます。
口調につきましては時々つい時代劇準拠とか欧米映画の口調が出てきてしまうのと、公的私的の区分けを付けたかったのですがあまりうまく描けていません。まとめて掲載するときにはまた加筆改訂で編集しなおそうと思っています。
なお歴史ヲタではありません。知識レベルは受験世界史で留まっております。ローマオタの方にはお見逃しをお願いするばかりです。
それはそうだ。
僕自身、最初はこの辺境の地に足を下ろすつもりなどほとんど無かったんだ。
あくまで父に命じられた程度の辺境調査をする積りだった。
ガリアで雇った交渉人が渡りをつけ、北海沿岸に点在するゲルマニア諸族と接触していけばいい。
内陸についてはまた人を雇い、奥地に住むゲルマン部族の調査をし、その結果をまとめればいいのだ。
そう、思っていた。
嵐の気配に我々は波の中、準備に取り掛かり、岸辺近くで船を入れられる湾か山陰を探していた。
突然襲い掛かってきた海賊と戦闘になるまで、このあたりの土地に上陸しようなどとは思っていなかった。
小船に乗った蛮人たちが一斉に漕ぎ寄せてきた。次々と船に乗り込み、作業中で武装していない兵が次々と
切り伏せられていった。
「シンジ様、お逃げください!」
「火を放たれました。帆も焼け落ちます。今のうちに早く!」
向かってくる無数の海賊。後頭部の髪をそり落としたゲルマン人だ。周囲の士官たちが必死で剣を交わす。
斧を振り回し投げつけてくる。それを食らった兵は声も無く倒れる。甲板には血漿が流れ、サンダルがすべる。
剣を振りまわし、3人まで切り捨てた、そして4人目を突き伏せたとき、後ろから突き飛ばされ、海へ落ちた。
水面に何とか浮かび上がれたのは、幼い頃から散々しごかれた甲冑を付けたまま泳ぐと言う練習のお陰か。
乳兄弟のメリクレスが甲板から僕に向かって空樽を投げ落とした。すぐに振り返って襲い掛かった敵を切ったのが見えた。
「おいっ!早く飛び降りろっ!」
そう叫んだ途端帆柱が焼け落ち、燃え上がった帆と一緒に大波に呑まれた。戦いのうちに海が逆巻いていた。
僚船が近づいてくる。やっと追いついてきた仲間は、いきなり船腹に衝角を突きたてた。船が割れ、傾き、水が流れ込む。
爪の突いた縄で船体が横付けされ、そこに次々と板が渡され兵士が一気に押しわたってきた。
ばらばらと生き残った兵たちも海に飛び降りてきた。
「皆、岸はあっちだ。甲冑も剣も捨てろ!身一つで岸に向かって泳げ!」
泳ぎ出した我々に向かい、投槍が次々と投じられる。恐ろしく狙いは正確だった。悲鳴も上げずに兵たちが沈んでいく。
我々を彼らの目から遮ってくれたのは皮肉にもこの嵐による波飛沫だけだった。幾度も波に飲まれながら必死で泳いだ。
凍るような海の中で、体を汗が流れているのが感じられるほど必死で長い時間泳いだ。
浜にたどり着いた時、何とか助かったと思う以外何も無かった。仲間のことも部下のことも自分がどこにいるのかも。
沖合いに小さく火が見えた、大勢の人間がその火を見て浜辺に出ていたのだろう。僕は彼らに助けられた。
甲冑の様子から、僕はガリア人だと思われたのかロマン語で話しかけられ、それに微かにローマ人だと答えた。
誰かがラテン語で何があったのかと尋ねた。ひどく眠く、地面に溶けて行きそうになりながら話し、部下も流れ着くだろう
助けてやって欲しいと頼んだ。そして、気を失ったようだった。
朧げな記憶の中、身体を痛いほどこすられ香油を塗られたり、口の中に熱い蜂蜜酒を流し込まれたりしたのを覚えている。
暖かいベッドに入れられ、やっと安心して寝付いた。
その後は前に述べたままだ。アスカにベッドを叩き出されて飯を食った。
流れ着いた部下は5人で、皆死んだと聞いた。残りは海に沈んだとしか思えなかった。
「あれは気の毒だったわね。生きてる人もいたけど切られていたりで助けられなかった。」
「君らのせいじゃない。皆よくやってくれたと感謝してるよ。」
半分は、家の子飼いの兵であり、半分はガリアの駐屯地で志願する兵を雇ったのだ。もう一艘はガリア軍の正規軍船。
久しぶりにローマの金鷲の軍旗の下で軍務につけることを皆喜んでいたのに。
何故、あのガリア正規軍は我々を攻撃したのか。
彼らには本来何の利益もない、とすれば利益がどこからかもたらされたと言うことになる。
僕の死が利益になる者は誰かと言えば、もう言うまでも無かった。しかし何の証拠がある。とにかく秘密裏に無事を父に
知らせることが最優先だろう。父はとにかく何らかの理由でこのゲルマニアの外れに調査に出向く必要を持っているのだ。
偶然とはいえ、この地方の一勢力と結んだ事を知らせる必要もある。
偶然とはいえ、この地方の一勢力と結んだ事を知らせる必要もある。
ゲルマニアの人々は牧畜と農業と狩猟で生計をまかなっている。地域によってその割合は異なるが、ゲルマニアの農業は今だ低レベルにあり、生産性は低い。農地を暫く使えばもう生産力は落ちて、移動しなければ生計が立てられなくなる。
そのせいで、ゲルマニアの人々は始終移動を繰り返してる、定住国家と言う概念は未だに無く、王族の命のままに移動しながら互いに略奪と戦闘を繰り返す。国境近くであればローマ軍と争いつつ村落を襲い食料を得ざるをえない。
一部の部族はむしろ侵略専門となり毎年ローマ軍と戦いを繰り返すことになる。それでもよほど生活は楽になるから国境線全てに渡ってゲルマン部族の南下が進む。
いずれローマの方としても徹底した根絶戦を行わなければならなくなるだろう。
「北海領域は、そのためゲルマンの人口が今は希薄化しているの。」
柔らかな褥の中で、アスカの体を撫でながら話の続きを聞いている。
「私たちは、伝えられた農業と部族間抗争のとりまとめで得た金を基にして、比較的よい暮らしをしている。
豊かだから人口も常に増加している。兵たちの若さを見たでしょう。あ、あん。」
「僕らも、増えなきゃ。」
「シンジったら、恥ずかしいこと言わないで!こら、だめっ、ん。」
「他の諸族は、減ってるって事?ここに留まればそうなるよね。」
「その差があるから我々は優位でいられる。だけどそのかわり、常に侵略の対象にもなるってことよ。」
「あの17小部族にはある程度の技術援助をしてるってことか。」
丸いすべすべしたお尻のラインをすべり降り、股間のスリットを撫で上げる。
「ひあっ、だめっ。もうっ!」
手のひらをピシッと叩かれるとかなり痛い。だが、アスカの腰は細くても骨盤は豊かで肥沃そうだ。
「ひどいじゃないか。」
そう言いながらこんどは乳房を撫で上げながら唇を奪う。
歯茎に舌を這わせると、アスカの肉体からはあっけなくくたりと力が抜けた。
「こうやって優しく気持ちよくしてあげれば、勇敢な部族も大人しくなるかも。」
「そ、そんなこと、関係ないじゃない、の。」
「そうかな。」
股間から暖かいものが流れ出て、僕はそれで触れるか触れないかと言うほどにアスカの溝を摩る。
「ふ、ふにゅん。」
我慢しようとしながら、我慢しきれずに肉体を波立たせるのが可愛い。全身に舌を這わせるともうアスカの正気は簡単に飛んでしまい、僕の思うままに身体を任せてくれるのだった。
「ね、アスカ。」
「な、何…よ。」
「これ、欲しい?」
彼女の身体への入口に、僕のものを僅かに挿入し、微かに前後させる。アスカの頬が見る見るうちに真っ赤なまでに上気する。
「あ、あんた変態じゃないのっ!そんなことどこの誰が女に聞くのよっ!」
「ローマ人は尋ねるんだ。ほら、欲しい?それともいらないのかな。」
また、少し体を進め、再び引く。アスカは悔しそうに唇を噛みながら身震いする。目尻には涙さえ滲んでいるが、その様子がたまらなく愛おしく感じられるんだ。僕ってほんとに変態かも。
「馬鹿、シンジなんか知らなッ、あ、ひいぅっ。馬鹿、だめっ。」
ほんの5−6回抜き挿ししただけで、アスカはだらしなく顔をとろけさせ、瞬間再び毅然とした表情になる。この落差が可愛くていじめたくなるのにわかってないなあ、君は。
じりじりとゆっくり腰を進めそれに併せてアスカの腿は開かれていく。恥じらいに染まりながらも輝くような健康な奥腿がきらきらと水面が輝くような光を見せながら、僕自身を飲み込んでいく。それは血管が弾けそうなほど刺激的な場面で。
「ああっ、いや、見ないで見ちゃいやあ!」
そしてアスカの奥の奥まで貫き通して激しく動き始める彼女は堪えきれなくなって声を上げる。
「ひいっ。シ、シンジイッ。」
「ほら、欲しいの、欲しくないのっ?」
「嫌ぁ意地悪ッ、欲しいよ、欲しいに決まってるじゃないっ。あっ、ああいぃぃっ!」
彼女の上げる細い嬌声は、僕の耳にすっかり棲みついてしまっている。たった数日の間に僕らの肉体はこんなにもなじみあい、反応しあうようになった。
ほんの少し触れ合うだけで昼日中の人目が合っても、場合によっては身体の芯まで震えが走ってしまうようになった。
そんな時、アスカは頬を染め、髪を解いてその中に頬を隠す。僕も視線を外して遠くを見やる。
いつも少し遅れて付いて来ているカイアナクスが、僕らのその様子を不思議がる。他の者たちは笑い出す。
そういえば、このアスカの従兄弟である巨体怪力の勇士は、アスカより年下の16歳でしかないのだった。
マジでチラシの裏って感じだねえ
続きマダー?
サービスいいじゃん。
別にこのスレじゃなくてもなぁ…
この板で書くためにアスカとシンジの名前を使い、このスレで書くためにセックスを入れたってとこか?
185 :
D.O.:2006/12/04(月) 22:35:46 ID:???
アスカとシンジを書きたい、と言うことがまずあって、
SEXシーンがあるのでこの板を選んだ、ということです。
同じことか、違うか?ですね。(笑)
婚礼の騒ぎが収まると、僕はアスカの軍を1000人単位で集め、その戦闘力を確認することにした。
聞いていた通り、彼らは集団での戦いには不慣れだ。重装歩兵の訓練なども思いもよらなかった。
突撃にせよ後退にせよ、まず足並みからして揃わない。一斉に突撃したとしても個別突撃が集団化しただけ。これでは物理的な集団化した迫力以上のものは望めない。
前にも言ったとおりヴェストファーレンでの戦いにおいて、将軍ヴァルス率いるローマの軍団2万4千は雨のヴェストファーレン東部の湖沼地帯においてケルスキ族を中心とした1万8千のゲルマン人と戦った。
3個ローマ軍団、補助兵6個大隊同盟軍騎兵3個大隊2万4千人は森と沼沢地からの奇襲攻撃の連続に敗れ去りついにローマ軍は雨と嵐とゲルマンの野戦兵の前に一人も帰らなかったとまで言われるほど壊滅したのだ。
カルクリーゼの戦いとして知られるこの戦以後ローマはラインの東に進行することを放棄してしまった。
ガリアは内国民となり、それ以来ゲルマニアの人々は自由を謳歌してきたのだ。
この戦いにおいてはゲルマン人の持つ個別の戦闘力の高さが奇襲というほぼ単独対決の状況において遺憾なく発揮されたための勝利と言える。
だが本来のローマ軍団が持つ熟練正規軍の集団戦闘という強みを雨と森林、細い道と足場の悪さと言う有利な条件の積み重ねによってやっと勝利したと言う点も確かなのだ。
その上当事と違いローマの騎兵はガリア兵を中心として格段に強化され、ローマ軍の装備や錬度も比較にならない。
今のローマ軍主力は自作農民の素人兵ではない。戦闘を本職とする常備正規軍なのだ。
その証拠にあれ以来ゲルマンのライン越境はただの一度も成功したことはない。
ローマの先進農業技術を与えられ豊かになったガリア人の生活を目の前にぶら下げられながらも飢えと戦いつつ生きるゲルマン人たちがいかに必死に渡河しガリアを略奪したくとも豊かになり兵の数も増したガリア正規軍にゲルマンの勇者たちは手もなくひねられ続けてきたのだ。
これから先強力なフランク族と事を構えると言うなら、彼らと同じ戦法では、いくら勇猛で勇敢で、理詰めの戦いもできるトラキア族主体の部隊と言えども勝てるとは言い切れない。
ここは重装歩兵とは行かないまでも集団で戦って個々の力を3倍4倍に活用できる戦闘方法を可能とした方が有利なのは言うまでもないだろう。
当然のことだが、そのためにはこの森林地帯の中でも開けた戦闘場所を確保し、そこに敵を誘いこめるように
備えておく必要がある。
投槍と投げ斧に対抗できる弓の一斉掃射や長槍の集団攻撃部隊、騎馬軍の蹂躙が必要なのだ。
僕とアスカを中心とした幾つかの小部隊は慎重に敵を避けながら周囲の地形把握を目的とした絵図作りを開始した。
そして、国内の要所要所に監視部隊を循環させた。ゲルマンの移動とは農地を捨てて次の肥沃な土地を求めての
部族挙げての移動である。女子供から年寄り家畜まで引き連れた移住の足が速いわけはない。
不意を食らって全滅したなどと言う話が本来はあるわけがないのだ。それは監視システムの不十分であることの
言い訳に過ぎない。食料が枯渇し、近隣の村を襲わねばならないほど切迫するまで見逃していたに過ぎない。
それを防ぐのは十分な監視部隊の充実だ。僕らは彼らと違って畑に畝を作り、施肥をすることを知っている。
確保した農地はいつまでも使え、耕地は増えるばかりだ。だが彼らにはその知識がない。
当然、寒さに強い冬小麦の種子も持っていない。だから貧しく、子も増えぬため次第に部族全体が高齢化し、
戦闘力は低下している。ゲルマンが移動した後の耕地にはスラブ人が入り込み、ローマの農業技術で高度化し、
豊かな小麦で物々交換や貨幣を手にし、力をつけ、爆発的に人口が増えている。それは西ゴート一族のように
ローマの内地属領に住むゲルマン人とても同じことだった。ローマ人と混血し、ローマに住むことを許され、
豊かになり、国境警備の任につき、下級官僚まで勤めている。
それと同じだけの果実を、アスカたちは周囲のゲルマン諸族に見せ付けねばならないのだ。
現在僕らと緩やかに連合している17部族はゲルマニアに70いると言われている諸部族の中ではごく小さなグループだ。
だが、彼らがアスカや僕らといることで次第に豊かになりつつあることは知られつつある。
定住して農耕を始めると言うことはなんと言っても豊かで家族を安定させることであり、文化的になると言うこと。
それを守りたい、失いたくないと言うことが共和制ローマがあれほどに強かった真の原因だ。
ポエニ戦争でハンニバルと言う名将に幾度も大敗を喫しながら、父を失えば子が、子が倒れれば孫が次の戦いに立った。
ハンニバルをしてこのローマ市民の半分の気概でもわが国にあればと嘆かせた共和ローマの愛国心は自らの耕地ひいては家族を守るために生じたのだ。
間違いなく、アスカ達の連合は強くなる。さらにその富強を慕って合流する部族も増えていくだろう。
この豊かさはローマのような腐敗を招くほどの富裕ではない。未来を夢見るに足りるほどの豊かさに過ぎない。それ以上のものが人に必要だろうか。ここでアスカの一族と暮らすうちに僕は心底そう思うようになった。その暮らしを守るために僕はアスカに協力するんだ。
僕は先頭に立って領内を巡回し、他部族の長や王と会見し、部族集会で語り、農業技術としての畝や施肥の施し方や新しい農作物の改良の仕方などを説いて回った。
剣を教え、商人から新型の鎖帷子や長槍を購入させ、そのつてで甲冑や剣を鍛えられる職人をいい条件で、契約させて招いた。
苦情や反対もあったがアスカや一族の長老たち、若手の理解者たちがそれを抑えてくれるうちに、試行していた現物が形となって現れ、納得する者が多くなっていってくれた。
「坊ちゃんそんなやり方じゃあ、だめだ。」
母が亡くなったあと、僕は領地の菜園に預けられていた。
そこでは溢れる陽光の中、僕は幸せに育ったと言えるだろう。
よく作事の農奴隷の若者が僕をあやしがてらオレンジを摘んだりぶどう園の手入れを手伝わせてくれたものだ。
そこは年の近い男の子がいて、母親はまだよく乳が出たのだ。
父―つまり僕の母の兄であり僕を引き取った伯父である養父のことだが。軍人らしく何事においても合理的で実際的な人だった。
彼は、どの道赤ん坊は乳がなければ生きられないと至極もっともなことを考えた。
自宅に置いてフェニキアだがどこかの卑しい血が混じっているだのとくだらぬ中傷に子供をさらすのは良くないこれも正しかった。
そういう考えから、遠い領地に僕を送り込んだと言うわけだった。
父は兄妹の中でも特に溺愛していた妹の子である僕のことを不憫だと思ってくれたのだろう。
僕を身の立つようにすることが、あの戦いの直後にショックで亡くなった老母の為にもと考えるような、家族の情に厚い人だった。
また 彼の最初の妻はガリア人で、2番目の妻はトラキアの王族というこれもローマを体現するかのようなコスモポリタンでもあった。
そして今の奥方は数代に渡る皇帝の側近で力のある人物の末娘というわけだった。
この点でもローマ人らしいと言えるともっぱらの評判だった。
一軍の将としての実績も申し分なく、名門の出であり、皇帝に意見もできるひとかどの権勢家でもある。
しかしながら武人としての分を守り口数が多くない分ライバルと目される貴族の評判も悪くはなかった。
ただ、その目はいつも遠くを眺めていると言う評判でもあったが。
191 :
イルシオン:2006/12/06(水) 09:57:47 ID:???
メリクレスはその乳母の息子で、1年足らず年上だった。
乳母と言ってもまだ18歳の若さである。自分自身元気で飛び跳ねて回っているような人だった。
金色の髪、ブルーの瞳。豊かな胸。明るい笑顔。メリクレスと僕は2人ともこの乳母の子供だと信じていた。
父親は違うけれど。
というのはメリクレスの父は、僕の養父の幕僚で側近だったため、いつもローマに居たからだ。
帰ってくるときも大抵父と一緒にやってくるからなおさらそう思って無理はないのだった。
メリクレスの菜園は豊かで、多くの奴隷たちが働いており、このやんちゃ坊主たちが興味を示すと喜んで畑仕事を教えてくれた。
メリクレスの父は「坊ちゃん」にこんな泥いじりをと渋い顔をしたものだ。
だが父のほうはどんなこともいずれ役立つ、やらせておいた方がいいと 笑って許してくれた。
その代わりそろそろ武士の子としての訓練も始めようと、それがきっかけになって家庭教師たちが来るようになった。
叩き込まれた一流の剣や騎乗の訓練、歴史や作戦や、語学や天文、そして農業や牧畜の技術、今その全てが役立っている。
全てを付き合わされたメリクレスがいたら笑ったろう、と思う。
「なんだか楽しそうね。」
「え。そ、そうかな。」
「こんな畝起こしの何が楽しいのよ、この汗見て頂戴よ!」
「運動不足だからそうなるんだよ、最近鍛錬が足りないんじゃないの?」
「誰がそうさせてるのよ!鍛錬の時間どころかあんたが来る前は週に一度は何かしらちょっかい出してきた連中が、物音一つ立てな
いんですもん。もう退屈で退屈でっ!」
「いいことじゃないか、誰も死なないし怪我しないし。」
「そ、そりゃそうなんだけどさぁ。農作業って退屈じゃない。まぁ、まいた麦から芽ができた時なんかは確かにうれしいけど。」
「芽と言えばさ、僕らの種の芽はまだ生えてこないの?」
「芽と言えばさ、僕らの種の芽はまだ生えてこないの?」
「あ、あんた馬鹿ぁっ!?こ、こんなとこでっ!」
「あ、シーーッ!アスカッ。」
真っ赤になったまま、慌てて口をふさぐアスカ。ああ、顔が泥だらけだ。
「ま、まだみたいよ。」
「ふーん?」
思わず彼女の腰の周りを見る。
「ど、どこ見てんのよっ!」
「いや、いい畑なのになぁって。」
アスカがキィーッと叫んで鍬を投げつけた。これも新しく考えた農具なんだ。
施肥を行うにも色々なやり方がある。ウマゴヤシを生やして漉き込む緑肥。人糞や家畜の尿と藁を混ぜ山にして発酵させる堆肥。
そのまま肥を貯めて発酵させるいわゆる人肥。大量に魚が取れたときに干して乾燥させておく干し肥。
それぞれの組み合わせや、施肥のタイミングが決まっている。あるだけやれば言いと言うものでもない。
家畜の尿を効率よく集める仕組みや、糞と尿を別々に蓄えた方が肥料として幅が出ることなども解かっている。
放牧していただけの馬や牛も使って耕作すればもっと広い耕地を耕すことができる。
そのための農具の開発が必要だし、その応用でローマ軍の持っている戦車のようなものでもっと簡便なものも開発できた。
ハミや鐙の改良も行われたし、新しい兵器開発のための資料や試作品の模型が、商人たちから提供される事もあった。
彼らにとって見れば僕らが強力になり商路の安全が保障されればこれに越したことはないわけで、こっちにしても優秀な商品に
蛮族が依存してくれるほどやりやすくなるのだから持ちつ持たれつと言うところだ。
それにアスカの大好きな優秀な馬や剣、新型の武具や甲冑なんかも入手できるし。
「また本を読んでるの。ほんとに好きなのねえ。」
アスカの小屋には、聖書と他に数冊の本しかない。昔は父親の本が随分あったそうだが戦いが続くうちに失われたそうだ。
僕の軍用ザックの中には5巻程の本もあったのだが失われてしまった。
結局今読んでいるのは商人に取り寄せてもらったものだが、結構高価なものなので気が引ける。
それで同じ本を何度も読んでいるのだがアスカにはそういう習慣がないので珍しいものでも見るような目で僕を見る。
それでもローマの歴史や旅行記などは朗読してやるといつまでも聞いている。
字は読めるわけだから自分で読めばいいのに、どうも読んでもらうのが好きらしい。
「小さい頃は父様が教師代わりだったから随分本を読んでもらったわ。」
「それで僕に読ませるわけ。」
「いいじゃない。父様の代わりなんてあんたにはもったいないくらいよ。ローマの軍管区長だったんだからね。」
「もしかしたら、君の父上と僕の父は知り合いだったかもしれないね。2番目の奥さんはトラキア人だったらしいし。」
「そうだったら面白いけど。私の叔母とか従姉妹とか。向こうは私のことは知らないでしょうけど。」
「何か君の母上の形見の品とかないの?」
「腕輪とか、額飾りくらいはあるけれど。」
「それは大事にしておくと良いよ。いずれ君の身分を証明することができる品かもしれないしね。」
「言われなくてもとっておくわよ。どうせ太い私の腕には入らないし。」
「お姫様育ちだったんだろうね、君の母上は。」
「私はどうせ野育ちの、馬と剣にしか興味のない野蛮人だもん。」
「そんなことはない。君は十分綺麗でたおやかな娘だと思うよ。」
僕は本気でそういったのだが、アスカははぐらかして笑っただけだった。
続けて本を読んでいるうち夢中になって、気がつけば無言で読みふけっていた。ふと気がついて目を上げるとアスカは足元で寝息を立てていた。僕は彼女の「父様」のような気分になって寝床に運んで毛皮をかけた。
その時だった、ノックの音がして泊り込みの女中が「よろしいですか。」と声をかけてきた。
「なんだ?」
そう言いながら扉を開けると、彼女は僕を勝手口に連れ出した。そこには森向こうの歩哨兵がいた。
「数人の余所者を捕らえた。ゲルマンでもガリア人でもなく、どうやらローマ人だと言っている。」
新キャラ!?
