この世には不思議なことなど何もないのだよ。綾波さん。
ヾ(・ω・)ノキャッキャ
調子に乗るなよ〜ヾ(*´∀`*)ノ
「あなたが──使徒だったのですね」
高い、よく通る少年の声だった。
一面は瓦礫である。
荒廃した街の只中である。
常夏の海原を渡る綿津見の猛き息吹が壊れたオブジェを叩き付け、
儚き現所の栄華を一瞬にして薙ぎ散らす。
空も湖も大地も渾然一体となって、ただただ世界を橙色の一色に染め上げんとしているかのようである。
その夕焼けの霞の中に一際、小さな影がある。
朽ちかけた街々。その中に─銀髪の少年。
対峙するのはこちらも夕焼けに染まった黒髪の少年である。
学生服の少年は努めて無表情を装っているようにも思えた。
ただ、それが場を取り繕うための表層であるのか、
真に感情の起伏が無いことに起因する少年の内面の発露なのか、
どちらなのか、そんなことは黒髪の少年には分かっていた。
否、分かっているつもりだった。
黒髪の少年は続けた。
「八方に張り巡らされた蜘蛛の巣の、その中心に陣取っていたのは君ではなかった。
君は正に捕らわれた蝶の如く綻び痛んだ身体を毟り喰われるただの生贄だった。
否、生贄の更に予備だった。ここに来た時から、否、産まれた時から、君の人生は決まっていたと言っても過言じゃない。
君は実に儚く美しい羽を持ちながら、その羽は狂気を隠すことしか使ってこなかった」
銀髪の少年は云う。君が何を言っているか僕には分からないよ。僕には君と闘う理由なんてないんだ──。
黒髪の少年は云う。喩え君に闘う理由が無くとも、君の役目は消えはしない──。
「邪魔者は邪魔者を持って制す。世界の要人達が考えそうなことです。
君の周りには、君を束縛してくれる者が全て排除されてしまった。
しかし、君は再び束縛してされようとしている。つまり、君の役目は終了していないんだろ?」
さあ─。銀髪の少年は横を向く。
「君は、この次に君を束縛するものを殺すことで、君の役目を完遂されることになる。
この時に、本当に君の役目が消えて君は自由になるわけだ。
だが、違うんだよ。君が考えているように君を取り囲む人間達は単純でも優しくも無い」
銀髪の少年の髪は時折、吹く湖の湿気を孕んだ風で幽かに揺れる。
「真逆、君は──僕に、これからも闘い続けろ、と説得するつもりなのかい?」
「とんでもないよ。僕が君にそんなことを説得する義務も権利もありはしない。そして、説得する必要も無い」
「そうだよ。僕は僕自身の手で理由を壊したんだ」
そうかな──。黒髪の少年は瞬きもしない。
すごっ!文章力すごっ!!ありえねっ!
あんたまさか小説家か?
中禅寺じゃなくて関口のほうが書きやすそう
「わたしが…」
綾波が僕を見る。
そして言う。
「私が死んでも代わりはいるもの」
またその言葉だ。
彼女は何度、同じことを口にするのだろう。
愉しい時も、哀しい時も、
憤った時も、醒めた時も。
綾波は同じことを僕に言う。
出会ってから何十日と経っていると云うのに。
何か真意があるような、決意を胸に秘めているような、
重大な事実をひた隠しにしているような、何処か達観染みた貌で。
その貌もまた、僕を蔑むようであり、嘲笑うようであり、憎むようでもあったけれど。
その顔で彼女はまた言う。
自分が喩え死んだとしても大丈夫だと云うことを──。
何も返すことが出来ない。否、返そうとしてはいるのだ。
ただ意味のある言葉が頭の中で組み立てられ、外に出るかというと実に怪しい。
兎も角、僕は幾度も、同じ言葉を訊いている。
どれだけ重ね問われても、その言葉に対する私の返答は決まっている筈だった。
保守
榎木津はカヲルだな。間違い無い。
木場はトウジかアスカだな。
鳥口はケンスケだな。
元の出来が良すぎるだけにこれは無理だろ
碇ゲンドウをつきもの落とし
寂れてクソスレしかないエヴァ板で京極夏彦の文体を書けるようなヤシはいないだろ
キャラに無理がありすぎ
このスレでなら言える
『嗤う伊右衛門』と『覘き小平次』はATフィールドの話としても読めると思うんだ
ATFの話だ間違いない!って言いたいんじゃないよ
つーか、シンジを京極堂とするならすげー厭な中学生になるんじゃね?