このペース、凄い。毎日読んでいるよ。
5人、いや6人の人間が後ろ手に縛られ、背中合わせに括り付けられていた。ローマ人だと聞いたが、分厚い毛皮を着込み、投げ斧と投槍を装備していたらしく、離れた場所に3頭の馬とともに積み上げられていた。
「これはゲルマニア人じゃないのか。」
「最初はそう思ったのですが、言葉がうまく通じないため問いただしたところローマ人であると言い出したものですから。」
頬や手から血が流れ出している者もいる。かなり手ひどく調べたらしい。
こういう厳しさは敵の部隊の前衛がいつ忍び寄ってくるかもしれないと言う今まで持っていなかった緊迫感を歩哨の彼らが持つようになったということだ。それは喜ばしいが、いずれはやりすぎと言うことも教えないとならないな。ま、今はこれでいい。
「見た目からすれば、どこの部族だろう。」
「どうも、この近辺に元々いるゲルマンとは違うようです。」
「地元のゲルマニア人ではない?」
「どうやら…思うにノルマンの一族らしいと思うのですが。」
ノルマンと言えばデーンやスウェーデンの来たゲルマンではないか。この辺りにいるべき部族ではない。
「俺たちはローマ人だ。こんな格好をしているのはサクソニアに助けられて暮らしていたからだ。」
「サクソン人は海の北側の一族だろう。」
「我々にはわからない。しかし、現に助けてくれたのはサクソン人たちだった。」
これは大変なことだった。大剣と大鉈で武装した強力なサクソン人が、このゲルマニアに拠点を持った、つまり知られないうちに移動してきていると言うことになる。
「略奪をしに来て道に迷ったわけではないのか。」
「さっきから言う様に我々はローマ人だ。事情はよくわからない。しかし彼らの村には女も子供もいて、主に漁業と猟で生活を立てているようだった。少しずつ内陸に浸透しつつあり、まだ他のゲルマン人と接触した事はないようだった。」
これは貴重な情報だった。場合によっては我らの連合が一番先に接触することになるかもしれないし、もっと強力な部族と接触すればそれだけ大戦さとなる。
「人数はどのくらいいるのか。」
「そこまで教えられない。助けてくれた人間を裏切ることになる。」
もっともなことだが褒めるわけにも行かない。
「白状しないなら、おまえの仲間を一人づつ殺す。」
「しょうがない。恩義を裏切りで返すことはローマ人のやることではないのだ。
おまえもゲルマニアの戦士なら誇りと言うものを憶えておくといいだろう。皆済まんな。」
頭らしきその男が言うと残りの男たちも胸を張り一斉に顔を上げた。
いずれ劣らぬ立派な面構えで、どうやらガリア系のローマの武人たちらしかった。
頭の男は伸びた金髪と髭で目をつぶったまま身体を起こした。 剣を引き抜くと、その男の首筋に押し当てた。
「何か言い残すことはないか。」
「もし、おまえがこの地で他のローマ人に会うことがあったら、メリクレス・アウレリウスは友を探してここで死んだと伝えろ。」
「おや。奇遇だな僕もここで友を探していたんだ。メリクレス。」
かっと目を開けたとたん、彼は大声で怒鳴った。
「馬鹿やろう臭い芝居させやがって、酒だ、酒もってこい!わははは!」
たちまち縄が切られ、ぼくらは皆で抱き合って歓声を上げた。
「ええっ!シンジの仲間が見つかったですって?」
いい知らせは時を移さずアスカに知らされて、砦の中の皆がその男たちを人目見ようと起き出してきた。
元々トラキアとローマの混生軍団がベースとなっている村である、ローマの男たちを一目見ようと集まったのだが、何のことはない挑発髭だらけの分厚い毛皮をまとったゲルマン式の格好をしていたのでは珍しくもなんともない。
それで、主にご婦人方の要望により、宴会の支度ができるまで湯に漬けたり髭をそってローマ風の格好に「仕立て直す」準備も平行して進行した。
結婚式の時に使われた白い天幕が張られ、待ち受ける人々の前にやや古いとはいえ、立派なローマ正規軍の甲冑をつけた若者6人が勢ぞろいした。皆からはやんやの活声である。
今回は女性たちも一緒に宴会に臨んだため、黄色い若い娘たちの声もひとしおだ。
198 :
D.O.:2006/12/08(金) 08:03:15 ID:???
今朝は急いで書いたので誤字があり、すみません。
来たゲルマン→北ゲルマンとか。
挑発髭だらけ→長髪髭だらけとか。
他にも時々誤字あると思いますが何とかうまく読み下してください。
止まっ……た?
200 :
D.O.:2006/12/12(火) 01:18:10 ID:???
体調不良の為休んでいます。暫くお待ちください。
「何だよその髭だるま。声も変わっちゃってるしぜんぜん解からなかった。」
「おまえこそ!すっかりゲルマン人らしくなっちまってまあ。それでも他の連中みたいに前を剃りあげてたらわからなかったかもな。」
「シンジさん、それはないですよ。好きで剃ったわけじゃない。」
「そうです、髪を剃ってそこに隊長格の貴族が一人てえことじゃねえと、この世界じゃ不自然なんで。」
「それで、髭で長髪と言うわけか、顔自体日焼けと赤で皺だらけになってるしな。」
「お前だって対して綺麗とは言えんだろうよ。こっちもわからなかった。それでさっきの名せりふと言うことか。」
「あっ。あれはなあ。」
シンジは縄目を解かれたばかりの戦友たちを一人ひとりねぎらった。下級の兵たちは涙を流して喜び、メリクレスに至っては喜びのあまり僕を2−3度ぶん殴った。まぁこっちもだけど。それを見て
仲間たちはさらに大笑いした。軍隊ってとこは万事この調子だ。
村の砦に戻ると、もう宴会の準備が始まっていて、アスカと僕の家の裏手では、既にどんどん湯が沸かされていたし、沸いた湯がどんどん浅い浴槽に注がれていた。男たちはすぐ裸に向かれて若い女性たちに白樺の皮で擦られ垢を落とされた。
そうして宴会が始まった。何かと理由が付けられて宴会になるのはローマでもゲルマンでも変わらない。
殆どの人間が寝静まったところで、族長は砦の広間に集まりメリクレスからサクソン人の移住を知らされた。どよめきが起こって長く続いた。強力なサクソニアにあ人の上陸は一気にこの辺りの部族地図や居住地を一変させる可能性がある。
強力なサクソニアにあ人の上陸は→強力なサクソニア人の上陸は
サクソン攻撃力はすさまじい。特に背に背負うほどの片刃の大剣の一撃は重装歩兵の甲冑を一撃で断ち割り、他部族の剣を木屑のように切ってしまうというすさまじさと伝え聞いている。
長くスカンジナビアに留まっているノルマンの一族で、有名なのはアングル族とこのサクソンー後にはザクセン族と呼ばれた強力な北ゲルマンの一派だ。
話を聞く限りではこの支族は性格的に温和で平和を好み、北が何年来もの寒気で暮らせなくなり南下してきたものらしい。
領土的な野心もさほど無く、南の海で漁をし海岸に家を建てられれば満足しているようだと聞いた。
「それでも、次第に奥地に浸透していっているわけだろう。」
「いずれ、フランクなどとぶつかるぞ。」
「そうなれば、敵と戦うことになるのは必定だ。」
「どちらが敵だ。」
シンジが口を開いた。ゲルマニアの古老や保守派は普段は敵対していてもいざと言うときは合体して敵(ローマがそうだった)を打ち破って来たことの理を説いた。
「しかし。ノルマンとて北ゲルマンとして一族なのだろう?」
「平和でいる限りはな。」
アスカが答えた。
「だが、その平和でいる限り、と言うことが問題なんだ、シンジ。」
「ここでは平和とは何も起こっていないと言うことに過ぎない。」
「といって、ノルマン人との諍いが起こるのを待っているだけというのはどうかな。」
皆がざわついた。こういう発想は今までのゲルマンにはなかった。
だが、アスカの部族はこの地域の商品販路の維持や連合の利を説いて平和を保ってきた。いわば新参に対してもまずは手を差し伸べることで平和裏にやっていけるはず。
その可能性を保てるなら試行してみよう。その合理性がザクセンに通じるなら無駄に血を流さずにすむ。それがローマ、トラキアの流れを汲むこの一族の知性というものだ。
「僕と、メリクレスが行こう。」
「シンジが行くなら私も。」
アスカが柄を握って立ち上がった。
「待て、俺はともかく族長2人ともと言うのは危険ではないのか。」
「それは問題ない。ゲルマンで物を決められるのは族長家だけだ。それで決まったことを民会で承認する。」
「しきたりならしょうがないな。」
明日の夜、出発する。決断は下された。
「シンジ、賛成はしたけど。あんたって不思議な奴だな。」
一緒の褥に入ってから、アスカはぽつんと呟いた。
「メリクレスの恩人の一族だ。可能性があるなら仲良くやって行きたい。」
「私だったら、今夜じゅうにでも夜襲をかけてるな。」
「しまった!」
「どうした?」
「メリクレスが付けられていたら。」
アスカは裸身のまま飛び出すと、歩哨に全員は位置に付くように板を叩け、皆たたき起こせと叫んだ。
そして、武装を半ば終えた僕に剣を投げ、自分も武装をつけ始めた。女中が転げ込んできた。
「お嬢様!なにごとっ!」
「マル!そこのブーツ投げてっ。」
腿まであるブーツ。ガリア製の鎖帷子と、皮と鉄の甲冑。
「先に行ってるっ。」
「お願いッ!」
歩哨と一緒に砦の物見櫓に駆け上がった。砦の防御線を強化させて置いてよかった。すぐに入り口の跳ね橋を巻き上げさせた。
「何かいるッ!あそこっ。」
飛び上がってきたアスカが、闇の中の一転を指差す。大弓に火をつけて、指示されたとおりの辺りに打ち込んだ。
これだけの弓を引けるのは、この辺りでは僕だけだろう。
森の木に突き刺さった火矢の周囲で赤い瞳がぎらぎらと輝いた。
結構いる。さらに森の木の高い位置に、火矢を次々と打ち込んだ。
周辺の森の一本一本に子鬼のような紛争をしたサクソンの戦士たちが隠れている。
気ずかれたのを知って慎重になっているのだろうか。動きは無い。賢い指導者ならこの時点で伏兵を警戒して下がるはず。
一時のにらみ合いの後、彼らは引き上げて行った。メリクレスが目的地に辿りつけるかどうかを確認し、その上でそこを
攻撃し略奪することを予定したと考えて良いのだろうか。
だからもういいって
スレは盛り上がって欲しいが正直、補完や中途の方がまだ面白い。
補完って誰?
208 :
イルシオン:2006/12/16(土) 21:34:16 ID:???
「あの仮面の集団に見覚えがあるかい?」
「ああいう仮面をつけて戦う習慣は部族によってはあるかもしれないけど。顔を塗ったり、線を引いたりはするから。」
今まで見たことは無いって事か、すると最初に思った様にサクソンであると言う可能性が捨てきれない。
にらみ合ったまま、弓と投げ槍の応酬が続いた。だが、向こうにはどうも積極的な攻撃の意思が感じられない。
「メリクレン。サクソンとは言葉が通じるようになったのか。」
「ああ、簡単な話なら通じる。」
「このまま、向こうの意思が伝わらないのでは応じようが無い。」
「ここから、とにかく話しかけてみるか。」
まずそこからだ、と腹を据えた。明かりの下では狙い撃ちされる、火を消して黒い布をかぶらせた。
「俺だ、メリクレスだ。そこに来たのはサクソンの勇者たちか。俺は無事仲間とめぐり合えたぞ。何か用があるのか、あるなら言ってくれ。」
「メリクレスか。俺はジークエスだ。お前が無事かどうか確かめに来たのだ。」
メリクレスがすぐにその事を僕に伝えた。何てことだ。彼らは自分が助けた男たちの仲間がいる村に送り届けただけではなく、誤解から危険に晒されることが無いように、近くに留まっていたのだ。
「俺は無事だ!心配は何も無い、別れていた友とも会えたぞ。」
「それはよかった。それなら俺たちは去る。」
「メリクレス、引き止めろ。」
僕は叫んでいた。
「ジークエスト話がしたい。僕が外に出よう。」
「ちょっと待って、そんなに簡単に信じていいの?」
「俺も行く。俺が助けられたんだから、当たり前だな。」
メリクリンが笑った。
「心配するな、アスカ。ジークは信頼に足りる男だよ。」
メリクリンがそういったので、幾分安心した様だったが結局彼女も付いてくることになった。
結局僕ら3人は砦の外に出てジークと面会した。メリクリンの通訳では半分も話は通じなかったが、互いに持っていた干し魚と小麦を交換して、ワインを交わした。
それだけで、互いに信頼できる相手だと思えた。なんと言ってもメリクリンがこれだけ信頼しているのだ。アスカはジークの妻のために何か持ってくるといって砦に戻り、僕らは火を焚いて歓談を続けた。
209 :
イルシオン:2006/12/16(土) 22:00:21 ID:???
そうして互いの身内を紹介したり、酒を持ってこさせて酌み交わしているうちに男同士は仲良くなる。結局こういう形でしか人は人と確かに信じあったりできないし、相手がわからないのだ。
その時だった、大きな喚声と悲鳴が上がり、夜空が赤く染まった。
砦の柵の向こう側から、誰かが必死で叫んでいる。僕らはジークに挨拶をして、砦の中に駆け戻った。何かが起こったのだ。襲撃?
サクソンたちも警戒し、森に立ち去って行った。
歩哨についていたのは30人程で、サクソン人の一件で20人ほどが反対側に寄っていた。
そこに奇襲を受けたのだ。相手はフランクの一派、ここ暫く争っていたケイムカ一族だ。柵が切り倒され、門の近くの建物は火に包まれている。
次々と浸入して来る異部族の男たちは穀物と女たちを手当たり次第に外に運び出していく。歩哨に護衛兵が加わったがまだ敵のほうが人数が多い。
切り結ぶうちに女たちが小脇に抱えられ悲鳴を上げながら連れ去られていく。戦士たちがやっと起き出して戦いに加わった時には、火をかけられた小屋が10に及んでいた。
「メリクレス、弓部隊をつれて屋根に上れ。」
混戦の中で、得意とする部隊戦は行えない。ゲルマンの得意とする一対一の個人戦では戦力に差が無い。起き出したばかりでは武装の差も無い。
結局、敵を追い払ったときには焼けた建物の間に子供や女、寝たままやられた仲間の死体が転々と転がっているだけだった。
「シンジ!」
「カイアナクス、無事か。」
「アスカの姿が無い。どこにも。」
「なんだって?」
思ったんだけど、イルシオンさんって中途さんでしょ?
ちょwwwメリクレス?メリクレン?メリクリン?wwww………メリクリ?
メリクレスが正しい。イルシオンは題名だな。
作者はDark Orange/D.C.
D.O.だった。
>>210 それはないだろ。文面が違いすぎる。意図的に変えてもすぐ分かるよ。
略奪されてしまったアスカ?脳内グツグツ
「すぐに追っ手を出せ!」
「駄目だっ。」
僕は両手を上げて皆を制止した。
「なぜっ。」
「ここでばらばらな動きを見せたら、必ず伏せ勢に個別にやられる。」
ローマ軍がほぼ全滅した戦いが過去にあった。忘れてはならない。
「無傷の者だけで、軍団を再編成する。それが最優先だ。」
「しかしっ。アスカが、他の女たちも。」
「死ぬことは無い。奴隷に売るにしても何日かはかかる。」
「だが、それでいいのか。」
「卑怯者の言うことだッ、俺は娘を助けに出るぞ。」
わっと言う叫びと一緒にひとかどの男たち10人ほどが馬のクツワをとろうと揉み合う。
「止めはしない。だがあなた達は戻ってこない。助け出した後女たちはどうなる。後続の部隊だってあなた達がいなければ苦戦するだけだ。」
「死にはしない。あとは神が決めてくれる。」
一番飛び出したいのは、僕だ。アスカがあのバルバロイたちに今にも犯されているかもしれない。組み敷かれ、身体を開かれているかもしれない。涙と悲鳴。打ちひしがれた表情。
「装備を付けろっ。編成を急げっ。それが一番早く女達を助け出せる道なんだ。」
無論、偵察は出した。足の速い身軽な伝令兵が必死の覚悟で引いていく彼らをつけている。一番危険なのは彼らだ。だからこそ無駄に出来ない。隊を組んで、一気に拠点を潰す。
ローマ式の重装歩兵とまではいかないまでも、中装くらいの武装と長槍と短槍と投槍歩兵、軽装騎馬と重装騎馬。この5種の兵の組み合わせはローマ軍本体にも無い。
特に盾を腕に付けず胸に着けたことにより戦闘性が格段に上がった。訓練も十分でこの数ヶ月で見違えるほどの腕前になっている。全周囲を守る個兵と正面だけを見る方形陣では戦闘力も違う。
彼らが引いていった先には広大な牧場がある。そこに部隊を集結させよう。
夜襲が終わった約3時間後。僕らは700の兵を集め、バルバロイの後を追って追撃選に入った。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
まさかイタタタタな展開はないよね?ヨネ!?
218 :
D.O.:2006/12/19(火) 08:26:13 ID:???
あ、弓兵入れ忘れたな。
あれ?18禁スレでもアスカが犯られちゃうとかっていうのは禁止ですか?
痛がってる人がいるってだけの話だナ。
問題は、ここがその手のLAS展開嗜好者にとって痛い展開を許容できるスレかどうかってこと。
テンプレで規定されてないわけだから、ローカルルールによる縛りは無いと考えるが、
さて実情としてこのスレの空気はどうだろうかねぇ。
ま、やりたいようにやるのが一番だと思うよ。
LASにしろイタタにするにしろ、この展開ね、と思われないように知恵絞って考えてくれるなら、いずれにしても可ということだな。
このスレに明確な縛りは無いよ、その分周りも厳しいが
まぁ今までのイタモノはあまり受け入れられてはこなかったかな
個人的にはイチャイチャしてもらって幸せな気分に浸ってたかったけど
在り来たりな締めだけど、作者さんがやりたいようにやるのがイイとオモワレ
もし今、書こうと思ってたのを周りの意見聞いて書き直してるんなら、最初考えてた方を投下してくれる方が俺は嬉しい。どんな展開になったとしても自分の書きたいように書いた方が一番自然になっていいと思うよ。
ちなみに前スレで、初エッチでシンジが中田氏しちゃって、アスカがショックでシンジに愛想尽かすってのがあった。
自分も痛かったし、他の人のレスも良いコメントはなかったけど。
基本的にLAS人ってアスカ溺愛だから。
>>218 その前に18禁スレならOKと考える根拠とか、投下する前にROMるなり質問する
なりで確認せずに今頃になってそれを確認してどうするつもりなのかとか(駄目に
なったら信者を煽って強引に投下し続けるつもりか?)いろいろ突っ込みたいが。
このスレは18禁を投下する為のスレじゃなくて、スレタイのシチュエーションの
話を投下するスレだと思ったが。スレのローカルルールがない以上スレタイに
添っていてスレ住民が納得すればOKだろうが、お題目がお題目なのでイタイ展開が
うけるとは思えんが。
この人の最初から全部読んだわけじゃないけど、文章力はひどくないと思う。
ただLASじゃないよね。ここの住人は恋愛小説やローマ史が好きなんじゃなくて、
「シンジとアスカ」の小説が読みたいんだと思うけど。
荒れるのや過疎るのが嫌だからやんわり言ってる人がいるけど、気にせずに書き続けてるし。
今さら痛い展開とかしたら非難されると思うし、そろそろ終わりにしとけば?
折角、コテハン続けてるんだから、痛いの苦手なら
NG指定して存在抹消すると良いよ。
あ、いや誠に手前勝手で申し訳ないが
イタタはヤメテorz
これから仕事なのに痛いのはいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
>>226 横レスになるけど、話自体はキライじゃないんだよ
それに今は好きに選れるほど作品自体がないからね
ただアイタタタ…な展開になったら残念だな、とは思ってる
あと、偉そうな言い方になるかもしらんけど、今日の流れは
一人一人が荒れないように気を配っててイイと思う
2chもLASも捨てたもんじゃないな、って気になったし
長々とすまんかった
自分はLASに限っては痛いのは嫌いじゃない。痛い方がLASっぽいから。
チカさんの小説は好きだし、上の方で中途がアスカに過去に男がいたっての
書いてたけど、嫌いじゃない。
でもアスカが犯されるのだけはかんべんお^^まずアスカがそんなことされる
必要がないだろw
このご時世の、とは限らんが、異民族侵入の舞台の付きものではあるな。
233 :
D.O.:2006/12/20(水) 07:38:50 ID:???
色々なご意見ありがとうございました。大枠このスレにおける読者のスタンスもわかりましたので、怖らく許容レベルと思われる辺りを弄りつつ進むように心がけます。
アスカが犯されるのが書きたきゃ余所逝け、スレタイとかけ離れ過ぎてる
肉欲に負ける、なんて話なら論外だ。
頼んだぞ
>>233 なら、その理解したスタンスというのと許容レベルというのをまず説明してくれないか。
実際に投下したときに見解の相違があって荒れても困るから。
まあ、基本的にカプ嗜好のハッキリしている所ではそのカプの話が読みたいのであって、
他の異性との絡み(特に性的な)は嫌がられるぞ。
そこまで踏み込んでの要求はどうかな。あんたが書いてるわけでもないんだから、読み続けられないという判断を下したなら静かに去って他の読者が読んでいるあいだ黙っているしかないでしょう。
DO氏も大体わかったと言ってるんだし、別にイタモノを書くとも書かないとも言ってない。
俺なんかが考えるには、子孫もしくは奴隷を手っ取り早く増やすために女をさらっていき孕ませることはよくあるから歴史的事実の必然性という面からは書いたって構わないと思うよ。
だけどこれはアスカシンジモノという枠の中での2次創作だから、だからこそのご都合主義の中でFF書いてもみんな目を瞑って読んでるわけさ。
歴史がそうだからその通り書くことが正しいとは限らないというだけのことだよ。
その辺はDO氏だって十分わかってるから丁寧に返事をしてくれたわけだろ。読者が何を要求しても正しいなんていう場違いな要求は見苦しいから控えような。
しかし、アスカがさらわれちゃった、という場面だけでアスカが犯されるとか、肉欲に負ける、などという展開まで想像する人が出るとは、なんか苦笑しちゃったよ。
そういう展開をするって妄想するのは、「汝ら、淫らな想いを持って女を見るは姦淫したのと同じことなり」とかなんとかキリストさんだって言っているのと同じことだぞ。(知ってるよな?)
なんでも喧嘩腰になればいいってもんでもないっしょ。
いつもの妨害粘着も一緒になって騒いでるし、イタモノは勘弁ね、って雰囲気を壊さないよう荒れないように願望を述べる人たちとは違うわな。D.O.氏も我慢して書いて欲しいと思う。
そうだね、一回死んでみるといいね
240 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/20(水) 16:13:40 ID:Fjl/FXqz
>>225が全てだと思うんだが
LASのスレかと思って見たらびっくり
慌ててスレタイ確認しちまったよ
241 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/20(水) 16:38:02 ID:70YHhCQB
>>236 「わかりました」だけでは何がどう分かったのか分からんから、確認の為に説明してくれというのが
どう踏み込んだ要求なのか分からんのだが。
それに、イタイ展開がないのか聞いてるところに「18禁スレでもアスカが犯られちゃうとかっていうのは
禁止ですか?」と聞いている人が「別にイタモノを書くとも書かないとも言ってない。」もないだろうし。
今、問題になってるのはこのスレでイタモノを投下するのはいいかどうかで、D.O.のFFの展開をどうすれば
いいかじゃないだろうし。
俺としては、どんなFFだろうと書きたいものを書くのは自由だろうけど、それをちゃんと読んでもらおうと
思うなら、それに適した場所で発表してほしいと思うが。
243 :
D.O.:2006/12/20(水) 20:28:51 ID:???
何か私の発言が元で荒れているようで申し訳ない。
私はただ単にセックス許容スレッドでもイタモノは駄目なんだなと思っただけのことです。
ここでアスカが強姦されるとか孕まされて異民族の子を産むことになってシンジと顔合わせられなくて放浪の果てに何処かでまたシンジと巡り合うみたいな大河小説を書く積りはないわけです。(色々な意見が出すぎたので妄想しちゃいました。)
元々ここのスレの成り立ちがどうこうもそのことがどこにも書かれてなかったもんですからちょっと驚いただけです。
SEXシーンはスレタイトルからみて入れなきゃいけないんだろうなと思っていましたけれど、これは勘違いじゃないですね?
どちらにせよアスカはさらわれてしまったらしい、というところからまた書きますので、さらわれたから犯されるとか先読みしないで読んでいただければ幸いです。
ただ年末で時間がなくなり、かなり書くペースが遅くなっていますのでご容赦ください。
244 :
D.O.:2006/12/20(水) 20:39:32 ID:???
念のために申し上げますが、私はコテハンもタイトルも付けて書いていますので、他の書き手の方の妨害にはなっていないはずと思いますが、他に投下したい方がいらっしゃるならどうぞ遠慮なく投下して下さいませ。
砦を出て1時間ほど、駆け戻ってくる追跡メンバーと遭遇した。
「ここから1時間ほどのところに川がある。その川を渡った森の中に入っていった。残ったものがさらに後をつけている。」
「さらわれたのは何人ほどだ?」
「俺が見たのは15人ほどだ。途中で騎馬兵が馬にくくりつけて走らせている。若くて綺麗な娘は背中に、そうじゃないのは馬に2人ずつ引かせてる。」
「下手を打つと馬上の娘らだけ連れ去られることになる。」
「しかしさらに奴らの前方に回りこむのは至難の業だぞ。」
「敵の総数は約300だ。こっちのほうが倍はいるんだろう?」
「ああ、700。」
「あの森の道は、ナタの山の右に抜けることしか出来ない。騎馬だけなら先回りが出来る。」
「ふもとの平原でぶつかることになるな。騎兵だけなら200、ちょっときつくないか。投槍300を一度に受けることになるぞ。」
そこで僕には思いついたことがあった。
「待て、敵兵は略奪した穀物はどうしてる。」
「歩兵が背負っている。後は女たちとは別の馬に積んでいる。」
「砦からその森まで敵はずっと走ってきたのか。」
「ああ、大分あごが上がっている。」
「メリクレス!どうだ。」
「ああ、森に入ったら安心して奴らは休む。すぐに追って来ると思ってた俺たちが現れなかったので拍子抜けしてるだろう。」
「落ち着いて追ってきて正解だったな。騎馬が先回りしても僕らの攻撃の声で聞こえる位置まで戻れる時間があるだろう。」
「よし、騎兵はナタを越えたのち、その平原の森の出口から逆行して来てくれ。指揮は任せるぞメリクレス。」
「わかった。」
「カイアナクス!君は弓兵、軽装歩兵と短槍投槍隊を率いて先行しろ。但し声を立てずにな。」
「承知だ!行くぞ!」
土煙を上げてカイアナクスたちが走り去る。僕は重武装のつづらを背負った残りの兵を率い、その後を追った。騎兵と重装歩兵の同時挟撃で決着をつける積りだ。
幸いこの森はさほど深くなく、下草も少ないということだ。方形陣を縦に厚く取って複数で突っ込めが威力はむしろ増すだろう。
僕らも全力でカイアナクスたちの後を追って走り出した。
てかさ、ぶっちゃけ君の作風にこのスレが合わないんだろうから
他のスレなりサイトなりに投下すればここまで叩かれる事もないんじゃない?
うぅ…投下しずらい雰囲気。
>>244 バロスwwwwwww
あと一年ぐらいロムれw
先に誰かも書いていたけど、当初の構想通りに書いてくれればそれでいいよ。
続き楽しみに待ってるから。
だから、ここは重厚な小説を投下するスレじゃないとry
大河小説を書く積りはないと言ってるじゃない。
ちゃんと読めよ。
D.OのSSはスレ向きじゃないよ。自分でサイト作ってまとめるのが1番良さそうだけどね。
>>247はせっかくだから書いていってくれ。
254 :
D.O.:2006/12/22(金) 00:32:55 ID:???
ではやめることにします。せっかくですからここで終わりにしても一応決着が付くようにして、おしまいにします。
ハア…結局こういう流れか…
まあ、仕方がないね。最近とにかくSS投下を潰したがる連中がいるみたいだから。
自サイト立ち上げたら教えてね。
続きかなり期待してるから。
うぁ……マジデスカ……不完全燃焼だわ……アスカ結局どうなんだよorz
どうみてもスレ違いなんだから、仕方ないだろ・・・
スレ違いって言ってもさぁ、LAS系の歴史ロマンになっていくのは規定だろどうみてもこの話。
それを適当に展開しだした途端に潰しちゃったんじゃあ、面白い話になんてなるわけないじゃん。
喜ぶのは結局糞スレとか書きまくってた奴だけだろ。
で、書き始めておいて途中で逃げた方が悪いとかいいやがるのな。
昼休みの楽しみにしてたのによー
なんでよ・・・やめんなよ
スマネ
なんでだよ、やめろよ
ただ、 このスレへの投下をやめろ って言ってるだけだよ
だって、スレタイから想像されるスレ内容と さすがにあまりにも かけ離れているのだから
つーか、
【コラボ】エヴァキャラを使ったSS【異世界】
みたいな感じで、新しくスレ立てすればいいじゃない
その方が読者も集まるだろうし
まぁ、後の祭りだけど、投下の始まった時に自治論議をやっておくべきだったんだろうな
もう1ヶ月近くも続いている以上、 既成事実として認めろ と言うのなら反論はしないよ
263 :
奥田雄太:2006/12/22(金) 16:15:58 ID:???
___
/ \
| ,vvvvvvvv)
| | ■■ ■
| / <・) <・)
レ(6:. .:/(´ヽ >
\::::::((━━) <彩波の激エロ画像ください。
\::::::::::::ノ
っていうかさ
叩くやつって無視すりゃいいだけじゃん
それだけのことが何でできないの?
普通に気にせず書けよ
想像力に欠けた奴だな。
扱ってる題材とか背景とかもそうなんだが、
「名前を出さないと該当するキャラクターと結びつかない」
この時点で二次創作としては落第だろ。
普通にサイトで晒しても注目されることもなく、固定客もそれほど現れそうにないから、
スレに投下して無理矢理人の目につかせようとしてるだけ。
最近この手の奴が多すぎる。
文章はそれなりかもしれんが、それだけで惹き付けられるのは
エヴァのSSを読みたいって奴等の中でもごく一部でしかないんだよ。
突出した独自色出したいだけなら二次やらずにとっととオリジナルで書け。
自分の作品を読ませる為に二次創作を利用して読者(ファン)を釣ってるだけの作家なんぞいらん。
>>266 俺は文句言うだけのお前の方がいらんよ。
>>266別にそんな間違った事はいってないと思う
二次創作な上に文字だけで表現しなきゃいけないんだからしょうがないだろ
>自分の作品を読ませる為に二次創作を利用
そうでない作品て具体的に何がある?
>>270 馬鹿は文章の内容をよく考えもせず、すぐに目に付いたところだけの具体例を求めるよな
「二次創作になってない、名前を使ってるだけの半端なオリジナル」
ってのが主眼の話であって、「自分の作品」ってのはそれにあたる部分だろ
書く側は誰かに読んでもらうのを前提に書いてるのに変わりはない
根本に感じられるスタンスだよ
エヴァの二次創作がやりたいのか、オリジナルを二次創作風にしてるだけなのか
キャラの名前を全くの別物にして登場人物像が浮かばないなら二次作品としては落第ってことだな
>>269が言うように、文字だけでやってるんだし、漫画って形のものでない以上、それが重要
要するに二次創作に関する自分基準を守れと言いたいだけじゃないか。
「二次創作」の適用範囲を規定するのは勝手だが、明文化されてもいないルール未満の見解を
職人が守らねばならない理由ってなんだよ。
だいたいキャラを使っただけの別作品てのは180近辺ですでに作者自身が述べている。
その上で、突出した独自色のある世界の中でアスカやシンジという名前のキャラが活躍する話でも
読みたいとするレスがいくつかあったから投下が続いていた。それらの意見は少数だから無視か?
文句があるなら個別の投下がどうこうではなくスレ全体のルールを策定するためにきちんと議論すべき
なんじゃないのか。
それか>262の言うように別スレを立てて住み分けるかだ。
ていうか嫌なら読まなきゃいいじゃん。NG指定でもして。
スレ立て人なら違う感情もあるか知らんけど他の連中が
我が物顔でいうことじゃないだろうに。
投下されることで他の作品が流されるってほど進行早く
ないのに止めさせたがる奴がいるのが不思議。
少数派の為に頑張って下さいって?
それこそそこでグダグダぬかしてないで、
とっとと専用スレ建てて誘導してやれよw
続きが見たいんだろ?
このスレの許容範囲はもう超えたって示され始めてんのに、
いつまで食い下がってんだよ
投下SSよりも、
馬鹿呼ばわりされてあっさりファビョった奴にクソワロタw
反論必死すぎwww
まあ、これで投下はなくなったろうね
いいんじゃねーの?
俺もそろそろ「エヴァのSS」ってのが見たいし
言われてるところの「名前使ってるだけの中途半端なオリジナル」はもう食傷
他に投下が無かったから見てたけど、これ以上はレスの無駄遣いとしか感じられん
過疎ったらその時はその時だな
おまえらは人間の屑だ
名前がキャラ名ならそれでいいって奴もいるだろうが、
俺は少なくとも元キャラが連想できないようなのはイヤだな。
ここはエヴァスレだろ?
エヴァのキャラを(名前だけじゃなく)使って書いて欲しいもんだ。
281 :
D.O.:2006/12/23(土) 16:53:28 ID:???
暫く来てない内に随分状況変わっていますね。約束しましたので出来ればまとめて投下して終わりにしますよ。
書いてしまえば後はさっぱり撤退いたしますから書くなという方はご安心ください。続きを読みたいという方も
ダイジェストになってしまいますがある程度はお楽しみいただけると思います。
反論必死すぎというのは私が直接反論してるとでも思ったんでしょうかね。残念ながらそれほど熱くないです。
また何か思いついたらぼとぼちと書くかもしれませんがこの年末は多忙に付きやや無理そう。
>>281 心配するな、●使ってればID出るから判別できる
ついでに聞くが、ここまでの意見見てどうよ?
米も大変だなw
いつも結局叩かれてw
エヴァ作家としてはもう受け入れられる限界って事にまだ気付いてないあたりが憐れだw
あー、米だったのか
やっぱし米だったのかwwww
今度はどこのサイトにこの中古品投稿すんの〜?w
Azusa氏? 巡視?
ジュウシマツのあたりからやること変わってないねw
読者とその感想が欲しいならもういっそのこと理想郷にでも行けばいいのにwww
この話は全体の半分も終わってないなんだから、これを中古品というのは失礼だろ。
感想や読者を求めてもいないだろ。どこにでも気がむいたら書いてるだけだろ。
特に縛りがないところでいつから急に縛りが湧いたんだ。
米って時点でもはや何をいっても無駄だよ
異常なまでの信者もいるけど、イイペコと同じで嫌悪対象にしてる奴多いから
>>271の言ってる意味よりもう少し大きな枠での作家としてのスタンスとかが原因でね
年齢の割にやる事がお粗末というか幼稚というか
ヲタが歳くったらこうなるんだろうなっていう典型パターンなのよ
坊主憎けりゃって感じになってるのは確かだけども、もはや受け入れられない
それって、嫌ってるほうも異常ってこと?
>もう少し大きな枠での作家としてのスタンスとか
ほー
同族嫌悪?w
否定はできんwww
間違いなく言える事は、
嫌われてる奴は何をやってもマイナスイメージでしか見られない
ジュウシマツを旧支援サイトの評価板に投下してた理由が
「名前関係無しに作品を見られた時の反応が見たい」
とかって浅ましいもんじゃなかったか?
プロ作家でもないのに、何を勘違いしてんだコイツは、
元々そこまでのもんが書けてるつもりかよ、そもそも未完だらけのくせに
って思った覚えがある
今回も同じなんだろ
あのあたりから作品の公開の手法が変わった
見てくれる奴が減ってるのに気付いたんだろうよ
見に来てくれないなら半強制閲覧させられる場に設置ってな
ヲタの相手は難しいな。
人のことは言えんけど。
半強制って…このスレに何千人強制的に見せられに来てるんだ?
十姉妹って、随分前の作品じゃなかったけ?
それからずっと米の追っかけしてるのかよ。こういうのこそ、乙。
エヴァ板のスレを覗くことを一種の苦行ととらえている人も
いるんじゃないかと思えてくるよ。
>>285 スレを開いた人間にはってことじゃね?
特にエロ系スレは開く奴多そうだしなww
完全に見ない為には開いた奴が専ブラ使ってて、
しかもあぼーん機能の操作が必要になる
あぼーんするかどうかの判断のために多少は読むだろうし
>>295 あれが大昔って、どれだけ新参なんだよw
●もってるとsageてもID見えるらしいからそれで排除するしかないね。
カネいるし面倒だけど。
本当に米氏なの?
最近、パンツを更新したばかりだし、そのパンツの最終話もほぼ出来ているという話だし、
その他、投稿作品も予定しているらしいし、その上、このスレで作品投下なんて
普通に会社勤めしている人には無理だと思う。
>>300 でらを見てみろw
書き溜めてたとかってのも考えられる
同時進行なんて珍しくもないし、
この程度のペースは不可能じゃないと昔書く側だった俺が言ってみる
なんだ、「昔」書いてた奴が邪魔して回ってんのかよ。
何書いてたのー?他人に見せられるようなものなら読みたいな。
米さん何してんすかwwww
しかし、エヴァ板も過疎ってるねー
何書いてたのー?他人に見せられるようなものなら読みたいな。
おおー。きみかぁ。
niftyでやってた頃の話だ、もう残ってないよ
遊園地と抜錨とパンツと平行で毎週のように更新してた私に
「不可能はないですぜ。」
>>300 >>289とか
>>293あたりが一つの答えだと思う。
発端がなんなのかはわからないけど、米に対する嫌悪の感情が高じに高じて
しまいには自分にとって不快な発言や作品投下をするものはみな米に違いない
とまで思えるようになってくるんだろう。
>>300 ネタ元は米のHPだろ。
正直、どう見てもスレ違いの内容だったので速攻であぼーんしてたけど、レス毎に細かくハンドル変えて
たりするので面倒だった。
本人反応がほしかったかららしいけど、スレ荒らすだけ荒らして、逃げ出して、反応があったと喜んでる
時点でSS書き以前に人間としてどうかと思うが。
で、なに?
祭りな流速になってると思いきや、※だって確定したわけでも無いのに
粘着が喜んでるだけなん?
それとも、HPあたりでゲロしたの?
自分で確認しろ。
そして、自分で判断しろ。
旗の下ににはBBSにもそれっぽい書き込みとか無いように見えるが。
粘着一人上手でFA?
↑池沼
>>313 削除したと思われる怪しい名残があるなw
海外広告の屑カキコばっかりじゃん。
米かぁ、イラネ
オマエモナー
>>318 なんか郷愁のようなものを感じた…
貴重だぞ、今でもそれを言う奴は
確かに
321 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/24(日) 01:58:39 ID:+g6mj8kN
糞スレ晒し
324 :
○:2006/12/24(日) 04:53:09 ID:???
朝起きてみたらアスカの様子がおかしい。ぼんやりして目をしてる。
「どうしたの、アスカ。」
「シンジィ」
バジャマは大きな上半分だけのもの。下ははいていない。
そのまま僕にもたれかかってきたので焦った。
「@ちょ、どうしたのさ。」
ぎゅっと抱き締められて、額をゴリゴリとこすりつけられた。
「ちゃんと、生きてる。」
「あ、あたりまえじゃないか。ころすなよっ。」
「生きてるだけでいい。絶対死なないでよ。」
僕を突き飛ばすようにして離れると、シャワーを浴びに駆け戻っていった。
「ぶっ。」
その途端に見えた、白いお尻の一部分に僕はミルクを吹き出した。
なんにもはいてないっ!?
その後のアスカは朝の行動を忘れたみたいに普通だった。
でも、授業中時々切羽詰ったみたいに僕のほうを見るんで、こっちが落ち着かない。
何、考えてるんだろ。
休み時間は、洞木さんと話しこんでいてこっちには寄っても来ない。
「えーっ。」
という声で思わず振り返る。
「本気じゃないよねっ。」
という声にアスカが真剣な顔で肯いていたり。
一体何話してるんだろ。午後には洞木さんが時々マジで僕をにらみつけてくる。
「僕が何したって言うんだよ。」
325 :
○:2006/12/24(日) 04:54:44 ID:???