シンジはどう考えても関口巽
「ほんと、そういうお軽いとこは変わんないわね」
葛城はわざとらしく眉根を顰めて加持を睨んだ。酒気を帯びた頬がほんのりと上気している。
加持は心外だと言わんばかりに身を乗り出す。
「変わってるさ。生きるってことは、変わるってことさ」
葛城はカウンターに両肘を乗せ、思い切り疑いの表情を作った。それでいて加持との距離が
先刻より随分と縮まっていることに、本人はどうやら気づいていない。
「――ホメオスタシスとトランジスタシスね」
赤木が手の中でグラスを弄びながら言った。
「何それ?」
「今を維持しようとする力と変えようとする力。その二つの性質を同時に共有してるのが
生き物なのよ」
「ふうん――」
何となく場に空白が生まれた。
そのまま、葛城や加持が会話を再開する間もなく、赤木はパースを引き寄せて立ち上がった。
「もう帰っちゃうの?」
葛城がやや後ろめたそうに尋いた。
「ええ、悪いけど先に失礼するわ。仕事山積みだもの」
「そう? じゃ
>>11 >>13 うん、無理
拙僧が殺めたのだ
「ほぅ。」
その産声を聞いて、源堂は満面の笑みを浮かべた。
ヾ(・ω・)ノキャッキャ
age
お〜!漏れも大好きだお! しかし又今度 アディオス アミーゴ!
よ、よなかに ふしぎなことは ないんだおおおおおおおおおおお
お〜!漏れも大好きだお! しかし又今度 アディオス アミーゴ!
よ、よなかに ふしぎなことは ないんだおおおおおおおおおおお
読みにくいじゃん
常用じゃない漢字多いし
なんで伸びないんだ
碇が呼ぶので急ぎ施設へと向かつた。
早朝の地下を走る列車は空ひてゐた。
この車両には私以外には昨日の夕刊が網棚にだらしなく乗ってゐるだけだ。
予報では今日は晴れるらしい。
もっとも、あの「箱」に詰めたきりの私には関わりの薄ひこと。
陽をまともに浴びた記憶など半年前か、三年前か、定かでない。
列車を降りゲートを潜ると、だらだらと長ひ地下通路を進む。
連日の激務が祟つて何度か脇に落下しそうになり心胆を寒からしめた。
若い折から慣れてゐることだが、些か近頃は度が過ぎるやうだ。
しかしそれも私が自らの肉体を省みなひ訳では無く、詰まるところ全てあの男の所為なのだ。
漸く目的地であるこの箱の最深部に辿り着いたが、奴の姿が無い。
あの男の事、今更驚くやうなことでもないが呼び出しておいてこれでは私でも腹が立たぬこともない。
今の内に仮眠でもとってやらうと思った頃、こちらの意図を見透かしたかのやうに奴が闇の境からぬらりと現れた。
――クスクス
「早かったな――」
耳鳴りのやうな幽かな音が聞こえた気がした。
しかし目の前の男はまるで反応せず私に語り掛ける。
「おまえが急がせたのだらう、そんなことより、見せたひものとはなんだ」
――クスクス
まただ、空耳などではない。
「おい、碇――」
若干の怯えが顔に出てゐたのだらう、奴はそんな私の様子に片頬を引き攣らせる。
「聴こえたか」
そう言うと今度は僅か首を傾げぼそぼそと不明瞭な声を発する、こちらに聞かせる気は無ひらしい。
そしてゆつくりと身体を横に移動させてゐく。
――クスクス
私は暫しの間固まった、奴の肩口からそろと見えた顔は――
「ユイ君――」
奴の後ろには綺麗な娘が立つてゐた。
陶器のやうに白ひ顔だ。そして、あまりにも似過ぎてゐる。
勿論善く出来た人形に違ひない。人形は顔と同様に白く、そして未発達な身体を晒す。
性質の悪い冗談にしては手が懲りすぎてゐる。私は人形の紅い瞳を覗き込んだ。
――クスクス
娘は私に理知的な瞳を向け、短く嗤う。
ああ、生きてゐる。
「おい、これは何の真似だ!何の意味があって彼女なのだ!?」
狼狽する私を無視し、碇は娘にぼそぼそと語り掛ける。
それに応じ、娘も屈託の無い笑みを碇に返す。
置き去りにされた苛立ちに私の声はさらに鋭く碇を糾弾するが、
それとは別に、何だか酷く男が羨ましくなつてしまつた。
う〜ん すげえ すげえが何人が面白がるんだろ? Wwwwwwwwwwwwwwwwww
凄い凄い凄い凄い凄い凄い凄い凄すぎる〜!!!!!!!!!!!