「帰ろ。」
「ぼっ、僕は今日トウジと約束が。」
「あいつは今日はだめよ。」
見ると、洞木さんがトウジの腕をしっかり抱え、トウジはヤニ下がっている。
これじゃ、だめだ。
「相田も駄目よ。」
たしかに彼の姿もない。女子更衣室の隙間情報でも貰ったんだろうか。
「あんたは、私と帰るの。」
ぐっと、僕の手首が握られた。アスカと手をつなぐなんて、普段は初めてだ。
つなぐ、というよりは手をつかまれて連行されるような雰囲気だったけれど。
あそこ、寄ってきて。と言われて視線の先は薬局。
薬局。朝からの変化は何か重要な病気のせい?それともただの風邪なんだろうか。
「あそこで、買ってくるのよ。」
「なにを。」
「必要なもの。」
「ひ、ひつようなものって何だよ。」
「あんたって、ほんっとに察しが悪いわね。女の子抱くのに必要なものよっ。」
ぎらぎらした目は、それが嘘でも冗談でもないことを僕に教えていた。
「逃げるなっ!」
「ぐっと、手首を決められた。」
「い、いたたたぁっ。」
「逃げるなら、指折るからね。」
マ、マジだよ。真面目と書いてマジ。冗談じゃない。
「い、いやだぁあっ。」
ぱあんッ、とひっぱたかれた。
「あんた、自分が今どれくらい失礼なこと言ったか、わかってんのっ!」
326 :
○:2006/12/24(日) 05:17:34 ID:???
「ぐっと、手首を決められた。」 これ、「 」無しだ。
「あんたって、ほんっとに察しが悪いわね。女の子抱くのに必要なものよっ。」
ぎらぎらした目は、それが嘘でも冗談でもないことを僕に教えていた。
「逃げるなっ!」
ぐっと、手首を決められた。
「い、いたたたぁっ。」
「逃げるなら、指折るからね。」
マ、マジだよ。真面目と書いてマジ。冗談じゃない。
「い、いやだぁあっ。」
ぱあんッ、とひっぱたかれた。
「あんた、自分が今どれくらい失礼なこと言ったか、わかってんのっ!」
真っ赤になってる。変になってるわけじゃない、アスカもこんなことするのは恥ずかしいんだ。
○が変になったわけじゃなさそうだ。ってことは、正気で僕に抱かれるつもりでいるってことなの?
「ア、アスカ。待って、ちょっと待ってよ。こんなの駄目だよ。僕らまだ高校生だよ。
こんな事して、もしなんかあったらどうするのさ。」
「なんかあったら困るのは、あんたのほうなのよっ!」
そう怒鳴ったアスカの目からは、信じられない、涙がキラキラと吹き出して散った。
本気、なんだ。本気でぼくと?!
ぐっと唇をかみ締めると、アスカは震える手で僕をひっぱって、薬局に引きずって行った。
カウンターの前に立ち、何事だろうと引く店のお兄さんにむかって。
「コンドームと、殺精発泡剤と、フィルム型避妊薬と、膣内潤滑剤と、ベビーオイルと、
一箱ずつ。いえ、2箱ずつっ。」
こんな注文を面と向かって、清楚で可愛い女の子から受けるなんて初めてだったろう。
そのかわいそうなお兄さんは、声も出せないままその注文を取り揃え、紙袋にいれ、アスカに差し出した。
クレジットカードを渡す。お兄さんは「サービスです。」ってティッシュを渡そうとして
あまりにもはまり過ぎた局面に凍りついた。
「ありがとう。」
アスカは5箱入りのそれを気丈にもそれを受け取り、僕に渡して外にでた。
「行くわよ。」
赤かった顔が、青くなってる。貧血?と思ったとたんにふらッとアスカは倒れかけた。
327 :
○:2006/12/24(日) 05:33:33 ID:???
アスカを背負って、荷物をぶら下げて。
「わ、悪いわね、すぐ、直るから、本屋さんに行って。」
なんか、悪い予感が。僕はアスカを背負ったまま、カウンターに立つ。
「すいません。How To SEXと、幸せな結合と、初めてのSexと、最初に読む本、ください。」
アスカが言うと、カウンターのお姉さん二人は派手にずっこけてひっくり帰った。
「み、未成年者には売れません。」
「私は17だけど、こいつは18だから。ほら、早くお金。」
2度も財布から小銭をぶちまけて払い終わって、本と一緒に薬を手提げ袋に入れてもらった。
周り中の人たちが、僕らを見つめ、出入り口に集まって見送った。
「そこの薬局…」
「え、うぇ〜〜っ。」
その店の屋根には『謹製 蛇眼金精丸・鹿角劇精尖金湯』と。
口の中が生臭い。マムシの生き血とすっぽんの生き血を混ぜて蜂蜜を混ぜた奴を2人で飲み下し、
薬も買ってきたのだ。身体中が燃えるようだ。アスカも僕の背で息を荒げ、身体を震わせてている。
328 :
○:2006/12/24(日) 06:26:17 ID:???
「そこの、公園に入って。いつもの…ベンチに。」
息を切らせながら苦しそうに言う。ゆっくりとアスカを下ろした。
「大丈夫、アスカ。あ、今ハンカチ絞ってくるから。」
あ、大丈夫だからとか何とか言っていたが、今日はちゃんと綺麗なハンカチを持ってて良かった。
駆け戻ると、アスカは仰け反るみたいな姿勢で喘いでいる。相当苦しそう。
タイを抜きブラウスのボタンを胸元まで開けている。その白い胸と顔が汗だらけだ。
顔の汗を拭く。その後手にハンカチを握らせた。
「いいから。そのまま、首も胸も拭いて。動くと吐きそうなん…う、ぅ。」
僕はアスカの後頭部を持ち上げ、首筋を拭き、胸元の汗を拭いた。
「脇のほうも、いいから。」
奥のほうに手を入れる。お乳の横のほうも大分汗まみれだ。
「ああ、気持ち、いい。シンジ、ありがとうね。」
「い、いや。こんなの何でも。」
僕が横に腰掛けると、アスカは僕の腕の付け根に顔を寄せて腕枕をするような形になった。
「シンジといると、安らぐ。これは本当の話よ。」
「え?」
余りにも不安そうな表情でアスカが言うので、僕はとても動けなかった。
「あのさ…シンジはあたしのこと、どう思ってるの?」
「ど、どうって。」
「シンジに抱かれる前に、本当のことが知りたいの。」
「抱かれるって、まだ決めたわけじゃ」
ない、と言えるわけがない。そのときのアスカの泣きそうな表情を見て、言えるわけなかった。
「僕、アスカのことが好きだよ。」
「どのくらい好きなの。」
「ど、どのくらいって。」
そんなの量や長さがあるわけじゃないし。でも相当、かなり、目一杯好きなのは確かだ。
だからそう言った。今、誰よりも一番好きだと思うって。
329 :
○:2006/12/24(日) 06:27:37 ID:???
「こんなことして、軽蔑してるかもしれないんだけど。」
「うん。」
「私、シンジのこと。好きよ。シンジの事思うと体が熱くなって、あ、あそこに。」
え、まさかそんなことまで言っちゃうの、いいの。
「指をあてて、シンジのこと」
「僕はアスカで毎日2回以上抜いてる!こうなればいいなって、毎日想ってそれを望んでるっ。
スケベで、Hで、どうしようもない奴だけど、男って好きな子にそういう感情を持っちゃうんだ。
僕は、アスカのことそのくらい好きだっ!」
唖然とした顔で僕の叫び?告白?を聞いたアスカは、暫く驚きで声も出なかったみたい。
「ば、馬鹿ねっ。そんなことまで言って。でもますますあなたの事好きになった。」
そう言って、アスカは今まで僕がどこでも見たことがなかったほどの素晴らしい笑顔を見せてくれた。
「シンジ。キス、して。」
僕は、この告白に比べたら何でもできるくらいの気持ちになっていたから。
「アスカ、キス、するよ。」
と、確認した。うん、と言うようにアスカが肯いたので僕は。
腕の上にいた彼女の頭に腕を絡ませるように持ち上げて、右手を頬に添えて唇をあわせた。
アスカの腕が、僕の頭と首に巻きついて、さらに二人はきつく抱きしめあった。
舌と舌を、ほんの少し、その後、唇を話して息継ぎをして、本当に長い長いキスを交わした。
ゆっくりと鼻と唇の隙間から息を継ぐ。唇を併せたところに溜まった唾液をアスカが飲み下した。
柔らかな喉が動いたのを感じた。そこに手を当てると、アスカの鼓動があった。
そこに、唇を移して、さらに口付けた。かすかな喘ぎ声。アスカの手が僕の髪を撫でた。
僕のカッターのボタンを外し、アスカの指が僕の胸を刺激した。
「いい、の。」
僕は、ブラウスをはだけ、アスカのブラを外し、その乳首にそっと舌先と唇で触れた。
ちょっとだけ身体を震わせ、アスカは僕をその柔らかな白い胸に抱きしめてくれた。
きめ
それから僕らは暫くじっとしていた。
少しずつ、身体が静まってきた。これなら歩いて帰れそうだと思う。
アスカのずれたブラを元に戻し、ブラウスのボタンをかけていく。
袖口のボタンまで、いつの間にか外れていた。こんなとこにまで夢中で口付けたんだろうか。
同じようにアスカも僕のシャツを元に戻した。きちんとした格好になってから、もう一度体を寄せ合った。
抱きしめて、長い髪をなでおろす。その感触だけでアスカをいとおしいと思う気持ちが溢れてしまう。
「帰ろ。」「うん。そうだね。」
かすれたような声、僕らは荷物を持ち上げた。この中にあるものが何だか改めて意識する。
「あ、っ。」
急にアスカが腰を折って、しゃがみこんだ。手が、震えてる。
「ご、ごめんなさい。ちょっとだけ、待って。」
僕にはそれが何故だかわかった。
僕もまた、立ち上がったとたんに、パンツの中にこらえ切れなかった分を放ってしまってたから。
これから、家に帰る。アスカを、抱くために。
ここで目が覚めた・・・
331=○です。
セリフの最後の “。」” で終わるパターンからして
○の正体もまた米氏っぽい。
ちなみに商業的に売られている小説等は
「ご、ごめんなさい。ちょっとだけ、待って。」
ではなく
「ご、ごめんなさい。ちょっとだけ、待って」
のように、セリフの最後、 “」”の部分の前に “。”はつけない。
なんでもかんでも米にするのはどうかと思うよ
もう少し世の中を優しい目で見るようにしようぜ
クリスマスイブだしさ
サービスしてくれてんだから別に誰でもいい、と思う。
>290の指摘が正しいってことだな
」。こういうのもあるな、一部小学館。
まったくうぜぇ奴らだよ>290同意
いやだったら読まなきゃいいじゃん
普通にスルーしろよ 小学生かよ
叩くやつの思考が理解できない
素直にスルーができるようなら100近くも駄話でスレ伸ばしたりしないって。
こんなところで油売ってないでパンツを更新しろよ米
コソコソ収まった頃になって出てきて今更何を言ってるんだか
言いたい事あったんなら騒動の最中に出て来いよヘタレども
>>343 騒動の最中に嬉々として書き込むのはそれ即ち荒らしと変わらん件について。
騒動の時ったって、すわイタモノ展開か?って有りもしない妄想をはじめた連中の
尻馬に乗って騒いだだけだろうに。
何をいきがっているんだ?
オマエモナー
ほら、すぐ真似だ。
こうして会社休業日に2chうろつくのもいいなあ。
いたいた、こういう荒らしは蛆のようによく涌いた物だよ。
パンツか。年末年始あたりで是非読みたい。
問題はマコト氏が更新する暇を持ってるか否か。
21話で一応の完結をみたから、後は大団円だけだな、っとこれはスレ違い。
こうして職人が誰も寄り付かないスレになって「それでいい」ってのは
なんなんだろうな。
作品潰しじゃなくて板潰しを狙ってさわいでんのか
ここでいう職人とは99%の確率で米氏の事を指しています。
だったら面白いがな。
センセイに言いつけられなくてよかったな、ボク。
>>334 細かいことだが気になったので。学校で習う日本語の書き方で正しいのは「・・・。」
これは人の発言も含んで、引用の際は「。」で終わることになっているからだ。
引用自体が・・・になっている場合は「であり・・・」というようになる。
さらにそこで文章が続いていく場合は「・・・」。となる。そこで終わると「のようだった。」。ということもあるわけだ。
じゃあ、何で売られている本は「そうなんだよ」というように「。」が付いていないかと言うと、
これは勝手に新聞社が「。」一字分でも短くしたいから始まったわけ。つまり「、」がないと読みづらいけど終わりならわかるから
「。」が無くてもいいだろうということなんだ。だから新聞社系の本屋は「。」無しが習慣になっている
から「。」無し引用派が多い。何かと短いほうがいいって事でマンガも「。」無しが多い。
だから現在「…。」「…」「…。」。が並行状態な訳。ただ「愛してる…」などで
よく使われる余韻の…については後ろに「、」や「。」はつけないことになっている。
よく…のあとに…。にしてる人が見られるがこれは明らかに間違い。!や?の後も同じ。
?。!。は見た目にもおかしいからこれは理解しやすいでしょう。
ということでかぎ括弧の最後は「なのである。」が基本です。但し新聞屋は「である」と書きます。
FFはマンガ系とおもうなら丸なし、文章系と思うなら丸つけたらどうですかね。
ヲタクらしい薀蓄でした。おしまい。
この辺は諸説あるようなので他にも知ってる人がいたら書いて欲しい。
スレ投稿の合間にでも。
>>254 もしまだこのスレ見てたらだけど…
続きはサイトとか作ってそこでやってんの?
そうしてるんなら教えて欲しいんだけど。
ここに書くつもりで18k部分も含んで書いていたとすれば、なかなか場所探しは難しいだろうな。
そのうちまとめてここで投下してくれるといいんだが。
(続)今更続きを書いてくれなんて言えないし、また邪魔する奴は必ず出てくるだろうし。
我慢して書いてくれないかな。
360 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/06(土) 10:11:39 ID:B2NqFDzq
期待あげ
だから書きたいならどっか別のスレを建てるなりなんなりして
そっちでやれって散々言ってるだろ。少なくともこんだけ荒れる原因になったんだから、
もうこれ以上ここで続けようっていうのは現実的じゃない
なんであんたが散々言ったからってそれに従わなきゃいけないんだ?
>>361 そんなに言うなら自分でスレを立てて誘導してやればいいのに。
このスレは「ねえシンジ、今日もセックスしよっか?」というセリフが何処かに入らないといけないとか?
アスカとシンジ毎日ふやけるほどしないといけないとか、そういう縛りがあるんでしょうか。
俺は知りませんが他に何か明文化された条件があるのですか?
>>364 まぁ多少はスレタイにそってる必要があるんじゃないの?
このスレタイから明らかにわかるのは発言者がアスカ(エヴァ登場人物に限った場合、消去法より)なのと、
相手がシンジで、なおかつセックルがもはや日常的な行為と化している…ぐらいじゃね?
上記さえ大体満たしてりゃこのスレでやってもいいんでね?
叩くヤツはいつでもどこでもいるんだから気にしてたらキリがないわな
その条件だけでは納得しなかったウルサ型が騒いだおかげで
投下職人が消えちゃったわけで。
その条件すら満たしてないから叩かれたんじゃないのか。
だな。
それに縛りがどうとか明文化されてなくても、スレに相応しいかどうかくらい空気嫁よ。
もう3まで進んでんだし、分かりそうなもんだろ。
発言者がアスカとンジで、なおかつセックルがもはや日常的な行為という条件は満たしていたと思うけど。
ぼんやりと外を眺めていたアスカに声をかけた。
「そろそろ、行こう。」
「ねえ、今日は学校いくのやめない?」
「え、なんでさ。調子でも悪いの?」
「そうじゃないけど、なんとなくうちにいたいだけ。宿題もないし何処かに出かけたい。」
「じゃあ、学校休むことをミサトさんに言っておかなきゃ。」
電話用のメモ帳を破って、今日は学校を休んでアスカと出かけることを書き込んだ。
それをミサトさんのご飯茶碗の下に置いた。
8時半には起きてきて、それに気づくだろう。
「さしあたり学校には行っていないということさえ知ってればいいよね。」
「いいんじゃない」
アスカは制服をその場で脱ぎ捨て、それをぶら下げて部屋に戻っていった。
下着と靴下だけの姿から視線を外す振りをしながら、視野の隅にその格好をしっかり捉えていた。
靴をしまい込み、僕も自分の部屋の中に戻った。
もうすぐミサトさんは書置きに気づき、僕らがサボったことを知るだろう。
だけど、表面上理解ある保護者を演じたい彼女は恐らく何も言うまい。
黙って出かけてしまえば、この部屋は僕らだけの世界。今はまだ8時。蒲団に包まって2度寝を決め込んだ。
アスカは何処かへ出かけたいと言ったけれど、実際に出かけるようなことはほとんど無い。
それは僕にしてみればいつものことだ。
アスカは結局僕と二人だけになって、身体を摩り合わせていたいだけなんだ。
肌と肌を併せているときの心地よさは、別にセックスをしなくても戦いで荒れ果て、ぼろぼろにささくれ立った僕らを癒す。
いつごろからこんなことを憶えたのか、もう記憶に無いけれど、今では夜寝るときに素肌で一緒のベッドにもぐりこんだりするのは日常だ。
より一体感を得たくて口付けを覚え、身体中への愛撫を覚え、互いの体への愛撫を求めた。
それは、より深く癒されるための手段であり、心の中を互いにさらけ出す為の技術だった。
僕らはそれでも随分身長にその愛撫をエスカレートさせていった。強引に求め合うことはしなかったし、自己の都合だけで性急な愛撫を求めたわけでもない。
ただ、それでも何時しか、僕らは男と女としての肉体の結びつきを交わしていた。粘液と粘膜、僅かづつ求め合い交し合う快感が肉体の中を循環する。
言葉を交し合うことが苦手な僕たちにとって心を交し合うほとんど唯一の機会だった。
それが無かったら僕らはもっともっと早いうちに心を壊していたに違いなかった。
修正>僕らはそれでも随分身長に→慎重に
肉体関係から先に生まれていく愛情もある。それは不純で許されないことなのか?
最初は何がきっかけだったろうか。
一緒にビデオを見ていて、二人でそのまま寝込んでしまったときだったかな。
ミサトが毛布を掛けてくれたのだが、どういうわけか一枚は床に落ち、二人でしがみつきあうようにして朝を迎えた。
その日の朝は目覚めて飛び上がりそうになったが、その暖かさに溺れたようになっていて私はじっとしたままだった。
離れたくない。このぬくもりをもう少しだけ感じていたいと思う心が私の身体を動かさなかった。
目覚めて、慌てて飛び離れようとしたシンジのシャツの胸と右腕を離さなかったのは私のほうだ。
もう少しだけ、このままでいよ?と言ったのも私だ。いまではもう憶えていないと言いはっているけれど。
学校で、戦場で、訓練場で。荒々しい言葉でシンジを怒鳴り、居丈高に叫び、蹴ったり叩いたり。
だって、シンジの訓練での対応の鈍さは戦場での彼自身の生命を危うくする。わたしはシンジの温かい身体を失いたくないから。
少しずつシンジに馴染んでいく心と体は、何もかもすっかり脱ぎ捨てて肌を併せるところまで行き着いた。
そして、私は最後に身体をシンジに明け渡し、その代わりに今まで知りえなかった安らぎを得た。
セックス、という言葉だけで思い浮かべる淫靡なだけの関係ではない私たちのつながりは、なかなか理解してもらえないかもしれないけれど。
私は、帰りしなシンジの耳元でささやく。
「…ねぇシンジ、今日もセックスしよっか?」
乙。
うまくまとまっていて良い感じだったよ。
二人とも両者の関係を前向きにとらえているのがよかった。
また続きがあったら期待してるよ。GJ。
うん、甘甘でもなく、かといってサバサバとした感じでもなく読後感も悪くなかった
最近では希少な存在となった作家さんだけに、できればこれからも書き続けて欲しい
悪くない。シンジ側とアスカ側の両方の視点がよかった。
だがスレ名からするともっと過激な描写が求められているのだろうか。
とてもヨイ
ようやく良いのが(ry
「アンタ私のことオカズにしたわね」
「なっ、なんだよ急に!しかもまたその話?」
「またって何よまたって!反省してるの?」
「だから何度も謝ったじゃないか」
「うわー開き直りね、ホンット最低!」
「いや、ゴ…ゴメン…」
「許さない」
「そんな…」
「…」
「…」
「許してほしい?」
「うん」
「だったら私の質問に正直に答えてね」
「…わかったよ」
「オカズにしたってことは、私を女として見てるってことよね?」
「…うん」
「しかも魅力のある女として」
「…」
「正直に答えてって言ったでしょ」
「…うん、でも」
「じゃあ私の体もっと見たい?」
「…うん、でも」
「触りたいって思う?」
「…うん、でも」
「さ、触ってもいいわよ…」
「…うん、でも」
「ホラ、早くしないと許さないわよ」
「ちょ、ちょっとアスカ…ああっ!」
「あ…あん…う…ぅふっ…」
「アンタ私のことオカズにしたわね」
「…」
「許してほしいんでしょ?だったら」
「アスカ、その手法43回目だよ」
「な、何言ってんのよ!バ、バーカ、バーカ!」
「それに、さっきしてから30分もたってないし」
「う、うるさいわよ!」
「本当は怒ってないくせに」
「へ?何を…!」
「だってアスカ、抱き合ってるたびに『本当は怒ってないのよ。むしろ嬉しいの。
シンジが私のこと見て気持ち良くなってくれるなんて…。
でも、オナ○ーなんてしないで生身の私がちゃんといるじゃない』って
言ってるじゃないか」
「サイッテー!そんなに覚えてるなんて…じゃなくて、
そんなこと言ってない!絶対何かの間違いよ!!」
「もう42回も同じこと聞かされてるんだからさ…」
「…最低。バカシンジ。もう許さないから」
「…やれやれ」
「…」
「アスカ、愛してるよ」
「……………バカ」
370-373とは明らかに違う投下者だけど、こちらもまたお疲れ。
こういう超短編はセリフだけでもさほど違和感は無いが、最低限の背景描写をセリフの中に含ませるか、
書くかしてもらえればもう少し読みやすいだろう。Storyの意外性はないが最後の12行は背景描写によって
まるで違ってきそうだ。
こういった感じでも十分なんだよな、スレ投下SSってのは。
ここみたいなスレってのはスレタイがお題になってて、それに沿った短編の投下が望まれてるわけで、
無駄に設定に凝ったり話を広げてお題から話の主眼が離れていくものは
話が進むほど鬱陶しがられていく。
薀蓄タレてるのもいるが、読点がどうの、三点リーダがどうのなんて正直どうでもいい。
書き方が統一されてれば「そういう文体の書き手なんだな」で終わるだけだし。
漫画系だの文章系だの、何に拘ってんのか意味不明。
その先に何を見てるのかしらんが、やってる事は二次創作であってブンガク活動じゃないのよ。
ホント、言ってる事、やってる事がどこぞの連中そのまんまで笑える。
クローズドの隠れチャットがなくなって活動場所探してるのかしらんが、
お前等の言動、全部見られてるよ?
>>380 乙!最近職人が投下しづらい雰囲気だったから久しぶりに読めた。
きめえ
どこに行ってもこの「きめえ」という訛りが特徴的な厨がまた来てるのか。
どう考えてもキモイにキメエという活用はないので本質的にこいつ気持ち悪い。
386 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/11(木) 00:36:14 ID:zUf0EU3b
きめえというレスは気持ち悪いがその返しには
「きめえ」
と言いたくなる気持ちを禁じえない。
382が投下者を散々叩いていた糞で無いことを祈る。
387は俺なのでちょっと違う。
短編でも長編でも、設定に凝ろうがどうしようが、名前だけの別キャラ・別世界の話であっても
投下されれば読んでみる雑食型の俺からすれば、投下してくれてる時点でありがたい。
議論は議論スレで別個にやって欲しいよ。
全くだ
ということで、D.O.イルシオンも再び投下して大丈夫
お前はよっぽど好きなんだな
370〜373はイルシオンの人だろ。やっぱりうまいよな。
てか、米さんだけどね
こんなとこで油売ってないでパンツを更新しろよ
パンツって人気あるのか?
もう少しお待ちくださいってとこかい?
400 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :2007/01/15(月) 12:22:37 ID:M2JiMhN0
400 get hoshu
アイ アム ベリー ナンシー
保守
保守
404 :
トウゴウ:2007/01/28(日) 00:14:31 ID:???
お暇ならみてね〜。
(因みに駄文、初エロ)
最近シンジは帰りが異常に遅い。
アタシはその事で何度も問いつめたがシンジは、
「アスカに関係ないだろ。お弁当も作ってるし、夕飯も準備してる、仕上げぐらい幾等アスカでも出来るだろ?“天才”なんだからさ?」
明らかにおかしい!おかしすぎる!その後幾等言っても“無視”された。少なくともアタシの知るシンジではない!(まあ、そんな深い仲では無いのだけれど。)
思えばシンジがこんなになったのは2週間前頃だ…。この一連のシンジの変貌ぶりに、アタシの好奇心は勝つ事が出来なかった。
放課後、急いで駆ける少年を尾行する人影があった。
惣流アスカラングレー、その人である。
今日はミサトがマンションに帰る事はない。簡単に言えば残業である。
シンジの夜遊びはミサトにも相談したが、
「別に問題無いんじゃない?、シンちゃんだって、オトコだし襲われないでしょ。」
と言う保護者とは思えない発言をした。
まあ、それに至ってアスカの『絶対につきとめてやる!!』と言う決意をにより、今回の行動に移した訳だが…。 兎に角、アスカはシンジをを尾行するうちに、お世辞にも立派とは言えないマンションにたどり着いた。
405 :
トウゴウ:2007/01/28(日) 00:17:20 ID:???
シンジはマンションの中でも、アスカの見る限り一番殺風景な部屋をノックする。
コ、ココン、コン
規則のあるノックである。
すると中から出てきたのは恐らくこの第三東京市に一人しか居ないであろう特徴を持つ少女。
蒼い髪、白い肌、紅い目の少女、そう、エヴァ零号機パイロット、綾波レイであった。
するとアスカはその光景にその目を疑う。
普段は虫も殺せない様な少年が扉を開けた少女に抱きつき、中へもつれこむ。その時のレイの口はうっすら笑顔を浮かべていた。
扉へ近付くと扉には少し隙間がある。
アスカは隙間から中を覗く。
『有り得ない!なに?シンジどうしちゃったの?よりにもよってファーストなんかと…。証拠掴んでやるわ!』
アスカは今回のために用意していたレコーダーの録音ボタンを押し、扉の隙間に差し入れた。
「綾波…。」
シンジはそう呟くとレイにキスをした。
レイは少し涙を浮かべ、シンジを受け入れた。
シンジとレイは更に強く抱き合った。
唇が離れると、レイはうっとりとした顔をシンジの肩に顔を乗せ、頸筋に細かいキスをした。
シンジは我慢出来ないのか、レイを持ち上げてベッドに歩いて行く。
406 :
トウゴウ:2007/01/28(日) 00:18:18 ID:???
まさかセックスにまで発展するとは思っていなかったアスカは、
『なによこれ!もういやぁ、こんなの見たくない!悔しい…。あんな人形なんかに…、シンジを…、獲られるなんて…。』
そこでアスカは堪らずその場から走りだした、アスカは逃げたのだ。
『なによ…、アタシらしくない…、何で踏み込まないの?アタシならあそこで踏み込んでビンタのひとつでもかますのに…。アタシ…。
おかしいわよ、何でシンジを“獲られる”なんて、アタシのものじゃないのに。
シンジの顔が浮かぶとドキドキする…。
何で………シンジ…。』 アスカの目からは涙が溢れていた。
情事の終わったシンジが帰り支度をしている。
「碇君、行くの?セカンドのところに。」
「うん、アスカの所に。」
レイはシンジの背中にすがりつく。
「行かないで…。」
「綾波…。」
シンジは振り向き、レイの肩を優しく掴み、諭すように語りかける。
「僕はアスカが好きだ。それは最初に言っただろ?君に慰めて貰う内にこんな事になったんだ…………、終わりにしよう。
アスカには辛いこと言ったけど仲直りしたい。そして好きだと言う。だから今日みたいな事は最後だ。」 綾波はうっすら笑顔を作り送り出した。
シンジが扉に近付くと扉は少し開き床には見覚えのあるレコーダーが落ちている。
「これは前にアスカが買って………!!!」
シンジは驚き、レコーダーを掴み、外に出るがそこには誰も居ない、ただ水が数滴、滴った跡だけ。
『アスカ!』
シンジは走り出した勿論家に向かって。
407 :
トウゴウ:2007/01/28(日) 00:20:10 ID:???
アスカは部屋の片隅で膝を抱えて泣いていた。
『泣かないって決めたのに。何で、バカシンジなんかの事で、泣かなきゃならないのよぉ………。』と、その時………。
バン
「アスカッ!」
シンジの声は震えていた。
足音が近付いてくる。
すると足音はアスカの部屋の前で止まる。
「アスカ…。」
「なによ…。話掛けないで…。」
10秒程だろうか、沈黙を破りシンジはジェリコの壁を開ける。
「出てって…。二度と見たくない…。」
膝に顔を埋めたままの静かな声だ、しかし怒りは確実に伝わる。
「アスカ、僕は…。」
アスカは更に顔を沈める。
「聞きたくない!聞きたくない!!聞きたくない!!!聞きたくない!!!!聞きたくない!!!!!黙れぇーーー。」
「好きだ…。」
アスカは驚き顔を上げる。
そこには優しそうなシンジの顔があった。
「ごめんね…。」
シンジはそう言うとアスカの頬に手を伸ばす。
「やだ…、触ら…ないで。いやっ。」
シンジはアスカの頬に付いた涙の跡を拭う。
しかしアスカの中でさっき見たシーンが再生される。
レイと抱き合うシンジ、 レイとキスをするシンジ、そして…。
「いやぁーーー!」
アスカはシンジを突き飛ばし、自分の頭を掴み、更にうずくまる。
「汚さないでよぉ〜。ファーストとあんな事した手で触らないで…。」
408 :
トウゴウ:2007/01/28(日) 00:22:54 ID:???
するとシンジはどこかに行き、戻ってきた。
「アスカ、これ。」
シンジがなにかを差し出した。
アスカが片目で見てみると飛び上がり、壁に張り付き怯えている。
シンジの差し出したもの、それは“包丁”その柄をアスカに差し出した。
「刺して。」
シンジはさっきと同じ優しい顔だ。
「え?」
アスカはかすれた声で聞き返す。
「刺してよ、アスカ。僕を、それで君が汚れないで済むなら、君が幸せになれるなら、刺して。」
アスカは目を見開き、涙を溢し、頭を横に振る。
「いやよ、バカ、シンジを刺すなんて、出来ない。」
シンジは困った顔をして包丁をアスカの机に置いた。
「じゃあどうすればいいの?どうすればアスカは幸せなの?」
アスカは目をグッと閉じて、意を決した様に開き、シンジに掴みかかり、押し倒す。
「忘れさせて、ファーストの事。」
「どうすればいいの?」 アスカが微笑む。
「セックスしよ…。忘れさせて、アタシの見たこと、聞いたこと、全部忘れるぐらい、激しく、強く。」 シンジも微笑む。
「良いよ、アスカがそれで幸せになれるなら。」
409 :
トウゴウ:2007/01/28(日) 00:24:28 ID:???
シンジとアスカが口付けを交し、シンジがアスカのスカートをゆっくり捲り上げる。
「待って。」
アスカはそう言うとシンジのベルトを緩め、ワイシャツを脱がし、ティーシャツ姿にする。
するとシンジがズボンを器用に脱ぐ。
「ベッドに行こ。」
アスカが起き上がり、続いてシンジが起き上がる。 シンジがアスカの腿に手を回し、アスカがシンジに抱き付き、シンジが立ち上がった。
二人はキスをしながらベッドに倒れこむ。
シンジが腿を愛撫する。 「あ、あぅ、はあ。」
シンジの手が上へ伸びて行きスカートを掴み、下げる。続いて一気に上着を脱がす。
「あ、だめぇ、うんっ、くぅ」
シンジは再び腿に手を置き、愛撫しながら股間を見ると既にアスカのショーツは愛液で染みになっている。 みる限り大分前から濡れているようだ。ちょうどシンジとレイが始めた頃。 「いやっ、見な…あっ。下げちゃダメぇ〜。」
シンジの手が腿を擦りながらショーツに伸び、脱がす。
「こんなに濡れてるよアスカ。」
シンジは手に付いた愛液を指で伸ばす。
「な…にしてんの…よ。ヘンタイ」
シンジが微笑む。
「ヘンタイ?ふふ、そうかもね。」
410 :
トウゴウ:2007/01/28(日) 00:26:52 ID:???
そう言ってシンジはアスカの股間の“口”に指を這わす。 “口”に指の腹を合わせ、指全体を沈める。
「あ、んあ、ひゃあっ、あ、ああ」
沈めた指で突起を擦ってみる。
「いやっだめ、だめぇ、あぁぁ、いいっ、いや。」 アスカの“口”から愛液が滴り落ちてシーツを濡らす。
「アスカ、感じてるの?もっとして欲しい?」
アスカは顔を歪め、シンジは笑顔を浮かべる。
「バカシンジなんかで感じるわけ…ひあぁっ、くぅ、やんっ。」
指に横運動を加える。
「ひあっはん、ああっ、もっとぉ、もっと。」
指がゆっくり離れてゆく。
「はあはあ、はあはんっはあああ、何でやめる…。うあっ。」
シンジが愛液を手の平に付け、ティーシャツの中に潜り込み、ブラジャーの上から愛撫する。
「ああっ来てっ、もっとぉもっと、ひゃあっ。」 シンジの指が背中に回り、ブラジャーのフックを乱暴にとり、ブラジャーを剥がすと右手で胸の尖端を愛液で濡らし、左手で“口”を刺激する。
「ふわぁっ何すんのよっ、バ、バカァ…、あ、あんっヒィあ、ああぁ。」
髪を振り乱す、上体を退け反らし白く長い頸をシンジに見せる。
「いいんだね?アスカ、もっと気持ち良くなりたい?」
「バ、バカァ、アンタなんかひゃあ、ひぐっ、くあっ。」
ゆっくりと口付けをする。
411 :
トウゴウ:2007/01/28(日) 00:28:29 ID:???
「可愛いよ…、アスカ。」
すると不機嫌そうに聞き返す。
「可愛いなん、て子供みたいだからやめて…。」 シンジは構わずいい続ける。
「でも、可愛いんだ。好きだよ、アスカ。」
シンジの指が“口”に数センチ程入り、回る。
「ア、ンタね…ああぁっいやぁぁ、なにぃ?なにこれぇ、いく、いっちゃうぅ、はぁああ、らめぇぇぇっ。入ってる何か、何かぁ。」
シンジは更に指を二本に増やし、第二関節程まで入れ、ピストン運動を加えた。
「いやぁぁ、らめぇっ、いくっホントに、ああぁぁぁいやぁぁぁぁ、赦してぇ。」
アスカは寸前まで来たようだ、しかしそこでシンジは指抜いた。
「はあ、はあ、な、なんで、よ………、ヒドイよ途中でなん…て。」
アスカは固まってしまった。
その目の前には愛液でベトベトになったシンジの指があった。
「なに、するの?」
シンジは異常に爽やかな笑顔だ。
「知りたくない?どんな味か…。」
シンジの指がゆっくり口に近付く。
「いやぁッ!んぐっんんんん!!!?」
入った。
シンジはこの間も愛撫する。
412 :
トウゴウ:2007/01/28(日) 00:30:24 ID:???
「んんんんーっ。」
ガリッ
アスカの歯がシンジの指を咬み、シンジが指を押さえる。
「イタッ、なにするんだよ!」
アスカは半分泣いている。
「ヒドイよシンジ、ヒグッ、やめてって、ウグッ、言ったのに。」
シンジは急に情けない顔で謝る。
「ゴ、ゴメン、アスカ。」
解ればいいのよ。そう言おうとした正にその時、新たな快感がアスカを襲う。 「ひぃゃあぁぁ、なにしてんの…やあぁぁっ、ああっ、はあん、あうぅっ!。なにこれぇ〜っ太いよぉ。やめてぇぇぇぇっ!」
アスカの“口”の中には指が三本、蠢いていた。 「気持ち良くないの?アスカ?止めようか?」
シンジが意地悪っぽく聞いてくる。シンジが更に指を奥に入れ、上下させる。
「や、止めるなぁぁぁ、はっ、あんっいいいいい、いいよっ。い、いくぅーーーーっひぃゃあぁぁぁあっ!!!!!!……はあぁぁぁ。
はあ、はあ、ああんっ。」
いってしまったようだ。 アスカは脱力し、顔を後ろに垂らし、汗ばんだ頸を見せ、喘ぎ声をあげている。
「アスカ、気持ち良かった?」
アスカは声を荒げながら顔を上げる。
「はあ、はあ、気持ち、良かったけど、さ。
ズルイわよ、シンジだけ好きなことして。」
「え?」
シンジはアスカの胸の谷に埋めていた顔を上げた。 「アタシの性格、知ってるでしょ?」
シンジが青ざめて行く。
413 :
トウゴウ:2007/01/28(日) 00:31:56 ID:???
アスカはシンジのパンツを脱がす。
「ちょっとアスカ待って!」
構わず脱がし、放り投げる。
「いいじゃない、アンタも散々したんだから。」
シンジは少し考えた後。 「良いよ。僕はいつでもアスカを感じさせることが出来るんだから。」
そう言うとシンジは顔いっぱいの笑顔で答えた。 この笑顔がアスカを逆撫でしたようで。
「こんのバカシンジッ。」
そう言うとアスカはシンジの股間にある“棒”を握った。
「ひゃあっ、アスカぁ。」
楽しそうな声を上げた………。しかし、アスカは、 『何よ、これっ、硬いしなんか少し軟らかいとこも有るし…、グロテスク〜。』引いていた。
動かなくなったアスカを見てシンジが不気味な笑み(丁度第一話の父のような。)を浮かべた事をアスカは知らない。
「あ、アスカァ、や、やめてよぉ。」
その声を聞いてアスカは復活したようで。
「な、なによ。感じてんじゃない!」
そう言うとアスカはぎこちなく手を動かす。
「アスカぁ、う、ううっ。」
とシンジがアスカの胸に倒れ込む。
『ふふっ、やっぱり感じてるんだぁ。』
アスカがそう思ったその時、さっきと同じ、強烈な刺激が襲った。
「ひぃやっ、ア、アンタなにをっ。」
シンジが顔を上げ、キスをして告げる。
414 :
トウゴウ:2007/01/28(日) 00:34:52 ID:???
「言ったでしょ?いつでも気持ち良くして上げるって。『ホントは気持ち良くて出しそうだったからだけど。』」
そう言ってアスカの胸を横から持ち、親指で硬くなっている尖端を擦る。
「はんっ、ああっん、はあ、いやぁぁっ、そこは、らめぇぇぇっ。」
気が付くと、アスカの手はシンジの“棒”から離れていた。
「ねぇ、シンジィ…………。い…て」
「なに?アスカ」
シンジが怪訝な表情で聞く。
「いれ…て…。」
415 :
トウゴウ:2007/01/28(日) 00:36:43 ID:???
「なにを?」
シンジがアスカをイジメる様に聞き返す。
「…意地悪…、んあっ、はあ、はあ、シンジのを、いれ、て…。」
「僕の?コレの事?」
そう言ってシンジはアスカの入口に“棒”の先をつける。
「はあっ、ひゃぁぁ、くぅ、早く挿れてよぉぉ。」 「挿れるよアスカァ。」 シンジがアスカの中に入って来る。
「いや、やぁぁ。」
シンジの“棒”が数回上下する。
「ん、はぁ、はぁ、やぁっ、ああ、もっとぉ。」 アスカがシンジの背中をひっかき回す。
シンジは上下運動を早める。
「ひあ、ああああ、早く、はやくぅ。ふあっ、あっ来るっ。」
仰向けのアスカの体をつき続ける。
「あんっ、いやっ、あああっ強いっ、強いよシンジィ。」
アスカは苦痛の表情を浮かべている。
「出るっ、アスカッ、出るぅ〜っ。」
構わずシンジはつきまくる。
「い、あ、行くっ、ああっ。ああああっ、は、はぁあ。んっ、はあっ。ああっ、いくぅーーーッ!」
ビュッ。
ビビュッ。
射った。
アスカの愛液と混じりあい、膣の中でアスカとシンジが一緒になる。
416 :
トウゴウ:2007/01/28(日) 00:38:16 ID:???
アスカの髪に汗が絡み、散らばる、反らした体がベッドに沈むが、のけぞらせた顔は見えない。
「あ、ああっ、はぁ、はぁ、はぁ、もう、だめぇ。」
時折アスカの体が痙攣し、胸が震える。
「良かった?アスカ?」 「う、ん…。」
「ゴメン…。」
「謝らないで…、アタシが言い出したんだから。」
二人で時計を見る。
《0時0分》
日付が変わった。
「ねぇ、シンジ、今日もセックスしよ。」
終
すげーおもしろかった
ただ、「ひぎぃぃー!!」があればさらに良くなっていたよ
418 :
トウゴウ:2007/01/28(日) 00:43:54 ID:???
完です。
他のお方が投下途中だった様ですがすいません、お待ちの間に投下しました。自分も待ちです。
乙。
ただ、やっぱりまだ文章の書き方が下手くそな気がする
俺は普通によめたけどなー
それから最近投下がなかったし、いいんじゃない?
まぁ投下してくれたことがいいことなんだと思うよ
書き手が減ってるこのご時世なんだし
LAS読むより他にすることがあるでしょ?まったくLAS人は
こんなの読んでパソコンの前でニヤついてるんでしょ。
はたから見たらやばいよ。
>>422 キミは何様のつもりなのかな?
わざわざそんなこと言うためにこのスレに来たわけ?
>>423 他のLASスレも見て回れば分かる。
煽りと見せかけて同じ時間に一斉に一つずつレスが付いてる。
>>423 相手すんな、やめとけ。
こいつは多分、最近LASスレに片っ端からこの手をやりまくってるばか。
こんなことしかできない、ただの餓鬼だ。
ツンデレ保守職人か……過疎なエヴァ板には珍しい
職人乙^^でもこのシンジは自分勝手な感じでアスカへの愛があまり感じられない気がする
もっとシンジを魅力的に書けたら良いかもw
ちょっと長くなっちゃうかもしれないけど、ネタ投下おkですか??
430 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/31(水) 18:29:23 ID:cWTBHJR+
お願いします!
sage忘れてた…
すまん
432 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/31(水) 19:39:26 ID:GP3H96KW
アスカ「ハローシンジ!」
シンジ「ぐ、グッドモーニング…」
アスカ「このあたしが今日も上で動くのよ?ちったぁ嬉しそうな顔しなさいよ……ぁっ」
シンジ「ごめんよアスカ」
アスカ「バカっ!ちゃんとドイツ語でイキなさいよ!…んっ」
シンジ「ばっ…ばーむくーへん?」
アスカ「1stあんたも加わる?…っ」
レイ「命令があればそうするわ…」
433 :
429:2007/02/01(木) 07:03:42 ID:???