面白いと思うよ
みつしり
うぶめ
ほぅ
えっえっえ〜…これは面白いわ
久保冬月ワロスw
ハコの加奈子とレイは確かに通ずるものがあると思う
ほぅ
37 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/14(日) 11:34:15 ID:TLhLIgMX
ほしゅ
すごい!がんばれ!
ほぅしゅ
40 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/25(木) 00:24:35 ID:/MrkgEFv
続き待ってます!
漏れは京極堂シリーズがマジ好きでねえ
やっぱ「うぶめ」と「もうりょうのはこ」が好き
題名さえ変換がめんどくさいというw 読むのもめんどくさいというw
鬱々と読み進むと最後の最後にパアーっと日が射す感じが好き
我々の好きな何かに似ているのではないかね?関口くん
壷の中の乾菓子食わせろ!京極 おまえらの嫁さん抱かせろ!
hoshu
43 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/19(月) 04:37:52 ID:t5C277/j
京極本人期待上げ
「だから――『惣流の母』は、子供を見ると首を絞めるのです」
ほ
う
ねえシンジ、キスしよっか──?
シンジ、挑発される。
神スレ発見
時は西暦2015年──。
ここに至って漸く年代が特定されて、はてと首を傾げる向きもあろうかと思う。
時代考証がなっていない──ような気もする。
まず2015年の技術でこんなロボットが造れるのかという素朴な疑問すら湧く。
もちろん未来の事は誰にも分からない。
明日になれば科学は脅威的に躍進を遂げる可能性も無きにしも非ず──である。
今は2007年である。まだ時間はたっぷりとあるのかもしれない。
で、新たな疑問が湧くのは、碇シンジ君が使っているカセットテープである。
くどいようだが時代は西暦2015年なのである。
普通はカセットテープなど使用している人間は希少と言っても過言では無いのだと思う。
ただ、2000年にセカンドインパクトがあったわけだから
技術の進歩は遅れているのは頷ける感がある。
だから、シンジ君がカセットテープを使おうが何ら不自然は無いと思って戴きたい。
しかし、これでは明らかに技術が遅れている節があり、
2015年にエヴァンゲリオンを創造出来るのか甚だ疑問ではある。
神スレハケーン
51 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/01(日) 11:13:44 ID:1P1YoYKz
魍魎の匣、映画化されるんだよな
バラバラにされて匣に入れられ微笑む美少女
チャレンジャーだな
52 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/01(日) 11:29:45 ID:u4tnxCYr
この世に不思議な事は何も無いのだよ
ほ
し
ひ
57 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/30(月) 19:05:50 ID:r3YpNNf4
浮上
59 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/21(月) 01:19:54 ID:qIyDJ4gU
あげ
初号機はゼルエルをがつがつ食べながら
「うおおおおぉぉぉぉ!」
と唸った。どうしてこんなあっさりとした食い物を
がつがつ食えるのか理解に苦しむ。するり、と食えないものだろうか。
「ど、動機は――」
「はて、動機とは?」
日向の問いに、バイザーを掛けた老人は首をかしげた。それに答えたのは、六分儀堂だった。
「つまり、この人は理由を知りたいと仰っているのですよ」
「ははあ。理由で御座いますか。理由は――アルスマグナなり」
「アルス――何?」
「この人はね、加持君。補完された人を、補完された順に殺して行ったんですよ。そうですね?」
「はいはい。殺しましたなあ」
老人はぴしゃりと額を叩き、何事でもないかのように言い放った。
「あ、あんたそんな――」
呆れるように呟く日向を押しのけるように、加持が身を乗り出した。
「そ、そんな事より――裏死海文書、ここにあったんだな?! あったんだろう! 何処だ!」
「さあて、あったやも知れませぬが、まあいずれ無駄なる文字の連ねられたものにて。如何でも宜しい事で」
「如何でも良いことがあるか!」
「お止しなさい。この人にとっては――本当に如何でも良い事なのですよ」
hoshu
ほ
しゅ
保守
革新
67 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/20(金) 23:50:02 ID:Frnt3OWn
保守上げ
68ゲット!
69
どこまでもだらだらといい加減な傾斜で続いている坂道を
登り詰めたところが、目指すコンフォートマンション21である。
71 :
自衛隊員:2007/08/15(水) 18:52:05 ID:???
どこまでもだらだらといい加減な迷路が続いている廊下を
進んだところが目指すサードチルドレンである。
保守