人生初のセックスが終わってから5分が経つ。
本当なら、セックスの余韻に浸りながらベッドの上でシンジに抱かれて眠っているはずなのに。
アタシは1人、生まれた姿のまま大の字になってベッドの上にいる。
「どうしてぇ...」
かすれた声しか出ない。
アタシはシーツを引っ張って涙を拭き、1人で夢の中へ...
ミサトから聞いていた初体験。
『最初は痛いだけだけど、愛があれば大丈夫よ』
愛なんてくさい言葉よく使うもんだ、と思ったけどやっぱりちょっと期待してた。
痛いのは我慢できるつもりだった。
「アタシはアンタのことが好き。」シンジに告白した。
アタシがシンジの事好きなのは本当のこと。シンジは少し複雑な顔をしてうつむいて、
「ボクもアスカが好きだ」そう言ってくれた。
どちらからとなく口付け合う。キスをしている間、シンジの手はあたしの体を這う。
あたしは手をどうすればいいのか分からなくて、シンジの胸に軽く両手を当てていた。
シンジの鼓動が伝わってくる。人の温かさ、他人の温度。とても心地よく感じてた。
でも、こんなに早く体を求められるだなんて思ってなった。
「アスカ...」
シンジの潤んだ黒い瞳がアタシを見つめる。
「...今から?」
展開の速さに少し戸惑って、シンジから手を離す。
「ゴメン」
謝られた。何に対しての謝罪?アタシ?それとも自分?
どちらに白腹が立った。
「何で謝るのよ」
きっと言ってはいけない言葉だった。
シンジはうつむいたままアタシを見ようとしない。
「...いいわよ。」
シンジに届いているのか分からないくらいの小さな声。
「セックス。しよ」
シンジ 「ねぇ アスカ 熱膨張について教えてよ」
アスカ 「ハァ〜? アンタ 日頃から経験してるのに解らないっての!?」
シンジ 「?・・・ごめん よく言ってる意味がわからないや・・・・」
アスカ 「なら 身をもって教えてあげる・・・ガッ!!」
シンジ 「ア〜〜〜〜ッ!!」
セックス終了後すぐにキッチンの換気扇の所にタバコ吸いに行っちゃう家の旦那と同じだなシンジ
まじむかつく
>>437 結婚したら男性の97%は後戯をしなくなるらしい(俺的脳内アンケート結果より)
それよりもこの板に既女がいることにビックリ
今なら童貞〇〇ヤングプレゼント
443 :
トウゴウ:2007/02/03(土) 17:15:32 ID:???
暇潰しになれば幸いです。
「なんで避けるのよ……、アタシはもう何でも無いのに……。」
サードインパクトの後、人類が帰還し始めて6ヶ月たった。第三東京市もNERVと和解した日本政府によって迎撃都市としてではなく一都市として機能を開始した。
しかしいくら物理的に復興したと言えども人の精神にはサードインパクトの傷痕が残る。
それが一番大きく残ったのはシンジとアスカだった。
帰還した後の絞殺未遂の後からシンジは後ろめたさからアスカを避けている。
アスカが話掛けると『ゴメン……。』と一言、アスカから離れてしまい、近付いて更に話し掛けてもただ聞いて頷くだけ、勿論否定はしない。
そして今日の夕方、ついに……。
「あー!もうっなんなのよアンタは!」
アスカがこの6ヶ月間、何千回目かの『ごめん……。』 を聞いた時だった。
ただ『今日のご飯何?』と訊いただけ。
その問に申し訳無さそうに『ごめん……。何でも好きなもの作るから……。』
アスカはリビングからズンズンとキッチンのシンジの所へ詰め寄り、シンジの胸ぐらを掴む。
444 :
トウゴウ:2007/02/03(土) 17:16:44 ID:???
シンジはなされるがまま。
「何ヵ月も前からそればっか……。いい加減にしてよ……。」
シンジはずっと情けない顔をしている。
「アンタ見てると情無くて、少しぐらい男らしくしなさいよ……。」
「アスカ……。」
何時の間にかアスカの瞳からは涙が溢れ、一筋の光となって頬を伝う。
アスカはシンジにすがりつき、声を出して泣いていた。
どのくらい経っただろう。
部屋にはアスカの嗚咽だけが木霊する。この間、シンジはただ立っているだけ……。
「うあっ!」
アスカにはなにが起きたのか分からなかった。
気が付くと尻餅を着き座り込んでいた。
肩にやさしく押された感触だけ……。
そう、シンジはアスカを突き飛ばした……。
アスカは顔を上げる。
「ごめん……。」
「何するのよ……。」
アスカは今までとは違うシンジの行動に驚いているようだ。
「やっぱり僕は側にいない方がいいよね……。」 「シンジ……。」
アスカはシンジに訊く。 「アンタ何言ってるの?」
シンジは笑顔でアスカに語り掛ける。
「アスカ、僕は……、僕はアスカの為なら死んでもいい……。何でもするから。ごめんね、アスカ。」 アスカは泣きながら頭を横に振る。
「いいの、もういいんだから……、死んだりしたら許さないんだから……、これ以上アタシの事で苦しまないで……。」
シンジは見下ろす体勢から腰を落としてアスカと目線を合わせる。そして自分の心を、気持ちを、語り始めた。
「ごめん、僕、アスカの事が……、好きだった。それで、拒絶されて苦しかった、悲しかった。
浜辺で……も、アスカが生きていても死んでるようで、怖かった……。僕はアスカを助けられなかったし、辛い思いさせたから……、自分が許せなくて……、ずっと僕なんて死ねばいいと思ってた。」
445 :
トウゴウ:2007/02/03(土) 17:19:12 ID:???
聞き終わるとアスカは穏やかな表情でシンジを抱き締める。
「アタシがそんなに執念深い女だと思ってたの?」 アスカはもう一度目線を合わせ、暫く見つめあい、 チュッ。
唇を合わせる。
30秒程の“大人のキス”、アスカはシンジの口の中に舌を押し入れて絡ませる。
ピチュッ。
音をたてて唇と唇が離れる。二人の口と口に白い橋が架り、切れる。
「“大人のキス”……、ミサトに聞いた……、続き、していいよ……。」
シンジの華奢な胸板に顔を埋める。アスカの香りが漂う。その香りにシンジの気は遠くなってしまう。 「だ、駄目だよ……、アスカ、僕なんかと……。」 シンジの胸の中でアスカが頷き、その感触がこそばゆい。
「して、いいから……。覚悟……、出来てるから。」
アスカが、ギュッと抱き締める。アスカの薄い部屋着を通して乳房を感じる。シンジは“棒”が硬くなるのを感じる。
「駄目だよ!そんなに抱きついたら……。」
「勃っちゃう?」
驚き、下を見るが、アスカは下を向いている。しかしアスカの耳が紅く染まっているのが見える。
「やっぱり駄目だ、アスカ……。」
アスカはさっきより強くイヤイヤと首を振り、更に強く抱きついてきて、乳房が押し付けられる。
「アスカ……。」
「もうバカァッ。」
446 :
トウゴウ:2007/02/03(土) 17:23:09 ID:???
アスカが足を踏ん張りシンジの体を倒す。
「うわっ、アスカッ。」 アスカの股にシンジの立てた腿が当たる。と言うことは必然的に……。
「うあぁぁっ、ア、アスカッ、あ、当たってるっ、あ、足がっ。僕のにっ。」
そう、必然的に当たる、シンジのあそこに、アスカの足が……。たまらずアスカと抱きついたまま仰向けにして当面の危機は脱する。
しかしアスカの力は緩まない。それどころかもっと強く抱き締める。
「いいよって言ってるんだから……。早く……。」 そう言って見えた顔は紅い。その時シンジはわかった。アスカは恥ずかしいんだと……。何とも恥ずかしい話だが鈍感なシンジには仕方がない。
「ごめん、アスカ……、恥ずかしいんだよね……。ホントにいいんだね?」
コク、コク、と静かに頷く。
「それじゃあ、アスカ……。」
シンジは口付けをしてから、手をアスカの脇に添える。その手をゆっくり上へ動かす。
アスカが身をよじらせる。
「はあぁぁ〜。」
綺麗なくびれからシャツを捲りながら胸へ這わす。 首筋に細かくキスをする。
「ああんっ、はぅんっ。」
447 :
トウゴウ:2007/02/03(土) 17:29:08 ID:???
ブラジャーの中へ手を差し入れ、中央の突起に触る。
「いやっ、ああっ、あん、くうぅ、シンジッ、そこは……、いいっ、あぁ。」 悶えながら矯声を上げるアスカにシンジは本能を押さえられそうにない、理性がどこかに飛んでしまいそうだ。
「ふぁっ、はあぁっシンジ、し、下も……。」
アスカは抱き締めていた手を離し、下へ移動させる。いつものズボンをゆっくり下げる。膝を曲げてズボンを引き抜く。膝でシンジの腰を挟む様になる。しかし胸への刺激のせいか足は力なく拡がる。
シンジは丁度正座する形で膝を畳むとそのままアスカの隠部に触る事に気付いた。シンジは触る様に体の緯度を合わせ、右手は胸に導き愛撫し左手は腰に回す、膝でアスカの隠部を擦る。
「やぁぁぁぁっ、シ、シンジッ、そこはっダメェェーッ。」
アスカはシンジの腰に手を当てて引き離そうとするがシンジも男である。簡単に引き離されたりはしない。
シンジは膝を更に激しく動かし始める。
「ううぅっ、ダ、メよぉぉぉっ。シンジィィィッ。ああん、はあんっ。」
膝にアスカのショーツに染みだしたぬるぬるとしている愛液の生暖かさを感じる。
シンジの理性は押し流されてしまう。もうこの情欲は止められそうにない。
448 :
トウゴウ:2007/02/03(土) 17:35:43 ID:???
「膝で解るよ、濡れてるんだね……。感じてるんだ、アスカ……。」
アスカは顔を更に紅くして両手で覆う。
「いやっ、言わないでシンジ……。はあっ、ああんっあ、あうっ。」
恥ずかしがるアスカもまた可愛い。
ショーツの上から膝を動かす。
「やぁっ、あんっはぅん、はぁんっ。」
ショーツが愛液で滑り、布が擦れて隠部を刺激する。
「ま、待ってシンジッ……。はあぁぁぁっ。」
アスカはショーツを取ろうと手をのばすが、シンジはその手を押しとどめ、刺激を続ける。もう理性は無いに等しい。
「取りたいの?とった方が気持ちいいの?感じるの?ねぇアスカ?」
シンジはいじめるように問掛ける。普段のシンジとはまるで別人、攻守が完全に交代している。
「バ、バカァ〜ッとった方がいいに……、ふあっ、いいいっ、あぁぁあん、あんっ。」
「じゃあ、取るよ。」
そう言うと手を胸とブラジャーの間から引き抜き、下に向かわさせて、ショーツを掴み、一気に引き裂く。
「ああっ、破いちゃ、いやぁぁぁぁ……。」
隠部から破いたショーツを出すと生々しい愛液の臭いが立ち込める。その臭いに思わずクラッ、というめまいが襲う。
449 :
トウゴウ:2007/02/03(土) 17:36:56 ID:???
愛液でまみれたショーツを投げ捨て、隠部に右手を当てる。
人指し指を割れ目に少し入れて擦る。
「きゃああぁぁーっ、うああぁ、はあぁぁっああ。いやぁ……、ダメぇっ。」 左手を胸に運び、先端部分を持て遊ぶ。コリコリッという触感、刺激され、感じている。
「ダメぇぇッ、二ヶ所はやめぇぇーっ、くあぁぁっ。」
シンジは右手の稼働スピードを上げて挿入準備を整える。
「はあん、あんっああんっひゃん、いやぁぁぁ。」 アスカの乱れる姿にシンジは欲情に任せるまま、指をアスカの隠部に挿入した。
「いっやぁぁぁぁ。入ったっ、入ったよぉシンジィ。」
アスカの中は柔らかく、暖かい。ヌメヌメとしている、その潤滑油で満たされた中で指を上下させる。 「ひゃあぁぁ、動かしちゃダメぇ……。はぁっ、いいぃぃぃっ感じるっ、感じちゃうぅぅ。あああぁぁん。」
たった1本の指でこんなに感じるアスカを見て、更に刺激を強める。
人指し指に続き、中指を挿入する。
「ああっ、ひゃあ来るぅ、くるよシンジッ。もっとぉ、もっとしてぇ、早くぅっしてぇぇぇ。」
まだ動かしてもいないのに2本の指でこんなにも感じているアスカ。
もう止まらない。本能のままアスカを犯したいという欲望が膨れ上がる。
「可愛いよ……。」
挿入した二本の指を数センチ単位で抜きさしする。 時折、指が第二関節ぐらい入ったところで曲げ、膣のうち壁を押して刺激する。その度にアスカの体はビクビクと痙攣する。更に指を早く動かし、壁を押す指も突き上げる様に強く、激しく動かす。
「ひぃぃ、ああっ……、ダメ、シンジィーッ、来た、きたよシンジィィィィ、いくぅぅ。」
450 :
トウゴウ:2007/02/03(土) 17:39:29 ID:???
その瞬間、アスカの力が抜け落ちる。
シンジの肩を掴んでいた手は力なくダラリと崩れる。
口許はだらしなく開き涎が流れ落ちる。
「許……して……やんな、はあっ、いんだからぁ……」
惚けた目をして強気な台詞を吐いてもシンジの中の眠れる獅子を揺り起こすだけだった。
「許してくれないんだ……。だったらこうしてあげる。」
アスカの隠部に入ったままの指の二本中一本を少し曲げて膣内の上を押しあげ、アスカの体が弓なりに反り返る、腰を反対の手で抱え、曲げていない指が膣内を這い回る。アスカの下半身までもが持ち上がり、床に爪を立ててひっかく。
「ぐぁぁぁぁ、痛いっ、痛いよシンジィィィーッ。許すからぁ、許して上げるからぁぁぁ、お願いぃっ許してぇぇっ許してシンジィ。」
アスカは簡単に負けを認めて許しを請う。
シンジの知っている強いアスカではない弱いアスカを見せられたシンジは更に欲情を深くする。
「許さないよアスカ……、もっとイジメてやるから、ごめんね……。」
隠部から指を引き出して愛液の付いた指を舐める。 チュプチュプと音を出して舐めまくる。アスカの顔をじっと見ながら。
アスカはいまだ惚けた顔で見つめている。
「お願い……、シンジ止めてよぉ……。」
シンジは口から指を出してそのまま隠部へ向かわせる。しかし今度は指の数が違う。1、2、3本、今度は3本、人指し指、中指、薬指を隠部に当てがう。
「いやっ、やめてぇっそんなの入れたこと無いんだからぁっ。」
シンジの指に力が入る。
451 :
トウゴウ:2007/02/03(土) 17:43:29 ID:???
「や、やめてょ、いや、いやぁぁぁぁぁぁぁ。」 ズブッ。
シンジの指、三本が挿入される。
「ああぁぁぁっ痛いよぉ、シンジやめてぇぇぇ。」 指が上下に動き、隠部からドロドロと愛液が溢れ、シンジがさっき掃除したばかりのフローリングを濡らす。
「なに言ってるの?感じてるんでしょ?ほら、こんなに濡れてビチャビチャになってる。」
シンジは更にアクションを加える。
上下させていた指でアスカの隠部をえぐるように突く。
「 だめぇ、いや、ひぃゃあああぁぁぁ。」
アスカの体が喜びにうち震えて今にも達しそうに矯声をあげる。
するとそれまで激しく膣内をのた打ち回っていた指が突然動きを止め、アスカの中から退いていく。
452 :
トウゴウ:2007/02/03(土) 17:45:30 ID:???
「あ、ああっ……、何で抜く……、の?」
シンジの性器がアスカの隠部に当てられ、ゆっくりと濡れそぼった裂目をなぞってゆく。
「ああっ、ううん、いいぃぃ、うひゃぁぁっ。」 隠部をなぞる性器が愛液でヌルヌルとして、アスカを感じさせる。
「ああぁぁぁ、シンジっ、シンジィーッ。挿れ……て、ふゎあぁぁ。」
「挿れていいの?アスカ?」
アスカはとろけた様な瞳をシンジに向ける。
アスカは快感に顔を歪め、女性の本能のままにシンジを求めて抑える事もなくなった矯声を出している。 シンジはそのアスカの顔を優しく見つめる。
「いいよシンジ……、挿れて……、動いて……、感じさせて……。ああん、はぁうぅぅ。」
シンジがアスカの頬に手をあて、優しく撫でるとアスカは猫の様に目を細め、矯声と吐息を漏らす。
「ごめんね……、アスカ」
シンジは一言謝るとゆっくりとアスカの中に自らの性器を挿入していく。
愛液でビショビショになった隠部の裂目を侵蝕していく。
アスカは苦痛の表情を浮かべ、堪える様にうめく。 「ぐぅぅぅ、んっいぃぃぃうあっ!」
「痛いの?アスカ……、止めようか?」
シンジは痛がるアスカの事を気遣い、先程のイジメるための問ではなく、アスカの処女を心配する気持ちで訊いた。
「いいぃっいぃ……、が、うぁっ、馴れるから……、続けて……。」
シンジは更にゆっくり挿入していく。
453 :
トウゴウ:2007/02/03(土) 17:47:29 ID:???
アスカは痛みを誤魔化すためかシンジの手を掴み、自らの胸へ持って行き、揉ませる。
シンジが自主的な愛撫に移るとアスカは重ねていた手を離し、側にあったイスの脚を握って悶える。
シンジの性器がアスカの一番奥に到達し、上下運動に移る。
シンジは集中して胸を揉み、腰を動かす。
「あ、ああぁぁっ、 い、いいぃぃっあう、はうぅ、あんっあん!。」
気が付くとアスカは再び矯声を上げ、快楽の奥底へ落ちて行った。
腰を動かすうちにシンジの射精感が高まってきた。 「ア、アスカ、で、出ちゃうよ……、抜かなきゃ。」
「いいから、そのまま続けて……。」
「わかっ……た。」
シンジは腰の速度を増す。
「あ、んあっ、あっ、はぁ、はぁぁ。ふうっ、いくぅぅぅ、もっとぉもっと、シンジッ、ああぁぁあん。」
アスカがフローリングの上で肘をつき、体を迎け反らせ、頭を上下に振り、栗色の髪を振り乱す。
今までより激しい反応にシンジはアスカの体を更に強く突く。
「はあぁぁだめぇ、いいっいいよぉ、気持ちいいぃよぉ。」
シンジが絶頂に達する。 ビクンッ、ビクンッ、ビク、ビクッ。
シンジの性器がアスカの膣内を跳ねまくり、精液で汚す。
「シンジィ、シンジッ。もっと、もっとぉぉぉ。」 アスカは力尽きたシンジの顔を自分の胸の谷間に押し付け、うわ言の様にシンジを求める。
「ぶはっ、く、苦しいよアスカ……。」
454 :
トウゴウ:2007/02/03(土) 17:49:26 ID:???
シンジが顔を上げるとアスカは目を閉じ、体を迎け反らせたまま天井を向き、涙を流している。
「アスカ……。」
シンジはアスカの中に入ったままの性器を再び動かし始めた。
「きた、きたぁ、シンジィ、ああっ、はあっあうぅぅ、くるっ、くるよぉ。」 シンジは性器でアスカの奥がビクビクするのを感じた。
アスカの全身から力が抜けて、アスカの下腹部がブルッブルッと痙攣した。アスカも達した様だ。
その後何回か上下させたシンジの性器も二回目の射精をした。
シンジはアスカの胸の上に顔を埋め、アスカは息を荒くして時折痙攣する。 「アス……カ、だい……じょぶ?」
アスカは虚ろな目をシンジに向ける。
「な……によ。いまさ……ら……。そんな……こと言って。」
「ごめん、アスカ……。」
「シンジ……、好き……。」
シンジは驚きアスカの顔を見つめる。
「アスカ、いま変なこと言わなかった?」
アスカはシンジの頬に手を添える。
「変な……こととは失礼ね……。アタシは本気……よ。アンタはどう……なのよ?」
アスカは押し寄せる快感の余韻に押し潰されそうになりながら“告白”をしている。
シンジは答えなければならない。
となれば答えは一つ。
「好きだよ……。アスカ。愛してる。」
アスカの顔に笑顔が溢れる。
455 :
トウゴウ:2007/02/03(土) 17:54:51 ID:???
その後二人はシンジの部屋で朝まで愛し合った。
「アスカ、ご飯とお弁当作らなきゃ。」
アスカはシンジの腕を掴み引き留める。
「もう少しいいじゃない!此処に居なさいよ。」 シンジはアスカの手を優しく包み腕から引き剥がす。
「アスカの服持ってくるから。」
そう言うとシンジは部屋から出ていく。
「シンちゃん、おはよ。」
「ミ、ミサトさんっ!」 シンジが部屋から出ると丁度ミサトが帰宅した所だった。
シンジはうろたえ、慌てて襖を閉めようとする。しかし。
「おはよう、ミサト。」 「あら〜、おはよ、アスカ。」
シンジが閉めかけた襖をバンと開き、シンジの服を着たアスカがでてきてミサトと挨拶を交す。
「へ?アスカ……?どうして?ミサトさん……。驚かないんですか?」
ミサトはいかにも、どうして?と言う顔をして答える。
456 :
トウゴウ:2007/02/03(土) 17:56:30 ID:???
「あら?アスカ言って無いの?アスカとシンちゃんの仲は公認よ?」
シンジがまだ解らないと言う顔をしているのでアスカが補足する。
「言ったでしょ?『ミサトに聞いた、大人のキス』って。相談したのよ、ミサトに。」
シンジは『あ〜、そういう事かぁ〜。』と言う顔でそのままキッチンに向かった。解っているかは別として。
アスカとミサトは『まったくもう』と顔を見合わせる。
「解ってないわね、アイツ。」
「そうね……。」
混乱していたシンジは料理中、包丁で三回指を切り砂糖と塩を間違え、弁当も冷凍食品オンリーとなった。
「ほら!行くわよバカシンジ!」
いつもと変わり無くアスカに言われ、いつもと同じく部屋から出ようとドアを開けようとする。その時。 「シンジ!」
シンジが振り向くと目の前にあるアスカの顔。
チュッ。
アスカが唇を軽くシンジの唇につける。
「うわぁっ、アスカッ何を……。」
「恋人なら普通でしょ?さあ行くわよ!」
シンジは暫くぼーっと立っている。
『恋人』か、そうか、僕たち、付き合うんだ。
「早く来なさい!バカシンジ!」
「いま行くよ。」
今日、二人は恋人になった。
終
お目汚し致しました。
GJ!
心安らいだ。GJ
imaiti
イイね!
GJ!!!!!!
乙かれです
乙。そしてGJ!
乙 いいもん読ませて貰いました
ところで
>>442はトウゴウ氏でいいのかな?
だとすれば
>>434は一発ネタなので気にすんなww
465 :
トウゴウ:2007/02/05(月) 21:32:29 ID:???
御感想ありがとうございます。
これからも精進致します。
セックスシーンなどで、シンジがアスカを大事にしてるのか雑に扱ってるのかわからない。
ストーリーとして展開が不自然と言う気もする。
下手巧い以前の問題として書いたあと読み返していますか?次回作に期待しています。
>>425 うわ・・・
糞餓鬼に餓鬼呼ばわりされるとは・・・
こんなもん見てる時点で、自分の方がよっぽど救いようの無い餓鬼って事に
きずかねえのかよ。自覚症状なしだ。もう末期だよあんた。
>>468 むきになってんじゃないよ。大人気ないな。
もうあんた来なくていいから
>>468 43?スレ目だな。
ああ……、荒らしだ……。
ほす
捕手
捕手
474 :
九七式チハ:2007/02/24(土) 00:55:04 ID:???
活性化投下。
「ねえシンジ、今日もセックスしよ。」
ここ一ヶ月、この台詞を出して二人は夜に必ず一緒のベットで交わっている。
事の発端は一ヶ月前……。
ある土曜の夜……。
ミサト家……。
「はあ〜、良いお風呂だったわ〜。」
アスカ、上機嫌で風呂より上がった模様。
「こら!ペンペン!返せ!」
アスカの余韻を打ち壊す怒号。
(何やってんの?あのバカシンジ?)
アスカはバスタオルを巻き付け、風呂場から退室する。
「コォラ!何やってんのバカシン……」
(出なきゃよかった……。)
アスカの目の前には魚をくわえたどら猫(ペンペン)と裸足で駆けてく愉快なサ○エさん(シンジ)が此方へ向かって走って来る。
風呂場に逃げ込むペンペン、その拍子にバスタオルに爪が引っ掛かり、アスカの体から剥がれ落ちる。
アスカの目の前にはなにも無い所でつまづき、倒れこむサザ○さん、もといシンジが……。
「うわあ!」 「きゃあ!」
ドサッ。
475 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/24(土) 00:55:41 ID:5IVmKUh9
補完氏再降臨希望age
476 :
九七式チハ:2007/02/24(土) 00:56:13 ID:???
(あれ?ここ、どこだ?気絶してたのかな……、なに?これ?濡れた……皮膚?指が動いてる。何かこの前ケンスケに見せて貰った無修正のエロ本にこんなのが……。)
「はぁんっ、あぁっあん。」
(『はぁんっ』?『ああっ』?アスカの声?この前ケンスケに借りたビデオにこんな声が……。)
「はぁ、はぁっ、シ、ンジぃ……。」
(呼んでるなぁ……。返事しないと怒られるからな。)
「なに?アスカ。」
静寂、目の前の指も止まる。吐息も聞こえない。
「ひゃあっ!!!」
目の前から消える肉壁、シンジが顔を上げると股間に手をやり、真っ裸のアスカが……。
「あのっ、えと、これはその、シンジの息が、あそこに……、気持ち良くなって……、それで……。」
「ああ、そうか……、アスカは僕で抜いて……、ってええええっ!?」
シンジの体が起き上がり、後退りする。
「あの、その……、シンジ……。」
アスカがうろたえてる。
(ああぁぁ、もう今しか無いかなぁ……。)
477 :
九七式チハ:2007/02/24(土) 00:58:49 ID:???
「好きです……。僕は、アスカが好きだ!!!」
「そう、シンジはアタシが好き……、ってええええ!?」
一瞬の静寂……。
シンジが立ち上がり、近付き、腰を落とす。
「な、なによ……んぐっ。」
アスカの肩をしっかり掴むと顔を近付け、唇を重ねる。
ゆっくりとしたキス、っぷ、と唇が離れる。
「歯磨きしてなかったけど良いかな……?」
「……。」
今度はアスカから口付けをする。
「僕、碇シンジは惣流アスカラングレーを赤い海の時よりも、ずっと前、初めて会った時から好きでした。アスカ……、愛してる。」
シンジはアスカを抱き締める、ギュッと、これまで誰にもしたこと無いほど強く……。
「シンジ……。」
「これからも好きでいいかな?これからもずっと一緒に居ていいかな?」
「アンタにしては上出来ね……、バカシンジ。」
二人はどちらからともなく、倒れこむ。
「アンタ……、勃ってるじゃない……。」
シンジのあそこがズボンを持ち上げている。
「アスカだって濡らして……、ゴフッ。」
「それをいうなぁ〜!」
478 :
九七式チハ:2007/02/24(土) 01:00:43 ID:???
アスカの拳がボディに決まり、シンジが身悶えする。
「ゴ、ゴメ……ゴフッ。」
もう一発脇腹にブローがめり込む。
「二度とそんな風に謝らないこと!惨めになるわよ。」
「う、うん解ったよ……。」
そして、一時の沈黙。
シンジが急に真剣な顔になり、話し始める。
「アスカ……、いいの?」
アスカは頷き、シンジのズボンに手を掛ける。
ゆっくりズボンが下がって行く。
やがてシンジの酷く硬く勃起したモノが露になる。
「こういう時って先に手でしてからするんだよね……。」
するとアスカは顔をしかめる。
「いいわよ……、しなくても……、十分濡れてるから……。」
「そ、それじゃあ行くよ、アスカ……。」
「うん……。」
シンジはアスカを仰向けにして、自らのモノに手を添える。アスカの隠部に当てる。
「はっ、ひいぃ、あふぅ。」
ズブズブと少しずつモノをアスカの中に沈めて行く。中はかなりきつい。
479 :
九七式チハ:2007/02/24(土) 01:02:01 ID:???
「ぐ、ぐぅ、い、いた、うっ。」
意を決して一思いに挿し込む。ぶつっ、と何かが破れたような感覚。
「ぐぅ。」
シンジのモノがアスカに入った。アスカは痛みに顔を歪める。
「大丈夫?痛いの?」
しかしアスカは首を振り、否定する。
「すぐ馴れるから、続けて……。」
シンジは更に押し進める。しかしそれはアスカを気遣い、ゆっくり、ゆっくりと進められていた。
膜が破れた為か、さっきよりスムーズに入って行く。
「は、はうん、ぐぅ、ん、んんんっ!」
アスカの声に快楽が混じりだす。
やがてシンジのモノが根元まで入る。
「あぅんっ、は、はぁん」
アスカの声から苦痛が消えていき、矯声となっていく。
「は、入ったよ。アスカ。」
「う、うん……。うごいて……、シンジ。」
シンジは少しずつ腰を動かす。
「は、はぁっうんっうんっ、は、はっ。」
少しの動きで喘ぎ声を上げる。
「アスカぁ、あ、アスカーッ!」
シンジの腰の動きが早くなっていく。
480 :
九七式チハ:2007/02/24(土) 01:03:53 ID:???
「あ、あうんっはあはああんっあん、あ、いいぃ、も、もっと、もっとぉっ。」
シンジは言われるままと言う訳ではないが更に早く腰を動かす。
「はう、はぐぅっあんっああ。いくっ、くるっ、くるぅ。」
アスカは壁に爪を立て、掻きむしる。背中を浮かせ、迎け反った。
「アスカッ、可愛い、綺麗だよアスカぁーッ。」
アスカの細く、華奢にも見える腕がのたうつ。シンジは思いきり体重をかけてつき崩す。
「ああっ、だめっ、らめぇ〜っ、いい、良すぎるっシンジっシンジぃっ!。」
アスカの頭がガクガクと打ち振るえる。
「ああっだめだ、アスカっ、出るぅっ、アスカぁっ汚しちゃう、汚しちゃうよぉっ。」
「汚してっ!アタシを、シンジで汚してぇーっ。」
アスカの中が収縮していき、シンジのモノが締め付けられる。
「あ、ああっいく、いく、あっ、はぐぅんっ!あ、あんっ!」
アスカの下腹部がびくびくと痙攣し、腰を突き上げる。力が抜け、すぐグッタリと崩れる。
481 :
九七式チハ:2007/02/24(土) 01:05:41 ID:???
「はぁっ、あ、アスカぁっ、うぐっ!」
ビュクッ、ビュクッとアスカの中に注ぎ込まれる。
シンジの体が脱力していき、痙攣を続けるアスカの上に倒れ込む。
胸の谷間に顔を埋め、荒い息を出し続ける。
時々「はあっ……、はんっうん、はぁ。」と喘ぎが脱衣所に響く。
「シ、シンジ……。」
アスカが荒い息でようやく言葉を捻だす。
「ん?」
「明日も、明後日も……。セックス……、しようね……。」
終
482 :
九七式チハ:2007/02/24(土) 01:11:57 ID:???
七時頃から書き始めた。上がってしまったので叩かれるのが怖い。
久しぶりの投下乙
その心意気にも乙
484 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/24(土) 02:27:17 ID:YhINCWcE
不覚にもおっきした!
感動した!
486 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/24(土) 02:50:40 ID:Vh00fXY/
nb
GJ!
488 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/25(日) 21:27:13 ID:xAJawKxF
ぬいた
(・∀・)イイ!!
490 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/26(月) 13:20:25 ID:vKTjY9ka
ぱん・・・ぱん・・・ぱん・・・・・・
491 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/26(月) 18:20:12 ID:wyKCeMK8
完全にオタクの世界ですな。。。ついていけまへん。。。
オマエモナー
補完は今のスレのレベルと比べたら下手とは言えない
特に良いとも言えないが
497 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/02(金) 22:23:24 ID:4NjRPGuK
>>491ついていかなくとも、流れを見守ることはできる
今日はみやむービデオで抜くからいいよ
誰かみやむーのビデオの声にアスカの動画をつけようとする神は
今までにいなかったのか
>>474 告白のシーン、ちょっと無理があるかな〜って感じがした。
シンジなんだからいきなり「好き」と言うことはないと思うし…
もうちょっとシンジらしさ(動揺するトコとか、すぐゴメンって言うとことか)
を出してくれると嬉しいな〜と。
出しゃばった事してスマソ。
でもこれだけは言っておきたかったんで。
>>495 まだ同好の士がいるんだなぁ
最近素直クールも更新されてねえな
502 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/10(土) 04:37:27 ID:Tf0OmduG
完全制圧完成記念w
:
大勝利確定記念w
一週間もの間、誰も来てないな… ココ
ふぇっきしょ〜ん!
505はそれきり家を飛び出したまま戻って来なかった
こっちも使ってよ
このスレまだあったのか・・・
510 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/04(水) 22:59:02 ID:UFALEM4G
アスカのマンコに毎日精子を注ぎ込むシンジ
何回も何回も
消防か?
512 :
通りすがり:2007/04/05(木) 03:34:26 ID:???
アタシとシンジの結婚生活も5年目。
素直にじゃない性格のお陰で不本意ながら、シンジはアタシの初彼なのに、アタシはシンジの5人目の彼女であった。
そして強引な性格のお陰で、これまた不本意ではあるが、交際期間3ヶ月のスピード結婚であった。
断じてデキ婚ではない。「今まで我慢してきた分、シンジを独占したいし、恋人同士の甘い時間をもっと過ごしたいから、アタシが満足するまで、子供は作らない」と二人で決めたのだ。
513 :
通りすがり:2007/04/05(木) 03:37:30 ID:???
とはいえシンジは、あの夏のミサトと同い年の29歳。アタシも来月でそうなる。
2つのインパクトにより出生率は激減してしまった。
出生率を引き上げようと政府が尽力した結果、世の男性でもシンジ位の歳になれば、既に父親である人も多い。
そして、世の女性ではアタシの歳になれば、既に母親である人がかなりの割合を占めている。
事実、アタシの友達の90%は子持ちなのだ。
誤解しないでほしいのだが、14歳のアタシと違い、子供は嫌いじゃない。むしろ最近では、二人で積極的に育児の勉強をしているのだ。
しかし、相変わらず肝心なところでニブチンなシンジには、アタシのメッセージが届いていないらしい。
ならば残された手段は一つ。
約5年間、避妊にはピルと周期を利用し、互いへの信頼を表すために、余計なモノを着けてこなかった習慣を利用するのだ。
そう決意した2ヶ月前からピルを服用していない。
予備日の昨晩は、快感とコミュニケーションの為ではなく、子供を作るためのセックスというシチュエーションに興奮したアタシが燃えに燃えて、とても熱い夜であった。
そしてMAGIまで使って割り出した、超ド本命日の今日
「…ねぇシンジ。今日もセックスしようか…」
GJ!29歳のアスカか…、想像出来んわw
乙。
新しい設定で興味をそそらせる。
なかなかの策士であるな、お主。
続きを希望する所存なり。
516 :
通りすがり:2007/04/06(金) 01:21:42 ID:???
元々どこかのサイトに投稿しようと書き貯めてる内で、ボツったやつをスレタイに合うように修正しただけなので、続きは考えてないんだ。スマソ…orz
アスカ29歳の設定でいいなら、まだ何個かボツったのがあるから、それを晒そうかと思う。
とりあえず、あの続きも考えてみるが、期待しないで待っててくれ。
早く続きを書きなさいよっ
519 :
通りすがり:2007/04/06(金) 10:10:58 ID:???
日本に来て15年経って、すっかり日本の文化や生活にも馴染んだ。
しかしながら、日本の四季の移り変わりや美しさには、毎年驚嘆を禁じ得ない。
日本では、サードインパクト後から徐々に気候の変動が起き、5年ほど前からは、ミサト曰わく
「すっかり四季が戻ってきたわ。食欲の秋よ、食欲の秋!」
リツコ曰わく
「あの忌々しい花粉症が…」
らしい。
日本は色々な姿を、四季の移り変わりとともに見せてくれる。
ママもこんな日本の光景を見たことがあるのだろうか。
もしないとしたら、何十年か先、あの世でママにシンジと共に見た光景を一つ残らず教えてあげたいと思う。
ただ、一つだけどうしても赦しきれない、そして、とても大切な行事と光景がある。
毎年9月にある十五夜とそれに付随するお月見だ。
シンジ曰わく
「月って、上手く言えないけど、なんとなく綾波って感じがするんだ。ヤシマ作戦の出撃前のイメージもあるのかな?」
らしい。
良くも悪くも色々な二人の思い出を、シンジとこの15年で築いてきた。
だけど、まだアタシの知らないシンジが沢山あるのだと気付かされる。
とても嫌な気分だ。
520 :
通りすがり:2007/04/06(金) 10:19:28 ID:???
アタシと結婚するまで、一人でレイの自爆でできた、現在は復旧工事で大半が埋め立てられた第三芦ノ湖にて、お月見をしていたらしい。
確かに言われてみれば、未成年のくせに仄かに日本酒の匂いをさせて、遅くに帰ってきたことがあった。
結婚した年にシンジに半ば強引についていき、そこでレイに関する事を含めて色々なことをシンジから聞きだしたのだ。
アタシ以外の女がシンジの心に棲んでいることが気に食わなかったから。
しかし翌年からはアタシも当然のように、一緒にお月見するようになった。
なぜなら
「綾波は初恋の人だったかもしれない。でも、母さんだった。半分だけどね。
お墓がないから、遅めの盆と早めの彼岸を兼ねてね。」
とシンジが言ったからだ。
ならば妻であるアタシが行かない道理はない。
しかし本音を言えば、何時だってシンジに見ていて欲しいアタシとしては、いくら母親と同じ遺伝子とは言っても、アタシではなく、生きていれば同い年の、他の女を想うのは耐えられない。
だからアタシはお弁当とお供え物を作り、アタシの存在を必死にアピールする。
だけどアタシはもうワガママ姫ではない。
521 :
通りすがり:2007/04/06(金) 10:25:02 ID:???
アタシが隣にいる限り、年に一度だけ、アタシ以外の女のことを想うことを不本意ながらも赦したのだ。
それに、アタシがシンジの隣に、しかも妻としていられるのは、リリスでもあったレイがシンジ(の未来)を選んだお陰なのだから。
口には出さないが感謝しているのだ。
いつかアタシ達に女の子が生まれたら「レイ」と名付けることが、アタシの中で圧倒的多数にて採択されているのも、その現れだ。
このように色々と理屈をこねて、頭では納得しているのだが、アタシの心と「女」が納得いかないと、強烈なブーイングをあげる。
シンジもそんなアタシの気持ちを理解してくれる。
だからお月見の予定日を挟んで、最低限前後の三日間はアタシは徹底的に甘えることにしている。
そして当日の夜もアタシが官能の海に溺れて、気を失うまでシンジが奉仕する決まりになっている。
なので、互いに我慢しきれなかった昨晩の一回を除けば、一週間致していない。故に、お互いに欲求不満が溜まっているから、とてつもなく刺激的で、熱くて長い夜になるだろう。
さて、これで五回目だしシンジも覚悟を決めただろう。
神の園へいざ逝かん!
「…ねぇシンジ。今日もセックスしよっか?」
うほアスカかわいい(´Д`)
523 :
通りすがり:2007/04/06(金) 10:30:37 ID:???
長文、駄文スマソ
時系列はムチャクチャです。あしからず。
次は明後日か、しあさってに晒します。
wktk
525 :
通りすがり:2007/04/09(月) 00:54:55 ID:???
待ってた人がいるのなら、スイマセン、遅くなりました。
もう一つゴメンナサイ。今回はムダに長めです。
次作の参考にするので、感想とか批評をお願いします。
527 :
通りすがり:2007/04/09(月) 00:58:33 ID:4KDbQd9O
「アスカお姉ちゃん、お邪魔しま〜す!」
元気一杯の声の発生源は葛城ユイコ11歳。
「いらっしゃい、ユイコ。手洗ったら、お手伝い頼めるかしら?」
「了解しました!」
ミサトが教えたのか、敬礼で返す。
ユイコは2歳になる前にシングルマザーの母親が事故死した。父親が不明で施設に行くことになったが、見かねたミサトが養子にしたのだ。
「手を洗ってきたよ。何をお手伝いするの?」
「そこに出してある食器を並べて。」
「は〜い。私はどっちの隣?」
「好きな方で良いわよ。」
「この前はお姉ちゃんの隣だったからぁ…今日はシンジお兄ちゃんの隣にしよっ。」
ユイコはミサトが実の母親でないことを教えられている。しかし、本人の資質かミサトの性格のお陰か、素直で可愛らしく育っている。
「ねぇ、お兄ちゃんはいつ帰ってくるの?」アタシは台所から時計を覗き、そして答える。
「もう帰ってくるわ。一緒にお迎えする?」
「うん!」
――ピンポーン――
インターフォンの液晶にシンジの顔が映る。ユイコを連れて玄関に向かう。
――ピッ、プシュー――「ただいま。」
「「お帰りなさい!」」
528 :
通りすがり:2007/04/09(月) 01:00:12 ID:4KDbQd9O
未だミサトが独身なため、父親という存在が身近にない。そのためユイコにとってシンジは親戚のお兄ちゃんであるが、どこかで父親として見ている節がある。
シンジもアタシも子供の時に父親というものに縁遠く、寂しい思いをした経験があるから、ユイコに同じ思いをさせたくない。
だからミサトが忙しく、ユイコに友達との約束がない時は、遊園地や動物園、水族館と公園などに三人でしばしば出かけている。
時には泊まりがけの旅行に行くこともあった。
最近は友達が増えて、回数が減ったが、料理を教えたり、母親には言えない女同士の話を電話やメールでするようになり、仲はむしろ深くなった。
久し振りの三人の食事はとても盛り上がった。
「ミサトさんは料理上手くなったかい?」
「若干の進歩は…。才能が無いみたいで。」
「あはは…才能が無いのかぁ。それは仕方ないな。だからアスカに料理習ってるのかい?」
「うん。美味しいご飯食べたいし、お母さん忙しいから…少しでも楽させてあげたいし。」
529 :
通りすがり:2007/04/09(月) 01:03:20 ID:4KDbQd9O
「ユイコは偉いなぁ。誰かさんが14歳だった時に聞かせたかったなあ。ねえアスカ?」
「あら、誰の事かしら?」
そう言ってシンジの足の甲に踵を落とす。
「イタッ。なんだ自覚有るのかって痛いよアスカ。」
もう一発落としてやった。
「へ〜、お姉ちゃんって凄く料理上手だけど、昔は違ったの?」
「それはもうズボ…なんでもありません。」
「まあ、シンジが上手だから任せっきりだったのは本当よ。でも、出来ないワケじゃないし、シンジや家事上手な友達に習って今や立派な主婦よ!」
「そうだね。いつもありがとう、アスカ。」
そう言ってアタシに微笑む。ううっ、シンジの微笑みはアタシの弱点なのだ。それに家事のことを感謝されるのはとても嬉しい。
ああもう!頬が赤く染まっているのが自分でも分かる。
530 :
工藤はちぞう ◆EVA01/6L0s :2007/04/09(月) 01:04:22 ID:y/03M1I/
イイヨイイヨ
531 :
通りすがり:2007/04/09(月) 01:06:14 ID:4KDbQd9O
「はいはい、ご馳走様です。相変わらずのラブラブっぷりだね!」
「当然だよ。でもアスカだけじゃなくて、ユイコも大好きだよ。」
ふふふ。ユイコの頬も赤く染まっている。可愛らしい。
「大好きな二人のためにお土産があるんだ。ちょっと待ってて。」
4人の女性との交際で女心に詳しくなったシンジの攻撃に、アタシ達は撃沈した。
「お待たせ。朝霞亭のアップルパイだよ。」
「「うわぁ〜!!」」
朝霞亭のアップルパイはアタシ達の大好物だ。贅沢に良質な林檎を使用し、一日限定20ホールのレアもの。第三東京市中の甘い物好き全員が狙うと言っても過言ではない、その獲物をシンジは仕留めたのだ。
アタシの中の臨時総会では、今日の暴言に対する恩赦と、夜のご奉仕が全会一致で採択された。
結局、ユイカが寝付いたのは11時前だった。アップルパイをゆっくりと味わい、風味豊かなスター〇ックスの豆で淹れたコーヒー(ユイカはホットミルク)でマッタリと食後の時間を過ごし、ユイカとお風呂で盛り上がった結果だ。
532 :
通りすがり:2007/04/09(月) 01:10:39 ID:4KDbQd9O
お陰でユイカはすっかり夢の中。部屋が隣だとしても、アタシとシンジの物音でも目を覚ますことはないほどに。
今日一日を過ごして、二人だけでも充分に幸せだけど、やっぱり子供がいるともっと楽しく、幸せな気分になれるってことがわかった。
決めたっ!今年中に一人目を作ろう!でも、ちゃんとシンジにも意思の確認をとらなくては。
だけど、相変わらず肝心な所で鈍感なままのシンジだ。気がつかせるには綿密な計画が必要だ。
計画についてあれこれ考えてる内に、寝室のドアが開いてシンジが入ってきた。
もういいや。難しいことは明日考えればいい。とりあえず今日はアップルパイの御礼もあるし、二人がより幸せになれる気持ちイイことをしよう!
「…ねぇシンジ、今日もセックスしよっか?」
終わり
とりあえず、こういうスレを上げ続ける奴はバカだろ
いやもうすごくイイんだけどね。
とりあえずsageてくれ。
内容はGJ!!
何でも良いけど名前は統一して。ユイコ→ユイカになってるジャマイカ
536 :
通りすがり:2007/04/09(月) 18:42:39 ID:???
寝ぼけてて下げ忘れた…ごめんなさい。首吊ってくるよ。
携帯で打ってるんで、予測変換で別に使ってたのと間違えてしまったみたいです。重ね重ねスイマセン。
樹海行ってきます
でも帰ってきてねw
「…ねぇシンジ、今日もセックスしよっか?」
この一文で終わるシリーズ、なんかくせになりそう。
通りすがりさん、次回作まってます。
539 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/19(木) 02:20:27 ID:Qeu9EsUQ
370以降、いい話が続いてるじゃないか。
540
へ〜、そんなの有ったんだ……。
書こうかな
ほしゅ
職人町
ほしゅ
捕手
548 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/31(木) 13:23:28 ID:0eHf1R77
投稿マダ〜(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
549 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/31(木) 14:52:20 ID:URAN3S++
俺昨日アスカとセックルしたお。
中に出したお⊂(^ω^)⊃
その相手の女が可哀想。あんなゴミと同列に扱われて
言ってることちょっとおかしいよ
六.エロネタは基本的に禁止。原則として「えっちねた」「エロパロ」でやるコト!
このスレ自体がちょっとおかしいよ
まあ確かに
エヴァ板ではあまり気にされないからなぁ、伝統的に。
まぁ「基本的に」「原則として」だから。
『ボクハココニイタイ』
西暦2015年。
人類は一度一つになった。
しかし、一人の少年の渇望が夢を現実へと回帰させたのである。
〜ネルフ本部〜
「・・・ん?どうなっているんだ?ユイ君??」
冬月が目を覚ました所は、いつもの立ち位置だった。
〜セントラルドグマ〜
「これは・・・ユイ・・・いや、シンジか・・・」
ゲンドウが目を覚ましたそこには、もはやリリスたる巨人のいない
あっけらかんとした、実に巨大で、しかし淋しい場所だった。
『そうか・・・そうだな。時計の針は元に戻すものではなかったな。』
そう言い放った口元は、どこか嬉しそうだった。
時は、2025年。
中東の砂漠化、気候の変化、水位の上昇。
地球環境は以前よりひどくなったが、それでも人類は生き延びていた。
特務機関ネルフは、その配属を国連から日本政府に譲渡され
戦略自衛隊の管理下におかれた。
解体を免れたのは、一重にスーパーコンピューターMAGIのおかげだろう。
おかげで今は戦自の本部発令所を兼ねている。
エヴァを失ったネルフ支部は次々に解体を余儀なくされた。
MAGIオリジナルのある本部も例外ではなかった。
だが、日本政府がそこを買い叩いたといわれている。
オリジナルブランド、というやつではない。
有力国はどこもMAGIを有しているが、日本政府は殆ど蚊帳の外だったので、システムすらも知らなかった。
だから、技術力と共にMAGIを手に入れるために大枚を叩いたのだという。
碇司令は、今では軍の上層部にいる。
他にすることが無い、とのことだ。
発令所は戦自の偉いさんが指揮っている。
その中で技術部部長をやってるのが伊吹博士。
その助手を務めるのが優等生こと、綾波二尉。
私、惣流アスカラングレーは戦自の機動隊指揮官として発令所の陸上作戦本部長の椅子に腰掛けてる。
中国はもちろんフランスとイギリスといつ揉めるか解らない。
だからこそ、決戦用の兵器は必要なのだ。
結局サードインパクトは、残念ながら人類が進化する為の手段にはならなかった。
結果として残ったのは、あの騒動を生き残れた事実と
守るべき中身を失ったエヴァの装甲板、そしてアイツを取り込んだままのエントリープラグだけだった。
「惣流一尉、本日2200より、サルベージ作戦スタートします。」
「いよいよ、ね。」
「ええ。」
「なによ、嬉しくないの?シンジを助けたいから戦自に入ったんでしょ?」
「今の私には、もうそれくらいの力しか残ってないもの。」
「もっと嬉しそうな顔しなさいな。久しぶりに会えるんだから、いい顔見せないと!」
「先、行くわ。またね。」
サルベージ作戦開始まで、あと5時間。
いいよ
イイヨイイヨー
がんばって
保守
エロマダ〜(・∀・ )っ/凵⌒チンチン
「今回は10年前とは違いエヴァの干渉を受けないわ。」
「?どーゆーことよ?」
「10年前、碇君はエヴァに取り込まれた。でも今回はLCLに溶けただけなのよ。」
「??一緒じゃない。どっちにせよ溶けてるんでしょ?」
「前回はエヴァ、いいえ、碇ユイさんの意思が干渉していた。でも今回は間違いなく碇君の意思だけで決まるの。」
「・・・だ、だったら簡単じゃない!シンジは戻ってきたいと思ってるに決まってるわ!」
頭を掠める不安を私は一蹴した。
しかし
「どうかな・・・あいつはトウジのことがあって、しかもその後、友達だと認めた使徒を殺しちゃったんだろ?」
口を開いたのはオペレーターの相田二尉だ。
「あいつにとって友達って、結構大切なものだったと思うんだよな・・・」
かき消した不安を、またわき起こさせる。
昔から余計な一言を付け加えるの。いい加減腹が立つわ。
「あら、もうみんな揃ってたの?」
伊吹博士のご到着だ。
「休憩終わり、各自残りのシステムアップを終わらせて。」
マイクをつかって所員に命令を下す姿は、なかなか精悍なものだ。
サルベージ作戦開始まで、あと30分。
随分長ぇ30分だな。
ホス
ほす
ほ
落とさせはしない!
星
「各システムアップ、終了しました。」
相田二尉がいう。
「自我境界を電磁波で形成、マギのサポート通りにやって。」
伊吹博士の命令どおり、ファーストがキーボードを叩き係数を入力する。
私はただ固唾を飲むしかできない。
信号を送る円形の電磁機がエントリープラグの周りを回っている。
ブー!ブー!ブー!
突如、ブザーが鳴り響いた。
「駄目。パルス逆流、信号を受け付けない。碇くん・・・?」
「ようやくこぎつけた実験なのよ、諦めるわけにはいかないわ!」
伊吹博士がリトライの命令を出す。
『バカシンジ・・・かえってきなさいよっっ・・・』
「駄目、信号を拒絶。完全に干渉を受け付けてくれないわ。」
「エヴァは、お母さんは、もういないのよっ?!シンジ君!なぜ?アスカやレイに会いたくないの!?」
一向にブザーは鳴りやまない。エラーのマークが巨大スクリーンのディスプレイに写ったままだ。
「博士、私が入ります。」
ブザーが鳴り響く中、ファーストがそう言った。
「駄目よ。レイがいなきゃサポートができなくなるわ。それに取り込まれる恐れもあるわ。」
「ちょっと、何の話??」
訳が分からない私は相田ケンスケに聞いてみた。
「プラグの中に入るんだよ。生身の人間が。そうすることによってシンジと対話できる、らしい。理論上ね。僕もよく解らないけど。」
「だったら私がやるわ!」
私が
シンジを連れ戻すのよ。
小学生の作文じゃねえっつーの
↑書き手がプロならともかく無償で書いてる素人なんだから、
具体的じゃない煽りするくらいなら「お前が書け」と言われるだけだ
漏れは書き手側だが一つ助言
萌え系以外のそこそこ売れてる作家の小説を兎に角読む
そして自分の文と比較する
何が違うのかがわかるまで読み比べるんだ
文を書くのに慣れていないのなら
鉤括弧のみの文からはじめるがよろし
あと擬音は出来るだけ使わないほうがスマート
まぁ漏れも書き物で飯食ってる訳じゃなし
他人の文にどうこう言える立場ではないのだがな
「駄目よ。アスカまで取り込まれちゃうのが落ちよ。」
伊吹博士が私を止める。
「大丈夫よ!何とかなると思うもの!」
「プラグの中はATフィールドが維持されないわ。固体が固体としていられない世界。それがあそこ。」
「要は心と心の会話でしょ?私がシンジを連れ戻してあげるわ!」
「そんなに一生懸命になるのは・・・やっぱシンジが好きだから?」
相田ケンスケがこっちも見ないで聞いてきた。
「ち、ちがうわよっ!ただ、あのバカのおかげで生きてるなんて恩着せられてるみたいで腹が立つのよ!!」
ーなにを
ーなにを言い訳してるんだろう。
ーわたしは
「伊吹博士、いかせてあげて下さい。どの道、今日を逃せば5年はまた予算が下りないだろうから。」
「レイ・・・わかったわ。アスカ!技術課課長の権限を持ってプラグへの搭乗を許可します。」
「任せといて!」
「私が案内するわ。」
プラグの上部に私が入るためのアームがとりつけられる。
ファーストが案内をしてくれる中、身体の震えが止まらない。
これが
武者震い、というやつだろうか。
使徒との戦いの時でさえ
こんなに震えたことなんてなかったのに。
一つ言えるのは、スレ違いw
昔は良質で純粋なエロSSを配布していたこのスレも終にここまで堕ちたか……
作家の秀逸なるSSをもってこのスレの補完を
ほ
「綾波レイ、戻りました。準備OKです。相田くんは?」
「こちらもセットアップOKです!」
眼鏡が光る。
「いよいよか・・・。シンジ・・・お前が羨ましいよ。いつだってな。」
「疑似アンチATフィールド形成開始!サルベージ始動!」
―どうやら外では作戦開始が告げられたようだ。
だんだん、私がぼんやりしていく。
シンジ、そこにいるの?
「アンチフィールドを形成!自我境界、臨界を突破します!!」
「固体生命のパターン消失。ダイブ成功です。」
「後は・・・アスカ、頼むわよ・・・」
―なに?ここ?
―ここはディラックの海
―虚数空間?貴方は?
―わたしはあなたよ
―私?どうして私が2人もいるのよ。
―いいえ、ここにはあなたしかいないわ
―じゃあ、貴方は誰?
―わたしは、あなた自身よ
―私自身?私は私だけよ!
―ほら、あなたのぬいぐるみも持ってるわ
ー ぬいぐるみ ママ
接触実験で 仕方ないわよ
因果なものだな 提唱した本人が それだけではないようだよ 父親が ー
『いやぁぁぁあああああ!!!!』
「ソレノイドグラフ反転!マイナスを示しています!」
「神経グラフも乱れているわ。」
「精神汚染?!シンジ君、アスカを取り込むつもり!?」
「碇くん・・・」
―いや、いや、せっかく忘れてたのに!
―アスカ
―いや!もう何も言わないで!
―僕だよ、アスカ
―・・・シンジ?
―そうだよ、ここにいる
―シンジ!シンジっ!!どこいってたのよ!!
―ごめん、これからはずっと一緒にいるよ
―ずっと一緒?
―そうさ、1つになるんだ
―1つに?
―そう、心も身体も1つになろう
―シンジ・・・
―アスカ・・・
―わたし、大人になったのよ
―大人に?
―こっちへ来て、シンジ。
セクースきたか?
わたしね、あなたがいなくなって色々考えたの
じぶんは何の為に生きてるんだろう
生きる意味があるのかってね
辛かった?
淋しかった
ごめん
ううん、いいの
でも、少しずつわかってきた
わたしの生きる意味
エヴァを失ってまで生きたくはないと思ってたのにね
アスカ・・・
僕を乗せてください!
ちょっ、あっ・・・だめ
「シンジィ、今日もセックスしよいか……。」
「80にもなって何を言ってるんだよ。アスカ。」
ほ
ほ
588 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/26(木) 21:07:43 ID:w5NArZXJ
誰か何か書いてくれ!
NANIKA
590 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/26(木) 22:42:28 ID:YIsTcxke
セクースカモン
いや、別に俺はBまででも十分……
なんでもええからカモーン
ねぇシンジ
ATフィールドは何のためにあると思う?
他人を作るため。自分を認識するため。
心に壁がないと傷つくんだ。
心に壁がないと痛いんだ。
あんな思いは
いやなんだ。
ATフィールドはね
温もりを感じるためにあるのよ
温もり?
人の中で生きることは痛みを伴うけど、それはとても暖かいことなの
でも人は僕を傷つけるんだ。
傷ついて、はじめて気付かされることもあるわ
でも人は僕を拒絶するんだ。
それでも生きていくから強くなれるのよ
強くなったって結局は一人なんだ。
でも、一つになることだってできるわ
上辺だけなんだ。いつかまた離れて孤独になる。
でも、いつかまた誰かと手を繋げるわ
繋げるのかな?
生きていれば、色んな人に出会うもの
貴方に似ている人や、貴方を好きになる人も
沢山いるんですもの
また、誰かと手を繋げるのかな?
私が繋いであげるわ
怖いんだ。
怖がらなくていいのよ
私はシンジが好きだから
・・・本当に?
本当よ。きて。抱き締めてあげる。
ちょっといいかも…
595 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/29(日) 21:00:26 ID:myaWLE+d
誰かアスカとシンジのSM書いてくれ!
こ〜い、こい、エロこ〜い
そう言えばD.Oどうしたんだ?死んだのか?
598 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/30(月) 02:05:17 ID:lxyqLYCE
アスカ
来 日
シンジーぃッ赤ちゃん出来たのーぉッ!!
mjd?じゃぁ中出しぉkだねッ!!
ちょッw ぁんたばかーッ!?
ほんとにバカです。
ネルフに扶養手当の手続きしとけよ
−暖かい。
アスカの中、暖かいよ。
人はね、冷たさの中に暖かさを持ってるもの
でも、そんな暖かさを持った人間が人を傷つけるんだ。
傷ついた人を癒してくれるのも、また人なのよ
僕で良いの?
シンジが良いの
ありがとう。
シンジー
「自我境界が臨界まで上昇!ふ、2人の肉体が形成されていきます!」
相田二尉が叫ぶ。
「いけたのね。」
「ええ。うまくいってるわ。アスカ、お手柄よっ!」
シンジ、シンジっ!!
アスカ、愛してる。
ありがとう。
「・・・っ!?シンジのパーソナルが消えた!?」
叫んだのは相田二尉だ。
巨大スクリーンに投影されたディスプレイにはアスカのサーマル(熱源)だけが映されていた。
「失敗した・・・の?」
「もう碇くんはいないわ。」
綾波レイはそうつぶやいた。
アスカはスタッフに担がれながら医療室に運ばれる。
綾波レイは何を考えているのだろう。
私が憎いかな?
アスカはそんなことを運ばれながら考えていた。
〜貴方がくれた物沢山僕持ってる。
それを今1つずつ数えてる。
1、2、3個目が涙腺をノックする。
131個目が瞼に乗ったよ。
忘れてた泣き方。
でも今ここにある何か、目を閉じても零れそうな気がして。
I WILL DAI FOR YOU.
AND I WILL LIVE FOR YOU.〜
医療室で目を覚ますと、そこにはファーストがいた。
「・・・ごめんね。」
口から出た言葉は、素直だった。
「碇くんは・・・?」
「ここにいるわ・・・お腹のなかに。」
「そう。やっぱり生きることに疲れたのね。」
「シンジはあの頃のままだから・・・もう無理だってさ。」
「そう・・・」
〜次の世の僕らはどうしよう?
また巡り合ってとかは面倒だから無しにしよう。
1つの命として生まれよう。
そうすりゃ喧嘩もしないで済む。
どちらかが先に死ぬこともない。
そして同じ友達を持ち、一緒にすごそうよ誕生日。
あえて、ここでケーキ2つ用意。
ショートとチョコそこに特に意味はない。
ハッピーな時は二倍笑い、二倍顔に皺を残すんだい。〜
一年後、彼女に子供が産まれた。
名前はシンジ。
母にはできなかった、好きな人の子供を
彼女は得ることができた。
それだけできっと救われるのだろう。
生きてさえいれば、どこだって天国になるのだから。
で、「25コ目の染色体」をそのままパクって終わりですかい?
ネタにしたってもう少しひねれよ
ああ、俺もそう思った。
606 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/02(木) 23:03:33 ID:CPJguM0t
設定は合格。
ただスレの方針からみた内容としてはまとはずれ。
ストーリーも起承転結が急すぎてあまり読み込めない。
あまり考えずに殴り書きしたようにも見える。
小説としては四流以下だな。
ただ筋書きは悪くないから文章の書き方を学ぶだけでだいぶ伸びるだろう。
で、25個目の染色体て何だ?
ぱくりってことさ
>>606 お前さんも偉そうな講釈垂れる前にググることぐらいしろよ
なんかこの感じっ!!って思ったらやはりRADかw
コピペ改変乙、と嫌味たっぷりに言っておこうか
うろ覚えなんだろ。
ちゃんと見て書こうよ。
でもみんな文句言い過ぎじゃね?
612 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/05(日) 06:25:46 ID:ijUrxVMJ
>>611 そーゆー藻前もwww
エロじゃないから叩かれるのさ。
でも結構面白かったよ。最後は急杉てビミョスだけど。
ほ
owata
ほ
し
ゅ
>>612 同意
でも起承転結がはっきりしててなかなか良かったよ
GJ
保守
ほし
保守
保守
ほ
::::... '⌒⌒ヌ⌒⌒ヌ
::::..(w从 | ミノノ)ハ))
::::.(ー゚ bノlリ;゚ヮ゚ノ)
r -( ( O┰O
..::ii'⌒< < ) 冊冊〉キコキコ・・
::'、__,,l!しし(_)l!lJ´
'、__,l!j ::::..
625 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/09(日) 22:18:34 ID:yppE6pVd
hosu
ねえシンジ。セックスしよっか。
ん?なに?
セックスよ、したことないでしょ?
うん。
じゃあ、しよう。
どっ・・・どうして?
退屈だからよ。
退屈だからって!・・・・そんな
お母さんの命日に、女の子とセックスするの嫌?天国から見てるかもしれないからって。
別に・・・
それとも、恐い?
恐かないよ!セックスくらい!
皮、ちゃんとムケてるわよね。
うん。
じゃ・・・いくわよ。
っ・・・・・・・・
・・・・・・おおきさがデカすぎるから、勃起しないで。
っ?・・・ぐむぅっ・・・・
保守
ほ
ねえシンジ。浣腸しよっか。
ん?なに?
浣腸よ、したことないでしょ?
うん。
じゃあ、しよう。
どっ・・・どうして?
退屈だからよ。
退屈だからって!・・・・そんな
お母さんの命日に、女の子に浣腸されるの嫌?天国から見てるかもしれないからって。
別に・・・
それとも、恐い?
恐かないよ!浣腸くらい!
肛門、ちゃんと拭いてるわよね。
うん。
じゃ・・・いくわよ。
っ?・・・アッー!・・・・
保守
保守
・・・ねぇシンジ、一緒に死のっか?
1人で死ねばいいと思うよ
ピカチューだろwwww
保守
ふたなりスレとかのエロスレは停止くらってるのに
ホモスレが停止していないのはおかしい
削除人も腐女子なのか?
さて、削除要請食らってますがどうする?
既に大分前から勢い無くしてるからな……
これも寿命かと思うが、自然消滅ならともかく荒らしに潰されるのはな
ネタが無い訳では無いんだが如何せん時間がorz
他のスレでも避難するか落ちたら立て直しするか話出てるな
まぁ、建て直しだな。
避難所もいちいち増えると収拾つかないし、一人の荒しが今までのエヴァ板の風景を
変えてもらってもね。